管理職になりたくないのになった人が今やるべきこと!理由と対策も
価値観が多様化している現代では「管理職になりたくない」と考える人も少なくありません。 しかし出世の話を出されると、まだまだ拒否しにくいのが現実。「管理職になりたくないのになってしまった」「昇進の打診があったけど断りにくい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 この記事では、管理職になりたくない理由や、なりたくないのになった人のその後、管理職になってつらいときの対処法などを解説していきます。 管理職になりたくないならならなくてもいい 管理職への昇進は、いきなり辞令を下されるのではなくまずは内示として打診されるケースがほとんどです。とはいえ、内示は通達された時点で決定事項であり、多くの人が拒否しにくいと感じるでしょう。 しかし「正当な理由」があれば、管理職になるのを拒否できます。 正当な理由とは道理に合った理由のことであり、「今の立場でやりたいことがある」「スキルを活かせる現場の仕事が好き」「マネジメント能力に自信がない」なども正当な理由です。 まだ打診されている段階なのであれば、「正当な理由を伝えて管理職にならない」という選択肢もあることを、まずは知ってください。 管理職にならないことにはデメリットも しかし、昇進の話を断ることにはデメリットもあります。管理職にならない選択をするのであれば、以下のようなデメリットについても理解しておきましょう。 リーダーシップやマネジメントスキルが身につかない キャリアアップしにくくなる マイナス評価や減給につながる可能性がある 会社に居づらくなる 転職で不利になることがある もちろん、管理職にならないことには「現場で経験を積んで専門性を高められる」「比較的自由に時間を使える」「不毛なポスト争いに消耗せずに済む」などメリットもあります。 どんな働き方にもメリット・デメリットがあり、それは管理職においても同じです。どちらを選ぶにせよ一度下した決断は基本的に覆せないため、管理職への打診を受けたらメリット・デメリットを比較して後悔しない選択をしましょう。 管理職になりたくない理由 なぜ、管理職になりたくないと考える人が増えているのでしょうか。ここでは、管理職になりたくない理由としてよく挙げられるポイントを解説します。 収入が減る可能性がある 管理職になると昇給して役職手当がつきますが、その代わりに残業代が支給されなくなります。そのため、これまで残業代で大きく稼いでいた人は、管理職になると収入が下がる場合があるのです。 「仕事量・責任は増えるのに収入が減る」は、管理職になりたくない大きな理由になり得るでしょう。 そもそも近年は副業OKの会社が増えており、会社の昇進・昇給を狙わなくても副業で収入を増やせるようになりました。昇進しないほうが稼げるケースもあることから、管理職に魅力を感じない人が増えています。 責任が増える 管理職は、担当する部署や抱えている部下の責任を負う立場です。自分の成果だけを追い求めるのではなく、責任をもってチームを成功に導かなくてはいけません。 また、部署内でトラブルやミスが起きれば、たとえ起こしたのが自分でなくても対応にあたる必要があります。数字にもこれまで以上にシビアに向き合う必要があり、どうしても精神的負担は増えるでしょう。 このように、裁量権が大きくなることで増える責任をプレッシャーに感じて、管理職になりたくないという人も多いです。 ワークライフバランスが崩れる 今のワークライフバランスが崩れる可能性がある点も、管理職になりたくない理由でしょう。 管理職になると、業務範囲が広がって今までとは働き方も変わります。残業や持ち帰りの業務が増える可能性があるほか、責任やプレッシャー、ストレスによって休日でも気が休まりにくいかもしれません。 かつては「仕事一筋の働き方でどんどん出世したい」という上昇志向が強めでしたが、今は「ワークライフバランスの取れた働き方でプライベートも大切にしたい」という考え方が主流になりつつあります。 この流れを受けて、あえて管理職を目指さず一般社員として社会人生活を終えるキャリアプランを描く人も少なくありません。 板挟みの人間関係に悩みやすい 管理職は、経営陣と現場で働く社員の間に立つ、仲介役のような立ち回りを求められます。しかし、経営陣と社員間では認識にズレがあることも多く、管理職は両者の間でよく板挟みにされがちです。 過去に、板挟みの人間関係に悩む先輩管理職を見てきた人ほど「管理職って大変そう」というイメージを強く持っているので、管理職になりたくないと思うでしょう。 特に、コミュニケーション能力に自信がない人は自己主張が苦手なため板挟みに苦しみやすく、管理職になるのを拒む傾向にあります。 現場で働きたい気持ちが強い 管理職になれば、部下の教育や業務全体の調整が主な仕事となり、プレイヤーとして活躍する時間が減ります。 新たにマネジメント能力は身につきますが、第一線で働くのにやりがいを感じている人や、今の分野で専門性を追求したい人にとっては物足りなさを感じる可能性が高いです。 適性は人それぞれ異なり、現場で働くのが性に合っている人もいれば、現場を束ねるのが性に合う人もいます。「自分には統率能力がない」と自覚している人や「自分は第一線でバリバリ成果を追いたい」とやりたいことが明確な人ほど、管理職になりたくないと感じるでしょう。 管理職になりたくないのになった人はその後どうなる? 管理職は、能力だけでなく性格による向き・不向きがあります。最初はなりたくなくても、いざなってみると意外と適性があり楽しく働けるタイプと、管理職になった後もずっとつらい気持ちが続くタイプとに分かれやすいです。 ここからは、管理職になりたくないのになった人のその後についてお伝えしていきましょう。 適性があることに気づきやりがいを見出す なりたくないと思っていたのにいざなってみると適性があり、管理職として活躍するというケースは珍しくありません。 活躍できる場面が多いとやりがいも感じやすいので、次第に「管理職になりたくない」という気持ちも薄らいでいくでしょう。 コミュニケーションが得意な人やストレス耐性が強い人、ロジカルシンキングができる人などは、管理職の適性があるといわれています。このような管理職向きの特徴を持っているなら、思い切って管理職に挑戦してみるのもアリです。 より管理職として仕事をしたくないと思うようになる 一方で、なりたくないのに無理してなったことで、より管理職の仕事に嫌悪感を持ってしまう場合もあります。 特に、プレイヤー気質が強い人や周囲とのコミュニケーションが苦手な人が陥りやすく、たとえ管理職として成果を上げても自分らしく働けない日々が続いて大きなストレスを感じるでしょう。 仕事そのものをつらいと感じてモチベーションダウンに繋がることもあり、できるだけ早い対処が必要です。 なりたくないのに管理職になった人が今やるべきこと なりたくないのに管理職になり、仕事にやりがいを見出せない人はどうすればいいのでしょうか。なりたくないのに管理職になってつらい人が今やるべき3つのことを解説します。 気持ちを整理して課題を見つける 何にストレスを感じているのか、どうして管理職になりたくなかったのか、今後の課題は何かなど、一度今の気持ちを書き出して整理しましょう。何事も、問題の原因を把握しなくては解決策が見つかりません。 このときのポイントは、未来については考えず「今の気持ち」に正直になることです。未来まで加味して考えるとどうしても損得勘定が生まれやすく、本音が出にくくなる場合があります。 頭で考えるだけでなく書き出して可視化することで、より自己理解が深まるでしょう。 将来の自分をイメージする 現状の悩みにスポットを当てた後は、未来についても考えていきましょう。5年後、10年後、15年後のように未来を区切って理想を考え、将来的なキャリア・人生をイメージします。 どんな働き方をしていたいか、いくらくらいの収入がほしいか、どんなライフスタイルを送りたいかなど、イメージはできるだけ具体的に膨らませるのがコツです。 また、ある程度イメージが固まったら、理想の自分になるために今どのような選択が必要なのかを考えてみてください。 キャリアコンサルティングで視野を広げる 一人きりで考えられることには限界があるため、自分の視野を広げるためにもキャリアコンサルティングを受けてみてください。 働き方やキャリアのプロであるコンサルタントに相談すると、自分の気持ちを客観的に整理でき、全く新しい視点からの課題解決方法や将来へのアプローチ方法が見えてきます。展望が開けて管理職という立場に対する考え方が変わる可能性もあり、一人で悩むよりも早く心のモヤモヤが晴れるでしょう。 「悩みをうまく言語化できるか心配」という人にも、キャリアコンサルタントは丁寧に話を深掘りし、根底にある課題や問題を見つけ出します。 管理職になりたくないのになってつらいときの対処法 ここでは、なりたくないのに管理職になって、毎日がつらい人に実践してほしい対処法を紹介します。 上司に相談する 上司といい関係が築けているなら、上司に相談してみましょう。気持ちを打ち明けるだけでも心が軽くなるほか、自分を客観視できて考えが整理されます。 また、同じ経験をしている可能性が高い上司に相談することで、新たな解決策が見つかるかもしれません。あなたの負担があまりに大きい場合は、状況が変わるよう協力してもらえる可能性もあります。 ただし、上司に全てを丸投げするのではなく「自分はどうしたいのか」を明確に伝えるのが重要です。どんな状況ならモチベーション高く仕事に取り組めるのかを考え、その理想に近づくためのアドバイスを求める形で相談すると、上司も返答しやすいでしょう。 部下を育てる 業務量の多さや責任の重さが一番のストレスになっている場合は、自分の部下を育てるのがおすすめです。 部下が育てばより多くの仕事を割り振れるようになり、管理職の仕事は楽になります。自分の味方になってくれる部下が増えれば、精神的な支えにもなるでしょう。 部下の育成は、自分の負担が軽くなるだけでなく、チームや部署の成果向上にもつながります。それに伴いモチベーションも自然と高まり、管理職として働く楽しさがわかるかもしれません。 降格願いを出す どうしても管理職がつらい場合は、降格願いを出すことも可能です。もちろん、降格願いを聞き入れてもらうには正当な理由が必要なため、「なぜ自分は管理職を降りたいのか」という理由は明確にしましょう。 しかし正当な理由があっても、降格願いはすんなりと聞き入れられにくいのも事実。引き留められる可能性が高いため、根気強く上司を説得する覚悟が必要です。 なお、無事に降格希望が通ったとしても、降格すると途端に立場を失って会社に居づらいと感じるケースもあります。一度降格するとやはり信頼されにくくなるので、後々「もう一度管理職になりたい」と思ってもなかなか昇進できません。 このようなリスクを理解した上で、それでも管理職を辞めたい場合は降格願いを出しましょう。 部署異動や転職も一つの手 今とは異なる部署へ異動したり、全く新しい職場に転職したりするのも、なりたくないのに管理職になった人の対処法です。 部署が変われば当然立場も変わるので、一般社員に戻れる可能性があります。ただし、新たな部署でも管理職として扱われるケースがあるため、異動前にしっかり希望や条件を会社とすり合わせてください。 また、異動も降格も難しい場合は、転職するという手段もあります。この場合も、面接の場で「プレイヤーとして活躍したい」と強くアピールし、管理職候補としてではなく一般社員として働きたいと伝えましょう。 なお、異動や転職はキャリアが大きく変わる選択肢なので、熟考した上で行動に移すのが大切です。 なりたくない管理職とどう向き合うか考えよう 管理職にあこがれる人がいる一方で、管理職になりたくないという人もいて、昇進や出世についての悩みは尽きません。管理職になりたくないのになってしまったら、一度立ち止まって自分の心を見つめ直し、これからどんなキャリアを歩んでいきたいのかを考えましょう。 管理職は「なれば良い」「ならないのが良い」というシンプルなものではなく、自分が理想とするキャリアを実現する上でなるべきか否かを考えるものです。 キャリアコンサルティングなどをうまく活用しつつ、自分なりの答えを見つけて気持ちよく働ける環境を手に入れてください。
40代に多いキャリアの悩みとは?おすすめの相談相手を解説
豊富な仕事経験を積み、これまでのキャリアを振り返ったり、今後のビジョンを練り直したりすることも多くなる40代。 40代は自身のキャリアを見つめる機会が多いぶん悩みを抱えがちですが「悩みをうまく相談できない」「誰に相談すればいいのか」と葛藤してしまう人も少なくありません。 この記事では、40代が抱えやすいキャリアの悩みやおすすめの対処法、適した相談相手を解説します。 40代が抱えやすいキャリアの悩みとは 悩みの内容は、働く人の年代によって異なる傾向にあります。まずは、40代に多いキャリアの悩みを見ていきましょう。 出世できない 40代は出世して役職持ちになる人が増える世代ですが、40代全員が管理職に昇進できるわけではありません。出世は管理職のポストに空きが出ない限り不可能であり、現代では能力の有無に関係なく、40代の3人に1人は管理職になれないといわれています。 しかし、思うように出世できないと「何のために頑張ってきたのか」と大きな喪失感が生まれ、やがてキャリアの悩みへと発展していくでしょう。 仕事に停滞感がある 40代にもなれば、数々の業務をこなしてきた経験から、自分のペースで仕事ができるようになるでしょう。これは自分が成長した証拠でもありますが、一方で体感としては刺激が少なくなるとともに「毎日同じことの繰り返し」のような感覚に陥り、停滞感につながりやすいです。 また、停滞感は希望通りに出世できた人でも感じることがあります。出世は永遠に上があるわけではないため「これ以上は出世が見込めそうにない」とわかった時点でやりきったような気持ちになり、成長意欲をなくしてしまうのです。 とはいえ、人間には「何となく気分が乗らない」という日もあるため、たまの停滞感なら大きな心配はありません。しかし、長く続く停滞感には要注意。このような状態は「キャリア・プラトー」と呼ばれ、キャリアの迷いに発展する可能性があります。 求められる責任と収入が見合っていない 40代は、責任の大きい仕事やマネジメントを任されることも増え、仕事の幅が広がりやすいです。 しかし、求められる責任のわりに収入が少ないと、不満からキャリアの悩みを抱くでしょう。 特に40代に突入すると、毎月の給料から介護保険料が引かれるため、場合によっては30代の頃よりも手取り額が減ります。子どもの進学資金や住宅ローンの返済など何かと出費が多い世代ですし、老後資金の準備を本格的に考える人も増えるため、金銭的な問題は軽視できません。 そもそも収入は、生活していく上で欠かせないだけでなく、仕事のモチベーションにも大きく影響するもの。 「ずっと昇給がない」「昇給してもごくわずか」 このような状態が長く続けば、働く意欲を失くしたり、今とは異なるキャリアを検討したりするのも当然といえます。 今の会社で働き続けることに不安がある 今の職場で働き続けることに何かしらの不安があり、そこからキャリアの悩みが起きる場合もあります。今の会社に不安を抱いたら、「自分の努力で不安を払拭できる可能性」を考えてみてください。 たとえば「業績が悪く、将来性がない」「体力勝負なため、今の働き方を続けられるか不安」といった場合は、自分の努力だけではどうにもできない可能性が高いため、思い切って転職するのも一つの手です。 しかし「自信がない」「プレッシャーが大きい」のような場合には、仕事への向き合い方や自分の心の持ちようで不安を解消できるかもしれません。 まずは不安の内容をじっくり見つめ、どうすれば不安解消になるのかを考えてみましょう。 子育て・介護との両立が難しい 40代は子育て世代の人が多いうえ、親の介護が始まる人もいます。子育て・介護と仕事を両立するのが難しく、キャリアの悩みに発展する場合も多いでしょう。 また、たとえ傍目には両立できているように見えても、仕事とライフイベントに自分の時間のほとんどを使ってしまい、心の奥ではむなしさを感じている場合もあると思います。 そうでなくても40代~50代は、「自分の人生はこのままでいいのだろうか」と葛藤するミドル・クライシスに陥りやすい時期だといわれています。慌ただしい日常を送れば送るほど自分の人生について考える時間が増え、キャリアに対する悩みや疑問が生まれるかもしれません。 40代がキャリア相談をしづらい理由 仕事や働き方に関して悩みを持つ40代は少なくありませんが、その悩みを他人に打ち明けられる人はごくわずか。ここでは、なぜ40代はキャリア相談できないのか、その理由を解説します。 先輩・上司が少ない キャリアの悩みを抱えた際、自分より経験豊富な先輩や上司に相談したいと考える人が大半です。しかし40代の先輩・上司となると、同じ40代もしくは少し年上の50代の人しかおらず、人数は限られます。 また、一応上司ではあるもののさほど年齢が離れていないことから「頼れる先輩」というよりも「仕事仲間」に近いような気がして、相談する気になれない場合も多いかもしれません。 忙しくて時間が取れない 40代は責任ある仕事を任されたり、家では家事に追われたりと、公私ともに忙しい人が多いです。そのため、キャリアの相談をしたくても時間が取れず、ついつい先延ばしにしてしまうことがあります。 しかし、キャリア相談を後回しにして悩みが長期化すると、心身にかかるストレス増加、仕事に対する意欲低下などが懸念されるので注意しましょう。 相談するのに抵抗がある 他人をよく気遣う人ほど、「相談したら迷惑だろう」「相手の時間を奪うのは申し訳ない」のように考え、相談することに抵抗を持つ傾向があります。40代は忙しく時間の大切さを理解している人が多いからこそ、他人に時間を使ってもらうことにも躊躇してしまうのです。 他にも、責任感が強い人の場合だと「自分のキャリアの問題くらい一人で解決しないと」と思いつめ、相談しないケースが見られます。 人からどう見られるのかが気になる 40代は、今まである程度長く社会人を続けてきたという自負から、プライドが高い人も少なくありません。 プライドを持つのは悪いことではありませんが、高すぎるプライドを持つと他人からどう見られるかを過剰に気にしてしまいます。 キャリアについて悩んでいても「こんな相談をしたらレベルが低いと思われるのでは」のように考え、誰にも話せない状況が続きやすいです。 悩みを言語化できない 悩みの原因は一つでないことも多く、相手に伝わるようにわかりやすく言語化するのは簡単ではありません。誰かに相談したい気持ちはあるもののどう伝えればいいのかわからず、相談できないという40代も多いでしょう。 そんなときは、頭の中にあるモヤモヤや大事にしている考えを紙に書き出し、一つずつ整理していくと言語化しやすくなります。悩みを相談するためだけでなく、自分の気持ちの整理にもなるので、ぜひ実践してみてください。 うまくキャリア相談できない40代の対処法 キャリアの悩みを抱えた際、他人に相談するだけで気持ちが軽くなったり現状把握しやすくなったりします。それでもなかなか相談できないという人は、以下の方法で悩みを打ち明けやすい状況を作ってみてください。 日頃から雑談・小さな質問をする 雑談したり小さな質問をしたりすることは、相談しやすいベース作りに役立ちます。雑談や質問内容は仕事に関することでも、仕事以外の些細なことでも問題ありません。 たとえば、普段ほとんど話さない人にいきなりキャリア相談を持ち掛けても、相手は驚くでしょう。適切な関係性が築けていないと、相談を拒否される可能性もあります。 日頃から会話や質問をして、周囲と良い関係作りをしておくのが大切です。 これまでのキャリアを振り返る 仕事の悩みを相談する前に、今までのキャリアを振り返り、自分の強みや弱み、適性や価値観を把握しておくのも重要です。これは「キャリアの棚卸」と呼ばれ、自分の能力や成果を可視化させて自己分析を深めます。 「何ができるのか」や「何がしたいのか」が明確になれば、誰かに相談する前に自力でキャリアの悩みから抜け出せるかもしれません。 これまでのキャリアを書き出して時系列に整理し、そこから自分の強みや働く目的を抽出してみてください。 キャリアの捉え方を広げる 今の職場で経験を積むことだけがキャリアではありません。ビジネスシーンで使われることが多い「キャリア」という言葉ですが、本来の意味は「個人の経歴」を意味します。 仕事だけでなく生き方全てを含めてキャリアといえるため、キャリアという言葉の捉え方を変えて視野を広げることも、仕事の悩みを相談できない40代に有効です。 「自分の人生において大切なことは何か」を軸に、働き方や生き方を見つめ直してみましょう。 具体的なキャリアビジョンを持つ 働き方や生き方の指標がある程度定まったら、それをもとにキャリアビジョンを立てます。自力で悩みを解決するにせよ、誰かに相談するにせよ「最終的にどうなりたいのか」は明確にしておかなくてはいけません。 ライフスタイルやプライベートも踏まえながら、どのように働きたいのか、どれくらいの収入がほしいのか、それらを実現するためにはどうすればいいと思うかなどを具体的に考えてみましょう。 相談前には内容をまとめておく ぶっつけ本番で相談すれば、話しているうちに考えが散らかり、悩みがうまく相手に伝わらない可能性があります。よって、相談前には内容をしっかりまとめておくことが欠かせません。 どんなことに悩んでいるのか、なぜ悩んでしまうのか、これからどうなりたいのか。 以上3つのポイントを前もって把握しておけば、相談内容を相手に曲解されるリスクは大幅に下がります。 40代がキャリア相談するのにおすすめの相手 「キャリアの相談をしたいけど、誰に話せばいいのか…」と悩んでしまう40代も多いです。ここでは、おすすめのキャリア相談相手を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 身近な人 家族や友人、恋人といった身近な人は、最も心置きなくキャリア相談できる相手です。相手もあなたの人間性やライフスタイルをよく理解しているので、一般論ではなくあなたに合わせたアドバイスをしてくれる可能性があります。 年上の意見を聞いてみたいなら親や祖父母に、価値観の近い同世代の意見が欲しいなら配偶者や恋人、友人、兄弟などにキャリア相談するといいでしょう。 ただし、キャリアの相談はシリアスな内容になることが多く、身近な人だからこそ心配をかけたくなくて相談しにくいと感じるケースもあります。そんなときは、この後に紹介する相談相手を検討してみてください。 同じ職場の人 同じ職場の人は、仕事内容や労働環境をわかっているからこそ、共感を得やすい相談相手です。上司に相談した場合はすぐに適切な対処を取ってくれる可能性もあり、悩みの早期解決につながるかもしれません。 また、既に退職している「元・同じ職場の人」にキャリア相談を持ち掛けるのも効果的。元・同じ職場の人は、あなたの社内事情も理解しながら、異なる会社で培った多角的な視点を持っています。 キャリアコンサルタント キャリアコンサルタントは、仕事に関するどんな悩みでも聞いてくれる理想の相談相手です。話を聞いてくれるだけでなく、悩みの整理、キャリアの棚卸なども一緒に行ってくれるので、自分一人では気づけない課題や適性が見つかることもあります。 また、プロ視点の忖度ないアドバイスがもらえるので、理想のキャリア形成に向けた最短ルートがわかるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、オンライン面談で全国どこからでもキャリアコンサルティングが受けられ、忙しい40代にもおすすめです。 キャリアの悩みを持つ40代は積極的に相談を! 人生の後半戦に差しかかる40代は、自分の働き方や生き方を見直す人が多く、キャリアの悩みどきだといわれています。40代は「悩みがあるけど人に話しづらい」「誰に相談すればいいのかわからない」という人も少なくありませんが、そんなときはぜひキャリアコンサルタントに相談してみてください。 悩みは一人で抱え続けると大きなストレスにつながるため、できるだけ早い段階で誰かに相談するのがベスト。 キャリアコンサルティングを受ければ、人に話せたという安心感だけでなくアドバイスも得られ、心の負担が軽くなるはずです。
悩む40代のキャリア選択肢とは?今後のビジョンの立て方
既に十分な社会人経験がありながらも、まだまだ働き続けることが見込まれる40代は、キャリアに悩む人が増えやすい年代です。 「自分の人生やキャリアはこれでいいのだろうか」「どんなキャリアが自分にとって一番良いのか」 このように、キャリアに関する悩みを抱えている40代は男女問わず大勢います。 本記事では、40代におけるキャリアの選択肢や、悩み解決につながるキャリアビジョンの立て方を解説。40代以降も生き生きと働くために、自分のキャリアについてじっくり考えてみましょう。 キャリアに悩む40代が多い理由 なぜ40代がキャリアに悩みやすいのか、まずは理由から分析していきましょう。 40代は人生の折り返し地点 厚生労働省の「簡易生命表(令和5年)」によると、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳です。男女合わせた平均寿命は84.11歳であり、平均寿命をベースに考えると40代はちょうど人生の折り返し地点といえます。 そのため、折り返しを迎えたことを機に自分のこれまでの人生を振り返り、今後の人生について改めて考える40代が少なくありません。 また、40代は十分な知識・経験がありながらも、まだまだ昇進・転職に成功する可能性が高く、一方で定年退職後のセカンドキャリアも見据えだす時期。キャリアに関する選択肢が多いからこそ漠然と焦りや葛藤を抱き、今の会社で定年まで勤め続けていいのかという悩みを生みやすいです。 公私ともに変化が多い 40代は子育て中の人が多い上、親の介護がスタートする人もいます。このようなプライベートの変化が、キャリアの悩みのきっかけになるケースは多いです。 また、40代は仕事面にもさまざまな変化が。時代の変化に伴い、これまでとは異なるやり方で仕事を進めるよう指示されたり、今まで以上にマネジメント業務が増えたりして戸惑うこともあるでしょう。 40代は出世の話も現実味を帯びてきますが、思うように出世できない、もしくは希望しない昇進を持ち出されて悩んでしまう人も少なくありません。 周囲を取り巻く状況に変化が多いため、いつもと同じように仕事をしていてもなかなか普段通りには進まず、次第にキャリアの悩みへと発展します。 働く上で大切なことが見つかりやすい キャリアアップ、収入、プライベートの時間など、働く上で最も重要視することは人によって違います。20代30代のときは自分にとっての最重要ポイントが定まっておらず、無我夢中で仕事をした人も、経験を積んで40代になれば少しずつ大切にしたいものが見えてくるでしょう。 40代はさまざまなライフイベントが起きやすい年代でもあるため、ライフイベントの発生を契機に大切にしたいことが変化する場合も多いです。 しかしその際、自分が大切にしたいことを実現しにくい会社で働いていると、理想と現実のギャップからキャリアの悩みにつながってしまいます。 悩む40代におけるキャリア選択肢 キャリアの悩みの発端は、現状への不安や不満からスタートすることが多いです。よって、悩みを解消するためには、不安・不満を払拭できるキャリアプランを考えなくてはいけません。 ここからは、40代におけるキャリアプランの選択肢をいくつか紹介します。ぜひ自分の理想に近いキャリアプランを探してみてください。 今の会社でキャリアアップを目指す 社内で管理職への昇進を目指すのは、40代における王道のキャリアプランといえるでしょう。 昇進はこれまでの仕事ぶりが認められた証拠でもあるので、仕事のモチベーションアップになります。また、昇進すれば手当の支給や昇給にも期待でき、収入が原因でキャリアに悩んでいる人の解決策にもなり得るはずです。 管理職になればこれまで以上に業務の規模や責任が大きくなり大変なことも多いですが、だからこそ仕事のやりがいも増えます。 スキルを高めて専門職として活躍する 40代には、スキルを高めて専門職として活躍するというキャリアもあります。 ただし、専門職には一定の経験が求められることが大半のため、今から新しいスキルを身につけるよりかは、今持っているスキルをさらに磨いたほうがいいでしょう。 豊富な経験と専門性を持った人材は需要が高いので、今の会社で働き続けるキャリア以外に、同業他社に転職するというキャリアも実現しやすくなります。 高いスキルはキャリアの可能性を広げるため「現状を変えたいけど、具体的にどんなキャリアを歩みたいのかはまだ決められない」という人は、ひとまずスキル向上に励んでみるのもありです。 ワークライフバランスを重視する これまでよりも仕事のウエイトを減らし、ワークライフバランス重視のキャリアを選択する40代も多いです。 特に現代は、社会全体でワークライフバランスを尊重する傾向が強まっており、新しい働き方が次々登場しています。自分に合った働き方を実現しやすい社会のため、人生の折り返し地点で一度仕事とプライベートのバランスを見直す40代は少なくありません。 しかし、ワークライフバランス重視のキャリアには、今よりも年収が下がるリスクもあります。キャリアチェンジを望む場合は、理想を実現させた際の収入についても考え、現実的に生活できるかをシミュレーションしましょう。 転職・独立する 完全未経験の業種に40代からチャレンジするのは簡単ではありませんが、経験やノウハウがある業界であれば40代はまだまだ転職市場で価値が高いです。したがって、転職するというキャリアもあります。 また、経験を積んだ40代は仕事の知識だけでなく人脈も持っていることが多いので、それらを活かして独立起業するキャリアを選ぶ人も。 独立すれば、プライベート優先で働く、複数の取引先を掛け持ちして収入を増やすなど、自分の裁量で仕事を進められ理想のキャリアを実現できるでしょう。 とはいえ、転職や独立は40代のキャリア選択肢の中でも特に大きな変化をもたらし、当然リスクも高いです。転職・独立のキャリアを描く際は事前に入念な準備を行い、できるだけリスクを軽減してください。 周囲と比較せず堅実に働く 何か大きな変化をもたらすことだけが、40代のキャリアではありません。今の働き方が自分に合っているのなら、コツコツと継続して堅実に働き続けるのも40代におすすめのキャリアの一つです。 変化に乏しいため他のキャリアプランと比較すると地味な印象かもしれませんが、一つのことを長く継続できるのは立派なスキル。キャリアは一人ひとり異なって当然であり、人と比較するとマイナス思考や悩みにつながりやすいので、他人と自分のキャリアを比較する必要はありません。 しかし、ただ毎日会社に行って同じ仕事をするだけだと、マンネリ化しやすかったり社内評価が下がったりする可能性があるので要注意。コツコツ働く中でも作業効率や事業の成長を意識し、工夫を凝らすことが大切です。 40代で悩んだらキャリアビジョンを考えよう キャリアビジョンとは、仕事や人生を総合的に考えて「将来こうなりたい」と抱く理想像のこと。 理想像があれば自分のキャリアやアイデンティティにも迷いにくくなるので、悩んでいる40代はキャリアビジョンを明確に持つのがおすすめです。ここからは、キャリアビジョンの重要性を解説します。 本当の自分に気づける キャリアビジョンを描くには、自分の過去や今持っている価値観を振り返り、さらには今後どうしていきたいのかまでハッキリさせなくてはいけません。 何度も自己分析をする必要があるため、自分でも気づいていなかった長所や短所、譲れない価値観、仕事の進め方などを知るきっかけになるでしょう。また、これまで以上に自己理解が深まるので、自分に合った働き方やキャリア、今後伸ばしていくべきスキルが見つかることも。 「自分にはこんな特徴があったんだ!」という気づきから、これまでなら興味を持たなかったものに対しても意欲的になり、視野が広がる可能性があります。 人生プランを準備できる 40代は、退職後の人生を見据えてセカンドキャリアの準備を始めるのに適した時期でもあります。しかし実際には「まだ先のこと」と捉えてのんびり構えたり、忙しい日常に追われてなかなか考える余裕がなかったりする40代が大半でしょう。 そんなとき、人生トータルの理想を立てるキャリアビジョンを考えれば、自然と退職後のことにも意識が向き、無理なく人生プランを立てられます。 キャリアビジョンは3年後、5年後のような近い将来から想像を膨らませるため未来をイメージしやすく、50代60代になってから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しにくくなるのです。 何をすればいいのかがわかる キャリアに悩む40代の中には、「何だか毎日モヤモヤするけど、どうすればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。もしかすると、どうすればいいのかわからない原因は、最終的なゴールが定まっていないからかもしれません。 キャリアビジョンで理想像が明確になれば、そこから逆算して今何をすればいいのかが見えてきます。また、たとえ途中で心が折れそうになったとしても、目標が明確なので踏ん張りが効き、最後まで頑張り抜く力になるはずです。 生きがい・働きがいになる 40代50代はふいに「自分の仕事や人生はこれでいいのだろうか」と考えて悲しくなることがあり、このような現象をミッドライフクライシスと呼びます。 ですが、キャリアビジョンを立てて自分のやるべきことが明確であれば、自分の選択・行動にも自信が持て、ミッドライフクライシスに陥りにくくなるでしょう。 「自分はこれでいいんだ」と自信を持つことは、生きがいや働きがいの向上にもつながるので、人生のモチベーションアップにも期待できます。 40代がキャリアビジョンを立てる方法 経験や価値観を洗い出し、そこから自己分析を経ることで、徐々にキャリアビジョンが明確になっていきます。ここからは、具体的なキャリアビジョンの立て方を紹介しましょう。 過去の経験から強みを把握 まずは、学歴や職歴、取得資格、スキル、転機となった出来事などを丁寧に洗い出します。そこから自分の強み・弱み、特徴などを把握しましょう。 自分一人ではなかなかうまくいかない場合は、自分のことをよく知る同僚や上司、家族などに質問してみるのもおすすめです。 第三者の意見を聞くことで新たな気づきが得られ、より自己理解が深まりやすくなります。 価値観を明確にする 洗い出した経験をもとに、大切にしていることや譲れないもの、やりがいを感じる瞬間などを考え、自分の価値観を明確にしていきます。 価値観が明確になると「自分に適したキャリア」も見えやすくなり、今抱えている悩みを解消できるかもしれません。 なお、価値観はキャリアに関することだけでなく、人生全般やプライベートも含んだ内容にするのがポイントです。 年数を区切ってやりたいことを計画する 把握した内容を踏まえながら、40代以降の自分がやりたいことやなりたい姿を考えていきます。 漠然と将来像を考えるのではなく、1年後、3年後、5年後のように細かく区切って、プライベートも含めたビジョンを膨らませるのが効果的です。 ただし、キャリアビジョンは夢とは異なり現実的でなくてはいけないため、実現させるのが難しい計画は立てないようにしましょう。 ビジョン達成には何が必要かを考える 将来像のビジョンが固まったら、ビジョンを達成するために自分が何をするべきかを考えます。 たとえば、ゆくゆく昇進するキャリアビジョンを描いているのであれば、今から業務遂行能力に加えてマネジメントスキルなどをさらに高めていく必要があるでしょう。また、ワークライフバランス重視のキャリアビジョンの場合は、働き方の見直しが必要ですよね。 ビジョンの達成プロセスを具体的に考え実行していくことで、悩みから抜け出し理想のキャリアに向かって進んでいけるはずです。 40代でキャリアに悩んだらコンサルティングを受けても◎ 「キャリアの悩み」というと、20代30代が抱くものという印象があるかもしれませんが、現実は違います。40代は公私だけでなく気持ちの面でもさまざまな変化が生じやすく、キャリアの悩みがより深刻化しやすいです。 そんなときはキャリアビジョンを立てるのがおすすめですが、プロの意見を聞けるキャリアコンサルティングを受けてみるのも効果的。キャリアコンサルティングでは悩みの原因解明はもちろん、キャリアの棚卸しやキャリアビジョンに関するアドバイスもしてもらえます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、全国どこからでも電話でキャリアコンサルティングが受けられるので、忙しい40代はぜひ活用してみてくださいね!
子持ち主婦の再就職・成功する主婦はここが違います
「社会復帰をしたいから。」 「子どもの養育費が必要だから。」 「やりがいを感じたいから。」 様々な理由から、出産・専業主婦時代を経て再就職をしたいと考える女性は数多くいます。しかし出産後数年の離職期間(ブランク)を経ての再就職活動は、そう簡単なものではありません。 それでも、希望の再就職を実現できる人は何が違うのでしょうか。再就職に成功する主婦はこんなところが違うのです。 669
フリーターから正社員になりたい人に今すぐ行動してほしい3つのこと
(出典:若年層の「パート・アルバイト及びその希望者」数の推移 ) 244
大卒ニートからの社会復帰・本気で考えるならこの行動から
大学を卒業した後、進学も就職活動もしていなかったけれど、そろそろこの大卒ニートを抜け出したい。だけど、今さら何から始めていいのかわからないから動けない…。 大卒ニートからの社会復帰を本気で考え始めたら、こんな行動から始めてみませんか。できることからで構いません。焦らずに、1つ1つ行動を変えていきましょう。 667
30代前半のキャリアチェンジは遅い?未経験職種へのチャレンジには注意が必要
「30代だけど未経験の職種にチャレンジしたいなぁ」「キャリアチェンジで気をつけることってあるのかな?」 キャリアチェンジしたいと思うと、このような悩みや疑問が出てきますよね。20代から同じ会社で同じ職種だと、30代になってこの先のキャリアを考えて、他の職種にチャレンジしたり違う環境で働きたいと思う人が多くなります。 そこでこの記事では、30代前半で未経験の職種にチャレンジしたい人に向けて、安心して転職活動を行う方法についてご紹介します。今まさに考えている人も、キャリアチェンジに興味のあるという人もぜひ参考にしてください。 30代前半でキャリアチェンジは大変? 30代になって未経験職種に挑戦するというのは、ちょっと大変そうに感じませんか?新しい業務内容や新しい人間関係など、不安に思うことは多いですよね。 他の30代の状況や求められる姿勢など知識として知っておくことで、キャリアチェンジを考えた時に早く動き出せるかもしれません。 30代前半の転職率 まず、周りの30代はどれくらい転職しているのか気になりますよね。下のグラフは、厚生労働省が行った調査結果です。30代での転職入職率は、男性が9.5%、女性が14.0%となっています。グラフを見てわかるように、35歳以降から定年にかけてグッと下がっていますよね。 資料出所:令和4年雇用動向調査結果の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf 企業が求人を出す際も「35歳以下の若手」という指定がされているような場合もあり、35歳まででキャリアチェンジを考える人が多くいるのです。 転職の際に求められることが高くなる 30代前半で、まだキャリアチェンジできるとはいっても、20代で転職するのと比較すると求められるレベルは高くなります。20代ではまだ第二新卒のような扱いをされたり、経験もそこまで高いものは求められませんが30代は違います。 いくら募集要件に未経験歓迎という記載があったとしても、教えてもらうのを待っているだけであったり、指示を待つだけの姿勢は通用しません。 未経験歓迎の求人も30代の未経験者に関しては、一般常識やマナーなどの立ち振る舞いや同期入社の若手社員に対してのお手本になるような行動が期待されます。企業側も採用を決める際に、今後マネジメントしていくような責任あるポジションを任せられる人間かも考慮している場合もあるのです。 20代の採用の場合は、コミュニケーション能力などのポテンシャル部分を重視される場合がほとんどですが、30代になるとそこからのプラスαが求められると思ってください。 未経験職種へのキャリアチェンジで気をつけること 30代で社会人経験があるとはいっても、職種に関しては未経験です。職種で括ると未経験、社会人は経験者という立場になるので、新人としての姿勢は忘れず高い視座で行動していきたいですね。 新人の意識を持つ 何もわからない、教えてもらえるのを待っているだけの姿勢ではいけませんが、新しい職場では新人であるという意識を忘れずに持ってください。 30代まで同じ会社で働いていた場合、ある程度仕事にも慣れているタイミングですよね。社内でとても評価されていた方もいるでしょう。しかし今働いている会社での実績や評価は、そのまま転職先に反映されるわけではありません。 転職先では同期が全員年下だったり、教育担当が年下であることもあります。社会人経験はあなたの方が長いかもしれませんが、その職場・職種・スキル面では若手社員の方が上なのです。 上下関係が厳しい会社からの転職だと、年齢で敬われることもあったかもしれませんがそのような風習は忘れてしまいましょう。変にプライドを持ったままの行動をしてしまうと、わからないことだらけの新しい職場で質問も気軽にできず、周りから孤立してしまう可能性もあります。 仕事内容がどれだけあなたに合っていたとしても、人間関係で悩んでしまうと長期的な就業が難しくなってしまうかもしれません。周りの社員の年齢が自分より下だからと変な壁を作ってしまうことなく、同期入社や先輩社員に対して敬意を払うように意識してみてください。 待遇が下がるのは受け入れる 30代でキャリアチェンジしようと思うと、年収面も気になりますよね。未経験の職種へチェレンジするのであれば、年収が下がることは受け入れなければなりません。 30代でこれからどんどん年収を上げていきたいタイミングかもしれませんが、未経験で年収アップはとても難しいのです。経験を活かせる職種への転職であれば、今までのキャリアや実績が評価されて年収アップをも実現できることもあるでしょう。しかし未経験での挑戦になると、そうはいきません。 新卒から勤め続けて、少しずつ評価を得て収入を上げてきたかもしれません。その積み重ねの経験はとても大事ですが、未経験の職種にキャリアチェンジするならば、一度全て捨てて最初から始める意識を持った方が無難です。 転職したい理由がキャリアチェンジであれば、年収を上げることは忘れ、「年収が下がってもやりたい仕事に就く」ことを優先に考えるようにしましょう。 その職種で実現したいキャリアを明確にする 30代前半でのキャリアチェンジは、今後のキャリアに大きく影響します。なんとなく興味があるから転職しようという軽い気持ちでのキャリアチェンジはおすすめできません。 たとえば、営業職からエンジニアにキャリアチェンジをしたいと思ったときに、その動機が「手に職がつきそう」「需要がたくさんあり、この先仕事に困らなそう」「営業目標を追いかけるのが疲れたから」等の理由であれば一度立ち止まった方が良さそうです。 そんな時には、エンジニアにキャリアチェンジをすることで、どんな姿になりたいのか具体的にイメージしてみてください。ゲームアプリを作成したいのか、業務支援システムを作成したいのか、どうなっていきたいのか、どんな働き方をしたいのかによって、使用する言語が違ったり、応募する企業が違ったりします。 転職してからエンジニアにはなれたものの、やりたいことに活かせるスキルは身につかない環境だったと後悔するのはいやですよね。「自分がやりたいこと」と「その企業でできること」を必ず確認するようにしてください。「多分できるだろう」という予想で判断してしまうのは危険なのです。 30代でのキャリアチェンジは、これからの自分のキャリアがここで決まるという覚悟を持って、行動してみてください。 キャリアチェンジの方法 キャリアチェンジしたい!そう思っても、どこから始めればよいのかわからない…と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、ここでは今の環境でできることや転職する選択など、幅広くご紹介します。今からでもできそうだという方法を選択してみてください。 社内でキャリアチェンジできることを探す 「挑戦したい職種があるけど、転職はできない」 そのような人は、まず社内でキャリアチェンジに挑戦できないか方法を探してみてください。社内であれば、今までの実績や評価を活かすことができます。今の職種である程度の実績を上げて評価を得ていたり、年収や福利厚生など今の会社の待遇がよいならば、一番おすすめなのがこの「社内でのキャリアチェンジ」です。 もし希望する職種が今の会社ではできないことなのであれば、転職を視野に入れなければなりませんが、そうでないのであれば部署異動に挑戦してみるのがおすすめです。 直属の上司にすぐ相談するのは少し気が引ける場合も多いと思うので、人事担当者に確認してみたり、人事異動について知ってそうな同期に聞いてみると、社内で異動したい時にはどのような手順を踏めばいいのかがわかるかもしれません。 会社によっては、社内ダブルワークを行っているようなところもありますし、キャリアチェンジを考えていなかった時には気にしていなかった制度が実は充実していた…なんてこともあります。 社内での情報収集に迷ったら周りに聞いてみると、異動の経験者もいるはずです。機会を設けられるのであれば、異動経験者の経験談を聞いてみるといいかもしれません。 副業からスタートする 本業としてすぐにキャリアチェンジに挑戦するのが難しいのであれば、まずは副業から始めてみてはいかがでしょうか。今は様々なプラットホームがあり、「副業OK」とする企業も増えてきているので、気軽に副業を探せる時代です。 営業職に挑戦してみたいというような希望でも、本業がお休みの土日に副業として始めてみることもできます。完全に未経験の職種で転職するとなるとやはり不安が大きいですが、今の仕事も好きだけど少し挑戦してみたいという場合にはおすすめです。 副業として挑戦することで、本当に自分にその業務が合っているのかどうかという確認もできます。本業も続けていることで、少し上手くいかないことがあっても悩みすぎず進めていけるでしょう。自分に合わないという判断ができたのであれば、今の職場でこれからも頑張っていこうという決心がつくかもしれません。 今の仕事に影響を及ぼさない方法で興味のある職種に挑戦できるので、未経験の職種を副業で始めてみるのはおすすめです。 挑戦してみた結果自分に合っていて、本業として頑張りたいと思った場合にも、完全に未経験の状態より転職しやすくなります。副業での実績なども職務経歴書に記載することができますし、職種理解もしていると判断してもらえるでしょう。 挑戦したい職種があって、転職までは踏み切れない人や、未経験で応募できる企業が全然ないという人は、まず副業で経験を積んでおくのはいかがでしょうか。 転職する 社内での異動が難しい、もしくは職種だけでなく会社も変えたいということであれば、転職するのが最良の方法となります。しかし1番リスクがあるのも事実です。転職するということは現在の職場を出て、新しいスタートを切ることになります。入社後に失敗したと感じても、元の職場へは簡単に戻ることができません。 働き方ややりたい仕事内容などは転職活動中にも質問したり、確認することができますが、「職場環境」は転職してみなければわかりません。いざ働き始めると人間関係で悩んだりする可能性があります。人間関係やその場の雰囲気に馴染めるかという点に関しては、本当にその環境に入ってみないとわからないからです。 もちろん、転職したら今の環境よりも、職場環境や人間環境が良くなるということも十分にあります。転職する場合は、そのリスクも踏まえながらしっかりと対策をして臨みましょう。 転職に失敗しない事前準備3選 それではいざ転職活動を始める場合、何を準備すれば良いのでしょうか。職務経歴書を準備する際に、一緒にしっかりと準備しておくべきことを3つご紹介します。 面接に進んでも必要となるものばかりなので、ぜひチェックしてくださいね。 ①未経験へのチャレンジに納得できる転職理由を用意する 年齢に関わらず転職理由はしっかりと準備しなければなりませんが、キャリアチェンジを目指す転職では特に重要となります。面接でも確実に問われる点で、志望理由が浅かったり、業務内容とずれていたりすると確実に突っ込まれてしまうので、万全の準備をしておきましょう。 また転職理由が曖昧であると、中途半端な気持ちで転職活動をしていると面接官に受け取られてしまいます。30代になって考えなしに、未経験の職種への転職活動をしていると思われたらその面接はうまくいかないでしょう。 転職理由をしっかりと話せるように準備しておく=文字で一度きちんとまとめておくことは、あなたにとってもプラスになります。なぜ転職しキャリアチェンジをしようと思ったのか、今の職場のままではダメなのかなど具体的に書き出してみることで、自己認知がより深まるのです。文字にしてみることで自分はこんなふうに思っていたんだと、客観的に知ることができるのでとてもおすすめの方法です。 そしてこれは面接対策にもなります。自分が転職したいと思った理由に対して「なぜ?」と思うことを客観的に書き足していくことで、面接官が聞きたいことも見えてくるのです。 そのように準備しておくことで、ズレのない納得感のある転職理由を相手に伝えることができるでしょう。 ②説得力のある志望動機をまとめる 転職活動をするには面接を避けて通ることはできません。転職理由をしっかりと準備したあとは、なぜその企業でなければならないのかという「志望理由」を考えましょう。 転職理由に納得してもらえても「それでなんでうちの会社を受けにきたの?」と疑問に思われる可能性があります。営業職に挑戦したいのであれば、他にも多くの企業がありますよね。たくさんある企業や求人の中から、なぜその企業を志望したのかという点はとても重要になります。 扱っている製品や取得できるスキルや経験など、その企業をしっかりと下調べしておく必要がありますが、ここを準備しておくことで面接での印象はとても良くなるでしょう。 面接官はその企業で働く人たちです。自分が働いている企業の魅力を理解してくれている人がいると嬉しいですよね。一緒に働きたいと思ってもらえるポイントにもなります。 ③未経験職種ができることへの説得材料になる自己PRを キャリアチェンジにおいて、自己PRはとても重要です。未経験で全く知識のない職種に挑むのであれば、余計に重視されると思ってください。 転職理由、志望動機で企業に対して「やりたい理由・気持ち」を伝えることができます。そこから採用担当に「ぜひ来てほしい」と思ってもらうためには、「自分は何ができるか」「自分を採用するメリットは何か」を伝えることが重要なのです。 頑張りたいという気持ちはもちろん大切ですが、ビジネスである以上、きちんと結果を出すことができるのかというのも大切になります。キャリアチェンジをするのであれば、未経験だけど自分の特性的に向いているということをしっかり説明できるのが理想です。 例えばずっと事務職をやっていた人でも、電話対応で褒めてもらえることが多かったという経験があれば、インサイドセールスでその特性を活かせることができるという裏付けにもなりますよね。 未経験で何も繋がりがなくて困ってしまうという人に関しては、今やっている仕事を細かく分類していくと、チャレンジしたい職種に活かせるスキルが見出せるかもしれません。 キャリアチェンジ成功のためにできること 転職するために準備しなければいけないこととして「転職理由」「志望動機」「自己PR」の3つを挙げました。しかしこれに関して、自信を持って自分で準備できるという人は少ないのではないでしょうか。 ここでは1人で転職活動は不安な人や、そもそもキャリアチェンジするべきなのか迷っているという人におすすめのサービスをご紹介します。 ①転職エージェント 転職すると決めた時に利用する人が多いのが、転職エージェントです。テレビCMや広告をよく目にすることがありますよね。 転職エージェントに登録すれば、求人の紹介や面接対策などのサポートもしてもらえます。希望の職種は決まっているけど求人の見方がわからなかったり、自分で求人を探すのは面倒な方におすすめです。 面接の日程調整なども間に入ってサポートしてくれるので、働きながら転職活動を終わらせたい方は利用してみるのがいいでしょう。 無料で利用できるため登録のハードルは低いですが、大手の転職エージェントは担当のアドバイザーによってサービスクオリティも変わるので注意が必要です。新人が担当になったり、多忙を理由にあまりサポートしてもらえないこともあります。 また、転職エージェントはあくまで個人に求人を紹介して、入社してもらうことを目的としているサービスなので、人によっては転職するように誘導される危険もあるので注意してください。 しかし転職することを決めていて、忙しいから手伝ってほしいという人にはとてもおすすめのサービスです。 ②キャリアコンサルティング 転職エージェントのように求人をたくさん紹介してほしいというよりは、しっかりと相談して客観的に自己分析をしてほしい方、自己PRを手伝ってほしい方、そもそも転職を前提にしていない方におすすめのサービスがキャリアコンサルティングです。 転職してキャリアチェンジしたいと思っても、自分に向いているのか不安も残っていたり、自己PRは本当に苦手だという人は多いのではないでしょうか。 不安なまま転職活動をしたくない人は、キャリアコンサルティングで「そもそも転職することがベストなのか?」を整理してみたり、適性を相談してみたり、自分の強みを客観的にアドバイスしてもらいましょう。 30代になると、周りになかなか相談できなかったりもしますよね。今まで働いてきたプライドもあれば、現在の仕事のことをわかってもらえない相手に話すのは疲れるという場合もあるでしょう。 そんな時に、キャリアのプロであるキャリアコンサルタントに相談することで、自分では気づかなかった強みを発見できることもあります。 そしてキャリアコンサルティングサービスは、転職させることを目的としていないので、無理に転職へ誘導されることもありません。キャリアコンサルティングを受けることで、現職に留まるという決断をすることもできるのです。 プロに話を聞いてもらうことで、自分のしたいことが別に見つかるかもしれませんし、キャリアチェンジするのが合っていると確信できるかもしれません。これから先キャリアに悩んだ際に、また相談できる相手ができるというのもメリットですね。 本当に合う職種や企業がまだわからなかったり、転職するべきかまだ迷っている人にはおすすめです。
仕事で何がしたいかわからない30代が多いのはなぜ?その理由と対策を解説!
「何がしたいかわからない」 「今の仕事を続けていくのが正解かな?」 30代になるとキャリアに悩む人が多くなってきます。この年代になると、周りからの刺激やプライベートでの変化など、悩み始めるきっかけがたくさんありますよね。 何がしたいかわからない状態に疑問を持ったということは、今がまさに仕事を見直すタイミングです。ここで自分のキャリアを考えることで、その結果は40代、50代のこれからのキャリアに大きく影響するでしょう。 この記事では、仕事で何がしたいかわからない30代に向けてその理由や対策を解説していきます。キャリアに悩む30代ももうすぐ30代になる20代もぜひ参考にしてください。 30代でキャリア悩み始める理由 多くの人が仕事に慣れてくる30代ですが、その分キャリアに悩む人が多いのも30代です。ではなぜ30代になるとキャリアの悩みが多くなるのでしょうか。 ここでは、30代でキャリアに悩み始める理由をご紹介していきます。あなたにも当てはまるものがあるかもしれません。 周りの変化を感じる 30代になると、周りにもキャリアにも変化が起きていることが多いのではないでしょうか。同期入社の同僚も転職や起業など、様々なキャリアを歩み始めているのも目にするはずです。 周りで新しいキャリアへの挑戦をしている友人知人、同期を見ると、自分は同じ会社でこのまま過ごしていてもいいのかと疑問に思ってしまうかもしれません。結婚や子育てを理由に、地元に帰るという人もいますし、収入を上げるために転職するという人も出てくるでしょう。 違う一歩を踏み出している人を見ると、なんだか魅力的に感じることがあるのではないでしょうか。自分もそろそろ違うことに挑戦したり、これからのキャリアを考えなければならないような気がしてきます。 30代になると周りからの刺激が多く、自分の現状に焦りが出てくることが多いのです。 仕事に飽きたり成果を出せていない 規模の大きな会社でない限り、部署異動もなかなかありませんよね。同じような業務が続いていると、もっと刺激が欲しくなったりモチベーションが下がってきたりします。 また同じ業務でもしっかりと成果が出ていれば問題ないのですが、成果が出ていない状態だとキャリアへの悩みも膨らんでしまうのではないでしょうか。30代であれば後輩社員も複数いるでしょうし、その後輩に成果が抜かれてしまうということもあり得る話です。 今まで自分の方が長い期間頑張ってきたのに、仕事に向いていないのかもしれないと感じるかもしれません。成果が出ていない状態だと、仕事が嫌いでなくても苦手意識が芽生えやすいのです。 待遇への不満を感じる キャリアの悩みと密接に関係してくるのが、待遇の問題です。 何となくキャリアに不安があっても、待遇に満足している場合はそのまま続けるのもよいかなと思えます。しかし今のキャリアも不安で待遇にも不満があるのであれば、「このままでいいのかな」という不安や迷いは高まってしまうのではないでしょうか。会社全体を通して待遇が低めの設定なのであれば、あなたの努力だけではすぐに不満を解消するのは難しいからです。 同業界の同職種と比べても、明らかに給料が低い場合などは環境を変える選択をしてもいいかもしれません。 長期的なキャリアが心配になる 待遇への不満と関連して、長期的なキャリアパスも心配になることがあります。 ただ年齢を重ねていけばそれに応じた役職に就けたり、待遇が上がっていったりする会社は少なくなっていますよね。年齢を重ねていても、それに応じたスキルや経験がついてきていないと感じてしまう人もいらっしゃるかもしれません。そのような状態では、今のまま勤め続けて定年まで頑張っていけるのかは、不安になるでしょう。 さらに今の時代は、同じ会社に勤め続けていても、いつまでも経営や雇用が安定しているとは限りません。雇われて働いている以上、いつ何が起こるかはわからないのです。 もし転職活動をしないといけなくなったら?と想像して不安になってしまうかもしれません。 そしてあなたの上司をみた時に、出世したいと感じるかどうかという点も重要です。役職が上になればなるほど責任を負わないといけないのはどこも同じですが、上の立場の人たちがみんな辛そうにしているのであれば出世欲もなくなるかもしれません。 今の会社で出世欲がなくなった場合の仕事に対する目標設定やモチベーションの維持はとても難しく、キャリアの悩みへと繋がるでしょう。 プライベートでの変化がある 20代後半から30代にかけて、結婚や出産、子育てなどのライフイベントが発生する場合があります。家庭の事情と仕事の話は別だと思っている人もいますよね。しかし実際にプライベートに変化があると、気持ちにまで変化があることが多くあります。 結婚を決めた相手と住む場所で揉めてしまう可能性もありますし、親の介護が必要になり勤務時間を調整しないといけなくなる可能性もあるのです。 20代では、がむしゃらに仕事を覚えて一人前になることを目指していたかもしれません。しかし30代になることで自分や周りの人のプライベートの変化が起こり、あなたにも大きく影響することもあるのです。 そしてこれは予期しないタイミングで起こることがほとんどであり、今のキャリアかプライベートかを選択しなければならないことも起こり得ます。あなたが仕事でどれだけ評価されていても、やりがいを感じていても、キャリアの軌道修正を余儀なくされるかもしれません。 30代はまだまだ働き盛りですが、プライベートでの変化を想定して柔軟な働き方を求めたり、キャリアチェンジを考える人が多くなります。 キャリアの悩みを放置すると何が起きる? キャリアに悩んでいてもすぐに行動する人は一握りです。今の仕事が忙しくて悩んでいる時間も取れない場合もありますよね。 ここではキャリアの悩みを放置していたときに起こる可能性があるものをご紹介していきます。今キャリアに悩んでいるのであれば、もう自分自身が感じているものがあるかもしれません。 体調不良になる 悩みを放置すると、そのストレスから多くの人に身体の不調が現れ始めます。悩みすぎると夜に眠りづらくなり日中も集中できなくなったり、イライラしやすくなったりしやすくなってしまいます。 今はちょっと気になるという程度でも、日々仕事から完全に離れることが難しい環境だと仕事の悩みはどんどん大きくなっていくのです。 周りは頑張っているのに自分は頑張れていないと感じて、自己嫌悪に陥ることもあります。 日々頑張って働いているのですから、不調が現れる前に適度に休息をとるよう心がけましょう。有給休暇を取れないような環境だとしても、あなた自身が不調に陥る前に勇気を出して休んでみてください。 モチベーションが下がる キャリアに悩みながらの仕事は、仕事に対してなかなか集中ができません。集中できていないと、当然成果も出しにくくなりますよね。成果が出ないことでもっとモチベーションが下がってしまうという、負のループに陥ってしまいます。 周りからもやる気がないように感じられてしまいますし、上司からの評価も低くなってしまうかもしれません。さらに成果が出ないことで今の仕事に向いていないと感じてしまうと、悩みもどんどん大きくなってしまいますよね。 成果が出ていないことにイラつき始めると、周りとのコミュニケーションもうまくいかなくなってしまったりと、モチベーションが下がると小さな悩みだったものが、大きな問題になっていくのです。 仕事で何がしたいかわからない時の対処法 仕事で何がしたいかわからないという状態の人はたくさんいます。まずはどんな行動をすると効果的なのかを確認してみてください。 やりたくないことを考える 何がしたいかわからない状態だと、「したいことを考える」というのは難しい作業です。そういった状態だと本当にしたいことが思い浮かばず、余計にストレスを感じてしまいます。 一度考えてみてしたいことがわからないときは、「したいことは何か」という問いを一旦置いておきましょう。自分が仕事でもプライベートでも「したくないこと」「するのが苦痛なこと」を思い浮かべてみることで、したいくないことをしていないという状態になることができれば、ストレス緩和にもなります。 したいことをやっている状態が正しいと思いがちですが、したくないことをしないために努力するということもモチベーションにすることができます。「〇〇したくないから仕事を頑張る」というようなモチベーションでも全く問題ないのです。 家族や友人と話してみる なんとなくしたいことがないという状態なのであれば、まず家族や友人に話してみることで気が楽になるかもしれません。人に話すことで自分の悩みの程度がわかることもありますし、思いがけない解決策が出てくることもあります。 自分の話をするのはちょっと気が引けるという場合には、友人のしている仕事についてやしたいことはあるか、などの話を聞いてみると参考になるのではないでしょうか。 人と話すことは自分とは違う価値観に触れられるため、何がしたいかわからない状態であれば何らかの刺激を貰ういい機会です。 しかし話す相手は慎重に選ぶことをおすすめします。あなたの話を頭ごなしに否定するタイプの人や、自慢ばかりするような人は話していると逆にしんどくなってしまう可能性があるのです。 話していて自分がしんどくならない相手を選ぶようにしてみてください。 自己分析をしてみる 何がしたいかわからない状態で、今からやりたいことばかりに目を向けていても本当に納得感のある選択が出てくるかはわかりません。そんな時は少し立ち止まって、自己分析をしてみるのがおすすめです。 これからのことを考えるために、過去の自分の選択を分析してみることで、何を基準に仕事を選んでいるかなどを改めて確認できるかもしれません。どのような基準で高校や大学を選んだかでもいいですし、習い事やサークルをどうやって決めたかなども参考になります。 過去の経験なので、それが正解だったと感じるのか、もっとよく考えておけばよかったと感じるのかも重要な指標です。後悔が残っているのであれば、その時どうすればよかったのかをよく思い返してみてください。 周りに流されてした決断に後悔が残っているのであれば、周りの意見を気にしすぎるのはやめておいた方がいいかもしれませし、周りに全く相談しなくて後悔したのであれば積極的に相談した方がいいかもしれません。 自分の決断のクセを知っておくことで、今後のキャリアで選択が必要になった時も落ち着いて対応できるようになります。 転職サイトを見てみる 今の仕事をそのまま続けるのは不安だという場合は、他の仕事を探してみるというのも一つの手段です。転職サイトだと今すぐ転職するつもりがなくても、自分の情報を登録するだけでたくさんの求人をみることができます。 この時にただ眺めるのではなく、自分が求める待遇に就くためにはどのようなスキルや経験が求められるのかという点も確認するのがおすすめです。 今よりも年収100万円上げたいと考えるのであれば、その年収帯の求人に目を通すことでマネジメント経験が求められることがわかったりとこれからやった方がいいことがわかってきます。もし自分が理想とする条件や待遇での求人が全くないような状態なのであれば、求めているものが高すぎると気づけるかもしれません。 何か行動をしないといけないというわけではないので、転職サイトやインターネット検索を活用して様々な情報に触れてみるのはいかがでしょうか。 その結果、今の環境からは離れた方がいいと判断するかもしれませんし、案外今の環境は恵まれていてこのまま続けていた方がいいと感じるかもしれません。 キャリアコンサルティングを受けてみる 転職する人が受けるというイメージがあるかもしれませんが、キャリアに関するあらゆる相談に乗ってくれるのがキャリアコンサルティングです。 「何がしたいかわからない」というだけでキャリアコンサルティングを受けるなんて恥ずかしいと、感じる人もいるかもしれません。しかしモヤモヤしている段階で、プロの意見を聞くことはとても大事なのです。 30代は世間的に働き盛りだと言われますよね。転職やキャリアチェンジをするにも30代までの求人が1番多いのです。このタイミングで今後のキャリアの方向性を決めておくことで、40代・50代になった時に納得して働いていられる可能性は高くなるでしょう。 長く続くキャリアのなかで、30代の決断はとても重要だと考えてください。 重要なキャリアの決断をしたり、今後の方向性をしっかりと決めていきたいという場合には、プロのキャリアコンサルタントに相談することで、安心もできますよね。自分で考えていた選択肢にはなかったようなアドバイスも、もらえるかもしれません。 今後何か決断をしなければならないタイミングや、また悩んでしまったタイミングで、プロに相談するという選択肢を持っておけるのもメリットですね。 まとめ 仕事を続けているなかで何がしたいかわからなくなる人が多い30代ですが、心身共に影響が出る前に人に相談したり、転職を考えてみたり、行動を起こしてみることが大切です。 キャリアに関しての悩みは、働き続けている以上尽きることはないでしょう。 悩み始めた時に、自分に合った対処法を知っておくことで理想的なキャリアを歩んでいく手助けになるはずです。
女性の30代はキャリアの分かれ目?後悔しない決断をする方法
「結婚はまだしないの?」「この会社ずっと続けるの?」「子どもはまだ予定ないの?」 このように周りからの声でプレッシャーを感じている方は多いのではないでしょうか。 30代の女性は周りの環境の変化もあり、多くの人が今後のキャリアに悩む時期です。 結婚・出産・親の介護など自分だけの問題ではない、ライフイベントの発生もあるでしょう。 いくら男女平等を謳われ始めているとはいえ、妊娠・出産は法律で決められた期間の休暇を取得しなければなりません。 女性はどうしても、キャリアが途切れる可能性があるのです。 そんな30代の女性が今後のキャリアを考えた際に、後悔しない決断をする方法をご紹介します。 今まさにキャリアについて悩んでいる方や、これからのために考えておきたいという方はぜひ参考にしてください! 女性の30代は選択の連続 女性は30代になると、計らずしも多くの悩みにぶつかることになります。 急な選択を迫られて焦らないためにも、自分のこれからのキャリアやライフイベントについて、よく考えておかなければなりません。 色々な選択肢があることを事前に知っておくことがとても大切になります。 今の会社で現状維持も立派な選択 「今の会社でずっと仕事を続けていく!」と決断するのも、立派な選択です。 「現状維持なんて、なんだか良くない気がする」と考える方も多いかもしれません。 しかしむやみやたらに変化を求めるのもリスクです。 今の会社のままでも福利厚生が充実していたり、家庭と両立できている上司がたくさんいたりと、あなたが自分で安心できる材料があるのであればあまり心配はないと言えます。 手軽に話を聞ける先輩がいるのであれば、実際の経験談を聞いてみるのがおすすめです。「時短勤務って実際は難しいよ」などリアルな声が聞けるかもしれません。 また会社の人事相談窓口などがあるのであれば、活用してみることであなたがまだ知らない社内制度などの情報を得られるかもしれませんね。 今の自分自身が置かれている環境を客観的に見てみると、長期的にとても働きやすかったり、実は理想の職場だったりする可能性もあるのです。 すぐに環境を変えようとするのではなく、現状を知るというのも大切です。 結婚・出産などライフイベントの発生 結婚や出産によって急にキャリアの選択を迫られる女性は多くいます。 しかもそれは、思わぬタイミングで訪れる人が大半です。 「結婚してもずっと仕事を続けたい」と思っていても、パートナーに会社は辞めてほしいと頼まれるかもしれません。 「妊娠しても産休まで仕事を続ける!」と思っていても、体調の問題で続けられなくなるかもしれません。 自分でイメージしていたライフイベントとは違う選択を迫られる可能性をしっかりと頭の中に入れておく必要があります。 福利厚生の充実した企業で働いているからといって、ずっと安定して働いていけるというわけではないのが、女性のライフイベントにおける辛いところですね。 自分の成長を重視した転職 30代になると様々な経験をしたり、スキルを習得していたりするのではないでしょうか。 「これ以上の成長はできないかも」 「もっと正当に評価されたい」 と感じるあなたは、自分の成長を重視して転職に踏み切るのも選択の1つです。 30代は新人教育をしたり、リーダーなど責任のあるポジションを経験したりすることで、今の環境でこれ以上できることがないと感じる可能性が高くなります。 周りの同世代が転職をしたという方も多いのではないでしょうか。 「転職サービスのdoda」が実施した調査によると、30代の転職理由は下記となりました。 1位 給与が低い・昇給が見込めない 2位 昇進・キャリアアップが望めない 3位 スキルアップしたい 〈参考〉転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査! 男女関係なく30代は正当な評価や新しい挑戦を考える人が多くなっています。自分の経験やスキルを活かして、会社規模を変えてみたり新しいポジションに挑戦したりすることもできる年代です。 女性だから、30代だからと成長を諦めてしまう前に、自分の成長意欲やそれに対して今の会社で実現可能なのかをしっかりと整理してみてはどうでしょうか。 転職を考えるのであれば、ネットで求人検索をしてみると、あなたの理想の条件の会社が見つかるかもしれません。 30代からの新しいキャリア 「もう30代だから新しいキャリアなんて…」と思うかもしれません。 しかし一歩踏み出せば様々な可能性があります。 30代からでも後悔しない、新しいキャリアを考えてみましょう。 経験を活かして職場環境を変える 「仕事内容は好きだけど、職場環境があまり良くない」という方は、同業界や同職種での転職することが、解決策の1つになるでしょう。 同じ業界や職種での転職であれば、ハードルも低く、経験者なので年収アップなど好条件での転職ができる可能性があります。 採用企業側からしてもあなたは即戦力なので、働き方の相談など柔軟に対応してくれるかもしれません。 また転職活動をする際には、女性の管理職割合や育休取得者の復職率などを確認することも女性の働きやすさの目安になります。 女性の働き方に関して、理解のある企業であれば安心ですね。 会社の福利厚生や長期的なキャリア形成に不安がある方は、経験を活かして違う職場環境に飛び込んでみてはいかがでしょうか。 転職して未経験の仕事への挑戦 30代の女性が未経験の仕事を始めるのには、とても高いハードルがあると感じるのではないでしょうか。 たしかに、未経験であれば30代の転職は20代の転職よりも難易度が上がります。それは企業がより即戦力となる人材を求めるからです。 しかし未経験での転職は絶対にできないということではありません。未経験だけど絶対に挑戦したい仕事があるのであれば、しっかりと志望動機を掘り下げておく必要があります。 「なんとなくかっこいいから、事務職からデザイナーになりたい」など、ふわふわした志望動機なのであれば、少し難しいでしょう。 また今までの経験から活かせるものをアピールすることも大切です。 営業職から事務職の転職であれば「資料作成が得意でPCスキルが高い」など、異なる職種でも活かせるスキルを資格などと併せて、具体的に説明することができるように準備しておきましょう。 未経験で新しい職種に就くには、それなりの理由や覚悟が必要です。採用する側の企業からしても、ふわふわした志望動機であればすぐに辞めてしまうかもしれないというリスクを感じてしまいます。 逆に言えば、志望動機をしっかりと整理することで、未経験の職種でも転職を叶えることが可能です。 難易度が高いことは確かなので、やりたいことが決まっているのであれば早めに行動を起こすようにしましょう。 家庭を優先して雇用形態を変える キャリアを考える上で、雇用形態を変更するという選択もあります。 「正社員で働きたい!」 と考える方も多くいらっしゃいますが、その理由を掘り下げてみることも必要です。 たしかに正社員であれば無期雇用となるので、突然職を失うようなリスクは低いと言えます。給与面でも非正規社員より高いことが多いでしょう。 しかし、正社員であるから残業が多くワークライフバランスが崩れてしまっていたり、過剰な責任を負わなければならないのであれば、非正規社員として働くことも考えてみてはいかがでしょうか。 パートナーや子どもとの時間をより多く確保することで、より前向きに仕事に臨むこともできるかもしれません。 厚生労働省が発表している令和4年上半期雇用動向調査結果の概況でも、全ての年代で女性はパート労働者として入職する人が一般労働者として入職した人を超えているという結果が出ています。 正社員としての安定よりも、様々な理由で非正規のパート労働者として働くことを選ぶ女性が多いというのも事実です。 自分で起業・フリーランスとして働く 30代まで仕事をしている中で、やりたいことや実現したいことが出てきた方もいるのではないでしょうか。 そんな方は自分で起業したり、フリーランスで活動するというキャリアもあります。企業に属さないため人間関係に悩むことも少なく、自由度の高い働き方が可能です。 しかし会社員から急に独立というと、金銭面など様々な不安がありますよね。 やりたいことがあるけど不安が大きいという方は、会社員を続けながら副業を始めてみることをおすすめします。 会社によっては副業禁止の場合もあるので、事前に確認は必要ですが、会社員として安定収入を得ながら副業をすることで、独立後のイメージを具体的に行うことができます。 「正直厳しいな…」と感じるのであれば、内容ややり方などを見直す必要がありそうですね。 現在は起業家やフリーランサーがどんどん情報発信をしてくれているので、SNSやインターネットから無料で情報を集めることも可能です。 難しい税金対策をわかりやすく説明してくれている本なども多数出版されています。 実際の経験談からのアドバイスも多くみられるので、自分と同じような境遇の方を探してみることで、「自分にもできそう」と思えるのではないでしょうか。 独立であれば、年齢も性別も誰かに気にされることがないので、自分の考え方やライフスタイルに合うのであれば、新しいキャリアへの1歩を踏み出してみてもいいかもしれません。 後悔しない決断をする方法 キャリアの選択はとても重要です。 「考えすぎて何もできない」というのも良くないですが、後悔しないためにしっかりと準備することも大切です。 「なりたい自分」をイメージする 「なりたい自分」イメージできますか? 急に聞かれても難しいと思います。しかしキャリアを考える上では、とても大切です。 転職や起業、退職など様々な選択肢がある中で、「これって正解なのかな?」と考えてしまうことがあると思います。 何のためにその選択をするのか。その指標とできるのが「なりたい自分」を実現できるかということです。 「仕事を辞めて専業主婦になりたい」というのは、「とりあえず仕事が嫌だから」ですか? それとも「余裕をもって家族との時間を大切にできている自分でいたい」と思っているからですか? 1つの選択をする際の理由を考えてみても、後者の方が納得感が強そうですよね。「自分でこうしたいから」と言えるよう状態になることが理想的です。 どんな選択をしても嫌な出来事は必ず起きると思います。苦境に立たされた時でも言い訳せず、自分の選択に自信を持てるような指標を持っておくと良いでしょう。 早まらない・焦らない キャリアの選択をする際には、早まったり焦ったりして決断をするのはとても危険です。 周りからのプレッシャーや環境によっては、選択を急いでしまうでしょう。しかし、勢いに任せて決断してしまうと後で後悔したり、誰かのせいにしてしまったりする危険があります。 「あの時もう少し考えていれば・・・」と思ってもキャリアのやり直しはできません。 退職してから「本当は仕事がとても好きだった」ということに気付く方もいらっしゃいます。そうなってしまっても、後戻りができないのが現実です。 「正社員から専業主婦になったけど、やっぱり正社員で働きたい」と思っても、同じ条件で働ける企業が見つからない可能性も高くなります。 自分自身で決断を急いでいると感じる時は、焦る気持ちをグッと抑えて、一度立ち止まることを心がけてください。 悩みを人に話してみる 自分ひとりではぐるぐると考えが巡ってしまい、立ち止まってしまいますよね。 そんな時は、今の状況や考えを人に話してみてはいかがでしょうか。 家族や親しい友人など、悩みを相談できる相手がいるのであれば、自分で考えていることを話しているうちに、頭の中が整理されることがあります。 またあなたをよく知る人であれば、納得感のあるアドバイスやあなたの気づいていない強みを教えてもらえるかもしれません。 しかし、キャリアについての悩みはとてもデリケートなので、知り合いにはあまり話したくないという方も多いと思います。 そういった方は、外部のコンサルティングサービスを利用して、プロに相談してみるのも1つの手段です。 転職をしたい人だけがカウンセリングを受けるようなイメージがありますが、キャリアに悩んでいるという状態でも相談することができます。 同じような境遇の方の実例を聞くことができたり、違った角度からのアドバイスをもらったりすることで、心が晴れることもあります。 自分ひとりで決断するのは不安…という方は、まず一度相談してみてはいかがでしょうか。
2年目で転職はできる?仕事を辞めたいと思ったらやってみるべき5つのこと
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
やってられない!職場に嫌気がさしたときにおすすめの3つの行動
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法
入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。
職場の人間関係に疲れた心を軽くする方法。ストレスサインや原因も
職場の悩みで最も多いといっても過言ではないのが、人間関係の悩み。職場の人間関係に悩んだりストレスを感じたりして「疲れた」と感じている人も多いのではないでしょうか。 この記事では、職場の人間関係にモヤモヤしている人に向けて、疲れる原因やストレスサイン、気持ちを楽にする方法などを解説します。 職場の人間関係に疲れる原因 なぜ、職場の人間関係に疲れてしまうのでしょうか。まずは原因から見ていきましょう。 パワハラやいじめ、派閥がある パワハラやいじめ、ギスギスとした派閥がある職場では、人間関係に疲れるのも無理ありません。たとえ自分に実被害がなかったとしても、パワハラやいじめ、派閥争いは近くで見ているだけで嫌な気持ちになるものです。もちろん、自分が被害者になった場合は、それを上回るストレスを感じるでしょう。 人間関係に問題がある職場では、常に「うまい立ち回り」が要求されるため、気が休まりません。 仕事中、ずっと気を張りっぱなしになるので精神的負担が大きく、疲れを感じやすいです。 過剰な気遣いが必要な人がいる 良好な人間関係の構築に、気遣いは必須です。お互いが相手に合わせたり、気を利かせたりすることで、コミュニケーションは円滑になっていきます。 しかし、職場には「過剰な気遣いが必要な人」がいる場合も多く、このような人がいると気を遣いすぎて人間関係に疲れるでしょう。 過剰な気遣いが必要な人とは、たとえば気分屋な人や攻撃的な人、不満が多い人などが該当します。接する際は、相手の機嫌を損ねたり攻撃性を高めたりしないよう必要以上に気を遣わなくてはいけないため、交流後はどっと疲れを感じるかもしれません。 コミュニケーション不足 職場でコミュニケーション不足が起きると、相手の人柄や考えていることがわからず、どんどん意思疎通が難しくなります。ちょっとした意見のズレや誤解から人間関係が悪くなるケースも多く、ギスギスした空気感が漂うため疲れを感じやすいです。 また、コミュニケーション不足の職場ではチームワークも正しく機能せず、仕事にまで支障が出ることもしばしば。人間関係だけでなく仕事もうまくいきにくいため、「人間関係を含めた仕事全て」が嫌になる人も多いです。 気を遣いすぎる性格 人間関係に疲れるのは、あなたが気を遣いすぎる性格だからかもしれません。他人に気を遣いすぎてしまう人は、自分よりも相手を優先しやすく、自分の気持ちを抑えがちです。 また、「こう言うと相手を困らせるのでは」「相手の迷惑になるのでは」のように物事を悪く考える傾向があり、ネガティブ思考の強さも疲れる一因になっています。 相手に気を遣うのは大切であるものの、度を超えた気遣いは心のエネルギーを大量消費するため、時には自分を優先するのも大切です。 職場の人間関係に疲れやすい人の特徴 職場の人間関係に疲れる人には、いくつか共通する特徴があります。ここでは、職場の人間関係に疲れやすい人の特徴を紹介していくので、自分に当てはまっていないかチェックしてみてください。 献身的な人 献身的な人は、他人に気を遣いすぎたり場の空気を読みすぎたりするところがあります。最初は好きでそうしていても、続けているうちにだんだんと辛くなって、疲れを感じることがあるでしょう。 他人に尽くしたい気持ちが強く自己犠牲的な行動に出る場合も多いため、損な役回りばかり引き受けたり、あえて本音を隠したりして疲弊するケースも珍しくありません。 また、献身的な人は我慢強く聞き上手という特徴も持っており、それゆえに職場の人間関係トラブルに巻き込まれやすいのも疲れる理由です。 職場の自分と本当の自分のギャップが大きい人 人間は、誰しも状況に応じた複数の人格を持っています。たとえば、職場にいるときは「職場の自分」、家族といるときは「家での自分」と、いくつもの人格を使い分けて時々の環境に適応しようとしているのです。 しかし、職場で本来の自分とあまりにもかけ離れた人格を演じると、自分の思いを素直に伝えられずにストレスを感じます。 仕事はほとんど毎日かつ一日の大半の時間を費やすものだからこそ、本当の自分とギャップが大きすぎると疲れやすいです。 自分の意見を強く言わない人 自分の意見を強く言わない人は、拒否したり怒ったりすることが滅多にありません。 しかしそれは、嫌だと思う出来事や腹が立つ出来事が一切ないわけではなく、単に気持ちを表に出せないだけ。心の中に感情をため込んでしまうためストレスを感じやすく、精神的負担になるでしょう。 また、自己主張が少ない人は、場合によっては職場の人から軽んじられ、理不尽な扱いを受けることがあります。 言い返してこないだろうと大量の仕事を押し付けられたり、パワハラやいじめの被害者になったりする場合があり、人間関係に疲れやすいです。 完璧主義の人 完璧主義の人は、他人に格好悪いところは見せたくないという気持ちが人一倍強いです。誰かと一緒にいるとつい気負い過ぎてしまうため、気疲れを起こしやすいでしょう。 たとえば完璧主義の人は、社内の人にメールを送るだけでも「タイプミスがないか」「この言い方で問題ないか」などを何度も確認してしまいます。 常にあらゆる方向に意識や注意を張り巡らせているので緊張し、他人に弱みを見せないので、一人になると一気に気が抜けてぐったりするのです。 職場の人間関係に疲れているサイン 職場の人間関係に疲れると、心や体にSOSを知らせるサインが現れることがあります。ここでは、人間関係に疲れたときに現れる代表的なサインを解説します。 仕事のモチベーションが下がる 職場の人間関係に疲れると、思考力ややる気が低下します。仕事のモチベーションも下がるため、出社するのが憂鬱になったり、仕事をしていてもつまらないと感じたりするでしょう。 また、モチベーションの低下は、当然パフォーマンスにも影響します。 思うように成果を上げられない、ミスや失敗が増えるなど仕事でうまくいかないことが起こりやすくなり、さらにモチベーションが下がるという悪循環に陥るケースも。 仕事終わりや休日を楽しめない 職場の人間関係に疲れると、プライベートな時間まで悩みが頭から離れず、休日を楽しめません。今まで好きだったものや興味があったものを見ても心が動かないなら、疲れたサインが出ている可能性が高いです。 仕事終わりや休日の時間を楽しめないと、休息不足になって余計に疲れてしまいます。この状態が長引けば深刻な心身の不調に繋がる可能性もあり、早急な対処が必要です。 気持ちが沈んで誰とも会いたくなくなる 疲れが限界まで達すると、不安や緊張、落ち込みをいつも以上に感じやすくなります。そして、他人と会うことが億劫になり、「誰とも会いたくない」という気持ちになりやすいです。 こんなときは、一度外部をシャットアウトして、誰にも気を遣わない自分だけの時間を過ごすのがおすすめ。 誰かと話すパワーや人に気を遣うパワーがなくなっている状態なので、サインに気づいたら積極的に一人の時間を確保してください。 体に不調が現れる 精神的疲労が蓄積すると、体にも変化が起こります。頭痛、動機、息切れ、肩こり、食欲不振、不眠など、体の不調が現れやすくなるのです。 精神的な疲れから起こる体の不調は、ストレスをなくさないことには改善しにくく、長期化しやすい傾向にあります。 放置すると重大な疾患に繋がる恐れもある他、実はストレスが原因ではなく大きな病気の前兆という可能性もゼロではないため、症状が深刻な場合や長引いている場合は医師の診察を受けましょう。 職場の人間関係に疲れたときの対処法 ここからは、人間関係に疲れたときに実践してほしい、心を軽くする方法を解説します。 パワハラやいじめは第三者に相談 パワハラやいじめがある場合は、職場の上司や相談窓口、全国の労働基準監督署内にある総合労働相談コーナーなどに相談しましょう。このまま耐え続けても状況が改善する保証はなく、それどころか心の健康を著しく損ねる可能性があります。 パワハラやいじめは「一対複数人」という構図になりやすいため、一人で耐えたり戦ったりするのではなく、味方になってくれる人や外部機関を頼ってください。 一人の時間を作って休息を取る 疲れたときに必要なのは、休息です。あえて予定を入れずゆったりした休日を過ごす、仕事の合間でこまめに休息を取る、しっかり睡眠時間を確保するなど、自分を労わり疲れを癒すことを最優先にしてください。 また、仕事について考えず自分だけの時間を満喫するのも心の休息になります。気力があるなら軽い運動をしたり趣味を楽しんだりして、心のリフレッシュを図りましょう。 感情を言語化する しんどい気持ちやストレスは、自分の心の中だけに留めておくと、いつまでもなかなか消えません。疲れを早く取りたければ、家族や友人に話を聞いてもらう、気持ちを紙に書き出してみるなどして、今の気持ちを言葉にしてみましょう。 また、インターネットが身近な存在である現代では、SNSやブログなどオンライン上で気持ちを言語化するのもおすすめです。匿名性の高いネットを使えば、よりスムーズに本音を吐き出せ、心が軽くなる可能性があります。 職場の人に深入りしない 疲れているときに無理して職場の人と関わり続けると、余計に疲れてしまいます。仕事の会話や挨拶、お礼は必要ですが、過剰な気遣いやご機嫌取りは必要ないので、職場の人とは一定の距離を取り、割り切った関係を構築するのも対処法です。 「今まで深入りしてきたのに急に割り切ると変に思われるかも」と不安に思う人もいるかもしれませんが、疲れにくい環境を作るにはどこかのタイミングで変化を加えなくてはいけません。今が転換期と受け止め、少しずつ深入りしないように行動を変えていきましょう。 病院を受診する 心身の不調が著しいときは、ためらわずに病院へ行きましょう。 「これくらい大丈夫」と軽視する人も多いですが、本当に大丈夫かどうかは素人では判断できません。疾患を発症している場合は、軽視して放置したのが原因で症状が重くなり、完治までに時間がかかる可能性もあります。 病院を受診した結果、本当に問題ないと証明されればそれに越したことはないので、違和感は無視せず医師の診察を受けてください。 部署異動や休職、転職を検討する 職場の人間関係に疲れ切って消耗が激しい場合は、職場を変えたり離れたりするのも一つの選択肢です。主な手段に「部署異動」「休職」「転職」があります。ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるため、行動する前に各特徴を調べじっくり検討しましょう。 また、どのような決断をするにせよ最後まで今の職場の人に配慮を忘れず、円満を目指すのが大切です。 職場の人間関係に疲れないために意識したいこと 最後は、職場の人間関係に疲れないために意識したい2つのポイントを解説します。 必要に応じて「NO」と言う 手一杯なタイミングで仕事を頼まれたときや、仕事終わりの飲み会に誘われたとき、聞きたくない悪口に付き合わされそうなときなど、対応が難しいことや自分がしたくないことをリクエストされたときは、はっきり断りましょう。 職場の人間関係に疲れる人は基本的に優しく、誰かに頼られるとなかなか「NO」と言えません。 しかし、相手ばかり優先していると自分の心はどんどん消耗していくので、自分を守るためにも必要に応じて断る勇気を身に付けてください。 ワークライフバランスを整える 人間関係に疲れないためには、業務量・勤務時間を適正にして、ワークライフバランスの取れた暮らしを送るのもポイントです。 残業をしない、有給休暇を取得する、テレワークを活用するなどして、ワークライフバランスを整える工夫をしていきましょう。 オンオフをしっかり分けられれば気持ちにもメリハリがつき、職場の人間関係を割り切りやすくなります。また、プライベートの時間が増えるのでこまめにリフレッシュでき、たとえ疲れを感じても蓄積しにくいです。 職場の人間関係のしがらみから解放されよう 疲れやストレスは、蓄積させればさせるほど解消させるのに時間がかかります。普段から自分なりの対処法・ストレス発散方法を実践し、職場の人間関係に疲れ切らないよう工夫するのが大切です。 また、職場の人間関係に疲れたときは、キャリアコンサルティングでプロの助言を受けるのも効果的。 キャリア・コンサルティング・ラボならオンラインで面談できるので、人間関係に疲れて「対面はちょっと…」という人にも適しています。 この記事を参考に前向きな気持ちを取り戻し、自分らしく働ける環境を手に入れましょう。
管理職になりたくないのになった人が今やるべきこと!理由と対策も
価値観が多様化している現代では「管理職になりたくない」と考える人も少なくありません。 しかし出世の話を出されると、まだまだ拒否しにくいのが現実。「管理職になりたくないのになってしまった」「昇進の打診があったけど断りにくい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 この記事では、管理職になりたくない理由や、なりたくないのになった人のその後、管理職になってつらいときの対処法などを解説していきます。 管理職になりたくないならならなくてもいい 管理職への昇進は、いきなり辞令を下されるのではなくまずは内示として打診されるケースがほとんどです。とはいえ、内示は通達された時点で決定事項であり、多くの人が拒否しにくいと感じるでしょう。 しかし「正当な理由」があれば、管理職になるのを拒否できます。 正当な理由とは道理に合った理由のことであり、「今の立場でやりたいことがある」「スキルを活かせる現場の仕事が好き」「マネジメント能力に自信がない」なども正当な理由です。 まだ打診されている段階なのであれば、「正当な理由を伝えて管理職にならない」という選択肢もあることを、まずは知ってください。 管理職にならないことにはデメリットも しかし、昇進の話を断ることにはデメリットもあります。管理職にならない選択をするのであれば、以下のようなデメリットについても理解しておきましょう。 リーダーシップやマネジメントスキルが身につかない キャリアアップしにくくなる マイナス評価や減給につながる可能性がある 会社に居づらくなる 転職で不利になることがある もちろん、管理職にならないことには「現場で経験を積んで専門性を高められる」「比較的自由に時間を使える」「不毛なポスト争いに消耗せずに済む」などメリットもあります。 どんな働き方にもメリット・デメリットがあり、それは管理職においても同じです。どちらを選ぶにせよ一度下した決断は基本的に覆せないため、管理職への打診を受けたらメリット・デメリットを比較して後悔しない選択をしましょう。 管理職になりたくない理由 なぜ、管理職になりたくないと考える人が増えているのでしょうか。ここでは、管理職になりたくない理由としてよく挙げられるポイントを解説します。 収入が減る可能性がある 管理職になると昇給して役職手当がつきますが、その代わりに残業代が支給されなくなります。そのため、これまで残業代で大きく稼いでいた人は、管理職になると収入が下がる場合があるのです。 「仕事量・責任は増えるのに収入が減る」は、管理職になりたくない大きな理由になり得るでしょう。 そもそも近年は副業OKの会社が増えており、会社の昇進・昇給を狙わなくても副業で収入を増やせるようになりました。昇進しないほうが稼げるケースもあることから、管理職に魅力を感じない人が増えています。 責任が増える 管理職は、担当する部署や抱えている部下の責任を負う立場です。自分の成果だけを追い求めるのではなく、責任をもってチームを成功に導かなくてはいけません。 また、部署内でトラブルやミスが起きれば、たとえ起こしたのが自分でなくても対応にあたる必要があります。数字にもこれまで以上にシビアに向き合う必要があり、どうしても精神的負担は増えるでしょう。 このように、裁量権が大きくなることで増える責任をプレッシャーに感じて、管理職になりたくないという人も多いです。 ワークライフバランスが崩れる 今のワークライフバランスが崩れる可能性がある点も、管理職になりたくない理由でしょう。 管理職になると、業務範囲が広がって今までとは働き方も変わります。残業や持ち帰りの業務が増える可能性があるほか、責任やプレッシャー、ストレスによって休日でも気が休まりにくいかもしれません。 かつては「仕事一筋の働き方でどんどん出世したい」という上昇志向が強めでしたが、今は「ワークライフバランスの取れた働き方でプライベートも大切にしたい」という考え方が主流になりつつあります。 この流れを受けて、あえて管理職を目指さず一般社員として社会人生活を終えるキャリアプランを描く人も少なくありません。 板挟みの人間関係に悩みやすい 管理職は、経営陣と現場で働く社員の間に立つ、仲介役のような立ち回りを求められます。しかし、経営陣と社員間では認識にズレがあることも多く、管理職は両者の間でよく板挟みにされがちです。 過去に、板挟みの人間関係に悩む先輩管理職を見てきた人ほど「管理職って大変そう」というイメージを強く持っているので、管理職になりたくないと思うでしょう。 特に、コミュニケーション能力に自信がない人は自己主張が苦手なため板挟みに苦しみやすく、管理職になるのを拒む傾向にあります。 現場で働きたい気持ちが強い 管理職になれば、部下の教育や業務全体の調整が主な仕事となり、プレイヤーとして活躍する時間が減ります。 新たにマネジメント能力は身につきますが、第一線で働くのにやりがいを感じている人や、今の分野で専門性を追求したい人にとっては物足りなさを感じる可能性が高いです。 適性は人それぞれ異なり、現場で働くのが性に合っている人もいれば、現場を束ねるのが性に合う人もいます。「自分には統率能力がない」と自覚している人や「自分は第一線でバリバリ成果を追いたい」とやりたいことが明確な人ほど、管理職になりたくないと感じるでしょう。 管理職になりたくないのになった人はその後どうなる? 管理職は、能力だけでなく性格による向き・不向きがあります。最初はなりたくなくても、いざなってみると意外と適性があり楽しく働けるタイプと、管理職になった後もずっとつらい気持ちが続くタイプとに分かれやすいです。 ここからは、管理職になりたくないのになった人のその後についてお伝えしていきましょう。 適性があることに気づきやりがいを見出す なりたくないと思っていたのにいざなってみると適性があり、管理職として活躍するというケースは珍しくありません。 活躍できる場面が多いとやりがいも感じやすいので、次第に「管理職になりたくない」という気持ちも薄らいでいくでしょう。 コミュニケーションが得意な人やストレス耐性が強い人、ロジカルシンキングができる人などは、管理職の適性があるといわれています。このような管理職向きの特徴を持っているなら、思い切って管理職に挑戦してみるのもアリです。 より管理職として仕事をしたくないと思うようになる 一方で、なりたくないのに無理してなったことで、より管理職の仕事に嫌悪感を持ってしまう場合もあります。 特に、プレイヤー気質が強い人や周囲とのコミュニケーションが苦手な人が陥りやすく、たとえ管理職として成果を上げても自分らしく働けない日々が続いて大きなストレスを感じるでしょう。 仕事そのものをつらいと感じてモチベーションダウンに繋がることもあり、できるだけ早い対処が必要です。 なりたくないのに管理職になった人が今やるべきこと なりたくないのに管理職になり、仕事にやりがいを見出せない人はどうすればいいのでしょうか。なりたくないのに管理職になってつらい人が今やるべき3つのことを解説します。 気持ちを整理して課題を見つける 何にストレスを感じているのか、どうして管理職になりたくなかったのか、今後の課題は何かなど、一度今の気持ちを書き出して整理しましょう。何事も、問題の原因を把握しなくては解決策が見つかりません。 このときのポイントは、未来については考えず「今の気持ち」に正直になることです。未来まで加味して考えるとどうしても損得勘定が生まれやすく、本音が出にくくなる場合があります。 頭で考えるだけでなく書き出して可視化することで、より自己理解が深まるでしょう。 将来の自分をイメージする 現状の悩みにスポットを当てた後は、未来についても考えていきましょう。5年後、10年後、15年後のように未来を区切って理想を考え、将来的なキャリア・人生をイメージします。 どんな働き方をしていたいか、いくらくらいの収入がほしいか、どんなライフスタイルを送りたいかなど、イメージはできるだけ具体的に膨らませるのがコツです。 また、ある程度イメージが固まったら、理想の自分になるために今どのような選択が必要なのかを考えてみてください。 キャリアコンサルティングで視野を広げる 一人きりで考えられることには限界があるため、自分の視野を広げるためにもキャリアコンサルティングを受けてみてください。 働き方やキャリアのプロであるコンサルタントに相談すると、自分の気持ちを客観的に整理でき、全く新しい視点からの課題解決方法や将来へのアプローチ方法が見えてきます。展望が開けて管理職という立場に対する考え方が変わる可能性もあり、一人で悩むよりも早く心のモヤモヤが晴れるでしょう。 「悩みをうまく言語化できるか心配」という人にも、キャリアコンサルタントは丁寧に話を深掘りし、根底にある課題や問題を見つけ出します。 管理職になりたくないのになってつらいときの対処法 ここでは、なりたくないのに管理職になって、毎日がつらい人に実践してほしい対処法を紹介します。 上司に相談する 上司といい関係が築けているなら、上司に相談してみましょう。気持ちを打ち明けるだけでも心が軽くなるほか、自分を客観視できて考えが整理されます。 また、同じ経験をしている可能性が高い上司に相談することで、新たな解決策が見つかるかもしれません。あなたの負担があまりに大きい場合は、状況が変わるよう協力してもらえる可能性もあります。 ただし、上司に全てを丸投げするのではなく「自分はどうしたいのか」を明確に伝えるのが重要です。どんな状況ならモチベーション高く仕事に取り組めるのかを考え、その理想に近づくためのアドバイスを求める形で相談すると、上司も返答しやすいでしょう。 部下を育てる 業務量の多さや責任の重さが一番のストレスになっている場合は、自分の部下を育てるのがおすすめです。 部下が育てばより多くの仕事を割り振れるようになり、管理職の仕事は楽になります。自分の味方になってくれる部下が増えれば、精神的な支えにもなるでしょう。 部下の育成は、自分の負担が軽くなるだけでなく、チームや部署の成果向上にもつながります。それに伴いモチベーションも自然と高まり、管理職として働く楽しさがわかるかもしれません。 降格願いを出す どうしても管理職がつらい場合は、降格願いを出すことも可能です。もちろん、降格願いを聞き入れてもらうには正当な理由が必要なため、「なぜ自分は管理職を降りたいのか」という理由は明確にしましょう。 しかし正当な理由があっても、降格願いはすんなりと聞き入れられにくいのも事実。引き留められる可能性が高いため、根気強く上司を説得する覚悟が必要です。 なお、無事に降格希望が通ったとしても、降格すると途端に立場を失って会社に居づらいと感じるケースもあります。一度降格するとやはり信頼されにくくなるので、後々「もう一度管理職になりたい」と思ってもなかなか昇進できません。 このようなリスクを理解した上で、それでも管理職を辞めたい場合は降格願いを出しましょう。 部署異動や転職も一つの手 今とは異なる部署へ異動したり、全く新しい職場に転職したりするのも、なりたくないのに管理職になった人の対処法です。 部署が変われば当然立場も変わるので、一般社員に戻れる可能性があります。ただし、新たな部署でも管理職として扱われるケースがあるため、異動前にしっかり希望や条件を会社とすり合わせてください。 また、異動も降格も難しい場合は、転職するという手段もあります。この場合も、面接の場で「プレイヤーとして活躍したい」と強くアピールし、管理職候補としてではなく一般社員として働きたいと伝えましょう。 なお、異動や転職はキャリアが大きく変わる選択肢なので、熟考した上で行動に移すのが大切です。 なりたくない管理職とどう向き合うか考えよう 管理職にあこがれる人がいる一方で、管理職になりたくないという人もいて、昇進や出世についての悩みは尽きません。管理職になりたくないのになってしまったら、一度立ち止まって自分の心を見つめ直し、これからどんなキャリアを歩んでいきたいのかを考えましょう。 管理職は「なれば良い」「ならないのが良い」というシンプルなものではなく、自分が理想とするキャリアを実現する上でなるべきか否かを考えるものです。 キャリアコンサルティングなどをうまく活用しつつ、自分なりの答えを見つけて気持ちよく働ける環境を手に入れてください。
部下とコミュニケーション不足になる原因と解消法!上司が目指すべき姿とは
世代や価値観の異なる部下とのコミュニケーションは難しく、苦手に思う上司も少なくありません。しかし、苦手だからと交流を控えると深刻なコミュニケーション不足に陥り、さまざまな悪影響を及ぼします。 中には、すでに部下とコミュニケーション不足になってしまい、解消したいと悩んでいる上司もいるのではないでしょうか。 この記事では、部下とコミュニケーション不足になる原因や解消する方法、そもそもコミュニケーション不足にならない上司の特徴などを解説します。 部下とのコミュニケーション不足が起きる原因 まずは、部下とのコミュニケーション不足が起きる主な原因を解説します。 ジェネレーションギャップ ジェネレーションギャップとは、世代間での価値観・考え方の違いから生じるギャップのことです。上司と部下の間で大きなジェネレーションギャップがあると、双方の「常識」が異なるため会話がかみ合いにくく、深刻なコミュニケーション不足へと発展します。 特に今の若い世代の人たちは、SNSを中心としたコミュニケーションに慣れており、上司世代の人たちとはコミュニケーションに対する考え方が根本から違うケースも珍しくありません。 育った時代背景が違うため、ジェネレーションギャップが生じるのはある意味自然なことですが、上司は自分とは違う世代にも理解を示し歩み寄る必要があります。 リモートワークの普及 リモートワークの普及により、上司と部下が顔を合わせて仕事をする機会が以前より減ったのも、コミュニケーション不足が起きる一因です。 リモートワークの相手と意志疎通するには、電話やメール、チャットといったツールが活用されます。しかしこれらツールは、仕事の指示を出すだけなら便利なものの気軽なコミュニケーションは取りにくく、ちょっとした雑談や相談をするのに不向きです。 会話の内容がどうしても業務に関する事務的なものになりやすいため、上司と部下の間で信頼関係が築かれず、対面時にうまくコミュニケーションが取れないことがあります。 雑談が一切ない 仕事中、雑談ばかりして手が止まるのはアウトです。しかしだからといって、一切の雑談を禁止すると、静まり返った職場で声を出すのを遠慮して、部下は上司に話しかけなくなります。 結果、仕事の会話まで減って部下とのコミュニケーション不足が起きるでしょう。 たとえばあなたが部下だとして、何か仕事で問題を抱えているところを想像してみてください。そこに「雑談したことがなくて人柄がわからない上司」と「普段の雑談を通して、頼りになると思える上司」の2人がいたなら、あなたは後者に相談しようと思うのではないでしょうか。 たまの雑談には、部下に安心感をもたらし業務に関する話もさせやすくする効果があります。上司は、部下との何気ないコミュニケーションも大切にする必要があるのです。 部下とのコミュニケーション不足を解消するメリット 部下とのコミュニケーション不足を解消すると、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるのかをチェックしていきましょう。 仕事の効率が上がる 部下とのコミュニケーション不足を解消すると、協力しやすい人間関係が形成され、仕事の効率が上がります。 作業単位で見れば一人でこなせても、一人で完遂させられる仕事は多くありません。特に会社の仕事は、チームで協力して大きな成果を追うケースがほとんどです。 コミュニケーションが円滑だと、部下は上司に質問や確認がしやすくなります。ちょっとした認識のズレ、業務におけるミス、部下が抱える課題などにも早く気が付き対処できるうえ、積極的な意見交換で新しいアイデアも生まれやすくなるので、良い成果につながるでしょう。 また、コミュニケーションがスムーズだとチームワークや職場全体の雰囲気が良くなり、部下の働くモチベーションも向上します。 部下が成長しやすくなる 仕事のノウハウを伝授しやすくなるのも、コミュニケーション不足を解消する大きなメリットです。 普段から円滑にコミュニケーションが取れていると、部下は気になった点や現状の課題などを気軽に上司に相談できます。また、上司は部下が今どんな問題を抱えていて、何に悩んでいるのかを把握できるので、アドバイス・サポートがしやすくなるでしょう。 そうすれば部下の成長スピードは上がり、仕事の幅もどんどん広がっていくはずです。成長した部下は次世代のリーダーとなるため、安定した業績の向上にも期待できます。 部下が辞めにくくなる コミュニケーションに問題がある職場環境は、部下のストレスになりやすいです。わからないことがあっても相談できないため仕事の悩みが膨らみやすく、誰を信用していいのかわからないため人間関係の悩みも生じます。 すると、ストレスから仕事に対するモチベーションが下がり、最終的に部下は「辞める」という選択を取りがちです。 また、コミュニケーション不足により上司は部下の辞める兆候に気づけず、ある日急に部下から退職届を提出されて慌てるという事例も珍しくありません。 しかし、コミュニケーション不足が解消されれば、職場に居心地の良さが生まれるため、部下を含む従業員の定着率が上がります。経験やスキルを蓄積した人材が増えるので、企業全体の生産性も向上しやすいです。 部下とのコミュニケーション不足を解消する方法 部下とのコミュニケーション不足に気付いたら、放置してはいけません。放置するとさらにコミュニケーション不足が深刻になり、解消させるまでに要する時間も長くなります。 ここからは、部下とのコミュニケーション不足を解消する具体的な方法を解説していきます。 部下のスケジュール・タスクを把握する いくらコミュニケーション不足を解消するためでも、部下が忙しいときに話しかければ嫌がられる可能性が高いです。また、もしも会話の中で上司が部下のスケジュールやタスクを把握していないことが判明すると、部下は「上司は自分に興味がない」とがっかりするでしょう。 したがって、いきなり交流の機会を増やすのではなく、まずは知っておくべき部下の情報を把握するところから始めてみてください。 細かいスケジュールやタスクの内容、全体の仕事量などを把握すると部下のオーバーワークや作業のつまずきにも気づきやすくなり、会話だけでなく業務そのものも円滑になります。 短時間でも毎日2人で会話をする 1日数分でもいいので、部下と毎日2人きりで会話する時間を作りましょう。会話する内容は、できれば仕事の指示や報告など事務的なものではなく、もう少し個別な内容が望ましいです。 良好なコミュニケーションは、お互いの信頼関係なくして成立しません。そして信頼関係は、たった一度の交流では生まれないため、毎日会話してコツコツと関係値を積み上げていく必要があるのです。 上司が毎日声をかけてくれると、部下は「気にかけてくれている」「自分をちゃんと見てくれている」と安心できます。 安心できる相手には部下も心を開きやすくなるので、上司との距離が縮まり次第に部下からコミュニケーションを取ってくることも増えるはずです。 コミュニケーション手段を変えてみる 電話、メール、チャットといった非対面式のコミュニケーションツールを使うより、対面で会話したほうが細かいニュアンスやお互いの感情が伝わりやすいのは事実です。しかし、部下の中にはいきなり上司と対面で会話することに苦手意識を持っている人もいます。 このような部下には、最初はあえて非対面のコミュニケーションツールを用いてみてもいいでしょう。 部下とのコミュニケーション不足を解消するためには、まず「お互いを知る」「継続して交流する」のが大切です。このポイントさえ押さえられるのであれば、頑なに対面でのコミュニケーションにこだわる必要はありません。 ただし、メールやチャットといった文章でやり取りをする場合は、部下を緊張させないよう堅苦しすぎる表現は避けてください。 交流が生まれる取り組みを導入する 1on1ミーティング、シャッフルランチなどを導入して、部下と交流を持つという方法もあります。1on1ミーティングとは上司と部下が一対一で行う気軽なミーティング、シャッフルランチとは部署や役職を問わず従業員をシャッフルして行うランチミーティングです。 このような施策を実施すると必然的に上司と部下の間で会話が生まれ、コミュニケーション不足を解消できる場合があります。 しかし、これらはいかにも「会話しましょう」という雰囲気が出やすいため、ある程度の信頼関係が構築できていないと部下から嫌がられる場合も。 いきなり取り組みを導入するのではなく、他のコミュニケーション方法も併せて行い、信頼関係を築きつつコミュニケーションを深めるのがコツです。 話しかけやすい上司を目指す コミュニケーション不足が起きると部下は、上司に話しかけるのを躊躇します。 これは「ちゃんと話を聞いてくれるかな」と不安になったり、「手を止めさせると悪い」と遠慮したりするためです。しかしそうすると、コミュニケーション不足はより深刻化するでしょう。 部下とのコミュニケーション不足を解消するためには、上司が自ら積極的に話しかけやすい雰囲気を演出し、部下の不安や遠慮を取り除く必要があります。 上司は普段から部下の話をしっかり傾聴することを心がけ、部下に話しかけやすい印象を与えてください。 部下とコミュニケーション不足にならない上司の特徴 発生してしまったコミュニケーション不足は解消する必要がありますが、そもそも上司はコミュニケーション不足が起きないよう、普段から工夫する必要があります。ここからは、部下をもつ上司なら目指すべき「コミュニケーション不足にならない上司」の特徴を紹介しましょう。 話しかけられたら手を止めて相手を見る 部下とコミュニケーション不足にならない上司は、誰かに話しかけられた際、一旦仕事の手を止めて相手を見ます。こうすると部下は上司に対し「話を聞こうとしてくれている」と思えるので、信頼して多くのことを話してくれるようになるのです。 一方で、上司が「何?」と声だけで返事をして、仕事の手を止めなかったり視線をパソコンの画面から動かさなかったりすると、部下は話しにくさを感じるでしょう。 忙しいタイミングであれば「少し待ってね」「後で自分から声をかけるよ」と言えば部下もわかってくれるので、まずは手を止めて話を聞く気があることを示してください。 部下の話は遮らず、相手目線で聞く 部下の話を遮らずに最後まで聞くのも、コミュニケーション不足にならない上司の特徴です。 このような上司は部下の視点・背景・立場などにも考慮しながら話を聞くため、部下は「自分のことをわかってくれた!」と感じ「また話したい」と思います。 時には、部下の意見や主張が間違っている場合もあり、話の途中で指摘したくなることもあるかもしれません。しかし、注意や指摘は話を全て聞き終わってからでもできるため、まずは「聞き切る」のが重要です。 言葉選びがポジティブ 仕事の愚痴や職場の人の悪口といったネガティブな発言が多い上司に、頼りたい部下はいません。また、愚痴や悪口ではなくとも、人の成果を素直に褒めず皮肉を言うような「言葉選びが悪い上司」も部下から避けられるでしょう。 部下とコミュニケーション不足にならない上司は、前向きな発言で自然と部下のモチベーションを引き上げます。 部下は上司の何気ない言葉にもよく耳を傾けそこから人柄を探っているので、普段からポジティブな発言を意識しましょう。 部下とのコミュニケーション不足を解消して気持ちよく働こう 部下とのコミュニケーション不足を解消することには、業務効率化や組織力の向上、そして何よりお互い気持ちよく働けるなどメリットがたくさん。上司は、自分とは異なる部下世代について理解を深め、どうすれば円滑にコミュニケーションが取れるかを考えていきましょう。 また、部下とのコミュニケーション不足に一人で悩むのに疲れたら、キャリアコンサルティングを受けてみるのがおすすめ。 キャリアコンサルティングでは職場の人間関係の悩みも相談できるので、コミュニケーション不足が起きた原因や、部下の個性に合わせた接し方を客観的に考えられるようサポートしてくれます。部下と適切な関係を築いて、ぜひ日々の仕事に活かしてください。
部下とのコミュニケーションが難しい理由。上手な会話術を伝授!
「部下とうまくコミュニケーションが取れない」「先輩や同僚とは気軽に交流できるけど、部下とのコミュニケーションが苦手…」 部下は世代や価値観が異なる存在のため、コミュニケーションを取るのが難しいと感じている上司も多いでしょう。しかし、難しく感じる理由を理解し対策を立てることで、部下とのコミュニケーションはかなり円滑になります。 この記事では、部下との意思疎通が難しい理由、信頼関係を構築する会話術、やってはいけないことなどを解説するので、ぜひお役立てください。 部下とのコミュニケーションが難しい理由 なぜ部下とのコミュニケーションを難しいと感じてしまうのか、まずは理由からチェックしていきましょう。 お互いにプレッシャーを持ちやすいから 上司にとって部下は「育てなければいけない人物」、そして部下にとっての上司は「自分を評価する人物」です。 自分の立場や役割を理解するのは大切であるものの、これを双方が意識しすぎると「部下を教育しなくては」「上司に丁寧に接しなくては」と余計なプレッシャーにつながり、話す機会は多くても気軽な会話が生まれにくくなります。 「仕事の話さえできれば良い」と考える上司も少なくありませんが、それだけだと信頼関係は構築されず、いつまでたっても部下の本音は見えません。 なかなか時間を確保できないから 現代の日本は深刻な人手不足問題を抱えており、「業務効率化」を実現させて少ない人員で高い生産性を維持しようとする企業が増えています。 効率的に働くのは気持ちが良い反面、業務のスケジュールに余白がほとんどない状態となり、部下とゆっくり話をする時間を確保しにくいです。 忙しそうな上司には部下も気を使ってあまり話しかけないようにするので、なかなか距離が縮まらず、コミュニケーションに課題が生じるでしょう。 適切な方法は部下一人ひとり違うから 部下とのコミュニケーション方法に、たった一つの正解はありません。部下は一人ひとり異なる価値観や考え方を持っているため、かつての部下にうまくいったコミュニケーション方法が、新しい部下には全く通用しないというケースもよくあります。 型にはまった接し方ではなく、一人ひとりに合わせた接し方を見つけなくてはいけないため、部下とのコミュニケーションは難しいのです。 しかし、相手の個性を認めて尊重するのは、コミュニケーションの基本でもあります。部下がどんな個性を持っているのかを知り、それに合わせたアプローチ方法を探っていきましょう。 上司のコミュニケーション能力が低いから 部下とのコミュニケーションが難しいのは、上司であるあなたのコミュニケーション能力が低いからかもしれません。 「いいや、部下のコミュニケーション能力が低いからだよ」と考える人もいるでしょうし、それが事実な場合もあります。 しかし、本当にあなたに高いコミュニケーション能力があるなら、口下手な部下もうまく誘導して信頼関係を築けるはずです。部下だけのせいにしていても状況は好転しないので、自分にできることとして自身の能力向上を図りましょう。 部下とのコミュニケーションが難しいのは職場が原因かも 部下とのコミュニケーションが難しいのは、職場の仕組みや雰囲気に原因がある場合も。部下とコミュニケーションが取りにくい職場の特徴をお伝えするので、自分の職場環境と照らし合わせてみてください。 厳しい上下関係がある 会社には、立場の違いや年齢差によって上下関係が存在します。上下関係には指揮命令や責任の管理をしやすくするというメリットがあり、業務を円滑に進めるのに欠かせません。 しかし、あまりに上下関係を厳しくすると「支配する側・される側」という間違った認識が生まれ、歪な人間関係が形成されます。部下は「上司が絶対」という意識を持ち、自分の意見を言わなくなるでしょう。 仕事では上下関係が必要な場面もありますが、日常的な対話では上下関係を超えて、フラットに接することが重要です。 コミュニケーション不足が起きやすいルールがある 職場に「コミュニケーション不足が起きやすいルール」はありませんか。コミュニケーション不足が起きやすいルールとは、たとえば従業員同士で挨拶をする習慣がない、目の前の相手にも連絡はほとんどチャットで行うなどです。 このようなルールがあると、交流機会が少ないためそもそも部下がどんな人間なのか知るチャンスも少なく、いざ対面で話そうとしてもコミュニケーションが難しくなります。 部下との良好なコミュニケーションは、「会話の習慣化」がカギです。短くても頻繁に交流し、少しずつ相手を知りながら自分のことも知ってもらう必要があります。 業務が忙しすぎる 「次から次に仕事が舞い込んで、常に落ち着く暇がない」 このような職場では、ゆっくり人とコミュニケーションを取る時間もありません。いざ時間が取れて部下と話そうと思っても、今までコミュニケーションを取っていなかった分、ちょうどいい距離感がわからず、接し方に悩むでしょう。 また、部下が「上司はいつも自分のことで忙しく、自分を育ててくれない」という不満を募らせていることもあり、上司が気づかないうちに2人の関係に溝が生じている場合もあるかもしれません。 職場の雰囲気が悪い 職場の人間関係が全体的に悪く、ギスギスした雰囲気が漂っている場合、部下は警戒して誰にも心を開きません。上司から話しかけられても、警戒心から部下は早めにコミュニケーションを切り上げようとするでしょう。また、居心地の悪い職場に耐えかねて、部下の早期離職につながるケースも多いです。 このような職場では、いきなり全体の雰囲気を変えようとするのではなく、自分だけでも雰囲気にのまれないようポジティブに振る舞うことから始めてみましょう。 部下から「信頼できる」「話しかけやすい」と思われればコミュニケーションが取りやすくなり、良い輪が広がって職場の雰囲気も徐々に改善する場合があります。 難しくない!部下とうまくコミュニケーションを取る方法 部下とのコミュニケーションを難しいと感じる上司は多いですが、いくつかのポイントを押さえることで会話の難易度は下がります。部下とうまくコミュニケーションを取るための会話術を紹介するので、ぜひ今日から実践してみてください。 まずは雰囲気作りから 部下から「話しかけにくい」「ちゃんと話を聞いてくれなさそう」と思われているうちは、良好なコミュニケーションは取れません。 よって、まずは「声をかけやすい上司」になることを目指しましょう。忙しくてもイライラしたそぶりを見せない、部下から声をかけられた際には笑顔で応じるなど、日常の些細な言動から個人の印象や雰囲気は決まります。 「自分が部下なら、どんな上司であれば話しかけやすいかな」と部下目線で考え、声をかけやすい雰囲気を身に付けてください。 小さなコミュニケーションを積み重ねる コミュニケーションに必要な信頼関係は、毎日コツコツと積み上げなくてはいけません。 挨拶やお礼を徹底する、スキマ時間にちょっとした雑談を持ちかける、部下が大変そうなら「手伝おうか」と気遣うなど、小さなコミュニケーションを継続しましょう。 また、自分が忙しいときに部下をうまく頼るのも、一つのコミュニケーション方法です。仕事を任せることで部下の教育にもなりますし、忙しさが緩和されて部下とゆっくりコミュニケーションを取る時間が持てる場合もあります。 交流機会が増えればお互いの緊張もほぐれ、コミュニケーションを取る難易度がぐっと下がるはずです。 部下の話を丁寧に聞く 部下の話は自分が過去に体験した内容であることも珍しくなく、聞いている途中で結論が見えてつい口をはさみたくなるかもしれません。しかし、部下の話は途中で遮らず、丁寧に最後まで聞いてください。部下とのコミュニケーションでは、「何を言うか」より「どう聞くか」が重要です。 上司が聞く姿勢を持っていないと部下は「話しても無駄」だと考えるので、次第に交流を避けるようになります。 「その後どうなったの?」「あなたはどっちがいいと思う?」など会話が広がる相槌を打って、部下の話に興味があると示しましょう。 部下が無口でも短所と捉えず合わせる 口数が多い・少ないは個性なので、部下が無口でも挨拶や業務上の会話に支障がなければ短所ではありません。無口で会話が続きにくいからといって、部下とのコミュニケーションを諦めないようにしましょう。 部下が無口でコミュニケーションが難しい場合は、イエス/ノーで答えられる質問から会話を始めるのがおすすめ。イエス/ノーの質問は答えやすく、自然な会話のキャッチボールが生まれやすいです。 短いやり取りでも積み重ねれば、次第に心を開いてくれる場合もあるので、部下の個性に合わせたコミュニケーション方法を取ってください。 仕事の指示は全体像を見せてから細かく伝える 部下に仕事の指示を出す際は、作業内容だけを説明するのではなく、仕事の目的や意味なども伝えましょう。 「この作業をやってもらえる?」とだけ言われても、経験が浅い部下はその作業が何に必要なのかがわかりません。 このような小さなコミュニケーション不足が蓄積して、部下の心が閉じてしまう場合も多いので、仕事の指示は全体像を見せてから細かく伝えるのがポイントです。 仕事で必要な会話もコミュニケーションを深めるきっかけになるので、伝え方に注意してくださいね。 失敗しても引きずらない 人とのコミュニケーションでは、後から「もっとこう言えばよかったかも」のように後悔することが多々あります。しかし、小さな失敗を気にしすぎると新たに会話するのが怖くなりやすいので、あまり引きずらないようにしましょう。 少し言い方が悪かった程度であれば、部下はそこまで気にしていない可能性が高いです。また、本当に失言した場合でも、次の日にすぐ謝れば大抵の関係は修復できます。 失敗を引きずったり過度に恐れたりすると、コミュニケーションのハードルはどんどん上がっていくので、自らハードルを上げないように注意してください。 部下とのコミュニケーションを難しくするNG習慣 上司に悪い習慣があると、部下との距離は縮まりません。ここでは、部下とのコミュニケーションをより難しくする上司のNG習慣を解説します。 自分の話ばかりする 「部下には、さまざまな知識・経験を積んでもらいたい」という思いから、つい自分の経験を長々と語ったり、求められていないのにアドバイスしたりする上司は多いです。 しかし、部下の話を聞くことよりも自分が話すことに重きを置いている上司は、部下から「自分の話ばかり」と悪い印象を持たれます。上下関係により上司の話を聞かないわけにもいかず、部下は対応に困るでしょう。 自分の話ばかりする上司には自覚がないことも多いので、会話後に改善すべき点はなかったか振り返る習慣を持ちましょう。 空気が読めない 空気が読めないと突拍子のないコミュニケーションになりやすく、部下を動揺させます。また、相手の考えを汲まずにズレた意見を言って、部下からの信頼も下げがちです。 抱えている仕事内容や量、その日の気分は一人ひとり異なり、自分に話す余裕があるからといって部下も同じとは限りません。 部下とコミュニケーションを取る際は、事前に相手が置かれている状況や雰囲気を把握し「今話しかけてもいいか」を考えましょう。 部下から話しかけられるのを待つ コミュニケーションが得意ではない上司ほど、自分からは歩み寄らず部下から話しかけられるのを待つ傾向にあります。 しかし、ほとんどの部下は自分よりも立場が上の上司に気軽に話しかけられません。結果、いつまでたっても部下との距離が縮まらず、コミュニケーションは難しいままでしょう。 「相手の立場や状況に配慮した言動」は、円滑なコミュニケーションに欠かせないものです。上司に気を使っている部下に配慮して、あなたから率先してコンタクトを取る必要があります。 信頼関係を築けば部下とのコミュニケーションは難しくない 部下とは共通の話題も少なく、コミュニケーションを取るのが難しいと感じることもあります。 しかし、小さな交流でも継続すれば信頼関係が生まれ、次第にスムーズなコミュニケーションが取れるようになるはずです。本記事で紹介したことを実践し、ぜひ部下と良い関係を築いてくださいね。 また、自力での解決が難しい場合はキャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめ。 キャリアコンサルティングでは仕事にまつわるあらゆる悩みを相談でき、キャリア・コンサルティング・ラボには職場の人間関係問題に強いコンサルタントも在籍しています。 部下とのコミュニケーションの取り方や、信頼関係の築き方に的確なアドバイスが欲しい方は、キャリアコンサルタントの力を借りてみてはいかがでしょうか。
部下にストレスを感じて限界…合わない部下への対処法
部下の中には、うまく意思疎通できなかったりこちらをイライラさせたりする「ストレスになる部下」がいます。このような部下をもつと上司は仕事のストレスが倍増し、時には「もう限界!」と思うこともあるでしょう。 この記事では、ストレスになる部下の特徴や対処法、ストレスが限界に達したときに取るべき行動などを解説します。 ストレスを限界に到達させる部下の特徴 「ストレスになる部下」といっても、さまざまなタイプがいます。まずは、ストレスを限界に到達させる部下の特徴から見ていきましょう。 いつまでたっても仕事ができない 部下は自分よりも経験が浅いのですから、できない仕事があっても無理ありません。 とはいえ、過去に教えたことを何度も聞いてくる、同じミスを繰り返すなど、全く成長が見えない状態が続くと、やる気がないように思えて部下にストレスを感じるでしょう。 いつまでたっても仕事ができない部下は責任感も乏しく、目標達成意欲や自発性も低い傾向にあります。なかなか自分から動いてくれないため上司側は手を焼き、対応に困るはずです。 指示・指摘に従わない こちらの指示や指摘に従ってくれない部下もストレスの根源です。指示や指摘に従うことを想定して業務のスケジュールを立てても、部下が従わなければ計画が狂ってしまいます。 部下が従ってくれないストレスだけでなく、仕事がスムーズに進まないストレスも加わるので、精神的に限界を感じやすいです。 しかし、部下が指示に従わないのは「上司への不信感」が原因かもしれません。まずは本人とじっくり話をして、「なぜ従わないのか」を明らかにしましょう。 言い訳や文句が多い 仕事を頼んだり指摘をしたりすると、毎回のように「いや、でも…」「えぇ…マジですか…」と言い訳や文句をつけてくる部下もいます。本当に理由があるときならまだしも、常にこんな調子だと会話するたびにストレスがたまり、そのうち相手への不満が限界に到達するでしょう。 また、コミュニケーションがすんなりいかないため次第に接触がおっくうになり、深刻なコミュニケーション不足に発展するケースも少なくありません。 一般常識がない あいさつや報連相、ミスをしたときの謝罪、言葉遣いなどは、社会人になる前から身に付けておいてほしい一般常識です。 しかし、一般常識さえ持っていない部下も少なからず存在し、そのような部下がいると上司は業務に関する指導だけでなく、社会人としての自覚やモラルまで指導する羽目になります。 指導範囲が広がって大変なだけでなく「どうして当たり前のことができないのだろう」というイライラも感じやすくなるため、部下へのストレスが限界に到達しやすくなるのです。 コミュニケーション能力に欠ける コミュニケーションが得意な部下もいれば苦手な部下もいて当然ですが、苦手すぎて仕事に必要な会話さえ成り立たないレベルだと、上司はストレスを感じます。 部下のコミュニケーション能力が著しく低いと、会話のキャッチボールが成立せず「本当に理解しているのかな」「何を考えているんだろう」と不安になることもしばしば。 部下が仕事のやり方に悩んでいたり、トラブルを抱えていたりしても上司は気づいてあげられないので、後々大きな問題に発展する場合もあります。 勤務態度に問題がある 遅刻や欠勤が多い、仕事をサボる、大変な仕事を人に押し付けるなど、勤務態度に問題がある部下は、対処が難しく上司の頭を悩ませる存在。部下の「問題行動」だけにイライラするのではなく「問題行動を取るような人間性」ごと苦手になってしまうので、部下との関係もギクシャクしやすいです。 部下の問題行動の尻拭いは上司である自分がやることになる場合が多いので、回数が重なればストレスが限界を迎えるでしょう。 部下にストレスを感じたときは自分の行動もチェック 上司に大きなストレスを与える部下には問題がありますが、場合によっては部下をうまく扱えていない上司側にも問題があることも。そのため、部下にストレスを感じたときは、上司である自分の行動に問題がなかったか振り返ってみるのも大切です。 ここからは、部下との人間関係で悩んだときに確認してほしい5つのポイントを解説します。 指示や判断は的確か 素直に従わない部下や文句が多い部下、勤務態度に問題がある部下などは、あなたの指示や判断に納得できていないから、問題行動を取るのかもしれません。 また、たとえ指示は的確でも、詳細な説明を行わず部下の納得を得ないまま物事を進めたり、部下の反感を買うような直接的な言い方をしたりしていると、関係に亀裂が生じやすいです。 部下は、あなたの普段の振る舞いや仕事ぶりから「尊敬できるか」「慕っていい人物か」を判断しています。これまでの指示や判断を見直し、今後に活かせる部分があるなら改善していきましょう。 感情的になっていないか 忙しいと強い口調になる、ミスをした部下を大声で叱責するなど、職場で感情的になっていませんか。 感情的な上司は、部下から恐怖心や苦手意識を持たれます。部下は「怒られたくない」という気持ちから上司の機嫌を伺うようになり、委縮するあまり仕事に必要な会話まで控えやすくなるのです。 感情的な自覚がある人は、自分がどんな場面で感情的になりやすいかを分析し、気持ちをうまくコントロールできるようになりましょう。 計画や目標を共有しているか 現時点の計画や目標、今後のビジョンなどは、部下にもしっかり共有しなくてはいけません。 どのように仕事を進めていくのか、どこがゴールなのかが不確かだと、部下のモチベーションが続きにくいためです。また、計画や目標を曖昧にしか伝えないと、部下は「自分は頼りにされていないんだ」と思い、さらにやる気をなくしてしまいます。 一つの計画・目標を共有することで自然と仲間意識が生まれ、それが部下の意欲や責任感につながるケースも多いので、情報共有は徹底しましょう。 自らも行動しているか 上司の中には、部下にばかり仕事を任せて自分はうまく手を抜いている人もいます。しかし部下は上司をよく見ており、「上司の仕事に対する姿勢」は部下にも伝染するものです。 部下とギクシャクしてストレスを感じる原因は、深く掘り下げると「自分が取るべき行動を取っていないこと」にあるのかもしれません。 上司としての自分を振り返り、自ら率先して行動できていたか、困っている人や忙しい人を積極的にサポートしていたかなどを客観視してみましょう。 部下に公平に接しているか 他にも部下がいる場合、ストレスを感じる部下とそれ以外の部下とで対応に差をつけてはいけません。 上司も人間なので、相性が良い部下と悪い部下がいるのは仕方がないことです。ですがそれを目に見える形で表現してしまうと部下の目には「ひいき」のように映り、部下からの信頼を失います。 上司の不公平な態度は、部下の問題行動や反抗的な態度をエスカレートさせやすいため、どの部下にも平等に接するよう心がけてください。 ストレスを感じる部下への対処法 ストレスを抱えているときに一番やってはいけない行動は「ストレスを無視する」です。ストレスを放置すると、心身や仕事の効率に悪影響を及ぼす場合があります。 ここでは、部下にストレスを感じたときに試してほしい対処法を解説するので、ぜひ今日から実践してみてください。 ストレスの原因を見つける 部下に対してストレスを感じていても、どんなところが苦手なのか、何をされると嫌なのかがぼんやりしている場合も多いです。 しかし、ストレスの原因を把握しないと今後の対処法も見つけにくくなるので、まずは部下をよく分析しましょう。 上司だからと遠慮せず、一人の人間として部下を見て「合わない」「嫌い」「苦手」と思う部分を紙に書き出してみてください。書き出したものをもとに「自分は何をされると強くストレスを感じるのか」を考え、原因を探っていきます。 積極的に部下とコミュニケーションを取ってみる 部下とギクシャクする関係性にストレスを感じている場合は、こちらから歩み寄ってコミュニケーションを増やしてみてください。コミュニケーション不足を解消するだけで、部下の態度や仕事への取り組み方が改善するケースも多いです。 1on1ミーティングを実施してストレスになる部下とじっくり話してみるのも効果的ですが、いきなり2人はちょっと…という場合は、特別な頼みごとをしてみましょう。 部下の負担にならない程度のちょっとした個別の頼みごとをすると、必然的に話す機会が増えるうえ、暗に「頼りにしている」と伝えられるので関係が円滑になりやすいです。 第三者の力を借りる 「部下とのコミュニケーションを増やしたほうがいいとわかっていても、ストレスが限界に近くて難しい」このような場合は、第三者に間に入ってもらってコミュニケーションを取るのがおすすめです。 他の人も輪に入れて話すなら、2人きりで話すよりも会話が弾みやすく、自然なコミュニケーションが取れます。 また、誰とでも公平に接しているように見えるので、部下からの印象も悪くならないでしょう。 悪い部分は注意・指摘する 「部下と良好な関係を築いてストレスを軽減させたい」と考える上司は、部下に気を使って注意や指摘を控える傾向にあります。 しかし、部下の指導は上司の役目なので、部下の悪い部分はきちんと注意・指摘しましょう。 また、注意や指摘をした際、たとえ部下が腑に落ちない様子でも感情的になってはいけません。感情的に伝えると部下は委縮したり反感をもったりするので、冷静かつ淡々と「どこが間違っていたのか」「どうすればよかったのか」を伝えるのがコツです。 無理に好きになろうとしない 部下がストレスを与えてきたとしても、自分が上司でいる以上は相手を冷遇できません。とはいえ、それはどんな部下も肯定し、好きになることとは別です。 あなたは確かに「上司」ですが、それ以前に「一人の人間」であり、当然他人との相性の良し悪しや好き嫌いがあります。ストレスを感じる部下に苦手意識を持っている場合、無理に好きになろうとすると余計にストレスがたまるので、本音は本音として受け止めましょう。 合わない部下に悩む上司に求められるのは、「部下を好きになること」ではなく「仕事と割り切って丁寧に接すること」です。 部下へのストレスが限界なときは いろいろ実践してみても部下との関係がうまくいかず、ストレスが限界なときもあるでしょう。そんなときは自分を守ることに重きを置き、以下の行動を取ってください。 接触を最低限にする 部下へのストレスが限界なときは、相手との接触を必要最低限にするのがおすすめです。交流は仕事の話や相手から話しかけられたときだけにし、自分からは接点を持たないようにしましょう。 部下との相性が悪い場合は、無理にコミュニケーションを取るのではなく、お互いに距離を置いたほうがうまくいく場合もあります。 ただし、交流が少ないうえ態度まで硬いと部下も違和感を持つので、接する際は柔らかい言葉や口調を意識してください。 上司や管理職に相談する ストレスが限界に達するほど部下の態度や行動に問題がある場合は、自分の上司・管理職に相談してみてください。相談することで配置換えを検討してもらえたり、第三者から部下に直接注意してもらえたりする可能性があります。 また、すぐには対処してもらえない場合でも、状況を報告しておけばいざというときに力を貸してくれるでしょう。 部下への接し方で上司から具体的なアドバイスがもらえる場合もあるので、悩みを社内の人と共有してみてください。 部下へのストレスを限界までためない工夫が大切 部下といっても、もともとは「異なる考え方や価値観を持つ他人」であり、接する中でストレスを感じることもあります。部下に対してストレスを感じたときは、できるだけ早く原因を特定し、ストレスを軽くする付き合い方や考え方を身に付けてください。 また、誰かに話を聞いてもらって、限界に届く前にストレスを発散させるのも欠かせません。 話す相手は家族や友人でもOKですが、話を聞いたうえで具体的なアドバイスが欲しい場合は、キャリアコンサルタントに相談してみるのがいいでしょう。 キャリアコンサルティングでは、人間関係の悩みや部下のマネジメント方法についても相談できます。うまくストレスの原因を見つけられないときも、一緒に状況を整理して原因を探してくれるので、悩める上司の「心強い味方」となってくれるはずです。