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キャリアコンサルティング 相談事例1

相談を頂いてから、お客様に合わせたアドバイスまで。実際のご相談内容をご紹介。

異業種で英語を使った仕事がしたい!
面接での効果的なアピール方法は?

【相談者】 浅井 祐子さん 
(仮名・27歳・求職中)
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「大学卒業後、飲食業を経て電気関係の専門商社の子会社へ派遣社員として転職。
これまで4年間、英文事務の仕事をしてきました。

1年前には、正社員登用の話もいただきました。しかし、電気関係のジャンルにそこまで興味が持てず、上司や経営者の考え方に共感できないところも多かったため、今年4月に退職し、転職活動中です。

現在は、食材や身近な電気製品、雑貨、繊維製品などの輸出入業務に関係する事務系職種に応募しています。
前職で、海外の取引先企業と商習慣や法規制の違いがある中、コミュニケーションを取りつつプロジェクトを進めることにやりがいを感じていたからです。

でも、今は一次面接で落ちることが多いです。受けている職種や、業種に問題があるのでしょうか? 
面接での効果的なアピール方法はありますか?」

企業があなたを採用するメリットは?もう一度考えてみて

浅井さんは自分なりに将来のキャリアプランをしっかり考えていて素晴らしいと思います。今回は、一次面接がなかなか通過しないとのことですね。一般論ですが、面接を通過するには、「自分の認識」「面接の理解」「企業側の理解」の3つの点が必要です。特に3つ目の「企業側の理解」を忘れてしまうことがあります。

企業側の視点で考えてみた場合、浅井さんを採用するメリットは何だと思いますか?

また企業は今、なぜ採用を考えていて、どういう人材を求めていると思いますか?

企業が人を採用するには必ず理由があります。

企業側で何か困ったことがあるから、採用が行われます。その理由と、採用する人の目指す方向が一致しない場合、企業としても採用をとどまってしまいます。浅井さんの目指すべき方向に関しては、ご自身の中でしっかり描かれていてとても素晴らしいですが、果たして企業側の思惑と一致しているでしょうか?

自分思いやキャリアプランを語ることも重要ですが、まずは企業から「この人を採用したい」と思ってもらうことが重要です。そういう気持ちになってもらってから、将来的なビジョンなどを語ることが重要です。

実務経験の無さをカバーする “何か” を探してみよう

浅井さんは、今、未経験の業種にチャレンジしようとしていますね。企業側が未経験でも採用したいと思うのは、どういうときでしょうか?面接に臨む際に、下記のことを考えてみてください。

・今回、企業が採用活動を行っている理由は何なのか?
・その企業が求める人材はどういう人材か?
・企業側から見た時に浅井さんの経歴を、どう思うのか?
・実務が未経験でも、採用したいと思うのはどういうときなのか?
・企業側から採用したいと思われるためには、どういう印象だと良いのか?

実務経験の有無は、採用・不採用の判断材料の一部にはなります。しかし、企業側は結局、面接での印象で最終的には採用・不採用を決めるものです。
もし経験だけで決めるのであれば書類審査で判断されます。それを突破できたのであれば、面接での勝負となります。

面接まずは「この人と働いてみたい」と思わせられるかどうかです。仮に実務経験がなかったとしても、その経験のなさを別の何かで補うことができれば、企業はきっと前向きに考えてくれるはずです。

企業側の視点を考えず、先に自分のPRを考えていると、相手が求めることと一致しない可能性がありますので、ぜひまずは企業側の視点を考えてみてください。そうすることが、効果的な自己PRにつながっていくのです。

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今月のアドバイス

自己PRだけでなく、
必要とされる人間像を企業視点から考えて

【キャリアコンサルティングを受けて…】
(相談者談)

企業が必要とする人物像をより具体的に理解して、これまでの経験を見直してみることで、他にアピールポイントとなる経験があるのかもしれません。
これまで企業研究は、自分で調べたり、人材紹介会社の担当者から話を聞いたりした情報が主でしたが、同じ業界や職種で働く方にも話を伺って理解を深めていきたいです。