新入社員として、同期みんなと同じスタートラインから仕事を始めて1年。
入社2年目ともなると、その仕事の成果に差が出てきます。思うように仕事の成果を出せていないと、同期や出来のいい新入社員と比較して、「仕事ができないのが悔しい・・・」と落ち込んだり、モヤモヤしたりすることもありますよね。
そんな時には、こんなふうに気持ちを整理してみませんか。
「仕事ができない」と感じる理由を見つめてみる

「仕事ができない」と感じるには様々な理由があると思います。
自分がそう感じてしまう理由は何なのか、そう感じる理由を見つめてみましょう。
・そもそもミスが多い。
・仕事がなかなか覚えられない。
・頑張っているはずなのに、成果をあげられない。
・上司や先輩に「こんなこともできないのか」と叱られる。
・自分と同じくらいだと思っていた同期が成果を出して、社内で注目されている。
などなど、理由は一つではなくたくさんあるかもしれません。今「仕事ができない」と感じる状況の原因がわかれば、それを改善するための解決策も考えられます。
「嫌味な先輩にいつも文句を言われる」など、感情的になってしまうような理由もあるかもしれませんが、できるだけ冷静になって客観的に理由を事実ベースで洗い出していきましょう。
「仕事ができない」と感じる理由を改善するための具体的な行動を考える
「仕事ができない」と感じてしまう理由がはっきりしたら、その理由を改善するための具体的な行動を考えていきましょう。
たとえばこんな感じです。
➀「ミスが多い」なら、ミスしない工夫を自分なりに徹底的に考える
ミスが多く、それで周囲に迷惑をかけることや上司に叱られることが多く、「仕事ができない」と思っているのであれば、ミスを少なくする自分なりの工夫を考えましょう。
一番おすすめなのは、1つ1つの業務をチェックリスト化し、自分で作成したチェックリストを先輩や上司にみてもらい、漏れがないかをチェックしてもらって、ミスが完全になくなるまで、そのチェックリストをもとに業務を進めることです。
また、経験則ではありますが、ミスが多い社員は自分で勝手に「これはこうやってもいいだろう」「ここはやらなくてもいいだろう」と判断しがちなところがあります。もし今までその感覚でやってきて、ミスが多かったのであれば、ミスなく仕事ができるようになるまでは、会社で決まっているルールに則って行うようにしましょう。
➁仕事がなかなか覚えられないなら自分でマニュアルを作る
仕事がなかなか覚えられないのであれば、自分で一度マニュアルをきちんと作っておくのはいかがでしょうか。
そのマニュアルも、一度先輩や上司に確認してもらい、覚えられるまではそのマニュアルを見ながら仕事をするようにしましょう。
また、何事も「メモを取る」ようにするのも、仕事を覚えるのには役に立ちます。
これまた経験則で恐縮ですが、「仕事がなかなか覚えられない」という若手社員に限って、質問した時に全くメモをとらず、頷いて聞いているだけということがよくあります。
以前お会いした入社2年目の社員は、「私、物覚えが悪いんでなんでもメモしているんです」といって、いつもポケットにメモを持ち歩き、仕事の流れから取引先の人の名前や役職まで、その日に覚えたことを何でもメモし、1日の終わりにはそのメモを振り返ることを習慣にしていました。
本人は「物覚えが悪い」と言っていましたが、その後上司に話を聞くと、彼女の行動を「一生懸命覚えようとしているし、よく覚えている」と高く評価していました。
「覚えられない」と嘆くのではなく、彼女のように「覚えられるように」行動を起こしてみましょう。
➂頑張っているのに成果が上げられないなら周囲に相談する
一生懸命頑張っているのに、成果がなかなか上げられないのは、その業務において何か力を入れるところが間違っている可能性があります。
成果につながる重要な業務を見落としていたり、そんなに時間をかけなくてもいいところに、時間を費やしていたり。
「一生懸命やっているのに、どうして私は成果があがらないんだろう?」と思ったら、先輩や上司にアドバイスをもらいながら業務の棚卸をしたり、「成果を上げている人」にどのように仕事を進めているのか詳しく教えてもらったりと、周囲に相談してみましょう。
社会人として成長するためには、人に相談してアドバイスをもらいながら自分を改善していく能力がとても大切です。勇気を出して相談してみれば、1人で考えている間は思いもよらなかった視点や気づきが得られ、それをきっかけに成果が上がるようになるかもしれません。
悔しさを「焦り」や「比較」ではなく、「成長のエネルギー」に
その他、上司に叱られたり、成果を上げている同期と比べたりして落ち込んだり、悔しい思いをしたりすることもあるかと思います。
一時的に落ち込んでしまうのは、仕方ありません。
しかし、落ち込んで気持ちが滅入ったままでは、仕事で目指す成果を上げるのも難しくなってしまいます。
2~3年目までは目立った成果をあげていなかった社員が、その後に目覚ましい活躍をすることは珍しくありません。入社2年目で「自分は仕事ができない」と決めつけず、悔しさは「焦り」や「他人との比較」ではなくて「成長のエネルギー」にして、1つずつでも自信が持てる業務を増やしていきましょう。