在学中の就職活動では内定をもらえなかった。
内定はもらったけれど、納得できる就職先ではなかったので辞退した。
そんな理由から選んだ「就職浪人」。今回の就職活動こそ、納得できる就職先をみつけたいですよね。
「既卒なのに大丈夫だろうか・・・。」「就職浪人は不利だって言われているけれど・・・。」と
心配しても始まりません。次の3つのことを意識して、就職活動を成功させましょう。
1:「なぜ就職浪人になったのか」の原因と素直に向き合う
「既卒者扱い」になる今回の就職活動で、「どうして既卒で就職活動をしているのか。」は必ず聞かれます。
就職浪人で「既卒」になっても、他の理由(留学、公務員試験の勉強をしていた、インターンなどに打ち込んでいた、家庭の事情があった等)で「既卒」になっても、「既卒」は「既卒」です。
そのため、何かもっともらしいポジティブな理由を取り繕いたくなってしまう気持ちもあるかもしれませんが、ここは正直に「内定がもらえなかった」「もらった内定に納得ができなかった」理由を答えましょう。
「内定がもらえなかった」「もらった内定に納得ができなかった」なんて、ネガティブに思われるのではないかと不安に感じてしまうかもしれません。しかし、他の理由を取り繕う方がよほどマイナス評価に繋がります。嘘をついてもわからないだろうと思うかもしれませんが、「何か本当のことを言っていないな。」という印象は伝わるからです。
「内定がもらえなかったのは、なぜだったのか」
「もらった内定に納得できずに辞退してしまったのはなぜか。辞退してまでやりたかったことは何か。それはなぜか。」
という敗因分析がきちんとできて、自分の非と自分に足りなかった部分を素直に受け入れることができていれば、その姿勢は認めてもらえます。
就職浪人に負い目を感じて、「どうせ自分になんていいところがない・・・。」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。しかし「自分が失敗した理由」を冷静にきちんと分析できれば、それは大きな強みになります。失敗した理由を知ることが、次の成功につながるからです。
今はその強みを発揮するチャンスと捉え、就職浪人になった原因をしっかり分析しましょう。
2:「既卒」を自分のプラスにする
「既卒の就職活動は不利だよ。」と言われ、既卒の就職活動をネガティブに捉えてしまうかもしれません。しかし、2回目の就職活動だからこそのメリットもあります。1年目の就職活動は決して無駄にはなっていません。
まず、多くの面接を経験してきている分、面接の対応は在学時よりもこなれているはずです。エントリーシートもどんな内容なら落ちて、どんな内容なら通過したのか、自分の中で経験則ができているのではありませんか。
そして多くの企業を見てきたからこそ、自分のやりたいことができる企業はどんな企業か、自分に合う企業はどんな企業か、その「判断軸」は1年前よりは磨かれているはずです。
たとえばある業界でことごとく不採用だった場合、自分の適性とその業界で必要とされる適性が合っていなかった可能性があります。今年の就職活動では違う業界に方向転換して活動することで、自分の適性に合った企業に出会い、スムーズに内定が取れるかもしれません。
去年の就職活動をよく思い出してみてください。よかったことを活かし、悪かったことを改善・修正していけば、就職活動の経験が大きなプラスになるはずです。
3:既卒向けサービスをフル活用する
大卒で就職浪人になる人も少なくない今は、既卒者向けの就職支援サイトや就職支援サービスも増えてきました。転職エージェントでも、第二新卒として既卒者が利用できるものもあります。
こうしたサービスを活用できるのも、既卒者ならではです。なかには無料で、志望動機や自己PRなど応募書類を添削してもらえる、模擬面接を受けられるなどのサービスがあります。これらのサービスをぜひ積極的に利用してください。
志望動機や自己PRを添削してもらって内容をブラッシュアップし、模擬面接を重ねれば、あなたの「面接力」は1年前よりも確実にアップします。
特に今回の就職活動で必ず聞かれるであろう、「就職浪人になった理由と、それに対して自分がどう思っているか」という部分については、自分だけでは自己分析が浅く終わってしまっている可能性もあります。
ここは深い自己分析をして、それを自分の強みとしてポジティブな認識に変えていくことが必要です。プロの第三者にしっかり内容をチェックしてもらいましょう。
「既卒」を自信に変えられるように
就職浪人という負い目、新社会人として働く学生時代の友達。さらに周囲の評価や、家族の視線も気になって辛く感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、新卒との違いはたった1年しかありません。これからの長い社会人人生を考えたら、本当にわずかな差なのです。
ここで紹介したように、「就職浪人」であることを挽回し、「既卒」をメリットにするチャンスは、今はいくらでもあります。落ち込む必要は全くありません。
就職活動で最も大切なのは、「自信」です。そして「自信」にするために大切なのが、今の状況を素直に受け止め、「自分なんて…。」と自分を責めないこと、「○○が悪かったから…。」と自分以外のせいにしないことです。
自分を責めることと、冷静に失敗分析をして次に生かすことは大きく意味が異なります。「就職浪人」という機会を、より自分を深く分析するチャンス、もう一度就職活動ができるチャンスと前向きに捉えることが、就職活動を成功させる最大のポイントとなるでしょう。