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30代で仕事を辞めたい!後悔したくない人に伝えたい7つのこと

30代で仕事を辞めたい!後悔したくない人に伝えたい7つのこと

「仕事を辞めたい」と思っても、いざ転職するとなれば、30代の転職は20代の転職と少し意味合いが異なります。だからこそ、20代よりも転職に対する戸惑いや不安もあり、少し慎重になってしまうものです。 30代の決断は今後のキャリアに大きく影響するからこそ、転職するにしても、今の会社にいるにしても、後悔しない選択を選びたいですよね。 そこで今回は、キャリアコンサルタントの視点から、30代で仕事を辞めたいと思う人がこれから後悔しない選択を選べるように、7つのことをご紹介します。 1. 30代で仕事を辞めたいと思うことは誰にでもある 「仕事を辞めたい」という思いは、何歳になっても生じるものです。特に中堅として仕事を任されるようになり、会社の様々な状況も20代の頃よりも見えてきたからこそ、「この先このままでもいいのか?」と立ち止まって考えたくなるのは、ごく自然なことでしょう。 実際に、総務省統計局が発表した「労働力調査」(2020年)によると、転職者数は25-34歳で73万人、35-44歳で60万人と、30代でも実に多くの人が転職しています。 キャリアコンサルタントとして現場に接していると、その転職理由の本音は、以下のような理由が多いと実感しています。 ①仕事にやりがいを感じない、他にやりたいことがある 「今の仕事にやりがいを感じない」「実は他にやりたいことがある」と感じている30代の方も多くいます。仕事がこなせるようになったからこそ、「今の仕事はこれからもずっと同じことの繰り返し」とわかってしまったり、「自分のやりたいことはこれでよかったのか」という疑問がよぎったり、「新しい成長の場」を求めたくなったりしてしまうのです。 あるいは、20代を「仕事の基礎を身につける期間」と位置付け、30代は「ずっと前からやりたかったこと」「実現したかった生き方」を実現するために、「やりたいこと」に向かって歩き出す人もいます。 ②この会社での出世・昇格が望めない 30代になると、社内の評価もおよそ固まってきます。出世や昇格するばかりが幸せではないのですが、組織のなかで定期的に人事評価が行われていれば、出世や昇格する同期や後輩に複雑な思いを抱き、モチベーションが下がるのもごく自然な感情といえます。 人事評価だけでなく、職場での評価も固定化される企業も多くありますので、同期や後輩は評価されているのに、自分はなかなか評価されない…と評価に納得がいかず、転職を考えるようになります。 会社が変われば評価軸も変わるので、他人からの評価も変わります。努力しても評価が変わらなかったり、会社の評価軸が合わない場合には、転職を視野にいれることは賢明かもしれません。 ③給与やボーナスが低く、待遇が悪い 20代のうちは、給与がボーナスが低くても自分一人で生活する分には困らないと思っていても、30代になり家族を持つようになる、あるいは家族を持ちたいと思ったときに「このままでは難しい」と転職を考える方も少なくありません。 また「30代になったら昇給するのではないか」と思っていたのに、実際に30代になってみると思ってたほど給与が変わらず「ずっとこの給与では…」と先行きに不安を感じて退職を考える人もいます。 ④残業が多い、休日が少ない 「残業が多い」「休日が少ない」といったことが、30代になるとじわじわと負担になってくることもあります。 体力のある20代のころは勢いで乗り切れたものの、30代になり体力にも少し変化がでてくると、「今は何とかなっても、ずっとこのままではさすがにキツいのでは…」と不安になるのです。 ⑤上司と合わない 「上司と合わない」のは、組織で働いている以上、何歳になってもつきまとう課題です。しかし、まだ社会人経験が浅い20代のころの「上司と合わない」には感情的な部分があることもありますが、30代になって感じる「上司と合わない」は様々な努力をした結果の「どうしても合わない」ではないでしょうか。 30代になると「異動の実現可能性」もわかってきます。なかなか異動が叶わない企業もありますので、「このままずっとこの上司と一緒に仕事を続けるくらいなら」と転職を考える方も少なくありません。 2. 会社を辞めずに済む選択肢も一度考えてみる 仕事を辞めるにしても、辞めないにしてもどちらの道を選んでもできる限り後悔を避けたいのであれば、「まずは今の会社を辞めずに済む選択肢はあるのか」を見極める必要があります。 次のような視点から、客観的に今の状況を整理してみましょう。 ①会社や事業の将来性はあるか 特に「仕事にやりがいを感じない」「他にやりたいことがある」という思いから、「今の仕事」ではなくて「他の仕事」に心が向き始めたときには、今の会社や事業の将来性や成長性を客観的に判断してみてください。 もし、事業が伸びていたり、組織が大きく成長しようとしている企業であれば、その成長に伴ってあなたの仕事や役割も将来変わる可能性があるからです。 ②自分の話を真剣に聞いてくれる上司はいるか もし、辞めたい理由があったとしても自分の話を真剣に聞いてくれる上司がいるのであれば、辞めるかどうかの判断は上司に相談してからでも遅くはありません。 たとえば「仕事にやりがいを感じない」「残業が多いので続けるのが不安」などの理由であれば、上司に相談すれば、仕事について話し合うなかでモチベーションが回復したり、残業が多い状況が変わったりと、転職しなくても現状が変わる可能性があるからです。 テレワークが進み、相談がしにくい環境の方もいらっしゃるかもしれませんが、もし上司が自分の話をきちんと聞いてくれる人ならば、ぜひ勇気を出して相談してみましょう。 ③待遇などの状況が改善される可能性があるか 給与やボーナス、休日等の待遇が原因であれば、それがいつか改善される可能性はあるのかを確認してみましょう。 例えば、勤続年数によって40代、50代となれば少しは給与があがるのか、健康経営などが注目されるなかで年間休日が見直されるような会社かどうか、社内をみてみてください。 「どうも給与が上がりそうな可能性はない」「経営陣は、従業員の休日になんか関心がなさそうだ」ということであれば、状況を変えるには転職するしかないでしょう。 ④やりたい仕事ができる可能性があるか 異動など、社内の制度を活用して、やりたい仕事ができる可能性、あるいはやりがいを感じられそうな仕事ができる可能性はあるでしょうか。 もしあなたに対する社内の評価が悪くないのであれば、新しい職場でまたゼロから信頼と人間関係を築くよりも、すでにそれが築かれている今の環境のほうが仕事が進めやすいということもあります。 3.これからのキャリアを真剣に考える 「辞めたい」と思った今は、キャリアを真剣に考え直すチャンスでもあります。今の会社での状況を見直したら、今度は自分自身のキャリアに対する考えを整理してみましょう。 定年が現在のまま65歳だったとしても、あと30年前後は仕事を続けることになります。今の30代がその年になるころには、定年はさらに68歳、70歳と延長されているかもしれません。 この先の人生で「働く時間」はまだたくさんあります。その長い時間を、どのような仕事にをして過ごしたいのか、「転職前提」でも「今の会社にいることが前提」でもなく、フラットに考えてみましょう。 ①自分は何がやりたいのか? 「仕事を辞めたい」の後に必ずついて回るのが「では次に何がやりたいのか?」という問いです。「これから先、自分は何がやりたいのか?」「なぜやりたいのか?」を考えてみましょう。 転職するならばこの転職理由は必ず必要になりますし、今の会社を続けるにしても「何がやりたいのか?」をなおざりにしたままでは、モヤモヤした思いがずっと残ることになってしまいます。 もしもやりたいことがあるならば、自分が「やりたい」と思っていることに一度正直になっておくことが大事です。「やりたい」という気持ちに一度はしっかり向き合っておかないと、それがずっと心残りになってしまう可能性もあるからです。 そして、そのやりたいことに対して、 ・そのやりたいことに対する自分の本気度はどれくらいなのか?・今からそれを実現するにはどんな環境で、何が必要か?・様々なリスクを伴ってもやりたいか? をできる限り具体的に考えてみましょう。 ただ、「やりたいこと」が見つからない人もいらっしゃるでしょう。たとえば ・とにかく「辞めたい」ので、とても将来のことが考えられない。・仕事に強いこだわりがあるわけではないので、考えてもわからない。・「やりたいこと」というよりは、今の自分のスキルや経験で「できること」が何だかわからない。 という場合です。そんなときには、人に相談したり、何か興味のあるイベント等に参加してみたり、試しに求人をチェックしてみたりと、今までとは違う行動を起こしてみてください。何かヒントが見つかるかもしれません。 ※「何がしたいかわからない」を見つけるための方法はこちらのコラムで詳しくご紹介しています。 https://career-lab.biz/column/30s_201118/ そして「自分は何がやりたいのか?」が見えてきたら、辞めるか辞めないかは、 ・そのやりたいことは社内ではできないのか?・今の会社を辞めてもやりたいことか?・やりたいことは転職すれば実現できるのか?・その転職は成功するのか? にそって判断していくことになります。ただ転職が成功するかしないかは、やってみないとわかりませんので、今の仕事を続けて実際に転職活動をしながら、見極めていくとよいでしょう。 ②自分が望むライフスタイルはどのようなものか? ただ、すべての人が「これがやりたい」という仕事に対する強い思いを持っているわけではなく、「仕事は生計を立てられれば何でもいい。それよりも自分には、実現したいライフスタイルがある」という人もいます。 この場合、「自分は何がやりたいのか?」を仕事軸ではなくて、「ライフスタイル軸」で整理してみましょう。 ・コロナで東京で働くリスクを感じたので、地方で働きたい。・テレワークできる仕事がしたい。・子どもを自然の中で育てたい。・家族と過ごす時間をしっかりとりたい。・趣味の時間を優先したい。 などなど、「仕事よりも大切なものを優先する働き方」を選びたいのであれば、ぜひ自分が望むライフスタイルはどのようなものかを具体的に描いてみてください。 そうすれば、これからのキャリアを選ぶ選択は「そのライフスタイルが実現できるか」が判断軸となります。その判断軸に沿って選択していけば、望むライフスタイルも手に入るでしょう。 ③収入はどれくらい希望するのか? もう一つ、キャリアを考える上で重要なのが「自分はどれくらいの収入を希望するのか?」「収入は自分にとってどれくらい優先すべきことなのか?」です。 収入はもちろん誰にとっても重要ですが、どれくらいの年収を希望するのか?目指したいのか?は人によって異なります。 「年収1000万以上は目指したい」という人もいれば、「そんなに物欲もないので現状維持程度で生活できれば十分」という人もいるでしょう。 そして年収に対する思いも「多少ハードワークになっても、絶対これだけは欲しい」とこだわりが強い方もいれば、「年収よりも仕事内容や、労働時間、休日などを優先したいという」方もいます。 自分が必要とする年収が今の企業で得られないならば、転職するしか方法はありません。自分の収入に対する考え、こだわり度を知り、年収に対する優先度合いをはっきりさせておくことは、今後のキャリアを選択するときに重要な判断軸となります。 4.30代の転職者に企業が求めることを知っておく 現在の環境やこの先やりたいことを考えたときに、今の会社では状況の改善は見込めず、転職がベストな選択肢になることもあります。転職活動をする前に、企業が30代の候補者に何を求めているのかを理解しておきましょう。 ①即戦力となる経験があるか? 企業が30代を中途採用する際に求めるのは、なんといっても実務を教える必要のない即戦力です。 転職先に新卒入社して10年前後の同世代の社員と、同レベルかそれ以上の即戦力が求められると認識しておきましょう。 ②職場でうまくやれるコミュニケーション力があるか? 企業がこの世代の中途採用で、即戦力と同様に重要視しているのが、職場でうまく人間関係を構築できるコミュニケーション力です。 30代の中途入社者には、自分から周囲と適切なコミュニケーションをとって、仕事をやりやすい人間関係を築いていくことも求められます。 これには「社風に合うかどうか」というところも含まれ、求めるキャリアをもっている人材でも社風に合わなそうであれば「周囲とうまくやっていけるか懸念がある」ということで不採用になることもあります。 5.30代の応募者に対し企業が気になることも知っておく また転職活動では、「企業が求めるものは何か」と同時に、「30代の応募者に対して企業は何を気にするのか?」を知っておくことも大切です。企業が何を気にするのかを知り、それに対して企業が納得できる材料を持っていれば、転職活動もうまくいき、希望する転職先から内定を得やすくなるでしょう。 反対に、「企業が気になる点」に対して企業が納得する材料が少ないと、転職活動は苦戦することが予想されます。ここでは、どんな職種でも共通する、企業が気になる3つのことと、なぜそれを企業は気にするのかという背景を確認しておきましょう。 ①退職理由・志望理由は何か? どの年代の転職者に対しても「退職理由・志望理由」は気になるものですが、30代の転職者だからこそ特に注視するポイントがあります。それが、 ・退職理由・志望理由は地に足がついているか。・志望理由は自社の事業内容をよく理解し、自分自身が目指すキャリアと一致していることが語られているか。・志望理由のなかで、自分が身につけてきた経験をどのように活かしていけるかをきちんと語っているか。 です。 20代であれば、「思い優先」でも意欲があるとして評価してもらえますが、30代ではそうはいきません。 企業は30代の転職者には、「社会人経験の長さなりに、経験に基づいてきちんと考えて答えを用意してきていること」を求めます。「転職に対してどれだけ深く、きちんと先を見通して考えているか」が「その人の思考力・仕事力」の一つの判断材料にもなるからです。 また、企業側は採用する以上は「できれば長く勤めてほしい」と考えています。だからこそ「しっかり考えて選んだ決断として応募してきた」ことがわかるのが望ましいのです。 ②転職回数は多いか? 前述のように、企業側は採用する以上は「できれば長く勤めてほしい」と考えています。転職回数を気にする企業が多いのはそうした理由からで、転職回数が多いと、「退職することに抵抗感がなく、採用しても数年ですぐに辞めてしまうのではないか?」と懸念します。 30代であれば転職回数が2~3回であれば全く問題ありませんが、4回以上となると「転職の多い人」という印象となります。 転職回数が多い場合には、企業が納得するような「転職理由」や、「数年で辞めるかもしれないけれど、在籍している数年のうちに大きな結果を出せる」と企業が期待できるほどの実績が必要となるでしょう。 ③マネジメント経験はあるか? 多くの企業では30代がリーダー、あるいはマネージャーとして現場の実務をまとめる立場にあります。 30代では現場でも即戦力が求められることからも、30代の転職ではマネジメント経験を求められることが多くなり、実際にマネジメント経験があると選択肢は広がります。 ではメンバークラスはどうか?という点ですが、採用に年齢制限を設けることは法律で禁止されてはいるものの、実際にはメンバークラスの採用であれば、20代のほうが企業が求めるスペックをより満たしていることも多くなり、採用される可能性は20代のほうが高くなります。 6.30代の転職活動で後悔しないためにも、納得いくまで考える 企業側からのこのようなニーズと向き合いながら転職活動をすることになりますが、そのなかで後悔しないためには、納得いくまで考えることが重要です。 ただ、じっくり考えることは大切なのですが、考えすぎて、あるいは慎重になりすぎてアクションが起こせないと、視野を広げることも判断に必要な情報を集めることもできなくなってしまいます。 行動を起こすことで考えが深まったり、新たな情報が入ったりすることもありますので、身近な人や転職エージェント、キャリアコンサルタントに相談するなどで、周囲の力も上手に使って判断材料となる情報を集めましょう。 後悔しないために納得いくまで考えることが必要なのは、次の2つの問いです。そしてこれらが明確になったら、その自分で出した答えに合うような企業をしっかり調べ、選んでいきましょう。 ①今後実現したいキャリアプランやライフスタイルは何か? 20代の転職であれば、たとえ失敗しても軌道修正は比較的容易にできます。30代の転職で失敗した際に、軌道修正ができないとはいいませんが、それは20代のときほどは容易ではありません。 だからこそ、「この転職で実現したいキャリアプランは何か?」「どんなライフスタイルを手にいれたいのか?」について具体的に考えておきましょう。 転職先を選ぶ際も、目先の条件だけでなく、「自分の描いているキャリアプランが実現できるのか?」「叶えたいライフスタイルが叶うのか?」という視点で選ぶと、より希望に叶う転職先に出会えるでしょう。 ②転職先に求める条件は何か? とはいえ、企業が30代の転職に即戦力を求める以上、何もかもが希望通りの理想の転職先に出会えるとも限りません。 転職活動では、1つの条件は希望通りだけど、他が希望を満たさないということがよくあります。たとえば、 「仕事は希望通りだけど、年収が希望より低い」「年収も仕事も希望通りだけど、勤務地が遠い…」 という具合です。 その時に納得した決断ができるように、30代での転職活動では「この転職で、一番大事にしたいものは何か?」という優先順位を明確にしておきましょう。転職先を選ぶ判断材料には ・事業内容・仕事内容・社風・年収・福利厚生・勤務時間(残業時間の多さや、フレックスタイム制などの有無も含む)・勤務地(テレワークの有無も含む)・社員との相性(面接官や人事の印象) などがあります。どれも満足できることが最高ですが、そうではなかったときに「自分は何が一番譲れないのか?」「それはなぜか?」「一番叶えたい条件が叶えば良しとするのか?」「あくまでも複数の条件を満たす転職先にこだわるのか?」をはっきりさせておくと転職活動に役立ちます。 ただ複数の条件にこだわりたい場合、待っていれば希望に合う求人に出会えることもありますが、それは運なので、待っていれば必ず希望通りの求人が見つかるわけではありません。また、自分の希望通りの求人があったとしても、その企業に内定するどうかも別の話です。 「複数の条件を満たす転職先にこだわっていたらなかなか転職先が見つからず、結局転職のタイミングを逃してしまった」「最初に断った企業が、実は一番条件に近かった」ということもあります。 その可能性を踏まえたうえで、「それでもここまではこだわりたい」とするか、「今のタイミングで転職したいから、この条件以外は叶わなくてもいい」とするか、予め考えを整理しておけば、どのような結果になったとしても「自分でしっかり考えて出した答えだから」と、後悔するリスクは減らせるでしょう。 7.30代で未経験の仕事にチャレンジしたいならば、知っておきたい重要なことがある 最後に、「仕事を辞めたい」と思うようになったきっかけが「他にやりたいことがある」からであり、それが未経験の仕事だった場合にどうするか?についてもご紹介しておきたいと思います。 「他にやりたいことがある」という思いがあるならば、その思いを大切にし、社内の異動で希望が叶うならば異動希望を出し、社内では叶えられないのであれば、その「やりたいこと」ができそうな転職先を探して転職活動をしてみることをおすすめします。 あるいは、今は副業もしやすい環境が整っているので、まずは副業から小さく始めてみるのもいいかもしれません。 「やりたい」と思っている気持ちがあるのに、「でも難しいだろうし…」など、様々な理由をつけてやらないままにしておくと、「やっぱりやっておけばよかった」「チャレンジしてみればよかった」「本当はずっと●●がやりたいのに」と後悔する日がくるかもしれないからです。 また、「本当はやりたいことが他にあるから」と今の仕事に身が入らない言い訳にもなってしまいます。 もちろん、30代から未経験の仕事へ転職するのは簡単なことではありません。しかし、チャンスはゼロではないですし、やってみることで視野も広がります。たとえ、叶わなかったとしても、「やってみたけれどもダメだった」という納得感も生まれますから、チャレンジする価値はあるでしょう。 30代で未経験の仕事へキャリアチェンジする時に必要な覚悟については、こちらのコラムでも詳しく紹介していますので、よろしければぜひご覧ください。 http://career-lab.biz/column/30%E4%BB%A3%E3%81%A7%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8%E8%BB%A2%E8%81%B7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F/ いかがでしたでしょうか。 どんな決断をするにせよ、納得できるまで考え、そして行動してみることが、後悔をしない選択をするための大切なポイントとなります。 そして私たちキャリアコンサルタントは、そんな後悔しない意思決定ができるよう、あなたのキャリアやライフスタイルに対する考えを整理するサポートをしています。後悔しない選択をするためにも、ぜひお気軽に活用してみてください。

2021/02/23
人間関係・仕事に対する不安
仕事辞めたい、先が見えない…辛い今を乗り切る方法

仕事辞めたい、先が見えない…辛い今を乗り切る方法

このまま仕事をしていても先が見えないから辞めたいけど、かといって転職するのもうまくいくか不安…。新型コロナウイルスが働き方や経済に大きな影響を与える今、将来の先行きに対して不安を感じる方も多いと思いと思いのではないでしょうか。 先も見えず、答えも見えなくて辛いからといっても、その解決策は「転職する」ということだけではありません。今の状況を乗り切る考え方、そして様々な方法をキャリアコンサルタントの視点からご紹介します。 先が見えない理由は?自分の気持ちと解決策を確認してみよう 「先が見えない」という思いは、仕事や職場に関する様々な理由からうまれてきます。そして、その理由ごとに解決策となる「今を乗り切る方法」も変わってきます。 今、あなたを「先が見えない」と思わせてしまっているその理由はどこにあるのでしょうか。その理由は1つということもあれば、複数の理由が絡み合っていることもあります。 自分の「先が見えない理由」が以下のどれに共感できるのか、そしてその理由を解決するための「乗り切る方法」を今の状況で試してみることはできないか、確認してみましょう。 先が見えない理由①会社の業績・業界が不安 先が見えない理由の1つが、会社や業界の将来性への不安です。 社会の変化やテクノロジーの変化、新型コロナウイルスの影響などで、会社が大きなダメージを受け、会社の業績や業界そのものが今後どうなるかわからない…。そんな状況では「このまま、この会社にいてもいいのか?」と不安になってしまうのも自然な感情といえるでしょう。 【乗り切る方法】転職活動を始めてみる この状況を乗り切るためには、転職活動を始めてみることをおすすめします。業界や会社の業績の不安は、個人の努力ではどうすることもできないからです。 もちろん、会社の経営層は会社の生き残りをかけて何かしらの戦略を考えているでしょう。ただそれが、従業員の数を縮小する「リストラ」という手段であることもあります。会社の業績や業界の先行きに不安があるならば、転職して所属する会社や業界を変えるのが一番でしょう。 転職活動を始めると、自社以外の様々な企業に出会うことができ、今の会社で働き続けること以外の可能性が見えてきます。 「自分のような経験や年齢でも本当に転職できるのか?」と不安な気持ちもあるかと思いますが、それはやってみなければわかりません。 実際に転職するかどうかは、いい転職先の企業が見つかってから決めればいいことです。まずは動き始めてみましょう。 先が見えない理由②給与が低い、待遇が悪い 前述の「先が見えない理由①」とも関連しますが、会社の業績や業界の特性から「給与が低い」「待遇が悪い」ことが、先が見えない理由になっていることもよくあります。 「これから結婚して子どもを持ちたいと考えたときに、この給与ではやっていけない」「年金問題を考えると、将来に向けて備えたいけど、今の給与じゃ貯金もできない」「残業が多くて疲れてしまい、この仕事を長く続けられる気がしない」 そんな将来への経済的な不安や待遇への不満は、今の環境のままでは解決するのは難しいでしょう。 【乗り切る方法】転職活動を始めてみる 先が見えない理由が、給与や待遇面に関するならば、それを解消するには転職して所属する会社を変えるしかありません。給与や待遇面も、個人の努力ではどうにもならないからです。 転職への不安がある場合は、ぜひ一度転職サイトをざっと検索してみてください。あなたが応募できる企業の待遇条件をみてみれば、今よりも条件のよい企業があると実感できるのではないでしょうか。 「給与や待遇面の改善を最優先とし、仕事内容などはあまりこだわらない」など、転職先の条件の優先順位を明確にし、給与や待遇面以外についてはあまりこだわりすぎないようにすれば、転職で給与や待遇を改善することはそれほど難しくはありません。 転職活動を始めて、自社以外の状況が見えれば、「先が見えない」不安も「次の転職先」へのワクワク感に変わっていくのではないでしょうか。 先が見えない理由③こうなりたいと思える先輩や上司が職場にいない 「こうなりたいと思える先輩や上司が職場にいないので、この会社で働き続けても先がみえない」という声は、特に20代の方からよく伺います。 「管理職がみんなつまらなそうにしている」「10年たっても、先輩社員が同じ仕事をしている」「子育てしながら働いている女性がいない」「女性は子どもを産んだら、補助的な仕事ばかりしている」「子育てしながら働く女性が、周囲に気を使いながら働いているので大変そう。自分も同じになると思うと気が重い」 など、「ここで働いて3年、5年、10年経った時に、自分がイキイキしているイメージ、やりがいを感じているイメージが持てない」というものです。 【乗り切る方法.1】社外にロールモデルを探す 「こうなりたい」と思えるロールモデルは、社内で見つけなければいけないわけではありません。自分が「こうなりたい」と思えるようなロールモデルが社内にいないならば、他の場所で探してみるのはいかがでしょうか。 直接の知り合いでなくても、今はネット上で様々なコンテンツが配信されていて、様々な業界で活躍する人たちの生き方や働き方を知ることができます。また、気になるテーマの研修やセミナー、イベントに参加してみることで、ロールモデルにしたいと思うような人物に出会えるかもしれません。 視野を広く、社外に目を向けてみるのはどうでしょうか。 【乗り切る方法.2】自分のキャリアプランを考え、向き合う 「こうなりたいと思える先輩や上司」の存在をを社内に求めるのは、自分では将来どうなりたいのかキャリアプランがよくわからないから参考になる社内の先輩や上司が必要なのか、自分自身で描くキャリアプランを社内で実現している人がいるかどうか確かめたいのか、どちらでしょうか? もし前者であるならば、まずは自分自身がどうなりたいのか、自分でキャリアプランをきちんと考えてみることをおすすめします。そのときには、「今の会社ではそんなことをしている人がいないから、こういうキャリアプランは描けないだろう」といった、現状を考えて思考を制限することなく、考えてみてください。 ※キャリアプランの考え方はこちらのコラムで詳しく紹介しています。よろしければ、ご参考にどうぞ! https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ そしてもし、後者で「自分のキャリアプランはあるが、社内で実現している人がいない」という場合は2つの考え方があります。 1つ目は、あなたがその1人目になることです。 今、社内で実現している人がいなくても、この先もずっと実現できないというわけではありません。社会情勢の変化で経営層の考え方が変わったり、市況の変化で会社の経営方針や事業方針が変わるなどして、数年後には状況が変わる可能性も大いにあります。 今は「こうなりたいと思える人」がいなくても、あなたが積極的に働きかけることで、状況は変わり、いつか後輩社員があなたのようになりたいと思う日もくるのではないでしょうか。 2つ目は、社内に見切りをつけて他の会社で実現することです。それが次の「転職活動を始めてみる」につながります。 【乗り切る方法.3】転職活動を始めてみる 自分で描いたキャリアプランがあって、それが社内で実現するのが難しいことが明らかならば、転職活動を始めてみましょう。 たとえば、キャリアプランのなかでも「在宅勤務ができる環境で働きたい」「子どもを産んでも、仕事を任される環境で働きたい」「育児と仕事を両立させたい」など、働き方に関するものは、「働く場所(勤め先)」を変えることで簡単に実現することができます。 転職サイトや転職エージェントを活用して、自分のキャリアプランを実現できる条件の企業がないか、探し始めてみてはいかがでしょうか。 先が見えない理由⑤上司に評価されない 身近な上司からの評価は、仕事をする上でのモチベーションに絶大な影響を及ぼします。上司に評価されない、何度も注意されるなどが続くと、「この先、この会社でやっていけるのだろうか」と先が見えず、仕事も辞めたくなるほど辛い状況に陥ってしまうかもしれません。 こんなとき、「もう辞めて転職しよう」と思うかもしれませんが、この理由が原因であれば、「上司の性格に問題アリ」「致命的に相性が合わない」などの解消困難な状況でもない限り、いきなり転職活動を始めるのはベストな解決方法とはいえません。なぜなら、転職すしたからといって、相性の良い上司やあなたを評価してくれる上司に出会える保証はどこにもないからです。 そこでまずは、この状況を「どうしたら上司に評価されるのか?」を学ぶ機会とし、次の方法を試してみてください。 これらを試してみることは、あなたのビジネスパーソンとしての基礎力を高めることにもつながります。 転職を考えるのは、それでも何も変わらなかったときでも遅くはありません。いろいろ試し、ビジネスパーソンとしての基礎力が高まった後での転職であれば、きっと今すぐに転職するよりも好条件の転職先に出会えるはずです。 【解決策.1】上司の評価を振り返る まずは、冷静に今まで上司から受けた評価を振り返ってみましょう。評価されなかった評価を振り返るのはとても辛いことですが、ここで冷静に考えてみてください。 上司があなたを評価しなかったのは、どんなポイントでしょうか。そしてあなた自身はその評価を改善するために、上司から指摘やアドバイスを受けた行動を変えるような努力をしてきていたでしょうか。努力していることを、上司に伝えていたでしょうか。実際に努力して、行動や結果は変わったでしょうか。 上司と合わないこともあるでしょうが、合わない上司とうまく付き合う自分なりの方法を見つけることも仕事を続けていく上では大切です。ここでまだできることはないか、見直してみましょう。 【解決策.2】報連相を心がける 上司に評価されないときにできることの1つで、大抵のケースで効果を発揮するのがより適切な「報連相」を心がけるということです。 上司に評価されていないということは、「自分が十分だと思っていて、今行っている報連相の頻度や内容」と「上司が必要だと思っている報連相の頻度や内容」が異なっています。 「必要だと思う報連相の頻度や内容」は人によって個人差がありますので、前の上司では問題なかったとしても、今の上司は問題を感じているかもしれません。ここで改めて、報連相について確認し、改善できることがないか振り返ってみましょう。 報告 報告とは、上司からの指示や命令に対して、そのプロセスや結果を知らせることです。 特にプロセスの報告頻度をどれくらい求めるか?には、個人差があります。結果を出していてもプロセスの報告が十分でないと、「あいつは何をやっているかわからない」「コミュニケーションがたりない」などの印象が、評価を下げる原因になっていることもあります。 プロセスでの報告頻度を1~2回あげてみるだけでも印象は変わりますので、思い当たることがあれば試してみましょう。 連絡 連絡とは、簡単な業務に関する情報を関係者に知らせることです。自分の意見や憶測は入りませんが、必要な情報を的確に伝えることが大切です。 上司への連絡をした際に、情報が足りなかったり誤っていたりなど注意を受けたことがもしあれば、連絡ミスをしないことから心がけてみてはいかがでしょうか。 相談 相談とは、判断に迷う時や意見を聞いてもらいたい時などにアドバイスをもらうことです。上司からの評価が高い人は、一般的に適切なタイミングで上司に相談し、上司の意見やアドバイスをもらってそれを業務に反映させています。 上司のタイプによっては、相談が少ない部下に対して、「あいつは勝手に進めている」と感じてしまう人もいます。その場合、うまくいっても相談もなしに進めたことが面白くないので難癖をつけたくなり、うまくいかなかったら「相談しなかったせいだ」と感じ、どちらの結果になっても評価が下がってしまうのです。 「判断に迷うような業務はない」「上司の意見が参考になるとも思えない」こともあるかと思いますが、相談が評価に多少なりとも影響することはぜひ知っておきましょう。 【解決策.3】評価制度を理解する 仕事上、自分ではこれが大切だと感じてがんばっていることと、会社が評価をするうえで重要視していることが異なっていることもあります。 「がんばっていることや方向性が、それは会社の方針、部の方針にあっていない」ということです。 評価されないということは、会社が重要視する評価項目を満たしていないということです。会社の評価制度を理解し、何が求められているのかを改めて確認し行動を変えてみると、評価も変わってくるかもしれません。 先が見えない理由⑥成長が感じられない ずっと同じ業務の繰り返し、またはルーティンワークばかりで、何の刺激も成長も感じれれない。10年上の先輩社員を見ても、今の自分と同じことをやっていて、自分も10年後に今と同じ仕事をしているのかと思うと、行き詰まりを感じる…。 そんな、成長が感じられない職場や仕事に、先が見えない不安を感じてしまうこともあるでしょう。成長意欲があるのはとてもいいことです。その成長意欲を満たす方法を考えてみましょう。 【乗り切る方法.1】どう成長したいのかを考える 今の環境は成長が感じられないものですが、ではあなたはどんな成長をしたいと考えているのでしょうか。成長して身につけたいのは、具体的にどんなスキルや経験、能力でしょうか。 「こういうことができるようになりたい」「将来こういう仕事をしていたい」という思いが明確であり、それが今の職場で実現できないことが明らかであれば、転職が視野に入ります。しかしもし、その「どう成長したいのか」がまだ明確になっていないのであれば、まずはそれを整理して考えることから始めてみましょう。 【乗り切る方法.2】転職活動を始めてみる 「どのように成長したいか」というビジョンがあり、それが今の職場では叶えられないことが明らかなのであれば、転職するほうが賢明です。そのビジョンを叶える転職先を探しましょう。 ただし、どの企業も「外から見える印象」と「中で働く人が感じる実情」には多かれ少なかれ差があります。次の転職先が「こういう成長ができると思っていたのに、そうではなかった」ということがないように、応募企業へのリサーチはしっかり行うようにしましょう。 【乗り切る方法.3】副業やプロボノ、ボランティアを始めてみる あなたが思っている「成長」は、仕事だけのものでしょうか。 もし新しい人と出会い、経験を積んで、視野を広げて人として成長したいという思いからであれば、あるいは仕事に活かせるスキルや経験という意味だけではなく、自分の生活のどこかで活かせるスキルや経験を身につけたい、自分の視野や世界を広げたいという思いであれば、わざわざ転職しなくても他の場で成長の機会をみつけることもできます。 今は副業OKの会社も増えていますので、副業してもよい環境であれば、自分の経験やスキル、好きなことを活かして副業するのもよいでしょう。また副業がNGであれば、NPOやNGOなどにボランティアや、仕事のスキルを活かしたプロボノとして関わることもできます。他にも地域のボランティアなどもよいでしょう。 今の職場では成長を感じられなくても、「自分が社会に関わる場」を今の職場以外にもつことで、もう一方の場で自分の世界が広がり、成長できることも大いにあります。そんな場を探してみるのはいかがでしょうか。 先が見えない理由⑦人間関係がストレスになっている 職場の人間関係が悪く、この職場では長く仕事を続けられそうもない。そんな職場の人間関係が、先が見えないという不安に影響していることもあるでしょう。 また、「自分と誰か」ということではないけれど職場全体の空気が重い、何か嫌なことが具体的にあったわけではないけれどなんとなく相性が合わない、一緒に仕事をしたいと思えないなど、「今すぐ辞めるほど厳しい状況ではないけれど、このままの状況がずっと続くと思うと気が重くなる」ような人間関係のストレスもあると思います。 そんな状況を乗り切るために、こんな方法を試してみましょう。 【乗り切る方法.1】自分の接し方を変えてみる もし、上司や同僚、先輩など自分と特定の誰かの人間関係がストレスの原因になっているのであれば、自分の接し方を変えることで人間関係が改善する可能性もあります。 今あなたが人間関係にストレスを感じている相手も、おそらくあなたに対してネガティブな感情をもっているでしょう。そんなお互いに対するネガティブな印象を和らげるきっかけとなるのが、挨拶です。「おはようございます」「おつかれさまでした」などの定番の挨拶も、「●●さん、おはようございます」と相手の名前を呼びかけ、相手の顔をみて挨拶することで印象は格段に変わります。 心理学的に、人間の「承認欲求(他人から認められたいとする感情)」という基本的な欲求を満たすことのできる行為の一つが、「名前を呼ばれること」と言われています。名前を呼ばれて挨拶されることで、相手のあなたに対するネガティブな印象が少しずつ変わり始め、それが人間関係に変化をもたらすかもしれません。 たった一言でできることなので、「変わるのかどうか試してみる」くらいの軽い気持ちで試してみてください。 【乗り切る方法.2】しっかり休息をとる 疲れていて気持ちに余裕がないと、人間関係でも小さなことが気になり、ストレスを感じやすくなってしまいます。先が見えないほど人間関係にストレスを感じているあなたは、もしかしたらとても疲れてしまっているのではありませんか。 もしそうであれば、次のアクションをとるよりも今必要なのは、しっかり休息をとることかもしれません。栄養バランスのよい食事を心がけてみたり、ゆっくりお風呂に入ってしっかり休息をとったり、体を動かしたりと、まずは自分の体を第一に考え、体を休めることを最優先に考えてください。 転職活動をするにしても、疲れたままで行うと、思考や言動がネガティブになりがちです。きちんと休み、エネルギーを充電して行った方が、面接でもいい印象を与えることができ、良い結果につながるでしょう。 【乗り切る方法.3】転職活動を始めてみる 民間企業が行う本音の転職理由に関する調査で、必ず上位にあるのが人間関係です。転職先の人間関係が必ずしも良いとは限りませんが、転職すれば確実に今の環境を変えることができるのもまた事実だからです。 転職先の人間関係に恵まれる保証はないですが、面接を通して転職先の社員の雰囲気で「自分に合いそうな社風かどうか」を判断することはできます。転職活動の際に、その点もしっかりチェックして選んでいけば、転職先の人間関係に恵まれる確率を高めることはできるでしょう。 自分だけではわからないときは誰かに話してみよう いかがでしたでしょうか。 「先が見えない」状況を乗り切る方法はこのようにいろいろありますが、方法があるのはわかったけれど、でも自分の状況に当てはめたときにどうすればいいのかわからなくなってしまったり、一人で考えていると行き詰ったりしてしまうこともあるかと思います。 そんなときはぜひ誰かに話してみてください。友人や家族など身近な人に話をきいてもらうことで気持ちがすっきりすることもありますし、いいアドバイスをもらえることもあるかもしれません。 また、私たちのようなプロのキャリアコンサルタントに話していただければ、転職を前提とするのではなく、何がベストなのか?を、あなたの話をゆっくりと伺って、あなたの考えを整理するお手伝いをさせていただきます。 いずれの場合も、他人に話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかったことに気づき、前向きになれるきっかけがみつかるかもしれません。 辛いと思った時や行き詰ってしまった時こそ、ぜひ他人の力を借りてみてくださいね。

2021/01/30
その他
仕事を辞めたいけど誰にも相談できない時の対処法

仕事を辞めたいけど誰にも相談できない時の対処法

仕事を辞めたいと考えているけれど、誰に相談したらいいのかわからない。なかなか誰にもいいだせない…。かといって、モヤモヤした思いのままでは、精神的によくないですし、現状も変わりません。 それではこんな時にはどうしたらいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をご紹介します。 1. ネットで自分と同じ悩みを持つ人の話を検索してみる 一番気軽にできるのが、「ネットで自分と同じ悩みを持つ人の話」を検索してみることです。ネット上には様々な掲示板があり、仕事に関する質問も多く寄せられていますので、共感できる質問や回答を見つけることができるかもしれません。 この対処法のメリット この方法のメリットは、「とにかく気軽にできる」ことです。空いた時間にできますし、誰かに自分が悩んでいることを知られることもありません。さらに、「うまく話せない」「誰かに話した時に、何かいろいろと意見を言われるのが面倒」といった懸念もありません。 職場環境や仕事内容、おかれた状況などが自分と全く同じという人はいませんが、「自分と似ている人や似ている状況」「質問や答えに共感できる人」というのは案外みつかります。 場合によっては、そうした投稿をみることで何か次のアクションを起こすヒントが見つかるかもしれませんし、ヒントや気づきが見つからなくても、「こういう状況で悩んでいるのは、私だけじゃないんだ」と思うことで気持ちが軽くなることもあるかもしれません。 この対処法のデメリット 前述のように、職場環境や仕事内容、おかれた状況が自分と全く同じ人はいませんので、「自分が今どうすればいいのか?」という問いに対する適切な答えを見つけるのは、なかなか難しいでしょう。 では自分が掲示板に匿名で書き込めばよいかというと、これには注意も必要です。掲示板で返信される回答は、あなたのことを全く知らず、ネットに自分が投稿した情報だけを判断した回答なので、思わぬ非難を浴びたり、苦言を言われたりする可能性もあるからです。 もし投稿してみたいと思ったときには、適切な回答だけでなく、少なからず非難や反対意見もあることも念頭においておきましょう。 2. 思い切って友人・家族に悩みを話してみる 「誰にも相談できない」と思っているのが今の状況ですが、身近な友人や家族は話を聞いてはくれなそうでしょうか。あるいは、話をするのがやはり難しそうでしょうか。 「性格上難しい」「関係上難しい」「何を言っても絶対反対されそう」といった事情であれば、話をするのは確かに難しいですが、もしも話ができない理由が「ただなんとなく…」「今までそういうことを話したことがないから」という理由であれば、思い切って友人・家族に話してみるのもひとつです。 この対処法のメリット 友人や家族は、今までのあなたのことをよく理解してくれている人です。本当にあなたのことを考えてくれる人であるならば、親身になって話をきいてくれるでしょう。そしてあなた自身も緊張したり、肩ひじ張ったりすることなく、愚痴や本音を言えるのではないでしょうか。 「自分を理解してくれている誰かに愚痴や話をきいてもらう」というただそれだけで、気持ちがすっきりする、落ち着く、前向きになれることもよくあります。 仕事を辞めたいと思っていた気持ちも、身近な友人や家族に聞いてもらうことで「もう少し頑張ってみようか」と変わっていくかもしれません。もしくは「辞めてもいいじゃん!」と、背中を押してくれるかもしれません。 具体的な解決策など見つからなくても、「聞いてもらう」だけで心が軽くなる可能性は大いにあるでしょう。 この対処法のデメリット 友人や家族は話がしやすいですが、キャリアや仕事、会社の事情や転職市場に詳しいとは限りません。そのため、彼らがあなたのためを思ってしてくれるアドバイスも、それが本当に適切なアドバイスとは限らないのも事実です。 また、親や配偶者など生計を共にする家族であれば、あなたが辞めることによって生計が不安定になることへの不安から「辞めるな」「辞めないで」と主張する可能性も大いにあるでしょう。 友人の場合は、相手を選ばないと相手が「何をいっていいのかわからない」と対応に困ってしまうこともあるかもしれません。 3.勇気を出して上司や先輩社員、同僚に相談してみる 「仕事を辞めたい」という原因が、上司や職場にあるならば、職場の人に相談するのは現実的ではありません。しかし、もし「仕事に向いていないかも」「将来が見えない」「仕事がきつすぎる…」「休みがないのが辛い」などが原因で、上司や先輩社員、同僚との人間関係が悪くないのであれば、勇気を出して彼らに相談してみてはいかがでしょうか。 その時のポイントは「仕事を辞めたい」ではなく、「仕事について悩んでいる」「仕事がちょっと辛い」など、「辞めたい」とははっきり伝えず、「仕事に対して今ネガティブになっている」という伝え方をすることです。 「辞めたい」とはっきり言ってしまうと、後で気まずい思いをしてしまうこともあるかもしれませんが、「仕事が辛い」「ちょっと悩んでいる」であれば、その心配はありません。 この対処法のメリット 今「辞めたい」と思っている原因になっていることを、「辞めたい」という本音は伝えずに、「今こういうことでちょっと悩んでいる…」と相談すれば、「それならばこうしよう」とその原因が一気に解決する可能性もあります。 辞めたい原因の根本的な解決や直接の解決に関わることができるのは、同じ職場で働く上司や同僚ならではといえるでしょう。 この対処法のデメリット 「人間関係は悪くないけれど、仕事の悩みを相談できるような同僚や先輩社員はいない」というケースはよくあります。また、ひょっとしたら「結局何も変わらない上に、なんとなく気まずい…」ということもあるかもしれません。 また基本的には、彼らは「辞められたら困る」立場にいます。そのため、辞めたい原因を解決するためのアドバイスや、辞めたい原因がなくなるようなマネジメントをしてくれるでしょうが、よほどでない限り、彼らの話は「引き止める」方向で進みます。 「実は辞める背中を押してほしい」という気持ちがどこかにあるならば、適切な相談相手ではないでしょう。 4. 公共サービス(総合労働相談)に相談してみる 各地域の労働局や労働基準監督署には、労働者のための相談窓口である「総合労働相談コーナー」が設置されています。 解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなどのあらゆる分野の労働問題を対象にし、「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」に基づき、「助言・指導」や「あっせん」をしてくれます。 この対処法のメリット 予約も不要で、無料で相談できます。面談のほか、電話でも対応しています。 この対処法のデメリット 対応のベースになっている「個別労働紛争解決制度」は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などをめぐるトラブルを未然に防止し、早期に解決を図るための制度ですので、「今ある問題を職場に対してどのように解決するか?」が主眼となります。 「辞めたいけど、本音をいえばできれば辞めずになんとかしたい」時に相談に行く場所であり、もし辞めたいけど背中を押してほしいような状況であれば、今のあなたの状況にはもしかしたらフィットしないかもしれません。 また利用時間も、多くの場合は平日の9時~17時(場所によっては16時までのところも)で土日祝日は休みのため、日中に仕事をしているとなかなか利用するのが難しいといえます。 5. 転職エージェントを利用してみる 身近に相談できる人がいないときには、プロのサービスを利用するという方法もあります。 もしすでに「辞める」方向に気持ちが固まっていて、それでも次に踏み切れないのが転職先があるかどうか不安が原因になっているのであれば、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。 彼らは転職のプロだからこそ、多くの人の本音の転職理由がネガティブなものであることはよく理解してます。辞めたい理由がネガティブであっても心配する必要はありません。 具体的な転職の可能性が見えてくれば、「辞めたい」という気持ちは「辞めるために転職しよう」「次に向けて切り替えていこう」という気持ちに変わっていきます。転職活動という具体的な「やるべきこと」もはっきりしてくるので、一歩踏み出すきっかけになるでしょう。 この対処法のメリット 転職エージェントは、転職市場のことを知りつくした転職のプロです。あなたの今までのキャリアをみて、あなたの希望を聞いた上で、客観的なアドバイスを行い、具体的な転職先の企業を紹介してくれます。 転職の相談やアドバイス、応募書類の添削、応募企業との日程調整、面接アドバイスなどもすべて無料です。 転職活動の心強いパートナーになってくれるでしょう。 この対処法のデメリット 転職エージェントが紹介するのは、当たり前ですが、転職エージェントに依頼した企業の求人のみです。それ以外の企業の選択肢は自分で探す必要があります。 また、転職エージェントは「転職を支援するため」に話をしています。 そのため、「今でどんな経験をしてきたか?」「次に何がしたいのか?」という転職を前提として話が進みます。「仕事を辞めたいけれど、辞める気持ちは固まっていなくて、どうしよう」というどちらとも言えない状況のときには、それが少し居心地が悪く感じるかもしれません。 多くのエージェントは転職希望者の立場でのアドバイスを提供してくれますが、なかには転職実績を上げるための「押し付け」をしてくるエージェントもいますので、気を付けましょう。 6. プロのキャリアコンサルタントに相談してみる 最後にご紹介するのが、民間のプロのキャリアコンサルタントに相談することです。今は、当サイト、キャリア・コンサルティング・ラボのように転職を前提とせずに国家資格を持つキャリアコンサルタントに相談できる民間サービスも増え、利用する人も増えています。 「体調が悪くなった時には身近な人に聞くのではなく、医者に行く」のと同じように、仕事やキャリアのことで困ったら、まずはその専門家のキャリアコンサルタントと話すことが、一般的に広まりつつあります。 この対処法のメリット キャリア・コンサルティング・ラボのように、プロのキャリアコンサルタントの相談サービスのメリットは、何よりもフラットな立場で話を聞いてもらえることにあります。 転職紹介や、労働問題の解決を行っているのではないので、「転職前提で話が進む」「辞めない前提で話が進む」ということは一切ありません。 今のあなたの気持ちや考えを聞いて、それを整理し、「どうしたいのか?」という本当の気持ちに気づき、次はどんな行動をとればいいのかを考えるサポートをし、どのような筋道で考えていけばよいのかアドバイスしてくれます。 「次の行動」を決めるのはあなた自身です。キャリアコンサルタントは、あなたの話や本音を踏まえたうえで、次の行動をあなたが納得して選べるよう伴走してくれるでしょう。 また、プロのキャリアコンサルタントは、あなたの気持ちを否定することはありません。「誰にも相談できない」という気持ちの背景には、 「自分の話をきちんと聞いてもらえるのか」「頭ごなしに否定されたりしないか」「アドバイスを押し付けられないか」 といった不安や心配があるかと思いますが、そういった不安や心配が一切必要ないのも、プロのキャリアコンサルタントに相談するメリットです。 また、平日夜や土日も対応しているサービスがほとんどなので、帰宅後や休みの日など、自分の都合のいい時間に利用することができます。周囲に気づかれることなく、身近に誰も相談がいないときのよき相談相手となるでしょう。 この対処法のデメリット 他の対処法で挙げられたデメリットがすべてクリアになるのが、「プロのキャリアコンサルタントに相談する」という選択肢です。 しかし唯一のデメリットが、他の対処法は無料ですが、この対処法は有料という点です。大きなメリットもありますが、その価格にハードルを感じてしまうこともあるかもしれません。 いかがでしたでしょうか。 「誰にも相談できない」と今は思ってしまっているかもしれませんが、誰にも知られずにその思いを相談できるサービスもいろいろありますし、思い切って身近な人に話してみるメリットもあります。 「誰にも相談できない」と思いこまず、できそうな方法を試して今の状況を抜け出せるよう、応援しています。

2021/01/29
人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたいけど次がない!悩んだ時の解決法

仕事を辞めたいけど次がない!悩んだ時の解決法

「仕事を辞めたい!」そう思っても、次の転職先のあてがなければ、「辞めたい」という覆思いを抱えたまま、今の仕事を続けることになります。でもそんなモヤモヤしたまま仕事を続けるのは、とてもストレスフルな状態ですよね。 仕事を辞めたいけれど、自分に次の転職先はあるのか?転職先があっても今よりも仕事内容や待遇が悪くなってしまうのではないか。それならばこのままここにいるしかないのか…そう思い悩んだときには、このように考えてみませんか。 1. 本当に「次がない」のか?自分の経験の棚卸をする まずは、本当に「次がない」のか、自分の経験の棚卸をしてみましょう。経験の棚卸とは、 ①会社概要②所属部署③業務内容④習得したスキル⑤仕事の実績(営業実績、関わったプロジェクト、社内表彰の経験、マネジメントや後輩指導経験など)⑥やりがいを感じたこと⑦仕事上で心がけていた(こだわっていた)こと などの項目について、今までの経験を整理することです。そして、整理する際には以下の3点に意識して書くようにしましょう。 ・実績、担当顧客数、毎月の処理件数などなど具体的な数字が出せるものは具体的な数字を書く。・まずは小さなことでも書き出していく。・自分の業務が「誰に」「何を」「どのように」提供していたのかを書く。 これが次の転職先にはどのような可能性があるか?を考えるベースになります。 「次がない」と思っているのは自分だけかもしれない 経験の棚卸は自分一人で行えるものですが、実は自分だけで整理をしていると、強みを見落としてしまう、あるいは自分にとっては当たり前すぎて、強みとは認識できずにいるということが起こります。 特に転職経験がない場合、今の会社での業務経験が客観的にどのように評価されるのかを確認する機会がないため、「次がない」と思い込んでしまっているかもしれません。あるいは、自分にとっては何気なくできることが実は企業から高く評価されることに気づかないだけかもしれません。 「次がない」と思い悩んでいても、中途採用やキャリアをよく知る人があなたのキャリアを聞いたら「次がないなんて、とんでもない!」ということも大いにありえるのです。 プロのキャリアコンサルタントを活用して経験の棚卸を そこでおすすめなのが、プロのキャリアコンサルタントに経験の棚卸をサポートしてもらうことです。プロのキャリアコンサルタントと一緒に経験の棚卸を行うことで、次のようなメリットが得られます。 キャリアコンサルタントと経験の棚卸をするメリット ・どんな業務を棚卸していけばいいのか、「棚卸をする視点」がわかる。・自分の業務経験や、仕事上の強みがわかる(自分の経験の何を企業が評価するのかがわかる)。・自分の業務経験や、仕事上の強みを言語化するサポートをしてくれる。・その仕事を活かして、どのような選択肢が考えられるか、情報を得られる。 転職エージェントにもキャリアのプロがいますが、転職エージェントでは転職エージェントにある求人の紹介が前提となりますので、「いきなり転職の話をするのではなくて、まずは棚卸をしてから考えたい」というケースでは、プロのキャリアコンサルタントのキャリア相談がおすすめです。 2. 次がないけど辞めてもいいのか?メリットを知っておく。 退職時に転職先が決まっている方が安心ですが、「次は決まっていないけど、とにかく辞めたい」という気持ちが高まってしまうこともあります。 厚生労働省の「転職者実態調査」(平成27年)によると、転職先を決めずに退職した人の割合は25.8%。約4人に1人は次がなくても辞める道を選んでいます。それには、次が決まっていなくても辞めることによる、次のメリットがあるからです。 次がないけど辞めるメリット①ストレスから解放される 退職してしまえば、「辞めたい」という気持ちの原因となっているストレスから解放されます。これは何より大きいメリットと言えるでしょう。 大きなストレスから解放されるのは、自分の精神的にもプラスですが、転職活動にもプラスになることもあります。なぜなら、現職での大きなストレスが、「覇気がない」「表情が疲れている」「発言が消極的」など、転職活動に影響している可能性もあるからです。 仕事を辞めてしまい、ストレスから解放されれば、イキイキとした表情で転職活動をすることができ、それが好結果をもたらすことも考えられるでしょう。 次がないけど辞めるメリット②落ち着いて転職活動ができる 仕事を続けながらの転職活動は、平日の夜や土日など、空いた時間を使って行う必要があります。仕事が忙しかったり、疲れてしまったりすると、思うように進まないこともありますが、仕事を辞めてしまえば転職活動を行う時間はたっぷりあります。 自分が次にやりたいことを考える、いろんな人に会って話を聞いてみる、次の転職先をじっくり選ぶなど、落ち着いて情報収集や転職活動を行うことができるでしょう。 次がないけど辞めるメリット③面接の日程調整が楽になる 仕事を続けながらの転職活動では、面接の日程調整が難しいという難問に直面します。営業職やフレックス制など、外出に違和感のない仕事であれば比較的面接日程も調整しやすいのですが、「外出すると目立ってしまう」「有休もとりにくい」といった職場では、面接に行くのも一苦労です。 その点、退職してしまえば時間は自分の好きなように調整できるので、面接の日程調整は格段に楽になります。興味のある企業に複数応募し、面接を通じて比較検討することも気兼ねなくできるでしょう。 3.次がないけど辞めてもいいのか?デメリットも知っておく このように「次がなくても辞める」メリットはありますが、「辞めたいけど次がないから辞められない」と今まさに思っているように、転職先を決めずに辞めるデメリットもあります。 改めてそのデメリットも確認しておきましょう。 次がないけど辞めるデメリット①経済的に不安定 最大のデメリットともいえるのが、やはりなんといっても収入が途絶え、経済的に不安定になることです。 失業給付は、自己都合の場合には、1週間の待機期間後に3ヶ月の給付制限期間があり、その期間の失業給付は給付されません。さらに、給付制限期間が終了し、求職の申込をしてから数えて約1か月後に最初の振込があります。つまり退職してから約4ヶ月以上は、無収入となります。 さらに、自己都合で退職した際に失業給付がもらえる期間は、雇用保険の被保険者であった期間によって次のように決められています。 【失業給付の給付日数】 ・1年以上10年未満:90日・10年以上20年未満:120日・20年以上:150日 このように20~30代前半ですと給付日数も90日と短いので、次の転職先が決まらないと経済的に不安定な状況になってしまうかもしれません。 次がないけど辞めるデメリット②転職活動が長引くリスクも 退職すれば時間はたっぷりあります。しかし、時間がたっぷりあることでかえってのんびりしてしまい、転職活動が長引くということも。 また経済的に安定するためにアルバイトを始めてしまうと、今度は「アルバイトをしているから…」ということが逃げ道となって転職活動に本腰が入らなくなってしまう人もいます。 さらに、離職期間が長くなると、求人に応募しても他の応募者との比較検討の際に「離職期間が長いから」という理由で不採用となるケースも出てきます。企業は、離職期間が長い人よりは、現職の人、または離職期間が短い人を好む傾向があるからです。 そうなると、今度は「なかなか内定がもらえない」という理由から転職活動が長引いてしまうリスクがあるのです。 次がないけど辞めるデメリット③転職先に妥協し条件が悪くなるリスクも その結果、転職先が選べなくなってくるというリスクもあります。「とにかく内定が出た企業に」と転職した結果、前職よりも条件や待遇が悪くなってしまうことも。 このように転職するたびに給与や待遇などの条件が悪くなる、転職の負のスパイラルに陥ってしまう人も少なからずいます。 次の転職先を決めずに辞めてしまうと、このようなリスクがあることを知っておきましょう。 4. 辞めたい気持ちは固まっているなら、転職活動を始める いろいろとご紹介してきましたが、「辞めたい」「もう辞める」という気持ちは固まっていて、ただ「次がない」という不安で二の足を踏んでいる状態ならば、まずは転職活動を始めてみましょう。 転職活動を実際に始めてみれば、本当に「次がない」のか、思っている以上に選択肢はあるのかも見えてきます。 ここで、転職活動を行う際の2つの重要なポイントも知っておきましょう。 転職活動はあらゆる手段を使おう 転職活動は、できる限りあらゆる手段を使いましょう。大手の転職情報サイト、転職エージェント、ビズリーチなどのスカウトが届く転職サイトなどのサービスの利用はもちろん、友人知人のネットワークも活用できるなら活用しましょう。今は、リファラル採用といって社員に友人知人を紹介してもらう採用手段も広がっているので、「今、転職先を探している」という情報を流しておけば、声がかかることもあるかもしれません。 様々な手段を活用すると、その分、転職活動に費やす時間もかかりますが、収集できる情報も多くなります。なかには、「リファラル採用でのみ募集している」など、その手段でのみ募集している求人もありますので、様々な手段を使うことは、手がかかる一方で、可能性を増やすことにもつながります。 転職エージェントを活用するメリット・デメリットを知っておこう ここでよく活用される転職エージェントのメリット、デメリットも押さえておきましょう。インターネット上には転職エージェントをおすすめするサイトがたくさんあります。それらのサイトで紹介されているように、転職エージェントには他にはないメリットがたくさんあります。 転職エージェントの主なメリット ・非公開の求人が多い。・企業の情報を詳しく教えてくれる。・プロの視点から、キャリアの可能性をアドバイスし、選択肢を提示してくれる。・職務経歴書の添削や、模擬面接など面接アドバイスをしてくれる。・面接情報を知っているので、面接対策がばっちりできる・退職交渉のアドバイスをしてくれる。・転職先との条件交渉をしてくれる。 このように転職するには非常によいサービスなのですが、一方でデメリットもあります。 転職エージェントを活用するデメリット ・担当のキャリアコンサルタントが自分の話を聞かず、押し進めてくることもある。・企業は転職エージェントから採用する際に、高額な手数料の支払いが発生するため、「それだけの採用コストもかけても採用したい人材」の募集に限られる。・転職エージェントに求人を出さない企業もある。 特に、転職エージェントへの手数料が発生するからこそ、転職エージェントからの採用はそれなりの人材を採用したいという思いが企業にも生じます。そのため、転職エージェント経由ではなく、自分で応募したほうが採用してもらいやすいことも時にはあることを知っておきましょう。 5. 「転職する」以外の選択肢も考えてみる 最後になりますが、「辞めたい」の後に転職しなければならないわけではありません。特に今は様々なかたちで収入を得ることができます。 「次はないけど辞めたい」と思ったときに仕事を辞め、次は転職せず、自分のスキルやキャリアを活かしてフリーランスになったり、好きなことを活かして起業することも、選択肢として考えてみるのもよいでしょう。 フリーランスになる スキルがあれば、その分野でフリーランスとして仕事を行うこともできます。今現在、コネやネットワークがなくても、今はクラウドソーシングサイトが数多くあり、そのようなサービスを利用して案件を獲得することができるでしょう。 収入の不安定さはありますが、スキルによっては会社員時代よりも稼ぐ人もいますので、「会社に縛られない働き方」をしたい方には合っているかもしれません。 ただ、フリーランスもメリットばかりではありません。フリーランスという道を選択するにあたって、知っておきたい現実はこちらにまとめてありますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。 https://career-lab.biz/column/%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%ab%e3%81%af%ef%bc%9f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%89%8d%e3%81%ab%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%8a/ 自分の好きなことや経験を活かして起業する 起業のハードルも今はずいぶん低くなっています。また起業内容も、商品やサービスを提供するだけでなく、自分の好きなことや興味のある分野、経験を活かしてインターネット上でアフィリエイト収入や広告収入を得る手段もあります。 もちろん、簡単な道のりではありませんが、適性があれば自分の好きなことを活かして生計を立てることもできるでしょう。 いかがでしたでしょうか。 一人で考えていると「次がない」と思ってしまうかもしれませんが、自分一人で考えていると見えないだけで、他の視点から「たくさんの次がある」ことはよくあります。 自分では見えない「次」に何があるのか、可能性を見つけてみたい方はぜひお気軽にご相談ください。

2021/01/27
人間関係・仕事に対する不安
やる気がでないから仕事を辞めたい…原因と対処法をわかりやすく紹介!

やる気がでないから仕事を辞めたい…原因と対処法をわかりやすく紹介!

どうしても仕事にやる気がでない…。そんな日は誰にでもあります。仕事で失敗をしてしまった後、連休明け、忙しい毎日が続いた後など、「仕事にいきたくないなぁ」とモチベーションが下がってしまうことがあるのは、働いていれば当たり前のことです。 しかしその状態がずっと続き、「もう仕事を辞めたい…」と思うようになってしまったら、ストレスも限界まで近づいているサインです。そんなときにどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から、原因別の対処法をわかりやすく紹介します。 1.やる気がでない原因別の対処法はこちら!現状を変える方法を試してみよう 「仕事のやる気がでない」と一言にいっても、やる気がでない原因は人それぞれです。ここでは、原因別におすすめの対処法をご紹介しますので、今の状況がどれに当てはあるのか、もしくは複数の原因が重なっているのか、客観的に振り返ってみましょう。 やる気が出ない原因①将来が見えない 「この会社にいても将来が見えない」と、先の見えない不安が「やる気が出ない」原因になっていることがあります。 ここで「将来が見えない」と思うときは、次の3つの「将来」のいずれかが見えないことを不満に思っているのではないでしょうか。 ①産業構造の変化や社会の変化、コロナの影響などで、業界全体の将来が見えないこと②経営者の経営方針、能力、企業体質などの問題で、企業の将来が見えないこと③業界や企業としては安定しているが、社内で目指したいロールモデルがおらず(「こうなりたいと思える魅力的な先輩社員)、この会社でずっと働く自分の将来が見えないこと 今の状況はそのどれに(あるいはいくつ)当てはまるのか、「見えない将来」の正体を明確にしてみると、対処法もみえてきます。 【対処法】将来は「見えない」のか「知らない」のか、確かめてみる 実は「将来が見えない」と感じるときは、本当に「将来がない状況」と、「様々な情報を知らないために、『将来が見えない』と感じてしまっている状況」の2つの状況が考えられます。多くの場合は「本当に将来がない状況」かもしれませんが、すべてのケースで必ずしもそうではない可能性もあります。 たとえば、前述の「①業界全体の将来が見えない」ときにも、企業の生き残りをかけた戦略企画が自分の知らないところで動いているかもしれません。 「②企業の将来が見えない」ときにも、危機感を持った社内の有志が「プロジェクトX」もしくは、「プロフェッショナル仕事の流儀」さながらに、企業の将来のために動きだそうとしているかもしれません。 「③自分の将来が見えない」ときも、目立たないけれども魅力のある先輩社員に気づいていないだけかもしれません。 もしも「知らないだけ」だとしたら、知れば今の「将来が見えない」という気持ちが変わる可能性だってあります。上司や先輩社員との関係性が悪くなく、コミュニケーションが取れる状況ならば、ぜひ「将来が見えないと思っている」という今の率直な気持ちを伝えてみましょう。 今の仕事や社内の状況をよく知る上司や先輩社員は、あなたが伝えた不安に対して、仕事や社内の状況などを踏まえた反応をするはずです。その反応次第で、今が「本当に将来が見えない」のか、「実は希望がいくらか見える」のか、はっきりしてくるでしょう。 そしてそれがはっきりしてきたとき、「次に何をすべきか」という答えも自分のなかに生まれてくるのではないでしょうか。 やる気が出ない原因②職場の人間関係や雰囲気が合わない 人間関係は、仕事のやる気にも大きく影響します。 「職場の人間関係が合わない」「職場の人間関係でイライラしてストレスになっている」というすでに問題が顕在化している場合はもちろん、「人間関係が悪いわけではなないけれど、職場の雰囲気(社風)がどうも苦手」という「なんとなく居心地が悪い」という状況も、仕事へのモチベーションを下げる要因となってしまいます。 本音の転職理由では、人間関係(特に上司)が原因で辞める人も多いことを考えれば、職場が合わないことでやる気が出ないのは誰にでもよくあることだといえるでしょう。 【対策】変えることができる「4つのこと」を試してみる 職場の人間関係や雰囲気が合わないときに、自分の意志で変えることができるものが4つあります。ぜひこちらを試してみてください。 まず1つめは、自分自身の態度です。態度といっても、難しいことではなく「おはようございます」「お疲れさまでした」「(何かをしてもらったときの)ありがとうございます」の3つの挨拶を気持ちよく行うことを心がけてみてください。 これらの挨拶は、たった一言ですが、人間関係をスムーズにする潤滑油のような効果があります。 気持ちよい挨拶は、相手の心もほぐします。人間関係は鏡のようなものですから、自分が変われば、相手も変わる、あるいは人間関係が改善する可能性は大いにあるでしょう。 今はコロナでリモートワークになり、職場で会うことが少なくなっても、これらの挨拶はメール上であったとしても、一言添えれば印象が変わりますので、ぜひ試してみてください。 2つめは、相手に対する考え方です。嫌な相手、苦手な相手に対しては、ネガティブな気持ちがどうしても大きくなってしまうものです。しかし、その人にもその人なりの事情や思いがあります。 ここで相手の立場や状況を考えて、「この人もいろいろある」「仕方ないのかも」と、相手や職場を許容できる余地はないか、見方を変える余裕を持てないか、試してみるだけ試してみてはいかがでしょうか。 3つめは、自分のなかで「職場の人間関係や職場」が占めるマインドシェアです。不安や不満が大きくなってしまうと、どうしても自分の気持ちのなかでそれが占める割合が大きくなってしまい、大きくなればなるほど自分への影響も大きくなり、やる気が失われていってしまいます。 そのマインドシェアを変えるために、「仕事以外のこと」を考える時間を増やしていきましょう。趣味やプライベートの時間を充実させること、しっかり休むこと、リフレッシュすることに意識を向けて、仕事のマインドシェアが下がれば、気持ちも楽になってくるかもしれません。 4つめは、自分の働く環境、つまり転職です。1から3を試すだけ試してみて、どれもあまり役に立たなかったら、最後の手段として転職を真剣に考えていきましょう。 やる気が出ない原因③仕事がつまらない 一言に「仕事がつまらない」といっても、その「つまらない」理由はいろいろあるでしょう。たとえばこのような理由が考えられます。 ・ルーティンワークや同じことの繰り返しで、仕事が単調すぎる。・仕事の意味が感じられない。・仕事に向いていないので好きじゃない。・一緒に働いている人がつまらない。・新しいことや刺激がないので面白くない。・成長感を感じられない。・結果を出せない。 また、やる気がでない原因④の「職場の人間関係や雰囲気が合わない」ときにも、仕事がつまらなく感じてしまうものです。 「つまらない」と思いながら仕事を続けるのは、何より自分自身の精神衛生上もよくありません。また、「つまらない」と思いながら仕事に取り組んでいてはいい成果を出すことも難しいので、ますます仕事がつまらなくなるという悪循環に陥ってしまいます。 なんとかこの状態を抜け出すきっかけを探してみましょう。 【対策】一度客観的に、自分の仕事の価値を考えてみる このように仕事がつまらない時には、一度現在の自分と、自分の仕事を客観的に見直してみることをおすすめします。 ・自分の今の仕事は本当に自分に向いているのか?・仕事の意味を見出したり、成長する余地は本当にないのか?・一緒に働いている人は、本当につまらない人なのか?・新しい刺激は自分からも創り出すことはできないのか? などの視点から、考えてみましょう。 そしてできればこのプロセスは、誰かに相談することをお勧めします。同じ円錐でも、見るほうによって三角にも見えれば、円にも見えるように、「つまらないと感じる現状」も他人の視点から見ると、新たな見方があり、そこに現状を変えるきっかけや気づきがあるかもしれないからです。 参考までに、「単調すぎてつまらない仕事」「活気がない職場」を考え方ひとつ、向き合い方一つで「面白い仕事」「活気がある職場」に変えるコツを、読みやすいストーリーで紹介している本がこちらです。 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5-%E2%80%95%E9%AE%AE%E5%BA%A6100%EF%BC%85%E3%81%B4%E3%81%A1%E3%81%B4%E3%81%A1%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8A%E6%96%B9-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BBC%E3%83%BB-%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/4152083263 主人公は職場のマネージャーですが、「何かを楽しく取り組むコツ」がとても簡単で、ひとりの社員としても十分実践できるものです。関連書籍も多くでていますので、「つまらない現状をなんとかしたい」という気持ちがありましたら、おすすめします。 「仕事がつまらない」という感情は不思議なもので、誰かと話したり、何かを読んだり、あるいは息抜きしたりといった「ちょっとしたきっかけ」で仕事に対する見方や考え方が変わり、「つまらない」という感情が消えることがあります。 つまらないから仕事を辞めることを考えるのは、きっかけがあっても変わらなかった、あるいはいろいろ試してみたけれど何もそのきっかけにならなかったときでも遅くないのではないでしょうか。 やる気が出ない原因④上司が評価してくれない がんばっているのに、一生懸命やっているのに、上司が評価してくれない。やっても報われない状況は、やる気がなくなってしまうのも当たり前です。 ただ、「上司が評価してくれない」というのも、少し掘り下げてみると実はいろいろな原因があります。仕事をする以上、「上司との付き合い方」はどこまでもついて回ります。たとえ、最終的に転職を選ぶにしても、今の状況を次に生かすために、一度だけ立ち止まって次のように考えてみましょう。 【対策】なぜ評価されないのか、客観的に分析してみる 「上司が評価してくれない」理由は、主に以下の原因が考えられます。 1.上司の性格に起因するもの(そもそもデキる部下が気に入らない、そもそも他人が優れていることを認めたくない、成果は全部自分のものにしたいなど) 2.上司と自分の人間関係に起因するもの(他の人は評価するが、自分との人間関係や相性が良くないため自分だけ評価されない、上司と自分のコミュニケーションがうまく取れていないなど) 3.仕事環境に起因するもの(上司が多忙で自分の仕事の成果を把握できていないなど) 4.自分自身に起因するもの(自分では気づいていないが評価基準を満たしていないことがある、成果は出していても報連相ができていないなどプロセスに何か問題がある、上司の意図を誤解してしまっているなど) 「上司の性格に起因するもの」であれば、上司の性格は変えようがありません。「仕方がない」と諦めるか、割り切って上司の性格に合わせた対応の仕方を考えるなどの対策が考えられるでしょう。 「上司と自分の人間関係に起因するもの」に関しては、こちらのコラムで詳しく対策を紹介しています。ぜひご一読ください。 https://career-lab.biz/column/yametai_201226/ 「仕事環境に起因するもの」や「自分自身に起因するもの」であれば、自分自身の取り組み方を変えれば、評価も変わってくる可能性は大いにあります。上司が多忙であれば、効率よく効果的に仕事の成果を報告するにはどうすればいいのか?を考えてみましょう。 もし同じ職場でもしうまくやっている同僚がいれば、そのやり方をまねてみるのもいいかもしれません。また、上司との人間関係が悪くないのであれば、「自分には何が足りないのか?」を上司に率直に聞けば一番明確な答えが返ってきますので、現状をはっきりさせたい場合には、試してみる価値があります。 やる気が出ない原因⑤待遇に不満 やる気がでない原因が、待遇への不満が根っこにあることも少なくありません。 ・こんなにがんばっているのに、給与が低い。・何年仕事をしても、給与が上がらない。・休みが少ない。・残業が多い。・通勤時間が長くて辛い。・有給がとれない。・コロナ対策をきちんとしてくれない。 など、様々な不満があるでしょう。これらの問題は、会社全体の決まり事であったり、業務の性質上どうにもならないことも多く、自分が頑張ったところで変えられるものではありません。 「どうしても辞められない」事情でもない限り、これらは職場を変えない限り、根本的な解決は難しいでしょう。 【対策】転職を前提に考えてみよう 待遇への不満は、他の原因とは異なり、個人の努力でそう簡単に解消できるものではありません。もしもこの状況に当てはまるのであれば、転職を前提に考え、アクションを起こしてみましょう。 いざ転職活動をするとなれば、キャリアの棚卸や履歴書・職務経歴書の作成、求人検索など、やらなければならないことがいろいろと出てきます。次の目標が明確に定まれば、やる気がない状況も変わっていくのではないでしょうか。 2.原因がよくわからなかったら、ゆっくり休息をとってみよう! ここまでやる気が出ない5つの原因とその対策を紹介してきましたが、「自分の場合は、いろいろと原因が重なっていて、どれかわからない」こともあると思います。あるいは、モチベーションがあまりにも低下していて、考えることすら面倒なこともあるでしょう。 そんなときは、まずはゆっくり休息をとってください。 そしてしっかり睡眠を取り、ウォーキングやヨガ、ストレッチ、筋トレやジョギングなどで軽く体を動かし、朝食をしっかりとるなど食事にも気を付けてみましょう。 睡眠、運動、食事が心の健康に重要であることは、厚生労働省はじめ多くの識者が提唱しています。やる気がでない原因がわからないときにも、ゆっくり休息を取り、しっかり食べ、適度に体を動かすことで、いつの間にか気持ちのあり方が変わってくるでしょう。 3.誰かに話してみよう! いずれのケースでも、できるならば現状を誰かに話してみることをおすすめします。 人は誰かに話をすることで、自分自身の考えが整理され、自分の状況を客観的に見つめることができます。 今、メンタルケアとして話をただ聞いてもらう「傾聴セラピー」が注目されつつあるように、「話を否定されずに聞いてもらう」ことにより得られる安心感や満足感が、やる気のない状況から「また頑張ってみようかな」と思えるきっかけになることもあるのです。 その話す相手が、自分の考えを否定されず安心して話せる相手、アドバイスとして考えを押し付けるのではなく、自分の考えを整理してくれるような相手であれば、その効果はさらに高くなります。 キャリアコンサルティングサービスでは、キャリア構築だけでなく、みなさまの話をじっくりお伺いし、このような仕事に対するモヤモヤした状況を立て直し、気持ちよく仕事に向き合えるようになるためのお手伝いもしています。 身近に相談できる人が思い浮かばなかった際には、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。

2021/01/26
人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたいのに辞められない!退職を実現するために大切なこと

仕事を辞めたいのに辞められない!退職を実現するために大切なこと

仕事を辞めたいのに、辞めた後のその先の人生や、辞めるまでにスムーズに辞められるかが不安で、なかなか辞められない、辞める一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。 「辞めたいのに、辞められない」という状態がずっと続くのは、精神的にも大きなストレスになってしまいます。そこで今回は、その状況から一歩を踏み出し、退職を実現するためにどうすればよいのかについて、「辞められない理由」別に、その状況を乗り越えて退職を実現するための対策をご紹介します。 仕事を辞められない理由①次にやりたいことがわからない 「仕事が合わない」「職場の人間関係がうまくいかない」「残業が多い」「休日が少ない」などの理由から、仕事を辞めたい気持ちは固まっているのに、だからといって次にこれといってやりたいことがあるわけではない。 転職活動をするならば、「次にやりたいこと」を見つけなければならないと思うと、次にやりたいことがないのでなかなか辞められない…。 誰もが、「自分はこれがやりたい」という明確なキャリアプランを持っているわけではありません。このように、「次にやりたいこと」がわからず、苦しんでも多くいらっしゃると思います。 特に、「辞めたい」と思うほど職場の人間関係や仕事の適性、仕事環境について悩んでいる状況では、「退職後にどうしたいか」まで考えを巡らせるのはなかなか難しいかもしれません。 そんなときは次のように考えてみましょう。 【対策】転職して叶えたい状況から先に考えてみる 「何がやりたいか」ではなく、まずは退職後に「どのような状況で働きたいか?」から考えてみましょう。 たとえば、 ・残業のない仕事がしたい。・給与を上げたい。・年間休日がもっと欲しい。・〇〇業界で働きたい。・福利厚生が手厚い企業で働きたい。 など、転職で叶えられるかどうかはまずは一旦おいて、どんな環境で働きたいか、構いません。自分の理想を書き出してみてください。 すべて書き出せたら、そのなかで優先順位をはっきりさせておきましょう。すべてを叶える理想の転職先に出会えればラッキーですが、すべての条件を叶えることは難しいのが現実です。すべての条件を叶えることにこだわっていると、転職先はなかなか見つけられなくなってしまいます。 そこで、「これは譲れないけれど、ここはなくてもいい」という条件を自分のなかで明確にしておきましょう。 次に転職情報サイトに登録し、自分のキャリアで転職の可能性がある、希望の条件を叶える企業を探してみてください。そして条件を叶える企業のなかから、「やってみたい」と興味を持てることがないか、探してみましょう。つまり、「やりたいこと」を後付けで考えるのです。 あるいは、転職エージェントに登録し、正直に「転職はしたいけれど、やりたいことがわからない」と伝え、アドバイスをもらうのもよいでしょう。転職エージェントには、あなたと同じようなキャリアを持つ人がどのような企業への転職を成功させているのか、事例がたくさんありますので、自分では気づかなかった可能性を見つけられるかもしれません。 もしくは、私たちのようなキャリアコンサルタントに相談するという方法もあります。転職先を紹介するサービスではないので、転職の具体的な成功例の情報提供はできませんが、自分の考えを整理して、「今のキャリアを生かして次に何ができるのか?」「自分はどんなことに興味があるのか?」の答えを見つけられるようサポートをさせていただいています。 自分で考えても答えがでないということは、答えを出すために必要な情報が不足しているということです。情報収集のために、ぜひ一歩踏み出してみてください。 仕事を辞められない理由②転職先が決まっていない 新型コロナウイルスの感染拡大により、転職市場も昨年までの売り手市場から一転してしまいました。経済の先行きも不確かな今、次の転職先が決まっていないのであれば、生活費など金銭的な不安からなかなか辞められないのも無理はありません。 この「次の転職先が決まっていない」には、 ①転職活動をまだ始めていない②転職活動はしているけれども、なかなか決まらない という2つの状況があります。その状況別に、現状を改善するアクションをとりましょう。 【対策】転職活動を始める、転職活動を見直す まずは、「①転職活動をまだ初めていない」というケースです。新型コロナウィルス感染拡大前の2019年12月には、1.57倍とバブル期以上の高水準だった有効求人倍率も、この1年間で1.06倍まで激減してしまいました。 求人が少ない今は、「求人が少ない今、転職するのは得策ではないのではないか」と思うかもしれません。 確かに、今は求人数は少なく、選択肢は少ないですが、言い返せば今採用活動を行っている企業は、コロナの影響下にあっても人を採用する底力がある企業です。 もし転職活動を始めても希望の求人がないのであれば、その時にまた対策を考えればよいのです。まずは、転職活動を始めることから行動を起こしてみましょう。 次に、「②転職活動はしているけれども、なかなか決まらない」というケースです。 転職先がなかなか決まらないのは A:自分の経験と応募先の企業が求める条件がマッチしていない。B:職務経歴書や志望動機書などの書類で、今までのキャリアを伝えきれていない。C:面接でうまくコミュニケーションができていない。 などの理由が考えられます。書類選考が通過できない場合は、AとBの原因が当てはまります。そして面接で不採用になることが多い場合は、C、もしくはAの原因が考えられます。 A~Cのいずれの理由も、自分で気づき、改善していくことはなかなか難しいので、転職エージェントや、私たちのようなキャリアコンサルタントのコンサルティングをうまく活用していきましょう。 面接でうまくコミュニケーションできない場合の対処法は、当サイトのコラム「面接でうまく話せない…を克服する3つのコツ」で詳しく紹介しています。ぜひご一読ください。 仕事を辞められない理由③人手不足で同僚に負担がかかる 2019年は、人手不足による倒産が過去最高になりました。マンパワーに余裕のない企業は多く、「辞めたいけれど、もし自分が辞めてしまったら、この人手不足の職場で同僚に負担がかかってしまう」と思って辞められない方もいらっしゃるでしょう。 特に、職場の人間関係には不満はなく、給与などの待遇面、残業の多さ、休日の少なさなどが「辞めたい」と思う理由だった場合には、周囲の同僚への配慮から辞めるとはなかなか言い出しにくいというお気持ちはよくわかります。 しかし、それで本当にいいのか、次のように考えてみましょう。 【対策】自分にとって何が大切なのか冷静に考えてみる 自分が辞めてしまったら、職場に残された同僚がどれくらい大変な思いをするかはよくわかる。業務が回らなくなるかもしれない。 残された同僚や職場の心配をしてしまうあなたは、とても優しく、責任感が強い方だと思います。 しかし、ここで冷静に「自分にとって大切なのは何か?」を考えてみてください。 大切にしたいのは、職場の同僚との人間関係なのでしょうか。「辞めたい」と思った理由は何だったでしょうか。退職したいと思うほどの理由は職場の同僚のために仕事を続けて、果たして解消されるのでしょうか。 他人に迷惑をかけないようにすることは、とても大切です。上記を冷静に考えた上で、「でもこの職場の仲間たちと一緒に仕事をしたい」と思えれば、それも重要な結論です。 ですが、そのために「辞めたいのに辞められない」という気持ちがどこかに残り、ストレスを抱えてしまうのは、あなたの人生のとって望ましいことではありません。 自分の人生を大切する選択をする勇気を持ちましょう。 仕事を辞められない理由④今の会社の待遇はいい 職場の人間関係がよくなかったり、仕事内容が面白くなかったりと、辞めたい気持ちは固まっているのに、「それでも、今の会社の待遇がいいから辞める勇気がない」そんなケースもあるでしょう。 特に、中堅・大手企業の場合は、給与、年間休日数、残業への対応、ボーナスの支給月数、福利厚生や研修制度など充実していますので、「辞めたいけれど、この環境は捨てがたい」と思ってしまうのは当たり前の感情だと思います。 そんなときは、一度原点に戻ってこう考えてみましょう。 【対策】本当に退職しなければならない理由なのか、冷静に考える 今、仕事を辞めたいと思っている理由は、本当に退職しなければならない理由なのか、辞めずに状況を改善することはできないのか、一度冷静に考えてみましょう。 たとえば、職場の人間関係が「辞めたい」と思っている原因であれば、退職しなくても改善する方法はあるかもしれません(このケースの対策の詳細は、コラム「仕事で上司との人間関係に疲れた…辞めたいと思ったときの対処法」で紹介しています)。 仕事内容が面白くない、向いていないという場合でも、辞めなくても済む方法があるかもしれません(このケースの対策の詳細は、コラム「仕事に向いていない、辞めたい…辞める前に確認したい3つのこと」で紹介しています)。 待遇がよく、安定して仕事を続けられるということは、非常に恵まれた環境です。そのような環境で働いていた場合には、比較的次の転職先も環境が整っている企業に転職しやすいのも事実ですが、それは確実に「次の転職先も今と同じくらい環境が整っている」と保証されているわけではありません。 今、退職したいと思う理由が、どうしても今の職場では叶うことができないもので、自分にとってはたとえ恵まれた環境を手放しても叶えたいものだと自信を持って言えるようになるまで、退職せずに状況を改善する方法を探すことを優先してみてはいかがでしょうか。 仕事を辞められない理由⑤上司に引き止められそう 上司に引き止められそうな不安から、辞めると言い出せないという方もいらっしゃるでしょう。特に上司が弁がたつタイプだったり、辞めるといったら怒りそうなタイプだったりと、退職交渉が難航することが簡単にイメージできてしまうと、なかなか退職は言い出しにくいものです。 そんな時はこのように対策しておきましょう。 【対策】上司に引き止められない事前準備をしておく 民法627条には、「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。 この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する」と定められています。つまり、法律的には退職の2週間前までに退職の意思を伝えれば、自由に退職することができるのです。 実際には、就業規則でその企業の退職規定が定められており、2週間前ではなく30日前(あるいは1ヶ月前)ということが多いですが、まずは「自分には退職する自由がある」ということを改めて認識しておきましょう。 そしてきちんと準備さえしておけば、上司に強く引き止められる状況を避けて、円満退職を実現することができます。 その準備のポイントについては、こちらのコラム「仕事を辞めたい…上司を説得して円満退職を実現する5つのポイント」で詳しく紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。 最後に いかがでしたでしょうか。「辞められない」理由を解きほぐしていくと、今の「辞められない」という状況には何がネックになっているのか、この状況を改善して退職するにはどうすればよいのかが見えてくるかと思います。 また、最後に1つ、心に留めておいていただきたいのが、辞めたいのに辞められない状況を改善するのは、必ずしも、上記にご紹介したようなことを実践して退職することだけではないということです。 そもそも「辞めたい」と思ったきっかけはなんだったのか?という原点に立ち返ってみると、会社を辞めなくてもその状況が改善できる方法があったり、何かきっかけがあって今の状況を捉える考え方やものの見方が変わることで「辞めなくてもいいのではないか」と思えたりすることもあります。 「辞めたいのに辞められない」という状況では、なかなかそのように考えることは難しいかもしれませんが、そんなときこそぜひ、私たちがお役に立てるよう、キャリアコンサルタントにお話を聞かせていただければと思っています。

2020/12/28
人間関係・仕事に対する不安
仕事で上司との人間関係に疲れた…辞めたいと思ったときの対処法

仕事で上司との人間関係に疲れた…辞めたいと思ったときの対処法

仕事の人間関係は、仕事のやりやすさ、仕事へのモチベーションに直結します。なかでも、最も大きく影響するのが上司との人間関係でしょう。自分の仕事を指示し、そしてその評価を行う上司と人間関係が良好であれば仕事は極めて進めやすくなりますし、上司との人間関係がうまくいかないと仕事のストレスは倍増し、「辞めたい」という気持ちが膨らんできてしまいます。 そこで今回は、上司との人間関係にフォーカスし、人間関係がうまくいかず疲れてしまったときにはどのように対処すればよいのか、キャリアコンサルタントの視点からご紹介します。 1.本音の退職理由に多いのは仕事の人間関係 転職サイト「doda」などのサービスを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する、「d’s journal」が2019年に行った「退職理由・交渉のホンネ調査2019」では、退職した本当の理由のベスト3は 1位:給与への不満 17%2位:業務過多・労働環境に不満 15%3位:人間関係への不満 14% となっています。2018年度の同調査では「人間関係への不満」が28%で1位となっており、人間関係が原因で退職する人が多いことがわかります。 この調査では「上司に気に入られた人が評価される」「上司と仕事のやり方が合わなかった」などの回答も紹介されており、やはり多くの人にとって上司との人間関係が退職のきっかけになっているようです。 「人間関係なんて、どこの職場でもある」「人間関係くらいで退職するなんて」と思うかもしれませんし、誰かに悩みを相談したらそのようにアドバイスされることもあるかもしれません。 しかし、本音の退職理由では、人間関係で辞める人がこれだけ多いと知っていれば、「人間関係で悩んでいるのは自分だけじゃない」「人間関係で退職する人だってたくさんいる。自分もいざとなれば辞めてもいいんだ」そう思って、少し心を軽くできるのではないでしょうか。 2.上司との人間関係が悪化する原因 さて、少し心が軽くなったら、次は人間関係がうまくいかないときの対処法を一緒に考えていきましょう。しかしそのためには、まずはうまくいかなくなった原因を分析する必要があります。自分がおかれている状況は次のどれに当てはまるのか、客観的に振り返ってみてください。 1)報連相がうまくいっていない 上司との人間関係がうまくいかない場合、意外に多いのが、上司が必要としている「報連相(報告・連絡・相談)」ができていないことによって、上司からの風当たりが強くなってしまっているケースです。 自分では行っているつもりでも、それが上司からすると適切なタイミングではなかったり、もっとコミュニケーションが必要と思われていたりするかもしれません。 どれくらいの報連相が適切なのか?は、上司のタイプによって異なりますが、上司とのコミュニケーションの質と量が、上司が必要としているものとズレていることが、「なんでできないんだ?」と人間関係悪化の一因になっていることもあります。 2)言われたことができていない、締切が守れない 「報連相ができていない」のは、上司と自分が必要としているコミュニケーションのギャップが原因となっているケースですが、これは、自分自身の仕事のやり方が原因になっているパターンです。 今までの自分の仕事を振り返ってみて、「言われたことができていなかった」「締切が守れていなかった」ということはありませんか。 もし思い当たることがいくつかあるならば、その仕事の進め方に対する上司のストレスが人間関係を悪化させている要因かもしれません。 3)上司の意図やメッセージを異なって解釈している 上司はそんなつもりで言ったわけではないのに、別の解釈で受け止めてしまい、ストレスをためてしまう。 実はこのような「コミュニケーションのすれ違い」が原因で、人間関係にストレスを感じてしまうこともよくあります。特に今は、業務連絡や報告をメールで済ませることも多くなったため、メールの文面だけでは本来の意図や感情が伝わりにくく、こうした「すれ違い」が起こりやすくなっています。 たとえば、以前、「上司が冷たく、人間関係に疲れたので辞めようかと思っている」という方がいらっしゃいました。なぜそのように感じたかを聞いてみると、「メールの文章が短く、事務的で冷たい。感じが悪い」というのです。 このケースでは、職場の離職率改善のためにコンサルティングに入っていたため、上司の方にも状況を確認する機会があったのですが、上司に話を聞いてみると「忙しかったけど、早く返信したほうがいいと思って、簡単に返信してしまった」とのことでした。 つまり、上司にしてみれば冷たく対応するつもりはまったくなく、むしろ部下のことを思って早く返信しようと対応した結果、簡単な返信が「冷たい」印象を与えていたということだったのです。 上司のその意図を本人にお伝えすると、「そうだったのか」と誤解が解け、それ以降上司に対する見方も変わり、人間関係も改善されたと伺いました。 特にメールでの上司とのコミュニケーションにストレスを感じ、疲れを感じてしまっている方は、このようなケースに当てはまらないか、振り返ってみましょう。 4)生理的に合わない プライベートで交流するわけではないので、自分と合わない人とも仕事ではうまくやっていく必要があります。多少であれば、「この人とは仲良くはなれないな」と思うような人とでも、仕事と割り切ってつきあうこともできるでしょう。 しかしごくたまに、不運にも「どうしても生理的に合わない、無理」という上司に出会ってしまうこともあります。 どうしても合わないけど、どうしても嫌いだけど、顔を合わせなければいけない…。そんな思いは非常にストレスになってしまうことでしょう。 5)上司の性格に問題がある 上司との人間関係がうまくいかない原因が、残念ながら上司の性格に起因することもあります。 ・仕事をしない。・マイクロマネジメントで細かく指示を出してくる。・自分の失敗を部下のせいにする。・部下の成果を自分のものにする。・部下の成長を妨げる。・感情的で、イライラしていることが多い。・やる気がない。・すぐに部下の意見を否定する。・自分のやり方や価値観を押し付ける。・部下に興味がない。 などのケースです。相手の性格を変えることは難しく、自分の受け止め方、自分のコミュニケーションの仕方を変えなければならないので、この場合は非常にストレスがたまるでしょう。 3.上司との人間関係を改善する方法 上司との人間関係が悪化している原因がわかったら、辞めずに状況を改善できないか、模索してみましょう。 上司との人間関係は、仕事をしている限り、常につきまとう問題です。時には、運よく人間関係に悩む必要がない素晴らしい上司に巡り合うこともあるでしょうが、ここで辞めたとしても転職先でまた上司との人間関係に悩まされる可能性は十分にあります。 今の上司との人間関係を改善できるよう試すことは、「上司との人間関係構築力」を鍛えることにもつながり、この能力は今後も大いに役に立ちます。 前項であげた上司との人間関係が悪化した原因別に、以下の方法を試してみましょう。 1)報連相をきちんと行う もし、「報連相ができていなかったのかもしれない」「足りなかったのかもしれない」という原因に思い当たることがあれば、ぜひ報連相をこまめに行うことから試してみましょう。 ただ、「報連相をこまめに行う」と言われても、今まで自分が十分だと思うタイミングで行ってきたと思いますから、「ではどのタイミングでどのように行えばいいのか?」と難しいかもしれません。また、報連相を求める頻度は、人によって、上司によって異なりますが、一般的には次のように考えましょう。 ●報告:上司の指示に対し、進行状況や結果を伝えること 業務完了の結果の報告は、多くの人が行っていると思いますが、実は業務の進捗報告もとても重要です。部下からの進捗報告がないと、上司は「あの件はどうなっているんだろう?ちゃんと進んでいるのだろうか?ちゃんと仕事しているのだろうか?」と不安になるからです。 毎日報告する必要はありませんが、内容に変更があったとき、クレームがあったとき、進捗の途中でもよい成果が出たときなど、「何か変化があったとき」に進捗報告をするようにしましょう。 ●連絡:業務に関連する簡単な事務連絡や役立つ情報の共有 連絡は、打ち合わせの日時、会議の場所、資料など業務に関する事務連絡や、業務に役立つ、あるいは関連する簡単な情報共有が当てはまります。 連絡事項が漏れていると、仕事が滞ってしまったり、正しい判断ができなくなってしまうので、必要な連絡を必要なタイミングで行うことが大切です。 ●相談:抱えている課題に対して、アドバイスや助言を求めること 相談は、今直面している課題や選択に迷うとき、あるいは業務が行き詰ったとき、業務の進め方がわからないときなどに行います。 相談せずに、わからないまま業務を進めてしまったり、行き詰ったままにしておいてしまうと、業務全体の損失となってしまいます。上司に相談するのが苦手な方や、上司が忙しくていつ相談していいかわからないという方も多いようですが、上司は相談されないと業務に支障がでて困ってしまいます。 それが積み重なると、人間関係にも支障が出てしまいますので、自分で考えてもわからないことに突き当たったら、そのままにせずに、上司に相談するようにしましょう。 2)言われたことをきちんと行う、締切を守る 「言われたことをきちんと行う」「締切を守る」というのは、仕事の基本です。もし、これができていないことが思い当たるならば、まずはこの基本を徹底することから始めてみましょう。 もし、事情があって指示されたことができない場合や、締切が守れなそうな場合には上司に状況を報告し、どうすればいいか相談してください。事前に相談しておけば、同じ「できない」でも、上司はあなたの状況がより理解できるため、受け止め方は大きく異なります。 あなたの仕事が変われば、上司の態度も変わり、人間関係も変化してくるはずです。 3)上司の立場に立って考えてみる 「上司の意図やメッセージを異なって解釈している」「生理的に合わない」「上司の性格に問題がある」といった場合には、上司の立場に立って「どうしてそのような態度をとるのか?」「なぜそのように思うのか?」を考えてみてください。 それでも上司に対して共感も理解もできないかもしれませんが、上司にも感情や考えがあるんだ、と思うと「仕方ないな」と思える部分もあるかもしれません。 特に上司の性格に問題がある場合には、上司自身が問題を抱えていることがほとんどです。上司に対して怒りではなく、「他人に対してこんな態度しかできないなんて、かわいそうな人なんだ」と腹を立てても仕方がないともし思えたら、上司に対する見方も変わってくるのではないでしょうか。 4)仕事と割り切り、プライベートをより充実させる すべての理由に共通する対策として、「仕事は仕事と割り切ること」が挙げられます。そうはいってもなかなか気持ちの整理はつかないものですが、そんなときはぜひ、プライベートに意識を向けて、プライベートを充実させることを考えるようにしましょう。 人間関係に疲れてしまった心を休める休息をしっかりとり、ストレス発散やリフレッシュに時間を使ってください。 プライベートに意識を向けることで、仕事や上司との人間関係の問題が自分の心の中に占める割合を小さくすることができれば、職場でのあなたの態度にも変化が生まれるかもしれません。それがきっかけで、人間関係が改善することもあります。 5)上司の顔をみてできる限り笑顔で挨拶する 挨拶もすべての状況に有効な解決策です。 上司との人間関係がうまくいかず、疲れてしまっているときは、その上司に対して気持ちのよい挨拶をすることは無理難題かもしれません。しかし、そんな時こそ、気持ちのよい挨拶が力を発揮します。 挨拶はたった一言ですが、「相手の存在を認めている」という思いを伝える行為です。 認められていることは誰でも嬉しいものなので、その一言から感情がほぐれていきます。気持ちのよい挨拶でコミュニケーションが始まれば、その後のコミュニケーションも円滑になりやすくなります。 あなたが上司と人間関係がうまくいっていないと感じているならば、上司も多かれ少なかれ、関係がうまくいっていないことに対して気まずい思いをしています。たった一言の「おはようございます」や「おつかれさま」に、その人間関係のしこりをほぐしてくれる力がありますので、ぜひ試してみてください。 4.どうしても仕事を辞めたいときには無理をせずに 上司との人間関係が原因で仕事を辞めたいと思った時には、まずは上記のような改善策をためしてみることが大切です。 しかし、努力しても状況が変わらない、人間関係が改善されないこともあります。特に ・夜あまり眠れなくなった・朝、起きられなくなった・気持ちがふさぎ込むことが多くなった・食欲がなくなった・イライラすることが多くなった など心身に影響が出てきたら、ストレスが限界に近付いているサインです。1つでも当てはまることがあれば、仕事を辞めることを前提に転職の準備を始めましょう。 私たちキャリアコンサルタントは、キャリアプランをつくるお手伝いだけでなく、このような上司との人間関係を改善し、気持ちよく仕事をするためにはどうしたらよいか改善策を考えるサポートも行っています。 もし身近に相談できる人がいない場合には、あなたのストレスを少しでも軽くするために、ぜひ私たちを活用してみませんか。

2020/12/26
転職について
仕事を辞めたい…上司を説得して円満退職を実現する5つのポイント

仕事を辞めたい…上司を説得して円満退職を実現する5つのポイント

「仕事を辞めたい」と思っても、スムーズに退職ができるか、退職交渉でこじれるのではないかと不安で仕事が辞められない…とモヤモヤしていませんか。 退職は確かに言い出しにくいものですが、ポイントを押さえれば円満退職が実現できます。上司とうまくコミュニケーションをとって、気持ちよく退職できるような手順を確認しておきましょう。 1.円満退職をしたいと思ったらまずは下準備 仕事を辞めると決めたら、いきなり上司に退職の意思を伝えるのではなく、円満退職にむけた下準備に取り掛かりましょう。下準備のポイントは以下の2つです。 1)規則で退職までのスケジュールを確認 まずは、就業規則を確認します。就業規則には退職する場合にどれくらい前に退職の意思を伝える必要があるのかが明記されています。多くの会社では1ヶ月前ですが、異なる場合もありますので、自社の就業規則をチェックしてみてください。 就業規則で定められた期日までに上司に伝えれば、規則上は問題はありませんが、円満退職を目指すならば、その期日よりも1~2か月、余裕を持って伝えることをおすすめします。 たとえば1ヶ月前に退職の意思を伝えることが定められている場合には、退職したい期日の2~3ヶ月前(ベストは3ヶ月前)に直属の上司に伝えるようにしましょう。 社員が退職する場合、その抜けたポジションを社内の異動か、社外からの採用で補充する必要があります。その人員調整はすぐにできるものではありません。だからこそ、人員調整を行う余裕がないスケジュールで退職の意向を伝えると、「後任の目途が立たない」「人員の補充が間に合わない」などの本音の理由から、強い引き止めにあいかねません。 民法では2週間前までに労働契約の解約の申入れ(退職届)を提出するように定められていますので、法律的にはそれで問題はないのですが、円満退職を目指すのであれば、上司や人事が自分の後任を調整するために余裕のあるスケジュールを確保できる時期に伝えることが大切です。 2) 円満退職を目指すならば、退職の時期は12月末か3月末に 退職の時期は、可能であれば一般的に退職者が多い年末の12月末か、多くの企業が年度末を迎える3月末退職がおすすめです。 このタイミングで転職を考える人は多いので、会社にとっては ・後任を採用する場合に採用活動が行いやすい・後任を採用しない場合でも、人事異動のタイミングと重なるので、引継ぎの作業を社内・社外ともにスムーズに進めやすい というメリットがあるからです。 但し、辞めるタイミングとしては、仕事やプロジェクトの区切りとなる時がベストなので、その区切りが12月末や3月末に重ならない場合には、仕事やプロジェクトの区切りを優先しましょう。 特にプロジェクトなどは、途中で退職してしまうと引き継ぐ後任も仕事がやりにくい、あるいは後任が補充されないのでプロジェクトメンバーに負担がかかるという事態になります。 退職する際には、自分の都合だけでなく、関係者(会社、上司、自分の仕事を引き継ぐ後任、職場の同僚)の状況も考慮して、相手が最も困らないタイミングで退職するようにすると、円満退職を実現しやすくなると覚えておきましょう。 3)退職後の転職先を決めておく 必ずしも必要な条件ではありませんが、退職後の転職先を決めておくと、円満退職しやすくなります。直属の上司に退職の意思を伝える際に、「すでに転職先が決まっている」(転職先の企業名を伝える必要はありません)ということであれば、「次が決まっているなら仕方がない」と強い引き止めにあいにくくなるからです。 また、自分を待っていてくれる次の企業があると思えば、強い意志を持って退職交渉に臨むこともできます。 反対に、退職後の転職先が決まっていないと、退職後は無職となります。自己都合なので、失業保険を受け取ることができるのは、約3ヶ月後*になることもあり、金銭的な不安定さを上司に指摘・説得されてしまって、スムーズに話が進みにくくなってしまうことも大いに考えられます。 退職したい期日の2~3ヶ月前位には転職先も決められるように、転職活動は計画的に始めておきましょう。 *失業保険は、自己都合の場合、失業保険の基本手当の受給資格が決定した日(=離職日の翌日)から7日間の待期期間に加えて2カ月の給付制限があります。給付制限が終わった後、実際に振り込まれるのは4週間後となりますので、受け取るまでに約3ヶ月かかります。 2.上司に退職の意思を伝えるタイミングと伝え方 退職のスケジュールが決まったら、次は直属の上司に退職の意思を伝えるタイミングと伝え方のポイントをおさえておきましょう。 1)上司が忙しくないタイミングを見計らって 退職の時期が決まったら、退職日の3ヶ月前程度のタイミングで直属の上司に意思を伝えます。 いきなり「退職したい」とその場で伝えるのではなく、「ちょっとお話したいことがあるので、お時間をいただけませんか」と別途面談するアポイントを取ることから始めましょう。 上司が忙しくてなかなか言い出すタイミングがつかめない、リモートワークで会う機会がなかなかないなどの場合は、アポイントだけであればメールで連絡するのでも構いません(但し、退職の意思を伝えるのは、可能な限り口頭で伝えるようにしましょう)。 上司との面談の時間は、上司との関係や上司のタイプによって30分から1時間程度、静かに話せる会議室などを用意して設定してください。 もし直属の上司との関係があまりよくない場合でも、退職の意思は必ず最初に直属の上司に伝えるようにしてください。直属の上司を飛ばして人事や、他部署の上司に伝えてしまうのは、直属の上司にしてはあまりよい状況ではなく、それが円満退職を妨げる要因になってしまうかもしれないからです。 2)退職の強い意志をもって臨む 直属の上司に伝える際には、退職の強い意志を持って臨みましょう。退職の決意が揺るがない雰囲気が伝われば、引き止められにくくなります。 しかし、「●月×日に退職します」と一方的に伝えるのでは、心証が悪くなってしまい、円満退職を目指したい場合にはマイナスになります。強い意志を持ちつつも、「●月×日に退職したいと考えているのですが」と相談口調で伝えるようにしましょう。 また、退職の意思を伝える前に、今までの上司との関係がどのようなものであれ、「今まで本当にお世話になったのですが」と感謝を伝えるようにすると、話がスムーズに進みやすくなります。 3.上司に引き止められない退職理由の2つのポイント 上司との面談が設定できたら、退職理由をどのように上司に伝えるかを考えておきましょう。引き止められないようにするためには、次の2点がとても重要になります。 1)ネガティブな退職理由は避ける 「残業時間が多すぎる」「給与が少なすぎる」「休みが少なくてしんどい」「人間関係がストレスになっている」「仕事が合わない、やりがいを感じられない」 たとえ上記のような理由から、退職を決意したとしても、その理由をそのまま上司に伝えるのは得策ではありません。 ネガティブな退職理由は、 「業務を調整するから」「担当を変えるから」「異動できないか、人事にかけあってみるから」「人間関係は、転職してもその次の職場でよくなるとも限らないよ」 など、上司に引き止められてしまう可能性が高く、またそれに対する反論もしにくくなってしまうからです。また、退職日まで、まだ2~3ヶ月あるタイミングで話をするため、会社への批判や不満を伝えてしまうと、それまでの間、上司との関係が気まずくなってしまう可能性もあります。 本音の退職理由は、心の中にしまっておきましょう。 2)「他にやりたいことがある」と前向きな理由で ではどんな理由なら引き止めに合いにくいかというと、「他にやりたいことがある」という自分のキャリアを考えた、前向きな退職理由です。 なぜその仕事がやりたいのか、今の会社ではそれができないキャリアプランと共にを伝えましょう。 「退職が本人のやりたいことにとってベストな選択なのだ」と上司が思えれば、惜しむ気持ちはあれど、やりたいことに向かって踏み出す一歩を応援してくれるか、「それならば仕方ない」と諦めてくれるでしょう。 4. 上司に引き止められたときの対処法 あなたが職場に欠かせない優秀な人材だった場合、あるいは人手不足で退職されると現場が困る場合、もしくは部下の退職で上司の評価が下がるような評価制度ですと上司は自分の保身のために、強い意志を持って臨んだとしても、あなたを引き止めるかもしれません。 そんなときはどのように対応すればよいか、引き止めのパターン別に対処法を知っておきましょう。 1)「君がいないと困る」と懇願する 「君がいないとみんな困ってしまうよ」「君が頼りなんだ」「今、辞められると、人手が足りなくてみんなに負担がかかってしまうんだ」 まずは、頼りにしていることや、退職が他人に迷惑がかかることを訴え、情や良心に訴えるパターンです。気持ちの優しい方なら、こんなことを言われてしまったら、退職の意思はグラグラと揺らいでしまうかもしれません。 忙しい職場や、人手不足の職場であれば、自分自身もそんなことは言われなくてもわかっているだけに、そこをつかれると胸が痛くなってしまうのも無理はないでしょう。 しかし、職場の人があなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。あなたが職場の他の人に迷惑をかけないようにと配慮して退職を見送ったとしても、あなたが「退職したい」と思った原因を他の人が解決してくれるわけでは決してないのです。 他人の仕事よりも、まずは自分の人生を第一に考える。この原則に立ち戻って、心を強く持ち、退職の意思を通してください。 2)待遇や業務の改善を提示する 「新しい仕事を任せようと思っていたんだ」「昇進(昇格)する予定なんだよ」「業務量は調整するから」 このように待遇や業務の改善を提示されることもあります。引き止めるための提示ですから、上司も考えられる限りの魅力的な提示をするでしょう。 しかし、この甘い言葉には要注意です。その提示内容が、確実に実行される保証はどこにもないからです。今の会社を残ることに決めても、昇進も昇格もしなかった、新しい仕事なんて任されなかったというケースもあります。さらに、一度退職の意向を伝えているので、それがしこりになってしまう可能性もあります。 退職交渉の場での甘い言葉に心を動かされないように、予め上司から言われそうな言葉を想定しておくとよいでしょう。 3)「認めない」と頑なになる、脅す 「退職は認めない」「退職届は受け取らない」「顧客にどれだけ迷惑がかかると思っているんだ」 など、このように頑なになってしまう、脅してくる、あるいは高圧的な態度で話が進まないタイプの上司もいるかもしれません。 日頃接していれば、「うちの上司は、退職なんて話をしたらこじれるだろうな」とは薄々わかるもので、そんなタイプの上司だと退職の意向を伝えるのに気が重くなってしまうでしょう。 しかし、職業選択の自由は憲法22条でも保証されている権利であり、民法627条*からもそのような上司の態度はすべて無効となります。「退職を認めない、理不尽な上司の態度は法律的に無効なのだ」と知っておくことが、高圧的な態度への動揺を最小限に抑える心の準備となります。 *民法627条:当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。 この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。 退職の意向は、最初は直属の上司に伝えるのが筋ですが、それで話が進まない場合には、人事部やその上の上司(部長や担当役員など)に退職の意向を伝えると、話がスムーズに進むようになります。 どうしても埒が明かない場合には、最終手段として労働基準監督署に相談することも選択肢にいれて、臨んでみてください。 5.会社と上司に対する感謝の気持ちを忘れずに 「人間関係は鏡」とよく言われます。自分がよく接すれば、相手の対応もよくなり、自分が強くでれば相手の態度も強硬になります。 これは退職交渉でも全く同じことがいえます。 「次にやりたいことがあるから」と本当にポジティブで前向きな理由で退職する人は一握りで、多くの人が現状に何らかの不満をもっているからこそ、退職という大きな決断をします。 本音には現状への不満や批判があったとしても、気持ちのよい円満退職を目指したいならば、ぜひ、退職を決めたその時から、今までお世話になった会社や上司に対する感謝の気持ちを持つようにしてみてください。 「お世話になりました。ありがとうございます」という感謝の気持ちで臨めば、そこにも「鏡の法則」が働きます。上司は退職の意向を知って最初はショックを受けるかもしれませんが、あなたの感謝の気持ちが伝われば、きっとあなたの決断を応援してくれるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボのキャリアコンサルティングでは、それぞれの状況に応じてどのように上司とコミュニケーションをすればよいのか、どんな対策をすればよいのかなど、個別の状況に合わせたより詳細なアドバイスも行っています。ぜひご利用ください。

2020/12/25
人間関係・仕事に対する不安
仕事に向いていない、辞めたい…辞める前に確認したい3つのこと

仕事に向いていない、辞めたい…辞める前に確認したい3つのこと

「今の仕事、向いていないし、もう辞めたい…」そんな考えが頻繁に頭をよぎるようになると、この気が重い日々から抜け出すためには、「辞める」以外の選択肢はないように思えてきてしまいます。 しかし、「辞める」前にできることはまだあるかもしれません。「辞める」ことはいつでもできます。ここでは、辞める前に他にできることはないかを確認する3つのポイントを、キャリアコンサルタントがご紹介します。 仕事に「向いていない」と判断した理由は何か? まずは、このモヤモヤした思いの元凶にしっかり向き合ってみましょう。今の仕事が「自分に向いていない」と判断した理由はどこにあるでしょうか。 一般的に「仕事が向いていない」と感じてしまう根本的な原因としては、大きく以下の6つがあげられます。自分はどれに当てはまるのか、冷静に分析してみましょう。 1.仕事内容が面白くない まずは、今の仕事内容が面白くない、興味が持てない、やりがいがないというケースです。これは「業務内容が面白くない」のと、「業務スタイルが向いていない」の2つがあります。 「業務内容が面白くない」は、今扱っている商材やサービス、担当している業務に興味が持てないというような状況です。 ・入社前に聞いていた話(イメージしていた内容)と仕事内容が違った。・数字があまり得意ではないのに、経理や販売管理などを任されている。・営業に実際に配属されたら、決まった商品やサービスを売るだけで工夫や提案の余地がないのでつまらない。・仕事がルーティンワークばかりで同じことの繰り返し。 などの状況です。 「業務の適性が向いていない」は、業務に求められる適性と自分の適性がミスマッチを起こしている状況です。たとえば、 ・自分は本当は人と話したり誰かと協力しながら業務を進めるのが好きなのに、今は一人で黙々と行う事務作業が多い。・人と話すのは得意ではないのに、営業に配属された。 などが当てはまるでしょう。「何か仕事が面白くない」と漠然と感じるその原因について、ぜひ分析してみてください。 2.上司から評価されない、よく注意される 次のケースは、頑張っているのに上司から評価されず、よく注意されるがために、「自分はこの仕事向いていないのかも…」と自信を失ってしまっていることから感じる、「この仕事向いていない」です。 「頑張っているけれども、実は仕事があんまり面白くない」のか、それとも「仕事は好きだけれど、評価されないのが辛い」のか、自分の仕事に対する気持ちに向き合ってみましょう。 3.自分ではがんばっているのに成果がでない また、上司は何も言わなくとも「頑張っているのに成果がでない」ことに対して、「向いていないのかも」と落ち込んでしまうケースもあります。 同僚や後輩が成果を出しているのに、同じように頑張っているはずなのに自分は成果がだせない。仕事は嫌いではないのに、周囲と比べて感じてしまっている不安が気持ちの根底にないか、確認してみましょう。 4.仕事のミスが多い 「2.上司から評価されない、よく注意される」「3.自分ではがんばっているのに成果がでない」にも似ているのが、この「仕事のミスが多い」です。 頑張っているし、きちんとやりたいと思う気持ちはあるのに、仕事でミスを繰り返してしまう。ひょっとしたら、自分はこの仕事に向いていないんじゃないか。 「2」の場合は上司からの評価、「3」の場合は他者との比較が原因で自信を失っているケースですが、これは自分で自分を責める自己嫌悪に陥っているが当てはまるでしょう。 5.職場の雰囲気に合わない 「仕事に向いていないかも」と思ってしまう要因が、実は「仕事内容」ではなくて「職場」にあることもあります。 どんな仕事も、多かれ少なかれ他の同僚や後輩、先輩、上司、関連部署と連携し、コミュニケーションをとりながら進めていくものですが、そのコミュニケーションや職場の雰囲気に感じている違和感が、「この仕事、向いていないかも」と感じる原因になっていることもあります。 人間関係が嫌で辞めるほどではないけれど、なんとなく合わない。なんとなくストレスがたまる。小さな溜まった日々の違和感が、「私はここに向いていないのかも」という思いにつながってはいないか、振り返ってみましょう。 6.他にやりたいことがある 「今の仕事が向いていない」と思う理由が、「他にやりたいことがあるから」という方もいらっしゃるでしょう。 他にやりたいことがあっても、 ・その仕事では収入が不安定で生活が維持できない。・やりたいと思っていても、自分がその仕事に就けるか不安。・やりたいと思っているが、チャンスがない。 など様々な理由から、「本当にやりたい仕事」ではなくて今の仕事をしていると、理想と現実のギャップから、どうしても何かの拍子に「自分にはこの仕事向いていない」という思いが頭をよぎってしまいます。 「本当にやりたいことは、今の仕事じゃないのに」という気持ちは、一度芽生えてしまうとなかなか拭い去るのが難しいでしょう。 仕事を辞めずに改善できる余地はないか? 仕事に「向いていない」と判断した理由が何か見えてきたら、次に考えたいのが「仕事を辞めずに改善できる余地はないか?」です。 転職で今の仕事環境を変えれば、もしかしたら悩みは解消するかもしれません。しかし、新たな悩みに直面する可能性もあります。前述した「仕事が向いていない」と感じる6つの理由によっては、仕事を辞めることなく状況を改善できることもあります。 まずは今の環境のままできることはないか、以下の3つの可能性を探ってみましょう。 1.異動はできないか? 同じ社内でも、担当職務が変われば仕事内容は別のものになりますし、部署が変われば雰囲気は全く異なります。 「1.仕事内容が面白くない」「5.職場の雰囲気に合わない」という理由であれば、異動によって「自分に合う」と思える仕事内容、職場を得られる可能性は高いです。 また「2.上司から評価されない、よく注意される」も、上司との相性がよくないために評価されないこともありますので、この場合も異動によって状況は改善できるでしょう。 社内での異動を希望する場合は、「今の仕事が向いていないから異動したい」ではなく、異動を希望する部署でやりたい仕事や自分がその部署に向いていると思う理由など、ポジティブな理由を伝えることが、異動を叶いやすくするポイントです。 2.同じ部署内で担当を変えてもらえないか? 部署や職務が変わる人事異動は、希望部署に空きがあるか?などの状況も関係してきますので、すぐには希望が叶わないこともあります。 その場合、「1.仕事内容が面白くない」「3.自分ではがんばっているのに成果がでない」「4.仕事のミスが多い」のケースでは、上司に相談し、同じ部署内で担当業務を変えてもらえないか相談してみるのも1つです。 たとえば、同じ営業部であっても、担当する顧客を変えるだけで仕事の仕方が変わる、仕事に必要とされる適性が変わることもよくあります。 担当を変えてもらいたい場合も、異動を希望する時と同じようにポジティブな理由を伝えることが基本です。「マンネリ化してしまったので、新しい領域にチャレンジしたい」など成長意欲をアピールするのもよいでしょう。 もし上司との関係がよければ、率直に「今の仕事が向いていないので担当を変えてもらえないか」と相談してみるのもおすすめです。 3.成果を出せる方法はないか? 「2.上司から評価されない、よく注意される」「3.自分ではがんばっているのに成果がでない」「4.仕事のミスが多い」という状況で、今の仕事が嫌いではないのならば、「成果を出せる方法はないか」「他にいいやり方がないか」に意識を向けてみてはいかがでしょうか。 成果を出している同僚に話を聞いてみたり、先輩や上司に相談したり、社外のセミナーや研修に参加してみたり、と今の仕事で成果をだすための方法がないか探してみましょう。 特におすすめなのは、信頼できる同僚や先輩、あるいは上司などに今の仕事のやり方、直面している課題などを率直に相談し、改善できる点はないか、どうしたらうまくいくか、アドバイスをもらうことです。 自分では「このやり方がベスト」と思って取り組んでいることでも、もっと効果的なやり方、もっと効率的なやり方があるのではないか?という目で業務を見直してみると、意外な発見や、意外な盲点があるかもしれません。 相談し、ちょっとしたノウハウや考え方を知ることで、成果を出せるようになり、仕事に対する思いが変わってくることもあるでしょう。 転職してやりたいことがあるのか? さて、仕事に「向いていない」と感じる原因のうち、「仕事を辞めずに改善できる余地はないか?」の対策では解決できないものが、「6.他にやりたいことがある」です。 また、「6.他にやりたいことがある」以外の原因であっても、仕事を辞めずに改善できる方法を探った結果、結局今の職場では難しそうだという結論に至ることもあるでしょう。 その場合は、最後の手段として次の2つの方法がおすすめです。 1.転職活動を始めてみる 他にやりたい仕事がある場合、もしくは今の職場ではどうも根本的に解決しそうにない場合は、今の仕事をつづけながら転職活動を始めてみましょう。 転職サイトに登録し、スカウトメールを受け取る設定にしておけば、今の自分のキャリアに対してどんな仕事の可能性があるのか、どんな会社が募集をしているのかがわかります。 また、さらに転職エージェントに登録すれば、転職前提でのより詳しい情報収集ができます。転職エージェントのキャリアコンサルタントは、転職サイトだけではわからない詳しい情報(社風や、仕事内容の実態など)も提供してくれるので、より踏み込んだ情報収集ができ、転職の具体的なイメージもできるでしょう。 ここで大切なのは、本当に転職をするかどうかではなく、「転職したら、『仕事に向いていない』は変えられるのか?」を考えることです。 たとえば、「1.仕事内容が面白くない」「6.他にやりたいことがある」というのは、仕事を変えれば解消できるかもしれませんが、 「2.上司から評価されない、よく注意される」「3.自分ではがんばっているのに成果がでない」「4.仕事のミスが多い」「5.職場の雰囲気に合わない」 という人間関係や自分の能力に起因する理由は、転職したからといって新たな職場で悩みが解消できるとは限らないからです。 また、「1.仕事内容が面白くない」という原因も、転職先の仕事内容をよく調べておかないと「聞いていたのと違った」「イメージしていたのと違った」ということになります。 いずれにしても、転職先で本当に今の課題は解決できるのか、今の課題を解決できる企業はあるのか、慎重に情報収集を行う必要があります。 「6.他にやりたいことがある」場合は、求人があるならば、ぜひ応募してチャレンジしてみましょう。「やりたいことがあるのに、それにチャレンジしなかった」という後悔はいつまでも残ってしまいます。 無理かもしれないと自分で思っていても、「難しい」と他人に言われても、叶えられるかもしれません。やってみなければわかりません。 そして希望が叶えば「やりたかったこと」に突き進むことができますし、もし叶わなかったとしても、その後には納得感が得られ、今の仕事に違う気持ちで向き合えるようになるでしょう。 2.キャリアコンサルタントに相談してみる ここまで「仕事に向いていない、辞めたい…」という気持ちを整理するためのポイントを紹介してきましたが、実際の気持ちというものはスッパリと整理できるようなものばかりではないでしょう。だからこそ、 「そもそもなんでこんなに向いていないと思ってしまうのか、よくわからない」「仕事を辞めずに改善できる余地があるのかどうか、わからない」「仕事を辞めずにどうやって改善したらいいのかわからない」「辞めたいけど、次に何がやりたいかというとよくわからない」「辞めたいけど、積極的に転職したいかというと、まだそうでもないので転職エージェントに行くのはためらってしまう」 ということもあるのではないでしょうか。 そんなときに、ぜひ活用していただきたいのが、プロのキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングサービスです。 このキャリアコンサルティングサービスでは転職を前提としていないからこそ、活用していただくことによって ・仕事に関する現在の状況を整理するサポート・現況への客観的なアドバイス・仕事を辞めたいのか、本当は辞めたくないのか、気持ちを整理するサポート・次のアクションに向けた課題整理のサポート などを得ることができます。 自分にあったキャリア、働き方を見つけるために、一人で考えているだけではどうしていいかわからなくなった時や、身近に相談できる方がいない時にはぜひ活用してみてください。 「仕事に向いていない、辞めたい…」という気持ちのまま毎日を過ごすのは、精神的にも大きなストレスになってしまいます。この状況から抜け出すために、ぜひできそうなことからアクションを起こしてみましょう。

2020/12/23
キャリアコンサルティングの利用法
キャリアを相談したい方へ!転職前提ではないサービスの活用例

キャリアを相談したい方へ!転職前提ではないサービスの活用例

自分のやりたいことは何なのか。自分の強みはどこにあるのか。今のままの仕事を続けてもいいのか。これからどうすればいいのか。 キャリアに対する考え方は、キャリアのステージやライフスタイル、そして環境の変化に合わせて変化します。それに合わせて、新たな悩みや壁に直面することもあるでしょう。 特に、コロナの影響が続く今は、自分のこれからのあり方について考えてしまう方も多いのではないでしょうか。 そんな時にぜひ活用していただきたいのが、キャリア・コンサルティング・ラボのオンライン面談サービスです。そこで今回は、利用者の方から相談の多いケースと、その状況に対しどのようなスタンスで対応させていただいているかをご紹介します。 ケース1.これからどうすればいいか?が漠然としている 今の会社や仕事に特に不満があるわけではないけれど、このままでいいのか漠然とした不安がある。 何がしたいのか、どうしたらいいのか、気にはなるけれども、今の自分の状況にどんな選択肢があるのかわからないし、何がしたいのかもよくわからない。 キャリアに対する思いは人それぞれです。思い描くキャリアを築いていきたい方もいれば、仕事は「昇進には興味なく、ストレスなく働いていければいい」と思う方もいます。 思い描くキャリアがあっても、思い通りにいかなくて「これからどうすればいいのかわからない」という状況に直面することもありますし、環境の変化や年齢を重ねるにつれて「このままでいいのか?でもこれからどうすればいいのか?」とふと考えてしまうことあるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、そのような状況に対し、キャリアコンサルタントが丁寧にヒアリングを行い、今の状況を整理。1人1人の状況に合わせて、具体的なポイントを確認しながら、何を考えていけばよいのかを明確にしていきます。 漠然とした思いに答えを見つけるのはお客様ご自身ですが、答えを見つけるまでの道のりを伴走し、サポートしていきます。 ケース2.今の仕事を辞めたいが、自分の経歴や強みに不安がある 「この仕事(会社)を辞めたい」という退職の意思だけははっきりしていても、いざ転職となると、「自分の経歴で何ができるのか?」「転職活動で何を強みとしてアピールすればよいのか?」という壁に直面して、なかなか行動に移せない。そんな方も多くいます。 「自分にとっては当たり前」と無意識で行っている行動こそが、実は素晴らしい強みということもあるので、自分の強みは自分自身ではなかなか気づきにくいものです。 また、自分自身のキャリアが、客観的にみてどうなのか、今までの経験を生かすとどのような選択肢が考えられるのかということも、一人で考えたり、ネットを検索していたりするだけでは答えが見つかりにくいものです。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、自分の強みを生かした選択肢を見つけたいお客様のキャリアを一緒に棚卸し、プロの視点から客観的に強みや今後の可能性をアドバイス。今後のキャリアプランの設計にお役立ていただけるような、情報提供を行います。 ケース3.転職するか、今の会社にいたほうがいいのかを悩んでいる 「転職すべきか、今の会社にいたほうがいいのか」様々な状況から、この二つの選択肢に思い悩むケースも実は多くあります。 この悩みは、身近な方にも相談しやすい内容なのですが、実は相談する相手によって、「本当に自分にとってベストな選択肢」ではない選択肢を勧められてしまう可能性も大きいテーマでもあります。 たとえば、人は本能的に変化を恐れる生き物ですから、身近な方は「変化を恐れる」という本能が働いて、今の会社にいることを勧めるかもしれません。あるいは、転職情報を収集しようと転職エージェントに相談すれば、「転職すること」をやんわりと勧められるでしょう。 しかし、中立的な立場のキャリア・コンサルティング・ラボならば、お客様の話をじっくりお伺いし、その選択に悩んでいる根本的な原因を見つけられるようナビゲート。 そして、選択を迷わせる根本的な原因を解消するには何がベストなのか、お客様ご自身が本当の気持ちに気づいて納得して決断できるよう、サポートしています。 このようなケースでは、ご利用いただいた後に「自分が何を大事にしたいのか、わかりました」と嬉しいご感想をいただくことも多くあります。 ケース4.今の会社を続けたいが、望まない辞令があった、または期待をかけられている また、社内のコミュニケーションや、上司との関係に悩みや課題があり、キャリア・コンサルティング・ラボをご利用いただく方もいらっしゃいます。 特によくあるのが、「仕事は好きだし、今の会社を続けたいが、会社から望まない辞令があった」「昇進したいわけじゃないのに、リーダーの役割を期待されて困っている」という内容です。 キャリアコンサルタントは、キャリアに関するコミュニケーションのプロでもありますので、このような仕事上のコミュニケーションに関するアドバイスも提供させていただいています。 社内の状況や、上司のタイプや日頃の関係性などを確認しながら、どのようなコミュニケーションをとっていけば、自分にとってベストな状況になるのかを伴走支援。このようなケースでは、リピートでご利用いただきながら、状況を改善していく方もいらっしゃいます。 いかがでしょうか。転職紹介を前提としないキャリアコンサルティングだからこそ、キャリアに関する様々な悩みや課題を相談できるのが、キャリア・コンサルティング・ラボの最大のメリットです。 キャリアについて、「誰に話していいかわからない」と思ったら、ぜひお気軽に私たちに相談してみませんか。

2020/11/27
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2017/05/30
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2019/09/26
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2015/12/23
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2015/08/26
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男性が育児と仕事を両立させるには?取るべき行動と成功のポイント

男性が育児と仕事を両立させるには?取るべき行動と成功のポイント

男性における家庭での役割はこの数年間で大きく変化し、今は男性にも「育児と仕事の両立」が求められています。 しかし「男性が育児に参加しやすい社会」の整備はまだ十分とはいえず、さまざまな悩みや葛藤を抱えているパパもいるのではないでしょうか。 本記事では、育児と仕事を両立させたい男性に向けて、取り組むべき行動や両立成功のポイントなどを解説します。 「育児と仕事をうまく両立できない」「子育てのために働き方を見直したい」と考えている男性は、ぜひ参考にしてみてください。   育児をしながら働く男性が増えている 共働きの家庭が増えたことで、今は女性だけでなく男性も育児をするのが一般的になりました。かつては「育児をしたくても仕事を休めない」「家事に協力したくても毎日残業がある」という男性も少なくありませんでしたが、今は「産後パパ育休」という休業制度もあります。 社会や企業の理解度は確実に高まっており、男性にとって育児と仕事を両立しやすい環境整備が進みつつあるのです。 「育休は女性のもの」という固定概念により、導入当初は取得する人が少なかった産後パパ育休も、取得率は年々上昇傾向にあります。厚生労働省が発表した「令和6年度雇用均等基本調査」の結果では、男性の育休取得率が過去最高の40.5%を記録しました。   しかし、まだまだハードルも… とはいえ、男性が育児と仕事を両立するのは、まだまだ簡単ではありません。 子育て期は多くの男性にとって社内で中堅的なポジションになり、重要な仕事を任される時期と重なっています。家事育児のために定時で退社したくても、仕事が山積みで帰れないというケースも珍しくないでしょう。 また、「帰って子どもの世話をしたい」と言っても、上司の価値観が古いと「奥さんがいるから大丈夫だろう」「稼いで帰るのが男の役目」などと返されて理解が得られないこともしばしば。 上司に従って残業すれば、今度は妻から「もっと育児に協力してほしい」と不満をぶつけられてしまい、仕事と育児の板挟みに悩む男性も多いです。   男性が育児と仕事を両立するべき理由 大変なことも多い男性の育児。しかし、大変さを乗り越えた先には、さまざまなメリットや良い効果が期待できます。 ここでは、男性が育児と仕事を両立するべき理由を解説しましょう。   良好な家族関係が作れる 男性も育児に参加することで、家族一緒の時間が増えます。十分なコミュニケーションにより、父子の絆の深化や夫婦関係の良好化につながり、円満な家庭が作れるでしょう。 また、出産直後の女性はホルモンバランスや環境の変化によって「産後うつ」を発症するリスクがあります。夫婦で助け合いながら育児をすれば妻の負担を軽減でき、産後うつの予防にもなるのです。 夫のサポートによって妻の復職を早められる場合もあり、家計にもプラスの効果をもたらす可能性があります。   仕事の効率がアップする 実際の育児では、大変なことも多いものの子どもの成長を間近で見守れる喜びも感じられます。 「一瞬一瞬を大切にしたい」という思いが強くなるため、これまで以上に時間を意識するようになり、業務効率が上がりやすいです。 そもそも、次から次へとやるべきことが発生する育児中は、仕事のとき以上にスケジュール管理能力が問われます。スムーズに家事育児をこなそうと試行錯誤する内に時間管理能力が養われ、そのスキルが仕事の生産性向上に役立つケースも多いです。   人生における視点が広がる 男性も育児をする時代になったとはいえ、まだまだ日本には「育児=女性のもの」というイメージがあるのも事実です。男性にとって子育て経験は、定着した古い固定概念を壊し、多様性を尊重する考え方を養うきっかけにもなるでしょう。 そして、このような育児によって得た視点は、一種の経験として人生を豊かにしてくれます。 育児を通して気配り力、判断力、忍耐力などのスキルが身につくので、家庭はもちろん職場やその他のコミュニティでも効果を発揮できるはずです。   育児と仕事を両立させる!男性ができる取り組み 育児と仕事の両立を目指しつつも、具体的に何をすればいいのかわからず行動に移せていないという男性も多いのではないでしょうか。 ここからは、育児と仕事を両立させたい男性ができる工夫や取り組みを解説します。   育休や支援制度を積極的に活用する 産後パパ育休だけでなく、近年は男性従業員も利用できる独自の育児支援制度を設ける企業もあります。また、お住まいの市区町村によっては、自治体独自の子育て支援制度がある場合も!たとえ夫婦で助け合っても、育児の負担やストレスを完全にゼロにするのは難しいので、このような制度は積極的に活用しましょう。 制度の利用者が増えて今以上に「男性も育児をするのが当たり前」の社会になれば、より育児と仕事を両立しやすくなる可能性もあります。   仕事量を減らす 今の職場に留まりつつ、働き方を見直して仕事量を減らすのも工夫の一つです。 仕事量を減らすと、プライベートの時間が増えて家事育児に参加しやすくなります。自分がやらなくてもいい仕事まで何かと引き受けがちな男性は、少し引き受ける頻度を減らしてみてもいいかもしれません。 また、どうしても今の仕事量を減らせそうにない場合は、業務の自動化や簡略化を検討するという方法もあります。一日は誰しもに等しく24時間しかないので、その中で自分や家庭にとって最適のワークライフバランスを見つけてください。   リモートワークやフレックスタイムに変更する リモートワークやフレックスタイム制で働ける会社に勤めているなら、これらの働き方に変更するのもおすすめです。 リモートワークができれば、自宅で子どもの世話をしながら働けます。通勤時間も削減できるので、その時間で家事をこなすことも可能となり、家庭内で果たせる役割も増えるでしょう。 また、フレックスタイム制で働けると自分で始業・終業時間を決められるので、子どもの保育園の送り迎えなども担当でき、妻の負担を大幅に軽減できるはずです。   必要に応じて転職を検討する 「今の会社では、育児と仕事を両立するのが難しい」と感じる場合は、転職するという選択肢もあります。たとえば以下のような特徴を持つ会社を選ぶと、男性でも無理なく育児と仕事を両立しやすいです。 柔軟な働き方ができる スケジュールや休みの調整がしやすい 独自の子育て支援制度がある 男性の育児に理解がある 残業や出張が少ない 全ての条件を満たす会社でないといけないわけではありません。自分の家庭内での役割を把握し、その役割を果たす上で重要な条件を洗い出してください。   夫婦で話し合い、役割分担を決める 「産後パパ育休を取得した」「育児を理由に定時で帰った」だけでは、育児しているとはいえません。夫が家にいても、子どもの世話や家事をしなければ結局妻の負担は軽減されないからです。 また、夫的には家事育児をしているつもりでも、それが妻のしてほしいことではない場合、夫婦関係がぎくしゃくするケースがあります。 そのため「家事育児にどのようなタスクがあり、誰がどのタスクを担当するか」を夫婦でよく話し合いましょう。夫婦間の役割分担が明確だと、自分が取るべき行動を把握しやすく仕事と両立するためのスケジュールも立てやすくなります。   仕事より家庭を優先する 仕事と育児を両立すると、必ずどこかで「仕事と育児、どちらを優先させるか」という選択を迫られます。優先順位は時々の状況によっても変わるものの、仕事と育児の両立を目指すなら基本的には「家庭」を優先させるスタンスでいたほうが良いでしょう。 従業員であるあなたの代わりは他にもいますが、夫やパパであるあなたの代わりはいません。つまり、あなたがいなくても恐らく会社組織は崩壊しない一方で、あなたがいないと家庭は崩壊する恐れがあるのです。 特に、「家事育児に協力する」としつつ仕事中心でいると家庭崩壊を招きやすいので、バランスを大切にしてください。   男性が育児と仕事を両立するためのポイント 育児と仕事を両立する男性が増えるにつれて、「育児疲れ」や「育児うつ」に陥る男性も増えつつあります。これらを予防しながら、育児と仕事をうまく両立するにはどうすればいいのか、ここでは5つのポイントを紹介しましょう。   妻からのアドバイスを素直に聞く 自分なりに家事育児をやっても、妻から「やり方が違う」と指摘されてしまうときがあります。そうすると、自分のやり方を否定されたように感じてムッとしたり、もう家事育児をしたくないと思ったりすることもあるでしょう。 しかし、ここで男性側までヘソを曲げてしまうと夫婦関係が悪化しやすいので、妻から家事育児についてアドバイスされた際はできるだけ素直に聞きましょう。 「もっとこうしたほうが良いのでは?」というアイデアがある場合も、一旦妻の話を聞いてから自分のアイデアを話したほうが通りやすくなります。   よその家庭との比較はしない 子どもを持つ男性の中には、「家事育児はほとんど妻に任せている」という人もいます。そのような人の話を聞くと、時には「負担が少なそうでいいな」と羨ましく思うかもしれません。 しかし、男性がどれくらい家事育児を負担するのかは各家庭によって異なります。 よその家庭の負担率を正解と位置付けて「自分の負担は重すぎる」と捉えると、家事育児をするのが苦痛になりやすいので注意しましょう。   男性の育児について自ら情報収集する 「男性の育児」は、ここ数十年で急速に浸透した価値観であるため、女性の育児に比べると情報量が少ないです。女性向け育児情報も参考になりますが、男性ならではの視点や価値観をもとにした育児情報を得るため、書籍やWebなどを活用して積極的に情報収集しましょう。 また、男性向けの育児情報は、厚生労働省が立ち上げた「イクメンプロジェクト」の公式サイトからも取得できます。   パパ友仲間を作る 働きながらの育児にはさまざまな障壁がありますが、その苦労や悩みを妻には話しにくい場合もあるでしょう。そのため、自分と似たような立場で奮闘する「パパ友」を作るのがおすすめです。パパ友がいれば同じ目線の悩みや愚痴を気兼ねなく共有でき、精神的な支えになります。 この他、子育て情報を交換できるので、男性の育児について情報収集する手間も省けるかもしれません。 パパ友を作るには、保育園の送り迎えで他の保護者にもしっかり挨拶する、地域のイベントに参加してみるなど、小さな一歩から始めてみてください。   自分だけのストレス解消方法を見つける 「日中は仕事をして、帰宅後は育児をする」という生活の中では、なかなか自分の時間を持てません。仕事や育児のストレスを発散させる場がなくなりやすいので、意識して自分だけのストレス解消方法を見つけておきましょう。 なお、自分のストレスだけでなく妻のストレスにも配慮するのが大切です。たとえば、休日の午前中はパパが子どもの世話をしてママは自由に過ごす、午後からはパパママのポジションをチェンジするなどすると、夫婦ともども自分の時間を確保できます。   育児と仕事を両立したい男性には、キャリアコンサルティングがおすすめ 今の自分のペースを一切変えずに、育児と仕事を両立させるのは困難です。変える対象となるのは主に「働き方」もしくは「ライフスタイル」なので、子育てを機に働き方を見直そうと考えている男性も多いでしょう。 「どんな働き方なら、無理なく子育てできるだろう」「育児しやすい仕事に転職するべきか…」 このような疑問・悩みを抱えているなら、ぜひ一度キャリアコンサルティングを受けてみてください。 キャリアコンサルティングでは、相談者の価値観を深掘りして、最適な働き方やキャリアの方向性を考えます。専門知識を持つプロに相談することで、新たな情報や視点が得られ、悩み解消を早められるはずです。   工夫次第で、男性も育児と仕事を両立できる! 「男性は仕事、女性は家庭」という価値観は古く、今は男性も育児をする時代です。 理解や環境整備が追いついていない面もあるものの、男性の育児は急速に広まっており、男性にとって子育てしやすい社会が実現しつつあります。 しかし、いくら環境が整っても男性自身が努力や工夫をしなければ、両立は不可能なので注意しましょう。育児と両立するために働き方や職場を変えるのも一つの手であり、その第一歩としてキャリアコンサルティングを受けてみるのもおすすめです。 育児と仕事の両立を目指して、できる工夫からぜひ実践してみてください!

2025/09/08
仕事と家庭との両立について
育児中、仕事を辞めたいときに考えること5選!辞める以外の方法も

育児中、仕事を辞めたいときに考えること5選!辞める以外の方法も

育児と仕事を両立していると、ふと「仕事を辞めたい」と考えることもあるでしょう。 しかし、育児中の退職にはメリットがある反面デメリットもあるので、よく検討しなくてはいけません。 本記事では、仕事を辞めたいときに考えるべきポイントや、辞める以外の方法などを解説します。仕事を辞める・辞めないに正解はないので、自分が納得できる結論を導き出してください! 育児中、仕事を辞めたいと思う瞬間とは? 育児をしながら働く人たちは、どんなときに仕事を辞めたいと思うのでしょうか?辞めたくなる場面を具体的に把握し、課題を見つけていきましょう。   スケジュール調整が難しいとき 育児をしながら働くには、綿密なスケジュール管理が欠かせません。しかし、スケジュールを調整してもなかなかその通りには進まないので、負担に感じやすいです。 たとえば、子どもの体調不良で保育園から呼び出されたり、インフルエンザ等が流行して学級閉鎖になったりすると、スケジュールは大きく崩れてしまいます。 子どもの事情によって仕事を休むたび、職場で気まずいと感じる人も多いでしょう。   仕事内容が制限されたとき 育児中は、働ける時間に限りがあります。基本的に残業や休日出勤、出張などはしづらいため、それらが伴うような業務は担えません。 自分のやりたい仕事が育児中の制限によってできない場合、悔しさやもどかしさを感じてモチベーションが下がりやすいです。 また、できる仕事が限られることで社内評価に影響が出る可能性もあり、子育てしながらキャリアアップする難しさに打ちのめされてしまう場合もあります。   仕事の負荷が重いとき 制限されても悩む一方で、これまでと変わらない仕事を課せられても悩みの種になりやすいです。 働ける時間に限りがある中で、子どもをもつ前と同じ業務量をこなさなくてはいけない場合、業務時間内に仕事が終わらない可能性があります。終わらなかった仕事は持ち帰るしかないケースも多く、子どもが寝た後や休日も仕事に追われてストレスになるでしょう。 就寝時間やプライベートの時間がどんどん削られるので疲れが取れにくく、「ゆっくり休みたい」という気持ちがいつしか「仕事を辞めたい」という考えに変わることもあります。   なかなか成果や評価が上がらないとき 大変な思いをしながら仕事をしても、思うような成果や評価を得られない場合もあります。 労働時間や仕事内容が限定される育児中は、仕事で成果を上げるハードルが高くなりやすいです。また、残業や出張などできない業務があると、どうしてもそれらが可能な他の社員より評価点数が低くなってしまい、昇進が遅れることもあります。 そして、成果や評価が上がらないと「何のために頑張っているのだろう」と働く意義も見失いがちに。働くモチベーションが下がるため、仕事を辞めたいと考えやすいです。   子どもとの時間が足りないと感じたとき 育児と仕事を両立させると、子どもの世話をするだけで精一杯になりやすく、向き合う時間を作るのにも一苦労です。そして、子どもと向き合う時間が不足していると感じると、「仕事を辞めて、もっと子どもとの時間を増やすべきでは」という考えがよぎりやすくなります。 家族のために働きたい、でも働くと家族と過ごす時間が減ってしまうというジレンマは、育児をしながら働くほぼ全ての人が一度は感じたことがあるでしょう。 「もっと子どもの話を聞いてあげたい」「近くでサポートしてあげたい」という思いはあっても、仕事をしていると育児だけに全力を注げず、もどかしい思いをしやすいです。   育児中、仕事を辞めるメリット 育児を理由に仕事を辞めると、以下のようなメリットが得られます。   家事育児に専念できる 仕事を辞めれば、今まで仕事に充てていた時間を丸ごと家事育児に使えます。学校や習い事の送迎をしたり、ゆっくり子どもと遊んだりと、これまで以上に子どもと向き合う時間が持てるでしょう。 「仕事と育児」という2本立てだったスケジュールから「育児」だけにフォーカスを当てたスケジュールになるので、予定を調整しやすいのもメリットです。 子どもの突発的な体調不良にもすぐ対応できる他、運動会や授業参観など学校行事にも参加しやすくなり、「親としてやってあげたいこと」に全力を出せます。   子どもの成長を近くで見守れる 仕事を辞めて育児に専念すれば、子どもと一緒に過ごす時間が増える分、小さな変化や成長も見逃しにくいです。小さな子どもの成長は早いので、その貴重な時間をたくさん共有できるのは大きなメリットといえます。 また、子どもの悩みや不安にもいち早く気付けるので、サポートしてあげられることも増えるでしょう。 幼稚園や小学校、中学受験などを行う場合でも、進学先の情報収集にとことん時間をかけられ、受験勉強に励む子どもの生活リズムに合わせて伴走できます。   気持ちにゆとりが生まれる 時間に余裕ができれば、育児だけでなく家事にも手が回りやすくなる他、自分の時間も持てます。ワーママあるあるの「したいことがたくさんあるのに時間がない」という状況から抜け出せるので、精神的なゆとりが生まれるでしょう。 子どもが「お手伝いしたい」と言ってくれても、忙しいとつい効率を考えて断りがちですが、時間に余裕があれば一緒にのんびり家事ができます。 また、仕事のことを気に掛ける必要がないので、業務のプレッシャーや人間関係の悩みなどから解放されるのも心の余裕につながるはずです。   育児中、仕事を辞めるデメリット 育児を理由に仕事を辞めることには、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットまで理解し、冷静な判断をするのが重要です。   世帯収入が減る 当然ですが、仕事を辞めれば収入は減ります。自由に使えるお金が減るため、生活レベルの調整や節約をする必要があるでしょう。 将来の貯蓄や教育費、老後資金などにも影響しやすく、夫婦でよく話し合わなくてはいけません。 また、自分が仕事を辞めれば、世帯収入源はパートナーに集中します。リスクを分散できないので、パートナーがケガや病気をしたり、収入が不安定になったりした際、家計に大きな影響が出やすいです。   社会とのつながりが減る 仕事を辞めると、どうしても社会との接点が減少します。世の中の話題や情報についていけず孤立感を感じたり、自分は社会から必要とされていないように感じて存在意義を見失ったりしやすいです。 また、仕事や社会の縛られたスケジュールから解放されることで、かえって暮らしのメリハリを失くしてしまうケースも。 仕事をしていれば毎日家族以外の誰かしらと会話しますが、仕事を辞めると人間関係も広がりにくいので、閉塞感を抱く人も少なくありません。   キャリアが途絶える 育児を理由に退職すれば、そこでキャリアは中断されます。子どもがある程度大きくなったら再就職をするという手もありますが、専業主婦が正社員として再就職するのは簡単ではありません。 育児と仕事を両立できる職場を考慮する必要がありますし、理想の職場を見つけてもブランクがあるとなかなか採用に至らないケースもあります。 今後もずっと専業主婦でいようと考えている人や、働くにしても雇用形態にこだわらないという人は問題ありませんが、理想のキャリアプランがある人は注意が必要です。   育児が大変でも、仕事を辞める前に考えるべきポイント 突発的に辞めたい気持ちが強くなっても、その勢いのまま辞めてしまうのはおすすめしません。後悔しないために、以下のポイントについてじっくり考えてみてください。   「退職」が本当に最善の解決策なのか 退職によって、今抱えている悩みや課題が本当に解決するのかをよく考えてみてください。たとえば「家事育児の負担が大きすぎる」のが原因で仕事を辞めたい場合、仕事を辞めても負担が大きいのは変わらないので、不満やストレスが解消されない可能性があります。 また、「会社の人間関係がつらい」「給料に不満がある」など会社に原因がある場合は、退職ではなく転職という道もあるでしょう。 家族で話し合ったり、働く環境を変えたりすることで現状の問題が解決するケースもあるので、悩みの原因を特定し最善の解決策を模索するのが大切です。   経済的な不安はないか 仕事を辞めて世帯収入が減っても、十分な生活が送れるかをシミュレーションしましょう。 固定費や食費など日々の生活費だけでなく、子どもを育てるのには教育費や医療費といったお金がかかります。また、老後費用や貯蓄など、ゆくゆく必要となるお金の準備も必要です。目の前の暮らしだけでなく、子どもが成長しても生活水準を調整しながら暮らせるかを計算してください。 この他、収入源をパートナーのみにするリスクについても考え、万が一夫が働けなくなったときのことも想定しておきましょう。   子どもの預け先をどうするのか 基本的に、保育園は保護者が就労や病気などの理由で保育できない場合のみ利用できます。つまり、親が仕事を辞めると、子どもは保育園の利用要件を満たせず退園になるのです。 子どもが満3歳の場合は幼稚園に転園させるのが一般的ですが、近隣の幼稚園や通わせたい幼稚園に空きがあるとは限りません。また、無事に転園先が見つかったとしても、慣れ親しんだ園や仲良くなったお友達・先生と離れる寂しさはあるでしょう。 退職を検討する際は、子どもの居場所についても考え、慎重に判断する必要があります。   再就職する予定はあるか 仕事を辞めた後の選択肢は「ずっと専業主婦でいる」「ゆくゆく再就職する」の主に2つです。今の内から今後の方向性を決めておき、再就職を希望する場合はリスクについても考えましょう。 「子どもが大きくなったら再就職したい」と考える人は多いですが、手がかからないほど子どもが成長する頃には、自分の年齢も上がっておりブランクも長くなっています。 キャリアや実績が重視されがちな正社員での再就職は難しくなりやすいので、「本当に辞めて後悔しないか」「辞めている期間中にできるリスク対策はないか」などを考えなくてはいけません。   辞めた後、毎日をどのように過ごすのか 仕事を辞めた直後は、「今までしたかったけどできなかったこと」ができて毎日充実感があるかもしれません。 しかし月日を重ねれば、いずれ「したかったこと」は尽きてしまいます。そうすると、急に毎日をどう過ごせばいいのかわからなくなって、不安定になったり孤立感を持ったりしやすいです。 今の内から、辞めた後の生活を具体的に想像し、社会とのつながりも作っておきましょう。   育児と仕事の両立に疲れたとき、辞める以外にできること 仕事を辞めたいと思っても、いきなり退職するのはNGです。辞める以外にできることもあるので、ぜひ実践してみてください。   今の会社で働き方を見直す 今の会社で働き方を変えられれば、キャリアに傷をつけずに、育児と仕事を両立できる可能性があります。時短勤務やリモートワーク、フレックスタイムといった働き方をすることで、今までより時間を自由に使え、仕事を辞めたいと思わなくなるかもしれません。 制度が導入されていない会社でも、相談してみると応じてもらえる場合があるので、自分の理想の働き方を明確にした上で会社に相談してみてください。   転職を検討する 今の職場にストレスを感じていたり、育児と両立しにくい職場だったりする場合は、思い切って転職するという方法もあります。一度辞めてから再就職するのは至難の業ですが、ブランクがない状態での転職であれば比較的ハードルも低いです。 子育てに理解のある企業や、時短正社員を積極的に募集している企業も増えつつあるので、まずは情報収集から始めましょう。   キャリアコンサルティングを受ける 相談者の価値観を尊重した上で、さまざまな選択肢を提案してもらえるので、仕事を辞めようか迷っているときにもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、自分に合った働き方や理想のキャリアを実現するために今やるべきことなどをアドバイスしてもらえます。相談者の価値観を尊重した上で、さまざまな選択肢を整理してもらえるので、仕事を辞めようか迷っているときにもおすすめです。 正しい知識と情報、そして豊かな経験を持つプロのキャリアコンサルタントに頼れば、自分一人では思いつかないような解決策が見つかる場合があります。   育児を理由に仕事を辞めたいなら、まずは自分と向き合おう 育児と仕事を両立するのは本当に大変で、時には疲れて「仕事を辞めたい」と考えたりもするでしょう。 育児のために仕事を辞めるのも、もちろん一つの手段です。しかし、自分に合う働き方を探ったり、時間を増やす工夫をしたりすることで、無理なく育児と家事を両立できる場合もあります。 思考を整理し自分の本音と向き合うのが、問題解決の第一歩です。本記事を参考にしながら自分の気持ちを理解し、より良い未来へと進んでください!

2025/08/28
仕事と家庭との両立について
育児と仕事の両立に解決策はある?取り入れたい考え方やポイント

育児と仕事の両立に解決策はある?取り入れたい考え方やポイント

育児と仕事の両立を目指す人はたくさんいますが、「スムーズに両立できている」という人はあまり多くありません。 どうすれば育児と仕事をうまく両立できるのか、悩んでいる人も多いでしょう。 本記事では、育児と仕事を両立させるための解決策や、取り入れたい考え方を解説します。両立させるのに役立つ制度やサービスも紹介するので、ぜひお役立てください。 育児と仕事の両立は簡単じゃない 共働きを選択する夫婦が増えた現代において、子どもを持つ人の多くが育児と仕事の両立に苦労しています。 「育児と仕事の両立が難しい」と感じる主な要因は、以下の通りです。 家事育児の負担が大きく、常に時間がない 家族からの協力が得られず、仕事とのバランスが取りづらい 職場の理解が少なく、子育てしにくい 育児と子育てを両立すると、やるべきタスクが膨大になり、どうしても時間が足りなくなります。体力的・心理的負担が大きく、疲労が蓄積しやすいです。 また、育児と仕事の両立は「どれだけ周囲のサポートを得られるか」で難易度が大きく変わります。ワンオペ育児になりがちな家庭や、子育てへの理解が乏しい職場だと、育児と仕事を両立するハードルはぐんと高くなるのです。   育児と仕事を両立するのに必要な考え方 育児と仕事を両立するのは簡単ではありませんが、絶対に両立できないものでもありません。ここでは、育児と仕事を両立するのに必要な考え方を紹介します。   完璧主義をやめる 「何でもきちんとしたい」「自分が納得できるまでやりたい」と思うことはとても素晴らしいことです。しかし、そのこだわりが強すぎてしまうとやるべきタスクがどんどん増え、自分で自分の負担を重くしてします。育児と仕事を両立するためには、こだわりや「こうでなければ」という完璧主義を手放し「ほどほど」を目指すのが重要です。 たとえば仕事では、120%の成果を求めるのではなく、自分に課せられた業務や役割を確実に全うすることを意識してみてください。家庭でも、全ての家事を手間暇かけて行おうとせず、時には工程を省略したり時短アイテムに頼ったりすると良いでしょう。 「ほどほどで良い」と考えると気持ちに余裕が生まれやすく、ストレスが低減します。   「手抜き」と思わず「効率化」と考える 完璧主義をやめようと思っても、真面目な人ほど何だかサボっているように感じられて罪悪感を抱く傾向にあります。 しかし、育児と仕事を両立するために労力を削減するのは「手抜き」ではなく「効率化」です。 いつもよりも楽できるようになったことに「手を抜いてしまった」と罪悪感を抱く必要はないので、時短テクニックやアイテムを積極的に活用しましょう。   パートナーの「察し」に期待しない 「育児と仕事を両立する大変さを理解してほしい」「もっと家事を手伝ってくれたらいいのに」など、パートナーに不満や要望を抱くこともあるかもしれません。 そんなときは、自分の状況や気持ちを正直にパートナーに打ち明け、話し合う場を設けましょう。 最もやってはいけないのは、何も説明せず相手に理解を求めることです。何も言わずに察してくれれば楽ですが、人は超能力者ではないため、夫婦といえども言葉で伝えなくてはわからないこともあります。 「わかって当たり前」「察してほしい」と思わず、夫婦のコミュニケーションを大切にしてください。   自分一人で抱え込まない 「育児と仕事の両立に関する問題は、全て自分一人で解決しなきゃ」という考えを持っているなら、その考えは今日から捨てましょう。 育児と仕事を両立させると、やるべきことが次から次に発生します。それらに一人で立ち向かえば疲弊するのは明白であり、悩みや問題を一人で抱えたり、自力で問題解決できない自分を責めたりする必要はありません。 今は、子育てに理解のある職場や、育児と仕事を両立する人のための制度・サービスも増えています。 必要に応じてこういったものの力を借り、問題や悩みを一人で抱えないようにしましょう。   子どもとの時間は「量より質」を意識 家事育児に専念しているママと比較すると、働きながら子育てするママはどうしても子どもと過ごす時間が短くなってしまいます。そのため、後者は「子育ての時間が不十分なのでは」と不安を感じやすいです。 しかし、子どもとの信頼関係を築くのに大切なのは「何時間過ごしたか」ではなく「どのように過ごしたか」。 何気ない移動時間でも子どもとの会話を楽しむ、1日30分は子どもと過ごす時間を確保するなど、子どもと向き合おうとする姿勢をしっかり見せることで密度の高いコミュニケーションが取れ、信頼関係を構築できるでしょう。   周囲と比較しない SNSや周囲の状況を見ると、他の人は理想的な環境で子育てやキャリア構築をしているように思えるかもしれません。 しかし、どんな人でも他人に見せるのは自分の一面に過ぎませんし、そもそも子育てやキャリアには正解がないので、周囲と自分を比較して一喜一憂しないようにしましょう。 SNSや周囲の人の意見はあくまで参考程度に捉え、自分の価値観を信じて行動するのが大切です。   育児と仕事を両立させるための解決策 ここではより具体的に、育児と仕事を両立させるための解決策を解説します。   夫婦でゴールを決める 育児と仕事を両立するために努力するのは、夫婦のどちらか一方ではなく両方でなくてはいけません。 そのためまずは夫婦で話し合う場を設け、「どのような形なら両立成功といえるか」という共通のゴールを設定しましょう。そこから「両立するためには、お互いどのような行動を取るべきか」を一緒に考えると、家事育児の役割分担もスムーズにいきやすいです。 ゴールを具体的に設定すると、お互いに取るべき行動が理解でき、協力体制も作りやすくなります。   家族内の役割分担は可視化させる 家事育児のためにやらなくてはいけないことは、お互いの仕事状況なども考慮した上でパートナーと分担しましょう。また、夫婦で決めた役割分担はリストアップして可視化させ、「誰がどんな動きをしているか」を明確にするのがおすすめです。 役割分担が不明確だと、どちらか一方にだけ負担が集中しやすいです。たとえ均等に役割分担できていたとしてもそれが見えないので、「自分のほうが家事育児の負担が大きいのでは」と感じてトラブルの原因になる場合もあります。   夫婦で働き方を見直す 働き方を見直すのも、育児と仕事を両立するのに有効な解決策です。たとえば、働き方の見直しにより時短勤務や在宅勤務などができるようになると、時間に余裕ができて家事育児の負担が減る可能性があります。 そしてこのとき重要なのが、パパ・ママ両方が働き方の見直しを検討することです。家庭の状況や業務の内容によっては、夫婦そろって働き方を変えたり、男性が働き方を変えたりしたほうがいいケースもあります。 「子育てのメインを担うのは女性」という古い価値観にとらわれず、夫婦で現実的な観点から理想の働き方を考えてください。   周囲の人や支援制度・サービスを頼る 家族のサポートや会社の子育て支援制度、地域の子育て支援サービスなどは積極的に活用しましょう。 自分一人ではこなせない量のタスクも、手伝ってくれる人がいれば乗り越えられます。「頼れる人がいる」と思えるだけでも気持ちが楽になり、そこから悩み解決につながるケースも多いです。 会社や自治体によって制度・サービスの内容は異なるので、まずは自分の近くにどのようなサポートがあるのかを調べてみてください。   時短テクで家事の労力を減らす 今は、ロボット掃除機やネットスーパーなど、家事を時短できるアイテム・サービスがたくさんあります。こういったものを上手に活用して、できるだけ家事の労力を減らすのも、育児と仕事を両立するための解決策です。 家事をする時間を短縮できれば、その分子どもと向き合う時間が作れますし、子育てしながら無理なく働ける可能性も高まります。   タスクにはまず優先順位をつける 24時間と決まっている1日の中で、できることは限られています。 何も考えず目の前のことに取り組むスタイルだと、やらないといけないことに手が回らなくなる可能性があるので、物事に優先順位をつけて行動するのを習慣にしてください。 今日中にやらなければならないタスクを洗い出し、優先順位をつけてから取り組んだほうが、効率的に家事をこなせます。スケジュール管理アプリやToDoリストアプリなどを使うと、優先順位をつけやすい他、やるべきタスクを忘れてしまう心配もないでしょう。   育児と仕事の両立に役立つ制度・サービス ここでは、育児と仕事の両立に役立つ制度・サービスを紹介します。制度やサービスを最大限に活用して、育児と仕事の両立を目指しましょう。   育児休業制度 育児休業制度は、原則1歳未満の子どもを養育するために休業できる制度です。 法律に基づいた制度であるため、会社側に休業の申し出を拒む権利はなく、条件を満たせばパートやアルバイトの人も取得できます。 また、育児をするのは女性だけではないとして、2022年10月からは「産後パパ育休」という男性の休業制度もスタートしました。産後パパ育休は義務ではありませんが、国は力を入れて推奨しており、男性も育休を取得しやすい社会が整いつつあります。   子の看護等休暇 「子の看護等休暇」(労働者1人につき5日※子が2人以上の場合にあって は10日)は、ケガや病気の子どもの看護をするときに取得できる休暇制度で、育児・介護休業法で認められた法的な休暇です。 子どもの看病で会社を休むと、会社の人に申し訳なさを感じたり、社内評価が下がることを不安視したりする人もいます。しかし、法的に休暇取得が認められていれば、看病のために休む際の心理的負担も軽減するでしょう。 休暇は時間単位でも取得できるので「保育園にいる体調不良の子どもを迎えに行きたい」といった場面でも取得可能です。   時短勤務・フレックスタイム 時短勤務制度は育児中の従業員が1日の労働時間を短縮できる制度、フレックスタイムは従業員が始業・終業時間を自由に決められる働き方です。 どちらの制度においても、時間固定のフルタイム勤務をするより柔軟な働き方ができるので、育児と仕事を両立しやすくなります。 ただし、フレックスタイムは会社が制度を廃止しない限りずっと利用できるのに対し、時短勤務は法律上「子どもが3歳の誕生日を迎える前日まで」と条件が決まっているので注意しましょう。   在宅勤務・テレワーク 在宅勤務・テレワークは、会社以外の場所で仕事をする働き方です。在宅勤務の場合、就労場所は自宅に限られますが、テレワークの場合はサテライトオフィスやコワーキングスペースなどでも働けます。 勤務場所にとらわれない働き方をすれば、通勤時間を削減でき、その分家事育児に時間を割けるでしょう。 自宅で子どもを見守りながら働くことも可能なので、子どもの体調不良といった突発的なトラブルにも対応しやすいです。   家事代行・ベビーシッターサービス 家事代行は掃除や洗濯、食事の用意などを依頼できるサービス、ベビーシッターは子どもの世話や送迎を依頼できるサービスです。 このようなサービスを活用すれば、家事の時短や子育て負担の軽減になり、育児と仕事を両立しやすくなるでしょう。また、地域の子育てサービスとして、一時預かりやファミリーサポート、訪問型支援などを提供しているところもあります。 地域の子育て支援センターでは、さまざまな情報を収集できるので、よければ足を運んでみてください。   難しい育児と仕事の両立、解決策が見つからないときは 育児と仕事の両立が難しいときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのも解決策になり得ます。 キャリアコンサルティングは、専門知識を持ったプロのコンサルタントと一緒に、今後のキャリアを考えられるサービスです。 ・現状で何が育児と仕事の両立の課題になっているのか、それは何故か・育児と仕事を両立させるためにはどんな選択肢があるのか・子育てしながら理想のキャリアを築くには、どのようなプロセスが必要か などを一緒に考えられるので、一人で悩むよりも早く問題を解決できるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボは、気軽に利用しやすいオンライン面談形式なので、育児と仕事を両立して忙しい人にもおすすめです。   自分なりの解決策を見つけて、育児と仕事を両立しよう 育児と仕事を両立するための解決策は、一つとは限りません。自らの意識改革をする、家庭内に協力体制を敷く、支援制度やサービスを活用するなど、いくつもの方法を組み合わせることで無理のない両立はより実現しやすくなります。 大切なのは「誰しもに当てはまる解決策」を求めるのではなく「自分なりの解決策」を探すことです。 状況に応じた解決策を取り入れながら、自分にとってちょうどいいバランスを模索し、育児と仕事の両立を目指してくださいね。

2025/08/12
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
子育て中の女性こそキャリアプランが必要!立て方やメリットを解説

子育て中の女性こそキャリアプランが必要!立て方やメリットを解説

「仕事と子育てをどう両立しよう」「子育てをしながら、どんなキャリアを歩むべきか」 このように悩んでいる子育て中の女性は多いのではないでしょうか。 女性のキャリアは、結婚・出産・育児といったライフステージの影響を受けやすいからこそ、しっかりプランを立てておくのが重要です。 本記事では、子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリットや、具体的な立て方を解説します。キャリアプランを思いつかない場面で参考にしてほしいヒントも紹介するので、最後までご覧ください。   子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリット 子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリットはいくつもあります。まずは、どのようなメリットがあるのかをチェックしておきましょう。   行動指針ができ周囲に流されず頑張れる キャリアプランを立てると「今やるべきこと」がわかり、主体的に動き出せます。将来どうなりたいのかが明確なので軸となる行動指針ができ、周囲の意見にも流されにくくなるでしょう。 子育てとキャリアの両立は簡単ではなく、悩みや迷いが生まれやすいからこそ、軸がないと周りの意見に流されてしまうことも少なくありません。しかし、自分の中に明確な価値観や理想像があれば「自分は今これをやるべき」と確信を持てるので、少ししんどいことがあってもブレずに頑張れるはずです。 また、仕事は人生において大きな割合を占めているので、キャリアプランを立てることで人生そのもののビジョンが見えるケースもあります。   行き詰まり感を感じにくくなる 子育ては予想外の出来事がよく起きるため、「子育てに時間がかかって思うようにキャリアを築けない」と感じることもしばしば。 子育てとキャリアを両立させる女性は、スムーズにキャリアを築けず「自分のキャリアに停滞感を感じる」と悩んだり行き詰まり感を感じたりしやすいです。 しかし、キャリアプランを作ると具体的な行動計画があるので停滞感を感じにくくなります。子育ての難しさも加味した、無理のないキャリアプランなら、なかなかキャリアが進まなくても焦らずに済むので、進むべき方向性を見失わないでしょう。   モチベーションを維持できる 漠然と「子育てとキャリアをうまく両立したい」と思っているだけでは、目標が曖昧で次第にモチベーションが下がってしまう可能性があります。また、モチベーションが低いまま無理に進み続ければ、ある日急に「燃え尽き症候群」のような状態に陥ってしまうケースも! ですが、きちんとキャリアプランに沿ってコツコツ中間目標をクリアすれば、それが小さな達成感となってモチベーションが続きやすくなります。キャリアプランが明確で行動目的が定まっている分、今携わっている業務や子育て中の苦労にも意義を見出せるでしょう。 結果、仕事も子育てもモチベーションを絶やさずにいられるので、両立に成功しやすいです。   チャンスを逃しにくくなる チャンスは、何の前触れもなくある日急に訪れることも珍しくありませんが、自分の中に明確な指針がないとチャンスを逃しやすくなります。軸が定まっていない状態だと「これは本当に自分にとってチャンスなのか」「突発的に行動して後悔しないか」などの迷いが生じやすく、決断に時間を要するためです。 一方、キャリアプランが明確であれば、自分のプランと照らし合わせてチャンスに乗るべきか見送るべきかを比較的早く判断できます。 普段からさまざまな未来を想定して「こんな場面ではこう動く」とシミュレーションできるので、急なチャンスにも動じず対応できるでしょう。   転職時にも使える 「子育てとキャリアを両立したい」「子育てが落ち着いたからキャリアアップしたい」などの理由で転職をする際にも、キャリアプランは役立ちます。キャリアプランが明確だと、自分のプランにマッチしないキャリアパスを掲げる企業を避けられるので、必然的に自分に合う企業が見つかりやすくなるのです。 また、キャリアプランは面接でよく聞かれる質問の一つでもあるので、あらかじめ定まっていると的確に受け答えでき、面接を有利に進められる可能性が高まります。 自分のプランとマッチする企業に転職できれば、入社してから「こんなはずじゃなかった」というギャップも感じにくく、無理なく子育てとキャリアを両立できるでしょう。   子育て中の女性のキャリアプラン、立て方は? 「キャリアプランを立てたいけど、どう立てればいいの?」と悩んでいる女性もいるでしょう。ここでは、キャリアプランの立て方を解説します。   現状を把握する 子育て中の女性のキャリアプランは、キャリアと子育ての両面から考えるのが基本です。 まずキャリア面では、これまでの仕事経験を振り返り「自分のスキル」「これまでの経験」「強みや弱み」を整理しましょう。次に子育て面では「時間の制約について」「周囲に頼れる人がいるか」「どのようなサポートが必要か」などを洗い出します。 自己理解や状況理解を深めることで、自分が置かれている状況を客観的に把握でき、現実的なキャリアプランを立てる材料になるはずです。   理想の将来を考える 現状を把握できたら、自分の理想を明確にしましょう。理想が明確になれば、そこをゴールとしてプランが立てられます。 このとき、実現可能かを深く考える必要はありません。実現できるか否かまで考えると「実現させるのは大変そうだからやめておこう」と本当の理想をスルーしてしまう可能性があります。 まずは、仕事・プライベート問わず、さまざまな方面から実現したい将来像を描いてみてください。 「仕事への取り組み方」「高めたいスキル」「希望の年収」といったキャリア面はもちろん、「理想の子育て環境」「子育てとキャリアを両立する最適なバランス」「マイホーム購入や2人目・3人目の子どもの予定はあるか」など子育てやプライベートについても考え、書き出していきます。  現状を理想像に近づけるためのプランを作成する 理想と現実が明らかになると、その間に生じているギャップが見えてきます。そのギャップを埋めるために今やるべきことは何なのか?を考え、具体的に計画を立てていきましょう。 なお、このときに実現可能かの取捨選択も行います。理想像をもとにやるべきことを考えた際、具体的な取り組みが思いつかなかったり、ゴールから逆算して考えると実現不可能だと感じたりする場合は、現実からかけ離れすぎている可能性が高いです。 また、理想実現には時間がかかる場合も多いことを理解しておきましょう。最終ゴールまでの道のりが長すぎる場合は「1年後はこうなっておく」「2年後にはこれができている」というように、中間目標を設定するのがおすすめです。   キャリアプランはその後定期的に見直す 一度決めたことを貫き通すのも大切ですが、キャリアプランは変化に合わせてその都度見直すのが大切です。 キャリアプランを立てていても、状況が変わってプラン通りにいかないケースは少なくありません。少なくとも半年から一年に一回程度は進捗状況を確認し、プランは順調か、修正を加えたほうが良い点はないかなどを考えましょう。 特に子育て中の女性は、自分の意思だけでなく子どもの個性や状況にも考慮してキャリアを進める必要があるため、キャリアプランに柔軟性を持たせてください。   キャリアプランが思いつかない子育て女性へのヒント キャリアプランの立て方はわかっても、具体的なプランを思いつかない場合もあります。ここからは、キャリアプランが思いつかないときに実践してみてほしい行動を解説します。   自己分析をする 自己分析が不十分だと、自分のスキルや現状をうまく把握できず、キャリアプランが思いつきにくくなります。 子育てとキャリアを両立する上で大切にしていることを書き出したり、自分史を作成したりすると、価値観や行動パターンを理解できその先の行動目標が立てやすくなるでしょう。 また、今は転職支援サイトやキャリアセンターなどで、ツールを使って自己分析できる場合もあります。他己分析も自己理解を深めることにつながるので、パートナーや友人、親などに自分の印象や強み、弱みを聞いてみるのも一つの方法です。   ロールモデルを設定する 将来どうなりたいかが不明確なら、ロールモデルを設定してみるのもおすすめです。 ロールモデルとは、自身にとって行動や考え方の模範となる人物のこと。実在するかしないかは問題ではないので、職場の先輩や家族、物語の登場人物などから「憧れる人」を探してみてください。ただし、あまりに自分とかけ離れすぎている人をロールモデルにすると参考にしづらいので、同じように子育てとキャリアを両立している人のほうが良いでしょう。 ロールモデルを設定したら、その人の特徴を分析し、良いと思ったところや参考にしたいところを洗い出します。それらをもとに「どのような経験・スキルを得れば、ロールモデルのようなキャリアを歩めるのか」を考えると、キャリアプランを立てる際のヒントが得られるはずです。   選択肢を絞って考えてみる キャリアプランをゼロから考えるのが難しいなら、キャリアアップや働き方の例から自分に合いそうなものをイメージしてみるのも一つの手です。 キャリアアップや働き方の例を挙げることで、ゼロから考えるのではなくいくつか選択肢が提示されるので、自分の理想を見つけて道筋を立てやすくなります。 キャリアアップや働き方の一例を紹介しましょう。 大手企業に転職し、ワークライフバランスの取れた働き方をする 女性管理職やマネジメントなどのポジションに就く 専門性を磨いて特定分野のスペシャリストを目指す リモートワーク・短時間勤務ができる仕事をする 子育て支援制度が整った会社で働くなど   パートナーに相談する 身近な存在であるパートナーに相談してみるのも、キャリアプラン作成に有効な手段です。パートナーと話す中で、自分一人では気づけなかった強みに気づけたり、質問に答えようと考えることで理想像が明確になったりすることがあります。 また「子育てと両立してこれまで通り働きたいけど、実現は難しいかも」のように悩みや本音を話せば、パートナーの協力を得られるかもしれません。 パートナーと一緒にキャリアプランを立てると、新たな視点が得られるだけでなく、パートナーとの認識のすり合わせも同時に行えます。キャリアプランを共有することで、子育てと仕事の両立をサポートしてもらえる可能性も高まり、理想像を実現させやすくなるはずです。   キャリアコンサルティングを受ける キャリアプランが思いつかないときは、キャリアのプロに相談してみるのもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは「これからどうなりたいのか」を徹底的に深掘りし、理想を実現するためのプランをプロと一緒に作成できます。子育てとキャリアを両立する際に生じる悩みにもアドバイスをもらえるので、自分の方向性が定まりやすいです。 あなたの理想や希望を聞いた上で、正しい知識・情報をもとにサポートしてくれるキャリアコンサルティングを活用すれば、一人で考えるよりも迅速かつ具体的にキャリアプランが立てられるでしょう。   子育て女性がキャリアプランを考えるときのポイント 子育て中の女性がキャリアプランを考える際は、以下のポイントに注意してください。 プランに一貫性を持たせる 完璧なプランを立てようとしない タイトな計画は避けるべき プランに一貫性がないと、一つの目標をクリアした後に大幅な方向転換が求められ、結果的にスキルが身につかなかったりタイムロスが生じたりします。 また、キャリアプランは定期的に見直しながら進めていくものなので、一度で完璧なプランを立てようとする必要はありません。 この他、子育て中は仕事と家庭の両立に時間がかかることもあるため、ある程度計画にゆとりを持たせるのも大切です。   子育て中の女性こそキャリアプランを立てるのが大切 子育てとキャリアを両立させると、やるべきタスクが多すぎて混乱したり「本当にこれでいいのだろうか」とふとした瞬間に疑問を持ったりしやすいです。 だからこそ、将来を見据えたキャリアプランを立て、今やるべきことを整理するのが大切。子育てとキャリアを両立する中で一見乗り越えるのが難しそうな課題も、きちんと道筋を立てて行動すれば解決できる場合があります。 自分の軸を確立するためにもキャリアプランを作成し、自分らしいキャリア、そして充実した人生へとつなげていってください。

2025/08/04
仕事と家庭との両立について
子育てとキャリアの両立は無理!?悩む理由と乗り越えるためのアイデア

子育てとキャリアの両立は無理!?悩む理由と乗り越えるためのアイデア

共働きの女性は増加傾向にありますが、それに伴い子育てとキャリアの両立に悩む女性も増えています。子育てとキャリアの両立は、精神的にも体力的にもつらさを感じやすく「やっぱり両立は無理かも…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 本記事では、子育てとキャリアの両立を無理だと感じる理由や乗り越え方、無理だと感じにくくするためのアイデアなどを解説します。 両立に限界を感じたときの対処法もお伝えするので、悩みを抱えるワーママはぜひ最後までご覧ください。   子育てとキャリアの両立は無理なのか 子育てとキャリアを両立させると、以下のようなシーンで「もう無理」だと感じやすいです。 心身に余裕がなく、子どもにきつく怒ってしまったとき 出産前より仕事のパフォーマンスが下がったと感じたとき 仕事と育児に追われすぎて疲れを自覚したとき しかし、子育てとキャリアの両立を「絶対に無理」と決めつけてしまうのは早計です。 現状では「無理」だと感じても、働き方や家事育児の方法を変えることで「無理じゃない」と思える場合があります。もちろん、本当に無理だと感じて心身ともに限界なら、どちらかに専念するという選択肢も間違いではありません。 ですが、工夫次第で現状のつらさを乗り切れる可能性もあるため、まずは「どうすれば無理なく両立させられるか」を考えて行動してみましょう。   子育てとキャリアの両立は無理、と感じる理由は? なぜ、子育てとキャリアの両立を無理だと感じてしまうのか、まずは原因を把握しましょう。根本原因を特定することで、場当たり的な対処ではなく、効果的な対策を講じられるはずです。   育児は予測不能な出来事がよく起きる 急に機嫌が変化する、前触れなく体調が悪くなるなど、小さな子どもは予測不能な行動の連続です。 そのため、食事や入浴といった日常の世話に思いのほか時間がかかったり、出社した直後に子どもの体調不良で呼び戻されてしまったりと、なかなかスケジュール通りに物事が進みません。 子育てとキャリアを両立させようと自分なりに一日の予定を組んでも、思うようにいかない日が多く、度重なると心が折れて「両立は無理かも」と考えやすいです。   働き方に制約ができて働きにくい 子どもがいなければ多少ハードな働き方も可能ですが、子どもがいると仕事が終わってからも家事育児をこなす必要があり、仕事だけに全力を注げません。 「仕事が繁忙期でも残業ができない」「子どもが病気になると出社できない」など、出産前と比べると働き方に制約ができてしまうため、働きにくさを感じる場合があります。 特に、子育てへの理解が低い会社で働いている場合は肩身の狭い思いをしやすく、両立する難しさをより強く感じる傾向です。   頼れる人が身近にいない 気軽に頼れる人が身近にいないと、ワンオペ育児をするしかなく、体力的・精神的に追い詰められやすいです。 家事育児を一人でこなせば、睡眠時間や休息時間が満足に取れず、疲労が蓄積します。そこにキャリアも両立させるとなると、やるべきことはさらに増え、常に手一杯の状態になってしまうでしょう。 また「一人で頑張らないと」と思い詰めすぎることで精神的にも消耗し、孤立感やストレスが増大します。 心に余裕がないためさまざまな面に悪影響が出やすく、子育てとキャリアを両立するのは無理だと感じてしまうかもしれません。   自分だけが両立できていないように感じる 現代において「働きながら子育てする女性」は珍しい存在ではなく、職場や保育園などいろんな場所で子育てとキャリアを両立している女性に出会うでしょう。 しかし、自分と同じようなワーママは「共感し合える相手」になり得る一方で、「比較対象」として見てしまい落ち込む原因になる場合もあります。 「他のワーママは子育てとキャリアをうまく両立できているのに、私はダメだ」のように他人と比べて自信を失くし、それがきっかけで「自分には両立は無理」だと考えてしまう人も多いです。   パートナーと話し合えていない 子育てとキャリアを両立させる日常は、とにかく多忙です。そのため、忙しすぎてパートナーと話す回数が減った、という人も多いのではないでしょうか。 ですが、パートナーとのコミュニケーションが減ると、育児に対する価値観や仕事をしながら子育てをする上で大変に感じることなどを共有できず、相手の協力も得にくくなります。そうすれば、気持ちのすれ違いにより家事育児の負担はさらに膨らんでしまうでしょう。 また、夫婦仲が悪くなる可能性もあり、新たな悩みが生まれる懸念もあります。   難しい「子育てとキャリアの両立」を乗り越える方法 子育てとキャリアを両立するのは簡単ではありませんが、不可能と決まっているわけでもありません。ここでは、子育てとキャリアの両立をうまく乗り越える方法を解説します。   自分に合った「両立のバランス」を考える 自分の中に明確な指標がないと、あれもこれもと頑張りすぎて両立は無理だと感じやすいです。限られた時間の中で子育てとキャリアを両立させるには、あらかじめ優先順位をつけ「何にどれくらい時間や労力を割くか」というバランスを決めておくといいでしょう。 優先順位が明確だと、子育てとキャリアのバランスが取りやすい上、何でも順序立てて考える思考法が身につくので隙間時間も生まれやすくなります。 そうすれば、余裕がない現状から脱却でき、しんどさやストレスも軽減するはずです。   子育てと両立しやすい働き方を選ぶのも選択肢 職種や会社によっては、どうしても子育てとキャリアを両立しにくいケースもあるのが現実です。 そのような場合には、転職や働き方の変更を検討してみるのも、一つの選択肢といえます。今の会社や働き方では子育てとの両立が難しくても、自分に合った会社や働き方を見つければ無理なく両立できる可能性もゼロではありません。 特に近年は、デジタル化が進んだ影響によりリモートでできる仕事もありますし、多様な働き方への理解が進みフレックスタイム制や時短勤務を導入する企業も増えています。   制度や支援サービスを活用する 企業には原則「両立支援制度」を整備することが義務付けられています。両立支援制度とはその名の通り、従業員が仕事と家庭を両立できるよう、企業が支援する取り組みのことです。 育児に関する両立支援制度には、育児休業や短時間勤務などの制度があり、子育てとキャリアを両立させたいなら活用しない手はありません。また、近年はファミリーサポートセンターやベビーシッターなど、子育てを支援してくれるサービスも増えつつあります。 このような制度や外部サービスの知識を増やし、必要に応じて適切に利用することで、両立成功へとつながるでしょう。   積極的に周囲を頼る 子育てとキャリアの両立に難しさを感じたら、より感情が悪化して無理だと思ってしまう前に、周囲の人を頼るのが大切です。 子育てとキャリアに関する問題を、自分一人で解決しようとしてはいけません。悩みを一人で抱えると「誰にも頼れない」「全部自分でやらなきゃ」という重圧感が生じて孤独感を強め、心身ともに追い詰められやすくなります。また、余裕がなくなって判断力が鈍るため、将来的に後悔するような極端な結論を出しがちです。 パートナー・家族・上司・友人などに悩みや困り事を相談し、まずは現状を理解してもらいましょう。   キャリアコンサルティングを受けてみる 親である以上、子どもを育てる義務があるため「子育てとキャリアの両立は無理」だと思ったとき、諦める対象となりやすいのはキャリアです。 しかし、子育てに専念するという選択肢は、心から「そうしたい」と思う人が選ぶべきもので、キャリアと天秤にかけて泣く泣く選ぶものではありません。 「子育てとキャリアを両立するのは難しい、でもできればうまく両立したい」 少しでもこのように思うなら、ぜひキャリアコンサルティングを受けてみてください。キャリアコンサルティングでは、相談者の理想のワークライフバランスを大切にしながら、最適なプランを考えるサポートをしています。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、オンライン形式で相談できるので、多忙なワーママも利用しやすいです。   無理なく子育てとキャリアを両立するためのアイデア ほんの少し考え方や行動を変えるだけで、子育てとキャリアの両立がしやすくなる場合もあります。ここでは、無理なく子育てとキャリアを両立するために意識したいアイデアを紹介しましょう。   効率だけを重視しない 大量のタスクをこなさないといけない中で、効率を考えるのは非常に大切です。しかし、効率だけを重視すると「誰かに頼るより自分でやったほうが早い」という思考になり、他者のサポートを受け入れられなくなってしまいます。 一つのタスクあたりの効率は良くても、負担が自分だけに集中すれば、子育てとキャリアを両立させる難易度は下がりません。 家事や育児は、慣れている自分がやったほうが効率が良いと感じることもあるかもしれませんが、負担を分散させるためにも、サポートしてもらえる場面では効率を重視しすぎないようにしましょう。   あえて「やらないこと」を見つける 過剰な完璧主義は自分を苦しめ、子育てとキャリアの両立は無理という結論に至りやすくなります。両立を目指すのであれば、全てを完璧にするのは無理というのを前提にして「やらなくてもいいこと」を探してみてください。 たとえば「食事は毎食手作りでなくても良い」と思えれば、お惣菜や宅配サービスなどを活用して料理する時間を短縮できます。この他、最新の家電や家事代行サービスなどの力を借りるという手もあるでしょう。 よその家庭でやっていることが、自分の家庭でも必要とは限りません。上手な手抜きはズルではないので、手放せる習慣や簡略化できるタスクはないか探してみてください。   子どもと向き合う時間を作る 子育てとキャリアを両立させて多忙だと、子どもの話をゆっくり聞く機会も減りやすいので、意識的にコミュニケーションを深める時間を作りましょう。子どもと向き合う時間を作ると、子どもの成長やストレスなどに気づける他、「仕事が忙しくて育児時間が不十分なのでは」という不安も払しょくできます。 また、会話を充実させて日々の出来事や楽しかったことなどを共有し合えば、子どもは「ママも仕事をして大変なんだな」と理解し、応援してもらえる可能性も! 子育てとキャリアを両立させつつ、良好な親子関係を維持するため、子どもとの時間は大切にしてください。   もう無理!子育てとキャリアの両立に限界を感じたときの対処法 子育てとキャリアの両立に限界を感じたときは、早急な対処が必要です。以下のような方法で、つらい気持ちからの脱却を図りましょう。 相談窓口を利用する 誰かに話を聞いてもらう 自分の時間を作る キャリアコンサルティング以外にも、地域の子育て支援センターやこども家庭センターなどでは子育て全般に関する相談が、都道府県労働局雇用環境・均等部では両立支援制度に関する相談ができます。 誰かに話を聞いてもらうだけでも、しんどい気持ちが和らぎやすいので、まずは悩みを他者に打ち明けるのが大切です。 また、自分だけの時間を作って思いきりリフレッシュするのも対処法の一つ。欲しかったものを買う、おいしいものを食べるなど、自分にご褒美を与えて日々の頑張りを労うのも、良い気分転換になるでしょう。   無理かも…と感じたら、子育てとキャリアの両立方法を見直そう 今の両立方法が自分に合っていないのが原因で、子育てとキャリアの両立がうまくいっていない可能性もあります。 「子育てとキャリアを両立するのは無理かも」と感じたときこそ、今までのやり方を見直すタイミングです。 すぐに「無理だ」と決めつけるのではなく「どうすれば無理なく両立できるか」を考えると、これまでより少ない負担で両立できるようになるかもしれません。また、子育てとキャリアを両立する負担は非常に大きく、一人では到底抱えきれないため、誰かに相談したり協力を仰いだりするのも忘れないでください。 「パートナーには相談しづらい」「身近に相談できる人がいない」という場合でも、キャリアコンサルティングやこども家庭センターなど、相談できる場所はあります。これまでの両立方法や考え方を見直して、子育ても仕事も楽しめる環境を探していきましょう。

2025/07/25
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