会社によってその期間は異なりますが、1年、半期、四半期ごとに行われる人事評価。
上司からの査定結果が納得がいかないものであったときのモヤモヤ感といったら、ないですよね。

こんなに頑張っているのに、なぜ評価されないのか。
どうしてこの評価なのか。

人事評価に納得がいかないときの対処法をまとめてみました。

まずは冷静に、客観的に、自分で分析する

仕事が合わない

まずは、冷静に、客観的に、自分自身の業績と今の会社全体の状況を分析してみましょう。自分としては、その必要性を感じ、力を入れて取り組み、それなりの成果をあげたものであっても、

・もっと成果を出した社員がいる。
・会社としてその分野が注力分野ではなかった。
・他のことはちゃんとやっていても、会社(上司)が評価対象にしている行動をとっていなかった。

という状況の場合、自分の思いと人事評価が一致しなくなりがちです。

特に査定結果が賞与やインセンティブに反映される場合、予め全体の予算はある程度決まっていますから、評価は「相対評価」の要素が強くなります。

また、たとえば業務上の成果をあげていたとしても、会社(上司)が評価対象にしている行動(たとえば、報連相を小まめに行う、後輩の指導育成を行う、周囲とのチームワークを大切にするなど)をあまり行っていなかった場合は、自分が思っているほどは残念ながら評価されないこともあります。

納得がいかない人事評価をもらった時は、やはりショックですし、憤りも感じてしまうものですが、その感情を発散し、鬱憤が晴れたら、冷静に、客観的に自分の状況を分析してみましょう。

「あ、もしかしてこういうことだったのかな?」と思うものが見つかり、それをこの先の行動に反映していけば、人事評価も変わってくるかもしれません。

何が足りなかったのか、落ち着いて上司に確認する

しかし、いくら冷静になって分析してみても自分だけではわからない、やはり納得のいく理由がみつからないということもあると思います。

その時には、モヤモヤしたままにせず、落ち着いて、自分には何が足りなかったのか、今後どんな行動を意識すればよいのかを上司に確認してみましょう。

上司のタイプにもよりますが、こちらが落ち着いて、冷静に相談すれば、おそらくそれなりには対応してくれる上司がほとんどではないかと思います。

その上司の答えは、納得いくものばかりではないでしょうし、「その価値観は違うのではないか」と思うこともあるかもしれません。

それでも、もし次はきちんと評価をしてほしいのであれば、決して、そこで上司と議論を闘わせてはいけません。

なぜなら議論をしたところで、どんなにあなたの言い分が正しかったとしても、上司があなたの意見に「君の言う通りだ」と気持ちよく同意してくれることはおそらくありえないからです。

議論を交わし、「言いたいことは、言った」という納得感を得る代わりに、「自分の正当性ばかり主張する奴」「面倒な奴」と、上司から取り返しがつかないくらいマイナスの印象を持たれる可能性もあります。今後もあなたを評価する相手がその上司であるならば、これはあまり賢い選択ではありません。

それよりも、会社(上司)の価値観を理解するために、冷静に、落ち着いて上司の話を聞いてください

上司は何を評価基準にしているのか。
なぜそうなのか。
それは、どこが自分の考えや価値観と違ったのか。

そのすり合わせを行うようなつもりで確認すると、次の査定機関にどんな行動に注力すればよいのか、見えてくるのではないでしょうか。

残念ながら、正当な評価をされる可能性がないこともある

このように、人事評価に納得がいかないときは、まずは冷静になって落ち着いて、「なぜその評価になったのか?」を自分なりに分析し、上司に確認することが、次の人事評価を上げる行動につながります。

しかし、残念ながら状況によっては、上司や上司との関係性に問題があり、今回だけでなく、今後も正当な評価をされる可能性がないことも考えられます。たとえば、

☑何かをきっかけに目の敵にされている。
☑仕事に対する価値観、向き合い方など、お互いにどうしても合わない、歩み寄れない。
☑上司がパワハラ・モラハラなどの問題を抱えている。
☑上司が他の社員に対して、傍目にも明らかなえこひいきをしている。
☑上司よりも優秀なため、上司から嫉妬されている。

などの場合は、こちらがどんなに冷静に対応したところで、状況の改善はあまり期待できず、その上司の下で働いている限り、正当な人事評価を得られる可能性は限りなく低いといえるかもしれません。

それでも、納得がいかない評価に対するストレス以上のやりがいや満足感が今の仕事や職場にあればいいですが、もしそうではなく、モヤモヤやストレスが続くような場合には、自分の能力を正しく評価してくれる職場へと、転職を考える必要があるでしょう。

いずれの場合でも、「納得がいかない」というモヤモヤした気持ちをそのままにしていては、仕事にも集中するのが難しくなってしまいます。

それはあなた自身にとっても、非常にもったいない状態です。「納得がいかない」をそのままにしないように、きちんと解消していきましょう。