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人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたい!ストレス限界なのに、辞める決心がつかない方へ

仕事を辞めたい!ストレス限界なのに、辞める決心がつかない方へ

どんな職場でも、どんな仕事でも、多少のストレスはあるものですが、ストレスが溜まっていくと次第に仕事を辞めたいという考えが大きくなっていきます。しかし本当に辞めたいし、ストレスも限界なのに、いざ辞めて転職するとなるとなかなか踏ん切りがつかない、辞める決心がつかないという方も多いのではないでしょうか。 仕事を辞めたい。でも「辞める」という決断がなかなかできない。そんなストレスフルな状況のときにはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点からまとめました。 見逃していませんか?ストレス限界のサイン ストレスが限界になると、心身ともに今までとは違う様々なサインが現れます。特に、次のような症状がある場合、うつの初期症状の可能性もありますので、転職よりもまずは休息を取り、心身の健康を回復することが先決となります。 ☑よく眠れない(なかなか寝付けない、早朝に目が覚めてしまう)☑食欲不振になる、または過食になる☑アルコールの量が増えた☑体重が大幅に増えた、または減った☑頭痛や吐き気がする☑疲れがとれない☑何をするにもやる気がおきない☑最近感情の起伏がなくなったと思う これらのうち、当てはまる項目が少ない場合、多くの項目に当てはまっても「どちらかと言えばそう思う」と症状が軽い場合は、まずは心身の健康を整えるためにストレス解消のために適度な運動を生活に取り入れたり、食生活を見直したりしてみましょう。キャリアのことを考えるのは、それからでも遅くはありません。 厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動基準2013」では、身体活動や運動が生活習慣病の罹患率や死亡率を低下させるとともに、気分転換やストレス解消につながり、メンタルヘルスの改善にも効果があるとしています。 軽い運動でも、ストレスを解消させるホルモンのセロトニンやエンドルフィンが分泌されますので、ウォーキングやストレッチなど手軽に始められそうなものから始めてみてはいかがでしょうか。 当てはまる項目が多い場合、もしくは当てはまる項目が少なくてもその症状がひどい場合には、有給休暇をとって休むことから考えてみましょう。また、症状が気になる場合は、心療内科などを受診することも検討しましょう。 有給休暇では回復しないような場合、もしくは有給休暇が取りにくくこのままでは休息をとることが難しい場合には、会社を辞めてゆっくり休み、リフレッシュすることも選択肢として考えてみてください。 辞めたいほど溜まってしまったストレスの原因は? ストレスは溜まっているけれども、まだ心身に影響が出るほどではないという方は、心身に影響が出る前に今の状況を改善することが望ましいといえます。 そのためにも今の状況を客観的に見直し「仕事を辞めたい」と思うほどに溜まってしまったストレスの原因はどこにあったのか、考えてみましょう。ストレスの原因によっては、転職をした方がいいケースもありますし、転職がベストな選択ではないケースもあります。どちらに当てはまるのか、確認してみましょう。 仕事の量が多く、残業が多い 繁忙期だけ忙しいのではなく、常に仕事の量が多く、慢性的に残業している…そのような状況が続くと、心身ともに疲れもストレスも溜まってしまいます。 問題が「仕事の量の多さ」だけであり、仕事内容や職場の人間関係などにはそれほど問題がないのであれば、思い切って上司に仕事の量が多いことを伝え、業務量を調整できないか、あるいは職場の人員を増やしてもらえないか確認してみましょう。 あなたが仕事の量に対してストレスを抱えていることを、上司が認識していないこともよくあります。状況が改善されないと、仕事を長く続けることは難しいと思っていることも伝えれば、真剣に受け止めてくれるはずです。たとえすぐにではなかったとしても、事態を改善する方向に向かっていくでしょう。 もしそのように訴えても真剣に受け止めず、対策を取らないような上司や職場、あるいはそもそもそのような訴えもできないような職場ならば、心身の健康を壊す前に転職したほうがよいかもしれません。 また、仕事の量が多いだけでなく他にも問題があったり、恒常的に仕事の量が多いことを問題視しないような社風(定時に仕事を終えることをよしとしないような社風)だったりする場合は、このまま会社に残っても状況が良くなる可能性は低いと言えます。この場合もやはり、早めに転職を真剣に考えたほうがよいでしょう。 給与が低い 給与に対する不満があっても、仕事内容や職場の人間関係に大きな不満がなければ、「まあ、なんとかなるし…」と最初は受け止めることができるでしょう。 しかしいつまでも低いままだと、将来への備えに対する不安も生まれてきます。また、異動などで仕事内容や職場が変わり、仕事内容や職場の人間関係への不満を持つような環境に変わると、「このストレスにこの給与じゃ、やってられない」と思うようになることもあるかもしれません。 給与が低いことに対してずっと不満だったのか、それとも社内での環境が変わって給与に対する考え方も変わったのか、いずれにしても、給与体系は組織として決まっているので個人で働きかけて改善できるようなものではありません。 厚生労働省の調査によると、転職して年収が上がった人は全体の4割だそうです。転職で確実に年収アップするとはいえませんが、年収アップを実現するのはそう難しくありません。給与への不満がストレスの原因ならば、給与に不満を転職の可能性が広がりやすい20代、30代前半のうちに転職したほうがよいでしょう。 職場の人間関係がうまくいっていない 一般的に、ストレスの原因の第一位が人間関係によるものだといわれています。少し前の調査になりますが、総合人材サービスのマンパワーグループ株式会社が2016年に行った勤務先で感じるストレスについて行った調査では、職場でのストレスを感じている原因の第一位が、男女ともに「上司との人間関係」でした。 「同僚との人間関係」や「部下との人間関係」という回答も多く、職場の人間関係がストレスに大きく影響していることがわかります。 しかし、人間関係は自分が変わることで今の職場の人間関係を改善できる可能性も高く、また転職したとしてもその転職先での人間関係が今よりもよくなるとは限りません。さらに、人間関係はどのような職場でも避けられないことから、ある程度の対処法を身につけていくことも必要です。 もちろんストレスで耐えきれない時には、心身の健康を損ねる前に退職し、転職したほうがいいのですが、その前にできることがないかもう一度考えてみてはいかがでしょうか。 こちらのコラムでは、特に上司のとの人間関係がストレスで辞めたいと思う時の対処法をご紹介しています。よろしければぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/yametai_201226/ 仕事がうまくいかない、評価されない 仕事がうまくいかない、または自分ではがんばっているのに評価されないのも職場でのストレスの原因となります。仕事がうまくいかないといっても、その原因は状況によって異なり、 ・仕事が合わない。・そもそも仕事が「無茶ぶり」で、前提条件に無理がある。・仕事に必要な情報を周囲が伝えていない。・関係者と必要なコミュニケーションが取れていない。・やり方が間違っている。・ミスが多い。・経験が不足している。 などが考えられます。このうち、「仕事が合わない」のであれば、適性のある業務に異動希望をだすか、転職することを考えたほうがよいかもしれません。 また、仕事の無茶ぶりが常態化していたり、仕事に必要な情報を上司や周囲が伝えない・教えないような環境であり、それを改善するのは難しいようであれば、これも転職を考えたほうが賢明でしょう。 しかし、それ以外の原因であれば今の職場でまだできることがあり、それを試して身につけることが、自分のスキルを磨くことにも繋がります。 「仕事がうまくいかない」からといって転職しても、転職先での仕事がうまくいくとは限りません。むしろ、同じような仕事内容への転職であっても、新しい会社のルールや仕事の進め方を1から覚えることから始まりますので、環境に慣れて成果を出せるようになるまで少し時間も必要です。 なぜ今の仕事がうまくいかないのか、どうすれば状況を改善できるのか、考えがまとまらない場合はぜひ、キャリア・コンサルティング・ラボにご相談ください。キャリアコンサルタントが、現状を整理し、改善策を自分で見つけるためのサポートをさせていただきます。 会社を辞めたいのに迷ってしまう原因は? さて、ストレスの原因別に転職を考えたほうがいいのか、今の職場で状況を改善することを模索したほうがいいのかをご紹介させていただきましたが、転職を検討したほうがいいケースであったり、本当に辞めたいと思っていても、いざ辞めるとなると躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。 仕事は辞めたいけれど、転職にも踏み切れない…そんなときはその「辞めたいのに迷ってしまう原因」を整理してみましょう。 次にやりたいことがわからない 転職活動では、面接で必ず「志望動機」を聞かれます。何がやりたくてこの求人に応募したのか、自分の「やりたいこと」を前向きに語らなけれ[ばなりません。 それは転職活動では避けては通れない道だからこそ、「次にやりたいことがわからない」(面接でどう答えていいかわからない)という理由から、転職に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。「自分は本当は何がやりたいのか?」という問いに答えを見つけるのは、実はとても難しいのです。 「やりたいこと」は自分で興味を持てること、これをやってみたいと思う情報に出会わないとなかなか見つからないものなので、その情報を探すためにもまずは転職情報サイトに登録し、自分のキャリアや希望条件に合う具体的な求人を検索してみてはいかがでしょうか。1つ1つの求人やその企業情報を見ながら、興味を持てる求人があればその内容を調べ、それを自分の「やりたいこと」としてまとめてみましょう。 また、転職が前提であれば転職エージェントに登録して相談してみることで、「これをやってみたい」と思える求人に出会える可能性もあります。 さらに、「やりたいこと」ではなく「こういう環境で働きたい」という働く環境を優先して求人検索を行い、その希望にマッチする求人に合う志望動機を後付けで考えていくのもアリです。 「次にやりたいことがわからない」のは、今自分が持っている情報が足りないせいかもしれません。そんなときこそ、行動を起こして情報を取りにいってみましょう。 転職がうまくいくか不安 これといって特別なスキルや業績があるわけではないから、転職がうまくいくか不安という方も多くいらっしゃいます。しかし転職に成功しているのは、優秀な人や業績を上げている人だけではありません。企業も、「優秀な人」ではなく普通に仕事をちゃんと真面目にやってくれる人を求めていることも、とても多いのです。 また、転職先でうまくやれるかどうかという不安もあるかと思いますが、これは事前の情報収集をきちんと行い、転職先を選ぶことでそのリスクを少なくすることはできます。 それでもなかなか不安は消えないかと思いますが、そんな時は転職エージェントをうまく活用しましょう。転職エージェントでは今の経験でどんな選択肢があるか、そしてその企業はどんな企業か、情報を提供してくれます。上手に活用すれば、ネットでは検索しきれない情報収集を効率的に行うことできるでしょう。 ただ、転職エージェントによっては「あなたの気持ちや希望に合う企業」ではなく、「あなたが転職できる企業」を勧めるケースもありますので、その点は賢く距離をとってエージェントと付き合うことが大切です。 ストレスはあるが、手放しがたいものもある 転職への迷いの原因が、転職に対する不安ではなく、「そうはいっても、今の環境を手放すのは惜しい」という方もいらっしゃいます。 ・ストレスは多いけれど、給与や福利厚生などの待遇はよい。・人間関係はよくないが、仕事内容は希望通りでやりがいがある。・仕事内容には不満があるが、職場の人間関係もよく、待遇にも不満はない。・転職はしたいが、求人を検索してみると今の条件よりもよいものが見つからない。 といった具合です。 このような場合は、「自分にとって仕事を続ける上で、本当に一番大事なものは何か?」を落ち着いて考えてみるとよいかもしれません。仕事や働く環境に対する自分の価値観を改めて整理してみることで、今「手放しがたい」と思っているものに対して、実は「それほど重要ではないかも」と執着する気持ちがなくなって転職に前向きになれたり、自分自身で納得して「やっぱり転職しないほうがいい」という結論にたどり着いたりできます。 キャリア・コンサルティング・ラボを活用して、その答えを見つけた方もいらっしゃいます。もし考えがうまくまとまらない場合は、ぜひキャリア・コンサルティング・ラボをご活用ください。 家族に反対される 家族に反対されて転職を踏みとどまる方は多くいらっしゃいます。なかには、転職先から内定がでた段階で家族に話し、猛反対されて泣く泣く内定を断るというケースも。 特に、今の会社が大企業であったり、報酬がよかったりする場合、家族も今ある環境を変えたくないという思いからこの傾向が強くなり、奥様から転職を反対されることを「嫁ブロック」という言葉さえあるほどです。 家族の性格を熟知しているからこそ、理解してもらうことの難しさもわかってしまい、それが転職を躊躇う理由になっているかもしれません。「家族に反対されるから、今の会社でがんばろう」と気持ちが切り替えられるならそれもいいのですが、「本当は辞めたいのに…」と辞めたい気持ちが強いならば、その状態でこの後何十年も今の会社で働くことは心身の健康にとってもあまりよいことではないでしょう。 家族に反対されるのはわかっているけれど、でもどうしても辞めたいならば、きちんとコミュニケーションをとっていくことで、家族の理解を得られる可能性はあります。 こちらのコラムでは、転職したい気持ちを理解してもらうためのコミュニケーションのポイントをまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e5%ab%81%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%af%e2%81%89%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%ab%e5%8f%8d%e5%af%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e5%a6%bb%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%90%91%e3%81%8d%e5%90%88%e3%81%84/ 辞めたいのになかなか踏ん切りがつかない、その状況は人によって様々な要因があるかと思いますが、「そもそも辞めたい原因は何なのか?」「踏み切れない理由は何なのか?」を冷静に整理することで、自分の本心が本当に求めているものが見えてきます。 ストレスにイライラしたり、モヤモヤしたりするときこそ、落ち着いてその根っこににある原因に目を向けてみましょう。

2021/05/29
人間関係・仕事に対する不安
仕事ができない…将来への不安で落ち込むときの乗り切り方

仕事ができない…将来への不安で落ち込むときの乗り切り方

仕事のミスや上司から叱られることが続いたとき、仕事がよくできる同僚や後輩と比べたときに、「仕事ができない…」「うまくいかない…」と気持ちがふさぎ込んでしまうことは誰にでもあります。しかしそれが何度か続くと、「この先、自分はやっていけるのだろうか」と将来への不安でいっぱいになってしまうことも。 落ち込んだ気持ちのままでは、あなたの良さや強みまで発揮されなくなってしまいます。仕事に対する不安は、このように考えて乗り切ってみませんか。 なぜ仕事ができないのか?その理由を考えてみる まずは、自分は仕事がなぜできないのか、あるいはできないと思ってしまうのか、その理由や今の状況を客観的に捉えてみましょう。その理由がわかれば、対処法や改善策も見えてきます。 以下に、一般的に仕事がうまくいかない原因とその対策法をご紹介します。自分の場合は何が当てはまるのか、考えてみましょう。 段取りを考えるのが苦手 仕事は段取り8割といわれています。仕事での「段取り」とは、仕事がうまく進むように手順や流れを事前に考えておくことで、どんな業務でも必要とされます。 「段取り」とは大まかにいえば ・業務の目的にそって、必要な業務を洗い出す・必要な納期までのスケジュールを立てる ことにつきます。 仕事に取り組む前に必要な業務を洗い出し、納期までのスケジュールを立て、「次に必要な業務は何か?」「業務の漏れや抜けはないか?」「この後の業務に必要な準備は何か?」をチェックし、それを上司に確認しながら進めれば、仕事はスムーズになります。 そのため、段取りが苦手だと、必要なことができていなかったり、業務の漏れや抜けがあったりして、「仕事ができない」という評価になってしまうのです。 この段取りが苦手な理由としては ・必要な業務がわからない・スケジュールが立てられない・必要な業務の抜けや漏れがある ということが多いように見受けられます。 しかし、このような場合はいずれも、上司や先輩社員に必要な業務やスケジュール、業務の抜けや漏れがないかを確認してもらう習慣をつけることで、段取りを考える力が磨かれていきます。 また定型業務などは、チェックリストを作成したり、マニュアル化したりすることでもカバーできるので、段取りを考えることに苦手意識がある場合はぜひ試してみてください。 同じミスを繰り返してしまう 得意な業務だけできればよいのですが、仕事ではそうもいきません。人によっては、「どうしても苦手な業務」も担当することになり、それで何度も同じようなミスを繰り返してしまうということもあります。 この場合は、ミスを繰り返してしまう業務について「なぜミスが発生してしまうのか」「どこでミスが発生してしまうのか」という視点から分析してみましょう。その結果から、 ・そもそもミスが発生しやすい複雑な業務フローであれば、業務フローそのものの見直す。・ミスが発生しやすいポイントをチェック項目にして、毎回チェックできるようにする。 などの対策をとっていきましょう。 何をすればいいのかわからず、指示待ちになってしまう 仕事では、必要な業務を自分で考えて進めていくことが求められます。会社や上司は、言われたことだけでなく、業務改善や新たなことを自分で考え、提案し、取り組んでほしいと期待しているでしょう。 しかし、そのようなことが得意な方ばかりではありません。次のような理由から、なかなか自分から動けない方もいらっしゃいます。 ・「どうするのがいいのか?」を考えるのが苦手。・優柔不断でどうしていいか、自分では決められない。・自分に自信がないので、意見を言えない。・知識不足で次に何をしていいかわからない。・上司や先輩など周囲に対して気を使ってしまい、質問ができない。・仕事にやりがいを感じていないので、「これをやったほうがいい」とか思い付かない。・仕事を増やしたくないから、余計なことをやりたくない。・自分の役割がよくわからない。・臨機応変に対応するのが得意ではない。 いずれにしても、もし「指示待ちな自分を変えたい」という思いがあるならば、自分の仕事のやり方や考え方、周りの状況を整理して、必要なアクションをとることで改善していくことができます。キャリア・コンサルティング・ラボでは、そのような仕事の質を改善するための相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。 また、なかにはそれが自分の性質なので、なかなか根本から変えることが難しいという方もいらっしゃるでしょう。指示通りにきちんとミスなく業務ができるならば、それもとても大事なスキルです。「言われたことはきちんとできる」ことに自信を持ち、できることを増やしていきましょう。 やる気がでない、モチベーションが低い 「やる気がない」「モチベーションが低い」には様々な原因があります。 ・仕事の成果がでない。・上司との人間関係が良くない。上司と合わない。・仕事が向いていない。・仕事の業務量が多く、休みが少ない。・同僚や職場の人とうまくいかない。・クライアントや外注先など、社外関係者とのコミュニケーションが難しい、トラブルが多い。 など、原因によって対処法が変わってきますので、やる気がでないときには、「なぜ自分はそんなにやる気がでないのか」を客観的に分析してみましょう。 やる気がでない仕事でも成果が出せる人は、そう多くありません。しかし、やる気が満タンにならなくても、少なくともマイナスな状態から抜け出せれば、状況は改善していきます。やる気が満タンで、モチベーションが高い状態ではなく、まずはマイナスではないニュートラルな状態を目指し、気持ちのあり方を整えていきましょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアに関する全般の相談を承っていますので、このような「なんとなくやる気がでない」という現状を整理し、仕事に対してどのように向き合っていけばいいかを考えるサポートもしています。 もし、自分だけではなかなか考えがまとまらない場合には、ぜひプロのサポートを活用してみてください。 上司への報連相が苦手、報連相をあまりしない 会社という組織で働いている以上、今のあなたの仕事の評価をするのは、良くも悪くも会社であり上司です。そのため、適切なタイミングで上司に確認や報告をしなければ、仕事の成果が上司や会社が求めているものではないものになってしまいかねません。 「仕事では、報連相(報告・連絡・相談)が大切」といわれる理由はそこにあるのですが、仕事ができない方はこの「報連相」が苦手だったり、「自分が報連相をすればいいと思っているタイミング」と「上司が必要だと思っているタイミング」がズレていたりすることが多くあります。 もし、自分のアウトプットに対し、上司からの修正やネガティブなフィードバックが多い場合は、報連相が適切なタイミングで行われていない可能性が高いです。 上司と一度話し合い、プロセスのどの段階で何を確認するのが望ましいのか、仕事の成果をあげるために必要な報連相のタイミングについて確認してみてはいかがでしょうか。 他責傾向が強すぎる、または自責傾向が強すぎる どんな仕事でもうまくいかなかったり、誰でもミスをしてしまったりすることがあります。その時に、いつも他人や環境のせいにしてしまってはいませんか? または、どんなときも「自分が悪かった」「これは全て私のせい」と自分のせいにしてしまってはいませんか? 仕事がうまくいかないときには、「環境が悪かった」「上司の伝え方がよくなかった」など、自分ではどうにもならないケースと、自分が行動を改善することでうまくケースがあります。 他人や環境のせいにする他責傾向が強すぎると、「自分が行動を改善する必要があったケース」を見逃してしまい、仕事の質を高め、成長するチャンスを失ってしまいます。そして自分のせいにする自責傾向が強すぎると、「何でも私が悪い」と自己肯定感が低くなってしまい、これも仕事の質を高め、成長するチャンスを失うことになります。 仕事がうまくいかない、ミスが発生するときには、それぞれの原因があります。いつも他人や環境のせいにしたり、なんでも「自分が悪かった」と考えるのではなく、「これはなぜ発生してしまったのか?」と冷静に、客観的に状況を捉える視点を持つよう心がけましょう。 うまくいかない原因を適切に理解できるようになると、それが次に発生しないように改善をすることができます。それが「仕事ができない」状況を改善していくことにもつながるでしょう。 つい自分に甘くなってしまい、決めたことができない 中には、段取りを考えたり業務を整理したりすることはできるけれども、ついつい自分に甘くなってしまい、「決めたことがなかなかできない」「締切が守れない」という方もいらっしゃいます。 仕事の出来が悪かったり、ミスがあったりするわけではないけれど、「ついつい…」と自分に甘くなってしまうがゆえに、成果がでない、周囲に迷惑がかかっているタイプです。 「決めたことをきちんとやる」と、意識さえ変われば改善できるのがこのタイプなのですが、つい自分に甘くなってしまう意識を変えるというのはもしかしたら一番難しいかもしれません。 「仕事ができない」と思い込んでしまっている 自己肯定感が低かったり、思考がネガティブになりがちな傾向があったりすると、客観的にみれば仕事ができないわけでは決してないにも関わらず、「自分は仕事ができない」と思い込んでしまっていることもあります。 上司や周囲のちょっとした一言を、その言葉を発した本人が全く意図していない意味で受け止めてしまって落ち込んでしまったり、ものすごく優秀な同僚や後輩と比べて「仕事ができない」と思ってしまったり…といった具合です。 ただ、このケースに当てはまるのかどうなのか、自分では判断するのは極めて難しいです。もし上司が相談できるような相手ならば、「仕事ができない」と思う状況を共有し、どうしたら仕事がうまくいくか相談してみてはいかがでしょうか。あなたが思っているほど、仕事ができないわけではないならば、上司はそのようなフィードバックをするでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでも、お話を丁寧にお伺いし、仕事がうまくいかない理由がこれまでに挙げた理由のどれに当てはまるのかを分析したうえで、現状を変えるためにそうすればいいのか、アクションプランを立てるサポートをしています。上司にこのような内容を相談するのが難しい場合には、ぜひ活用してみてください。 「仕事ができない不安」を解消する方法 仕事ができない…と思ってしまうと、この先自分はやっていけるのか、仕事や収入に対する不安が尽きなくなってしまうかもしれません。そのように将来に対し、恐怖や緊張、不安を感じて脳内からノルアドレナリンが分泌されると、意欲や集中力が低下するといわれています。 意欲や集中力が低下した状態で仕事に取り組んでも、成果を上げることは難しいですから、不安を感じることでますます「仕事ができない」状態に陥ってしまう、悪循環になってしまいます。 不安の原因である「仕事ができないと思う理由」がわかり、対処法がみえて、行動を起こすことができれば、自分も状況も変わっていきます。 そこで、ここまで紹介させていただいた「仕事ができないと思う理由別の対処法」の他に、どんな状況でも共通する「行動の起こし方」も紹介させていただきます。 苦手なこと、得意なことを整理する 誰にでも苦手なことがあり、得意なこと(好きなこと)があります。まずはそれを整理し、得意なこと(好きなこと、苦にならないこと)に磨きをかけていくようにしましょう。 例えば、「定型業務をミスなくこなすことならスムーズにできる」「接客は好き」など、自分のなかでなにか「これなら…」という業務はありませんか。もし1つでも「これなら…」というものがあれば、そのスキルを高めるにはどうすればいいのか、考えてみましょう。 この苦手なこと、得意なこと(好きなこと、苦にならないこと)は、「他人と比べて、人よりできるかどうか」ではなく、自分のなかで「他の業務より好きで、よくできるかどうか」で整理してください。 「自分には得意なことなんてない」と思う方は、他人と比べてしまっている方が多くいらっしゃいます。しかし、ここで大切なのは「他人よりもうまくできること、評価を得ること」ではなく、「自分はこれができる」「これなら得意」というものを1つでも持って、自分に自信をつけることです。 どんなに小さなことでも1つでも自信が持てることがあれば、それを1つ1つ増やしていくことで、できることが増え、仕事への自信がでて、それが他の業務にもいい影響をもたらしていきます。 この「自分の得意なことを見つけ、それを磨いていくにはどうしたらいいか」を考えることも「キャリアプラン」です。キャリア・コンサルティング・ラボではそれを見つけていくサポートもしていますので、自分の苦手なことはわかっても、得意なことが何かわからない方、得意なことを磨くために何をどうすればいいのかわからない方は、ぜひお気軽にご相談ください。 、 仕事に対する自分の考えを整理する 今は変化が激しく、先が見えにくい「VUCAな時代」といわれています。そのうえ、自分がどう生きたくて、何がしたいのか自分の行き先がわからないと、将来に対する不安はますます大きくなります。「この先、やっていけるのだろうか」という将来への不安は、このように自分自身、仕事に対しての考え方があまりはっきりしていないことにも一因があります。 自分はどんな生き方をしたいのか。そしてそのために、どんな仕事をして、どんな働き方をして、いくらぐらいの収入が必要なのか。自分の人生で大切にしたいものを軸にしながら、どんな生き方、働き方、仕事をしたいのか、考えを整理してみましょう。 こうした「どんな生き方、働き方、仕事をしたいのか」を考えることも、キャリアプランです。キャリアプランというと、「どうやってキャリアアップしていくか?」を考えるものとイメージされがちですが、キャリアプランは「どんな生き方、働き方、仕事をしたいか?」を考えるもの。自分らしく生き、働くのはどういう状態かを考えて、それを実現するための行動計画を立てるのもキャリアプランなのです。 本来の意味でのキャリアプランを考えることで、「将来の不安」は、「自分が目指したい生き方や働き方を実現するために、今何をしたらよいのか」という「行動計画」に変わっていきます。不安になった時こそ、しっかり立ち止まって、仕事に対する考えを整理してみましょう。 健康的な食事と適度な運動、睡眠をとる 最後に、仕事ができない…と気分が落ち込んでしまう時、将来に対する不安がいっぱいな時にとても大切なことを。 そんなときこそ、健康的な食生活を心がけ、適度な運動と睡眠を取ることにまずは意識を集中してみましょう。 いろんな不安で頭がいっぱいになると、「それどころではなくなってしまう」のが食事であり、運動であり、睡眠です。しかし、栄養不足、運動不足、睡眠不足はさらに精神的・肉体的な悪影響をもたらします。もしできるならば、将来が不安なときこそ、目の前の夕食をきちんとバランスよく食べることや、練る前に数分ストレッチをすることに意識を向けてみてください。 不安やストレスは脳で感じるものですが、脳は栄養でコントロールされているので、日々の食生活や栄養を改善することで不安やストレスも改善するといわれています。また、運動により脳の血流がよくなり、脳が活性化され、心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に増えることも分かっています。 将来が不安でふさぎ込んでしまうときこそ、生活を見直し、より気持ちが整った状態で仕事ができるようにしていくことも考えていきましょう。 不安が少しずつでも解消し、仕事に対してネガティブな気持ちがなくなっていけば、周囲の人とのコミュニケーションや仕事での成果が変わっていきます。まずは小さなことでも自分のなかでできることを1つずつ増やしていくことを目指して、仕事に向き合ってみましょう。

2021/05/26
人間関係・仕事に対する不安
新卒入社した会社に後悔が止まらない時の対処法

新卒入社した会社に後悔が止まらない時の対処法

新卒で入社しだけど、こんなはずじゃなかったと後悔している…。そう思う方は少なくないようです。2018年に株式会社レバレジーズが発表した、新卒で入社した就職先に関する意識調査によると、「入社を後悔している」と回答が59.8%でした。この調査ではなんと6割もの方が、入社を後悔していることが明らかになったのです。 インターンを経験してから就職する方も増えてはきましたが、多くの場合、新卒採用情報が公開されてから、入社の意思決定をするまでは数ヶ月しかありません。企業との接点も説明会と面接の数回だけという時間のなかで、企業のことを十分に知るのは難しいため、「思っていたのと違っていた」というのはわりとよくある話です。 また、企業が説明会や面接のときにはいいことばかり言っていたけれど、入社してみたら内情は違っている、という状況もあるでしょう。 もし今、「こんな会社、入社するんじゃなかった…」と後悔しているのなら、これからに向けて、こう考えてみませんか。 772

2021/05/17
人間関係・仕事に対する不安
ミスが多いから仕事を辞めたい…逃げ出したくなった時の対処法

ミスが多いから仕事を辞めたい…逃げ出したくなった時の対処法

仕事でミスが重なり、落ち込んでしまうことは誰にでもあります。しかし、それが続いたり、多くなったりするうちに、周囲からの評価や視線が気になって、仕事のモチベーションも下がり、「仕事を辞めたい」と思うようになってしまうこともあるでしょう。 現状から逃げ出したい…そんな「今」を改善するための対処法を、キャリアコンサルタントの視点からお伝えしたいと思います。 仕事でミスが多い人によくある原因 仕事でミスが多いことを改善するには、「なぜミスが多くなってしまうのか」、その原因を自分で認識する必要があります。 ここに一般的に、「仕事でミスが多い人によくある原因」を7つリストアップしました。自分はどれに当てはまるのか、まずは現状を客観的に捉えてみましょう。 1. 仕事内容が理解できてない 今の業務についてまだ年数が浅い、経験が少ないことがミスの原因になっていることはよくあります。 社会人歴がまだ浅い方、異動してまだ業務経験が少ない方、転職して新しい会社のやり方になれていない方が該当します。 よく職場では「わからないことがあったら聞いて」と言われますが、仕事内容の全容や、「なぜこの仕事をするのか?」という業務の目的や背景がよくわからないので、 「何がわかっていないのか、わからない」「わかっていないことに、気づかない」 ために、ミスが発生してしまいます。わからないことを「わからない」と聞ければミスは減らせますが、多くの場合は「どこで質問すればよかったのかさえも、わからない」状況でしょう。 新しい業務や経験が少ない業務について誰もが多かれ少なかれ直面する問題ですが、一般的にはこの状況は業務経験が長くなれば、一般的には徐々に改善していきますので、それほど苦にしなくても大丈夫です。 もし業務経験は1年以上あるのに、仕事内容が理解できていないということであれば、なぜ理解ができていないのか、まずはその原因から真剣に考えたほうがよいでしょう。 2. 仕事に集中できる環境が整ってない 仕事に集中できないと、ミスは発生しやすくなりますが、「仕事でミスが発生しやすい、集中できない環境」があります。 ・書類が多くて机の上が乱雑している。・パソコンのファイルの整理がされていなくて、必要なファイルが見つけにくい。・会議が多くて集中して自分の業務に取り組む時間がとれない。 このような、集中力に悪影響がある状況に思い当たることはありませんか。その場合、集中できる環境が整えば、ミスが減る可能性があります。自分の環境を見直して整えてみましょう。 3. 会社や上司、先輩社員の教育体制に問題がある また、ミスが多い原因が会社や上司、先輩社員などにあることもあります。それが以下のようなケースです。 ・上司や先輩社員の指示が曖昧でわかりにくい。・そもそも業務に必要なことをきちんと教えていない。・わからないことを聞いても、「今忙しい」「見て覚えて」などで教えてくれない。・質問をしたときの対応が威圧的なので、質問がしにくい。・いつも忙しそうで質問したくても質問できない。・マニュアルやチェックリストがないので、ミスが発生しやすい体制になっている。 こうしたなかには、「質問したいけど、質問できない」ならば、上司とのコミュニケーションの取り方を工夫する、「マニュアルやチェックリストがない」ならば、自分で作成するなど対応できるものもあります。 しかし、ミスを他人のせいにすることは好ましくはないとはいえ、会社や上司、先輩社員など職場の教育体制に問題があると、なかなか個人で状況を改善をするのが難しくなります。 4. スケジュール管理やタスク管理ができていない スケジュール管理やタスク管理が苦手な場合、それがミスの原因になっていることもあります。 特に、業務が多い状況で、スケジュール管理とタスク管理がうまくできないと、マルチタスクで「言われたことからやる」「気が付いたことからやる」ような状態になってしまうことも多くなります。そうなると、1つの業務に集中できず、業務を体系的に捉える視点が薄れてしまうので、業務の漏れが発生し、ミスにつながりやすくなってしまいます。 5. 疑問点をそのままにしている 仕事の疑問点をそのままにしてしまうことも、ミスの原因になります。 「あれ?これでよかったんだっけ?よくわからないけど、今上司は忙しそうだし、これでいいや」「何でこうなっているんだろう?ちょっと気になるけど、このままでいいか」 など、なんとなく業務を流してしまっていることはありませんか? 仕事に関する疑問点をそのままにしておくと、仕事に対する理解がいつまでも深まりません。そうなると、表面的な業務理解で仕事を進めることになり、それがミスの原因になってしまうのです。 6. 仕事が合わない ミスが多い原因には、「仕事が合わない(適性がない)」という原因もあります。例えば、「数字を扱うのが苦手なのに、営業管理や経理関連の仕事をしている」「対人折衝が得意ではないのに、営業している」というケースです。 合わない仕事をするのは、なかなか気が進まず、モチベーションもあがらないのは致し方ないことです。しかし、ネガティブな気持ちで仕事に取り組むと、集中力も下がり、それが結果的にミスの原因となってしまいます。 この場合は、自分に合う仕事への転職を検討したほうがよいかもしれません。 7. 心配事がある、疲れている 仕事やプライベートで何か心配事があり、それで頭がいっぱいになっていたり、心身ともに疲れているときには、集中力は大きく下がりますので、ミスも発生しやすくなります。 仕事上で心配事があるときには、その原因を解消できるように動いてみましょう。その心配事を解消するために何をすればよいのかわからないときには、周囲に思い切って相談してみてください。 また、プライベートでの心配事があるときには、気になるものではありますが、業務時間中はその心配事を解消するためのアクションができるわけではありません。できる限り、目の前のことに集中するよう心がけましょう。 そして心身共に疲れているときには、休息が必要です。定時で帰ってゆっくり休むようにするだけではなく、状況によってはもう少し長い期間休む必要があることもありますので、自分の不調をおろそかにしないようにしてください。 仕事のミスを減らすための対処法 ミスが多い原因がどこにあるのか見当がついたら、ミスを減らすための対処法も見えてきます。「仕事を辞めたい」と思うくらい、現状が嫌になってしまっているかもしれませんが、ミスが多いことが原因であるならば、「転職すること」はベストな解決策ではありません。 ミスを減らし、自分自身の仕事の質が高められるように、以下の対処法を試してみましょう。 メモを取る まだ業務について経験が浅いがゆえに、ミスが多くなってしまう場合には、仕事内容を理解することがミスを減らすことにつながります。 「仕事内容への理解が足りていない」という認識がないこともあるかもしれませんが、業務経験が浅いうちでのミスの多さは、「作業手順をメモする」「業務のポイントをメモする」ことで減らすことができます。 最近は、メモもデジタル化し、「紙に書く」ことに馴染みがない方も多いかもしれませんが、ミスを減らすことが目的であれば、「メモ帳にメモを取る」ことをおすすめします。 手書きする間に自分なりにその内容を理解したり要約する作業が発生するため、手書きのほうが脳を刺激することは専門家からも指摘されており、アメリカのプリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究では、「講義のときに手書きでノートをとる生徒は、パソコンでノートをとる生徒よりも記憶が定着しやすく成績もよい」ということが判明しています。 「仕事内容が理解できていない」ケースは、メモを取ることで理解が進み、状況の改善が期待できますので、ぜひ試してみてください。 気になったら先輩社員や上司に聞く 「わからないことがあったら、先輩社員や上司に確認を」ということは、よく言われていることではありますが、一方でよく聞くのも「仕事で『わからないこと』がわからない」という声です。 ミスを防ぐには、「あれ?これでよかったんだっけ?」と何かが気になった時点で確認することがとても重要です。業務で気になることがあったら、遠慮なく先輩社員や上司に確認するようにしましょう。 その際は、何度も同じことを確認しなくても済むように、しっかりメモを取ることも忘れないようにしてください。 先輩社員や上司が忙しくしていると、声をかけにくいと感じてしまう方も少なくないようですが、確認せずに業務を進めてミスをするよりも、確認をしてミスなく業務を遂行するほうが周囲にとっても望ましいことなので、遠慮なく確認しましょう。 ただ、細々と何度も確認をするのは、その都度仕事が中断してしまいお互いに非効率的なので、確認事項が多くなりそうなときにはまとめて確認するようにするのがおすすめです。 ミスをしやすい業務のマニュアルやチェックリストをつくる 「仕事内容が理解できていない」「マニュアルやチェックリストがない」ときには、ミスをしやすい業務のマニュアルやチェックリストを作成するのも効果的な方法です。 自分で作成し、それを先輩社員や上司にチェックしてもらい、「そのマニュアルやチェックリストを確認して業務を行えば、ミスは発生しない」ものをつくりましょう。 そのマニュアルやチェックリストを作るプロセスでも、業務理解を深めることができるので、一石二鳥です。 マニュアルやチェックリストをみなくても、ミスなく業務ができるようになるまではそれを活用することで、ミスもなくなり、自分自身のスキルアップにも繋がるはずです。 集中力の高い午前中を活用する 今まで、1日の時間のなんとなく過ごしてはいませんか。ミスが多い状況が続いたら、ぜひ時間の使い方から見直してみましょう。 よく言われるように、午前中はドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質が多く分泌されるので、集中力が向上します。 大事な仕事や、集中力が必要な仕事、そしてミスが多くなってしまうような業務は、午前中に取り組むようにスケジュール管理・タスク管理を行いましょう。 休息をとる 心身ともに疲労がたまり、それがミスの原因になっている場合には、何よりもまず休息を取ることが大切です。バランスのよい食事、適度な運動、適切な睡眠を取るようにしましょう。 「業務が多くて最近疲れが抜けない」という一時的に疲労が溜まっている方も、「なんとなくいつもだるい」という慢性疲労の方も、食事を変えることで疲れがとれやすくなります。たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンD、カルシウム、アスパラギン酸、亜鉛を含む食材を取るように心がけてみてください。気軽に摂取できるものでは、豆腐や納豆などの大豆製品、もやし、肉、玄米などがおすすめです。 またストレッチやヨガなど、家の中でできる簡単な運動でも、疲労回復には効果が期待できます。きちんと食べて、軽く体を動かし、しっかり睡眠をとる生活を心がけると、疲労も回復でき、集中力も高まってきます。 食事管理や適度な運動が難しい場合には、瞑想を試してみましょう。瞑想は、どこでも簡単にでき、5分行うだけでも脳の疲れをとり集中力を高める効果があります。瞑想のやり方については関連書籍も多く、ネットでも多くの情報を検索できますので、興味がある方は調べてみてください。 疲れがたまると集中力が減少するだけでなく、思考もネガティブになりがちで、それが心配事につながることもあります。「疲れているな」「最近、気持ちに余裕がないな」と感じたら、無理せずしっかり休みましょう。 「ミスが多い」で転職を検討したほうがいいケース 一方、なかには転職を検討したほうがいいケースもあります。ミスを環境や他人のせいにすることは好ましいことではありませんが、「これはどうしようもない」というケースです。 以下のような状況に当てはまる場合には、転職も視野にいれたほうがよいかもしれません。 教育体制が整っていない 会社や職場の社風として、「そもそも業務に必要なことをきちんと教えない」「人を育てるという意識や余裕がない」という環境もあります。 そのような職場でミスを改善し、業務を身につけていくには、かなりの自立性が求められ、それは人によって向き不向きがあります。ミスが多いだけが原因ではなく、「この会社ではやっていけない」と感じたら、転職を考えたほうがよいでしょう。 仕事が合わない 思うような成果が出せなかったり、先輩社員や上司に叱られてばかりだったり、そもそもやりがいも成長も感じられなかったり…と、「この仕事は、自分に向いていない」と思う原因はいくつか考えられます。 「思うような成果がだせない」「周囲に叱られることが多い」ということならば、ミスを減らす対処法を実践し、少しずつ結果がではじめることで、状況は改善していくでしょう。しかし、「そもそもやりがいも成長も感じられない」ということであれば、自分の適性に合い、前向きに取り組める環境へ転職することを検討してもよいかもしれません。 但し、転職の際には「では、どのような仕事が自分に向いているのか?」「自分はどんな仕事がやりたいのか?」というキャリアプランをしっかり考える必要があります。ここでこのキャリアプランをきちんと考えておかなければ、転職先でもまた「仕事が合わない」と思ってしまいかねません。 「仕事が合わない」は自分にとってもよい状況ではありません。それを今回で終わりにするためにも、転職はキャリアについてきちんと考えてからにしましょう。 「ミスが多いから」で仕事を辞めてしまうリスク 転職したほうがいいケースもありますが、「ミスが多いし、もう仕事辞めたい」という思いから転職するリスクもあります。多くの方が見落としがちな、2つのリスクについてもぜひ知っておいてください。 転職先でミスがなくなるとは限らない 当たり前のことではありますが、転職したからといって、ミスがなくなるわけではありません。 「ミスが多い」という自分の仕事の癖は、限られたケースを除けば、環境を変えることで改善できるものではなく、自分自身で業務の質を高める努力をしていかなければ改善することはできません。ただ、その努力がしやすい環境としにくい環境があるだけで、根本的な解決は自分自身の意識とスキルアップにかかっています。 転職すれば、また新しい業務を覚え、新しい環境に適応していく必要もあります。新しいことをまた1から覚えるということは、覚えきるまでは今まで慣れた環境よりもミスが発生しやすいともいえます。 それでも、心機一転には一定の効果もあります。今度こそミスなく仕事ができるように、仕事の質を高めていこうという思いを忘れないようにしましょう。 「辞め癖」がついてしまうかもしれない 「仕事でミスが多いからやめる」「うまくいかないから辞める」「成果が出せないからやめる」 一度、「現状がうまくいかないから、辞めて他の場所を探す」ことを体験してしまうと、次に何かうまくいかないことがあったときに、「また辞めて別の場所を探せばいいや」と今の会社を辞めて転職することに抵抗がなくなりがちです。 それを1~2回繰り返して、「これだ!」と思うような仕事や会社に出会えればよいのですが、そうはならずに転職を繰り返してしまう方もいらっしゃいます。 20代のうちはそれでもまだ求人はあり、転職もできるので、何も問題は感じないでしょう。しかしそれが回数が重なったり、30代になってしまうと、状況は一転します。 「うまくいかないから、辞める」「気に入らないから辞める」といった、「辞め癖」がついてしまうと、「転職するたびに年収が下がる」「転職するたびに、勤務条件が悪くなる」といった事態にもなりかねません(実際に、そのような方にもお会いしてきました)。 「辞め癖」の末路についてはこちらのコラムで詳しく紹介していますので、ぜひそのリスクについても知っておいてください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E8%BE%9E%E3%82%81%E7%99%96%E3%81%A8%E9%80%83%E3%81%92%E7%99%96%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%9C%AB%E8%B7%AF%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%9F/ キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランに関することだけでなく、みなさまの仕事がよりよくなるような相談全般にも対応しております。 「ミスが多いのをどうしたらよいのか?」といった状況につきましても、現状を整理し、最適な対処法を見つけるサポートをしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

2021/05/12
人間関係・仕事に対する不安
入社5年目、仕事を辞めたい!と壁にぶつかった時の対処法

入社5年目、仕事を辞めたい!と壁にぶつかった時の対処法

入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも重要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒大卒・者の3割以上が入社3年以内に離職しています。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2024年転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率 令和5年1年間.」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力をうまく活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2025/07/08
人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたい40代が辞める前に絶対知っておきたいこと

仕事を辞めたい40代が辞める前に絶対知っておきたいこと

新卒入社から20年近い年月が過ぎ、でも定年まではあと20年近くある、「折り返し地点」ともいえる40代。このタイミングで、「このままでいいのか?」「この後残りの人生どんな生き方・働き方をしたいのか?」と改めて真剣に、キャリアを見つめ直す方も多いのではないのでしょうか。 しかし、その先の老後や家族のことを考えると、その選択で失敗したくない、リスクを極力抑えたいと思うのもこの年代ならではの本音ではないかと思います。そこで今回は、40代からのキャリアの選択で後悔しないために、ぜひ知っておきたいことをキャリアコンサルタントの視点でまとめました。 1. 40代が仕事を辞めたいと思う理由 会社を辞めたい理由を大別すると、どの年代も共通して以下のような理由が一般的です。 【仕事を辞めたい理由】 ・新たなチャレンジをしたい(仕事がつまらない)・評価に納得がいかない(自分の業績が評価されない)・人間関係(特に上司)に問題がある・会社の業績や、この会社での自分の将来に不安がある・働き方を変えたい 20代や30代では、待遇(給与、残業時間)への不満も本音の転職理由の上位に入りますが、待遇に不満があれば40代になる前に転職して状況を変えていることがほとんどですので、40代になって「仕事を辞めたい」と思う理由には、待遇以外の要因が大きくなってくるようです。 また、「働き方を変えたい」という理由も40代になると 「30代まではがむしゃらに働き、残業が多い仕事も厭わなかったけれど、もう少し仕事をペースを落としてプライベートの時間も大切にしたい」「自分の専門分野で独立をしたい」など、仕事人生の後半戦で自分が望む働き方をするために、一歩踏み出す方も多くいらっしゃいます。 いずれにしても、20代のころとは異なり、今の仕事を辞めるリスクも十分に理解している40代。だからこそ、本当に辞めたいと思うときには、上記のいくつかの理由が重なっていることが多いようです。 2. 転職を決める前に確認しておきたいこと ではその「仕事を辞めたい」と思う気持ちを大切に、新たなチャレンジを選んだほうがいいのか。それとも今の会社で、状況を改善する可能性を探ったほうがいいのか。その選択は難しいものですが、この先に後悔しないためにも「仕事を辞めたい」と思ったときには、次のような視点からもう一度客観的に状況を見直してみましょう。 辞めたい理由は、退職しないと本当に解決できないのか? 20代や30代とは違い、経験がある40代だからこそ、「辞めたい」と思った今の時点ですでにあらゆる状況改善の可能性を探り、改善が見込めないと思うからこそ「辞めたい」と考えていらっしゃるのではないかとは思います。しかしもう一度だけ、「辞めたい理由は、会社を辞めないと本当に解決できないのか?」と考えてみませんか。 たとえば、「評価に納得がいかない」という理由の場合、転職して自分の業績を評価してくれる環境に変わることもありますが、それが実現しないこともありえます。 また、「仕事がつまらない、マンネリ化している」という理由も、次の仕事は外から見たら面白そうだったけれど、実際にやってみたらそうでもない可能性もありますし、数年経てばまた「マンネリ」を感じてしまう可能性もあります。 「働き方を変えたい」など、会社を辞めなければ解決できない理由もありますが、なかにはこのように、転職だけで解決するとは限らない、根本的な解決は他にあるかもしれないケースもあります。 キャリア・コンサルティング・ラボに相談される方のお話を伺うと、「辞めたい本当の理由」は表面的な「辞めたい理由」と別のところにあることも実は多いです。また、「その辞めたい本当の理由は、辞めなくても解決できる」と気づき、転職することを辞める方もいらっしゃいます。 「辞めたい本当の理由」は、自分で考えているだけでは気づかず、他人に話をするうちに自分の考えが整理されて、本当の気持ちに気づくこともよくあります。このように「誰かに話す」ことの効果は大きいので、友人で話せる方がいらっしゃったら、ぜひ一度話をしてみてはいかがでしょうか。 この決断で経済的な問題が発生しないか?  40代になると、経済面も重要な判断材料になります。扶養対象となるご家族がいらっしゃる場合は、家族への経済的影響も考慮する必要があるでしょう。 そのため、「仕事を辞める」という決断で経済的な問題が発生しないか、もし発生するならばそれが対応できる範囲かどうかについては、あらゆるリスクを考えて検証しておく必要があります。 その意味でも、転職をするとしても、収入が途絶える期間がないように在職中から転職活動を始め、退職は転職が決まってからにするのがおすすめです。 40代の転職でも、転職により年収アップを実現する方もいらっしゃいますが、現状維持も難しい方も多くいらっしゃいます。もし自分の希望を叶えるために年収が下がってしまうとしたら、いくらまでなら収入ダウンを許容できるのか、自分だけでなく家族のライフイベントも考慮しながら、中長期的な視野で検討しておきましょう。 家族の理解は得られるか? 結婚をしている方の場合、この年代で今の会社を辞めることは、家族にも大きく影響します。収入はもちろん、働き方が変われば、生活パターンへの影響もあるからです。また、それまで有名企業や大手企業に勤めていた場合は、パートナーも福利厚生を始め、様々な恩恵を受けています。会社を辞めて、その恩恵も失うことにもなれば、それに対する抵抗感もあるでしょう。 このように40代で結婚をしている方の場合、「会社を辞める」ことがもたらす家族への影響が大きいからこそ、辞めることに対し家族の理解が得られないケースがよくあります。内定をもらってからご家族に相談する方もいますが、その時点で大反対されて泣く泣く内定を断る…という方も少なくありません。 そのような事態を避けるためにも、様々なご家族の事情もあるかとは思いますが、辞めたいという気持ちが固まった時点でご家族に伝え、理解を得ておくことをおすすめします。 もし反対された場合、それに自分が納得できればよいのですが、自分の思いを我慢してしまうと、その影響はこれから先20年前後も続く仕事人生に影響してしまいます。それを考えれば、ここで自分の気持ちを我慢するのは良い選択とは言い難いでしょう。 実際にはご家族からの反対があったために、転職を諦める方も多いのが事実ですが、相手の気持ちも想像しながら、転職したいという思いに反対されないようにコミュニケーションをしていけばスムーズに進むこともあります。相手の気持ちを理解し、相手に転職への思いを理解してしまうコミュニケーションのポイントは、こちらのコラムで紹介しています。適切なコミュニケーションで、「辞めたい」気持ちへの家族の理解を早めに得ておきましょう。 https://career-lab.biz/column/%e5%ab%81%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%af%e2%81%89%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%ab%e5%8f%8d%e5%af%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e5%a6%bb%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%90%91%e3%81%8d%e5%90%88%e3%81%84/ 3.転職活動をする前に知っておきたいこと 転職を決める前にもう一度考え直した結果、やはり仕事を辞めたい理由が転職をしなければ解決できないものであるならば、転職活動はできるだけ早くスタートしましょう。厚生労働省が、平成19年に求人の募集・採用時に年齢制限を設けることや年齢を理由に採否を決めることを禁止したとはいえ、実際には年齢が上がるほど、転職の難易度は高くなってしまうからです。 転職活動を成功させるためにも、転職活動を始める前に40代の人材に対して企業からどのようなニーズがあるのかを確認しておきましょう。 40代の転職で企業から求められるもの 20代や30代は、その成長性を見込んだポテンシャル採用や、次期マネージャー候補としての採用を検討しますが、40代を採用したい場合には、専門性と経験を兼ね備えたマネージャーや管理職、経営幹部としての採用ニーズがほとんどです。ただし、慢性的な人手不足で、20代や30代だけでは必要な人材が採用できない業界・企業では、メンバークラスでも40代を採用するケースもあるでしょう。 いずれにしても、40代の転職で企業が求めるのものは即戦力です。それには、企画力や提案力、プレゼンテーション力、そしてリーダーシップやマネジメント力などを期待されます。すべてを兼ね備える必要はないですが、自分の強みは何なのかをより明確にし、それを必要としている企業を見極めていく必要があります。 また、40代の転職では新しい企業文化に対応できる柔軟性やコミュニケーション能力も求められます。40代を採用する場合、企業は「それまでの経験や知識から、新しい企業、社風に馴染めないのではないか」ということを懸念しますので、新たな環境への意欲や柔軟性が面接で伝わるようにすることも、転職成功のポイントになります。 40代の転職の現実 企業は40代の人材に即戦力を求めているので、高い専門性、実績などがあれば求人はあり、年収アップを実現される方もいらっしゃいます。 しかし、そうでない場合は20代、30代に比べると求人数は少なく、転職活動は長期化する傾向があります。それは、 ・年功序列型の賃金体系が残る企業では、職務能力やスキルなどが同じならば、より労働コストを押さえられること・採用後に自社で長く活躍してくれることを期待していること・新しい企業文化を受け入れる柔軟性を持っていそうなこと などの理由から、同じ職務能力やスキルならば、より若い人材を採用したいと考えるからです。 転職活動は限られた求人から選択することになるため、自分の希望条件にこだわり続けると転職活動が長期化してしまいます。人はどうしても「待っていたら、そのうち自分の希望に合う求人が出てくるのではないか」と期待してしまうのですが、その「自分に合う求人」が見つかる可能性は、20代や30代の頃に比べると格段に低く、出てこない可能性も極めて高いと認識しておきましょう。 また、退職後に転職活動が長期化してしまうと、何もしていない「ブランク期間」が長くなってしまいます。ブランク期間が長いと 「転職活動を計画性がない(=仕事能力にも問題がある)のではないか」「理想が高すぎるのではないか」「何か問題がある人だから、他の企業でも採用されなかったのではないか」 と懸念され、40代の転職活動では非常に不利になってしまいますのでので、よほどの事情がない限り、転職活動は仕事を続けながら行うことがおすすめです。 4.40代の転職活動を成功させるために 40代の転職を取り巻く環境は、厳しいものではありますが、転職を成功させている方はいらっしゃいます。これからいい転職をするために、そのような方が実践されている「40代の転職を成功させるために大切な3つのこと」をご紹介します。 経験を活かし、できることを明確にする 専門性や経験が求められる40代の転職では、自分の経験や専門性を、実績をベースにできるかぎり明確にすることが転職成功のカギとなります。 それがわかりやすく企業に伝われば伝わるほど、自分にとっても、自分の強みを活かすことができ、それを高く評価してくれる企業と出会いやすくなります。 20代や30代と異なり、経験が長い分だけ職務経歴書に記載することが多くなるので、転職活動では企業研究を入念に行い、自分の今までの経験を全部伝えようとするのではなく、「応募企業の強みや業界でのポジションなどを理解し、企業のニーズに沿った強み」をわかりやすくアピールする職務経歴書を作成するようにしましょう。 志望動機を具体的に、現実的に 40代の転職をスムーズに進めるためには、志望動機もより重要です。もちろん志望動機はどの年代でも重要なものですが、特に40代の志望動機では、 ・なぜその応募企業を選んだのか。・その企業で今までの経験をどのように活かし、何を実現したいのか。・今までの経験を活かし、会社に対し、どんな貢献ができるのか。 について、これまでの経験やスキルをもとにより具体的に、そして現実的に記載することが必要です。20代のころは「どの企業にも転用できるような志望動機」で書類選考を通過することができても、40代では通用しません。 1社1社、しっかり企業研究を行い、その企業に合わせ、「このような考えを持っているならば、うちで働くのが一番だし、活躍してくれそうだ」と企業が思うような、各社毎にオリジナルの志望動機をまとめましょう。 「転職で実現したいこと」の優先順位を明確にする 40代になると、自分の今までの経験、実績、報酬に対する自信から、転職条件へのこだわりも無意識のうちに強くなってしまいます。また、家庭などの事情から「これは譲れない」という条件もいつの間にか多くなりがちです。 全てを叶えることができれば理想的ですが、求人数が少ない40代の転職では、こだわりの条件が多ければ多いほど、転職実現度は低くなります。そのため、今の状況を変えたいのであれば、「これだけは譲れない条件」を1~2つ程度明確にし、それ以外は柔軟に検討する姿勢が極めて重要です。 たとえば、「年収だけは維持したい」という場合には、年収が維持できるならば、業界や企業規模、知名度、仕事内容などにはこだわらずに求人を探し、その会社、その求人の良いところを見つけるようにして、自分の選択肢を広げていきましょう。 応募する求人の仕事を具体的にイメージし、面接で確認する また、転職活動では「応募する求人の仕事内容を遂行している自分」をできる限り具体的にイメージし、面接で気になることを積極的に質問して確認しましょう。 このことには2つのメリットがあります。1つめは、きちんと仕事内容を確認しておくことで、業務への理解が深まり、入社後に「こんなはずではなかった」とギャップを感じるリスクを小さくできることです。40代の転職は、多くの方にとっておそらく最後の転職になります。ここでの失敗を避けるためにも、面接でイメージと現実のギャップを埋めておくことはとても重要です。 2つめは、その積極的な姿勢が企業から評価対象になることです。適切な質問は、前向きな意欲の表れとして好印象につながります。また、質問次第では、それが仕事能力の裏付けとなり、高評価にもつながるでしょう。 5.40代からのキャリアの選択にプロのアドバイスを このように40代からのキャリアの選択は、20代や30代のころの転職よりもより計画的に、より深く今後のキャリアを考える必要があります。 経験も積み重なり、20代や30代のころに比べれば考慮すべきことも増えるからこそ、どのように情報を整理し、情報の取捨選択をしていけばよいか、一人ではなかなか難しいこともあるでしょう。 40代からのキャリア選択にこそ、プロのキャリアコンサルタントのサポートは効果的です。プロの力をうまく活用しながら、もうあと20年、気持ちよく仕事ができる選択を見つけていきましょう。 その他参考記事:40代で仕事辞めたい、疲れたと感じる女性必見!今すぐできる対処法とおすすめの仕事5選(ママキャンMamCamp)

2026/01/28
人間関係・仕事に対する不安
入社3年目で仕事を辞めたい…転職するか迷った時の考え方

入社3年目で仕事を辞めたい…転職するか迷った時の考え方

大学を卒業して新卒入社し、3年以内に離職する割合は約3割。 3人に1人が3年以内に転職するこの割合は、30年くらい前からずっと変わりません。新卒入社する会社を決めたのは、まだ社会をよく知らない学生時代。その当時から、様々な経験を経て価値観も変わるなか、このタイミングで「仕事を辞めたい」「キャリアを見直したい」と思うのは自然なことかもしれません。 入社3年目、転職するか、このまま会社に残るか迷ったら、このように考えてみませんか。 1.「入社3年目の転職」について知っておきたいこと 「転職するか、会社に残るか」を判断する材料の1つとして、ぜひ知っていただきたいのが、「入社3年目の今、転職するというのはどういうことなのか?」ということです。 「転職」はいつでも自分が同じように評価されるわけではなく、またチャンスも同じようにあるわけではありません。その意味で、「入社3年目」は次の3つの点から、転職するには、キャリアチェンジもしやすい絶好のタイミングといえるのです。 第二新卒としての採用ニーズが高く、「未経験」でも転職OK! 明確な定義はありませんが、卒業後約3年以内の人材は中途採用では「第二新卒」として考えられています。そして、 ・新卒採用時に計画通りの採用ができなかった・早期離職者が出た・事業計画で新たな若手人材が必要になった・最初から新卒よりも第二新卒を採用する採用計画を立てている などの理由から、中途採用したいと考える企業は多くあります。 第二新卒の採用で企業が応募者に求めるのは、「やる気」や「ポテンシャル」、これから成長していく「将来性」や、自社の企業文化や風土に早く馴染んでいく「柔軟性」です。 つまり、中途採用といっても経験が問われるわけではなく、社会人としての基本スキルやビジネスマナーが備わっていれば、「この先どれだけ成長してくれそうか」という点で評価してもらえるのが、第二新卒としての転職の特徴。そのため、未経験の職種や業界への転職も実現しやすいのです。 これがあと1~2年もすると、ポテンシャルを評価されて転職する第二新卒として転職することは難しくなり、専門的な経験やスキルが求められるようになります。企業によっては、30歳未満を第二新卒枠として考えているケースもありますが、数は少なくなります。 迷っているうちに、タイミングを逃してしまうとは、まさにこのことです。キャリアチェンジをしたいならば、第二新卒として転職できるうちに転職しておいたほうが、希望を叶える可能性は高いといえるでしょう。 「入社3年目」ということが評価される 企業は、第二新卒を採用することに対し、次のように多くのメリットを感じています 【企業にとって第二新卒を採用するメリット】 ①基本的なビジネスマナーを備えているため、新人研修などの教育コストを省ける。②他社の経験がそれほど長くないので、自社の社風による教育が比較的容易(年次が高い社員の中途採用だと、他社でのやり方、社風が染みついていて、それが弊害となることもある)。③新卒採用のように、知名度やイメージだけで企業を選ぶことがないので、入社前後のギャップ問題が発生しにくい。④最初の会社を辞めているため、「次は頑張りたい」と前向きなことが多い。 このうち、①に関しては、入社1年目ではビジネスマナーに不安があることもありますが、入社3年目であれば、2年以上の社会人経験があることから、「基本的なビジネスマナーはできているだろう」と企業も評価します。 また、いくら新卒入社後約3年以内とはいえ、入社1年前後で退職してしまった人に対しては、「採用してもまた辞めてしまうのではないか?」ということが懸念されます。さらに、同じ「入社3年目」でも、今回が初めての転職ではなく2回目以降の転職の場合も、「この短期間に転職を繰り返しているのだから、採用してもまた辞めてしまうのではないか?」と躊躇してしまいます。 つまり「新卒入社した会社で、入社3年目」であることそのものが、「これから育成できる将来性があり、ビジネスマナーも問題なく、すぐに辞める心配もなさそう」という一定の評価対象になります。「まだ3年目だし、まだ何も実績やスキルがない」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その不安は全く必要ないでしょう。 2.転職を考えるほうがおすすめなケース このように「入社3年目」は、転職するには可能性が広がりやすいタイミングです。だからこそ、以下のような理由から「仕事を辞めたい」と考えている場合には、前向きに転職を検討するのもよいでしょう。 社風があわない 「仕事内容や待遇に不満があるわけではないけれど…」「特に嫌いな人や苦手な人がいるわけではないけれど…」なんとなく社風があわないという方もいらっしゃるでしょう。 この場合、転職を検討することを強くおすすめします。 社風は、どんなに頑張っても自分では変えられません。また入社当初からずっと感じている「社風がなんとなく合わない」という社風に対し、この先「まあ仕方ないか」と諦めることはあっても、「社風が合ってきた」と思う可能性はそれほど高くないでしょう。 一緒に働く人や、勤める会社の社風が自分に合うかどうかで、仕事に対する満足度は大きく変わります。一日のうちの長い時間を過ごし、これからもずっとそれが続く「会社」という環境が自分に合わないのはストレスになるばかりでなく、その環境では自分の能力を完全に発揮することも難しいでしょう。 環境を変えやすいうちに、自分が気持ちよく働ける環境に変えたほうがキャリア形成という点からも賢明です。 仕事が合わない、向いていない 入社したときからなんとなく思っていて、でも仕事を慣れたら変わるだろうと思っていたけれど、やっぱり3年たっても今の仕事が合わない、向いていない。 それでも「もう少しやってみれば…」と思う気持ちもあったからこそ、今まで頑張ってこられたのだと思います。 もし、異動の可能性があり、異動すれば問題が解消するならば異動希望を上司に相談するのがおすすめですが、「この会社では、どこに異動しても仕事が合わなそう、向いてなさそう」と思うならば、キャリアチェンジしやすいこのタイミングで転職を考えてもよいかもしれません。 入社3年目ともなれば、それなりの業務経験を重ねているはずです。そのなかでも、「やはり合わない、向いていない」と思うならば、思い切って興味のある違う業務、業界へ転職することで自分の新たな可能性が広がるでしょう。 今の会社ではできない「やりたいこと」がある 社会人経験を重ね、視野が広がり、「今の会社ではできない、他にやりたいことができた」「もっと興味のある会社・業界が出てきた」という方もいらっしゃると思います。 その場合は、本当に何もためらうことはありません。可能性を広げやすいこのタイミングを活かし、ぜひチャレンジしてみましょう。 待遇に不満がある 年収や残業時間、休日などもし待遇に不満がある場合も、このタイミングで転職を検討することをおすすめします。 人間関係や仕事内容に関する問題は、個人の努力で改善する可能性もありますが、会社全体の規定である待遇面は、個人の努力で改善できる余地は残念ながらありません。 もちろん、面接で「待遇を改善したいから転職したい」ということはできませんが、本音の転職理由では待遇面への不満は非常に多く、多くの人が待遇を改善するために転職しています。 いつか転職するつもりならば、可能性が広がりやすいタイミングを活かして転職するのが賢明といえるでしょう。 3.転職を踏みとどまるほうがおすすめなケース 「入社3年目」は可能性が広がりやすいことから、転職にはおすすめのタイミングではありますが、どんな状況でも転職したほうがよいわけではありません。 次のようなケースでは、転職は一旦踏みとどまったほうがいいかもしれません。 明確なキャリアプランは特にない 前述しましたが、企業が第二新卒に求めるのは「やる気」と「ポテンシャル」です。特に、この前向きな「やる気」を期待しています。その「やる気」とは、言い換えると「こういうことをやっていきたい」という明確なキャリアプランです。 そのため、「仕事を辞めたい」という不満はあっても、まだ次にやりたいことがわからない場合は、一旦転職は踏みとどまることをおすすめします。そしてまずは、「自分はどんな働き方をしたいのか?」「何がやりたいのか?」とこれからのキャリアプランを考えることから始めてみましょう。 やりたいことがわからない時に、どのようにキャリアプランを考えていけばよいのかについては、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9/ 異動することができれば、「辞めたい理由」が解消できる 企業も、採用した新卒入社社員には様々な経験を積んで成長してほしいと考えています。そのため、「2~3年経ったし、次の仕事を覚えてもらい、仕事の幅を広げてもらおう」「今の配属先よりも、もっと適性がある部署があるかもしれないから、チャレンジしてもらう」と、入社3~4年目は、新卒採用で配属された部署から人事異動が行われることもよくあるタイミングです。 異動も叶いやすいタイミングだからこそ、もし「仕事内容が合わない」「上司と合わない」という理由から「仕事を辞めたい」と思っていても、待遇面や社風に不満がないのであれば、まずは異動希望を出してみるのはいかがでしょうか。 もし上司との関係が良好であれば、正直に異動希望を伝えてみましょう。社内にやってみたい仕事があれば、その仕事がやりたい前向きな理由があれば、意外に叶えてもらえるかもしれません。上司に相談できるような状況ではない場合は、人事部に相談してみてください。もし社内に、異動希望を申請できる制度があれば利用してみましょう。 転職先の待遇面は、転職活動前に確認することはできますが、社風の確認はできないため、転職した後に「社風が合わない」「仕事のやり方が合わない」という状況も十分にありえます。今の会社の待遇面や社風に問題がないのであれば、転職でそれを手放してしまうのは少しもったいないかもしれません。 4.転職するかしないか、迷った時の対処法 「入社3年目」は転職するにはチャンスが広がるタイミングではありますが、自分は本当に転職したほうがいいのか、このまま続けたほうがいいのか、悩ましいこともあります。最後にそんなときの対処法をご紹介します。 友人に話してみる もし話せる友人がいるならば、ぜひ今の思いを聞いてもらいましょう。 このとき、友人に話をする目的は、アドバイスをもらうためではなく、「ただ話を聞いてもらうため」です。 社会人3年目の同年代の友人に聞いても、その人がキャリアに対して適切な情報を持っているとは限りませんが、自分の話を聞いてもらううちに、気持ちが整理され、すっきりし、自分で答えに気づくことができるでしょう。 これのように、自分で話した内容や自分の言葉をきいて、「自分はこう考えていたんだ」「こうやりたいんだ」と自分への理解が深まり、納得したりすることを、コーチング用語でオートクラインといいます。 誰かに話す、話を聞いてもらうことで、自分の中に気づきが起こります。それにより、今まで見えなかった自分のやりたいことや、キャリアプランも見えてくるのではないでしょうか。 転職エージェントに登録してみる 「誰かに話す」だけでも効果がありますので、それを友人ではなく、プロに聞いてもらうという方法もあります。その1つが、転職エージェントです。 転職エージェントに登録すれば、プロのエージェントが話を聞き、具体的な転職先を紹介してくれます。転職エージェントは転職を紹介するのが仕事なので、「転職ありき」ですべての話が進みますが、求人を紹介されても「転職するかどうかは、具体的な求人を見てから決める」くらいの気持ちでうまくつきあっていきましょう。 やりたいことがわからない場合、今、選択できる具体的な求人からキャリアプランを考えてみるというのも一つのやり方です。サービスは無料となりますので、「転職するかどうか迷っているけれども、どちらかというと転職には前向き」という場合には、賢く活用するとよいでしょう。 キャリアコンサルタントに相談してみる キャリアのプロという点では、転職エージェント以外にも、私たちのようなキャリアコンサルタントもいます。 キャリアコンサルタントと転職エージェントの最も大きな違いは、「転職前提かどうか」という点です。キャリアコンサルタントは、「本当に実現したいことは、どんな状態か?解決したいのはどんな問題か?本当は何がやりたいのか?」と、キャリアに対する自分の考えを整理するサポートを提供しています。 転職ありきではないので、具体的な求人を紹介することはありませんが、転職ありきではないからこそ、本当に自分自身にとってよい選択を見つけるサポートができるのが特徴です。 また、キャリアコンサルタントは、コーチングスキルを身につけたプロフェッショナルでもありますので、オートクラインもより効果的に進めることができます。だからこそ、話を整理していくうちに「考えてみたら、やっぱり今の会社で頑張ったほうがよさそうだ」とご自身で気づかれる方も多くいらっしゃいます。 「転職したほうがいいのか、今の会社を続けたほうがいいのか、本当にどっちにすべきかわからない」という場合には、まずはキャリアコンサルタントを活用して、自分の考えをすっきり整理してみてはいかがでしょうか。 「入社3年目」は選択の幅が広い時期だからこそ、どんな選択をするかが今後のキャリアに大きく影響します。あなたが納得した選択ができるよう、応援しています。

2021/04/15
人間関係・仕事に対する不安
入社4年目で仕事を辞めたい…そんな時に転職がおすすめなのはどんな人?

入社4年目で仕事を辞めたい…そんな時に転職がおすすめなのはどんな人?

入社4年目になってくると、仕事もある程度任され、同期にはリーダーになる人も出てくる時期です。新入社員の教育担当を任されたり、異動を経験したり、さらには自分よりも後に入った後輩が頭角を現してきたり…と、入社した当初から仕事や会社に対する理解、印象も随分変わっているでしょう。 だからこそ、この入社4年目のタイミングで仕事を辞めたいと感じる人も少なくありません。 もしあなたがキャリアチェンジを考え、違う環境で働きたいと思っているならば、20代後半に差し掛かるこの時期は、それを行動に移すのにちょうどよいタイミングとも言えます。 「仕事を辞めたいけれど、転職したほうがいいのかどうか悩ましい…」今そんな迷いを感じている方のために、今回は入社4年目で転職がおすすめなのはどんなケースで、今の会社を続けるほうがよいのはどんなケースなのか、ご紹介させていただきます。 1. 仕事を辞めたい時に入社4年目で転職するのがおすすめな人 大卒で新卒入社した場合、4年目というと27歳前後。1社で4年間勤め、ある程度のスキルと経験を身につけながらも、これからの成長の可能性が期待できるこの年代は、企業としても積極的に採用したい年代です。 社会人としての基本を身につけながらも、これから成長の余地があるこの年代は、未経験職種へのキャリアチェンジも実現しやすいので、これからの人生を考えたときに違う仕事がしたいと思うならば、今が絶好のタイミングといえるでしょう。 このような背景から、「辞めたい」と思う理由が次のようなケースでは、転職を前向きに検討してみてもよいかと思われます。 給与など会社の待遇に不満がある 仕事内容や職場の人間関係には特に不満がないけれど、給与や残業時間、年間休日など待遇に不満がある。この場合は、転職を前向きに検討することをおすすめします。 給与はその業界の利益率に影響され、会社の給与規定で定められているものなので、個人の努力でどうにかできる範囲には限界があります。今と同じような仕事でも、業界を変えるだけで年収アップが実現できることもしばしば。 そして残業時間や年間休日も、個人の努力では改善が難しいものです。 今後、結婚して子どもを育てたいというライフプランを希望している場合は、給与や残業時間、年間休日などはそのライフプランの実現しやすさに大きく影響します。 仕事内容や職場の人間関係に不満がなければ、今の環境を変えることにためらいはあるでしょう。お世話になった人や周囲の人に申し訳ないという気持ちもあるかもしれません。 しかし後で後悔しないためにも、自分の人生を第一に考え、転職しやすいこの時期に、待遇を変える転職を本気で検討したほうがよいでしょう。 4年やってみたけど、仕事に向いていない 入社して4年間、仕事を頑張ってきたけれど、やっぱり仕事に向いていない。この仕事を続けるのは無理なような気がする。そのようなケースも、キャリアチェンジがしやすいこのタイミングで、転職を考えたほうがよさそうです。 キャリアチェンジは、何歳になってもできるわけではありません。「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」というのは、イギリスの戦前の元首相・スタンリー・ボールドウィンの名言ですが、企業の採用ニーズに基づく転職では、ある年齢を超えると未経験職種へのキャリアチェンジは「遅すぎる」ということになり、格段に難しくなります。 入社4年目は、未経験へのキャリアチェンジがしやすいギリギリのタイミングです。今の仕事が向いていないのなら、「もう少しやってみよう」とは思わずに、このタイミングで真剣にこれからの新しいキャリアについて考えてみましょう。 人間関係が悪く改善の可能性が見込めない 職場で上司や同僚、先輩との人間関係がよくなく、今後も改善するのは難しそう…。人間関係の問題は、入社年次に関係なく、どの年代でも本音の転職理由の上位にランクインします。 ただ、人間関係はどの職場にもつきもので、転職先でも同じような人間関係の問題に直面しないとはいいきれません。 もし、「仕事を辞めたい」と今思っている理由が人間関係のストレスだけでなく、待遇や仕事内容などその他の理由もあるならば、転職を積極的に検討したほうがよさそうですが、待遇や仕事内容に不満がないのならば、今の職場でもう一度、人間関係改善を探ってみるのも一つの方法です。 特に、上司と合わないときの対処法や考え方については、こちらのコラムでご紹介していますので、参考にしてみてください。 ⇒「上司と合わないから辞めたい!でもこのまま辞めていい?」 異動の可能性が低い、社内にやりたいことがない やりたいことは社内にあるけれど、今の職種から異動できる可能性が限りなく低い。もしくは、今の仕事に魅力を感じず、社内を見渡してもやってみたいと思える仕事がない。そのようなケースも、今の会社を続けることに捉われず、転職も視野にいれながらこれからのキャリアを考えてみることをおすすめします。 「社内にはやりたいことがないけれど、かといって他に何がやりたいのかわからない」という方も多いですが、具体的な求人情報をみていると「あ、自分がやりたいのはこういうことかも」と思える求人に出会うこともあります。その求人から、これからの自分のキャリアプランが見いだしてもよいでしょう。 また、私たちのようなキャリアコンサルタントを活用いただき、キャリアの棚卸や自分のキャリアに対する考えを整理することで、やりたいことが見えてくることもあります。 「やりたいことが今の環境にはない」ことがわかっているなら、今を変える行動を起こしてみましょう。 入社してからずっと、このままでいいのか迷っていた 「今すぐ辞めたい」というほど切羽つまっていないけれど、なんとなく社風が合わない。なんとなく、人間関係がしっくりこない。なんとなく仕事が面白くない。そんな「ちょっとした違和感」をずっとあり、入社してからずっとこのままでいいのか迷っていた…。そんな方もいらっしゃるでしょう。 「辞める」という行動を起こすほどではないけれど感じていた違和感が、もし4年経っても続いているならば、それはこの先解消される可能性は低いかもしれません。 1日に多くの時間を費やす仕事や職場の環境に、違和感を持ちながらこのまま働き続けるのはもったいないことです。気持ちよく働ける職場であれば、自分の能力はもっと発揮できます。チャンスを広げやすいこのタイミングに、本気で自分の将来と向き合い、転職を考えてみてはいかがでしょうか。 他にやりたいことがある このタイミングで転職するのがおすすめなケースの最後は、他にやりたいことが明確な場合です。 この場合、本来なら何も迷う必要はありません。どんなことであれ、今はチャレンジするのにベストなタイミングです。私たちキャリアコンサルタントも、そのチャレンジを全力で応援します。 しかし、それでも迷いがあるとすれば、それは現在の会社のステイタスや給与、福利厚生などの待遇のよさなどが、「これを失ってもいいのか」とあなたを引き止めているのではないでしょうか。 だとすれば、今は自分の人生にとって何が一番大事なのか、しっかり考えるタイミングかもしれません。やりたいことにチャレンジすることも、安定した待遇もどちらも大切ですが、もしどちらかしか選べないのならば、どちらを選ぶことが自分にとって後悔のない選択なのか、自分の気持ちに向き合う必要があります。 他にやりたいことがあるならば言うまでもなく転職がおすすめですが、もし少しでも迷いがあるならば、転職で後悔しないように、ここで自分のキャリアプラン、ライフプランを整理してみましょう。 2.辞めないことを前提に考えてみるのがおすすめな人 一方、「辞めたい」と思う理由によっては転職ではなく、今の会社で今の状況を改善できることを模索したほうがよいケースもあります。それも確認しておきましょう。 4年目なのに仕事ができない 入社4年経っても仕事ができず、同期や後輩が業績を上げて評価されていくのが辛い。4年目なのに、注意されてばかりで辛い。こうした状況が「仕事を辞めたい」と思う理由の場合、あなたは仕事に対して自信を失っている状況ではないかと思います。 そのような場合、転職ではなく今の環境でまずは少しでも自分の業務に自信が持てるように頑張ってみることをおすすめします。 なぜなら転職活動での評価は、職務経歴書に書いたキャリアだけでなく面接での印象が大きく影響します。自分に自信があるときと自信がないときでは、面接での顔の表情や態度、声の大きさなどが異なりますので、面接官に与える印象も大きく変わります。いい転職をしたいならば、「自分はこれだけのことをやってきた」と胸を張れることはとても大切なのです。 何も「ずっと今の会社にいたほうがいい」というわけでも、「他の人と比べて高い業績をあげてから」というわけでもありません。この数ヶ月から1年くらいの間に、自分自身「これだけは成長した」と胸を張れることを作り、企業がより高く評価してくれるような自分になってから、もう一度転職を考えてみるのはいかがでしょうか。 その状況をどのようにつくっていくか、はこちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 「仕事ができない…つらい時にはこう考えてみませんか?」 仕事に飽きた 「仕事が飽きた」「仕事にマンネリを感じている」ことが、「仕事を辞めたい」理由になっていることもあります。それはつまり、その仕事ではもう成長を感じられない、発展を感じられないということでしょう。 人間関係など他の理由もあるならば転職を考えるのもよいですが、他に理由がないならば、今の環境で新たな成長の機会を創り出せないか探ってみることをおすすめします。「仕事の幅を広げたい」「新しいことにチャレンジしたい」と上司に伝え、今の職場でマンネリを打破する新しい機会が作れないか、交渉してみましょう。 仕事の機会を自分で広げる交渉力が身に付くと、自分のキャリアを自分で形成できるようになります。社会人として持っていると役立つ能力なので、今をその力を磨く機会としてみてはいかがでしょうか。 もちろん、交渉してみても様々な状況により、今の職場では新たな機会を創り出せないこともあります。その時には、心置きなく転職活動を始めましょう。 3.辞めたい理由が漠然としているときの対処法 会社のことも仕事のことも、そして社内の人間関係も理解が深まり、環境にも慣れ、異動がなければマンネリも感じ始める、あるいはマンネリを感じ始めて少し時間が経ってくるのが「入社4年目」です。また、20代も後半に差し掛かり、自分のキャリアはこれでいいのか?という疑問も浮かんでくる頃でしょう。 「辞めたい」のは、特定の理由があるからではなく、なんとなく今の会社への思いや仕事への気力が薄れ、漠然とした思いからという方もいらっしゃいます。そんな「なんとなく、辞めたい」場合は、転職を考えるよりもまずはこんなアクションから始めてみましょう。 プライベートでもいいので、自分の世界を広げてみる 同じ毎日の繰り返しに対して感じるマンネリ感は、「仕事を変える」のではなく、「仕事以外の時間の使い方を変える」ことでも解消できます。 新しい習い事や、ボランティアやプロボノ活動、運動や料理など、この機会にプライベートで何か新しいことを始めてみるのはいかがでしょうか。 コロナの影響でオンラインでできることも増えているので、今は新しいことを気軽に始めやすくなっています。自分の生活で新しいことが始まると、それ以外のことに対する気持ちも変わってきます。プライベートが変わることで、仕事は変わらなくても「仕事に対する見方」「仕事に対する姿勢」が変わることはよくあります。 そして「仕事に対する見方」や「仕事に対する姿勢」が変わることで、今の仕事でも新しい気づきや可能性が広がることもあるでしょう。 自分のキャリアプランを整理してみる 漠然とした思いを整理するために、仕事を辞めるか辞めないかはさておいて、これから自分はどうしたいのか、ここで立ち止まって自分のキャリアプランを整理してみることもおすすめです。 漠然とした不安は、自分がこれからどうしたいのかわからないという思いから生まれてきます。自分はどんなキャリアを歩みたいのか、どんな働き方をしてどんな人生を歩みたいのか、キャリアプランが見えてくれば、自分が何をすればいいのかも見えてくるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボに「辞めたい」と相談にいらっしゃる方のなかにも、「現状を見直すこと」で「辞めたい」と思う本当の理由が見えてきて、それが辞めなくても解決できることに気づく方も多くいらっしゃいます。「辞めたい」と思ったときこそ、その「辞めたい」の裏にある本当の不満に目を向けて、それを根本的に解決できるように歩みを進めていきましょう。

2021/03/31
人間関係・仕事に対する不安
転職したけどもう辞めたい!入社3ヶ月で辞めるメリットとデメリット

転職したけどもう辞めたい!入社3ヶ月で辞めるメリットとデメリット

転職して新しい会社に入社して3ヶ月も経っていないけど、仕事が合わない。仕事ができない。社風が合わない。聞いていた仕事と違う。職場の人間関係がどうもうまくいかない…。 すべての転職が思い通りにいくとは限りません。転職したものの、早々に「もうこの会社を辞めたい…」と思ってしまう人は意外に多いものです。しかし、一方で、入社したばかりの会社をすぐに辞めてしまっていいのかという迷いもあるでしょう。 そんなときには、一度冷静に「3ヶ月で会社を辞めるメリット・デメリット」を考えてみませんか。このまま辞めるにしても続けるにしても、その決断で後悔しないために、今の状況を客観的に捉えてみましょう。 入社3ヶ月で辞めたくなる原因とは? 「入社して3ヶ月」は、新しい職場や仕事内容、人間関係にも少しずつ慣れてくる時期です。転職当初の緊張がほぐれ、少しずつ落ち着いて周囲が見えてくると、自分に合う、合わないといったことも見えてきます。 キャリア・コンサルティング・ラボの相談内容でも、そうしたタイミングで転職したばかりの会社を辞めたくなってしまうのは、主に次のような原因が多いようです。 「仕事内容が聞いていた内容と違っていた」 転職前に求人情報や面接で確認したはずの仕事内容が、実際に配属してみたら異なっていることがあります。 ・仕事が思っていた業務内容だったけど、こんなに大変だとは思わなかった。・思っていた内容と異なっていた。・思っていたよりも残業が多かった。休みが取れない。・思っていたよりも簡単すぎてつまらない。 など、「聞いていたのと違っていた」には様々なパターンがありますが、「この仕事がやりたい」と思って転職しただけに、「こんなはずではなかった」というギャップの大きさが、「もう辞めたい」という気持ちの大きな原因になってしまうケースです。 「転職前にイメージしていた社風と違っていた」 転職前にはなかなかわからないのが「社風」です。今は口コミサイトもあるので、「だいたいの社風」をイメージすることはできますが、それでも配属先の職場の社風が、求人情報や面接の時の面接官から受けた印象とは全く異なっていた…ということもあります。 採用担当者は、その会社でも特に印象のよい社員が担当していることも多いので、採用担当に対していい印象を持っていたけれど、実際の職場は全く違う雰囲気だった…ということも大いにあるでしょう。 ・自由な社風だと思っていたけれど、意外に堅苦しかった。・スピード感があると思っていたけれど、実際はいろいろと根回しや確認が必要だった。・カジュアルな社風だと思っていたけれど、堅苦しい感じだった。 など、思っていた社風とは異なり、それが自分にとっては望ましくないものだった場合、早いうちに辞めた方がいいのでは、と考える方も少なくないようです。 「仕事をやってみたら、自分には向いていなかった」 仕事内容に対する理解は間違っていなかったけれど、実際にやってみたら自分には向いていなかった、ということもあります。 特に、今までとは異なる業界や、今までとは少しでも違う職種への転職だと、今まで経験がなかった分だけ、このような現実に直面する可能性も高くなります。 全くの未経験ではなく、「個人営業から法人営業に転職した」「ベンダーSEから社内SEに転職した」というような近しい職種の場合でも、職種に求められる適性は異なりますので、「実は自分には向いていなかった」と経験してみて気づくこともあるでしょう。 「職場の同僚・先輩・上司とうまくやっていけそうな気がしない」 新しい職場にどんな人がいるのか?だけは、転職前にはわかりません。仕事内容や待遇などには満足していても、配属先の職場の同僚や先輩、上司と合わない、この先うまくやっていけそうな気がしないというリスクも転職にはつきものです。 転職入社直後の1~2ヶ月は、「まだ慣れないせいでは…」と思いつつ、いい関係を築こうと努力してみても、3ヶ月目になると「これは無理かもしれない…」と辞めたくなるほどのストレスが溜まってしまう人もいます。 辞めるメリット1:自分の気持ちに正直に生きられる では、このタイミングで仕事を辞めることにどんなメリットとデメリットがあるのか、整理してみましょう。 今仕事を辞めるメリットは、何といっても自分の気持ちに正直に生きられることです。 「辞めたい、もう無理」「こんなことなら、転職するんじゃなかった」 そんな思いを抱えたままでは、今の職場や仕事に対してもなかなか前向きになれないでしょう。 転職した会社を3ヶ月で辞めた後の転職活動は、間違いなく厳しいものになります。しかし、「もう無理」という自分の気持ちに正直に生きることはできます。それでもう一度前向きになることができるなら、今の「辞めたい」という気持ちを大切にするというのも大切な選択になるでしょう。 辞めるメリット2:合わない仕事や職場で働くストレスから解放される 3ヶ月で辞めたいと思ってしまうような仕事や職場、あるいは上司や同僚は、今あなたにとって相当なストレスになっていることでしょう。 今仕事を辞めれば、少なくともそのストレスから解放されます。我慢をすることも大切ですが、我慢をし過ぎてしまったために、うつ病になってしまう、体を壊してしまうなど、心身に影響が出てしまっては、元も子もありません。 我慢をすることや、現状を乗り越えていくことも大切ですが、我慢をし過ぎないこともまた大切です。自分の心と体を守るために、時にはストレスから逃れる早い決断が必要なこともあります。 辞めるデメリット1:「仕事を3ヶ月で辞める人」という評価がつく 3ヶ月で辞めるメリットもありますが、今あなたが迷っているように、3ヶ月で辞めることについては、デメリットのほうが多くあります。 「転職して入社した会社を3ヶ月で辞めた」経歴は、次の転職活動の際に履歴書に記載する必要があります。面接をする企業は、3ヶ月で仕事を辞めたあなたに対し ・社会人として仕事に対する責任感がないのではないか。・少しでも嫌なことがあったら、またすぐに辞めてしまうのではないか。・本人に何か問題があるから周囲とうまくやっていけないのではないか。・人生に対する考えが甘いのではないか。・後先のことを考えたり、物事を深く考えたりする力がないのではないか。・ストレス耐性の極めて低いのではないか。 という懸念を持ちます。つまり採用するには「また辞めてしまうかもしれないリスクが極めて高い人」であり、厳しいようですが、よほどの理由がなければ「採用したくない人」という評価になってしまうのです。 もしあなたが「第二新卒」といわれる20代半ばの年代ならば、「まだ社会人経験が浅いから仕方がない」と思ってくれる企業もあるかもしれません。その場合でも、「なぜ3ヶ月で辞めたのか?」「そこから何を学んだのか?」「今回の転職はその時と何が違うのか」など、次の転職先の企業の面接官が納得できるように説明する必要があります。 20代後半以降の年齢であれば、「転職した会社を3ヶ月で辞めた」ことに対する評価はあなたが今思っている以上に厳しいものとなり、次の転職活動では、その状況を説明するチャンスすらなかなか得られないのが現実です。次の転職活動は、相当厳しい状況からのスタートになると心得ておきましょう。 辞めるデメリット2:大手企業や有名企業への転職は難しい 次の転職活動は、そうした厳しい評価からのスタートになりますので、応募者が集まるような大手企業や有名企業、条件のよいホワイト企業に採用されるのは難しくなってしまうのも現実です。 企業にとって、採用活動はタダではありません。転職サイトや転職エージェントなどの採用活動費、採用担当者の人件費を費やして、中途採用を行っています。もし採用した人がすぐに辞めてしまったら、そこに費やしたコストが無駄になってしまいます。そのため、採用した以上は、すぐに辞めることなく、できる限り長く働いてほしいのが本音です。 そのため、中途採用では「入社したら長く働いてくれそうか」というのも重要な採用基準の1つとなります。「転職した企業を3ヶ月で辞めてきた」場合、これを満たすことができません。その結果、よほど特筆すべき実績や高いポテンシャルがない限り、他の応募者との比較検討したときに採用の優先順位が下がってしまうのです。 「今回の転職で失敗したから、次はいい企業を」と思うのは当たり前の心情ではありますが、残念ながら多くの応募者が集まるようないい企業に応募しても、非常に厳しい戦いになる可能性は高いです。 転職アドバイスをしていると、入社後数ヶ月で辞めてしまったために、その後になかなかよい企業に採用されず、転職の度に条件や待遇、働く環境が悪くなってしまう「負のスパイラル」に陥っている人をよく見かけます。 短期間で会社を辞めてしまった人に対する企業の目は、残念ながら決して寛大ではなく、将来的に負の影響が大きい可能性が高いことも理解しておきましょう。 辞めるか続けるか、迷った時の判断ポイント このように「入社後3ヶ月で辞める」ことには、自分の気持ちを大切にし、目の前のストレスから解放されるというメリットはあるものの、デメリットも大きいのも事実です。そのメリットとデメリットの間で、辞めるか続けるか迷ったときには、次の3つをポイントに状況を判断してみましょう。 話を聞いてアドバイスをしてくれる人はいるか? 新しい職場の上司や先輩社員など、周囲に今の状況を話せる人はいるでしょうか。もし、話を聞いてくれそうな人がいるならば、ぜひ勇気を出して相談してみましょう。 特に、「仕事が合わない」「思っていた仕事内容と違っていた」という場合、入社3ヶ月ではまだあなたが任される仕事の一部だけであり、これから業務が広がる可能性もあるので、「合わない」「仕事内容が違っていた」と決めつけるのは早いかもしれません。 また、新しい職場に話ができそうな人がいない場合には、ぜひ私たちキャリアコンサルタントをご活用ください。 キャリアコンサルタントは、転職エージェントと異なり、キャリアや仕事に関する悩みや相談全般へのアドバイスやサポートを行っています。今の職場の状況、仕事内容、あなたが本当はやりたかった仕事内容などをお伺いしながら、どうするのが一番よいのか選択肢を整理し、あなた自身が意思決定をするお手伝いをさせていただきます。 経済的なリスクはないか? もし辞める際には、経済的なリスクがないか?を考える必要もあります。自己都合の場合、失業給付が自分の口座に入金されるのは、約4ヶ月後となります。 入社後3ヶ月で辞めてしまった場合、転職活動が難しくなることから、次の転職が決まるまで転職活動が長期化することも視野にいれ、生活費の算段もしておきましょう。 「あと数か月だけ」と思ったら頑張れそうか? 短期間で辞めるデメリットは大きいですが、かといっていつまでもこの職場で我慢しなければいけないわけではありません。勤務期間が1年以上になれば、上記で紹介したデメリットは、ほぼなくなります。 「入社して3ヶ月で辞めた人」と「1年は働いた人」のこの9ヶ月の差は、とても大きいのです。「1年、時間を無駄にする」と思うかもしれませんが、この1年は無駄にはなるどころか、短期間で仕事を辞めるデメリットをなくす時間になってくれます。そして、3ヶ月で辞めることに比べれば、この1年がキャリア的にマイナスになることはおそらくありません。 もし「あともう数ヶ月だけ」と思えば頑張れるなら、もう少しだけ続けてみるのも得策でしょう。 ストレスの元となる嫌な仕事や職場を辞めたい、そんな気持ちで毎日がどんよりと重苦しいものになってしまっているかもしれません。辞めればそんな生活から解放されて、楽になるのではないかと思うでしょう。 しかし、解放されて楽になるのは一時的なものです。仕事を短期間で辞めることにはそれなりのデメリットが伴います。それでも、デメリットを知っておけば少なくとも「こんなはずではなかった」と思うことはなく、厳しい状況も「想定の範囲内」で対処していくことができます。 どうしたらいいかわからなくなってしまったら、ぜひ私たちにご相談ください。辞めるにしても、続けるにしても後悔のない選択ができるよう、サポートさせていただきます。

2021/03/30
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%84%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9B/ 理由2: 10年やったけど仕事が向いていない 一方、仕事ができないのではなくて、それなりにはこなせるけれど、なんとなく「仕事が向いていない」「仕事におもしろさ、やりがいを感じない」ということもあるでしょう。 一般的に、10年も勤めるとその会社でのキャリア(職種、専門性)はおよそ固まってきます。今会社から求められていて、今後もおそらくこの道を進むであろうと思われる仕事に、興味を持てない。自分では向いていないと感じてしまう。そんな時に、今の状況から「違う場所」を求めてしまうのは自然なことでしょう。 この「仕事が向いていない」と感じる理由も、大きく2つあります。その業務を行うのに環境である社風が自分に合っていないがために「向いていない」と感じてしまうケースと、本当にその業務が向いていないケースです。 前者の場合は転職することで、自分に合う社風や環境に変えることができるでしょう。ただ、社風や環境などについては「転職前に思っていたイメージと異なっていた」ということも往々にしてありますので、転職活動ではしっかりとリサーチを行うことが重要です。 後者の場合、つまり「本当にその業務が向いていない」場合は、今から未経験の業務にチャレンジすることになります。入社10年目の社会人から中途採用の応募があれば、企業は一般的にそれまで身につけたスキルや経験を評価して採用します。「今までの業務が向いていないから」ということは、そのスキルや経験ではない、未経験の分野へのチャレンジとなります。 30代前半で未経験の分野に挑戦するのは、もちろん不可能ではありませんが、かなり高いハードルです。 少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2025/05/22
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やってられない!職場に嫌気がさしたときにおすすめの3つの行動

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新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 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少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2020/05/22
仕事と家庭との両立について
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新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 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少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2025/11/05
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%84%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9B/ 理由2: 10年やったけど仕事が向いていない 一方、仕事ができないのではなくて、それなりにはこなせるけれど、なんとなく「仕事が向いていない」「仕事におもしろさ、やりがいを感じない」ということもあるでしょう。 一般的に、10年も勤めるとその会社でのキャリア(職種、専門性)はおよそ固まってきます。今会社から求められていて、今後もおそらくこの道を進むであろうと思われる仕事に、興味を持てない。自分では向いていないと感じてしまう。そんな時に、今の状況から「違う場所」を求めてしまうのは自然なことでしょう。 この「仕事が向いていない」と感じる理由も、大きく2つあります。その業務を行うのに環境である社風が自分に合っていないがために「向いていない」と感じてしまうケースと、本当にその業務が向いていないケースです。 前者の場合は転職することで、自分に合う社風や環境に変えることができるでしょう。ただ、社風や環境などについては「転職前に思っていたイメージと異なっていた」ということも往々にしてありますので、転職活動ではしっかりとリサーチを行うことが重要です。 後者の場合、つまり「本当にその業務が向いていない」場合は、今から未経験の業務にチャレンジすることになります。入社10年目の社会人から中途採用の応募があれば、企業は一般的にそれまで身につけたスキルや経験を評価して採用します。「今までの業務が向いていないから」ということは、そのスキルや経験ではない、未経験の分野へのチャレンジとなります。 30代前半で未経験の分野に挑戦するのは、もちろん不可能ではありませんが、かなり高いハードルです。 少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2025/05/22
仕事と家庭との両立について
育休明けで「迷惑」と言われてしまう人の5つの特徴

育休明けで「迷惑」と言われてしまう人の5つの特徴

新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%84%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9B/ 理由2: 10年やったけど仕事が向いていない 一方、仕事ができないのではなくて、それなりにはこなせるけれど、なんとなく「仕事が向いていない」「仕事におもしろさ、やりがいを感じない」ということもあるでしょう。 一般的に、10年も勤めるとその会社でのキャリア(職種、専門性)はおよそ固まってきます。今会社から求められていて、今後もおそらくこの道を進むであろうと思われる仕事に、興味を持てない。自分では向いていないと感じてしまう。そんな時に、今の状況から「違う場所」を求めてしまうのは自然なことでしょう。 この「仕事が向いていない」と感じる理由も、大きく2つあります。その業務を行うのに環境である社風が自分に合っていないがために「向いていない」と感じてしまうケースと、本当にその業務が向いていないケースです。 前者の場合は転職することで、自分に合う社風や環境に変えることができるでしょう。ただ、社風や環境などについては「転職前に思っていたイメージと異なっていた」ということも往々にしてありますので、転職活動ではしっかりとリサーチを行うことが重要です。 後者の場合、つまり「本当にその業務が向いていない」場合は、今から未経験の業務にチャレンジすることになります。入社10年目の社会人から中途採用の応募があれば、企業は一般的にそれまで身につけたスキルや経験を評価して採用します。「今までの業務が向いていないから」ということは、そのスキルや経験ではない、未経験の分野へのチャレンジとなります。 30代前半で未経験の分野に挑戦するのは、もちろん不可能ではありませんが、かなり高いハードルです。 少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2026/02/19
転職について
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

新卒入社して10年目。30歳を超えてくると、この会社での自分のポジション、自分への評価、そしてキャリアプランなども見えてくる時期です。いろいろなことが見えてくるからこそ、仕事や職場の人間関係など様々な理由から、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 その思いのままに、仕事を辞めた方がいいのか。それとも、今の会社で続けることを考えなおした方がいいのか。今迷っているならば、このように考えてみませんか。 1.今の会社でできることを考える~仕事を辞めたい理由別の対処法 クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターが行った転職事情に関するアンケート調査(2021)によると、30代では転職経験のある人が54%と、「2人に1人」が転職しています。 転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒で入社してから10年間、同じ会社で勤めてきただけに、いざ仕事を辞めることには少し抵抗を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、いくら転職が当たり前の世の中とはいえ、なんでも「転職したほうがいい」というわけではありません。 特に、「仕事を辞めたい」と思うような理由が以下のような場合、すぐに転職することがベストな選択とは言い難いことが多くありますので、まずは今の会社でできることを考え、それを実践してみることをおすすめします。 30代は、現場の改善や課題解決を求められる年代でもあります。結果的に転職を選ぶことになったとしても、「嫌だと思ったから辞めた」ではなく、「状況を改善できることを試してみて、それでもダメだった」という「改善策を行動に移した」という経験は、転職活動でも評価されるでしょう。 理由1: 10年経っても仕事ができない 10年経っても仕事ができない…。同期や後輩と比べてそう感じてしまう状況を変えるために、「もう仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 実はこの「仕事ができない」の背景には2つの原因が考えられます。 1つめは、仕事の能力がないわけではなく、あなた自身が仕事を通じて提供している価値が、会社の評価基準と合っていない場合です。たとえば、 ・仕事のスピードを重視する会社なのに、あなたはミスがないように丁寧に行っている。・言われたことを確実にすることが求められる社風なのに、よく提案してしまう。 というケースです。この場合は、「仕事ができない」わけではなく、ただ「評価基準が違う」だけです。 入社10年目ですから、会社の評価基準についてはすでに十分に理解していることでしょう。もしそれでも、その会社の評価基準に合わせていくことに抵抗を感じ、「会社の評価基準と、自分が大切にしたい仕事のやり方は合わない」ということならば、早めに自分のやり方を評価してくれる価値観を持つ企業へ転職したほうがよいかもしれません。 企業が変われば、評価基準も変わり、自分への評価も変わります。自分に合った転職先を選ぶことができれば、転職と同時に「仕事ができない」と感じてしまう状況も変わる可能性が高いでしょう。 2つめは、社会人10年目として求められるスキルや知識を身につけていない場合です。ミスが多い、言われたことを忘れてしまうなどもこれに当てはまります。 このケースは、「仕事ができない」からといって、転職することはあまりおすすめできません。転職先の企業も、社会人10年目を中途採用するとなれば相応の経験と、入社後に即戦力として活躍することを求めます。社会人10年目の中途入社者を「1から育てます」という企業はなかなかありません。10年間働いて慣れた環境でも「仕事ができない」のに、新しい環境ならば「仕事ができる」ようになると考えるのは、あまり現実的ではないでしょう。 このケースに当てはまるならば、まずは今の会社、今の職場で「仕事ができるようになった」と自信がつくまで頑張ってみることをおすすめします。何も大きな業績を上げる必要はなく、自分で何か1つでも自信が持てることをつくることが大切です。 いずれ転職するにしても、自信がある状態で転職活動するのと、「仕事ができない」という自信がない状態で転職活動するのでは、あなたに対する印象も評価も大きく変わります。今の職場で何をどのように試してみるのがよいのか、詳しい対処法は、こちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%84%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9B/ 理由2: 10年やったけど仕事が向いていない 一方、仕事ができないのではなくて、それなりにはこなせるけれど、なんとなく「仕事が向いていない」「仕事におもしろさ、やりがいを感じない」ということもあるでしょう。 一般的に、10年も勤めるとその会社でのキャリア(職種、専門性)はおよそ固まってきます。今会社から求められていて、今後もおそらくこの道を進むであろうと思われる仕事に、興味を持てない。自分では向いていないと感じてしまう。そんな時に、今の状況から「違う場所」を求めてしまうのは自然なことでしょう。 この「仕事が向いていない」と感じる理由も、大きく2つあります。その業務を行うのに環境である社風が自分に合っていないがために「向いていない」と感じてしまうケースと、本当にその業務が向いていないケースです。 前者の場合は転職することで、自分に合う社風や環境に変えることができるでしょう。ただ、社風や環境などについては「転職前に思っていたイメージと異なっていた」ということも往々にしてありますので、転職活動ではしっかりとリサーチを行うことが重要です。 後者の場合、つまり「本当にその業務が向いていない」場合は、今から未経験の業務にチャレンジすることになります。入社10年目の社会人から中途採用の応募があれば、企業は一般的にそれまで身につけたスキルや経験を評価して採用します。「今までの業務が向いていないから」ということは、そのスキルや経験ではない、未経験の分野へのチャレンジとなります。 30代前半で未経験の分野に挑戦するのは、もちろん不可能ではありませんが、かなり高いハードルです。 少しでも実現可能性を高めるには、「なぜそれがやりたいのか?」「今での経験がどのように活かせるのか?」「キャリアチェンジするために、どんな努力をしているのか?」など、転職先の企業が納得できるようなストーリーを転職活動で伝える必要があります。 より万全の準備が必要となりますので、自分の今までの経験を整理し、 ・どのような強みがあるか・今まで培った強みが今後のキャリアプランにどう活かせるのか・なぜ今までとは違うことがやりたいのか など、きちんと整理してから転職活動を始めましょう。 理由4:10年働いたけど、管理職になりたくない 近年、キャリア・コンサルティング・ラボで増えているのが、この「会社から管理職になることを求められているが、自分は希望していないので辞めたい」というご相談です。 管理職への昇進を求められているということは、今までの業績や仕事に対する姿勢が評価されているからこそであり、会社にとってもあなたは大切な人材だということです。 そうした「自分を評価してくれる環境(=仕事がやりやすい環境)」を手放してしまうのは、一方でもったいないことでもあります。あなたを評価している会社は、あなたの要望にも耳を傾けてくれる可能性は高いので、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか。 このときは、「管理職になりたくない」ではなく、「自分は、管理職になるのではなく、こういうキャリアプランを描いている」という前向きな方向で話し合ってみることをお勧めします。そのキャリアプラン次第では、上司も納得してくれるかもしれません。 ただ、「管理職になりたくない」からといって転職しても、今の会社で管理職を打診されるほど能力があるあなたですから、転職先でも数年後には管理職への昇進を打診される可能性は高いと思います。 年齢が高くなれば、能力がある人材に後輩を指導・育成してほしいと考えるのはどの企業も同じです。その時に「自分には後輩の育成・指導を任せるよりも、他の仕事を任せた方が、企業にとってもメリットがある」と企業が思えるようなキャリアプランがあれば、企業は「ではそれを進めてほしい」となります。 「管理職になりたくないから、仕事を辞めたい」と思ったときには、この機会に一度、管理職にならないキャリアプランについて整理してみてはいかがでしょうか。 理由5:10年働いたけど将来が見えない 「10年働いたけれど、今の会社の将来が見えない」「この企業で働く自分の将来が見えない」という思いが、「仕事を辞めたい」の原因になっていることもあるでしょう。 「会社の将来が見えない」と思うと、会社を見捨てたくなる気持ちはわかります。しかし、転職先の企業からみれば、あなたはその「将来が見えない会社」の中堅社員です。20代の若手社員ではなく、10年目の社員だからこそ、転職先の企業からは「その状況を変えるために、何をしたのか?」ということも問われます。 「会社の将来が見えない」と感じたら、「会社の将来のために、自分は何ができるか」「自分にできることはないのか」という視点で一度考え、10年目の中堅社員として上司や社内に対してアクションを起こしてみましょう。たとえそれがうまくいかなかったとしても、アクションを起こした後のあなたの言葉には今よりも力強さが加わり、転職先からも今よりも高く評価されるはずです。 一方で、「この企業で働く自分の将来が見えない」という、「会社」ではなくて、この会社での「自分」の将来が見えない方もいらっしゃるでしょう。自分よりも10年、15年上の先輩社員をみて、そこに自分がなりたい姿が思い描けないようなケースです。 その場合は、まずはどんな自分の将来が見たいのか、自分の希望を整理してみましょう。 「自分の将来が見えない」のは、ただ今は知らないだけで、本当は自分が希望しているもの、あるいはそれに近い状況ならば、転職しなくても今の会社で実現できるということもあります。 転職を本格的に考えるのは、自分の将来のプラン、どうなりたいのかなどを具体的に描き、それが今の環境で実現できるのかどうか上司と話し合ってみてからでも遅くないでしょう。 理由6:上司とうまくいかない 上司との人間関係は、本音の転職理由に入っていることが多いです。入社年次に関わらず、一緒に仕事を進め、自分の仕事を評価する上司とうまくいかないのは、大きなストレスになるでしょう。 入社して10年目ともなれば、そこそこ合わない程度の上司であれば、「うまくやり過ごす方法」も身につけていらっしゃるのではないかと思います。そんなあなたが、今、上司とうまくいかないことが「仕事を辞めたい」という気持ちに至るほど、上司との人間関係にストレスを感じているというのは、おそらくよほどの状況なのでしょう。 10年間勤務し、直属の上司以外の同僚や、他部門の上司(以前お世話になった上司など)との関係が良好ならば、あるいは現在の仕事内容や待遇に特に不満がないならば、まずは、「上司との関係を改善する」か「異動を希望し、上司から離れる」方法はないか、検討してみるのはいかがでしょうか。 合わない上司との関係改善の方法はこちらのコラムで詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。 →上司と合わないから辞める!の前にできること・すべきこと 「異動を希望して、上司から離れる」方法については、もし社内に異動希望を申請できる制度があるならば、ぜひ活用しましょう。そのような制度がない場合は、人事部や以前お世話になり、話がしやすい元上司に相談してみてください。 一般的に異動希望は「異動先の部署で〇〇がやりたい」という前向きな希望ベースのほうが叶いやすいですが、元上司が信頼でき、あなたを理解してくれる人物ならば、「上司と合わない」という本音を打ち明けてみてもいいかもしれません。あなたの状況が改善できるように、会社の状況に合った方法で力になってくれるでしょう。 2.転職の可能性を考える①10年目の社会人への、企業からの評価を知っておく 「辞める」「辞めない」を決める前に、もし転職活動をしたら入社10年目の社会人に対して、企業はどのような評価をするのかも確認しておきましょう。 10年目の転職は有利?不利? 10年目の転職は、有利なのか?不利なのか? 転職希望者としては、最も気になるこの問いに対して、ネットを検索すれば様々な意見や体験者の声があります。「実際どっちなんだ?」と思ってしまうかもしれません。本当のところはケースバイケースとなりますが、あえてわかりやすく言えば、 ・今までの経験を活かして、同じ職種で近い業界に転職するならば、有利。・今までの経験を活かしつつも、今とは違う業界にチャレンジするならば、ちょっと厳しいことも。・未経験の職種にチャレンジするならば、かなり厳しい。 となります。 企業が入社10年目の転職希望者に求めるのは、即戦力です。ですので、職種や業界での経験が活かせる、つまり企業側からすれば即戦力になってくれる可能性が高い転職であればあるほど有利となり、年収アップが実現できる可能性も高くなります。 また、企業は「採用した以上は、長く働いてほしい」と考えます。10年間同じ企業で勤めたあなたに対しては、「辞めずに働いてくれる人」と評価します。しかしこの評価が有利になるか不利になるかは、ケースバイケースです。 なぜケースバイケースなのか。それは企業が10年目で転職活動をする人に対して、次のような点が気になるからです。それを確認していきましょう。 10年目の社員に対し、企業が気にする2つのポイント 新卒から10年、同じ会社で働いていた人が辞めて転職する。その行動に対し、企業は次の2つの懸念を持ちます。 1つめは、「なぜ今、辞めたのか?」です。たとえば、仕事や社風が合わない、給与に不満があるなどの一般的な理由ならば、新卒入社から数年でその現状に気づき、20代で転職するのが一般的です。 そのタイミングで転職せず、30代前半になって初めての転職を考えたのは、どんな理由があるからなのか。これは企業が必ず確認したいポイントなので、企業が納得できるよう、キャリアプランを考え直した結果の前向きな転職活動であることを伝えられるようにしておきましょう。 2つめは、「新しい環境に馴染めるか?」です。10年間、同じ企業で働いていると、自分は意識していなくても、その企業のやり方が「仕事のやり方」になり、その企業での「当たり前」が「仕事の当たり前」として自分にも染みついています。 仕事を進めるスピード感、決裁の取り方、報告の仕方などは企業によって異なります。だからこそ、転職先の企業は、10年間他社で勤め続けた人が入社したときに、新しい環境に柔軟に対応し、新しい職場に馴染めるか?という点が非常に気になります。 企業のそんな懸念を払拭するためにも、面接では新しい環境への前向きな意欲や、環境の変化に柔軟に対応していきたいこと、また周囲から教わりながら成果を出していきたいなどの謙虚な姿勢をアピールできるとよいでしょう。 3.転職の可能性を考える②10年目で初めての転職を成功させるポイントを知っておく それでは最後に、いざ転職活動をするときに、初めての転職活動を成功させるためのポイントもご紹介しておきます。転職活動の準備には、その人の仕事力が反映されます。しっかり準備して臨みましょう。 今までの経験の棚卸をする まずは10年間のキャリアの棚卸から始めます。キャリアの棚卸とは、今までの経験を振り返り ・入社から今までに配属された部署と担当してきた仕事・それぞれの経験年数・それぞれの業務内容(できるだけ細かく。営業ならば担当社数や売上なども整理)・達成した実績(実現した改善提案、表彰実績など)・それぞれの業務で身につけた能力(交渉力、調整力など) などを整理することで、これが職務経歴書の元になります。 これは、もし「今の仕事は辞めたいけれど、この先何がしたいかわからない」というときに、自分がこの先の仕事としていきたいものはないか、活かしていきたいものはないか、を掘り下げて考える元にもなります。 自分自身を振り返るよい機会にもなりますので、ゆっくり時間をとって整理してみましょう。 今後のキャリアプランを考える キャリアの棚卸ができたら、次は「今後のキャリアプラン」を考えます。前述の通り、企業は入社10年目で転職する人に対して、「なぜ今なのか?」という点を気にします。 そのため面接では、「キャリアを整理し、今後のキャリアプランを考えたときに今までの会社ではなくて、転職活動をすることがベストだった」ということが、企業にも納得できるようなストーリーが必要です。 自分は今の会社にはないどんな環境で何をチャレンジし、何がやりたいのか。どんな価値を提供していきたいのか。それを掘り下げて今後のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。 転職エージェントを活用する ある程度キャリアプランが描けたら、転職エージェントを活用することをお勧めします。転職エージェントには、今、実際に30代前半の人材を採用しようとしている企業の求人がたくさんあります。今の自分にどんな選択肢があるのか、今企業から何が求められているのかについて、情報収集ができるでしょう。 初めての転職活動となると不安な気持ちも大きいものですが、具体的な求人をみたら、転職への不安感が払拭され、モチベーションも高まります。転職活動に関する様々なサポートも無料で提供してもらえるので、初めての転職の力強い味方になってくれるでしょう。 キャリアコンサルタントを活用する 転職活動を始めるまえの、「今までのキャリアの棚卸をする」「今後のキャリアプランを考える」は一人で考えを整理するプロセスになりますが、このプロセスでは「一人で考えていても、なかなか考えがまとまらない」ということもよくあります。 そんなときには、考えをまとめ、整理するための壁打ちパートナーとして、キャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。 キャリアコンサルタントは、キャリアの棚卸を行い、その人の客観的な強みを見つけ、そしてキャリアプランを考えるサポートをするプロフェッショナルです。具体的な求人紹介は行いませんが、転職活動を始める前に考えを整理し、どのような会社を選ぶのがベストなのか、自分自身で答えを見つけ出すサポートをいたします。 また、「どこから考えていいのかわからない」というモヤモヤした状況だと、なかなか親しい人にも相談しにくいものですが、私たちキャリアコンサルタントはそのモヤモヤした状態から考えを整理していくサポートを得意としています。ぜひお気軽にご相談ください。 いかがでしたでしょうか。 入社10年目にして「仕事を辞めたい」と思ったということは、今がキャリアを考え直す絶好のチャンスです。このまま今の会社で頑張るか、新天地を切り拓くか、自分の心に向き合いながら、答えを探していきましょう。

2020/05/22
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AI時代のキャリア形成とは?必要性や考え方を具体的に解説

AI時代のキャリア形成とは?必要性や考え方を具体的に解説

かつての日本社会には終身雇用の慣行があり「一度組織に入ってしまえば、その後のキャリアは安泰」と考えられる傾向にありました。 しかし終身雇用が崩壊し、さらにはAI・テクノロジーが進化した現代では、組織ありきではなく「柔軟に学び、自分自身でキャリアを築くこと」が重要視されています。 今回は、AI時代のキャリア形成について詳しく解説。 なぜAI時代にキャリア形成が必要なのか、キャリア形成を考えるメリット、具体的な考え方などをお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。 キャリア形成とは?AI時代に重要視される理由 そもそもキャリア形成とは何か、イマイチ掴めていないという方も多いのではないでしょうか。 キャリア形成とは、仕事を通じて経験やスキルを高め、主体的に自己実現を追求するプロセスです。具体的には、自分の意志や判断に基づいてキャリアを考え、将来ありたい姿を設定し、その目標に向かって計画的に行動する一連の工程を指します。 キャリア形成を考えることで、目指す将来と今やるべきことが明確になり、職業人生の充実につながるでしょう。 ここからは、「AI時代」と呼ばれる現代において、キャリア形成がより重要視されている理由を解説します。   変化の激しい時代に適応するため 終身雇用制度が崩壊し、「特定の組織でどうキャリアを積むか」よりも「環境の変化に合わせて、いかに自ら柔軟にキャリアを築けるか」が重要視されるようになりました。 また、テクノロジーやAI技術の躍進により「機械ではなく人間の自分にしかできない強み」を持つことも求められています。 主体的にキャリア形成を考え、自らスキルや経験のアップデートができる人材は、予測困難なAI時代の変化にも適応しやすくキャリアの危機に陥りにくいでしょう。   働き方の選択肢が増えているため 労働力不足を補おうとする動きやIT・通信技術の進歩、ワークライフバランスを重視する価値観など、複数の要因が重なってAI時代の働き方はどんどん多様化しています。 働き方の幅が広がり、理想の働き方を実現しやすくなったのは、多様化の大きなメリットといえるでしょう。しかし一方で、選択肢が増えたからこそ、自分に合う働き方に悩んでしまうケースも目立つようになりました。 自分に本当に合う働き方を選択するためにも、キャリア形成で自己理解を深めることが重要となっています。   職業人生が長期化しているため 今は「人生100年時代」といわれており、定年年齢の引き上げや再雇用制度の導入など、以前より職業人生が長期化しています。 そして、長い職業人生を生き抜くカギとなるのが、個人の主体的なキャリア形成です。将来を見据えて継続的に学び直すことで、時々に合わせて自身の能力をアップデートしていけるでしょう。 キャリア形成によってキャリアの選択肢を広げる行動が取れると、漠然とした将来への不安も軽減しやすいです。   AI時代にキャリア形成を考えるメリット 必要性が増しているだけでなく、キャリア形成にはその他のメリットもたくさんあります。ここからは、AI時代にキャリア形成を考えるメリットをチェックしていきましょう。   AIとの差別化が図れる AI時代が進むにつれ、今後はよりAIによるルーティンワークの自動化が起こると考えられます。 しかし、キャリア形成で早い時期から「自分の強み」を把握し能力を伸ばしておけば、AIでは代替できない専門性を持つ人材となれるでしょう。 また、AIを理解したうえで自分の強みをベースにした人間力を掛け合わせられると、市場価値そのものがグッと高まりキャリアの選択肢が広がりやすいです。   「自分らしさ」の軸ができる 自己理解が深まり「自分らしさ」の軸を作れるのも、AI時代におけるキャリア形成のメリットです。 AIはあらゆる可能性を提示してくれる便利なツールですが、自己理解が浅い状態で使用すると、時々で異なる可能性を出してくるAIに振り回されてしまうリスクがあります。 キャリア形成で「自分がやりがいを感じるポイント」「働くうえで大切にしている価値観」などを明確にしておけば、AI時代でもブレないキャリア構築ができるでしょう。   仕事へのモチベーションを保ちやすい キャリア形成を考えると「将来どうなりたいか」という目標が明確になり、今取り組んでいる仕事が将来につながっているかも理解できるようになります。 将来へのイメージが漠然としていて不安になったり、今の仕事が未来につながる実感が持てなくてやりがいを見失ったりしにくく、仕事のモチベーションを継続しやすいでしょう。 また、仕事のモチベーションが向上すると、新たなスキル・知識の習得にも前向きになり、AI時代を戦う武器も増える傾向です。   AI時代のキャリア形成で重要な考え方 キャリア形成は、ただ既存のやり方をなぞるのではなく、時代に合ったやり方で考えなくてはいけません。ここからは、AI時代のキャリア形成で重要となるポイントを解説します。   AIを「仕事を奪う競合」と捉えない AIに対して、「自分の仕事を奪う可能性がある敵」と捉えている人も多いのではないでしょうか? 確かに、AIの登場により置き換えられる仕事が出てきているのは事実です。しかし一方で、AIによって仕事の効率が向上したり、AIありきの新たなビジネス・キャリアが誕生したりもしています。 そのため、AIを「敵」「競合」と位置づけるのではなく、まずは「仕事や日常で役立つシステム」だと受け入れる姿勢を持ちましょう。 AIの進化・普及は今後も加速の一途をたどる可能性が極めて高く、AIを敬遠するのはおすすめできません。   周囲と比較しない AI時代のキャリア形成を考えるうえで最もやってはいけないのが、「他者との比較」です。 今はネットで手軽に他者の情報を得られますが、それを頼りにしすぎると世間の評価軸や他者からの見られ方にばかり気を取られてしまいます。 そもそもキャリアは一人ひとりのバックボーンや経験、多様化する価値観によっても左右されるものであり、誰かと比較してもあまり意味がありません。 参考にするためAIに一般論を質問したり、他者の情報を見たりするのは問題ありませんが、それと自分を比較して優劣を決めるのは控えたほうが良いでしょう。   綿密な長期計画を立てない キャリア形成を進める際は、将来やりたいことやなりたい姿をイメージしたうえで、目標に向かって計画を立てていきます。 しかし、AI時代は今まで以上に急激な変化が起こりやすい時代なので、綿密な長期計画は避けたほうが無難です。内容が緻密すぎると予期せぬ変更に対応しにくいですし、長期的すぎる計画も先が見えないため頓挫するリスクが高くなります。 「大まかな方向性だけを決め、あとは時々で判断・行動する」というスタンスのほうが、キャリア形成は成功しやすいです。   「未知」に対して興味を持つ 年齢を重ねるにつれて新しいことを覚えにくくなり、どうしても未知のものを回避しようとしやすくなります。 しかし、テクノロジーは今後も発展し続け、それに合わせた新しい考え方や働き方も次々登場してくるでしょう。 そのため、計画通りにキャリアを進めることだけにこだわるのではなく、新しいツールやサービス、価値観などにもまずは興味を持つのが大切。 無理に最新情報を追いかけたり、完璧に理解したりする必要はありませんが、新しいものや知らないことと出会った際に「どんなもの?」と好奇心を示すのが第一歩です。   環境や組織に依存しない 終身雇用の時代は終わりましたが、今なお日本の一部には「会社に依存する考え方」が残っています。会社依存が抜けないと、そう遠くない未来で市場価値の低下やキャリアの限界が起こりやすく、危機的状況に陥るリスクが高いため注意しましょう。 AI時代の今求められるのは、AIを活用して自分の強みを最大化し、自らキャリアをデザインできるスキルです。 会社任せにせず、自分の意思で主体的にキャリアを築く「キャリア自律」を意識し、人生満足度の向上を目指してください。   AI時代を踏まえたキャリア形成を考える4ステップ ここからは、AI時代を踏まえたキャリア形成の考え方を、4つのステップに分けて解説します。   自己分析をする・AIに触れる 自己分析をしないことには、自己理解が進まずキャリア形成を考えられません。 「Wil(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(求められること)」という3つの要素を整理し、バランスを見つけることで、自分らしく活躍できるキャリアが見えてきます。 また、まだあまりAIに触れたことがないという場合には、自己分析と並行してAIに触れてみるのが良いでしょう。 実体験を通じて「AIとはどのようなもので、何が得意か」を把握すれば、AIありきの将来を具体的にイメージでき、この次のステップにもつなげやすくなります。   将来なりたい姿から、今とのギャップを探る 自己分析をもとに、将来なりたい姿を考えます。 もしも思い浮かばないときは、「やりたくないこと」「なりたくない姿」をヒントに考えてみるのがおすすめです。また、憧れている人物や身近な先輩などをロールモデルにするのも良いでしょう。 将来の理想像がある程度定まったら、そこから理想と現実のギャップを把握します。「こんなにギャップがあると難しいのでは」のような個人の主観を交えず、冷静に客観視するのがポイントです。   必要なスキルを整理し、プランを練る 「理想と現実のギャップを埋めるためには何が必要か」を考え、今の自分が身につけるべきスキルや能力を整理しましょう。 なお、これからのAI時代には一般的な業務能力だけでなく、AIを活用するためのデジタルリテラシー、人間ならではのコミュニケーション能力なども必須です。 1年後・3年後・5年後といった短中期的なスパンで目標を設定し、そこから逆算して具体的な行動計画に落とし込んでいきます。   実際に行動しつつ、定期的に見直す 立てた行動計画を実行しつつ、定期的に振り返って計画を見直しましょう。 キャリア形成とは、最初に立てた計画を完璧に遂行するのが目的ではありません。実行してみたからこそ得られた気付きや成長スピードなどに応じて、柔軟に今後の方向性を変化させ、理想に近づくのが目的です。 そのため「予想通りに計画が進まなかったから失敗」とするのではなく、うまくいかなかった場合には原因を追究し、こまめに計画を微調整するのが成功のカギとなります。   AI時代のキャリア形成が思いつかないときは… キャリア形成は、今の自分を把握したうえで未来のことまで考える必要があり、スムーズに進まないケースも珍しくありません。 「自己分析がうまくいかない」「行動計画を実行してもしっくりこない」 このようなキャリアのモヤモヤを抱えている方は、一度キャリアのプロに相談してみるのも一つの手でしょう。 キャリアコンサルティングでは、自分一人では気づけなかった強みや価値観まで、徹底的に深掘りします。さらに、経験豊富なプロとの対話を通じて自分の思考をクリアにすることで、見失いかけていた「本来の自分らしい軸」を再確認できるでしょう。一人でキャリアを考えるときに抱きやすい不安や孤独感も、誰かに話すことで少しずつ解消されていくはずです。 キャリア・コンサルティング・ラボは、オンライン面談方式で全国どこからでも利用できます。相談したいと思ったタイミングで気軽に利用しやすいので、ぜひ相談してみてくださいね。   自分らしいキャリアを形作って、AI時代を生き抜こう AI時代は始まったばかりだからこそ、先の見通しが立ちにくく、キャリア形成を考えるハードルも上がります。 しかし、不確実な将来を心配したり、求められるスキルの変化に怯えたりしているだけでは、今後のキャリアは広がりません。 今この瞬間に最も重要なのは、自分が大切にしたい価値観を明確にし、現状の課題に向き合うこと。今以上に変化の激しいAI時代を迎えたとしても、目の前の課題を一つずつクリアしていける人材に成長できていれば、間違いなく生き残れるでしょう。 自由度が上がり、選択肢が増えるAI時代だからこそ「自分らしさ」に重きを置いてキャリアを形作っていく必要があります。 時にキャリアのプロの力も借りつつ、学びと歩みを止めずに、納得感のあるキャリアを自分で切り開いてください。

2026/06/25
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
仕事を辞めたい50代、後悔しないポイントと迷ったときの対処法

仕事を辞めたい50代、後悔しないポイントと迷ったときの対処法

仕事の責任、定年後のキャリア、お金についてなど、考えることが増える50代。そんな中「もう今の仕事を辞めたい」と悩んでいる人もいるでしょう。 しかし、50代での退職には希望がある一方不安もあり、そう簡単には決断できませんよね。 この記事では、50代が仕事を辞めたい理由、後悔しないためにやるべきこと、辞めるか迷ったときの対処法などを詳しく解説します。 「今のまま仕事を続けていいのかな」と思った今、一度立ち止まり自分のキャリアを見直してみてください。   仕事を辞めたいと考える50代は少なくない 「50代で仕事を辞めたいと思うのなんて自分だけかも…」と孤立感を抱く人もいますが、そんなことはありません。 厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、50代の離職率は男性が約13.5%、女性が約19.3%です。このデータから、50代の10人に1~2人は、本当に仕事を辞めているという事実が見えてきます。 また、この数字はあくまで本当に辞めた人の割合です。辞めようか迷っている人、在職しながら退職に向けて動いている人の数は含まれていないため、辞めたいと思っている人の割合はより高くなると考えられます。   50代が仕事を辞めたい主な理由 ここでは、50代が退職を考える主な理由を5つ紹介します。よくある理由を参考に、自分の気持ちや状況を見つめ直し、辞めたい理由を整理してみましょう。   体力の限界 個人差はあるものの、50代に入るとどうしても体力や筋力が衰えます。また、加齢に伴って、腰・膝・肩などに慢性的な痛みを感じるようになったという人もいるのではないでしょうか。 このような体力・体調の変化により、以前は問題なくこなせていた業務でも50代以降は大きな負担となりやすいです。 特に、長時間の立ち仕事や夜勤がある仕事などは体力の消耗が激しいため、50代で限界を感じて「仕事を辞めたい」と考える人が増える傾向にあります。   精神的につらい 「仕事のモチベーションが上がらない」「大きな責任を背負うのがプレッシャー」「職場の人間関係がストレス」などのように、気持ちの面でつらくなって仕事を辞めたいと考える50代もいます。 もともとの業務に加えて、新人教育や部下たちのまとめ役を任されがちな50代は、プレッシャーや人間関係の摩擦も大きくなりやすいです。 この他、出世できなかったことや役職定年がきっかけで仕事のやりがいを失い、心が折れてしまうケースもあります。   能力不足を感じる IT技術が進化した現代では、あらゆる職業で機械化やITツールを用いた効率化が進んでいます。新しいテクノロジーやサービスを習得しなくてはいけない場面も多いですが、「新しいものをなかなか覚えられない」とストレスを感じている50代もいるでしょう。 新たな技術に適応できないとどうしても周囲に後れを取ってしまい、自身のスキル不足を感じやすいです。 自分を過小評価して自己肯定感が下がる原因にもなり、「会社の役に立てないから仕事を辞めたい」と考えることが増えます。   金銭的に余裕ができた 子どもが独り立ちする、親の介護が終わる、住宅ローンを完済する、老後資金が目標額に達したなど、50代は家計の支出状況も大きく変化しやすいです。 今までより出費が減るのが確定しており、経済的な不安要素がある程度解消できる見込みがあるなら、それを機に働き方を見直すのは自然な選択肢といえるでしょう。 特に、今まで「お金のために」と一生懸命働いてきた人ほど、50代で金銭的余裕ができると「これからは好きなことに時間を使いたい」と考える傾向にあります。   セカンドライフに向けて動き出したい 医療技術の進歩や生活環境の改善により平均寿命が延びた現代は、「人生100年時代」といわれています。 以前に比べてキャリア引退後の「セカンドライフ」の時間が長くなったからこそ、少し早めの50代のうちから、今の仕事を辞めて第二の人生に向けて動き出そうとする人も多いです。 たとえば、セカンドキャリアとして目指している職業が明確にある場合は、今の段階から経験や知識を増やしたほうが良い場合もあります。   50代で仕事を辞めた後の選択肢 「仕事を辞めたい」という気持ちが先行しすぎると、辞めた後のことを考えるのが疎かになりやすいです。ここでは、50代で仕事を辞めた後の具体的な選択肢をしっかり見ていきましょう。   転職 50代で仕事を辞めた人の多くが、その後転職しています。 ただし、50代での正社員転職は専門性や即戦力が求められ、かなり難易度が高いです。仮に転職に成功できても年収が下がる恐れがあるため、年収アップやキャリアアップを目的とした転職はよく検討しましょう。 自分らしい働き方の追求や心身の負担軽減を目的として、あえてパート・アルバイトといった雇用形態で転職する50代も多くいます。 働き方や雇用形態に正解はないので、自分の価値観・理想に合った選択をするのが大切です。   早期リタイア 退職金や資産運用で生活費を賄える算段がついているのであれば、50代で仕事を辞めてそのまま早期リタイアするのもアリです。 今までより各段に自由な時間が増えるので、仕事のストレスから解放されて、趣味や新しいことなどにも思う存分挑戦できるでしょう。 とはいえ長寿国の日本においては、多額の貯金がなければ50代での早期リタイアは非常に難しいのが現実です。目指す場合は、ライフプランをよく考え、計画的な節約や資産運用に取り組む必要があります。   独立・起業 50代で退職した後は、これまでの人脈と経験を活かして独立・起業するという人も多いです。 独立・起業には定年がないので、気力や体力が続く限り現役で活躍し続けられます。いつ・どこで・何時間働くかなども全て自分で決められ、年齢を重ねても柔軟に仕事を続けやすいでしょう。 ただし、仕事の結果が稼ぎに直結するため、どうしても収入が不安定になりやすいです。このデメリットをカバーするためには、早い段階から老後資金や事業計画を準備するのが重要となります。   仕事を辞めたい50代がやっておくべきこと 50代で仕事を辞めて後悔するかどうかは、どれだけ事前に準備・計画をしていたかによって決まるといっても過言ではありません。後悔しないためにも、仕事を辞めたい50代がやっておくべきポイントを5つまとめました。   気持ちと退職理由の整理 ひとたび仕事を辞めたいと思うと、どんどん気持ちが盛り上がって「辞めるしかない」「辞めるのが正解」と、退職する選択肢しか見えなくなりがちです。 しかし適切な選択をするためには、主観的な気持ちを排除し、「なぜ辞めたいのか」を冷静に考えましょう。 実際に起きた事象や事実となるデータだけにフォーカスすることで、感情の暴走を抑えて客観的な視点が保てます。 感情や個人の思い込みに左右されず論理的な視点で判断が下せるので、後々まで納得感のあるキャリアを構築しやすいです。   経済的なシミュレーション 毎月かかる生活費、現在の貯蓄、今後見込まれる退職金などまで考慮して、仕事を辞めた後も生活していけるかを予測しましょう。 子どもの教育や親の介護が終わって支出が軽くなる人がいる一方で、50代はまだまだ子育てや介護の途中で出費がかさむという人も少なくありません。 50代で仕事を辞めると、その後再び働いたとしても収入は下がる傾向にあるので、この事実と自分の現状を踏まえたうえで正確にシミュレーションする必要があります。   仕事を辞めて何をするか考える 退職前は漠然と「仕事を辞めれば、自由な時間が増えて毎日楽しそう」と思うかもしれません。 しかし、仕事を辞めて増えた自由時間を楽しめるかどうかは、人によってかなり分かれるところです。最初のうちは自由を満喫して楽しめたとしても、「辞めてから何がしたいのか」が不明確だとすぐにやることが尽きて飽きてしまう可能性があります。 仕事を辞める前から「退職後の日常生活」をリアルに想像し、何をするか考えておきましょう。どんな部分にやりがいや生きがいを見出せそうかなどまで具体的にイメージしておくと、退職後の暮らしが充実しやすいです。   自分のスキル・今どきの転職市場の把握 自分のスキル・強みを理解し、どのような業界や職種から需要があるのかまで押さえられると、仕事を辞めた後の選択肢もより一層広がります。 スキル・強みを発揮しても社内で「当たり前」として扱われ、自分の市場価値を正しく認識できていない50代は少なくありません。 「自分にはこれといったスキルがない」と思っている人でも、いざスキルの棚卸しや市場動向を調べてみると、思った以上に自分のスキルが求められていることに気づく場合があります。   相談相手を見つける 家族には、早い段階で自分の気持ちや今後のことを相談しましょう。仕事を辞めるかまだ決まっていなくても、辞めたい気持ちを打ち明けて話を聞いてもらうだけで、孤独感や焦燥感が和らぐことがあります。 しかし時に、家族だからこそ話しにくいと感じる場合もありますよね。 そんなときは「辞めたいと思っていてまだ考え中」だと簡単に話し、「また決まったらちゃんと報告する」と伝えると安心してもらいやすくなります。 一人で悩みを抱えると気持ちが落ち込みやすいので、辞めたいと思ったら早い段階で相談相手を見つけておくのが大切です。   50代で仕事を辞めるか迷ったときの対処法 50代での退職は人生をも左右する大きな決断であり、迷いが生じるのは当然です。ここでは、迷いから抜け出すための対処法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。   限界サインが出ていないかチェック 50代での退職は慎重に考えるべきですが、今すぐ仕事を辞めたほうが良い「限界サイン」が出ている場合は話が変わります。 たとえば以下のようなサインが見られる場合は、心身からのSOSである可能性が高いので、できるだけ早く仕事を辞めたほうが良いでしょう。 ストレスによる体調不良がある 涙が止まらない 不眠や食欲不振がある 職場にハラスメントがある 給与の未払いが続いているなど 今後のキャリアや人生を充実させるためには「健康的かつ安心して働ける環境」が不可欠です。現時点でそれが欠けている場合は、心と体の健康を守る行動を最優先にしてください。   休息・気分転換する 時間や気持ちに余裕がないと、人間の判断力は低下します。「最近忙しい日が続いていた」「疲れが溜まっている」という人は、辞めるかどうかの結論を出す前に休息・気分転換をするのがおすすめです。 ゆっくり心身を休めたり、楽しい時間を過ごしてリフレッシュしたりすれば、ストレスが解消されて仕事を辞めたい気持ちが軽減する場合もあります。 納得のいく答えを見つけるためにも、まずは「一切仕事のことを考えない日」を意図的に作ってみましょう。   働き方を変える いきなり仕事を辞めるのではなく、今の会社で働きながら自分に合う新しい働き方ができないか探してみるのも一つの手です。 たとえば部署異動や時短勤務、リモートワークなどができれば、今とは異なる環境の中、少ない負担で働き続けられるかもしれません。この他、今の働き方を継続しつつ、無理のない範囲で副業を始めてみるという方法もあります。 「仕事を辞めたい」という悩みの解決策が、必ずしも辞める・辞めないの二択とは限らないので、あらゆる可能性を探ってみましょう。   キャリアコンサルティングを受ける 50代は「失敗できない」という意識が強い人が多く、だからこそ仕事を辞めたいという悩みも大きくなりがちです。 考えがなかなかまとまらない、結論がでないときには、一度キャリアコンサルティングを受けてみるのが良いでしょう。 キャリアコンサルティングでは、「今の仕事を辞めるか」という直近の問題から「今後どんなセカンドキャリアを築くか」という将来の課題まで、包括的にサポートしてもらえます。 知識・経験ともに豊富なプロに相談すれば、より多くの選択肢が得られ、自分の決断にも自信が持てるはずです。   50代で仕事を辞めるのもアリ。ただし決断は慎重に 人生100年時代となり、定年退職後のセカンドキャリアも考えなくてはいけない今、少し早めの50代で今の仕事を辞めるのもアリです。 ただし、将来の暮らしやお金のことを具体的に考えないと、ゆくゆく後悔する可能性が高いので慎重に決断しましょう。 50代から自分らしいキャリアを歩むためには、キャリアコンサルティングの力を借りてみるのもおすすめです。 自分の人生・価値観を大切に、「理想の将来のキャリア」実現に向けて今できる行動から始めてみてください。

2026/06/19
人間関係・仕事に対する不安
50代が直面する「仕事のモチベーション低下」原因と今すぐできる対策法

50代が直面する「仕事のモチベーション低下」原因と今すぐできる対策法

「近頃、仕事のモチベーションが下がってきた」「モチベーションがなくて毎日仕事に行くのがつらい」 このような悩みを抱える50代は少なくありません。仕事のモチベーション低下は、パフォーマンス・生産性を下げ、果てには自己肯定感やメンタルにも悪影響を及ぼす可能性があります。 本記事では、仕事のモチベーションが下がってきたと感じている50代に向けて、その原因や対策法を詳しく解説。 モチベーションを無理に上げるのではなく、自然な回復を目指していきましょう。 50代で仕事のモチベーションが下がるのはなぜ? 仕事のモチベーションが下がっている自覚はあるものの、モチベーション低下の原因がわからないという方も多いのではないでしょうか。まずは、50代の仕事のモチベーションが下がる主な原因をチェックしていきましょう。 役職定年や収入の減少 50代は、給与のアップダウンが激しくなりやすい時期です。職種にもよりますが、50代前半は比較的収入が高くなる傾向にあり、収入のピークを迎える人が増えます。 一方、55歳前後になると役職定年により収入が下がりやすいです。また、役職定年がない企業で働いている場合も、定年後の再雇用を見据えて50代後半から徐々に給与の調整が入ることがあります。 収入は仕事のモチベーションに直結する主要因の一つなので、収入減に伴ってモチベーションが下がってしまうケースは珍しくありません。 「キャリアのゴール」が見えてしまう 定年までのカウントダウンが始まる50代は、自分のキャリアの終着点もクリアに見えてきます。 「この会社において自分はもう上に行けない」「これ以上頑張っても給与や地位は変化しない」と限界を悟ることで、上昇志向の糸が切れてモチベーションが下がりやすいです。 また、キャリアのゴールが見えてくると、これまでのキャリアを振り返って虚しさを感じたり、反対に将来への不安が増したりする場合もあります。感情の変化や焦りによって仕事だけに集中しにくく、モチベーションの持続が難しいと感じるでしょう。 年下上司との人間関係が難しい 自分より年下の社員やかつての部下が上司になるケースも、50代の就業環境ではよくあります。 このような環境ではお互いにやりにくさを感じやすく、人間関係の悩みから仕事のモチベーションが下がりがちです。 年下上司と円滑に働くには、年齢ではなく役割に重きを置いて、相手を「上司」として敬意を持って接しなくてはいけません。素直に指示を受け入れる謙虚さを見せて、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。 業務量が多すぎる 50代はプレイヤー業務に加えて、若手の育成を任されたり、若手の手本となるよう求められたりします。 仕事のモチベーションが上がらないのは、このような業務過多による燃え尽き症候群(バーンアウト)の兆候かもしれません。 「ポストや給与は減少傾向なのに業務量だけ増える」というケースも多く、最終的に気力・体力ともにエネルギーが切れてしまいます。特に、若い頃から長時間労働や過酷な労働環境で働いてきた人ほど、50代で働き詰めの限界を迎えやすいです。 役割の減少・変化による孤独感 管理職から外れたり、若手のサポート役に回ったりすることで「自分はもう会社から必要とされていない」と感じ、仕事へのモチベーションがなくなってしまう50代も多いです。 実際、役割が減少・変化したからといって、会社から必要とされていないわけではありません。 しかし、人をサポートするような仕事はハッキリとした成果が目に見えにくいため、本人は「何も会社に貢献できていない」と感じて孤独感を抱いてしまいます。 50代のモチベーションが下がりやすい職場環境とは 50代の仕事のモチベーションは、働いている職場環境によっても左右されます。今の職場に、50代のモチベーションを下げやすい以下のような特徴がないかも確認しておきましょう。 年下上司のマネジメント力が不十分 年下上司のマネジメント力不足に、ストレスを感じる50代は多いです。上司のマネジメント力が不十分だと、人間関係や業務進行などさまざまな面に悪影響が出るため無理もないでしょう。 また、年下上司が頼りないがゆえに経験豊富な50代にしわ寄せがきて、結果的に自分の仕事が増えてしまう場合も…。 「こうすれば上手くいくのでは?」というアイデアがあっても、相手が年下上司だと遠慮してなかなか意見を伝えられません。納得できない環境で働き続けることになりやすく、次第にモチベーションが下がってしまいます。 役割や期待することが曖昧 「若手をサポートしてほしい」「経験を活かしてほしい」のように、50代は会社や上司からはっきりとした役割を伝えてもらえないケースもよくあります。 このような表現は一見期待することを伝えているように見えて、具体的な方法や程度が不明確なため、「どこまでの働きかけをすればいいのか」と悩むきっかけになりやすいです。 曖昧な言い方だからこそ責任の所在も不明確になりやすく、ミス発生時の対応遅れや不要なタスクの発生につながる恐れがあります。 同世代従業員がいない 若手社員が多く、50代以上のベテラン社員が少ない職場環境では、どうしても居心地の悪さを感じてしまうでしょう。 同世代ならではのちょっとした雑談や相談も気軽にできないため、毎日の仕事が単調に感じられて徐々にモチベーションが下がってしまいます。 また、特定の年代が極端に少ない職場は、その年代にとって働きにくい別の要因がある可能性もゼロではありません。「なぜ同世代従業員がいないのか」を明らかにし、それが自分にとってもネックになるかを考えてみるのが大切です。 これまでの経験や実績が評価されない 結果至上主義で「今の実績」だけを評価する職場は、過去の経験や知識を軽視しがちで、ベテラン社員に対する敬意も欠如している傾向にあります。 「これまで尽くしてきたのに報われない」と感じれば、会社に貢献しようという意欲も衰退し、モチベーションは失われるでしょう。 ただし「正当に評価されない」と感じるのは、現在会社から求められている成果・役割と自分の努力にズレが生じているのが原因の可能性もあります。まずは、今の職場で「求められている成果」の定義を再確認してみてください。 若手と同じ働き方が求められる 年齢を重ねるにつれ、体力や集中力が低下するのは避けようのないことです。 にもかかわらず、若手と同じようなスピード感・行動量を求められる職場では、疲労が蓄積してモチベーションも続かないでしょう。 50代が若手と全く同じペースで動き続けるのは難しいため、「いつまで今の働き方ができるか」という将来への不安にもつながりやすいです。 また、運動量が多い仕事の場合は、無理を重ねるとケガをするリスクも高くなります。 50代の仕事のモチベーションを回復させる方法 50代の仕事のモチベーションは「急上昇」ではなく「自然な回復」を目指すのが正解です。ここでは、50代の仕事のモチベーションを回復させる方法を解説します。 タスクを細分化して着手しやすくする モチベーションが下がると「もう何もしたくない」と思うかもしれません。 しかし、モチベーションとは基本的に「行動した後」に発生するものです。あまりやる気になれない仕事でも、少しやってみたらそこからモチベーションがわくことがあります。 そのため、タスクを分解して仕事に着手しやすくし、自然なモチベーション回復を狙いましょう。 タスクを細分化すると一つのタスクを終えるたびに小さな達成感が得られ、それもモチベーションアップに役立ちます。 自分の強み・できることを理解する 「若手と同じ働き方」を意識しすぎると、それができない自分を不出来だと感じて自己肯定感が下がってしまいます。 若手や周囲と完全に同じである必要はないので、自分ならではの強み・できることを理解するのが大切です。 そのためには、自己分析や過去の洗い出しを行い、客観的な自己理解を深めましょう。自分の強みや得意分野がわかると、自分の「成長可能性」を信じられるようになり、モチベーションが安定します。 内的報酬を追求する 50代は、昇進・昇給といった外的報酬より、成長や主体性、自分自身の満足感のような内的報酬を追求するフェーズに突入しています。 成功の定義を見直し、「誰かに勝つ」「人より上回る」などから「仕事のクオリティ・自身の満足度の向上」へと徐々に価値観を変化させていきましょう。 内的報酬を追求すると、仕事に対しても「やりたいからやる」という心構えで臨めるので、「やらされ感」が解消してモチベーションが上がりやすくなります。 経験をもとに若手を育成したり、若手には難しい社内の微調整役を担ったり、新しい役割にも前向きに取り組めるはずです。 「小さな挑戦」を仕事に取り入れる 毎日がマンネリ気味だと、仕事のモチベーションはより下がってしまいます。そのため、普段の仕事に自発的に小さな挑戦を取り入れ、刺激を生み出すのがおすすめです。 たとえば、少しだけいつもと違う進め方で仕事をしてみる、新しいデジタルツールを一つだけ試してみる、普段交流のなかった人と話してみるといったことでも十分刺激になります。 小さな挑戦でも、成功すれば達成感が得られ、それがモチベーションになるでしょう。新たな知識や技術に触れる機会が増えるので、自己成長にもつながります。 仕事以外を充実させる 「仕事以外の自分」を充実させることが、結果的に仕事への活力を生むケースも多いです。情熱を注げる趣味や活動は自発性を高め、生きることそのものへのモチベーションを高めてくれます。 仕事以外を充実させると、社外の人との交流も増える傾向です。会社での肩書きを忘れてリラックスできる機会が多くなり、仕事のストレスが軽減するでしょう。 なお、定年後を見据えて新しいスキルを学ぶのもおすすめで、成長意欲を高めつつ将来の不安を払拭できます。 50代が仕事のモチベーションをコントロールするコツ モチベーションには波があり、自分の感情だけで簡単に上げられるものではありません。しかし、それを理解しつつ上手く立ち回ることで、ある程度はコントロールできます。 最後は、50代がモチベーションをコントロールするコツをお伝えしましょう。 「やる気を取り戻そう」と考えない 50代は「100%の情熱」で突き進む時期ではないため、20代・30代の頃のような情熱を無理に取り戻そうとするのは避けましょう。 50代のモチベーションで大切なのは、100%を出すことではなく60%程度で安定することです。そのため、モチベーションが100%でなくても、焦ったり自分を責めたりする必要はありません。 昨日と比べて大きく下がっていなければ良しとする、大きく下がっているなら落ち着いて回復法を試すといった「許容力」が、モチベーションコントロールの第一歩となります。 過去に固執せず今の自分を受け入れる 昔の栄光や役職に固執すると「今との違い」に苦しみやすく、自らモチベーションを下げてしまいます。 過ぎ去った出来事ではなく今や未来にフォーカスし、現状の自分をありのまま受け入れるのが重要です。 今の自分を受け入れられると柔軟性が増し、年下上司をはじめとする周囲との人間関係も円滑になります。従来の枠にとらわれない挑戦にも積極的になれるので成長の機会も増え、新たな役割でも成功しやすいでしょう。 悩みやストレスを一人で抱えない 「モチベーションが下がったくらいで、誰かに相談するのはちょっと…」と、一人で悩みを抱えてしまう50代は少なくありません。 しかし、仕事のモチベーション低下は、長引けば心身の不調やキャリアの停滞につながる恐れのある重大な悩みです。 誰かに話を聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあるため、悩みやストレスを一人きりで抱えないようにしましょう。 働き方の再設計が、50代のモチベーションを保つ秘訣 50代は体力や役割が変化しやすく、「約6割の人が仕事でのモチベーション低下を感じる」といわれています。 もしも、モチベーションの維持が難しく一人で悩んでいるなら、仕事にまつわるあらゆる悩みを相談できる「キャリアコンサルティング」を受けてみてください。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、モチベーションが下がった原因の深掘りから自分に合ったやる気の回復方法まで、一緒に考えてもらえます。 人生の後半戦を自分らしく輝かせるためにも、最適なモチベーションのコントロール方法を見つけてくださいね。

2026/06/17
人間関係・仕事に対する不安
仕事を奪われる?AI時代の「キャリア不安」の原因と解消法

仕事を奪われる?AI時代の「キャリア不安」の原因と解消法

まるで人間のように、自ら学習したり考えたりできるAI(人工知能)。近年は新しいAIサービスが次々に登場しており、ビジネス・プライベート問わず利用率が急拡大しています。 しかしAIの普及に伴って、これまで以上に自分のキャリアに不安を感じるようになった…という人も多いのではないでしょうか。 この記事では、AI時代に感じやすい「キャリアの不安」の原因と解消方法を詳しく解説。AIに対する正しい知識を増やし、ぜひ不安から抜け出すヒントにしてください。   AI時代の今、キャリアに不安を抱えるのは当然 「いつかAIに仕事を奪われるかもしれない」「AIありきの社会が今後どうなっていくのかわからない」AIが急速な進化を遂げる今の時代、このようなキャリアの不安を抱えるのも無理はありません。 AIの概念は1950年代後半には既に存在していましたが、実際に私たちの生活に普及し始めたのはつい最近のことです。 2022年11月、米国企業・OpenAIがAIサービス「ChatGPT」をリリースし、AIブームに火がつきました。それ以降、AIはあらゆる場面において急速に浸透しましたが、新しいサービスだからこそまだまだ未知の部分も多いです。 得体の知れないものに対して警戒するのは人間として正しい反応であり、「不安」「怖い」と感じてしまうのも当然といえるでしょう。   ただし、過剰に不安がる必要はなし AIに対して、警戒心や疑いの視点を持つのは大切です。しかし、過剰に不安になって「何が何でもAIを使いこなさないと」と自分を追い詰めたり、反対にAIを完全に遠ざけたりするのは違います。 2015年に発表された「AIに代替される可能性が高い職業リスト」では、事務員や警備員、作業員などの職業が「代替リスクあり」とされていました。しかし、そこから10年以上経った現在も、これらの仕事はAIに代替されずに残っています。 このように、過渡期の真っ只中であるAIに関しては、未来予想を正確に立てるのが困難です。 AIありきでキャリアを考えるのは大切ですが、過度に不安がってマイナスな予想を立てても、その予想は外れる可能性があります。 「さらなる可能性を秘めるAIをどう使っていくか」を考えるのが、未来のキャリアを切り開くカギとなるでしょう。   AIの進化によりキャリアの不安が増す原因 未知のものを恐れる人間は「漠然とした不安」より「原因がわかっている不安」のほうが脳への負担がかかりにくいといわれています。そこでまずは、AIの進化によりキャリアの不安が増す原因から探っていきましょう。   自分の仕事がAIに奪われそうだと感じる 将来的にAIに仕事を奪われる不安を感じている人はかなり多いです。AIにはまだまだ無限の可能性があり、「この仕事なら絶対に代替されない」と断言できる職業は存在しません。 特に、ルーティン・マニュアル化された仕事はAIの得意分野であり、今後置き換わっていく可能性があります。 今の仕事でキャリアを積みたい場合、人間力の強化やAIを使いこなす力といった、AIにはできない部分のスキルを磨くのが必須となるでしょう。   AI技術の進化についていけるか心配 AIが普及するにつれて、「AIを使えないとヤバい」といった過度な情報や社会的なプレッシャーも強まっている傾向にあります。キャリアの不安の正体は、このような社会のプレッシャーからくる焦りが原因かもしれません。 しかし、そもそもAIは進化が早く、全ての情報を追おうとするとパンクしてしまいます。 そのため「完璧に理解してから使おう」とするのではなく、「日常で使いながら理解を深めよう」と捉えるのが大切です。   自分の市場価値が下がる可能性 AIはビジネスの場でも急速に取り入れられていて、今やAIスキルは社内評価や転職市場においても強力な武器です。しかしAIスキルが注目されると必然的に、もともとのスキルだけでは自分の市場価値が下がるリスクも出てきてしまいます。 「今までは一つのスキルだけで評価してもらえたけど、今後はAIスキルがないと評価してもらえなくなるかもしれない」と考えれば、将来のキャリアに不安を抱くのは当然でしょう。 この他、AIありきの評価基準がどんどん拡大することで、格差が広がるのでは?と懸念する人も多いです。   AIありきの未来が予測できない キャリアプランを立てるには、ある程度将来を見据える必要がありますが、AIは今後どうなるのかが不明確で未来を見通せません。 このように、AIの登場により既存のキャリアプランの立て方が通用しにくくなったのも、キャリアの不安を煽る原因の一つといえるでしょう。 また、AIと共存する未来のイメージがうまく描けないと「今やっている仕事は将来につながるのか?」という不安も感じやすくなってしまいます。    番外編:AIへのキャリア相談が、不安の原因である場合も… 不安を感じつつもすでにAIサービスを利用しており、AI相手にキャリア相談をしているという人もいるのではないでしょうか? AIは不安や不満、愚痴など何でも受け止めてくれ、気持ちを吐き出したいときの壁打ち相手としてはぴったりです。 しかし「AIに仕事が奪われるかも」「今後のキャリアが不安」のような深刻な相談をする相手としては、まだ不十分な面が目立ちます。 AIは投げかけられたユーザーの言葉に対し、真偽よりも文章としての自然さを優先して回答する仕組みになっています。そのため、誤情報の発信や過剰な共感などをすることがあり、それがさらなる不安へとつながる場合もあるのです。   キャリアが不安ならまず知ろう。AIの得意・苦手分野 キャリアの不安を感じるのは、AIへの理解不足が原因という可能性も考えられます。まずはAIが得意なこと・苦手なことをチェックしてみましょう。 AIの得意分野 マニュアル化されたルーティンワーク 大量の情報処理や整理 会議録や膨大な資料の要約 フォーマットに沿ったデータ入力や書類作成 チャットボット対応 AIが得意なのは、パターン化された反復業務。人間には不可能な長時間のルーティンワークも、AIは24時間365日、苦痛なく繰り返せます。 また、自然な文章を作成する能力にも長けているため、定型的なビジネスメールの文章や決まったトーンの文章を作成する場面でも非常に頼りになるでしょう。 AIの苦手分野 感情の読み取りが必要なクレーム対応、交渉 臨機応変な対応やトラブル処理 ゼロから価値を創り出すクリエイティブな作業 責任を伴う最終判断 長期的な信頼関係の維持 AIが苦手なのは、感情の理解や規則性のない作業。AIは基本的に過去のデータ・前例に基づいたことしかできないため、一人ひとり異なる感情や突発的な事象に対応するのが不得意です。 この他、AIには当然人間のような肉体や実体がないので、熟練の身体感覚を要する作業はできません。   キャリアの不安を解消するためのAIとの付き合い方 キャリアの不安を解消するために、私たちはAIとどう付き合っていくべきなのでしょうか。ここでは、いくつかのコツを解説します。   まずはAIに触れてみる AIへの理解を深めるのが、キャリアの不安を解消する第一歩です。まずは実際にAIを使ってみて「AIに何ができて、何ができないか」を知りましょう。 AIの用途は、仕事だけでなくプライベートでももちろんOK。とにかく触れる機会を増やすことで、徐々にAIから精度の高い回答を引き出す質問力や、AIの事実誤認を見抜く力が養われます。 なお、AIは「ChatGPT」や「Gemini」「Claude」などさまざまなサービスがあるので、複数のサービスを利用して違いを知るのもおすすめです。   「安心して任せられる仕事」だけAIに任せる 「AIを使いこなす」とは、あらゆる仕事を全てAIに丸投げすることではありません。前述した通り、AIには得意なこと・苦手なことがあり、不向きな作業を任せるとかえって人間の手間が増えてしまうケースもあります。 そのため、自分の仕事を「AIに安心して任せられる作業」と「任せられない作業」に分け、問題なく任せられる仕事だけをやらせてみましょう。 任せる分野を適切に見極め、作業の効率アップを図ったり仕事のサポートをしてもらったりするのが、正しいAIの使いこなし方です。   「なぜ使うか」を重視する 近年ネットでは「AIを使わないとヤバい」「AIを使わない人間は淘汰される」といった主張も増えつつあります。しかしそのような言葉を真に受けてしまうと、「AIを使うこと」そのものが目的となりやすいので注意しましょう。 AIは、使うこと自体が目的ではなく、業務のスピードアップやアイデア出しなど、目の前の目的達成のために使うのが本来の形です。 「なぜAIを使うか」に重きを置けば、AIの使いすぎによる思考停止になりにくく、判断力や思考力が磨けます。   AI疲れを感じたら距離を置く AIは非常に便利なツールですが、使っている間は「情報を読む」「正しいかを判断する」「実際の使い方を考える」など、細かな脳への負荷が一度にたくさん発生します。 そのため、使いすぎると精神的・認知的に消耗して「AI疲れ」に陥るリスクがあるのです。 AIの使用で作業効率は上がるため、ついつい頼りたくなりますが、定期的に思考をリセットするためにも時にはAIと距離を置くのが大切。 あえて何もしない時間を過ごしてみたり、自分の頭だけで考える時間を作ったりすると、AI疲れを回避できるでしょう。   機密情報を入力しない AIの使用に慣れてきて便利さを知ると、機密情報を入力してより踏み込んだ内容の相談もしたくなるかもしれません。 しかし、AIに機密情報を入力することは情報漏洩に直結する危険性があるため、絶対にしないようにしましょう。 たとえば個人情報や業務機密、パスワードなどが、入力してはいけない機密情報に該当します。「誰にも言わないで」「秘密にして」と指示を出したとしても、AIからすればそれも単なるテキストデータの一つです。裏側の仕組みをストップする効力はなく、入力したデータはAIの学習モデルとして再利用される可能性があります。   AI時代、キャリアの不安を抱えないために大切なこと AIを使うことだけが、AI時代を生き抜く戦略ではありません。ここでは、AI時代に少しでもキャリアの不安を軽くするポイントをまとめました。   ヒューマンスキルを磨く コミュニケーション力やリーダーシップ、共感力などは、現代のAIには代替できない人間ならではのスキルです。そのため、これらを磨いて「AIにはない武器を持つ人材」になれれば、どれだけAIが普及してもさまざまなビジネスシーンで重宝されます。 自分の理想のキャリアを築くうえで、どのようなヒューマンスキルが求められるかを考え、能力アップを目指しましょう。   変化を恐れない 人間の脳は「変化=危険」と捉えやすく、今の安全な状態を守ろうとしがちです。 しかし、すさまじいスピードで変化するAI時代においては、変化を恐れて現状維持しようとすると、自分だけ社会から取り残されるリスクがあります。 常に最新の情報を追いかける必要はありませんが、変化の激しい時代であると現実を受け止め、柔軟な姿勢でいるのが大切です。   リスキリングする 自己研鑽を怠れば、AIの台頭に関係なくいずれキャリアは衰退します。年齢・経験問わず、業務に必要な知識やスキルは積極的に学び直しを行いましょう。 すでに十分な経験があったとしても、それだけでは技術革新やビジネスモデルの変化には対応できません。 リスキリング制度を導入し学習費用を負担してくれる会社も増えているので、一度会社の制度を確認してみるのもおすすめです。   AI時代のキャリア不安は、プロと一緒に解決するのがおすすめ AI時代は始まったばかり。参考にしたいロールモデルも少なく、キャリアの不安が強くなりやすいです。 「将来が不安」「このままでいいのか」と感じたときは、一人で悩まずキャリアのプロに相談してみてください。 キャリアコンサルティングでは、あなたが持つ「人間ならではの強み」を明確にし、より強化するためのアプローチを考えます。人間であるコンサルタントは、あなたの言葉にならない想いや背景にある文脈まで深く理解し、伴走してくれる存在です。AIには代替できない「生身の対話」を通して得られる納得感は、きっと明日への一歩を踏み出す力強い羅針盤となるはずです。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、全国どこからでも気軽に相談できるので、ぜひ活用してみてくださいね。

2026/06/06
キャリアコンサルティングの利用法
40代向けキャリア相談先の選び方!受けるべきタイミングと成功のコツ

40代向けキャリア相談先の選び方!受けるべきタイミングと成功のコツ

仕事・プライベートともに変化の多い40代。さまざまな課題が重なりやすい時期だからこそ、40代はキャリアに行き詰まりを感じたり、将来への不安で悩んだりすることも増えるでしょう。 このような場面で頼りになるのがキャリア相談サービスですが、「具体的に何を相談できるのか」「40代向けのサービスはあるのか」など気になる点も多くあります。 本記事では、40代がキャリア相談を受けるべきタイミングや相談先の選び方、相談を成功させるためのポイントなどを詳しく解説します。   そもそもキャリア相談サービスとは?40代でも受けられる? キャリア相談サービスでは、キャリアのプロに仕事の悩みや今後の方向性を相談できます。この他、自己分析や転職活動のサポート、最新情報の収集などに活用することも可能です。 なお、キャリア相談と一口に言っても、サービスを提供している機関によって特徴が異なります。 代表的な相談先と主な特徴は以下の通りです。 転職エージェント:転職成功を重視。求人紹介や面接対策が受けられる キャリアコーチング:目標達成やマインド変革を重視。コーチとの対話を通じて自己理解を深められる キャリアコンサルティング:キャリア形成を重視。専門知識に基づいた具体的なアドバイスが受けられる 「キャリア相談は若い人向けのサービス」だと捉えている人も多いですが、そんなことはありません。キャリア相談は働くすべての人にとって必要であり、ミドルやシニア世代を対象にしたサービスも多く存在しています。   40代がキャリア相談を受けるべきタイミング 「キャリア相談を受けるほどではないのでは」と考え、悩みを一人で抱える40代は少なくありません。ここでは、40代がキャリア相談を受けたほうがいいタイミングについて解説するので、自分に当てはまっていないか確認してみてください。   中長期にわたる悩みがあるとき 仕事に悩みは付きものです。そのため、悩みが生じるたびにキャリア相談を受けるというのは、金銭的にも時間的にも負担が大きいでしょう。また、日常的に生まれる小さな悩みであれば、ほんの少しの工夫や時間の経過で解決する場合もあります。 しかし、数週間〜数ヶ月悩んでも状況が好転しないなら、それは一人での解決が難しい問題である可能性が高いです。 悩みを一人で抱え続けることには問題を深刻化させるリスクがあるため、キャリア相談を利用したほうがいいでしょう。   自分の強みや市場価値を整理したいとき 40代は、これまでの経験と専門的なスキル、両方を兼ね備えた人が多いです。しかし判断材料が豊富だからこそ、自分の強みがわからなくなるというケースが多々あります。 「何が得意なのか言語化できない」「自分の市場価値がわからない」 このように感じる場合、キャリア相談で第三者に今までのキャリアや強みを整理してもらうと、自分を客観視しやすくなります。 キャリアの分岐点に立っているとき 「昇進や管理職を打診された」「転職・独立を検討している」など、40代でキャリアの分岐点を迎えることも多いです。 そして、このようなキャリアの分岐点に立ったときも、キャリア相談を受けるべきタイミング。 分岐点で行う選択は、これからのキャリアや人生を大きく左右する可能性があります。専門知識を持つプロの意見を聞き、さまざまな選択肢を比較検討したうえで、自分にとって最適な選択を行うのが重要です。   キャリアプランを見直したいとき 今の働き方でいいのかと疑問を持ったり、私生活の変化によって働き方を見直さざるを得ない状況になったりしたときも、キャリア相談を利用するのがおすすめです。 キャリア相談では、専門知識を持つプロと一緒にキャリアプランが立てられます。 自分一人では想像しにくい5年後・10年後も、プロのサポートがあればイメージが広がりやすく、今後の方向性がより具体的になるでしょう。   漠然とモヤモヤするとき 「うまく言えないけど仕事に対してモヤモヤする、不安がある」といった場面でも、キャリア相談が役立ちます。 キャリア相談では相談者の気持ちを丁寧に深掘りしてくれるため、自分でも掴みきれない感情を把握でき、問題の早期解決につながるでしょう。 ただし転職エージェントのキャリア相談では、どうしても転職ベースで話が進んでしまいます。漠然とした感情を抱えているときは、じっくり相談者と向き合うタイプの相談サービスを選ぶのが大切です。   40代がキャリア相談サービスを選ぶときのポイント 自分に合うサービスを選ばなければ、せっかくキャリア相談をしても良い効果が得られない可能性があります。ここでは、40代がキャリア相談サービスを選ぶときに確認してほしいポイントを解説しましょう。   40代に強いサービスを選ぶ 「若手向け」「ミドル・シニア向け」のように、特定の年代の悩みに特化している相談サービスは珍しくありません。 必ずしも年齢層を絞ったサービスを選ぶ必要はないものの、キャリア相談を利用する際は、40代の悩みに精通しているサービスかという点をよく確認しましょう。 40代ならではの悩みを多く解決してきたサービスであれば、確実なノウハウを持っている可能性が高く、より的確なアドバイスが得られます。   相談内容・目的に合ったサービスを選ぶ 転職したい、漠然と不安がある、今のままでいいのか気になるなど、キャリア相談を受ける目的は一人ひとり異なります。そのため、相談内容や目的を事前に明確にし、それらに合ったサービスを選ぶのが非常に重要です。 自分の目的に合わないサービスを選んでしまうと、専門家からのアドバイスに納得できず、悩み解決にもつながらない可能性があります。 まずは自分に合いそうな相談先を2~3社ピックアップし、その中から最も相性が良さそうなサービスを選ぶと失敗のリスクを減らせるでしょう。   実際に利用した人の声を確認する 気になる相談先を見つけたら、公式サイトやネット、SNSなどで口コミを調査しましょう。 リアルな体験談は、自分に合うサービスかを判断するのにうってつけの材料です。相談時の雰囲気やアドバイスの具体性などに注目すると、自分の目的に合致するかどうかを判断しやすくなります。 ただし、口コミは個人の感覚で書かれるものであり、他人が良い・悪いと感じたからといって自分も同じように感じるとは限りません。口コミだけを鵜呑みにして利用サービスを決めるのではなく、あくまで参考程度に確認するのが大切です。   40代のキャリア相談に「キャリア・コンサルティング・ラボ」がおすすめな理由 「キャリア・コンサルティング・ラボ」は、年齢・性別問わず幅広いキャリアの悩みを相談でき、40代の利用者も多くいます。ここでは、40代のキャリア相談に「キャリア・コンサルティング・ラボ」がおすすめな理由をお伝えします。   40代の支援実績が豊富 「キャリア・コンサルティング・ラボ」は、40代のキャリアの悩みを解決に導いてきた実績が豊富です。雑然としやすい40代の経歴・強みも、キャリアコンサルタントは一つずつ丁寧に整理してくれます。 また、同世代のキャリアコンサルタントも在籍しているため、40代特有の悩みや取り巻く状況を深く理解し、最適な問題解決策をアドバイスしてもらえるでしょう。   仕事の悩みを幅広く相談できる 40代に特化したキャリア相談サービスは、転職によるキャリアアップを目的としているものも多いです。 しかし、「キャリア・コンサルティング・ラボ」は、転職を前提とせずキャリアに関する幅広い悩みを相談できます。 「職場の人間関係がうまくいかなくて…」「仕事と家庭を両立するのが難しい」といった悩みにも真摯に向き合ってくれるため、大きなキャリアチェンジを考えていない人でも利用しやすいでしょう。   1回から気軽に利用できる キャリア相談サービスには、1回から利用できる単発型と、定期的なサポートが受けられる長期型とがあります。 「キャリア・コンサルティング・ラボ」は、1回のみのライトコースと全4回のスタンダードコースをご用意。「気軽に一度だけ利用したい」「複数回に分けてじっくり向き合ってほしい」というどちらのニーズも満たせます。 「自己理解プラン」「人間関係の悩み解消プラン」「転職・キャリアチェンジプラン」などプランも豊富なので、自分の悩みに合わせて選択しやすいところも魅力です。   40代がキャリア相談を成功させる方法 相談前後に取るべき行動や相談中に意識することを知っておくと、相談内容がより充実し満足度の高い結果が得られます。ここでは、40代がキャリア相談を成功させる方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。   相談する内容を明確にする キャリア相談では漠然とした悩みも相談できますが、「仕事どうすればいいですか」「なんだか不安なんです」のようにあまりにも漠然としすぎていると、専門家も悩みの本質を見抜くのが難しくなります。 そのため、ある程度は事前に相談内容をまとめておきましょう。悩みを完全に言語化するのは難しくても、相談したい具体的なポイントを一つ持っているだけで、相談の質は格段に上がります。 起きた出来事を時系列で整理し、困っていることや嫌だったこと、反対にどうなりたいかを考えると、相談内容がまとまるはずです。   キャリア・スキルの棚卸しをしておく これまでの経歴や強みの棚卸しはキャリア相談中に行うことも可能ですが、ゼロからするとなるとどうしても時間がかかります。キャリア相談は基本的に時間制なので、相談時間を有効活用するためにも、自分自身で前もって棚卸ししておくのがおすすめです。 すでにある程度の棚卸しができていれば、相談当日は自分では気づけなかった強みやその他の相談に時間を割けます。 まずはこれまでのキャリアを洗い出し、自分のスキルや強みを整理することから始めてみてください。   相談中は感情と事実を分けて本音で話す 感情論を優先すると相談がいつの間にか愚痴にすり替わり、効果的な解決策が得られない場合があります。 実際の相談では、感情ベースで話すのではなく、事実ベースで話すのを意識しましょう。 たとえば「職場の人がムカつく」のように伝えても、相手は問題を汲み取れません。「職場の人とこういうことで揉めて困っている」「部下との板挟みで苦しい」のように伝えると、効果的なアドバイスが得られやすいです。 ただし、感情を抑えようとするあまり、本音まで隠してしまわないように注意してください。 答えをもらおうとしない キャリア相談は、仕事の悩み解決につながる判断材料を増やすための場であり、明確な答えを教えてもらえる場ではありません。 もちろんアドバイスはもらえますが、はっきりとした答えを提示してもらえるわけではないため、「自分に合う仕事や働き方をズバッと言い当ててもらおう」のように考えて利用するのは控えましょう。 疑問点や自分の意見を積極的に伝え、情報収集や客観的視点を得る場として利用すると、キャリア相談の効果を最大限に得られます。 相談後に内容を振り返り、決断の期限を決める 時間が経てば経つほど、アドバイスされた内容を忘れやすくなります。そのため、キャリア相談を受けた後はできるだけ早く内容をメモにまとめましょう。 相談中もメモを取ったほうがいいですが、相談後に内容をまとめ直すと、より自分の中にアドバイスを落とし込めます。 また、同時に「いつまでに何をするか」という行動計画を立てるのも大切です。 たとえば「3ヶ月は今の職場で様子を見る、来年までに転職するか判断する」「年内に○○の資格を取る」のように期限を決めることで、行動のきっかけや原動力になり、自分らしいキャリア構築へとつながります。 キャリア相談を活用して、40代特有の悩みを乗り越えよう キャリア・プライベートともに変化が多い40代は、厚生労働省が行った調査において「仕事で強いストレスを感じる人が最も多い世代」という結果が出ています。 複雑かつ深刻になりやすい40代の悩みは、一人で抱えるのではなくキャリア相談サービスをうまく活用して乗り越えましょう。 誰かに話を聞いてもらうだけでもストレス解消になりますし、専門知識を持つプロの意見から悩み解決の道筋が見えることもあります。 難しく考えず、キャリアコンサルタントに気軽に悩みを打ち明けてみてくださいね。

2026/06/01
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