仕事にも会社にも慣れてきた、入社2年目。
仕事や会社がわかってきたからこそ、仕事が辛い・・・ということは、よくあります。

でも今の状況は朝起きるのも辛いほど。
だけどまだ2年目だし、せっかく入社した会社を辞めるのもなんだし、どうしていいかわからない…と行き詰ってしまったら、こんなふうに考えてみませんか。

2年目で仕事が辛いのはなぜ?

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そもそも、入社2年目で仕事が辛くなってしまうのは理由があります。

入社して学生から社会人に、学校から会社にと新しい環境で、新しい人間関係を築き、仕事を覚えるために必死だった1年を過ぎると、次のような変化が起きたり、現実がわかってきたりするからです。

【2年目で仕事が辛くなる、よくある原因】

1)仕事に慣れてきて、周囲からももう「新人」と扱いされず仕事量が増えた。

2)仕事に慣れてきたけれど、全然できない。または自分には合わない。

3)勤務環境があまりにも過酷(長時間労働、残業代が支払われない等)で、1年経ってもまったく改善されない

4)会社に慣れてきて、会社の実情がわかって、自分には合わないとわかった。

5)もともと、仕事も人間関係も辛かったけれど、2年目になっても状況が変わらず本格的に辛くなってきた。

6)上司が異動で新しい上司になり、マネジメントスタイルが大きく変わった。

このように、2年目は仕事がつらくなってしまう可能性があちこちにあります。「多少は仕方ないんだな」と思えたら、辛い今を乗り越える、または変えるためにどうすればいいのか考えてみましょう。

仕事が辛いときの対処法

「仕事が辛い」と思うのは、大きく次の2つの要素があります。

①仕事ができなくて辛い(ノルマが達成できない、自分には難しすぎる)
②仕事が自分に合わなくて辛い

あなたの場合はどちらでしょうか。

もし前者ならば、今しっかりと仕事に向き合うことで、「仕事ができない」を乗り越えられる可能性もあります。そのとき、あなたは大きく成長しているはずです。

嫌いな仕事でなければ、もしくは(後述もしますが)人間関係に問題がなければ、ここで踏ん張ることが社会人としての成長につながると客観的に状況を捉えてみてください。

ただし、もしきつすぎるノルマや高すぎる要求があまりにも苦しければ、転職を考えたほうがいいかもしれません。

もし後者で、1年やってみた結果「仕事が自分に合わなくて辛い」と気づいたならば、今が転職を真剣に考える時です。

仕事を続けながら、求人情報をチェックすることから始めてみると、辛い気持ちの気分転換にもなるでしょう。

人間関係が辛いときの対処法

「仕事が辛い」には、「人間関係が辛い」という状況が含まれることも少なくありません。

そのように人間関係が辛い時、それは①上司と合わない、②同僚や職場の人と合わない、③両方と合わないという3つのパターンがあるでしょう。

いずれにしても、人間関係がうまくいっていない場合は、自分から変わることで改善のきっかけになることがありますので、今の状況が変えられないか試してみる価値はあります。

・相手の顏を見て、明るい表情で挨拶をする。

・何かを教えてもらったり、手伝ってもらったり、支えてもらったりしたら「ありがとうございます」とお礼を言う。

・手が空いたときには、「何かすることありますか」「手伝えることありますか」と声をかけてみる。

・会社や部署にかかってきた電話を積極的に取る。

このような、「何気ないけれど忘れてしまいがちなこと」をきちんとやるだけでも、職場での人間関係の風向きが変わってくることがあるので、ぜひ試してみましょう。

また、①の上司と合わない場合は、仕事の報告や相談をあえて「自分が十分だと思っている以上に小まめに」やってみるのも一案です。

上司との関係が上手くいっていない時は、仕事の報連相が不十分で上司があなたに不満を募らせていることが原因のケースもよくあります。

この場合、自分ではしているつもりでも上司から見ると足りない状況なので、自分で「小まめにするようになったな」と思うくらいで、ちょうどよかったりします。

「仕事は仕事と割り切ればいい」とはよく言われますが、なかなか割り切れないからこそ辛く感じてしまうのが人間関係です。

「場」を変えれば解決することはありますが、転職した先で人間関係に恵まれるとは限りません。そのためにも一定期間は、現在の人間関係を改善するために努力をしてみましょう。

結果的に状況が変わらず、転職することになっても、今の辛い状況で人間関係を改善するためにした努力は必ず次の職場でも生きてくるでしょう。

※上司と合わないから辞めたいときには、辞める前にできることもあります。試してから辞めても遅くはありませんよ。

上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと

「辛いのは我慢しなければいけない」わけではない

「それくらいみんな思っている」
「仕事が辛いのは当たり前」

誰かに相談するとこんなことを言われることも多々ありますが、仕事が辛いのは必ずしも我慢しなければいけないわけではありません。

人間関係が辛いと思って自分の行動を変えてみても、相手の行動は変わらないこともあります。

仕事が辛いのを乗り切るために、いろいろ考え方を変えたり誰かに相談してみたりしても、どうにもならないときもあります。

そんな時には、今の仕事を続けながら、転職活動をしてみましょう。休みが週に1日でもあれば、転職情報サイトに登録でき、転職エージェントに相談に行けます。今の条件で、転職できる会社を探してみてください。

第二新卒の求人は意外に多く、今の会社で働く以外に多くの可能性があることに気づくでしょう。人によっては就職活動で落ちた会社に、リベンジ就職することもできるくらい、第二新卒市場は活況です。

実際に転職しなくても、転職エージェントから客観的な話を聞けば現状の見方が変わるかもしれません。その他のキャリアコンサルティングサービスを受けてもいいでしょう。

2年で会社を辞めることに後ろめたい気持ちがあるかもしれませんが、新卒入社者の3割は入社3年以内に転職しています。後ろ髪を引かれているうちに、働く意欲そのものをすり減らしてしまっては元も子もありません。

辛い2年目を今の会社で乗り切って、大きく成長できることもあります。

しかし、他にもっと楽しく働ける会社に転職することもできます。

自分の気持ちを大切に、悔いのない選択ができるよう応援しています。