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キャリアや働き方に関する様々な悩みや、解決方法をご紹介。

仕事と家庭との両立について
<strong>子育てでキャリアが中断?スムーズにキャリアを築くための考え方</strong>

子育てでキャリアが中断?スムーズにキャリアを築くための考え方

「子育てでキャリアが中断してしまうのが不安…」「職場・仕事のことを考えると気が重くて、復帰したくない…」「育休後もスムーズにキャリアを築きたいけれど…」 など、キャリアに関する漠然とした悩みがある方へ、今回は、「子育てでキャリアを中断せず、スムーズにキャリアを築くための考え方」をテーマにお届けします。 きっと多くの人が通る道です。 さっそく先人たちの体験談や役立つコツを見ていきましょう! 働くママ・パパを取り巻く日本の状況 まずは社会環境から見ていきましょう。 近年、日本では、少子高齢化が進んでいて、働き手の不足が叫ばれています。政府が「一億総活躍プラン」等を掲げて、女性・高齢者の社会進出を進めて、生産性の向上を進めようとしています。 30代女性を中心に、出産・育児などを理由に働く人口が少なくなる「M字カーブ現象」は、時代とともにどんどん浅くなっていき、今では台形のような形になっていっています。 このような現象の背景には、「未婚の女性が増加したこと」、「育児をしながら働く女性が増加したこと」の、主に2つが挙げられます。 <参考資料>令和4年の働く女性の状況 https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/dl/22-01.pdf そのため、共働き世帯はどんどん増えています。男女共同参画局が発表している「共働き等世帯数の推移」では、 昭和55年以降,夫婦共に雇用者の共働き世帯は年々増加し,平成9年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回っている <参考資料>男女共同参画局「共働き等世帯数の推移」https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-03-03.html とされています。 働く女性が多くなった理由としては、政府の女性活躍推進だけではなく、人それぞれ「経済的な理由で」「社会とつながることで精神的に余裕が出る」「自立していたい」「社会貢献をしたい」「成長したい」など、そこには多様な思いがあります。 共働き世帯が多くなっていることに伴って、最近は男性の育休の取得率も高くなっています。2022年10月には、厚生労働省より、産後パパ育休(出生時育児休業)が施行され、男性の育児休業取得の推進を図っています。 女性85.1%に比べると、まだまだ少ないですが、男性の育休取得率は、令和3年度には13.9%にまで上がり、過去最高の取得率になっています。 <参考資料>厚生労働省「育児・介護休業法の改正について」p.6https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000851662.pdf 子育てがキャリアにどんな影響を与えるの? キャリアの中断理由として多いとされる「子育て」ですが、実際どのような影響が表れるのでしょうか。 女性のほうが負担が大きい 男性の育休が進んでいるとはいえ、先ほどの政府の目標からはまだほど遠く、現実的に今の日本では、育児に関する負担は女性のほうに偏っている傾向があります。 男女共同参画局のホームページでは、家事や育児について、下記のような調査を見ることができます。 主だった家事・家庭のマネジメント項目について、夫婦に分担状況を聞くと、「妻」「どちらかというと妻」との合計が、おおむね5割以上(「食材や日用品の在庫の把握」「食事の献立を考える」は8割超)です。(中略)日々の家事をマネジメントする責任や日々の家庭生活を滞りなく送ることが出来るようにする責任は妻が多くを担っています。 引用:男女共同参画局HP「共同参画」2020年9月号https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2020/202009/202009_02.html どの項目をとっても女性の負担が多く、小さい子供(0~7歳)がいる夫婦についての育児の分担を見ると、妻7割、夫3割となっているデータもあります。 また、妻がフルタイムで働いている場合は、約2倍、妻がフルタイム以外で働いている場合は、約4倍、妻の家事時間が長くなっているともいわれています。 共働き世帯であるとすれば、これは少しおかしい話かもしれませんが、現実にはこういった傾向があります。 日本は「キャリアの中断」に対して厳しい? 「子どもは欲しいと思うけれど、キャリアが中断してしまうのが良くないかも・・」 子育ても仕事もプライベートも「あれやらなきゃ」「これやらなきゃ」…と、いっぱいいっぱいになっている・・ そんな声がたくさんあります。 それはなぜでしょうか? それは、日本では “終身雇用”の考え方が根強く残っているため、一時的な離職でも、“キャリアの中断”ととらえられてしまい、そのブランクが、復職・再就職に不利になることが多いから、と言われています。 いったんキャリアを育児でお休みすると、もうキャリアアップは望めない会社や組織がまだ多くあるのが現状です。 そんなキャリアの中断を嫌う日本社会の現状と、政府の施策とでギャップがあるのです。 キャリアを中断してしまったケース 実際、「本当は働き続けたかったのに、やめてしまった・・」というような、子育てでキャリアを中断してしまった方もたくさんいます。 Aさん(1児の母・30代) 育休明け2ヶ月で仕事を辞めてしまいました。 本当は働き続けたかったのですが、職場の人間関係が悪く、育児時短をとっているにもかかわらず、残業を押し付けられることなど多くがありました。 また、年配の女性から「私たちの時代は時短なんてなかった」「ゆっくり出勤できていいね」など嫌味を言われることもあり、つらかったです。 Bさん(1児の母・20代) 育休明け当初は、特に不安なく職場に復帰したのですが、想像以上に夫が家事・育児に全く協力的でなく、ワンオペ状態になってしまい、育児と仕事の両立が忙しくしんどすぎて、最終的にメンタルを病んでしまい、退職しました。 この少子高齢化の時代にもかかわらず、子育てしづらい環境がたくさん・・・ありますね。 キャリアを中断せず、働き続けているケース 一方で、そんな環境の中でも、子育てをしながら自分の描くキャリアを実現している人もいます。 Cさん(1児の母・30代) キャリアが中断されて、評価が低くなるのではと不安でした。また、親族が遠くにいて、サポートがない状態で、とても大変でした。 いろいろと悩みましたが、育休中に奮闘して仕事に必要な資格を取り市場価値を上げました。復帰後に在宅勤務ができる会社へ転職することができ、今では子育てと仕事の両立ができていていると思います。 Dさん(2児の母・30代) 子どものイベントや病気などの時、妻である自分ばかりが休んで対応しないとならない状態で、とても大変な状況でした。自分もキャリアを築きたいのに、男性は何の中断もなく働けることがうらやましくて仕方ありませんでした。 そして、夫と何度も話し合いを重ねて、2人目の子育て時には、夫に育休をとってもらうことにしました。今はとても助かっているそうです。 このように試行錯誤しながら、ご自身の理想のキャリアを実現している人もいらっしゃいます。 子育てとキャリアの両立の難しさ 今では理想の働き方を手に入れているCさん、Dさんも、最初は苦労されていたことがあったとか。 例えば、 ・妊娠のつわりでしんどすぎてはたらけない…・子どもの発熱などの呼び出しで、ちゃんと仕事ができていない…・時短勤務で人間関係が良くない状態になってしまった… そんなたくさんのお悩みポイントがあるかと思います。そんなとき、どのように考えて対応すればよいのでしょうか? 子育てと仕事の両立をして、理想のキャリアを築くためのコツ 子育てと仕事の両立をして、理想のキャリアを築くため、役に立つ考え方やコツをご紹介します。ぜひご自身に合うものを選んで試してみてください! いつまでも手がかかるわけではない まず、大前提として、子どもはどんどん成長します。 一般的には、いつまでも手がかかる時期、というわけではなく、例えば、赤ちゃんのお世話で大変なのは、0~3歳と言われています。 3歳を過ぎるとおしゃべりが発達し、歩けるようにもなり、楽になったと感じる親が多いと言われています。 また、10歳ごろ等、小学生中~高学年になると、だいぶ自分の手から子供が離れて、趣味や自己啓発など、自分自身にかけられる時間が増えたと感じる方が多いようです。 <参考資料>総務省 平成 29 年就業構造基本調査結果の概要 上記のグラフにもあるとおり、現に、年齢が上がるほど、働いている人も増えています。 「この大変さは、一生ずっと続くわけではない」「限られた時間なんだ」と思うと、少しは気持ちが楽になるかと思います。むしろ、「今しかない瞬間」「宝物のような時間」というように思い、いとおしく感じている人も多くいるようです。 出産や育児で一時的にキャリアが中断されるかもしれませんが、長い目でみると人生のうち一瞬の出来事なのかもしれません。 がんばりすぎない 子育てをしているときには、「子育ても育児も自分がやらないと!」「どうしてうまくいかないんだろう…」など、考えてしまうこともあるかもしれません。 でも、抱え込まない、思いつめないことが大切です。たとえば、次のようなことも意識してみてはいかがでしょうか。 ・家事は時短家電に頼る:ロボット掃除機や食洗器、電気調理鍋・電気圧力鍋などの「ほったらかし家電」を、積極的に取り入れて、楽をしましょう! ・できないことはできないと割り切る:人には必ず得意不得意があるものです。「できないことをできないとわりきる」ことで、心が軽くなることがあります。時には、掃除代行や、家事代行サービスも活用することも、選択肢の1つです。 時々1人の時間を強制的に作る 仕事をしながらの子育ては、時間との闘い。なかなか「自分の時間」を作るのが難しくなります。だからこそ時々、自分を甘やかす時間を強制的にでも作るようにして、自分のことを責めないようにしましょう! 友達とごはんに行く、1人で映画館で映画を見る、趣味の時間に没頭する、お気に入りのアロマを焚いてお風呂に入る、など自分に合ったテンションが上がるようなことをして、気分転換をするのが良いと思います。 ママ・パパが健康なことがいちばんです。できる限り負担を減らした環境に身を置きましょう! パートナーと話し合う 「あれ、自分ばかり育児の負担を背負っているかも・・」「ワンオペ育児になっているな・・」と感じるときは、パートナーと話し合ってみましょう。 もしかすると、一方は「今の状況をあまり問題じゃない」と思っているケースもあり、お互いの認識がすこし違っているのかもしれません。 「言っても変わらない・・」「どうせわかってくれないから・・」と、最初からあきらめず、少しでも2人で前に進めるような話し合いを行うことはとても効果的です。 周りの支援がないか情報収集をする ・パートナーのほか、親戚・家族やご近所の方・職場の支援・地域・民間のサポート・子どもの一時預かり など、子育てに関することを頼ることができる施策やサービスは意外と多くあります。地域特有のものもあれば、国からのものもあります。ぜひ調べられることをおすすめします。 プロのキャリアコンサルタントに相談する また、プロのキャリアコンサルタントに相談することもとても効果的です。 「なんとなくもやもやする・・」「頭では分かっているけれど、どう動いていいかわからない・・」「キャリアに関するアドバイスが欲しい・・」 など少しでも不安に思っている方は、プロの資格を持ったキャリアコンサルタントに相談する。というのもおすすめです。 プロのキャリアコンサルタントに相談する効果 では、プロのキャリアコンサルタントに相談すると、どんなメリットがあるのか、お伝えいたします。 自分の気持ち・悩みの整理ができ、現状がわかる 人に話すことで、自分の今の気持ちや考えが整理されることがあります。 また、第3者に自分の悩みを聞いてもらうことで、自分の現状を冷静になって見つめなおすことができます。 自身のなりたい姿、強み・弱みが客観的にわかる プロのキャリアコンサルタントは、たくさんの方の相談に乗っているため、あなたの特性や強み・弱みなどを、きっと見つけられます。今までの経験やエピソードなど、話していくうちに、理想の姿や、そのために活用できるようなご自身の特性がわかってきます。 具体的な目標・解決方法が見つかり行動しやすくなる 一人で考えているだけでは、もやもやと言語化できないことでも、キャリアコンサルタントに話してみることで、言語化することができて、目標・解決方法も見つかりやすくなります。国や地域の支援・サービスなどの情報の探し方も、キャリアコンサルタントなら知っています。 親身になって一緒に考えるのがキャリアコンサルタントの仕事なので、思い切っていろんなことを話してみるのがおすすめです。 マンツーマンで濃いコミュニケーションができる 基本マンツーマンで、あなたのお話をじっくり1人のキャリアコンサルタントが相談に乗ります。真剣に1人に向き合い、ともにキャリアを考えて、どういう目標を立て、どういう強みを活用して、今後どう行動するか、などさまざまなことに対して、あなたの答えを見つけることができます。 さいごに 「子育てでキャリアが中断してしまうのが不安…」「職場・仕事のことを考えると気が重くて、復帰したくない…」「育休後もスムーズにキャリアを築きたいけれど…」 など、その他、キャリアに関する漠然とした悩みがある方は、ぜひ気軽にキャリアのプロに相談してみましょう! きっと今後の行動のヒントが見つかるはずです。

2023/12/08
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
30代前半のキャリアチェンジは遅い?未経験職種へのチャレンジには注意が必要

30代前半のキャリアチェンジは遅い?未経験職種へのチャレンジには注意が必要

「30代だけど未経験の職種にチャレンジしたいなぁ」「キャリアチェンジで気をつけることってあるのかな?」 キャリアチェンジしたいと思うと、このような悩みや疑問が出てきますよね。20代から同じ会社で同じ職種だと、30代になってこの先のキャリアを考えて、他の職種にチャレンジしたり違う環境で働きたいと思う人が多くなります。 そこでこの記事では、30代前半で未経験の職種にチャレンジしたい人に向けて、安心して転職活動を行う方法についてご紹介します。今まさに考えている人も、キャリアチェンジに興味のあるという人もぜひ参考にしてください。 30代前半でキャリアチェンジは大変? 30代になって未経験職種に挑戦するというのは、ちょっと大変そうに感じませんか?新しい業務内容や新しい人間関係など、不安に思うことは多いですよね。 他の30代の状況や求められる姿勢など知識として知っておくことで、キャリアチェンジを考えた時に早く動き出せるかもしれません。 30代前半の転職率 まず、周りの30代はどれくらい転職しているのか気になりますよね。下のグラフは、厚生労働省が行った調査結果です。30代での転職入職率は、男性が9.5%、女性が14.0%となっています。グラフを見てわかるように、35歳以降から定年にかけてグッと下がっていますよね。 資料出所:令和4年雇用動向調査結果の概況  https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf  企業が求人を出す際も「35歳以下の若手」という指定がされているような場合もあり、35歳まででキャリアチェンジを考える人が多くいるのです。 転職の際に求められることが高くなる 30代前半で、まだキャリアチェンジできるとはいっても、20代で転職するのと比較すると求められるレベルは高くなります。20代ではまだ第二新卒のような扱いをされたり、経験もそこまで高いものは求められませんが30代は違います。 いくら募集要件に未経験歓迎という記載があったとしても、教えてもらうのを待っているだけであったり、指示を待つだけの姿勢は通用しません。 未経験歓迎の求人も30代の未経験者に関しては、一般常識やマナーなどの立ち振る舞いや同期入社の若手社員に対してのお手本になるような行動が期待されます。企業側も採用を決める際に、今後マネジメントしていくような責任あるポジションを任せられる人間かも考慮している場合もあるのです。 20代の採用の場合は、コミュニケーション能力などのポテンシャル部分を重視される場合がほとんどですが、30代になるとそこからのプラスαが求められると思ってください。 未経験職種へのキャリアチェンジで気をつけること 30代で社会人経験があるとはいっても、職種に関しては未経験です。職種で括ると未経験、社会人は経験者という立場になるので、新人としての姿勢は忘れず高い視座で行動していきたいですね。 新人の意識を持つ 何もわからない、教えてもらえるのを待っているだけの姿勢ではいけませんが、新しい職場では新人であるという意識を忘れずに持ってください。 30代まで同じ会社で働いていた場合、ある程度仕事にも慣れているタイミングですよね。社内でとても評価されていた方もいるでしょう。しかし今働いている会社での実績や評価は、そのまま転職先に反映されるわけではありません。 転職先では同期が全員年下だったり、教育担当が年下であることもあります。社会人経験はあなたの方が長いかもしれませんが、その職場・職種・スキル面では若手社員の方が上なのです。 上下関係が厳しい会社からの転職だと、年齢で敬われることもあったかもしれませんがそのような風習は忘れてしまいましょう。変にプライドを持ったままの行動をしてしまうと、わからないことだらけの新しい職場で質問も気軽にできず、周りから孤立してしまう可能性もあります。 仕事内容がどれだけあなたに合っていたとしても、人間関係で悩んでしまうと長期的な就業が難しくなってしまうかもしれません。周りの社員の年齢が自分より下だからと変な壁を作ってしまうことなく、同期入社や先輩社員に対して敬意を払うように意識してみてください。 待遇が下がるのは受け入れる 30代でキャリアチェンジしようと思うと、年収面も気になりますよね。未経験の職種へチェレンジするのであれば、年収が下がることは受け入れなければなりません。 30代でこれからどんどん年収を上げていきたいタイミングかもしれませんが、未経験で年収アップはとても難しいのです。経験を活かせる職種への転職であれば、今までのキャリアや実績が評価されて年収アップをも実現できることもあるでしょう。しかし未経験での挑戦になると、そうはいきません。 新卒から勤め続けて、少しずつ評価を得て収入を上げてきたかもしれません。その積み重ねの経験はとても大事ですが、未経験の職種にキャリアチェンジするならば、一度全て捨てて最初から始める意識を持った方が無難です。 転職したい理由がキャリアチェンジであれば、年収を上げることは忘れ、「年収が下がってもやりたい仕事に就く」ことを優先に考えるようにしましょう。 その職種で実現したいキャリアを明確にする 30代前半でのキャリアチェンジは、今後のキャリアに大きく影響します。なんとなく興味があるから転職しようという軽い気持ちでのキャリアチェンジはおすすめできません。 たとえば、営業職からエンジニアにキャリアチェンジをしたいと思ったときに、その動機が「手に職がつきそう」「需要がたくさんあり、この先仕事に困らなそう」「営業目標を追いかけるのが疲れたから」等の理由であれば一度立ち止まった方が良さそうです。 そんな時には、エンジニアにキャリアチェンジをすることで、どんな姿になりたいのか具体的にイメージしてみてください。ゲームアプリを作成したいのか、業務支援システムを作成したいのか、どうなっていきたいのか、どんな働き方をしたいのかによって、使用する言語が違ったり、応募する企業が違ったりします。 転職してからエンジニアにはなれたものの、やりたいことに活かせるスキルは身につかない環境だったと後悔するのはいやですよね。「自分がやりたいこと」と「その企業でできること」を必ず確認するようにしてください。「多分できるだろう」という予想で判断してしまうのは危険なのです。 30代でのキャリアチェンジは、これからの自分のキャリアがここで決まるという覚悟を持って、行動してみてください。 キャリアチェンジの方法 キャリアチェンジしたい!そう思っても、どこから始めればよいのかわからない…と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、ここでは今の環境でできることや転職する選択など、幅広くご紹介します。今からでもできそうだという方法を選択してみてください。 社内でキャリアチェンジできることを探す 「挑戦したい職種があるけど、転職はできない」 そのような人は、まず社内でキャリアチェンジに挑戦できないか方法を探してみてください。社内であれば、今までの実績や評価を活かすことができます。今の職種である程度の実績を上げて評価を得ていたり、年収や福利厚生など今の会社の待遇がよいならば、一番おすすめなのがこの「社内でのキャリアチェンジ」です。 もし希望する職種が今の会社ではできないことなのであれば、転職を視野に入れなければなりませんが、そうでないのであれば部署異動に挑戦してみるのがおすすめです。 直属の上司にすぐ相談するのは少し気が引ける場合も多いと思うので、人事担当者に確認してみたり、人事異動について知ってそうな同期に聞いてみると、社内で異動したい時にはどのような手順を踏めばいいのかがわかるかもしれません。 会社によっては、社内ダブルワークを行っているようなところもありますし、キャリアチェンジを考えていなかった時には気にしていなかった制度が実は充実していた…なんてこともあります。 社内での情報収集に迷ったら周りに聞いてみると、異動の経験者もいるはずです。機会を設けられるのであれば、異動経験者の経験談を聞いてみるといいかもしれません。 副業からスタートする 本業としてすぐにキャリアチェンジに挑戦するのが難しいのであれば、まずは副業から始めてみてはいかがでしょうか。今は様々なプラットホームがあり、「副業OK」とする企業も増えてきているので、気軽に副業を探せる時代です。 営業職に挑戦してみたいというような希望でも、本業がお休みの土日に副業として始めてみることもできます。完全に未経験の職種で転職するとなるとやはり不安が大きいですが、今の仕事も好きだけど少し挑戦してみたいという場合にはおすすめです。 副業として挑戦することで、本当に自分にその業務が合っているのかどうかという確認もできます。本業も続けていることで、少し上手くいかないことがあっても悩みすぎず進めていけるでしょう。自分に合わないという判断ができたのであれば、今の職場でこれからも頑張っていこうという決心がつくかもしれません。 今の仕事に影響を及ぼさない方法で興味のある職種に挑戦できるので、未経験の職種を副業で始めてみるのはおすすめです。 挑戦してみた結果自分に合っていて、本業として頑張りたいと思った場合にも、完全に未経験の状態より転職しやすくなります。副業での実績なども職務経歴書に記載することができますし、職種理解もしていると判断してもらえるでしょう。 挑戦したい職種があって、転職までは踏み切れない人や、未経験で応募できる企業が全然ないという人は、まず副業で経験を積んでおくのはいかがでしょうか。 転職する 社内での異動が難しい、もしくは職種だけでなく会社も変えたいということであれば、転職するのが最良の方法となります。しかし1番リスクがあるのも事実です。転職するということは現在の職場を出て、新しいスタートを切ることになります。入社後に失敗したと感じても、元の職場へは簡単に戻ることができません。 働き方ややりたい仕事内容などは転職活動中にも質問したり、確認することができますが、「職場環境」は転職してみなければわかりません。いざ働き始めると人間関係で悩んだりする可能性があります。人間関係やその場の雰囲気に馴染めるかという点に関しては、本当にその環境に入ってみないとわからないからです。 もちろん、転職したら今の環境よりも、職場環境や人間環境が良くなるということも十分にあります。転職する場合は、そのリスクも踏まえながらしっかりと対策をして臨みましょう。 転職に失敗しない事前準備3選 それではいざ転職活動を始める場合、何を準備すれば良いのでしょうか。職務経歴書を準備する際に、一緒にしっかりと準備しておくべきことを3つご紹介します。 面接に進んでも必要となるものばかりなので、ぜひチェックしてくださいね。 ①未経験へのチャレンジに納得できる転職理由を用意する 年齢に関わらず転職理由はしっかりと準備しなければなりませんが、キャリアチェンジを目指す転職では特に重要となります。面接でも確実に問われる点で、志望理由が浅かったり、業務内容とずれていたりすると確実に突っ込まれてしまうので、万全の準備をしておきましょう。 また転職理由が曖昧であると、中途半端な気持ちで転職活動をしていると面接官に受け取られてしまいます。30代になって考えなしに、未経験の職種への転職活動をしていると思われたらその面接はうまくいかないでしょう。 転職理由をしっかりと話せるように準備しておく=文字で一度きちんとまとめておくことは、あなたにとってもプラスになります。なぜ転職しキャリアチェンジをしようと思ったのか、今の職場のままではダメなのかなど具体的に書き出してみることで、自己認知がより深まるのです。文字にしてみることで自分はこんなふうに思っていたんだと、客観的に知ることができるのでとてもおすすめの方法です。 そしてこれは面接対策にもなります。自分が転職したいと思った理由に対して「なぜ?」と思うことを客観的に書き足していくことで、面接官が聞きたいことも見えてくるのです。 そのように準備しておくことで、ズレのない納得感のある転職理由を相手に伝えることができるでしょう。 ②説得力のある志望動機をまとめる 転職活動をするには面接を避けて通ることはできません。転職理由をしっかりと準備したあとは、なぜその企業でなければならないのかという「志望理由」を考えましょう。 転職理由に納得してもらえても「それでなんでうちの会社を受けにきたの?」と疑問に思われる可能性があります。営業職に挑戦したいのであれば、他にも多くの企業がありますよね。たくさんある企業や求人の中から、なぜその企業を志望したのかという点はとても重要になります。 扱っている製品や取得できるスキルや経験など、その企業をしっかりと下調べしておく必要がありますが、ここを準備しておくことで面接での印象はとても良くなるでしょう。 面接官はその企業で働く人たちです。自分が働いている企業の魅力を理解してくれている人がいると嬉しいですよね。一緒に働きたいと思ってもらえるポイントにもなります。 ③未経験職種ができることへの説得材料になる自己PRを キャリアチェンジにおいて、自己PRはとても重要です。未経験で全く知識のない職種に挑むのであれば、余計に重視されると思ってください。 転職理由、志望動機で企業に対して「やりたい理由・気持ち」を伝えることができます。そこから採用担当に「ぜひ来てほしい」と思ってもらうためには、「自分は何ができるか」「自分を採用するメリットは何か」を伝えることが重要なのです。 頑張りたいという気持ちはもちろん大切ですが、ビジネスである以上、きちんと結果を出すことができるのかというのも大切になります。キャリアチェンジをするのであれば、未経験だけど自分の特性的に向いているということをしっかり説明できるのが理想です。 例えばずっと事務職をやっていた人でも、電話対応で褒めてもらえることが多かったという経験があれば、インサイドセールスでその特性を活かせることができるという裏付けにもなりますよね。 未経験で何も繋がりがなくて困ってしまうという人に関しては、今やっている仕事を細かく分類していくと、チャレンジしたい職種に活かせるスキルが見出せるかもしれません。 キャリアチェンジ成功のためにできること 転職するために準備しなければいけないこととして「転職理由」「志望動機」「自己PR」の3つを挙げました。しかしこれに関して、自信を持って自分で準備できるという人は少ないのではないでしょうか。 ここでは1人で転職活動は不安な人や、そもそもキャリアチェンジするべきなのか迷っているという人におすすめのサービスをご紹介します。 ①転職エージェント 転職すると決めた時に利用する人が多いのが、転職エージェントです。テレビCMや広告をよく目にすることがありますよね。 転職エージェントに登録すれば、求人の紹介や面接対策などのサポートもしてもらえます。希望の職種は決まっているけど求人の見方がわからなかったり、自分で求人を探すのは面倒な方におすすめです。 面接の日程調整なども間に入ってサポートしてくれるので、働きながら転職活動を終わらせたい方は利用してみるのがいいでしょう。 無料で利用できるため登録のハードルは低いですが、大手の転職エージェントは担当のアドバイザーによってサービスクオリティも変わるので注意が必要です。新人が担当になったり、多忙を理由にあまりサポートしてもらえないこともあります。 また、転職エージェントはあくまで個人に求人を紹介して、入社してもらうことを目的としているサービスなので、人によっては転職するように誘導される危険もあるので注意してください。 しかし転職することを決めていて、忙しいから手伝ってほしいという人にはとてもおすすめのサービスです。 ②キャリアコンサルティング 転職エージェントのように求人をたくさん紹介してほしいというよりは、しっかりと相談して客観的に自己分析をしてほしい方、自己PRを手伝ってほしい方、そもそも転職を前提にしていない方におすすめのサービスがキャリアコンサルティングです。 転職してキャリアチェンジしたいと思っても、自分に向いているのか不安も残っていたり、自己PRは本当に苦手だという人は多いのではないでしょうか。 不安なまま転職活動をしたくない人は、キャリアコンサルティングで「そもそも転職することがベストなのか?」を整理してみたり、適性を相談してみたり、自分の強みを客観的にアドバイスしてもらいましょう。 30代になると、周りになかなか相談できなかったりもしますよね。今まで働いてきたプライドもあれば、現在の仕事のことをわかってもらえない相手に話すのは疲れるという場合もあるでしょう。 そんな時に、キャリアのプロであるキャリアコンサルタントに相談することで、自分では気づかなかった強みを発見できることもあります。 そしてキャリアコンサルティングサービスは、転職させることを目的としていないので、無理に転職へ誘導されることもありません。キャリアコンサルティングを受けることで、現職に留まるという決断をすることもできるのです。 プロに話を聞いてもらうことで、自分のしたいことが別に見つかるかもしれませんし、キャリアチェンジするのが合っていると確信できるかもしれません。これから先キャリアに悩んだ際に、また相談できる相手ができるというのもメリットですね。 本当に合う職種や企業がまだわからなかったり、転職するべきかまだ迷っている人にはおすすめです。

2023/12/08
人間関係・仕事に対する不安
新卒で仕事を辞めたい…退職理由や辞めるメリット・デメリットについて解説

新卒で仕事を辞めたい…退職理由や辞めるメリット・デメリットについて解説

新卒で働き始めたものの、すぐに仕事を辞めたいと感じることはがあります。実際に、入社1年未満で退職する社会人もゼロではありません。しかし早いうちに会社を辞めてしまうことに、不安や抵抗がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、新卒で仕事を辞める理由や、メリット・デメリットについて解説します。 新卒で仕事を辞めたいと思う理由 新卒で入った会社を「辞めたい」と思うのには、どんな理由があるのでしょうか。 人によって悩みの原因は様々ですが、分類化すると大きく「人間関係」「待遇」「将来性」の3つに分かれます。 人間関係についての悩み 退職理由として最もよくある理由は、「人間関係が上手くいかなかった」というものです。 自営業やフリーランスではなく会社員として働く以上、一緒に働く相手を選ぶことができません。どんなに「気が合わない」「話していると疲れる」と感じる相手でも、ほぼ毎日顔を合わせることになります。 そんなことは当たり前だと分かりつつ、日々一緒に仕事をしなければならないので少しずつストレスが溜まり、辞めたいと思うようになる人は珍しくありません。 また人間関係については、特定の人物に対してネガティブな感情を持つパターンと、全体的な雰囲気、社風が合わないと感じるパターンがあります。 前者の場合は対処がしやすく、例えば「今やっているプロジェクトが終わったら異動願いを出そう」「会社の制度を使って別のオフィスに移ろう」といった、「特定の人物から物理的に離れる」という対応ができるかもしれません。 パワハラやセクハラといったハラスメントを受けている場合は、すぐに人事課や対応する部署・委員会に通報しましょう。 「上司の方が長く会社にいるから、自分が訴えても無駄」と思うかもしれませんが、録音やメールなどの証拠を確保すれば、会社として動かざるを得なくなります。 黙殺されそうになったら、労働基準監督署に相談するという手もあります。いずれにせよ理不尽な悪意には耐える必要がないため、迅速に行動しましょう。 一方で会社の雰囲気や社風が合わない場合、異動などしても改善はあまり見込めません。 入社したばかりでまだ慣れていないだけの可能性もありますが、もし「この雰囲気にはなじめそうにない」と思うのであれば、転職を考えてもよいでしょう。 待遇についての悩み dodaの「平均年収ランキング」によると、2021年における20代の平均年収は341万円でした。この平均より下回っていると、「転職した方がもっと給料がもらえるのではないか」と思って、会社を辞めたくなる一因になります。 平均を上回っていたとしても、「残業代がもらえていない」「成果に対して対価が見合っていない」と感じれば、前向きに仕事に取り組むことは難しいでしょう。 年収が理由であるとするならば、まずはどうすればアップするのか、会社の規定を確認しましょう。年功序列で年次が進めば上がるのか、結果を出せばインセンティブがもらえるのかなど把握することがスタート地点です。 そのうえで、目標に向かって頑張れるのか、他の会社で働く方がベターかを判断します。 また、休日が少なくて会社を辞めたいと思う方もいるでしょう。多くの会社では年間休日は120日前後で、これより少ないと「仕事ばかりで疲れる」と感じるかもしれません。 体調や心の健康を損ねるようであれば一刻も早い対策が必要ですので、何かおかしいと思う点があるのであれば、医療機関で診察してもらいましょう。 医療機関に行くほどでもない場合、休みを取ってリフレッシュ期間を設けることがおすすめです。休みの間は仕事のことや将来のことを考えず、頭と体を休めることに注力してください。 目の前の仕事しか見えていないとネガティブな方向にばかり考えてしまいますが、休みを作ってすっきりした状態で考えれば、冷静に今後の計画を立てられます。 将来性についての悩み 新卒として働いていると、「この会社にいて、自分のキャリアはどうなるのか」「このままここにいて成長できるのか」など、将来について悩む瞬間は誰しもあります。考えれば考えるほど不安と焦燥感に駆られ、仕事を辞めたいと思い詰めてしまうものです。 こうした状況に陥ったら、まずは身近な先輩や上司を観察してみましょう。 仕事内容やキャリアステップ、給料などの待遇を見て、自分がなりたい姿かどうか考えてみてください。もしロールモデルになるような人がいないのであれば、あなたは今の会社と合っていないのかもしれません。 また、会社そのものの将来性に不安がある場合もあります。 これから伸びる業界もあれば長年右肩下がり状態の業界もあり、「自分はここで40年も働けるだろうか」と自信がなくなることもあるでしょう。もし別の業界・企業に転職した方が将来性があると感じるのであれば、無理に今の会社にいる必要はありません。 新卒で仕事を辞めるメリット・デメリット 新卒で仕事を辞めることに関してネガティブな考えを持っている方が多いですが、実際にはメリットとデメリットの両面があります。 具体的にどんなことがあるか、解説します。 メリット① 第二新卒として可能性を広げられる まだ年次が浅いうちに転職する人材を、新卒採用と同様に考えて採用に積極的な企業もあります。そのターゲットとなる「第二新卒」として転職するには一般的に、新卒3年以内、もしくは25歳以下である必要があります。 この場合、新卒採用に近く、意欲やポテンシャルを重視され、特定のスキルや経験が問われることが少ない点も魅力です。中途採用ではこれまでどんな仕事をしてきたかや、どのような役職に就いているか、どんなスキルや資格を持っているかなどが重視されますが、第二新卒であればそういったことは不問なことが多いです。 第二新卒を歓迎するコメントが記載されている求人を、チェックしてみましょう。 ただし、専門性は不要ですが、社会人としての一般的な常識やマナーは求められます。採用する企業からすると、ビジネスマナーを一から教える必要がないことが第二新卒を採用するメリットになるため、そういった部分ができないとなかなか内定に繋がりません。 メリット② 未経験から業界や職種を変えやすい 年齢が高くなるにつれて、未経験として新しい業界や職種への転職は難しくなります。一般的に企業は、相応の年齢には相応の経験を求めるからです。 しかし新卒で転職する場合は年齢が若く、未経験歓迎の募集に通りやすくなります。いわゆるポテンシャル採用です。自分の強みや弱みを改めて自己分析することが役立つので、しっかりと準備しましょう。 また、傾向として、伸び盛りの業界では未経験の募集がよくかけられています。現在であれば、コロナ禍を背景にIT系や医療業界が業績を伸ばしています。 市場が大きくなっている分野は人手不足になりやすいため、積極的に考えてみてください。 メリット③ ストレスから解放される 転職をすることで、現在の職場から離れることができます。 社会人になると人生の大半は仕事をしている時間になるため、仕事がストレス源だと非常につらい毎日になってしまいます。そういった現状から脱出するだけでも、大きな意味があるでしょう。 基本的には在職中に転職活動をして、次の転職先を決めてから退職することがおすすめですが、もし心身ともに疲れていて少し休息が必要であれば、数か月のインターバルを取るのも悪いことではありません。 何も考えず旅行をしたり地元でゆっくり過ごしたりしても良いですし、前向きな気持ちで取り組めるなら、次の職場で役立つ資格の勉強をしても良いでしょう。 デメリット① またすぐに辞めるのではと思われがち 次に、新卒で仕事を辞めるデメリットもみていきましょう。まず大きなデメリットとしては、転職活動で「この人を採用しても、またすぐやめてしまうのでは」と思われがちな点が挙げられます。 これを防ぐためには、「なぜ会社を辞めるか」を明確に説明する必要があります。 この時「給料が安いから」「休みが少ないから」といった点を真っ先に挙げるのは得策ではありません。あくまでも、前向きな内容にしてポジティブに伝えるようにしましょう。 例えば、実際は「ルーティンワークばかりでやりがいが感じられず、仕事がつまらない」という理由で転職するとします。 これをポジティブに言い換えるなら、「御社では若手のうちから新しい仕事にチャレンジできる環境が整っていると知り、積極的に企画を提案していきたいと思いました」といった内容になります。 ただし、こうした言い換えは必要ですが、嘘をつくことはやめましょう。 面接で色々と話すうちに一貫性がなくなってバレてしまいますし、取り繕って入社しても結局はミスマッチになる可能性が高いです。 デメリット② 転職理由を明確にしないと同じ失敗を繰り返す なんとなく今の仕事を辞めたいという気持ちのまま転職してしまうと、新しい職場でも二の舞になってしまうかもしれません。 転職活動を始める前に、「自分はなぜ辞めたいと思ったのか」「どこが我慢できないのか」「仕事に対して何を求めているのか」「どのような優先順位なのか」といった点を整理してください。 例えば「休みが少なくワークライフバランスが取れないのは耐えられない」という理由で転職するのに、「給料が1.5倍になる」「社風が合いそう」といった理由でまた休みの少ない企業に転職しても、上手くいきません。 また、転職理由があいまいなことは、面接での受け答えでバレてしまいます。 「この人は仕事に対して熱意がない」「目先のことしか考えられないタイプだ」と判断されてしまうと、なかなか内定を得ることはできません。 何を聞かれても自信を持って答えられるよう、入念に準備を整えましょう。しかし、自分で考えをうまく整理できないこともあるでしょう。そんな「答えがみつからない」「考えが整理できない」というモヤモヤを整理するのには、キャリア相談がとても有効です。ぜひ気軽に活用してみてください。 デメリット③ キャリアアップの転職にはなりにくい メリットの部分で、未経験の職種や業界に転職しやすい点を挙げました。その一方で、キャリアアップの転職にはつながりにくいというデメリットがあります。 1社目で十分な実績を残していれば話は別ですが、入社したての頃は仕事を覚えることがやっとで、なかなか大きな成果を出すことはできません。 だからこそ、「自分は前の会社で、こんな成功を収めた」といったアピールポイントが作りにくくなってしまいます。 もし、転職を機に大きく年収を上げたり役職をランクアップさせたりしたいのであれば、もう少し長く今の環境で働くことをおすすめします。 仕事を辞めたい方が転職活動で準備すべきこと まずは、今の会社に対する不満は転職しなくても解決するのではないかと考えてみてください。 人間関係が問題であればチームや部署を移ることで事足りるかもしれませんし、給与が少ないのであれば資格を取るなどして昇給できるかもしれません。こういったことを考えた上でも転職が最善だと判断したなら、まず自己分析をしましょう。 先述の通り、新卒での転職活動は第二新卒の枠になりやすく、ポテンシャル採用がメインになります。そのため、改めて自分の強みや働く上で大切にしたいことを明確化することが大切です。 また、新卒のうちはまだ狭い視野でしか自分や仕事が見えていない可能性もあるので、周りの方に積極的に相談してみてください。上司には転職したいと言いにくいかもしれませんが、同期や学生時代の友人などはきっと話を聞いてくれるでしょう。 客観的なアドバイスをもらうことで、意外な気付きがあり今後の転職活動やキャリア形成に役立つかもしれません。 また、キャリアのプロであるキャリアコンサルタントへの相談もおすすめです。専門性のあるアドバイスがもらえますし、どんな風に転職先を決めればいいか、何を優先すべきかといった具体的な相談をすることもできます。 一番大切なのは心と体の健康 新卒で仕事を辞めたいと言うと、周りから「根性がない」「逃げ癖がつく」など言われるかもしれません。 しかし、結局は自分がどう感じるかが一番大切です。 周りの意見を聞くことはもちろん大切ですが、それよりも自分自身がストレスなく健康に過ごせる環境を整えることを重視しましょう。 そのために転職が必要だと判断したら、ぜひ行動に移してください。新しい環境で頑張ることができれば、今の仕事を辞めることに何も問題はありませんよ。

2023/12/06
仕事と家庭との両立について
子供か仕事か選ばなければならない?30歳でぶち当たる壁

子供か仕事か選ばなければならない?30歳でぶち当たる壁

「もう30歳になるし、そろそろ子供のこと考えないとな…」「子供ができたら欲しいけど、仕事も頑張りたい!」 そのように考える方は多いのではないでしょうか。結婚や出産が現実問題に近づいてくると、子供か仕事か選ばなければならないと思ってしまいますよね。 この記事は、子供か仕事か選ばなければならない!となる前に、事前準備として参考にしていただけると幸いです。ぜひ最後まで読んでいってくださいね。 30歳で起こる環境の変化とは? 30歳になると仕事上の立場や自分自身の身体など、さまざまな変化が起こる方が多いのではないでしょうか。 そこでここでは、30代を迎えることで変化する環境の例を挙げていきます。20代の方も、これから起こる変化について事前に知っておけると安心ですよ。 会社の中で責任のある立場になってくる 新卒から企業勤めをされている方だと30歳は多くの企業で、管理職など中堅からベテランのポジションになることが多いでしょう。または仕事に慣れてきて、そろそろ将来的なキャリアを考え出したり、転職など環境を変えようと考える方もいるのではないでしょうか。 そのように30歳というのは世間で言う働き盛りの年齢で、今からどのようになっていこうかと考える時期です。企業からしても、今後を考えたときにもっと責任あるポジションを任せていこうかと考える始める時期でもあります。 仕事の内容が少しずつ変わってきていたり、プロジェクトのリーダーを任されたりと、働きながらも自分自身で変化を感じてきている方もいるのではないでしょうか。 そして周りの友人や同僚などにも、変化が起きてくるのがこの年代です。転職や昇進、起業をする人も出てくるでしょう。身近に様々なキャリアの変化を感じることになります。周りの変化を見ていると、自分もこれからのことを考えなければと思いますよね。 このまま今の会社で昇進や昇格を狙っていくのか、今のタイミングで転職や起業など新しいキャリアを進んでいくのかと選択肢がたくさんある時期です。 周りからのプレッシャーを感じる 結婚している方は、両親や周りの友人などから子供はまだ?と聞かれることが多くなるのではないでしょうか。周りの方からすると悪気はなく、ただ気になって聞いているだけかもしれませんが、あなたにとってはプレッシャーだと感じることもあるでしょう。 まだ仕事を頑張りたいから子供のことは考えられないといった場合でも、年齢を重ねていくと子供を持つべきか仕事に専念するべきかを考え始めなければならないのです。 30歳前後になると、同世代の友人がどんどん出産をして、子供と触れ合う機会も多くなります。そうすると子供がいる生活なども身近に感じてきて、子供との生活が現実味を帯びてくるはずです。 身体の状態が変化してくる 30代になると、20代では感じなかった体力の衰えを感じる方も出てきます。通勤での移動だけでも疲れを感じたり、筋肉痛が翌日以降に訪れたりとふとした時に衰えを感じてくることがあるのです。 また女性にとっては、30歳になると出産の年齢を考えなくてはならないタイミングになってきます。まだまだ若い30歳ではありますが、35歳を超えると高齢出産と呼ばれ、妊娠・出産のリスクが高くなってしまうとも言われています。 自分自身では身体の衰えを感じていなくても、妊娠・出産に関わる身体の機能は衰えていってしまいます。健康に、安全に出産をするためには、早めに今後のことを考えなければならないのが現状です。 そういった事情もあり、30歳では子供が欲しいのかどうかという自分の気持ちとも向き合わなければなりません。もちろんこの問題は女性だけでなく男性も同じです。30歳という働き盛りではイメージがつきにくいかもしれませんが、自分の子供が大学卒業するまで働いていようと思うと、順調にいっても53〜54歳ごろまでは働くということです。 今新しいことに挑戦したいと思っていても、しっかりと続けていける仕事内容なのかなど考えていかなければなりません。 子供がいることで仕事に影響がある場面とは? では次に、子供がいることで仕事に影響が生じる具体的な場面をご紹介していきます。 職場や周囲のサポート環境によっては、状況も異なってきますが、一般的なケースを事前に知っておくことで、子供ができた場合の状況をイメージしつつ、「子供がいたら、仕事にどんな影響があるのか?」を考えてみましょう。 急な早退や欠勤が必要になる 子供がいることで仕事に大きく影響するのが、急な早退や欠勤です。 職場に時短勤務をしている方や子供のお迎えをしている方がいるとイメージがつきやすいかもしれませんが、保育園や幼稚園などに預けていても、急な発熱などの体調不良により保育園から「迎えに来てください」という呼び出しの電話が頻繁にかかってきます。登園のタイミングではとても元気だったのに、お昼前には迎えに行かなければならないなんてことも、よくあるのです。 今日は大丈夫と思っていたのに呼び出されることで、仕事の調整が上手くいかなかったり周りに迷惑をかけてしまう場合もあるでしょう。こういった状況で早退することに罪悪感を持ってしまったり、ストレスになる方が多くいます。 子育ては、予測できないことの連続です。スケジュールを自分でコントロールすることは、自分の代わりに子育てをしてくれる万全なサポートでもない限り、ほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。 働く時間に制約が発生する 子育てが始まると、今までできていた残業や休日出勤が簡単にはできなくなり、時短勤務をしなくてはいけないという方も出てくるでしょう。それによって仕事内容が変わってしまったり、部署異動をせざるをえなかったりするかもしれません。子供との生活が始まるまでは、自由に好きなだけ時間を費やして好きな仕事ができていたものの、子育てが始まると制約を受けることになるのです。 今まで通りに納期を設定していると、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。仕事は仕事、家庭は家庭と割り切ることができない状態になるのです。 子供か仕事か、どちらも諦めないための準備はどうすればいい? 子供か仕事か、どちらかを選ぶということはとても難しい問題です。 実際にその時になってみないとわからないと楽観的になるのではなく、事前に準備しておくことで、あなた自身のキャリアも人生も諦めなくて良い状況を作っておきたいですね。 ここに挙げている例を参考に、ぜひ準備しておいてください。 長期的にライフプランを立てる 今特に子供に興味がないという方でも、30代になることで将来的に子供が欲しいのかどうかは考えておかなければなりません。これから年齢を重ねていき、40代50代になった時には自分の子供を育てることが難しくなっているかもしれないからです。 会社勤めであれば定年後、年金生活で子供を育てていくのには不安がありますし、体力的にも子供と出掛けたり抱っこするのも大変だと感じてしまいます。 まだ働き盛りで元気な今だからこそ、仕事のこと、身体のこと、生活のこと全てを含めたライフプランを立てておくことがおすすめです。 「将来的に子供が欲しい?」「いつごろに子育てしたい?」「叶えたいキャリアはどんな姿?」「金銭的な準備はどれくらい必要?」など、全て完璧に計画することは難しいですが、あなた自身がきちんとイメージを持っておくことはとても大切になります。 自分の健康状態を知っておく 今すぐに子供が欲しいというわけでなくても、少しでも子供が欲しいと思うのであれば自分の健康状態を把握しておくと安心できます。今後子供を授かりたいと思った時に、あなたやパートナーのどちらかの健康状態によっては難しいかもしれないのです。 健康状態を把握しておくことで、今すぐ治療をしなければならない可能性もありますし、年齢を重ねてから身体の問題が発覚すると治療が間に合わないということもあります。まずは自分とパートナーの健康状態をしっかりと把握することで、これからのことを安心して話せる状態になってみてください。 受けられるサポートを確認しておく 「子供がいたら仕事との両立は難しそう…」 頭の中でイメージしてそう考える人は多いですよね。ぼんやりとしたイメージをするだけでは、不安になってしまいます。実際に何がどう大変で、どういったサポートがあれば解決しそうかという具体的な内容まで考えてみるのがおすすめです。 例えば、保育園に入ったとしても送り迎えが大変そうだと感じるとします。ここで感じる大変さはなんでしょうか。出勤前に保育園へ送っていく時間がないかもしれないと不安になるのであれば、近くにある通えそうな保育園の登園可能時間を調べてみましょう。想像よりも早くから受け入れてくれるかもしれません。 このように不安要素があるのであれば、具体的な問題点をイメージしていくことで解決できない不安なのか、サポートを受けることで解決しそうな不安なのかがわかります。 まだ未知である子育てとの両立を考えると、全てが不安になってしまいます。どんどんマイナスなイメージを持ってしまう前に、具体的に調べる癖をつけておくといいかもしれません。 身近に助けてくれる人がいないという場合には、自治体のサポートや企業が提供するサービスも視野に入れてみてください。子育てサポートとして、無料でベビーシッターや家事代行が利用できる支援があったり、体調不良の場合にも子供を預かってくれる病児保育というサービスもあります。 調べてみると、意外と多くのサポートが用意されているかもしれません。 また、近くに両親が住んでいるなど、頼ることができる人がいる場合にも、子供を預かってもらったり、迎えにいってもらったりを当たり前と思ってはいけません。もし子供が生まれたら、こういうサポートをして欲しいと希望を伝えておくことが大切です。やってくれると思っていることをやってもらえないという状態は、あなた自身も困ってしまいますし頼られる側にも負担となってしまいます。 パートナーと話し合っておく 具体的にどのような生活が理想なのか、パートナーとしっかり話し合ってみてください。あなたが諦めたくないキャリアがあるなら理解して協力してもらう必要がありますし、同じようにパートナーにも叶えたいキャリアがあるかもしれません。一緒に子育てをしていくパートナーと、しっかりと理想の生活を擦り合わせておくことが重要です。 妊娠・出産をするということは、女性であればキャリアに必ず産前産後の休暇が組み込まれます。会社勤めの方は、その期間にはあなたが担当していた業務を他の誰かに渡さなければならないのです。 休んでいる間に自分の仕事がなくなってしまわないか不安になったり、もっとやりたいことがあったのにと思うかもしれません。そういったモヤモヤや後悔を残さないためにも、しっかりと子供を授かった場合の生活を具体的に話し合う必要があるのです。 まだまだ世の中的に女性が時短勤務をしたり、専業主婦になって家事育児を担当するということが多いですが、男性が専業主夫になるという選択もあるのです。男性育休の制度も拡大されているところですし、母親と父親で順番に育休を取得するというような柔軟な選択も可能になってきています。 今の生活に子供の生活がプラスされるのはきついと思うかもしれませんが、パートナーと話し合うことで子供か仕事かどちらかを選ばなくてもいいという判断をできるかもしれませんよ。 どちらにせよ、ひとりで子供を産み育てることはできません。パートナーとしっかりと話し合った上で納得のいく選択をしていきたいですね。 人に相談してアドバイスをもらう 子供がいる環境で働くということは、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。だからこそ子育て経験者やキャリアコンサルタントなどのキャリアのプロに相談してみるのはいかがでしょうか。 漠然とあなたが不安に思うことも、他の人の経験を元にアドバイスをもらうことで安心できるはずです。子育て中の友人や職場の先輩に話を聞くと、実際に会社の制度でカバーできる問題や国や地域でのサポートなどを知ることができます。 会社ごとに時短勤務の条件が違っていたりもするので、あなたが理想としている働き方ができるかどうかの判断もつきやすいはずです。 しかし、子供の話などデリケートな問題を身近な人にするのは少し抵抗のある方もいますよね。そういった方は、プロのキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。あなたの情報が漏れることもありませんし、デリケートな問題も安心して話すことができます。 そして実際に時短勤務で働いている方、子育て中でもフルタイムで働いている方など、さまざまな状況の方と日々話しているプロなので、今後のキャリアの歩み方や仕事と子育てを両立する工夫などたくさんの情報を持っています。 子育てと仕事の両立をしっかりとしていく上で、長期的に考えたキャリアプランを一緒に作成していくこともできます。 キャリアコンサルタントに相談するとなると、転職を考えている人がするイメージですが、実際は少しモヤモヤする、今後のことを考えていきたいという方にもおすすめなのです。 漠然として不安を解消しつつ、今後のキャリアの見通しも立てていくことができるので、30歳を迎えて今後のことを考えていきたい方やまだ20代だけどしっかり準備しておきたいという方は、早めに相談してみるといいかもしれません。

2023/12/04
転職について
転職で内定後に不安になるのは何故?「内定ブルー」の原因と対策を解説

転職で内定後に不安になるのは何故?「内定ブルー」の原因と対策を解説

転職で面接を受けている会社から内定が出ると、達成感や安堵感を強く感じることができます。過去の実績や面接での振る舞いが評価された結果であり、「必要とされている」ことを実感できる瞬間でもあるため、高い満足感を得る瞬間と言えるでしょう。 一方で、このような感情を持った後に不安や迷いを感じるケースも多いです。結婚という喜ばしいイベントを控えた人が不安を感じ、気持ちが沈んでしまうことを「マリッジブルー」と呼びますが、内定後に感じる不安や迷いも同様に「内定ブルー」と呼ばれています。 この記事では、特に転職活動での内定ブルーについて、それを感じてしまうタイミングや原因、対処法を解説していきます。現時点で内定ブルーに陥っている人や、これから転職活動を控えている人もしくは検討している人はぜひ参考にしてください。 転職活動における内定ブルーのタイミング 内定ブルーを感じる瞬間は、大きく分けて以下の3つがあげられます。 内定が出た瞬間 内定承諾後 入社後 内定ブルーによる不安や迷いは多くが一過性と言えますが、一時の感情で意思決定してしまった場合は将来的に後悔することもあります。 事前にタイミングを把握しておけば不安を和らげられる可能性があるため、これから転職活動を行う人も自分事として読み進めてください。 転職先から内定が出た瞬間 最初に不安を感じるのは、転職活動にて内定が出た瞬間です。 内定が出ると、結果が出たことに対する満足感や行き先が決まることによる安堵感を感じます。しかし、その後は今の環境が変わることに対する不安を感じるようになることが多いです。 内定先が複数ある場合、どの企業の内定を承諾するか迷いが生まれる場合や、内定を辞退することに気まずさを感じるなど精神面のハードルを感じるようになります。 結果的に、内定が出たにも関わらず転職をすべきか考え直すこともあるため、衝動的に判断しないような注意が必要です。 内定承諾後 次に感じるのは、内定承諾後のタイミングです。 内定を承諾するということは、現職からの退職が決定したことを意味します。一般的には、内定を承諾した後に退職の意思を伝える流れとなるため、この後に控える退職交渉に不安や気まずさが高まるタイミングです。 また、転職が決定したことで後戻りできない状況となるのも不安を感じる一因です。入社後の仕事に対しても不安を感じるようになります。 内定承諾後の辞退は法律的に可能であるものの、相手の企業に対して多大な迷惑をかけることとなるため必ず避けたい事象です。これも内定承諾後に後戻りができないと感じる要素となります。 転職先への入社後 最後に感じるのは、転職先の会社に入社した直後です。入社しているので、「内定」状態ではないですが、入社直後もブルーになりやすいタイミングです。 というのも、入社直後は人間関係も構築できておらず、業務の作法なども把握していない状態のため辛いと感じるケースが多いからです。また、エンジニアからコンサルタントなど、職種が変わった場合は仕事のやり方や考え方が異なるケースもありますし、同じ職種であっても会社によって仕事の進め方はことなるので、戸惑いを感じやすい時期と言えるでしょう。 そのため、「前職の方が楽しかった」「転職しなければこんな思いをしないで済んだ」というようなマイナスな感情を抱くようになり、前職への出戻りや再転職を検討する人もいます。 しかし、個人差はあるものの入社から半年ほどで慣れてくるケースがほとんどであり、慣れることで自然と不安が解消されることが多いです。 入社後は誰でも不安を感じるものだと割り切っておくのが得策かもしれません。 内定ブルーの具体的な内容 ここまで、内定ブルーを感じるタイミングについて解説してきました。 より具体的に、内定ブルーの状態で感じている不安や迷いを解説していきます。 本当に転職をして良いのか迷う 1つは、転職前に「本当に転職をしてよいのか」迷いを感じることです。 この迷いを感じる人は、転職の目的や転職後のキャリアプランを明確にしていなかった場合が多いと言えます。 例えば、周りの同僚が転職しているからという理由で転職活動を始めた場合です。現職に対して明確な退職理由や転職先でやりたいことがないため、実際に内定すると「なぜ転職するのか?」という疑問を抱き転職自体に疑問を持ってしまいます。 また、残業時間などの理由で今の会社から抜け出すことを目的としていた場合であっても、転職後のプランを描けていなければ「さらに過酷な労働にならないか?」といった不安を持ちがちです。 よって、迷いを少なくするためにも転職の目的や転職後のキャリアプランを明確にしたうえでの転職活動が望ましいと言えます。 転職先を決めた選択が正しいか迷う 2つ目は、転職先がこれでよかったのか、その選択が正しいかどうか迷うことです。 この迷いを感じる人は、同業他社を見なかったことなど企業研究が不足している人が感じやすいと言えます。 例えば、入社しやすさなどの理由から中堅企業しか受けなかった場合、大手企業を受けていないことから「本当は大手企業の方が良い環境なのでは?」と思いがちです。反対に、大手企業しか受けておらず内定を得た場合は、「中小企業で裁量を持って働くのが良いのでは?」という思いを持ちがちです。 選考で不採用となっていれば諦めがつくものの、申し込みをせずに転職活動が進んでしまった場合は後悔するケースも目立ちます。 志望する職種・業界の全企業を受けることはできませんが、あらかじめ受けたい企業を調べてリスト化しておきましょう。高校や大学受験のように、本命と滑り止めのように複数の企業をピックアップしておくことが望ましいと言えます。 転職先で働くイメージが湧かない 3つ目は、転職先で働くイメージが湧かないことです。 転職時は、新卒入社と異なりインターンシップや会社説明会がないケースがほとんどです。そのため、会社の雰囲気をつかめないまま選考が進み、内定が出ることもあります。 在籍社員と話す機会を設けることが解決策の1つですが、転職活動中に実現させることは容易ではありません。会社が引き合わせてくれることは特に内定前であればほぼありませんし、SNSなどでつながることも難しいと言えます。 一方で、内定後は在籍社員との会話機会を作れるチャンスです。会社にお願いすれば、ある程度希望に沿った社員と会話する機会を設けてくれる可能性が高まります。これは、会社側も内定した人が問題なく入社してもらうために必要なアクションと考えているからです。 働くイメージが湧かない人は、求められるレベルを実際に働く人から引き出せるかが重要です。自分から機会を得るために発信することが望ましいと言えます。 転職での内定ブルーの原因 では、内定ブルーを感じてしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。 あらかじめ原因を把握しておけば、内定ブルーを感じないように対策することが可能です。 初めての転職で何もかもが不安 1つ目は、転職が初めてであるということです。 転職者は誰もが経験しますが、初めての転職時はすべてに対して不安を感じます。現職を辞めることで、上司や同僚に対して申し訳なさを感じることもありますし、次の職場で今まで通り働けるかがわからないなどマイナスの感情を抱きやすくなる状態です。 先輩社員など、他に転職をした人に初めての転職に関する話を聞いておくことで不安が軽減できるかもしれません。 一方で、一度経験すると2回目以降の転職は心理的なハードルが下がる人が多いです。これは、1回目の転職で退職交渉や入社後の振る舞いについて抑えるべきポイントがわかるため、「こうすれば転職できる」という感覚が得られることが要因と言えます。 最初はすべてに不安を感じるものと割り切っておくのが良い心構えと言えるかもしれません。 転職理由を明確にしていなかった 2つ目は、転職理由を明確にしていなかったことです。 これは、「転職先で何をするのか」を明確にしていないことが該当します。例えば、「残業が多い現職の環境を抜け出すために転職する」という人の場合、抜け出した後に何をするかが明確にできていません。このような場合は、環境が変わることに対して強い不安を覚えることが多いと言えます。 転職活動の動機「現職の環境を抜け出す」ことだったとしても、その先にある転職先での仕事生活を思い描いておくことが重要です。 複数社を比較検討しなかった 3つ目は、複数社を比較検討しなかったことです。 転職活動時に、転職エージェントなどから紹介された会社にそのまま内定するということも珍しくありません。転職サイトは、登録された個人の職歴やスキルにマッチする求人を提案してくるため、内定する確率が高まります。よって、複数社を見ることなく転職活動が終了することもあります。 この場合、複数社を見ていないことから「本当にこの会社でいいのか」といった不安が拭いきれないケースが多いです。最終的に入社するのは1社ではあるものの、複数の会社を比較検討しておくことで会社の違いや良さもわかりますし、自分自身が納得した進路選択をすることができます。 転職での内定ブルーの対処法 ここまで、内定ブルーの原因をあげてきました。様々な例がありますが、共通していることは「転職活動でやれることを100%やりきっていない」ということです。 多くの人が仕事と並行して行うため、100%やりきることは非常に難しいですが、できることを最大限やりきることが不安を少なくする基本原則だと言えます。 しかし、不安を完全に感じないことは不可能です。ここからは、内定ブルーに陥った際の対処法を解説します。 他人に相談する 1つ目は、他人に相談することです。 ありきたりな方法ではあるものの、相談する人を選ぶことがポイントとなります。 代表的な相談相手はキャリアアドバイザーです。様々なキャリアアドバイザーが存在しますが、キャリアコンサルティングを専門に行っている人が望ましいと言えます。 理由として、フラットな立場から客観的な意見を得ることができるからです。例えば、会社の同僚や人事部所属のキャリアアドバイザーに相談した場合は、引き留めることを念頭に置いた会話になりがちです。また転職エージェントに相談しても、転職してもらうことを前提とした相談になるため偏った意見となります。 よりフラットかつ客観的に意見してもらうためには、キャリアコンサルティングを専門に展開している企業や人に相談するのが望ましいと言えます。 内定先に入社前の準備やキャッチアップ事項を聞く 2つ目は、内定先に入社前の準備事項やキャッチアップしておいた方がよいことを確認することです。 入社前にできることや勉強しておくのが望ましいことを入社前に行うことで、「これだけやっているから大丈夫」という安心感を得ることができます。例えば、転職先の仕事に関連した書籍を読破することや、資格勉強をすることなどがあげられるため、内定後の面談で確認しておくことが望ましいでしょう。 この際、もし可能であれば、現場のメンバーに確認しておくことをおすすめします。内定後の面談では主に人事部のメンバーが対応してくれるケースが多いですが、配属後の仕事に関することやその準備については、配属先の現場のメンバーからのほうが本当に必要な情報を得られるからです。 内定後の面談にて、「勤務先の雰囲気を知りたいから現場社員と話したい」とお願いすることでほぼ実現できると思われます。ぜひ打診してみてください。 転職活動で内定ブルーを感じたときの注意点 転職での内定ブルーの対処法を解説してきましたが、最後に内定ブルーに陥った際の注意点を解説します。ここで書く内容は一時的な感情に任せた判断をしないために重要となるため、ぜひ意識しておいてください。 内定ブルーが原因で内定辞退することはNG まず意識しておきたいことは、内定ブルーによる不安で内定を辞退することはNGだということです。 内定ブルーは一時的な感情であることがほとんどであり、自分の本心ではありません。 人間には現状維持を求める性質があり、転職という大きな環境変化を前にして不安感が高まることが原因です。 転職自体の成功・失敗は転職してからでないと判断ができません。転職してみてわかることも大いにあるため、転職前の不安から内定を辞退することは経験機会の損失とも言えます。 もちろん、家庭環境の変化など外部環境が変化した場合は考え直しが必要なケースもありますが、個人の不安感だけであれば転職を辞めないことが得策と言えます。 転職先でうまくいかなかった後のことを考えておく 転職先でうまくいかなかった場合を想定しておくと、万が一想定通りになってしまった場合でも次の選択肢を検討し始めることができます。 保険的な考えではあるものの、入社してからわかる事実は無数にあります。例えば、転職先の社風が合わないケースや、仕事内容が想定と異なっていることで高いストレスがかかることがあげられます。また、周囲のメンバーや上司とそりが合わないことも考えられますし、育児や介護の事情から家庭環境が大きく変化することもあります。 転職後にうまく働けなくなる要因は数多く存在するため、すべてを予期しておくことは不可能です。そのため、転職がうまくいかなかった場合を前提とした「次の選択肢」を考えておくことで不安を和らげることが期待できます。 まとめ 内定ブルーに関して、原因や対処法、注意点を解説してきました。程度の差はあれど、多くの人が実感するのが内定ブルーです。どれだけ準備しても、転職に不安を感じない人はそう多くないと言えます。内定ブルーに陥った後、誤った判断をしないためにもこの記事で解説した内容をぜひ参考にしてもらいたいと思います。

2023/11/30
仕事と家庭との両立について
産休・育休中にできる!キャリアへの不安を和らげる方法6選

産休・育休中にできる!キャリアへの不安を和らげる方法6選

働く女性は妊娠すると必ず産前産後休暇を取得しなければなりません。しかしその休暇期間にとても不安を感じる女性が多いのが現状です。 妊娠は尊くおめでたいことですが、今後のキャリアのことを考えると手放しに喜んでばかりではいられないという方もいるのではないでしょうか。 「今のポジションに戻って来れるのかな…」「時短勤務になっても今のように働けるかな…」 と産休から復職までを想像すると不安が絶えません。そこで今回は産休・育休取得中にできる、今後のキャリアへの不安を和らげる方法6選をご紹介します! 不安を抱えるあなたが少しでも楽になれば幸いです。 産休・育休中に感じるキャリアへの不安 株式会社MAPが行なった調査によると、40%の女性が「産休・育休の制度が整っていたとしても、結婚・出産が自分自身のキャリア形成にとってマイナスになると感じる」という結果が出ています。 女性にとって結婚や出産などのライフイベントの発生は、嬉しい反面キャリアのことを考えると、マイナスに感じてしまうようです。 では、産休・育休に入ることでどのような不安を感じるのでしょうか。 元の仕事を続けられるか まずは、今と同じように働くことができるのかという不安があります。 管理職など責任のあるポジションに就いている方なら、その不安はより大きいのではないでしょうか。今の業務がとても楽しく、復職後に業務内容が変わってしまうのは嫌だという方もいるはずです。 育児介護休業法では、妊娠・出産からの復職者は元の仕事に戻すということが企業に求められていますが、あなた自身が休職前と同じ働き方に続けられるかはわかりません。 働く日が不規則であったり、夜遅くまでの業務が続くのであれば、子育てをしながら続けることは少し難しいと感じるかもしれません。また休職中に部署や業務自体がなくなってしまう可能性もあります。 今の職場で長期的なキャリア形成を目指していたけれど、休職によってそれが叶わないかもしれないという不安は大きいでしょう。 育児と仕事を両立できるか 休職中は育児への想像が膨らみます。 今までの生活では、仕事だけで手一杯だったのに、ここに育児が加わるとなると自分の体力的にも時間的にもしっかりとこなせるのか、不安になりますよね。 仕事に関しては、やはり時間などの制約が増えてしまうので、今までと同じ働き方ではなく、より効率を重視したり、同僚を頼ったりしなくてはいけません。 急に体調を崩す子どもを迎えに行くと、業務に穴を空けてしまうかもしれません。全力で仕事を頑張っていると、思うように子どもとの時間を作れないかもしれません。 完璧主義なあなたはそのような想像をして、不安でいっぱいになってしまうのではないでしょうか。 自分は会社で役立てるのか 産休取得後大半の女性が、育児休業も取得します。保育園入園の時期にもよりますが、1年程度は会社を休む方が多いようです。 育児休業の後、元の会社に戻って自分の役割や居場所はあるのか、新しい人材が入ってきて自分の仕事がなくなっているのではないか、と不安に感じます。 社内のシステムが刷新されていたり、業務フローが変わっていたり、自分が働いていた頃の仕事の取り組み方では通用しない状況になっているかもしれません。1から覚え直さないといけない状況で自分は役に立てるのか、と不安になりますよね。 今まで評価されて活躍してきたのであれば、余計に周りからの視線なども気にしてプレッシャーに感じてしまうのではないでしょうか。 復職後に評価が下がってしまい、会社から自分は必要とされていないのかもしれないと不安になる方もいます。 不安になってしまう原因 女性は休職中に、なぜキャリアに対しての不安を抱いてしまうのでしょうか。その原因をいくつかご紹介していきます。 妊娠によるホルモンバランスの乱れ 妊娠中はホルモンバランスが乱れることにより、精神的に不安定になります。 見た目にお腹が大きくなっていくだけでなく、女性は妊娠すると心身ともに別人になると言われるほどです。 不安定な精神状態のままで、今後のことを想像すると不安や心配でいっぱいになってしまうのは当たり前のことです。 しかし不安やイライラは、生まれてくる子どもに対してもあまりいい影響はありません。出産直前の産休中は、少し考える時間があるので、あまり自分を追い詰めすぎず少し落ち着いて、ゆっくりと考えてみることが理想的ですが、わかっていても不安になってしまうのが現実です。 金銭的な問題 産休・育休に入ると健康保険から手当の支給がありますが、収入は今まで勤務していた頃の5〜7割になります。 そうなった時に、今後の生活をイメージすると少し家計が厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか。 家族が増えると、それだけ支出も増えていきます。子どもが生まれれば、赤ちゃん用品など、子育てに必要な費用も発生します。収入面からの今後のライフプランを考えると、「キャリアより子育てを優先したいから、退職して専業主婦になる」という選択は難しいという判断になるかもしれません。 育児をしながら時短勤務になっても、その分給料は減ってしまいます。収入が不安な方は、産休中に家計を見直してみることで不安な気持ちが少し落ち着くでしょう。 育児への漠然とした不安 「自分に子育てができるのかな…」と不安になる方もいるでしょう。 育児への不安は漠然としたものです。子どもが生まれることで、今までの生活とはガラッと一変してしまうと言ってもいいでしょう。 経験したことないことをするので失敗も当たり前なのですが、「上手くやらないと」と自分を追い込んでしまう可能性もあります。 今ではSNSで育児に関して発信している方が大勢いるので、他人と比べて自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。人ができているのに自分はできていないことに直面すると、誰しも不安になるものです。 そこへ自分のキャリアという問題も追加されるので、育児と仕事のバランスを悩んでしまいます。何が不安かわからないけど、なんとなく不安を感じるという可能性もあります。 社会とのつながりが薄れる 産休に入ると、今まで毎日のように顔を合わせていた同僚と会うこともなく、毎日のように連絡をとっていたクライアントと連絡を取ることもなくなります。 忙しく大変だと感じていた毎日が恋しくなるでしょう。何か仕事を求められることもなくなるため、社会とのつながりを感じられず孤独を感じてしまいます。 また家にいると評価されるということもなくなってしまうため、時間があっても何もやる気が出なくなるような人もいます。 仕事を頑張ってきたからこそ、社会的に評価されないということがとてもストレスに感じてしまう可能性があります。 不安を和らげる方法6選 産休に入ることでキャリアへの影響を不安に感じる方はたくさんいます。 その不安を少しでも和らげる方法6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ①まずはパートナーと話し合い あなたが不安になる時、一番近くにいるのはあなたのパートナーです。まずはパートナーに今の不安な気持ちを共有しましょう。 あなたのキャリアや家庭の金銭的な問題まで、密接に関係しているのはパートナーに他なりません。2人で話し合うことで、自分では考えていなかった選択肢も生まれるかもしれません。 あなたが仕事を頑張りたいのであれば、パートナーの協力は必須です。自分でやらなければならないと思っていた、保育園の送迎や家事の分担など、まずは1人で悩まずにパートナーに、相談してみましょう。 ②利用できる制度の確認 育児と両立できるかな…と不安になるのであれば、育児を助けてくれる制度やサービスなどを確認しましょう。 パートナー以外に祖父母など頼れるところがないのであれば、各自治体によって、ベビーシッターや家事代行などを産後は無料で提供してくれるような制度もあります。 しっかりキャリアを進んでいきたいと考えているのであれば尚更、自治体の制度やサービスを利用することで育児と仕事の両立を目指すこともできます。 育児・仕事・家事を、全て完璧にこなそうとしなくてもいいのです。頼れるものを知っておくことで、いざという時に落ち着いて行動できるでしょう。 また自治体のサービスを利用することで、同じような境遇の方と知り合うこともできるかもしれません。そういった方達と情報交換をすることで、地域特有の情報を得られたりあなたにとってプラスに働く可能性があります。 ③復職後の働き方をイメージする 産休や育休中の不安は、まだまだ漠然としたものが多いのではないでしょうか。一体何に対して一番不安を感じているのかを整理してみる必要があります。復職を目指しているのであれば、復職後の自分の働き方をイメージしてみるのがおすすめです。 保育園は近くにあるのか、勤務時間は何時から何時まで可能なのか、など具体的に書き出してみることで意外と勤務時間としては以前と変わらないという可能性もあります。 逆に住んでいる地域に十分な数の保育園がなかったり、思いの外預かってくれる時間が短かったりと、想像と違う結果があるかもしれません。 そういった場合は、復職後の働き方を調整しなくてはなりません。フルタイムでの復職ではなく、時短勤務や休日出勤の免除を申し出るなど、企業に対して協力を仰ぐことも必要になってきます。 もし企業側で対応できないのであれば、ベビーシッターの活用や制度や施設など育児環境が充実した自治体への引っ越しなど他の選択肢を探していかなければなりません。 ④経験者に話を聞く 想像ばかりで不安が大きくなってしまう方は、経験者に話を聞いてみるのがおすすめです。可能であれば、同じ会社の産休・育休取得者や時短勤務者がいいでしょう。 実際に話を聞くと時短勤務でもしっかりと評価をしてもらえたり、周りで働く人たちも早退などに理解があったりと、不安を解消するような情報が得られるかもしれません。 そのようなプラスの情報を知ることができれば、復職に対しての不安は小さくなるのではないでしょうか。 逆に復職すると降格させられたり、評価が不当であったりと今の会社があまりいい環境でないと知ることができる可能性もあります。 その場合は、あまりいい環境でなくても本当に続けたい仕事なのかとしっかりと検討してく必要がありますが、休職中にその情報を知ることができてラッキーだと考えましょう。 ⑤スキルを習得する フルタイムで働いていた方は、休職中を何もしていない期間と感じてしまうのではないでしょうか。 実際は育児と母体の回復のための休職期間ですが、何か行動をしていないと無駄に過ごしていると感じてしまう方も多いはずです。社会とのつながりが薄れている影響もあり、自分自身の存在価値などを考えてしまうことがあります。 そんな方は、仕事に活かせるスキルを身につけるのはいかがでしょうか。例えば、元々興味のあったwebデザインに挑戦してみたり、家計管理のために簿記やFPの資格の勉強をしてみることで、時間を有効に使いながら自分自身もスキルアップしていると感じることができます。 その結果、復職時に会社へアピールする材料にもなることもあります。不安であった休職期間もあってよかったと思えるようになると良いですね。 ⑥出産後の転職も視野に入れる 子どもがいると転職は難しい、と最初から転職を選択肢に入れていない方もいるのではないでしょうか。 しかし一概に難しいというわけではありません。探してみると、子育てを応援してくれる企業はたくさんあります。 子どもとの時間も大切にしたいけれども、仕事もバリバリ頑張りたいのであれば、時短勤務者が多い企業を探してみるのはいかがでしょうか。そういった企業であれば、時短勤務でも評価体制がしっかり整っている可能性が高いです。 そして子育てをしながら働くには、一緒に働く周りの人の協力が必要不可欠です。今の会社に戻って周りの協力を得るのが難しいと感じるのであれば、長期的にみて働く環境を自ら変えてみるのも一つの選択です。 「新卒入社した会社だから、ずっと続けたい!」と会社にこだわる方もいるかもしれません。しかし、元のキャリアやポジションにこだわり過ぎないというのも大切な考え方です。 「自分だけではどのような選択肢があるのかわからない」という方は、プロのコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。すぐに転職を考えていない休職中でも、今後のキャリアについての相談をすることができます。 その結果、他に興味のある仕事が見つかるかもしれませんし、雇用形態を変えて働きたいという気持ちになるかもしれません。 子どもがいるからキャリアが変わってしまったというのではなく、子どもができたからこそ、今のキャリアを選択することができたと感じることができればいいですね。

2023/11/16
人間関係・仕事に対する不安
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

「ああ、明日仕事に行きたくないなあ」「今の会社で続けられるのか不安でたまらない……」 そんな思いを抱えているのは、あなただけではありません。男性・女性、若手・中堅・ベテランなど、立場など関係なく、誰でも不安な瞬間はあるものです。 そこで今回は、少しでも不安な気持ちがなくなりすっきりできるよう、6つの方法について解説します。今、モヤモヤした気持ちを抱えている方は、ぜひ気軽に試してみてください。 まずは何が不安かを明らかにする 仕事に対してネガティブな気持ちを持っている方は、まず何を不安に思っているのかを明らかにしましょう。 実は、これといって大きな不安要素がないのに、なんだかモヤモヤするという方は少なくありません。 明らかに大きな問題があれば、その解決のために具体的な行動ができます。でも原因が不明瞭の場合、どうすればいいかわからず、不安な気持ちをズルズル引きずってしまうものです。 多くの場合、仕事の不安は以下の3つに分類されます。自分の悩みはどれに当てはまるか、もしくはどれに近いかを考えてみましょう。 人間関係が上手くいっていない 職場に苦手な方がいたり、誰かともめていたり、いつも嫌なことを言ってくる人がいたり……。誰でも大なり小なり、人間関係の悩みはあるものです。 また、そこまで大きな問題がなくても、「なんだか、自分だけ浮いているな」など思う方もいます。 「若年者の離職状況と離職後のキャリア形成」によると、初めての正社員勤務先を離職した理由として、3割近くの方が「人間関係がよくなかった」と回答しました。 職場の人との人間関係の問題は根深く、「自分が我慢すればいいかな」と思ってしまう方も多いので、じわじわとストレスになります。 また、相手が上司や先輩などだった場合、自分は間違っていなかったり、周りの方も「これは相手がおかしい」と思っていたりしても、何も助けられないこともあります。 その結果、会社に行けなくなってしまったり、うつ病などに発展してしまったりというケースが起きています。 業務時間や賃金に不満がある 働き方改革という言葉がこれだけ浸透しても、まだまだ長期労働や低賃金の問題は解決されていません。 「終電まで残業した翌日7時には出社しなければならず、家にいられる時間はせいぜい数時間程度」「休日出勤もしたのに大した手当も出ず、ボーナスも一度ももらっていない」、そんな環境で働いていれば、不安でたまらないと思うのも当然です。 会社に対して交渉しようと思っても、「自分より先輩も似たような環境で我慢しているし」「何か言ってもどうせ変わらないだろう」と考え、結局同じ状態が続くということも多いです。 長期的なキャリアを描けない 今の会社にいていいのだろうか、自分はこのままキャリアアップできるのか、それとも時間を消費してしまうのか。現在の職場に対して不安があると、このような悩みは尽きません。 特に女性の場合、産休・育休から復帰した人がいなければ、「もし結婚、出産したら自分はここを辞めなくてはいけないのだろうか」という問題も抱えることがあります。 いくら制度上こういったものが使えると言われていても、実際に使った人がいなければ、「本当に大丈夫だろうか」と不安でたまらなくなるのは当然です。 最近は男性でも育休を取る人も増えていますが、社内で取得実績がなければ「休みはもらえても、その後の昇進に響くかもしれない」と不安に思ってしまいますよね。 また、会社の業績が芳しくない場合、「このままここにいて、潰れたらどうしよう。再就職できるのか」「倒産する前に転職した方がいいかもしれない。でも、今のスキルでどこに入社できるのだろう」という悩みも生まれます。 仕事が不安でたまらない方におすすめの行動・考え方 このように、仕事が不安でたまらない気持ちになるのには、いくつかの理由があります。まずは自分がなぜ不安なのかを考え、それが明確になったところで以下の6つの対処法を試してみてください。 不安を言語化して解決法を明確にする 上記を参考に、自分がどんなことを不安に思っているのかざっくりわかったら、その内容を細かく言語化してみてください。 例えば「上司の○○さんとそりが合わない」というところから、「言葉遣いや喋り方が荒く圧を感じてしまう」「質問すると面倒そうに答えられるので話がしにくい」といったレベルに落とし込んでいきます。 そうすることで、「質問の回数を最低限にするため、自分なりのマニュアルを作っておく」などの具体的な対策が立てられます。 誰でも「どうすればいいかわからない」という状況は不安でたまらないものですが、対策さえ立てられれば、あとはそれを実行するだけになるので気が楽になります。どんな風に対応するかを考えるためにも、なるべく細かく言語化してみましょう。 一気に解決しようとしない 目の前に問題があると、その状況がストレスになり一刻も早く解決したくなりますよね。しかし一気に解決しようとするとハードルが高く、「絶対にどうにもならない……」と諦めてしまうことも。 これでは本末転倒なので、まずすべてを一気に解決しようとすることをやめましょう。先ほど「不安を言語化して対策を考える」と説明しましたが、モヤモヤとした不安の対策を細分化するのがおすすめです。 いくつかのステップにわけて考えることで、一つひとつの難易度が下がり、少しずつでも確実に前進することができます。 例えば「これからのキャリア形成に不安があるから、簿記1級を取る」と決めても、現在簿記の勉強をしたことがなければなかなか1級合格には手が届きません。そこで「簿記の参考書を買う」「今年中に簿記3級を取る」「簿記について解説した動画を毎日見る」など、最終ゴールの手前に途中にある目標を設定し、それをクリアしていくという方法がおすすめです。 誰かと比べるのをやめる 人が不安を感じる時、多くの場合ほかの誰かと比べてしまっています。 例えばSNSや雑誌などで「子育てをしながら働いて管理職に昇進!理想のママの働き方!」といった特集などを目にすると、「あの人はあんなにすごいのに、自分は全然だめだ」と落ち込んでしまうものです。 身近な人でも「あの先輩は入社3年目で結果を出したのに、自分は5年目で足元にも及ばない」など比べてしまうことはあるでしょう。 しかし、他人と自分ではおかれた立場が違いますし、得意なことや苦手なこと、環境などすべて異なります。 また、周囲の方から100%好かれている人もそうそういません。端から見ていると完璧な人に見えても、意外と「あの人、仕事は速いけど雑だな」など思われているケースもあるものです。 あなたが嫉妬しているあの人も、そんな一面があるかもしれません。 これは「人の嫌なところ見つける」という話ではなく、誰でもできることとできないことがあるという話です。 あなたは今、自分のできないところと、人のできるところにばかり目が行っているのかもしれません。そうではなく、自分の得意なことや人に票かされること、楽しくできることなど、ポジティブな面に目を向けてみてください。 人に嫉妬してしまうのは自然な感情ですし、それが「自分も負けないぞ!」と良い作用になることもあります。だから無理に嫉妬をやめるのではなく、自分の長所を自分で褒めながら頑張ってみてはいかがでしょうか。 スキルアップを目指す 「自分で自分を褒めるといっても、どうすればいいかわからない」「褒めるところなんてない」と自信が持てない方は、スキルアップに向けて具体的な行動をしてみましょう。 現状維持をしているだけでは将来への不安がぬぐえなくても、自分が成長していると感じられれば不安は少しずつ解消されます。まず自分の職種でどんなスキルアップができるかを考え、大きすぎない目標を作ってみましょう。 社外のセミナーに参加してみたり、資格を取ってみたり、最近では動画で学ぶこともできます。 身近な先輩がいればその方にアドバイスをもらうと、職場で役立つスキルを効率的に身につけることができるでしょう。 休みをとる 何をしていてもネガティブになる、不安でたまらないから眠れない、集中力が落ちてミスが頻発している……。 そんな方は、一度休みを取りましょう。 問題があるときあれこれ考えることは必要ですが、余裕がないのに考えても時間の無駄になる可能性があります。まずは気持ちをリフレッシュさせ、すっきりした思考で考えた方が、不安の解消につながるものです。 思考がクリアになれば、自分が何を不安に思っているのかはっきりしたり、そもそも不安が小さくなったりすることもあります。 休み中はなるべく仕事のことを考えず、趣味に打ち込んだり、自然の中でぼうっとしたりしてみてください。 人に相談する 自分だけで不安を抱えるのではなく、人に相談することも一手です。 一人ではぐるぐると同じことを考えてしまい負のスパイラルに入ってしまうことも多いですが、人に話すことで思考が整理されます。 また、自分以外の客観的な視点が入ることで、今まで思いもよらなかったような考えにたどり着いたり、新しい考えのきっかけになったりすることもあるでしょう。 単に愚痴を聞いてもらうだけでも、気分がすっきりするかもしれません。 相談する相手は、誰でも構いません。 似たような立場の同僚などがいれば、その人と話すことで「辛いのは自分だけではない」と思えることがありますし、先輩に相談したら具体的な解決方法を提示してくれるケースもあります。 また、職場とは関係ない友人に思いっきり話してみてもいいでしょう。会社の人には言いにくい本音も、仕事の関係がない相手にははっきり言うことができます。 また、これからのキャリアについてアドバイスがほしいなら、キャリアコンサルタントもおすすめです。今の会社でどう頑張ればいいか、どんな会社に転職すればいいかなど細かいことから大きな視点での話まで、広く相談にのってくれます。 不安を感じやすい人の特徴 仕事で不安を感じやすい人もいれば、まったく感じない人もいます。その違いは、大きく3つの特徴があるかどうかです。 自己肯定感が低い 自己肯定感が低いと、できることよりできないこと、得意なことより苦手なことに目を向けてしまいがちです。「自分にはあれもできない。これもできない」とネガティブになり、不安でたまらない気持ちになってしまいます。 こういった方がいきなり自信を持つのは難しいので、まずは小さいことでも自分ができたことに注目してみてください。 自分を褒めるというと大げさな成果が必要な気がしますが、「頼まれたタスクを締切より少し早く終わらせられた」といった程度のことで構いません。 そうした小さいことも積み重ねていくと、だんだん自分を認められるようになります。 完璧主義者 常に完璧を求めていると、できているところよりできていないところが目についてしまいます。普通の人はおおむね満足できる結果だったとしても、「どうして100%上手く行っていないのかと悩んでしまい、それが不安の種になります。 自己肯定感と同じく急に完璧主義をやめるのは難しいですが、仕事に対してできたこととできなかったことをリスト化し、できていることの方が多ければそこは認めるといった作業をしてみると効果的です。 睡眠時間が足りていない 国立精神・神経医療研究センターの調べによると、1日4時間半の睡眠が続くと不安を感じやすくなることがわかりました。もともとの性格や仕事の環境は関係なく、寝不足が不安感と直結するということです。 今、不安でたまらない気持ちになっていて睡眠が足りていない方は、まず十分に寝るようにしましょう。 仕事が忙しい方もいるかもしれませんが、睡眠不足はうつ病や統合失調症の原因になるとも言われています。 このまま精神を患ってしまえばこれから働くこと自体が難しくなってしまうかもしれないので、定時での帰宅や有休の取得などにより、身体を休めてください。 仕事が不安でたまらない時は冷静に対応を 不安感が強くなると、「どうしよう」「自分はだめだ」という思考にとらわれてしまいます。 しかしこういった考えは原因を明らかにするなど冷静に対応すれば、少しずつでも解決することがほとんどです。 まずは焦る気持ちを捨てて、心と体をリフレッシュさせましょう。

2023/11/09
人間関係・仕事に対する不安
仕事で何がしたいかわからない30代が多いのはなぜ?その理由と対策を解説!

仕事で何がしたいかわからない30代が多いのはなぜ?その理由と対策を解説!

「何がしたいかわからない」 「今の仕事を続けていくのが正解かな?」 30代になるとキャリアに悩む人が多くなってきます。この年代になると、周りからの刺激やプライベートでの変化など、悩み始めるきっかけがたくさんありますよね。 何がしたいかわからない状態に疑問を持ったということは、今がまさに仕事を見直すタイミングです。ここで自分のキャリアを考えることで、その結果は40代、50代のこれからのキャリアに大きく影響するでしょう。 この記事では、仕事で何がしたいかわからない30代に向けてその理由や対策を解説していきます。キャリアに悩む30代ももうすぐ30代になる20代もぜひ参考にしてください。 30代でキャリア悩み始める理由 多くの人が仕事に慣れてくる30代ですが、その分キャリアに悩む人が多いのも30代です。ではなぜ30代になるとキャリアの悩みが多くなるのでしょうか。 ここでは、30代でキャリアに悩み始める理由をご紹介していきます。あなたにも当てはまるものがあるかもしれません。 周りの変化を感じる 30代になると、周りにもキャリアにも変化が起きていることが多いのではないでしょうか。同期入社の同僚も転職や起業など、様々なキャリアを歩み始めているのも目にするはずです。 周りで新しいキャリアへの挑戦をしている友人知人、同期を見ると、自分は同じ会社でこのまま過ごしていてもいいのかと疑問に思ってしまうかもしれません。結婚や子育てを理由に、地元に帰るという人もいますし、収入を上げるために転職するという人も出てくるでしょう。 違う一歩を踏み出している人を見ると、なんだか魅力的に感じることがあるのではないでしょうか。自分もそろそろ違うことに挑戦したり、これからのキャリアを考えなければならないような気がしてきます。 30代になると周りからの刺激が多く、自分の現状に焦りが出てくることが多いのです。 仕事に飽きたり成果を出せていない 規模の大きな会社でない限り、部署異動もなかなかありませんよね。同じような業務が続いていると、もっと刺激が欲しくなったりモチベーションが下がってきたりします。 また同じ業務でもしっかりと成果が出ていれば問題ないのですが、成果が出ていない状態だとキャリアへの悩みも膨らんでしまうのではないでしょうか。30代であれば後輩社員も複数いるでしょうし、その後輩に成果が抜かれてしまうということもあり得る話です。 今まで自分の方が長い期間頑張ってきたのに、仕事に向いていないのかもしれないと感じるかもしれません。成果が出ていない状態だと、仕事が嫌いでなくても苦手意識が芽生えやすいのです。 待遇への不満を感じる キャリアの悩みと密接に関係してくるのが、待遇の問題です。 何となくキャリアに不安があっても、待遇に満足している場合はそのまま続けるのもよいかなと思えます。しかし今のキャリアも不安で待遇にも不満があるのであれば、「このままでいいのかな」という不安や迷いは高まってしまうのではないでしょうか。会社全体を通して待遇が低めの設定なのであれば、あなたの努力だけではすぐに不満を解消するのは難しいからです。 同業界の同職種と比べても、明らかに給料が低い場合などは環境を変える選択をしてもいいかもしれません。 長期的なキャリアが心配になる 待遇への不満と関連して、長期的なキャリアパスも心配になることがあります。 ただ年齢を重ねていけばそれに応じた役職に就けたり、待遇が上がっていったりする会社は少なくなっていますよね。年齢を重ねていても、それに応じたスキルや経験がついてきていないと感じてしまう人もいらっしゃるかもしれません。そのような状態では、今のまま勤め続けて定年まで頑張っていけるのかは、不安になるでしょう。 さらに今の時代は、同じ会社に勤め続けていても、いつまでも経営や雇用が安定しているとは限りません。雇われて働いている以上、いつ何が起こるかはわからないのです。 もし転職活動をしないといけなくなったら?と想像して不安になってしまうかもしれません。 そしてあなたの上司をみた時に、出世したいと感じるかどうかという点も重要です。役職が上になればなるほど責任を負わないといけないのはどこも同じですが、上の立場の人たちがみんな辛そうにしているのであれば出世欲もなくなるかもしれません。 今の会社で出世欲がなくなった場合の仕事に対する目標設定やモチベーションの維持はとても難しく、キャリアの悩みへと繋がるでしょう。 プライベートでの変化がある 20代後半から30代にかけて、結婚や出産、子育てなどのライフイベントが発生する場合があります。家庭の事情と仕事の話は別だと思っている人もいますよね。しかし実際にプライベートに変化があると、気持ちにまで変化があることが多くあります。 結婚を決めた相手と住む場所で揉めてしまう可能性もありますし、親の介護が必要になり勤務時間を調整しないといけなくなる可能性もあるのです。 20代では、がむしゃらに仕事を覚えて一人前になることを目指していたかもしれません。しかし30代になることで自分や周りの人のプライベートの変化が起こり、あなたにも大きく影響することもあるのです。 そしてこれは予期しないタイミングで起こることがほとんどであり、今のキャリアかプライベートかを選択しなければならないことも起こり得ます。あなたが仕事でどれだけ評価されていても、やりがいを感じていても、キャリアの軌道修正を余儀なくされるかもしれません。 30代はまだまだ働き盛りですが、プライベートでの変化を想定して柔軟な働き方を求めたり、キャリアチェンジを考える人が多くなります。 キャリアの悩みを放置すると何が起きる? キャリアに悩んでいてもすぐに行動する人は一握りです。今の仕事が忙しくて悩んでいる時間も取れない場合もありますよね。 ここではキャリアの悩みを放置していたときに起こる可能性があるものをご紹介していきます。今キャリアに悩んでいるのであれば、もう自分自身が感じているものがあるかもしれません。 体調不良になる 悩みを放置すると、そのストレスから多くの人に身体の不調が現れ始めます。悩みすぎると夜に眠りづらくなり日中も集中できなくなったり、イライラしやすくなったりしやすくなってしまいます。 今はちょっと気になるという程度でも、日々仕事から完全に離れることが難しい環境だと仕事の悩みはどんどん大きくなっていくのです。 周りは頑張っているのに自分は頑張れていないと感じて、自己嫌悪に陥ることもあります。 日々頑張って働いているのですから、不調が現れる前に適度に休息をとるよう心がけましょう。有給休暇を取れないような環境だとしても、あなた自身が不調に陥る前に勇気を出して休んでみてください。 モチベーションが下がる キャリアに悩みながらの仕事は、仕事に対してなかなか集中ができません。集中できていないと、当然成果も出しにくくなりますよね。成果が出ないことでもっとモチベーションが下がってしまうという、負のループに陥ってしまいます。 周りからもやる気がないように感じられてしまいますし、上司からの評価も低くなってしまうかもしれません。さらに成果が出ないことで今の仕事に向いていないと感じてしまうと、悩みもどんどん大きくなってしまいますよね。 成果が出ていないことにイラつき始めると、周りとのコミュニケーションもうまくいかなくなってしまったりと、モチベーションが下がると小さな悩みだったものが、大きな問題になっていくのです。 仕事で何がしたいかわからない時の対処法 仕事で何がしたいかわからないという状態の人はたくさんいます。まずはどんな行動をすると効果的なのかを確認してみてください。 やりたくないことを考える 何がしたいかわからない状態だと、「したいことを考える」というのは難しい作業です。そういった状態だと本当にしたいことが思い浮かばず、余計にストレスを感じてしまいます。 一度考えてみてしたいことがわからないときは、「したいことは何か」という問いを一旦置いておきましょう。自分が仕事でもプライベートでも「したくないこと」「するのが苦痛なこと」を思い浮かべてみることで、したいくないことをしていないという状態になることができれば、ストレス緩和にもなります。 したいことをやっている状態が正しいと思いがちですが、したくないことをしないために努力するということもモチベーションにすることができます。「〇〇したくないから仕事を頑張る」というようなモチベーションでも全く問題ないのです。 家族や友人と話してみる なんとなくしたいことがないという状態なのであれば、まず家族や友人に話してみることで気が楽になるかもしれません。人に話すことで自分の悩みの程度がわかることもありますし、思いがけない解決策が出てくることもあります。 自分の話をするのはちょっと気が引けるという場合には、友人のしている仕事についてやしたいことはあるか、などの話を聞いてみると参考になるのではないでしょうか。 人と話すことは自分とは違う価値観に触れられるため、何がしたいかわからない状態であれば何らかの刺激を貰ういい機会です。 しかし話す相手は慎重に選ぶことをおすすめします。あなたの話を頭ごなしに否定するタイプの人や、自慢ばかりするような人は話していると逆にしんどくなってしまう可能性があるのです。 話していて自分がしんどくならない相手を選ぶようにしてみてください。 自己分析をしてみる 何がしたいかわからない状態で、今からやりたいことばかりに目を向けていても本当に納得感のある選択が出てくるかはわかりません。そんな時は少し立ち止まって、自己分析をしてみるのがおすすめです。 これからのことを考えるために、過去の自分の選択を分析してみることで、何を基準に仕事を選んでいるかなどを改めて確認できるかもしれません。どのような基準で高校や大学を選んだかでもいいですし、習い事やサークルをどうやって決めたかなども参考になります。 過去の経験なので、それが正解だったと感じるのか、もっとよく考えておけばよかったと感じるのかも重要な指標です。後悔が残っているのであれば、その時どうすればよかったのかをよく思い返してみてください。 周りに流されてした決断に後悔が残っているのであれば、周りの意見を気にしすぎるのはやめておいた方がいいかもしれませし、周りに全く相談しなくて後悔したのであれば積極的に相談した方がいいかもしれません。 自分の決断のクセを知っておくことで、今後のキャリアで選択が必要になった時も落ち着いて対応できるようになります。 転職サイトを見てみる 今の仕事をそのまま続けるのは不安だという場合は、他の仕事を探してみるというのも一つの手段です。転職サイトだと今すぐ転職するつもりがなくても、自分の情報を登録するだけでたくさんの求人をみることができます。 この時にただ眺めるのではなく、自分が求める待遇に就くためにはどのようなスキルや経験が求められるのかという点も確認するのがおすすめです。 今よりも年収100万円上げたいと考えるのであれば、その年収帯の求人に目を通すことでマネジメント経験が求められることがわかったりとこれからやった方がいいことがわかってきます。もし自分が理想とする条件や待遇での求人が全くないような状態なのであれば、求めているものが高すぎると気づけるかもしれません。 何か行動をしないといけないというわけではないので、転職サイトやインターネット検索を活用して様々な情報に触れてみるのはいかがでしょうか。 その結果、今の環境からは離れた方がいいと判断するかもしれませんし、案外今の環境は恵まれていてこのまま続けていた方がいいと感じるかもしれません。 キャリアコンサルティングを受けてみる 転職する人が受けるというイメージがあるかもしれませんが、キャリアに関するあらゆる相談に乗ってくれるのがキャリアコンサルティングです。 「何がしたいかわからない」というだけでキャリアコンサルティングを受けるなんて恥ずかしいと、感じる人もいるかもしれません。しかしモヤモヤしている段階で、プロの意見を聞くことはとても大事なのです。 30代は世間的に働き盛りだと言われますよね。転職やキャリアチェンジをするにも30代までの求人が1番多いのです。このタイミングで今後のキャリアの方向性を決めておくことで、40代・50代になった時に納得して働いていられる可能性は高くなるでしょう。 長く続くキャリアのなかで、30代の決断はとても重要だと考えてください。 重要なキャリアの決断をしたり、今後の方向性をしっかりと決めていきたいという場合には、プロのキャリアコンサルタントに相談することで、安心もできますよね。自分で考えていた選択肢にはなかったようなアドバイスも、もらえるかもしれません。 今後何か決断をしなければならないタイミングや、また悩んでしまったタイミングで、プロに相談するという選択肢を持っておけるのもメリットですね。 まとめ 仕事を続けているなかで何がしたいかわからなくなる人が多い30代ですが、心身共に影響が出る前に人に相談したり、転職を考えてみたり、行動を起こしてみることが大切です。 キャリアに関しての悩みは、働き続けている以上尽きることはないでしょう。 悩み始めた時に、自分に合った対処法を知っておくことで理想的なキャリアを歩んでいく手助けになるはずです。

2023/11/04
人間関係・仕事に対する不安
「仕事を辞めたい…」疲れたあなたがやるべき5つのこと

「仕事を辞めたい…」疲れたあなたがやるべき5つのこと

仕事をしていると、上手くいく日もあれば、そうでない日もあります。ミスが続いたり、やりがいを感じなかったりすると、「仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 そこで今回はそんな疲れたあなた、今何をすべきかという5つの対処法と、気持ちをリフレッシュできるおすすめエンタメ作品をご紹介します。 仕事を辞めたいと思ったらやるべき5つのこと 仕事を辞めたいと思いつつ、行動を起こすのが億劫でそのまま働き続けている方は多いです。毎日の業務に疲れている中で、急に色々な行動を起こすことは大変でしょう。だからこそ、簡単にできる以下の5つのことに取り組んでみてください。 1. なぜ辞めたいのか問題を細分化する どんな悩みでも、内容が漠然としているうちはなかなか解決できません。単に「嫌だ」「つらい」という思いばかりに支配され、ストレスが増えるばかりです。これを打開するには、悩みを細分化して一つひとつ対応するとよいでしょう。 そこで、まずはなぜ仕事を辞めたいと思っているのか、原因をリストアップしてみてください。「勤務時間が長く、休みがない」「社風に馴染めない」「上司とそりが合わない」「給料が安い」など、いくつかの理由があるかもしれません。 悩みの要素を具体的に認識できれば、対処法が見えてきます。また、頭の中にあるうちはもやもやしていても、紙に書きだしてみると「それだけのことか」と思えて気持ちが和らぐケースもあるようです。 2.転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、必ずしも転職しなくてはならないわけではありません。とりあえず登録だけしておいて、どんな求人が出ているか見てみるのもよいでしょう。そのうち、「こんないい求人があるなら、本当に転職してもいいかもしれない」「意外と、自分の環境は恵まれているのかもしれない」といった気持ちが生まれます。 もし気になる求人があれば、実際に面接を受けてみてください。そこで内定をもらえるかどうかで、自分の市場価値を冷静に判断することができます。また、別の企業の方と話すことで刺激を受けられるというメリットもあるでしょう。 3.友人やキャリアコンサルタントに相談する 人に相談することで、新しい観点から考えられるようになり道が開けることもあります。相談相手としては、友人やキャリアコンサルタントがおすすめです。友人は自分のことをよく知ってくれているため、今の職場が合っているかどうか、このまま頑張り続けた方がいいのか、転職した方がいいのかなど、自分とは違う視点からアドバイスをくれるでしょう。 また、自分が思っていなかったような強みや特徴を指摘してくれることもあります。 キャリアコンサルタントへの相談も、キャリアのプロという観点から具体的な提案をしてくれるのでおすすめです。「転職するかどうかなど、しっかり決めてから相談しないといけない」と思っている方もいるのですが、実際はそういったことはありません。 とりとめのない思いや不安な気持ちを話すだけの方もたくさんいます。人に話すことで気持ちが楽になりますし、人事や採用の経験豊富なプロの視点からアドバイスがもらえるので、次の一手を決めかねている方にとっても非常に役立つものです。 4.休みを取る 仕事に疲れすぎて、上記のようなことを考えることも難しいという方はいるでしょう。そういった場合、まずは休みを取りましょう。旅行に行ってもいいですし、家でゆっくり過ごしても構いません。まずは仕事や職場から距離をとり、心と体を休めてください。 「周りに迷惑をかけるから休みなんか取れない」という方もいるかもしれませんが、このまま体調を崩して入院などということになり、長期の休養を強いられる方が大きな迷惑をかけてしまいます。どうしても言い出せないのであれば、病院で現在の状況を話してみてください。医師によっては会社にドクターストップの形で休ませるよう連絡をしてもらえる場合があります。 5.映画や小説などエンタメ作品でモチベーションを上げる 仕事ばかりしていると、どうしても疲れが溜まってしまいます。そんな時は、映画や小説、ドラマなど、エンタメを楽しむことでストレス発散するのがおすすめです。科学的にも、映画を見て泣くことで前頭前野の血流が増えることがわかっています。 お気に入りの作品を視聴するのもよいですし、お仕事モノを見てやる気を出すという活用法もあります。何を見ればよいかわからない方のために、今回は「感動して気持ちがすっきりする泣ける作品」「モチベーションが上がるお仕事モノの作品」のおすすめをご紹介します。 疲れた時に楽しみたいおすすめのエンタメ作品 仕事を辞めたいと感じるくらい疲れたときには、映画や小説を楽しんでゆっくりした時間を過ごしましょう。 おすすめの映画 https://youtu.be/Tf4Xr_doJ24 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(2011) アスペルガー症候群の少年が、9.11によって亡くなった父親の面影を追いかける話です。少年が冒険の旅に出て様々な人物と会い、多くの壁を乗り越える様は、見ているこちらも思わず応援したくなります。一つの目標に向かって試行錯誤をしながら努力を続ける姿勢は、仕事で悩んでいる方にとっても感じるものがあるでしょう。 https://youtu.be/Cl1eogSd1lM 「チョコレートドーナツ」(2014) ゲイのカップルが自閉症の少年を育てるも、社会の偏見にさらされる話です。主人公のルディが周りを巻き込みながら”家族”を守ろうと行動する姿は、非常に感動的。ハッピーエンドとは言えない作品ですが、とにかく映画を見て泣きたいという方におすすめです。 https://youtu.be/xN0Q6A-7I_M 「LIFE!」(2014) うだつのあがらない主人公が、廃刊となる雑誌の表紙を飾る写真を撮影するため、世界中を旅する話です。今、仕事にやりがいを感じずつまらないと思っている方は、思わず主人公に共感するはず。映画を観終わった後には、「自分も積極的に頑張ってみよう」と思えるかもしれません。 おすすめのドラマ 「愛し君へ」(フジテレビ 2004) 視力を失っていくカメラマンの男性と、彼を支える小児科医の女性によるラブストーリー。すれ違いながらも心を通わせる2人と、病に侵され目が見えなくなっていく悲しさに満ちたドラマです。最後に2人がどんな選択をするのか、きっと涙を流すはずです。【出演】菅野美穂、藤木直人 「ここは今から倫理です」(NHK 2021) 淡々と授業をする倫理教師と、彼の授業を受ける生徒たちによるストーリー。主人公が引用する哲学者の言葉は含蓄があり、「誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている」など、悩みを抱えている方がドキッとするセリフがたくさんあります。【出演】山田裕貴、茅島みずき 「大豆田とわ子と三人の元夫」(関西テレビ 2021) 建設会社の社長を務める女性と、彼女の3人の元夫たちによって繰り広げられる話です。恋愛ものともお仕事モノとも言い難く、メインとなる4人と、彼らを取り巻く人物たちの人間関係を楽しむ作品だと言えるでしょう。キャリアに悩む女性は、主人公と自分を重ねられるかもしれません。【出演】松たか子、岡田将生、角田晃広、松田龍平 おすすめの小説 「カラフル」(森 絵都著 文春文庫) ある魂が、生まれ変わりの権利を得るために少年の体に入り、その少年の家族と生活する話。少年の家族は、意地悪な兄、不倫している母、無関心な父といった散々な人たちですが、少しずつあり方が変わっていきます。最後の展開にはきっと思わず泣いてしまうでしょう。 「いま、会いにゆきます」(市川 拓司著 小学館文庫) 亡くなったはずの妻が帰ってきて、息子と3人でつかの間の時を過ごすラブストーリー。映像化されたことでも有名なこの作品は、純愛モノで感動したい方におすすめです。また、死や人生というテーマも扱っているので、仕事に悩んで自分の人生を改めて考えたい方にも気づきのある話でしょう。 「火花」(又吉 直樹著 文藝春秋) あるお笑い芸人の、芸人生活を描いた小説。お笑い芸人は職業というより生き様であるということが感じられ、今の自分の仕事の取り組み方を振り返るきっかけになるかもしれません。芥川賞を受賞した有名作品で、純文学を読み慣れていない方も読みやすく、著者の優しさを感じられる書き方になっています。 仕事を辞めようと決意したら準備すべきこと 休暇を取ったりエンタメ作品で癒されたりした後、冷静に「転職しよう」と決意した方に向け、どのような準備が必要かを解説します。 退職準備をする 現在の職場に退職の意向を伝えます。引継ぎや有給休暇の消化などを考慮し、1ヶ月前に伝えるのが最適です。民法上は2週間前の告知で問題ありませんが、スムーズな退職をしたい場合は1~3ヶ月前には伝えておくことをおすすめします。 自己分析をする 具体的な転職活動を始める前に、しっかり自己分析をしておきましょう。特に前述の通り、なぜ辞めたいのか、その原因を細分化することは重要です。それによって、自分が仕事や職場に何を求めているかを明らかにできます。それをもと企業選びをすることで、ミスマッチを防ぐことができます。 また、新卒時の就活とは違い、中途採用では具体的な業績や実績が求められます。自分が今までどんな仕事に取り組んできたか、プロジェクトの内容や役割を改めて整理しましょう。 情報収集をする どんな転職先が候補として考えられるのか、じっくり情報を集めましょう。手当たり次第に面接を受けているとスケジュール管理が難しくなります。特に在職中の転職活動は、どれだけ効率よく選考を受けられるかが重要です。 転職サイトを見る場合は、気になった求人を保存しておいて、1~2週間情報を集めたら、どの企業の選考を受けるか決めましょう。短期集中で一気に面接を受けるか、気になったところがなければしばらく面接を休むなどゆっくりしたペースで進めるかは、ご自身の性格や適性に合わせて判断してください。 転職エージェントを使う場合は、ヒアリングの際に譲れない点をしっかり伝え、どういった優先順位で転職先を選びたいか明確にしてください。またいつまでに転職したいかを話すことで、そこに向けて動いてもらうことができます。 必要なものを用意する 転職活動に必要なものを用意していきましょう。スーツや履歴書、職務経歴書などは必須です。また、クリエイティブ領域の方はポートフォリオがあると選考がスムーズに進みます。 転職活動は働きながらするべきか、退職してからにするべきか 今の仕事をしながら転職活動をするのか、辞めてから転職活動をするのかによって、メリット・デメリットは変わります。 在職中に転職活動をするメリット・デメリット メリットとして、なかなか転職先が見つからなくても収入が確保されているため、心の余裕を持って続けられます。なかなか転職先が決まらない焦りから、あまりマッチしていない企業に入ってしまうと、またすぐ転職したくなってしまいます。これを避けられるのは、大きな魅力です。 デメリットは、転職活動ができる時間がなかなか取れないことです。特にシフト制ではなく平日の日中が勤務時間の場合、面接などを受けるために半休などを取る必要があります。 退職後に転職活動をするメリット・デメリット メリットとして、自己分析や企業研究、面接準備などにしっかりと時間を使うことができます。また、面接も応募先企業のスケジュールに合わせることができるため、よりスピーディに選考を進められます。 デメリットは、内定を獲得するまでに時間がかかると焦りが生まれること、そして生活費の確保を計画的に行う必要があることです。 退職後の生活費は、貯金や失業手当(失業給付金)で賄うことが一般的ですが、自己都合退職の場合、失業手当が口座に振り込まれるのは約3ヶ月後になります。貯金があっても、ただ減っていく一方では余裕がなくなりますし、「このままではダメなのでは…」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。また、仕事についていない無職期間が長くなると、選考時の際にそれが懸念材料になることがあることも理解しておきましょう。 疲れたら仕事から逃げる時間も大切 まじめな人ほど、「仕事を辞めたいなんて思いながら働くのはよくない」「疲れたけど生活のために続けなくては」と思い詰めてしまいます。しかしそんな時は、休みを取ったりエンタメ作品を楽しんだりして、仕事と距離を取りましょう。 約40年以上も社会人生活をしていくうえで、少しくらい気を抜いた時間を取っても問題ありません。これから長く働き続けるためにも、上手に息抜きすることをおすすめします。

2023/11/02
その他
転職したいけどスキルがない?40代が企業に求められる能力とは?

転職したいけどスキルがない?40代が企業に求められる能力とは?

「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2023/10/27
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やってられない!職場に嫌気がさしたときにおすすめの3つの行動

「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2017/05/30
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2021/03/23
転職について
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2019/09/26
人間関係・仕事に対する不安
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

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「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2023/11/09
人間関係・仕事に対する不安
仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

「40代でスキルがないのはまずいかも…」「このまま同じ会社に勤めるのは不安!」 40代になると今までとキャリアの悩みも変わってきます。社内ではベテランの立ち位置になり、仕事での責任を負うことも多くなっているはずです。また社内を見渡して今後のキャリアに不安を抱くこともあるでしょう。 この記事では、長く勤めていてもスキルがないと感じていて、今後のキャリアが不安な方に向けて、40代が転職で求められることや転職で準備できることを紹介していきます。 今すぐに転職は考えていなくても、キャリアに不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 40代のキャリア事情 社会人歴が長くなって役職に就く方も多くなる40代ですが、キャリアの悩みは様々です。もっとプレイヤーとして活躍したい人やどんどん昇進していきたい人など、40代のキャリア事情をご紹介してきます。 40代はいつの間にかベテランの年齢に 40代になると多くの企業では、ベテラン社員となっている方が多いのではないでしょうか。大学卒業からずっと同じ企業に勤めている方は特に、中堅からベテランの位置にいるはずです。 自分自身ではまだまだスキルも経験も足りないと感じていたとしても、周りからはマネジメントを任されたりロールモデルになることを期待されているかもしれません。自分自身ではスキルが足りないと感じていたりすると、そういった状況もプレッシャーに感じてしまいますよね。年齢を重ねてはいるけれど、それに見合った力がついていないと焦りを感じることもあるのではないでしょうか。 他の40代はもっと優秀なのかと、心配になることもあるでしょう。 40代から先のキャリアパスに不安を感じることも… 今は、年齢を重ねていけば昇進できるという時代ではなくなってきました。自分よりも若手の社員が上司になったり、自分よりも年上の社員が部下になったりすることもあります。 そういった年齢では判断できない今後のキャリアパスに関して、誰しも不安を抱くはずです。 収入に関しても40代で周りの平均よりも下回っていると感じたり、自分の上司もそこまで貰っていないという事実があると、これからこのままこの会社にいていいのか不安になりますよね。自分が一家の家計を支えている立場であれば、なおさら収入に対しての不安は拭いきれないのではないでしょうか。 他の企業に勤める同世代の友人はどんどん昇進していたり、収入が自分よりも数倍になっていることもあります。周りと比べすぎてはいけませんが、今自分自身は適正な評価を受けているのかという点は疑問に思うかもしれません。 仕事へのモチベーションの保ち方が難しくなることも… 40代になってずっと同じ部署にいると、仕事に対してのモチベーションを保つのが難しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。突出した成果を出せていなかったとしても、仕事の進め方や立ち回りに関しては大体把握できていますよね。 もちろん仕事が好きでずっと飽きずに、モチベーションを保てる人もいます。しかし同じような内容の仕事を続けていると、飽きてしまったり向上心が薄れていくという人が大半なのです。 モチベーションに関しては、逆にもっと頑張りたいのに、自分が頑張りたい方向性と会社から求められる役割が違うと悩む方もいらっしゃいます。たとえば、営業職で自分はプレイヤーとしてもっと商談をしたり、お客様の対応をしたいのに、年齢や役職が上がっていくにつれてマネジメントや新人育成ばかりでやりがいを感じられないという状態になる…といった具合です。 そういった方はモチベーションが下がり、環境を変えたいと考えるでしょう。 企業が40代に求めるのは人間力 では、いざ転職するとなると40代にはどんな能力が求められるのでしょうか。採用企業が40代の求職者に求めているのは、プレイヤーとしてのスキルよりも職場での立ち回りやマネジメント力、コミュニケーション力です。 もちろん中途採用は基本的に即戦力が求められるので、スキルがあるに越したことはありません。しかしもっと大切なのは、あなたが周りにどのような影響を与える人物なのかという点なのです。ここでは40代の転職で企業から期待される人間力をご紹介します。 マネジメント能力 40代で転職する場合、マネジメント職であることがほとんどでしょう。すぐに部下を持つ立場ではなくても、ゆくゆくはマネジメントを期待するポジションとして、募集要項にも幹部候補や部長候補などと記載されているなど、いずれにしても若手社員を引っ張っていく役割を求められます。 新規事業など社内にノウハウを持った人材がいなかったり、あるいは社内に新しい風を取り入れたいなどで、中途採用でマネージャーを採用したいと考える企業も多くあるからです。 営業職でたくさん売って数字を上げてほしいというよりも、マネジメントや部下の育成、雰囲気づくりやモチベーションアップなどをミッションとして置かれる場合もあるでしょう。今まで何名規模の組織でマネジメントをしてきたのか、新人育成の経験はあるかなども重要になってきます。 部下に教える際に気をつけていたことや工夫していたことなどを伝えることで、あなたの上司としてのマネジメント能力を評価してもらうことができるはずです。 周囲との協調性 社会人経験の長い人を採用しようと考える際に、企業側は周囲との協調性があるかどうかをとても慎重に判断します。どれだけ業務遂行能力があったとしても、周りとの協業ができていなかったり話しにくい雰囲気を持っていたりすると社内の雰囲気にも影響してしまうため、慎重に判断するのです。 中途入社をする人は、出来上がったコミュニティに遅れて参加することになります。協調性がない人が後から入ってくると、その人自身が辛くなってすぐに退職したり、職場全体で仕事がやりにくくなってしまったりします。だからこそ、「この人は職場の人とうまくやっていけそうだな」という印象を持ってもらえるようにすることが大切です。 コミュニケーション能力 協調性と重なる部分も多くありますが、周囲とコミュニケーションをしっかり取れるタイプなのかは、どの年代でも重視されるポイントではありますが、40代では特に「どんな年代の人ともうまくやっていけるか」というコミュニケーション力が求められます。 いくら経験やスキルで輝かしいものを持っていても、その知識を周りに上手く説明することができなかったり、話しにくい雰囲気を出していたりすると一緒に仕事がやりにくいものですよね。特に40代ともなると、周囲には自分よりも年下の社員が多いことも十分に想定されるので、どんな年代とも丁寧で分け隔てなく接するコミュニケーション力があると、「この人とは一緒に仕事がしやすそうだ」と評価が上がります。 経験やスキルだけでなく、「一緒に働きやすそうか」というのは重要なポイントとなります。言い返せば、経験やスキルに自信がなくても、状況によっては「丁寧にコミュニケーションを取れる人」ということがプラスになることもありますので、ぜひ心がけていきましょう。 転職活動の前に見直すべきこと とはいえ、40代で転職に踏み出すのはとても勇気がいりますよね。ここでは転職活動を始める前にまず見直すべきことをご紹介していきます。 本当に転職活動をするべきなのか、自分自身に置き換えて考えてみましょう。 納得感のある転職理由はある? 40代の転職する場合は、なぜこのタイミングで転職しようと思ったのか、この先のキャリアをどのようにしたいと考えているのかを論理立てて明確に話せるようにしておきましょう。 「この理由を相手が聞いたらどう思うか」を客観的に考えてみる視点が大切です。 例えば、現職への不満があったとしても、20年近く働いてきてその理由で転職するのは遅くない?と感じられることもあります。20代が「残業が多くて…」と言うのと40代が「残業が多くて…」と言うのでは、印象が違いますよね。同じ転職理由だとしても、もっと深掘りして相手に伝えるようにしなければなりません。 現職で嫌だと感じていることを箇条書きのように伝えられても、面接官は困惑してしまうでしょう。 転職して新しい環境に飛び込む覚悟はある? 年齢を重ねていくにつれて、新しい環境や仕事内容に対して壁を感じてしまいます。周りが若手社員ばかりだと、気を遣って話しかけられなかったり、仕事内容も新しく覚えないといけないことがたくさんあったりします。 そういった面倒に感じられるようなことが、転職をすると必ずあるのです。それがわかった上でも、新しい環境に挑戦したいという気持ちが上回ったら、転職活動するようにしてください。 入社してからやっぱりしんどいと感じても、簡単に元の職場には戻れませんし、40代で転職してすぐに退職という行動はあなたの経歴にも傷をつけてしまいます。40代で転職活動をすることは決して遅くはありません。しかし、覚悟を持って取り組まなければこれからのキャリアもうまくいかなくなってしまう可能性があるのです。 転職サイトを見ていると、求人はたくさんあるように見えますよね。しかし安易な転職や早期の離職でその半数が応募もできない状態になる可能性もあるのです。 転職に対する家族の理解は得られる? 40代になると、自分が家計の大黒柱という方も多いですよね。仕事に関しては自分のことだから家族は関係ないと思うかもしれませんが、家族や周りに大反対されながらの転職活動はとてもしんどいのです。 また、せっかく転職先が決まったのに、家族の反対にあって内定を辞退した…という事例もたくさんあります。そうならないようにするためにも、転職活動を始める前から、あなたの転職したい理由を、きちんと家族と話しておくことをおすすめします。 もし未経験の職種にチャレンジしたいのであれば、当然収入は落ちますし、退職してから転職活動をしようと考えているのであれば、無収入の期間もできますよね。そういった可能性も伝えながら、家族にも応援してもらえるのが理想です。 あなたのキャリアはあなたのものですが、それを今まで周りでサポートしてくれた方はいませんか。気持ちよく、そして納得感のある転職活動をするためには、家族の理解は必要不可欠なのです。 万全の準備で自信につなげよう! 自分には誇れるスキルがないと、自信がないかもしれません。自信がないことを認識しているのであれば、しっかりと丁寧に転職の準備をしておきましょう。 入念な準備をすることで「やれることはやった!」という自信にも繋がります。ここでは転職活動を始める前にできる準備をご紹介していきます。転職をすぐに考えていなくても、今後のキャリアに必ず活きるものばかりなので、ぜひ確認してみてください。 企業分析は入念に行う 面接での印象を大きく左右するのが、どれだけ受ける企業のことを調べ、理解しているかという点です。就職活動をする学生とは違い、社会人経験を積んでからの中途採用面接は「頑張りたい!」という気持ちを前面に出すだけではいけません。 面接を受ける企業が今やっていることと、これからやろうとしていることに対して、自分はどのように考え、どのように貢献していきたいのかということを論理立てて話すことが重要です。 「自分はこれがしたいです!」とアピールすることも、もちろん大切ですよね。しかし求められているのは、募集ポジションに対してあなたができることを相手に魅力的に感じてもらうことです。そのためには企業を理解して、自分のキャリアやスキルのなかでアピールすべきポイントを絞っていく必要があります。だからこそ、企業分析が欠かせないのです。 これを行うことであなたにとっても魅力的な企業なのか、それとも応募を取り止めようと思うのか、判断する材料にもなります。 転職してこれから長く働いていきたいと考えているのであればなおさら、長期的に企業が掲げるビジョンにも共感できているのか、自問自答してみてください。 今までの経験を言語化する スキルに自信がないと感じている人は、今までの経験を洗い出してその時々で意識してきたことなどを言語化してみてください。 あなた自身はスキルがないと感じていても、様々な経験をしてきたなかで意識したことや工夫したことがあるはずです。そういった経験を言語化していくうちに、あなたの強みがわかってきます。経験に基づいた強みは、企業側からも納得感を持ってもらえる点なので丁寧に振り返ってみてください。データや数字が出せる業務や成果は、それを洗い出してみることで自分の頑張りが可視化できます。 そして同時に、過去を振り返ることで仕事が楽しかったタイミング、辛かったタイミングで何をしていたか確認してみてください。思い出すなかで、「この先どういう仕事がやりたいのか」がさらに明確になってくるかもしれません。 資格取得に取り組んでみる 挑戦したい職種には少しスキルが足りないと感じているのであれば、関係する資格の勉強をしてみるのがおすすめです。資格の勉強をすることで、職種理解も深まりますし資格取得できれば、転職活動の際もアピールポイントになります。 金融系に転職したいのであれば、FPや簿記などの知識をつけておくことで、入社してからも専門用語が苦ではなかったりと仕事にも慣れやすくなりますよね。 まだ転職は考えていないけど興味はあるという段階の人でも、資格に挑戦してみることで、とても楽しくて資格を活かす分野に転職したいと思うこともありますし、やっぱり自分には向いていないと判断することができるかもしれません。 いずれにせよ、今の会社で働きながら挑戦できるので、少しでも興味があるのであれば早いうちに始めて損することはないのでおすすめです。 客観的にアドバイスをもらう 40代で初めての転職活動をするという人もいらっしゃるかもしれません。その場合、何から手をつけていいかわからないこともあります。周りの友人や会社の同期に、キャリアの相談をするのも悩ましいという人もいるのではないでしょうか。 そういった方は、キャリア相談を活用してみましょう。キャリア相談では、プロのキャリアコンサルタントから客観的にキャリアのアドバイスをしてもらえます。今あなた自身がスキルがないと感じていて転職にも不安が残るという場合にも、客観的にみたら強みが見つかるということもあるのです。 また、キャリア相談は転職エージェントのようにたくさん求人を紹介してもらって、どんどん転職活動を進めていくという訳ではない為、転職するかまだ迷っているという人にもおすすめです。今あなたが考えている転職したい理由を話すことで、転職しない方がいいとアドバイスをもらうこともあり、今後のキャリアプランを一緒に作成してもらうこともできます。 長期的にキャリアプランを持っておくことで、今自分がするべきことが見えてくるのではないでしょうか。またキャリアコ相談をしてみることで、今後キャリアに悩んだ時にも相談できる相手がいるという安心感を持つことができます。 周りに気軽に相談できない40代だからこそ、プロのサポートを試してみましょう。

2015/12/23
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キャリアコンサルティングの利用法その他人間関係・仕事に対する不安今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて仕事と家庭との両立について働き方就職活動履歴書・職務経歴書等、書類添削独立について転職について適職診断・自己分析・自分探し面接対策
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ワークライフバランスの取れた働き方がしたい男性必見!個人でできる取り組み

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少し前まで日本には「男は仕事、女は家庭」という考え方が根付いており、この影響を受けて今でも「男性は仕事に生きるもの」と考える人がいます。しかし、生きるうえで仕事はもちろん重要であるものの、私生活だって大切ですよね。 ワークライフバランスは、働く人全てが実現すべきものであり「男性だけ」「女性だけ」「既婚者だけ」のような特定のカテゴリーの人だけの問題ではありません。 この記事では「男性のワークライフバランス」にスポットを当てて、ワークライフバランスを実現しやすい企業の特徴や、個人でできる取り組みなどについて徹底解説します。 ワークライフバランスとは? ワークライフバランスというと「仕事を減らしてプライベートを優先させること」「仕事とプライベートの時間をきっちり半分に分けること」など、誤解した解釈も多いです。 しかし、正確には「仕事と私生活との両立・調和」という意味であり、双方を両立させて相乗効果を生み出すことを目的としています。 なお、内閣府が策定した「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」によると、ワークライフバランスが実現した社会の定義は以下の通りです。 「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 また、近年ではワークライフバランスをさらに進化させた「ワークライフインテグレーション」「ワークライフマネジメント」「ワークインライフ」という考え方も生まれています。 ワークライフバランスの取れた働き方をするメリット・デメリット ワークライフバランスの取れた働き方には多くのメリットがある一方で、問題点やデメリットも存在します。メリット・デメリットの詳細をチェックしていきましょう。 ワークライフバランスの取れた働き方をするメリット ワークライフバランスを実現させるメリットは、主に以下の通りです。 モチベーションや生産性アップ 仕事が長続きする 健康的な生活が送れる 仕事以外でもスキルや人脈を確保できる 人生の幸福度が上がる ワークライフバランスが整うと労働意欲が低下しにくく、モチベーションを維持しやすいぶん生産性が高まります。仕事が忙しくて寝不足…なんて事態も起こりにくいので、心身ともに健康的でいられるでしょう。プライベートの時間を使ってスキルや知識、人脈を身につけることもでき、それらが仕事の成果に繋がる場合もあります。 また、仕事だけに没頭していると「労働で得られる幸福感」しか味わえませんが、仕事と私生活が充実すると「双方から得られる幸福感」を体験でき、人生そのものの幸福度も上がるはずです。   ワークライフバランスの問題点やデメリット 多くのメリットがあるものの、ワークライフバランスには以下のような課題やデメリットもあります。 企業にとって導入ハードルが高い 生産性が下がることがある 給料が減る可能性がある ワークライフバランスを実現させるためには、これまでの企業体制やルールをガラリと変えなくてはいけないことも多く、企業にとって容易ではありません。そのため、ワークライフバランスという言葉の普及率とは裏腹に、実際の導入率はそこまで高くないのが実情です。 また、いくらワークライフバランスを取るためといっても、むやみに労働時間を減少させれば人手不足や生産性の低下を招きます。仕事にパワーを全振りしない分、給料が下がるリスクがある点も、ワークライフバランスのデメリットといえるでしょう。   ワークライフバランスを実現させる主な取り組み 近年は、ワークライフバランスの取れた働き方を実現させようと、制度や取り組みを強化する企業が増えています。ここからは、ワークライフバランスの主な取り組み事例を紹介するので、自分が働く会社との比較や理想のバランスを考える際に役立ててください。   休暇・休業に関する取り組み ワークライフバランスには、休暇が取りやすく、やむを得ず休業しても復職しやすい環境が不可欠です。そのため年間休日数を増やすだけでなく、「有給休暇」や「育児休暇」「介護休業」などを取りやすくしたり、休業後の復職支援制度を整えたりする企業が増えてきました。 また「産前産後休業」を取れるのは女性だけですが、男性向けに「配偶者出産休暇」を設けるケースもあります。 休暇・休業の取り組みが充実すればプライベートの時間が増え、私生活も充実するはずです。   労働時間に関する取り組み かつては長時間労働を美徳とする風潮がありましたが、ワークライフバランスが求められている現代では労働時間の見直しも重要視されています。 今は「定時退社」を基本とする企業も珍しくありませんし、残業ありきの企業でも「ノー残業デー」に取り組むケースが多いです。さらに「フレックスタイム制」や「時短勤務」などの制度を導入して、柔軟な働き方ができる企業もあります。 働く時間の融通が利けば、男性でも育児や家事、趣味の活動に参加しやすくなり、家族や自分の時間を大切にできるでしょう。   労働場所に関する取り組み 労働場所に関する取り組みとして有名なのは、「在宅勤務」や「テレワーク・リモートワーク」でしょう。これらは働く場所にとらわれず就業できるので、地方で自然豊かな場所で働いたり、地元で家族の介護をしながら都市部の企業で働いたりすることも可能となり、仕事と私生活のバランスが維持しやすいです。 場合によっては通勤せずに働けるため、通勤時間がかからないぶん時間的ゆとりが生まれたり、通勤ラッシュを避けることでストレスが軽減したりします。 また、他にも休暇を過ごしながら働く「ワーケーション」、本社から離れた小規模オフィスで働く「サテライトオフィス」など、労働場所に関する取り組みは豊富です。   その他の取り組み ワークライフバランス実現に向けた取り組みは、まだあまり普及していないものや大々的にスポットを浴びていないものなどもあります。たとえば「定年退職した労働者の再雇用制度」や「労働環境改善に向けた窓口の設置」なども、ワークライフバランスを目標とした取り組みの一つです。 一見、ワークライフバランスに向けた取り組みをしていないように見える企業も、実は会社独自の取り組みを実施していることがあります。 「自分の会社はワークライフバランスを重視していないんじゃ…」と不安になった際は、一度会社独自の制度や取り組みにも目を向けてみましょう。   ワークライフバランスが叶う企業の特徴 個人でできることもありますが、ワークライフバランスの取れた働き方の実現には、企業が大きなカギを握っています。ここからは、ワークライフバランスを取りやすい企業に共通する特徴を解説していきましょう。 特徴を知っておけば、ワークライフバランス実現のために転職することになった際にも、企業選びに迷いにくくなるはずです。   働き方の選択肢が豊富 働き方の選択肢が豊富な企業は、さまざまなライフスタイルの人にマッチする企業です。 たとえば、在宅勤務できる会社であってもそれしか働き方がない場合、いつかライフスタイルが変わったときに働き方が合わなくなる可能性があります。しかし「在宅勤務・オフィス勤務・時短勤務から選択可」のような会社であれば、ライフスタイルが変わっても柔軟に働き方を変えられ、結果的に長く働けるでしょう。 働き方の種類が豊富な企業は、考え方も柔軟なケースが多いです。よって、もしも選択肢の中に自分の希望の働き方がなくても、希望を伝えたり交渉したりすれば導入してもらえる場合があります。   プライベートに関する福利厚生が充実している 近年は、会社独自で社員のプライベートを増やす試みをする企業も多いです。たとえば「誕生日休暇」「リフレッシュ休暇」のような特別休暇があったり、残業を失くすための取り組みをしたりしている企業は、ワークライフバランスへの関心が高い企業といえるでしょう。 このような企業は、社員に「仕事以外の時間も大切にしてほしい」と思っており、プライベートに関する福利厚生を充実させる傾向があります。 転職するときはもちろん、自分の会社の福利厚生についてよく知らないという人も少なくないため、福利厚生は定期的にチェックしましょう。   年齢性別問わず、さまざまな社員が働いている 企業によっては「30代が多い」「女性または男性中心の職場」といったように、特定の年代・性別の社員が集中していることがあります。しかしこのような特徴を持つ企業で働くと、年齢を重ねると働きにくく感じたり、一方の性別のみ優遇するような取り組みが登場したりすることも珍しくありません。 そのため、企業のワークライフバランスを判断する際は、働く社員の年齢層や男女比もチェックしましょう。男女比にあまり偏りがなく、幅広い年代の社員がいる企業のほうが「多くの人にマッチするワークライフバランス」を実現している可能性が高く、仕事が長続きしやすいです。   ワークライフバランス実現のために個人でできる取り組み 真のワークライフバランスとは「企業」と「個人」の取り組み、両方が揃って初めて実現するものです。よって、企業が労働環境を整えてくれることをただ待つだけではいけません。個人でもできる取り組みや考えられることがあるので、自分にできることから挑戦してみましょう。   仕事の効率を上げる どれだけ企業がワークライフバランスに関する取り組みを実施しても、のんびり働いていては終わる仕事も終わりませんよね。そのため、自らも作業効率を考え、サクサクと仕事をこなすことが大切です。 仕事の効率が上がれば、残業や休日出勤も減らせます。そうすれば、自然と自分の時間を増やすことができ、今と同じ働き方をしながらもワークライフバランスが整うでしょう。   会社の制度や勤務形態を見直す 今の会社の制度を確認し、ワークライフバランスが取れた働き方をするのに活かせるものはないかチェックしてみましょう。ワークライフバランスに関する制度はまだまだ制定途中なので、入社時にはなかった制度が気づかないうちに導入されているケースもあります。 また、複数の勤務形態がある企業で働いている場合は、勤務形態の見直しを行うことも有効です。たとえば、正社員からアルバイトに勤務形態を変更すれば、今よりも働く日数や時間の調整がしやすくなります。 ただし、勤務形態を変えると給料にも変化が起こるので、実行する際は事前によく検討しましょう。   会社と交渉する 自分が働きやすいと感じる制度や取り組みが会社にない場合は、会社に直接交渉を持ちかけるのも一つの手です。 その際は「妻や子どもとの時間を増やしたい」「家族を介護したい」「自分の時間を増やしてスキルアップしたい」など、ワークライフバランスを実現したい明確な理由も併せて伝えるのがおすすめ。急に企業の制度を大きく変えるのは難しくても、やむを得ない理由だと会社が認めてくれれば、特例として措置を設けてもらえる可能性があります。 また、すぐには希望が通らなくても「そんな社員もいるんだな」と幹部や役員に知ってもらうことで、ワークライフバランスへの関心を高めてもらえるかもしれません。   場合によっては転職を検討する 「今の会社では理想のワークライフバランスは実現できない」「今すぐワークライフバランスの取れた働き方がしたい」 このように思ったときは、思い切って転職を検討してみるのもありです。 ただし「仕事量が多い」「労働時間が長い」「休みが少ない」といったことばかり転職時に伝えると、不満が多いと思われて転職がうまくいかない可能性大。転職を検討する際は「働き方や仕事を変えて、ワークライフバランスが取れたら何がしたいか」をよく考え、前向きなアピールができるよう準備してください。   ワークライフバランスが取れた働き方に向けて、できることから始めよう かつては画一的だった男性の働き方も、今はワークライフバランスが求められる時代です。人生の充実度をより高めることを目標に、自分にとって理想のワークライフバランスについて考え、実現に向けて行動してみましょう。 「ワークライフバランスの取れた働き方がしたいけど、どんな働き方があるのかな」「具体的にどんな行動を取ればいいんだろう」 もしもこのような疑問を抱いたときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめです。自分の気持ちを話すだけでも頭の中が整理できますし、専門知識を持ったキャリアコンサルタントからアドバイスをもらうことで素早い問題解決へとつながります。 ワークライフバランスの取れた働き方をするために、個人で取り組めることもたくさんあるので、できることから始めてみましょう!

2024/04/15
働き方
多様な働き方ごとのメリット・デメリットは?その後に考えることも解説

多様な働き方ごとのメリット・デメリットは?その後に考えることも解説

現代の日本は「働き方の多様化」が進んでおり、労働者は自分に合う働き方を自由に選択できるようになりました。 ですが、働き方を考えるときに気になるのが、メリット・デメリットではないでしょうか。どんな働き方にも必ず良い面と悪い面があり、自分に合う働き方を正確に判断するためには、メリット・デメリットの両方を知ることが欠かせません。 この記事では、働き方を多様化させるメリット・デメリットはもちろん、働き方の種類ごとのメリット・デメリット、その後に考えるべきことまで詳しく解説します。 働き方を多様化させるメリット 近年急速に進んでいる働き方の多様化。ですが、働き方を多様化させることにはどんなメリットがあるのでしょうか?労働者視点のメリットを3つ紹介します。   プライベートと仕事を両立できる かつては「フルタイムでの週5日出勤」という働き方が一般的で、家事や育児、介護などと仕事を両立させるのは簡単なことではありませんでした。 しかし多様な働き方が導入されたことで、働く時間や日数、場所などを労働者が自由に選択できるように。家事や育児はもちろん、自分の時間を大切にしながら働くことも可能となり、プライベートと仕事を両立できるようになったのです。 「育児や介護を理由に、仕方なくキャリアを諦める…」というケースが起きにくくなり、自分が望むキャリアを形成しやすくなった点は、多様な働き方の大きなメリットといえるでしょう。   自分に合った働き方を選択できる 働き方の多様化により新しい働き方が次々登場し、自分に合った働き方を選べるようになったこともメリットです。 働き方の選択肢が少なかった時代は、たとえ自分に合わなくても少ない選択肢の中から選ぶしかなく、無理をして働いている人も少なくありませんでした。 ですが無理をして働くのはつらいですし、仕事を続けるのも難しいですよね。自分に合った働き方ができれば仕事のストレスも軽減できるため、仕事に対するやりがいや満足感も増す傾向にあります。 また、働き方の選択肢が増えれば、ライフスタイルの変化に応じて働き方を変えることもでき、仕事が長続きしやすいです。   生産性・モチベーションの向上 自分のライフスタイルや希望に合った働き方ができれば、仕事に対する不満やストレスがなくなり、自然とモチベーションが上がりやすくなります。作業しやすい環境や時間帯に働けることも相まって、作業効率が上がり生産性も高まるでしょう。 また、副業という働き方を選択すれば、スキルアップのチャンスが増え、本業にも良い影響を与えるかもしれません。 このように、仕事に対する意欲を高め成果が上がりやすくなるのも、多様な働き方のメリットの一つです。   働き方を多様化させるデメリット 働き方を多様化させることにはメリットがある反面、人によってはデメリットに感じる要素もいくつかあります。懸念点として、以下のデメリットも把握しておきましょう。   年収や退職金が下がるリスクがある 働き方を変えるために転職をする場合、年収や退職金が下がる可能性があります。日本の企業では一般的に、勤続年数の長さによって昇給や退職金の額が決まるためです。 また、転職するタイミングによってはボーナスがもらえない場合もあり、転職した年は一時的ではあるものの年収が大きく下がってしまうかもしれません。 お金だけが全てではありませんが、お金は生きるうえで不可欠なうえ、働くモチベーションにも直結します。働き方を変える際は、その後の給与事情やボーナス、退職金がどうなるのかまで具体的にシミュレーションすることが大切です。   成果を求められる傾向がある 多様な働き方の中には、仕事の進め方や働く時間などを自由に決められるものも多いです。 自由度が高いのはいいことですが、自由度の高さと責任大きさは比例する傾向があるため「いつどこで仕事をしてもいいが、期日までに必ず成果物を納めるように」と、今まで以上に成果を求められやすくなるでしょう。 自己管理能力があり、主体的に行動するのが得意な人なら問題ないかもしれませんが、プレッシャーに弱い人やマルチタスクが苦手な人だとやりにくさを感じる可能性があります。   キャリア難民になる可能性も… 働き方の種類が増え、選択肢が大幅に拡大したのはメリットですが、選択肢が豊富だからこそ働き方の方向性に迷いやすいのはデメリットです。自分の方向性があいまいだと、転々と働き方や職場を変える「キャリア難民」「転職難民」と呼ばれる状態に陥りやすくなります。 自分が希望する働き方のメリット・デメリットを知ることは大切ですが、目先の損得だけを意識すると適性がない働き方を選択して難民化する恐れがあるので注意しましょう。 自分にとってベストな働き方を考える際は、メリット・デメリットだけでなく「自分に適性があるか」「自分の考え方にマッチするか」など、総合的な観点を持つ必要があります。   【雇用形態別】働き方のメリット・デメリット 雇用形態が異なれば当然働き方も変わり、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここからは主流の雇用形態ごとに、メリット・デメリットをチェックしていきましょう。   正社員のメリット・デメリット 正社員のメリットは、福利厚生が充実していて雇用・収入ともに安定していることです。社会的信用度も高く、ローンやクレジットカードの審査に通りやすい他、正社員経験があると転職シーンでも有利に働くでしょう。 ですが正社員はフルタイム勤務が一般的なため、プライベートを優先しにくいというデメリットがあります。異動や転勤の可能性もあり、命じられた場合はやむを得ない理由がないと基本的には拒否できません。   派遣社員のメリット・デメリット 派遣社員のメリットは、働く時間や日数、場所の希望条件が通りやすいことです。残業や休日出勤は原則なしのため、プライベートを大切にしながらライフスタイルに合った働き方ができるでしょう。 アルバイトに比べると時給が高く、派遣会社によるサポートを受けられるところも、嬉しいポイントですよね。 ただし派遣社員には雇用期間の定めがあり、雇用が不安定になりやすいというマイナス要素もあります。   パート・アルバイトのメリット・デメリット パート・アルバイトのメリットは、働く日数や時間を好きなようにコントロールできることです。正社員に比べると仕事の難易度が低いので精神的負担もかかりにくく、無理のない働き方が実現できます。 しかし、自由度が高く仕事の難易度が低いからこそ、アルバイトの収入は低くなりがち。基本的にはボーナスや退職金も出ないので、正社員と比べるとどうしても生涯年収が少なくなるのはデメリットです。   業務委託のメリットとデメリット 業務委託のメリットは、働く時間や場所はもちろん、業務内容も自分で選ぶことができる自由度の高さです。企業と業務委託契約を結ぶ際は、必ず事前に業務量や業務内容のすり合わせを行うため、自分が苦手な業務は断ることができます。 また、得られる収入に上限がなく、スキルがあれば高収入を手にすることも不可能ではありません。 とはいえ、成果報酬型なので収入が安定しにくいというデメリットがあり、労働基準法も適用されないため保険の支払いや確定申告の手続きも自分で行う必要があります。   【制度別】働き方のメリット・デメリット 働き方改革が推進されていることもあり、多様な働き方を叶える制度や取り組みを導入する企業が増えてきました。制度別のメリット・デメリットを解説するので、自分に合いそうな制度はないか探してみてください。   テレワークのメリット・デメリット オフィス以外の場所で時間にとらわれず働くことを、テレワークといいます。 テレワークのメリットは、出社する必要がないことです。通勤時間が発生しないぶんプライベートの時間を増やせますし、地方で暮らしながら都市部の企業に勤めることもできます。 ですが通勤しないでいいからこそ、人によっては運動不足になりやすい点はデメリット。自宅で仕事をする場合は仕事とプライベートのオンオフを切り替えにくく、思うように集中できない可能性もあります。   フレックスタイム制度のメリット・デメリット 一日の労働時間の長さを固定せず、労働者が出退勤時間を自由に決められる働き方をフレックスタイム制度といいます。 フレックスタイム制度のメリットは、自分のプライベートを優先して仕事のスケジュールが組めることです。朝や夕方に起こる通勤ラッシュを避けることも可能となり、通勤ストレスが軽減するでしょう。 しかし、社員ごとに勤務時間が異なるためどうしても社内のコミュニケーションが減り、チームワークに悪影響を与えやすいのは難点です。   短時間正社員制度のメリット・デメリット 勤務時間を短く設定しながら、正社員として雇用契約を結ぶ働き方を、短時間正社員制度といいます。 短時間正社員制度のメリットは、プライベートの時間を確保しながら、昇給やボーナスといった待遇はフルタイムの正社員と同じであることです。ゆくゆくはフルタイムの正社員になることも可能で、ライフスタイルに合わせて働き方を変えやすいところも魅力。 ですが、勤務時間が短くなるということは、テキパキと仕事を片付ける必要があるということです。仕事中は時間に追われやすくなるため、ストレスを感じる人もいるかもしれません。   副業のメリット・デメリット 本業とは別の仕事をして収入を得ることを、副業といいます。 副業のメリットは、収入がアップすることや、本業とは異なる経験を積んでスキルアップできることです。また、本業というメインの収入源があるため、副業では「やりたい仕事」に重きを置くことができ、満足感も得られるでしょう。 しかし、必然的に労働時間が長くなるので、充分な休息が取りにくくなるという懸念点もあります。   働き方のメリット・デメリットを理解したら考えること ここまで、主流の雇用形態や制度に関するメリット・デメリットを紹介してきました。ですが、働き方に関するメリット・デメリットは、理解しただけで満足してはいけません。理解した内容を参考にしながら、自分の働き方を見直すことが大切です。 ここからは、働き方のメリット・デメリットを理解したら考えてほしい3つのポイントを解説します。 どんな働き方がしたいのか 理解したメリット・デメリットを参考に「自分に合う働き方」を考えてみてください。 働くうえで重要視している点や、反対に絶対に避けたい点などと、各働き方のメリット・デメリットを照らし合わせると、自分にとってベストな働き方が見つかりやすくなります。 自分の強みや適性、これまでのキャリアなども考慮しながら、どんな働き方なら気持ちよく仕事ができるかをじっくり検討してみましょう。   理想の働き方実現にはどんな行動が必要か 考えた結果「今の働き方が一番合っている」という場合は必要ありませんが、「今とは異なる働き方のほうが自分に合いそう」という人は、どんな行動を取れば理想の働き方が実現できるかを考えます。 働き方を変える方法は、異動や転勤、制度の利用、転職などさまざまです。 選ぶべき行動は、希望する働き方や本人の状況などによって異なるので、自分を客観視しながら行動計画を立ててみましょう。   自分にとっての大きなデメリットはないか この記事で紹介した働き方のメリット・デメリットはあくまで一般論であり、全ての人が同じように感じるわけではありません。 価値観や環境は人それぞれだからこそ、気になる働き方を見つけたら「自分にとって大きな不都合はないか?」と考えてみることも忘れないでください。 多くの人にとってはデメリットにならない点が、自分にとっては大きなデメリットに感じられるケースもあるので、具体的なシミュレーションを繰り返し行いましょう。   メリット・デメリットを知って理想の働き方を実現させよう どんな働き方にも、必ずメリット・デメリットがあります。働き方の良い面と悪い面を平等に知れば、自分に本当に合う働き方が見つかりやすくなり、働き方を変えてからも後悔しにくいはずです。 「メリット・デメリットを知っても、自分に合う働き方がわからない」「気になる働き方の、もっと具体的なメリット・デメリットが知りたい」 このような場合は、豊富な知識を持ったキャリアコンサルタントに相談してみるのもおすすめ。多様化している働き方は複雑で、自分一人の力で調べるよりもキャリアのプロを頼ったほうが迅速かつ正確な情報が得られます。 理想の働き方を実現する第一歩として、まずはキャリアコンサルティングを受けてみませんか。

2024/04/02
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