就職活動も後半戦に入ると、内定をもらい就職活動を終了した友人・知人も増えてきます。自分は就職先が決まっていないのに、企業の採用活動も次々に終了となり、気持ちは焦る一方に・・・。

最終面接までは行くけれど、そこから先の内定がもらえない。面接に行ってもなかなか突破できない。エントリーシートさえも通過しない。

そんな状況から、就職活動の後半戦は「就職活動が辛い・・・。」と感じる人が増えてきます。就職活動が辛くなったら、今の状況をこのように捉えてみませんか。

1:運でも実力でもなくて、採用は相性の要素も実は大きい

相性

「私のほうがあの子よりも大学のテストの成績がよかったのに、どうして内定が取れないのだろう。」
「俺はサークルでも幹事をやっていたのに、目立たなかったアイツがなんで先に内定をもらっているんだ・・・。」

就職活動中は仲間内でも、「どこの会社から内定をもらった。」「内定を○つもらった。」等の情報が飛び交います。一見自分と変わらない友人が、大手有名企業や外資系企業から内定をもらっている事態に直面することもあるでしょう。

ここで「私のほうが大学の勉強はがんばっていたのに…。」「皆からはすぐに内定もらえるよって言われていたのに・・・。」と周囲と自分を比較し始めると、「どうして自分は内定がもらえないのだろう?」「私は、必要とされない人間なんだ・・・。」と非常に辛くなってきてしまいます。

内定がもらえないのは運がないからでしょうか?それとも能力がないのでしょうか?

そう悩んでしまいがちですが、就職活動は企業との相性の要素が非常に大きいのです。運や能力(時には学歴も)ももちろん影響しますが、合否に大きな影響を与えるのは企業との相性です。

「どこからも必要とされない。」と悩む必要はありません。今起きているのは相性が合わない、ミスマッチの問題なのです。

どんなに能力がある人でも、その企業で求めている能力でなければ、採用されません。例えば、「周りと協調しながら、真面目にタスクをこなす持続力が持ち味。」という、主にメーカー系で好まれるようなタイプの人が、企画提案力や柔軟な発想力が求められるインターネットサービス系企業ばかりに応募しても、いい結果は得られないでしょう。

内定が出ていないのは、自分と相性のいい企業に出会っていないだけ。そう考えましょう。

2:「いいところがない」のではなく「相手に伝わっていない」

伝わってない

不採用の通知を何通ももらうと、「自分は能力がないのではないか。」「ダメな人間なのではないか。」と考えて辛くなってきてしまいますが、それは誤った認識です。

前述のように採用は、企業との相性の要素が非常に大きいのです。能力がないのではなく、あなたの持っていた能力が応募した企業が求める能力とは違うか、あなたの持っている良さが「相手にきちんと伝わっていない」と考えましょう。必要なのは能力ではなく、もう少し自分のことを相手にわかりやすく伝える「努力」です。

この機会に志望動機や自己PRなどを客観的に見直してみてください。「面接でどうしても緊張してしまう。」「面接で言いたいことが言えない。」という場合は、大学のキャリアセンター等に相談し、模擬面接や面接トレーニングをしてもらってもいいでしょう。

※過去の記事へのリンクが貼れれば、お願いします。
また、今面接で言っている内容のポイントがズレてしまっている可能性もあります。ポイントがずれたまま、どんなに見直してもいい結果は得られません。こちらのコラムで紹介している志望動機や自己PRを作成する視点を確認しておきましょう。

「就職活動の面接が受からない時に面接準備を見直す3つのポイント」

3:第一志望に落ちたことで、もっと自分に合う会社に出会う可能性が

第一志望

第一志望や第二志望など、志望度合の高い会社の面接で不採用になると、精神的ダメージは非常に大きくなります。

特に最終面接まで残っていたり、リクルーターや人事から好感触を得ていたりして、「もしかして内定取れるかも!」と思っていた場合のショックは相当なものでしょう。

そのショックの大きさからなかなか立ち直れず、「もう活動する意欲がない…。」「応募したい企業なんてない…。」と心を閉ざしてしまう方も多くいます。

しかし繰り返しますが、不採用になった企業は、自分とは相性が合わない企業の可能性が高いのです。企業と相性が合わないとは、「社風と合わない」「自分が持っている能力を生かせない・求められない・評価されない」ので、たとえ入社しても気持ちよく働けないことを意味します。

会社を調べつくして「これこそが自分のやりたい仕事!」と確信し、何人ものリクルーターにあって「この人たちとウマも合うし、ぜひ一緒に働きたい!」と思ったかもしれません。

しかし、企業の経営者やマネジメント層から違う視点で見た時に「合わない」「しっくりこない」何かがあったからこその不採用です。ということは、あなたはその企業で働いても幸せになれなかった可能性が高いのです。

落ち込むのも無理はありませんが、第一志望に不採用となったことで、これからもっと自分を高く評価してくれる会社に出会えます。知名度や企業規模ではなく、自分を高く評価してくれる会社こそが、自分にとって働きやすい会社となります。今は「本当に自分に合う会社に出会うチャンスができた。」と考えましょう。

辛くても笑顔!それができなければ思い切って休息を

笑顔

就職活動で辛いと感じていても、面接に行くときだけでも明るい笑顔を心がけましょう。暗い表情で面接に行っても、あなたの良さは伝わらず、決していい結果は得られません。

あまりにも辛くて笑顔もできなくなってしまったら、数日間から最大1週間程度と期限を決めて、思い切って就職活動を少し休んでみましょう。映画を見たり、本を読んだり、人に会って話を聞いてもらったりと、気持ちを切り替えてリフレッシュできるようなことをしてください。

就職活動を休む分、機会を失うことが多少はあるかもしれませんが、笑顔のない表情で面接に行って、不採用が続き、ますます落ち込んでしまう…という負のスパイラルに陥るよりはましです。

「辛い」と思っているばかりでは、状況は好転しません。物事は捉え方次第で、ピンチにもチャンスにもなります。今を「本当に自分に合う会社に出会うチャンス」と捉えて、次の一歩を踏み出しましょう。