仕事で失敗しない人はいません。
とはいえ、仕事で失敗して職場やお客様など周囲に迷惑をかけてしまったら、どうしたって気分は落ち込むものです。たとえ周囲への損害や影響が少ない失敗だったとしても、自分の至らなさや力不足にやりきれなくなってしまうことがありませんか。
失敗してしまったのはもうどうしようもなく、あとはこの失敗を糧にできるように気持ちを切り替えていくしかありません。それでも落ち込む気持ちがどうにも止められなかったら、こんな方法を試してみませんか。
うっかりの失敗と本気の失敗
どちらも真剣に向き合って具体的な対策を考える
失敗には大きく2種類あると思います。
1つは「つい、うっかり」という不注意から起きてしまう失敗で、ケアレスミスといわれる類のもの。もう1つは、真剣に取り組んでいたが、結果が失敗だったというものです。
いずれの場合も、失敗して落ち込む気持ちを切り替えるための一歩は、失敗の原因にきちんと向き合って、二度と同じ失敗をしないように具体的な対策を立てることから始まります。
「つい、忘れていた」「つい、入力を間違えた」という「つい、うっかり」という不注意から起きてしまう失敗は、失敗の原因といっても「自分の不注意」といってしまえばそれまでのように感じてしまい、対策も「今度からそうしないように気を付ける」で済ませてしまいがちですが、それでは不十分です。
「次から忘れないようにするためには、どうしたらいいのか」
「入力を間違えないようにするにはどうしたらいいのか」
という視点から、「うっかりミス」が起こらないような具体的な対策を考えていきましょう。「入力間違いをしないように、2回チェックする」「忘れないようにするために、業務マニュアルやチェックリストを作る」など、いろいろ考えられることがあると思います。
なかには、そもそも業務量が多く、大量の業務をこなさなければならないためにミスが起こりやすくなっていることもあると思います。その際には上司に業務量や業務の効率化について相談するなど、周囲を巻き込んでいきましょう。
真剣に取り組んでいた結果が失敗だった場合、それは失敗ではなく、成功までの1つのプロセスにすぎません。今回うまくいかなかった原因を分析し、その課題を洗い出して具体的な対策をたて、それを実行すれば、成功にまた一歩近づくことができるでしょう。
信頼できる、前向きな人に気持ちを聞いてもらう
もう二度と同じ失敗をしないように、何らかの対策をたて、「失敗が自分の糧になった」「この失敗を機に、1つ成長できた」と思えると、気持ちはいくらか前向きになってくるのではないかと思います。
それでもまだ、気持ちが落ち込むときには、自分の周りにいる、信頼できる前向きな人(上司や、先輩、同僚、恋人や家族など)をランチや飲みにでも誘って、話を聞いてもらいましょう。
上司や先輩であれば、何かアドバイスをくれるかもしれませんし、同僚なら「私もこんな失敗があるよ」と笑ってくれるかもしれません。何もなくても、仕事の失敗に限らず、「落ち込む気持ち」は信頼できる人にただただ話を聞いてもらうことで、自分の気持ちも整理でき、落ち着いてくるものです。
落ち込んでモヤモヤした気持ちを、一度外に吐き出してしまいましょう。
好きなものを食べて、しっかり寝る
「残念ながら、自分の周りにそんな人はいない」「いるけれども、忙しそうで時間をとってもらえなそう」そんなこともあるでしょう。
そんなときには、自分の好きな美味しいものを食べ、しっかり睡眠をとってください。心と体の健康はつながっています。
心が元気でないときには、食べることもままならなくなったり、いい加減になったりしてしまいますが、こんな時こそ、美味しいものを食べ、栄養をつけましょう。そしてゆっくりお風呂にでも入り、しっかり睡眠をとってください。日頃、睡眠が不足しがちだと疲れが溜まっていると、思考回路もネガティブになりがちです。
仕事で失敗をして落ち込む時こそ、きちんと食べて、しっかり寝て、日頃疲れている体を労り、疲労の回復を図ってください。ジムに寄って体を動かし、一汗流すのもおすすめです。
体の疲れがすっきりする頃には、前向きな気持ちも生まれてくるでしょう。
自分や他人を責めるのではなく
失敗から何を学んで成長できるかに目を
仕事で失敗すると、「何が悪かったのか」「誰が悪かったのか」という犯人捜しをしたり、「自分は悪くないんだ、仕方なかったんだ」と正当化する道を探したりしてしまいがちです。
しかし、犯人捜しをしていては、いつまでたっても前向きな話にはなりません。それよりも、「この失敗から何を学んで、次にどう生かすか。自分自身がどう成長できるか?」という視点をもって、失敗に向き合ったほうが、はるかに建設的だと思いませんか?
失敗をネガティブなものではなく、「学びの機会」「成長のチャンス」と捉え、失敗を受け入れてみてください。落ち込む気持ちもきっといくらか、軽くなってくると思いますよ。