朝、会社に行くと思うと気が重い。
どうしても会社に行きたくなくて、支度も進まない。

仕事や職場で悩みを抱えていると、朝、「どうしても仕事に行きたくない」と思ってしまうこともあります。特に悩みやトラブルがなくても、連休明けや休暇明けの月曜日に「仕事かぁ…。」とため息をつく人も多いでしょう。

そんな「どうしても仕事に行きたくない」朝は、こんな方法で乗り切ってみませんか。

1:仕事の後の「ご褒美」を考える

ご褒美

気分がのらない朝は、仕事の後のご褒美を考えながら支度をし、出かけてみるのはいかがでしょうか。

以前から気になっていた、スイーツを買う。
ランチに奮発して、美味しいものを食べる。
仕事帰りに行きたかった店に寄る。
発泡酒ではなくて、プレミアムビールを買って帰る。

など、「やりたいと思っていたけれど、できなかったこと」「欲しいと思っていたけれど、手を伸ばせなかったこと」を思い出してみましょう。

そして、「どうしても仕事に行きたくない」のを乗り越えて、仕事に行った自分へのご褒美に、今日それを実行するのです。

仕事の後の楽しみがあれば、「がんばろう!」と思えます。「自分へのご褒美」を考えている間に後ろ向きな気持ちも和らぎ、会社につく頃には「仕事に行きたくない」という思いも変わっているかもしれません。

2:「仕事に行きたくない原因」にきちんと向き合う

朝、「どうしても仕事に行きたくない」と頻繁に思うようであれば、その問題を根本から解決する必要があります。

自分へのご褒美を考えながら、少し心の余裕ができたら、「仕事に行きたくない原因」にきちんと向き合ってみましょう。

仕事に行きたくないと思ってしまうのは、何故でしょうか。

1)仕事でミスやトラブルをしてしまい、その対応をしなければと思うと気が重いから?
2)職場の人間関係がうまくいっていないから?
3)上司と折り合いがつかず、いちいちストレスになるから?
4)がんばっているのに仕事の成果が出ず、上司に責められるから?
5)目標が高すぎる、締め切りに追われている等、ストレスやプレッシャーがハンパないから?
6)仕事がルーティンワークばかりでつまらない、やりがいがないから?
7)満員の通勤電車が嫌だから?

など、「仕事に行きたくない」に繋がる原因はいろいろあります。それを自分でしっかりと見つめ、その原因を解消するように行動を起こしましょう。

仕事のミスやトラブルが原因なら、それを乗り切るまで少しの間の辛抱です。2)や3)のように職場や上司との人間関係が問題なら、人間関係を改善できるよう試みるか、気にしないように割り切るか、心を決めましょう。

※職場の人間関係を見直す方法はこちらの記事でも詳しく紹介しています。
職場の人間関係に疲れたら…辞める前に考えたい3つのこと

仕事の成果がでない、または仕事のストレスやプレッシャーが苦しい時には、上司に相談して、業務内容や業務量そのものを見直す必要もあります。相談できるような上司じゃない場合には、職場の先輩や、その上の上司、人事担当に相談してみましょう。

職場に相談できる人が誰もいない場合には、学生時代の友人やプロのキャリアコンサルタントなどに相談したら、モヤモヤがスッキリし、解決策がみつかるかもしれません。

仕事がルーティンワークばかりでつまらない時には、その仕事に1つでも改善する余地がないか自分なりに考えてみましょう。改善の余地が全くない、完璧で完成された業務などありません。今のルーティンワークをより良くする方法を考え、上司に提案できれば仕事の幅も広がってくるかもしれません。

満員の通勤電車が嫌なら、早起きして人が少ない時間に出社してみてはいかがでしょうか。朝は脳が活性する時間といわれています。早起きする習慣がつけば、1日の仕事の効率も上がってくるでしょう。

「仕事に行きたくない」と思っているだけでは、現状は改善しません。あまりにも「仕事に行きたくない」と思うような状況が続くと、やがて心身に悪影響を及ぼしてしまいます。「仕事に行きたくない」と思わずに出社できる環境を整えることを考えましょう。

3:どうしても行きたくないときには休息を

どうにも気が重くて体が動かないのであれば、よほど心身ともに疲れていると思われます。

そんな時は、有給休暇を取るのも最後の手段です。一般的に言えば「ずる休み」ですが、「どうしても仕事に行きたくない」気持ちが強く体が動かないのも病気の1つ。しっかり休んで、明日はきちんと出勤できるようにしましょう。

そのためにも、この有給休暇は心身ともにリフレッシュできるように有意義に使ってください。リフレッシュといっても、部屋にこもって一日中寝ていたり、テレビやゲーム三昧をしてしまったりでは、翌日さらに出勤したくなくなる可能性も高いので、できる限り外出しましょう。

買い物をする、映画を見る、ちょっと遠出するなど、仕事を忘れてリフレッシュしてみましょう。そして、こうして1日をのんびりと過ごし、お金を使うことができるのも会社に勤め、仕事をしているからだと思い出してください。

この「休息」は本当に最後の最終手段です。仕事を休めば、その日あなたがするはずだった仕事を誰かが負担します。頻繁に休めば、職場や上司からの信頼をなくし、仕事がやりにくくなる可能性もあるので気を付けましょう。

まずは着替えて外に出てみよう

「どうしても仕事に行きたくない」時の対処法を紹介しましたが、いずれにも共通して大切なことは、「着替えて外に出てみる」ことです。

そして、朝日をしっかり浴びて、深呼吸をしてみましょう。

太陽光には、脳内で精神を安定させてくれる神経伝達物質のセロトニンを増やす効果があります。朝、脳内でセロトニンが分泌されることで、精神も安定してきます。部屋の中で悶々と「行きたくない」と思っていた気持ちも、外の空気を吸って、太陽の光を浴びることで変わっていくかもしれません。

仕事に行かなくても生活できるだけの収入が給与の他にあれば話は別ですが、給与以外に収入がなければ「どうしても仕事に行きたくない」は、残念ながら基本的には通用しないのが現実です。

今日も頑張っていきましょう。