働いても、働いても、給与が上がらない。
上司のパワハラが酷い。
職場の人間関係にイライラする。
いつも損な役回りが回ってくる。
雑用ばっかり押し付けられる…
もうこんな職場、こんな仕事、やってられない!!
とやりきれなくなってしまったり、溜まりに溜まったストレスと不満が爆発してしまったりする経験は誰でも一度や二度は必ずあります。大丈夫、あなただけではありません。
そこで今日は、そんな「職場に嫌気がさした時」にぜひおすすめしたい行動をご紹介させていただきたいと思います。
まずはゆっくり休む!
「やってられない!!!」という心の叫びが聞こえたら、もうかなり精神的には疲労困憊、追い詰められている可能性があります。
だからこそ、今何よりも必要なのは「ゆっくり休む」ことです。
仕事から離れて、「仕事から忘れる時間」を作り、頭と心と体を一旦リセットしましょう。
週末の土日でゆっくり休むのもいいですが、思い切って有給をとって休んでみるのもおすすめです。
「有給なんて申請しにくい…」という職場もあるかもしれませんが、有給休暇は、労働基準法で定められた働く人の権利です。よほどの繁忙期でもない限り、本来ならその申請に躊躇する必要はありません。
「有給を申請して理由を聞かれた時に、なんて言ったらいいかわからない…」と悩んでしまう人もいるかもしれません。本来、有給申請に理由は必要ないものですが、これもやはりそんな正論はなかなか通用しないもの。
もしも適切な理由が思いつかなかったら、「ずっと行けなかった、歯医者に行きたいので」とでも言っておきましょう。健康に関することであれば、どんな上司も「ダメ」とは言いにくくなるはずです。
仕事が忙しくて有給で休むことに抵抗がある場合は、定時で仕事を切り上げて帰る日を1日作ってみるのもおすすめです。いつもよりも明るい時間に会社を出るだけでも、気持ちは随分リフレッシュできるでしょう。
「やってられない!!」は、他人の状況や意見、行動などに振り回され、自分を大切にする時間や、自分に向き合う時間がないことに対する心のサインです。
「自分のための時間」をきちんと作って、「寝る」「食べる」「遊ぶ」「体を動かす」「旅行に行く」「ショッピングをする」など、自分の好きなことにしっかり時間を使ってみましょう。
やってられない状況を分析する
自分のために時間を使い、自分の好きなことをしたら、「やってられない!」という気持ちも少し落ち着いてくるのが感じられると思います。
ここで「よっし!リフレッシュもできたし、明日から頑張ろう」と思えればいいのですが、もし「あーあ、また明日から仕事か…」と、休んだからこそますます明日が来るのが憂鬱になってしまったら、ここで「やってられない状況」を分析してみましょう。
自分のために時間を使い、好きなことをしてリフレッシュした後であれば、客観的に今の状況の何がやってられないのか、見つめられるのではないでしょうか。
そして、「やってられない」理由を
1)自分の行動を変えることで状況が変わる可能性があるもの
2)環境を変えないと状況が変えられないもの
3)ストレス発散しながら、なんとかやり過ごせそうなもの
の3つのどれに当てはまるのか、分類してみてください。
たとえば、職場の人間関係に関するもので
「ちょっとウマがあわない」
「話すたびに毎回イライラする」
「雑用ばっかり押し付けられる」
という内容であれば、自分の行動や相手との関わり方を変えれば変えられる可能性があります。ストレス発散しながら、やり過ごせるものもあるかもしれません。
しかし同じ人間関係に関する悩みでも、自分が変わろうと努力していろいろやってみたけど、やっぱりうまくいかず、異動の可能性もないとなれば、環境を変えないと状況は変えられないでしょう。
「仕事のできない後輩にイライラする」
「同僚や上司の失敗のしりぬぐいが多くてやってられない」
という状況も、仕事ができるようにマニュアル作りをサポートする、失敗しないようにチェックリストを作るなど、ある程度自分の関わり方を変えることで、いくらかは改善できるでしょう。
しかし、他人の行動はなかなか思うようには変えられないですから、最終的には「環境を変える」か「気にしない」のいずれかの道を選ぶ必要があるかもしれません。
「休みが取れない」
「残業代がつかない」
などは会社全体の問題であることも多いですから、環境を変えないと根本的な解決は難しいと思います。
さて、分類してみて、どれが一番多かったでしょうか。
辞めるつもりで行動を起こしてみる
分類の結果、もし主な理由が「自分の行動を変えることで状況が変わる可能性があるもの」であれば、いざとなったら辞めるつもりで自分の行動を変えてみましょう。
「やってられない」原因をそのままにしていては、いつまでたっても状況は変わらず、定期的に「やってられない!!」が爆発する時がやってきます。
そんな状況で仕事をするのは、精神的にもあまり望ましくありません。だからこそ、自分が働きかけることで状況が変わる可能性があるならば、ぜひ勇気をもってそれを試してみてください。
たとえば相手の反応や評価を気にして言えなかったことも、「もし本当に気まずくなったら辞めればいい」と思えば、口に出す勇気がでてきませんか?
人間関係が上手くいかないからといって、何も行動を起こさずに退職するのは、確かにおすすめできませんが、「人間関係を改善しようとしてできる限りの努力はしたが、状況が変わらなかったから辞める」のであれば話は別です。
「上手くいかなかったから、その場から逃げる」のと、「上手くいくために最善を尽くしたけど、状況が変えられなかったので、よりよく働くために場を変える」では雲泥の差があるからです。
また、給与や休日など「環境を変えないと状況が変えられないもの」であれば、仕事を続けながら転職活動を始めてみるのはいかがでしょうか。
幸いにも今は、企業の採用意欲も高く、転職市場は活況です。今よりも条件のいい仕事を探すのは、思っているほど難しくないかもしれません。
「やってられない!」は、そう思えるほど、それだけ真面目に一生懸命仕事に取り組んできたからこその思いだと思います。
そんな時こそ、一度その仕事と少し距離を置いて、状況を捉え直してみてください。