子育てママのキャリア実現のために
「日々時間に追われている…」「心の余裕が持てない…」など、子育てと仕事や家事の両立は、一筋縄ではいかない場合がほとんど…。やることが次々出てきて、本当に大変…! そんな大変な時期を少しでも自分らしく乗り越えられますように…! 今回は、子育てママに役立つキャリアに関する考え方をお伝えしていきたいと思います! 子育てママのキャリアの状況 日本では、子育てをしながら働いている女性は、年々多くなってきています。 厚生労働省の2021(令和3)年 国民生活基礎調査によると、子育てをしている女性のうち、75.9%の方が何かの仕事をしているということがわかります。また、そのうちの29.6%が「正規の職員・従業員」で、37.3%が「非正規の職員・従業員」、そして、8.9%は自営業・内職などの「その他」となっています。 また、「仕事をしていない」という方は、24.1%で人数は年々減り続けています。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/12.pdf 参考)厚生労働省2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況 子育てママのキャリアの種類 そんな、子どもを育てているお母さんは、どのようなキャリアを目指し、どのように歩んでいるのでしょうか? 子育てママの主なキャリアの種類を見ていきましょう。 会社員として働く 「会社員として、フルタイムや時短などで働く」という選択肢をとる方は、比較的多くいらっしゃると思います。会社によりますが、会社は育児時短制度や子育て支援制度が整っていると、それを活用したり、保育園・学童保育などを使用したりして、働きながら子育てするケースです。 専門性を磨き、スペシャリストになる 資格などを取り専門性を身に着けて、スペシャリストになる道もあります。幅広く経験するゼネラリスト的に働くのではなく、専門的な分野を特化して知識やスキルをつけて活躍する形です。例えば、コンサルタントや弁護士、保育士、管理栄養士、薬剤師などが挙げられます。 スキルを手に入れて独立する 最近は、フリーランスや起業をする方も増えてきています。プログラミングやWebデザイン、Webディレクターなど、特定のスキルを身に着けて活躍されている場合もあります。フリーランスの働き方は、いつでもどこでも仕事ができるため、自由度が高い分、自己管理能力が必須になってきます。 専業主婦として子育てに集中する 最近の日本では減少傾向にありますが、本人やパートナーの状況・家族の財政状況などを踏まえて、専業主婦になり、子育てに集中するという選択肢もあります。一定期間、子育てが終わると、社会に復帰するママもいらっしゃいます。 子育てママのキャリアに関する悩み 子育てママならに多い、キャリアや生活に関する悩みは、どういうものがあるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。 子どもの養育費など、経済的に不安がある 一般的に日本では、子ども1人を育てるのに総額2,000万~3,000万円かかると言われています。そのため、子どもにかかる費用に関して、経済的に不安がある…という悩みが多くあります。「パートナーの収入だけでは、日々の生活を送るのが厳しいので、働いている」という方も多いのではないでしょうか。 仕事と子育ての両立ができず、落ち込む 「最近、保育園からの呼び出しが多くて、全然仕事に集中できない…」「ここ1ヶ月、仕事が忙しすぎて、子どもとの時間を十分に取れずに、愛情が伝わっているか不安…」 1日は24時間と限られているので、子育てをしながら働いていると、時間が足りずに、仕事か子育てのどちらかが疎かになってしまっていると感じて、落ち込む…という悩みは、子育て中ならば誰もが直面する現実と言えるでしょう。 子どもに対してイライラしてしまう 「子どもに対してイライラ、怒りっぽくなってしまう…」「どうしてあんなことで起こってしまったんだろう…」 そう感じるママも多いと思います。 言うことを聞いてくれない…、忘れ物が多い…、勉強しない…、うまくコミュニケーションが取れない…などなど、子どもへ期待するからこそ、そう思ってしまうこともあります。 また、子どもだけでなくパートナーや他の家族に怒りっぽくなってしまうこともあるかもしれません。それが原因で、幸福感を感じることが少なくなったりすることもあるでしょう。 悩みを相談できる人がいない この悩みは、最近よく「ロールモデルの不足」と言われたりもします。 何か困ったときに気軽に相談できるような職場の人や友人、家族などはいますか?「わたしもこうなりたい」「私もそういう工夫をしたら実現できるかも」というようなロールモデルは近くにいますか? 周りを見渡しても、仕事と子育てを両立しているのは、深夜まで働くようなバリキャリの先輩だったり、スーパーウーマンと呼ばれるような上司だったり…。そのようにロールモデルがいない状況だと「私には無理かも…」と心の中で線を引いてしまうこともあるかもしれません。 キャリアアップしたいのに、環境が要因でできない 厚生労働省HPにある、以下の資料によると、女性は管理職・一般職を問わず、6歳以下の子どもがいる場合は、いない場合と比較して労働時間が短くなっています。一方、男性は子どもがいても労働時間に変化がないという傾向があることがわかります。 ワンオペ育児が原因で、キャリアアップしたい!けれど子どもがいるからできない…というような現実も多く見受けられます。 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000051535_1.pdf参考)厚生労働省:女性の活躍推進が求められる日本社会の背景 良いこともたくさん!子育てで成長できること これまで様々なお悩みを紹介してきましたが、もちろんたくさんの良いこともあると思います。ここからは、子育てママならではのメリットを見ていきましょう! なにより子育ての幸せを感じられる 子育ては何より幸せ!と感じられるママは多いでしょう。可愛らしい寝顔、抱っこや歩き始め、一生懸命ハイハイしている姿、学校であったことを嬉しそうに話す姿、、すべてが愛おしく、幸せに感じる時間。 子どもが成長すると、もう二度と戻ることはできない時間なので、子育ての一瞬の思い出は一生の宝物になります。今しかないこの瞬間をぜひ楽しんでください。 マルチタスク能力がつく また、子育てはマルチタスクの連続です。子どものことだけでなく、家のことなど、どんどんと同時進行にやるべきことがたまっていきます。またPTAなども担当するママも多く、学校でのイベントや行事に向けてなどもタスクが山のように…。 日々のそんな多くのタスクをこなしていると、気づいた時には、マルチタスク能力がついていた!というママも多いです。 タイムマネジメント力・集中力が伸びる マルチタスク能力と同時に、タイムマネジメント力や集中力もつくでしょう。仕事しているママは特に、「この時間でこの仕事(この家事)を終わらせる!」と決めて時間で区切って、何かをすることが多くなるようです。 限られた短い時間のなかで、より生産性の高いアウトプットを出すような集中力が身につくと言われています。 コミュニケーション能力が身につく 子育てママは普段から、子どもに分かりやすく説明する場面や、地域や学校の人たちとの交流など、仕事をしているときよりも関わる人の幅が広がります。こういったコミュニケーションスキルは、必ず将来のキャリア形成に活きてくるスキルでしょう。 キャリアアップのための工夫や努力 つい日々目の前のたくさんのことに気を取られがちな子育てママですが、キャリアアップのために工夫できることもたくさんあります。ここではその一部をご紹介します。 子育てママの権利やもらえるお金を把握しておく 子育てママには、無理な長時間残業をしない権利や、出産手当金、出産育児一時金など、申請すればもらえるお金があります。 ご自身の状況に合わせて調べて、活用するようにしましょう。その際は、決して周りに遠慮しすぎず、自分の将来を考えて行動するようにしましょう。 理想的な働き方をあらかじめしっかり考えておく 子育てママは目の前にどんどんとタスクがやってくるので、自分の理想の働き方や理想の姿など、考える余裕がなくなりがちです。 ですが、目標や理想をもって日々過ごすことで、無意識的にそこに向かった行動ができる、とも言われています。 子育て中だと自分の時間をつくることはなかなか難しいものですが、思い切って一度、1人きりでカフェに行くなどの時間をとって、理想の姿や働き方について棚卸しをする時間をとってみるのもよいでしょう。 価値観、能力、体力、気力などは、人それぞれです。自分の価値観などの判断軸が明確だと、日々の迷った時の選択もしやすく、進みやすくなります。 自分にとって何が本当に大事なのか?じっくり考えて、今の過ごし方を選んでください。 時間の使い方を考える時間をとる 具体的に1日24時間をどう使っているか?を見直しすることもおすすめです。 現在の1日の過ごし方、スケジュールを書き出してみて、家族と話し合ってみるのもいいかもしれません。実際、1日のスケジュールを書き出してみると、「ここの時間を削れるなあ」「この時間を入れ替えるとスムーズかも」というような気付きが出てくるかもしれません。 30分~1時間、集中して子どもと接する時間を作る 日々忙しい中でも、短くとも1日に30分~1時間は、子どもと一緒に過ごす時間をとるように心がけると、子どもへ愛情が伝わりやすいと言われています。 意識的に”子どもと過ごす時間”を取ると決めて、その時間は仕事のことは一切考えない、などメリハリをつけると良い効果があるかもしれません。 家事の時間に子どもを巻き込む 子育てに仕事に家事に…と、すべてのことを完璧に両立するのは、ほとんど不可能に近いです。 そこで、家事の時間に子どもをまきこんで、遊びのように一緒に家事をすると、一石二鳥になると思います。例えば、「洗濯物をたたむこと」をゲーム化したりすると、子どもとの時間に家事も片付き、とても効率的です。 子育て後のキャリアをイメージする 「子どもを暮らしの中心に」と考えて、日々子育てに全力を注いでいる子育てママは、家族のためを思って頑張ることができる本当にすごい方です。 そんな方こそ、子どもが成長して、子育てフェーズが終わった後の自分の人生の過ごし方・キャリアを長期的に考えてみることが大切です。 いざ子育てが終わって、「私のやりたかったことってなんだっけ…」「子育てで燃え尽きた…」というような状態になるのは、非常にもったいないことです。ご自身の未来のキャリアを見据えて、今の働き方・過ごし方を選択していきましょう。 最後に 子育てママのキャリアは、実は無限大です。 一方で、「ここで頑張らないと…」「周りに迷惑をかけちゃいけない…」「これはあきらめよう」というような、自分自身の固定観念によって、自分が自分のストッパーになってしまっていることもあります。 本当はもっと周りに頼って良い環境かもしれませんし、失敗してもいい環境かもしれません。自分自身のやりたいことや、なりたい姿をどうか見失わず、色んなことを欲張ってみてください。 頑張っている日々の中で、もし自信がなくなる日があったとしても、ほとんどのママが経験することなので安心してください。自分の中で「両立すべき」という呪いがあるのかもしれません。 人生は長いので、試行錯誤しながら落ち込む時期があってもいいですし、経験がないのに、「私の子育て、自信満々なので、見てください!真似してください!」みたいな人はちょっと怖いですよね笑 等身大の自分を受け入れて、巡ってくるチャンスには意思があればぜひ引き受けて、一人で抱え込まずに、ハッピーにキャリアを築いていきましょう! また、このような時期こそ、キャリアコンサルタントに相談することも、とてもおすすめです。 自分の長期的なキャリアプランや、今の時間の過ごし方、今抱えているもやもやするポイントなど、ぜひキャリアコンサルタントにお話してみましょう。 1対1の面談の中でじっくりと話して、色々な質問に答えていくうちに、自分では考えつかなかった観点や考えに、出会えるかもしれません。
今後が不安…30代後半から考える女性のキャリア
「この仕事いつまで続けられるだろう…」「この先のキャリアパスがわからない」 と感じている女性は多いのではないでしょうか。女性のキャリアは様々なライフイベントにより、いつも真っ直ぐ進んでいけるという訳ではありません。 また30代後半になってくると、ライフイベントを乗り越えて復職しても、あまりモチベーションを保つことができないという方もいるのではないでしょうか。 今回は30代後半から考える女性キャリアについて、ご紹介していきます。 30代後半に差し掛かると増える悩み 30代後半になると、40歳を目前に今後への悩みが出てくるのではないでしょうか。特に働いていると、20代では感じていなかった不安を感じるようになってくるはずです。 ここでは30代後半の女性が感じる悩みについて、ご紹介していきます。 キャリアパスに行き止まりを感じる 30代後半まで会社勤めをしていると、これから先のキャリアパスが気になりますよね。女性の管理職がいない環境であれば、働き方のイメージもしづらくなります。 その場合、仕事や職場環境が気に入っていたとしても、この先も今の環境で年齢を重ねていくことに不安を感じてしまうのではないでしょうか。 管理職やキャリアアップを目指している方なら尚更、環境を変えないと、今の環境では難しいのではないかと思いますよね。 しかし何となく不安だから環境を変えるというのは、あまりおすすめできません。まずは社内の制度や、上司や役職者の方に話を聞いてみるなど、今ある環境で情報収集をしてみてください。 もしかすると、今後は女性管理職を新たに登用していきたいと考えているかもしれませんし、管理職以外でもあなたの経験を生かしていけるような部署が設立されるかもしれません。キャリアパスについてあなたが考えていることを、まずは周囲に相談してみましょう。 プライベートとキャリアの両立 キャリアについて悩むとき、問題になるのは仕事の内容や職場環境だけではありません。家族や家庭の状況などのプライベートも大きく影響します。 30代後半になってくると、結婚や出産などのライフイベントを経験した方も多いのではないでしょうか。産休育休などを経験すると、復職したけれどやはり子どもの体調不良で急に仕事を休まないといけなくなったりと、プライベートと両立する難しさを感じているはずです。 子どもの発熱で急な休みを取らないといけなくなったり、仕事に穴をあけてしまうかもしれないということで、普段の業務に対してもモチベーションが保ちづらくなったりします。 また30代後半になると、ご両親も高齢になってくるため、実家の近くへの移住を考える方も出てきます。将来的に、介護なども視野に入れておかなければならないからです。 今の仕事が完全に在宅ワークなどであればいいかもしれませんが、転居をしても続けられるかどうかわからない場合は、今後の生活についても悩みが絶えませんよね。 仕事とプライベートのどちらかを取らないといけないわけではありません。しかしどちらかの比重が大きいのであれば、もう一つはセーブするという選択もしなければならなくなるのです。 20代半ばから多くの女性がライフイベントにより、キャリアへの悩みを抱えることになります。 体力的な限界を感じてくる 40歳を手前にすると、日々体力の衰えを感じる方も多いのではないでしょうか。今は営業職で毎日外回りをしていても、これから先も同じように働いていけるのかはわかりません。 今は長時間労働を当たり前にこなすことができていても、定年まで今の働き方をできるのかどうかなどは一度考えておく必要があります。 社内でもう少し体力的に楽な部署があるのであれば、そこへの異動を希望することもできますし、今の経験を生かして他の会社で管理職のポジションを目指すなども一つの方法です。 今すぐに働き方を変えないとしても、今後にどのような選択肢があるのかを確認しておくことで、後々キャリアの選択肢が広がるかもしれません。 未経験求人へのハードルが高くなる 30代前半まではまだ未経験でも応募できる求人があったかもしれませんが、30代後半になってくると、未経験で応募できる求人が大幅に減ってしまいます。 「未経験歓迎!」という求人は、その企業が業務未経験の人に対しても専門的な教育をおこなって、長期的に働いてもらうという前提があるからです。 30代後半が高齢というわけでは、決してありません。しかし採用する企業からすると、同じ未経験の20代後半と30代後半の転職希望者を見比べた時に、前者の方が10年長く働いてくれる可能性があると感じます。 これは女性だからということではなく、男女共通で年齢が上がれば上がるほど未経験の職種にはチャレンジしにくくなるという事実があるのです。さらに女性であれば、面接で子どもがいるかなどの家庭環境を確かめられたりと男性よりも制限が多い場合もあります。 書類選考や面接で年齢を理由に不採用とするのは、法律違反ではあります。しかし実際には、書類選考で年齢が採用判断に大きく影響するのも現状だということを知っておきましょう。 そのような現状を知ってしまうと、未経験の仕事にキャリアチェンジに挑戦しにくくなるというのは悩みの種になるかもしれません。ですが、もちろん、あなたの人柄を伝え、面接対策をしっかりとすることで、未経験の職種にチャレンジすることは可能なので、希望する場合には対策をしっかり行いましょう。 女性が悩むキャリアの選択肢 30代後半だと、これからのキャリアの選択肢が気になりますよね。今の年齢や女性であることで、選択肢が狭まってしまうのではないかという不安もあるはずです。 ここでは、女性が悩みやすいキャリアの選択肢にはどのようなものがあるのかご紹介していきます。 転職でのキャリアアップを目指す 今の職場でのキャリアアップには限界を感じる方は、経験を生かして同業界での転職が頭をよぎるのではないでしょうか。 30代後半までしっかりとキャリアを歩んできたのであれば、経験者として他の会社で責任ある立場での採用をしてもらえる可能性があります。 自分自身でチャレンジしたいことがもう今の職場でないのであれば、環境を変えて経験を活かして新たなことにチャレンジしたり、年収を上げていくというのは選択肢の一つです。 おすすめできる選択ではありますが、同業界や同じ商材を扱うからといって全ての業務内容が同じというわけではありません。 最初は、業務ツールなどの基本的なものから覚え直していく必要がありますし、新会社での仕事の進め方やスピード感が合わないということもあり得ます。 もし転職でキャリアアップを目指すのであれば、日々の業務内容や今後の会社のビジョン、仕事の進め方などをしっかりと確認するようにしてください。 キャリアの選択肢は様々ありますが、一度手放した環境にまた戻ってくるというのは簡単ではありません。自分は経験があるからといって、簡単に決断をしないように気をつけてください。 転職で失敗しないコツは、事前準備を怠らないということです。 労働時間を抑えて雇用形態を変える 今の働き方をどうにかしたいという人は、雇用形態を変えて働くという選択肢があります。家庭環境に合わせて、パートや派遣など時間を融通しやすい働き方に変えるというキャリアもあります。 働き方を変えたいけど、正社員にこだわりたいという方は、それはなぜなのかを一度よく考えてみてください。 確かに毎月安定した収入が手に入りますし、ボーナスがあるところが多いでしょう。有給休暇も使うことができて、安定しているような気がします。 しかし、会社の経営が傾くとそうでもありません。「安定しているから正社員以外考えられない」というのであれば、少し視野を広げてみてもいいかもしれません。 パートナーのいる方であれば、働き方を変えて扶養に入るという選択肢もあります。 家計が回らなくなってしまうのであれば、もう一踏ん張り必要かもしれませんが、もし自分自身が今の働き方に限界を感じているならば、この先も無理して働いていくべきなのか、もう少し自分の時間を確保する方が良いのか考えてみてはいかがでしょうか。 社内での異動を希望する 今の会社が好きでずっと続けたいけど、忙しすぎて続けられるかは不安という方は、まず社内での異動を検討してみましょう。 立ち仕事がキツくなってきたのであれば、企画や事務などの他の部署を希望するなど、今の環境のままできることがあるかもしれません。 労働環境を変えたいと思ったときに、選択肢は転職だけではありません。周りを見渡した時に、様々な環境があるはずです。今の会社でがんばってきたあなたのスキルや経験を評価し、希望を聞いてくれることも十分に考えられます。 異動の相談をすることに抵抗がある人も多いと思いますが、会社の制度などをしっかりと調べて人事部に相談してみてください。 一度勇気を出せば新たな情報が手に入ったり、希望の部署へ異動が叶ったりする可能性が出てきます。逆に行動を恐れていては、あなたはずっと我慢するしか無くなってしまうのです。 一度しかないあなたの人生で、後悔を残さないような選択を考えてみてください。 独立してやりたいことをする もう会社でやりたいことがないという方は、独立してフリーランスとなったり、法人設立をするという選択肢もあります。 「独立」というと、とても大変なように聞こえますが、最近では会社員からフリーランスに転向する方が多くいます。 とてもリスクがあるように感じますが、まずは副業などから挑戦を始めることで収入の軸を作っておけば安心です。 今ではインターネットやSNSで、起業の仕方やフリーランスでの働き方を発信している人が多くいるので、情報収集も簡単に行えるでしょう。 少しでも興味のある人は、会社勤めをしながら情報収集をしてみるのがおすすめです。副業禁止の会社であっても、情報収集をすることまで制限されている訳ではないので気軽に取り組んでみてください。 新しいことに触れてみることで、独立以外でも新しい選択肢が出てくるかもしれません。現状を変えたい、不安だ、という気持ちがあるのであればまず行動を起こしてみることをおすすめします。 理想のキャリアプランを練ってみよう! キャリアへの不安や悩みを感じたら、自分の理想のキャリアプランを練ってみてください。あなたの理想を可視化することで、新たな発見があったりこれから何に取り組めば良いのかを具体的に考えられたりします。 まずは自分の理想を言語化してみる 理想のキャリアを考える際に、まずは自分自身の「理想」を言語化してみてください。 家族との時間を大切にしたい?仕事でキャリアを重ねていきたい? プライベートを重視するのか、仕事で社会的に評価されたいのか、何となくのイメージはできるのではないでしょうか。 あなたにとって仕事とは、キャリアとは「何のため」のものなのかも合わせて考えてみるといいかもしれません。 ただお金を稼ぎたいのであれば、世の中にはたくさんの仕事があるので何とかなりそうですよね。ですが、ある業界で成果を出して認められたいなど具体的な目標があるのであれば話は変わってきます。 あなたがこれからの人生をどのように歩んでいきたいのか、仕事とプライベートの両方を掛け合わせて考えていくことで、理想のキャリアプランを練っていくことができます。 キャリアプランはあなた自身だけでなく、あなたの周りの家族やパートナーにも大きな影響を及ぼします。キャリアに迷ったら早い段階でキャリアプランをイメージしてみてください。 キャリアはプロに相談すると、より安心! キャリアプランと言われても、ピンと来ない人も多いでしょう。自分ひとりで考えていても合っているのかわからないし、今考えていることが実現可能なのかもわからない…という状況に陥りやすくなります。 1人で考えてもよくわからないという方は、一度プロに相談してみるのがおすすめです。「何を相談していいかもわからない」という方も安心してください。 今まで多くの人の悩みを聞いてきたプロのコンサルタントだからこそ、あなたに状況に沿ったアドバイスをしてくれるでしょう。 今悩んでいることを代わりに言語化をしてくれたり、今の状況を乗り越える方法を一緒に考えてくれたりします。 30代後半になってくると周りの人に相談したり、頼ったりすることに抵抗を感じる方も増えてきます。そういった方でも相手がプロであれば話しやすいのではないでしょうか。 またこの先悩んだ時にまた相談できる相手ができるというのは、あなたのキャリアにとって大きなメリットとなります。 悩んでいる時間がもったいないと感じる人は、ぜひプロのコンサルタントに相談してみてください。
20代でキャリア迷子だと感じたらやっておくべきこと
「入社したばかりだけど、この仕事は自分に合ってない気がする…」「とはいっても、やりたいことがないんだけど…」 と感じることはありませんか。もしかしたら今、あなたはキャリアの方向性がわからなくなってしまっているキャリア迷子の状態かもしれません。 でも、20代でキャリアの方向性がわからなくなるのは、多くの人が経験することでもあります。そこで今回は、キャリア迷子に陥る原因や、そこから抜け出すために20代のうちにやっておくべきことをご紹介していきます。 キャリア迷子だと感じる3つの原因 キャリアについて20代のうちから焦ってしまったり、何となくモヤモヤしてしまうということは多くの人に起こり得ます。 ここではなぜキャリア迷子だと感じてしまうのか、3つの原因に分けてご紹介していきます。 「やりたいこと」がわからない 仕事をしている中で、今取り組んでいることが本当に自分の「やりたいこと」なのかわからないという人は大勢います。しかもこれは、20代に限ったことではありません。 社会人になると感じるかもしれませんが、具体的に「これがやりたい!」という目標がある人は実は少ないのです。 ただその実際の状況と反して、就職活動では面接でやりたいことを伝えないといけないので、やりたいことベースで会社選びをした人が多いはずです。そういった経験から、「やりたいこと」は絶対にないといけないと感じてしまっている人が多いのではないでしょうか。 社会人になり思っていた仕事と違うということはよくありますし、仕事に慣れてくると余計に「これは自分のやりたいことなのか?」と疑問を抱きます。 「やりたいこと」というのは、日々変化するものなので自分自身でも正確な正解というのはわからないものです。そこに対して悩みを抱えることで、キャリアについてモヤモヤした感情になってしまいます。 「自分に合っているか」わからない 誰でも「自分に合っている」、すなわち自分の能力が発揮できて評価される場所を選びたいですよね。しかし始める前から、そんなことは判断できません。 適職診断のようにあなたの性格や行動原理などを分析して、適職を判断してくれるツールもありますが、現実は適職診断通りともいかないように、そんなに上手くはいかないのではないでしょうか。 学生の頃から社会人になったら、社内外で評価され輝かしい成績を残すことを夢見ていたという人も、実際に社会に出てみると周りについていけず挫折するという方も多くいます。 労働環境や業務内容があなたに合っていないという場合もありますが、企業の人事部もあなたの適性を判断して配属しているはずです。なので20代であれば、自分に合っているか合っていないかを自己判断する前に、目の前の業務への取り組み方などを見直した方が良いかもしれません。 「これは自分に合っていない!」と判断してしまうと、そこからはモチベーションを保つのが難しくなってしまうので、悩む気持ちはわかりますがあまり考えすぎないのがおすすめです。 「どうなりたいのか」わからない これから自分が「どうなりたいか」という理想のようなものを持つことができていないと、今後のキャリアに関してとても迷いが出ると思います。 しかし先述の通り、自分の目標や理想を具体的に持って働いているという人の方が少数派なのです。 20代だと「目標を決めておかないと!」と思う気持ちもわかりますが、まずは目の前の業務や仕事上でのノルマや目標に対して真摯に向き合うことも大切です。 褒められたい、評価されたいという気持ちが強いのであれば「求められたもの以上を返す自分でありたい」というようにポジティブな自分を理想に置いてみてください。 明確に「こうなりたい!」と無理に決める必要はないのです。なりたい自分というのもこれから色々な経験をしたり、様々な人の価値観に触れたりすることでどんどん変化していくものだと思ってください。 20代でやっておくべきこと 年齢を重ねると躊躇してしまったり、色々な制限を受ける可能性があるので可能な限り挑戦をしていきたいですよね。 ここでは20代の若手である間に、後悔しないためにもやっておくべきことをご紹介します。 多くの人と関わるようにする 20代であるからこそ、できる限り多種多様なコミュニティの人と関わるようにしてください。多くの価値観に触れて自分自身の価値観の幅を広げていくことができるからです。 同じ会社の同期や地元の友人と関わることが多いかもしれませんが、せっかく社会人となり簡単にコミュニティを広げられる状況になっているのですから、その状況をうまく活用することをおすすめします。 30代・40代になってくると新しい環境に飛び込むのが億劫になって、なかなか勇気が出なくなる可能性がありますよね。20代という若さを武器にして、今後の人間関係の土台づくりをしておくことが大切です。 異業種異業界の人と関わることで、普段の業務に生かせる発見があるかもしれませんし、今後のキャリアを考えた際に相談できる相手ができるかもしれません。 何か迷った時に気軽に相談できる相手がいることは、キャリア以外の今後の人生においても必ず役に立ちます。 思い切った失敗を経験する あえて失敗する方法を選ぶということではありませんが、若いうちに失敗を経験することはとても大切です。こだわりを持ち、思い切った挑戦をして失敗をすることでその経験が後に仕事へ生きてくるのです。 まだ若手のうちの方が挑戦に対してのハードルが低く、周りの目もあまり気にしなくていいですが、年齢を重ねて社内でもある程度の地位を持つようになると失敗を恐れてやりたいこともやりたいと言えない環境になってしまう可能性があります。 若手としてみられる時期は一瞬で終わってしまうので、後悔のないように挑戦し失敗を経験してみてください。 積極的に自己投資をする 20代のうちに積極的に自己投資をする習慣をつけておくことで、今後の自分のスキル習得や新しい分野への挑戦への心理的ハードルが下がります。 また20代のうちに興味のある分野に対して自己投資をしておくことで、今後のキャリアの広がりをイメージできたり、知識としてのちに役立つこともあります。 20代は「興味があるけど転職するのはちょっと…」というような内容でも、今の会社で働きながらオンラインスクールに申し込んでみるなど、自分の時間やお金をかけることができる時期です。またそうして学んだことが、キャリアに生かしやすい時期でもあります。 30代に差し掛かってくると、結婚などのライフイベントの発生で思うように時間やお金を使うことができなくなったり、自分投資への精神的なハードルが上がってしまったりします。 もっと若いうちに色々やっとけばよかったなぁと後悔するのを防ぐためにも、興味を持ったことにはどんどん挑戦する時期にしていってください。 お金についての知識をつけておく これから先やりたいことと自分の収入を天秤にかけないといけなくなったり、ライフイベントの発生でお金に困ってしまったりとお金に振り回される可能性が大いにあります。 そのような時に、もっと早くから貯蓄しておけば…と後悔することがあるかもしれません。今は税金対策や資産形成の方法などの情報が、簡単に手に入るようになっています。 日々日々お金について考える必要はありませんが、20代のうちからお金の使い方や資産形成の方法などをある程度頭に入れておくことで、今後必ず役立つ時が来るはずです。 お金については、早めに備えておくことに越したことはないですよね。これから先何かやりたいことができた際も、費用がかかってしまうこともあるでしょう。自分自身の選択肢を狭めないためにも後悔しない20代を過ごすようにしてください。 20代からキャリアの道筋を立てる方法 20代でキャリア迷子から脱出するためには、しっかりと今後のキャリアの道筋を立てておくことが重要です。 ここではキャリア道筋を立てる方法をご紹介していきます。 自分自身について理解する キャリアを考える際には、まず自分自身を知ることが重要です。あなたは周りから評価されて目立つのが好きなのか?1人でコツコツ自分のサービスを作っていくのが向いているのか?など職業選択にも大きく関わります。 なんとなく今の仕事をしているという人も、なぜその会社に出会い選択をしたのかを振り返ることで何かしら自分の考えがあるはずです。 今までの人生で行ってきたさまざまな選択を「なぜだったんだろう?」と振り返ることで、あなたが大切にしている価値観が見えてくるでしょう。 長時間残業をしてでも仕事でのスキルアップをしたいのか、収入が減ってでも定時で帰り家での時間を大切にしたいのかなど、どこかに引っかかるはずです。 今までの選択を全て人に任せていたという方はいないでしょう。もし両親や友人に勧められたものを全て鵜呑みにしてきたとしても、最終的な決断は自分自身でしてきましたよね。 これから長いキャリアを歩んでいく20代です。自分自身と向き合い大切な価値観を見つけ出すようにしてください。 会社や業界について理解する 自分についての理解も大切ですが、相手(仕事)に対する理解もとても重要です。「こんな仕事がしたい!」と明確にあるのであれば、それが実現できそうなのはどんな職種なのか、そこに行くためにはどのような経験が必要なのかを分析してみてください。 今働いている会社で実現できるものかもしれませんし、少し特殊な経験やスキルが必要になるかもしれません。そういった判断を20代のうちにできることで、今後のキャリアの選択肢が格段に広がっていきます。 なんとなくのイメージで行動をしていると、自分の理想の道からいつの間にか大きくずれてしまっているかもしれません。そのような後悔をしないように、少しでも興味のある職種などについては理解を深めるようにしてください。 20代であればやる気やコミュニケーション能力などの定性的な部分で転職活動できていたものが、30代・40代と年齢を重ねると専門性や経験などを重視されるようになります。 20代であることのアドバンテージを活用して、上手くキャリアを重ねていくことも大切なのです。 転職市場について理解する 今では転職という選択は当たり前のようになりつつあります。だからと言っていつでも、どこにでも転職できるということではないことを理解してください。 20代のうちは若手に特化した転職エージェントや求人がたくさんあるので、転職が簡単そうだというイメージなるかもしれません。 しかし何の仕事でもどんな条件でも仕事ができればいいという人は少ないので、希望の条件を入れると膨大な数の求人は一気に減っていくでしょう。 20代である今のうちから自分が気になる求人などに目を通しておくことで、これから必要な経験などもイメージできるのではないでしょうか。 「稼げそうなイメージだったけど、意外と年収が低いな」など具体的に、その職業の実情なども知っておくことも大切になってきます。 そして今のあなたの経験が5年・10年後に転職市場でどのような評価をされるのかもぜひ知っておいてください。 今経理を担当しているのであれば、「決算書の作成は経験しておかないといけなさそう」など、多く出ている求人の条件を確認することでどのようなスキルや経験を持っている人を企業は求めているのかがわかってきます。 そういった情報を事前に頭に入れていくことで、今後今の仕事の中でも経験しておきたいことなどが出てくるはずです。 信頼できる相談相手を見つける キャリアに関しては、1人で思い悩んでも解決できないことがほとんどです。20代のうちに信頼して相談できる相手を見つけておいてください。 可能であれば転職を経験した先輩や、興味のある業界で実際に働いている人など具体的にアドバイスがもらえそうな人がおすすめです。 経験談から適切なアドバイスをもらえることもありますし、人に悩みを話すことで幾分か気持ちも楽になるはずです。 年齢を重ねてから信頼できる友人ができることももちろんありますが、自分自身の考えや価値観が固まっている可能性があるので、まだあまり社会人経験を積んでおらず人からのアドバイスを素直に聞き入れられる段階で相談相手を見つけておくのが無難です。 キャリアの相談は知り合いにはしたくないという方は、プロのコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。もちろん外部サービスなので守秘義務もありますし、あなたが相談したということが外に漏れることもありません。 知り合いでない上にキャリア相談のプロであれば、あなたも安心して相談できるのではないでしょうか。 具体的な悩みがなくても、同じような人の経験談などを聞くことで今後への情報収集にもなりますし、何より今後悩んだ際にプロに相談するという選択があることを知っておくことは大きなメリットになります。 キャリアプランを作成する 20代でこれからのキャリアについて道筋を立てておくには、今後のキャリアプランを作成しておくことがおすすめです。 いきなりこれからのことなんてイメージできないという方は、まずは短期的な目標を立ててみてください。特に思いつかない方は「次の査定で1段階評価を上げる」などわかりやすく、振り返りやすい目標を立てておくことがおすすめです。 中期的な目標だと「35歳で営業部長になる」というようなものから、どんどん逆算して目標を立てていきます。そのためには30歳でリーダー業務はこなせていないといけない、など具体的にイメージが湧いてくるのではないでしょうか。 今の会社での仕事の話だけでなく「30代で転職して地方へ移住する」など、ライフプランを交えた目標を立てておくのも行動がしやすくなります。 様々な目標を立てていく中で大切なのが「自分はこうありたい」とありたい姿が反映されているかを確認することです。定量的な仕事の目標だけで計画していくと、目標に対して行動を実行できているはずなのになぜかモヤモヤしてしまう要因になります。 様々なキャリアの選択があるなかで、あなた自身がイキイキと働いていける選択をできるように意識してみてください。
20代の今後のキャリアの考え方とキャリアプランの作り方をご紹介!
「キャリアについてはまだ考えなくていいや」「周りと差をつけたいけど何からすればいい?」 と考える、働く20代は多いのではないでしょうか。キャリアについて考えるのは早いに越したことはありません。 今後数十年働いていく中で、何となく働いているという時間を少なくすることで同じ20代でも周りと差をつけることができます。 今回は20代の方に、キャリアについて考えるメリットやキャリアやプランについてご紹介していきます。 20代で自分のキャリアに向き合うメリット 20代でまだ仕事を始めたばかりだから、キャリアなんて考えていないという方も多いのではないでしょうか。しかし早い段階でキャリアについて考えることは、実はメリットだらけなのです。 ここでは、20代でキャリアについて考えるメリットをご紹介します。 長期的にキャリア形成しやすい 20代でキャリアについて考え始めると、まず長期的なキャリアを描きやすくなります。単純にこれから働いていく時間が長いということもありますが、時間がかかる目標に対しても、着実に近づいていくことができるからです。 営業一筋だった人が50代になって、「やっぱりゲームが作りたい!」と思い立つのと、20代で営業職のあなたが「ゲームを作ってみたい!」と思うのでは難易度も変わってきます。 もちろん何歳になっても、やりたいことに挑戦することはできます。しかし物事にはそれに対して、ある程度かけなければならない時間や経験もあるのです。 今少しでも興味のあることややりたい事があるのであれば、後にそれを実現するための選択ができるようにしておくのも大切です。 上司や先輩など経験者に相談しやすい 20代だとまだ社内でも若手ということで、気軽に上司や先輩に相談できるというメリットがあります。 社内に転職経験者である中途入社の先輩がいたり、直属ではない上司がいたりと、若手だからこそ話しかけやすい人、あるいは、あなたが若手だからこそアドバイスをしてくれる人たちもいるはずです。 近くに自分より長くキャリアを歩んでいる先輩方がいるので、経験談など聞いておけば、この先自分のキャリアを考えるときに参考になるときがくるでしょう。 今全くキャリアについて悩みがなかったとしても、「20代のうちにやっておけばよかったこと」など情報収集しておくのがおすすめです。 また年次が上がってくるにつれて、キャリアに悩んだ際に周りに話しづらくなってしまうという状況もできてしまうので、今のうちから社内に相談相手を作っておくというメリットもあるでしょう。 先輩からしても、自分に相談してくれる後輩のことは気にかけたくなるものです。今しかできない行動をどんどんしていくことが、今後のキャリアに影響してきます。 今後に繋がる選択をできる 企業で勤めていると、キャリアに関して様々な選択をするタイミングがあります。そのような時に、日頃からキャリアについて考えておくと今後に繋がる選択をできるでしょう。1つの案件に対しても「めんどくさいから断る」と考えるのか、「大変そうだけど成長できそう!」と考えるのか、受け止め方にも違いが出てきます。 20代のうちから前向きに捉える習慣がついていると、自ずと周りからの評価も上がりますし、何より働いているあなた自身がストレスを感じにくくなるはずです。 企業勤めであればなおさら、社内の評価や自分のモチベーションを上げておくことで、仕事もやりやすくなりますし、さまざまなタイミングでチャンスが巡ってくる可能性が高くなります。 20代のうちに、ぜひ社内での基盤を作っておいてください。 キャリアに無頓着な人が仕事で陥る現象 20代でキャリアについて特に考えてこなかった人は、考えてきた人と比べるとモチベーションの維持や成長スピードに差が出てくる可能性があります。 ここでは、あまりキャリアについて考えていない人が陥ってしまう現象についてご紹介します。 モチベーションが維持しづらい キャリアについてあまり考えていない人は、業務に対するモチベーションを感じにくくなってしまうことがあるはずです。 明確に目標があるわけではないので、目の前の業務に対して意味付けするのが段々難しくなり、「何のためにこの仕事をしているんだろう…」「意味あるのかなぁ」と不満を感じてしまうこともあるのではないでしょうか。 そして一度そのループに入ると、なかなかモチベーションを取り戻すのは難しくなってしまうでしょう。 キャリアを長期的に見据えた周りの同期はモチベーションも高く、自分だけが置いて行かれているような感覚になってしまうかもしれません。周りと比べることで、余計に自己嫌悪に陥ってしまう可能性があります。 早期に転職を選択してしまう キャリアに向き合う機会が少ないと、「とにかく今の職場(仕事)が嫌だから」「まだ若いから」と安易に転職を考えてしまいます。 確かに年齢が若いうちの方が、未経験の職種などにも挑戦しやすくはなりますが、「しっかりとした転職理由がない」「新しい会社でも明確にやりたいことがない」という状態では、採用してもらうことは難しいでしょう。 20代前半だと、就職活動の延長のように転職活動を考えてしまうかもしれませんが、一度他の企業に入社したということはあなたは中途社員として評価されます。経験が求められるかどうかは年齢にもよりますが、最低限の社会人マナーなどは身についていて当然とみなされます。 そして何より、新卒入社から早期に離職をした場合、「すぐに仕事を辞めた」という経歴はあなたのキャリアにおいて一生消えることはありません。 企業によっては、過去の転職回数が多いと書類選考の段階で不採用とするところもあります。早まった転職の決断は、あなたが思うよりもずっと、大きな影響を残す可能性があるのです。 20代前半と後半では異なる悩み 20代とひとまとめに呼んでいても、学生から社会人になったばかりの20代前半と、数年社会人を経験している20代後半とでは悩みの種類が変わってきます。 では、20代前半と後半ではどのように悩みが異なってくるのでしょうか。 教えられる側から教える側へ 学生から社会人になった20代前半では、周りは全員先輩で、わからないことは聞けばいいし、仕事でミスをしてもフォローしてもらえていたかもしれません。しかし20代後半に差し掛かると、状況は大きく変わっているはずです。 あなた自身に後輩ができ、指導したりミスを庇ってあげたりしないといけなくなります。あなたの会社での立場は、明確に変わっていくでしょう。 20代前半では質問することが当たり前でも、20代後半で同じように質問すると「そんなことも知らないの?」と呆れられてしまうことがあります。 経験を重ねた社会人であることを意識し、日々学んでいかなければ、周りの環境はあなたが思うよりもずっと早く変化していきます。そんな周りの環境や自分の立場の変化、そして日々の業務に悩まされるということが20代後半では起こってしまいます。 転職活動を始める同期が増える 入社して1~2年は、同期と横並びで「仕事を覚えていくぞ」という時期だったかもしれませんが、数年経ってくるとやる気に満ち溢れていた同期も転職活動を始めたり、急に転職したりすることがあります。 一緒に頑張っていた人が突然いなくなると、不安にもなりますよね。 周りの環境は、人の悩みに対して大きな影響を与えます。職場を変えることなんて頭になかったという方も、「自分も環境を変えた方がいいのかもしれない…」と変に焦ってしまうのではないでしょうか。 もちろんあなた自身が今の環境に不満がないのであれば、悩む必要はないのですが、周囲の同僚が環境を変えていくことが、一度自分のキャリアを見直すきっかけになるかもしれませんね。 今後のキャリアパスを考える段階になる 新人時代からある程度の成績を残していた方であれば、20代後半にもなれば、リーダーなど責任のある業務を任されている方も多いのではないでしょうか。 そうなってくると今度は、30代からの自分のキャリアが気になりますよね。周りを見渡して30代での役職者は多いのか、それとも全くいないのかでもキャリアの見通しが変わってきます。 社内で昇進を目指すのであれば、早くから社内で「管理職になりたい」と積極的にアピールしておくことも大事です。何も言わない人よりも「こうなりたい!」と日々発信している人の方が、いざ誰が適任かと考えた時に頭に思い浮かびやすいからです。何より、「本人がやりたいと言っている」ということが、そのポジションを任せるかどうかの決定打になることもあります。 めんどくさかったり、媚びてるみたいで嫌だと感じる人もいるかもしれませんが、20代後半になってくると、社内での身の振り方も考え始めなければならないのです。 ライフイベントの発生 20代後半になると、結婚や出産などのライフイベントが発生する可能性が高くなります。マイホーム計画を始めて、お金に対して考えることも増えるかもしれません。 自分には関係ないと思っていても、予期せぬタイミングで仕事を休まないといけなくなったり、今の仕事自体続けられなくなるということもあるのです。 女性であればなおさら、妊娠で今後のキャリアを大幅に見直さないといけなくなるということもありますし、産休に入ることでキャリアに空白の時期ができてしまいます。 休むことでマイナスなことばかりではないですが、自分の思っていたタイミングと全く違っていたりすると、ネガティブな考えにもなってしまいます。 独身であれば、周囲の結婚出産ラッシュで焦りを感じることもあるでしょう。両親からのプレッシャーなども感じ始めるのではないでしょうか。 仕事だけの悩みではなくなってくるのが、20代後半の特徴でもあります。 20代からできるキャリアプランの考え方 キャリアを考えるにあたって、自分自身のキャリアプランを明確にしておくことが大事になってきます。 急にキャリアプランを言われても困ってしまうと思いますが、どのような考え方をすれば良いのでしょうか。 まずは自分のなりたい姿を考える キャリアプランを考える際には、自分のやりたいことや理想の働き方などをまずイメージしてみましょう。キャリアプランだからといって、仕事のことだけをイメージするのではなく、どんな働き方をしたいか、将来的にパートナーや子どものいる生活を考えるのか、とライフスタイルを考えるのも大切です。 今後さまざまなライフイベントの発生で、ずっと仕事優先で生きていくとは限りません。キャリアプランはライフプランと密接に関係していることを知っておいてください。 例えば「家族との時間を大切にしたいから、将来的にはマイホームを建てて在宅の仕事をしたい」というプライベート優先の考え方もあれば、「世界中で愛されるようなゲームを作りたい」という仕事上の目標を優先する場合もあるでしょう。 自分が何を大切にしたいのか、現段階で明確にしておくことがとても大切です。今後その内容が変わったとしても、根本的に大事にしているものは大きく変わらないはずです。 例えば「仕事で評価されていっぱい稼ぎたい」と仕事優先に思う方も、実際は「家族を幸せにするためにいっぱい稼ぎたい」とプライベートを大切にした考え方を持っているということもあります。 あなた自身が何を大切に思っているのか、早くから知っておきましょう。 短期的な目標から決めていく いきなり20年、30年後の自分を想像するのは難しいので、まずは短期的な目標から決めてみてください。 今新入社員なのであれば、「3ヶ月後には同期で1番の成績を出す」「1年後にはMVPを獲る」など、自分の中でイメージしやすい目標がおすすめです。 そしてそこから逆算して日々の業務をこなしていくと、「何のためにやっているのか」という目標が明確なので、モチベーションの維持がしやすくなります。 毎日の業務が何のためのものなのか、本質的に理解して納得することで、業務のパフォーマンス自体向上していくことでしょう。 現職でしっかりと評価されていれば、もし転職など環境を変えることになっても自信を持った行動をすることができるはずです。 いつでも軌道修正できる余裕をもつ プランという言葉を使うと、その通りに進まなければならないと感じてしまうかもしれませんが、決してキャリアプランに縛られる必要はありません。 キャリアを歩んでいるうちに、新しく興味を持てるモノやコトに出会うかもしれませんし、素敵な出会いがあって急に起業するなんてこともあるかもしれません。 20代でキャリアプランを練っておくことの最大のメリットは、いつでも柔軟に軌道修正できるということです。 40代、50代になってくるとキャリアプランから逸れた選択をすることに対して、無駄な時間や寄り道だと感じてしまうかもしれませんが、20代であるからこそ、より自分らしく生きていける選択をできるのではないでしょうか。 具体的にキャリアプランを立てるには? キャリアプランを立てたい!と思っても、具体的に何をすればよいか難しいですよね。 最後に、具体的にキャリアプランを立てる方法をご紹介していきます。 やりたい事が明確であれば詳しい人に相談 将来的に絶対にやりたい事がある人は、実際にその業務をしている人や詳しい人に相談してみてはいかがでしょうか。 例えばマーケティング会社を創りたいのであれば、実際に起業している人の話を聞いてみましょう。知り合いにいなくても、今ではSNSなどで繋がりを持つこともできます。起業まではいかなくとも、マーケティングのプロとしてキャリアを高めていきたいのであれば、社内外でロールモデルとなるような人を見つけて、話を聞いたりウェビナーに参加してみるのもおすすめです。 その人の経歴などを知ることで、実際に役立つ経験や持っておいた方がいいスキルを知ることから始めてみてください。 ここで注意しなければいけないのは、その方はキャリアに関しての専門家ではないので、あくまで実体験として参考にするにとどめておくことです。同じ経験をしないと!と思い込んでしまうのは危険です。その人はたまたま成功したかもしれませんが、あなたが同じやり方で成功するとは限らないからです。 未来へ向けて、材料を集める感覚で情報収集をしていきましょう。 20代だからと躊躇わずにプロに相談 「将来的にこれがやりたいけど、どういう選択をすればいいの?」というやりたいことが明確だけどそのプロセスがわからない方、あるいは「まだ20代だしやりたいこともわからない」という方は、ぜひキャリアのプロに相談してみてください。何となく不安という段階でも問題ありません。 プロに相談というと転職を勧められそうと思う方が大半ですが、仕事を斡旋する転職エージェントではなく、専門のキャリアコンサルタントにキャリアについて相談するだけのサービスもあります。 不安なことがまだなかったり、何に対して不安なのか明確でない人こそプロに相談しアドバイスをもらうことで、自分らしい働き方の選択をする事ができます。 本質的に自分が大切にしている価値観に気付くことができたり、ちょっと興味のあることに背中を押してもらえたり、1人では何も変わらない状況を変えていけるはずです。 これから長いキャリアを歩んでいく20代だからこそ、何も考えずに働く時間はもったいないと思ってください。 20代で相談しておくことで、自分にはプロの相談相手がいるという状況を作ることができます。年代が変わってもまた相談できる相手がいることで精神的にも安定するでしょう。 20代だからといって外部のサービスを利用することは決して早くありません。周りがやっていないのであれば、率先して利用することで周りと差をつけることもできるのではないでしょうか。
キャリアを見直すタイミング?働く30代が抱える悩みは環境を変えると解決するの?
30代になると、今後のキャリアについての悩みを抱える人が増加します。 20代から働いてきてある程度仕事ができるようになると、悩みの種類も変わってきますし、周りの転職などもあなたの悩みに影響してくるでしょう。 今回は働く30代に向けてキャリアの悩みの種類や環境を変えると悩みは解決するのかなどご紹介していきます。 20代と30代では悩みの種類が異なる 20代の若手と言われていた頃と、30代で中堅と呼ばれるようになった今とではキャリアに関しての悩みの種類も変わってきたのではないでしょうか。 ここではどのような要因で悩みが変化していくのか、ご紹介していきます。 評価・給料が上がらない 20代では新人だったこともあり、少しずつ評価され給料も上がっていくことを実感できていました。しかし30代になるとそのスピードは緩やかになったり、止まってしまうというのは珍しくありません。 一見当たり前のように思いますが、実際に今まで通りの成績を残していても評価されない状況になると不満が生まれてくるものです。 会社によっては、20代よりも期待されるものが大きくなっているということが顕著に見えてくるかもしれません。 「業務内容は変わっていないのにどうすれば…?」と思う人も多いかもしれませんが、30代では今までの業務に自分で考え付加価値をつけていくことが求められているのです。 評価も給料も変わらないのにそんなことできないよ、という方は一度自分のモチベーションになるものを探した方がいいかもしれません。 後輩の教育が上手くいかない 30代になるとある程度業務を経験して、後輩の教育を任されるという人が増えてきます。 今までは自分の業務だけでよかったものが、後輩の面倒を見るとなると同じスケジュールで働くこともできませんし、シンプルに業務負荷が重くなりますよね。 そういった状況で、自分は後輩のことを考えて時間も割いているのに全く教育が上手くいってない…となるとストレスが溜まってしまいます。 後輩の態度などにもイライラしてしまったりと、悩むことが増えるでしょう。「このタイミングで、自分はこんなことしたいんじゃない」と感じる方も多くいます。 仕事とプライベートの両立が上手くいかない 20代後半から30代にかけて結婚・出産などで、プライベートに環境の変化が訪れたという方は多いのではないでしょうか。 そういった中で、思い描いていた結婚生活が送れていなかったり、育児に追われて仕事に集中できなかったり…という事態に直面することもあります。独身時代には感じなかった、「仕事とプライベートの両立」が悩みの一因になるでしょう。 家族で様々な家事の役割を担当しているにも関わらず、仕事でも段々と責任が重くなってくる状態では、どちらかが疎かになってしまう可能性もあります。 共働きでは、それがストレスや言い争いの原因になってしまうこともありますし、「家族のために働いているのに…」という方はよりストレスを感じてしまうかもしれません。 また、家族を養うために働いていても、激務が続いて子ども寝顔しか見ることができないという方もいるのではないでしょうか。 専門性がないと感じる 20代から一貫して同じ会社で働いていても、自分に専門性がないと感じると不安になりますよね。特にエンジニアなどの専門職でない方ですと、「自分には何ができるのか」と思ってしまう方も少なくないようです。 もちろん今まで仕事を頑張ってきているあなたは、自分で気付かないかもしれませんが確実に成長しているはずです。 20代の頃は苦手だった商談も、今では上手く流れを作れるようになっていたり、資料作りの時間が半分になっていたりと、実は気付かないスキルが身についているのではないでしょうか。 しかしそれでは、自分自身なかなか納得できないのが現実ですよね。たとえ客観的にみれば素晴らしい「スキル」であっても、自分では当たり前にできていることほど、それを「スキル」だと認識するのは難しいものです。その結果、職務経歴書を書いてみると、スキルや経験の部分でなかなか空欄が埋められないとなると不安になります。 周りの人が転職していく 30代になると、周りの転職や退職で焦りが生じるのではないでしょうか。 自分自身は転職など全く考えていなかったとしても、周りがどんどん転職していくとなんとなく不安になるものです。同じ部署のエース社員が、突然転職するということもよくありますよね。 そういった状況で「自分はこのままでいいのだろうか」と感じることは、当たり前の感覚とも言えます。 全ての人が今の会社で、「これを成し遂げてやる!」というような野望とも言える目標を持っているわけではありません。 目標は特にないけど、正社員だから続けているという方もいるはずです。自分自身のそのような感覚でいたのに、周りからの刺激によって変化していくことが多いというのも30代の特徴ではないでしょうか。 今の環境を変えずにキャリアアップする方法 キャリアに悩むと転職がすぐに頭をよぎるかもしれません。 しかし転職に乗り出す前に、まずは今のまま社内でできることを探してみてはいかがでしょうか。 ここでは、環境を変えずにキャリアアップを目指す方法をご紹介します。 社内でチャレンジできるポジションを探す 今のポジションや業務内容が少し退屈だと感じていたり、もっと違うことに挑戦したいという場合は、まず社内でチャレンジできそうなポジションがないか探してみましょう。 社内公募を行なっているような会社もありますし、人事などの詳しい人に話を聞いてみると、意外と会社を変えずに違うポジションへ挑戦できる可能性があります。 「業務内容や働く環境を変えたいけど、転職はちょっと…」という方は、ぜひ社内で挑戦できないかを確かめてみてください。 特に社員数が多い会社の場合は、「これがやりたい!」と自分の意思表示をしておき、席が空いたときには最初に思い出してもらえるような状況を作っておくことが大切です。 情報を集めて絶対に社内で挑戦できないとわかった場合でも、「自分の挑戦したいという気持ちと転職への不安を、天秤にかけてよく考えてみる」といういい機会になるでしょう。 今の業務に関連している勉強をする 今の職種のままキャリアアップを目指すのであれば、自分で業務に付加価値をつけていくことが必須となってきます。 そのためにはまず、業務に紐づいたスキルの勉強をしていくことがおすすめです。 「とりあえず頑張る!」と目の前の業務に取り組める方であればそれでもいいですが、自分自身が停滞していると感じていたり今の業務で今以上に評価を受けるのが難しいと感じる方は、プラスαで知識をつけていくのが良いでしょう。 そうすることで、今までなんとなく行なっていた業務の本来の意味を知ることができたり、「もっとこうしてみよう!」とアイデアが浮かんでくることもあります。 前向きな姿勢で業務に取り組むことで、あなたに対して周りの印象や評価も変化していくでしょう。 家族やパートナーへ協力を依頼する プライベートとの両立が難しいと感じる人は、家族やパートナーに悩みを相談し協力をお願いしてみましょう。 例えば、家事の分担を少し軽減してもらうことで仕事に充てる時間を増やしたり、時短家電などを導入するというのはいかがでしょうか。 すぐに仕事とプライベートの両立ができるようになるのは難しいかもしれないですが、今のあなたの気持ちを伝えることで何かしらの折衷案は出てくるはずです。 あなたがもっと仕事を頑張りたいというのであれば、パートナーが家庭に入るという選択肢も出てくるかもしれません。 いずれにせよ、あなたがこれからあらゆる選択をした結果、一番近くで影響を受けるのは家族やパートナーなので、しっかりと悩みを共有しておくことが大事です。 会社のビジョンを再確認し、モチベーションを維持する 入社して数年経ってくると、意外と会社のビジョンを忘れてしまっている人もいるのではないでしょうか。入社のタイミングでは、会社のビジョンに共感して頑張ろうと思っていたとしても、常日頃その気持ちを忘れないというのは難しいものです。 会社の雰囲気など全体を見渡すことができるようになった今、同じように会社のビジョンに共感できていますか。 「あぁそういえばこのために頑張っていたんだ」と、初心を思い出すことができるかもしれません。そうなれば、停滞気味だった仕事へのモチベーションもまた巻き返せるでしょう。今の環境に特に不満はないけれど、なんとなくキャリアという点で不安に思ってしまっている方は、今の環境でもう一度頑張ろうと思えるのではないでしょうか。 もう一度気持ちを持ち直す経験をすることで、どんな環境でもまた頑張ろうという力がついていくはずです。 今30代であれば、今後20年ほど働くことになる会社なので、会社が成し遂げたいビジョンとあなたが理想とするものの齟齬がないかの確認はぜひ確認してみてください。 キャリアを見直し転職をする場合 もちろんキャリアを見直した結果、転職して環境を変えるという決断をする方もいるでしょう。 30代であるということがプラスにもマイナスにも働く可能性があるということを理解して、しっかりと準備して転職活動に臨むのが大事です。 同じ業界・職種で経験を活かす キャリアを見直した際に、同じ業界や職種で経験を活かした転職をするという選択が一番想像しやすいのではないでしょうか。 業界や仕事内容は嫌いではなくても、今の会社ではできない経験をしたいという場合や、もっと収入を上げたいという場合によくある決断です。 「自分の能力をもっと伸ばしていきたい」という方にはおすすめですが、30代の経験者を採用するとなると、採用する側もあなたに大きな期待をしていることを忘れてはいけません。 採用企業は経験者であればあまり教育もしなくていいため、若手を採用するよりも高いコストをかけて採用しています。そのような中で新しい会社だからと新人気分でいては、会社からの期待を裏切ってしまう可能性があります。 自分の経験を活かして転職をする場合は、今まで以上にしっかりと業務と向き合い、結果を出すことを求められているという状況を理解しておきましょう。 勉強をしてから未経験の仕事へ挑戦する また、30代から未経験のキャリアへ挑戦するというのも、決して遅くない決断です。 しかし20代の若手と同じような気分で、「やる気はあります!」というアピールをしても採用してもらうのは難しいかもしれません。 例えば、今の職場での経験をある程度活かすことができるのであれば、プラス評価かもしれませんが、全く関係ない職種に挑戦する場合は、新卒入社の社員と同等のレベルで評価されることを理解しておかなければなりません。 そのため、未経験の職種に挑戦する場合は、ある程度事前に勉強して知識をつけておくのが良いでしょう。 エンジニアなどの専門職であれば、先に副業やオンラインスクールで経験を積んでおき、業務を学ぶ意欲があり、実際の業務も全くの未経験ではないこと、自分でできる限りのスキルを身に付ける努力をしてきたことをアピールするのがおすすめです。 30代になって「何もわかりませんがプログラマーになりたいです!」と面接で言われても、担当者は困ってしまいますよね。 未経験でもやりたい!と思えることがあるのであれば、自分でアピールできることを増やしてから挑戦するのが良いでしょう。 独立してやりたかったことに挑戦する やりたいことがある方に関しては、必ずしも企業に所属する必要はありません。独立してフリーランスになるのもいいですし、法人を設立することもできます。 ただし、今まであった安定収入を手放すというのは誰しも不安なはずです。家庭など守るものがあって、挑戦は難しいという方も多いでしょう。 そういった方は、まずは副業などをして収入の軸を複数作っておくと安心です。収入面での不安を少しでも軽くしておくことで、独立のための資金にもできますし、精神的にも安定するでしょう。 準備なしの転職は要注意 30代で、多くの人がキャリアに悩むことがあるでしょう。あらゆる選択肢がある中で、転職という選択をする場合はしっかりと事前準備をしてください。 「興味があるから」「やってみたいから」など理由は様々あると思いますが、そこから「なぜ興味を持ったのか」「なぜやってみたいのか」と深く掘り下げていく必要があります。 30代で自己分析をしてみることで、20代のころの自分との比較や改めて自分自身と向き合うことができます。 1人で考えてみても上手く言語化できない方は、人に話すことで上手く頭の中の考えを整理できるかもしれません。仲のいい友人に話すと気分転換にもなります。 しかし長期的にみて転職後もしっかりと計画を立てておきたいという方は、ぜひプロのコンサルタントに相談してみてください。 多くの人の悩みを聞いてきたプロのアドバイスによって、決意していた転職を思い留まるという可能性も大いにあります。 転職は人生において大きな転機になるので、絶対に失敗したくないという方はプロへの相談で少し安心して行動できるかもしれませんね。
これからの時代を生き抜く女性のキャリアの考え方
「これからのキャリアってどうすればいいんだろう?」 そう感じる女性は多いのではないでしょうか。近年男女平等が謳われていますが、実際は全ての働く女性が、働く男性と同じ境遇というわけではありません。 結婚や出産、育児などのライフイベントを考慮しつつも、女性が自分らしく後悔しないキャリアを歩んでいく考え方をご紹介します。 女性はライフイベントの影響を受けやすい ライフイベントの発生により、キャリアについて悩む女性が多いのが現状です。妊娠や出産など女性ならではのものもあり、なかなか思う通りにはなりません。自分の理想のキャリアを歩むことを断念する方も多くいます。 今の段階で自分には関係ないと思っていても、キャリアを考える上で今後どのようなライフイベント発生の可能性があるのかは知っておく必要があります。 結婚 結婚によって仕事を辞めたり、転職したりする方は多くいます。 生活が変わるというのは女性だけではありませんが、まだまだ「女性は家庭を守るもの」「夫の仕事に合わせて、仕事を変えるもの」という考えの方も多いのではないでしょうか。 また、退職や転職はしなくとも、結婚によって独身時代よりも家事が増えたり住む場所が変わって通勤時間が長くなることもあります。そういった負担の積み重ねにより、キャリアについての悩みを感じる方は少なくありません。 またパートナーの職業によっては、全国転勤や海外駐在になることもあります。もちろんその際に一緒に行かない選択をすることも可能ですが、大半の女性はパートナーについていくことを選択するようです。 妊娠・出産 女性ならではのライフイベントといえば、妊娠と出産です。これだけは、男性が経験することのない一大イベントですよね。 妊娠と出産では、それぞれ義務付けられた休暇を取得しなければなりません。したがって、数ヶ月はキャリアが途切れるのを避けられないのです。 妊娠期間の休暇である産前休暇の取得は任意ですが、仕事をしていて急に陣痛がきてしまってそのまま休むとなると、会社に大きな迷惑をかけてしまうため、働く妊婦のほぼ全員が取得します。 そして産後休暇は、母体回復のために取得が義務付けられています。産後8週間の休暇が定められていますが、最短42日で医師の許可が出れば働くことも可能です。 しかしながら、1ヶ月以上は必ず休むことになるため、働いてキャリアアップを目指している方、なかなか仕事が休めない方などは妊娠へのハードルが高く感じるでしょう。 育児 育児はもちろん女性だけがするものではありません。しかし、授乳など母親にしかできない育児もあります。 我が子に向き合い育児をしていくうちに、仕事よりも家庭や育児に専念する方が自分には合っているかもしれないと考える方や、「子どもが小さいうちは、できるだけ一緒にいたい」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また多くの自治体で待機児童の問題もあり、保育園に預けてすぐに復職する予定であっても、2年間育児休業を取得しても保育園入園が叶わず、やむを得ずに退職を選択する方もいます。 育児は初めての経験だからこそ、予想がつかないことが起きるものです。その結果、想像もしていなかったタイミングで仕事を失ったり、働き方を変えなければならなくなることもあるでしょう。 企業でキャリアアップ?働き方を変える? さらに企業で数年働いていると、これからも続けていくのか働き方を変えるのかという悩みが出てきます。 女性が働きやすい環境であるのであれば、もちろんそのまま続けていくという選択になりますし、難しそうであれば働き方も変えていかなければなりません。 では、どのような選択肢があるのでしょうか。 フルタイムで働きながらキャリアアップ 今フルタイムで働いている方は、働き方を変えずにキャリアアップや長く働いていくことをまずは考えるでしょう。今の仕事が好きな方、今の仕事が安定している方、やりたいことや取りたい資格があるなど目標が明確な方はフルタイム勤務を続けていくことが一番です。 ただ先述の通り、女性であるからこそのライフイベントが発生する可能性もあります。その場合に向けても、まずはフルタイム勤務前提でキャリアを設計しつつ、他の選択肢として時短勤務になるかもしれないなどの可能性を頭に置いておくことが大切です。 ただ残念ながら、子どもが小さい間に時短勤務を選択すると、今までと任される業務が変わったり、「マミートラック」と言われる状況に陥ったりすることもあるのも現実です。今の企業がフルタイムで子育てしながらキャリアを積んでいける環境か、先輩社員の事例を見ながら見極めておきましょう。 フルタイムでの勤務を希望しているけれども、子育てしながらフルタイムを続けるのが難しそうな場合には、早いうちに転職を検討することも必要かもしれません。 扶養内でのパートタイマー 結婚や出産を機に、パートナーの扶養内で働くという選択もあります。 昔は結婚すると、寿退社をして女性は家庭に入るというような風潮が強くありましたが、現在は育児や家事と両立できる程度の時間でパートに出る女性が多くいます。 これは元々フルタイムで会社員として頑張っていた方が、家事や育児にも時間を取りながら、社会との繋がりが薄くなってしまう不安を解消するためにも良い選択でしょう。また扶養範囲内とはいえ、月数万円のパート収入は、家計にとっても大きなプラスになります。 出産や育児を経験すると、社会との繋がりがないことに不安を覚えたり、日中子どもと2人きりでの生活をストレスに感じたりする女性も多くいます。 フルタイムで働くのは難しいけれど少し外に出て働きたい方や、これからの教育費なども考えて家計の足しにしたい方には、パートで働くという選択肢もよいでしょう。 フリーランスとして独立 近年注目されているのが、フリーランスとして独立するという働き方です。最近では在宅ワークの求人なども多数あり、インターネットで仕事を見つけやすいので、空いた時間を効率的に使って働きたい方や就労証明を出して保育園に子どもを預けたいという方にはおすすめです。 フリーランスは個人事業主になるので、収入面で不安定になることは否めませんし、社会保険料などの負担が大きくなる可能性もあります。ただし、フリーランスであっても、扶養控除内の収入であれば、保険組合によってはそのままパートナーの健康保険に入ることもできます。事前によく調べておくとよいでしょう。 独立なんて怖い!と思うかもしれませんが、webデザインやwebライター、SNS運用など女性に人気の職業も多数あるため、働き方や仕事内容に興味のある方は、詳しく情報収集してみてはいかがでしょうか。 企業でキャリアを積んでいきたい女性へのハードルとは? 今の職種でキャリアを積んでいきたいという女性は多いと思います。特に専門職など、今の業務内容が好きであったり、会社に愛着があることもありますよね。 ずっと同じように働いていくことができれば良いのですが、長期的に考えた際に自分の理想のキャリアを描くことができない可能性も考えなければなりません。残念ながら、女性であるからこそ、キャリアへのハードルを感じることもあるからです。 男女での評価の違い 男女平等が謳われている世の中ですが、まだまだ男女格差が残っている企業もあります。 事務職だからといって、お茶汲みやコピーを頼まれることもあるのではないでしょうか。また、女性の昇進が難しかったり、あまり例がなかったりすることもあるかもしれません。 さらに、独身であれば結婚の予定やパートナーの有無を聞かれたりと、女性の突然のライフイベントの発生に敏感になっている企業もあります。重要な大型プロジェクトを任せてみたいけど、数年がかりのものであれば、途中で妊娠などの事情で抜けなければならない状況に陥ることもあるからです。 そうなってくると、自然と重要なポジションには男性がついていることが多いと感じてしまうのではないでしょうか。 女性のロールモデルがいない 「子どもができても、同じように仕事を続けていきたい」「同期に遅れることなくキャリアアップしていきたい」と具体的なイメージが自分の中にあったとしても、実際に体現している方がいなければ不安になりますよね。 まず想像できるのが、女性が昇進するのは難しいのではないかということ。そして、子育てをしながら今の会社に長く勤めるのは難しいのではないかということです。 長く勤めるのであれば、それなりに評価されたり昇進したりすることを期待しますが、そういった扱いを受けている女性が他にいなければ期待は薄くなります。また、評価や昇進に興味がなかったとしても、「興味がない」ことで居づらくならないのか、という不安もあるでしょう。 もちろん会社の創業年数なども関係するので、まだ若い会社なのであれば自分がロールモデルになっていくということもあり得ます。 会社の規模や女性の在籍年数などを考えた時に、今後への不安があるのか判断できればいいですね。 将来の家族計画が未定 「仕事は楽しいけど、いつか子どもが欲しいなぁ」と考える女性は少なくありません。子どもは授かりものですからいつ妊娠できるかもわかりませんし、パートナーと考えを擦り合わせておく必要もあります。 いつになるかわからない「いつか」のために仕事を少し抑え気味にするのか、悩ましいところですよね。 その場合は、現在の仕事に不満がないのであればそのまま仕事に取り組むのがいいのではないでしょうか。「いつか」の可能性が頭にあるだけでも十分ということもあります。 ワークライフバランスを重視する際の注意点 ライフイベントの発生など何らかの節目のタイミングで、ワークライフバランスを重視した働き方に変えようと思う方は多いのではないでしょうか。 例えば出産を機に専業主婦になるのも一つの選択です。しかし、とりあえず仕事を辞めるというような考え方では、その後の人生において後悔する可能性もあるのです。 ワークライフバランスを重視するあまり、キャリアの観点で後悔しないように注意するポイントを紹介します。 パートナーの理解を得る ワークライフバランスを重視して、フルタイムからパートタイム勤務に変更するなどキャリアを大きく変更するのであれば、パートナーの理解を得ることはとても大切です。 今までフルタイムの共働きであったのであれば、家にいる時間が長くなる分家事の分担を変えてみたり、毎月のお小遣いを変動させてみたりと工夫することも必要になるでしょう。 パートタイム勤務になると変にパートナーとの格差を感じてしまったり、上下関係が生まれてしまうこともあるので、事前にしっかりとお互いの考えを擦り合わせておくと安心です。 長期的にみたお金の問題 仕事の時間を減らすという選択をした場合、当然ながら時間労働から得られる収入は減少します。 今はそれでも生活できていけると感じるかもしれませんが、将来的に子どもの教育費やマイホーム資金など長期的にお金の問題を考えておく必要があります。 必要であればFPに相談して、将来設計や保険の見直しなども行っておくと安心できます。 「仕事=お金」が全てというわけではありませんが、ワークライフバランスを重視した選択をしたのにも関わらず、ライフの部分が崩れてしまう可能性もあるのです。今までと同じような支出をしていくことはできないことを、理解しておきましょう。 逃げの選択になっていないか考える 後々振り返った時に後悔しないためには、今選択しようとしていることが「逃げ」の選択になっていないかを一度考えてみてください。 「通勤が嫌だから」「残業が嫌だから」「やりがいがないから」などネガティブな理由ばかり思いつく時は、要注意です。 または「パートナーのために」「子どものために」と、決断の主語が他の人になっている時も、一度落ち着いて考えてみましょう。 自分が何をしたいか、どういう生活を送りたいかということが不明確なまま、嫌な理由や誰かのためにという理由を見つけて決断すると責任転嫁してしまう可能性があります。 「あなたのために仕事辞めて、キャリアを諦めたのに!」という気持ちになってしまうのも良くないですし、言われた相手も困ってしまいますよね。 キャリアを考えるときは、これからの人生全体を考えるようにして突発的な逃げの選択になってしまわないように気をつけましょう。 女性がキャリアを充実させるポイント さまざまなキャリアの選択肢がありますが、あなたが一番後悔なく自分らしく在れるようにしたいですね。 女性であるからこその我慢もあるかもしれませんが、女性であるからといってキャリアを諦めてはいけません。 あなたのキャリアを充実したものにするポイントを紹介します。 頼れるものはしっかりと頼る フルタイム働きながら子育てもするというのであれば、パートナーはもちろん周りをしっかりと頼りましょう。 近くに住んでいるのであればご両親に保育園のお迎えを頼んだり、家事まで手が回らないというのであれば、ベビーシッターやハウスキーパーの手を借りるというのはいかがでしょうか。 バリバリ仕事を頑張っていきたいという女性の多くは、仕事も家庭も疎かにしない!と自分で全てを背負い込んでしまいがちですが、頼れるものは頼るというのが長くキャリアを歩んでいくためには必要な方法です。 転職して評価される環境を選ぶ 「仕事を頑張っていく!」という方は、今の環境に対して不安があるのであれば、この環境で頑張り続けるというよりも、自分が評価されるような環境を選ぶことも大切です。 たとえば管理職を目指しているのに、女性管理職がいない職場だと出世にも時間がかかりそうですよね。その場合、同じ業界内でも女性管理職比率が高い会社を選んだり、子育て支援をしっかりと行っている会社を選ぶことで不安は薄くなるでしょう。 自分がどのような女性になりたいのか、どのような働き方をしたいのかを体現している、ロールモデルのような方が複数いる会社に出会えるかもしれません。 キャリアプランを練る 女性がキャリアを充実させるためには、キャリアプランをしっかりと練っておくことが大切です。 なんとなくで進んでいても上手くいくこともあります。しかし、突発的なライフイベントの発生などで本当はやりたかったことができなくなる可能性も十分にあるのです。 自分はどのようになりたいか、そして自分は今それに向かって進んでいけているのかを明確にしてみてはいかがでしょうか。 働き方や待遇の面での希望と、自分自身のスキルを棚卸することで今の立ち位置を知ることでこれからの行動を考えやすくなります。 自分自身で考えることも大切ですが、プロのキャリアコンサルタントと相談しつつキャリアプランを練ることもおすすめです。 あなたが理想としているプランに対して、実現するための行動指針を作ることができるでしょう。転職を考えていなかったとしても、現在の市況間など踏まえて考えが変わってくる可能性もあります。 キャリアコンサルタントに相談というと、転職をする人が仕事を紹介してもらうようなイメージが強いですが、今後のキャリアプランを相談するだけという方も多く利用しています。 プロの手助けも受けながら後悔しない、自分らしいキャリアプランを見つけてみてください。
結婚後の女性の働き方ってどうしたらいい?自分なりの答えの見つけ方【後編】
結婚後の女性の働き方について、前編では正社員やパート・派遣社員として会社に勤める働き方をご紹介してきました。 しかし、結婚後の働き方には「専業主婦として家事育児に専念する」「フリーランスとして働く」「起業する」など「会社に雇われない働き方」もあります。 自分に合う道があるか、それぞれの働き方を選ぶときに何を考慮すればよいのか、そのメリットデメリットを確認していきましょう。 家族との時間を優先して専業主婦になる 総務省統計局「労働力調査特別調査」によると、2020年の共働き世帯は1240万。一方で専業主婦世帯は571万と、共働き世帯数が増える一方で専業主婦世帯数は減少の一途をたどっています。 しかし、本音では「できることなら専業主婦になりたい」と思う方も少なくないようです。ソニー生命保険株式会社が2020年に行った「女性の活躍に関する意識調査」で、働く女性に対し、本当は専業主婦になりたいかという質問をしたところ、「非常にそう思う」と「ややそう思う」と答えた女性は全体の29.8%。年代別に見ると、20代が41.7%でした。 また別の調査をみると、ニュースサイト「しらべぇ」編集部が行ったアンケートでは、専業主婦になりたいと思った人の割合は27.3%。この調査では30代が36.4%と高い数値を出しており、調査によって変動はありますが、全体のおよそ3割が専業主婦を希望していることがわかります。 「夫が高収入でないと、専業主婦になるのは難しい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、総務省統計局のデータによると、実際には専業主婦世帯で一番多い世帯年収は300~399万円。ついで200~299万円となっています。 画像引用元:「ARUHIマガジン」共働き世帯の世帯年収は現状どれくらい? 年収別のライフスタイルも解説より 国税庁「民間給与実態統計調査(令和元年分)」によると、20代後半の男性の平均年収は403万円ですから、専業主婦を実現するために必ずしも夫が高収入である必要はなく、夫婦の間に「そういうライフスタイルを実現したい」という思いがあれば、平均並みの収入で実現している人は多くいるということです。 それでは、「専業主婦」という働き方を選ぶメリット、デメリットをみていきましょう。 専業主婦のメリット1.家事や育児に十分に時間をかけられる 家事も育児も、やろうと思えばいくらでもやることがあり、どれだけ時間があっても足りないほどです。 しかし、正社員でもパートでも、外に働きに出れば、どうしても時間に追われてしまいます。仕事と家事と育児を両立するには、「できる範囲でできることを」やれるよう、時間とバランスを見つけなければなりません。 しかし、家事や育児に自分の時間をすべて使える専業主婦という働き方ならば、「家事や育児に手をかけたい」「子どもが小さいうちはできる限り一緒にいたい」「子どもや夫との生活や時間を大切にしたい」いう思いを叶えられます。人生で、自分の大切な人のための時間、大切な人と過ごす時間を一番に考えられるのは、お金には代えられない大きなメリットでしょう。 専業主婦のメリット2.仕事関係のストレスから解放される 会社を辞めてしまえば、仕事に関係するストレスは一切なくなります。納期やノルマに対するプレッシャー、職場の人間関係など、そうしたものから解放されます。 前述のように、仕事との両立で時間に追われることもなければ、仕事のストレスでイライラすることもなくなるので、心に余裕をもって家族に接することができるようになり、専業主婦になって家庭が円満になったという方も。 専業主婦になることで、心が軽くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 専業主婦のメリット3.夫の勤務スタイルに合わせられる 専業主婦になれば、夫の勤務スタイルに合わせることができます。国内外の転勤にも一緒に行くことができますし、激務の夫との家庭内のすれ違いを最小限に抑えることもできるでしょう。 専業主婦のデメリット1.経済的なリスクが高まる とはいえ、もちろんデメリットもあります。次にそれを確認していきましょう。 まず挙げられるのが、自分自身の収入がないので「経済的なリスクが高まる」ことです。「夫が高収入であること」が専業主婦になる必要条件ではないことは前述の通りですが、家計は夫からの収入のみになるということには、いろんなリスクがあり、それは夫が高収入でも平均並みの収入でも変わりません。 例えば、夫がリストラにあったり、病気で休職が必要になったりしたときに収入源が激減、あるいはなくなってしまうこともあります。転職で年収が下がるかもしれませんし、あるいは夫本人がどんなに仕事を辞めたいと思っていても、「年収が下がるから」という理由で転職を諦めてもらいたくなるかもしれません。 また、いつまでも夫婦円満でいるのが理想ですが、結婚生活がいつまでも円満とは限りません。何か離婚したい事由が発生した際に専業主婦でいると、「経済的に自立ができないから」という理由で離婚をためらう方が多いのも事実です。 さらに夫が高収入でない場合には、子どもの教育費や住宅費、老後資金に不安が付きまとうのも現実です。将来に備え、しっかり家計管理を行う必要があるでしょう。 専業主婦のデメリット2.自分が自由に使えるお金が減る 専業主婦は、自分で自由に使えるお金も少ないです。少し前の調査になりますが、2013年の博報堂の「子供を持つ既婚女性の就業形態と消費に関する調査結果」によると、1ヶ月あたりの専業主婦のお小遣いの平均は1万4942円。 フルタイムの主婦のお小遣いは2万6725円、パート・アルバイトの主婦は1万5562円ですから、専業主婦が一番低くなっています。 「でもそれでも1万5000円近くあるなら…」と思ってはいけません。この数値は平均値なので、年収数千万を稼ぐ夫を持ち、月に何万円も、何十万円も、自由に使えるマダムのような人が平均値を上げている数字なのです。 「@nifty」の「何でも調査隊」によると、30代以下の専業主婦の1か月のお小遣いは5000円以下が64%と圧倒的に多数です。 「自分の服はここ何年も買っていない」という専業主婦は、筆者の身近にもたくさんいます。家事も育児も立派な仕事ですが、「自分の収入がない」という状況がもたらす様々な面も、きちんと理解しておきましょう。 専業主婦のデメリット3.「自分」としての社会との関わりが減る 専業主婦になると、「家族」との時間は増えますが、「自分の時間」はほぼなくなります。その結果、社会とも「〇〇さんの奥さん」「××ちゃんのママ」として関わることが圧倒的に多くなり、「一個人として社会に関わる」と実感できる機会が一気に減っていきます。 社会との関わりを必要最小限にしておきたい方には、これはメリットとなりますが、「最近大人と会話していない」「子育て以外の話をしていない」と感じてしまうこともあるかもしれません。 自分の好きな仕事でフリーランスとして働く 正社員やパートなどで、会社に勤めるとどうしても時間に縛られてしまいます。 「決められた時間に仕事をする働き方では、家事と育児と仕事を両立できるか自信がない」 そんな方は、自分の経験や好きなことを活かしてフリーランスになるという働き方もあります。今はクラウドソーシングサイトで仕事も探しやすく、デザイナーや経理、Web制作など経験を活かした業務はもちろん、Webライターのように未経験から始められる案件も探しやすくなっています。 フリーランスとして仕事を始めやすい今だからこそ、そのメリット・デメリットを確認して、自分に適性があるか可能性を考えてみましょう。 フリーランスのメリット1.家事と育児と仕事のバランスを自分で決められる 自分の時間をどのように使うか、どれくらい仕事をしてどれくらい家族のために時間を使うか、仕事の量や時間をある程度、自分で決められるのがフリーランスの最大のメリットです。特に今はWebで受発注が完結し、在宅でできる案件も多いので、通勤時間を費やすことなく時間を有効活用することもできます。 単価も様々ですが、パート代や自分のお小遣いくらいの収入を得ることの難易度はそれほど高くはなく、デザインなどのスキルがあれば、正社員並みの収入を得ることも可能です。 収入を得ながらも、時間的な制約はパートや正社員、派遣社員よりも格段に緩いので、子どもが病気になった時や、子どもの園行事や学校行事に参加する時などに都合がつけやすいでしょう。 フリーランスのメリット2.仕事上のストレスをコントロールできる フリーランスですから、どんな案件を引き受けるか、どれくらいの仕事をするのか、決めるのはもちろん自分です。クライアントとどのような関わり方をする案件なのか、どれくらいの納期で対応するのか、自分が選んだものを引き受けていくのがフリーランスです。 「収入のために、仕事は選ばない」ことも選べますし、「自分の価値観や働き方を優先したいから、仕事を選ぶ」ことも選べるから、仕事上のストレスをある程度、自分でコントロールできます。 フリーランスのデメリット1.収入は不安定になる 仕事での自由裁量の部分は大きくなりますが、仕事の案件数や収入が保証されているわけではありません。また、正社員や派遣社員のように夏休みや有給休暇はなく、自分が仕事をしなかったら報酬は発生しないので、長期的な休みを取ったり、病気やけがなどで仕事が出来なくなったりした場合には収入が途絶えてしまいます。 フリーランスのデメリット2.確定申告や帳簿管理が面倒 フリーランスは、個人事業主としての収支管理も自分で行わなければなりません。正社員や派遣社員、パート社員だったら雇用主である会社が行ってくれる年末調整などもないので、自分で確定申告を毎年行う必要があります。 毎月の経費管理も必要となるため、面倒な事務処理は会社員時代に比べると多くなるでしょう。 フリーランスのデメリット3.健康保険料が高くなることも そして、健康保険料も大きな問題となります。基本的には国民健康保険に加入することになり、保険料は各市町村によって異なるのですが、収入を得らえるようになればなるほど、保険料はかなり高くなります。正社員等で会社に雇用されていれば、「労使折半」で会社が出してくれている保険料を、自分で全額払わなければならないからです。 フリーランスが加入できる組合や協会に加入すると、健康保険料を押さえることができますが、手続きが面倒だったり、加入条件が厳しかったりするものも多いことも知っておきましょう。 思い切って起業する 最後に、思い切って起業するという働き方もあります。 「起業」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、「起業」して事業を始めるレベルは人それぞれ。本格的な事業計画書を書いて、銀行から融資を取り付けて始める「起業」もあれば、自分の貯金の範囲内で自宅の一室を使って自分の特技を教える教室を開いたり、カフェを始めたり、手作りのものを売ったりと、小さく始める「起業」もあります。 本格的に始めるとなれば、ストレスやプレッシャーは正社員時代の非ではありませんが、その分大きなやりがいを得られます。事業が成功すれば、収入も正社員時代をはるかに上回ることもできるでしょう。 また、自分でできる範囲のことを自分で持っているリソースのみをつかって、リスクを抑えて小さく起業することもできます。自己資金で始めれば、返済のプレッシャーがない分、自分のペースで事業を育てていくことができるでしょう。 さらに今は、個人でも取引できるM&Aサイトも複数あり、1から事業を立ち上げるのではなく、既存事業や既存店舗を買収し、自分のアイデアをそれに加えて事業を始めることもできます。 どんな事業でも立ち上げ期は大きなエネルギーが必要で、自分の時間を費やさなければ成果は上がりませんが、ある程度の規模になれば事業を人に任せることができるのも起業のメリット。そうなれば収入を得ながら、自由に時間を使うことができるようになります。 自分の気持ちと、家計と、パートナーの希望のバランスを いかがでしたでしょうか。正社員や派遣社員、パートなど「会社に雇われて働く」以外にもいろんな働き方があります。 結婚後の女性の働き方は、自分がどうありたいかという気持ちが一番大切ですが、現実的にはそれだけで決められないのが難しいところです。パートナーである夫の希望(家事や家計負担の希望、転勤の有無などのワークスタイルなど)もふまえて、バランスをとりながら、納得できる働き方を探していきましょう。 ただ、どうバランスをとればいいのか、自分の気持ちがどこにあるのか、一人で考えているとわからなくなってしまうこともあります。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、女性が結婚後の働き方を見つけられるように「女性のライフイベントと今後の働き方を考える60分」のコースを設け、女性のキャリア支援に長けたコンサルタントが「これから」を考えるサポートをしています。この先どうしようか迷ったら、ぜひお気軽にご相談ください。
結婚後の女性の働き方ってどうしたらいい?自分なりの答えの見つけ方【前編】
結婚したからといって特に働き方が変わることが少ない男性と異なり、女性は結婚というライフイベントを迎えるにあたって、一度自分の働き方を見直さなければなりません。 男性の育児休暇取得の推進がほんの少しずつ進んできたり、家事分担ができる男性も少しずつ増えてきてはいますが、それでも結婚後の家事育児の役割分担は圧倒的に女性が多くを担うことになるのが現状だからです。 夫の収入と家事の協力度合、子どもを預ける保育園の問題、ワーキングマザーに対する職場の理解と支援体制など1人1人の状況が異なるなか、自分にとってのベストな働き方はどうやって見つけたらいいのか。 悩んだらこんな視点から、結婚後の働き方を考えてみませんか。 正社員、派遣、パート、専業主婦…まずは自分がどうしたいかを大切に 結婚後の働き方を考えるの上で、1番大切なのは「自分がどうしたいか」という自分自身の希望です。どんな働き方がしたいか、ではなくて「どんな生き方をしたいか?」という視点から、自分の気持ちに向き合ってみましょう。 結婚後は、家事や家族との時間を優先したいのか。結婚で今まで築いたキャリアが途絶えないようにしていきたいのか。教育資金や老後資金など、経済的な備えを万全にしていきたいのか。結婚した後も、家族や子育ての範囲だけでなく違う形で社会と接点を持っていきたいのか。 他にもいろいろな希望があると思います。40才や50才になったときに、どんな自分でいたいのかも想像しながら、考えてみてください。 家事や家族との時間を優先する、仕事のペースを落とすのが希望なら、派遣社員やパートとしての働き方や、専業主婦として家事と育児に専念する働き方がいいかもしれません。今まで築いたキャリアを捨てたくない、将来に向けて経済的な備えを万全にしたいのであれば、正社員の働き方がベストといえます。 「何らかの形で社会と接点を持ち続けたい」という希望であれば、企業で雇われる以外にも社会とのかかわり方はあるので、結婚後の環境に合わせて様々な選択肢があります。フリーランスや起業するという選択肢もありますし、ボランティアで地域の仕事に関わるという関わり方もあります。 ではそれぞれの働き方を選ぶときに、何を考慮する必要があるのか、どんなメリットデメリットがあるのかをみていきましょう。 仕事のやりがいや収入を得たいなら正社員 仕事のやりがいや収入を得る選択肢は「正社員」です。正社員としての働き方を選ぶなら、まずはパートナーの理解と協力を確認しましょう。 2019年に内閣府が発表した男女共同参画社会に関する世論調査では、女性が職業を持つことについて、「子どもができても、ずっと職業を続ける方がよい」と考える人が61%と過去最高になりました。また、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について尋ねたところ、「賛成」と答えた人は35%だったのに対し、「反対」は60%でした。 これをみると、世の中は確実に変わっています。しかし、女性が外で働くことに賛成している男性でも、本音では「一般論としては、ずっと職業を続けるほうがいいけれど、自分の妻には家庭を守ってほしい」「仕事は続けるのは構わないけれど、家事はしっかりやってほしい」という男性も少なからずいます。 あなたのパートナーの本音は、どこにあるでしょうか。正社員としての働き方を選ぶなら、パートナーがその働き方を理解してくれるかどうかが大きな問題となりますので必ず本音を確認しておきましょう。 そして、正社員を続けることに理解があるパートナーならば、家事の分担についての考えも確認しておきましょう。どちらの仕事が忙しく、どちらがどんな家事が得意かは、夫婦によってケースバイケース。正解はありませんが、お互いに納得できる役割分担と、妥協点を見つけることが大切です。 パートナーが「仕事を続けるのに賛成してくれても、家事は分担してくれない」となると、正社員の道を選ぶことは大きな負担となります。後から「こんなはずじゃなかった」とならないよう、結婚前にしっかり認識を合わせておきましょう。 また、出産を希望するなら、職場の子育て支援制度や風土も重要です。女性が結婚後に正社員としてキャリアを築くためには、夫と職場の理解と協力が不可欠だからです。 夫の理解も協力もあるけれど、職場の理解や支援制度がないという場合には、出産後もワーキングマザーが働きやすく、実際に活躍している企業へ転職活動をすることも、前向きに考えていきましょう。 「正社員」を選ぶメリット 正社員を選ぶメリットは、なんといっても安定した収入が得られることです。 ニッセイ基礎研究所が2016年に発表した「大学卒女性の働き方別生涯所得の推計 」によれば、正社員で働き続ければ育児休暇や時短勤務を利用しても生涯所得は2億円以上。 ・第一子出産後に退職し、第二子小学校入学時にフルタイムの非正規雇用(派遣社員など)で再就職した場合:9670万円・第一子出産後に退職し、第二子小学校入学時にパートでで再就職した場合:6147万 と、派遣社員やパートの道を選んだ時の2~3倍以上の収入が得られます。もちろん、現役時代は正社員で働くことで出費も増えますが、定年退職後に得られる厚生年金も派遣社員やパートに比べると多くもらえます。 収入が多いということは、それだけ自分のために使えるお金も多いということ。子供の教育費や老後の生活を考えても、正社員を続けることの経済的メリットは非常に大きいでしょう。 また、正社員であれば責任ある仕事を任される、裁量を持って働くなど、正社員ならではのやりがいもあります。 さらに、もし結婚生活が破綻しても、経済的に自立していれば、夫の収入に頼ることなく自分の気持ち次第で結論を選ぶことができます。厚生労働省の「人口動態統計速報(令和2年8月分」によると、2019年の離婚件数は20万8496組。婚姻件数は59万8965組ですから、今や離婚も珍しいことではありません。正社員はその意味でもリスクヘッジになります。 「正社員」を選ぶデメリット 正社員を選ぶデメリットは、家事と育児と仕事のバランスをとる難しさにあります。時短勤務をしても、効率化しても、家事にも育児にも時間がかかるので、正社員として働いているとどうしても時間に追われる毎日になります。 また、子供が保育園のうちは病気にもかかりやすく、保育園からの急な呼び出しに対応しなければなりません。保育園や学校では参観日等の行事も多いですが、有休をとれないこともあるでしょう。 時短勤務制度があるならば大いに活用すべきなのですが、その時短勤務制度に対して職場の理解が実はあまりないことや、なんとなく肩身が狭い思いをしてしまうという方がいらっしゃるのも悲しいですが現実です。 さらに、時短勤務で働くことで補佐的な仕事の担当になってやりがいがなくなってしまったり、同僚や後輩にキャリアで追い抜かれたような気持ちになってしまったりと、複雑な思いをすることも。 これらのデメリットは子供が成長して育児の負担が減少すれば、少なくなっていくものですが、最初のうちはやるせない思いを感じてしまうこともあるかもしれません。 バランス重視なら派遣社員 「フルタイムの仕事がしたいけれど、家庭と仕事の両立ができるように負荷の少ない働き方をしたい」 それを実現するのが、派遣社員としての働き方です。そのメリットデメリットをみてみましょう。 「派遣社員」を選ぶメリット 派遣社員は、派遣会社に登録をし、派遣会社から派遣されます。派遣会社に登録するときに、希望の残業時間を申請して、その希望を満たす職場を紹介してもらえるので、自分が望むワークライフバランスを実現しやすくなります。特に大都市圏では派遣社員としての選択肢も多いので、今までの経験を活かし、自分の働く時間も場所も、自分の希望に合う職場を選んで働くことができるでしょう。 時間の都合が調整しやすいので、様々な理由でパートナーが家事の分担ができないとき、自分が家事を担いたいときにも、仕事と家事、育児をバランスよくこなすこともできます。 また、一般的に派遣社員は正社員に比べると仕事の範囲が限定されるので、正社員のようなプレッシャーやストレスもありませんが、今までの経験を活かした仕事ができます。また、大企業系列の派遣会社では、親会社の大企業と同じ健保や福利厚生が利用できることもあります。条件を満たせば産休も育休も取得できます。 さらに、派遣会社の採用選考通過すれば、派遣先が決まっていない待期期間でも、毎月決まった額の給料をもらえる無期雇用派遣になることもできます。 派遣社員の契約期間の上限は、基本的に3年と決まっていますが、これも見方によっては「いろんな業界や会社を経験することができる」ともいえるため、新しい環境で刺激を得ることが好きな方にはメリットとなるでしょう。 「派遣社員」を選ぶデメリット 大きなデメリットは、「雇用の安定性」です。派遣社員の契約期間の上限は、基本的に3年間と決められており、どんなにその職場が快適だったとしても同じ職場で3年以上働くことはできません。 また、20~30代のうちは求人は多いのですが、50代となるとだんだんと求人が限定されてくるのも現実です。年齢が上がるにつれて、現場の上司が「年上の派遣社員は扱いにくい」と感じてしまうのがその理由のようです。ただし、派遣の仕事がないわけではないので、できる案件を引き受けていくとよいでしょう。 家庭優先で家計の足しの収入を得るならパート 経済協力開発機構が発表した「雇用アウトルック2015」によると、子どもをもつ女性の7割が「家事や育児などプライベートと両立できる程度で働きたい」と答えており、子どもを持つ働く女性の雇用形態は、「パート・アルバイト」が最も多く62%です。 働く時間や曜日を選びながら、家事や子どもの行事など自分が優先したいことを優先しつつ、家計の足しになる収入を得られることが、多くの女性が結婚後にこの働き方を選ぶ理由といえるでしょう。 では「パート」を選ぶメリットデメリットも確認していきましょう。 「パート」を選ぶメリット メリットはなんといっても、働く時間を選ぶことができること。1週間で働く日数や時間を自分で決められますし、基本的に残業がないので無理なく働けます。 さらに、「子どもが保育園に行っている9時~14時」など、自分の希望に合わせて勤務時間帯、働く曜日も選べるので、子どもの園行事、学校行事に参加するにも都合をつけやすく、自分が家事や育児をするのに必要な時間も確保できるので、家庭や家族を優先するライフスタイルが実現できます。 「未経験OK」と特別なスキルや経験がいらないことも多いですし、家から近い案件も多くみつかります。求人数も多く、面接でも今までの経験や学歴が重視されることはほぼないので、案件をある程度選ばなければ、年齢が高くなっても仕事には困りません。 また、パートで真面目に働いていれば、子どもが成長して大きくなったときに、その会社でそれまでの実績が認められて正社員に登用される可能性もあるでしょう。 「パート」を選ぶデメリット パートの場合、税制面や会社の福利厚生面等でメリットが得られる夫の扶養範囲内に収入を押さえる方がほとんどになります。時給、または日給制で、ボーナスや退職金もないので、デメリットはやはり収入が派遣社員や正社員に比べて低いことでしょう。 人生、お金がすべてではありませんが、生涯年収は定年まで正社員で働いた場合の3分の1以下。夫の扶養範囲内に収入を押さえていれば、年金も第3号被保険者となるため、厚生年金に加入できる正社員や派遣社員に比べるともらえる金額は低くなります。 また単純労働が多いので、責任のある仕事や変化のある仕事に携わりたいタイプの方は、物足りなさを感じてしまうでしょう。さらに、有給休暇や福利厚生も正社員や派遣社員ほどは充実していません。 いかがでしたでしょうか。どの働き方を選ぶかで、ライフスタイルは大きく変わりますので、「自分の仕事に対する考え方、自分が実現したいライフスタイルはどんなものか?」と自分に向き合い、パートナーと話し合いながら、これからのキャリアプランを考えてみてください。 ただ、自分の考えは自分だけではなかなかまとまらなかったり、自分自身の本音にも気づかなかったりすることもよくあります。そんな時にはぜひ私たちキャリアコンサルタントを活用してください。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、女性の働き方をサポートするために「女性のライフイベントと今後の働き方を考える60分」のコースを設け、女性のキャリア支援に長けたコンサルタントが「これから」を考えるお手伝いをしています。 また、このほかにも、女性の結婚後の働き方には、この他にも専業主婦として家事育児に専念する働き方や、フリーランスとして独立・起業する働き方もあります。こちらの働き方を選ぶときのポイントや現実については、後編をぜひご覧ください。
社会人としてこのままでいいのか不安な時に試したい5つの方法
仕事をしていて、ふと「このままでいいのか」と不安に思うことは誰にでもあります。 今の仕事や環境の何が不満というものがなかったとしても、やりたいことを見つけて転職や独立する友人知人、社内でバリバリと活躍する同僚や後輩をみたり、将来のことを考えたりすると、自分はこのままでいいのかとつい考え込んでしまう…それは誰もが経験することでしょう。 将来への小さな不安は日常生活に紛れてしまうことも多いですが、モヤモヤした不安がいつまでも消えないこともよくありますよね。そんなときには、こんな行動を試してみませんか。 1. 不安を感じる自分の気持ちを整理してみる 「不安」は漠然としたままでは、どうしていいかわからないものですが、その原因がわかれば、「不安」の解消法も見えてきます。解消法が見えてきたら、あとはそれを試していくことで、たとえ解決しなかったとしても何かしら状況は変わっていきます。 つまり、不安を感じる自分の気持ちを整理し、その原因に向き合うことは、漠然とした不安を解消する第一歩です。 ここでは「このままでいいのか不安」と思う原因としてよくあるものをご紹介します。自分が当てはまるものはないか、もしくは自分には他の気持ちがあるのか、今を見直すきっかけにしてみましょう。 仕事にモチベーションを感じない 仕事にも慣れ、なんとなくこなせるようになってきて、辞めたいと思うほど何かが嫌なわけではないし、職場に問題があるわけでもない。上司との関係も可もなく不可もなく、「まあこんなものだろう」という程度。 このような「職場や上司にストレスを抱えるほどでもなければ、ワクワクもしない」状況が続くと、仕事に対するモチベーションも下がってきてしまうのではないでしょうか。 「辞めたい」「もう無理」という気持ちが強くなれば、転職活動を始めるエネルギーにもなりますが、辞めるほどまで気持ちが強くないうちは、かえって不完全燃焼のような、漠然とした「このままでいいのか?」という思いが募ってしまうかもしれません。 ただ、仕事に対するモチベーションは、仕事が変わるか、仕事に対する自分の見方が変わると変わってきます。仕事を変えることは、転職だけでなく社内での担当替えや異動などでも実現できますし、自分の仕事に対する見方も、自分の視野や世界を広げたり、誰かと話したりすることで変わっていく可能性が大いにあります。 仕事そのものか、仕事に対する見方か、どちらかを変えられないか、試してみてはいかがでしょうか。 今の会社をずっと続けられるのか不安 環境変化の激しい現代では、超大手企業といえど一生安泰というわけにはいきません。 赤字によるリストラだけでなく、企業は黒字でも人件費削減のために大規模な早期退職を募るようになっています。2025年には労働人口の6割が45歳以上となり、役職に就かない中高年がさらに増えることから、定年延長と共に進む「希望退職」「早期退職」の流れは、今後も続くと予想されます。 転職したいわけじゃないのに、このままこの会社にはいられないかもしれない。その時、自分はどうしたらいいのか。 仕事に対する不安とは別に、「今の会社でずっと働き続けることができるのだろうか」という会社への不安がある方もいらっしゃるでしょう。 ただし、この「働き続けることができるのか?」という問いの答えは、誰にもわからないものです。未来は誰にもわかりません。将来に対する不安は、感じ始めると次から次に別の不安が生まれてしまうものなので、「今、ここ」に意識を集中できるような何かを始めてみるといいかもしれません。 将来への蓄えなど経済的な心配がある 人生には、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」と三大支出があります。「住宅資金」は「一生賃貸でもいい」という考え方もありますし、「教育資金」は子どもを持たないという選択もありますが、「老後資金」だけは誰もが避けては通れない問題です。 「老後資金」については、2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が「老後20~30 年間で約1,300 万円~2,000 万円が不足する」という試算を発表したことにより、「老後には2000万円が必要」と不安になった方も多いのではないでしょうか。 ただしこの不足分は平均貯蓄額を上回るため、多くの世帯では年金と退職金でやりくりができているといわれます。しかし今後、平均寿命が延びる一方で、退職金が減少傾向にあり、年金支給額が減額されると推測されます。また自分の将来だけでなく、親や家族の問題が自分の家計に影響してくることもあります。 このような経済的な不安は、きちんとマネープランを考えて貯蓄や投資信託、NISAや個人年金など、自分に合った備えを始めることで解消していきます。情報収集を始め、マネープランを学ぶことから始めてみるとよいでしょう。 同じ生活の繰り返しで刺激がない 「毎日が同じ生活の繰り返しでつまらない」「生活がマンネリしていて、何の変化も刺激もない」「生活のために働いているけれども、特に何の目標もやりがいも楽しいこともない」 そんな毎日が続いて、「このまま同じ生活を続けていてもいいのだろうか」という漠然とした不安になることもあります。 自分がどうなっていきたいのか目標があったり、何か楽しみを見つけられるとこの状態は変わっていきますので、次に紹介する「今までやりたかったこと、新しいことを始めてみる」方法を試すと、何かが変わってくるかもしれません。 2. 自分が今までやりたかったこと、新しいことを始めてみる 自分のやりたいことや好きなこと、楽しいと思えることができていたら、「このままでいいのか」と不安に感じることはおそらくないでしょう。 だから今、「このままでいいのか」と漠然とした不安があるのは、それが何らかの理由でできていないか、自分にとってそれが何なのかわからないか、そんな状況ではないでしょうか。 そんなときは、どんなにささやかなことでもいいので、「今までやりたかったこと」をしてみましょう。 「やりたかったこと」を行動に移すという、小さなサイクルを繰り返していると、「自分はやりたいことを行動に起こせる」という感覚が身についてきます。 「自分は、やりたいことができるんだ」と、気持ちのスイッチとセルフイメージが切り替われば、様々な「やりたいこと」や「好きなこと」が浮かんでくるようになるでしょう。 自分が本当にやりたいことや好きなことは、意外に見つけるのが難しいもので、「これだ!」と思っていたことでも、実際にやってみると「何か思っていたのと違う」ことはよくあります。だからこそ、本当にやりたいことを見つけるには、興味を持ったことを少しずつでもどんどん試してみる、そんな行動力が大切なのです。 たとえば、以下のようなことに興味はありませんか。 少しでも心が動いたものがあれば、まずは行動を起こすことから始めてみましょう。 ジョギングやヨガなど運動を始める 適度な運動は、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン神経と脳を活性化させます。セロトニンは、精神の安定や安心感、平常心、頭の回転をよくして直観力を上げるなどの働きをするもので、不足すると慢性的ストレスを感じるようになり、向上心の低下、仕事への意欲低下、協調性の欠如などの症状がみられるようになります。 運動のなかでもジョギングやサイクリング、水泳などの比較的簡単な有酸素運動は、セロトニン神経を活性化させますし、自宅でもYoutubeを見ながらでもできるヨガも、セロトニンを分泌する効果が高いといわれています。 体を動かすことでセロトニン神経が活性化して、「このままでいいのか」という漠然とした不安が解消されて、いつの間にか前向きな気持ちになれるかもしれません。 習い事や資格取得の勉強を始める 習い事や資格取得の勉強を始めると、「●曜日は習い事の日」「×月▲日は試験」といった具合に生活にリズムや張り合いが生まれ、目標もできます。 また文部科学省によると、人間の意識はある瞬間では一つのことにしか向けることができないといわれていますので、習い事で好きなことに熱中する時間や、試験の勉強に集中する時間を作ることで、不安を感じる時間を減らすこともできるでしょう。 キャリアアップのために仕事に関する習い事や資格でも、料理や音楽、アートなど、趣味を広げるための習い事でも、新たな知識や新たな人との出会いを通じて、自分の世界が広がります。その楽しさに、「このままでいいのか」という不安も忘れられるのではないでしょうか。 副業を始める 「どうせ何かを始めるのなら、経済的な不安を解消できることを」と思う方もいらっしゃるでしょう。今は副業OKの会社も増えていますので、空いた時間に副業を始めるという方法もあります。 「副業ができるほど、スキルやキャリアもないし…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最初から稼ぐことを目標にしなければ、今は副業も始めやすい環境が整っています。 何かを作ることが好きならば、自分で作ったものをオンラインで簡単に販売できるサイトもありますし、隙間時間を売買してちょっとした頼みごとを依頼するようなサイトもあります。また、クラウドソーシングサイトも数多くありますので、それに登録して簡単な業務から始めてみるのでもいいでしょう。 自分の興味のある分野で副業を始めれば、収入だけでなく楽しみにもつながります。自分の世界も広がり、もしかしたら将来につながる新たな可能性も見つかるかもしれません。 新しいチャレンジを上司に希望してみる もし、上司が理解のある人であれば、新たなことにチャレンジしてみたいと上司に相談してみるのもおすすめの方法です。 たとえ同じ部署であっても、担当領域が少し変わるだけでも業務に変化が生まれ、視野が広がります。「同じ仕事ばかりでつまらない」「毎日刺激がない」などが不安の原因であれば、新たなチャレンジをすることが不安を解消する突破口になるはずです。 部下の「新しいチャレンジをしてみたい」という思いを大切にしてくれる上司は、わりといるものです。「これがやってみたい」と思っていたことがもしあれば、勇気を出して相談してみましょう。 3. 友人や先輩など、人と話してみる 親しい人と近況を情報交換するだけでも、気持ちがすっきりしたり、整理できたりしますよね。これは人は誰かと話をすることで、自分が何を考え、どう感じているのかを頭の中で整理することができるからで、「オートクライン効果」と言われています。 このままでいいのか不安なときは、友人や先輩など、誰か話せる人に聞いてもらうのもよいでしょう。 オートクライン効果だけでなく、相手からの思わぬ情報に刺激を受けたり、「そういう考え方もあるのか」とちょっと前向きになれたり、何か「スイッチ」が入ることもあります。また、相手も実は同じような不安を持っていて、「自分だけじゃないんだ」と安心する…なんてこともあるでしょう。 コロナ禍のなか、外食するのは難しい時期かもしれませんが、オンライン飲み会などを活用しながら、話を聞いてもらってはいかがでしょうか。 4. マインドフルネスを試してみる 将来のことに目を向けると、先が見えなくて不安になります。でも先のことは誰にもわかりません。そんなときは、「今ここ」に意識と五感を集中することで心を整えることもできます。 それが、マインドフルネスです。マインドフルネスの実践方法である「マインドフルネス瞑想」は、過去の経験や先入観、将来への不安などにとらわれることなく、自分の五感に意識を集中させ、「今の気持ち」「今の身体状況」をあるがままに受け入れるものです。 その効果として、ストレスの軽減や集中力の強化などが得られるとされることから、世界中で注目され、アップルやグーグル、フォードなどの世界的大企業が社員研修の一環として取り入れられています。 マインドフルネス瞑想はお金もかからず、自宅でも一人でも簡単に始められます。やり方についてはネットでも詳しく紹介された情報を得られますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。 5. これからのキャリアについて真剣に考えてみる 「このままでいいのか不安」という思いの根底には、自分がどうしたいのか、どうなりたいのか、これでいいのかわからないという状態があるのではないでしょうか。それを解消するには、これを機にこれからのキャリアについて真剣に考えてみるのもおすすめです。 「キャリアについて考える」と聞くと、どのようにキャリアアップしていくか?というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、キャリアとは本来、出世や仕事の成果や実績を表す言葉ではなく、働くことに関わる「継続的なプロセス」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものです。 ですから、 ・どんな環境で働いていたいのか・ワークライフバランスをどのようにしていきたいのか・どのような働き方がしたいのか・どのように収入を得ていたいのか など、「自分がこれからどう働いていきたいか?」を考えることが、キャリアを考えることになります。 「自分がどう働いていきたいか?」に対して自分なりに方向性が見えてくると、そのために何をすればいいのかも明らかになってきます。「これから何をすればいいのか」というアクションプランを考えるようになれば、「このままでいいのか」という不安も消えていくでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、このような「このままでもいいのか」という漠然とした不安を整理し、これからの働き方を見つけるサポートをもしています。キャリアについて考えることは一人でもできますが、キャリアコンサルタントと話すなかで現状を捉えなおし、「今の環境でも、できることがまだたくさんあった」と新たな気づきを得る方も多くいらっしゃいます。 「このままでもいいのか」という不安をきっかけに、これからの働き方を一度考えてみてみたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
女性のキャリアプラン|結婚や出産も諦めないキャリアの考え方
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
やってられない!職場に嫌気がさしたときにおすすめの3つの行動
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
「時短勤務って迷惑!」と言われない人がしている3つの気遣い
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
育休明けで「迷惑」と言われてしまう人の5つの特徴
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?
女性のキャリアは、結婚や出産などのライフイベントに大きく影響されることが多いのが現状です。男性のキャリアがこのようなライフイベントの影響を受けることは少ないことを考えると、残念ながらキャリア形成の面での男女格差は、令和になってもまだ発展途上にあるのが現実です。 それでも、結婚や出産とキャリアを両立する女性や、しなやかなキャリアプランで子育てしながらイキイキと働く女性も増えています。結婚や出産などのライフイベントとこれからのキャリアプランについて不安になったら、このように考えを整理してみませんか。 結婚も出産もキャリアも諦めないために、整えておきたい3つのこと 「キャリア」と聞くと、多くの方がイメージするのは、「バリキャリ」という言葉に表れているように「バリバリと仕事をすること」や「組織のなかで出世すること」、もしくは「仕事の成果として得た実績、経験」ではないでしょうか。 実は本来の意味での「キャリア」は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しています。専業主婦も労働対価こそありませんが、家族のための家事労働をしていますから、その意味では「専業主婦という生き方を選ぶこと」も「キャリア」と解釈できるでしょう。 しかしここでは、まずは一般的なイメージの「キャリア」、つまり「主に組織の一員として仕事をし、成果を出して、周囲から評価を得、相応の経験・実績を積んでいくこと」にフォーカスして話をしたいと思います。 結婚や出産を経ても、この意味でのキャリアを諦めたくない場合、次の3つの環境を整えることが必要不可欠になります。 働く環境を選ぶ 1つ目は、「働く環境をきちんと選ぶこと」です。組織に女性が結婚し、出産しても働きやすい制度や風土があってこそ、結婚や出産しても諦めることなくキャリアを築くことができます。制度だけでなく、風土として以下の点が今の組織にあるか、確認してみましょう。 ・妊娠期間に仕事をすることに対する理解はあるか。妊婦がハラスメントを受けることなく、必要な業務を続け、体調不良で休むときにも協力的な雰囲気があるか。・育児休暇はきちんと利用されているか。・ワーキングマザーがちゃんと仕事復帰して活躍しているか。・職場全体がワーキングマザーを受け入れて、子どもの急な発熱などで早退や遅刻をしなければならないときも応援する社風があるか。・在宅勤務など、柔軟な働き方ができるか。・ワーキングマザーが仕事を任され、責任ある仕事についているか。 もしも当てはまらない場合には、早めにできる限り上記の条件に当てはまる企業への転職を検討したほうがよいかもしれません。 また、働く環境は自分だけではなくパートナーの環境も同様に重要です。男性の育児休暇が取りやすかったり、保育園への送り迎えがしやすい環境であれば、育児は格段に分担しやすくなります。自分だけでなく、パートナーにも職場の環境を一緒に見直してもらうとよいでしょう。 夫の理解を得る 2つめに大切なのは、「パートナーから仕事を続けることへの理解と協力を得ること」です。 育児と仕事を両立するためには、夫と家事や育児の分担が避けては通れません。しかし、本当に分担する気があるのかを確かめるのは難しく、男性の中には、表面的には女性の社会進出を応援するようなことを言っていても、いざ結婚して自分の家庭の話となると、「妻には家にいてほしい」「妻の家事や育児を分担する気はあまりない」という人もいます。 好きになった人と結婚するのが望ましいですが、パートナーが「妻がキャリアを築くことを理解し、協力してくれる夫」でない場合には、自分の考えを理解してもらえるように根気強くコミュニケーションを続けるか、自分のキャリアを諦めるか、または自分の考えを理解してくれる別のパートナーを探すことを考えたほうがよいでしょう。 「子育て支援」をできる限り活用する 3つめが、「周囲の子育て支援を整え、活用できるものはどんどん活用すること」です。 どんなに職場や夫のサポートがあっても、待機児童が多い地域だったり、行政や民間の子育て支援環境が整っていない地域であれば、仕事と子育てを両立することは困難となります。 反対に、行政や民間の子育て支援サービスが得やすい地域に住めば、子育てと仕事の両立のしやすさは全く変わってきます。 保育園だけでなく、民間の子育て支援サービス、または自分の両親や義両親のサポートが得られるかどうかなど、結婚や引越しを考えるときには、その点を考えて「住む場所」を選ぶとよいでしょう。 結婚も出産もキャリアも諦めないための3つの心構え そして環境を整えるだけではなく、心も整えておく必要があります。独身時代とは、少し心構えも変わってきますので、気持ちの準備をしておきましょう。 思い通りにいかなくても焦らない 3つの環境が必要と分かっていても、あるいはその環境を整えたつもりでも、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。 ワーキングマザーを支援するような企業となかなかご縁がなかったり、理解あるパートナーなのに、転勤することになって単身赴任か仕事を辞めてついていくか決断を迫られたり…。一緒になりたいと思うパートナーが家事や育児に協力的ではなかったり、「専業主婦になってほしい」と言われたり…。そのような事情から、キャリアを諦めたくなかったのに、泣く泣くキャリアを諦めている女性も数多くいらっしゃいます。 さらには、会社に制度はあっても現場では妊婦やワーキングマザーへの風当りが強かったり、直属の上司からマタハラを受けたりすることもあるでしょう。 ハラスメントはなくても、育児休暇を経て復職したら、「子どもがいるから大変でしょ」という気配り(?)から今までよりも責任の軽い仕事や簡単な仕事を任されたりして、 「育休で、キャリアダウンしている…」「同期に後れを取っている」 とショックを受けることもあるかもしれません。 キャリアプランを描くことはとても大切ですが、描いたキャリアプラン通りに順調に進むことは非常に稀です。だからこそ、思い描いたキャリアプランへの思いが強すぎると、「こんなはずではなかったのに」と思い通りに進まない現状がとても苦しくなってしまいます。 結婚し、出産した後は子どもの病気や行事など自分の思い取りに物事が進まないことが山のようにでてきます。それは仕事にも多かれ少なかれ影響しますが、子育てをしながら仕事をしていると、思い通りにいかないのが当たり前。そして、思い通りにいかない道を歩くことが、振り返ってみると人間として大きく成長できる経験になっていることもあります。 思い描いた通りにならなくても焦らず、肩の力を抜いて状況を受け止めるように心がけましょう。 キャリアを長い視野で考える 「思い通りにいかなくても焦らない」ことをお勧めするのはなぜかというと、出産と育児で独身時代のように仕事に取り組むことができない期間が数年あったとしても、定年まではまだまだ数十年あるからです。 「育休でキャリアダウンをした、同期に後れを取った」と感じることがあっても、子どもが大きくなれば、以前のように時間を使えるようになる日が必ずやってきます。それを何らかのかたちで取り戻せるチャンスは、きっとやってくるでしょう。 また、この期間にこれからの仕事に大きく影響する人やモノやコトに出会える可能性もあります。 「どうして私だけ…」「何でこうなるのか」「本当はこんなはずじゃなかったのに…」など、気持ちがネガティブになると、そのようなチャンスも見逃してしまいます。少しペースダウンする期間も楽しめるよう、キャリアは長い視野で考えてみましょう。 家事も育児も仕事も完璧を目指しすぎない 結婚し子どもが生まれると、生活も仕事も、自分だけでなく家族や子どもの都合も考えなければならなくなります。 思い通りにならないことが増える上に、やることもたくさんあって時間の余裕がなくなってくるので、世の中に溢れる「~したほうがいい」「~ねばならない」という常識や、自分のなかの「これくらいはしないと…」という思いに囚われすぎると、行き詰り、苦しくなったり強いストレスを抱えたりしてしまうかもしれません。 家事も育児も仕事も、「自分としてもここまではやりたい」と思うものがあり、それができないと落ち込んでしまったり、自己嫌悪してしまったりすることもあるかもしれませんが、キャリアを諦めないためには完璧を目指し過ぎずないことも大切です。 完璧を目指し過ぎて、辛くなってしまい、何もかもが嫌になってしまうよりは、「そこそこ」で大変な時期を「乗り切る」ことを目標にしていきましょう。 「正社員として働く」以外のキャリアも考えてみる 「キャリア」の本来の意味は、「働くことに関わる継続的なプロセス(過程)」であり、働くことにまつわる「生き方」そのものだと紹介させていただいたように、本来の「キャリア」は「正社員として経験と実績を積み上げ、組織の中で相応の地位を得る」ことだけではありません。 正社員として企業に勤める働き方は、確かに経済的には安定しており、生涯年収も高くなります。しかし、「どう生きたいか?」という意味でのキャリアを考えるときには、年収だけが重要なわけではなく、やりがいや自分のライフスタイルに合っているか、好きなことができているかなども重要な要素になります。 結婚や出産を経験して視野が広がり、新たなキャリアや選択肢に興味が湧いたり、道が拓けたりする可能性もあります。「こんなはずじゃなかった」と過去のキャリアプランに固執をしているとその可能性を見落としてしまいますが、「こういうのもありかもしれない」と思えれば、結婚・出産後に見つかる新たなキャリアが、今後の人生のやりがいになるかもしれません。 正社員として働く以外のキャリアの可能性も知っておきましょう。 パートや派遣社員として働く 今まで、女性の労働力率を年齢階級別のグラフにすると、結婚と出産を経験する30代でへこみ、子育てがひと段落した40代で働き始めるため、「M字カーブ」と言われてきました。 総務省が2019年に発表した労働力調査では、35~39際の労働力率は76.7%と過去最高に近い水準となり、この年代で働く女性が増えていることがわかります。しかしそのうちパートや派遣社員などの非正規労働者は55%と、多くの女性が正社員ではない働き方をしています。 その理由は、「家事や育児と両立するため」「夫の扶養に入るため」「夫が転勤族なので、転勤した土地で少し家計の足しにするため」「親の介護のため」など、様々な事情があるでしょう。 自分から希望してパートや派遣社員になった方もいらっしゃれば、仕方なくそうせざるを得なかった方もいらっしゃるかと思います。 自分にとって大切なものが家族との時間であれば、それを第一にできるのが自分らしいキャリアですし、もし今「仕方なく」そうしていたとしても、目の前の仕事にきちんと向き合っていけば、パートから正社員に登用され、新たなキャリアを築くチャンスもあります。 生涯年収は確かに正社員で働き続けることに比べれば下がりますが、その代わりに「子どもの行事のために休みがとりやすい」「家族のために自分がしたいと思うことができる」など、手に入れられるものもあります。 自分が大切にしたいこと、やらなければならないことに向き合ってキャリアを柔軟に考える視点も忘れずにいましょう。 得意分野を生かしてフリーランス・自営業になる 結婚後のキャリアとして、組織に属さず、得意なことを活かしてフリーランスとして仕事をする、自営業として独立するという選択肢もあります。 デザインやマーケティング、WEB制作やプログラミングなどの専門スキルがあれば、今までの人脈を生かしてフリーランスになるのもよいでしょう。人脈がなくても、今はクラウドソーシングサイトもいろいろあるので、顧客開拓は比較的簡単にすることができます。 また、特別なスキルがなくても「記事作成」等で誰にでもできる仕事で自宅にいながら収入を得られる業務も増えていますし、自宅にいながらリモートワークで経理などの事務ができる案件もあります。 何か作ることが得意ならば、自営業として開業し、「creema」などのサイトで販売するのもよいでしょう。 今は、フリーランスや自営業として仕事をしやすい環境が整っています。結婚や出産を機に、自分が本当にやりたかったこと、興味があったことを始めてみるのもよいかもしれません。 専業主婦として家族や地域のために働く 「専業主婦」をキャリアとして考える方は少ないかもしれません。特に、共働きが主流になってきた今のご時世では、専業主婦であることに引け目を感じてしまう方もいるようです。 確かに報酬は得られないですが、専業主婦として家族のために働くことも立派な働き方の1つです。家事も育児も奥が深く、やろうと思えば際限ないですし、子育てしていると避けては通れない地域やPTAの活動もあります。そうした活動にも報酬が発生することは少ないですが、社会に必要とされている仕事であることには変わりません。 たとえ、意図せずに専業主婦にならざるを得ない状況になってしまったとしても、専業主婦だからこそできることにぜひチャレンジしてみてください。そこから、自分では思ってもみなかった何かが広がるかもしれません。 キャリアを柔軟に考えると、結婚も出産も諦めない道が見えてくる 結婚する前は、「結婚しても出産しても、キャリアは諦めたくない」と思う気持ちがあっても、実際に結婚して出産すると、その思いとは裏腹に、独身時代に思い描いていた順風満帆なキャリアをなかなか思うようには進めないことも出てきます。 「独身だったら、自由にできるのに」と未婚の同僚や、子どもが生まれても独身時代と変わらずに働ける男性の同僚に切ない思いをすることもあるでしょう。 しかしそこで、過去のキャリアプランに縛られ過ぎず、かといって自分のやりたいことを諦めずに、「今できること」「今大切なこと」に目を向けてそれに集中することで、結果として結婚と出産を楽しみ、自分自身が納得できる働き方・キャリアを手に入れることができます。 スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論では、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」としています。 つまり、個人のキャリアは計画通りに進むのではなく、8割は自分でも思ってもみなかった偶然の出来事が、キャリアを決めていくのです。だからこそ、「思い通りにいかない」と嘆くのではなく、その予期せぬ偶然の出来事、目の前のことにベストを尽くしていくことが大切ではないかと、私たちキャリアコンサルタントは考えています。 「結婚と出産でキャリアを諦めないといけないのかな…」と思ったときこそ、自分にとっての「キャリア」とは何なのか、自分は本当はどんな状態が幸せなのか、ぜひ立ち止まって長い視点で「キャリア」を考え直してみませんか。私たちも、お手伝いさせていただきます。
人材業界が激務といわれる理由9選!負担を減らす方法とは
人材業界の仕事は、「楽しい」という声も多くある一方で、「激務」「きつい」という声も少なくありません。 実際、人材業界に「何だか毎日忙しそう…」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、人材業界が激務といわれる理由や、激務すぎる会社の見極め方、負担を減らすためのポイントなどを解説します。 人材業界に興味がある方に有益な情報をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください! 人材業界は激務になりやすいが、改善の動きもある 激務の理由を知る前に、まずは人材業界における近年の傾向を把握しておきましょう。ここでは、職種ごとに忙しさが異なる点と、働き方に改善の動きがある点について解説します。 激務の内容は職種によって異なる 人材業界には、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザー・派遣コーディネーターなど、さまざまな職種があります。そして、「どの職種に就くか」によっても、忙しさの内容が異なるのです。 たとえばキャリアアドバイザーは、主に求職者への連絡や、それを受けての調整に奔走します。一方、リクルーティングアドバイザーは、営業ノルマや数字に追われて忙しいと感じやすいです。 また、両面型コンサルタントは、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの双方の仕事を一人でこなすため、マルチタスク力が求められるでしょう。 このように、人材業界と一口に言っても職種によって忙しさの中身が違うため、仕事に就く際は自分に合う職種を選ぶのが重要です。 近年は働き方や業務量を改善する企業が増えている 業界全体の傾向として、人材業界が激務になりやすいのは事実です。しかし近年は、働き方改革関連法の施行、IT技術の進化、働き方の多様化などの影響もあり、激務や長時間労働を解消しようとする企業も増えています。 企業によっては、フレックスタイムの導入や目標数字の適正化など、独自の「働きやすい環境づくり」に取り組んでいるケースも少なくありません。 人材業界の特性上、忙しい事実はあるものの、以前に比べると激務の度合いそのものが下がっており、この動きは今後も加速することが見込まれています。 「人材業界は激務」といわれる理由9選 なぜ人材業界は激務といわれるのか、ここではその理由を見ていきましょう。 目標とする数字がある 人材業界の給与構成は「基本給+成果報酬+賞与」を組み合わせた体系が最も一般的で、成果主義が根強いです。 社内では、面談件数や内定数、売上目標といった目標数値が細かく設定されており、常に複数の数字を追いかける必要があります。 「ノルマ達成まであと〇件」のような追い込みが日常的に発生し、このような成果を出し続けなくてはいけない環境が激務につながりやすいです。 ゴールまでの工程が多い 人材業界では、「一つの企業の採用を成功させる」「一人の就職を成功させる」だけでも業務が多岐に渡ります。 新規開拓営業・求人票の作成・求職者集めや選定・キャリアカウンセリング・面接対策・入社後のフォローなど、いくつもの工程を一人で担当するケースは少なくありません。 さらに、工程の多い案件を一人でいくつも担当するのが一般的であるため、どうしてもやるべき業務が膨大になりやすいです。 精神的負荷がかかりやすい 職種によって微妙に異なるものの、人材業界は基本的に「企業と求職者を結びつける」のが仕事です。 マッチングに成功すると大きな達成感が得られる一方で、スムーズにマッチせず企業と求職者の間で板挟みになる場合も……。 条件交渉・日程調整・説得などに時間がかかったり、クレーム対応に追われたりすることも珍しくなく、精神的負荷の大きさから「激務だ」と感じる人もいます。 また、せっかく内定が出ても、求職者の辞退や入社直後の早期離職があると、企業への謝罪・フォローが必要となり、業務的な負担も増えやすいです。 人材不足で依頼が増加傾向にある 近年は、人手不足に悩む企業が多く、人材会社に依頼する企業も増加傾向にあります。求人数が増えているため人材業界で働く人の仕事も増え、普段以上に業務量が膨らみやすいです。 人材業界への依頼が増えるのは、会社にとってはビジネスチャンスといえるでしょう。 しかし、実際に大量の依頼に向き合うのは現場の人間であり、「仕事量が多すぎる」「激務」と感じる人が増えやすい環境となっています。 夜間や土日の対応が発生しがち 人材業界では、人材を求める企業や求職者に自分の予定を合わせないといけない場面が多いです。相手の予定に合わせた結果、勤務時間外の対応が常態化して、「プライベートの時間が取りにくい」と感じることがあるかもしれません。 特に、求職者を相手にするキャリアアドバイザーは、求職者が本業に従事する日中や平日より、夜間や土日に業務が発生しやすいです。 しかし、どれくらい時間外対応をすべきかは会社によっても異なるため、企業選びは慎重に行いましょう。 急な予定変更でスケジュールが遅れる 人材業界は人を相手にする仕事だからこそ、物事が予定通りに進みにくいです。 「企業から急に条件変更が入る」「面談時間が延びる」「予定になかった求職者から連絡が入る」など、何度も細かいスケジュール変更が起こります。 一件ずつの対応時間はそれほどかからないものの件数が多いため、少しの遅れが積み重なって大幅な遅れになりやすいです。 定時で帰れるよう予定を組んでも、急な予定変更に合わせているうちにどんどん遅れが生じ、残業になってしまうケースがあります。 スピードを求められる 人材業界が持つ「競合他社とのスピード勝負が起こりやすい」という特徴も、激務になりやすい理由でしょう。 人材業界では、企業・求職者への連絡がほんの少し遅れるだけで、別の会社に求人や人材を取られてしまうリスクがあります。そのため、対応の速さが非常に重視されるのです。 「落ち着いたタイミングでやろう」が通用しにくく、短時間でどんどん仕事を回す必要があるので、つい自分のことやプライベートな時間が後回しになってしまいます。 事務仕事も多い 人材業界というと「人と話す仕事」という印象が強いかもしれません。 その印象は間違いではありませんが、実はそれ以外にも、求人票の作成やシステム入力、契約関連の書類の処理など、事務作業がたくさんあります。 顧客対応に加えて事務作業まで対応しなくてはいけないため、「人材業界は激務」だといわれやすいです。 また、事務作業は顧客対応に比べるとスピードが求められにくいので後回しになりやすく、残業や持ち帰り仕事が発生する理由にもなっています。 長時間労働を文化とする企業も存在する かつての人材業界は今よりも激務で、「残業するのが当たり前」と考える企業も少なくありませんでした。 そして今なおこの時代の文化が残っており、「日中は企業や求職者の対応、遅い時間から事務作業や翌日の準備」をルーティンにしている企業もあります。 このような文化が残る会社では、自分の仕事が終わっても定時で帰りにくい雰囲気があり、長時間労働が慢性化しやすいです。 激務すぎる人材業界の会社の見極め方 人材業界を激務と感じるかどうかは、会社にもよります。人材業界で働く以上、ある程度の忙しさは避けられませんが、心身への負担が大きすぎる激務の会社は避けましょう。 ここからは、人材業界に入る前に確認すべき、会社のチェックポイントについて解説します。 残業の多さ・残業の扱い 企業ごとの残業時間は、激務かどうかを判断する良い材料になります。平均残業時間はもちろん、可能ならより踏み込んだ「リアルな残業時間」を把握しましょう。 特に、繁忙期の残業時間、みなし残業時間と実残業時間の差は前もって確認しておくのがおすすめです。 また、みなし残業時間を超えた残業がどのように扱われるのかも、入社前に確認してください。 年間休日日数 「土日祝休み」となっていても、人材業界では休日出勤しなくてはいけない可能性があります。ただし、本当に休日出勤があるのか、頻度はどれくらいか、休日出勤後は代休がとれるのかなど詳細な条件は、企業によって異なるため前もって確認しましょう。 ちなみに、「令和6年就労条件総合調査の概況」によると、年間休日の平均日数は112.1日となっています。 この数字は全職種の平均ではあるものの、平均より著しく年間休日日数が少ない会社には注意が必要です。 離職率・平均勤続年数 激務の会社は人が長続きしにくく、離職率が高かったり従業員の平均勤続年数が短かったりしやすいです。 離職率や平均勤続年数は求人票を見るだけではわからない場合も多いので、記載がないときは面接で質問してみましょう。 離職率が高い、長続きする人が少ないだけで激務とは限りませんが、すぐに辞めたくなるような理由がある可能性もゼロではありません。 社員数と事業規模 社員数と事業規模から、一人が抱える仕事量を大まかに想定できます。事業規模が大きいにもかかわらず社員数が少なめの場合、一人あたりが担当する企業数や求職者数が極端に多いのかもしれません。 違和感を持ったときは面接で「一人あたりの担当求職者数はどのくらいですか?」と質問し、業務範囲を具体的にするのがおすすめです。 福利厚生 福利厚生が充実している会社は、従業員を大切にする傾向があり、激務や長時間労働の是正にも積極的であるケースが多いです。 福利厚生だけで激務かどうかを正確には判断できませんが、会社の体質・考え方が見える部分ではあるので注目しましょう。 また、制度だけ整っていても、社内に「制度を利用しにくい雰囲気」があると激務になる可能性があります。どのような制度があるのかはもちろん、その制度の利用率も要チェックです。 激務になりやすい人材業界で負担を減らすコツ 人材業界では、うまく仕事を捌かないと自ら激務の状況を作り出してしまう可能性があります。激務になりやすい人材業界でどうすれば負担を減らせるのか、3つのコツを紹介します! 優先順位を立てて仕事に取り組む 忙しいときは、次から次にやるべき仕事が舞い込んできます。 目の前の仕事を順番に処理していると急ぎの案件を見落としやすくなるため、「締め切り」や「緊急度」に注目して仕事を処理しましょう。 「緊急」と「重要」を分けて考えるのが大切で、実際に手を動かすのと、「確認して〇時までにご連絡します」と伝えるだけの作業とでは、かかる負担が違います。 優先順位を立てて仕事をすると、把握しきれない膨大な業務を一人で抱えるという状況を回避しやすくなり、激務だと感じる頻度も下がるはずです。 全部自分で抱え込まない 業務量が多すぎたり困りごとを抱えたりしたときは、周囲の人を頼りましょう。 判断が必要だと思ったら上司に相談する、手すきの人を見つけたら定型業務をお願いする、トラブルを早めに共有するなど、周囲と連携するのがカギです。 忙しい人ほど「相談する時間が惜しい」「全部自分でやったほうが早い」と考えがちですが、業務範囲が広い人材業界でそれを行うとパンクする恐れがあります。 特に人材業界は、問題を放置するとトラブルが拡大しやすいので、一人で抱え込んではいけません。 断られても「自分を否定された」と捉えない 人材業界では、企業や求職者から断られることがよくあります。そのたびに「自分の仕事が否定された」と考えると精神的消耗が大きくなるので、「紹介先やタイミングが合わなかっただけ」と割り切るのも重要です。 ある程度断られることを前提としておくと、気持ちの切り替えも早くできます。 うまくいかなくても気持ちを立て直して次の案件に集中でき、結果的に激務を回避できるはずです。 人材業界に興味があるなら、まずはキャリアコンサルティング 人材業界は仕事量が膨らみやすく、激務だと感じる人もいますが、「人材業界=100%激務」ではありません。 人材業界を激務と感じるかどうかは、働く会社や仕事への取り組み方などによっても変わるので、興味がある方は人材業界への挑戦を前向きに検討してみてください。 また、より詳しく人材業界の内情が知りたいなら、キャリアコンサルティングを受けるのもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、「人材業界で働いてみたいけど、自分は向いている?」「すでに人材業界で働いているけど、激務に悩んでいる…」など、幅広い悩みを1対1で相談できます。 まずは情報収集や疑問・悩みの解消から始めて、自分らしい働き方の実現を目指してくださいね!
未経験からキャリアアドバイザーへ!転職の武器になる経験とスキル
キャリアアドバイザーは、異なる業界の知識・経験を活かしやすく、未経験から転職する人が多い職種です。 しかし「キャリアアドバイザーってそもそも何をする仕事?」「本当に未経験でも転職できるの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。 本記事では、キャリアアドバイザーの主な業務内容、仕事の魅力と厳しさ、転職時に武器となるスキルなどを解説します。 未経験者が挑戦しやすい勤務先についてもお伝えするので、少しでもキャリアアドバイザーへの転職を考えている方は最後までご覧ください! キャリアアドバイザーとは?主な仕事内容 キャリアアドバイザーは職種名から、「求職者にキャリアのアドバイスをする仕事」だと思われがちです。もちろんそれも仕事の一つですが、キャリアアドバイザーは他にもさまざまな業務を抱えています。 まずは、キャリアアドバイザーの主な仕事内容を理解しましょう。 ヒアリングやキャリアカウンセリング キャリアアドバイザーのメイン業務ともいえるのが、求職者との面談です。電話・オンライン・対面など方式はさまざまですが、求職者と面談をして、一人ひとりに合ったキャリアプランや転職の方向性を提案します。 求職者に合った提案をするためには、これまでの経験や転職理由、希望条件、将来のキャリアなどを深掘りしなくてはいけません。 単に多くの質問をすればいいというわけではなく、求職者がまだうまく言語化できない転職理由や希望を、一緒に整理する役割を担っています。 求人紹介 面談を通じて得た情報をもとに、求職者に合いそうな求人を紹介します。キャリアアドバイザーは、求人票を見るだけではわからない企業の雰囲気や文化などを知っているケースも多いです。 たとえば「年収500万円・法人営業」という求人でも、新規営業が中心なのか、テレアポが多いのか、教育体制があるのかなどによって、マッチする人材は変わります。 このような情報も加味して「求職者に適しているか」を考えるのが、キャリアアドバイザーの仕事です。 応募書類の添削・面接対策 求職者が選考を突破できるように、キャリアアドバイザーが書類添削や面接対策などを行うこともあります。 履歴書・職務経歴書のチェックでは、誤字脱字がないか、経歴から強みが伝わるか、企業に合わせた志望動機になっているかなどを細かく確認するのが大切です。 そして模擬面接では、本番さながらの緊張感を演出し、面接の流れを再現して求職者に面接の練習の場を提供し、求職者が本番でよりよいパフォーマンスを発揮できるよう、アドバイスをします。 面接のアドバイスは、改善点をどう伝えるかで求職者のモチベーションは変わります。キャリアアドバイザーのコミュニケーション能力がカギとなる業務です。 面接日程や条件の調整 多くの場合は、面接日程の調整や選考状況の確認などまで、キャリアアドバイザーが代行します。時には、勤務条件の交渉をキャリアアドバイザーが行うケースも!(社内に企業担当のリクルーティングアドバイザーがいる場合には、リクルーティングアドバイザーを通じての交渉となります) 条件交渉は「自分だと伝えにくい」と感じる求職者が多いですが、条件のミスマッチを解消することで人材を採用できれば、企業にとってもプラスになるため、「第三者」としてキャリアアドバイザーが介入する価値になります。 また、内定が出た企業に入社するか悩んだり、複数社から内定が出てどこを選ぶべきか悩んだりする求職者も少なくありません。そのような場合、求職者と再度面談をして意思決定をサポートしていきます。 入社直前や入社後のフォロー 求職者に内定が出ても、それはゴールではありません。キャリアアドバイザーは内定後も、入社日の確認等を行って、求職者をフォローし続けます。 また、入社の直前・直後は求職者にとって、不安感が強まり新たな悩みが生じやすい時期です。 そのため必要に応じてキャリア相談を継続し、求職者が新しい職場に定着できるよう働きかけることもあります。 キャリアアドバイザーが未経験からでも転職を目指せる理由 なぜキャリアアドバイザーは未経験からでも転職しやすいのか、ここではその理由を解説します。 未経験・無資格OKの求人が多い キャリアアドバイザーになるのに、必須の経験や資格はありません。キャリアアドバイザーに求められる専門知識は多岐に渡りますが、多くは入社後からでも習得できます。 「特別な経験や資格がないと転職できない」というタイプの職種ではないため、応募するハードルが低いです。 また、企業も未経験者を採用することを前提にしていて、マニュアルや研修制度を整えている傾向にあります。 面接では、現時点で知識があるかどうかよりも、コミュニケーション能力や意欲があるかが見られやすいです。 異業界経験が無駄にならない キャリアアドバイザーは、今まで経験した業界や職種での知見をそのまま転職後の業務に活かしやすいです。 たとえば営業経験があるキャリアアドバイザーは「営業職の常識やトレンド」「営業職から転職したいと考える人の気持ち」などを深く理解できるでしょう。同じく営業経験を持つ求職者に近い距離で寄り添えるので、異業種の経験も武器になります。 人材業界で働いた経験がなくても、今までの経験を経てすでに武器を持っているので、「未経験であること」がハンデになりにくいです。 「人と関わる力」が重視される キャリアアドバイザーは、求職者と面談をしたり細かく連絡を取ったりと、仕事中の多くの時間を対人コミュニケーションに費やします。 そのため採用で重視されるのは、人の話を聞く力や情報を整理する力、わかりやすく伝える力など、人間関係を構築する力がメインです。 後からでも身につけられる知識より、持って生まれた言葉選びのセンスや柔らかい雰囲気、これまでの経験で培った対応力などが重視されるため、未経験者にもチャンスがあります。 未経験で転職する前に知っておきたい、キャリアアドバイザーの魅力と厳しさ キャリアアドバイザーの仕事にはたくさんの魅力がある一方で、仕事である以上厳しい面もあります。キャリアアドバイザーの魅力と厳しさから、仕事のリアルをより深く見ていきましょう。 キャリアアドバイザーの魅力 他人のキャリアに貢献できる 成果が正当に評価されやすい さまざまな業界知識が身につく 他人のキャリアや人生そのものに深く関わって貢献できるのは、キャリアアドバイザーならではの魅力といえます。 面談数や内定数という目に見える形で評価が決まり、成果に応じた報酬が得られるところも、モチベーション向上につながりやすいです。 また、業務を通じて多くの業界・職種への知識が深まり、視野が広がるのもメリットでしょう。 キャリアアドバイザーの厳しさ 目標達成のプレッシャーがある 精神的に消耗しやすい 労働時間や休日が不規則になりやすい 企業によっては数字の目標が厳しく設定されるため、目標達成に対するプレッシャーが重いと感じる人もいます。 また、求職者と企業の間で板挟みになって、精神的負担を感じるケースも…。 キャリアアドバイザーは求職者・企業に合わせて動く場面が多く、長時間労働や不規則な勤務になりやすいところも懸念点です。 未経験転職に成功しやすいキャリアアドバイザーの勤務先 キャリアアドバイザーの勤務先はいくつかの選択肢があり、どの勤務先を選ぶかによっても未経験から転職する難易度が変わります。 ここでは、未経験転職に成功しやすいキャリアアドバイザーの勤務先を紹介します。 転職エージェント・人材紹介会社 キャリアアドバイザーと聞いて最もイメージされやすく、さらに未経験者が最も転職に成功しやすいのが、転職エージェント・人材紹介会社です。 転職エージェント・人材紹介会社は、仕事を探している求職者と人材を求めている企業を結び付けるサービスを提供しています。「未経験歓迎」「無資格OK」などの求人が多く、経験がなくても転職先企業の選択肢が豊富です。 ただし、企業によっては営業色が濃く、多くの営業目標やノルマなどがある可能性もゼロではありません。 人材派遣会社 「キャリアコーディネーター」「スタッフコンサルタント」など職種名が異なっているケースもありますが、人材派遣会社にもキャリアアドバイザーに近い仕事があります。 自社に所属するスタッフを自社以外の企業に一定期間派遣するのが、人材派遣会社の主な業務です。 人材派遣会社のキャリアコーディネーター・スタッフコンサルタントは、派遣スタッフの希望条件を聞いて仕事を紹介し、就業後までサポートします。 面談や求人紹介が中心の転職エージェントに比べると、人材派遣会社では派遣先とスタッフの調整がメインの業務になりやすいです。 一般企業の人事・採用部門 人材業界とは異なる企業に所属し、社員のキャリア形成や仕事の悩みを支援するキャリアアドバイザーになるという道もあります。 主な業務は、社員向けのキャリア面談、研修企画、離職防止、社内キャリアコンサルティングなどです。求人紹介をしない点は、転職エージェントや人材派遣会社のキャリアアドバイザーと大きく異なります。 なお、未経験可の求人もあるものの、上記2つに比べると数が少なく、未経験からの転職はやや難易度が高めです。 人事経験や採用経験、研修・人材開発経験などがあると、未経験でも有利になる場合があります。 未経験からキャリアアドバイザーへの転職で武器になるスキルや経験 未経験でも、以下のようなスキル・経験があると、キャリアアドバイザーへの転職で武器になります。面接での回答や自己PRに盛り込み、採用率を高めましょう。 営業や接客経験 商品やサービスを提案して購入を促す営業・接客の仕事と、求人を提案して応募を促すキャリアアドバイザーは、共通点が多いです。 取り扱っている商品やサービスは異なるものの、「相手の課題を探して解決する」というのは同じなので、営業や接客経験があると選考で有利になりやすいでしょう。 また、働く上でコミュニケーション能力が求められるのも同じです。 そのため、営業・接客経験があると「コミュニケーション能力が高い」とも判断され、プラスに働く場合があります。 数字・目標を追った経験 キャリアアドバイザーは、企業によってはかなり細かく目標設定が課されます。面談数、求人紹介数、内定数、売上など、細かく数字を追う場合があるため、数字を追って成果を出した経験があると高評価につながるでしょう。 なお、アピールする際は「目標達成率〇%だった」「〇件の新規契約を獲得した」のように、具体的な数字を出すのがおすすめ。 数字を盛り込むと、実績や取り組みの規模が客観的に伝わり、説得力が大きく向上します。 ヒアリング・傾聴能力 キャリアアドバイザーと面談する求職者は、必ずしも「私の強みは〇〇で、だから△△が条件の会社で働きたいです」と明確に説明してくれるわけではありません。 転職したい理由やどんな転職先を希望するのかがまだ曖昧な求職者も多いので、キャリアアドバイザーにはヒアリング能力が求められます。 相手の本音や潜在ニーズを引き出した経験があると、キャリアアドバイザーへの転職において強力な武器となるでしょう。 面接では、傾聴能力を発揮した過去の経験を、キャリアアドバイザーとしてどう活かすのかにつなげて伝えられると好印象です。 スケジュール・進捗管理能力 キャリアアドバイザーになると、一人で多くの求職者を相手にすることになります。各求職者の転職状況に合わせてスケジュール調整する必要があり、スケジュール・進捗管理能力があると重宝されます。 複数の案件を同時進行した経験や、関係者と日程調整した経験などは、絶好のアピールポイントです。 クレーム対応経験 キャリアアドバイザーとして働くと、企業と求職者の調整がうまくいかない場面も多々あります。 時には、相手から感情的に意見をぶつけられることもあるため、クレーム対応経験があると選考でプラスになりやすいでしょう。 単に「謝った」「我慢した」で終わらせず、改善に向けて何を考え、どのような行動を取ったかというエピソードを話してください。 未経験からの転職を成功させたいなら、まずはキャリアのプロに相談! 決して簡単な仕事ではないものの、キャリアアドバイザーは未経験からでも転職を目指せる仕事です。 キャリアアドバイザーの仕事に少しでも興味があるなら、まずは一度、本物のキャリアのプロと話してみるのも良いでしょう。 キャリアコンサルティングを受ければ、現役で活躍するキャリアのプロがどのような存在なのかがわかると同時に、自分の適性や人材業界のより詳しい実態などもわかります。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、1回から全4回までコースによって利用回数を選択でき、今の疑問や悩みに合わせた相談ができるはずです! まずはキャリアコンサルティングを通じて、キャリアアドバイザーへの一歩を踏み出してみませんか。
人材業界は未経験でも転職しやすい!職種や求められるスキルを解説
人材業界は、専門知識よりも人柄やコミュニケーション能力が重視される傾向にあり、未経験からでも転職しやすいといわれています。 とはいえ、未経験からの転職を成功させるには、経験が問われにくい職種を選んだり、求められるスキルを的確にアピールしたりするのが大切です。 本記事では、人材業界が未経験でも転職しやすい理由やおすすめの職種、転職成功のコツなどを解説します! 人材業界は未経験転職のハードルが比較的低い なぜ人材業界は未経験でも転職しやすいのか、気になっている人も多いでしょう。まずは、その理由から見ていきます。 資格不要の職種が多い 職種にもよるものの、人材業界の仕事は専門資格不要のものが多いです。 もちろん、労働市場や求人の知識、個人情報の取り扱い、労働関係法令の基礎など、人材業界で働くのに必要な知識はたくさんあります。 しかし、これらの専門知識は働きながらでも習得できるため、人材業界は「未経験であること」をマイナスに捉えない風潮が強く、ゼロからでもスタートしやすいです。 これまでの経験を活かしやすい 人材業界で働くと、多種多様な業界や企業、経験を持つ求職者を相手にします。そのため、自分のこれまでの経験をそのまま転用しやすいです。 たとえば前職で販売職を経験していれば、販売・サービス職の求職者の気持ちや、店舗の採用課題を解像度高く理解できます。 人材業界とは関係のない社会人経験も強力な武器として使えるため、未経験者でも歓迎される傾向です。 経験・知識より人間力を評価する企業が多い 専門知識や経験も大切ですが、それらだけでは人材業界で活躍するのは難しいです。 人材業界で活躍するためには、顧客である企業・求職者とうまく関係を作れるか、目標に向かってひたむきに行動できるかが非常に重要になります。 そしてこのようなスキルは、単に人材業界の経験や知識だけでまかなえるものではありません。 もともとの気質や人生経験で培われたスキルの影響が大きい要素であるため、人材業界では経験よりも人柄に重きを置いて採用する企業が多いです。 企業側に未経験者を積極採用する姿勢がある 人材業界には、未経験者を大量に採用して、活躍させてきた実績がすでにあります。そのため「未経験者」というだけでマイナスな懸念を抱く企業が少なく、フラットな視点で評価してもらえるでしょう。 また近年の就職・転職市場は、求人需要が求職者を上回る状態が続いており、企業からの採用需要が増えています。 人材業界には、この需要に対応するため人員を増やそうとする流れがあり、採用の間口を広げる企業も増加傾向です。 研修・教育体制が充実している そもそも未経験者を敬遠する企業は、自社に人材育成のノウハウがないというケースも少なくありません。育て方がわからないから、未経験者を採用できないのです。 一方、人材業界は、多くの未経験者を採用してきたからこそ育成ノウハウがあります。 人材業界には「未経験でも自社で育てればいい」という考えのもと、教育体制を整えている企業が多いため、異業界からの転職でも歓迎されやすいです。 未経験でも転職しやすい人材業界の職種4選 人材業界が未経験からでも転職しやすいのは事実ですが、転職難易度は職種によっても異なります。ここでは、未経験から転職しやすい人材業界の職種を4つ紹介しましょう。 リクルーティングアドバイザー リクルーティングアドバイザーは「RA」とも略され、人材紹介会社における法人営業を指します。 人手が欲しい企業にヒアリングを行い、求人票の作成や候補者の推薦、内定辞退を防ぐための働きかけなどを行うのが主な業務です。この他、求人を獲得するために新規開拓営業を行う場合もあります。 企業の潜在的なニーズを引き出すヒアリング力、多くの企業の選考状況を同時に把握するタスク管理力が問われる職種であるため、未経験でも比較的挑戦しやすいでしょう。 キャリアアドバイザー キャリアアドバイザーは「CA」とも略され、求職者に対して希望に合う求人の紹介や選考のサポートを行います。 一つ前のリクルーティングアドバイザーが企業側を主にサポートするのに対し、キャリアアドバイザーは求職者のサポート役です。 求職者から直接感謝の言葉をかけてもらえる場面も多く、大きなやりがいを感じるでしょう。 傾聴力や共感力がとにかく重視される仕事なので、コミュニケーション力があれば未経験でも採用される可能性は十分あります。 派遣コーディネーター 派遣コーディネーターは、自社に登録している派遣スタッフと人材を求める企業を結び、仕事の紹介や就業サポートを行う仕事です。 派遣会社に初めてやってきた求職者の登録から就業後のアフターフォローまで一貫して行うため、求職者一人ひとりにしっかりと向き合えます。 また、企業から「この業務を任せられる人が欲しい」という依頼を受け、登録スタッフの中から最適な人材を選んで紹介するのも重要な仕事です。 派遣コーディネーターは、「現役従業員の9割が未経験スタート」という企業もあり、未経験者が活躍しやすい環境が整っています。 求人広告営業 求人広告営業は、人材を求めている企業に対して、求人サイトや求人情報誌といった媒体への掲載を提案する仕事です。 企業から人手不足の状況や採用したい人物像を聞き出し、それに合った求人広告を企画・提案します。 さらに「提案して終わり」ではなく、その後の応募状況や採用の成果を把握し、アフターフォローを入れるのも業務の一環です。 営業色が強めの仕事ですが、だからこそ業界知識を求めない企業が多くあります。特に、営業経験がある人だと今までの経験を活かしやすく、転職でも有利になるでしょう。 未経験から人材業界へ転職する際に求められるスキル ここでは、人材業界へ転職したい未経験者に求められるスキルを解説します。現時点ではスキル不足でも、努力によって育てられるスキルが多いので、ぜひ参考にしてみてください。 共感力 人材業界の仕事では、求職者の悩み・企業の採用課題をヒアリングする場面が多く、立場の異なる相手の気持ちを理解する力が欠かせません。 表面的な言葉だけでなく表情・声のトーンにも気を配り、相手を理解することに努めましょう。 「相手が何に困っているか」を的確に把握すれば、相手が本当に必要とする提案ができます。 また、相手の問題を自分のことのように捉えられる人は、求職者や企業からも信頼されやすく、円滑な関係が築けるはずです。 コミュニケーション能力 人材業界で働くと、求職者・企業担当者・社内メンバーなど、一日の中で多くの人とのやり取りが発生します。 企業と求職者の調整役になることもあるので、やり取りを通じて双方が納得できる着地点を見つける、コミュニケーション能力が必要です。 なお、無理に話し上手になる必要はありません。 それよりも、自分の考えを丁寧に伝えられる、相手の話から必要な情報を引き出せる、周囲と連携して仕事を進められるといった能力が求められます。 目標に向かって行動するスキル 内定人数や売上、契約数、受注数など、人材業界は職種を問わず、数字を追う企業が多いです。また、一日の連絡数や面談数にノルマがある企業も少なくありません。 そのため、数字の目標に向かって努力する力が必要とされるでしょう。 営業職や販売職といったノルマがある仕事を経験している人は、企業から「数字を負うのに抵抗がない」と判断されてプラスの評価につながる場合があります。 メンタルリカバリー力 人材業界では「面接キャンセル」「急な退職」「企業からのクレーム」「条件の食い違い」など、イレギュラーな事態がよく起こります。 人が絡む仕事だからこそ「相手次第」という状況が起こりやすく、自分が頑張ったからといって、必ずしも良い結果につながるとは限らないのです。 よって、うまくいかないときでも過剰に引きずらずに気持ちを立て直せる、メンタルリカバリー力が重要視されます。 事実と感情を切り分けて、「今できること」「今やるべきこと」に意識を集中することができるとよいでしょう。 人材業界への未経験転職を成功させるコツ 「念入りな準備」と「的確なアピール」が、人材業界への未経験転職を成功させるカギです。ここでは、5つのコツを解説します! 前職の経験をエピソード形式で語れるようにする 面接で前職の経験を話す際、「〇〇の経験があります」と言うだけでは、採用担当者はイメージが湧きにくいです。事前に自己分析やスキルの棚卸しを行い、具体的なエピソードを話せるように用意しておきましょう。 たとえば、「一日平均〇件の顧客対応をしていました」「チェック体制を見直し、〇%のミス削減に成功しました」のように伝えると、回答に説得力を持たせられます。 志望動機にオリジナリティを出す 志望動機に自分の経験や考えを盛り込み、他の応募者と内容が被るのを避けましょう。 「人と関わるのが好き」「人の人生やキャリアに関わりたい」といった志望動機で人材業界を目指す人は少なくありませんが、このような志望動機は他の応募者と被りやすいです。 大枠の動機が他の応募者と同じでも、エピソードで差別化ができれば、採用担当者の印象に残りやすくなります。 未経験であることを弱点として扱わない 経験のなさを引け目に感じると、どうしても自信を失いやすく、転職活動時の自己アピールも弱くなりがちです。アピールポイントを考える際は、必ず「できないこと」ではなく「できること」に意識を向けましょう。 面接で未経験であることに触れられても、「未経験ですが顧客対応の経験はあります」「未経験ですがスケジュール調整力には自信があります」のように切り返せると好印象です。 人材業界の基礎を学ぶ 時間をかけて資格を取る必要はありませんが、代表的な人材業界の職種や仕事内容、転職を希望する会社の詳細などはしっかり調べておきましょう。 「未経験なので入社後に一から覚えます」というスタンスでいると、採用担当者から「手がかかりそう」とマイナスな評価をされる可能性があります。 面接にて、自ら人材業界について学んでいることが伝わると、それだけで「自発的に努力できる人」と思われやすいです。 年齢の壁を意識する 人材業界は未経験からでも転職しやすいですが、やはり30代半ば以降は転職の選択肢が狭まる「年齢の壁」が存在します。 年齢をネックに感じている場合は、これまでの経験を活かしやすい職種を選ぶと、転職成功率を上げられるでしょう。 特に、キャリアアドバイザーや派遣コーディネーターは、これまでの社会人経験全般を武器にしやすく、年齢の壁が比較的低いといわれています。 未経験者が人材業界へ転職を考えるときの注意点 転職後のミスマッチや後悔を回避するため、最後は転職を考える際の注意点をお伝えします。 職種名で判断せず仕事内容を確認する 人材業界では、同じ職種名でも企業によって仕事内容が異なる場合があります。たとえば同じ「キャリアアドバイザー」という仕事でも、キャリア相談が中心のところ、求人紹介が中心のところ、電話・スカウト送信といった営業活動が中心のところとさまざまです。 そのため、職種名だけで判断せずしっかりと仕事内容を確認し、自分に合いそうな企業を探す必要があります。 離職率の高さにも注目する 人材業界は、未経験からでも挑戦しやすい一方で、実は離職率も高めです。 転職を希望する企業の離職率の高さや社員の定着状況は、前もって確認しておきましょう。 また、入社後の教育制度についても把握しておくと安心できます。 特定の職種経験が必要な求人もある 「未経験歓迎」の求人では、人材業界の経験を求められることは基本的にありません。しかし中には、「人材業界未経験OK・営業経験必須」のような求人もあるため注意が必要です。 大きく「未経験歓迎」と書かれていても、内容をしっかり確認してください。 未経験での転職に不安を感じたら、キャリアコンサルティングに相談 人材業界は、人柄やポテンシャルを重視して採用活動を行う企業が多く、未経験から転職する難易度は比較的低めです。 しかしそれは「何も対策しなくても採用してもらえる」「どんな人でも採用される」という意味ではないため、転職を成功させたいならしっかり準備を整えましょう。 また、人材業界への未経験転職を検討しているなら、まずはキャリアコンサルティングを受けるのもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、「本当に自分が人材業界に向いているか」という初期段階の悩みから面接対策まで、網羅的にアドバイスしてもらえます。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、オンライン面談形式でカジュアルに相談できます。少しでも興味がある方は、ぜひ利用してみてくださいね。
「人材業界は楽しい」といわれる理由6選!向いている人の特徴も
「楽しい」「面白い」という声が多い人材業界の仕事。 人材業界のどのようなところが楽しいのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。 本記事では、「人材業界は楽しい」といわれる理由や、楽しいと感じやすい人の特徴、転職を検討する際のポイントなどを解説します。 働くうえできついと感じやすい部分についても言及しているので、人材業界への理解を深めていきましょう! 人材業界の代表的な職種 「人材業界」と一口にいっても、実は職種が細かく分かれています。選ぶ職種によっては、楽しいと感じる度合いが変わることも。 まずは、人材業界の代表的な職種を把握しましょう。 人材紹介 人材紹介は、求人企業と求職者を引き合わせ、採用支援を行う仕事です。転職エージェントとも言われます。 企業または求職者、どちらか一方のサポートに徹する「片面型」と、企業と求職者を一人で担当する「両面型」とがあります。 「企業の成長」「個人のキャリアの転機」の両方に深く関わり、ダイレクトに貢献できるところに、楽しさを感じる人が多いです。 人材派遣 人材派遣は、人材を必要とする企業に、自社のスタッフを派遣する仕事です。 単に「派遣して終わり」ではなく、その後も企業とスタッフを継続的にフォローして、双方がトラブルなく働けるように調整します。 派遣先企業との関わりが深く、さまざまな業界の内情を知れるため、仕事を通じてビジネス知識や視野を広げられるのが魅力です。 求人広告 求人広告は、企業の求人情報を媒体に掲載し、人材を集めるサポートをする仕事です。具体的には、企業に「求人を出しませんか?」と提案し、会社の魅力が伝わる広告を作成します。 企業の魅力を伝えるキャッチコピーや写真、求職者に響く構成を考える必要があり、マーケティング寄りの面白さがあるのが特徴です。 採用コンサルティング 採用コンサルティングは、「求人を出しても応募がない」「採用しても離職率が高い」など、企業が抱える採用に関する悩みを解決する仕事です。 目の前の問題を一時的に処置するのではなく、根本からの本質的な改善を目指します。 組織の課題解決や人事制度の設計などを行い、経営層と同じ目線で企業の未来図を描けるのが醍醐味です。 「人材業界は楽しい」といわれる理由 職種によって担当する仕事は違うものの、それでも「人材業界は楽しい」とよくいわれます。なぜこのように評されるのか、ここでは主な理由を見ていきましょう。 いろんな人に出会えて、毎回状況が変わる 人材業界は、日々の業務がルーティンワークになりにくいです。「企業と求職者のマッチング」「求人広告の販売」など、毎日同じ仕事をしたとしても、相手にする求職者・企業は案件ごとに変わります。 前回うまくいった提案で今回もうまくいくとは限らず、時々に合わせた提案をする必要があるところに面白みを感じる人が多いです。 毎回「案件ごとの正解」を見つけ出すことが求められ、人間観察力や推理力が活かせます 社会貢献できている実感がある 自分のヒアリング・提案によって、企業の人手不足解消と個人のキャリアアップを同時に実現できるのも、人材業界で働く楽しさの一つでしょう。 「ヒト・モノ・カネ」は企業経営に欠かせない3大経営資源だといわれており、人材業界はこの「ヒト」の部分に大きく関与しています。 直接雇用を生み出せている、人の人生を支えて社会に役立っているという実感が大きいため、やりがいや充実感も強くなりやすいです。 自分の頑張りが目に見えやすく、結果に直結する 人材業界では、企業と求職者がマッチする、自分が提案した求人広告が媒体に掲載されるなど、目に見えて物事が動くため達成感を得やすいです。 また、頑張ったぶんだけ評価や報酬として返ってきやすいのも、モチベーションになるでしょう。 「今月あと〇件」のように目に見える形で目標を追えるので、ゲームのスコアを伸ばすような感覚で仕事を楽しむ人が少なくありません。 さまざまな業界の知識が増える 本来なら、業界の深い部分は、その業界で働いている人しか見られません。しかし人材業界で働くと、さまざまな業界の深い部分を知ることができます。 あらゆる業界の知識やトレンドを広く吸収できるため、知的好奇心が高い人ほど楽しいと感じるでしょう。 さらに、企業の採用課題やビジネスモデルの裏側を見ることで、業界知識だけでなく経営視点も身につきます。 人脈が広がる 人材業界で働くと、経営者や他社の人事担当者、求職者など、普段ならなかなか関わる機会がないような相手とも深く関わります。 自然と人脈が広がり、さまざまな話が聞けるので、そこに楽しさや面白さを見いだす人も多いです。 時には、広がった人脈からビジネスチャンスやキャリアアップにつながったり、自分の価値観をアップデートするきっかけになったりもします。 感謝の言葉を直接もらえる 人材業界は、「採用できて助かりました」「転職できてよかったです」と、企業・求職者の両方から直接お礼をいってもらえることが多いです。 仕事に関する悩みは、人生を大きく左右する問題といっても過言ではありません。 その問題を解決すれば、重みが込められた感謝の言葉をかけてもらいやすいので、それがモチベーションとなってやりがいや楽しさにつながります。 楽しいだけじゃなく、人材業界にもきつい面はある 上記でお伝えした通り、人材業界には多くの魅力があります。しかし楽しさがある一方で、大変・きついと感じる面もあるのが現実です。 ここからは、人材業界できついと感じる人が多い要素について紹介しましょう。 企業と求職者の間で板挟みになる 職種によって異なる場合もありますが、多くの人材業界の仕事では「要望を持つ採用したい企業」と「希望条件を持つ求職者」を、うまく取り持たなくてはいけません。 しかし、企業と求職者の間で条件の対立が起き、時には双方からの無茶な要求の間で苦しい思いをすることも……。 企業が求める条件が高すぎたり、求職者が条件にこだわりすぎたりする場合も多く、条件の調整に苦労しやすいです。 ノルマがプレッシャーになる 人材業界の給与形態は、固定給にインセンティブを組み合わせた「成果報酬型」のモデルが主流です。 求職者との面談数、求職者の内定決定数、企業の求人獲得数など、あらゆる項目にノルマが設定されていて、ノルマの達成度に応じてインセンティブが支給されます。 頑張ったぶんだけ評価や収入が上がるのはメリットである一方、ノルマを達成できないと評価・収入に直結してしまうため、精神的負担を感じる人も少なくありません。 業務量が多く、長時間労働になりやすい 人手不足に起因して、人材ビジネスの市場規模は拡大傾向です。企業のニーズ多様化に伴って、人材業界の業務量も増加しています。 また、人材業界は、求職者との面談・企業との条件交渉といった打ち合わせ業務が非常に多いです。求職者やクライアントに予定を合わせないといけない場面が多く、長時間労働になることもあります。 相手の急な辞退や連絡不通、面接ドタキャンなどに振り回される場合もあり、ストレスを感じるかもしれません。 人材業界を楽しいと感じる人の特徴 どの業界にもいえることですが、仕事を楽しいと感じるかどうかは個人の適性にもよります。どのような人なら向いているのか、人材業界を楽しめる人の特徴を解説します。 人への興味が強く、話を聞くのが好きな人 人材業界では、「この人は何を考えているのだろう」「この企業に合う人材ってどんな人だろう」と考えるのがスタートラインです。 会話の情報だけを頼りに相手を表面的に理解するのではなく、自分自身でもよく考察して、相手への理解を深める必要があります。 そのため、初対面の人にも興味を持ち、話の中から相手の本音を探るのが得意な人は、適性が高く仕事を楽しみやすいです。 臨機応変な対応が得意な人 人材業界では、応募者が突然辞退する、企業が条件を変えるなど応募者や企業の状況が変わり、想定外の事態がよく起こります。 したがって、予定を完璧に組んでその通りにこなしたい人だと、思い通りにいかないことにストレスを感じやすいでしょう。 一方で、予定外の事態を「刺激」と捉えて柔軟に動ける人だと、その場を楽しみながら働けます。 分析するのが好きな人 人材業界は「この人とこの企業は合うかも」「この企業が求めているのはこんな人材かも」と分析するのも仕事です。 物事の本質や人物の背景を探求するのが好きな人は、人材業界を楽しいと感じやすいでしょう。 分析力が高いと、企業の採用課題や求職者の市場価値を正確に読み解いて、適切な提案ができます。自分が分析して立てた仮説通りに物事が進むと、達成感も大きいです。 数字や成果をゲーム感覚で追える人 プレッシャーを原動力にゲーム感覚で数字を追える人は、人材業界への適性が高いです。 お伝えした通り人材業界にはノルマがあり、成約数・面談数・求人獲得数・売上など、自分の努力が数字で評価される場面が多々あります。 数字を「重圧」としてマイナスに捉えるのではなく、「挑戦すべき目標」とプラスに捉えて面白がれる人は、仕事を楽しめるでしょう。 また、目標から逆算したスケジュールを立てて、地道な行動を継続できる人も、人材業界に向いています。 精神的にタフな人 人材業界では、一人で多くの企業・求職者を相手にします。どれだけ適性があっても、断られたりうまくいかなかったりすることは日常茶飯事です。 また、求職者から「以前の職場でいじめがあった」「労働環境が悪かった」など、重めの相談をされることも珍しくありません。 うまくいかなかったり、ネガティブな話を耳にしたりすることが多い業界だからこそ、精神的なタフさが必要です。 人に寄り添いつつも、必要に応じてすぐに気持ちを切り替えられる精神的強さがある人だと、ストレスを感じにくいでしょう。 人材業界で楽しく働きたい!転職時のポイント 人材業界で楽しく働くためには、自分に合った企業を選ばなくてはいけません。最後は、人材業界への転職を検討している人に向けて、大事なポイントを3つ紹介します。 自分に合う職種を見極める 人材業界にはさまざまな職種があり、職種によって業務内容が大きく変わります。 人材業界という括りは同じでも、職種選びを間違えると仕事の楽しさを感じられない可能性があるため、各職種を深く理解したうえで自分に合いそうなものを選びましょう。 特に「誰を相手にした仕事なのか」は、重要な部分です。自分は誰の役に立ちたいのかを考え、その条件を満たす職種を探してみてください。 労働条件を把握する 人材業界は、企業によって給与形態がまちまちで、固定給中心の企業・インセンティブ中心の企業の両方が存在します。 また、残業時間や休日出勤の有無についても要チェックです。営業時間外の対応が発生しやすい仕事ですが、それらが求められる頻度やスタンスは企業によって異なります。 隅々まで労働条件を把握するのが、人材業界への転職を成功させるカギです。 営業色の強さを確認する たとえば同じ「人材紹介」という仕事でも、企業によって営業ノルマや新規開拓の比重が大きく違います。前もって、どれくらい営業職が強い会社なのかを確認しておくのも大切です。 「人の相談に乗る仕事」を想定して入ったら、実際は「営業目標を追う仕事だった」というミスマッチは避けなくてはいけません。 求人票の業務内容をよく読み込み、わからない部分は面接で質問して、自分の担当業務を具体的にしてから転職を決めましょう。 人材業界の楽しさをさらに知りたいならキャリアコンサルティングに相談してみよう 人材業界には楽しい面・きつい面の両方があり、それは他の業界と変わりません。 ただし、「モノ」ではなく「ヒト」を主に扱う業界はそれほど多くなく、人間相手の仕事だからこその面白さや楽しさがあります。 「本当に楽しいの?」とまだ少し不安な人や、「より詳しく業界のことが知りたい!」と考える人は、ぜひ一度キャリアコンサルティングを受けてみてください。 キャリアコンサルティングでは、キャリアのプロが幅広い知識をもとにアドバイスを授けてくれます。 あなたの適性を分析したうえで向いているかどうかを考えたり、人材業界へのキャリアチェンジに何が必要かを助言してくれたりするので、より深い理解が得られるでしょう。 自分らしく、そして楽しみながら働くため、少しでも気になったら気軽に利用してみてくださいね。
ITコンサルタントに向いている人の特徴5選!転職ステップと確認ポイント
ITコンサルタントは、やりがいが大きい上に収入も高くなりやすく、キャリアチェンジやキャリアアップ先としても人気の職種です。 しかし、形のない「知見・ノウハウ・課題解決力」を商品として提供する仕事は、向き不向きが明確に分かれやすいともいわれています。 この記事では、ITコンサルタントに向いている人の特徴や目指し方、転職前に確認したいポイントを解説! 自分にITコンサルタントの適性があるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてください。 そもそもITコンサルタントとは? ITコンサルタントは、クライアントである企業の経営課題を発見し、IT技術を使って解決へと導く「問題解決のプロフェッショナル」です。 経営コンサルタントに通ずる役割を持っていますが、システム全体の設計に関わることもあり、システムエンジニアのような役割を担う場面も少なくありません。 クライアントの課題発見・IT戦略の立案・システムの選定や導入・その後の運用改善まで支援するため、業務範囲は多岐に渡ります。 また、プロジェクト単位での勤務が一般的なので、プロジェクトが変わるごとに顧客はもちろん、一緒に働くメンバーや求められるスキルも変化するのが特徴です。 ITコンサルタントになるメリット・デメリット ITコンサルタントとして働くことにはメリットがある一方で、人によってはデメリットと感じる点もいくつかあります。どのようなメリット・デメリットがあるのか、把握しておきましょう。 ITコンサルタントのメリット ITコンサルタントの代表的なメリットは、以下の3つです。 高収入を実現しやすい 市場価値を上げやすい やりがいや達成感が大きい ITコンサルタントは、昔ながらの年功序列ではなく成果主義の報酬体系が主流です。そのため、他のIT職よりも年収が高くなりやすい傾向にあります。 経営とITのスキルが身について市場価値が上がりやすいのも魅力で、将来のキャリアの選択肢も広がるでしょう。 また、クライアントやチーム一丸となって課題を解決できた際には、大きな達成感を感じます。 ITコンサルタントのデメリット ITコンサルタントのデメリットといわれている主な要素は、以下の3つです。 長時間労働になりやすい プレッシャーが大きい 常に勉強し続ける必要がある ITコンサルタントは、納期に追われたり急な依頼を受けたりすることも珍しくありません。必然的に、残業や激務になりやすいです。 さらに、クライアントからは「確実な成果」を出すよう求められ、それをプレッシャーに感じる人もいます。 最新のIT技術やクライアントの業界傾向を常に勉強しないといけない点も、ルーティンワークやマニュアル業務を好む人にとってはデメリットになるでしょう。 ITコンサルタントに向いている人の特徴 ITコンサルタントとして活躍するためには、スキルだけでなく適性も非常に重要です。どのような人がITコンサルタントに向いているのか、特徴を解説します。 論理的思考力が高い人 何が起きているのかを一つずつ整理して、筋道を立てて原因や解決策を考えられる人は、ITコンサルタントに向いています。 クライアントが抱える経営課題は複雑で、すぐには問題の本質が見えないことも多いです。また、最初から全ての情報が揃っているとも限らず、時には情報不足のまま計画の方向性を示さないといけない場面もあります。 そんなとき「情報がないから何もできない」ではなく、「現時点ではAの計画が有力。ただしBの情報を確認してから確定しよう」のように考えられる人のほうが、信頼されるITコンサルタントとなるでしょう。 ヒアリング能力が高い人 クライアント先である企業や担当者が、ITをほとんど知らなかったり経営課題を把握できていなかったりするケースも少なくありません。 「最近、なぜか経営がうまくいかなくて…」「なんかシステムが使いづらくて…」のような曖昧な相談をされることも多く、そんな場面で顧客から情報を引き出すのもITコンサルタントの役割です。 そのため、相手の話を丁寧に聞き、多角的な視点で課題の本質を引き出す能力が高い人が、ITコンサルタントに向いています。 物事をわかりやすく説明できる人 どんなに素晴らしい戦略でも、専門用語を使って難解な説明をすると、経営層から理解されず実行には至りません。 ITの話は専門用語が多いですが、それをIT初心者にもわかりやすくかみ砕いて説明できる人が、ITコンサルタントに向いています。 また、単に話をかみ砕くだけでなく、相手の理解度に合わせて伝え方を変えられると、さらに重宝されるITコンサルタントになれるでしょう。 ITコンサルタントはチームで仕事をするので、チームメンバーとの意思疎通もスムーズになり、連携強化につながります。 柔軟性と適応力がある人 ITコンサルタントは、「これが原因なのでは」と仮説を立てて、必要に応じて修正していく作業がたくさんあります。 そのため、最初から正解を当てようとするのではなく、「まずはやってみる」「間違っていたら修正する」という柔軟性がある人に向いているでしょう。 プロジェクトごとに環境が変わったり、一人で複数のプロジェクトに関わったりするケースも多いため、臨機応変な対応ができる適応力がある人も適性を発揮しやすいです。 知らないことや新しいことを学ぶのが好きな人 知らないことや新しいことへの興味が強く、自ら情報を吸収しようとする人は、ITコンサルタント向きです。 ITコンサルタントは、技術進歩のスピードが速いITのトレンドや、クライアントの市場動向を常に追いかけなくてはいけません。 プロジェクトごとに異なる業界や未経験のビジネスモデルに直面する職業だからこそ、「ストレスなく学べる」という気質は大きな武器です。 ITコンサルタントに向いていない人の特徴 ITコンサルタントは向き不向きの激しい職業でもあり、以下のような特徴を持つ人はあまり向いていないとされています。 文書・資料を作るのが苦手な人 意外かもしれませんが、ITコンサルタントはPowerPoint・Excel・Wordなどを使って文書や資料を作る業務が多いです。 ITコンサルタントは目には見えない「自分の考えた計画・積み重ねたノウハウ」を売りにしています。実態がない商品を具現化するためには、自ら資料を作成するしかありません。 文書や資料をわかりやすくまとめるドキュメンテーション能力が求められるため、資料作成が極度に苦手な人はストレスを感じやすいでしょう。 答えが決まっていない問題が嫌いな人 明確な答えやゴールに向かって働きたいと考える人も、ITコンサルタントには向かないといわれています。 ITコンサルタントが扱うのは、答えがない問題です。システムだけに特化できるなら「動く・動かない」という比較的明確な答えがありますが、ITコンサルタントは「そもそも何が問題なのか」を考えるところから仕事がスタートします。 課題へのアプローチも自分の仮説が100%合っているという保証はないので、最初から「完璧な正解」を求めるタイプの人だとミスマッチが起こりやすいです。 プレッシャーに弱い人 ITコンサルタントは、決められた納期までに、クライアントの期待に応えなくてはいけません。 答えがない問題の中でスピーディに成果を出すことが求められるため、そのプレッシャーに耐えられない人には不向きでしょう。 また、コンサルティング業界は基本的に実力社会です。周囲との比較が生まれやすい環境なので、社内競争に精神的苦痛を感じやすい人も長続きしない傾向にあります。 専門領域だけに特化したい人 「自分の専門領域をとことん追求したい」と考える人は、ITコンサルタントではなく専門職向きです。 ITコンサルタントは、ITだけでなくビジネスや経営・経済全般の知識が求められます。ITやビジネスの全体像を捉える「広く浅く」の知識が重要視されるため、専門分野を「狭く深く」掘り下げたい人には向きません。 IT職はどんどん細分化が進んでいて専門職の種類も増えているので、自分が理想とするキャリアを実現しやすい道を選びましょう。 自分の成果を前面に出したい人 ITコンサルタントは、企業に成果をもたらすための、あくまでサポート役です。 そのため、たとえコンサルティングに成功したとしても、それは傍から見ると「あなたの功績」ではなく「企業の努力」だと評価される場合があります。 もちろん報酬や社内の査定ではきちんと評価されますが、「自身の影の努力に世間のスポットが当たらなくても平気」という人でなければ、ITコンサルタントは勤まらないでしょう。 ITコンサルタントになるための3ステップ 向いている要素を一つでも持っているなら、ITコンサルタントとして活躍できる可能性があります。ここからは、ITコンサルタントに転職するための3つのステップを解説します。 IT・ビジネスの基礎を身につける ITとビジネスの基礎知識は、ITコンサルタントの土台になります。ITコンサルタントには必要とされるスキルが多いため、一つに絞って学習するのではなく、網羅的な学習を意識しましょう。 磨くべき代表的なスキルは、以下の通りです。 ITの基礎知識 ビジネスや業務知識 論理的思考力と問題解決力 Excel・PowerPointなどの資料作成スキル ITコンサルタントは資格必須の職業ではないものの、知識の証明として関連資格の取得を目指すのもおすすめです。 システムエンジニアや社内SEになって経験を積む ITコンサルタントになるには、IT現場で実務経験を積み、そこからコンサルティングファームやIT企業へと転職するのが王道ルートです。 未経験からいきなりITコンサルタントになれるケースもありますが難易度が高いため、IT実務の経験がない場合はシステムエンジニアや社内SEを先に経験するほうが良いでしょう。 そこでプロジェクトマネージャーにキャリアアップすると、ITコンサルタントへの道もさらに開きやすくなります。 また、実務を経ることで「本当に自分がITコンサルタントに向いているか」が見えてくる場合もあるはずです。 転職に向けて動き出す 基礎知識と実務経験を武器に、転職活動を始めましょう。ITコンサルタントを求めているのはコンサルティングファームの他、SIerやスタートアップ、一般企業のコンサル部門などもあります。 業界や企業の種類が豊富なので情報収集に時間をかけ、自分に合う転職先を見つけるのが大切です。 また、このタイミングでキャリアコンサルティングを受けると、転職活動がスムーズに進みやすくなります。 自己分析のサポートや転職に関する悩み相談などにも応じてもらえるので、心強い味方となるでしょう。 ITコンサルタントを目指す前に確認したいポイント ITコンサルタントは、人による向き不向きが大きい職業だからこそ、目指す際には以下の点を確認するのがおすすめです。 働き方が自分に合っているか 業務領域を正しく理解できているか コンサル業界特有のカルチャーに馴染めそうか 業務量が膨大で激務に追われやすいため、ITコンサルタントへの転職前には「自分に合った働き方ができそうか」のシミュレーションが欠かせません。 「ITコンサル=上流工程」というイメージが強いかもしれませんが、実際は資料作成・会議調整・進捗管理・課題管理といった地味な仕事もかなり多いので、自分が担当する業務領域も必ず確認しましょう。 また、コンサル業界には「短期間で結果を出す力」や「自発的に動く姿勢」を強く求める特有の雰囲気があります。このような雰囲気に自分が馴染めそうかも要チェックです。 向いている特徴が一つでもあるなら、ITコンサルタントを目指すのもあり どんな仕事にも向き不向きがありますが、その中でも特にITコンサルタントは個人の適性の差が出やすい仕事です。しかし一方で、向いている特徴を持つ人にとっては、自分の適性を活かして活躍しやすい環境でもあります。 また、「本当に向いているのかな?」「より適性を高めるにはどうすればいい?」と悩んでいるなら、キャリアコンサルティングを受けるのがおすすめ。 オンライン面談方式のキャリア・コンサルティング・ラボは、全国どこからでもあなたの悩みに寄り添います!
