「職場の飲み会は好きではない」「つまらない」という方も少なくありません。とはいえ、つきあいもあって、断りきれないことも多いのが現実です。
これから年末年始に向けて飲み会も多くなります。その機会を「職場の飲み会って本当につまらない」で過ごすのはストレスですし、「行きたくない」と憂鬱になるのも苦痛ですよね。
社会人として会社に勤める以上は、避けては通れない職場の飲み会。うまく付き合っていくためにこう考えてみませんか。
職場の飲み会がつまらないのは何故?
あなたが職場の飲み会をつまらないと思うのは何故でしょうか?
・上司に説教されるだけだから?
・仕事の付き合いの人にプライベートのことなど話したくないから?
・ひたすらお酌をしなければならないから?
・相性のよい人がいないから?
・お酒が飲めないのに飲み放題のお金を払うのがイヤだから?
・大勢で飲むのがイヤだから?
・愚痴ばかりで意識の高い人がいないから?
・就業後まで気を遣うのは疲れるから?
・同じ時間とお金を費やすなら、友人と飲みに行きたいと思ってしまうから?
そんな様々な理由があると思います。「つまらない」「イヤだ」と思うネガティブな感情も、次のような見方や考え方をすれば、少し和らいでくるかもしれません。
その1:職場の飲み会と友人との飲み会を比べない
「職場の飲み会は楽しめない」という方も多くいます。
気心の知れた友人との楽しい飲み会と無意識に比べてしまい、上司や周囲に気を遣ってばかりの職場の飲み会はちっとも楽しくないと感じてしまうのも無理はありません。
もう友人との飲み会と、職場の飲み会を比べることはやめましょう。「同じ時間と、同じお金をかけるのだったら、友達と飲みに行くほうがいい。」と比べると、余計に嫌な気持ちになってしまいます。
職場の飲み会は、気心のしれた友人との飲み会とは別物です。リラックスして、自分の話をして、盛り上がって楽しむものではないと割り切りましょう。
その2:「仲良くなろう」を目指さない
職場の飲み会の目的は、「親睦を深めるため」と言われます。職場の飲み会が嫌い、つまらないという方はここで「親睦=仲良くなる=友達みたいになる」とイメージしてしまいます。
だから、「職場の人とは相性が合わないから無理。」「話が合わないから、仲良くなれない。」と思ってしまい、仲良し作りを強要するような飲み会を嫌いになってしまいます。
「親睦を深める」のは、社内の人間関係を「今までよりもよくすること」で、お互いのことを今までよりもよく知ることが目的。仲良くなる、ならないとは別問題です。
職場の人をよく知り、自分のことも知ってもらうようになると仕事はやりやすくなります。飲み会が目指しているのはその状態なのです。
★飲み会で職場の人を今までよりも知るようになると、今までよりも仕事がやりやすくなります。
→「職場の飲み会が嫌い」で、あなたは損しているかも?!
3:社内の人間関係作りも重要な自己投資
向上心が強く、意識が高い方の中には「社内の人と話をしても何も得るものがない」と考える人もいます。
確かに職場には、愚痴っぽかったり、お世辞にも仕事ができるとは言えなかったりと、「こんな人と関係を築いても意味がない」と思う人もいるかもしれません。そんな人でも社内で業務を担っている以上、いつどんな時に一緒に仕事をすることになり、お世話になるかわかりません。
同じ職場で働いている以上、相手がどんな人間であれ、飲み会をきっかけにある程度の人間関係を築いておけば、後々役に立つことがあります。話をしていて得られる情報はなくても、そこで築いた人間関係が仕事上でプラスに働く可能性があるのです。
職場の飲み会に参加するくらいなら、セミナーに参加したり、ビジネス本を買ったり、その時間とお金で自己投資をしたほうがよいという意見もあります。
頻繁に開催される飲み会なら、そのように自己投資していくのも一理ありますが、仕事は一人ではできない以上、社内で自分の仕事がやりやすいように人間関係を築くのも重要な自己投資の1つになるのです。
4:お酌もお説教も愚痴も、すべて業務の1つ
職場の飲み会では、お酌や料理の取り分けを求められる場面が多々あります。特に自分が職場で年下の立場であれば、30代になってもその役割をすることになります。
お酌で気を遣わなければならないだけでなく、お酒が入って饒舌になった上司のお説教や愚痴、自慢話を聞かされて、「もううんざり」と嫌になるかもしれません。
こんな時は全て「業務」と思って乗り切りましょう。「業務なら残業代が欲しい!」と思うかもしれませんが、「お酌ができる」「説教をちゃんと聞ける」「愚痴に付き合える」ということはちゃんとあなたへのプラスの評価として残っています。目には見えませんが、こういう評価が仕事のちょっとした場面に効いてきます。
お説教や愚痴に付き合って損をしているわけではありません。反対に、ここでお説教が聞けないと、「アイツはコミュニケーションの取りにくい奴」と今度は評価が下がってしまう可能性もあるのです。
「つまらない」と決めつけたら楽しいことは見つからない
「飲み会はつまらない」と決めつけてしまうと、飲み会の楽しいことやメリットが見つからなくなってしまいます。
「自分が楽しめなくても同席した相手が気持ちよく飲んで話し、相手を楽しませることができたらよしとしよう」くらいに、思っておきましょう。
「何でそんなことをしなきゃならないんだ」と思うかもしれません。でも繰り返しになりますが、あなたのその姿勢は業務外でもきちんと評価され、次の仕事のチャンスに繋がっていくのです。