仕事と子育ての両立は、簡単なことではありません。それでもなかには、仕事と子育てを両立し、どちらも楽しみながらイキイキと働くワーキングマザーもいます。

彼女たちが仕事と子育ての両立をこなすコツは、賢い時間管理術にあります。両立上手なワーキングマザーへのインタビューからわかった、「仕事と子育てを両立させるための賢い時間」の7つのポイントを紹介しましょう。

1:一人で集中できる!早朝の時間は大切なワークタイム

ワークタイム

仕事と子育ての両立をこなすワーキングマザーに共通しているのが、一人で集中できる早朝時間の活用です。電話もかかってこないこの時間は、じっくり考える仕事をするのに最適な時間帯です。

家族よりも2~3時間早い4~5時に起き、メールチェックや返信、企画書やプレゼン資料の作成をこの時間に行えば、1日の仕事を前倒しして進めることができます。

特に保育園や小学校低学年の子どもを抱えるワーキングマザーは残業ができません。一人で完結する仕事を早朝に行えば、日中の時間をミーティングや職場でのコミュニケーションや情報共有、顧客対応などに有効に使えます。

ワーキングマザーの悩みの一つが、顧客や職場との情報共有やコミュニケーションの時間が少なくなってしまうこと。早朝時間の有効活用でその悩みも改善することができます。

2:朝食はメニューを定番にして簡単に

朝食

家族が起きるまでに一仕事済ませたら、朝食の準備の時間です。忙しい朝を乗り切るために「我が家の朝食ルール」を決めて、時短を実現しているワーキングマザーも少なくありません。

「朝食のメニューはパンと果物と決めている」「ご飯と納豆か目玉焼き」「おにぎりと具だくさんのおみそ汁だけ」「2~3種類のメニューをローテーションさせている」等、手軽にできるメニューを決めておけば、何を作るか迷う手間も省けます。

子どもが小さいうちは、作る時間の短縮に加え、「子どもが食べる時間」をいかに短縮できるかも重要問題です。子どもの食べやすいパンやおにぎり、ホットケーキや野菜ジュースなど好みに合わせて、子どもが食べやすくバランスのよいメニューを決めておきましょう。

3:通勤時間にメール&ニュースチェックで時間を有効活用

通勤時間

どんな隙間時間も無駄にできないワーキングマザーにとって、通勤時間も重要なワークタイム。スマートフォンなどを活用すれば、満員電車のなかでもメールやスケジュールチェック、SNSやニュースチェックなどの情報取集ができます。

また、イヤホンで英語などのヒアリングの勉強にあてたり、気になるビジネス書を読んだりとキャリア・スキルアップに充てているワーキングマザーもいます。

仕事以外でも、夕食のメニューをチェックしたり、子育て情報をチェックしたりする時間に使えば、家事や家での調べものの時間を短縮できます。

4:ランチタイムは社内外とのコミュニケーションタイムに

ランチタイム

会社の上司や部下や同僚、あるいは取引先と関係構築するための夜のお付き合いができないワーキングマザーにとって、ランチタイムは貴重なコミュニケーションタイム。「ランチタイムはお客様と」と決めているワーキングマザーもいるほどです。

また、営業関連職ではない人も、仕事と子育てを両立させるために、職場の人とのミーティングやコミュニケーションに、ランチを活用している人も多いのです。ランチタイムで職場の同僚や上司と家族に関するざっくばらんな雑談や情報交換をしておけば、急な早退や遅刻、欠勤をしなければならない時に理解してもらいやすくなります。「残業ができない分、少しでも仕事を」と、ランチを仕事の時間にする人もいますが、時にはその時間を周囲とのコミュニケーションにあててみましょう。

相手にとっても、終了時間が決まっているランチタイムは、誘いに応じやすいため、仕事の質や、仕事のやりやすさが、一段アップしますよ。

5:夜は仕事を持ち込まずに家庭と仕事のメリハリを

子どものお迎え時間や帰宅時間まで、徹底的に生産性と効率化を追求するワーキングマザーも、「夜は家に仕事を持ち込まない」「夜は仕事をしない」という人がほとんどです。

夜は、家族と向き合って過ごす時間に。一緒に夕食を食べ、子どもと遊んだり、話を聞いたり、宿題をみたりした後は、明日の朝に備えて早く寝る…とメリハリをつけることで仕事と子育てのバランスが取れていきます。

6:時短家電に家事サービスなど使えるものは何でも使う!

掃除や食べた食器の後片付けなどの家事は、自分の代わりにやってくれる家電にお任せしてしまいましょう。「ルンバ」や「食洗器」、「洗濯機の予約機能」などの時短家電の活用で、家事の負担を減らすことができます。

また、毎日ではなくても週に1度、月に数度家事サービスを利用して、掃除などの負担を減らしているワーキングマザーもいます。

食材の買い物も、食材宅配サービスを活用すれば買い物にいく時間を短縮できます。食材だけでなく惣菜メニューも充実し、野菜のお任せセットなど食材を選ぶ手間も省けてしまうサービスもあります。

共働き世帯の増加に伴い、ワーキングマザーを支えるサービスや商品が次々に生まれています。うまく生活に取り入れて、家事の負担と時間を減らしていきましょう。

7:家事は家族みんなで!夫や子どもと家事を分担

そして最も大切なのが、夫や子どもの育児や家事への協力です。夫には「ゴミをだしてもらう」「洗濯物を干してもらう」「ルンバのスイッチを入れてもらう」など、できることから家事を分担していきましょう。

また子どもも小学校に上がった頃からは、お手伝いとして家事の戦力になります。「お風呂掃除をする」「洗濯物をたたむ」「掃除機をかける」など、家事を教え、子どもにも家事を分担しましょう。

家族皆が快適に過ごすための家事は、母親だけの仕事ではありません。「皆で気持ちよくすごせるように、皆で家事をしよう。」と子どもや夫にも依頼することで、家族の一体感も高まります。

仕事と子育てを両立するコツは、早朝や隙間時間をフル活用しつつ、他力をうまく使うことにあります。予定通りにいかないことも多々ありますが、今回紹介したワーキングマザーの知恵をできることからでも試してみると、毎日を少し変えられるかもしれません。