新卒入社して2年目になると、一通り仕事も覚え、社内の年間行事もこなし、会社の雰囲気もつかめてきます。

会社のことがよくわかり、少し余裕が出てくるタイミングだからこそ、「やっぱり辞めたい…」と思ってしまっていませんか。

それでも辞めることがよくないような気がして、どうしたらいいのかわからない…と思ったら、ぜひこんなふうに考えてみてください。

新卒入社2年目の今、キャリアを見つめ直して軌道修正するには、いろんな意味で「チャンス」なのです。

2年目で辞めることは思うほどマイナスではありません


0806

2年目で仕事を辞めることは、実はあなたが思うほどマイナスではありません。

もちろん、会社側にとっては、入社して1年が過ぎ、仕事を覚え、これから利益を生み出してくれる人材に辞められるのは大きな痛手ですし、マイナスです。

しかし、あなたのキャリア形成上ではそれほどマイナスではありません。

新卒入社して1年未満で辞めると、「我慢ができない人」「後先のことをよく考えない人」などのイメージを持たれ、転職活動も厳しい状況となりますが、1年以上勤めた2年目になるとこの状況は随分変わります。

「2年目で辞めたら印象が悪いのではないのか」という心配は、あまりしなくても大丈夫です。自分の気持ちに正直に向き合いましょう。

「第二新卒」でリベンジ就職できる可能性もあります

さらに今は、「第二新卒」として、入社2~3年目の社員を対象に積極的な採用を行っている企業も少なくありません。

このチャンスを活かして、新卒の就職活動で不採用になってしまった大手企業や有名企業に再チャレンジすることができます。実際に、就職活動時に不採用になった企業に、第二新卒として入社2~3年目に「リベンジ就職」する人も結構います。

前職での経験よりも、新卒採用とほぼ同じように本人の持つ能力や将来性で判断し、採用してもらえるのが入社2~3年目までです。

これが3年目を過ぎ、4~5年目となると前職でのキャリアを重視した採用となってしまいます。

つまり、働く業界や仕事内容など自分のキャリアを見直し、軌道修正するなら2~3年目は絶好のチャンスなのです。

2~3年目で社内で仕事の見方が変わることもあります

ただし、2~3年目を過ぎると、社内でも異動の希望が叶いやすくもなります。

それまでの適性を考慮して、仕事内容が全く変わることもありますし、上司や自分の異動で一緒に仕事をする人が変わる可能性もあります。同じ社内でも、あるいは同じ仕事内容でも、上司が変わることで仕事に対する見方、考え方が全く変わっていきます。

例えば、管理部門だったAさんは、1年目は「仕事が自分に合わないし、辞めたい」と思っていました。しかし、2年目に異動で違う業務を担当するようになり、仕事内容や上司が変わって、環境が一新した結果、「今の仕事はやりがいがあるし、楽しい」と仕事に対する姿勢が一転して前向きになったそうです。

1年目には叶わなかった異動希望も、希望を出し続けていれば2~3年目には叶うこともよくあります。

それは会社側も、社員の適性を測るために

「そろそろ違う仕事もやらせてみようか」
「新卒で配属した部署での仕事も慣れてきただろうし、そろそろ異動させてみようか」

と配置転換を考えるタイミングでもあるからです。

このように、2~3年目は社内でも環境を変えやすい時です。

給与面など待遇には納得しているのであれば、社内で環境を変えるように働きかけて様子をみると叶いやすい時期なので、試してみる価値はあるでしょう。

モヤモヤしたら、仕事を続けながら転職活動してみよう

このように入社2年目は、社内で仕事を変えるのも、社外で転職の道を探すのも探しやすいタイミングと言えます。

だから今は、「辞めたい」と思うなら、キャリアを考え直す絶好のチャンスです。

もし少しでもモヤモヤする気持ちがあるならば、仕事を続けながら転職活動をしてみましょう。実際に応募しなくても、本気で転職を考え、求人を見るだけでも今の会社や今の環境を客観的に見つめ直すいい機会になります。

また転職エージェントに相談すれば、自分の転職可能性に対して客観的なアドバイスが聞け、今の自分で応募できそうな企業を具体的に紹介してもらえるので、自分が今後どんな仕事をしていきたいのか、どんなキャリアを積んでいきたいのか考え直す機会にもなります。

実際に応募して、他社の雰囲気を肌で感じてみるのもいいでしょう。運命の企業に出会えるかもしれませんし、または今の会社の良さに気づくかもしれません。

入社2年目は、転職するにしても現在の会社に残るよう働きかけるにしても、あなたが今思っている以上に「動いた結果が出やすい」タイミングです。

「辞めたい」と思ったら、ぜひ行動を起こしてあなたなりの答えを見つけてください。