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キャリアや働き方に関する様々な悩みや、解決方法をご紹介。

子供か仕事か選ばなければならない?30歳でぶち当たる壁

「もう30歳になるし、そろそろ子供のこと考えないとな…」
「子供ができたら欲しいけど、仕事も頑張りたい!」

そのように考える方は多いのではないでしょうか。結婚や出産が現実問題に近づいてくると、子供か仕事か選ばなければならないと思ってしまいますよね。

この記事は、子供か仕事か選ばなければならない!となる前に、事前準備として参考にしていただけると幸いです。ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

30歳で起こる環境の変化とは?

30歳になると仕事上の立場や自分自身の身体など、さまざまな変化が起こる方が多いのではないでしょうか。

そこでここでは、30代を迎えることで変化する環境の例を挙げていきます。20代の方も、これから起こる変化について事前に知っておけると安心ですよ。

会社の中で責任のある立場になってくる

新卒から企業勤めをされている方だと30歳は多くの企業で、管理職など中堅からベテランのポジションになることが多いでしょう。または仕事に慣れてきて、そろそろ将来的なキャリアを考え出したり、転職など環境を変えようと考える方もいるのではないでしょうか。

そのように30歳というのは世間で言う働き盛りの年齢で、今からどのようになっていこうかと考える時期です。企業からしても、今後を考えたときにもっと責任あるポジションを任せていこうかと考える始める時期でもあります。

仕事の内容が少しずつ変わってきていたり、プロジェクトのリーダーを任されたりと、働きながらも自分自身で変化を感じてきている方もいるのではないでしょうか。

そして周りの友人や同僚などにも、変化が起きてくるのがこの年代です。転職や昇進、起業をする人も出てくるでしょう。身近に様々なキャリアの変化を感じることになります。周りの変化を見ていると、自分もこれからのことを考えなければと思いますよね。

このまま今の会社で昇進や昇格を狙っていくのか、今のタイミングで転職や起業など新しいキャリアを進んでいくのかと選択肢がたくさんある時期です。

周りからのプレッシャーを感じる

結婚している方は、両親や周りの友人などから子供はまだ?と聞かれることが多くなるのではないでしょうか。周りの方からすると悪気はなく、ただ気になって聞いているだけかもしれませんが、あなたにとってはプレッシャーだと感じることもあるでしょう。

まだ仕事を頑張りたいから子供のことは考えられないといった場合でも、年齢を重ねていくと子供を持つべきか仕事に専念するべきかを考え始めなければならないのです。

30歳前後になると、同世代の友人がどんどん出産をして、子供と触れ合う機会も多くなります。そうすると子供がいる生活なども身近に感じてきて、子供との生活が現実味を帯びてくるはずです。

身体の状態が変化してくる

30代になると、20代では感じなかった体力の衰えを感じる方も出てきます。通勤での移動だけでも疲れを感じたり、筋肉痛が翌日以降に訪れたりとふとした時に衰えを感じてくることがあるのです。

また女性にとっては、30歳になると出産の年齢を考えなくてはならないタイミングになってきます。まだまだ若い30歳ではありますが、35歳を超えると高齢出産と呼ばれ、妊娠・出産のリスクが高くなってしまうとも言われています。

自分自身では身体の衰えを感じていなくても、妊娠・出産に関わる身体の機能は衰えていってしまいます。健康に、安全に出産をするためには、早めに今後のことを考えなければならないのが現状です。

そういった事情もあり、30歳では子供が欲しいのかどうかという自分の気持ちとも向き合わなければなりません。もちろんこの問題は女性だけでなく男性も同じです。30歳という働き盛りではイメージがつきにくいかもしれませんが、自分の子供が大学卒業するまで働いていようと思うと、順調にいっても53〜54歳ごろまでは働くということです。

今新しいことに挑戦したいと思っていても、しっかりと続けていける仕事内容なのかなど考えていかなければなりません。

子供がいることで仕事に影響がある場面とは?

では次に、子供がいることで仕事に影響が生じる具体的な場面をご紹介していきます。

職場や周囲のサポート環境によっては、状況も異なってきますが、一般的なケースを事前に知っておくことで、子供ができた場合の状況をイメージしつつ、「子供がいたら、仕事にどんな影響があるのか?」を考えてみましょう。

急な早退や欠勤が必要になる

子供がいることで仕事に大きく影響するのが、急な早退や欠勤です。

職場に時短勤務をしている方や子供のお迎えをしている方がいるとイメージがつきやすいかもしれませんが、保育園や幼稚園などに預けていても、急な発熱などの体調不良により保育園から「迎えに来てください」という呼び出しの電話が頻繁にかかってきます。登園のタイミングではとても元気だったのに、お昼前には迎えに行かなければならないなんてことも、よくあるのです。

今日は大丈夫と思っていたのに呼び出されることで、仕事の調整が上手くいかなかったり周りに迷惑をかけてしまう場合もあるでしょう。こういった状況で早退することに罪悪感を持ってしまったり、ストレスになる方が多くいます

子育ては、予測できないことの連続です。スケジュールを自分でコントロールすることは、自分の代わりに子育てをしてくれる万全なサポートでもない限り、ほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。

働く時間に制約が発生する

子育てが始まると、今までできていた残業や休日出勤が簡単にはできなくなり、時短勤務をしなくてはいけないという方も出てくるでしょう。それによって仕事内容が変わってしまったり、部署異動をせざるをえなかったりするかもしれません。子供との生活が始まるまでは、自由に好きなだけ時間を費やして好きな仕事ができていたものの、子育てが始まると制約を受けることになるのです。

今まで通りに納期を設定していると、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。仕事は仕事、家庭は家庭と割り切ることができない状態になるのです。

子供か仕事か、どちらも諦めないための準備はどうすればいい?

子供か仕事か、どちらかを選ぶということはとても難しい問題です。

実際にその時になってみないとわからないと楽観的になるのではなく、事前に準備しておくことで、あなた自身のキャリアも人生も諦めなくて良い状況を作っておきたいですね。

ここに挙げている例を参考に、ぜひ準備しておいてください。

長期的にライフプランを立てる

今特に子供に興味がないという方でも、30代になることで将来的に子供が欲しいのかどうかは考えておかなければなりません。これから年齢を重ねていき、40代50代になった時には自分の子供を育てることが難しくなっているかもしれないからです。

会社勤めであれば定年後、年金生活で子供を育てていくのには不安がありますし、体力的にも子供と出掛けたり抱っこするのも大変だと感じてしまいます。

まだ働き盛りで元気な今だからこそ、仕事のこと、身体のこと、生活のこと全てを含めたライフプランを立てておくことがおすすめです。

「将来的に子供が欲しい?」「いつごろに子育てしたい?」「叶えたいキャリアはどんな姿?」「金銭的な準備はどれくらい必要?」など、全て完璧に計画することは難しいですが、あなた自身がきちんとイメージを持っておくことはとても大切になります。

自分の健康状態を知っておく

今すぐに子供が欲しいというわけでなくても、少しでも子供が欲しいと思うのであれば自分の健康状態を把握しておくと安心できます。今後子供を授かりたいと思った時に、あなたやパートナーのどちらかの健康状態によっては難しいかもしれないのです。

健康状態を把握しておくことで、今すぐ治療をしなければならない可能性もありますし、年齢を重ねてから身体の問題が発覚すると治療が間に合わないということもあります。まずは自分とパートナーの健康状態をしっかりと把握することで、これからのことを安心して話せる状態になってみてください。

受けられるサポートを確認しておく

「子供がいたら仕事との両立は難しそう…」

頭の中でイメージしてそう考える人は多いですよね。ぼんやりとしたイメージをするだけでは、不安になってしまいます。実際に何がどう大変で、どういったサポートがあれば解決しそうかという具体的な内容まで考えてみるのがおすすめです。

例えば、保育園に入ったとしても送り迎えが大変そうだと感じるとします。ここで感じる大変さはなんでしょうか。出勤前に保育園へ送っていく時間がないかもしれないと不安になるのであれば、近くにある通えそうな保育園の登園可能時間を調べてみましょう。想像よりも早くから受け入れてくれるかもしれません。

このように不安要素があるのであれば、具体的な問題点をイメージしていくことで解決できない不安なのか、サポートを受けることで解決しそうな不安なのかがわかります。

まだ未知である子育てとの両立を考えると、全てが不安になってしまいます。どんどんマイナスなイメージを持ってしまう前に、具体的に調べる癖をつけておくといいかもしれません。

身近に助けてくれる人がいないという場合には、自治体のサポートや企業が提供するサービスも視野に入れてみてください。子育てサポートとして、無料でベビーシッターや家事代行が利用できる支援があったり、体調不良の場合にも子供を預かってくれる病児保育というサービスもあります。

調べてみると、意外と多くのサポートが用意されているかもしれません。

また、近くに両親が住んでいるなど、頼ることができる人がいる場合にも、子供を預かってもらったり、迎えにいってもらったりを当たり前と思ってはいけません。もし子供が生まれたら、こういうサポートをして欲しいと希望を伝えておくことが大切です。やってくれると思っていることをやってもらえないという状態は、あなた自身も困ってしまいますし頼られる側にも負担となってしまいます。

パートナーと話し合っておく

具体的にどのような生活が理想なのか、パートナーとしっかり話し合ってみてください。あなたが諦めたくないキャリアがあるなら理解して協力してもらう必要がありますし、同じようにパートナーにも叶えたいキャリアがあるかもしれません。一緒に子育てをしていくパートナーと、しっかりと理想の生活を擦り合わせておくことが重要です。

妊娠・出産をするということは、女性であればキャリアに必ず産前産後の休暇が組み込まれます。会社勤めの方は、その期間にはあなたが担当していた業務を他の誰かに渡さなければならないのです。

休んでいる間に自分の仕事がなくなってしまわないか不安になったり、もっとやりたいことがあったのにと思うかもしれません。そういったモヤモヤや後悔を残さないためにも、しっかりと子供を授かった場合の生活を具体的に話し合う必要があるのです。

まだまだ世の中的に女性が時短勤務をしたり、専業主婦になって家事育児を担当するということが多いですが、男性が専業主夫になるという選択もあるのです。男性育休の制度も拡大されているところですし、母親と父親で順番に育休を取得するというような柔軟な選択も可能になってきています。

今の生活に子供の生活がプラスされるのはきついと思うかもしれませんが、パートナーと話し合うことで子供か仕事かどちらかを選ばなくてもいいという判断をできるかもしれませんよ。

どちらにせよ、ひとりで子供を産み育てることはできません。パートナーとしっかりと話し合った上で納得のいく選択をしていきたいですね。

人に相談してアドバイスをもらう

子供がいる環境で働くということは、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。だからこそ子育て経験者やキャリアコンサルタントなどのキャリアのプロに相談してみるのはいかがでしょうか。

漠然とあなたが不安に思うことも、他の人の経験を元にアドバイスをもらうことで安心できるはずです。子育て中の友人や職場の先輩に話を聞くと、実際に会社の制度でカバーできる問題や国や地域でのサポートなどを知ることができます。

会社ごとに時短勤務の条件が違っていたりもするので、あなたが理想としている働き方ができるかどうかの判断もつきやすいはずです。

しかし、子供の話などデリケートな問題を身近な人にするのは少し抵抗のある方もいますよね。そういった方は、プロのキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。あなたの情報が漏れることもありませんし、デリケートな問題も安心して話すことができます。

そして実際に時短勤務で働いている方、子育て中でもフルタイムで働いている方など、さまざまな状況の方と日々話しているプロなので、今後のキャリアの歩み方や仕事と子育てを両立する工夫などたくさんの情報を持っています。

子育てと仕事の両立をしっかりとしていく上で、長期的に考えたキャリアプランを一緒に作成していくこともできます

キャリアコンサルタントに相談するとなると、転職を考えている人がするイメージですが、実際は少しモヤモヤする、今後のことを考えていきたいという方にもおすすめなのです。

漠然として不安を解消しつつ、今後のキャリアの見通しも立てていくことができるので、30歳を迎えて今後のことを考えていきたい方やまだ20代だけどしっかり準備しておきたいという方は、早めに相談してみるといいかもしれません。

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なお、直属の上司が異動願いの受け取りを拒否するなら、さらに上の上司や人事部に提出して問題ありません。   転職を検討する 合わない上司と働いて毎日ストレスをため続けると、モチベーションの低下や健康を損なうリスクなどが大きくなります。 どうしても上司と合わないうえ、異動できる部署がない場合には、転職を検討してもいいでしょう。 しかし、次の職場でも合わない上司に当たる可能性はあるため、一時の感情で転職をするのは厳禁。また「上司と合わないから」という転職理由は面接官にマイナスイメージを与えやすいので、面接ではポジティブに言い換えてください。   キャリアコンサルティングを受ける 部署異動や転職は決断するのに勇気が必要なため、なかなか答えが出せずに悩んでしまう人も少なくありません。 そんなときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのがおすすめです。 第三者に相談することで「上司が悪いのか、それとも自分が悪いのか」を客観的に判断してもらえます。「上司のタイプに合わせた接し方のコツ」「今転職すべきかどうか」などもアドバイスしてもらえるため、具体的な解決策が見つかりやすくなるでしょう。 悩みを話すだけでもストレス解消になるので、ぜひ気軽に相談してみてください。   合わない上司ともうまく付き合ってストレスを減らそう 報連相の相手として頻繁に関わる上司と合わないと、興味のある仕事でも楽しめずストレスを感じてしまいます。 しかし「苦手だ」「嫌いだ」とマイナスな感情にばかり目を向けていても状況は改善しにくいので、「どんな考え方・接し方をすればストレスを軽減できるか」に視点を切り替えましょう。 身に付けたコミュニケーション方法やストレスマネジメントは他の人相手にも使えるので、ぜひこの機に磨いてみてください。

2024/10/19
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仕事で評価されなくてモチベーション低下!疲れた気持ちを上げる方法

仕事で評価されなくてモチベーション低下!疲れた気持ちを上げる方法

仕事をするうえで避けては通れないのが人事評価。頑張っているのに仕事ぶりを評価してもらえないと次第に精神的疲れを感じ、働くモチベーションも下がってしまいます。 しかし、低いモチベーションのまま仕事をしても成果は上がりにくく、さらに評価を落としてしまう可能性も! 本記事では、仕事で評価されずやる気が出ない方に向けて、モチベーションを上げる方法を解説します。 仕事で評価されないとモチベーションが下がる原因 評価とは本来、仕事ぶりから給与や役職を決めたり、社員のモチベーションを高めて成長を促したりする目的で行われます。 たとえ高い評価でなくても「公平性」や「明確性」があり納得できる内容であれば、そこまでのモチベーションダウンにはならないはずなのです。 ではなぜ、仕事で評価されないことがモチベーションの低下につながるのでしょうか?まずは、仕事で評価されないとモチベーションが下がる原因を解説します。 評価基準が不明確 たとえ低い評価でも、納得できる理由なら「次は頑張ろう」「ここを直していこう」と思えるので、モチベーションは下がるどころかむしろ上がります。 しかし評価基準が明確に示されておらず「なぜ低評価になったのかわからない」という場合は、今後どのように頑張っていけばいいのかがわからず、モチベーションが下がる原因に。 評価制度は会社設立時に整え従業員にも公表するのが一般的ですが、中には評価基準を公表しない、もしくは明確な基準がないという会社もあります。このように評価基準が不明確だと、評価されても結果の信ぴょう性が低く、疑問や不満が生まれてやる気低下につながりやすいです。 数値でしか評価してもらえない 売上など数値で見える結果も大切ですが、仕事はそれだけではありませんよね。 数値だけで評価されると、成果の裏にある手間や努力を見逃されたような気持ちになり、働くモチベーションが下がります。 特に、数値化しにくい仕事をしている人にとっては「どれだけ仕事を頑張っても評価されないんだ」と思うきっかけとなり、働く意欲が低下する原因になるでしょう。 「働く人の本質」ではなく「目に見える表面」だけで評価している印象が強いため、会社への忠誠心も失いやすいです。 頑張っても報われないという精神的疲れ 仕事で評価されない時期が長く続くと、「努力しても報われないんだ」という気持ちになるのも無理はありません。今まで頑張ってきた疲れが急に襲ってきて、「頑張っても無駄」という思考になりやすいので、働くモチベーションが一気に下がってしまうでしょう。 また、精神的に疲れると自己肯定感も下がり、どんどんマイナス思考になります。マイナス思考が目の前の仕事に集中できないほどの悩みへと発展し、さらなるモチベーションダウンを招くケースも多いです。 フィードバックがない、または不十分 評価後は、「なぜその評価になったのか」「今後どうしていくべきか」などをフィードバックしてもらわなくては、改善や成長につながりません。 しかし中には、上司からのフィードバックがなかったり、フィードバックの質が悪かったりする会社もあります。このような会社で働くと、評価に対する疑問や不満が解消されず、徐々にモチベーションが失われていくでしょう。 フィードバックに問題があると、評価を下した上司との関係も悪くなりやすく、そこから労働意欲の低下につながることもあります。 評価者に不信感がある 自分を評価する上司に不信感を持っていると、評価を素直に受け入れられません。「本当に公平に評価したのか」「そもそも部下のことをちゃんと見ているのか」とネガティブな先入観を持っているため、どんな評価であっても価値を見出せないのです。 そうすると「評価なんてどうでもいい」となげやりな考えになりやすいので、モチベーションを維持できなくなるでしょう。 この場合、評価者に不信感を持ってしまった「人間関係の悪さ」もモチベーション低下の一因となっているケースが多いです。モチベーションを上げるには、仕事の評価を上げるだけでなく人間関係の改善も課題となります。 仕事で評価されずモチベーションが下がるとどうなる? 仕事で評価されずモチベーションが下がると、さまざまなデメリットが生じます。どのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。 生産性が下がる 仕事のモチベーションが下がると、やる気が出ずにだらだら働いて作業効率を落としたり、集中できずにミスが増えたりします。 頭では「ちゃんとしないと」と思っていても、無意識の気持ちのゆるみが行動に表れるので、生産性の低下が新たな悩みになるかもしれません。 自分本来の力が出せないため、さらに評価が下がる悪循環にも陥りやすく、精神的疲労やストレスもたまりやすくなります。 受け身で消極的になる 評価されないとモチベーションだけでなく自己肯定感も下がり、「自分は何をやってもうまくいかない」という気持ちになりやすいです。 常に強い不安感があるため自発的な行動やチャレンジ精神が失われ、受け身姿勢になる人も少なくありません。 また、自信がなさそうな人や消極的に見える人には周囲も仕事を頼みにくいので、一緒に働く人から信頼を得られず働きにくさを感じるリスクもあります。 会社への忠誠心がなくなる 正当だと感じている場合は別ですが、仕事で評価されないことに納得できていなければ当然会社への忠誠心もなくなります。 「仕事は好きでモチベーションもあるけど、評価してくれない会社に不満があるからモチベーションが上がらない」という人は多いです。 今の会社で働ける喜びや会社の役に立ちたいという気持ちが薄れていくため、転職や退職を意識する人も増えるでしょう。 上司との信頼関係が悪くなる 評価に疑問や不満を持つと、その評価を下した上司との信頼関係に傷がつきます。 「この上司は自分を評価してくれないんだ」と思うことが敵対心を生み、関係がギクシャクしてしまうのです。 仕事は一緒に働く人とのチームプレーで大きな成果を掴めるケースも少なくないため、上司とうまく信頼関係を築けないと、成功や成長するチャンスも逃してしまう可能性があります。 【短期的】仕事が評価されないときのモチベーションの上げ方 ここからは、すぐにできる仕事のモチベーションの上げ方を紹介します。モチベーションが上がれば仕事のパフォーマンスも良くなり、高評価へとつながっていくはずです。 外部から刺激を受ける 映画や音楽に触れる、自己啓発本を読む、モチベーションが高い人と関わってみるなど、外部からの刺激を自分のモチベーションに変える方法です。 良い刺激を受けると気分転換になりますし、努力する人を見たり、新しい考えを取り入れたりすることで気持ちが前向きになります。 特に映画・音楽・読書は、通勤途中のようなスキマ時間でも取り組めるので、少しモチベーションが下がってきたなと感じたらすぐに実践してみてください。 気心の知れた人に話を聞いてもらう 友人や恋人、家族など、心を許せる相手に愚痴や不満を聞いてもらうのも、下がったモチベーションを上げるのに効果的な方法。 話すだけでも気持ちがすっきりするうえ、共感してもらえるとそれだけで心強く思えます。また、相手の話が良い刺激となり、モチベーションが一気に上がる可能性も。 自分の気持ちを吐き出したり大声で笑ったりすればリフレッシュにもなり、精神的疲れも癒されるでしょう。 「5分だけ」頑張ってみる モチベーションが下がると、仕事をするのが億劫になりなかなか作業に着手できないこともあります。 そんなときは「5分だけ」と制約をつけて、仕事をやってみてください。「今日は一日中この仕事をやらないと…」と思うと気が重いですが、「とりあえず5分だけ」と思えば気楽に取り組めます。 人間には、やる気のない作業でも手をつけると「キリのいいところまでやろう」と自然とやる気になる「作業興奮」という心理現象があるので、一度始めてしまえばきちんと作業を継続できるはずです。 【長期的】仕事が評価されないときのモチベーションの上げ方 ここからは、もう少し時間をかけて仕事のモチベーションを上げる方法を紹介します。長期的に取り組むぶん、上がったモチベーションを維持しやすいので、短期的な取り組みと併せてやってみてください。 小さな目標をいくつも立てる 「昨日より早く仕事を終わらせる」「1日30分は資格の勉強をする」のように、仕事に関する小さな目標をいくつも立てましょう。 こうすると毎日のように何かしらの目標を達成できるので、こまめに成功体験が積めてモチベーションアップになります。 大きな目標を一つ掲げるのも悪くありませんが、それだと達成するまでに時間がかかり、途中でモチベーションが下がってしまう事例も少なくありません。大きな目標を達成したい場合は、その目標を細分化して取り組みやすくする工夫をしてください。 ごほうびを用意する 上記で立てた小さな目標を達成した後は、「プチごほうび」で自分を労ってもモチベーションアップになるでしょう。 「今月の売上が先月より良かったら欲しい服を買う」「今の作業が終わったらお気に入りのドリンクで一息つく」のように、頑張るメリットがあれば自然と意欲も湧いてきます。 目標のレベルに応じたごほうびを用意して、仕事にゲーム感覚をプラスすると、働く面白みも感じやすくなるはずです。 規則正しい生活を送る 仕事で評価されずにモチベーションが下がると、つい夜ふかししてお酒を飲んでしまう、朝ギリギリまで寝てしまうなど生活もゆるみがちに。しかし生活リズムが乱れると、心身にかかるストレスレベルは上がり、本来持っているやる気や集中力が出なくなります。 心身の調子を整えこれ以上モチベーションを下げないためにも、基本である「よく食べよく眠る」を意識し、規則正しい生活を継続しましょう。 キャリアコンサルティングを受ける モチベーションが下がると「このまま仕事を続けてもいいのだろうか」「なぜ会社は評価してくれないのだろう」など、さまざまな悩みや疑問が生まれます。 そんなときは、キャリアコンサルティングでプロの意見を聞いてみるのも一つの手です。専門知識を持ったキャリアコンサルタントと話しているうちに、自分では気づけなかった評価されない理由やモチベーションの上げ方が見つかることもあります。 「今後どうしていけばいいのか」を一緒に考えてくれるので、現状を打開する糸口がきっと見つかるはずです。 仕事で評価されなくてもモチベーションを維持する方法 モチベーションは一時的に上げてもあまり意味がなく、高い水準をキープする必要があります。ここからは、仕事で評価されなくてもモチベーションを維持する方法を解説するので、ぜひやってみてください。 仕事に真摯に取り組む 評価されずにモチベーションが下がると、仕事をサボったり作業の手を抜きたくなったりするかもしれません。 しかし、一度ズルをして楽を覚えると、そこから抜け出せなくなる可能性が高いです。「自分なりに頑張っている」とも思えないので成功体験や自己肯定感が育たず、モチベーションは下がる一方でしょう。 評価されない期間が長引くと気持ちが腐りそうになりますが、ぐっと耐えて目の前の仕事に真摯に取り組んだほうが、結果的にモチベーションを維持できます。 一緒に働く人とコミュニケーションを取る 高いモチベーションをキープしたいなら、周囲の人と積極的にコミュニケーションを図り、連帯感を育てましょう。仕事は一人で頑張るよりも、誰かと一緒に頑張っているという意識を持ったほうがやる気が起きやすいです。 また、チームプレーで仕事ができると、周囲の人から「あの人とは仕事がしやすい」と言ってもらえることがあり、それが良い評価につながる場合もあります。 転職に向けてスキルを磨く 会社の評価制度に問題がある場合は、きちんと評価してくれる会社に転職するのも一つの選択肢です。 そして転職を有利に進めるために、今の会社で経験やスキルを積むというのもありでしょう。 こうすると意識が「社内の評価」から「スキルアップ」に切り替わるので、評価を気にせず高いモチベーションで仕事に取り組めます。 評価に固執しすぎず、高いモチベーションを維持するのが大事 仕事で評価されないと、どうしても気持ちは下向きになってしまうもの。モチベーションが上がらないのも当たり前といえます。 しかし、モチベーションを下がったままにしておくことには、多くのデメリットがあり得策ではありません。仕事のモチベーションはほんの少しの工夫や意識の変化で上がる場合も多いので、評価に固執しすぎずうまくモチベーションをコントロールしましょう。 モチベーションを自分で上げられると仕事のパフォーマンスが安定し、それが今後の良い評価にもつながるはずです。

2024/10/07
人間関係・仕事に対する不安
仕事のモチベーションが全くないときの対処法!モチベなしでもいい場合とは?

仕事のモチベーションが全くないときの対処法!モチベなしでもいい場合とは?

仕事において重要だといわれているモチベーション。しかしモチベーションには波があるため、時には「仕事のモチベーションが全くない」ということもあるでしょう。 この記事では、仕事のモチベーションがなくなる原因や全くないモチベーションを高める方法、モチベーションゼロでも問題ないケースを解説します。 「仕事のモチベーションが全くなくてしんどい」「モチベーションが下がって困っている」という方は、ぜひ参考にしてください。   「仕事のモチベーションが全くない」はよくある悩み 仕事のモチベーションが全くないと「自分はやる気のないダメ人間だ…」と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか? しかし、モチベーションは感情や状況によって変わるものであるため、意外と「仕事のモチベーションが全くない」という社会人は少なくありません。誰にだって、やる気に満ちてどんな仕事も頑張れそう!と思える日がある一方で、働く意欲が低下してしんどい…と思う日があります。 よって、仕事のモチベーションが全くないからといって、自分を過剰に責める必要はないのです。 後ほど詳しくお伝えしますが、場合によっては仕事のモチベーションが全くなくても問題ないこともあります。「モチベーションを気にしすぎない」のも、実は良い対処法の一つです。   仕事のモチベーションが全くない理由 仕事のモチベーションが全くなくなってしまう人は、以下のような理由や問題を抱えていることが多いです。   仕事がつまらない ルーティンワークが多い職種の人や、一通りの業務経験を積んだ30代に多い理由です。 自分に適性がない仕事をしていたり、仕事がマンネリ化していたりすると、働く面白みを感じられません。仕事をしていてもやりがいがなくつまらないため、モチベーションが下がってやがて完全になくなります。 毎日が同じことの繰り返しのように感じて、スキルアップや自分の将来に対する不安も膨らみやすく、それもモチベーションがなくなる一因です。   頑張っているのに評価されない 人事評価の納得性が低く、頑張っているのに評価されないと感じる場合も、仕事のモチベーションは全くなくなってしまうでしょう。 これは、評価システムが不透明、上司の独断・偏見で評価が決まる会社でよく挙げられる理由です。 評価されないと収入アップや昇進にも期待できず、社員はいつしか「この会社で頑張っても意味がない」と考えるように。頑張る意義や目的を失えばモチベーションが上がらないだけでなく、気持ちまで落ち込みやすくなります。 ※仕事で評価されないことへのモヤモヤは、こちらの記事で詳しく紹介しています! https://career-lab.biz/column/work_evaluation/   キャリアビジョンがない キャリアビジョンとは、仕事だけでなくプライベートも含めた将来の理想像のことです。「こうなりたい」というキャリアビジョンを明確に描けると今後の目標や今やるべきことが具体的になり、自然と仕事のモチベーションが高まるでしょう。 しかしこのキャリアビジョンがなかなか見つからないと、自分が何のために働いているのかがわからなくなります。 「今の仕事を続けていいのだろうか」と迷いやすくなるため、目の前の仕事にも集中できず、働くモチベーションがゼロになるケースが多いです。   待遇が悪い 「給料が低い」「労働時間が長い」「休日が少ない」 このような待遇の悪い会社で働くと、会社から正当に評価されていない、自分は搾取されていると感じて不満が溜まるので、モチベーションは全くなくなるでしょう。また、無意識のうちに「仕事=ただ辛いだけ」という認識になりやすく、働くことそのものに嫌気が差す場合も。 給与が低いから生活が苦しい、労働時間が長いからプライベートの時間がないといった状態が長く続けば、疲労が蓄積してネガティブな気持ちが先行しやすくなります。   人間関係に問題がある 仕事はチームで行うことがほとんどだからこそ、職場の人間関係は仕事のモチベーションに大きな影響を与えます。 一緒に働くと苦痛を感じる人との仕事は、どれだけ興味のある内容であっても楽しいと感じにくく、働くモチベーションを激減させるでしょう。 なお、職場の人間関係にトラブルがありお互いにギクシャクしている場合はもちろん、職場に尊敬できる人や信頼できる人がいない場合も、仕事のモチベーションはなくなりやすいです。   プレッシャーが大きすぎる あなたは「前回と同じ失敗は絶対にできない」「自分の責任をしっかり果たさなくては」などと考え、自分で自分にプレッシャーをかけすぎていませんか? プレッシャーは適度であれば仕事に良い緊張感をもたらす効果がありますが、度が過ぎると負担となってモチベーションをなくす原因になります。 また、モチベーションが全くないのに周囲の期待に応えようと自分を追い込んでしまう人も多く、さらに大きなストレスを抱えてしまう場合も珍しくありません。   私生活のストレス ここまで読んでも原因が見つからなかった人は、私生活のストレスにも目を向けてみましょう。 私生活が安定していない、プライベートで悩みがあるなど私的な問題が原因で仕事のモチベーションがなくなるケースも多いです。 仕事と私生活は切り離して考えるべきではあるものの、完全に意識を切り離すことはできません。特に30代以降は、結婚・出産・子育て・介護など、私生活における変化が多く、ストレスを抱えやすいといわれています。   仕事のモチベーションが全くなくても問題ないケースとは モチベーションは大切であるものの仕事において必須ではなく、全くなくても問題ない場合があります。ここからは、モチベーションが全くなくても問題ないケースを解説しましょう。 モチベーションはないけどプロ意識はある 働く上で一番求められるのは、モチベーションではなく成果です。成果が見えにくい職種でも、あなたが働くことで滞りなく業務が遂行されているのであれば、きちんと成果を収めているといえます。 そして、成果はモチベーションが全くなくても、プロ意識があれば出せるもの。 プロはモチベーションに関係なく仕事をするのが当たり前なので、たとえやる気がなくても安定したパフォーマンスで仕事をこなして誰にも迷惑をかけません。 よって、常にプロ意識を持って仕事ができるのであれば、モチベーションは全くなくても問題ないでしょう。 一時的にモチベーションがないだけ モチベーションはその日の気分によっても変動し、特に理由がなくても上がったり下がったりします。また、大きな仕事をやり遂げた際も、一時的に「燃え尽き症候群」のような心理状態になり、モチベーションがなくなりやすいです。 そもそもが同じ高さを維持できないものなので、モチベーションが完全になくなっても数日で復活するようであれば、大きな問題ではありません。 ただし、モチベーションだけに頼って仕事をすると、やる気の増減が激しく成果にもムラが出やすくなるので注意しましょう。 仕事以外のことにモチベーションがある 仕事へのモチベーションが全くなくても、趣味やプライベートに対して高いモチベーションがあるなら、特に対処は必要ないでしょう。 たとえば趣味にモチベーションを注いでいる人も、その趣味だけを毎日やり続けることはできませんよね。趣味を楽しむためにはお金が必要で、お金を得るためには働かないといけません。 そうすると自然に「趣味のためにお金を稼ごう」という思考になり、それが仕事のモチベーションになります。 割り切れて大きな苦痛を感じない 仕事のモチベーションが全くないことを「辛い」と感じるか「まあいいか」と感じるかは、人それぞれです。 お伝えした通りモチベーションは仕事に必須ではないため、全くないからといって絶対に危機感を持たないといけないというわけでもありません。 「モチベーションが全くないけどまあいいか」と割り切れて苦痛を感じない場合は、そのまま過ごすのもアリ。モチベーションは時間の経過とともに上がることも多いので、あえて放っておくのも一つの手です。 全くない仕事のモチベーションを高める方法 なくても問題ない事例もあるものの、多くの人はモチベーションが全くないと「やる気が出なくてしんどい」と感じるでしょう。ここからは、そんなときに試してほしい、「モチベーションが全くない仕事」のモチベーションを高める方法を紹介します。 仕事から離れてリフレッシュする 仕事のことを一切考えない時間を作り、思いきりリフレッシュしましょう。景色のいい場所に行く、趣味を全力で楽しむなど、リフレッシュできるなら時間の使い方は問いません。 仕事のモチベーションが全くなくなると、やる気のなさをカバーするためにより根を詰めて働こうとする人がいます。ですが、ずっと気を張り詰めていても疲労が蓄積するだけでモチベーションは上がらないので、適度に休息を取り自分を労わることが大切。 一度仕事から離れると気持ちがガラッと入れ替わり、モチベーションの高まりを感じるはずです。   モチベーションが全くない理由を考える 仕事のモチベーションがなくなるのは、単なる気分が原因の場合もありますが、ほとんどの場合はこの記事冒頭で挙げたような理由が原因になっています。 明確な原因がある場合は、原因を取り除けばモチベーションが復活する可能性が高いため「なぜ、自分のモチベーションはなくなってしまったのか」についても考えてみてください。 不安や不満、心のモヤモヤなどを紙に書き出して可視化すると、原因を特定しやすいです。また、原因がわかったら、問題解決に向けてアプローチしてみましょう。   環境や待遇の不満は周囲に相談する 仕事のモチベーションが出ない原因が、職場環境や会社の待遇の悪さにある場合は、周囲に相談してみてください。 環境や待遇の悪さは自分一人で改善できるものではないため、人間関係の問題なら人事部、待遇の話なら上司のように、原因ごとに最も頼りになる人や部署を頼るのがおすすめ。すぐに効果的な対処をしてもらえるとは限りませんが、不満や悩みが周知されればそれを取り除く努力はしてもらえるはずです。 また、上司や他部署の人からモチベーションの上げ方をアドバイスしてもらえる可能性もあり、新たな気づきが得られるかもしれません。   業務量や働き方を見直す 仕事のモチベーションが全くないときは、業務量や働き方を一度見直してみましょう。 習慣化して「負担になっていない」と思っていても、実は業務量が多すぎたり働き方が今の生活に合わなくなっていたりする可能性があります。 「どんな業務量や働き方なら、モチベーション高く仕事ができそうか」を意識すると、キャリアビジョンが見つかることもあり、これから何を頑張ればいいのかがわかるかもしれません。   仕事にゲーム性をプラスする 仕事中、急にモチベーションが下がったときは業務に「ゲーム性」を見出してみてください。 たとえばいつもと同じ業務でも、いつもより「早く終わらせる」「きれいに仕上げる」などを意識すると、仕事に遊び心が加わって新鮮味を感じられます。 モチベーションが全くないのに「仕事を頑張らなきゃ」と考えると、よりモチベーションが出にくくなるので、目の前の仕事だけに集中できる環境を作るのがポイント。 どんな仕事でも毎日続けていればマンネリを感じることがあるので、自分なりの楽しみ方を日頃から探しておきましょう。   キャリアコンサルティングで自己分析する モチベーションが全くないときは、自己分析をするのも効果的です。自分の過去や将来の理想をじっくり掘り下げると、自分のモチベーションがどこから出てくるのかを理解できます。理解が深まればモチベーションのコントロールもしやすくなるので、やる気や成果のムラを一定にする効果にも期待できるでしょう。 そして、自己分析をするなら一人よりも、キャリアコンサルタントと一緒に行うのがおすすめ。 キャリアのプロであるコンサルタントと一緒に自己分析すれば、自然と引き出された会話から自分一人では気づけなかった思考の癖やモチベーションの根源が見えてきます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、オンラインで気軽にキャリアコンサルティングが受けられるので、ぜひ活用してみてください!   仕事のモチベーションが全くないときこそ焦らない! 仕事のモチベーションがなくなると「どうにかしてモチベーションを上げないと」と焦りがち。また、中には「モチベーションが全くないから、もう会社を辞めたい」と考える人もいるかもしれません。 しかし、モチベーションは時々で上下するものだからこそ、モチベーションに突き動かされた衝動的な行動は禁物。 モチベーションが全くないときは自分と向き合うのにちょうどいいタイミングでもあるので、今の自分にできる精一杯の工夫をしながら、仕事やプライベート、将来について考えてみましょう。

2024/10/01
人間関係・仕事に対する不安
仕事で評価されない原因は?低評価が続くと起こるリスクや対処法も解説

仕事で評価されない原因は?低評価が続くと起こるリスクや対処法も解説

「仕事が評価されなくて辛い」「頑張っているのになぜ評価されないんだろう」 このように、仕事で評価されず悩んでいるのではないでしょうか?頑張っているにもかかわらず仕事で評価されないと、これ以上何を頑張ればいいのかわからず、働く意欲まで低下してしまいます。 しかし、あなたが仕事で評価されないのは、何か見落としている原因があるのかもしれません。 この記事では、仕事で評価されない原因や低評価が続くと起きること、評価を上げるための方法について解説します。 仕事の評価が全てではない 仕事で評価されないと、自分という人間を否定されたような気持ちになるかもしれません。「自分なりに一生懸命頑張ったのに…」というやるせなさもあり、ひどくがっかりするでしょう。 しかし、最初に知っておいてほしいのは、仕事の評価はあなたという人間そのものの評価ではないということ。たとえ能力が高くてもすぐには評価されない事例もあるため、今の仕事の評価だけで自分の価値を決めないようにしてください。 仕事の評価はあなたを値踏みするためのものではなく、至らないところを再認識し、良いところをさらに伸ばすためのものです。 働く上では結果が求められ、それに応じた評価も意識する必要がありますが、それだけにこだわると他人の評価ばかり気になって疲れてしまうので注意しましょう。   仕事で評価されない原因 なぜ仕事で評価されないのか、その原因を把握しましょう。ここでは、よくある「仕事で評価されない原因」をお伝えするので、自分や会社に当てはまるものがないかチェックしてみてください。   成果の見えにくい仕事をしている この世にはたくさんの職業が存在しています。そして「〇件の契約を取った」「〇〇円売り上げた」のように、仕事の成果が目に見える職業ばかりではありません。 たとえば総務や経理、組織の管理部門などは成果を数値化しにくく、公正な評価が特に難しい職種だといわれています。成果が見えにくい職業は、評価が難しいからこそ評価制度が曖昧な会社も多いです。 このような職業に就くと、仕事が評価されずに落ち込んだり、低評価を挽回したくても何をどう頑張ればいいのかがわからなかったりして、悩みやすくなります。   会社が求める努力をしていない 「頑張っているのに評価されない」「成果を上げているのに評価されない」 こんな悩みを持っている方もいるかもしれませんが、そもそも仕事は頑張りや成果が必ず評価されるものではありません。いくら頑張って成果を上げても、それが会社の望むものではない場合、仕事で評価される日はこないでしょう。 会社から求められるものは、勤務歴やポジションに応じて変わります。就職直後は「仕事を覚え、成果を上げること」を求められても、数年後には「成果を上げつつ、後輩を育てること」を求められたりするのです。 仕事で評価されないのは、会社からの要求の変化に気づかず、間違った方向の努力をしているからかもしれません。   上司や周囲との関係に亀裂が生じている 周囲とうまく連携を取りながら働くのも、大切な仕事です。「業務に直接関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、良好な人間関係は仕事をスムーズにし、結果的に成果も上がりやすくなります。 よって、上司や一緒に働く人とうまくコミュニケーションが取れないことが、低評価の原因になっているケースも考えられるでしょう。 周囲と良い関係を築けない人は、報告や連絡、相談も遅れがちで、信頼されにくい傾向にあります。また、周囲の人と距離を置くぶん頑張りにも気づいてもらいにくくなり、本来なら評価されるべき努力が見落とされる場合もあるでしょう。   自分を過大評価している 「仕事で評価されない」と感じる原因は、あなたが自分を過大評価しているからという可能性もあります。仕事の評価に不満や疑問を持ったときは、自己評価と他者評価にズレが生じていないか確認するのも大切です。 自己評価を高めることには、自分の行動に自信がつく、仕事にポジティブに取り組めるようになるなど良い面もあります。 しかし、根拠なく自己評価を高めてしまうと「自分が間違うはずがない」という思い込みで仕事を進めて失敗する、他者を見下して人間関係を壊すといった問題行動も増えやすいです。 仕事の評価は、結果だけでなく仕事ぶりや周囲とのコミュニケーションも加味した総合評価なので、普段の自分の言動を振り返ってみましょう。   会社の評価制度に問題がある 仕事で評価されない原因は、会社の評価制度に問題があるからかもしれません。たとえば以下のような会社は、評価制度に問題があるといえるでしょう。 評価基準が曖昧または不明 上司の私的な感情が評価に直結している 年功序列で評価される 評価基準を公表しない会社や、それどころか明確な基準が存在していない会社もあります。 このような会社は、そもそも本当に公平な評価が行われているのかさえ疑問です。業務能力ではなく上司の「好き嫌い」が評価に直結している可能性もあり、会社に対して不信感を抱くでしょう。 また、近年は減少傾向にあるものの、中には年功序列で従業員を評価する会社もあります。働きぶりではなく勤続年数や年齢で評価が決まるため、従業員としては不平不満を感じやすく、モチベーション低下につながりやすいです。   仕事で評価されないと起きること 仕事で評価されないことには、さまざまなリスク・デメリットがあります。どのようなリスク・デメリットがあるのか、一つずつ解説していきましょう。   仕事のやる気が下がる 頑張っているのに評価されない期間が長引けば「何のために頑張っているんだろう」と疑問を持つのは当然のこと。 評価されるためだけに仕事をしているわけではありませんが、やはり努力が認められないと頑張る気力も尽きてしまいます。仕事のやる気が下がるためやりがいや面白みも感じにくくなり、毎日会社に行くのが辛く感じるかもしれません。 仕事のやる気がなくなると、それを理由にさらに評価が下がる可能性もあり、悪循環が生まれやすくなります。   スキル・キャリアアップに悪影響が出る 新しい仕事や重要なポジションは、仕事で評価された人が優先的に任されます。 よって、仕事で評価されないと何年働いても同じ仕事しか任せてもらえず、スキルアップの妨げになるでしょう。そうなると「自分は何もできない」とさらなるマイナス思考に陥りやすくなるほか、仕事中に時間を持て余して会社に居づらくなる可能性もゼロではありません。 さらに、評価されないのを理由に転職を検討する際にも、スキル不足により就ける職業が限られ、キャリアアップに悪影響を与える可能性があります。自分の成長機会が減ってしまうのは、仕事で評価されない大きなデメリットといえるでしょう。   収入が上がらない 収入は、仕事のやりがいを感じる要素の一つです。しかし給与は、仕事ぶりが認められて昇給したり昇進して手当てが付いたりして上がるものなので、仕事で評価されないと大幅な収入アップは見込めません。 収入が思うように増えないと、モチベーションが保てず働く意欲を失う、いつまで経っても生活にゆとりが生まれないなど、さまざまなデメリットがあるでしょう。 収入が少なさが気がかりで結婚・出産に踏み切る勇気も出にくくなるため、人生の選択肢が狭まってしまうリスクもあります。   仕事で評価されないときの対処法 評価されない現状から抜け出すには「把握」と「行動」を積み重ねる必要があります。ここからは、仕事で評価されないと感じたときに試してほしいことを紹介するので、ぜひ取り組んでみてください。   評価基準を把握する 評価を上げたくても「どんな行動が評価されるのか」を正確に把握していないと、間違った努力をしてしまう可能性があります。 仕事で評価されないときは、会社の評価基準や上司が自分に求めていることを再確認しましょう。 なお、誤った自己評価が「仕事で評価されない」と感じる原因になっている場合もあるので、自分を客観視するのも大切。「上司の立場から見た自分」「同僚の立場から見た自分」のように、複数の視点から総合的に判断すると、より自分を客観視できるでしょう。   評価されている人を見習う 仕事で評価されないときは、評価されている他人を注意深く観察してみるのもおすすめです。一見自分と大差がないように感じる相手でも、評価されているということは必ずどこかに違いがあります。 評価されている人の言動から「あんな風に成果をアピールすればいいんだ」と理解できたり、「自分はここができていなかったんだ」と気づいたりするかもしれません。 また、このような姿勢は上司の目に「意欲的」「前向き」と映ることが多く、良い評価につながりやすいです。他人と自分を過剰に比較する必要はないものの、自分にはない他人の良いところは積極的に見習っていきましょう。   気長に成果を出す どれだけ頑張ったところで、仕事は結果が伴わなければ評価されにくいです。そのため、今まで以上に成果にこだわるのも、仕事で評価されないときに試したい方法の一つ。成果が数値化しにくい職業に就いている人でも、業務効率や生産性を上げる、一緒に働く人のサポートに徹するなど、できることはたくさんあります。 ただし仕事の評価は、たった一度好成績を収めただけでは上がらない場合がほとんどです。スピード昇格や大きな成果を狙うと挫折しやすいので、コツコツと気長に成果を積み上げていく感覚のほうがいいでしょう。 すぐには高評価につながらなくても、あなたの頑張りを見てくれている人は必ずいますし、安定的に成果を出せばきっと会社からの評価も上がっていくはずです。   自発的に行動する いくら能力が高くても、指示されたことしかできなければ、仕事で評価されません。受け身な姿勢は、仕事に対する意欲が低いと思われる原因になります。 「やったほうがいいとわかっていたけど、指示されなかったからやらなかった」なんてことが起きる可能性も考えられるため、受動的な人は周囲からの信頼も得にくいです。 仕事で評価されないと働くモチベーションも低下しやすいですが、それでも腐らず自発的に行動してください。常に気を張って先回りするのではなく、自分で考えて状況に応じた行動を取るのがポイントです。 手が空いたときに自ら「手伝おうか?」と周囲に声をかける、他の人が見やすいように自らわかりやすさにこだわって資料作成するなど、小さなプラスアルファの行動はいつか大きな評価につながるでしょう。   周囲と良い関係を築く 一緒に働く人を大切にし、良好な関係を築くのも忘れないようにしましょう。 仕事で評価されないと、評価判定をした上司にネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。しかし上司目線で考えると、自分に嫌悪感を持つ部下は「扱いにくい」です。そして扱いづらい部下には大事な仕事を任せられないため、結果として評価も低くなってしまいます。 無理にご機嫌取りをする必要はありませんが、一緒に働くからには相手に敬意を払い、適度なコミュニケーションを取らなくてはいけません。 しっかり挨拶するのはもちろん、報告・連絡・相談を徹底し、周囲から「一緒に働きやすい」と思われる人を目指しましょう。   転職を検討する 上記で紹介した通り、仕事の評価は自分の頑張りによって上げられる場合があります。 しかし、適性のない仕事に就いて自分の強みを活かせない場合や、会社の評価制度に問題がある場合は、努力しても評価は変わらない可能性が高いです。 そんなときは、自分を適切に評価してくれる会社への転職を検討してもいいでしょう。 ただし、自分の強みを活かせる業務内容か、正当な評価基準を設けている会社かなどをよく調べないと再び同じ悩みに直面するので、自己分析と企業研究は必須です。   評価されない悩みはコンサルタントに相談するのもおすすめ 仕事で評価されないと、ついつい自分を責めてしまいがちです。しかし仕事の評価が自分の全てではないため、自責の念を感じるのではなく前を向いて「今の自分に何ができるか」を考えましょう。 また、自分一人ではどうしても客観的視点を取り入れにくいので、第三者の意見を聞いてみるのもおすすめ。キャリアコンサルティングでは、仕事で評価されないと悩む方からの相談にも応じています。 「客観的に見て自分の働きぶりはどうか」「評価を上げるために自分は何をすべきか」などの疑問に的確なアドバイスが欲しい方は、ぜひプロのキャリアコンサルタントに相談してみてください。

2024/09/26
人間関係・仕事に対する不安
仕事に飽きた!つまらない!30代に多い原因とマンネリ解消法

仕事に飽きた!つまらない!30代に多い原因とマンネリ解消法

「仕事に飽きた…」「仕事をしても退屈でつまらない」 働いていると、このような悩みに直面することがあります。特に、一通りの業務知識・経験をつけた30代に多く、仕事に飽きたのをきっかけに転職を考えている方もいるのではないでしょうか。 しかし、少しの工夫や働き方の見直しで、つまらない日々から抜け出せるケースも少なくないため、早計な判断は禁物です。 この記事では、仕事に飽きてしまう原因や、つまらなさを解消する対処法を解説します。   仕事に飽きた・つまらないと感じる原因 まずは、よくある仕事に飽きる原因を解説するので、自分に当てはまりそうな理由がないかチェックしてみてください。   毎日同じことの繰り返しに感じる 就職してからの数年間は、どんな仕事にも新鮮味があります。初めての仕事や見たことない世界も多く、好奇心を持って仕事に臨めるでしょう しかし、勤続年数を積んで30代以降になると、仕事の目新しさは減ります。新しいプロジェクトに参加する、新入社員が入社するなど定期的に新しい風は吹くものの、「完全な初体験」ができる機会が減るため、毎日が同じことの繰り返しのように思えてしまうのです。 いわゆるマンネリと呼ばれる状態であり、仕事で充実感を得にくいため「飽きた」「つまらない」と感じやすくなります。   これ以上の成長が見込めない 勤続年数を積んで業務内容を熟知すると、「できなかったことができるようになる経験」が減り、成長している実感は薄れていきます。 そして、新たな発見や吸収できる知識がなくなり、これ以上の成長が見込めないと判断すると、人は飽きやつまらなさを感じるもの。「今の仕事を続けていいのだろうか」という不安にもつながりやすく、働くモチベーションに大きな影響を与えるでしょう。 なお、このように感じるのに成果は関係ありません。思うように成果を上げられないときだけでなく、成果を上げて社内から評価されたときにも「ここが成長の頭打ちだ」と感じて、仕事に飽きてしまうことがあります。   緊張感やプレッシャーがない 仕事に飽きた・つまらないと感じるのは、緊張感やプレッシャーが一切ないからかもしれません。 大きすぎる緊張感やプレッシャーはストレスの原因となりますが、だからといって一切ない状況だと刺激不足に陥ることがあります。まるでぬるま湯に浸かっているようで仕事中も中だるみしてしまい、飽きやつまらなさを感じるでしょう。 慣れない仕事をすると誰でも自然と気を張るので、飽きやつまらなさは成長して仕事に慣れた証拠ともいえます。しかし完全に慣れ切ってしまうと、仕事をする張り合いが抜けてしまい、退屈だと感じやすくなるのです。   トップダウン体制が強すぎる トップダウンとは、上層部が決めた方針や施策を下部組織が実行するスタイルのことで、日本語でいうと「上意下達」です。 確立された経営スタイルの一つであり悪いものではありませんが、トップダウン体制が強すぎる企業は社内の風通しが悪く、多くの従業員には発言や提案をする権利すら与えられません。 そんな状況では、主体性を伸ばせず仕事のやりがいも得にくいため、仕事に飽きた・つまらないと感じるのも無理はないでしょう。   職場の人間関係が悪い 仕事に飽きた・つまらないと感じるのは、職場の人間関係が原因の可能性もあります。 「どんな仕事をするか」も大切ですが、「誰と一緒に仕事をするか」も、働く楽しさを感じるうえでは欠かせません。たとえば、少し仕事にマンネリ感を感じていても、仕事仲間と楽しく働ければ飽きた・つまらないと悩むまでには至らないケースがほとんどです。 職場の人間関係が悪いと会話が少なすぎて仕事中に退屈したり、人間関係のトラブルで悩んで仕事に集中できなかったりします。 飽きた・つまらないという感情は、仕事内容だけでなく職場環境に対しても抱くものなので、人間関係が悪い職場環境に疲れているサインなのかもしれません。   仕事に飽きた・つまらないと感じやすい人の特徴 ここでは、仕事に飽きた・つまらないと感じやすい人の特徴を解説します。   熱しやすく冷めやすいタイプ 熱しやすく冷めやすいタイプの人は、就職直後は仕事に没頭しますが長続きしません。凝り性であると同時に飽き性でもあるため、理想の職業に就いたとしても時間が経つと興味を失い、仕事をつまらないと感じてしまいます。 また、好奇心旺盛なので、他の仕事のほうが面白そうだと思ったら、後先考えずに行動してしまうことも。 このような人は、同じことを繰り返すルーティンワークよりも、状況に応じた判断や行動が求められる非定型業務のほうが向いているでしょう。   きちんと企業研究をせず就職した 企業研究を行わず、自分に合わない職種や企業を選んでしまった人も、仕事をつまらないと感じがちです。 職種や企業が本当に自分に合うかは、実際に働いてみないとわからない部分もありますが、入社前に徹底的に企業研究すれば「合う可能性」は高まります。 また、企業選びの際に通いやすさや給与、その他福利厚生といった条件面だけで判断した場合も、業務内容と自分の適性にミスマッチが起こり、入社後仕事に飽きやすいです。 合わない仕事を、飽きた・つまらないと思いながら続けるのは大きな苦痛が伴うため、自己分析と企業研究をしっかり行い転職するのも一つの手かもしれません。   器用で何でもそつなくこなす 仕事に飽きた・つまらないと感じる人は、器用さを兼ね備えている場合が多いです。器用な人は飲み込みが早く、初めての業務もすぐに習得して難なくこなすため、一見とても魅力的に思えます。 しかし、確かに強みではあるものの、何でも簡単にできてしまうからこそ仕事を面白いと思えず、飽きた・つまらないと感じやすいです。また、これまで苦労して何かを成し遂げた経験が少ないため努力する方法がわからず、集中力が続かない、一つのことを極められないという人もいます。   理想が高く結果を重視する 理想が高く結果重視の人も、仕事に飽きやすいです。 理想を持つのはいいことですが、仕事の結果とはそう簡単に出るものではありません。特に高い理想は実現させるまでに時間がかかるため、思うような結果がすぐには得られず、先にやる気が尽きて飽きてしまいます。そうすると「こんなことをやっていても無駄だ」と感じて仕事に意義を見出せなくなり、つまらないと思うようになるでしょう。 理想や結果だけを追求するのではなく、その途中にある自己成長や小さな成果にも目を向けてくださいね。   他人の影響を受けやすい 仕事に飽きた・つまらないと感じる人は、他人の影響を受けやすいという特徴をもっているケースも多いです。 このような人は、誰かが違う会社で楽しそうに働いているのを見ると転職したくなる、職場内の愚痴を聞くと「自分の会社は悪いんだ」と思い込んでしまうなど、たやすく周囲に流されてしまいます。 この他にも、他人の影響を受けやすい人は、周囲の様子や話に興味を引っ張られ、自分の仕事への興味が薄れてしまう場合も少なくありません。   仕事に飽きた・つまらないときにすべきこと 仕事に飽きた・つまらないと感じたまま何もせずに働き続けても、状況が改善する見込みは薄いです。ここでは、仕事に飽きた・つまらないと思ったときに試してほしい5つの対処法を解説します。   目標を作る 何の目標もないまま働いていると、飽きた・つまらないという感情はより大きくなっていきます。よって、まずは自分の仕事のモチベーションになりそうな目標を立てましょう。 とはいえ、大きすぎる目標を立てると実現するまでに時間がかかって途中で飽きてしまうため、目標は小さめでOK。たとえば「〇〇〇円まで貯金を増やしたい」「この繁忙期を乗り越えたらちょっと良いお店で外食する!」のような、会社には利益がない目標でも問題ありません。 少しの努力は必要なものの実現可能な目標を立てるとやる気が長続きし、仕事に飽きた・つまらないと感じる日々から脱却しやすくなります。   できたことを可視化する 自分の仕事が役立っているという実感がもてないとやりがいを見失い、飽きやつまらなさにつながっていきます。仕事に飽きた・つまらないと感じている人は、やったことや成果を可視化させて、小さな達成感を得てみてください。 仕事効率化の手法の一つに「やることリスト」を作るというものがありますが、これを応用して「やったことリスト」を作るのがおすすめ。 一日の終わりや空き時間を利用して、その日仕事でやったことをまとめてみると「意外と自分の仕事は誰かの役に立っているな」と気づけて飽き解消になったり、「今日の頑張りがいつか必ず結果に結びつく」と思えてやる気になったりするはずです。   オンオフを意識して働く 仕事はメリハリをつけて行わないと、余計な嫌悪感や疲労の原因になります。マンネリを感じて飽きやすくもなるため、オンオフを意識して仕事とプライベートはしっかり分けましょう。 オンの時間をあらかじめ決めておけば、「時間内に仕事を終わらせよう」という気持ちが芽生え、いつもよりも業務に集中できて仕事をつまらないと感じることも減るはずです。 また、オフの時間でこまめにリラックスできるので疲れがたまりにくくなり、仕事のストレスそのものが減るといわれています。   副業を始める 「転職したいわけではないけど、仕事には飽きていて毎日つまらない…」 このような人は、副業で他の仕事を経験してみるのも効果的。今の会社で実績を積んでいたとしても、副業先では新人です。普段は仕事を教える側の人でも教えてもらう立場になるため、新鮮味や良い刺激を得られる可能性があります。 また、副業を行うためには本業をスケジュール通りに終わらせる必要があり、自然と本業にもメリハリが生まれるでしょう。 ただし、会社の規則で副業が禁止されている場合もあるので、行動する前にまずは就業規則を確認してください。   休暇を取ってリフレッシュする 仕事に飽きた・疲れたと感じたら、少し長めの休暇を取って仕事から離れてみるのもおすすめの対処法です。 飽きた・つまらないと感じるのは、多忙により視野が狭くなっているからかもしれません。一度仕事から離れて客観視してみると、「今の仕事がやっぱり自分に向いている」と再認識できる可能性がありますし、休暇明けはどうしてもバタバタするのでマンネリの解消にもなります。 プライベートの充実が仕事のモチベーション向上につながるケースも多いので、仕事に飽きた・疲れたと感じたら思い切って長期休暇を申請してみてもいいでしょう。   「飽きた」「つまらない」で転職するのはアリ? 仕事に飽きた・つまらないと感じたとき「転職して心機一転したい」と考える人も多いでしょう。ここからは、飽きた・つまらないを理由に転職してもいいケース・転職しないほうがいいケースを紹介します。   転職を検討したほうがいいケース 自分の頑張りだけでは改善できない不満や問題がある 職種や環境が合っていない 理想の転職先が明確に決まっている 心身ともに限界に陥っている 自分の力だけではどうにもできない問題を抱えている人や、転職後のビジョンが明確な人、ストレスが限界を迎えている人は、転職を検討するのもありです。 しかし、仕事に飽きた・つまらないと感じた原因を正しく把握しなければ、転職先でもまた同じことを繰り返す可能性があるため、自己分析は徹底してください。   転職しないほうがいいケース 上記の対処法や自分の頑張りで改善できる可能性がある 今の環境を変えたい気持ちだけが先行している 飽きた・つまらないと感じる原因が不明確 同じ理由で過去にも転職したことがある 自分の行動次第でマンネリを解消できる可能性がある人や、環境を変えたい気持ちが強いだけでつまらないと感じる原因を特定できていない人などは、まだ転職しないほうがいいでしょう。 転職は最後の切り札として取っておけるので、まずは今の自分にできることに着手してみてください。   仕事に飽きた・つまらない現状から脱却しよう 毎日働く社会人は「会社に飽きた」「仕事がつまらない」と感じることもあります。 そう感じたときは、つまらないと思う原因を特定し、自分なりの方法でモチベーションの向上や飽きさせない工夫を図ってみてください。 また、もしも考えがまとまらないときや、自分に合う対処法が見つからないときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめです。キャリアコンサルティングでは「どうすればあなたが気持ちよく働けるのか」にスポットを当てて、丁寧にヒアリングを行い最善の道を探します。 仕事に飽きた・つまらないと感じている人は、ぜひ一度キャリアコンサルタントに心のモヤモヤを相談してみてくださいね!

2024/09/17
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女性の社会進出が進んだ現代では、バリバリ仕事を頑張る女性や、結婚・出産後に仕事復帰する女性が増えました。 しかし、働く女性が増加したことにより「女性の働き方」に関する悩みも急増。 「自分に合う働き方がわからない」「育児と両立できる働き方ってあるの?」など、現在進行形で働き方に悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。 この記事では、女性が抱えやすい働き方の悩みや、働き方選びで後悔しないコツを紹介します。 女性が働き方に悩む原因 どんなことが原因で、女性は働き方に悩むのでしょうか?まずは、女性の働き方において悩みの種になりやすい要素を理解しましょう。 人間関係 職場の人間関係に悩むのは男性も同じですが、女性のほうが人間関係の悩みに深刻になりやすいです。女性は男性よりも協調性を重要視する傾向があり、一緒に働く人と良い関係が築けないとひどく落ち込んだり悩んだりします。 しかし今は、テレワークやフレックスタイム制、個人事業主など、人間関係と距離を取りながら働くことも不可能ではありません。 人間関係に悩んだら、それをきっかけに働き方を見直して、今とは異なる働き方にシフトするのもありでしょう。   キャリア 女性には結婚や出産、介護など、なかなか予測が難しいライフイベントがたくさんあります。そのため自分のキャリアプランを明確に描けず、働き方に悩んでしまう女性が多いです。 また、男性に比べると収入が低くなりやすい、昇進のチャンスが少ないなど、日本の労働環境にはまだまだ働く女性に不利な部分があります。 着実にキャリア形成していきたいと思っても、安定した収入やキャリアアップが見えにくいことから「今の働き方を続けて本当に大丈夫なのか」と不安を感じ、そこから働き方の悩みにつながるのです。   ワークライフバランス 「家事育児は女性の役割」という考え方は、薄れつつある風潮にはなっていますが、現実にはまだ残っており、女性が家庭や育児と仕事を両立させるのは簡単なことではありません。家事育児のためにやむなく正社員のキャリアを諦めたり、仕事をセーブしたりするケースも珍しくなく、ワークライフバランスは女性が働き方に悩む大きな原因となっています。 また、一見うまくワークライフバランスが取れているように見えても、本人は「仕事も家庭も中途半端になっているのでは」とジレンマを抱えているケースも多いです。   働き方の種類 かつては「正社員」または「アルバイト・パート」くらいしか働き方の種類がありませんでしたが、今はさまざまな働き方や制度が生まれ、選択肢が一気に増えました。一人ひとりのライフスタイルや考え方に合わせた働き方が叶いやすくなり、「働きたいのに働けない」という女性の減少にもつながっています。 しかし一方で、選択肢が増えたからこそ「自分にはどんな働き方が合うのか」と悩んでしまう女性も増えました。各働き方の特徴を理解するだけでも時間がかかり、悩みが長期化しやすいのも懸念点といえます。   女性に人気の働き方とは? 女性と一口にいっても、仕事に求めるものや生活スタイルに応じて、合う働き方は異なります。 ここからは、女性から支持の高い働き方をご紹介。さまざまな働き方を知ることで「こんな選択肢もありかも」と、視野が広がるはずです。   正社員として働く 正社員は、しっかり稼ぎたい女性やキャリアアップを目指す女性、安定志向の女性に人気の働き方です。裁量の大きい仕事を任されやすいのでプレッシャーを感じることもあるかもしれませんが、そのぶんやりがいや達成感も大きくなります。 他の働き方に比べて時間の融通が利きにくいのがネックですが、今は「女性が長く働ける環境」に力を入れる企業が増加傾向にあります。従業員のライフイベントに理解のある企業で働けば、家事や育児と正社員の仕事を両立できるはずです。   多様な制度を利用して働く 働く女性にとってマイナス要素となりやすいのが「時間」と「場所」です。時間・場所に縛りがあると私生活と仕事を両立しにくく、キャリアを諦めざるを得ない場合もあります。 しかし働き方の多様化により、今は時短勤務やフレックスタイム制、テレワークといった制度・取り組みを導入する企業が多いです。 このような制度を利用すれば、育児や介護といったライフイベントと仕事を両立しやすくなり、ワークライフバランスが保てるでしょう。   非正規雇用で働く パートタイム・派遣社員・契約社員といった非正規雇用は、家庭を優先したい女性から特に支持されている働き方です。非正規雇用は働く日や時間の融通が利きやすく、プライベートを最優先にしながら働けます。 また、ダブルワークでしっかり稼ぐ、空いた日に1日だけ超短期で働くなど、自分の希望に合わせて柔軟に働き方を変えられる点も魅力です。 「未経験OK」「年齢制限なし」という条件での募集も多く、仕事にブランクがある主婦でも挑戦しやすいでしょう。 個人事業主として働く 自分のスキルや経験を活かして、個人事業主という働き方を選ぶ女性も増えてきました。 案件の獲得から税金の支払いまで全て自分一人で行わなくてはいけませんが、仕事量を自分で調節できるのが個人事業主の強み。労働時間や収入をコントロールしやすく、ライフイベントに合わせて働き方を大きく変えられるので、無理なく長期的に働けるでしょう。 また、働く場所も問わないので、自宅で育児や介護をしながら仕事をすることも可能です。 女性が働き方を選ぶうえで重視したい基準 女性が働き方を考える際、いくつか「重視してほしい基準」があります。自分に合った働き方を見つける際にも役立つので、以下の点に注目してみましょう。 やりがい 条件面を考慮することは大切ですが、「希望条件を満たしているから」という理由だけで働き方を選ぶと、途中でモチベーションが尽きてしまう可能性が高いです。選択した働き方を長く続けるためには、「やりがい」を見出すことが欠かせません。 やりがいがあれば、私生活と仕事の両立が大変でも気持ちが折れにくく、仕事が長続きしやすくなります。 やりがいは「やっていて楽しいと思えるか」「興味・関心のある分野か」「ある程度自分のアイデアを活かして働けるか」などに注目すると、見極めやすくなるはずです。   プライベートやライフイベント 仕事だけが人生ではないため、家族や友達、趣味といったプライベートの時間をきちんと確保できるかも、働き方を選ぶうえで重視しないといけません。働き方を選ぶ際は、企業の考え方や福利厚生から、従業員のプライベートを大切にしてくれるかを判断しましょう。 また、従業員のライフイベントに理解がある企業かという点も要チェックです。企業に理解があれば大きなライフイベントに直面しても、無理なく働き続けられる取り組みや工夫をしてもらえる可能性があります。 育休産休の取得率、女性従業員の平均年齢などを確認し、安定的に働けるかを考えてみましょう。   賃金や評価 男女平等が当たり前になったとはいえ、昇給や昇進において、意識レベルで男女格差が残っている企業があることも残念ながら事実です。「男女格差はあるものだから」「女性だから仕方ない」と自ら言い聞かせることで、自分に合わない働き方を選択してしまう危険性もゼロではありません。 近年は、成果に応じて性別関係なく正当に評価する企業が増えつつあります。また、男女ともにワークライフバランスが保てるよう職場環境を整備している企業も多いです。 働き方を選ぶ際は、企業の賃金や評価制度にも注目して「女性が働きやすい環境か」を判断してください。   選択肢の豊富さ ライフスタイルや考え方は年々変化するもので、今選択した働き方が将来的にもずっと合うとは限りません。特に女性は、結婚・出産でライフスタイルが大きく変わりやすく「10年後の自分に合う働き方」を予想することすら困難です。 そのため「働き方の選択肢が豊富」という点も、働き方を選ぶ際にぜひ意識したいポイント。 テレワークや時短勤務、週休3日制といった制度・取り組みを自分で自由に選択できれば、状況に合わせた働き方が可能となり、長期的なキャリア形成ができるでしょう。   女性の働き方選びで後悔しないコツ 女性が働き方を選ぶ際に重視すべきポイントをお伝えしましたが、ここからは自分に合う働き方を選ぶ具体的な方法を紹介します。後悔しない働き方をするために、以下のことを実践してみてください。   勇気を出して行動する 「今とは違う働き方がしたい!」と思いつつも不安や面倒くささに負けて、今の働き方を続けてしまう女性は少なくありません。 しかし、合わない働き方を続ければ仕事のモチベーションが下がりやすいうえ、そのまま年齢を重ねて働き方の選択肢が狭まってしまう恐れがあります。ゆくゆく後悔したくないなら、今の働き方に悩みや疑問を持った時点で、勇気を出して行動しましょう。 行動するといっても、いきなり転職のような大きなアクションを起こすのではありません。どんな働き方がしたいか条件を考えたり、働き方や企業の情報を集めたりすることも立派な行動の一つです。 小さなアクションを積み重ねることで大きな決断もしやすくなり、働き方を変えることへの不安も和らぎます。   悩み・キャリアプランを明確にする これまでの働き方を振り返り、「自分が負担に感じやすいこと」「悩みの種になりやすいもの」を明確にしましょう。嫌だ、辛いと感じるものを把握しておかなくては、また同じような働き方を選択してしまう可能性があるためです。 なお、悩みが把握できたら理想のキャリアプランについても考えてみてください。 今抱えている悩みから解放されることや、理想の働き方をすることはあくまで通過点であり、「理想の働き方ができたらどうなりたいか」を明確にするのが最終的なゴールです。 キャリアプランがはっきり描ければ、そこから逆算して「今やるべきこと」も見えてきます。   情報収集は徹底的に 家事育児をしている女性でも働きやすいよう、今はさまざまな働き方が登場しています。後悔しないためには、事前に一つ一つの働き方をよく調べることが大切です。 たとえば、最初はAという働き方が合っていると思っても、調べるうちにBの働き方のほうが理想に近いと発見するケースは少なくありません。 あらゆる可能性を探ることにもつながるため、情報収集は徹底的に行いましょう。   条件に優先順位をつける 自分に合った働き方を考えると、同時に「自分の理想を実現するための条件」も見えてきます。 条件は、働き方や企業を選ぶ際の基準となるため、明確にしておいて損はないでしょう。しかし、自分の理想が全て叶う好条件の企業はなかなか現れません。 大量の条件を挙げたり、過剰に条件にこだわったりすれば、適合する働き方がゼロになり悩みから抜け出しにくくなるため注意してください。 条件にこだわりすぎないようにするコツは、優先順位をつけることです。「絶対に譲れない」「あると嬉しい」「なくてもいい」と3つくらい指標を決めておけば、働き方に迷ったときも軸がブレにくくなります。   キャリアコンサルティングを受ける ここまで働き方を選ぶ具体的な方法を紹介してきました。しかし中には「一人で考えてもよくわからない」「忙しくてうまく情報収集できない」という女性もいるでしょう。 このような女性は、キャリアコンサルティングを受けるのがおすすめです。 プロのキャリアコンサルタントに相談すれば、抱えているモヤモヤを吐き出せて悩みが明確になるだけでなく、経験やデータに基づいた正確な情報を提供してもらえます。 具体的かつ大きな悩みを抱えている女性はもちろん、漠然と働き方に悩む女性にとっても、問題解決のヒントが見つかるはずです。   多様化する女性の働き方、自分の理想を見つけよう 人間関係やキャリア、ワークライフバランスなど、働く女性の悩みは尽きません。現状に悩みや違和感を持ったら、今とは違う働き方にも目を向けてみてください。 女性の働き方は時代と共に大きく変わり、今はさまざまな選択肢の中から自分の価値観に合うものを自由に選べるようになりました。 じっくり悩みと向き合い、理想の働き方について考えれば、自分に合うキャリアが見つかり悩みから抜け出せるはずです。

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