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根回しする人になれると仕事がうまくいく3つの理由

あなたは「根回し」にどんなイメージを持っていますか。

「面倒くさい」「どうも苦手」「そもそも、そんなことは必要ない」という方も多いでしょう。特に社会人になってまだ年数が浅いうちは、「根回しなんて面倒なことをしないで、そのまま話せばいいのに」と思うかもしれません。

しかし、どんな人も初めて提案された内容に対しては、「それを行うことで不利益はないか」と身構えるものです。特に責任ある立場になればなるほど、「デメリットやリスクはないのか?」と、その提案を実行した際の懸念点をきちんとチェックする必要があります。

そのため事前の根回しがなく、意思決定の場で初めて提案内容を見せた場合、その懸念点の議論に貴重な時間が費やされて、結論が流れてしまう…ということもあります。

面倒に思える根回しには、議論をスムーズに行う以外にも、メリットがたくさんあります。「根回しをしろ」という上司はいても、根回しがあなたにどんなメリットをもたらすかは、わざわざ説明してくれないかもしれません。根回しのメリットは大きく3つあります。ここでぜひ、理解しておきましょう。

1: 提案がブラッシュアップされる

ブラッシュアップ

根回しをすると2つの点から提案がブラッシュアップされていきます。まず1つは、根回しの準備のために、論点が整理されることです。根回しでは、相手の考え方の特徴や人柄から、どのような伝え方が効果的かを練る必要があるので、論点を今まで以上に整理する必要があります。

自分の立場からだけの視点でなく、相手の立場に立ったデメリットやリスクを洗い出すことで、今まで気づかなかった課題も見つけられるでしょう。

2つめは、根回しで相手からの「視点」が追加されるという点です。根回しでは、必ず相手も自分の意見を伝え、あなたの提案に欠けている点を指摘してきます。それを考慮してさらに練り直すことで、より実現可能性の高い提案へとブラッシュアップされるのです。

2:自分の支援者・協力者を作れる

支援者

根回しは、提案に対する自分の思いを語り、相手の思いや興味関心を確認する作業でもあります。反対する人やしぶしぶ了承する人もいますが、中にはあなたの思いに共感し、必要な情報や人脈を提供してくれる強力な支援者・協力者になってくれる人も現れます。

予算や提案の規模が小さいなど、時と場合によっては、根回しをしなくても実現できることもあります。しかし、どんな提案であれ、仕事は一人ではできません。いざ実行段階となった時に、思いに共感してくれている支援者や協力者がいるかどうかは、その仕事の進めやすさを大きく左右します。

会議の場だけで自分の思いに共感してもらうまでの合意形成を行うのは、極めて難しいと言えます。本気で提案内容を実現し、成功させたいと思うなら、意思決定前の段階でより多くの支援者や協力者を作ることが大切です。

3:「根回しできる」コミュニケーション能力が評価される

コミュニケーション能力

そもそも根回しの目的は、大きく2つあります。まずは、自分の提案に関連する意思決定者のデメリットとなるようなことや不安材料、懸念点を確認し、それを可能な限り解消すること。2つめが、自分の提案や意見へ理解を示してもらい、総論で賛成してもらうことです。

この目的を達成するためには、「根回しの順番」が非常に重要です。意思決定者の中で、「利害関係が最も大きい」「発言の影響力が大きい」などのパワーバランスを考えて、「最初に根回しすべき人」を見極める必要があります。この順番を間違うと、全てが台無しになってしまう可能性があるからです。

というのも、根回しを始めると、それはどこからともなく社内の関係者に広まっていきます。あなたが伝える前に、重要な意思決定者に「他人からの噂」として伝わると、「俺は聞いていない」と感情を損ねることにもなりかねません。そうなると感情的な要素が影響して、せっかくの提案が流れてしまうのです。

関係者の中で伝えるべき相手と順番を見極め、相手の考えや心情を配慮して自分の考えを伝え、相手から「YES」を引き出す。これには、高度なコミュニケーション能力が必要となります。

たとえその提案が承認されなかったとしても、根回しをした努力やコミュニケーション能力は一定の評価として残るでしょう。その積み重ねが、新しい案件や大きな案件を任せてもらえるチャンスへと繋がっていきます。

「根回し」は自分を成長させるチャンスでもある

このように、根回しをすることで自分の提案の要点がまとまり、提案に足りない視点が補われ、内容がブラッシュアップされていきます。また、その提案の実現に必要な支援者や協力者を増やすこともでき、コミュニケーション能力や人間観察能力が磨かれていきます。

自分の提案を実現に近づけるだけでなく、周囲の評価もアップし、自己の成長にもつながるのが根回しです。

提案の内容が重要であればあるほど、大きな案件であればあるほど、根回しがなければ実現は難しくなります。「根回しは面倒」「根回しは苦手」という方も、ぜひこの機会に根回しの価値を見直してみましょう。

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キャリアビジョンとは、仕事や人生を総合的に考えて「将来こうなりたい」と抱く理想像のこと。 理想像があれば自分のキャリアやアイデンティティにも迷いにくくなるので、悩んでいる40代はキャリアビジョンを明確に持つのがおすすめです。ここからは、キャリアビジョンの重要性を解説します。   本当の自分に気づける キャリアビジョンを描くには、自分の過去や今持っている価値観を振り返り、さらには今後どうしていきたいのかまでハッキリさせなくてはいけません。 何度も自己分析をする必要があるため、自分でも気づいていなかった長所や短所、譲れない価値観、仕事の進め方などを知るきっかけになるでしょう。また、これまで以上に自己理解が深まるので、自分に合った働き方やキャリア、今後伸ばしていくべきスキルが見つかることも。 「自分にはこんな特徴があったんだ!」という気づきから、これまでなら興味を持たなかったものに対しても意欲的になり、視野が広がる可能性があります。   人生プランを準備できる 40代は、退職後の人生を見据えてセカンドキャリアの準備を始めるのに適した時期でもあります。しかし実際には「まだ先のこと」と捉えてのんびり構えたり、忙しい日常に追われてなかなか考える余裕がなかったりする40代が大半でしょう。 そんなとき、人生トータルの理想を立てるキャリアビジョンを考えれば、自然と退職後のことにも意識が向き、無理なく人生プランを立てられます。 キャリアビジョンは3年後、5年後のような近い将来から想像を膨らませるため未来をイメージしやすく、50代60代になってから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しにくくなるのです。   何をすればいいのかがわかる キャリアに悩む40代の中には、「何だか毎日モヤモヤするけど、どうすればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。もしかすると、どうすればいいのかわからない原因は、最終的なゴールが定まっていないからかもしれません。 キャリアビジョンで理想像が明確になれば、そこから逆算して今何をすればいいのかが見えてきます。また、たとえ途中で心が折れそうになったとしても、目標が明確なので踏ん張りが効き、最後まで頑張り抜く力になるはずです。   生きがい・働きがいになる 40代50代はふいに「自分の仕事や人生はこれでいいのだろうか」と考えて悲しくなることがあり、このような現象をミッドライフクライシスと呼びます。 ですが、キャリアビジョンを立てて自分のやるべきことが明確であれば、自分の選択・行動にも自信が持て、ミッドライフクライシスに陥りにくくなるでしょう。 「自分はこれでいいんだ」と自信を持つことは、生きがいや働きがいの向上にもつながるので、人生のモチベーションアップにも期待できます。   40代がキャリアビジョンを立てる方法 経験や価値観を洗い出し、そこから自己分析を経ることで、徐々にキャリアビジョンが明確になっていきます。ここからは、具体的なキャリアビジョンの立て方を紹介しましょう。   過去の経験から強みを把握 まずは、学歴や職歴、取得資格、スキル、転機となった出来事などを丁寧に洗い出します。そこから自分の強み・弱み、特徴などを把握しましょう。 自分一人ではなかなかうまくいかない場合は、自分のことをよく知る同僚や上司、家族などに質問してみるのもおすすめです。 第三者の意見を聞くことで新たな気づきが得られ、より自己理解が深まりやすくなります。   価値観を明確にする 洗い出した経験をもとに、大切にしていることや譲れないもの、やりがいを感じる瞬間などを考え、自分の価値観を明確にしていきます。 価値観が明確になると「自分に適したキャリア」も見えやすくなり、今抱えている悩みを解消できるかもしれません。 なお、価値観はキャリアに関することだけでなく、人生全般やプライベートも含んだ内容にするのがポイントです。   年数を区切ってやりたいことを計画する 把握した内容を踏まえながら、40代以降の自分がやりたいことやなりたい姿を考えていきます。 漠然と将来像を考えるのではなく、1年後、3年後、5年後のように細かく区切って、プライベートも含めたビジョンを膨らませるのが効果的です。 ただし、キャリアビジョンは夢とは異なり現実的でなくてはいけないため、実現させるのが難しい計画は立てないようにしましょう。   ビジョン達成には何が必要かを考える 将来像のビジョンが固まったら、ビジョンを達成するために自分が何をするべきかを考えます。 たとえば、ゆくゆく昇進するキャリアビジョンを描いているのであれば、今から業務遂行能力に加えてマネジメントスキルなどをさらに高めていく必要があるでしょう。また、ワークライフバランス重視のキャリアビジョンの場合は、働き方の見直しが必要ですよね。 ビジョンの達成プロセスを具体的に考え実行していくことで、悩みから抜け出し理想のキャリアに向かって進んでいけるはずです。   40代でキャリアに悩んだらコンサルティングを受けても◎ 「キャリアの悩み」というと、20代30代が抱くものという印象があるかもしれませんが、現実は違います。40代は公私だけでなく気持ちの面でもさまざまな変化が生じやすく、キャリアの悩みがより深刻化しやすいです。 そんなときはキャリアビジョンを立てるのがおすすめですが、プロの意見を聞けるキャリアコンサルティングを受けてみるのも効果的。キャリアコンサルティングでは悩みの原因解明はもちろん、キャリアの棚卸しやキャリアビジョンに関するアドバイスもしてもらえます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、全国どこからでも電話でキャリアコンサルティングが受けられるので、忙しい40代はぜひ活用してみてくださいね!

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30代は仕事の悩みが急増する時期!?行き詰まりの原因と解決方法

30代は仕事の悩みが急増する時期!?行き詰まりの原因と解決方法

さまざまな変化が多く働き盛りの30代は、仕事の悩みを抱えやすい年代だといわれています。 「いつもと同じように働いていても何だかつまらない」「今の仕事を続けていいのか、漠然とした不安がある」 30代の中には、このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。 本記事では、30代が抱えやすい仕事の悩みや行き詰まりを感じたときの対処法、悩んだときの注意点を解説します。 記事の中から悩み解決の糸口を見つけて、自分らしいキャリア形成に役立ててください!   30代が仕事で悩みやすいのはなぜ? 30代になると悩みが増えるのは、仕事・プライベートともに大きな変化が起こりやすいことが一因です。 たとえば、30代になると社内では「中堅」として扱われ、部下の育成を任される機会が増えます。自分の仕事だけに集中できた20代とは異なり、30代は部下を指導したり気にかけたりしながら自分の仕事をこなす必要があり、今までとは違う仕事の進め方に戸惑いや悩みを抱く人が多いです。 また、20代後半から30代は、結婚・出産・育児といった大きなライフイベントが発生しやすい時期。 このようなライフイベントは、お金の使い方や生活サイクルを見直すきっかけとなり、キャリアにも大きな影響を与えるでしょう。パートナーや子どものために「もっと将来性のある仕事がしたい」「家族の時間を増やしたい」と心境が変化することも多く、今の仕事や働き方に疑問を持ちやすいです。   30代が抱える仕事の悩み 働く30代は、どんな悩みを抱えやすいのでしょうか?ここからは、30代に多い仕事の悩みを5つ紹介します。   仕事のやりがいを見失う 30代は、大卒で入社していれば8年、高卒なら10年以上の勤務歴があることになります。そして、勤務歴10年前後は良く言えば仕事に慣れた、悪く言えばマンネリ化しやすいタイミング。一通りの業務経験があるからこそ働いていても新鮮味を感じられず、仕事に対してつまらなさや行き詰まり感を感じやすくなるのです。 この時点で新たな挑戦やスキルアップの機会を得られればいいのですが、機会を逃してしまうと仕事の面白みが完全に失われ、やりがいを感じられなくなるケースも…。 仕事に対して「つまらない」「やりがいがない」と感じると、何のために頑張って働くのかもわからなくなり、不安や不満、悩みへと発展しやすくなります。   将来が不安 20代のうちは目の前の仕事だけで手いっぱいだったのが、30代になると余裕が生まれて会社の業績や業界の傾向まで冷静に分析できるようになるでしょう。 しかしそうすると、「今の仕事を続けていて、将来は大丈夫なのか?」という疑問も生まれやすくなり、キャリアの悩みが膨らみます。 また、30代になったら昇進・昇級のルートを示すキャリアパスも、より具体的に考えますよね。 自分よりもベテランの先輩社員が評価されておらず、昇進できていない場合は「ゆくゆく自分もそうなるのでは」と不安になり、今の職場で働き続けることに行き詰まりを感じて悩むかもしれません。   自信をなくす・焦る 前述した通り、30代は公私ともに変化が多い年代です。同世代の友人や同僚から、昇進、結婚、出産などの報告をされることも多々あるでしょう。 おめでたいことではありますが、あまりにも周囲の成功報告が続くと、自分だけが遅れているような気持ちになって焦燥感を抱くかもしれません。 また、周囲の人と自分とを比較して「自分は能力不足だ」と感じ、自信をなくして落ち込んでしまう場合も多いです。 しかし、昇進や結婚は「全員同時」にできるものではなく、さらには早いから良い・遅いから悪いと決まっているものでもありません。ペースは一人ひとり異なって当然なので、周囲と比較しすぎないことが大切です。   労働条件・待遇に不満がある 20代ではまだ完璧に仕事をこなせないことも多く、残業が多かったり給与が低かったりしても納得できるかもしれません。 しかし、30代は一通り仕事ができるようになるうえ、ハードなプロジェクトや部下育成といった、より難易度の高い仕事も任されるようになります。 20代のとき以上に会社に貢献しているにもかかわらず、残業量や給与に良い変化が見られなければ、当然不満を持ち今の仕事を続けるか悩むでしょう。 特に今はインターネット・SNSを通じて、簡単に同世代の労働事情や同業種の平均年収などを知れる時代です。自分の労働条件・待遇があまりにも世間一般からかけ離れている場合は、仕事の悩みを相談できる公的な窓口に一度相談してみてもいいかもしれません。   ワークライフバランス 結婚・出産により生活スタイルが変わったり、20代の頃よりも健康に気遣ったりすることが増える30代は、ワークライフバランスの悩みにも直面しやすいです。 大企業はワークライフバランスに向けた取り組みにも積極的ですが、日本企業の大半は中小企業。中小企業の中にはギリギリの人員で仕事を回している会社もあり、「休日が少ない」「休みを取りにくい」「残業が多い」など、悩みながら働いている人も多くいます。 しかし、今は働き方改革によりワークライフバランスに力を注ぐ中小企業も増えてきました。 「プライベートの時間も大切にしたい」「家庭や子育てと仕事を両立させたい」と思ったら、自分の理想のワークライフバランスを具体的にし、どうすれば実現できるのかを考えていきましょう。   30代の仕事の悩み・行き詰まり感を解消する方法 30代が仕事の悩みを抱えたとき、最もやってはいけないのは「悩みを放置する」ことです。悩みを放置すると深刻化し、解決までの難易度が上がってしまいます。ここからは、仕事で悩んでいる30代に試してほしい、対処法を紹介しましょう!   悩みの根本的原因を探る 悩みは、発生当初は原因がよくわからない場合も多いです。「何となく最近仕事がつまらないな」「よくわからないけどモヤモヤする」とは思うものの、感情が追いついていなければなぜそう思うのかまでは理解できません。 しかし、悩みの原因を把握しなければ適切に対処するのは困難なので、今抱えている不安や不満を紙に書き出し、悩みの根本的原因を探しましょう。後からブラッシュアップすれば問題ないので、書き出し方にルールはありません。日記のように文章でつづる、箇条書きにするなど、書きやすい方法でOKです。 なお、もしもなかなか筆が進まないときは、根本的原因の追及を後回しにするという手もあります。 他の対処法をやっているうちに気分転換でき、冷静になることで悩みの原因が見つかるケースも少なくありません。「悩みの原因を探さなきゃ」と意地になるほうがストレスになるため、どうしても原因がわからないときは他の対処法を先に試してみてください。   スキルアップに向けた行動を取る 仕事の悩みから抜け出して自分らしいキャリアを築くためには、スキルの獲得が欠かせません。スキルは、今の仕事を続けるにせよ転職するにせよ武器になるものです。 仕事で活かせる資格の取得に挑戦する、目の前の仕事に一生懸命取り組む、社内の新しいプロジェクトに参加するなど、自分に合った方法でスキルアップを目指しましょう。 スキルアップによって担当できる業務の幅が広がれば自信も生まれ、落ち込みや焦燥感を解消できる場合もあります。 明確な目標を持つことで仕事に対するモチベーションも復活し、仕事のやりがいを取り戻せるケースもあるので、スキルアップのチャンスを積極的に作ってください。   将来のプランを立てる 今の仕事を続けて大丈夫か、会社の将来が不安…と悩む30代は、将来のキャリアプランが不明確な可能性が高いです。将来のことがぼんやりとしか見えていないからこそ、不安になってしまうのでしょう。したがって、悩みから抜け出したいなら「自分は仕事で何を成し遂げたいのか」「どんな風に働いていきたいのか」といった、キャリアプランを立てることが大切。 キャリアプランが明確に描ければ、今の仕事が自分に合っているかどうかも判断しやすくなります。 また、キャリアプランと同時に将来のマネープランも考えると、より現実味を帯びた将来設計が描けるはずです。 生活していくためにはお金が必ず必要ですし、子育てや持病の悪化など、年齢を重ねるほどに出費は増えます。仕事とお金は切っても切れない関係だからこそ、貯蓄や投資にも意識を向けて、マネープランを立てておきましょう。   プライベートも意識する 仕事とプライベートの両立を意識して、これからの働き方を考えることも重要です。 30代は大きな体の不調も少なく、バリバリ働いてもそこまで辛いと感じないかもしれません。しかし、これから年齢を重ねていけば、パワフルな働き方を継続させるのが難しくなる可能性もあります。 また、家族や自分一人の時間を大切にすることも、人生の充実には欠かせないことです。 ただし、どれくらいプライベートの時間が取れれば気持ちよく働けるかは人それぞれ異なります。だからこそ、自分軸で考えた「理想のワークライフバランス」を導き出すことが求められるのです。 プライベートと仕事のバランスがとれていれば、ストレスを感じてもリフレッシュでき、無理なく長く働き続けられるでしょう。   キャリアコンサルティングを受ける 仕事の悩みをスピーディに解決したいなら、キャリアコンサルティングを受けるという方法もあります。 キャリアコンサルティングは、働き方に関するモヤモヤ、部下育成の疑問、転職するべきかという悩み…など、30代が抱える幅広い悩みに対応。あなたの理想や悩みの原因を丁寧に整理し「どうすればあなたらしく働けるか」を一緒に考えてくれます。 無理に転職をすすめることはしませんが、転職をすると決意した場合にはキャリアの棚卸しや自己分析のサポートもしてもらえるので、心強い味方となるでしょう。 「悩みを誰にも話せない」「自分ではどう対処すればいいのかわからない」という人は、ぜひキャリアコンサルタントに悩みを打ち明けてみてください。   仕事の悩みを抱える30代が注意すべきこと 悩んだときは普段よりも冷静さに欠けるからこそ、言動に注意する必要があります。どんなことに注意すべきなのか、チェックしていきましょう。   愚痴や批判は控える 仕事で悩みを抱えると、誰かに話を聞いてもらいたくなることもあるでしょう。誰かに話すだけで気持ちが軽くなることも多いので、悩んだときは人に話を聞いてもらうのもおすすめの対処法です。 しかし「相談に乗って」と持ちかけておいて、特定の人物や会社の愚痴・批判を繰り返すのは控えてください。愚痴や批判を楽しんで聞ける人は少数派ですし、相談相手はどうアドバイスすればいいのか困ってしまいます。 どうしても愚痴や批判を打ち明けてストレスを発散したいときは、「相談したい」ではなく「愚痴になるけど聞いてくれる?」のように持ちかけるのがベスト。ただし、愚痴や批判は長々と聞かされるとうんざりするので、できるだけ簡潔に話すことを心がけましょう。   転職は最終手段とする 仕事で悩んだり行き詰まりを感じたりすると、転職を考える30代も多いでしょう。思い切って職場を変えることで働き方がガラリと変わり、仕事に対する満足度や収入、ワークライフバランスなども大きく向上する可能性があります。 よって、仕事の悩みを解決する手段として、転職も一つの選択肢です。 しかし「悩んだから転職」と安易に行動してはいけません。 30代の転職は、ある程度の経験・スキルがあると見なされて、転職先から高い要求を出されることが多いです。また、たとえ転職先からの要求に応えられず転職に失敗したと感じても、30代以降は年齢を重ねるごとに転職難易度が上がります。 転職は、たくさん考えてさまざまなアプローチを試みても悩みが解決できないときの「最後の切り札」として、簡単には使わないようにしてください。   仕事の悩みを抱える30代は「できることに取り組む」のが大切 結婚や育児など私生活の変化が大きく、仕事の中枢を担う人材として会社から頼りにされる30代は、悩みも大きくなりがちです。 しかし、この悩みを乗り越えた先に、充実した将来が待っています。 仕事の悩みを抱える30代に大切なのは、目の前の悩みに向き合い、今自分にできる対処法を精一杯実践していくこと。 ゆくゆく「良い30代だった」と言えるように、できることから積極的に取り組んでみてください!

2024/08/19
人間関係・仕事に対する不安
30代の仕事がうまくいかない原因3選!原因別の解決法とは?

30代の仕事がうまくいかない原因3選!原因別の解決法とは?

30代は一通りの社会人経験を積み、仕事にも慣れた年代。しかし意外と「仕事がうまくいかない」という悩みを抱えている人が少なくありません。 30代で仕事がうまくいかないと悩む人は、何が原因なのでしょうか? この記事では「仕事がうまくいかない」と悩む30代のために、悩みの原因や対処法を解説します。 30代の仕事がうまくいかない原因は主に3つ まずは、仕事がうまくいかない原因を考えてみましょう。30代で仕事がうまくいかない場合「自分」「業務内容」「環境」のいずれかに原因があることが多いです。 各原因を詳しく解説するので、自分に当てはまらないかチェックしてみてください。 自分が原因で仕事がうまくいかないケース 仕事がうまくいかないと感じる根底に以下のような気持ちがある場合、悩みの原因は「自分」にあると考えられます。 仕事ができない 仕事を好きになれない やりがいを感じない 思うように仕事で成果を上げられなかったり、自分に適性のない仕事を任され続けたりすると、自信喪失やモチベーション低下を招き、「仕事がうまくいかない」という悩みに発展します。 また、30代は既に10年ほど社会人生活を送っており、仕事に慣れ切って新鮮味が薄れることも一因でしょう。   業務内容が原因で仕事がうまくいかないケース 以下のように感じる場合は、「業務内容」に原因がある可能性が高いです。 仕事量が多すぎる 仕事の責任が重い 上司と部下の間で板挟みになる 30代は中堅として扱われ、仕事の量や責任が一気に増えることも珍しくありません。仕事の負担がこれまでより大きくなるため、うまくいかないという悩みも抱きやすいでしょう。 また、仕事ぶりが認められて出世したとしても30代は「中間管理職」のポストに就く場合がほとんどなので、上司と部下の間で板挟みに苦しむケースもあります。   環境が原因で仕事がうまくいかないケース 以下のように感じる場合は「環境」が原因かもしれません。 人間関係が悪い キャリアアップが見えない 会社の方針に疑問を感じる 職場環境になじめないと業務にも集中できず、仕事がうまくいかないと悩む原因になります。働くおもしろみを感じられないので、働けば働くほどやる気がなくなるという悪循環に陥るパターンも…。 30代は結婚したり子どもを持ったりして働き方を見直す人が多いからこそ、20代以上に職場環境を重視する傾向です。   自分が原因で仕事がうまくいかない30代の解決法 ここからは、仕事がうまくいかない原因別の解決策を紹介します。「自分」が原因で仕事がうまくいかない30代は、ぜひ以下のことを実践してみてください。   自分を客観視する 「自分は仕事ができない」「自分の仕事に自信が持てない」 仕事がうまくいかない原因が自分にある30代は、このように考えている人が多いです。しかし、そう感じているのは実は本人だけで、周囲から見ればきちんと仕事ができているケースも珍しくありません。 そのため、まずは自分の仕事ぶりを客観視してみましょう。自分のできない点だけに注目して「仕事がうまくいかない」と思い込んでいる場合も多いため、客観的視点でできること・できないことを判断するのがポイントです。 自分を客観視した結果、ちゃんと仕事をこなせている、会社の役に立っていると思えれば、それだけで悩みから抜け出せることがあります。   小さな目標を立てる 30代は周囲から「仕事ができて当たり前」と見なされることが多々ありますが、それだと成功体験が得られません。 仕事における成功体験は、自信につながったりマンネリを解消したりするのに欠かせないものです。そのため自ら目標を立て、それを達成することで成功体験を積み上げましょう。成功体験が増えれば「仕事がうまくいっている」と感じる機会が増え、モチベーション回復にも期待できます。 なお、目標は「段階的に小さく立てる」のがコツです。大きすぎる目標を掲げると、達成までに時間がかかってしまい、さらにストレスを感じる可能性があります。 苦手な業務をいつもより短い時間で終わらせる、いつもよりもきれいに資料を仕上げるなど、達成しやすい目標を立ててこまめに自己成長を感じてください。   スキルを磨く 仕事ができない、うまくいかないと感じるのは、単純にスキルや経験が不足しているからという可能性もあります。そのため、スキルを磨く努力をして、業務能力を高めることも重要です。スキルが磨かれれば自信もつき、作業をうまくこなせるようになるため「仕事が楽しい」と感じやすくなります。 仕事の疑問点を放置せず質問する、成長できるチャンスを見つけたら積極的に挑戦してみるなど、日頃の業務に意欲的に取り組むだけでもスキルアップになるでしょう。 また、万が一それでも仕事がうまくいかず転職を検討する場合でも、スキルがあれば転職活動で有利になりやすいです。   業務内容が原因で仕事がうまくいかない30代の解決法 ここからは「業務内容」が原因で仕事がうまくいかない場合の解決法をお伝えします。   現状の問題やタスクを整理する 業務内容や量が原因で仕事がうまくいかないと感じている場合、まずは現状を整理することが大切です。 急に業務が増えたからうまくこなせないと感じていたけれど、きちんと仕事に優先順位をつけて取り組むとスムーズに対応できた…という事例もあります。業務内容や量を正確に把握し、本当にオーバーワークなのかを判断しましょう。 また、整理された情報は誰かに状況を説明したり、仕事を手伝ってもらったりする際にも役立つはずです。対応すべき問題やタスクを洗い出し、本当に一人ではこなせないのか考えてみてください。   業務フローを見直す 業務内容の負担が大きすぎて仕事がうまくいかないと思ったら、一度業務フローを見直してみるのも効果的です。仕事のやり方そのものを見直すことで業務を効率化でき、うまくいかない仕事が順調になる場合があります。 まずは、業務の流れを書き出して可視化させ、良い点と悪い点を探してみましょう。 改善すべき部分やもう少し時間短縮させられそうな部分を見つけたら、どんなやり方ならより円滑に仕事が進むのかを考えます。解決策が見つかったら実際に業務に取り入れてみて、効果があるのかを検証してみてください。   周囲の人を頼る タスク整理や業務フローの見直しなど、自分にできることを模索するのも大切ですが、仕事量やプレッシャーがあまりに大きすぎると一人では対処が難しいです。自分にやれることを全てやってもなお仕事がうまくいかないときは、上司に相談したり周囲の人に仕事を手伝ってもらえないかお願いしたりしてみましょう。 仕事がうまくいかないと悩む30代の中には、周囲を頼るのが苦手な人も少なくありませんが、大きな困難に直面した際は自分を守るためにも誰かに助けを求めなくてはいけません。 なお、どうしても人に頼るのが苦手な場合は、普段から積極的に人の手助けをしておくのがおすすめ。人の手助けをすると、相手から気にかけてもらえる機会が増えるため、頼りやすくなるはずです。   環境が原因で仕事がうまくいかない30代の解決法 ここからは、「環境」が原因で仕事がうまくいかない場合の対処法を解説します。   パワハラや長時間労働は即相談 職場内にパワハラやいじめ、長時間労働などがある場合は、一人で立ち向かう必要はありません。社内の相談窓口や各都道府県の労働局、または労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談してください。然るべき機関・窓口に相談すれば実態調査が行われ、場合によっては会社に助言・指導をしてもらえます。 問題を大きくしたくないからと上司や同僚に相談する30代も多いですが、得策とはいえません。一緒に働いている人に相談すると、知らない間に相談内容が広まり、さらにパワハラやいじめが加速する場合があります。 相談窓口や総合労働相談コーナーでは、働く上でのさまざまなトラブルを相談できるので、仕事がうまくいかないと感じたら相談先を調べておきましょう。   社内のコミュニケーションを増やす 社内のコミュニケーションを増やすことで、仕事がうまくいくようになる場合も多いです。 一人きりで完結する仕事は少なく、多くの仕事はチームプレーによって成り立っています。そのため社内のコミュニケーションが不足していると、チームワークが機能せず、仕事がうまくいかないと悩む原因になりやすいのです。 30代は職場のコミュニケーションに苦手意識を持つ人が多い世代ですが、挨拶を徹底し、できるだけ自分の情報を開示するよう意識するだけでも、周囲の反応は変わります。自分のことばかり話すのはNGですが、一切自分のことを明かさない人には誰も心を開かないので、まずは自分をオープンにしましょう。 また、忙しそうな人を見つけたら「手伝おうか?」と声をかけたり、他人の良いところを素直に褒めたりするのも忘れてはいけません。   部署異動を検討する どうしても今の職場になじめない場合は、部署異動を検討するのもありです。部署が変われば職場の雰囲気や担当する業務もガラッと変わるので、心機一転して仕事がうまくいく可能性があります。 ただし、やみくもに「部署異動したいです!」と希望を伝えるだけでは、なかなか認めてもらえないので注意してください。部署異動を実現させるには、上司をはじめとする周囲の人が納得する理由が必要です。 また、異動できる部署がない場合や会社そのものに不信感を抱いている場合は、転職するという選択肢もあります。   仕事がうまくいかない30代は会社を辞めてもいい? 仕事がうまくいかないと「辞めたい」「転職したほうがいいのでは…」と考える30代もいるでしょう。確かに、あらゆる対処法を講じても仕事がうまくいかない場合は、思い切って転職するのもいいかもしれません。 しかし仕事を辞めることには、メリットだけでなくデメリットもあるので、両方を理解した上で結論を出す必要があります。ここでは、30代で仕事を辞めるメリット・デメリットを紹介します。   仕事を辞めるメリット 仕事を辞める大きなメリットは、「今抱えている悩みから解放されること」です。仕事がうまくいかなくて辛いと感じていても、会社を辞めれば仕事との関わりが切れるのでもう悩まなくて済みます。 また、今の仕事を辞めたからには新しい仕事を見つける必要がありますが、転職活動を通してさまざまな会社を見れば視野も広がるでしょう。 今の会社よりも自分に合う会社に転職できると、モチベーションが復活したり、プレッシャーから解き放たれてのびのび働けたりする可能性があり、これらも仕事を辞めるメリットといえます。   仕事を辞めるデメリット 仕事を辞めるデメリットは、やはり「お金」です。すぐに転職先が決まればいいですが、決まらなければ無収入の期間が長引き、今の生活を維持できなくなる可能性があります。 また、無事に転職先が見つかったとしても、年収がアップするとは限らないのも懸念点です。転職先によっては年収が今より下がるケースもあり、生活水準の大幅低下につながる恐れがあります。 他にも、30代の転職では即戦力になる人材が求められるため、スキルがないと転職が難航しやすい点もデメリットでしょう。   仕事がうまくいかずに限界な30代は休むのも大切 仕事がうまくいかない30代は、心身ともに疲弊して「もう限界だ」と思うときもあるかもしれません。そんなときは解決策を取るよりも、有給休暇を取得したり誰かに話を聞いてもらったりして、まずは心身を休めることが大切。 仕事がうまくいかないストレスを長期間抱え続けると、心身にダメージが蓄積し、いずれ重大な疾患へとつながる危険性もあります。働き盛りの30代は、仕事がうまくいかなくても無理をしがちですが、限界だと思ったときは勇気を出して一度立ち止まってください。   仕事がうまくいかない30代はコンサルティングを受けても◎ 昇進や結婚など、公私ともに変化が多い30代は「仕事がうまくいかない」という悩みを抱きやすい年代です。仕事がうまくいかないと感じたら原因を特定し、原因別の解決策を取ってみてください。 また、仕事がうまくいかないジレンマにどう対処していいのかわからないときは、キャリアコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。キャリアコンサルティングでは働き方や仕事の進め方、職場の人間関係など、仕事に関するあらゆる悩みを相談できます。 仕事がうまくいかなくて悩んでいる30代は、ぜひ一度キャリアコンサルタントに相談してみてくださいね!

2024/08/13
人間関係・仕事に対する不安
部下に悩む上司必見!気持ちよく仕事ができる予防策&対処法

部下に悩む上司必見!気持ちよく仕事ができる予防策&対処法

勤続年数を重ねて中堅と呼ばれる立場になると、後輩社員や部下ができるもの。 しかし、部下をもつとこれまでにはなかった指導・マネジメント業務が発生し、新たな悩みが生まれることもあります。 本記事では、部下にまつわる悩みを持つ方に向けて、気持ちよく仕事をするための方法を解説!部下の悩みを抱えないための予防策や、悩みに直面したときの解決法について詳しく紹介します。   仕事中によくある部下に関する悩み 「部下に関して悩んでいる」といっても、悩みの内容はさまざま。まずは、世間の上司たちが部下にどのような悩みを持っているのかをチェックしてみましょう。   部下の育成 先輩社員や管理職として、部下を育成するのも仕事です。しかし部下を育成するためには相手の能力や個性を考慮する必要があり、部下を育てる方法に正解はありません。 人対人のやりとりになるからこそ、部下育成は非常に難しく「どうやって部下を育てれば…」と悩む人が多いです。 また、部下育成には時間がかかるため、自分の仕事もこなしながら部下を育成するとなると「時間が足りない」と感じて悩むケースもあるでしょう。   部下の相談 部下からの相談は、されすぎても全くされなくても悩みになります。 たとえば、自分で考えるべき小さなことや既に教えた内容を逐一相談されると、次第にストレスを感じるでしょう。しかし反対に、全く相談してこない部下を持つと「信頼されていないのでは」「部下が何を考えているのかわからない」と不安になります。 また、頻度や内容に問題はなかったとしても、部下からの相談を苦手に思う人は少なくありません。部下から相談されたときは上司として腕の見せどころであり、だからこそ「いいアドバイスをしなくちゃ」とプレッシャーを感じてしまうのです。   部下との人間関係 コミュニケーションを取る時間がなかなか取れない、年齢が離れていてジェネレーションギャップがあるなどの理由で、部下との人間関係に悩んでいる方も多いでしょう。 「仕事上の関係だから最低限のやり取りでいい」と考える人もいますが、部下の信頼を得られなければ、指導や指示にも従ってもらえません。他にも、何の相談もなく突然部下が辞める場合もあり、貴重な人材の流出につながるリスクも高くなります。 上司に遠慮して自分からは話しかけられない部下もいるため、こちらから積極的に心を開き、部下と良好な人間関係を構築することが大切です。   部下と上司の間で板挟みになる 上司・部下の両方をもつ中間管理職の場合、双方から責められて板挟みになることがあります。 たとえば、現場を知らない上司からは無理な要求を突きつけられ、実際に現場で仕事をしている部下からは不満をぶつけられる…というのは、多くの中間管理職が経験する悩みではないでしょうか。 仕事で板挟みになってしまった際は、上司・部下の相互理解が深まるサポートをすることが求められます。どちらか一方に偏るのではなく平等に言い分を聞き、双方の理解者となりましょう。 この他、自分のメンタルケアとしてゆっくりプライベートを楽しんだり、信頼できる人に愚痴や悩みを話したりすることも大切です。   うまくマネジメントできない 指導には「指導力」、マネジメントには「管理能力」という全く異なるスキルが求められます。 指導力があっても管理能力がない場合、うまく部下をマネジメントできず大きな悩みにつながりやすいです。 しかし、マネジメント能力は今からでも高められます。自分より上の先輩や上司に相談してみる、社外の講習を受けてみるなどの方法でマネジメントスキルを高められるケースも多いので、取り組みやすい方法でスキルアップを図ってください。   仕事で部下の悩みを抱えないための予防策 働く人が抱える仕事の悩みの中でも、「部下に関する悩み」はトップクラスに多いです。しかし、よくある悩みをシミュレーションして事前に予防策を講じておけば、部下に関する悩みの多くは回避できます。気持ちよく仕事をするための工夫として、今のうちから以下の対策をしてみてください。   社内で積極的にコミュニケーションを取る 上司・部下という立場にこだわらず、社内では誰とでも積極的にコミュニケーションを取りましょう。社内の人間関係が円滑だと板挟みになりにくいですし、悩んだときや困ったときにもサポートしてもらえます。 また、部下ときちんとコミュニケーションが取れると、自然と信頼関係が構築され指導や指示にも従ってくれやすくなるので、悩みが生まれにくいです。 「自分から積極的にコミュニケーションを取るのが苦手」という人もいるかもしれませんが、用事があるときしか声をかけない関係性では信頼は育ちません。 相手が困っていそうなときや自分の手が空いているときに、「何か手伝おうか?」と声をかけるだけでもいいので、自分から行動しましょう。   自分自身も成長するための努力をする 部下にはあれこれ指導したり指示を出したりするくせに、本人は仕事をサボっている…こんな上司のもとで頑張りたいと思う部下はいません。 頑張るあなたの姿は部下のモチベーションにもつながるので、上司という立場にあぐらをかかず、仕事に対する姿勢や成長意欲は高く持ちましょう。 わざわざ新しいスキルを獲得しなくても、仕事に対して責任感を持って働いていれば、部下から頼りにされます。また、自分や部下の失敗から学ぼうとする姿勢も大切なので、トラブルが起きたときこそ責任をもって対応にあたりましょう。   目標やゴールを共有する 社内で掲げている目標や部下育成完了となるゴールは、できるだけ部下と共有してください。 「部下がプレッシャーを感じるかもしれない」と、細かい社内目標を伝えない上司も多いですが、目標がないと部下は目の前の業務が本当に仕事において必要なのか判断に迷います。 部下のモチベーションが下がったり、指示に従わず行き当たりばったりの行動が増えたりする可能性が高くなるので、業務の目的や目標は事前に伝えましょう。 また「ここまでできれば部下を育てたことになる」と、部下育成のゴールラインを前もって伝えておくのも大切です。この認識がズレていると、こちらは育成完了だと思っていたのに部下はそう思っておらず「きちんと指導してくれない」と不満を持たれる可能性があります。   自分の理解者となる部下を育てる 基本的な育成が終わった後は、さらに深く掘り下げた内容の部下育成をするのもおすすめです。 そうすれば、自分のマインドや仕事のやり方を熟知しつつ、自分と同等の仕事をこなせる部下が生まれるので、生産性が上がります。さらに、育った部下はあなたの良き理解者となってくれるはずなので、仕事で悩んだ際にも気軽に相談でき、より働きやすくなるでしょう。 ただし、部下が複数人いる場合は、個人的な「好き」「嫌い」という感情で理解者にする部下を選んではいけません。もちろん人間性も大切な評価基準ですが、他の部下よりも任せる仕事が多くなりやすいため、やはり能力で見ることが重要です。 個人的な感情を優先させると他の部下から「えこひいき」だと思われる可能性が高く、一人の部下からは信頼されてもその他大勢の部下が離れてしまいます。   思い切って部下に仕事を任せる 「部下をちゃんと導いてあげないと」「しっかりマネジメントしないと」と考えて、ついつい部下の仕事に口出ししてしまう人は多いです。 しかし、しょっちゅう上司から口出しされると部下はやる気をなくしますし、ルールやマニュアルでガチガチに縛ると「指示待ちの部下」に育ち、新たな悩みを生むことがあります。時にはあえて部下に仕事を任せるのも、部下を一人前にするためには欠かせません。 ただし、部下一人に仕事を任せつつも「わからないことや困ったときは言ってね」と、サポートする姿勢は示しておきましょう。こう伝えておくと部下は安心でき、高いモチベーションを維持したままのびのび働けるはずです。   仕事で部下の悩みに直面したときの対処法 予防策を講じていても、部下の悩みに直面することがあります。そんなときは慌てず、じっくりと自分の悩み、そして部下に向き合いましょう。ここからは、部下について悩んだときの解決法を解説します。   悩みの原因を把握する 「何だかモヤモヤする」と感じても、日々の仕事に追われて悩みをスルーしてしまう人は少なくありません。しかし悩みを無視すると、時間の経過とともに深刻化してストレス増加につながる可能性大。「モヤモヤする」と感じた時点で自分の本音と向き合い、自分が今何に悩んでいるのかを明確にするのがポイントです。 部下に関する悩みといっても内容は一人ひとり異なるので、まずは「どんなときにモヤモヤを感じたのか」「部下と接する際、最も困ることは何か」などをゆっくり考えてみましょう。 なお、悩みの原因を探る際は、紙やスマホに気持ちを書き出して可視化するのが効果的だといわれています。こうすることで思考が堂々巡りになりにくく、悩みが整理されやすいです。   セミナーを受ける・本を読む 部下の育成やマネジメントに関する講習は、さまざまな場所で開催されています。自分の悩みとよく似たテーマのセミナーに参加してみるのも、悩みから抜け出す方法の一つです。 ただし、セミナーに参加する時間を捻出できない場合や、セミナーの参加費用が気になることもあるでしょう。 そんなときは、もう少し手軽に本から悩み解決のヒントを探してみるのもおすすめ。 仕事の悩みや部下との関係構築をテーマにした本はたくさん出版されているので、自分の悩みと合致する本を手に取ってみてください。この際、体験談を多く掲載している本を選ぶと「悩んでいるのは自分だけじゃない」と、気持ちを前向きにしてくれる効果も期待できます。   信頼できる人に相談する 新しい視点やアドバイスを得るために、第三者に相談してみるのも一つの手です。ただし、相談相手は家族や友人、上司のなかでも特に信頼できる人に厳選しましょう。「会社外の人に相談してわかってもらえるだろうか」と思うかもしれませんが、部下のことで悩んだ経験を持つ人は多いため、相談相手は会社外の人でも問題ありません。 また、自分と同年代の人よりは年上を相談相手に選んだほうが、接してきた部下の数が多い可能性が高いため、より有益なアドバイスが期待できます。 信頼できる人が複数人いる場合は、多角的なアドバイスを求めて何人かに同じ相談をしてみるのもおすすめです。   継続して部下と話す 部下について悩むのは、部下とうまくコミュニケーションが取れておらず、お互いのことをよく知らないからかもしれません。自ら部下との時間を作って対話を重ねれば、部下の考え方や個性を理解でき悩みが晴れる場合があります。 1対1で面談する1on1ミーティングを職場に導入する、自分で時間を決めて部下への声かけをルーティン化するなどの方法で、積極的に話す機会を作りましょう。 なお、部下とのコミュニケーションの場は、1回きりではなく継続して設けることが大切です。信頼関係は日々の交流を通じて少しずつ構築されていくものであり、いきなり「悩みや問題点があるから話そう」と言われても部下は心を開きません。 忙しいなら部下との時間は「1日5分」でも構わないので、できるだけ日々継続させてくださいね。   キャリアコンサルティングを受ける 部下の扱いは難しく、「自分なりに対処しようとしたけど、悩みから抜け出せない」という場合も多々あります。そんなときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのも有効な解決方法です。 キャリアコンサルティングとは、仕事で感じるモヤモヤを解消して、相談者が気持ちよく働けるようサポートしてくれるもの。キャリアの相談だけでなく、人間関係や部下の指導方法、マネジメントについての悩みにも対応しています。 キャリア・コンサルティング・ラボには、部下育成や人間関係の悩みに強いコンサルタントが多数在籍中です。知識と経験を豊富に持つキャリアコンサルタントに相談すれば、きっと早期の悩み解決につながるでしょう。   部下の悩みを乗り越えて、自分らしく仕事しよう 仕事における人間関係の問題は簡単ではなく、その相手が部下となれば悩みの深刻度は一層増します。 しかし「部下は上司の鏡」といわれており、あなたが変わればきっと部下にも変化が見られ、今抱えている悩みから抜け出せるはずです。 普段から悩みを防ぐ工夫をしつつ、もし悩んだ際には原因の把握、そこから適切なアプローチをしてみてください。

2024/07/26
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合う働き方がわからない…を解決する方法は?NG行動も解説

合う働き方がわからない…を解決する方法は?NG行動も解説

現代は、一人ひとりの価値観を尊重する多様性社会。社会の変化に伴って働き方も多様化しており、以前よりも柔軟なワークスタイルで働けるようになりました。 しかし、自分の意思で自由に働き方が選べるようになったからこそ「どんな働き方を選べばいいの?」「自分に合う働き方がわからない」という悩みに直面している人も多いのではないでしょうか。 本記事では、働き方がわからない人に向けて原因や解決方法を解説します。併せて、働き方がわからないときにやってはいけないNG行動も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 働き方がわからない瞬間は多くの人にある 新しい働き方がたくさん登場している現代において、「自分に合った働き方はこれ!」と自信を持っている人のほうが少数派です。 自分に合った働き方を選択したつもりでも、時間がたてば状況や考え方が変わり、働き方がわからなくなることがあります。また、働き方には明確な正解がないからこそ、定期的に「本当にこれでいいのか?」と迷う瞬間があるのです。 そのため、働き方がわからないからといって、焦ったり自分を情けなく思ったりする必要はありません。 働き方がわからないときは、自分とゆっくり向き合い視野を広げるタイミングです。自己分析や情報収集を繰り返し、わからないことを一つずつクリアしていけば、きっと自分に合う働き方が見つかります。 働き方がわからないと感じる原因 漠然と「働き方がわからない」と思っている人も多いのではないでしょうか。ですが、働き方がわからない状況から抜け出すには、原因を探ることが欠かせません。ここからは、働き方がわからないと感じる主な原因を解説します。   自分の強みがわからないから 自分の強みを活かせるか、は働く上で重要なポイントです。 強みを活かして働いている実感がある人は、仕事に対して疑問を抱きにくいので、自分が選んだ働き方にも自信が持てます。反対に、自分の強みがわからないと、今の仕事が本当に自分に合っているのかがわからなくて、働き方にも迷いやすいです。 強みがわからない人は、何でもそれなりにこなせる「器用貧乏」タイプの傾向が見られます。 オールマイティな才能を持っているため社内では頼りにされますが、あらゆる作業を難なくこなせるからこそ、どこが自分の長所なのかわからなくなるのです。 強みを見失ったことが原因で働き方がわからない場合は、やっていて楽しいと思えることや人から褒められたことに注目し、才能をより伸ばせるように工夫してみましょう。   失敗を恐れすぎているから 「働き方を変えて失敗したらどうしよう」という強い不安や恐怖も、働き方がわからなくなる原因の一つです。新しい働き方に挑戦してみたい!と思っても、強すぎる不安や恐怖があると、せっかく生まれたチャレンジ精神にストップをかけてしまうことがあります。 その結果、働き方を変えたい気持ちはあるものの何も行動できず、ぐるぐると働き方について考えてしまってわからなくなるのです。 失敗を恐れる気持ちはあって当然ですし、失敗しないようにと慎重になることは間違いではありません。しかし、慎重になりすぎると「この働き方にはデメリットがありそう」「あの働き方はブラックかも」など発想がネガティブになり、理想の働き方が見つかりにくくなるので注意しましょう。   現状の不満や悩みに意識が向いているから 働き方がわからない状況から抜け出すには、自分の理想の働き方を見つける必要があります。しかし現状抱えている不満や悩みに意識が向きすぎている人は、「とにかく今の働き方を変えたい!」という気持ちが先行してしまって、なかなか理想の働き方を見つけられません。 理想の働き方がわからないと「どんな行動を取ればいいの?早く現状を変えたいのに!」と焦る原因にもなり、時にはNG行動に出てしまうことも…。 今の不満や悩みをきっかけに働き方を見直す人は少なくありませんが、新しい働き方を考える際は意識を切り替える必要があります。「こんな働き方は嫌だ」という視点から新しい働き方を考えることもできるので、嫌だと思うだけで終わらせず、そこから「どうすれば嫌じゃなくなるか」を考えてみましょう。   働き方に関する知識が不足しているから テレワーク、時短勤務、フレックスタイム制度など、現代にはさまざまな働き方があります。中には「名前は聞いたことがあるけどよく知らない働き方」もあるのではないでしょうか。働き方がわからないと悩むのは、このような多様な働き方について知識が不足していることが原因かもしれません。 知識量が少なければ、働き方の実態を具体的に把握できず、自分の希望に合っているのかもわからないのは当然です。 どんな働き方が自分に合うのかわからないときこそ、意識して情報収集を行いましょう。 情報は、自ら意識的に取りに行かなければ逃してしまうことが多々あります。仕事に追われている人や気持ちに余裕がない人ほど、視野が狭くなり新しい情報をキャッチしにくくなるので、意識して情報収集の機会を作ってください。   仕事に対する理想が高すぎるから 理想の働き方を考える際、誰もが働く条件の希望を考えるでしょう。しかし、企業規模や勤務地、給与、休みなど条件にこだわりすぎると働ける企業がなくなり、働き方がわからなくなる原因にもなり得ます。 また、最初は働き方を変えたいという動機だったのに、条件面を重視するあまり働き方については二の次になってしまい、結果的に理想とは異なる働き方をすることになるケースも少なくありません。 新しい働き方に対して理想を持つことは大切ですが、高すぎる理想は高望みになってしまいます。 高望みが過ぎると「自分が求める働き方なんて存在しない。どんな働き方をすればいいかわからない」とさらなる悩みにもつながりやすいので、スキルやこれまでのキャリアを考慮した現実味のある理想を掲げてください。   「働き方がわからない」を解決する方法 自分自身をよく分析しつつ情報収集することで、働き方の悩みから抜け出しやすくなります。ここからは、働き方がわからないと悩んだときに試してほしい5つの解決方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。   これまでの出来事から自分を知る まずは、自己分析から始めましょう。働き方にはさまざまな種類があり、自分の本質を深く理解して自分基準で働き方を選ばなくてはいけないためです。 過去の出来事を整理して客観視すると、そこから自分の長所や適性が見えてきます。たとえば、過去を振り返って以下の質問に答えてみてください。 楽しかった仕事は? 褒められた仕事は? やりがいや達成感を感じた仕事は? 今までで働きやすかった職場環境は? やっていて「嫌だ」「大変だ」と思った仕事は? 自分の特徴が把握できたら、それをヒントに強みを活かせる仕事や自分に合いそうな働き方を考えてみましょう。   働き方や企業の情報を集める 知識を増やさなくては、働き方についてわからないままですよね。今とは異なる働き方、業界、企業の知識を増やす努力をしましょう。ネットで情報収集したり、身近な人に話を聞いたりするだけでも、思わぬ知識を得られることがあります。 また、さまざまな企業が一堂に会して説明会を実施する転職イベントは、一度にたくさんの働き方が知れるチャンス。転職する意思がそれほど高くない場合でも、一度参加してみるのもいいかもしれません。 広く情報収集を続ければ次第に「合いそうな働き方」「合わなさそうな働き方」の輪郭がハッキリしてきて、働き方がわからない状況から抜け出せるはずです。   続けていけそうな働き方を考える しかし、ピンとくる働き方なんてそう簡単に見つかるものではありません。時には、自己分析したり情報収集したりしても、自分に合う働き方がわからないときがあるでしょう。そんなときは、「無理なく続けられそうか」という視点で働き方を考えるのがおすすめ。長く続けられそうと思える働き方は、自分にとってデメリットが少なく適性がある可能性が高いです。 ただし「一生続けられそうか」と長期的すぎる見方をすると、壮大なテーマにプレッシャーを感じて適切な判断ができないことがあります。 将来のキャリアビジョンを描く際は、重荷にならない程度の近未来でイメージするのがポイントです。   転職以外の選択肢にも目を向ける 今とは違う働き方がしたいと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは転職ではないでしょうか。確かに、勤める会社を変えれば必然的に働き方も変わります。しかし、働き方を変える方法は転職だけではありません。 働き方改革の進展により、リモートワークや時短勤務といった制度の導入、副業禁止規定の撤廃などを行う企業が増えてきました。このような制度を利用したり副業を始めてみたりすれば、今の会社で働き続けながら今とは違う働き方をすることも不可能ではありません。 転職しないと絶対に変えられない働き方を希望する場合は転職するのも一つの手ですが、働き方を変えることと転職をイコールで考えるのは安直です。 働き方を考える際は転職だけに重きを置くのではなく、現職に残る選択肢も持っておいてください。   他人の意見を参考にする 働き方がわからないときは、自分一人で答えを出そうとするのではなく、他人の意見を参考にするのも有効な解決策です。 自分一人だとどうしても思考が固くなりやすいですし、得られる情報量も限られます。また、考えていることや悩みを人に聞いてもらうだけでも、気持ちの整理ができるでしょう。 身近な人には話しづらいときや、専門的なアドバイスが欲しいときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめ。キャリアコンサルティングは、仕事や働き方に関する悩みに寄り添い、ベストな答えを一緒に探してくれるのが魅力です。 第三者の視点を取り入れることで自分の視野も広がり、一人では気づけない強みや適性が見つかることもあります。   働き方がわからない人のNG行動 ここからは、働き方がわからないときに取りがちなNG行動を紹介します。NG行動を取るとさらに悩みが深刻になったり、周囲の人に迷惑をかけてしまったりする可能性があるので注意しましょう。   感情のまま仕事を辞める 働き方がわからないと「一度労働から離れて、ゆっくり考えたい」と思うかもしれません。しかしその感情に任せて、転職先を決めずに退職してしまうのはNG。 大きなストレスを抱えている場合や心身に不調が出ている場合などは別ですが、突然の退職は安定収入が絶たれるリスクの大きい行為です。また、日頃から深く考えて行動する癖をつけなければ、転職失敗も起こりやすくなります。 仕事を辞めるのは、自分に合う働き方がわかってからでも遅くないはずです。わからないことをゆっくり考えたいなら、有給休暇を取って時間を確保するという方法もあるので、突発的に退職しないようにしましょう。   目の前の仕事を疎かにする 「自分に合う働き方がわからない…」と悩むと注意力が散漫になり、仕事のミスが増えることがあります。また、働き方がわからないという問題から派生して「そもそも何で働いているんだっけ」という虚無感に襲われ、一気に仕事に対するモチベーションを失ってしまうことも。 しかし、目の前の仕事を疎かにすれば一緒に働く人に迷惑をかけてしまいますし、あなたの評価が下がってさらなるモチベーションダウンになります。 仕事に一生懸命取り組むと、意外な面白さや自分の適性が見つかることもあるので、勤務中は気持ちを切り替えて働きましょう。   安易な資格取得に励む いくら考えても自分に合う働き方がわからないと、資格取得を目指す人もいます。資格取得に向けて勉強している間は働き方について悩まなくていい上、いつか資格が役に立ちそうだからというのが主な理由です。 しかし、資格取得は悪いことではないものの「何となく役立ちそうだから」という安易な理由では取得しないほうが賢明でしょう。安易な資格取得は一種の現実逃避であり、資格を取ってもわからない働き方がわかるようにはなりません。 また、資格を取ると「この資格を活かせる働き方をしなきゃ…」という考えに捉われて、選択肢が狭まってしまうリスクもあります。   自分に合う働き方がわからなくても焦らないことが大切 「自分に合う働き方がわからない」と悩む人は多いです。また、かつては自分に合う働き方ができていても、長く働くうちに違和感が出てきて働き方に悩むこともあります。 合う働き方がわからないときは、焦らず自分の心と向き合うことが重要です。 なぜ今の働き方に違和感があるのか、どんな働き方なら自分に合いそうかなど丁寧に本音を探り、そこから理想の働き方を考えてみましょう。

2024/06/13
その他
ライフイベントに応じた女性の働き方5選!今からやっておくべきこと

ライフイベントに応じた女性の働き方5選!今からやっておくべきこと

ライフイベントは男女問わず起きるものですが、女性は特にライフイベントにキャリアを左右されがち。 「ライフイベントを経てもキャリアを諦めたくない」「将来のライフイベントに備えて、今からできることはある?」 このように考えている女性に向けて本記事では、ライフイベントに合わせた働き方や、働き方を実現させるときに大切なポイントを解説します。ライフイベントが起きる前からやっておきたい働き方についても触れるので、ぜひ参考にしてください。   ライフイベントとキャリアは両立できる 生きていると、さまざまな場面で人生の節目となる出来事、いわゆるライフイベントが発生します。ライフイベントが起きるとこれまでの日常が大きく変わり、今までと同じ働き方を続けるのが難しくなることもあるでしょう。 もちろん、ライフイベントをきっかけに私生活を優先し、キャリアを絶つという選択も間違いではありません。しかし、少しでも「ライフイベントとキャリアを両立したい」と思うのなら、キャリアを諦めるのはもったいないです。 近年企業は、人材不足を予防する観点から働く女性の支援に力を注ぐ傾向があり、ライフイベントとキャリアの両立に向けた、さまざまな取り組みを打ち出しています。女性でも、ライフイベントと向き合いながら働き続けることが可能なので、理想のキャリアプランを明確にしながら多様な働き方に目を向けてみましょう。   女性の働き方に影響しやすいライフイベント 女性には、働き方に特に影響を与えやすい「4大ライフイベント」があるといわれています。キャリアを左右する4大ライフイベントとはどんなイベントなのか、チェックしていきましょう。   結婚 今は共働き夫婦も多いものの、結婚を機に働き方を変える女性もまだまだ少なくありません。 たとえば、遠距離恋愛をしていて結婚する場合は、夫または妻のどちらかが長距離の引っ越しをする必要があり、今の会社で働き続けるのは困難です。この他、夫の転勤についていく、夫から家庭に入ってほしいと頼まれるといったケースも多く、今まで通りの働き方ができなくなる可能性があります。   妊娠出産 妊娠出産は女性にしかできないものだからこそ、女性のキャリアに大きく影響しやすいです。 妊娠中はつわりや体調の変化で思うように働けなくなりやすい他、出産直前や直後は産休を取ることが義務付けられているため働けません。また、妊娠出産でキャリアに空白ができることや「出産後、ちゃんと仕事に戻れるだろうか」ということを不安に感じて、自ら退職を選ぶ女性も多いです。   子育て 子育ては夫婦二人で行うのが本来の形ですし、男性が育児に協力するようになりつつありますが、日本には今もなお「母親が主体となって行うもの」という風潮があり、子育ての負担は女性のほうが大きくなりやすいです。 本当は今の仕事を続けたいのに、子育てのために仕方なく会社を辞めたり、職業や働き方を変えたりする女性も多いでしょう。また、子どもは体調を崩しやすいので、子育てしながら働くとなると看病を理由に欠勤・早退せざるを得ないことも多く、このとき感じる心苦しさが原因でキャリアを諦める女性もいます。   介護 自分の両親や祖父母、義理の両親などの介護も、働き方に影響しやすいライフイベントです。 介護サービスを利用することもできますが、自分が働いている間ずっとサービスを使うとなると費用がかさみます。また、お世話するほどに成長して手がかからなくなる子どもと違って介護は終わりが見えにくく、精神的負担になりやすい点もキャリアとの両立が難しい理由でしょう。   ライフイベントの発生に備えて、今すぐできる働き方 ライフイベントは、今はまだ何も起きていなくても、いつか必ず直面するときがくるでしょう。そんなときでも難なく対応できるように、今のうちから取り組める3つのポイントを解説します。   タイムマネジメントしながら働く ライフイベントとキャリアを両立させるとき、最も障害となりやすいのは「時間」です。1日は誰しもに等しく24時間ですが、私生活と仕事を両立するとなると、その24時間をうまく使わなくてはいけません。 よって、今のうちからタイムマネジメント能力を身につけておくのがおすすめ。 限られた時間の中で生産性を上げられれば、ライフイベントが発生して今より多忙になっても、オーバーワークにならずに仕事を続けられます。また、効率的に作業できる人材だと会社から認知されることで、ライフイベント発生時に時短勤務やフレックス制が認められやすくなるでしょう。 締め切りがない業務でもあえて「〇時間以内に終わらせる」と自分の中で制約を設け、速く正確な仕事ができるよう意識してみてください。   「条件が違っても再現できる仕事」を目指す たとえば、会社という条件下でしか成果を出せない人だと、会社が変わる転職や労働条件が変わるリモートワークなどをするのは難しいです。しかし、働く場所や環境が違っても同じ成果が出せるのであれば、ライフイベントに合わせた転職や、今とは違う働き方がしやすくなるでしょう。 よって、仕事を行う際は「この仕事を違う条件で再現するにはどうすればいいだろう?」と考えることも大切。 一人で仕事をこなせるスキルを身につけるのはもちろん、環境を整えるための知識も養ってください。   あらゆる仕事に挑戦する 今のうちからあらゆる仕事に挑戦しておくことも、ライフイベントに対する備えの一つです。他部署の仕事を手伝ったり、社内の新規プロジェクトに参加したりするだけでも、仕事の経験値は高まっていきます。 今後、ライフイベントに応じて働き方を変えることになり、全く未経験の業種に転職する可能性もゼロではありません。そんなとき、仕事に対する経験値が多いと業務内容を具体的にイメージでき、自分に合う・合わないの判断も正確にできるでしょう。   ライフイベントとキャリアを両立させる働き方5選 ここからは、ライフイベントと両立させやすい5つの働き方を紹介します。どれくらい仕事に時間を割けるか、どんな働き方がしたいかによって、適切な働き方は異なるものです。 ぜひ、自分に合う働き方を探してみてください。   時短勤務やフレックス制 簡単にいうと、時短勤務とは1日の労働時間を短縮させる働き方、フレックス制は始業・終業の時間を自分で決められる働き方です。 これらの働き方は、出退勤時刻が決まっているフルタイム勤務よりも時間にしばられないところが魅力。また、正社員という雇用形態のままこれら制度を利用することが可能なため、正社員の待遇を受けられる点もメリットといえます。 ただし時短勤務に関しては、ゆくゆくはフルタイムに戻すことを前提にしている企業が大半なので、利用時は期間をよく確認しましょう。   リモートワーク リモートワークは、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、会社以外の場所で仕事をする働き方です。 毎日会社に出社する必要がなく、通勤時間がかからないぶん時間的ゆとりが生まれます。また、自宅で仕事をすれば、子どもや要介護者のお世話をしながら働くことも可能となり、ライフイベントとも両立しやすいです。 場所を選ばず働けるので、夫の転勤で引っ越しをすることになっても無理なく仕事を続けられるでしょう。   パートや派遣 パートや派遣は、ライフイベントやプライベートを優先しつつ、無理なく働きたいという人に多い働き方です。 シフト勤務が一般的で、自分の空いている曜日や時間帯を活かして働けます。働く日数や時間を自分で調節できるため、夫の扶養内で働きたいと考えている人にもおすすめです。 また、子育て中の人や家族の介護をしながら働いている従業員が少なくないため、ライフイベントに関する企業の理解度が高いところも嬉しいポイントでしょう。   個人事業主 個人事業主とは、企業に属さず、個人で事業を営む働き方です。 所属する会社がないのですから守るべき会社のルールも存在せず、月に何日働くか、1日何時間働くか、どの時間帯に働くかなどは全て自由。ライフイベントや家庭の都合に合わせて仕事量や労働時間を調節できるため、数ある働き方の中でも自由度の高さはピカイチといえます。 ただし、自由度が高いぶん自己管理は必須ですし、確定申告や税金の支払いも自分で行わなくてはいけません。   選択子なしや専業主夫でバリバリ働くことも可能 ライフイベントと仕事を両立するには、女性が労働時間を短縮させたり勤務時間を変えたりするしかないと考えている人もいるのではないでしょうか。 しかし、自分たちの意思で子どもを持たない「選択子なし」や、夫が家事・子育ての大半を担う「専業主夫」などを選択すれば、女性が精力的に働くことも可能です。 現代は働き方だけでなく、子どもの有無や夫婦のあり方の価値観も多様化しています。そのため、あらゆる多様な価値観をうまく取り入れて、ライフイベントとキャリアを両立させる女性も少なくありません。   ライフイベントに応じた働き方をするときに大切なポイント ライフイベントと女性のキャリアを両立させるのは、簡単なことではありません。ライフイベントに応じた働き方をするときに大切にしてほしいポイントをまとめたので、よければ心に留めておいてください。   自分の理想を明確にする ライフイベントに合わせた働き方を実現するためには、「どんな働き方や暮らしが自分の理想なのか」、つまり理想のライフワークバランスを前もって明確にしておく必要があります。 自分にとっての理想が決まっていなければ、どんな働き方をするべきなのかも判断できません。 新しい働き方や人気の働き方が、必ずしも自分の理想とマッチするとは限らないため、これから起きる可能性があるライフイベントを具体的にイメージし、どんな働き方なら気持ちよく仕事ができるかを考えてみましょう。   家族とよく話し合う ライフイベントと仕事を両立させるには、家族の理解・協力が不可欠です。そのため「これが理想の働き方だから!」と自分の希望ばかり優先させず、前もって夫や子どもと話し合い、家族の意見もしっかり聞きましょう。 あなたの理想を聞いて、家族内に誰か一人でも反対する人がいるのであれば、強行突破で行動するのはおすすめできません。だからといって単にあなたが我慢するべきというわけでもなく、お互いに納得できるまで話し合いを続けることが大切です。   家事・育児・介護を一人で背負わない 働きながら家事や育児、介護などを一手に担うと、自分の時間がほとんど取れません。そうすれば心身の休息が十分に取れず、「やっぱりキャリアを諦めたほうがいいのかも…」という考えに陥りやすくなります。 妊娠・出産は女性にしかできませんが、家事・育児・介護はパートナーと協力してできることです。何もかもを自分一人で背負おうとせず、分担できることはパートナーに協力をお願いしてください。 また、時には民間のベビーシッターや介護サービスなど、外部の力を借りてもいいでしょう。   迷ったときは一人で悩まない ライフイベントや働き方に関する問題は、人生を大きく左右する事柄だからこそ簡単には答えが出せず、悩みが大きくなりがち。ですが、一人きりで悩みや迷いを抱えるとどうしても視野が狭くなり、マイナス思考になりやすいので注意しましょう。 悩んだときは、パートナーや会社の上司、友人など、信頼できる人に悩みを打ち明けてください。 また、身近な人に相談しにくい場合や効率的に問題を解決させたいときは、キャリアコンサルタントと話してみるのもおすすめです。 キャリアコンサルタントは、ライフイベントと女性のキャリア形成についても豊富な知識を有しています。確かな知識と経験で、あなたに合った働き方を一緒に考えてくれるため、悩みから抜け出すヒントが見つかるはずです。   働き方を工夫して、ライフイベントをうまく乗り切ろう 女性のライフイベントは生活に大きな変化をもたらし、働き方にも影響を与えやすいです。 しかし今の時代は、行政・企業ともに「働く女性の支援」に積極的であり、新しい働き方や制度が続々登場しています。 「女性だから」「結婚して子どもがいるから」「介護をしないといけないから」 このようなことを理由に、キャリアを諦める必要はどこにもありません。 働き方を工夫する、制度を利用するなどすれば、性別問わずライフイベントとキャリアを両立できるので、この機会に一度自分に合った働き方を考えてみましょう。

2024/04/23
その他
多様化する女性の働き方!自分に合った働き方を見つける方法

多様化する女性の働き方!自分に合った働き方を見つける方法

かつての日本には「男は仕事をし、女は家庭を守る」という考え方があり、性別を理由にキャリアを諦めるしかない女性も少なくありませんでした。 しかし現代は、働く女性が増えたことにより「女性の働き方」も多様化し、本人の希望に合わせたキャリア形成ができるように! この記事では、女性のタイプ別に多様な働き方を紹介するほか、自分に合う働き方を見つける方法を解説します。多様な働き方で仕事をするメリットや、柔軟に働ける職場のポイントなども紹介するので、働き方を模索している女性はぜひ参考にしてください。 働き方の多様化で女性が得られるメリット 多様な働き方は、企業にとっても女性にとっても多くのメリットをもたらします。たとえば企業にとっては、女性従業員が増えて労働力や女性ならではの視点が得られること、企業のイメージアップになることなどがメリットです。 では、女性にとってはどのようなメリットがあるのか、一つずつ確認していきましょう。 ライフイベントとキャリアを両立できる 結婚や妊娠出産、育児、介護といったライフイベントは、女性のキャリアに大きく影響しやすいです。 特に出産をする際は、法律で産後休業を取ることが義務付けられているため、必ずキャリアが途切れます。また、育児や介護が大変で、どうしても今まで通りのフルタイムでは働けないケースもあるでしょう。 事実、過去の日本ではこのようなライフイベントの発生により、キャリアを断念する女性が少なくありませんでした。 ですが、たとえば働く場所や時間にとらわれない、多様な働き方ができれば女性は無理なくキャリアを継続できます。多様な働き方の中から自分に合った働き方を見つければ、これまで難しいとされてきた「プライベートの充実とキャリアの形成」を両立できるはずです。 ストレスや疲労が軽減する 多様な働き方の中には、出勤日数や出退勤の時間、仕事の進め方などの自由度が高いものもあります。 このような自由度の高い働き方ができれば、満員電車での通勤を回避したり自分の時間を確保できたりして、働くうえでのストレス・疲労が軽減するでしょう。ストレスや疲労が緩和されることで仕事だけに集中できる環境が整い、パフォーマンスが大きく向上する可能性もあります。 ただし自由度が高い働き方にはそのぶん責任が伴い、自分でスケジュール管理して働く必要があるため自己管理能力が必須です。   金銭的不安が和らぐ 女性の働き方が多様化する前は、女性が活躍できる職種や職場が少なく、男女間での賃金格差も今以上にありました。そのため「もう少し収入を増やしたい」「子供のために貯金したい」と思っても、女性というだけでなかなかうまくいかなかったのです。 ですが働き方が多様化した現代であれば、女性でも管理職になってバリバリ稼げるほか、スキマ時間を活用して短時間勤務することもできます。 「働きたいのに働けない」という状況が比較的起こりにくいため金銭的不安の解消にもなり、女性が稼ぎやすくなったのは大きなメリットです。   多様な働き方は可能?女性が注目したいポイント 政府が働き方改革を推進していることもあり、働き方を多様化させる企業は増加傾向です。ですが、まだまだ古い価値観で経営している企業も珍しくなく、女性が働き方を見直す際には注目すべきポイントがいくつかあります。 ここからは、多様な働き方がしたい女性が、仕事を選ぶ際に意識すべきことを解説しましょう。   働き方の選択肢が豊富 「多様な働き方ができる会社か」を判断したいときは、働き方の選択肢に注目してみましょう。 テレワークやフレックスタイム制、時短勤務など、多様な働き方を叶える制度・取り組みはたくさんあります。これら制度を幅広く取り入れている企業は、在職中にライフイベントやプランに変化があっても柔軟に働くことができ、仕事が長続きしやすいです。 また、たとえ今の職場に希望する働き方がなくても、働き方を多様化させようとする動きが活発であれば、いずれあなたの希望も採用されるかもしれません。   育児経験者や女性の管理職がいる 育児や介護の大変さは、経験者にしかわからない部分も多くあります。育児や介護経験者の管理職がいる職場だと、大きなライフイベントが起きても理解を示してくれる可能性が高く、多様な働き方を実現しやすいでしょう。 また、会社内に女性の管理職がいるかも要チェック。古い体質の企業だとまだまだ「管理職は男性のみ」という暗黙のルールがあるケースも多いです。 女性管理職がいる職場は性差なく人を評価して、女性従業員のスキルアップやキャリア形成にも積極的な傾向があります。   ちょうどいいワークライフバランス 気持ちよく働きたいなら、仕事と私生活のバランスをうまく取らなくてはいけません。 ですが、ちょうどいいワークライフバランスは、企業はもちろん個人によっても異なります。 そのため「自分が考えるワークライフバランスが会社と一致しているか」という点に注目して、制度や取り組みから企業方針を判断することが大切です。 残業時間の多さや有給休暇の取得率、独自のサポート制度などから、企業の考え方が見えてきます。ベストなワークライフバランスが保てる労働環境なら、ライフイベントに左右されやすい女性も無理なく働けるはずです。   チームプレイで仕事をする たとえば、子育てしながら働いていると「子供が急に熱を出して当日欠勤せざるを得ない」という日もあります。そんなとき自分しか対応できない仕事を抱えていると、無理をしてでも働かなくてはいけなくなり、これでは多様な働き方ができているとはいえません。 よって、もしも自分が仕事に穴を作ってしまっても誰かが埋めてくれる、チームワークが生きている仕事を選ぶのがおすすめです。 「1人でコツコツ作業するのが得意」という女性は、チームで進捗を共有しながら作業は個人で行うような仕事を選ぶと自分らしく働けるでしょう。   女性のタイプ別!多様な働き方5選 「全ての女性に合う働き方はこれ!」と決まったものはなく、一人ひとりの性格や考え方、環境によって合う働き方は異なります。 ここからは、女性のタイプ別に合う可能性が高い働き方を紹介しましょう。   キャリア重視タイプ 「いずれは管理職に昇進したい」「男性と肩を並べて働きたい」 というバリキャリタイプの女性は、比較的キャリアアップしやすい正社員や、自分次第でどんどん専門性を高められる個人事業主といった働き方が合う傾向です。 この場合は、キャリアプランを明確にするとともに、しっかり将来設計することが大切。特に、結婚出産といったキャリアに影響を与えやすいライフイベントについてはよく考え、パートナーがいる場合はお互いの考えをすり合わせておく必要があります。   プライベート両立タイプ 「家庭や子育てと仕事を両立したい」「仕事だけじゃなく自分の時間も大切にしたい」 昇進にはそこまで関心がなく、それよりも私生活とのバランスを重んじるタイプです。 どれくらいプライベートを優先するかで理想の働き方は変わりますが、残業の少ない会社での正社員やテレワークの派遣社員、時給で働けるアルバイト・パートなどが合いやすいでしょう。また、フレックスタイムや時短勤務などの制度を活用して、フルタイムで働かないという選択肢もあります。   安定志向タイプ 「とにかく、安定して長く働ける環境に身を置きたい」 と考える、安定志向タイプの女性も多いです。安定を重要視するなら、仕事を失うリスクが少なく福利厚生が充実している正社員という働き方を選ぶのがベストでしょう。 しかし、過度なストレスがかかる仕事や、時代の変化に応じて需要が変わる仕事だと、長く働くのは難しいかもしれません。 そのため、働き方だけを確認するのではなく、仕事内容からも安定して働けそうかを判断しましょう。   収入優先タイプ 「どうせ働くなら、しっかり稼げる仕事がいい!」 子供の学費や老後の貯蓄など、お金の心配は尽きることがないため、収入に重きを置いてストイックに稼ごうとする働き方も近年は主流になってきました。 この場合は、基本給が高めの正社員や、雇用形態にかかわらずインセンティブが出る職業、今の仕事に副業をプラスする働き方などを選ぶのがおすすめです。 給与がモチベーションになるため、頑張りに応じてどんどん収入アップできる仕組みの働き方を選んでください。   やりがい第一タイプ 「やりがいのある仕事がしたい」「働くうえで業務内容が一番大切」 このように仕事のやりがいを重視する女性は、自分で仕事を選べる個人事業主として働いたり、副業で興味のある分野に挑戦してみたりするケースが多いです。他にも、やりたい複数の仕事を並行して行う「複業」という働き方もあります。 「自分がやりたいと思える仕事か」という点が最も重要となるため、雇用形態や働き方に過度にこだわる必要はありません。   多様な中から自分に合った働き方を見つける方法 働き方が多様化し、自分に合った働き方を自由に選べるようになったのは喜ばしいことです。ですが、働き方の種類が増えたからこそ「自分に合う働き方はどれ?」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか? ここからは、多様化した働き方の中から、自分に合った働き方を見つける方法を紹介します。   今までの働き方やキャリアを振り返る いくら理想の働き方ができる仕事でも、全く適性がないと働き続けるのは難しいですよね。 そのためまずは、これまでのスキルとキャリアを振り返ってみましょう。強みや得意なこと、仕事で成し遂げたことなどを一覧で書き出すと、簡単に自分史が作れます。 また、今までの働き方にも注目。「このときの働き方は働きやすかったな」「あんな働き方はもうしたくない」といった経験談は、これからの働き方を考える際の良いヒントになります。   働き方や職種の知見を広げる 本当に自分に合う働き方を見つけるためには、しっかり情報収集することも大切です。求人票や口コミサイトをチェックする、色んな人から話を聞くなどの方法で、働き方や職種に関する知識を増やしましょう。 現代の働き方はどんどん多様化しており、知らないうちに新しい働き方が登場している可能性もゼロではありません。 特に、女性の働きやすさを意識した制度や取り組みはまだ発展途中なので、最新情報を自らキャッチしてください。   理想の働き方を考える 働き方の知識に自分のスキルや経験を照らし合わせながら、理想の働き方を考えてみましょう。 「自分は仕事を通じてどうなりたいのか」「働くうえで自分が大切にしていること」などに重きを置くと、自分に合った働き方が見つかりやすいです。 さらに、ある程度理想の働き方が固まってきたら「実現するとどうなるか」という点についても考えてみてください。 働き方を変えた後の収入や生活スタイルまで具体的にイメージすることで、理想と現実のギャップを埋められます。   家族や周囲の意見を聞く 働き方を変えると、自由に使えるお金や時間も変わる可能性があります。 そのため、自分が働き方を変えることで少なからず影響がありそうな家族や周囲の人には、前もって働き方を変えたいことを伝え意見を聞いておくことが大切です。 特に、家庭がある女性の場合、夫のライフプランも尊重しなくてはいけません。妻だからという理由だけであなたが理想の働き方を諦める必要はありませんが、だからといって夫の意見をないがしろにしていい理由にはならないので、夫婦でよく話し合いましょう。   キャリアコンサルタントに相談する 多様な働き方の中から自分に合うたった一つを見つけるのは簡単なことではありませんし、キャリアが長い人ほど経歴の振り返りに苦戦することもあります。 「働き方を変えたい気持ちはあるけど、何が自分に合うのかわからない!」「スキルやキャリアがうまく振り返れない…」 という場合は、ぜひキャリアコンサルタントに相談してみてください。キャリアコンサルタントは専門性の高い知識を活かして、あなたに合った働き方を一緒に考えてくれます。 女性ならではの悩みにも寄り添ってくれるので、譲れない仕事のポイントや不安に思っていることなど、何でも気軽に話してみましょう。   価値観が変化した今、女性も多様な働き方ができる! 時代とともに価値観が変わった今は、女性の社会進出が進み働き方も多様化しています。 バリバリ仕事を頑張るのもよし、家庭と両立しながら働くのもよし、自分のペースを大切にするのもよし。未婚・既婚、子供の有無などにかかわらず、全ての女性には「自分らしいキャリアを実現する権利」があります。 「新しい働き方に興味がある」「今のままでいいのかな」と思ったときが、働き方を見直すチャンスです。 必要に応じてキャリアコンサルティングを受けつつ、自分らしく働けるベストな働き方を探してみましょう!

2024/03/16