仕事が合わないから辞めたい。
今の仕事をしていても、まったくやりがいが感じられないし、成長感もあまりない。
でもだからといって、他にやりたいことはよくわからない・・・。
そんなキャリアの袋小路に入ってしまったら、一度こんなふうに考えてみませんか。
今の仕事の合わない業務、比較的合う業務を書き出してみる

今の仕事が合わないことはよくわかっているけれど、自分に向いている仕事もやりたい仕事はよくわからない。
そんな時は、今の自分の仕事を冷静に分析してみましょう。
どんな仕事も様々な業務から成り立っています。そのなかで「比較的自分に合わない業務」「合う業務」は何なのか、それぞれ書き出してみましょう。
今の仕事のなかでも、この業務だけは本当にイヤ。あるいは、この業務をやっている時は、比較的、気が楽。
そんな業務を思い出してみてください。たとえば、
・お客様と話すのは好きだけれど、今売っている商品があまり好きではない。
・一人で黙々と資料やデータを作成しているときは楽しいけれど、人と関わったりチームワークで何かを進めたりする業務はあまり合わない。
・誰かのサポートをする業務は合っているけれど、自分が表にたって行うのは性に合っていない。
・ロジカルに対応しなければならない業務はどうも合わない。
・自分一人でガンガンやるのは合っているけれど、社内調整が必要な業務が負担で合っていない。
など、3つくらいは思い浮かぶでしょうか。
「今の業務に、自分に向いていると思えることなんて何もない!」
という場合には、自分に向いていない業務の反対の業務なら自分に合うのか、学生時代のアルバイト経験なども思い出して、想像力を働かせて「自分に合いそうな業務」を考えてみてください。
「自分に合いそうな」のは業務ではなくて、扱う商品やサービスでも構いません。
「やっぱり食べるのが好きだから、飲食に関連することがしたい」
「ファッションが好きだから、ファッションに関連することがしたい」
こうしたレベルで構わないので、自分の興味の方向性を見つけるきっかけを探してみてください。
「自分に合う業務を中心にできる仕事」を探してみる
「自分に合う業務」はどんな業務なのか、少しずつ見えてきたら、次はその「自分に合う業務を中心にできる仕事」を探してみます。
まずは社内の異動で希望が叶うかどうか、そこから探ってみましょう。
勤務条件や職場の人間関係にも不満があるなら話は別ですが、そこに問題がなく「仕事が合わない」だけが問題であれば、いきなり転職を考えるのはあまり得策ではありません。
転職して同じように勤務条件や人間関係に満足できなかったときに、後悔が非常に大きくなるからです。
社内に「ここの部署ならやりたい」と思える部署、業務はないか。社内制度や上司への相談でそこに異動できる可能性はないか、考えてみましょう。
このときに、社内で扱う商品やサービスがそもそも合わないと、「転職するしかない!」と思ってしまいがちですが、もしそうであれば、転職を考える前に自分に合わない商品やサービスを扱う会社をなぜ就職先として選んでしまったのか、それを振り返ってみてください。
「採用担当がいい人だったので、いい会社だと思ってしまった」
「社員の雰囲気がよく、社風がよいと感じられた」
「給与がよかった」
など原因を把握することで、転職活動で同じ基準で転職先を選んでしまうことのないようにしておきましょう。
さらに、「就職先を決めた時にいいなと思ったことを、手放していいのか?」を冷静に自問することも必要です。
どうしても社内に可能性がなさそうであれば、休日に時間をとって、じっくりと転職情報サイトを調べてみます。そして、「自分に合う業務」を軸に「こんな仕事をやってみたい」と思える仕事や気になる会社をリストアップしておきましょう。
どうしても「合う業務」がわからなかったら「未経験OK」の仕事から探してみる
「社内にもやりたい業務はないし、でも自分に合う業務もわからない」
そんな場合には、転職情報サイトの「未経験OK」という仕事のなかから、自分が興味を持てる仕事がないか、探してみましょう。
年齢にもよりますが、「未経験OK」の仕事は、それなりの研修制度があるため、今あなたがどんな仕事をしていたとしても未経験からチャレンジできる仕事です。
つまり今の合わない仕事を離れて、新たなキャリアを築ける仕事です。
その中に興味のある業界、やってみたいと思える仕事はないか転職するつもりになって探してみましょう。
その業務を自分の仕事にしたいのか、もう一度考える
どっぷりと転職情報サイトを見てみて、いかがでしたでしょうか。
この時の自分の気持ちに向き合って、その業務を本当に自分の仕事にしたいのかどうか、もう一度考えてみましょう。
今の待遇。
今の職場。
今の人間関係。
今の環境。
すべてを捨てても、新たな可能性にチャレンジしてみたいのか。仕事内容以外の条件が、今より悪くなる可能性があるとしても、その業務に転職したいのか、冷静に自問してみてください。
この時に何かひっかかることがあったり、あるいは転職情報サイトをみても、興味が持てるような案件はなかった、あるいはあまり心が動かなかったという状況であれば、どんなに今の仕事が合わなくても今は転職するタイミングではないかもしれません。
いい転職をするには、エネルギーが必要です。転職情報サイトをみていて、「これもいいかも」「あれもいいかも」と少しでもワクワクする気持ちがあれば、今が転職するタイミングですが、そうでなければ、無理に活動をしてもいい結果には繋がりにくいものです。
求人情報をみても特にワクワクしない。
自分に合いそうな仕事はよくわからない。
そんな場合は最後の手段です。
どうしてもやりたいことがなければ、仕事以外で新しい活動を始めてみる
「自分のやりたいことがわからない」
それは、自分が「これがやりたい!と思えるモノ・コト」、「自分の価値観を刺激するようなヒト」にまだ出会っていないということだと思います。
ここまでのステップで自分に合うことの方向性も、やりたいこともまだよくわからずモヤモヤしていたら、一度仕事から離れて、プライベートの行動範囲を広げ、新しいモノ・コト・ヒトに出会う機会を作りましょう。
習い事、ボランティア、プロボノ活動など、何かおもしろそうなことをみつけて新しいことを1つ始めてみると、視界が広がり今までとは違う考え方、価値観が生まれます。その中に自分に合っていることや、やりたいことがあるかもしれません。
また、新たな出会いで視点が変わり、自分自身の仕事の捉え方が全く変わる可能性だってあります。今の仕事が、全然違って見えてくるかもしれません。
「今の仕事は合わないけれど、やりたいことがない」という袋小路から脱出するためには、行動あるのみです。行動を起こせば、景色が変わり、新たな選択肢が見えてきます。
「そうはいっても仕事が忙しくて、時間がない」といっていると、モヤモヤした状態はずっと続いてしまいます。ぜひどこかで時間を作り、こんな時こそ自分のキャリアを考える時間を作ってみましょう。