仕事を辞めて次の職場に転職するまでの間の、転職休暇。
「ダイヤモンドオンライン」(ダイヤモンド社)の調査によると、転職する人の8割が転職休暇を取得し、そのうち約半数となる52%が2週間以上の転職休暇を取得しているそうです。
一方で5人に1人は「転職休暇0日」という状況なので、引継ぎなどの状況によっては転職休暇を取ることも難しいこともありますが、もしまとまった休みが取れるなら、なんとなくゴロゴロ過ごして終わってしまった、ではもったいないと思いませんか。
そこで今回は、まとまった転職休暇におすすめな有意義な過ごし方をご紹介します。
資金に余裕があるなら海外・国内旅行へ
資金に余裕があるならば、転職休暇を活用して海外・国内旅行へ出かけてみるのはいかがでしょうか。
旅行の計画を立てるだけでも、ワクワクして楽しい時間を過ごせる経験は誰にでもあると思いますが、実際に非日常的な時間を過ごせる旅行中には、脳内に幸せホルモンと呼ばれるセロトニンがたくさん分泌されているといわれます。
また、日本旅行業協会が行った「旅と健康」についての調査でも、ストレスを感じている時に分泌されるコルチゾールも旅行中には減少していき、ストレスが低下していくという結果が発表されています
今までの仕事のストレスをしっかりリセットして、新しい職場でのスタートに備える。
単に「楽しんでくる」だけでももちろん有意義ですが、新しい仕事に備えて気持ちを整えるという意味でも、転職休暇中の旅行は実はとても効果的なのです。
また、在職中は夏季休暇や年末年始休暇など、飛行機チケット代や宿泊代の高い時期にしかいけない人も多いかと思いますが、転職休暇の旅行ならコスト面でも安く済ませられるというメリットもあります。
たとえ転職休暇が年末や夏休み・春休みなどのハイシーズンに重なったとしても、平日出発や平日宿泊にすることで、安く旅行を楽しめるでしょう。
リフレッシュと「学び」を同時に実現する短期留学
「ただ遊びに行くのも気が引ける…」
「今まで仕事ばかりだったから、遊んでばかりだと何だか落ち着かない」
「他の友達は働いていて一緒に行く人がいないし、かといって一人で旅行するのはちょっとイヤ」
そんな方には、海外短期留学という選択もあります。
今は1週間からできる短期留学は宿泊も学生寮などになるため、それほど費用も掛からず、気軽に参加することができます。
たとえば、リゾート地としても知られ、日本からも5時間と、アメリカに行くよりも近いフィリピン・セブ島なら1週間の短期語学留学が12万円~(授業料、宿泊費、アクティビティ費、3食込。飛行機代別)。
語学学校に通い、英語力をブラッシュアップしながら、授業が終わった後の時間は渡航先のアクティビティを楽しむことができ、リフレッシュと学びを同時に実現することができます。
一人で参加しても、語学学校で同じように一人で参加してきた人と新たな出会いがあり、これを機に新たな人脈が増えるかもしれません。
節約派なら後回しにしていた部屋の片づけを
海外旅行でも国内旅行でも、旅行にいくとなると相応のお金がかかります。「ちょっとお金はかけられない・・」という方におすすめなのが、部屋の掃除です。
今までは忙しい仕事に追われていて、部屋の中が散らりっぱなし…なんてことはありませんか。転職休暇中のこの機会に断捨離など、片付け本を購入し、期間を決めて一気に片づけをしてみましょう。
風水でも、散らかった部屋では運気が下がるといわれています。また脳科学でも、プリンストン大学の神経科学者が、「整理された環境と雑然とした環境では、人間の仕事のパフォーマンスに違いがある」と発見しています。
周辺環境が散らかっていると注意力が散漫になり、パフォーマンスが落ちてストレスが増え、身の回りに余計なものがあると、集中したり情報を処理したりする能力も下がるそうです。
部屋が散らかったままだと、このようにデメリットもたくさんあります。これでは転職で気分新たに気持ちよくスタート…とはいかなそうですよね。
脳科学や風水はさておいても、さっぱりと掃除された部屋だと単純に気持ちがいいものです。
部屋の掃除をして自分にとって快適な環境を整え、新たな仕事のスタートの前にいい運気を呼び込めるようにするのも有意義な過ごし方だと思いませんか。
今まで会えていなかった人に会う
もし在職中は忙しくて、あまり飲みに行ったり、人と会ったりする時間がなかった…という方は、転職休暇を活用して今まで疎遠になっていた人に会いに行くのもいいでしょう。
地元の友達、学生時代の友人、両親など、久しぶりに会ってゆっくり話せば、豊かな時間が過ごせるとともに、気持ちがリセットされ、次の仕事へのヒントや活力などが得られるかもしれません。
本を読む、運動をするなどお金のかからない過ごし方も
お金を使いたくない転職休暇の使い方なら、本を読んだり、運動をしたりするのもおすすめの過ごし方です。
図書館から本を借りて、周辺をジョギングやウォーキングする程度の運動なら、お金もかかりません。
読書は好奇心を刺激し、脳を活性化させます。運動すれば、心身ともにリフレッシュできます。
本を買ったり、スポーツクラブに通ったりしなくても、十分に充実した時間を過ごせるでしょう。
転職休暇中は気持ちのリフレッシュができる活動を
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した転職休暇の過ごし方のキーワードは、「リフレッシュ」です。
新しい職場に向かうまでの貴重な時間を、今までの仕事の疲れ、ストレスをしっかりリセットし、新たなスタートに向けて前向きな気持ちになれるよう有意義に使っていきましょう。