「これは本当に自分のやりたい仕事なのか・・」毎日仕事をしていて、ふと疑問に思ったことはありませんか?

または就職や転職などで仕事について考えた時、「自分のやりたい仕事がわからない」と迷路に入ってしまっていませんか?

仕事で「やりたいことがわからない」という人は、見つけなければならない「やりたいこと」をつい勘違いしてしまっていることもあります。自分のやりたいことがわからなくなったら、このように考えると少し気持ちが楽になりますよ。

1:やりたいことは「仕事以外」だっていい

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もしかして、仕事のなかでやりたいことを見つけなければならないと思っていませんか。

1日のうちの8時間かそれ以上を費やす仕事が「やりたいこと」なら、確かに人生は充実したものになります。仕事の勤務時間も楽しく過ごせるでしょう。

しかし、やりたいことは「仕事以外」だっていいのです。

仕事以外でも「やりたいこと」が見つかれば、「そのやりたいことをやるために、この仕事が必要なのだ」と納得できるようになります。「仕事でやりたいことがわからない」なんて思いはどこかになくなるでしょう。

たとえば、あるホテルのフロントとして働くAさん。

彼女は、好きなアーティストのコンサートの全国ツアーに参加することに生きがいを感じています。だから、全国どこのツアーでも行きやすいように、彼女は「1勤3休」という特殊なシフトを組むそのホテルを勤務先として選びました。

もちろん、フロントスタッフとしての仕事はきっちりこなし、お客様とのコミュニケーションにもやりがいを感じていますが、彼女は最初から「ホテルのフロント業務」がやりたかったわけではありません。

「自分の趣味(=仕事以外のやりたいこと)に十分に時間を費やし、そのための資金を稼げる仕事」がしたかったのです。

「仕事でやりたいことがわからない」と思ったら、いっそのこと「仕事以外」に目を向けてみませんか?

一生の趣味にできるようなことに出会えるかもしれませんし、もしかしたら仕事としてやりたいこともみつかるもしれませんよ。

2:やりたいことは「小さいこと」からでいい

「やりたいことがわからない」という時、その「やりたいこと」はどんなイメージでしょうか。

新サービス(新商品)を開発してお客様に喜んでもらう
海外勤務をして世界を舞台に活躍する
大型案件のプロジェクトリーダーになる
いつか独立して起業する

そんな大きな目標を描ければもちろん素晴らしいですが、やりたいことは「大きなこと」ではないといけないと思うと、今の自分から離れすぎていてよくわからなくなってしまいます。

やりたいことは、「小さなこと」からでもいいんです。

今日は、会議資料をノーミスで作成しよう。
あのお客様に喜んでもらえるような提案(対応)をしよう。
今現場で困っているこの問題をなんとか解決しよう。
部署で自分が講師になって勉強会を開催しよう。

こういう「目の前に今すぐできそうなこと」を目標にして、それを達成するということを繰り返していると、「小さな目標をたてる」「それを達成する」という習慣が身につきます。

小さな目標を立ててそれを繰り返していくこの「スモールステップ法」は、「大きな目標を達成するには、目標を細分化し、小さな目標達成を積み重ねよう」と「大きな目標ありき」で語られていますが、大きな目標がなくても実はとても有効です。

小さなやりたいことを見つけてそれを達成していく、つまりスモールステップで階段を少しずつ登っていくうちに見える景色が変わってきて、今まで見えていなかった「やりたいこと」がみえてきますよ。

3:やりたいことは自分がワクワクできることならいい

もしかしたらスモールステップで階段を上っていった先にみつけた「やりたいこと」が、大きなことやかっこいいこと、皆からすごいと言われたり、褒められたり、高い収入を得られたりする仕事ではないかもしれません。

でも、自分がそれに対して「ワクワク」できることなら、それにぜひ自信をもってください。

それをやっていてワクワクできること、それがあなたの「やりたいこと」です。

「でもこれじゃ、稼げないし」「地味な仕事だし」「大したことないし」など、否定的な感情を持たずに、その「ワクワク」する気持ちに正直になってみましょう。

「どうせ」や「面倒くさい」をやめればきっと見つかるものがある

「やりたいことがわからない」という方のなかに意外に多いのが次の2タイプです。

1)「どうせ私にはできないし…」「どうせあいつは優秀だから」と「どうせ」が口癖になっているタイプ
2)「でも面倒くさいし・・・」と行動を起こしたり、新しいことを始めたりするのが苦手なタイプ

いかがでしょう。思い当たることはありませんか?

自己啓発分野のパイオニアとして世界的に知られ、自身も放送業界や生命保険会社で大成功をおさめたアール・ナイチンゲール(1921-1989)は、「人間は自分が考えているような人間になる」という名言を残しています。

「どうせできない」と思っていたら、その言葉通り、「どうせできない」人間になってしまいます。「面倒くさい」といっていたら、「面倒くさくて何もしない、見つけられない」人になってしまうでしょう。

それではもったいないと思いませんか。

やりたいことがわからなかったら、まずは「どうせ」と「面倒くさい」をやめることから始めて、小さなワクワクや小さな達成感を大切にしてみましょう。

きっとそのなかに、何か「やりたいこと」がみつかると思います。