「仕事を辞めたい」と思っても、いざ「辞める」となるとそのタイミングを見極めるのはなかなか難しいものです。
迷っているうちに、タイミングを逃してしまってモヤモヤした時間が過ぎていく・・・なんて状態になってしまっていませんか。
仕事を辞めるのは決して悪いことではありません。これから紹介する条件に当てはまれば、それは仕事を辞めるタイミングだと言えます。胸を張って、退職しましょう。
1:「社内でできることは全てやった」と自信を持って言える

今の会社では、これ以上の成長やキャリアアップができない。
職場の上司とどうしても合わず、ストレスになっている。
会社の仕事の進め方や社風がどうしても合わない。
今の仕事が自分には向いていない。
職場の同僚や先輩など、人間関係が上手くいっていない・・・。
今、あなたが仕事を辞めたいと思っている理由はいろいろあるでしょう。しかしそれが何であれ、仕事を辞める前にその状況を改善するために「できること」が必ずあります。
社内で他にキャリアアップできるような職場への異動を打診したか。
人間関係が問題ならば、それが少しでも改善するような行動を起こしたか。
今の仕事が合わないと決めつけて、見落としていることはないか。
「仕事を辞めたい」と思っている現状に対して、それを改善するために自分ができることがないか、もう一度点検してみましょう。
その結果、「やれることは全てやった」と思え、それでも現状が変わっていなければ(あるいは、変わる見込みもなければ)、今は仕事を辞める絶好のタイミングです。
「社内でやれることは全てやった」と思えるその自信が、面接でのあなたの評価を上げてくれます。きっといい転職ができるでしょう。
※仕事を辞めたい理由に合わせて、仕事を辞める前に「できること」を紹介しています。やっていないことはないか、ぜひ一度確認してみてください。
2:この環境で働いている2~3年後を想像すると暗くなる
このままの環境で働いている2~3年後の自分の姿を想像してみてください。
どんな気持ちになりましたでしょうか。
「まあ、こんなもんか」「仕方ないか」くらいなら、まだ頑張れるかもしれません。
言い返せば、その気持ちがあるなら、今転職しても「前の職場でもっと頑張れたかもしれない」「前の職場のほうがよかった」と後悔してしまう可能性があります。
しかし、暗い気持ちになったり、「いや、やっぱり無理!」とうんざりした気持ちになったりしたら、今が仕事を辞めるタイミングかもしれません。
日によって気持ちは変わるかもしれませんが、何度思い描いても暗い気持ちにしかならないようであれば、この職場に長くいることに対して、あなたの本心が「NO」と言っています。
自分の心の声に素直に耳を傾けましょう。
3:転職で条件が下がっても今の会社に未練はない
今は中途採用市場でも企業の採用意欲が高く、多くの求人があります。転職すれば、今よりも条件が良くなり、年収が上がることもあるでしょう。
しかし、転職は年収を保証するものでありませんから、時には年収が下がることもあります。年収は下がらなくても、会社の規模や知名度、安定度、オフィス環境や福利厚生などが今の会社よりも悪くなることもあるでしょう。
自分の希望の全てを叶える転職は、そうそうありません。
仮に転職でいくつかの希望条件がかなわなかったとしても、今の会社に未練はないと心から思えたら、仕事を辞めるタイミングだといえます。
4:今の会社で働いてから少なくとも1年以上は経過している
在職期間が短すぎると、「会社をすぐに辞めてしまう人」という印象を応募企業の採用担当に与えてしまいます。
会社をすぐに辞めてしまうリスクがある人を採用したい企業はありませんから、短すぎる在職期間があると、次の転職活動の書類選考で非常に苦労することになります。
書類選考で苦労しないためにも、できれば2~3年、最低でも1年以上は、在職期間が欲しいところです。
ベストな辞めるタイミングを選ぶなら、在職1年未満は避けるのが賢明です。
どんなに他の条件が揃っていても、できることなら転職するのは入社してから1年以上経過してからにしましょう。
5:仕事で一区切りついた
大きな仕事や重要な仕事が一区切りついて業務量が落ち着いたときは、転職活動を始めるいいタイミングです。
転職エージェントに相談する、転職情報サイトにエントリーするなどして、転職の可能性を現実的に探り始めてみましょう。
ただし、大きな仕事や重要な仕事の途中は、忙しく、その案件に集中したい時ではありますが、最もパワーが溢れている時ともいえます。あなたのエネルギッシュなオーラは、面接でも高く評価されるでしょう。
「この案件が終わったら仕事を辞める」と心が決まっているときには、もし余裕があるならその仕事と並行しながら転職活動を進めるのもありだと思います。
仕事を辞めることが人生でプラスになることもある
仕事を辞めるタイミングがわからない人には、優しく気遣いのできる人が多いです。
「今の職場に悪いのではないか」「迷惑がかかるのではないか」と気になってしまうかもしれませんが、あなたが辞めても、人手が必要なら会社は他の人を採用しますから、心配はありません。
なかには、「仕事を辞める」ことに抵抗や引け目を感じてしまう人もいますが、仕事を辞めることは決して悪いことではなく、仕事を辞めて「働く場」を変えて人生が好転することは本当によくあります。
今までの馴染みのある環境から、仕事を辞めて未知の環境に踏み出すのは勇気が必要かもしれませんが、その新しい環境が今よりもずっと自分がイキイキと働ける場である可能性も高いのです。
勇気を出して、仕事を辞めるタイミングを見極めてみてください。