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育休明けで迷惑な人の5つの特徴


育児休暇も、時短勤務も子育てしながら仕事をするための正当な権利です。

一方で「子育ては大事なのはわかっているけど、本音を言えば育休明けの女性社員が迷惑。」という声が、育休明けの女性社員を抱える職場から聞こえることがあるのも事実です。

それを「そんな考えだから、働く女性が子どもを産めないのだ。」「子育ての大変さをわかってない。」と一蹴するのは簡単です。しかしそれでは、いつまでも状況は改善しません。

職場で「育休明けの人って、本当に迷惑。」と言われてしまうのはどんな人か。それを理解することで行動を見直し、自分の周りから少しずつ、「子育てする女性を応援したくなる職場」にしていきませんか。

1:「子どもがいるから、仕方ないでしょ」「当然でしょ」な人

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乳幼児はよく病気になります。育児休暇が明けた後も、子どもの病気で「月に出社できたのが数日」という事態も発生します。これは、子どもに病気への抵抗力・免疫力がつく小学校入学頃まで約6年は続くでしょう。

その度にママは、遅刻・早退・欠勤をしなければなりません。ここで、「子どもがいるから、仕方ないでしょ。」という態度でいると、反感を買ってしまいます。

また、時短勤務は早く帰宅し、子育ての時間を確保できる制度ですが、繁忙期でも何の気遣いもなく、「時間なので、帰ります。」と当然のごとく帰宅されたら、いくら「子育ては大事」と思っていても穏やかな心境でいられないのが人間です。

あなたができない分の仕事は、周囲が分担してくれています。あなたの代わりの仕事を行うことで、深夜残業や土日出勤をしている人はいませんか。それさえも当然と思っていませんか。
笑顔で「いいよ。」といってくれても、業務負担に疲弊していないか、気遣いを忘れないようにしましょう。

2:業務の引継ぎをきちんとできない人

子どもが発熱して保育園から呼び出しがあって、早退しなければならない。
帰宅時間になったから、帰らなければいけない。

ワーキングマザーは、仕事を途中で切り上げてその業務を誰かに引き継ぐことが多くなります。その時に自分の業務をやりっぱなしで、「後はお願いします。」と帰宅されたら周囲は非常に困ります。

職場で応援してもらえるワーキングマザーは、業務の引継ぎがきちんとできる人です。業務を引き継ぐ人のことを考えて書類、手順、データなどを整理し、誰でもわかりやすいように整えています。

自分の代わりに業務をやってくれる同僚が少しでもやりやすいように、時短勤務中は空いた時間を見つけて書類を整理し、データを整え、担当する業務の手順をマニュアル化しておきましょう。よく使うメールをテンプレートにしておくのもおすすめです。

3:「こんな待遇不満です!」な人

子どもが小さいうちは、急に病気になって保育園から呼び出しされることも多くあります。ベビーシッターや実家に頼むなど万全の準備をしていても都合がつかない事態は発生し、遅刻・早退・欠勤をする可能性が今までと比べて格段に高くなります。
これを「業務を遂行できないリスク」として考える企業も少なくありません。そのため育児休暇後は、時短勤務の人はもちろん、フルタイムで復帰したにも関わらず、部署が異動したり、降格されたり、仕事内容に変更があったりします。

業務内容や勤務時間の変更に伴い、年収が減少することも多々あります。責任や負担の軽い業務になり、重要な会議や定期会議に呼ばれることもなくなり、疎外感も感じるかもしれません。

今までバリバリ働いてきた女性ほどこの処遇に不満を感じ、「今まで頑張ってきたのは、何だったの?」「しっかり働けるように頑張っているのに。準備をしてきたのに。」と悔しくなってしまいます。

気持ちはわかりますが、その待遇の不満や文句を上司や人事部に言ったり、見た目にも不満な態度を取ったりしてしまうと、あなたの扱いに困ってしまうのも現実です。なぜなら、「育児休暇明けの女性は、子どもの病気で遅刻・早退・欠勤せざるをえない」という確固たる経験則が企業にはあるからです。

状況改善のために主張をすることも大切ですが、待遇に不満があったら、まずは勤務態度や仕事で実績を出しましょう。あなたが数か月間、急な遅刻・欠勤・早退をすることなく以前と同様に仕事ができることがわかれば、待遇改善の交渉も説得力が全く違ってきます。
そして、あなたの後に育児休暇を取得する女性を見る目も、必ず変わってくるでしょう。

4:「私の都合が最優先」な人

育児休暇も、時短勤務も、従業員として守られた権利です。だからといって、自分の都合を最優先に考えて、周囲や職場のことを考えずに行動してしまうと、職場に大きな迷惑と負担をかけてしまいます。「自分の都合ばかり」と思われてしまうのは、例えばこんな行動です。

・トラブルや繁忙期で大変な職場を後に、時間だからさっと帰る。
・「子どもがいるから(時短勤務だから)、迷惑はかけられない」と面倒な仕事や難易度の高い仕事は全て断る。
・自分の業務が終わっていなくても、時間になれば帰る。
・手が空いても自分の仕事でなければ、手伝わない。

時短勤務は時間になれば帰宅してよい制度なのですが、業務の状況に関係なく当然のように帰宅されると、頭ではわかっていても、「残りの業務は自分たちにしわ寄せが…。」と感情的に思ってしまうのです。

また、育休明け直後に第二子を妊娠する人もいます。一般的に家族計画は夫婦間で行えばよいものですが、産休や育休など会社の制度を利用するのであれば、社会人として職場へのある程度の配慮も必要です。
多くの子どもを産み育てるのは本当に素晴らしいことです。一方で、産休と育休で何年も休んでしまうことに違和感を持つ人も少なくないことを知っておきましょう。

「何と言われようと、私は当然の権利を使っているだけだから気にしない。」というスタンスもあります。本人はそれでもいいのですが、その行動が次の育児休暇取得者への冷たい対応の原因になってしまうかもしれません。

上司や周囲の対応が冷たい、話を聞いてもらえないという場合は、自分の都合を最優先し、押し付けている可能性があります。自分の気持ちや都合は大切ですが、相手の立場を考えなければそれは理解されません。
「上司や職場に理解がない。」と嘆く前に、自分の行動に問題はないか、冷静に振り返ってみましょう。

5:感謝の言葉が言えない人

「育休明けで迷惑」と言われてしまう人の本質的な問題は、上記のように職場に迷惑や負担をかけてしまうことそのものではありません。その時に、「感謝の言葉が言えない」「感謝の気持ちが伝わらない」ことなのです。

「いつも感謝の気持ちを言うなんて、面倒。」
「少子化の時代に子どもを産んだんだから、それをサポートするのは当然でしょ。」

という気持ちが心のどこかにあるかもしれません。それでも、自分の仕事を誰かがやってくれていることには、きちんと感謝の気持ちを示しましょう。

言葉だけでなく、時にはお菓子などの差し入れをしたり、繁忙期には夫やベビーシッターやファミリーサポートなどの力を借りてなんとか時間を調整したり、終わらない仕事を土日に出社して片づけたり。
そうした行動を周囲は見ています。本人ができる限りのことをしているとわかれば、その職場が「ワーキングマザーを応援する温かい職場」に変わっていきます。

周囲に応援してもらえるワーキングマザーは、こうした努力をしている人なのです。

育休明けは人生最大の「気遣い」の時・人として成長しましょう

慣れない子育てと仕事の両立は、確かに大変です。だからこそ、周囲への気遣いを忘れずに多くの人の支援してもらえる環境を作り上げてください。

自分の時間もなく、子育てや家事の疲れでヘトヘトな上に、職場への気遣いも必要とは酷なことかもしれません。しかし周囲への気遣いと配慮は、周囲からの温かな支援としていつか自分に戻ってきます。その気遣い力や配慮が認められ、子どもが大きくなってフルタイムでしっかり働けるようになった時、次の仕事やチャンスにつながる可能性もあります。

今は思い通りにいかないこと、嫌な思いをすることを受け入れながら、周囲を巻き込み、周囲への気遣い力を磨く、人として大きく成長できるチャンスと捉えてみましょう。それは自分のためだけでなく、この先仕事をしながら子育てする女性を温かく支援する環境づくりに、大きく貢献できるはずです。

★応援してもらえるワーキングマザーがどんな配慮をしているのか、確認してみましょう。

「時短勤務って迷惑!」と言われない人がしている3つの気遣い

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リモートワークや時短勤務、フレックス制などがこのタイプの代表例。たとえば、正社員として雇用されながらテレワークやフレックス制で働ければ、安定的な雇用・充実した福利厚生を受けながら、働く場所や時間に縛られません。 また、働く場所・時間が自由になれば、家庭やプライベートと仕事を両立しやすくなり、今よりも働きやすさが向上する可能性があります。   進化タイプ 進化タイプは、フリーランスや短期契約など、今までよりもさらに自由度の高い働き方です。近年は、プロジェクト単位で組織を渡り歩くプロジェクトベースの働き方や、Uber Eatsの配達パートナーのように働きたいときだけ働けるスタイルも登場しています。 進化タイプは、従来の働き方では実現が難しい「柔軟性」に優れているのが魅力。新しいアイデアも比較的実現しやすいため、チャレンジ精神の強い人や実力主義の世界に身を置きたい人に特に向いています。 ただし新鋭的な働き方である一方、他の働き方タイプに比べると社会保障が薄いため、リスク管理は必須です。   これからの働き方で起こりうる変化 これからの働き方は、今とどう変わっているのでしょうか?ここでは、現在起きている変化をもとに、これからの働き方の変化について考えていきます。   雇用形態の変化 これまでは、正社員という雇用形態で「終身雇用」「年功序列」といった制度が一般的でした。しかし近年は、非正規雇用の労働者を中心に事業展開したり、従来の雇用・評価制度を見直したりする企業が増えています。 そのため、これまでの「正社員が当たり前」という風潮は徐々に衰退し、これからの働き方では正社員以外の働き方もどんどん主流になっていくでしょう。 雇用形態が変化することにより、これからの働き方では「安定した企業に入社すること」よりも「市場価値の高いスキルを持つこと」のほうが重視される可能性が高いです。   勤務場所の変化 IT技術が発展したことにより、オンライン上で完結する業務は急速に増えました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でリモートワークが普及し「リモートでも問題ない」と確信を持った企業も多いです。 これまで一般的だったオフィス勤務の概念が覆ったことにより、これからの働き方では勤務場所の自由度がさらに高まるでしょう。 働く場所の縛りがなくなれば「子どもの面倒を見ながら働きたい」「地元に帰りたい」「通勤ラッシュを避けたい」と考える労働者も働きやすくなります。   労働時間の変化 勤務場所が変化し自由度が高くなったことで、労働時間に関するルールも緩和されていくでしょう。従業員が一つの場所に集まらないのであれば、わざわざ時間を合わせて働く必要もありません。 また、現代は「残業をなくそう」「ワークライフバランスを大切にしよう」という意識が強く、労働時間の見直しを図る企業が多いです。 労働時間については、今も時短勤務やフレックスタイム制などが導入されていますが、これからの働き方ではフリーランスのような雇用形態も主流になり、働く時間が一層自由になると予想されます。   働く人の変化 現在の日本は高齢化社会の影響もあり、労働人口が減少傾向にあります。人手不足の企業が増えており、これを解消するために「誰もが働きやすい組織作り」が求められているのです。 よって、これからは働く人にも変化が見られ、女性や高齢者が今まで以上に活躍できるようになるでしょう。性別・年齢問わず働ける環境が整えば、リタイアした高齢者やブランクの長い主婦でも社会復帰しやすくなります。 また、人手不足を補う目的で外国人労働者の受け入れにも積極的になると予想されるので、これからの働き方ではグローバル化の流れも加速するはずです。   業務内容の変化 これからの働き方を考える際は、「技術の進化により自分の仕事がどう変化するか」を考えることも大切です。 AIやロボットの進化により、これからの働き方では私たちの業務内容にも大きな変化が見られるでしょう。たとえば情報処理分野においては、人間よりも機械のほうがスピード・正確性ともに優れているので、今後はより機械化が進むと予想できます。 一方で、技術が進歩してAIによる同時翻訳機能が発達すれば国境を超えたビジネスも可能となり、働き方の選択肢が広がるはずです。   社会の変化 終身雇用制度が崩壊した現代では、定年まで一つの会社で勤め続けることを前提に考える人は少なくなってきています。すでに転職が当たり前となっていますが、これからはさらに転職によって理想のキャリア・働き方が実現しやすい社会へと変化していくでしょう。 ただし一方で、成果主義の傾向は強くなり、今まで以上に個人の能力が求められ、実力なしでは生き抜くのが難しくなる可能性が高いです。   価値観の変化 平成では不景気を背景にしたブラック企業が増加し、劣悪な労働環境でも金銭を得るために働く労働者が少なくありませんでした。 しかしこのような過去があるからこそ、令和に突入した現代では「お金があっても心身を壊しては意味がない」「ブラック企業では働かない」という価値観が一般化するようになりました。 金銭面だけに重きを置いて働く人は減少傾向にあり、これからの働き方では「やりがいがあるか」「成長できるか」「ワークライフバランスが叶うか」なども重要視されると考えられます。   これからの働き方に備えて今からできること これからの働き方では、さまざまな変化が起きる可能性が高いことがわかりました。未来のあらゆる変化に対応できるよう、この項目では今からやるべきことを3つ解説します。   幅広く通用するスキルを磨く これからの働き方では、個人のスキルが大きなカギとなります。「一つの会社でしか活きない能力」ではなく「幅広い会社で求められる能力」を磨くことを意識し、スキルアップを目指しましょう。 資格を取る、副業をして経験を積む、社内の研修・教育制度を活用するなど、スキルを磨く方法はたくさんあります。 スキルがあると会社から認められれば、人材確保の観点から「働く場所や時間は自由でいいよ」と言ってもらえるかもしれません。また、身につけたスキルは転職や独立をする際にも間違いなく武器になります。   社会の変化に対してアンテナを張る 主流となる働き方や求められるスキルは、時代のニーズに合わせて変わります。時代の動向に注目してアンテナを高く張り、継続的に情報収集することも欠かせません。 働き方は、ある日いきなりガラッと変わるわけではなく、日々じわじわと変化していくものです。そのため、ぼんやりしていると変化に置いていかれてしまい、うまく対応できない可能性があります。 現状を正しく把握することで、これからの働き方のヒントが掴めることもあるので、高い情報感度をキープしましょう。   キャリアプランを立てる 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予測不可能な未来を見据えながら、自分に合う働き方を探すのは簡単なことではありません。また、世の中にはさまざまな働き方があるため、一人で全てを調べ上げるのは至難の業です。 「今の自分はこれからの働き方に対応できるのか」「これからの自分にはどんな働き方が合っているのか」と迷ったときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめです。 確かな知識・経験を持つキャリアコンサルタントは、自分だけでは知り得ない情報を教えてくれたり、気づきを与えてくれたりします。これからの働き方を意識しながら、あなたに合うキャリアを一緒に考えてくれるはずです。   これからを見据えて、働き方を考えることが大切 これからの働き方を、正確に予測することはできません。ですが、完全には予測できなくても可能な限り見据えて、備えることはできるはずです。 現状に起きている働き方の変化は、これから起こりうる変化の大きなヒントになります。 社会のニーズや価値観の変化を敏感に捉えながら、今できることに精一杯取り組み、これからの働き方について考えていきましょう。

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