今の仕事が合わないなら…転職の前にすべき4つのステップ
「今の仕事がどうも合わない。」
「仕事をしていてもちっとも楽しくない。」
「上司とも合わないし、条件も悪いし、もう辞めたい。」
このように感じているからといって、今の仕事を簡単に辞めることはあまり得策ではありません。
しかし、「今の仕事が合わない。」と感じるまま、何となく我慢して仕事を続けてしまっていては、転職のタイミングを逃してしまうこともあります。
「仕事が合わない」と悩んでいるなら、その自分の気持ちにしっかり向き合って、悩みを解消するための行動を起こしましょう。悶々とする今を改善するための4つのステップを紹介します。
1:今の仕事が合わない理由を挙げてみよう
まずは、「今の仕事が合わない」と感じる理由を整理してみましょう。モヤモヤする悩みは、それを整理することで、解消に向かうことができます。
企業トレーニングや自己啓発の分野の第一人者であるデール・カーネギーはその著書「道は開ける」で、次の4段階を踏めば、悩みの9割は追い払うことができるとしています(デール・カーネギー著 「道は開ける」 1999 創元社)。
カーネギーが提唱する4段階のステップは次の通りです。このステップにそって、「仕事が合わない」という悩みを解消していきましょう。
【悩みを分析して解消する方法】(デール・カーネギー)
1)悩んでいる事柄を詳しく書き記す。
2)それについて自分でできることを書き記す。
3)どうするかを決断する。
4)その決断をただちに実行する。
まずは「1)悩んでいる事柄を詳しく書き記す」です。思いつくままに、「仕事が合わない」と感じる事柄を書きだしてみてください。
業務の適性がないのか。人間関係がうまくいっていないのか。社風が自分に合わないのか。業績が上がらず自信がないのか。同じことの繰り返しで、成長感がないのか。本当は違うことがやりたいのか。
理由は複数あるかもしれません。何となく合わないと思っていても、その原因がはっきりするだけで、モヤモヤは晴れるものです。
悩んでいる事柄を書きだしたら、次のステップに進みます。
2:現状で自分にできることはないか、考える
次は、「2)それについて自分でできることを書き記す」です。1)であげた事柄に対して、今の職場でできることはないかを考えてみましょう。
業務の適性がないと感じていたら、自分の長所を今の業務で活かす方法が本当にないかもう一度見直してみましょう。仕事のやり方を変えれば、適性を活かせることがあるかもしれません。また、仕事への適性について上司に相談する、異動の可能性を打診するのも有効です。
職場の人間関係がうまくいっていなければ、人間関係をよくできないか試してみましょう。毎朝気持ちよく挨拶をする、ということを徹底するだけでも人間関係が改善することもあります。
仕事に成長感が感じられなければ、違うやり方や新しい分野へのチャレンジを上司に相談してみるのはいかがでしょうか。あなたの気持ちを知った上司から、新たな提案があるかもしれません。
これらは一例ですが、できることはいろいろあります。実行するかしないかは別にして、悩んでいる事柄を解消できるような行動をできる限り具体的に書きだしてみましょう。
自分で思いつかなければ、信頼できる友人や先輩、キャリア・カウンセラーに相談してみてください。
3:どうするかを決断する
「2)それについて自分でできることを書き記す」ことができたら、それを実行するかしないか、実行するならいつまでにやるのかを決断しましょう。
1度にたくさんのことを行動に移してみるか、まずは1つずつ行動に移してみるかはあなた次第です。
ただし、「何もしない」「放っておく」ということだけは決断しないでください。後で詳しく述べますが、ここで何か1つでも行動を起こすことが、とても重要だからです。
4:その決断を直ちに実行する
そしてやると決断したら、それを直ちに実行に移しましょう。「今の仕事が合わない」と感じているおもしろくない現状をどれだけ変えられるか、ゲーム感覚でトライしてみてください。
「今の仕事が合わない」と思った時に現状を変えるために行動を起こした人と、何も行動を起こさずに仕事を辞めてしまった人とでは、「うまくいかない現状を変えるために行動を起こせたかどうか」という経験の差がつきます。
結果的に現状が変わらなかったとしても、「現状を変えるために自分で考えて、何らかの行動を起こしたかどうか」は、非常に大きな違いになります。
行動を起こせば、必ず何らかの結果が得られます。現状は変えられなかったかもしれませんが、対人スキルや仕事のやり方、物事の捉え方など、行動を起こしたことで多くの学びがあったはずです。
また、行動を起こせば「現状から逃げずに行動を起こした」という自信がつき、「現状を変えるために自分は何をしたか」を語れるようになります。この自信と経験が、転職の際にあなたの評価を大きく左右するのです。
どうしても現状が変わらなかったらその時は転職を
このように自分で考えて行動を起こしてみると、今の仕事の違う側面が見えてきたり、異動になったり、職場の人間関係がよくなったりと現状が改善して、「今の仕事が合わない」という悩みが解消できることもあります。
反対に、自分がどれだけ頑張っても現状が変わらないこともあります。
周囲に働きかけても、人間関係がよくならない。
仕事の新しいやり方を提案しても、聞いてもらえない。
異動を希望しても無理そうだ。
行動を起こした結果、「どうにもならない」ということがわかったら、ストレスで心身に影響が出る前に転職先を探し始めてもよいでしょう。
上司と合わない場合のストレス限界サイン!嫌いな上司への対処法
人間には相性があるので、上司に対して「合わない」と感じてしまう場合もあります。頻繁に接する上司と合わないとストレスがたまりやすく、時に「もう限界かも…」と思うこともあるでしょう。 この記事では、上司と合わないとお悩みの方に向けて、ストレスの限界サインや限界を迎えたときの対処法を解説します。 合わない上司と働き続けるとどうなる? 合わない上司への対策を見つけられないまま、無理して働き続けることにはデメリットがたくさん。まずは、どのようなリスク・デメリットがあるのかを解説します。 モチベーション・生産性が下がる 合わない上司がいる職場では、どうしても働きにくさを感じます。のびのびと働けない環境だと仕事のモチベーションは下がるため、生産性が低下し成果も出しにくくなるでしょう。 また、上司と合わなくてストレスが限界に達すると、好きだったことや興味のあったことにも無関心になる傾向があります。入社時には興味のあった仕事への熱意も次第になくなり、自分が何のために働いているのかさえわからなくなる場合も多いです。 心身の健康を損なう可能性がある 上司と合わないまま働き続けると、ストレスにより心身の健康を損なう可能性があります。 合わない上司と一緒の仕事では、心は常に緊張状態。そして過度な緊張やストレスは、自律神経のバランスを乱しさまざまな不調を引き起こすリスクが高いです。数日で治る風邪程度ならまだしも、時には命にかかわる重い病気になるケースもあります。 心身の不調は最もわかりやすい限界サインともいえるので、上司が合わないときは細かく自分の健康状態をチェックし、サインを見逃さないようにしましょう。 社内評価が下がる 合わない上司の下で働くと、モチベーションが下がったり心身の不調に陥ったりしやすくなるとお伝えしました。 そして、このような事態が起きると、人事評価も下がりやすくなります。 やる気がなさそう、体調不良で頻繁に休む社員には、会社も厳しい評価をせざるを得ません。 また、評価者である上司もあなたに対して合わないと思っていると、上司の個人的感情で評価を下げられてしまう場合もあります。社内評価が下がると昇進や昇給にも期待できず、成長チャンスも逃しやすいです。 上司と合わないストレスを限界までためない工夫 職場の上司と合わないときは、ストレスが限界に達しないよう、行動や付き合い方に工夫が必要です。ここでは、ストレスを限界までためないためにやるべきことを紹介します。 なぜ上司と合わないのか考える まずはこれまでを振り返り、上司のどんなところが自分に合わないのか考えてみましょう。 たとえば、特定の発言やタイミングでのみ合わないと感じるのであれば、その発言が出ないように話題を選んだり、タイミングを図ったりしてみるという工夫ができます。 「相性が悪い」「相容れない価値観を持っている」など、簡単には対処できない原因がある場合も珍しくありませんが、気持ちを整理するためにも一度は合わない理由を考えてみてください。 一定の距離感を保つ 合わない上司と、無理に仲良くなる必要はありません。「仕事上でしか関わらない人」だと割り切って一定の距離を置くのも、ストレスを限界突破させない有効な手段です。 交流はあいさつや業務上の会話だけにとどめ、それ以外の話は程よく受け流しましょう。 合わない上司と同じ土俵に立ってもストレスがたまるだけなので、心理的に距離を取って自分を守ってください。 上長や外部機関に相談する 上司が合わなくて限界を迎えそうなら、さらに上の上司や人事部に相談してみてください。相談すると、人員を募集している別の部署に異動させてもらえたり、あなたの代わりに上司に注意してくれたりする場合があります。 また、合わないと感じる上司にハラスメント行為や大きな問題行動がある場合は、労働基準監督署や労働組合など外部機関に相談するのもおすすめです。 相談する際は前もって合わないと感じる原因を明確にし、上司に問題行動が見られる場合は証拠を掴んでおきましょう。 仕事で成果を出す 「合わない」「嫌いだ」と上司のことばかり考えると、気づかぬうちに自分で自分にストレスをかけて限界に近づいてしまいます。 合わない上司についてあえて考えないようにして、仕事だけに集中して成果を出すのも限界を回避する方法です。 仕事では結果が重要視されるため、良い成果を収めてしまえば上司からの小言が減り交流機会も少なくなります。また、成果が社内で高く評価されれば昇進の話も出やすくなり、別の部署に抜擢されて合わない上司と離れられる可能性も高まるでしょう。 こまめにストレスを発散させる 上手な付き合い方を身に付けても、合わない上司と一緒に働いている限り、ストレスがゼロになることはありません。 そのため、受けたストレスはこまめに発散させ、定期的にリフレッシュを図ってください。席を立って気分転換する、深呼吸するなどは、職場でもできる手軽なストレス解消法です。 ただし、手軽な解消法だけでストレスを完全になくすのは困難なので、仕事終わりや休日を使ってしっかりリラックスする時間を取りましょう。 上司と合わなくて限界でもやってはいけないNG行動 上司と合わなくて心が限界を迎えると、感情のままに行動したくなるかもしれません。しかし、以下のような行動はあなたにもデメリットがあるので、やらないほうがいいでしょう。 嫌悪感を出す 限界を迎えて心に余裕がなくなると、上司への嫌悪感があらわになりがち。対面した瞬間に嫌な顔をする、声をかけられても無視する、合わない上司に何かと突っかかるなどは、精神的に限界なときに取りやすい行動の代表です。 しかし、嫌悪感を前面に出してしまうと、さらに合わない上司との関係が悪くなってしまうので控えましょう。 あからさますぎる行動は見ている周囲の人まで不快な気持ちにさせるので、あなたの評価を下げることにつながります。 悪口を言う 愚痴と悪口は違います。愚痴とは「言っても仕方がないことを言って嘆くこと」であり、悪口は「他人を悪く言うこと」です。 上司と合わなくてストレスが限界に達すると誰かに話を聞いてもらいたくなりますが、上司を一方的に下げる悪口は聞き手を嫌な気持ちにさせるので言わないようにしましょう。 「こんなことがあって嫌だった、つらかった」のように、出来事や自分の気持ちにフォーカスして話すと、聞き手もあなたに寄り添って共感してくれるはずです。 仕返しを考える 合わない上司があまりにも理不尽だと、「仕返ししてやりたい」と考える方もいるのではないでしょうか。 しかし、大々的な仕返しは成功させるのに綿密な計画が必要であり、行動がエスカレートするとこちらが加害者になる可能性もあるので、やらないほうが賢明でしょう。 上層部や外部機関に相談する、合わない上司に屈することなく成果を上げるだけでも、立派な仕返しになります。仕返ししたいと思うなら、意地悪な方法を選ぶよりも正攻法で勝負したほうが、成功したときに何倍もスカッとするはずです。 上司と合わなくて限界なときに表れるサイン ここでは、上司と合わないストレスが限界にきているときのサインを解説します。サインを見逃すと、不調がさらに悪化し治りにくくなることがあるので注意しましょう。 体のサイン 肩こりや頭痛、めまいが常態化する 常にだるさや疲労感がある 食欲がない・増す 睡眠の質が変化する 体調不良を繰り返す 目に見えたり体感したりできる体のサインは、最もわかりやすい限界バロメーターといえます。 肩こり、頭痛、疲労感、胃痛、下痢、便秘などは、ストレスが限界にきているときの代表的なサインです。 また、大きなストレスは睡眠や食欲に変化をもたらしやすいので「最近眠りが浅い」「食欲がない」「反対にストレス発散で食べ過ぎてしまう」という場合も要注意。睡眠サイクルや食生活が乱れると体の免疫が下がるため、風邪などにもかかりやすくなります。 行動のサイン アルコールや煙草の量が増える 浪費が増える 口数が減る 家事や身だしなみに手を抜く ささいなミスが増える ストレスが限界に達すると、それを発散させようとして行動にも変化が見られます。気を紛らわせようとアルコールや煙草の量が増えたり、何とか楽しいことをしようとしてお金を使いすぎたりすることも…。 反対に、ストレスで頭がいっぱいになって無気力になり、あからさまに口数が減る、家事・身だしなみといった暮らしに欠かせないことにまで手を抜くというケースも珍しくありません。 無気力な自分を何とか奮い立たせても、ストレスが限界だと集中力も低下するため、ささいなミスが増えるでしょう。 心のサイン 人づきあいが面倒になり、家から出たくなくなる 悪いことや同じことばかり考える 不安、緊張、イライラを感じやすく、急に泣き出したりする やる気やポジティブな感情が生まれない 自分を責める 上司と合わないストレスは、心を少しずつすり減らしていきます。 嫌だった出来事やネガティブなことを何度もぐるぐると考えてしまい、不安や落ち込み、イライラなどを感じやすくなるでしょう。 また「上司と合わないのは自分のせい」と自分を責める人も多いですが、ストレスが限界に達すると冷静な判断力を失って自己嫌悪しやすくなります。 合わない上司に限界を感じたときの対処法 上司と合わなくてストレスが限界だと感じたときは、自分を守るために以下の対処法を実践してみてください。 まずはゆっくり休む ストレスが限界に達している状態から解放されるために、まずはゆっくり休みましょう。「人と会いたくない」「何をするにも面倒」だというのなら、あえて何もしないのもアリです。 また、少し気力がわいたら外を散歩してみたり、のんびりと掃除や片づけをしてみたりするのもおすすめ。仕事以外の時間を確保し自分のペースで過ごすことで、少しずつ心が回復していくはずです。 規則正しい生活をする ストレスが限界までたまると、つい生活も乱れがちに。しかし、乱れた生活習慣は気づかないうちに心身に負荷をかけ、さらなるストレスになる場合があります。 「上司と合わなくて限界!」と感じた日でも、できるだけ普段通りに食事や睡眠を取りましょう。整った生活リズムは心身を安定させる効果があるので、気持ちに余裕が生まれやすくなります。 信頼できる人に話を聞いてもらう 現状のつらい気持ちを、信頼できる人に聞いてもらうのも大切です。 ストレスが限界に達するとネガティブ思考が強まりますが、自分を客観視しながら話したり第三者の意見を聞いたりすることで、視野が広がりネガティブから抜け出しやすくなります。 身近な人に話しにくい場合は、キャリアコンサルティングを受けるのもおすすめです。キャリアコンサルティングでは、キャリアや転職に関する悩みだけでなく、働くうえでのモヤモヤや上司との人間関係などについても相談できます。 キャリア・コンサルティング・ラボならオンラインで手軽に相談できるので、ぜひ活用してみてくださいね。 転職する 心身の調子を悪くしてまで、やるべき仕事はありません。 少し上司と合わないだけで転職を検討するのは早計ですが、ストレスが限界を迎えているのであれば、今の会社を辞めて転職するのも一つの手です。 ただし、転職する前には上司との人間関係をよく分析しておきましょう。合わないと感じた原因がわかれば同じような上司がいる職場を避けやすくなるほか、対策を考えておけば転職先で上司との人間関係に悩んだときにも役立ちます。 必要に応じて医療機関を受診する 心身に変化や不調が見られるなら、できるだけ早く医療機関を受診してください。 時間の経過とともに自然治癒する場合もありますが、放置するとさらに状態が悪くなって取り返しがつかなくなる場合もあります。また、不調の原因は実はストレスではなく、大きな病気の初期症状という可能性も。 素人判断するのは危険なので、必要に応じて専門家の診断・治療を受けましょう。 合わない上司に限界を感じたら気軽に相談してみよう 「上司と合わない」は、ほとんどの働く人が一度は感じたことがあるストレスです。 しかし、受けるストレスの度合いやストレス耐性は人それぞれ異なり、一緒に働く同僚がストレスの限界を迎えていないからといって、自分もまだ耐えられるとは限りません。 「上司と合わない」「ストレスが限界」だと感じたら、身近な人やキャリアコンサルタントに相談してみてください。 ストレスや悩みは一人きりで抱えると大きくなりやすいので、第三者の手を借りながら解決していきましょう。
上司と合わないのがストレス…楽になる考え方&うまく付き合う方法
合わない上司の下で働き「毎日がストレスの連続…」という方は多いのではないでしょうか。 しかし、考え方や接し方を少し変えるだけで、合わない上司との付き合いが楽になることがあります。 この記事では、上司と合わないと悩んでいる方に向けて、ストレスを軽減させる考え方や上手な付き合い方を解説します。 ストレスになる!合わない上司の特徴 まずは、多くの部下から「合わない」と思われる上司に多い特徴を紹介します。 自己中心的 日や気分で言うことが変わる、嫌な仕事や責任を押し付けてくる、部下の手柄を横取りするなど自己中心的な上司は、部下から合わないと思われても仕方ありません。 自己中心的な上司と一緒に働くと、意味不明な指示や理不尽な叱責はしょっちゅう。部下は上司から日常的に振り回されるため、非常にストレスがたまるでしょう。 また、自己中心的な上司は自分の能力や実績を過大に評価する傾向があり、自分には甘いのに他人に厳しいのも特徴です。 古いやり方や自分のスタイルにこだわる こだわりが強く自分のスタイルを周囲に押し付けるのも、部下から合わないと思われる上司の特徴です。 上司が自分のスタイルにこだわりすぎると、仕事の成果に直結しない作業に膨大な時間が使われたり、あえて非効率なやり方が選択されたりします。業務がスムーズに進まないので部下はストレスがたまり、次第に仕事に対するモチベーションまで失くしてしまうでしょう。 このタイプの上司は考え方がアップデートできておらず、未だに部下に長時間労働や休日出勤を強いるケースも多いです。 結果や個人的感情で部下を評価する 人事評価は、普段の勤務態度や周囲との協調性、努力の継続など、成果以外のポイントにも注目して総合的に判定する必要があります。 結果を数字で表しにくい職業もあるため、数字だけを見て判定を下しても「正しい評価」とはいえません。 しかし、明確な評価基準がない会社や上司の権力が強い会社では、部下が出した数字、もしくは上司の個人的な感情で評価が決まってしまう場合があります。 頑張っているのに上司が正当に評価してくれないとなれば、部下は上司に不満を持ち「合わない」と感じてしまうでしょう。 能力・やる気不足 上司の中には勤務歴の長さだけで出世して、能力が伴っていない人もいます。他にも、もともとは仕事を頑張っていたのに、上司になってからは立場に胡坐をかいて仕事をサボろうとする人も…。 能力・やる気不足の上司の下で働くと、成長に必要な経験を積ませてもらえなかったりトラブルが起きてもサポートしてもらえなかったりするので、部下はストレスを感じます。 また、能力ややる気が低い「かっこよくない上司」が身近にいると、部下は将来に対する希望が持てません。うまくキャリアプランが描けず、仕事を頑張る意味がわからなくなる場合も多いです。 人間性に問題がある 人間性に問題がある上司は、多くの部下から「合わない」と思われるでしょう。 たとえば、些細なことで感情的になる、暴力で部下を従わせる、他人の人格を否定するような発言をするといった上司は、もはや「合う・合わない」を定義する以前にパワハラに該当する可能性が高いです。 たとえ上司の仕事能力が高かったとしても、人間として尊敬できる部分がないため、部下は一緒に働いていて強いストレスを感じます。 明らかなパワハラ行為が認められる場合は、上司と無理に付き合おうとせず、さらに上の上司や然るべき機関に相談することが大切です。 上司と合わないのは自分が悪い可能性も… 自分が原因で、上司との関係が悪くなっている可能性もあります。上司と合わないと感じたら、一方的に上司に不満を募らせるのではなく、一度冷静に「自分にも悪いところはなかったか?」と考えてみましょう。 最低限のビジネスマナーがない 基本となるあいさつやお礼、業務に関する報連相などは、社会人として最低限身につけておきたいビジネスマナーです。このような最低限のビジネスマナーがない場合、上司から苦手意識を持たれ、それが「合わない」と感じる原因になっている可能性があります。 合わない上司を無意識に避けてしまい、あいさつや返事が疎かになるケースは珍しくありません。 しかし、たとえ合わない上司であっても一緒に働く以上は最低限のコミュニケーションが求められるので、一度普段のあいさつや報連相の頻度を見直してみましょう。 仕事のミスが多い 「上司が頻繁に怒ってくる」「小言が多い」と思っている人もいるかもしれませんが、上司が指摘・注意をするのは、あなたが業務上のミスを繰り返しているからではありませんか。もしもミスの繰り返しで上司から怒られているのなら、上司と合わない原因は自分にある可能性が高いです。 もちろん「ミスをした部下にはどんな怒り方をしてもいい」というわけではないため、注意の仕方によっては上司に原因がある場合もあります。 しかし、ミスが原因で上司との関係がギクシャクしているのなら、ミスをなくせば怒られなくなるので、上司との付き合い方を模索する前にミスを減らす努力が必要でしょう。 社内で上司の愚痴を言っている 上司に対する「合わない」という感情は自然と湧き上がることも多く、無理になくそうとしても難しいです。一緒に働いているとストレスがたまるので、たまには誰かに愚痴を聞いてもらいたいときもあるでしょう。 しかし、愚痴のはけ口に社内の人間を選ぶと、噂となって上司の耳にも入る可能性があります。 合わないと思っていることが上司に知られると、関係が悪化してより一緒に働きにくくなるので、社内で上司の愚痴は言わないほうが無難です。 合わない上司がストレスなら考え方を変えよう 合わない上司と一緒に働くとストレスがたまりますが、少し考え方を変えるだけで負担を感じにくくなる場合もあります。ここからは、合わない上司と働くときに大切にしてほしい考え方を紹介しましょう。 上司と仲良くなる必要はなし 職場は友達をつくる場ではないため、合わない上司と無理に仲良くなる必要はありません。「強い信頼関係を築かないと」のように思い詰めると、悪いプレッシャーとなってさらにストレスを感じてしまいます。 そもそも、異動や退職によって上司または自分が職場を去る可能性もあり、合わない上司との関係はあくまで一時的なもの。「仲良くならなくていい」「いつか離れられる」と考えると、少しは気が楽になるはずです。 反面教師にする 上司から嫌なことを言われた・された際には、反面教師にして学びを得るのもおすすめです。合わない上司を反面教師にすると、上司という「人」ではなく「行動」に目が向くようになります。 「人」に注目してしまうと「上司はひどい人だ!絶対合わない!」と感情がかき乱され、精神的負担になりやすいです。しかし、「行動」に注目すると「こんなことをしたら周囲の信頼をなくすんだな」のように俯瞰的視点を持ったまま冷静でいられるので、ストレスを感じにくくなります。 そもそも上司に期待しない 仕事ができて、人格者で、頼りがいがあって…のように上司に高い理想を持つと、ちょっとしたことで理想が打ち砕かれてストレスになります。 よって、合わない上司にはあえて「期待しない」と割り切るのも効果的。そもそも、上司といっても所詮は「自分より少し早く入社しただけの人」に過ぎず、人間なのでミスもすれば人間性が未熟なこともあります。 期待していないからと上司の存在を無視するのはいけませんが「上司なら~してくれるだろう」と期待を持たないようにするだけでも、ストレスから解放されることは多いです。 合わない上司とストレスフリーで付き合う方法 合わない上司とうまく付き合っていくためには、接し方にも工夫が必要です。ここでは、合わない上司との付き合い方を解説します。 笑顔で丁寧に接する 合わないからといって露骨に嫌悪感を出すのは、人として正しい行動とはいえません。また、嫌悪感を出されれば上司側も良い気持ちはしないので、さらに関係がこじれて悪化する恐れがあります。 合わない上司と接する際は、他の人と接する際と同様に、笑顔で丁寧な対応を心掛けましょう。 なお、後々「言った・言ってない」で上司とトラブルになるのを避けるため、大切な業務連絡は口頭で伝えるだけでなくメールのような証拠が残る形でも送っておくと安心です。 報連相を欠かさない 部下から合わないと思われる上司の中には、頼りがいのない上司もいます。「報告・連絡・相談をしても、大した答えは返ってこないかも…」と予想できてしまう上司には、報連相を省略したくなるかもしれません。 しかし報連相を怠ると、何かミスがあった際に「独断で動いたあなたが全て悪い」と判断される可能性があります。 実のある回答が得られないとしても、「一度は上司の判断を仰いだ」という実績をつくっておくことが大切です。 仕事はできるだけ正確にこなす 仕事でミスをすれば、合わない上司への報告や謝罪が必要になります。合わない上司とは一定の距離を保ったほうがストレスにならないので、自分のミスにより距離が近くならないように、仕事はできるだけ正確にこなしましょう。 また、正確性は一つの優れたスキルであり、「正確に仕事をしよう」という意識は自分を成長させます。 正確性を上げられれば合わない上司と良い距離感が保てるだけでなく、仕事の評価も上がる可能性があり、まさに一石二鳥です。 2人きりを避ける 業務上どうしても避けられない場面もありますが、可能な限り合わない上司と2人きりにならないようにしましょう。 2人きりになってしまうと、合わない上司から話しかけられたら絶対に自分が答えるしかありません。2人きりというのも相まっていつもよりも緊張しやすくなるので、そのぶんストレスも大きくなります。 3人以上だと他の人も答えてくれるため合わない上司との関わりが少なく済み、ストレスも軽くなるはずです。 スルースキルを発動させる 合わない上司とうまく付き合っていくためには、スルースキルが必須です。上司から嫌味を言われたり、業務に必要のないこだわりを押し付けられたりした際には、真に受けず受け流すほうがストレスになりません。 優しくてまじめな人ほど、上司の言うことを真剣に聞いて振り回されてしまいますが、理不尽な要求や悪意が込められた言葉などは、真摯に受け止めなくてもいいのです。 スルースキルが低い人は、「情報の取捨選択」を意識してみてください。業務に必要な話か否かを考え、必要ないと判断した場合には、最低限の配慮として相槌だけ打って深く気に留めないようにしましょう。 どうしても上司と合わないときの対処法 考え方や接し方を変えても、やっぱり上司と合わなくて辛い…という場合もあるでしょう。どうしても上司と合わないときはどうするべきか、対処法をお伝えします。 他の部署に異動を希望する どうしても上司が合わないなら、他部署への異動を希望するのも一つの手です。 異動願いは直属の上司に提出するのが一般的なので、その上司に対して合わないと思っている場合は出しにくいと感じるかもしれません。しかし、上司に何も知らせず他の人に異動願いを出すと不要なトラブルに発展する可能性があるので、まずは上司に提出してください。 なお、直属の上司が異動願いの受け取りを拒否するなら、さらに上の上司や人事部に提出して問題ありません。 転職を検討する 合わない上司と働いて毎日ストレスをため続けると、モチベーションの低下や健康を損なうリスクなどが大きくなります。 どうしても上司と合わないうえ、異動できる部署がない場合には、転職を検討してもいいでしょう。 しかし、次の職場でも合わない上司に当たる可能性はあるため、一時の感情で転職をするのは厳禁。また「上司と合わないから」という転職理由は面接官にマイナスイメージを与えやすいので、面接ではポジティブに言い換えてください。 キャリアコンサルティングを受ける 部署異動や転職は決断するのに勇気が必要なため、なかなか答えが出せずに悩んでしまう人も少なくありません。 そんなときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのがおすすめです。 第三者に相談することで「上司が悪いのか、それとも自分が悪いのか」を客観的に判断してもらえます。「上司のタイプに合わせた接し方のコツ」「今転職すべきかどうか」などもアドバイスしてもらえるため、具体的な解決策が見つかりやすくなるでしょう。 悩みを話すだけでもストレス解消になるので、ぜひ気軽に相談してみてください。 合わない上司ともうまく付き合ってストレスを減らそう 報連相の相手として頻繁に関わる上司と合わないと、興味のある仕事でも楽しめずストレスを感じてしまいます。 しかし「苦手だ」「嫌いだ」とマイナスな感情にばかり目を向けていても状況は改善しにくいので、「どんな考え方・接し方をすればストレスを軽減できるか」に視点を切り替えましょう。 身に付けたコミュニケーション方法やストレスマネジメントは他の人相手にも使えるので、ぜひこの機に磨いてみてください。
仕事で評価されなくてモチベーション低下!疲れた気持ちを上げる方法
仕事をするうえで避けては通れないのが人事評価。頑張っているのに仕事ぶりを評価してもらえないと次第に精神的疲れを感じ、働くモチベーションも下がってしまいます。 しかし、低いモチベーションのまま仕事をしても成果は上がりにくく、さらに評価を落としてしまう可能性も! 本記事では、仕事で評価されずやる気が出ない方に向けて、モチベーションを上げる方法を解説します。 仕事で評価されないとモチベーションが下がる原因 評価とは本来、仕事ぶりから給与や役職を決めたり、社員のモチベーションを高めて成長を促したりする目的で行われます。 たとえ高い評価でなくても「公平性」や「明確性」があり納得できる内容であれば、そこまでのモチベーションダウンにはならないはずなのです。 ではなぜ、仕事で評価されないことがモチベーションの低下につながるのでしょうか?まずは、仕事で評価されないとモチベーションが下がる原因を解説します。 評価基準が不明確 たとえ低い評価でも、納得できる理由なら「次は頑張ろう」「ここを直していこう」と思えるので、モチベーションは下がるどころかむしろ上がります。 しかし評価基準が明確に示されておらず「なぜ低評価になったのかわからない」という場合は、今後どのように頑張っていけばいいのかがわからず、モチベーションが下がる原因に。 評価制度は会社設立時に整え従業員にも公表するのが一般的ですが、中には評価基準を公表しない、もしくは明確な基準がないという会社もあります。このように評価基準が不明確だと、評価されても結果の信ぴょう性が低く、疑問や不満が生まれてやる気低下につながりやすいです。 数値でしか評価してもらえない 売上など数値で見える結果も大切ですが、仕事はそれだけではありませんよね。 数値だけで評価されると、成果の裏にある手間や努力を見逃されたような気持ちになり、働くモチベーションが下がります。 特に、数値化しにくい仕事をしている人にとっては「どれだけ仕事を頑張っても評価されないんだ」と思うきっかけとなり、働く意欲が低下する原因になるでしょう。 「働く人の本質」ではなく「目に見える表面」だけで評価している印象が強いため、会社への忠誠心も失いやすいです。 頑張っても報われないという精神的疲れ 仕事で評価されない時期が長く続くと、「努力しても報われないんだ」という気持ちになるのも無理はありません。今まで頑張ってきた疲れが急に襲ってきて、「頑張っても無駄」という思考になりやすいので、働くモチベーションが一気に下がってしまうでしょう。 また、精神的に疲れると自己肯定感も下がり、どんどんマイナス思考になります。マイナス思考が目の前の仕事に集中できないほどの悩みへと発展し、さらなるモチベーションダウンを招くケースも多いです。 フィードバックがない、または不十分 評価後は、「なぜその評価になったのか」「今後どうしていくべきか」などをフィードバックしてもらわなくては、改善や成長につながりません。 しかし中には、上司からのフィードバックがなかったり、フィードバックの質が悪かったりする会社もあります。このような会社で働くと、評価に対する疑問や不満が解消されず、徐々にモチベーションが失われていくでしょう。 フィードバックに問題があると、評価を下した上司との関係も悪くなりやすく、そこから労働意欲の低下につながることもあります。 評価者に不信感がある 自分を評価する上司に不信感を持っていると、評価を素直に受け入れられません。「本当に公平に評価したのか」「そもそも部下のことをちゃんと見ているのか」とネガティブな先入観を持っているため、どんな評価であっても価値を見出せないのです。 そうすると「評価なんてどうでもいい」となげやりな考えになりやすいので、モチベーションを維持できなくなるでしょう。 この場合、評価者に不信感を持ってしまった「人間関係の悪さ」もモチベーション低下の一因となっているケースが多いです。モチベーションを上げるには、仕事の評価を上げるだけでなく人間関係の改善も課題となります。 仕事で評価されずモチベーションが下がるとどうなる? 仕事で評価されずモチベーションが下がると、さまざまなデメリットが生じます。どのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。 生産性が下がる 仕事のモチベーションが下がると、やる気が出ずにだらだら働いて作業効率を落としたり、集中できずにミスが増えたりします。 頭では「ちゃんとしないと」と思っていても、無意識の気持ちのゆるみが行動に表れるので、生産性の低下が新たな悩みになるかもしれません。 自分本来の力が出せないため、さらに評価が下がる悪循環にも陥りやすく、精神的疲労やストレスもたまりやすくなります。 受け身で消極的になる 評価されないとモチベーションだけでなく自己肯定感も下がり、「自分は何をやってもうまくいかない」という気持ちになりやすいです。 常に強い不安感があるため自発的な行動やチャレンジ精神が失われ、受け身姿勢になる人も少なくありません。 また、自信がなさそうな人や消極的に見える人には周囲も仕事を頼みにくいので、一緒に働く人から信頼を得られず働きにくさを感じるリスクもあります。 会社への忠誠心がなくなる 正当だと感じている場合は別ですが、仕事で評価されないことに納得できていなければ当然会社への忠誠心もなくなります。 「仕事は好きでモチベーションもあるけど、評価してくれない会社に不満があるからモチベーションが上がらない」という人は多いです。 今の会社で働ける喜びや会社の役に立ちたいという気持ちが薄れていくため、転職や退職を意識する人も増えるでしょう。 上司との信頼関係が悪くなる 評価に疑問や不満を持つと、その評価を下した上司との信頼関係に傷がつきます。 「この上司は自分を評価してくれないんだ」と思うことが敵対心を生み、関係がギクシャクしてしまうのです。 仕事は一緒に働く人とのチームプレーで大きな成果を掴めるケースも少なくないため、上司とうまく信頼関係を築けないと、成功や成長するチャンスも逃してしまう可能性があります。 【短期的】仕事が評価されないときのモチベーションの上げ方 ここからは、すぐにできる仕事のモチベーションの上げ方を紹介します。モチベーションが上がれば仕事のパフォーマンスも良くなり、高評価へとつながっていくはずです。 外部から刺激を受ける 映画や音楽に触れる、自己啓発本を読む、モチベーションが高い人と関わってみるなど、外部からの刺激を自分のモチベーションに変える方法です。 良い刺激を受けると気分転換になりますし、努力する人を見たり、新しい考えを取り入れたりすることで気持ちが前向きになります。 特に映画・音楽・読書は、通勤途中のようなスキマ時間でも取り組めるので、少しモチベーションが下がってきたなと感じたらすぐに実践してみてください。 気心の知れた人に話を聞いてもらう 友人や恋人、家族など、心を許せる相手に愚痴や不満を聞いてもらうのも、下がったモチベーションを上げるのに効果的な方法。 話すだけでも気持ちがすっきりするうえ、共感してもらえるとそれだけで心強く思えます。また、相手の話が良い刺激となり、モチベーションが一気に上がる可能性も。 自分の気持ちを吐き出したり大声で笑ったりすればリフレッシュにもなり、精神的疲れも癒されるでしょう。 「5分だけ」頑張ってみる モチベーションが下がると、仕事をするのが億劫になりなかなか作業に着手できないこともあります。 そんなときは「5分だけ」と制約をつけて、仕事をやってみてください。「今日は一日中この仕事をやらないと…」と思うと気が重いですが、「とりあえず5分だけ」と思えば気楽に取り組めます。 人間には、やる気のない作業でも手をつけると「キリのいいところまでやろう」と自然とやる気になる「作業興奮」という心理現象があるので、一度始めてしまえばきちんと作業を継続できるはずです。 【長期的】仕事が評価されないときのモチベーションの上げ方 ここからは、もう少し時間をかけて仕事のモチベーションを上げる方法を紹介します。長期的に取り組むぶん、上がったモチベーションを維持しやすいので、短期的な取り組みと併せてやってみてください。 小さな目標をいくつも立てる 「昨日より早く仕事を終わらせる」「1日30分は資格の勉強をする」のように、仕事に関する小さな目標をいくつも立てましょう。 こうすると毎日のように何かしらの目標を達成できるので、こまめに成功体験が積めてモチベーションアップになります。 大きな目標を一つ掲げるのも悪くありませんが、それだと達成するまでに時間がかかり、途中でモチベーションが下がってしまう事例も少なくありません。大きな目標を達成したい場合は、その目標を細分化して取り組みやすくする工夫をしてください。 ごほうびを用意する 上記で立てた小さな目標を達成した後は、「プチごほうび」で自分を労ってもモチベーションアップになるでしょう。 「今月の売上が先月より良かったら欲しい服を買う」「今の作業が終わったらお気に入りのドリンクで一息つく」のように、頑張るメリットがあれば自然と意欲も湧いてきます。 目標のレベルに応じたごほうびを用意して、仕事にゲーム感覚をプラスすると、働く面白みも感じやすくなるはずです。 規則正しい生活を送る 仕事で評価されずにモチベーションが下がると、つい夜ふかししてお酒を飲んでしまう、朝ギリギリまで寝てしまうなど生活もゆるみがちに。しかし生活リズムが乱れると、心身にかかるストレスレベルは上がり、本来持っているやる気や集中力が出なくなります。 心身の調子を整えこれ以上モチベーションを下げないためにも、基本である「よく食べよく眠る」を意識し、規則正しい生活を継続しましょう。 キャリアコンサルティングを受ける モチベーションが下がると「このまま仕事を続けてもいいのだろうか」「なぜ会社は評価してくれないのだろう」など、さまざまな悩みや疑問が生まれます。 そんなときは、キャリアコンサルティングでプロの意見を聞いてみるのも一つの手です。専門知識を持ったキャリアコンサルタントと話しているうちに、自分では気づけなかった評価されない理由やモチベーションの上げ方が見つかることもあります。 「今後どうしていけばいいのか」を一緒に考えてくれるので、現状を打開する糸口がきっと見つかるはずです。 仕事で評価されなくてもモチベーションを維持する方法 モチベーションは一時的に上げてもあまり意味がなく、高い水準をキープする必要があります。ここからは、仕事で評価されなくてもモチベーションを維持する方法を解説するので、ぜひやってみてください。 仕事に真摯に取り組む 評価されずにモチベーションが下がると、仕事をサボったり作業の手を抜きたくなったりするかもしれません。 しかし、一度ズルをして楽を覚えると、そこから抜け出せなくなる可能性が高いです。「自分なりに頑張っている」とも思えないので成功体験や自己肯定感が育たず、モチベーションは下がる一方でしょう。 評価されない期間が長引くと気持ちが腐りそうになりますが、ぐっと耐えて目の前の仕事に真摯に取り組んだほうが、結果的にモチベーションを維持できます。 一緒に働く人とコミュニケーションを取る 高いモチベーションをキープしたいなら、周囲の人と積極的にコミュニケーションを図り、連帯感を育てましょう。仕事は一人で頑張るよりも、誰かと一緒に頑張っているという意識を持ったほうがやる気が起きやすいです。 また、チームプレーで仕事ができると、周囲の人から「あの人とは仕事がしやすい」と言ってもらえることがあり、それが良い評価につながる場合もあります。 転職に向けてスキルを磨く 会社の評価制度に問題がある場合は、きちんと評価してくれる会社に転職するのも一つの選択肢です。 そして転職を有利に進めるために、今の会社で経験やスキルを積むというのもありでしょう。 こうすると意識が「社内の評価」から「スキルアップ」に切り替わるので、評価を気にせず高いモチベーションで仕事に取り組めます。 評価に固執しすぎず、高いモチベーションを維持するのが大事 仕事で評価されないと、どうしても気持ちは下向きになってしまうもの。モチベーションが上がらないのも当たり前といえます。 しかし、モチベーションを下がったままにしておくことには、多くのデメリットがあり得策ではありません。仕事のモチベーションはほんの少しの工夫や意識の変化で上がる場合も多いので、評価に固執しすぎずうまくモチベーションをコントロールしましょう。 モチベーションを自分で上げられると仕事のパフォーマンスが安定し、それが今後の良い評価にもつながるはずです。
仕事のモチベーションが全くないときの対処法!モチベなしでもいい場合とは?
仕事において重要だといわれているモチベーション。しかしモチベーションには波があるため、時には「仕事のモチベーションが全くない」ということもあるでしょう。 この記事では、仕事のモチベーションがなくなる原因や全くないモチベーションを高める方法、モチベーションゼロでも問題ないケースを解説します。 「仕事のモチベーションが全くなくてしんどい」「モチベーションが下がって困っている」という方は、ぜひ参考にしてください。 「仕事のモチベーションが全くない」はよくある悩み 仕事のモチベーションが全くないと「自分はやる気のないダメ人間だ…」と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか? しかし、モチベーションは感情や状況によって変わるものであるため、意外と「仕事のモチベーションが全くない」という社会人は少なくありません。誰にだって、やる気に満ちてどんな仕事も頑張れそう!と思える日がある一方で、働く意欲が低下してしんどい…と思う日があります。 よって、仕事のモチベーションが全くないからといって、自分を過剰に責める必要はないのです。 後ほど詳しくお伝えしますが、場合によっては仕事のモチベーションが全くなくても問題ないこともあります。「モチベーションを気にしすぎない」のも、実は良い対処法の一つです。 仕事のモチベーションが全くない理由 仕事のモチベーションが全くなくなってしまう人は、以下のような理由や問題を抱えていることが多いです。 仕事がつまらない ルーティンワークが多い職種の人や、一通りの業務経験を積んだ30代に多い理由です。 自分に適性がない仕事をしていたり、仕事がマンネリ化していたりすると、働く面白みを感じられません。仕事をしていてもやりがいがなくつまらないため、モチベーションが下がってやがて完全になくなります。 毎日が同じことの繰り返しのように感じて、スキルアップや自分の将来に対する不安も膨らみやすく、それもモチベーションがなくなる一因です。 頑張っているのに評価されない 人事評価の納得性が低く、頑張っているのに評価されないと感じる場合も、仕事のモチベーションは全くなくなってしまうでしょう。 これは、評価システムが不透明、上司の独断・偏見で評価が決まる会社でよく挙げられる理由です。 評価されないと収入アップや昇進にも期待できず、社員はいつしか「この会社で頑張っても意味がない」と考えるように。頑張る意義や目的を失えばモチベーションが上がらないだけでなく、気持ちまで落ち込みやすくなります。 ※仕事で評価されないことへのモヤモヤは、こちらの記事で詳しく紹介しています! https://career-lab.biz/column/work_evaluation/ キャリアビジョンがない キャリアビジョンとは、仕事だけでなくプライベートも含めた将来の理想像のことです。「こうなりたい」というキャリアビジョンを明確に描けると今後の目標や今やるべきことが具体的になり、自然と仕事のモチベーションが高まるでしょう。 しかしこのキャリアビジョンがなかなか見つからないと、自分が何のために働いているのかがわからなくなります。 「今の仕事を続けていいのだろうか」と迷いやすくなるため、目の前の仕事にも集中できず、働くモチベーションがゼロになるケースが多いです。 待遇が悪い 「給料が低い」「労働時間が長い」「休日が少ない」 このような待遇の悪い会社で働くと、会社から正当に評価されていない、自分は搾取されていると感じて不満が溜まるので、モチベーションは全くなくなるでしょう。また、無意識のうちに「仕事=ただ辛いだけ」という認識になりやすく、働くことそのものに嫌気が差す場合も。 給与が低いから生活が苦しい、労働時間が長いからプライベートの時間がないといった状態が長く続けば、疲労が蓄積してネガティブな気持ちが先行しやすくなります。 人間関係に問題がある 仕事はチームで行うことがほとんどだからこそ、職場の人間関係は仕事のモチベーションに大きな影響を与えます。 一緒に働くと苦痛を感じる人との仕事は、どれだけ興味のある内容であっても楽しいと感じにくく、働くモチベーションを激減させるでしょう。 なお、職場の人間関係にトラブルがありお互いにギクシャクしている場合はもちろん、職場に尊敬できる人や信頼できる人がいない場合も、仕事のモチベーションはなくなりやすいです。 プレッシャーが大きすぎる あなたは「前回と同じ失敗は絶対にできない」「自分の責任をしっかり果たさなくては」などと考え、自分で自分にプレッシャーをかけすぎていませんか? プレッシャーは適度であれば仕事に良い緊張感をもたらす効果がありますが、度が過ぎると負担となってモチベーションをなくす原因になります。 また、モチベーションが全くないのに周囲の期待に応えようと自分を追い込んでしまう人も多く、さらに大きなストレスを抱えてしまう場合も珍しくありません。 私生活のストレス ここまで読んでも原因が見つからなかった人は、私生活のストレスにも目を向けてみましょう。 私生活が安定していない、プライベートで悩みがあるなど私的な問題が原因で仕事のモチベーションがなくなるケースも多いです。 仕事と私生活は切り離して考えるべきではあるものの、完全に意識を切り離すことはできません。特に30代以降は、結婚・出産・子育て・介護など、私生活における変化が多く、ストレスを抱えやすいといわれています。 仕事のモチベーションが全くなくても問題ないケースとは モチベーションは大切であるものの仕事において必須ではなく、全くなくても問題ない場合があります。ここからは、モチベーションが全くなくても問題ないケースを解説しましょう。 モチベーションはないけどプロ意識はある 働く上で一番求められるのは、モチベーションではなく成果です。成果が見えにくい職種でも、あなたが働くことで滞りなく業務が遂行されているのであれば、きちんと成果を収めているといえます。 そして、成果はモチベーションが全くなくても、プロ意識があれば出せるもの。 プロはモチベーションに関係なく仕事をするのが当たり前なので、たとえやる気がなくても安定したパフォーマンスで仕事をこなして誰にも迷惑をかけません。 よって、常にプロ意識を持って仕事ができるのであれば、モチベーションは全くなくても問題ないでしょう。 一時的にモチベーションがないだけ モチベーションはその日の気分によっても変動し、特に理由がなくても上がったり下がったりします。また、大きな仕事をやり遂げた際も、一時的に「燃え尽き症候群」のような心理状態になり、モチベーションがなくなりやすいです。 そもそもが同じ高さを維持できないものなので、モチベーションが完全になくなっても数日で復活するようであれば、大きな問題ではありません。 ただし、モチベーションだけに頼って仕事をすると、やる気の増減が激しく成果にもムラが出やすくなるので注意しましょう。 仕事以外のことにモチベーションがある 仕事へのモチベーションが全くなくても、趣味やプライベートに対して高いモチベーションがあるなら、特に対処は必要ないでしょう。 たとえば趣味にモチベーションを注いでいる人も、その趣味だけを毎日やり続けることはできませんよね。趣味を楽しむためにはお金が必要で、お金を得るためには働かないといけません。 そうすると自然に「趣味のためにお金を稼ごう」という思考になり、それが仕事のモチベーションになります。 割り切れて大きな苦痛を感じない 仕事のモチベーションが全くないことを「辛い」と感じるか「まあいいか」と感じるかは、人それぞれです。 お伝えした通りモチベーションは仕事に必須ではないため、全くないからといって絶対に危機感を持たないといけないというわけでもありません。 「モチベーションが全くないけどまあいいか」と割り切れて苦痛を感じない場合は、そのまま過ごすのもアリ。モチベーションは時間の経過とともに上がることも多いので、あえて放っておくのも一つの手です。 全くない仕事のモチベーションを高める方法 なくても問題ない事例もあるものの、多くの人はモチベーションが全くないと「やる気が出なくてしんどい」と感じるでしょう。ここからは、そんなときに試してほしい、「モチベーションが全くない仕事」のモチベーションを高める方法を紹介します。 仕事から離れてリフレッシュする 仕事のことを一切考えない時間を作り、思いきりリフレッシュしましょう。景色のいい場所に行く、趣味を全力で楽しむなど、リフレッシュできるなら時間の使い方は問いません。 仕事のモチベーションが全くなくなると、やる気のなさをカバーするためにより根を詰めて働こうとする人がいます。ですが、ずっと気を張り詰めていても疲労が蓄積するだけでモチベーションは上がらないので、適度に休息を取り自分を労わることが大切。 一度仕事から離れると気持ちがガラッと入れ替わり、モチベーションの高まりを感じるはずです。 モチベーションが全くない理由を考える 仕事のモチベーションがなくなるのは、単なる気分が原因の場合もありますが、ほとんどの場合はこの記事冒頭で挙げたような理由が原因になっています。 明確な原因がある場合は、原因を取り除けばモチベーションが復活する可能性が高いため「なぜ、自分のモチベーションはなくなってしまったのか」についても考えてみてください。 不安や不満、心のモヤモヤなどを紙に書き出して可視化すると、原因を特定しやすいです。また、原因がわかったら、問題解決に向けてアプローチしてみましょう。 環境や待遇の不満は周囲に相談する 仕事のモチベーションが出ない原因が、職場環境や会社の待遇の悪さにある場合は、周囲に相談してみてください。 環境や待遇の悪さは自分一人で改善できるものではないため、人間関係の問題なら人事部、待遇の話なら上司のように、原因ごとに最も頼りになる人や部署を頼るのがおすすめ。すぐに効果的な対処をしてもらえるとは限りませんが、不満や悩みが周知されればそれを取り除く努力はしてもらえるはずです。 また、上司や他部署の人からモチベーションの上げ方をアドバイスしてもらえる可能性もあり、新たな気づきが得られるかもしれません。 業務量や働き方を見直す 仕事のモチベーションが全くないときは、業務量や働き方を一度見直してみましょう。 習慣化して「負担になっていない」と思っていても、実は業務量が多すぎたり働き方が今の生活に合わなくなっていたりする可能性があります。 「どんな業務量や働き方なら、モチベーション高く仕事ができそうか」を意識すると、キャリアビジョンが見つかることもあり、これから何を頑張ればいいのかがわかるかもしれません。 仕事にゲーム性をプラスする 仕事中、急にモチベーションが下がったときは業務に「ゲーム性」を見出してみてください。 たとえばいつもと同じ業務でも、いつもより「早く終わらせる」「きれいに仕上げる」などを意識すると、仕事に遊び心が加わって新鮮味を感じられます。 モチベーションが全くないのに「仕事を頑張らなきゃ」と考えると、よりモチベーションが出にくくなるので、目の前の仕事だけに集中できる環境を作るのがポイント。 どんな仕事でも毎日続けていればマンネリを感じることがあるので、自分なりの楽しみ方を日頃から探しておきましょう。 キャリアコンサルティングで自己分析する モチベーションが全くないときは、自己分析をするのも効果的です。自分の過去や将来の理想をじっくり掘り下げると、自分のモチベーションがどこから出てくるのかを理解できます。理解が深まればモチベーションのコントロールもしやすくなるので、やる気や成果のムラを一定にする効果にも期待できるでしょう。 そして、自己分析をするなら一人よりも、キャリアコンサルタントと一緒に行うのがおすすめ。 キャリアのプロであるコンサルタントと一緒に自己分析すれば、自然と引き出された会話から自分一人では気づけなかった思考の癖やモチベーションの根源が見えてきます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、オンラインで気軽にキャリアコンサルティングが受けられるので、ぜひ活用してみてください! 仕事のモチベーションが全くないときこそ焦らない! 仕事のモチベーションがなくなると「どうにかしてモチベーションを上げないと」と焦りがち。また、中には「モチベーションが全くないから、もう会社を辞めたい」と考える人もいるかもしれません。 しかし、モチベーションは時々で上下するものだからこそ、モチベーションに突き動かされた衝動的な行動は禁物。 モチベーションが全くないときは自分と向き合うのにちょうどいいタイミングでもあるので、今の自分にできる精一杯の工夫をしながら、仕事やプライベート、将来について考えてみましょう。
仕事で評価されない原因は?低評価が続くと起こるリスクや対処法も解説
「仕事が評価されなくて辛い」「頑張っているのになぜ評価されないんだろう」 このように、仕事で評価されず悩んでいるのではないでしょうか?頑張っているにもかかわらず仕事で評価されないと、これ以上何を頑張ればいいのかわからず、働く意欲まで低下してしまいます。 しかし、あなたが仕事で評価されないのは、何か見落としている原因があるのかもしれません。 この記事では、仕事で評価されない原因や低評価が続くと起きること、評価を上げるための方法について解説します。 仕事の評価が全てではない 仕事で評価されないと、自分という人間を否定されたような気持ちになるかもしれません。「自分なりに一生懸命頑張ったのに…」というやるせなさもあり、ひどくがっかりするでしょう。 しかし、最初に知っておいてほしいのは、仕事の評価はあなたという人間そのものの評価ではないということ。たとえ能力が高くてもすぐには評価されない事例もあるため、今の仕事の評価だけで自分の価値を決めないようにしてください。 仕事の評価はあなたを値踏みするためのものではなく、至らないところを再認識し、良いところをさらに伸ばすためのものです。 働く上では結果が求められ、それに応じた評価も意識する必要がありますが、それだけにこだわると他人の評価ばかり気になって疲れてしまうので注意しましょう。 仕事で評価されない原因 なぜ仕事で評価されないのか、その原因を把握しましょう。ここでは、よくある「仕事で評価されない原因」をお伝えするので、自分や会社に当てはまるものがないかチェックしてみてください。 成果の見えにくい仕事をしている この世にはたくさんの職業が存在しています。そして「〇件の契約を取った」「〇〇円売り上げた」のように、仕事の成果が目に見える職業ばかりではありません。 たとえば総務や経理、組織の管理部門などは成果を数値化しにくく、公正な評価が特に難しい職種だといわれています。成果が見えにくい職業は、評価が難しいからこそ評価制度が曖昧な会社も多いです。 このような職業に就くと、仕事が評価されずに落ち込んだり、低評価を挽回したくても何をどう頑張ればいいのかがわからなかったりして、悩みやすくなります。 会社が求める努力をしていない 「頑張っているのに評価されない」「成果を上げているのに評価されない」 こんな悩みを持っている方もいるかもしれませんが、そもそも仕事は頑張りや成果が必ず評価されるものではありません。いくら頑張って成果を上げても、それが会社の望むものではない場合、仕事で評価される日はこないでしょう。 会社から求められるものは、勤務歴やポジションに応じて変わります。就職直後は「仕事を覚え、成果を上げること」を求められても、数年後には「成果を上げつつ、後輩を育てること」を求められたりするのです。 仕事で評価されないのは、会社からの要求の変化に気づかず、間違った方向の努力をしているからかもしれません。 上司や周囲との関係に亀裂が生じている 周囲とうまく連携を取りながら働くのも、大切な仕事です。「業務に直接関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、良好な人間関係は仕事をスムーズにし、結果的に成果も上がりやすくなります。 よって、上司や一緒に働く人とうまくコミュニケーションが取れないことが、低評価の原因になっているケースも考えられるでしょう。 周囲と良い関係を築けない人は、報告や連絡、相談も遅れがちで、信頼されにくい傾向にあります。また、周囲の人と距離を置くぶん頑張りにも気づいてもらいにくくなり、本来なら評価されるべき努力が見落とされる場合もあるでしょう。 自分を過大評価している 「仕事で評価されない」と感じる原因は、あなたが自分を過大評価しているからという可能性もあります。仕事の評価に不満や疑問を持ったときは、自己評価と他者評価にズレが生じていないか確認するのも大切です。 自己評価を高めることには、自分の行動に自信がつく、仕事にポジティブに取り組めるようになるなど良い面もあります。 しかし、根拠なく自己評価を高めてしまうと「自分が間違うはずがない」という思い込みで仕事を進めて失敗する、他者を見下して人間関係を壊すといった問題行動も増えやすいです。 仕事の評価は、結果だけでなく仕事ぶりや周囲とのコミュニケーションも加味した総合評価なので、普段の自分の言動を振り返ってみましょう。 会社の評価制度に問題がある 仕事で評価されない原因は、会社の評価制度に問題があるからかもしれません。たとえば以下のような会社は、評価制度に問題があるといえるでしょう。 評価基準が曖昧または不明 上司の私的な感情が評価に直結している 年功序列で評価される 評価基準を公表しない会社や、それどころか明確な基準が存在していない会社もあります。 このような会社は、そもそも本当に公平な評価が行われているのかさえ疑問です。業務能力ではなく上司の「好き嫌い」が評価に直結している可能性もあり、会社に対して不信感を抱くでしょう。 また、近年は減少傾向にあるものの、中には年功序列で従業員を評価する会社もあります。働きぶりではなく勤続年数や年齢で評価が決まるため、従業員としては不平不満を感じやすく、モチベーション低下につながりやすいです。 仕事で評価されないと起きること 仕事で評価されないことには、さまざまなリスク・デメリットがあります。どのようなリスク・デメリットがあるのか、一つずつ解説していきましょう。 仕事のやる気が下がる 頑張っているのに評価されない期間が長引けば「何のために頑張っているんだろう」と疑問を持つのは当然のこと。 評価されるためだけに仕事をしているわけではありませんが、やはり努力が認められないと頑張る気力も尽きてしまいます。仕事のやる気が下がるためやりがいや面白みも感じにくくなり、毎日会社に行くのが辛く感じるかもしれません。 仕事のやる気がなくなると、それを理由にさらに評価が下がる可能性もあり、悪循環が生まれやすくなります。 スキル・キャリアアップに悪影響が出る 新しい仕事や重要なポジションは、仕事で評価された人が優先的に任されます。 よって、仕事で評価されないと何年働いても同じ仕事しか任せてもらえず、スキルアップの妨げになるでしょう。そうなると「自分は何もできない」とさらなるマイナス思考に陥りやすくなるほか、仕事中に時間を持て余して会社に居づらくなる可能性もゼロではありません。 さらに、評価されないのを理由に転職を検討する際にも、スキル不足により就ける職業が限られ、キャリアアップに悪影響を与える可能性があります。自分の成長機会が減ってしまうのは、仕事で評価されない大きなデメリットといえるでしょう。 収入が上がらない 収入は、仕事のやりがいを感じる要素の一つです。しかし給与は、仕事ぶりが認められて昇給したり昇進して手当てが付いたりして上がるものなので、仕事で評価されないと大幅な収入アップは見込めません。 収入が思うように増えないと、モチベーションが保てず働く意欲を失う、いつまで経っても生活にゆとりが生まれないなど、さまざまなデメリットがあるでしょう。 収入が少なさが気がかりで結婚・出産に踏み切る勇気も出にくくなるため、人生の選択肢が狭まってしまうリスクもあります。 仕事で評価されないときの対処法 評価されない現状から抜け出すには「把握」と「行動」を積み重ねる必要があります。ここからは、仕事で評価されないと感じたときに試してほしいことを紹介するので、ぜひ取り組んでみてください。 評価基準を把握する 評価を上げたくても「どんな行動が評価されるのか」を正確に把握していないと、間違った努力をしてしまう可能性があります。 仕事で評価されないときは、会社の評価基準や上司が自分に求めていることを再確認しましょう。 なお、誤った自己評価が「仕事で評価されない」と感じる原因になっている場合もあるので、自分を客観視するのも大切。「上司の立場から見た自分」「同僚の立場から見た自分」のように、複数の視点から総合的に判断すると、より自分を客観視できるでしょう。 評価されている人を見習う 仕事で評価されないときは、評価されている他人を注意深く観察してみるのもおすすめです。一見自分と大差がないように感じる相手でも、評価されているということは必ずどこかに違いがあります。 評価されている人の言動から「あんな風に成果をアピールすればいいんだ」と理解できたり、「自分はここができていなかったんだ」と気づいたりするかもしれません。 また、このような姿勢は上司の目に「意欲的」「前向き」と映ることが多く、良い評価につながりやすいです。他人と自分を過剰に比較する必要はないものの、自分にはない他人の良いところは積極的に見習っていきましょう。 気長に成果を出す どれだけ頑張ったところで、仕事は結果が伴わなければ評価されにくいです。そのため、今まで以上に成果にこだわるのも、仕事で評価されないときに試したい方法の一つ。成果が数値化しにくい職業に就いている人でも、業務効率や生産性を上げる、一緒に働く人のサポートに徹するなど、できることはたくさんあります。 ただし仕事の評価は、たった一度好成績を収めただけでは上がらない場合がほとんどです。スピード昇格や大きな成果を狙うと挫折しやすいので、コツコツと気長に成果を積み上げていく感覚のほうがいいでしょう。 すぐには高評価につながらなくても、あなたの頑張りを見てくれている人は必ずいますし、安定的に成果を出せばきっと会社からの評価も上がっていくはずです。 自発的に行動する いくら能力が高くても、指示されたことしかできなければ、仕事で評価されません。受け身な姿勢は、仕事に対する意欲が低いと思われる原因になります。 「やったほうがいいとわかっていたけど、指示されなかったからやらなかった」なんてことが起きる可能性も考えられるため、受動的な人は周囲からの信頼も得にくいです。 仕事で評価されないと働くモチベーションも低下しやすいですが、それでも腐らず自発的に行動してください。常に気を張って先回りするのではなく、自分で考えて状況に応じた行動を取るのがポイントです。 手が空いたときに自ら「手伝おうか?」と周囲に声をかける、他の人が見やすいように自らわかりやすさにこだわって資料作成するなど、小さなプラスアルファの行動はいつか大きな評価につながるでしょう。 周囲と良い関係を築く 一緒に働く人を大切にし、良好な関係を築くのも忘れないようにしましょう。 仕事で評価されないと、評価判定をした上司にネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。しかし上司目線で考えると、自分に嫌悪感を持つ部下は「扱いにくい」です。そして扱いづらい部下には大事な仕事を任せられないため、結果として評価も低くなってしまいます。 無理にご機嫌取りをする必要はありませんが、一緒に働くからには相手に敬意を払い、適度なコミュニケーションを取らなくてはいけません。 しっかり挨拶するのはもちろん、報告・連絡・相談を徹底し、周囲から「一緒に働きやすい」と思われる人を目指しましょう。 転職を検討する 上記で紹介した通り、仕事の評価は自分の頑張りによって上げられる場合があります。 しかし、適性のない仕事に就いて自分の強みを活かせない場合や、会社の評価制度に問題がある場合は、努力しても評価は変わらない可能性が高いです。 そんなときは、自分を適切に評価してくれる会社への転職を検討してもいいでしょう。 ただし、自分の強みを活かせる業務内容か、正当な評価基準を設けている会社かなどをよく調べないと再び同じ悩みに直面するので、自己分析と企業研究は必須です。 評価されない悩みはコンサルタントに相談するのもおすすめ 仕事で評価されないと、ついつい自分を責めてしまいがちです。しかし仕事の評価が自分の全てではないため、自責の念を感じるのではなく前を向いて「今の自分に何ができるか」を考えましょう。 また、自分一人ではどうしても客観的視点を取り入れにくいので、第三者の意見を聞いてみるのもおすすめ。キャリアコンサルティングでは、仕事で評価されないと悩む方からの相談にも応じています。 「客観的に見て自分の働きぶりはどうか」「評価を上げるために自分は何をすべきか」などの疑問に的確なアドバイスが欲しい方は、ぜひプロのキャリアコンサルタントに相談してみてください。
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