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共働きの夫に知ってほしい・夫婦円満のための家事分担4つの秘訣

2015年7月に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査の概況」によると、共働き世帯数は1077万世帯(2014年)と過去最高となりました。一方、「夫が働き、妻は専業主婦」という世帯は720万世帯と調査開始以来、一貫して減少を続けています。

共働きが当たり前になり、夫婦での家事分担も一般的になりました。しかし、「俺だって十分やっている。」という夫の自己評価と妻からの評価には差があり、それが夫婦関係のストレスになっていることもよくあります。

円満な夫婦関係を築くために、夫として家事の関わり方を少しだけ見直してみませんか。

やっているつもりだけだった!?夫の家事負担は全体の15%

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(出典:国立社会保障・人口問題研究所 「2013年社会保障・人口問題基本調査 第5回全国家庭動向調査」より作成)

「俺は十分家事をしている。」と思っても、それが十分でない可能性は大いにあります。家事分担が当たり前になってきたとはいえ、共働き世帯でも妻のほうが圧倒的に家事をする分量が多いのです。

それは体感値ではなく、国立社会保障・人口問題研究所の調査でも明らかになっています。家庭の家事を「100」とすると、夫が分担している家事の割合は14.9%。総務省の調査では、一番下の子どもが3歳未満の場合、妻が家事(育児を除く)に携わる時間の3時間4分に対して、夫は30分(総務省「社会生活基本調査」 2008年)という結果が出ています。

「自分のほうが、労働時間が長いから。」「妻はパートだから、その分家事をして当り前。」「仕事の付き合いもあるから、平日は家事なんて無理。」と思っていませんか。

もちろん夫のそんな思いに、多くの妻が理解を示しています。しかし、「家事をやっているつもりでも、生活に必要な家事の量の約7分の1の量でしかない」ということは自覚しておきましょう。

妻は仕事をしながら、残り7分の6の家事をこなしています。パートなどの非正規雇用でも、仕事で疲れるのは同じです。できる範囲でもう少し夫が家事の量を増やしてくれたら、妻は夫にとても感謝するでしょう。

では夫として、どのように家事に関わったらよいのか。「妻からの家事ハラスメント」も話題になるなか、お互いの関係が悪くならない家事の関わり方の秘訣がこちらです。

1:妻から「ありがとう」を求めない。「上から目線」でも気にしない

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「せっかく家事を手伝ったのに、妻はお礼も何も言わない。」
「ちゃんときれいになってない、私がやり直すなど文句ばかり言われる。」
「だから、もう家事なんてやりたくない。」

家事をした後の妻の対応に、不満を持つ男性も多いようです。しかし、共働き夫婦の場合は、家事は夫が「手伝う」ものではなく、「生活するために行うもの」です。「ありがとう」と感謝を期待して行うものではありません。

あなたは妻の家事に対して、「ありがとう」とお礼を伝えたことがありますか。「当り前だから」と何も言わないのではないでしょうか。家事が当たり前なら、当たり前のことをしたあなたに妻が何も声をかけなくても無理はありません。

家事に対して、「妻が上から目線だからストレスになる。」という方も多いようですが、妻が家事において上から目線になるのは多少仕方がありません。前述の調査では、夫と妻の家事の比率は1:6です。妻は夫の6倍の量の家事をこなしています。

これを職場に置き換えてみましょう。自分の6倍の仕事量をこなす人から指導があったら、「上から目線で話されてストレスがたまる」と思いますか。職場だったら、「仕方ない。」「それも当然か。」と思えませんか。

職場と夫婦はもちろん違いますが、このように考えれば、「妻の上から目線」にイライラしてストレスを感じることも緩和されると思います。妻の「上から目線」は気にせず、指導が入ったら職場の先輩や上司からの指導だと思って素直に聞いて、実践してみてください。

2:ゴミ捨て、掃除など取り掛かりやすい家事からスタート

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ある民間の調査では、夫が担当する家事の第1位は「ゴミ捨て」でした。ゴミ捨ては通勤途中にでき、最も担当しやすい家事でもあります。「ゴミ捨て」をしていない場合は、まずは「ゴミ捨て」から始めて、「周辺の家事」へとできることを広げてみましょう。

ゴミ捨ての「周辺の家事」とは、資源ゴミの分別、資源ゴミを出す他、お風呂の掃除、トイレ掃除、部屋に掃除機をかけるなどで、このような掃除全般は家事が苦手な夫でも手伝い分野といえます。

なぜなら、毎日行う必要がなく、平日時間に余裕のある時や休日にまとめて対応できるからです。また、お風呂やトイレの掃除は、掃除をする場所が狭く、工程が限られていますし、部屋の掃除は掃除機が活躍してくれます。

「掃除は自分が」と完全に分担をしてしまうと負担になりますので、平日余裕がある時や、休日に「俺がやろうか?」と声をかけて家事をする時間を増やしてみましょう。

3:洗濯物、食器洗い、料理・・・こだわりが強い分野は妻の意見を聞いて

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一方家事のなかでも、洗濯物を干す・畳む、食器を洗う、料理を作るなど毎日行われる家事は、頻度が高い分、個人のこだわりが強く表れる分野です。

これらの家事を自分流にこなしてしまうと、「そうじゃなくて!」といつも家事をしている妻からチェックが入る可能性は非常に高いでしょう。こだわりのない妻であれば特に気にする必要はありませんが、そうでない場合には、洗濯物、食器洗い、料理を行う場合には、妻の意見を聞いてください。

「それをしなければならない意味がわからない。」「こうやったほうがいいのに。」と思うこともあるかもしれません。しかしここで意見すると、日常的に家事の分担が少ない夫から意見された妻が腹を立てて、険悪な展開になってしまうかもしれません。

この分野で夫の意見を聞いてもらえるのは、夫の家事能力が明らかに妻よりも高い場合か、夫が家事をする時間が妻と同等かそれ以上の場合、あるいは妻が素直にそれを受け止められる性格の場合です。該当しない場合には、妻の意見を尊重し受け止めましょう。

4:妻の「手伝って」は快く受け止めましょう

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時には妻から「○○を手伝って。」と頼まれることもあるでしょう。妻が夫にあえて家事を頼む時は、よほど疲れていて大変な時か、忙しくてどうしても手が回らない時か、自分だけ忙しく家事をしているのに暇そうにしている夫が許せない時のいずれかです。

いずれの事態にしても、「○○を手伝って。」は緊急サインです。それがどんなに優しい言い方であっても、または刺々しくてイラッとするような言い方であっても、決して無視したりせず、手伝ってあげてください。

「○○を手伝って。」にどう反応し、対応したかで、妻の夫に対する心象は大きく変わります。「わかった。」と嫌な顔せずに対応してくれた夫には、信頼と感謝の気持ちが積み重なっていくはずです。

「もう少しでも」と感謝の気持ちを忘れずに

正社員同士で収入も同レベル、または妻の収入が高い場合でも、1:1の家事分担を目指すことは現実的ではありませんし、おそらく多くの女性もそこまでは望んでいません。

しかし、共働き世帯の夫と妻の家事分担が1:6という現実に、「もう少し夫にも家事をしてほしい」と思っている妻が多いのも事実です。

専業主婦でない以上、妻がより多くの家事をこなして当然と思わず、「できることはもう少しでも」という気持ちと、「仕事で自分と同じように疲れているのに、家事をしてくれる妻への感謝」をぜひ忘れないようにしてください。

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管理職になりたくないのになった人が今やるべきこと!理由と対策も

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価値観が多様化している現代では「管理職になりたくない」と考える人も少なくありません。 しかし出世の話を出されると、まだまだ拒否しにくいのが現実。「管理職になりたくないのになってしまった」「昇進の打診があったけど断りにくい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 この記事では、管理職になりたくない理由や、なりたくないのになった人のその後、管理職になってつらいときの対処法などを解説していきます。 管理職になりたくないならならなくてもいい 管理職への昇進は、いきなり辞令を下されるのではなくまずは内示として打診されるケースがほとんどです。とはいえ、内示は通達された時点で決定事項であり、多くの人が拒否しにくいと感じるでしょう。 しかし「正当な理由」があれば、管理職になるのを拒否できます。 正当な理由とは道理に合った理由のことであり、「今の立場でやりたいことがある」「スキルを活かせる現場の仕事が好き」「マネジメント能力に自信がない」なども正当な理由です。 まだ打診されている段階なのであれば、「正当な理由を伝えて管理職にならない」という選択肢もあることを、まずは知ってください。 管理職にならないことにはデメリットも しかし、昇進の話を断ることにはデメリットもあります。管理職にならない選択をするのであれば、以下のようなデメリットについても理解しておきましょう。 リーダーシップやマネジメントスキルが身につかない キャリアアップしにくくなる マイナス評価や減給につながる可能性がある 会社に居づらくなる 転職で不利になることがある もちろん、管理職にならないことには「現場で経験を積んで専門性を高められる」「比較的自由に時間を使える」「不毛なポスト争いに消耗せずに済む」などメリットもあります。 どんな働き方にもメリット・デメリットがあり、それは管理職においても同じです。どちらを選ぶにせよ一度下した決断は基本的に覆せないため、管理職への打診を受けたらメリット・デメリットを比較して後悔しない選択をしましょう。   管理職になりたくない理由 なぜ、管理職になりたくないと考える人が増えているのでしょうか。ここでは、管理職になりたくない理由としてよく挙げられるポイントを解説します。   収入が減る可能性がある 管理職になると昇給して役職手当がつきますが、その代わりに残業代が支給されなくなります。そのため、これまで残業代で大きく稼いでいた人は、管理職になると収入が下がる場合があるのです。 「仕事量・責任は増えるのに収入が減る」は、管理職になりたくない大きな理由になり得るでしょう。 そもそも近年は副業OKの会社が増えており、会社の昇進・昇給を狙わなくても副業で収入を増やせるようになりました。昇進しないほうが稼げるケースもあることから、管理職に魅力を感じない人が増えています。   責任が増える 管理職は、担当する部署や抱えている部下の責任を負う立場です。自分の成果だけを追い求めるのではなく、責任をもってチームを成功に導かなくてはいけません。 また、部署内でトラブルやミスが起きれば、たとえ起こしたのが自分でなくても対応にあたる必要があります。数字にもこれまで以上にシビアに向き合う必要があり、どうしても精神的負担は増えるでしょう。 このように、裁量権が大きくなることで増える責任をプレッシャーに感じて、管理職になりたくないという人も多いです。   ワークライフバランスが崩れる 今のワークライフバランスが崩れる可能性がある点も、管理職になりたくない理由でしょう。 管理職になると、業務範囲が広がって今までとは働き方も変わります。残業や持ち帰りの業務が増える可能性があるほか、責任やプレッシャー、ストレスによって休日でも気が休まりにくいかもしれません。 かつては「仕事一筋の働き方でどんどん出世したい」という上昇志向が強めでしたが、今は「ワークライフバランスの取れた働き方でプライベートも大切にしたい」という考え方が主流になりつつあります。 この流れを受けて、あえて管理職を目指さず一般社員として社会人生活を終えるキャリアプランを描く人も少なくありません。   板挟みの人間関係に悩みやすい 管理職は、経営陣と現場で働く社員の間に立つ、仲介役のような立ち回りを求められます。しかし、経営陣と社員間では認識にズレがあることも多く、管理職は両者の間でよく板挟みにされがちです。 過去に、板挟みの人間関係に悩む先輩管理職を見てきた人ほど「管理職って大変そう」というイメージを強く持っているので、管理職になりたくないと思うでしょう。 特に、コミュニケーション能力に自信がない人は自己主張が苦手なため板挟みに苦しみやすく、管理職になるのを拒む傾向にあります。   現場で働きたい気持ちが強い 管理職になれば、部下の教育や業務全体の調整が主な仕事となり、プレイヤーとして活躍する時間が減ります。 新たにマネジメント能力は身につきますが、第一線で働くのにやりがいを感じている人や、今の分野で専門性を追求したい人にとっては物足りなさを感じる可能性が高いです。 適性は人それぞれ異なり、現場で働くのが性に合っている人もいれば、現場を束ねるのが性に合う人もいます。「自分には統率能力がない」と自覚している人や「自分は第一線でバリバリ成果を追いたい」とやりたいことが明確な人ほど、管理職になりたくないと感じるでしょう。   管理職になりたくないのになった人はその後どうなる? 管理職は、能力だけでなく性格による向き・不向きがあります。最初はなりたくなくても、いざなってみると意外と適性があり楽しく働けるタイプと、管理職になった後もずっとつらい気持ちが続くタイプとに分かれやすいです。 ここからは、管理職になりたくないのになった人のその後についてお伝えしていきましょう。   適性があることに気づきやりがいを見出す なりたくないと思っていたのにいざなってみると適性があり、管理職として活躍するというケースは珍しくありません。 活躍できる場面が多いとやりがいも感じやすいので、次第に「管理職になりたくない」という気持ちも薄らいでいくでしょう。 コミュニケーションが得意な人やストレス耐性が強い人、ロジカルシンキングができる人などは、管理職の適性があるといわれています。このような管理職向きの特徴を持っているなら、思い切って管理職に挑戦してみるのもアリです。   より管理職として仕事をしたくないと思うようになる 一方で、なりたくないのに無理してなったことで、より管理職の仕事に嫌悪感を持ってしまう場合もあります。 特に、プレイヤー気質が強い人や周囲とのコミュニケーションが苦手な人が陥りやすく、たとえ管理職として成果を上げても自分らしく働けない日々が続いて大きなストレスを感じるでしょう。 仕事そのものをつらいと感じてモチベーションダウンに繋がることもあり、できるだけ早い対処が必要です。   なりたくないのに管理職になった人が今やるべきこと なりたくないのに管理職になり、仕事にやりがいを見出せない人はどうすればいいのでしょうか。なりたくないのに管理職になってつらい人が今やるべき3つのことを解説します。   気持ちを整理して課題を見つける 何にストレスを感じているのか、どうして管理職になりたくなかったのか、今後の課題は何かなど、一度今の気持ちを書き出して整理しましょう。何事も、問題の原因を把握しなくては解決策が見つかりません。 このときのポイントは、未来については考えず「今の気持ち」に正直になることです。未来まで加味して考えるとどうしても損得勘定が生まれやすく、本音が出にくくなる場合があります。 頭で考えるだけでなく書き出して可視化することで、より自己理解が深まるでしょう。   将来の自分をイメージする 現状の悩みにスポットを当てた後は、未来についても考えていきましょう。5年後、10年後、15年後のように未来を区切って理想を考え、将来的なキャリア・人生をイメージします。 どんな働き方をしていたいか、いくらくらいの収入がほしいか、どんなライフスタイルを送りたいかなど、イメージはできるだけ具体的に膨らませるのがコツです。 また、ある程度イメージが固まったら、理想の自分になるために今どのような選択が必要なのかを考えてみてください。   キャリアコンサルティングで視野を広げる 一人きりで考えられることには限界があるため、自分の視野を広げるためにもキャリアコンサルティングを受けてみてください。 働き方やキャリアのプロであるコンサルタントに相談すると、自分の気持ちを客観的に整理でき、全く新しい視点からの課題解決方法や将来へのアプローチ方法が見えてきます。展望が開けて管理職という立場に対する考え方が変わる可能性もあり、一人で悩むよりも早く心のモヤモヤが晴れるでしょう。 「悩みをうまく言語化できるか心配」という人にも、キャリアコンサルタントは丁寧に話を深掘りし、根底にある課題や問題を見つけ出します。   管理職になりたくないのになってつらいときの対処法 ここでは、なりたくないのに管理職になって、毎日がつらい人に実践してほしい対処法を紹介します。   上司に相談する 上司といい関係が築けているなら、上司に相談してみましょう。気持ちを打ち明けるだけでも心が軽くなるほか、自分を客観視できて考えが整理されます。 また、同じ経験をしている可能性が高い上司に相談することで、新たな解決策が見つかるかもしれません。あなたの負担があまりに大きい場合は、状況が変わるよう協力してもらえる可能性もあります。 ただし、上司に全てを丸投げするのではなく「自分はどうしたいのか」を明確に伝えるのが重要です。どんな状況ならモチベーション高く仕事に取り組めるのかを考え、その理想に近づくためのアドバイスを求める形で相談すると、上司も返答しやすいでしょう。   部下を育てる 業務量の多さや責任の重さが一番のストレスになっている場合は、自分の部下を育てるのがおすすめです。 部下が育てばより多くの仕事を割り振れるようになり、管理職の仕事は楽になります。自分の味方になってくれる部下が増えれば、精神的な支えにもなるでしょう。 部下の育成は、自分の負担が軽くなるだけでなく、チームや部署の成果向上にもつながります。それに伴いモチベーションも自然と高まり、管理職として働く楽しさがわかるかもしれません。   降格願いを出す どうしても管理職がつらい場合は、降格願いを出すことも可能です。もちろん、降格願いを聞き入れてもらうには正当な理由が必要なため、「なぜ自分は管理職を降りたいのか」という理由は明確にしましょう。 しかし正当な理由があっても、降格願いはすんなりと聞き入れられにくいのも事実。引き留められる可能性が高いため、根気強く上司を説得する覚悟が必要です。 なお、無事に降格希望が通ったとしても、降格すると途端に立場を失って会社に居づらいと感じるケースもあります。一度降格するとやはり信頼されにくくなるので、後々「もう一度管理職になりたい」と思ってもなかなか昇進できません。 このようなリスクを理解した上で、それでも管理職を辞めたい場合は降格願いを出しましょう。   部署異動や転職も一つの手 今とは異なる部署へ異動したり、全く新しい職場に転職したりするのも、なりたくないのに管理職になった人の対処法です。 部署が変われば当然立場も変わるので、一般社員に戻れる可能性があります。ただし、新たな部署でも管理職として扱われるケースがあるため、異動前にしっかり希望や条件を会社とすり合わせてください。 また、異動も降格も難しい場合は、転職するという手段もあります。この場合も、面接の場で「プレイヤーとして活躍したい」と強くアピールし、管理職候補としてではなく一般社員として働きたいと伝えましょう。 なお、異動や転職はキャリアが大きく変わる選択肢なので、熟考した上で行動に移すのが大切です。   なりたくない管理職とどう向き合うか考えよう 管理職にあこがれる人がいる一方で、管理職になりたくないという人もいて、昇進や出世についての悩みは尽きません。管理職になりたくないのになってしまったら、一度立ち止まって自分の心を見つめ直し、これからどんなキャリアを歩んでいきたいのかを考えましょう。 管理職は「なれば良い」「ならないのが良い」というシンプルなものではなく、自分が理想とするキャリアを実現する上でなるべきか否かを考えるものです。 キャリアコンサルティングなどをうまく活用しつつ、自分なりの答えを見つけて気持ちよく働ける環境を手に入れてください。

2024/12/13
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部下とコミュニケーション不足になる原因と解消法!上司が目指すべき姿とは

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世代や価値観の異なる部下とのコミュニケーションは難しく、苦手に思う上司も少なくありません。しかし、苦手だからと交流を控えると深刻なコミュニケーション不足に陥り、さまざまな悪影響を及ぼします。 中には、すでに部下とコミュニケーション不足になってしまい、解消したいと悩んでいる上司もいるのではないでしょうか。 この記事では、部下とコミュニケーション不足になる原因や解消する方法、そもそもコミュニケーション不足にならない上司の特徴などを解説します。 部下とのコミュニケーション不足が起きる原因 まずは、部下とのコミュニケーション不足が起きる主な原因を解説します。 ジェネレーションギャップ ジェネレーションギャップとは、世代間での価値観・考え方の違いから生じるギャップのことです。上司と部下の間で大きなジェネレーションギャップがあると、双方の「常識」が異なるため会話がかみ合いにくく、深刻なコミュニケーション不足へと発展します。 特に今の若い世代の人たちは、SNSを中心としたコミュニケーションに慣れており、上司世代の人たちとはコミュニケーションに対する考え方が根本から違うケースも珍しくありません。 育った時代背景が違うため、ジェネレーションギャップが生じるのはある意味自然なことですが、上司は自分とは違う世代にも理解を示し歩み寄る必要があります。 リモートワークの普及 リモートワークの普及により、上司と部下が顔を合わせて仕事をする機会が以前より減ったのも、コミュニケーション不足が起きる一因です。 リモートワークの相手と意志疎通するには、電話やメール、チャットといったツールが活用されます。しかしこれらツールは、仕事の指示を出すだけなら便利なものの気軽なコミュニケーションは取りにくく、ちょっとした雑談や相談をするのに不向きです。 会話の内容がどうしても業務に関する事務的なものになりやすいため、上司と部下の間で信頼関係が築かれず、対面時にうまくコミュニケーションが取れないことがあります。   雑談が一切ない 仕事中、雑談ばかりして手が止まるのはアウトです。しかしだからといって、一切の雑談を禁止すると、静まり返った職場で声を出すのを遠慮して、部下は上司に話しかけなくなります。 結果、仕事の会話まで減って部下とのコミュニケーション不足が起きるでしょう。 たとえばあなたが部下だとして、何か仕事で問題を抱えているところを想像してみてください。そこに「雑談したことがなくて人柄がわからない上司」と「普段の雑談を通して、頼りになると思える上司」の2人がいたなら、あなたは後者に相談しようと思うのではないでしょうか。 たまの雑談には、部下に安心感をもたらし業務に関する話もさせやすくする効果があります。上司は、部下との何気ないコミュニケーションも大切にする必要があるのです。   部下とのコミュニケーション不足を解消するメリット 部下とのコミュニケーション不足を解消すると、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるのかをチェックしていきましょう。   仕事の効率が上がる 部下とのコミュニケーション不足を解消すると、協力しやすい人間関係が形成され、仕事の効率が上がります。 作業単位で見れば一人でこなせても、一人で完遂させられる仕事は多くありません。特に会社の仕事は、チームで協力して大きな成果を追うケースがほとんどです。 コミュニケーションが円滑だと、部下は上司に質問や確認がしやすくなります。ちょっとした認識のズレ、業務におけるミス、部下が抱える課題などにも早く気が付き対処できるうえ、積極的な意見交換で新しいアイデアも生まれやすくなるので、良い成果につながるでしょう。 また、コミュニケーションがスムーズだとチームワークや職場全体の雰囲気が良くなり、部下の働くモチベーションも向上します。   部下が成長しやすくなる 仕事のノウハウを伝授しやすくなるのも、コミュニケーション不足を解消する大きなメリットです。 普段から円滑にコミュニケーションが取れていると、部下は気になった点や現状の課題などを気軽に上司に相談できます。また、上司は部下が今どんな問題を抱えていて、何に悩んでいるのかを把握できるので、アドバイス・サポートがしやすくなるでしょう。 そうすれば部下の成長スピードは上がり、仕事の幅もどんどん広がっていくはずです。成長した部下は次世代のリーダーとなるため、安定した業績の向上にも期待できます。   部下が辞めにくくなる コミュニケーションに問題がある職場環境は、部下のストレスになりやすいです。わからないことがあっても相談できないため仕事の悩みが膨らみやすく、誰を信用していいのかわからないため人間関係の悩みも生じます。 すると、ストレスから仕事に対するモチベーションが下がり、最終的に部下は「辞める」という選択を取りがちです。 また、コミュニケーション不足により上司は部下の辞める兆候に気づけず、ある日急に部下から退職届を提出されて慌てるという事例も珍しくありません。 しかし、コミュニケーション不足が解消されれば、職場に居心地の良さが生まれるため、部下を含む従業員の定着率が上がります。経験やスキルを蓄積した人材が増えるので、企業全体の生産性も向上しやすいです。   部下とのコミュニケーション不足を解消する方法 部下とのコミュニケーション不足に気付いたら、放置してはいけません。放置するとさらにコミュニケーション不足が深刻になり、解消させるまでに要する時間も長くなります。 ここからは、部下とのコミュニケーション不足を解消する具体的な方法を解説していきます。   部下のスケジュール・タスクを把握する いくらコミュニケーション不足を解消するためでも、部下が忙しいときに話しかければ嫌がられる可能性が高いです。また、もしも会話の中で上司が部下のスケジュールやタスクを把握していないことが判明すると、部下は「上司は自分に興味がない」とがっかりするでしょう。 したがって、いきなり交流の機会を増やすのではなく、まずは知っておくべき部下の情報を把握するところから始めてみてください。 細かいスケジュールやタスクの内容、全体の仕事量などを把握すると部下のオーバーワークや作業のつまずきにも気づきやすくなり、会話だけでなく業務そのものも円滑になります。   短時間でも毎日2人で会話をする 1日数分でもいいので、部下と毎日2人きりで会話する時間を作りましょう。会話する内容は、できれば仕事の指示や報告など事務的なものではなく、もう少し個別な内容が望ましいです。 良好なコミュニケーションは、お互いの信頼関係なくして成立しません。そして信頼関係は、たった一度の交流では生まれないため、毎日会話してコツコツと関係値を積み上げていく必要があるのです。 上司が毎日声をかけてくれると、部下は「気にかけてくれている」「自分をちゃんと見てくれている」と安心できます。 安心できる相手には部下も心を開きやすくなるので、上司との距離が縮まり次第に部下からコミュニケーションを取ってくることも増えるはずです。   コミュニケーション手段を変えてみる 電話、メール、チャットといった非対面式のコミュニケーションツールを使うより、対面で会話したほうが細かいニュアンスやお互いの感情が伝わりやすいのは事実です。しかし、部下の中にはいきなり上司と対面で会話することに苦手意識を持っている人もいます。 このような部下には、最初はあえて非対面のコミュニケーションツールを用いてみてもいいでしょう。 部下とのコミュニケーション不足を解消するためには、まず「お互いを知る」「継続して交流する」のが大切です。このポイントさえ押さえられるのであれば、頑なに対面でのコミュニケーションにこだわる必要はありません。 ただし、メールやチャットといった文章でやり取りをする場合は、部下を緊張させないよう堅苦しすぎる表現は避けてください。   交流が生まれる取り組みを導入する 1on1ミーティング、シャッフルランチなどを導入して、部下と交流を持つという方法もあります。1on1ミーティングとは上司と部下が一対一で行う気軽なミーティング、シャッフルランチとは部署や役職を問わず従業員をシャッフルして行うランチミーティングです。 このような施策を実施すると必然的に上司と部下の間で会話が生まれ、コミュニケーション不足を解消できる場合があります。 しかし、これらはいかにも「会話しましょう」という雰囲気が出やすいため、ある程度の信頼関係が構築できていないと部下から嫌がられる場合も。 いきなり取り組みを導入するのではなく、他のコミュニケーション方法も併せて行い、信頼関係を築きつつコミュニケーションを深めるのがコツです。   話しかけやすい上司を目指す コミュニケーション不足が起きると部下は、上司に話しかけるのを躊躇します。 これは「ちゃんと話を聞いてくれるかな」と不安になったり、「手を止めさせると悪い」と遠慮したりするためです。しかしそうすると、コミュニケーション不足はより深刻化するでしょう。 部下とのコミュニケーション不足を解消するためには、上司が自ら積極的に話しかけやすい雰囲気を演出し、部下の不安や遠慮を取り除く必要があります。 上司は普段から部下の話をしっかり傾聴することを心がけ、部下に話しかけやすい印象を与えてください。   部下とコミュニケーション不足にならない上司の特徴 発生してしまったコミュニケーション不足は解消する必要がありますが、そもそも上司はコミュニケーション不足が起きないよう、普段から工夫する必要があります。ここからは、部下をもつ上司なら目指すべき「コミュニケーション不足にならない上司」の特徴を紹介しましょう。   話しかけられたら手を止めて相手を見る 部下とコミュニケーション不足にならない上司は、誰かに話しかけられた際、一旦仕事の手を止めて相手を見ます。こうすると部下は上司に対し「話を聞こうとしてくれている」と思えるので、信頼して多くのことを話してくれるようになるのです。 一方で、上司が「何?」と声だけで返事をして、仕事の手を止めなかったり視線をパソコンの画面から動かさなかったりすると、部下は話しにくさを感じるでしょう。 忙しいタイミングであれば「少し待ってね」「後で自分から声をかけるよ」と言えば部下もわかってくれるので、まずは手を止めて話を聞く気があることを示してください。   部下の話は遮らず、相手目線で聞く 部下の話を遮らずに最後まで聞くのも、コミュニケーション不足にならない上司の特徴です。 このような上司は部下の視点・背景・立場などにも考慮しながら話を聞くため、部下は「自分のことをわかってくれた!」と感じ「また話したい」と思います。 時には、部下の意見や主張が間違っている場合もあり、話の途中で指摘したくなることもあるかもしれません。しかし、注意や指摘は話を全て聞き終わってからでもできるため、まずは「聞き切る」のが重要です。   言葉選びがポジティブ 仕事の愚痴や職場の人の悪口といったネガティブな発言が多い上司に、頼りたい部下はいません。また、愚痴や悪口ではなくとも、人の成果を素直に褒めず皮肉を言うような「言葉選びが悪い上司」も部下から避けられるでしょう。 部下とコミュニケーション不足にならない上司は、前向きな発言で自然と部下のモチベーションを引き上げます。 部下は上司の何気ない言葉にもよく耳を傾けそこから人柄を探っているので、普段からポジティブな発言を意識しましょう。   部下とのコミュニケーション不足を解消して気持ちよく働こう 部下とのコミュニケーション不足を解消することには、業務効率化や組織力の向上、そして何よりお互い気持ちよく働けるなどメリットがたくさん。上司は、自分とは異なる部下世代について理解を深め、どうすれば円滑にコミュニケーションが取れるかを考えていきましょう。 また、部下とのコミュニケーション不足に一人で悩むのに疲れたら、キャリアコンサルティングを受けてみるのがおすすめ。 キャリアコンサルティングでは職場の人間関係の悩みも相談できるので、コミュニケーション不足が起きた原因や、部下の個性に合わせた接し方を客観的に考えられるようサポートしてくれます。部下と適切な関係を築いて、ぜひ日々の仕事に活かしてください。

2024/12/08
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部下とのコミュニケーションが難しい理由。上手な会話術を伝授!

「部下とうまくコミュニケーションが取れない」「先輩や同僚とは気軽に交流できるけど、部下とのコミュニケーションが苦手…」 部下は世代や価値観が異なる存在のため、コミュニケーションを取るのが難しいと感じている上司も多いでしょう。しかし、難しく感じる理由を理解し対策を立てることで、部下とのコミュニケーションはかなり円滑になります。 この記事では、部下との意思疎通が難しい理由、信頼関係を構築する会話術、やってはいけないことなどを解説するので、ぜひお役立てください。 部下とのコミュニケーションが難しい理由 なぜ部下とのコミュニケーションを難しいと感じてしまうのか、まずは理由からチェックしていきましょう。 お互いにプレッシャーを持ちやすいから 上司にとって部下は「育てなければいけない人物」、そして部下にとっての上司は「自分を評価する人物」です。 自分の立場や役割を理解するのは大切であるものの、これを双方が意識しすぎると「部下を教育しなくては」「上司に丁寧に接しなくては」と余計なプレッシャーにつながり、話す機会は多くても気軽な会話が生まれにくくなります。 「仕事の話さえできれば良い」と考える上司も少なくありませんが、それだけだと信頼関係は構築されず、いつまでたっても部下の本音は見えません。 なかなか時間を確保できないから 現代の日本は深刻な人手不足問題を抱えており、「業務効率化」を実現させて少ない人員で高い生産性を維持しようとする企業が増えています。 効率的に働くのは気持ちが良い反面、業務のスケジュールに余白がほとんどない状態となり、部下とゆっくり話をする時間を確保しにくいです。 忙しそうな上司には部下も気を使ってあまり話しかけないようにするので、なかなか距離が縮まらず、コミュニケーションに課題が生じるでしょう。 適切な方法は部下一人ひとり違うから 部下とのコミュニケーション方法に、たった一つの正解はありません。部下は一人ひとり異なる価値観や考え方を持っているため、かつての部下にうまくいったコミュニケーション方法が、新しい部下には全く通用しないというケースもよくあります。 型にはまった接し方ではなく、一人ひとりに合わせた接し方を見つけなくてはいけないため、部下とのコミュニケーションは難しいのです。 しかし、相手の個性を認めて尊重するのは、コミュニケーションの基本でもあります。部下がどんな個性を持っているのかを知り、それに合わせたアプローチ方法を探っていきましょう。 上司のコミュニケーション能力が低いから 部下とのコミュニケーションが難しいのは、上司であるあなたのコミュニケーション能力が低いからかもしれません。 「いいや、部下のコミュニケーション能力が低いからだよ」と考える人もいるでしょうし、それが事実な場合もあります。 しかし、本当にあなたに高いコミュニケーション能力があるなら、口下手な部下もうまく誘導して信頼関係を築けるはずです。部下だけのせいにしていても状況は好転しないので、自分にできることとして自身の能力向上を図りましょう。 部下とのコミュニケーションが難しいのは職場が原因かも 部下とのコミュニケーションが難しいのは、職場の仕組みや雰囲気に原因がある場合も。部下とコミュニケーションが取りにくい職場の特徴をお伝えするので、自分の職場環境と照らし合わせてみてください。 厳しい上下関係がある 会社には、立場の違いや年齢差によって上下関係が存在します。上下関係には指揮命令や責任の管理をしやすくするというメリットがあり、業務を円滑に進めるのに欠かせません。 しかし、あまりに上下関係を厳しくすると「支配する側・される側」という間違った認識が生まれ、歪な人間関係が形成されます。部下は「上司が絶対」という意識を持ち、自分の意見を言わなくなるでしょう。 仕事では上下関係が必要な場面もありますが、日常的な対話では上下関係を超えて、フラットに接することが重要です。 コミュニケーション不足が起きやすいルールがある 職場に「コミュニケーション不足が起きやすいルール」はありませんか。コミュニケーション不足が起きやすいルールとは、たとえば従業員同士で挨拶をする習慣がない、目の前の相手にも連絡はほとんどチャットで行うなどです。 このようなルールがあると、交流機会が少ないためそもそも部下がどんな人間なのか知るチャンスも少なく、いざ対面で話そうとしてもコミュニケーションが難しくなります。 部下との良好なコミュニケーションは、「会話の習慣化」がカギです。短くても頻繁に交流し、少しずつ相手を知りながら自分のことも知ってもらう必要があります。 業務が忙しすぎる 「次から次に仕事が舞い込んで、常に落ち着く暇がない」 このような職場では、ゆっくり人とコミュニケーションを取る時間もありません。いざ時間が取れて部下と話そうと思っても、今までコミュニケーションを取っていなかった分、ちょうどいい距離感がわからず、接し方に悩むでしょう。 また、部下が「上司はいつも自分のことで忙しく、自分を育ててくれない」という不満を募らせていることもあり、上司が気づかないうちに2人の関係に溝が生じている場合もあるかもしれません。   職場の雰囲気が悪い 職場の人間関係が全体的に悪く、ギスギスした雰囲気が漂っている場合、部下は警戒して誰にも心を開きません。上司から話しかけられても、警戒心から部下は早めにコミュニケーションを切り上げようとするでしょう。また、居心地の悪い職場に耐えかねて、部下の早期離職につながるケースも多いです。 このような職場では、いきなり全体の雰囲気を変えようとするのではなく、自分だけでも雰囲気にのまれないようポジティブに振る舞うことから始めてみましょう。 部下から「信頼できる」「話しかけやすい」と思われればコミュニケーションが取りやすくなり、良い輪が広がって職場の雰囲気も徐々に改善する場合があります。   難しくない!部下とうまくコミュニケーションを取る方法 部下とのコミュニケーションを難しいと感じる上司は多いですが、いくつかのポイントを押さえることで会話の難易度は下がります。部下とうまくコミュニケーションを取るための会話術を紹介するので、ぜひ今日から実践してみてください。   まずは雰囲気作りから 部下から「話しかけにくい」「ちゃんと話を聞いてくれなさそう」と思われているうちは、良好なコミュニケーションは取れません。 よって、まずは「声をかけやすい上司」になることを目指しましょう。忙しくてもイライラしたそぶりを見せない、部下から声をかけられた際には笑顔で応じるなど、日常の些細な言動から個人の印象や雰囲気は決まります。 「自分が部下なら、どんな上司であれば話しかけやすいかな」と部下目線で考え、声をかけやすい雰囲気を身に付けてください。   小さなコミュニケーションを積み重ねる コミュニケーションに必要な信頼関係は、毎日コツコツと積み上げなくてはいけません。 挨拶やお礼を徹底する、スキマ時間にちょっとした雑談を持ちかける、部下が大変そうなら「手伝おうか」と気遣うなど、小さなコミュニケーションを継続しましょう。 また、自分が忙しいときに部下をうまく頼るのも、一つのコミュニケーション方法です。仕事を任せることで部下の教育にもなりますし、忙しさが緩和されて部下とゆっくりコミュニケーションを取る時間が持てる場合もあります。 交流機会が増えればお互いの緊張もほぐれ、コミュニケーションを取る難易度がぐっと下がるはずです。   部下の話を丁寧に聞く 部下の話は自分が過去に体験した内容であることも珍しくなく、聞いている途中で結論が見えてつい口をはさみたくなるかもしれません。しかし、部下の話は途中で遮らず、丁寧に最後まで聞いてください。部下とのコミュニケーションでは、「何を言うか」より「どう聞くか」が重要です。 上司が聞く姿勢を持っていないと部下は「話しても無駄」だと考えるので、次第に交流を避けるようになります。 「その後どうなったの?」「あなたはどっちがいいと思う?」など会話が広がる相槌を打って、部下の話に興味があると示しましょう。   部下が無口でも短所と捉えず合わせる 口数が多い・少ないは個性なので、部下が無口でも挨拶や業務上の会話に支障がなければ短所ではありません。無口で会話が続きにくいからといって、部下とのコミュニケーションを諦めないようにしましょう。 部下が無口でコミュニケーションが難しい場合は、イエス/ノーで答えられる質問から会話を始めるのがおすすめ。イエス/ノーの質問は答えやすく、自然な会話のキャッチボールが生まれやすいです。 短いやり取りでも積み重ねれば、次第に心を開いてくれる場合もあるので、部下の個性に合わせたコミュニケーション方法を取ってください。   仕事の指示は全体像を見せてから細かく伝える 部下に仕事の指示を出す際は、作業内容だけを説明するのではなく、仕事の目的や意味なども伝えましょう。 「この作業をやってもらえる?」とだけ言われても、経験が浅い部下はその作業が何に必要なのかがわかりません。 このような小さなコミュニケーション不足が蓄積して、部下の心が閉じてしまう場合も多いので、仕事の指示は全体像を見せてから細かく伝えるのがポイントです。 仕事で必要な会話もコミュニケーションを深めるきっかけになるので、伝え方に注意してくださいね。   失敗しても引きずらない 人とのコミュニケーションでは、後から「もっとこう言えばよかったかも」のように後悔することが多々あります。しかし、小さな失敗を気にしすぎると新たに会話するのが怖くなりやすいので、あまり引きずらないようにしましょう。 少し言い方が悪かった程度であれば、部下はそこまで気にしていない可能性が高いです。また、本当に失言した場合でも、次の日にすぐ謝れば大抵の関係は修復できます。 失敗を引きずったり過度に恐れたりすると、コミュニケーションのハードルはどんどん上がっていくので、自らハードルを上げないように注意してください。   部下とのコミュニケーションを難しくするNG習慣 上司に悪い習慣があると、部下との距離は縮まりません。ここでは、部下とのコミュニケーションをより難しくする上司のNG習慣を解説します。   自分の話ばかりする 「部下には、さまざまな知識・経験を積んでもらいたい」という思いから、つい自分の経験を長々と語ったり、求められていないのにアドバイスしたりする上司は多いです。 しかし、部下の話を聞くことよりも自分が話すことに重きを置いている上司は、部下から「自分の話ばかり」と悪い印象を持たれます。上下関係により上司の話を聞かないわけにもいかず、部下は対応に困るでしょう。 自分の話ばかりする上司には自覚がないことも多いので、会話後に改善すべき点はなかったか振り返る習慣を持ちましょう。   空気が読めない 空気が読めないと突拍子のないコミュニケーションになりやすく、部下を動揺させます。また、相手の考えを汲まずにズレた意見を言って、部下からの信頼も下げがちです。 抱えている仕事内容や量、その日の気分は一人ひとり異なり、自分に話す余裕があるからといって部下も同じとは限りません。 部下とコミュニケーションを取る際は、事前に相手が置かれている状況や雰囲気を把握し「今話しかけてもいいか」を考えましょう。   部下から話しかけられるのを待つ コミュニケーションが得意ではない上司ほど、自分からは歩み寄らず部下から話しかけられるのを待つ傾向にあります。 しかし、ほとんどの部下は自分よりも立場が上の上司に気軽に話しかけられません。結果、いつまでたっても部下との距離が縮まらず、コミュニケーションは難しいままでしょう。 「相手の立場や状況に配慮した言動」は、円滑なコミュニケーションに欠かせないものです。上司に気を使っている部下に配慮して、あなたから率先してコンタクトを取る必要があります。   信頼関係を築けば部下とのコミュニケーションは難しくない 部下とは共通の話題も少なく、コミュニケーションを取るのが難しいと感じることもあります。 しかし、小さな交流でも継続すれば信頼関係が生まれ、次第にスムーズなコミュニケーションが取れるようになるはずです。本記事で紹介したことを実践し、ぜひ部下と良い関係を築いてくださいね。 また、自力での解決が難しい場合はキャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめ。 キャリアコンサルティングでは仕事にまつわるあらゆる悩みを相談でき、キャリア・コンサルティング・ラボには職場の人間関係問題に強いコンサルタントも在籍しています。 部下とのコミュニケーションの取り方や、信頼関係の築き方に的確なアドバイスが欲しい方は、キャリアコンサルタントの力を借りてみてはいかがでしょうか。

2024/11/30
人間関係・仕事に対する不安
部下にストレスを感じて限界…合わない部下への対処法

部下にストレスを感じて限界…合わない部下への対処法

部下の中には、うまく意思疎通できなかったりこちらをイライラさせたりする「ストレスになる部下」がいます。このような部下をもつと上司は仕事のストレスが倍増し、時には「もう限界!」と思うこともあるでしょう。 この記事では、ストレスになる部下の特徴や対処法、ストレスが限界に達したときに取るべき行動などを解説します。   ストレスを限界に到達させる部下の特徴 「ストレスになる部下」といっても、さまざまなタイプがいます。まずは、ストレスを限界に到達させる部下の特徴から見ていきましょう。   いつまでたっても仕事ができない 部下は自分よりも経験が浅いのですから、できない仕事があっても無理ありません。 とはいえ、過去に教えたことを何度も聞いてくる、同じミスを繰り返すなど、全く成長が見えない状態が続くと、やる気がないように思えて部下にストレスを感じるでしょう。 いつまでたっても仕事ができない部下は責任感も乏しく、目標達成意欲や自発性も低い傾向にあります。なかなか自分から動いてくれないため上司側は手を焼き、対応に困るはずです。   指示・指摘に従わない こちらの指示や指摘に従ってくれない部下もストレスの根源です。指示や指摘に従うことを想定して業務のスケジュールを立てても、部下が従わなければ計画が狂ってしまいます。 部下が従ってくれないストレスだけでなく、仕事がスムーズに進まないストレスも加わるので、精神的に限界を感じやすいです。 しかし、部下が指示に従わないのは「上司への不信感」が原因かもしれません。まずは本人とじっくり話をして、「なぜ従わないのか」を明らかにしましょう。   言い訳や文句が多い 仕事を頼んだり指摘をしたりすると、毎回のように「いや、でも…」「えぇ…マジですか…」と言い訳や文句をつけてくる部下もいます。本当に理由があるときならまだしも、常にこんな調子だと会話するたびにストレスがたまり、そのうち相手への不満が限界に到達するでしょう。 また、コミュニケーションがすんなりいかないため次第に接触がおっくうになり、深刻なコミュニケーション不足に発展するケースも少なくありません。   一般常識がない あいさつや報連相、ミスをしたときの謝罪、言葉遣いなどは、社会人になる前から身に付けておいてほしい一般常識です。 しかし、一般常識さえ持っていない部下も少なからず存在し、そのような部下がいると上司は業務に関する指導だけでなく、社会人としての自覚やモラルまで指導する羽目になります。 指導範囲が広がって大変なだけでなく「どうして当たり前のことができないのだろう」というイライラも感じやすくなるため、部下へのストレスが限界に到達しやすくなるのです。   コミュニケーション能力に欠ける コミュニケーションが得意な部下もいれば苦手な部下もいて当然ですが、苦手すぎて仕事に必要な会話さえ成り立たないレベルだと、上司はストレスを感じます。 部下のコミュニケーション能力が著しく低いと、会話のキャッチボールが成立せず「本当に理解しているのかな」「何を考えているんだろう」と不安になることもしばしば。 部下が仕事のやり方に悩んでいたり、トラブルを抱えていたりしても上司は気づいてあげられないので、後々大きな問題に発展する場合もあります。   勤務態度に問題がある 遅刻や欠勤が多い、仕事をサボる、大変な仕事を人に押し付けるなど、勤務態度に問題がある部下は、対処が難しく上司の頭を悩ませる存在。部下の「問題行動」だけにイライラするのではなく「問題行動を取るような人間性」ごと苦手になってしまうので、部下との関係もギクシャクしやすいです。 部下の問題行動の尻拭いは上司である自分がやることになる場合が多いので、回数が重なればストレスが限界を迎えるでしょう。   部下にストレスを感じたときは自分の行動もチェック 上司に大きなストレスを与える部下には問題がありますが、場合によっては部下をうまく扱えていない上司側にも問題があることも。そのため、部下にストレスを感じたときは、上司である自分の行動に問題がなかったか振り返ってみるのも大切です。 ここからは、部下との人間関係で悩んだときに確認してほしい5つのポイントを解説します。   指示や判断は的確か 素直に従わない部下や文句が多い部下、勤務態度に問題がある部下などは、あなたの指示や判断に納得できていないから、問題行動を取るのかもしれません。 また、たとえ指示は的確でも、詳細な説明を行わず部下の納得を得ないまま物事を進めたり、部下の反感を買うような直接的な言い方をしたりしていると、関係に亀裂が生じやすいです。 部下は、あなたの普段の振る舞いや仕事ぶりから「尊敬できるか」「慕っていい人物か」を判断しています。これまでの指示や判断を見直し、今後に活かせる部分があるなら改善していきましょう。   感情的になっていないか 忙しいと強い口調になる、ミスをした部下を大声で叱責するなど、職場で感情的になっていませんか。 感情的な上司は、部下から恐怖心や苦手意識を持たれます。部下は「怒られたくない」という気持ちから上司の機嫌を伺うようになり、委縮するあまり仕事に必要な会話まで控えやすくなるのです。 感情的な自覚がある人は、自分がどんな場面で感情的になりやすいかを分析し、気持ちをうまくコントロールできるようになりましょう。   計画や目標を共有しているか 現時点の計画や目標、今後のビジョンなどは、部下にもしっかり共有しなくてはいけません。 どのように仕事を進めていくのか、どこがゴールなのかが不確かだと、部下のモチベーションが続きにくいためです。また、計画や目標を曖昧にしか伝えないと、部下は「自分は頼りにされていないんだ」と思い、さらにやる気をなくしてしまいます。 一つの計画・目標を共有することで自然と仲間意識が生まれ、それが部下の意欲や責任感につながるケースも多いので、情報共有は徹底しましょう。   自らも行動しているか 上司の中には、部下にばかり仕事を任せて自分はうまく手を抜いている人もいます。しかし部下は上司をよく見ており、「上司の仕事に対する姿勢」は部下にも伝染するものです。 部下とギクシャクしてストレスを感じる原因は、深く掘り下げると「自分が取るべき行動を取っていないこと」にあるのかもしれません。 上司としての自分を振り返り、自ら率先して行動できていたか、困っている人や忙しい人を積極的にサポートしていたかなどを客観視してみましょう。   部下に公平に接しているか 他にも部下がいる場合、ストレスを感じる部下とそれ以外の部下とで対応に差をつけてはいけません。 上司も人間なので、相性が良い部下と悪い部下がいるのは仕方がないことです。ですがそれを目に見える形で表現してしまうと部下の目には「ひいき」のように映り、部下からの信頼を失います。 上司の不公平な態度は、部下の問題行動や反抗的な態度をエスカレートさせやすいため、どの部下にも平等に接するよう心がけてください。   ストレスを感じる部下への対処法 ストレスを抱えているときに一番やってはいけない行動は「ストレスを無視する」です。ストレスを放置すると、心身や仕事の効率に悪影響を及ぼす場合があります。 ここでは、部下にストレスを感じたときに試してほしい対処法を解説するので、ぜひ今日から実践してみてください。   ストレスの原因を見つける 部下に対してストレスを感じていても、どんなところが苦手なのか、何をされると嫌なのかがぼんやりしている場合も多いです。 しかし、ストレスの原因を把握しないと今後の対処法も見つけにくくなるので、まずは部下をよく分析しましょう。 上司だからと遠慮せず、一人の人間として部下を見て「合わない」「嫌い」「苦手」と思う部分を紙に書き出してみてください。書き出したものをもとに「自分は何をされると強くストレスを感じるのか」を考え、原因を探っていきます。   積極的に部下とコミュニケーションを取ってみる 部下とギクシャクする関係性にストレスを感じている場合は、こちらから歩み寄ってコミュニケーションを増やしてみてください。コミュニケーション不足を解消するだけで、部下の態度や仕事への取り組み方が改善するケースも多いです。 1on1ミーティングを実施してストレスになる部下とじっくり話してみるのも効果的ですが、いきなり2人はちょっと…という場合は、特別な頼みごとをしてみましょう。 部下の負担にならない程度のちょっとした個別の頼みごとをすると、必然的に話す機会が増えるうえ、暗に「頼りにしている」と伝えられるので関係が円滑になりやすいです。   第三者の力を借りる 「部下とのコミュニケーションを増やしたほうがいいとわかっていても、ストレスが限界に近くて難しい」このような場合は、第三者に間に入ってもらってコミュニケーションを取るのがおすすめです。 他の人も輪に入れて話すなら、2人きりで話すよりも会話が弾みやすく、自然なコミュニケーションが取れます。 また、誰とでも公平に接しているように見えるので、部下からの印象も悪くならないでしょう。   悪い部分は注意・指摘する 「部下と良好な関係を築いてストレスを軽減させたい」と考える上司は、部下に気を使って注意や指摘を控える傾向にあります。 しかし、部下の指導は上司の役目なので、部下の悪い部分はきちんと注意・指摘しましょう。 また、注意や指摘をした際、たとえ部下が腑に落ちない様子でも感情的になってはいけません。感情的に伝えると部下は委縮したり反感をもったりするので、冷静かつ淡々と「どこが間違っていたのか」「どうすればよかったのか」を伝えるのがコツです。   無理に好きになろうとしない 部下がストレスを与えてきたとしても、自分が上司でいる以上は相手を冷遇できません。とはいえ、それはどんな部下も肯定し、好きになることとは別です。 あなたは確かに「上司」ですが、それ以前に「一人の人間」であり、当然他人との相性の良し悪しや好き嫌いがあります。ストレスを感じる部下に苦手意識を持っている場合、無理に好きになろうとすると余計にストレスがたまるので、本音は本音として受け止めましょう。 合わない部下に悩む上司に求められるのは、「部下を好きになること」ではなく「仕事と割り切って丁寧に接すること」です。   部下へのストレスが限界なときは いろいろ実践してみても部下との関係がうまくいかず、ストレスが限界なときもあるでしょう。そんなときは自分を守ることに重きを置き、以下の行動を取ってください。   接触を最低限にする 部下へのストレスが限界なときは、相手との接触を必要最低限にするのがおすすめです。交流は仕事の話や相手から話しかけられたときだけにし、自分からは接点を持たないようにしましょう。 部下との相性が悪い場合は、無理にコミュニケーションを取るのではなく、お互いに距離を置いたほうがうまくいく場合もあります。 ただし、交流が少ないうえ態度まで硬いと部下も違和感を持つので、接する際は柔らかい言葉や口調を意識してください。   上司や管理職に相談する ストレスが限界に達するほど部下の態度や行動に問題がある場合は、自分の上司・管理職に相談してみてください。相談することで配置換えを検討してもらえたり、第三者から部下に直接注意してもらえたりする可能性があります。 また、すぐには対処してもらえない場合でも、状況を報告しておけばいざというときに力を貸してくれるでしょう。 部下への接し方で上司から具体的なアドバイスがもらえる場合もあるので、悩みを社内の人と共有してみてください。   部下へのストレスを限界までためない工夫が大切 部下といっても、もともとは「異なる考え方や価値観を持つ他人」であり、接する中でストレスを感じることもあります。部下に対してストレスを感じたときは、できるだけ早く原因を特定し、ストレスを軽くする付き合い方や考え方を身に付けてください。 また、誰かに話を聞いてもらって、限界に届く前にストレスを発散させるのも欠かせません。 話す相手は家族や友人でもOKですが、話を聞いたうえで具体的なアドバイスが欲しい場合は、キャリアコンサルタントに相談してみるのがいいでしょう。 キャリアコンサルティングでは、人間関係の悩みや部下のマネジメント方法についても相談できます。うまくストレスの原因を見つけられないときも、一緒に状況を整理して原因を探してくれるので、悩める上司の「心強い味方」となってくれるはずです。

2024/11/23
人間関係・仕事に対する不安
「上司と合わないから辞めたい」はあり?退職前にすべきこととは

「上司と合わないから辞めたい」はあり?退職前にすべきこととは

合わない上司を持つと、仕事に行くのがつらくなり「辞めたい」という気持ちも起こりやすくなります。しかし、上司と合わないことを理由に会社を辞めてもいいものか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 今回は、上司と合わなくて辞めたいと考えている方に向けて、そもそも辞めていいのかという疑問を解決しつつ、退職前に考えるべきことや取れる対策などを解説します。   辞めたいくらい合わない上司がいる職場は辞めてもいい 結論からお伝えすると、上司とどうしても合わないのであれば、今の職場を辞めるのも一つの選択肢です。 ただし、自分に合う人だけで構成されている会社のほうが珍しいので、少し「上司と合わない」と思っただけで退職を決意するのは時期尚早。 合わない上司が原因で辞めてもいい場合は、たとえば以下のような場合が挙げられます。 上司と合わなくて心身に不調が見られる 上司からパワハラやセクハラを受けているが、会社が対応してくれない 合わない上司とうまく付き合えるよう努力したが、効果がなかった この記事後半では、辞めたいと思うほど合わない上司と上手に距離を置く方法も紹介しているので、まだやれることがある人は全て試してから最終的な答えを出すのがおすすめです。   なぜ、上司と合わないと辞めたくなるのか そもそも、なぜ上司と合わないと部下は辞めたくなるのでしょうか。原因を見ていきましょう。   話す機会が多いから 職場に合わない人がいても、接点が少なければ辞めたいほどのストレスにはなりません。しかし上司は、業務における報告・連絡・相談を真っ先に行うべき相手のため、接点を減らすのは至難の業。 話す機会がたくさんあるからこそ「やっぱり合わない」と実感してイライラしやすく、ストレスがたまって辞めたい気持ちが高まります。   立場上、強くは言えないから 「上司」と「部下」は役割が異なるだけで、本来人間としては対等です。 とはいえ、やはり目に見えない上下関係があることが多く、たとえ上司が間違っていたとしても部下はなかなか強く指摘できないでしょう。 上司が部下の気持ちを汲んでくれたり、気軽に発言できる環境を作ってくれたりする人ならいいですが、そうではない場合だと部下は不満をため込んでしまい、ある日一気に爆発して「辞めたい!」と思ってしまいます。   仕事のやりがいを見失うから 合わない上司と働き続けると、その上司が関連しているもの全てが嫌になりやすいです。 もともとは好きだった仕事も「合わない上司とやる仕事なんて楽しくない、好きじゃない」と思うようになり、仕事のやりがいまで見失ってしまいます。 そうすると、働くモチベーションが出ないため毎日の労働が苦痛になり、会社を辞めたくなるでしょう。   上司と合わなくて辞めたいときに考えること 今の職場を辞める前には「本当に今辞めるべきなのか」「今後どうしていきたいのか」など、たくさんの大事なことをよく考えなくてはいけません。ここからは、上司と合わなくて辞めたいときに考えてほしいことを解説します。   辞めたい理由について 「なぜ今の職場を辞めたいのですか?」と聞かれたときの、あなたの本音の返答は何でしょうか。 上司と合わないから、とにかく今の環境から逃れたいから、といった返答が真っ先に思い浮かんだ場合、今はまだ会社を辞めるべきタイミングではないかもしれません。 「上司と合わないから辞めたい」は、あくまで退職を意識するきっかけとなる理由です。 そこから、今後やりたい仕事や希望する働き方、理想の職場環境などを具体的に考えないと、辞めた後の方向が定まらずに再就職に失敗する可能性があります。   辞めるデメリットについて 会社を辞めれば合わない上司と関わらずに済むというメリットがありますが、一方でデメリットもあるため、デメリットにどう対応していくのかを考えなくてはいけません。 今の職場を辞める主なデメリットは、以下の通りです。 収入がなくなる 社会的信用を失う 自己都合退職になるので失業保険の給付が遅い このようなデメリットを把握し、本当に今辞めて問題ないのかをよく考えましょう。   今後の生活について 辞めるデメリットで「収入がなくなる」を挙げましたが、収入は生活に直結するものです。収入がない状態で今後どのように生活していくのかについても、検討しなくてはいけません。 辞めた後も生活費は発生しますし、これまでは会社の給料から天引きされていた「健康保険」「年金」「住民税」も自分で支払う必要があります。 今ある貯金でいつまで生活が持ちそうか、これからできる節約術はないかなどを考え、辞めてからも無理なく暮らせるよう準備を整えてください。   将来について 退職は、将来のキャリアや人生を左右する大きな決断です。よって、上司と合わなくて辞めたいと思ったときは、自分の理想の将来像を具体化しそれを叶えるプランまで考えてみましょう。 すでに理想の将来像が明確にある場合でも、退職すると理想実現までの道のりが変わることがあるため、プランの練り直しが欠かせません。 なお、自分の経験・スキルを客観的に把握できていないと、実現不可能な将来プランを立てる可能性があります。これからのキャリアを考えるときには、まずこれまでのキャリアを振り返ることが大切です。   辞める前に実践!合わない上司と距離を置く方法 辞めたいほど合わない上司とは、一定の距離を置くのがおすすめです。距離を置いて接点を減らすとストレスが軽減して、辞めたい気持ちが落ち着くことがあります。 ここでは、退職前に実践してみてほしい、合わない上司と距離を置く方法を解説しましょう。   直接話す機会を減らす 距離を置きたいからといって、仕事に必要な連絡までしないわけにはいきません。 しかし直接顔を見て話すとどうしても嫌な気持ちになりやすいので、活用できるシーンではメールやチャットを積極的に使いましょう。仕事におけるテキストメッセージは、簡潔にわかりやすく書くのが基本的なマナーなので、直接話すよりも接点が薄まります。 考えてから文章を入力できるぶん冷静も保ちやすく、突発的に辞めたい衝動に駆られることも減るでしょう。   仕事以外の交流は避ける 合わない上司と仕事中に一切会話しないのは無理だからこそ、仕事以外の場面ではできるだけ交流を避けましょう。 たとえば、合わない上司の出退勤時間を把握して自分の出退勤をずらす、合わない上司がランチに行ったのを確認してから自分もランチに行くなど、相手と対面しないよううまく自分の行動を調整してください。 仕事以外の場面で合わない上司と2人きりになっても余計な気疲れを起こすだけなので、ばったり鉢合わせしないように意識して行動するのがおすすめです。   プライベートの話題を避ける 仕事中、プライベートの話題は避けたほうが無難です。仕事とプライベートの境界線を曖昧にすると、仕事終わりや休日も心が休まらずストレスを発散しにくくなります。 上司によっては、興味本位や部下を理解するために「休日は何をしているか」「どんな趣味があるのか」などを質問してくる場合がありますが、曖昧にかわしたり返答を濁したりしましょう。 また、合わない上司が自らのプライベートを話してくる場合は聞き役に徹し、過剰に話を広げないのがポイントです。   飲み会ではできるだけ離れて座る 近年は飲み会の開催を控える会社もありますが、まだまだ飲み会を楽しむ文化の会社も多いです。 会社の飲み会に参加する場合は、合わない上司とはできるだけ離れて座りましょう。「飲み会で思わぬ一面を見て打ち解ける」というケースは確かにあるものの、すでに辞めたいと思うまでに嫌悪感を持っている上司相手にそれが起こる可能性は低いです。 少しでも歩み寄ってみようという気持ちがあるなら別ですが、せっかくの飲み会で合わない上司に気を使っても疲れてしまうので、物理的距離を取ってください。   辞めたいくらい合わない上司から離れるときのポイント ここからは、合わない上司と距離を置く際に注意してほしいポイントを紹介します。   距離は少しずつ離していく 上司と合わなくて辞めたい気持ちが強い人ほど、猛スピードで距離を取りがち。しかし、いきなり距離を置くと上司も違和感を抱きますし、場合によっては気分を悪くします。 合わない上司と距離を置く際は、「ゆっくり、少しずつ」を意識するのが大切です。 いきなり態度をガラッと変えるのではなく徐々に変化させ、相手を不快な気持ちにさせることなく距離を離していきましょう。   仕事はノーミスを目指す 距離を置こうとしても仕事でミスをすれば、合わない上司に謝罪したり、指示を仰いだりする必要が生じます。 場合によっては合わない上司から注意や叱責を受けることになり、自分のミスが原因で新たな接点が生まれてしまうため、仕事はできるだけ完璧を目指しましょう。 パフォーマンスが安定して優れている部下には上司も厳しく言えないので、仕事の質向上はこれ以上の関係悪化を防ぐ効果も期待できます。   他の人に向ける態度と違いすぎるのはNG 距離を置く際、合わない上司と他の人とで明らかに態度を変えるのはNGです。 冷遇された上司はムッとしますし、相手によって態度を変える人は周囲からの信頼も損ねます。 合わない上司とは距離を置いたほうが働きやすくなりますが、自分の働きやすさだけを追いかけて周囲に迷惑をかけてはいけません。 仕事上、合わない上司と交流せざるを得ない場面では、他の人に接するのと同じように友好的に振る舞いましょう。   どうしても上司と合わなくて辞めたいときは 本当に上司と合わない場合、うまく距離を置いても辞めたい気持ちがなくならないこともあります。ここからは、どうしても上司と合わなくて辞めたいときに取るべき行動を解説していきましょう。   冷静に状況分析する 上司のどんなところが合わないのか、何をきっかけに辞めたいと思ったのか、まずは冷静に状況分析してみましょう。 他人に対する「合わない」という表現は曖昧で、本当に相性が合わない場合もあれば、相手に大きな問題行動が見られる場合もあります。そして、上司の問題行動が原因で合わないと感じる場合は、退職を決意する前に会社上層部や労働基準監督署に報告・相談したほうがいいです。 会社や外部機関の手を借りれば辞めずに問題解決できる可能性もあるので、一度現状やこれまでの上司の行動を振り返ってみてください。   異動希望を出す 上司と離れて働ける別の部署があるなら、そこに異動希望を出すのもおすすめです。 「上司と合わなくて辞めたいけど、会社や仕事内容は嫌いじゃない」という人に特に適していて、異動できれば会社を辞めることなく上司とも離れられます。また、転職せずに異なるキャリアを歩むことも可能で、さらに自分の仕事の幅が広がる場合も。 ただし、会社によっては部署異動すると給与や待遇が変わるケースがあるため、事前に条件面を確認しておきましょう。   休職する 「上司と合わない」と感じている社会人はたくさんいますが、「辞めたい」とまで追いつめられている人はそう多くありません。辞めたいと感じるのはストレスが限界に近づいている証拠でもあるので、思い切って一度休職し、心身をゆっくり休めるのもいいでしょう。 先に心療内科などで診断書をもらいそれを会社に提出するのが、休職制度を利用する際の一般的な流れです。 会社や上司から離れて休むことで気持ちが落ち着き、上司とうまく付き合っていく方法が見つかる場合もあります。   転職する 何をしても解決策が見つからず上司と合わないなら、記事冒頭でもお伝えした通り会社を辞めて転職するのもありです。 ただし限界を超えている場合を除いて、できる限り転職先を見つけてから退職しましょう。先に会社を辞めると、転職活動の面接で「なぜ次が決まっていないのに会社を辞めたのか」と疑問に思われ、計画性がないと評価される可能性があります。 収入も途絶えるので転職活動が難航すると焦りが出やすく、転職先とのミスマッチが起こりやすいです。   上司と合わなくて辞めたいならコンサルタントを頼るのも◎ 上司と合わずに辞めたいと思い悩んでいるなら、新しい職場で心機一転するのも一つの解決策といえます。しかし、会社を辞めることにはデメリットもあるため、一時の感情に任せて行動するのではなくよく考えましょう。 また、上司と合わないモヤモヤや、会社を辞めるべきかという悩みを、キャリアコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。 キャリアコンサルタントは「職場の人間関係」の悩みをいくつも解決してきたプロなので、家族や友人、同僚などに相談するよりも的確なアドバイスを授けてくれます。 あなたの悩みや希望に寄り添いつつ、原因・対処法を具体的にアドバイスしてくれるので、ぜひ気軽に相談してみてください!

2024/11/07
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管理職になりたくないのになった人が今やるべきこと!理由と対策も

管理職になりたくないのになった人が今やるべきこと!理由と対策も

価値観が多様化している現代では「管理職になりたくない」と考える人も少なくありません。 しかし出世の話を出されると、まだまだ拒否しにくいのが現実。「管理職になりたくないのになってしまった」「昇進の打診があったけど断りにくい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 この記事では、管理職になりたくない理由や、なりたくないのになった人のその後、管理職になってつらいときの対処法などを解説していきます。 管理職になりたくないならならなくてもいい 管理職への昇進は、いきなり辞令を下されるのではなくまずは内示として打診されるケースがほとんどです。とはいえ、内示は通達された時点で決定事項であり、多くの人が拒否しにくいと感じるでしょう。 しかし「正当な理由」があれば、管理職になるのを拒否できます。 正当な理由とは道理に合った理由のことであり、「今の立場でやりたいことがある」「スキルを活かせる現場の仕事が好き」「マネジメント能力に自信がない」なども正当な理由です。 まだ打診されている段階なのであれば、「正当な理由を伝えて管理職にならない」という選択肢もあることを、まずは知ってください。 管理職にならないことにはデメリットも しかし、昇進の話を断ることにはデメリットもあります。管理職にならない選択をするのであれば、以下のようなデメリットについても理解しておきましょう。 リーダーシップやマネジメントスキルが身につかない キャリアアップしにくくなる マイナス評価や減給につながる可能性がある 会社に居づらくなる 転職で不利になることがある もちろん、管理職にならないことには「現場で経験を積んで専門性を高められる」「比較的自由に時間を使える」「不毛なポスト争いに消耗せずに済む」などメリットもあります。 どんな働き方にもメリット・デメリットがあり、それは管理職においても同じです。どちらを選ぶにせよ一度下した決断は基本的に覆せないため、管理職への打診を受けたらメリット・デメリットを比較して後悔しない選択をしましょう。   管理職になりたくない理由 なぜ、管理職になりたくないと考える人が増えているのでしょうか。ここでは、管理職になりたくない理由としてよく挙げられるポイントを解説します。   収入が減る可能性がある 管理職になると昇給して役職手当がつきますが、その代わりに残業代が支給されなくなります。そのため、これまで残業代で大きく稼いでいた人は、管理職になると収入が下がる場合があるのです。 「仕事量・責任は増えるのに収入が減る」は、管理職になりたくない大きな理由になり得るでしょう。 そもそも近年は副業OKの会社が増えており、会社の昇進・昇給を狙わなくても副業で収入を増やせるようになりました。昇進しないほうが稼げるケースもあることから、管理職に魅力を感じない人が増えています。   責任が増える 管理職は、担当する部署や抱えている部下の責任を負う立場です。自分の成果だけを追い求めるのではなく、責任をもってチームを成功に導かなくてはいけません。 また、部署内でトラブルやミスが起きれば、たとえ起こしたのが自分でなくても対応にあたる必要があります。数字にもこれまで以上にシビアに向き合う必要があり、どうしても精神的負担は増えるでしょう。 このように、裁量権が大きくなることで増える責任をプレッシャーに感じて、管理職になりたくないという人も多いです。   ワークライフバランスが崩れる 今のワークライフバランスが崩れる可能性がある点も、管理職になりたくない理由でしょう。 管理職になると、業務範囲が広がって今までとは働き方も変わります。残業や持ち帰りの業務が増える可能性があるほか、責任やプレッシャー、ストレスによって休日でも気が休まりにくいかもしれません。 かつては「仕事一筋の働き方でどんどん出世したい」という上昇志向が強めでしたが、今は「ワークライフバランスの取れた働き方でプライベートも大切にしたい」という考え方が主流になりつつあります。 この流れを受けて、あえて管理職を目指さず一般社員として社会人生活を終えるキャリアプランを描く人も少なくありません。   板挟みの人間関係に悩みやすい 管理職は、経営陣と現場で働く社員の間に立つ、仲介役のような立ち回りを求められます。しかし、経営陣と社員間では認識にズレがあることも多く、管理職は両者の間でよく板挟みにされがちです。 過去に、板挟みの人間関係に悩む先輩管理職を見てきた人ほど「管理職って大変そう」というイメージを強く持っているので、管理職になりたくないと思うでしょう。 特に、コミュニケーション能力に自信がない人は自己主張が苦手なため板挟みに苦しみやすく、管理職になるのを拒む傾向にあります。   現場で働きたい気持ちが強い 管理職になれば、部下の教育や業務全体の調整が主な仕事となり、プレイヤーとして活躍する時間が減ります。 新たにマネジメント能力は身につきますが、第一線で働くのにやりがいを感じている人や、今の分野で専門性を追求したい人にとっては物足りなさを感じる可能性が高いです。 適性は人それぞれ異なり、現場で働くのが性に合っている人もいれば、現場を束ねるのが性に合う人もいます。「自分には統率能力がない」と自覚している人や「自分は第一線でバリバリ成果を追いたい」とやりたいことが明確な人ほど、管理職になりたくないと感じるでしょう。   管理職になりたくないのになった人はその後どうなる? 管理職は、能力だけでなく性格による向き・不向きがあります。最初はなりたくなくても、いざなってみると意外と適性があり楽しく働けるタイプと、管理職になった後もずっとつらい気持ちが続くタイプとに分かれやすいです。 ここからは、管理職になりたくないのになった人のその後についてお伝えしていきましょう。   適性があることに気づきやりがいを見出す なりたくないと思っていたのにいざなってみると適性があり、管理職として活躍するというケースは珍しくありません。 活躍できる場面が多いとやりがいも感じやすいので、次第に「管理職になりたくない」という気持ちも薄らいでいくでしょう。 コミュニケーションが得意な人やストレス耐性が強い人、ロジカルシンキングができる人などは、管理職の適性があるといわれています。このような管理職向きの特徴を持っているなら、思い切って管理職に挑戦してみるのもアリです。   より管理職として仕事をしたくないと思うようになる 一方で、なりたくないのに無理してなったことで、より管理職の仕事に嫌悪感を持ってしまう場合もあります。 特に、プレイヤー気質が強い人や周囲とのコミュニケーションが苦手な人が陥りやすく、たとえ管理職として成果を上げても自分らしく働けない日々が続いて大きなストレスを感じるでしょう。 仕事そのものをつらいと感じてモチベーションダウンに繋がることもあり、できるだけ早い対処が必要です。   なりたくないのに管理職になった人が今やるべきこと なりたくないのに管理職になり、仕事にやりがいを見出せない人はどうすればいいのでしょうか。なりたくないのに管理職になってつらい人が今やるべき3つのことを解説します。   気持ちを整理して課題を見つける 何にストレスを感じているのか、どうして管理職になりたくなかったのか、今後の課題は何かなど、一度今の気持ちを書き出して整理しましょう。何事も、問題の原因を把握しなくては解決策が見つかりません。 このときのポイントは、未来については考えず「今の気持ち」に正直になることです。未来まで加味して考えるとどうしても損得勘定が生まれやすく、本音が出にくくなる場合があります。 頭で考えるだけでなく書き出して可視化することで、より自己理解が深まるでしょう。   将来の自分をイメージする 現状の悩みにスポットを当てた後は、未来についても考えていきましょう。5年後、10年後、15年後のように未来を区切って理想を考え、将来的なキャリア・人生をイメージします。 どんな働き方をしていたいか、いくらくらいの収入がほしいか、どんなライフスタイルを送りたいかなど、イメージはできるだけ具体的に膨らませるのがコツです。 また、ある程度イメージが固まったら、理想の自分になるために今どのような選択が必要なのかを考えてみてください。   キャリアコンサルティングで視野を広げる 一人きりで考えられることには限界があるため、自分の視野を広げるためにもキャリアコンサルティングを受けてみてください。 働き方やキャリアのプロであるコンサルタントに相談すると、自分の気持ちを客観的に整理でき、全く新しい視点からの課題解決方法や将来へのアプローチ方法が見えてきます。展望が開けて管理職という立場に対する考え方が変わる可能性もあり、一人で悩むよりも早く心のモヤモヤが晴れるでしょう。 「悩みをうまく言語化できるか心配」という人にも、キャリアコンサルタントは丁寧に話を深掘りし、根底にある課題や問題を見つけ出します。   管理職になりたくないのになってつらいときの対処法 ここでは、なりたくないのに管理職になって、毎日がつらい人に実践してほしい対処法を紹介します。   上司に相談する 上司といい関係が築けているなら、上司に相談してみましょう。気持ちを打ち明けるだけでも心が軽くなるほか、自分を客観視できて考えが整理されます。 また、同じ経験をしている可能性が高い上司に相談することで、新たな解決策が見つかるかもしれません。あなたの負担があまりに大きい場合は、状況が変わるよう協力してもらえる可能性もあります。 ただし、上司に全てを丸投げするのではなく「自分はどうしたいのか」を明確に伝えるのが重要です。どんな状況ならモチベーション高く仕事に取り組めるのかを考え、その理想に近づくためのアドバイスを求める形で相談すると、上司も返答しやすいでしょう。   部下を育てる 業務量の多さや責任の重さが一番のストレスになっている場合は、自分の部下を育てるのがおすすめです。 部下が育てばより多くの仕事を割り振れるようになり、管理職の仕事は楽になります。自分の味方になってくれる部下が増えれば、精神的な支えにもなるでしょう。 部下の育成は、自分の負担が軽くなるだけでなく、チームや部署の成果向上にもつながります。それに伴いモチベーションも自然と高まり、管理職として働く楽しさがわかるかもしれません。   降格願いを出す どうしても管理職がつらい場合は、降格願いを出すことも可能です。もちろん、降格願いを聞き入れてもらうには正当な理由が必要なため、「なぜ自分は管理職を降りたいのか」という理由は明確にしましょう。 しかし正当な理由があっても、降格願いはすんなりと聞き入れられにくいのも事実。引き留められる可能性が高いため、根気強く上司を説得する覚悟が必要です。 なお、無事に降格希望が通ったとしても、降格すると途端に立場を失って会社に居づらいと感じるケースもあります。一度降格するとやはり信頼されにくくなるので、後々「もう一度管理職になりたい」と思ってもなかなか昇進できません。 このようなリスクを理解した上で、それでも管理職を辞めたい場合は降格願いを出しましょう。   部署異動や転職も一つの手 今とは異なる部署へ異動したり、全く新しい職場に転職したりするのも、なりたくないのに管理職になった人の対処法です。 部署が変われば当然立場も変わるので、一般社員に戻れる可能性があります。ただし、新たな部署でも管理職として扱われるケースがあるため、異動前にしっかり希望や条件を会社とすり合わせてください。 また、異動も降格も難しい場合は、転職するという手段もあります。この場合も、面接の場で「プレイヤーとして活躍したい」と強くアピールし、管理職候補としてではなく一般社員として働きたいと伝えましょう。 なお、異動や転職はキャリアが大きく変わる選択肢なので、熟考した上で行動に移すのが大切です。   なりたくない管理職とどう向き合うか考えよう 管理職にあこがれる人がいる一方で、管理職になりたくないという人もいて、昇進や出世についての悩みは尽きません。管理職になりたくないのになってしまったら、一度立ち止まって自分の心を見つめ直し、これからどんなキャリアを歩んでいきたいのかを考えましょう。 管理職は「なれば良い」「ならないのが良い」というシンプルなものではなく、自分が理想とするキャリアを実現する上でなるべきか否かを考えるものです。 キャリアコンサルティングなどをうまく活用しつつ、自分なりの答えを見つけて気持ちよく働ける環境を手に入れてください。

2024/12/13
人間関係・仕事に対する不安
40代に多いキャリアの悩みとは?おすすめの相談相手を解説

40代に多いキャリアの悩みとは?おすすめの相談相手を解説

豊富な仕事経験を積み、これまでのキャリアを振り返ったり、今後のビジョンを練り直したりすることも多くなる40代。 40代は自身のキャリアを見つめる機会が多いぶん悩みを抱えがちですが「悩みをうまく相談できない」「誰に相談すればいいのか」と葛藤してしまう人も少なくありません。 この記事では、40代が抱えやすいキャリアの悩みやおすすめの対処法、適した相談相手を解説します。 40代が抱えやすいキャリアの悩みとは 悩みの内容は、働く人の年代によって異なる傾向にあります。まずは、40代に多いキャリアの悩みを見ていきましょう。   出世できない 40代は出世して役職持ちになる人が増える世代ですが、40代全員が管理職に昇進できるわけではありません。出世は管理職のポストに空きが出ない限り不可能であり、現代では能力の有無に関係なく、40代の3人に1人は管理職になれないといわれています。 しかし、思うように出世できないと「何のために頑張ってきたのか」と大きな喪失感が生まれ、やがてキャリアの悩みへと発展していくでしょう。   仕事に停滞感がある 40代にもなれば、数々の業務をこなしてきた経験から、自分のペースで仕事ができるようになるでしょう。これは自分が成長した証拠でもありますが、一方で体感としては刺激が少なくなるとともに「毎日同じことの繰り返し」のような感覚に陥り、停滞感につながりやすいです。 また、停滞感は希望通りに出世できた人でも感じることがあります。出世は永遠に上があるわけではないため「これ以上は出世が見込めそうにない」とわかった時点でやりきったような気持ちになり、成長意欲をなくしてしまうのです。 とはいえ、人間には「何となく気分が乗らない」という日もあるため、たまの停滞感なら大きな心配はありません。しかし、長く続く停滞感には要注意。このような状態は「キャリア・プラトー」と呼ばれ、キャリアの迷いに発展する可能性があります。   求められる責任と収入が見合っていない 40代は、責任の大きい仕事やマネジメントを任されることも増え、仕事の幅が広がりやすいです。 しかし、求められる責任のわりに収入が少ないと、不満からキャリアの悩みを抱くでしょう。 特に40代に突入すると、毎月の給料から介護保険料が引かれるため、場合によっては30代の頃よりも手取り額が減ります。子どもの進学資金や住宅ローンの返済など何かと出費が多い世代ですし、老後資金の準備を本格的に考える人も増えるため、金銭的な問題は軽視できません。 そもそも収入は、生活していく上で欠かせないだけでなく、仕事のモチベーションにも大きく影響するもの。 「ずっと昇給がない」「昇給してもごくわずか」 このような状態が長く続けば、働く意欲を失くしたり、今とは異なるキャリアを検討したりするのも当然といえます。   今の会社で働き続けることに不安がある 今の職場で働き続けることに何かしらの不安があり、そこからキャリアの悩みが起きる場合もあります。今の会社に不安を抱いたら、「自分の努力で不安を払拭できる可能性」を考えてみてください。 たとえば「業績が悪く、将来性がない」「体力勝負なため、今の働き方を続けられるか不安」といった場合は、自分の努力だけではどうにもできない可能性が高いため、思い切って転職するのも一つの手です。 しかし「自信がない」「プレッシャーが大きい」のような場合には、仕事への向き合い方や自分の心の持ちようで不安を解消できるかもしれません。 まずは不安の内容をじっくり見つめ、どうすれば不安解消になるのかを考えてみましょう。   子育て・介護との両立が難しい 40代は子育て世代の人が多いうえ、親の介護が始まる人もいます。子育て・介護と仕事を両立するのが難しく、キャリアの悩みに発展する場合も多いでしょう。 また、たとえ傍目には両立できているように見えても、仕事とライフイベントに自分の時間のほとんどを使ってしまい、心の奥ではむなしさを感じている場合もあると思います。 そうでなくても40代~50代は、「自分の人生はこのままでいいのだろうか」と葛藤するミドル・クライシスに陥りやすい時期だといわれています。慌ただしい日常を送れば送るほど自分の人生について考える時間が増え、キャリアに対する悩みや疑問が生まれるかもしれません。   40代がキャリア相談をしづらい理由 仕事や働き方に関して悩みを持つ40代は少なくありませんが、その悩みを他人に打ち明けられる人はごくわずか。ここでは、なぜ40代はキャリア相談できないのか、その理由を解説します。   先輩・上司が少ない キャリアの悩みを抱えた際、自分より経験豊富な先輩や上司に相談したいと考える人が大半です。しかし40代の先輩・上司となると、同じ40代もしくは少し年上の50代の人しかおらず、人数は限られます。 また、一応上司ではあるもののさほど年齢が離れていないことから「頼れる先輩」というよりも「仕事仲間」に近いような気がして、相談する気になれない場合も多いかもしれません。   忙しくて時間が取れない 40代は責任ある仕事を任されたり、家では家事に追われたりと、公私ともに忙しい人が多いです。そのため、キャリアの相談をしたくても時間が取れず、ついつい先延ばしにしてしまうことがあります。 しかし、キャリア相談を後回しにして悩みが長期化すると、心身にかかるストレス増加、仕事に対する意欲低下などが懸念されるので注意しましょう。   相談するのに抵抗がある 他人をよく気遣う人ほど、「相談したら迷惑だろう」「相手の時間を奪うのは申し訳ない」のように考え、相談することに抵抗を持つ傾向があります。40代は忙しく時間の大切さを理解している人が多いからこそ、他人に時間を使ってもらうことにも躊躇してしまうのです。 他にも、責任感が強い人の場合だと「自分のキャリアの問題くらい一人で解決しないと」と思いつめ、相談しないケースが見られます。   人からどう見られるのかが気になる 40代は、今まである程度長く社会人を続けてきたという自負から、プライドが高い人も少なくありません。 プライドを持つのは悪いことではありませんが、高すぎるプライドを持つと他人からどう見られるかを過剰に気にしてしまいます。 キャリアについて悩んでいても「こんな相談をしたらレベルが低いと思われるのでは」のように考え、誰にも話せない状況が続きやすいです。   悩みを言語化できない 悩みの原因は一つでないことも多く、相手に伝わるようにわかりやすく言語化するのは簡単ではありません。誰かに相談したい気持ちはあるもののどう伝えればいいのかわからず、相談できないという40代も多いでしょう。 そんなときは、頭の中にあるモヤモヤや大事にしている考えを紙に書き出し、一つずつ整理していくと言語化しやすくなります。悩みを相談するためだけでなく、自分の気持ちの整理にもなるので、ぜひ実践してみてください。   うまくキャリア相談できない40代の対処法 キャリアの悩みを抱えた際、他人に相談するだけで気持ちが軽くなったり現状把握しやすくなったりします。それでもなかなか相談できないという人は、以下の方法で悩みを打ち明けやすい状況を作ってみてください。   日頃から雑談・小さな質問をする 雑談したり小さな質問をしたりすることは、相談しやすいベース作りに役立ちます。雑談や質問内容は仕事に関することでも、仕事以外の些細なことでも問題ありません。 たとえば、普段ほとんど話さない人にいきなりキャリア相談を持ち掛けても、相手は驚くでしょう。適切な関係性が築けていないと、相談を拒否される可能性もあります。 日頃から会話や質問をして、周囲と良い関係作りをしておくのが大切です。   これまでのキャリアを振り返る 仕事の悩みを相談する前に、今までのキャリアを振り返り、自分の強みや弱み、適性や価値観を把握しておくのも重要です。これは「キャリアの棚卸」と呼ばれ、自分の能力や成果を可視化させて自己分析を深めます。 「何ができるのか」や「何がしたいのか」が明確になれば、誰かに相談する前に自力でキャリアの悩みから抜け出せるかもしれません。 これまでのキャリアを書き出して時系列に整理し、そこから自分の強みや働く目的を抽出してみてください。   キャリアの捉え方を広げる 今の職場で経験を積むことだけがキャリアではありません。ビジネスシーンで使われることが多い「キャリア」という言葉ですが、本来の意味は「個人の経歴」を意味します。 仕事だけでなく生き方全てを含めてキャリアといえるため、キャリアという言葉の捉え方を変えて視野を広げることも、仕事の悩みを相談できない40代に有効です。 「自分の人生において大切なことは何か」を軸に、働き方や生き方を見つめ直してみましょう。   具体的なキャリアビジョンを持つ 働き方や生き方の指標がある程度定まったら、それをもとにキャリアビジョンを立てます。自力で悩みを解決するにせよ、誰かに相談するにせよ「最終的にどうなりたいのか」は明確にしておかなくてはいけません。 ライフスタイルやプライベートも踏まえながら、どのように働きたいのか、どれくらいの収入がほしいのか、それらを実現するためにはどうすればいいと思うかなどを具体的に考えてみましょう。   相談前には内容をまとめておく ぶっつけ本番で相談すれば、話しているうちに考えが散らかり、悩みがうまく相手に伝わらない可能性があります。よって、相談前には内容をしっかりまとめておくことが欠かせません。 どんなことに悩んでいるのか、なぜ悩んでしまうのか、これからどうなりたいのか。 以上3つのポイントを前もって把握しておけば、相談内容を相手に曲解されるリスクは大幅に下がります。   40代がキャリア相談するのにおすすめの相手 「キャリアの相談をしたいけど、誰に話せばいいのか…」と悩んでしまう40代も多いです。ここでは、おすすめのキャリア相談相手を紹介するので、ぜひ参考にしてください。   身近な人 家族や友人、恋人といった身近な人は、最も心置きなくキャリア相談できる相手です。相手もあなたの人間性やライフスタイルをよく理解しているので、一般論ではなくあなたに合わせたアドバイスをしてくれる可能性があります。 年上の意見を聞いてみたいなら親や祖父母に、価値観の近い同世代の意見が欲しいなら配偶者や恋人、友人、兄弟などにキャリア相談するといいでしょう。 ただし、キャリアの相談はシリアスな内容になることが多く、身近な人だからこそ心配をかけたくなくて相談しにくいと感じるケースもあります。そんなときは、この後に紹介する相談相手を検討してみてください。   同じ職場の人 同じ職場の人は、仕事内容や労働環境をわかっているからこそ、共感を得やすい相談相手です。上司に相談した場合はすぐに適切な対処を取ってくれる可能性もあり、悩みの早期解決につながるかもしれません。 また、既に退職している「元・同じ職場の人」にキャリア相談を持ち掛けるのも効果的。元・同じ職場の人は、あなたの社内事情も理解しながら、異なる会社で培った多角的な視点を持っています。   キャリアコンサルタント キャリアコンサルタントは、仕事に関するどんな悩みでも聞いてくれる理想の相談相手です。話を聞いてくれるだけでなく、悩みの整理、キャリアの棚卸なども一緒に行ってくれるので、自分一人では気づけない課題や適性が見つかることもあります。 また、プロ視点の忖度ないアドバイスがもらえるので、理想のキャリア形成に向けた最短ルートがわかるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、オンライン面談で全国どこからでもキャリアコンサルティングが受けられ、忙しい40代にもおすすめです。   キャリアの悩みを持つ40代は積極的に相談を! 人生の後半戦に差しかかる40代は、自分の働き方や生き方を見直す人が多く、キャリアの悩みどきだといわれています。40代は「悩みがあるけど人に話しづらい」「誰に相談すればいいのかわからない」という人も少なくありませんが、そんなときはぜひキャリアコンサルタントに相談してみてください。 悩みは一人で抱え続けると大きなストレスにつながるため、できるだけ早い段階で誰かに相談するのがベスト。 キャリアコンサルティングを受ければ、人に話せたという安心感だけでなくアドバイスも得られ、心の負担が軽くなるはずです。

2024/09/10
人間関係・仕事に対する不安
悩む40代のキャリア選択肢とは?今後のビジョンの立て方

悩む40代のキャリア選択肢とは?今後のビジョンの立て方

既に十分な社会人経験がありながらも、まだまだ働き続けることが見込まれる40代は、キャリアに悩む人が増えやすい年代です。 「自分の人生やキャリアはこれでいいのだろうか」「どんなキャリアが自分にとって一番良いのか」 このように、キャリアに関する悩みを抱えている40代は男女問わず大勢います。 本記事では、40代におけるキャリアの選択肢や、悩み解決につながるキャリアビジョンの立て方を解説。40代以降も生き生きと働くために、自分のキャリアについてじっくり考えてみましょう。 キャリアに悩む40代が多い理由 なぜ40代がキャリアに悩みやすいのか、まずは理由から分析していきましょう。   40代は人生の折り返し地点 厚生労働省の「簡易生命表(令和5年)」によると、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳です。男女合わせた平均寿命は84.11歳であり、平均寿命をベースに考えると40代はちょうど人生の折り返し地点といえます。 そのため、折り返しを迎えたことを機に自分のこれまでの人生を振り返り、今後の人生について改めて考える40代が少なくありません。 また、40代は十分な知識・経験がありながらも、まだまだ昇進・転職に成功する可能性が高く、一方で定年退職後のセカンドキャリアも見据えだす時期。キャリアに関する選択肢が多いからこそ漠然と焦りや葛藤を抱き、今の会社で定年まで勤め続けていいのかという悩みを生みやすいです。   公私ともに変化が多い 40代は子育て中の人が多い上、親の介護がスタートする人もいます。このようなプライベートの変化が、キャリアの悩みのきっかけになるケースは多いです。 また、40代は仕事面にもさまざまな変化が。時代の変化に伴い、これまでとは異なるやり方で仕事を進めるよう指示されたり、今まで以上にマネジメント業務が増えたりして戸惑うこともあるでしょう。 40代は出世の話も現実味を帯びてきますが、思うように出世できない、もしくは希望しない昇進を持ち出されて悩んでしまう人も少なくありません。 周囲を取り巻く状況に変化が多いため、いつもと同じように仕事をしていてもなかなか普段通りには進まず、次第にキャリアの悩みへと発展します。   働く上で大切なことが見つかりやすい キャリアアップ、収入、プライベートの時間など、働く上で最も重要視することは人によって違います。20代30代のときは自分にとっての最重要ポイントが定まっておらず、無我夢中で仕事をした人も、経験を積んで40代になれば少しずつ大切にしたいものが見えてくるでしょう。 40代はさまざまなライフイベントが起きやすい年代でもあるため、ライフイベントの発生を契機に大切にしたいことが変化する場合も多いです。 しかしその際、自分が大切にしたいことを実現しにくい会社で働いていると、理想と現実のギャップからキャリアの悩みにつながってしまいます。   悩む40代におけるキャリア選択肢 キャリアの悩みの発端は、現状への不安や不満からスタートすることが多いです。よって、悩みを解消するためには、不安・不満を払拭できるキャリアプランを考えなくてはいけません。 ここからは、40代におけるキャリアプランの選択肢をいくつか紹介します。ぜひ自分の理想に近いキャリアプランを探してみてください。   今の会社でキャリアアップを目指す 社内で管理職への昇進を目指すのは、40代における王道のキャリアプランといえるでしょう。 昇進はこれまでの仕事ぶりが認められた証拠でもあるので、仕事のモチベーションアップになります。また、昇進すれば手当の支給や昇給にも期待でき、収入が原因でキャリアに悩んでいる人の解決策にもなり得るはずです。 管理職になればこれまで以上に業務の規模や責任が大きくなり大変なことも多いですが、だからこそ仕事のやりがいも増えます。   スキルを高めて専門職として活躍する 40代には、スキルを高めて専門職として活躍するというキャリアもあります。 ただし、専門職には一定の経験が求められることが大半のため、今から新しいスキルを身につけるよりかは、今持っているスキルをさらに磨いたほうがいいでしょう。 豊富な経験と専門性を持った人材は需要が高いので、今の会社で働き続けるキャリア以外に、同業他社に転職するというキャリアも実現しやすくなります。 高いスキルはキャリアの可能性を広げるため「現状を変えたいけど、具体的にどんなキャリアを歩みたいのかはまだ決められない」という人は、ひとまずスキル向上に励んでみるのもありです。   ワークライフバランスを重視する これまでよりも仕事のウエイトを減らし、ワークライフバランス重視のキャリアを選択する40代も多いです。 特に現代は、社会全体でワークライフバランスを尊重する傾向が強まっており、新しい働き方が次々登場しています。自分に合った働き方を実現しやすい社会のため、人生の折り返し地点で一度仕事とプライベートのバランスを見直す40代は少なくありません。 しかし、ワークライフバランス重視のキャリアには、今よりも年収が下がるリスクもあります。キャリアチェンジを望む場合は、理想を実現させた際の収入についても考え、現実的に生活できるかをシミュレーションしましょう。   転職・独立する 完全未経験の業種に40代からチャレンジするのは簡単ではありませんが、経験やノウハウがある業界であれば40代はまだまだ転職市場で価値が高いです。したがって、転職するというキャリアもあります。 また、経験を積んだ40代は仕事の知識だけでなく人脈も持っていることが多いので、それらを活かして独立起業するキャリアを選ぶ人も。 独立すれば、プライベート優先で働く、複数の取引先を掛け持ちして収入を増やすなど、自分の裁量で仕事を進められ理想のキャリアを実現できるでしょう。 とはいえ、転職や独立は40代のキャリア選択肢の中でも特に大きな変化をもたらし、当然リスクも高いです。転職・独立のキャリアを描く際は事前に入念な準備を行い、できるだけリスクを軽減してください。   周囲と比較せず堅実に働く 何か大きな変化をもたらすことだけが、40代のキャリアではありません。今の働き方が自分に合っているのなら、コツコツと継続して堅実に働き続けるのも40代におすすめのキャリアの一つです。 変化に乏しいため他のキャリアプランと比較すると地味な印象かもしれませんが、一つのことを長く継続できるのは立派なスキル。キャリアは一人ひとり異なって当然であり、人と比較するとマイナス思考や悩みにつながりやすいので、他人と自分のキャリアを比較する必要はありません。 しかし、ただ毎日会社に行って同じ仕事をするだけだと、マンネリ化しやすかったり社内評価が下がったりする可能性があるので要注意。コツコツ働く中でも作業効率や事業の成長を意識し、工夫を凝らすことが大切です。   40代で悩んだらキャリアビジョンを考えよう キャリアビジョンとは、仕事や人生を総合的に考えて「将来こうなりたい」と抱く理想像のこと。 理想像があれば自分のキャリアやアイデンティティにも迷いにくくなるので、悩んでいる40代はキャリアビジョンを明確に持つのがおすすめです。ここからは、キャリアビジョンの重要性を解説します。   本当の自分に気づける キャリアビジョンを描くには、自分の過去や今持っている価値観を振り返り、さらには今後どうしていきたいのかまでハッキリさせなくてはいけません。 何度も自己分析をする必要があるため、自分でも気づいていなかった長所や短所、譲れない価値観、仕事の進め方などを知るきっかけになるでしょう。また、これまで以上に自己理解が深まるので、自分に合った働き方やキャリア、今後伸ばしていくべきスキルが見つかることも。 「自分にはこんな特徴があったんだ!」という気づきから、これまでなら興味を持たなかったものに対しても意欲的になり、視野が広がる可能性があります。   人生プランを準備できる 40代は、退職後の人生を見据えてセカンドキャリアの準備を始めるのに適した時期でもあります。しかし実際には「まだ先のこと」と捉えてのんびり構えたり、忙しい日常に追われてなかなか考える余裕がなかったりする40代が大半でしょう。 そんなとき、人生トータルの理想を立てるキャリアビジョンを考えれば、自然と退職後のことにも意識が向き、無理なく人生プランを立てられます。 キャリアビジョンは3年後、5年後のような近い将来から想像を膨らませるため未来をイメージしやすく、50代60代になってから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しにくくなるのです。   何をすればいいのかがわかる キャリアに悩む40代の中には、「何だか毎日モヤモヤするけど、どうすればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。もしかすると、どうすればいいのかわからない原因は、最終的なゴールが定まっていないからかもしれません。 キャリアビジョンで理想像が明確になれば、そこから逆算して今何をすればいいのかが見えてきます。また、たとえ途中で心が折れそうになったとしても、目標が明確なので踏ん張りが効き、最後まで頑張り抜く力になるはずです。   生きがい・働きがいになる 40代50代はふいに「自分の仕事や人生はこれでいいのだろうか」と考えて悲しくなることがあり、このような現象をミッドライフクライシスと呼びます。 ですが、キャリアビジョンを立てて自分のやるべきことが明確であれば、自分の選択・行動にも自信が持て、ミッドライフクライシスに陥りにくくなるでしょう。 「自分はこれでいいんだ」と自信を持つことは、生きがいや働きがいの向上にもつながるので、人生のモチベーションアップにも期待できます。   40代がキャリアビジョンを立てる方法 経験や価値観を洗い出し、そこから自己分析を経ることで、徐々にキャリアビジョンが明確になっていきます。ここからは、具体的なキャリアビジョンの立て方を紹介しましょう。   過去の経験から強みを把握 まずは、学歴や職歴、取得資格、スキル、転機となった出来事などを丁寧に洗い出します。そこから自分の強み・弱み、特徴などを把握しましょう。 自分一人ではなかなかうまくいかない場合は、自分のことをよく知る同僚や上司、家族などに質問してみるのもおすすめです。 第三者の意見を聞くことで新たな気づきが得られ、より自己理解が深まりやすくなります。   価値観を明確にする 洗い出した経験をもとに、大切にしていることや譲れないもの、やりがいを感じる瞬間などを考え、自分の価値観を明確にしていきます。 価値観が明確になると「自分に適したキャリア」も見えやすくなり、今抱えている悩みを解消できるかもしれません。 なお、価値観はキャリアに関することだけでなく、人生全般やプライベートも含んだ内容にするのがポイントです。   年数を区切ってやりたいことを計画する 把握した内容を踏まえながら、40代以降の自分がやりたいことやなりたい姿を考えていきます。 漠然と将来像を考えるのではなく、1年後、3年後、5年後のように細かく区切って、プライベートも含めたビジョンを膨らませるのが効果的です。 ただし、キャリアビジョンは夢とは異なり現実的でなくてはいけないため、実現させるのが難しい計画は立てないようにしましょう。   ビジョン達成には何が必要かを考える 将来像のビジョンが固まったら、ビジョンを達成するために自分が何をするべきかを考えます。 たとえば、ゆくゆく昇進するキャリアビジョンを描いているのであれば、今から業務遂行能力に加えてマネジメントスキルなどをさらに高めていく必要があるでしょう。また、ワークライフバランス重視のキャリアビジョンの場合は、働き方の見直しが必要ですよね。 ビジョンの達成プロセスを具体的に考え実行していくことで、悩みから抜け出し理想のキャリアに向かって進んでいけるはずです。   40代でキャリアに悩んだらコンサルティングを受けても◎ 「キャリアの悩み」というと、20代30代が抱くものという印象があるかもしれませんが、現実は違います。40代は公私だけでなく気持ちの面でもさまざまな変化が生じやすく、キャリアの悩みがより深刻化しやすいです。 そんなときはキャリアビジョンを立てるのがおすすめですが、プロの意見を聞けるキャリアコンサルティングを受けてみるのも効果的。キャリアコンサルティングでは悩みの原因解明はもちろん、キャリアの棚卸しやキャリアビジョンに関するアドバイスもしてもらえます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、全国どこからでも電話でキャリアコンサルティングが受けられるので、忙しい40代はぜひ活用してみてくださいね!

2024/09/03