「もうちょっと夫が家事をしてくれたら、楽なのに!」と思うことはありませんか。

共働き夫婦の場合、夫婦での家事分担は欠かせません。しかしそうはいっても、家事の分担が平等とは言い難く、「同じように働いているのに、私ばかり…」と不満を感じることもあるでしょう。

最初から多くの家事を進んでやってくれるデキた夫は、そうはいません。「家事をよくする夫」は、子どもと同じように育てていくものなのです。

簡単で楽しい家事からお願いする

簡単で楽しい家事

もともと家事が好きな男性なら問題ありませんが、そうではない場合、そもそも男性にとって家事は、面倒なもので大して興味もなく、やり方もよくわかりません。

その際は、「ゴミ捨て」などの簡単な家事や、「子どもをお風呂に入れる」などの楽しい家事からやってもらいましょう。ゴミ捨ては通勤がてらできますし、子どもとのお風呂はコミュニケーションタイムとして楽しめます。また、「ルンバ」等自動掃除機があれば、「スイッチを押す」というのでもあります。

簡単なことや楽しいことから、家事に慣れてもらいましょう。

得意な家事もお願いする

得意な家事

夫に得意な家事があれば、それを積極的にお願いします。料理上手な夫には、休日のご飯を作ってもらったり、掃除が得意な夫にはお風呂掃除や家の掃除をお願いしたり、アイロンかけが好きな夫には、休日にまとめてアイロンをかけてもらったり。

「私がやるよりも上手だから、お願い!」

と明るく頼めば、嫌な気はしないものです。そして終わった後には、「私が作ったのよりも美味しい!」「私がやるよりもきれいになった!」等、忘れずに褒めましょう。

喜ばれ、褒められれば、自分が家庭の中でも活躍の場があり、必要とされていると感じられ、「またやろうかな。」という気持ちになります。

「いちいち一声かけるのは面倒くさい。」「共働きだから、家事はやって当り前。」という気持ちもあるでしょうが、この一声の気遣いで夫の家事に対するモチベーションを上げることができるのです。言わない手はありません。

家事に関わる時間を少しずつ増やす

このように簡単なことや楽しいことから始め、得意なことや好きなことを徐々に任せるなど、夫の家事に関わる時間を少しずつ増やしていきましょう。

平日が忙しく家事に関われない夫なら、休日の家事を少しずつ増やしていきます。最初は子どもとお風呂に入るだけ。次は掃除機をかける。次は洗濯物を…と少しずつ家事をする時間を増やし、分担を増やしましょう。

休日にゴロゴロしている夫にイラっとすることもあっても、「やることないなら、掃除機でもかけて!」ではなく、「手が空いているなら、掃除機をお願いしてもいい?」と頼んでみてください。

最初は嫌な顔をされるかもしれませんが、それは見なかったことにして、やってもらったら笑顔でお礼をいいましょう。喜んでもらえるとわかれば、次は嫌な顔を見せずにやってくれると思います。

お互いの仕事の忙しさが同じ場合には、「お風呂洗いと掃除は夫、炊事洗濯は私」と家事を明確に分担する方法もあります。しかし、明確に分担すると、相手が仕事などで都合がつかなくなった時に「なんでやらないの!」とストレスになりがちです。

面倒に思うかもしれませんが、夫の手の空き具合を見てその都度、分担をお願いしてみましょう。そのうち、夫から進んで「掃除機かけようか?」と言ってくれるようになるかもしれません。

「ありがとう」と「すごい!」で感謝を表現!「ごめんね」は言わない

感謝を表現

家事をしてもらったら、小さなことでも笑顔で「ありがとう!」と感謝の気持ちを表現しましょう。

「ゴミを捨ててくれてありがとう。」
「掃除機をかけてくれてありがとう。」
「お風呂掃除すごい!とってもきれいになった。ありがとう。」

と妻が喜べば、夫も嬉しくなり、「もっと手伝おうかな。」「またやろうかな。」という気持ちになります。

夫が家事をしたときに、「忙しいのにごめんね。」「疲れているのに、悪いね。」と言ってしまう心優しい女性もいますが、「ごめんね」という謝罪よりも、「ありがとう」という感謝の表現のほうがお互い気持ちよく過ごせます。

もはや家事は、妻だけの仕事ではありません。夫に家事をしてもらうことは、妻が謝るようなことではないのです。「ごめんね」と言い続けることで、自分も「本来は私がすべきなのに、手伝ってもらっている。」と、悪いことをしている気分になってしまいますので、やめましょう。

完璧にできなくても文句はいわない

文句は言わない

最後に、「家事をする夫」に育てるためにとても大切なことがあります。それは、「決して文句を言わないこと。」です。

炊事、後片付け、洗濯、掃除と家事のやり方は人によって異なります。あなたのやり方と夫のやり方が異なり、不慣れな夫の家事に不満を持つこともあるでしょう。

きちんと掃除ができてない、洗濯物の畳み方・干し方が違うなど、細かいことが気になり、「ここがまだ汚れている。」「干すならシワをちゃんと伸ばして。」など、ついつい厳しい口調になってしまうかもしれません。

それは、「よりたくさんの家事をする夫」に育てるには非常にマイナスです。家事の度に文句を言われては「家事=ストレス」となり、家事を極力避けたくなってしまいます。

夫の家事に不満があるときは、お礼の後に「こうしてくれるともっといい」と、明るく笑顔で伝えましょう。「洗濯物を干してくれてありがとう。でも次は、もうちょっとシワを伸ばしてよろしくね!」など、命令形ではなく依頼形で。

子どもを育てるのと同じように、「家事をする夫」に育てるのも、根気よく同じことを言い続け、褒めて否定しないことが大切です。

家族に喜んでもらったり、感謝してもらったりするのは、嬉しいことです。夫にとって、「家事=家族が喜んでくれること」にして、より多くの家事をする夫に育てていきましょう。