「私のキャリアって、このままでいいのかな…」
「なんとなく不安…」
「周りに転職している人が多いから、私も考えようかな…」
漠然としたキャリアの悩みを持っている方は、たくさんいます。今日は、キャリアに対してもやもや、漠然とした不安を抱えているあなたへ、転職を考えているあなたへ、お送りします。
このコラムを読んだ後には、その不安への解決策、考え方をわかっていただけると思います!
キャリアを不安に思っている人は多い

大前提として、キャリアに不安を感じている人は、とても多いです。
インターネット検索で、「キャリア」を打つと、上位に「不安」「転職」と予測変換が表示されます。このことから、多くの方が、キャリアに対してもやもやを感じていることがわかります。
キャリアに対する不安の例
では、具体的に、どういう不安を抱えているのでしょうか?今回は、例として、7つご紹介します。
年収が不安

「給与がどんどん減っていき、この先のお金の面が心配…」
「いつ会社がつぶれるかわからないし、終身雇用も崩壊したのでいつクビになるかもわからない…」
「どんどん物価が値上がりして、毎日の暮らしで精いっぱい…」
お金に関する不安は、切っても切り離せません。
やりがいがなくて不安
「今の仕事が全然楽しくないので、これがこのままずっと続くと思うと、不安」
「他になりたいことがあるのに、こんな仕事のままでいいのかな…」
仕事内容にやりがいを感じていない人は、不安に思う傾向があります。
働き方が不安
「今の仕事が激務で、深夜まで残業があるので、体力的に続けられないかも…」
「毎日出社だけれど、子どももいるし、リモートワークで働きたい…」
そんな働き方に関する不安です。
業界や仕事に将来性を感じない
「今の業界が、どんどん傾いて減収しているので、とても不安を感じる」
「今の仕事を続けていても、将来役に立つかわからなくて、将来性を感じることができない…」
今はAIなど技術の進化も早く、変化のスピードが速い時代。将来が不安になってしまう企業や業界もあるでしょう。
今の仕事に必要なスキルや知識が不足している
「今の仕事はやりがいを持っているけれど、スキルや知識が不足していて、しんどい…」
「周りが自分より専門性があるので、なんとなく疎外感を感じている…」
求められるレベルと自分自身の現状に不釣り合いを感じているケースです。
職場の環境
「人間関係がうまくいっていなくて、つらい…」
「職場の安全面で不安があるので、転職を考えている…」
人間関係や職場の安全面などで、不安を抱えている場合もあります。
語学力が足りていない

「上司が外国人になり、コミュニケーションがうまく取れず悩んでいる…」
「ミーティングが英語ばかりになってしまい、疲弊している」
今や多くの企業がグローバルを視野に進出しているので、英語力などがないとしんどいと感じる部署があります。
などなど、あなたにも心当たりがある不安がありましたか?例外はあると思いますが、多くの人の悩みは上記のいずれか、もしくは複数に当てはまるのではないかと思います。
キャリアの不安に対して、実行していること

では、その不安・悩みに対して、なにか実行していることはありますか?ここでは、一般的に実行している人が多い対策を挙げていきます。
資格取得を目指す
「資格を取得して、専門性と市場価値をあげて、年収アップを図っている」
「今の職場を離れて、別の会社に行きたいので、資格勉強をしている」
業務に必要とされる資格に興味を持っている人、実際に行動を起こしている人は多くいます。前向きに資格の勉強をすると、どんどん市場価値も上がりますね。
自己分析をする
「自分にどんな仕事が向いていて、何が得意なのか、改めて自己分析をしている」
「キャリアへの価値観の棚卸しなどを実践している」
などなど、自分のことをより理解すると、今後の仕事選びにも活きていきます。
キャリアコンサルタントに相談する
「国家資格をもつ、キャリアコンサルタントの方に相談している」
「キャリアコンサルタントに定期的にコーチングのように話を聞いてもらっている」
プロの専門家に相談すると、悩みもすんなり解決することがあります。
転職活動をする
「自分をもっと評価してもらえるような会社を探して、転職活動をしている」
「テレワークという働き方を実現するために、転職活動中」
転職はリスクはありますが、自分の望む条件を叶えやすい方法です。
転職がうまくいく人の特徴

転職という選択肢をとった方の中でも、転職がうまくいく人と、うまくいかない人がいると思います。
その違いは何なのでしょうか?3つご紹介します。
転職の軸をしっかり考えている
転職がうまくいく人は、転職の軸をしっかり考えています。具体的には、
・年収は今いくらくらいもらっていて、次は○○万円以上ほしい
・職種は○○か○○が良い
・業界は○○の分野か、○○の分野
・働き方は、残業○○時間以下は譲れない
・勤務はテレワークが良い
などなど、自分なりの軸をもって、転職活動に挑んでいます。
もし、自分なりの軸をもって転職をしていないと、エージェントの言葉をうのみにしてしまったり、望まない業界に入ってしまったりするなど、ミスマッチが起こりやすくなります。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、転職の軸を決めることが大切です。
中長期的なキャリアビジョンを持つ
転職がうまくいく人は、中長期的なキャリアビジョンを持っていることが多いです。
中長期的なキャリアビジョンとは、「5年後こうなっていたい」「10年後はこういう働き方をしていたい」などの、少し先の未来を思い描いて、計画を立てることです。
「5年後、10年後なんて、わかりっこないよ!」という方もいらっしゃると思いますが、ビジョンを持つことで、人間の脳はそのビジョンを目指して無意識的に動くこともあります。
漠然としたイメージでもいいので、中長期的なキャリアビジョンは持つようにしましょう。
自己分析をする
では、転職の軸を決めたり、中長期的なビジョンを持ったりするためには、どんなことをするとよいでしょうか?
それは、自分のことを知る、つまり自己分析です。
あなたは、自己分析をしたことがありますか?就職活動を経験した方なら、ほとんどの方に経験があると思います。
ただ、就職活動以来、たいして自己分析をしていないな…という方も多いのではないでしょうか?今日は、自己分析の方法もご紹介します。
自己分析の方法

自己分析をするための手法には様々なものがありますが、代表的な5つをご紹介します!
SWOT分析
SWOT分析は、以下の4つの要素から構成されています。
①Strengths(強み):自分が持っている優れた能力や資質、経験、人脈など
②Weaknesses(弱み):自分に不足している能力や資質、経験、人脈など
③Opportunities(機会):自分にとって、活躍できる可能性があるもの。
④Threats(脅威):自分とって、活躍しにくい要因となるもの。
SWOT分析は、自己分析だけではなく、企業やチームなどの分析にも応用されることがあります。
自分自身を客観的に見つめ直して、キャリアの方向性を見出す上で非常に役立つ手法と言えます。
MBTI診断
Myers-Briggs Type Indicatorの略称で、人格の傾向を16種類に分類して、自分自身のタイプを特定する手法です。
ちなみに、MBTIとは、以下の4つの要素から成り立っています。
①Extraversion(外向性)- Introversion(内向性)
②Sensing(感覚的)- Intuition(直感的)
③Thinking(思考型)- Feeling(感情型)
④Judging(判断型)- Perceiving(知覚型)
自分がどのタイプか、無料で診断できるサイトもありますので、気になる方はぜひ試してみてください!
ジョハリの窓
自分の意識している部分と、意識していない部分に分けて、情報を整理して、自己理解を深めるための手法です。
①開放の窓…自分も知っているし、相手も知っている部分
②秘密の窓…自分は知っているけれど、相手は知らない部分
③盲点の窓…自分は知らないけれど、相手は知っている部分
④未知の窓…自分も知らないし、相手も知らない部分
上記の4つに分けて分析します。
開放の窓をどんどん広げていくと、コミュニケーションが取りやすく良いとされています。
ライフラインチャート
自分自身の今までの経験を年代別に分けて、それぞれの時期で経験したことや感じたことを整理し、自己理解を深める方法です。
イベントごとに感情やモチベーション、幸福度の状態などを掘り下げていきます。
「あの時引っ越しをして、幸福度が上がったな~。なぜなら…」
「あの職場は○○の部分で自分に合わずに、モチベーションが下がったな…。具体的には…」
など、今までの経験をじっくり、具体的に、棚卸しをすることで、自分の人生の価値観や傾向などを把握することができます。
見つけた価値観は、今後も自分の価値観として動く可能性が高いので、その価値観に合った方向性を考えていきましょう。
周りに自分の長所・短所を聞いてみる
家族や友人、職場の人など、周りに自分について質問するのも、自己分析に役立つ手法です。
「私ってどんな強みがあると思う?」
「どんなところが課題かな?」
など、問いかけてみることによって、ジョハリの窓でいうと「他人が知っていて、自分が知らない」盲点の窓に気づくことが出来るチャンスがあるかもしれません。
周りの人々は、自分が思っている以上に、自分のことを観察してくれているものです。
転職以外の選択肢もある

ここまで、転職がうまくいく人の特徴や、自己分析について解説してきました。ただ、キャリアに不安がある場合は、転職以外の選択肢もあります。
どのようなものがあるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。
今の会社で異動できるか、探ってみる
わざわざ転職をしなくても、あなたの望む状態を叶えられる場合があります。「異動で、問題を解決できるかも…?」と感じた方は、以下の方法も参考に、考えてみてください。
①会社内の情報を収集する
異動についての情報は、会社内のどこかに存在しています。まずは、上司や人事部の担当者、同僚などに異動に関する情報を聞いてみると良いでしょう。また、社内のポータルサイトや社内報などからも、情報を収集できます。
②自分でアプローチをする
自分から上司や人事部に異動の希望を伝えることも重要です。自分がどのような異動を希望しているかを明確に伝え、それに合った異動先がある場合は、チャンスをつかむことができます。
副業をする
また、転職の他に、「副業をする」という選択肢もあります。副業のメリットは下記をご参考ください。
①収入源を多様化できる
副業を持つことで、収入源を多様化することができます。本業だけでなく、副業の収入も得られるため、収入面でのリスクを分散することができます。
②新しいスキルや知識を身に着けられる
副業は、本業とは異なる分野で働くことができるため、新しいスキルや知識を習得することができます。これにより、自己成長やキャリアアップにつながることがあります。また、これが転職のアピールポイントになることも多いです。
副業は転職とは異なる形でキャリアアップや自己成長につながる可能性があります。ただし、副業を行う場合は、本業に支障が出ないように十分注意することが大切です。
フリーランスになる
また、フリーランスになるという選択肢もあります。
フリーランスになることで、自分自身のスキルや経験を最大限に活かし、自由な働き方をすることができます。
ただし、フリーランスになることは、自己管理やビジネススキルが必要になるため、自己研鑽やリスクマネジメント能力の向上が必要となってきます。
さいごに

キャリアが不安で転職を考えているということは、言い換えると新しい挑戦や成長を求めているということです。
転職は、自分自身を成長させ、自分の人生を変える機会でもあります。
まずは、自分自身が本当にやりたいことや、どのようなキャリアを目指したいのかを明確にすることが大切です。
転職にはリスクが伴いますが、自分自身のスキルや経験を客観的に見つめ直し、不足しているスキルや知識を習得することで、成功確率を高めることができます。
転職は一つの選択肢にすぎません。焦って何者かになろうとするのではなく、「本当は自分は何を達成したいのか?どうなりたいのか?」を、じっくり自分と向き合って考えていきましょう。