「仕事辞めたい…」と思っても、その先のことを考えたり、環境を変えたりすることに躊躇してしまっていませんか。

実は20代の今ならば、選択肢は貴女が思っているよりもいろいろあります。

20代で仕事を辞めた先に何があるのか。
今後のキャリアはどうなるのか。

「辞めたい」気持ちのその先にある可能性を考えてみましょう。

本当にやりたい仕事、働きたい会社に転職するなら今

0826

「仕事を辞めたい」と思う背景には、様々な思いがあるでしょう。

もし今の仕事が自分に合わず、本当にやりたい仕事が他にあるのなら、どんな仕事であれ20代のほうが圧倒的に転職しやすいです。

また、「今の会社の社風が合わない」と思うのであれば、自分に合う社風の会社を探すのも20代のほうがより多くの選択肢から探せます。

「本当にやりたい仕事ではない、なんて贅沢ではないか」
「社風が合わないなんて、甘いのではないか」

という後ろめたさがどこかにあるかもしれません。しかし、これから先、長く働きたいのであれば、やりたい仕事に近く、自分に合う社風の会社のほうがストレスも少なく、高いパフォーマンスを上げられます。

結果的に自分の望むような会社とご縁がなかったとしても、20代で今のうちに「今の会社以外の可能性」を探っておけば、今の会社で働き続ける納得感は高くなります。

本当にやりたい仕事、働きたい社風があるのなら、仕事を続けながら20代のうちに転職の可能性を探ってみましょう。

本気でやりたいことに今からチャレンジするのも遅くない

また、転職以外で本気でやりたいことがあるなら、20代の今からチャレンジすることは決して遅くありません。

社会人になって数年経ち、会社でも責任のある仕事を任されるようになると、「もう28だし…」とゼロから新しいことにチャレンジすることに躊躇してしまう気持ちもどこかに生まれます。

しかし、65才の定年まで働くとしてもまだ40年以上あります。「仕事人生」はこれから先のほうがずっと長いので、20代で方向転換するのは決して遅くはありません。

たとえば筆者の友人は、新卒でシステムエンジニアとして入社した会社を数年で退職し、弁護士の勉強を始めました。資格を取得するには数年かかりましたが、30代以降は弁護士として新たなキャリアを築いています。

また、事務職として働いていた別の知人は、WEBデザイナーになりたいと学校に通い、WEBデザイナーとして転職しました。

会社を辞めてヨーロッパに留学し、留学先の国の商品を輸入販売する事業で起業した人もいます。

身近にも、20代から「本気でやりたいこと」にチャレンジして新たなキャリアを築き始めた事例は数多くあります。

勇気を出して「本当はやりたかったこと」にチャレンジするのも、今ならハードルが低いことを忘れないでください。

辞めたい」を乗り越えたからこそ磨けるキャリアもある

辞めたい気持ちに従って辞めるのも一つですが、今の会社で「辞めたい」という気持ちを乗り越えれば、社会人として大きく成長できます。

もし社内に信頼できる上司がいれば、「辞めたい」気持ちを素直に相談してみましょう。

真剣に答える上司の言葉に、思わぬヒントや活路が見つかることもあります。仕事に対して違う捉え方ができるようになるかもしれないし、仕事との距離をうまく取れるようになることもあります。

場合によってはその上司が、あなたが他の部署や他の仕事にチャレンジできるよう、人事に異動をかけあってくれるかもしれません。

同じ会社でも部署や仕事内容が変われば、仕事に対する見方は大きく変わります。新しい部署で新たな仕事にチャレンジするうちに、「仕事を辞めたい」と思っていた気持ちが薄れていくこともあります。

「自分が窮地に陥った時に上司に相談できる」「それによって現状を解決できる」というのは、仕事をしていく上でとても重要なスキルです。

「仕事を辞めたい」という今は、その重要なスキルを身につけ、磨き、自分を成長させるチャンスでもあるのです。

本当のキャリア形成はこれから

社会人になってから数年。

3~5年も立てば仕事を任せられることも増えてきます。自分のキャリアは随分固まってきたように感じますが、本当のキャリア形成はこれからです。

20代の女性には今までのキャリアを軸にさらに深める道も、新たにキャリアを築く道もどちらも拓けています。

「自分はこうだ」「自分にはこれしかできなから」と決めつけすぎず、「もう遅いよ」と諦めすぎず、「辞めたい」のその先に何がしたいのかに向き合ってみてください。