女性の人生の中でとても大きな出来事の「結婚・出産」とても幸せなことではありますが、同時に色々な悩み事も出てくるのではないでしょうか?

長期で仕事を離れることもあり、

「休んでいる間に自分の働く場所がなくなるのではないか…?」
「復帰したとしても休んでいる間に自分のスキルが落ちているかも…」
「復帰したとしても自分の今後のキャリアはどうなるのか…」

など不安な思いはどんどん出てきます。

この記事では、上記のような女性の不安に「何ができるのか?」「復帰後のキャリアアップはどうすればいいのか?」をご紹介します

「女性は仕事を続けられる?」結婚、出産後の不安

まず初めに思うことは「自分は復帰後仕事を続けられるのだろうか…?」という点ではないでしょうか?

初めての出産だと色々なことに不安を抱くと思います。

  • 産休に入るまで仕事をしている時の不安
  • 産休中自分の今後についての不安
  • 復帰後スキルがついていってないなどの不安

このように「産休前」「産休中」「復帰後」と大きく三つの時期での不安が出てきます。

産休に入るまで仕事をしている時の不安

仕事はまだ続けている状態ですが、出産日がどんどん迫ってきます。そんな状況の中、特に仕事一筋で休まず働いていた方からすると「長期で休む」という未知の体験が待っているわけです。

後輩や部下がいる立場の方ならば、「現在進行している業務や、プロジェクトの進行への不安」なども出てくることもあります。

そしてどのような立場の人であっても「産休による自分のキャリアへの影響はどうなるのか?」「産休後の仕事や働き方はどうなるのだろう」といった先のことへの不安も募ることでしょう。

産休・育休後の自分の今後についての不安

さて、いざ産休に入ると、「復職後のキャリアの変化への不安」が増してくるのではないでしょうか?

もちろん、生まれてくる新しい命への楽しみはありますが、仕事から離れることで「社会から取り残されたような感覚」にとらわれることもあるかもしれません。産休・育休中に仕事の不安にかられてしまうと、その不安が育児に影響することもあるでしょう。

赤ちゃんの世話に追われながらも、仕事から離れることで、色々と考えてしまうことが増えてしまうのも、一つの不安の要因と思われます。

職場復帰後の仕事への不安

産休・育休明けは、その期間に仕事をしてなかったこともあり、自分自身のスキルや判断力に、不安を感じる方も多いようです。

産休・育休中は、育児中心の生活をしていたので、今までの仕事のペースを取り戻すのが難しく感じることもあります。また、休んでいる間に業務内容がアップデートされていたり、新しいルールが導入されていたり、時にはシステムが変わっていたり…と、職場や仕事の変化に対応するのが大変ということもあるかもしれません。

職場復帰後うまく働けるのか不安…しかしこれで解決!

不安になるのは普通ですし、ごく当たり前のことです。そんな不安を解消するための解決策をこれから紹介します。解決策は大きく3点。

  • 会社の人と適度にコミュニケーションを取っておく
  • 限られた時間だからこその効率性を追求する
  • 自分のワークライフバランスを意識する

です。一つずつ詳しくみておきましょう。

育休中も会社の人と適度にコミュニケーションを取る

一つめは、会社の人と適度なコミュニケーションを取っておくことです。

産休・育休では長い期間、会社を休むことになります。その間に会社では、様々な変化がおきます。その情報に少しでもキャッチアップしておけば、復職後に「こんなに変ってるなんて」という衝撃も減らせます。もし職場に仲の良い先輩や後輩がいたら、出産報告などと合わせて、会社の状況などを聞いてみるのもいいでしょう。

さらに、職場復帰前に上司コミュニケーションを取っておけば、「復帰後自分が何をするのか?」「産休前と現在の会社の変化」を知ることもできますし、「自分自身のやりたいこと」を上司に伝えておくことができます

職場復帰前に、上司との面談が設定される企業もありますが、もしそのような制度がない場合には、一度話をしたいと相談してみるのもよいかもしれません。

限られた時間だからこそ、効率を追求する

育休明けに時短勤務を選択する方も多いと思います。またフルタイムで職場復帰しても、出産前と同じような残業をすることは難しいという方がほとんどでしょう。

小さな子供を育てながらの仕事は、時間との闘いです。しかし、時短勤務でもフルタイムでも、限られた時間だからこそ、効率を追求していくことができれば、短い時間でも仕事の成果は上げられますし、自分自身への評価にもつながります。もしそれを職場に展開することができれば、職場全体の業務改善にも繋がります。

限られた時間で効率的な仕事を目指すことで、この期間にスキルアップすることも、評価を上げることもできるでしょう。

自分のワークライフバランスを意識する

一方で、仕事と育児をしなければならないからこそ、ワークライフバランスを意識することも大切です。ワークライフバランスとは、「仕事と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動の両方を充実させる働き方・生き方」のことですが、子育て中は、なかなか思うように仕事に関われなかったり、育児や家事に手が回らなかったりと、「自分の思い通りにいかない」ことが増えてきます。

その状況にストレスを感じてしまうこともあるかと思いますが、完璧を目指し過ぎず、周囲に協力を求めながら、よいバランスをとれるようにしていきましょう。

キャリアアップはできるの?

さて、「出産してもキャリアアップはできるのか?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に、次のような不安を感じる方も多くいらっしゃいます。

産休・育休のブランクで仕事に復帰しても何も出来ないのでは?

「産休・育休のブランク中に色々と忘れてしまうのではないか?」
「他の社員がどんどん成長して、自分だけ取り残されるのではないか?」

など、キャリアアップ以前に仕事に対する不安に駆られるかと思います。

確かに、仕事に触れていない間に色々忘れることはあるかもしれません。しかし、職場復帰して仕事を始めれば徐々に仕事のペースは戻ってきます。焦らずに、できることから仕事のペースをつかんでいきましょう。

産休・育休後、自分の待遇はどうなるの?

業務とは別に、待遇面に関する不安もあるでしょう。産休中・育休中は基本的に給与は支払われませんが「出産手当金・育児休業給付金」というかたちで「雇用保険・健康保険」から給料の5〜7割支給されますので安心してください。

また、会社の制度によっては、給与の何割かが支給されたりするケースもありますので、自分の会社の制度を確認しておきましょう。

職場復帰直後は「時短勤務」なることが多いため、どうしても給与は低下します。しかしパートナーの協力が難しい場合には、育児中は「保育園の送り迎え」など、フルタイムではどうしても対応しきれないことが出てきます。子どもが大きくなれば、フルタイムに復帰するタイミングは必ずありますので、子どもが小さい間と割り切って、乗り切っていきましょう。

女性が職場復帰後にキャリアアップするためには?

では、職場復帰後にキャリアアップするには、どうすればいいでしょうか?そのために大切なのは、「自分自身の将来のキャリアを描いておくこと」です。

ただ漠然と「キャリアアップ」とだけ考えていると具体的な行動に繋がりにくいので、きちんとし「自分のやりたいこと」や「なりたい自分」を描いておきましょう。

どんなキャリアを目指したいか、どんな働き方を実現したいかというイメージがついたら、それを実現するには、

  • 今の会社でキャリアアップ
  • 転職してキャリアアップ

ということが考えられます。いずれにしても重要なのは、「パートナーとしっかり話し合い」をすること。

どのようなキャリア、働き方を実現するにしても、「パートナーの協力」は欠かせないため、自分の思いを伝え、パートナーの理解を得ておきましょう

今の会社でキャリアアップを目指す場合

次に、今の会社でキャリアアップを目指す場合のポイントを紹介します。

限られた時間で結果を出す工夫をする

復職後は、育児もあるため、時短勤務で働く方が多いと思います。限られた時間では、今までやっていたことや、「ここまではやりたい」と思うことがどうしてもやりきれないこともあります。

しかし、仕事の効率化を目指していけば、短時間でもできることがあります。工夫を重ね、今までと同じかそれ以上の業務量をこなすことができれば、自分自身もスキルアップできますし、周囲からの評価も得られるでしょう。

その積み重ねが評価され、フルタイムに戻ったときに、キャリアアップができたり、新たな仕事を任されて仕事の幅が広がったりする可能性もあります

また、業務に資格が必要な場合には、産休・育休中に時間を見つけて資格を取得しておくことで、さらにキャリアアップの可能性を高めることができます

自分の思い描いたキャリアにつながる部署への異動をする

異動希望は、希望通りになるとは限りませんが、その分野に興味があること、意欲があることを伝えておくと、何かの機会に声がかかる可能性があります。職場復帰後に希望の部署に異動するのは、少し難しいかもしれませんが、自分の思いを然るべきかたちで伝えておくことは大切です。

もちろん希望するだけでなく、今の仕事をしっかりと行い、一見関連がないように見えても、今の業務での成果もきちんと出していきましょう

その信頼が積み重なれば、「彼女は未経験だけど、業務スキルが高いので、きっとすぐに学んで、活躍してくれるだろう」と思ってもらえ、チャンスがやってくる可能性もあります。

社内に提案制度などがあれば、希望する部署の内容でチャレンジしてみるのもおすすめです。

転職してキャリアアップする場合

もちろん、転職もキャリアアップの有効な手段です。

しかし出産後、まだ子どもが小さい間は、「子どもは誰が見てくれるのか」ということが問われ、転職に大きな壁があるのも現実です。そのため、今の会社ではキャリアアップが見込めない場合、やりたいことができない場合、実現したい働き方が叶わない場合には、妊娠・出産前に、自分の希望が叶えられる会社に転職しておくことが賢明といえます。

出産後、まだ子どもが小さいうちに転職活動を行う場合には、今までのキャリアや志望動機と共に、「子どもが病気になった時に見てくれる人はいるのか」など、育児と仕事の両立体制について確認されることもあります。家族や行政、民間のサポートを活用して対応できる準備をしておくと、転職活動もスムーズになるでしょう。

「育児や家庭を行いながらキャリアアップする」ことに対して理解があり、制度設計が確立されている企業も増えています。企業によって規模感、働き方や安心感が違いがあるので、自分自身の働き方や価値観に合う企業を転職先に選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は結婚・出産後のキャリアについての不安と解決策を説明しました。

不安を解消するためにも、「自分に何ができるのか?」「自分は今後何をしたいのか?」を明確にし、それに応じた「準備」や「心構え」ができれば不安は軽くなります。

女性として人生の分岐ともなる結婚・出産。

とても幸せなことですので、少しでも不安な気持ちを解消して自分自身の人生を「家事・育児・仕事」全てを通して幸せになれたら最高ですね。

自分自身のキャリアはご自身のものです。不安な気持ちになるのは当たり前ですし、不安になってもいいんです。

しかし、安心してください。必ず仕事に復帰後も輝くことは可能です。

みなさまの人生が素敵なものになることを願っています。