職場の人間関係が良好であれば、仕事は本当に楽しいものになります。しかし仕事の人間関係がストレスになってしまうと、どんなに好きだった仕事も辛くなり、やりがいを感じられず、「もう辞めたい…」という気持ちがどんどん膨らんできてしまいます。
少しばかりなら、我慢しよう。
そう思って頑張ってきたけれど、いよいよストレスも限界!もう仕事を辞めたい!と思ってはいるけれど、その次の行動がなかなか踏み出せないときは、こう考えてみませんか。
人間関係で辞めても全然OK!と自分を認める
もしかしたら、仕事の人間関係に悩んでいる今、辞めたい気持ちが高まる一方で、どこかに「人間関係くらいで仕事を辞めるなんて…」と罪悪感を持ってしまう気持ちはありませんか?
人間関係の問題なんて、多かれ少なかれ、どこの職場にもある。
それは誰に言われなくても、自分自身よくわかっている…。
そんな気持ちから、人間関係が問題で辞めることに引け目を感じてしまうかもしれませんが、その必要は全くありません。
本音の転職理由で最も多いのは人間関係や、人間関係に基づく評価に対する不満です。
人が今まで頑張ってきた、そして慣れている仕事を辞めて、新しい環境へと踏み出すには相応のエネルギーが必要ですが、そのエネルギーとなるのは、「キャリアアップをしたい」「他にやりたいことがあるから」という前向きな思いよりも、現状への不満のほうがよほど大きなエネルギーとなります。
だから、人間関係が原因で転職するのは本当によくあること。人間関係が嫌だからという理由で辞めたって、全然OK。
人間関係がストレスで辞めたいと思ったら、まずは「それでいいんだ」と気持ちを受け入れて、転職に向けて自分の背中を押してあげましょう。
そして「それでいいんだ」と自分の気持ちを認めた後の、自分の気持ちの変化に向き合ってみてください。
「そうだ、辞めよう!」と思ったら辞める
「辞めてもいいんだ」と思ったときに、「なら、もう辞めよう!」と気持ちが軽くなり、前向きになれたなら、もう迷うことはありません。今の仕事を続けながら、転職活動を始めましょう。
「それならもう辞めよう」と思えたということは、もう充分、自分なりに我慢をし、それなりにがんばってきた、もしくはとっくに堪忍袋の緒が切れていたということ。
人間関係の問題は、確かにどこの職場にもあります。新しい職場の人間関係がよいとは限りませんし、転職活動のプロセスで次の職場の人間関係まで計り知ることは難しいですが、少なくとも職場が変われば新しい人間関係を築いていけます。
ストレスのなかで仕事をしていても、いい仕事はなかなかできません。生産性もあがりません。自分自身を成長させることも難しいでしょう。
今は転職市場も売り手市場ですから、今の職場よりも自分に合う職場、仕事を見つけられる可能性は大いにあります。
行動を起こさなければ、現状は変わりません。ストレスフルな今を変えるために、ぜひ行動を起こしてください。
「でもやっぱり…」と思ったら、
心にひっかかる原因を探す
しかし、「辞めてもいいんだ」と思っても、何かがどこかひっかかる…ということもあると思います。
そのときは、その「ひっかかる気持ち」に丁寧に向き合い、何がひっかかっているのか解きほぐしていきましょう。
おそらくそれは、大きくわけると、人間関係の悪さと天秤にかけても釣り合うくらいの「何か」が今の職場にあるか、現状を変えて転職することに不安があるか、どちらかではないでしょうか。
人間関係は確かに最悪だけれど、この仕事は本当に好きだし、やりがいを感じている。待遇や給与はいい。通勤は便利。オフィスが気に入っている。大手企業で社会的ステイタスや安定感がある…。
こうした、人間関係のストレスに見合うだけの「何か」がある場合は、転職以外の選択肢を考えるのも1つです。
周囲に相談できる人がいるならば、ぜひ勇気を出して相談してみましょう。何か打開策が見つかるかもしれませんし、気持ちを話すだけでも、モヤモヤした思いがスッキリするかもしれません。
異動申請ができる職場であれば、異動を申請したり、もしくは「これは仕事!」と感情を抜きにしてとことん割り切ったり、あるいは、趣味などで職場以外のコミュニティを持つようにするものおススメです。自分の周りの人間関係が、職場の人間関係が中心になってしまうと、その人間関係が悪いのは非常に大きなストレスとなりますが、職場以外に趣味などで人間関係を持つ場があれば、職場の人間関係のストレスも発散し、紛らわすことができるからです。
ストレスフルな現状は、我慢をして耐えていても何も変わりません。
ストレスが少しでも少ない環境で、いい仕事ができるように、勇気をもって今を変えるための一歩を踏み出しましょう。