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キャリアや働き方に関する様々な悩みや、解決方法をご紹介。

人間関係・仕事に対する不安
新卒で仕事を辞めたい…退職理由や辞めるメリット・デメリットについて解説

新卒で仕事を辞めたい…退職理由や辞めるメリット・デメリットについて解説

新卒で働き始めたものの、すぐに仕事を辞めたいと感じることはがあります。実際に、入社1年未満で退職する社会人もゼロではありません。しかし早いうちに会社を辞めてしまうことに、不安や抵抗がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、新卒で仕事を辞める理由や、メリット・デメリットについて解説します。 新卒で仕事を辞めたいと思う理由 新卒で入った会社を「辞めたい」と思うのには、どんな理由があるのでしょうか。 人によって悩みの原因は様々ですが、分類化すると大きく「人間関係」「待遇」「将来性」の3つに分かれます。 人間関係についての悩み 退職理由として最もよくある理由は、「人間関係が上手くいかなかった」というものです。 自営業やフリーランスではなく会社員として働く以上、一緒に働く相手を選ぶことができません。どんなに「気が合わない」「話していると疲れる」と感じる相手でも、ほぼ毎日顔を合わせることになります。 そんなことは当たり前だと分かりつつ、日々一緒に仕事をしなければならないので少しずつストレスが溜まり、辞めたいと思うようになる人は珍しくありません。 また人間関係については、特定の人物に対してネガティブな感情を持つパターンと、全体的な雰囲気、社風が合わないと感じるパターンがあります。 前者の場合は対処がしやすく、例えば「今やっているプロジェクトが終わったら異動願いを出そう」「会社の制度を使って別のオフィスに移ろう」といった、「特定の人物から物理的に離れる」という対応ができるかもしれません。 パワハラやセクハラといったハラスメントを受けている場合は、すぐに人事課や対応する部署・委員会に通報しましょう。 「上司の方が長く会社にいるから、自分が訴えても無駄」と思うかもしれませんが、録音やメールなどの証拠を確保すれば、会社として動かざるを得なくなります。 黙殺されそうになったら、労働基準監督署に相談するという手もあります。いずれにせよ理不尽な悪意には耐える必要がないため、迅速に行動しましょう。 一方で会社の雰囲気や社風が合わない場合、異動などしても改善はあまり見込めません。 入社したばかりでまだ慣れていないだけの可能性もありますが、もし「この雰囲気にはなじめそうにない」と思うのであれば、転職を考えてもよいでしょう。 待遇についての悩み dodaの「平均年収ランキング」によると、2021年における20代の平均年収は341万円でした。この平均より下回っていると、「転職した方がもっと給料がもらえるのではないか」と思って、会社を辞めたくなる一因になります。 平均を上回っていたとしても、「残業代がもらえていない」「成果に対して対価が見合っていない」と感じれば、前向きに仕事に取り組むことは難しいでしょう。 年収が理由であるとするならば、まずはどうすればアップするのか、会社の規定を確認しましょう。年功序列で年次が進めば上がるのか、結果を出せばインセンティブがもらえるのかなど把握することがスタート地点です。 そのうえで、目標に向かって頑張れるのか、他の会社で働く方がベターかを判断します。 また、休日が少なくて会社を辞めたいと思う方もいるでしょう。多くの会社では年間休日は120日前後で、これより少ないと「仕事ばかりで疲れる」と感じるかもしれません。 体調や心の健康を損ねるようであれば一刻も早い対策が必要ですので、何かおかしいと思う点があるのであれば、医療機関で診察してもらいましょう。 医療機関に行くほどでもない場合、休みを取ってリフレッシュ期間を設けることがおすすめです。休みの間は仕事のことや将来のことを考えず、頭と体を休めることに注力してください。 目の前の仕事しか見えていないとネガティブな方向にばかり考えてしまいますが、休みを作ってすっきりした状態で考えれば、冷静に今後の計画を立てられます。 将来性についての悩み 新卒として働いていると、「この会社にいて、自分のキャリアはどうなるのか」「このままここにいて成長できるのか」など、将来について悩む瞬間は誰しもあります。考えれば考えるほど不安と焦燥感に駆られ、仕事を辞めたいと思い詰めてしまうものです。 こうした状況に陥ったら、まずは身近な先輩や上司を観察してみましょう。 仕事内容やキャリアステップ、給料などの待遇を見て、自分がなりたい姿かどうか考えてみてください。もしロールモデルになるような人がいないのであれば、あなたは今の会社と合っていないのかもしれません。 また、会社そのものの将来性に不安がある場合もあります。 これから伸びる業界もあれば長年右肩下がり状態の業界もあり、「自分はここで40年も働けるだろうか」と自信がなくなることもあるでしょう。もし別の業界・企業に転職した方が将来性があると感じるのであれば、無理に今の会社にいる必要はありません。 新卒で仕事を辞めるメリット・デメリット 新卒で仕事を辞めることに関してネガティブな考えを持っている方が多いですが、実際にはメリットとデメリットの両面があります。 具体的にどんなことがあるか、解説します。 メリット① 第二新卒として可能性を広げられる まだ年次が浅いうちに転職する人材を、新卒採用と同様に考えて採用に積極的な企業もあります。そのターゲットとなる「第二新卒」として転職するには一般的に、新卒3年以内、もしくは25歳以下である必要があります。 この場合、新卒採用に近く、意欲やポテンシャルを重視され、特定のスキルや経験が問われることが少ない点も魅力です。中途採用ではこれまでどんな仕事をしてきたかや、どのような役職に就いているか、どんなスキルや資格を持っているかなどが重視されますが、第二新卒であればそういったことは不問なことが多いです。 第二新卒を歓迎するコメントが記載されている求人を、チェックしてみましょう。 ただし、専門性は不要ですが、社会人としての一般的な常識やマナーは求められます。採用する企業からすると、ビジネスマナーを一から教える必要がないことが第二新卒を採用するメリットになるため、そういった部分ができないとなかなか内定に繋がりません。 メリット② 未経験から業界や職種を変えやすい 年齢が高くなるにつれて、未経験として新しい業界や職種への転職は難しくなります。一般的に企業は、相応の年齢には相応の経験を求めるからです。 しかし新卒で転職する場合は年齢が若く、未経験歓迎の募集に通りやすくなります。いわゆるポテンシャル採用です。自分の強みや弱みを改めて自己分析することが役立つので、しっかりと準備しましょう。 また、傾向として、伸び盛りの業界では未経験の募集がよくかけられています。現在であれば、コロナ禍を背景にIT系や医療業界が業績を伸ばしています。 市場が大きくなっている分野は人手不足になりやすいため、積極的に考えてみてください。 メリット③ ストレスから解放される 転職をすることで、現在の職場から離れることができます。 社会人になると人生の大半は仕事をしている時間になるため、仕事がストレス源だと非常につらい毎日になってしまいます。そういった現状から脱出するだけでも、大きな意味があるでしょう。 基本的には在職中に転職活動をして、次の転職先を決めてから退職することがおすすめですが、もし心身ともに疲れていて少し休息が必要であれば、数か月のインターバルを取るのも悪いことではありません。 何も考えず旅行をしたり地元でゆっくり過ごしたりしても良いですし、前向きな気持ちで取り組めるなら、次の職場で役立つ資格の勉強をしても良いでしょう。 デメリット① またすぐに辞めるのではと思われがち 次に、新卒で仕事を辞めるデメリットもみていきましょう。まず大きなデメリットとしては、転職活動で「この人を採用しても、またすぐやめてしまうのでは」と思われがちな点が挙げられます。 これを防ぐためには、「なぜ会社を辞めるか」を明確に説明する必要があります。 この時「給料が安いから」「休みが少ないから」といった点を真っ先に挙げるのは得策ではありません。あくまでも、前向きな内容にしてポジティブに伝えるようにしましょう。 例えば、実際は「ルーティンワークばかりでやりがいが感じられず、仕事がつまらない」という理由で転職するとします。 これをポジティブに言い換えるなら、「御社では若手のうちから新しい仕事にチャレンジできる環境が整っていると知り、積極的に企画を提案していきたいと思いました」といった内容になります。 ただし、こうした言い換えは必要ですが、嘘をつくことはやめましょう。 面接で色々と話すうちに一貫性がなくなってバレてしまいますし、取り繕って入社しても結局はミスマッチになる可能性が高いです。 デメリット② 転職理由を明確にしないと同じ失敗を繰り返す なんとなく今の仕事を辞めたいという気持ちのまま転職してしまうと、新しい職場でも二の舞になってしまうかもしれません。 転職活動を始める前に、「自分はなぜ辞めたいと思ったのか」「どこが我慢できないのか」「仕事に対して何を求めているのか」「どのような優先順位なのか」といった点を整理してください。 例えば「休みが少なくワークライフバランスが取れないのは耐えられない」という理由で転職するのに、「給料が1.5倍になる」「社風が合いそう」といった理由でまた休みの少ない企業に転職しても、上手くいきません。 また、転職理由があいまいなことは、面接での受け答えでバレてしまいます。 「この人は仕事に対して熱意がない」「目先のことしか考えられないタイプだ」と判断されてしまうと、なかなか内定を得ることはできません。 何を聞かれても自信を持って答えられるよう、入念に準備を整えましょう。しかし、自分で考えをうまく整理できないこともあるでしょう。そんな「答えがみつからない」「考えが整理できない」というモヤモヤを整理するのには、キャリア相談がとても有効です。ぜひ気軽に活用してみてください。 デメリット③ キャリアアップの転職にはなりにくい メリットの部分で、未経験の職種や業界に転職しやすい点を挙げました。その一方で、キャリアアップの転職にはつながりにくいというデメリットがあります。 1社目で十分な実績を残していれば話は別ですが、入社したての頃は仕事を覚えることがやっとで、なかなか大きな成果を出すことはできません。 だからこそ、「自分は前の会社で、こんな成功を収めた」といったアピールポイントが作りにくくなってしまいます。 もし、転職を機に大きく年収を上げたり役職をランクアップさせたりしたいのであれば、もう少し長く今の環境で働くことをおすすめします。 仕事を辞めたい方が転職活動で準備すべきこと まずは、今の会社に対する不満は転職しなくても解決するのではないかと考えてみてください。 人間関係が問題であればチームや部署を移ることで事足りるかもしれませんし、給与が少ないのであれば資格を取るなどして昇給できるかもしれません。こういったことを考えた上でも転職が最善だと判断したなら、まず自己分析をしましょう。 先述の通り、新卒での転職活動は第二新卒の枠になりやすく、ポテンシャル採用がメインになります。そのため、改めて自分の強みや働く上で大切にしたいことを明確化することが大切です。 また、新卒のうちはまだ狭い視野でしか自分や仕事が見えていない可能性もあるので、周りの方に積極的に相談してみてください。上司には転職したいと言いにくいかもしれませんが、同期や学生時代の友人などはきっと話を聞いてくれるでしょう。 客観的なアドバイスをもらうことで、意外な気付きがあり今後の転職活動やキャリア形成に役立つかもしれません。 また、キャリアのプロであるキャリアコンサルタントへの相談もおすすめです。専門性のあるアドバイスがもらえますし、どんな風に転職先を決めればいいか、何を優先すべきかといった具体的な相談をすることもできます。 一番大切なのは心と体の健康 新卒で仕事を辞めたいと言うと、周りから「根性がない」「逃げ癖がつく」など言われるかもしれません。 しかし、結局は自分がどう感じるかが一番大切です。 周りの意見を聞くことはもちろん大切ですが、それよりも自分自身がストレスなく健康に過ごせる環境を整えることを重視しましょう。 そのために転職が必要だと判断したら、ぜひ行動に移してください。新しい環境で頑張ることができれば、今の仕事を辞めることに何も問題はありませんよ。

2023/12/06
人間関係・仕事に対する不安
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

「ああ、明日仕事に行きたくないなあ」「今の会社で続けられるのか不安でたまらない……」 そんな思いを抱えているのは、あなただけではありません。男性・女性、若手・中堅・ベテランなど、立場など関係なく、誰でも不安な瞬間はあるものです。 そこで今回は、少しでも不安な気持ちがなくなりすっきりできるよう、6つの方法について解説します。今、モヤモヤした気持ちを抱えている方は、ぜひ気軽に試してみてください。 まずは何が不安かを明らかにする 仕事に対してネガティブな気持ちを持っている方は、まず何を不安に思っているのかを明らかにしましょう。 実は、これといって大きな不安要素がないのに、なんだかモヤモヤするという方は少なくありません。 明らかに大きな問題があれば、その解決のために具体的な行動ができます。でも原因が不明瞭の場合、どうすればいいかわからず、不安な気持ちをズルズル引きずってしまうものです。 多くの場合、仕事の不安は以下の3つに分類されます。自分の悩みはどれに当てはまるか、もしくはどれに近いかを考えてみましょう。 人間関係が上手くいっていない 職場に苦手な方がいたり、誰かともめていたり、いつも嫌なことを言ってくる人がいたり……。誰でも大なり小なり、人間関係の悩みはあるものです。 また、そこまで大きな問題がなくても、「なんだか、自分だけ浮いているな」など思う方もいます。 「若年者の離職状況と離職後のキャリア形成」によると、初めての正社員勤務先を離職した理由として、3割近くの方が「人間関係がよくなかった」と回答しました。 職場の人との人間関係の問題は根深く、「自分が我慢すればいいかな」と思ってしまう方も多いので、じわじわとストレスになります。 また、相手が上司や先輩などだった場合、自分は間違っていなかったり、周りの方も「これは相手がおかしい」と思っていたりしても、何も助けられないこともあります。 その結果、会社に行けなくなってしまったり、うつ病などに発展してしまったりというケースが起きています。 業務時間や賃金に不満がある 働き方改革という言葉がこれだけ浸透しても、まだまだ長期労働や低賃金の問題は解決されていません。 「終電まで残業した翌日7時には出社しなければならず、家にいられる時間はせいぜい数時間程度」「休日出勤もしたのに大した手当も出ず、ボーナスも一度ももらっていない」、そんな環境で働いていれば、不安でたまらないと思うのも当然です。 会社に対して交渉しようと思っても、「自分より先輩も似たような環境で我慢しているし」「何か言ってもどうせ変わらないだろう」と考え、結局同じ状態が続くということも多いです。 長期的なキャリアを描けない 今の会社にいていいのだろうか、自分はこのままキャリアアップできるのか、それとも時間を消費してしまうのか。現在の職場に対して不安があると、このような悩みは尽きません。 特に女性の場合、産休・育休から復帰した人がいなければ、「もし結婚、出産したら自分はここを辞めなくてはいけないのだろうか」という問題も抱えることがあります。 いくら制度上こういったものが使えると言われていても、実際に使った人がいなければ、「本当に大丈夫だろうか」と不安でたまらなくなるのは当然です。 最近は男性でも育休を取る人も増えていますが、社内で取得実績がなければ「休みはもらえても、その後の昇進に響くかもしれない」と不安に思ってしまいますよね。 また、会社の業績が芳しくない場合、「このままここにいて、潰れたらどうしよう。再就職できるのか」「倒産する前に転職した方がいいかもしれない。でも、今のスキルでどこに入社できるのだろう」という悩みも生まれます。 仕事が不安でたまらない方におすすめの行動・考え方 このように、仕事が不安でたまらない気持ちになるのには、いくつかの理由があります。まずは自分がなぜ不安なのかを考え、それが明確になったところで以下の6つの対処法を試してみてください。 不安を言語化して解決法を明確にする 上記を参考に、自分がどんなことを不安に思っているのかざっくりわかったら、その内容を細かく言語化してみてください。 例えば「上司の○○さんとそりが合わない」というところから、「言葉遣いや喋り方が荒く圧を感じてしまう」「質問すると面倒そうに答えられるので話がしにくい」といったレベルに落とし込んでいきます。 そうすることで、「質問の回数を最低限にするため、自分なりのマニュアルを作っておく」などの具体的な対策が立てられます。 誰でも「どうすればいいかわからない」という状況は不安でたまらないものですが、対策さえ立てられれば、あとはそれを実行するだけになるので気が楽になります。どんな風に対応するかを考えるためにも、なるべく細かく言語化してみましょう。 一気に解決しようとしない 目の前に問題があると、その状況がストレスになり一刻も早く解決したくなりますよね。しかし一気に解決しようとするとハードルが高く、「絶対にどうにもならない……」と諦めてしまうことも。 これでは本末転倒なので、まずすべてを一気に解決しようとすることをやめましょう。先ほど「不安を言語化して対策を考える」と説明しましたが、モヤモヤとした不安の対策を細分化するのがおすすめです。 いくつかのステップにわけて考えることで、一つひとつの難易度が下がり、少しずつでも確実に前進することができます。 例えば「これからのキャリア形成に不安があるから、簿記1級を取る」と決めても、現在簿記の勉強をしたことがなければなかなか1級合格には手が届きません。そこで「簿記の参考書を買う」「今年中に簿記3級を取る」「簿記について解説した動画を毎日見る」など、最終ゴールの手前に途中にある目標を設定し、それをクリアしていくという方法がおすすめです。 誰かと比べるのをやめる 人が不安を感じる時、多くの場合ほかの誰かと比べてしまっています。 例えばSNSや雑誌などで「子育てをしながら働いて管理職に昇進!理想のママの働き方!」といった特集などを目にすると、「あの人はあんなにすごいのに、自分は全然だめだ」と落ち込んでしまうものです。 身近な人でも「あの先輩は入社3年目で結果を出したのに、自分は5年目で足元にも及ばない」など比べてしまうことはあるでしょう。 しかし、他人と自分ではおかれた立場が違いますし、得意なことや苦手なこと、環境などすべて異なります。 また、周囲の方から100%好かれている人もそうそういません。端から見ていると完璧な人に見えても、意外と「あの人、仕事は速いけど雑だな」など思われているケースもあるものです。 あなたが嫉妬しているあの人も、そんな一面があるかもしれません。 これは「人の嫌なところ見つける」という話ではなく、誰でもできることとできないことがあるという話です。 あなたは今、自分のできないところと、人のできるところにばかり目が行っているのかもしれません。そうではなく、自分の得意なことや人に票かされること、楽しくできることなど、ポジティブな面に目を向けてみてください。 人に嫉妬してしまうのは自然な感情ですし、それが「自分も負けないぞ!」と良い作用になることもあります。だから無理に嫉妬をやめるのではなく、自分の長所を自分で褒めながら頑張ってみてはいかがでしょうか。 スキルアップを目指す 「自分で自分を褒めるといっても、どうすればいいかわからない」「褒めるところなんてない」と自信が持てない方は、スキルアップに向けて具体的な行動をしてみましょう。 現状維持をしているだけでは将来への不安がぬぐえなくても、自分が成長していると感じられれば不安は少しずつ解消されます。まず自分の職種でどんなスキルアップができるかを考え、大きすぎない目標を作ってみましょう。 社外のセミナーに参加してみたり、資格を取ってみたり、最近では動画で学ぶこともできます。 身近な先輩がいればその方にアドバイスをもらうと、職場で役立つスキルを効率的に身につけることができるでしょう。 休みをとる 何をしていてもネガティブになる、不安でたまらないから眠れない、集中力が落ちてミスが頻発している……。 そんな方は、一度休みを取りましょう。 問題があるときあれこれ考えることは必要ですが、余裕がないのに考えても時間の無駄になる可能性があります。まずは気持ちをリフレッシュさせ、すっきりした思考で考えた方が、不安の解消につながるものです。 思考がクリアになれば、自分が何を不安に思っているのかはっきりしたり、そもそも不安が小さくなったりすることもあります。 休み中はなるべく仕事のことを考えず、趣味に打ち込んだり、自然の中でぼうっとしたりしてみてください。 人に相談する 自分だけで不安を抱えるのではなく、人に相談することも一手です。 一人ではぐるぐると同じことを考えてしまい負のスパイラルに入ってしまうことも多いですが、人に話すことで思考が整理されます。 また、自分以外の客観的な視点が入ることで、今まで思いもよらなかったような考えにたどり着いたり、新しい考えのきっかけになったりすることもあるでしょう。 単に愚痴を聞いてもらうだけでも、気分がすっきりするかもしれません。 相談する相手は、誰でも構いません。 似たような立場の同僚などがいれば、その人と話すことで「辛いのは自分だけではない」と思えることがありますし、先輩に相談したら具体的な解決方法を提示してくれるケースもあります。 また、職場とは関係ない友人に思いっきり話してみてもいいでしょう。会社の人には言いにくい本音も、仕事の関係がない相手にははっきり言うことができます。 また、これからのキャリアについてアドバイスがほしいなら、キャリアコンサルタントもおすすめです。今の会社でどう頑張ればいいか、どんな会社に転職すればいいかなど細かいことから大きな視点での話まで、広く相談にのってくれます。 不安を感じやすい人の特徴 仕事で不安を感じやすい人もいれば、まったく感じない人もいます。その違いは、大きく3つの特徴があるかどうかです。 自己肯定感が低い 自己肯定感が低いと、できることよりできないこと、得意なことより苦手なことに目を向けてしまいがちです。「自分にはあれもできない。これもできない」とネガティブになり、不安でたまらない気持ちになってしまいます。 こういった方がいきなり自信を持つのは難しいので、まずは小さいことでも自分ができたことに注目してみてください。 自分を褒めるというと大げさな成果が必要な気がしますが、「頼まれたタスクを締切より少し早く終わらせられた」といった程度のことで構いません。 そうした小さいことも積み重ねていくと、だんだん自分を認められるようになります。 完璧主義者 常に完璧を求めていると、できているところよりできていないところが目についてしまいます。普通の人はおおむね満足できる結果だったとしても、「どうして100%上手く行っていないのかと悩んでしまい、それが不安の種になります。 自己肯定感と同じく急に完璧主義をやめるのは難しいですが、仕事に対してできたこととできなかったことをリスト化し、できていることの方が多ければそこは認めるといった作業をしてみると効果的です。 睡眠時間が足りていない 国立精神・神経医療研究センターの調べによると、1日4時間半の睡眠が続くと不安を感じやすくなることがわかりました。もともとの性格や仕事の環境は関係なく、寝不足が不安感と直結するということです。 今、不安でたまらない気持ちになっていて睡眠が足りていない方は、まず十分に寝るようにしましょう。 仕事が忙しい方もいるかもしれませんが、睡眠不足はうつ病や統合失調症の原因になるとも言われています。 このまま精神を患ってしまえばこれから働くこと自体が難しくなってしまうかもしれないので、定時での帰宅や有休の取得などにより、身体を休めてください。 仕事が不安でたまらない時は冷静に対応を 不安感が強くなると、「どうしよう」「自分はだめだ」という思考にとらわれてしまいます。 しかしこういった考えは原因を明らかにするなど冷静に対応すれば、少しずつでも解決することがほとんどです。 まずは焦る気持ちを捨てて、心と体をリフレッシュさせましょう。

2023/11/09
人間関係・仕事に対する不安
「仕事を辞めたい…」疲れたあなたがやるべき5つのこと

「仕事を辞めたい…」疲れたあなたがやるべき5つのこと

仕事をしていると、上手くいく日もあれば、そうでない日もあります。ミスが続いたり、やりがいを感じなかったりすると、「仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。 そこで今回はそんな疲れたあなた、今何をすべきかという5つの対処法と、気持ちをリフレッシュできるおすすめエンタメ作品をご紹介します。 仕事を辞めたいと思ったらやるべき5つのこと 仕事を辞めたいと思いつつ、行動を起こすのが億劫でそのまま働き続けている方は多いです。毎日の業務に疲れている中で、急に色々な行動を起こすことは大変でしょう。だからこそ、簡単にできる以下の5つのことに取り組んでみてください。 1. なぜ辞めたいのか問題を細分化する どんな悩みでも、内容が漠然としているうちはなかなか解決できません。単に「嫌だ」「つらい」という思いばかりに支配され、ストレスが増えるばかりです。これを打開するには、悩みを細分化して一つひとつ対応するとよいでしょう。 そこで、まずはなぜ仕事を辞めたいと思っているのか、原因をリストアップしてみてください。「勤務時間が長く、休みがない」「社風に馴染めない」「上司とそりが合わない」「給料が安い」など、いくつかの理由があるかもしれません。 悩みの要素を具体的に認識できれば、対処法が見えてきます。また、頭の中にあるうちはもやもやしていても、紙に書きだしてみると「それだけのことか」と思えて気持ちが和らぐケースもあるようです。 2.転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、必ずしも転職しなくてはならないわけではありません。とりあえず登録だけしておいて、どんな求人が出ているか見てみるのもよいでしょう。そのうち、「こんないい求人があるなら、本当に転職してもいいかもしれない」「意外と、自分の環境は恵まれているのかもしれない」といった気持ちが生まれます。 もし気になる求人があれば、実際に面接を受けてみてください。そこで内定をもらえるかどうかで、自分の市場価値を冷静に判断することができます。また、別の企業の方と話すことで刺激を受けられるというメリットもあるでしょう。 3.友人やキャリアコンサルタントに相談する 人に相談することで、新しい観点から考えられるようになり道が開けることもあります。相談相手としては、友人やキャリアコンサルタントがおすすめです。友人は自分のことをよく知ってくれているため、今の職場が合っているかどうか、このまま頑張り続けた方がいいのか、転職した方がいいのかなど、自分とは違う視点からアドバイスをくれるでしょう。 また、自分が思っていなかったような強みや特徴を指摘してくれることもあります。 キャリアコンサルタントへの相談も、キャリアのプロという観点から具体的な提案をしてくれるのでおすすめです。「転職するかどうかなど、しっかり決めてから相談しないといけない」と思っている方もいるのですが、実際はそういったことはありません。 とりとめのない思いや不安な気持ちを話すだけの方もたくさんいます。人に話すことで気持ちが楽になりますし、人事や採用の経験豊富なプロの視点からアドバイスがもらえるので、次の一手を決めかねている方にとっても非常に役立つものです。 4.休みを取る 仕事に疲れすぎて、上記のようなことを考えることも難しいという方はいるでしょう。そういった場合、まずは休みを取りましょう。旅行に行ってもいいですし、家でゆっくり過ごしても構いません。まずは仕事や職場から距離をとり、心と体を休めてください。 「周りに迷惑をかけるから休みなんか取れない」という方もいるかもしれませんが、このまま体調を崩して入院などということになり、長期の休養を強いられる方が大きな迷惑をかけてしまいます。どうしても言い出せないのであれば、病院で現在の状況を話してみてください。医師によっては会社にドクターストップの形で休ませるよう連絡をしてもらえる場合があります。 5.映画や小説などエンタメ作品でモチベーションを上げる 仕事ばかりしていると、どうしても疲れが溜まってしまいます。そんな時は、映画や小説、ドラマなど、エンタメを楽しむことでストレス発散するのがおすすめです。科学的にも、映画を見て泣くことで前頭前野の血流が増えることがわかっています。 お気に入りの作品を視聴するのもよいですし、お仕事モノを見てやる気を出すという活用法もあります。何を見ればよいかわからない方のために、今回は「感動して気持ちがすっきりする泣ける作品」「モチベーションが上がるお仕事モノの作品」のおすすめをご紹介します。 疲れた時に楽しみたいおすすめのエンタメ作品 仕事を辞めたいと感じるくらい疲れたときには、映画や小説を楽しんでゆっくりした時間を過ごしましょう。 おすすめの映画 https://youtu.be/Tf4Xr_doJ24 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(2011) アスペルガー症候群の少年が、9.11によって亡くなった父親の面影を追いかける話です。少年が冒険の旅に出て様々な人物と会い、多くの壁を乗り越える様は、見ているこちらも思わず応援したくなります。一つの目標に向かって試行錯誤をしながら努力を続ける姿勢は、仕事で悩んでいる方にとっても感じるものがあるでしょう。 https://youtu.be/Cl1eogSd1lM 「チョコレートドーナツ」(2014) ゲイのカップルが自閉症の少年を育てるも、社会の偏見にさらされる話です。主人公のルディが周りを巻き込みながら”家族”を守ろうと行動する姿は、非常に感動的。ハッピーエンドとは言えない作品ですが、とにかく映画を見て泣きたいという方におすすめです。 https://youtu.be/xN0Q6A-7I_M 「LIFE!」(2014) うだつのあがらない主人公が、廃刊となる雑誌の表紙を飾る写真を撮影するため、世界中を旅する話です。今、仕事にやりがいを感じずつまらないと思っている方は、思わず主人公に共感するはず。映画を観終わった後には、「自分も積極的に頑張ってみよう」と思えるかもしれません。 おすすめのドラマ 「愛し君へ」(フジテレビ 2004) 視力を失っていくカメラマンの男性と、彼を支える小児科医の女性によるラブストーリー。すれ違いながらも心を通わせる2人と、病に侵され目が見えなくなっていく悲しさに満ちたドラマです。最後に2人がどんな選択をするのか、きっと涙を流すはずです。【出演】菅野美穂、藤木直人 「ここは今から倫理です」(NHK 2021) 淡々と授業をする倫理教師と、彼の授業を受ける生徒たちによるストーリー。主人公が引用する哲学者の言葉は含蓄があり、「誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている」など、悩みを抱えている方がドキッとするセリフがたくさんあります。【出演】山田裕貴、茅島みずき 「大豆田とわ子と三人の元夫」(関西テレビ 2021) 建設会社の社長を務める女性と、彼女の3人の元夫たちによって繰り広げられる話です。恋愛ものともお仕事モノとも言い難く、メインとなる4人と、彼らを取り巻く人物たちの人間関係を楽しむ作品だと言えるでしょう。キャリアに悩む女性は、主人公と自分を重ねられるかもしれません。【出演】松たか子、岡田将生、角田晃広、松田龍平 おすすめの小説 「カラフル」(森 絵都著 文春文庫) ある魂が、生まれ変わりの権利を得るために少年の体に入り、その少年の家族と生活する話。少年の家族は、意地悪な兄、不倫している母、無関心な父といった散々な人たちですが、少しずつあり方が変わっていきます。最後の展開にはきっと思わず泣いてしまうでしょう。 「いま、会いにゆきます」(市川 拓司著 小学館文庫) 亡くなったはずの妻が帰ってきて、息子と3人でつかの間の時を過ごすラブストーリー。映像化されたことでも有名なこの作品は、純愛モノで感動したい方におすすめです。また、死や人生というテーマも扱っているので、仕事に悩んで自分の人生を改めて考えたい方にも気づきのある話でしょう。 「火花」(又吉 直樹著 文藝春秋) あるお笑い芸人の、芸人生活を描いた小説。お笑い芸人は職業というより生き様であるということが感じられ、今の自分の仕事の取り組み方を振り返るきっかけになるかもしれません。芥川賞を受賞した有名作品で、純文学を読み慣れていない方も読みやすく、著者の優しさを感じられる書き方になっています。 仕事を辞めようと決意したら準備すべきこと 休暇を取ったりエンタメ作品で癒されたりした後、冷静に「転職しよう」と決意した方に向け、どのような準備が必要かを解説します。 退職準備をする 現在の職場に退職の意向を伝えます。引継ぎや有給休暇の消化などを考慮し、1ヶ月前に伝えるのが最適です。民法上は2週間前の告知で問題ありませんが、スムーズな退職をしたい場合は1~3ヶ月前には伝えておくことをおすすめします。 自己分析をする 具体的な転職活動を始める前に、しっかり自己分析をしておきましょう。特に前述の通り、なぜ辞めたいのか、その原因を細分化することは重要です。それによって、自分が仕事や職場に何を求めているかを明らかにできます。それをもと企業選びをすることで、ミスマッチを防ぐことができます。 また、新卒時の就活とは違い、中途採用では具体的な業績や実績が求められます。自分が今までどんな仕事に取り組んできたか、プロジェクトの内容や役割を改めて整理しましょう。 情報収集をする どんな転職先が候補として考えられるのか、じっくり情報を集めましょう。手当たり次第に面接を受けているとスケジュール管理が難しくなります。特に在職中の転職活動は、どれだけ効率よく選考を受けられるかが重要です。 転職サイトを見る場合は、気になった求人を保存しておいて、1~2週間情報を集めたら、どの企業の選考を受けるか決めましょう。短期集中で一気に面接を受けるか、気になったところがなければしばらく面接を休むなどゆっくりしたペースで進めるかは、ご自身の性格や適性に合わせて判断してください。 転職エージェントを使う場合は、ヒアリングの際に譲れない点をしっかり伝え、どういった優先順位で転職先を選びたいか明確にしてください。またいつまでに転職したいかを話すことで、そこに向けて動いてもらうことができます。 必要なものを用意する 転職活動に必要なものを用意していきましょう。スーツや履歴書、職務経歴書などは必須です。また、クリエイティブ領域の方はポートフォリオがあると選考がスムーズに進みます。 転職活動は働きながらするべきか、退職してからにするべきか 今の仕事をしながら転職活動をするのか、辞めてから転職活動をするのかによって、メリット・デメリットは変わります。 在職中に転職活動をするメリット・デメリット メリットとして、なかなか転職先が見つからなくても収入が確保されているため、心の余裕を持って続けられます。なかなか転職先が決まらない焦りから、あまりマッチしていない企業に入ってしまうと、またすぐ転職したくなってしまいます。これを避けられるのは、大きな魅力です。 デメリットは、転職活動ができる時間がなかなか取れないことです。特にシフト制ではなく平日の日中が勤務時間の場合、面接などを受けるために半休などを取る必要があります。 退職後に転職活動をするメリット・デメリット メリットとして、自己分析や企業研究、面接準備などにしっかりと時間を使うことができます。また、面接も応募先企業のスケジュールに合わせることができるため、よりスピーディに選考を進められます。 デメリットは、内定を獲得するまでに時間がかかると焦りが生まれること、そして生活費の確保を計画的に行う必要があることです。 退職後の生活費は、貯金や失業手当(失業給付金)で賄うことが一般的ですが、自己都合退職の場合、失業手当が口座に振り込まれるのは約3ヶ月後になります。貯金があっても、ただ減っていく一方では余裕がなくなりますし、「このままではダメなのでは…」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。また、仕事についていない無職期間が長くなると、選考時の際にそれが懸念材料になることがあることも理解しておきましょう。 疲れたら仕事から逃げる時間も大切 まじめな人ほど、「仕事を辞めたいなんて思いながら働くのはよくない」「疲れたけど生活のために続けなくては」と思い詰めてしまいます。しかしそんな時は、休みを取ったりエンタメ作品を楽しんだりして、仕事と距離を取りましょう。 約40年以上も社会人生活をしていくうえで、少しくらい気を抜いた時間を取っても問題ありません。これから長く働き続けるためにも、上手に息抜きすることをおすすめします。

2023/11/02
人間関係・仕事に対する不安
2年目で転職はできる?仕事を辞めたいと思ったらやってみるべき5つのこと

2年目で転職はできる?仕事を辞めたいと思ったらやってみるべき5つのこと

入社2年目で「仕事を辞めたい」「転職したい」と考え始める方は、たくさんいらっしゃいます。そこで今回はそんな悩みをお持ちの方に、具体的なアドバイスを5つご紹介します。 仕事を辞めたい方が取り組むべき5つのステップ 新卒で入社したばかりのころは、覚えることも多く、業務についていくのに精いっぱいになるものです。それが2年目になると仕事にも慣れ、会社を辞めたいという気持ちがわくこともあります。 しかし勢いで辞めてしまうと、その後のキャリアで大きな苦労を抱えてしまうかもしれません。 だからこそ、下記の5つを参考にきちんと計画を立てて行動してみてください。 1.会社を辞めたい理由を考える まずは、自分がなぜ転職をしたくなったのか、原因を考えましょう。 ここがクリアにならなければ、なんとなく転職をしてまた2年経ったころに仕事を辞めたくなってしまいます。 人が転職したい理由は様々ですが、多くの場合人間関係に由来します。上司と合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったり、後輩とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったものが多いでしょう。 人間関係が悪化すると、適応障害やうつ病などメンタル的な問題を抱えることもあります。 また、仕事内容を理由に転職する方も多いです。入社前とのイメージにギャップがあり、「仕事が楽しくない」「やりがいを感じられない」といったこともあるでしょう。 そういった状況で他社の求人を見ると、「自分のやりたいことは、別の会社でならできるかもしれない」といった気持ちになるものです。 給与や休日など、待遇面に関する理由もあります。 仲間に恵まれ仕事が面白くても、生活費に困るほど給料が少なかったり、休みが取れず余暇を楽しめなかったりすると、長く働き続けることはできません。似た仕事をしてもっと待遇が良くなる環境があれば、そちらで働きたいと思うのは自然なことです。 2.有給休暇の取得や休職 自分が退職したい理由を整理しようとしても、日々の仕事に追われて冷静に考えられないことがあります。 そんな時は有給休暇を取って、気分をリフレッシュしてください。 今の会社で続けるにしても、転職するにしても、ネガティブな気持ちのままでは上手くいきません。 休暇中にこの先のことを考え詰めるのではなく、一度仕事のことを忘れ、自分の気持ちを上向きにすることが大切です。休暇が終わりまた仕事に戻ったとき、転職活動をするか改めて考えてみてください。 また、肉体的・精神的な疲労が大きい場合、休職してみるのも一手です。退職してから会社に戻るのは難しくても、休職であればまた復帰できます。 「休職期間があると転職に不利ではないか」と考える方もいますが、一時的な家業の手伝いや、怪我をした家族のサポートなどの理由であれば、ネガティブに取られることは少ないです。 3.転職せず会社内で問題を解決できないか検討 なぜ転職したいかが明らかになったら、その問題をまずは社内で解決できないか考えてみましょう。 上司から正当な評価がされない、パワハラを受けているといった人間関係での問題は、人事部と交渉すると改善する可能性があります。ハラスメントがある場合は、証拠を持参できるとより早急に対応してもらいやすいでしょう。 また、こうした悩みから精神的に不安定になったり、体調が悪くなったりしている方は、産業医への相談も視野に入れてください。 後輩指導がネックになっている場合、指導係の変更などができないか上司に相談してみましょう。「自分は人にものを教えるのが向いていない」と考えてしまう方も多いですが、人と人との問題なので、単に相性が悪いだけの可能性もあります。 「途中で放り出しては申し訳ない」という気持ちも生まれるかもしれませんが、後輩にとってももより相性のよい上司と組んだ方が早く成長ができるため、お互いにとってメリットがあります。 仕事内容が原因で転職を考えているのであれば、部署移動やチームの変更などを検討します。業務内容が変わることで新しい気持ちで仕事に取り組め、前向きになるケースは少なくありません。 事前に「2年間だけ経験を積んで、そこで転職する」と決めておけば、期限が区切られている分、集中して働くこともできます。 部署異動を申し出る時には、「今の仕事が嫌だから」といった理由は伏せた方が賢明です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分の対応できる仕事の幅が広がること、広い視野を持って業務ができるようになることなど、ポジティブな理由を考えましょう。 待遇面で給与に不満がある場合、まずは何を達成したら給与が上がるか、評価について確認しましょう。評価基準が明確なのであれば、それに向かって努力することと転職すること、どちらが自分にとって合っているか冷静に判断できます。 資格を取得すると手当てが出るケースもあるので、そういった情報も改めて確認してください。 休日の日数や労働時間が問題の場合、働き方を変えられないか相談することもできます。人事部や総務部と話し合い、どのような選択肢があるのか確認してください。 2年目は仕事での疲れが溜まり体調の変化も起きやすい時期なので、「みんな同じ条件で働いているから、自分だけ変えてほしいとは言い出せない」と無理しないようにしましょう。 いずれのケースでも、まずは自分を責めすぎる前に、周りの人に相談してみてください。 4.退職後のスケジューリング 考えた結果、転職を決意したのであれば、今後のスケジュールを立ててください。 何も決めずに退職してしまうと、仕事が決まらず気持ちが焦ったり、転職活動が上手くいかなかったりする可能性があります。今の職場から期間を空けずに転職する場合、退社日と入社日がかぶらないようにしなくてはなりません。 引継ぎや有給休暇の消化などを考え、直属の上司や人事とすり合わせましょう。 転職活動を始めたら、新しい職場にはいつまでは前の職場に籍を残す必要があるかを説明し、入社日で折り合いがつくかしっかり話し合ってください。 次の仕事を始めるまで期間をおく場合、失業保険についても調べておきましょう。年齢や職場に勤務していた年数などに応じて、もらえる金額や期間が変わります。また、手続きに必要な書類もあるので、ネットで調べたり役所で調べたりしてみてください。 5.転職活動の準備・実行 ここまで準備ができたら、いよいよ転職活動の準備を始めます。 求人を見ているとどれを選べばよいかわからなくなることもありますが、そんな時は先に考えた、「自分が転職したい理由」を改めて確認してください。 例えば、体育会系の厳しい人間関係に疲れているのに、給与が高いからといって似たような社風の職場に転職してしまうと、同じ悩みを持つことになります。 また、新卒の就職活動の時に行った自己分析をすることがおすすめです。学生のころから2年経ち、新たな強みができたり、以前は弱みだった部分がカバーできるようになったりしているはずです。そういったところを転職活動でアピールできるよう、改めて自分について考えましょう。 一人で考えるのが難しければ、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルタントはこれからのキャリアを一緒に考え、自分の強みを活かした転職をするにはどうしたらいいかアドバイスをくれます。 ビジネスに対して意識が高い人が使うイメージもあるかもしれませんが、実際には「なんとなく仕事を辞めたいと思って悩んでいる」といった相談も受けています。 第三者の視点を入れることで客観的な意見を取り入れられるので、非常におすすめです。 準備が整ったら、転職活動を本格的に始めます。 まずは求人サイトを見てみて、どんな仕事があるか調べます。実際にその会社の従業員の方と話さないとわからないこともあるので、気になるものがあれば積極的に応募したり、話を聞きに行ったりしてみましょう。 自分で探すだけでなく、転職エージェントの活用も役立ちます。 プロの目線からよりあなたにあった求人をピックアップしてくれますし、採用されるようにあらゆる面でサポートが入ります。転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴があり、例えば「看護師のための転職サイト」など、職種に特化したものがあります。 自分のやりたいことがはっきりしている場合は、こうしたサイトがおすすめです。 また、転職サイトや転職エージェントは2~3社ほどかけもちすると、スピード感を持って転職活動を進められます。 2年目の人の転職におすすめの業界 コロナ禍で休業・倒産する企業が増えていますが、一方で業績を伸ばしている企業もあります。2年目の方はこうした業界を選ぶことで、より転職しやすくなるでしょう。 まず、IT業界です。 各企業でリモートワークが導入されたり、人と人との接触を減らすためにITツールを導入したりといった動きが活発になり、社内システムの開発やIT機器の製造が伸びています。 今後も、コロナ禍が続く以上はこうした分野が成長していくと考えられています。エンジニアやIT機器メーカーの営業などに興味がある方は、今がチャンスです。 医療・衛生品もコロナ禍を追い風にしている業界です。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者を始め、病院の受付や事務などの求人も増えています。 ハンドソープや石鹸、消毒液などのメーカーもビジネスを拡大しており、経験者はもちろん、未経験の第二新卒も採用しています。 人々が外出しなくなった結果、ECの利用が増え、それに伴い物流業界も業績を伸ばし始めました。ドライバーや運行管理などの需要が拡大し、求人も増加傾向です。 長距離運転は体力的に厳しいイメージもありますが、国土交通省を中心に長時間労働を是正する動きが強まっていますし、基本的には一人で業務が完結することからも人気が高まっています。 2年目の人が面接でアピールすべきポイント 2年目での転職は第二新卒という枠に入りますが、ここでアピールすべきポイントが2つあります。 1つ目は、1社目をなぜ辞めたかという理由を明確に説明することです。 面接官になんとなく転職していると思われてしまうと「うちで採用しても、またすぐ辞めて別の会社に転職するのでは」と判断されてしまいます。転職の理由は、嘘をつく必要はありませんが、なるべくポジティブな表現をすることがおすすめです。 例えば「仕事が合わなかった」という理由であれば、「○○という業務に携わることで、○○を経験し、そちらをメインにした仕事の方が自分の合っていると感じた」などと言い換えてみてください。 2つ目は、1社目で学んだことやスキルを、その会社でどう活かせるかについてです。 例えばエンジニアからウェディングプランナーに転職する場合、一見するとまったく関係のない業界なので、1社目の経験を活かすことが難しいように思えます。 しかし 「エンジニアとして他のメンバーと協力しながら、一つのアプリを開発するために、スケジュールをどう管理していくか、チーム内のコミュニケーションをどう工夫すれば円滑に進められるかを学びました。これはプランナーとして、お客様の結婚式という一つの目標に向かい、メンバーでコミュニケーションを取りながら取り組む中で、活かせるスキルだと思います」 といったように、つなげることは可能です。 2年目での転職はしっかり準備してから実行しよう よく「石の上にも3年」と言いますが、転職したい明確な理由があるのに、無理に今の会社に居続ける必要はありません。 冷静に現在の状況を考え、転職した方がよいと思うのであれば行動をすべきです。しかしその場合、勢いで辞めてしまうのではなく、しっかりと準備をしましょう。

2023/10/12
人間関係・仕事に対する不安
「仕事についていけない」で転職すべき?辞める前にできることは?

「仕事についていけない」で転職すべき?辞める前にできることは?

任せられた仕事の難易度が高かったり、チームのメンバーが自分よりずっと仕事ができたりすると「自分はついていけないからもうやめようかな…」と転職を考えることがあります。 しかし、ちょっと待ってください。 そういった理由で転職して上手くいくこともありますが、また同じ状況に陥ってしまうことも多いです。 そこで今回は、転職する前にまずできることは何か、もし転職するならどんなことに気をつけるべきかについて詳しく解説していきます。 仕事についていけない理由 「仕事についていけないなんて、自分はダメなやつだ」と思いがちですが、そんなことはありません。 仕事についていけない理由は、いくつかあります。ほとんどの場合あなた自身がダメなのではなく、ちょっとした工夫が足りていないだけなので、以下の点に気をつけてみてください。 仕事量が多すぎる そもそも、仕事量が多すぎて手が回っていないのではないでしょうか。仕事ができる・できないは関係なく、単純に時間が足りないだけというパターンは珍しくありません。 この場合、仕事量を減らせば問題が解決することもあります。 しかし職場の人数やポジションによってはどうしても業務量を減らすことが難しい場合もあります。 そんな時は、仕事のスピードを上げる工夫をしてみましょう。 当たり前のことですが、朝のうちに業務の優先順位をつけ、何をいつまでに終わらせるか明確にしてから仕事に取り掛かるようにすることは大切です。 「ここまでは午前中に終わらせる」といった見立てを立てておきましょう。 また、無駄な作業を効率化することも重要で、これまで当たり前のように手動でやっていたことが自動化できないか方法を探してみましょう。例えばExcelの使い方一つとっても、面倒だと思っていた作業がショートカットを使うと一瞬で終わらせられることはままあります。 一つひとつの短縮時間は数分程度でも、それが積もり積もれば大幅にスピードアップするでしょう。 まだ仕事に慣れていない 与えられた業務に慣れておらず、時間がかかってしまい「仕事についていけない」となることもあります。これは時間が解決する問題のため、焦らず目の前のことにコツコツ取り組むしかありません。 特に入社したてや転職したての頃に陥りがちな現象ですが、あなたより長い期間その仕事をしてきた方が、あなたより効率よく業務を進められるのは当然です。 人と比べて必要以上に「もっとやらなくては」と落ち込むのはやめて、「今は修行の期間」と割り切ってみてください。 一日も早く仕事に慣れるには、似た業務を担当している仕事ができる先輩の真似をするのがおすすめです。同じ仕事をするにしても、どんな順番でやるのか、どんなツールを使うのかなどによってスピードが変わることがあります。 また、その業務に慣れていれば、どこに注力すべきところとそうでないところのメリハリがついているので、すべてを100%の力でやるよりも素早く完了させるコツがわかるでしょう。 ミスが多い 何度もミスをしてしまうと業務を進めるスピードが落ち、仕事が回らなくなってしまいます。怖いのは、「次はもうミスできない」と思うあまり、普段はしないような失敗を連発してしまうことです。この負のループに陥ってしまうと、焦りばかりが生まれてどんどん悪い方向に向かってしまいます。 断ち切るためには、成功体験が必要です。ミスばかりに目を向けるのではなく、小さくても上手くいったことに注目してください。 大きいことではなく、「頼まれていた資料をきちんと作れた」「会議を予定通り終わらせることができた」といったことでも構いません。少しずつ積み重ねて、自己肯定感を上げていきましょう。 質問が足りていない 仕事についていけないからもっと自分で頑張らなくてはと思ったり、ただでさえ迷惑をかけているからこれ以上周りの人を手間取らせるわけにはいかないと思ったりするせいで、業務上するべき質問ができていないこともよくあります。 質問すればすぐに解決する問題も、一人で考えているせいで30分、1時間とかかってしまい、他の業務が終わらなくなって「仕事についていけない」となる方も多いです。 周りに迷惑をかけたくないという気持ちもわかりますが、わからないことはどんどん質問して、早く一人立ちした方が結果的にチームのためになるので、気になることは聞いていきましょう。 コミュニケーションが足りない 質問不足と重複するところもありますが、周りの方とコミュニケーションが足りていないせいで仕事についていけない方もいます。 自分は仕事ができないと思い込んでしまって、普段のちょっとしたお喋りなどもしにくくなり、関係性が構築できず、それが仕事に反映されているのではないでしょうか。 そんな状態では、ある程度のスキルや経験があっても上手く発揮できません。 メンバーと関係性ができていれば、わからないところを教えてもらったり、ちょっとしたコツを聞いたりということもしやすくなります。 また、周りからしても気安く話せる関係の方が、「業務は順調?」「困っていることはない?」と声をかけやすいものです。 謙虚な気持ちでいることは大切ですが、卑屈になって殻に閉じこもることはやめ、こちらからどんどんコミュニケーションを取りましょう。 周りのモチベーションが高すぎる 「仕事についていけない」には2種類あり、基本的にはこれまで説明したような業務に対して自分のスキルや時間が追い付かないパターンが多いです。 そしてもう一つが、精神的なものになります。 職場の人の仕事に対するモチベーションがあまりにも高い場合、自分だけ気後れしたような気持ちになり「ついていけないな…」と感じるものです。特にスタートアップやベンチャー企業ではこの傾向が強く、熱量の差が開くことがあります。 ただ、モチベーションに関しては無理にそろえる必要はありません。 まずはやるべきことをやること、仕事をきちんと完遂していれば気持ちの面でついていけないところがあっても大きな問題とはならないでしょう。 仕事についていけないという理由で転職する前にすべきこと 仕事についていけないから転職しようと思っているかもしれませんが、それは早計ではないでしょうか。 転職も一つの解決策ではありますが、それより前にやるべきことは色々とあるものです。 まずは今の職場で、以下の4つを実行してみてください。 業務量を減らす 仕事が多くてついていけないのであれば、業務量を減らすことが先決です。まずは、本来は自分の仕事ではないが人から頼まれるものを、しっかり断るところから始めましょう。 頼まれるとつい何でも引き受けてしまう気持ちはわかりますが、それで他の仕事も終わらなくなってしまうと本末転倒です。 何かを断るのは勇気がいるかもしれませんが、相手も「絶対に今、この人に頼みたい」と思っているのではなく「もし手が空いていればやってほしい」くらいの気持ちかもしれません。 知識と経験を増やす インプットを増やすことで仕事についていけるようになることもあります。知識が足りなければ、業務にまつわる勉強をして補ってみるのはいかがでしょうか。 資格取得を目指したり、セミナーなどに参加したりするだけでも、理解度が深まり効率的に業務をこなせるようになる可能性があります。 社内研修制度があれば、それを使ってみるのも一手です。単に知識が広がるだけでなく、業務に対する前向きな姿勢も示す効果があります。 仕事についていけないと、一生懸命やっていても「手を抜いているのではないか」と思われてしまうことがありますが、このように積極的な行動をすることで、そういった誤解が解け「助けてあげよう」と思ってもらえるものです。 周りの人に相談する 仕事についていけず一人で抱え込んでいても、なかなか解決の糸口は見つかりません。 だからこそ、周りの方に積極的に相談しましょう。 周囲の先輩や上司も、あなたが今何で困っているのか、どんな助けが欲しいのかがわかれば、適切なアドバイスができます。そうすれば、もっと楽に仕事ができるようになるかもしれません。 また、職場の人だけではなく友人などに相談するのもおすすめです。仕事ができないという悩みを抱えている人は多く、気持ちをわかりあうだけでもストレス発散になります。 もし仕事についていけないという理由で転職を考えているのであれば、キャリアコンサルタントに相談してみてください。 本当に転職すべきか、今の職場でできることがあるか、転職する場合はどんな条件がよいかなど、幅広くコンサルティングしてもらえます。 転職するかどうするか決まっておらず、もやもやした状態でもフラットに話を聞いてもらうことができるので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。 部署やチームを異動する 今の部署やチームにいる限り仕事についていけないという場合、異動を申し出るのもよいでしょう。 とはいえ、「ここでは仕事についていけないので別のチームに移りたいです」といってもネガティブに思われてしまいます。「自分のスキルを活かすために、○○を担当したい」「仕事の幅を広げるために○○部に行きたい」など、将来的な成長を見越した理由の方が会社としても受け入れやすくなるので、伝え方はよく検討しましょう。 転職後に同じ環境にならないためのポイント もし仕事についていけないという理由で転職するのであれば、新しい会社で同じような状況に陥らないようにする必要があります。 そのために、以下の3つのポイントに気を付けてください。 同業他社に転職する ゼロから新しい仕事をするとなると周りに追いつくまでにまた時間がかかり、現状と同じような状態になってしまう可能性が高いです。すでに経験のある職種を選ぶことで、ある程度のアドバンテージがあるところから始められます。 とはいえ、企業側も経験者として迎え入れるので、即戦力としての活躍が求められます。 現職を辞めてから転職先で働き始めるまでにタイムラグがあるのであれば、その間に知識をインプットするなど準備しておくとよいでしょう。 完璧主義をやめる 仕事についていけないと感じると自分のダメなところばかりが目立ち、できたことよりできなかったことの数を数えてしまいます。すると完璧を求めるようになり、完璧主義になってしまうものです。 完璧主義はより高いクオリティのために頑張れるというポジティブな面もありますが、同時によくない面もあります。 概ね成功していても100%納得できなければ「自分はダメだ」「あれもこれもきちんとやりたいのについていかない」となってしまい、自己肯定感が下がります。 新しい職場では、このような完璧主義をやめてみてください。 少しくらい上手くいかなくても、最低ラインを超えていればOKという基準に下げることで、前向きに仕事に取り組めるようになります。 大きい目標だけでなく小さい目標も作る 仕事についていけないと思う方は、ゴールが大きすぎることが多いです。あまりに大きな目標は、モチベーションが下がるだけであまり意味がありません。 転職先では、最終ゴールは大きいままでもよいので、その前に小さなゴールを作ってみてください。 例えば高校卒業以来まったく英語の勉強をしていなかったのに、TOEIC950点を目指すのは無理があります。まずは実力を知るために直近の試験を受け、例えば400点だったのであれば、小さい目標として500点をゴールに設定します。そこから100点アップさせるために英会話スクールに通ったり、単語帳を何週もしたりと細かいタスクを決めてください。 少し頑張ればできそうなことを何度もやりぬくことで自信もつき、最終的なゴールに到達できるようになります。 「仕事についていけない=転職」は早い! 仕事についていけない人には理由があり、それが解決できるのであれば無理に転職する必要はありません。仕事についていけないということ以外に不満がないのであれば、それだけで転職するのはもったいないこともあります。 まずは今の職場でできることに取り組み、少しずつ成長することでだんだんと追いつけるよう頑張りましょう。 それ以外にも理由がある方や、一通り頑張ってみた上でやはり転職したいと思う方は、次の職場で二の舞にならないように気をつけてください。 また、自分の考えだけで転職するのではなく、友人やキャリアコンサルタントなど周りの意見を聞くこともおすすめですよ。

2022/06/15
人間関係・仕事に対する不安
結婚・出産後のキャリアが不安…仕事に復帰後も輝くことができる?

結婚・出産後のキャリアが不安…仕事に復帰後も輝くことができる?

女性の人生の中でとても大きな出来事の「結婚・出産」とても幸せなことではありますが、同時に色々な悩み事も出てくるのではないでしょうか? 長期で仕事を離れることもあり、 「休んでいる間に自分の働く場所がなくなるのではないか…?」「復帰したとしても休んでいる間に自分のスキルが落ちているかも…」「復帰したとしても自分の今後のキャリアはどうなるのか…」 など不安な思いはどんどん出てきます。 この記事では、上記のような女性の不安に「何ができるのか?」「復帰後のキャリアアップはどうすればいいのか?」をご紹介します 「女性は仕事を続けられる?」結婚、出産後の不安 まず初めに思うことは「自分は復帰後仕事を続けられるのだろうか…?」という点ではないでしょうか? 初めての出産だと色々なことに不安を抱くと思います。 産休に入るまで仕事をしている時の不安産休中自分の今後についての不安復帰後スキルがついていってないなどの不安 このように「産休前」「産休中」「復帰後」と大きく三つの時期での不安が出てきます。 産休に入るまで仕事をしている時の不安 仕事はまだ続けている状態ですが、出産日がどんどん迫ってきます。そんな状況の中、特に仕事一筋で休まず働いていた方からすると「長期で休む」という未知の体験が待っているわけです。 後輩や部下がいる立場の方ならば、「現在進行している業務や、プロジェクトの進行への不安」なども出てくることもあります。 そしてどのような立場の人であっても「産休による自分のキャリアへの影響はどうなるのか?」「産休後の仕事や働き方はどうなるのだろう」といった先のことへの不安も募ることでしょう。 産休・育休後の自分の今後についての不安 さて、いざ産休に入ると、「復職後のキャリアの変化への不安」が増してくるのではないでしょうか? もちろん、生まれてくる新しい命への楽しみはありますが、仕事から離れることで「社会から取り残されたような感覚」にとらわれることもあるかもしれません。産休・育休中に仕事の不安にかられてしまうと、その不安が育児に影響することもあるでしょう。 赤ちゃんの世話に追われながらも、仕事から離れることで、色々と考えてしまうことが増えてしまうのも、一つの不安の要因と思われます。 職場復帰後の仕事への不安 産休・育休明けは、その期間に仕事をしてなかったこともあり、自分自身のスキルや判断力に、不安を感じる方も多いようです。 産休・育休中は、育児中心の生活をしていたので、今までの仕事のペースを取り戻すのが難しく感じることもあります。また、休んでいる間に業務内容がアップデートされていたり、新しいルールが導入されていたり、時にはシステムが変わっていたり…と、職場や仕事の変化に対応するのが大変ということもあるかもしれません。 職場復帰後うまく働けるのか不安…しかしこれで解決! 不安になるのは普通ですし、ごく当たり前のことです。そんな不安を解消するための解決策をこれから紹介します。解決策は大きく3点。 会社の人と適度にコミュニケーションを取っておく限られた時間だからこその効率性を追求する自分のワークライフバランスを意識する です。一つずつ詳しくみておきましょう。 育休中も会社の人と適度にコミュニケーションを取る 一つめは、会社の人と適度なコミュニケーションを取っておくことです。 産休・育休では長い期間、会社を休むことになります。その間に会社では、様々な変化がおきます。その情報に少しでもキャッチアップしておけば、復職後に「こんなに変ってるなんて」という衝撃も減らせます。もし職場に仲の良い先輩や後輩がいたら、出産報告などと合わせて、会社の状況などを聞いてみるのもいいでしょう。 さらに、職場復帰前に上司コミュニケーションを取っておけば、「復帰後自分が何をするのか?」「産休前と現在の会社の変化」を知ることもできますし、「自分自身のやりたいこと」を上司に伝えておくことができます。 職場復帰前に、上司との面談が設定される企業もありますが、もしそのような制度がない場合には、一度話をしたいと相談してみるのもよいかもしれません。 限られた時間だからこそ、効率を追求する 育休明けに時短勤務を選択する方も多いと思います。またフルタイムで職場復帰しても、出産前と同じような残業をすることは難しいという方がほとんどでしょう。 小さな子供を育てながらの仕事は、時間との闘いです。しかし、時短勤務でもフルタイムでも、限られた時間だからこそ、効率を追求していくことができれば、短い時間でも仕事の成果は上げられますし、自分自身への評価にもつながります。もしそれを職場に展開することができれば、職場全体の業務改善にも繋がります。 限られた時間で効率的な仕事を目指すことで、この期間にスキルアップすることも、評価を上げることもできるでしょう。 自分のワークライフバランスを意識する 一方で、仕事と育児をしなければならないからこそ、ワークライフバランスを意識することも大切です。ワークライフバランスとは、「仕事と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動の両方を充実させる働き方・生き方」のことですが、子育て中は、なかなか思うように仕事に関われなかったり、育児や家事に手が回らなかったりと、「自分の思い通りにいかない」ことが増えてきます。 その状況にストレスを感じてしまうこともあるかと思いますが、完璧を目指し過ぎず、周囲に協力を求めながら、よいバランスをとれるようにしていきましょう。 キャリアアップはできるの? さて、「出産してもキャリアアップはできるのか?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に、次のような不安を感じる方も多くいらっしゃいます。 産休・育休のブランクで仕事に復帰しても何も出来ないのでは? 「産休・育休のブランク中に色々と忘れてしまうのではないか?」「他の社員がどんどん成長して、自分だけ取り残されるのではないか?」 など、キャリアアップ以前に仕事に対する不安に駆られるかと思います。 確かに、仕事に触れていない間に色々忘れることはあるかもしれません。しかし、職場復帰して仕事を始めれば徐々に仕事のペースは戻ってきます。焦らずに、できることから仕事のペースをつかんでいきましょう。 産休・育休後、自分の待遇はどうなるの? 業務とは別に、待遇面に関する不安もあるでしょう。産休中・育休中は基本的に給与は支払われませんが「出産手当金・育児休業給付金」というかたちで「雇用保険・健康保険」から給料の5〜7割支給されますので安心してください。 また、会社の制度によっては、給与の何割かが支給されたりするケースもありますので、自分の会社の制度を確認しておきましょう。 職場復帰直後は「時短勤務」なることが多いため、どうしても給与は低下します。しかしパートナーの協力が難しい場合には、育児中は「保育園の送り迎え」など、フルタイムではどうしても対応しきれないことが出てきます。子どもが大きくなれば、フルタイムに復帰するタイミングは必ずありますので、子どもが小さい間と割り切って、乗り切っていきましょう。 女性が職場復帰後にキャリアアップするためには? では、職場復帰後にキャリアアップするには、どうすればいいでしょうか?そのために大切なのは、「自分自身の将来のキャリアを描いておくこと」です。 ただ漠然と「キャリアアップ」とだけ考えていると具体的な行動に繋がりにくいので、きちんとし「自分のやりたいこと」や「なりたい自分」を描いておきましょう。 どんなキャリアを目指したいか、どんな働き方を実現したいかというイメージがついたら、それを実現するには、 今の会社でキャリアアップ転職してキャリアアップ ということが考えられます。いずれにしても重要なのは、「パートナーとしっかり話し合い」をすること。 どのようなキャリア、働き方を実現するにしても、「パートナーの協力」は欠かせないため、自分の思いを伝え、パートナーの理解を得ておきましょう。 今の会社でキャリアアップを目指す場合 次に、今の会社でキャリアアップを目指す場合のポイントを紹介します。 限られた時間で結果を出す工夫をする 復職後は、育児もあるため、時短勤務で働く方が多いと思います。限られた時間では、今までやっていたことや、「ここまではやりたい」と思うことがどうしてもやりきれないこともあります。 しかし、仕事の効率化を目指していけば、短時間でもできることがあります。工夫を重ね、今までと同じかそれ以上の業務量をこなすことができれば、自分自身もスキルアップできますし、周囲からの評価も得られるでしょう。 その積み重ねが評価され、フルタイムに戻ったときに、キャリアアップができたり、新たな仕事を任されて仕事の幅が広がったりする可能性もあります また、業務に資格が必要な場合には、産休・育休中に時間を見つけて資格を取得しておくことで、さらにキャリアアップの可能性を高めることができます 自分の思い描いたキャリアにつながる部署への異動をする 異動希望は、希望通りになるとは限りませんが、その分野に興味があること、意欲があることを伝えておくと、何かの機会に声がかかる可能性があります。職場復帰後に希望の部署に異動するのは、少し難しいかもしれませんが、自分の思いを然るべきかたちで伝えておくことは大切です。 もちろん希望するだけでなく、今の仕事をしっかりと行い、一見関連がないように見えても、今の業務での成果もきちんと出していきましょう。 その信頼が積み重なれば、「彼女は未経験だけど、業務スキルが高いので、きっとすぐに学んで、活躍してくれるだろう」と思ってもらえ、チャンスがやってくる可能性もあります。 社内に提案制度などがあれば、希望する部署の内容でチャレンジしてみるのもおすすめです。 転職してキャリアアップする場合 もちろん、転職もキャリアアップの有効な手段です。 しかし出産後、まだ子どもが小さい間は、「子どもは誰が見てくれるのか」ということが問われ、転職に大きな壁があるのも現実です。そのため、今の会社ではキャリアアップが見込めない場合、やりたいことができない場合、実現したい働き方が叶わない場合には、妊娠・出産前に、自分の希望が叶えられる会社に転職しておくことが賢明といえます。 出産後、まだ子どもが小さいうちに転職活動を行う場合には、今までのキャリアや志望動機と共に、「子どもが病気になった時に見てくれる人はいるのか」など、育児と仕事の両立体制について確認されることもあります。家族や行政、民間のサポートを活用して対応できる準備をしておくと、転職活動もスムーズになるでしょう。 「育児や家庭を行いながらキャリアアップする」ことに対して理解があり、制度設計が確立されている企業も増えています。企業によって規模感、働き方や安心感が違いがあるので、自分自身の働き方や価値観に合う企業を転職先に選ぶようにしましょう。 まとめ 今回は結婚・出産後のキャリアについての不安と解決策を説明しました。 不安を解消するためにも、「自分に何ができるのか?」「自分は今後何をしたいのか?」を明確にし、それに応じた「準備」や「心構え」ができれば不安は軽くなります。 女性として人生の分岐ともなる結婚・出産。 とても幸せなことですので、少しでも不安な気持ちを解消して自分自身の人生を「家事・育児・仕事」全てを通して幸せになれたら最高ですね。 自分自身のキャリアはご自身のものです。不安な気持ちになるのは当たり前ですし、不安になってもいいんです。 しかし、安心してください。必ず仕事に復帰後も輝くことは可能です。 みなさまの人生が素敵なものになることを願っています。

2022/06/13
人間関係・仕事に対する不安
<strong>仕事が暇で辞めたい方の対処法!社内でできることや転職のためのコツを解説</strong>

仕事が暇で辞めたい方の対処法!社内でできることや転職のためのコツを解説

一般的には「仕事=忙しい」というイメージがありますが、なかには「やることがない」「暇すぎて疲れる」という方もいます。 端から見ると羨ましく思えるかもしれませんが、当事者にとっては深刻な問題です。そこで今回は、仕事が暇で困っている方のために、現在の職場でできることや、転職について解説していきます。 仕事が暇でつらい理由 仕事が暇なら、気楽で良いのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし実際には、非常につらく「辞めたい」と思ってしまうものです。 暇なのになぜつらいのか、理由をご紹介します。 時間を無駄にしている 特に若い世代の方は、「周りは仕事を通してスキルアップしているのに、自分は何も成長していない」という焦りが生まれます。 通常であれば顧客と折衝することで営業力が上がったり、商品開発業務を通して企画力を身につけたり、経理の仕事を熟知して資格を取ったり、何かしらの成長があるものです。 それらが一切なく、ただ歳だけを重ねていくことに恐怖を感じます。 「今はいいかもしれないが、5年後の自分は大丈夫だろうか」「もし会社が倒産したら、他の職場に就職できないのではないだろうか」などを考えると、非常に大きな不安を感じます。 社内の周りとの差を感じる 同じオフィスにいる同僚や先輩・後輩が仕事をしているにもかかわらず、自分だけ何もしないでいるのはつらいでしょう。 他の人は成果を生み出し利益を上げているのに、自分は何もせずにいるだけとなると「自分はここにいるべきではないのだろうか」と悩んでしまいます。 特に周りの人にも自分が何もしていないことを知られている場合、「なぜあいつだけ座っているだけで給料をもらっているんだ」「不公平で納得できない」というネガティブな視線にさらされることになり、大きなストレスになります。 仕事が暇な方がやるべきこと ただ「仕事が暇で困る」と嘆くだけでなく、自ら行動を起こしてみましょう。 具体的にどんな行動が必要か悩んでいる方のために、ポイントをご紹介します。 今できる仕事を探す まずやるべきは、自ら仕事を探すことです。 特に新卒や入社年次の浅い方だと「そもそもどんな業務があるのかわからない」というパターンもありますが、遠慮なく上司に相談してみてください。 忙しそうで話しかけにくいと思うかもしれませんが、まず時間を割いてもらい仕事を振ってもらうことで、上司のサポートができるようになり結果的にお互いにとってメリットが生まれます。 また、先輩の仕事を見て自分にも手伝えそうなことはないか確認してみましょう。業務のコアな部分は難しくても、コピーをとったり指定された資料を調べたりといったことはできるはずです。 漠然と「何かできることありますか」と聞いても「今は大丈夫」と言われてしまう可能性があるので、様子を見て「○○の作業をしましょうか?」など具体的に提案できると、相手も頼みやすくなります。 また、何度も相談することで「次に新しい業務を頼む時は、あの人にお願いしよう」と思ってもらうきっかけにもなるでしょう。 一つひとつの仕事を丁寧に行う 仕事がなくて暇な理由の一つに、「与えられた業務を雑に早く終わらせている」ケースがあります。 仕事が速いのは良いことですが、不備があるなど雑さが目立つと、結局はやり直しすることになったり、「別の人に頼もう」と思われてしまったりというデメリットも。 せっかく時間があるのであれば、今ある仕事を一つひとつ丁寧に取り組むようにしてみてください。時間をかけて取り組むことで、「ここはもっとこうした方が次の人がやりやすいだろう」「この作業はこの作業と一緒にやった方が効率的になりそう」など、それまで気づかなかった点に気づくことができます。 より完成度の高い状態で仕事を完結させることで、「この人に頼むと完璧に終わらせてくれる」という評価につながり、新しい仕事を振ってもらえるきっかけにもなるでしょう。 部署異動やチーム変更を希望する 暇になるほど仕事がない理由として、所属している部署やチームとのミスマッチを起こしている可能性があります。あなたのスキルや経験などが足りておらず、お願いしたいことはあってもできないという状況かもしれません。 この場合、異動した方が自分の実力を発揮しやすいでしょう。 本来は企業側が社員にあったポジションを準備すべきですが、それができないケースもあるので、ただ「仕事がない」と待っているのではなく異動を申し出てみてください。 具体的に自分には何ができるのか、どんな分野に興味があるのかなどを明確に説明できるようにしておくと、新しい異動先が決まりやすくなるかもしれません。 せっかく時間があるのであれば、こうした点を整理してみてください。 資格などの勉強をする どんなに自分から働きかけても、仕事がまわってこないこともあります。そんな時は、自分のための勉強の時間に充てましょう。 経理の仕事をしていれば簿記の勉強に取り組むなどすると、将来的なステップアップにつながります。資格の勉強を通して業務で活用できる知識が増えれば、新しい仕事を任されるチャンスが増えるかもしれません。 また、資格だけでなく業界や競合についてのリサーチをするのもおすすめです。いざ新しい仕事が生まれた時、こうした知識が活用できる場面があるかもしれません。 とはいえ、こういった個人的な勉強は業務時間中に堂々とすべきことではありません。リモートワークであれば目立ちませんが、オフィスにいる間はPCで業務画面などを開きながら取り組んだ方がベターです。 また、もし自分にできる仕事を振られたら、すぐに勉強はやめてそちらに尽力しましょう。 社内起業を目指す 「仕事が振られないなら、自分で仕事を作ろう」という考え、社内起業を目指すのも一手です。 社内起業とは会社の中で新しい製品やサービスを作るため、新しく組織を作り取り組む制度のことです。会社の人材や資金、取引先などのリソースを活用できるため、自分で起業するよりもローリスクでビジネスを始められます。 まずは自社の中で社内起業制度があるか調べ、あった場合はどのような規定になっているのかを調べましょう。 仮に選考に通らず社内起業が実現しなかったとしても、準備のために立てた計画を見てもらったり、プレゼンを見てもらったりすることで、他部署の上司から「あの人材がうちに欲しい」と言われて、新しいチームに移りそこで仕事を任されるといった可能性もあります。 「絶対に実現しなくてはならない」と考えるとプレッシャーにつながりますが、「ただ仕事が来るのを待っているだけよりも、有意義な時間を過ごせる」とある意味気楽に考えて取り組んでみることをおすすめします。 転職を検討する きちんと仕事ができる環境に身を置くため、転職を考えるという方法もあります。暇な時間を使って転職サイトを見ることで、自分の希望にあった募集を探すことができます。 特に差し迫った理由がなく、「仕事がなくて暇だから、いい会社があれば転職したい」ということであれば、期限も決まっていないので自分の納得できる募集を見つけるまで転職活動を続けることが可能です。 慌てて転職すると「こんなことなら、前の会社にいればよかった」と後悔するケースもあるのですが、しっかり吟味できるのは大きなメリットです。 しかし、ダラダラと引き延ばしていると時間だけが無駄にすぎてしまうので、「来年までに転職する」など、ある程度は自分で線引きをしましょう。 特に転職市場では若さが有利に働くことがほとんどなので、時間を無駄に使うのは厳禁です。 仕事が暇で転職する際のポイント 会社にいても暇でやることがなく、転職を決めた方のためのポイントを解説します。次の会社でも同じ轍を踏まないように、以下の点に気をつけてください。 志望動機を練る 転職の面接では必ず志望動機を聞かれますが、ここで正直に「今の職場では仕事がないので」と話すことが、必ずしもいいことだとは限りません。 会社の都合で仕事がない状況だったとしても、「能力が低くてこの人に任せられる仕事がないと判断されているのではないか」「仕事に対して積極性がないのではないか」などと思われてしまう可能性があるので、面接では別の内容を話すようにしましょう。 とはいえ、嘘をつく必要はありません。 なぜその業界に興味を持ったか、なぜその企業で働きたいと思ったかなどを話してみてください。適切な志望動機を作るときには、キャリアアドバイザーのサポートを受けることがおすすめです。志望動機をどのように伝えればいいか、細かいところまで相談にのってくれます。 また、そもそもどんな企業を選べばいいかなど、転職に関する全体的なことへのアドバイスをもらうこともできます。 キャリアアドバイザーに対してなんとなく敷居が高いと感じている方も多いですが、キャリアに対して漠然と悩んでいる方や、転職をしようかまだ迷っている方もぜひ気軽に利用してみてください。 興味のある分野に転職する 給与や休日は転職先を決めるうえで大切な要素ですが、それだけで決めてしまうとまた「仕事が暇、辞めたい」という状況になりかねません。そのため、自分がその仕事に対して興味が持てるかを大切にしましょう。 もし業界や業種に対して興味があれば、仕事を振られないタイミングでも「自分に何ができるか」などを考えるモチベーションが高まります。 そうすれば、現状と同じような状況に陥ることを防ぐことが可能です。 転職エージェントを利用する 「今の職場にいると時間を無駄にしているようで焦る、できるだけ早く転職したい」という方は、転職エージェントの利用がおすすめです。まずは転職先に何を求めるかなどを細かくヒアリングしてくれ、スピード感を持って転職先を紹介してくれます。 また、エージェントによっては面接の練習や書類の書き方などを指導してくれることがあります。特に「仕事が暇だから転職したい」というネガティブに聞こえる志望動機を、どう練ればいいかについても相談にのってくれるはずです。 転職に有利な資格を取得する せっかく時間があるならば、資格を取得してから転職するという選択肢もあります。 業界や職種によっては、特定の資格を持っているだけで基本給が上がったり、採用になる確率が大きくなったりします。 特に未経験の業界に転職する場合、資格があれば経験はなくとも知識はあるとアピールできますし、「本当にこの業界で働きたいと考えているのか」と志望度の強さを理解してもらえて好印象につながります。 まずは、自分が興味のある業界、職種にはどんな資格があるのかを調べてみましょう。そして、難易度の低いものがあれば試しに受験してみてください。 会社で暇な時間にコツコツ勉強していれば、きっと合格できるはずです。 転職前にリフレッシュのための休暇をとる 忙しい職場に転職したらゆっくりする時間が取れなくなる可能性もあるので、休暇を取ってリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。 また、「仕事が暇で辞めたい」と気分が落ち込んでいる方にも休みをとることをおすすめします。長期で休暇がとれるのであれば、旅行をして新しい場所に行くことで気持ちを一新できます。 あまり長く休めない場合でも、趣味に励んだり、映画を観たり、自然の中を散歩したりすることで気持ちが休まるでしょう。 新しい職場でモチベーションを高く働くためにも、休暇の取得は非常におすすめです。 仕事が暇で辞めたい時にはさまざまな対処法がある 職場に行ってもやることがなく暇で仕方ないという方は、実は少なくありません。そういった人を指す「社内ニート」という言葉も生まれているほどです。 端から見れば「何もせずに給料をもらえるなんていいではないか」と思われることもありますが、いざ自分がその立場になってみると、大変つらい思いをするものです。 現状を打破するために色々と考えたり行動したりするのはよいのですが、「仕事がないのは、自分に責任があるのではないか」と責めることはやめましょう。 今回ご紹介したいくつかのポイントをおさえて、自分が働きやすい環境を作ってみてください。

2022/05/15
人間関係・仕事に対する不安
「仕事を覚えられないから辞めたい」という悩みを解決!仕事ができる人になるには?

「仕事を覚えられないから辞めたい」という悩みを解決!仕事ができる人になるには?

仕事に慣れないうちは、「全然覚えられない」「質問ばかりして迷惑をかけてしまう」など悩みを抱えるものです。 しかし「早く覚えなくては」と焦れば焦るほど、やる気が空回り上手くいかないことも。そこで今回は、仕事ができる人になるために必要なコツをお伝えします。 なぜ仕事を覚えられないのか? 新入社員として入社した方、転職して新しい業界・業種で働くことになった方は、「説明してもらっても、マニュアルを読んでも、なかなか仕事を覚えられない」と悩むことが少なくありません。 そのため「自分はダメだ」「仕事ができない人間だ」「周りも迷惑だと思っているに違いない」とネガティブな気持ちになってしまうこともあるでしょう。 しかし実際には、仕事ができないと悩む理由はいくつかあります。 まだ仕事に慣れていない 一つ目は、そもそもまだ慣れていないということです。一度説明されただけでは、理解はできてもスムーズに業務をこなすことは難しいものです。 しかし周りにいる先輩や上司はすでにその仕事に慣れているためどんどんこなし、「自分だけできていない」と思ってしまいます。 これは時間が解決する問題なので、「きっと自分もそのうち慣れるだろう」と捉えてみてください。 「早く覚えよう」と前向きに頑張るのはよいですが、それが焦りにつながると余計に時間がかかってしまうこともあります。 比較対象が誤っている 二つ目は、比べる対象が間違っていることです。あなたは、誰と比べて「自分は仕事が覚えられない」と考えているのでしょうか。 例えば、「あの先輩はこんなに仕事をこなしているのに、自分は同じ時間でこれしかできていない」と比較していませんか。先輩の方が仕事が速いのは当たり前、むしろ新人にすぐに追い付かれてしまうのなら、そちらの方が問題です。 あなたが比べるべきは、過去の自分です。 もし部署のメンバーの中で一番仕事が遅かったとしても、先月の自分と比べてスピードが上がっているなら、確実に成長しています。 わざわざ周りの人と比較して落ち込むのではなく、「昨日できなかったことが、今日はなんとかできるようになった」など過去の自分と比較するようにしましょう。 仕事に興味を持てない 三つ目は、仕事に対して興味を持てないというパターンです。 仕事の向き不向きはテクニックを使えばある程度は対応できます。しかし仕事そのものに興味が持てるかどうかは、本人の気持ちが大きく関係するものです。 「就活が上手くいかず、内定が出た企業にとりあえず入社した」「今の職場が嫌で、ここ以外ならどこでもいいと思って転職した」という場合、あまり興味が持てないということもあります。この場合、仕事そのものに興味を持つことは簡単ではありません。 そのため、少し視野を広げることが必要です。 例えば銀行で働いている方で「お金を扱うことに興味を持てない」という方も、「融資をすることで中小企業の経営をサポートできる」など、自社の製品やサービスの先にあるものを考えてみると、やりがいが生まれて興味が持てるかもしれません。 仕事が覚えられない方におすすめのテクニック 仕事が覚えられないと気分が落ち込み、辞めたいと思ってしまうものです。そこで明日から実践できるテクニックを◎つご紹介します。 メモを「書く」ことをやめる 教わったことを忘れないよう、細かくメモを取る方は多いです。しかし後から見返して「このメモはどういう意味だっけ?」となってしまうことも多々あるのではないでしょうか。 そんな時は、説明を動画や音声で残しておくことをおすすめします。 最近ではリモートワークが主流になり、Zoomなどのツールを使って業務を教わることも増えました。そこで新しい仕事を教わるタイミングで画面録画をしておいて、後からまったく同じ説明を確認できるようにしておくと理解度が深まります。 また、オフィスで直接教わる場合にも音声などを録っておくと、自分で書いたメモよりもわかりやすくなります。 録音するときには一言相手に「録音していいですか」と確認すれば、断られることはないはず。ボイスメモをうまく活用していきましょう。 メモの書き方を工夫する 職場や状況によっては、動画で残しておくことが難しく手書きのメモしかできないこともあります。その場合、書き方を工夫しましょう。 まず大切なのは、そのメモが何のメモなのか、後から見てすぐにわかるようにすることです。 いきなり内容を書き始めるのではなく、「営業電話をかける時の手順」「商品開発MTGに参加するために必要な準備」など、タイトルをつけておきましょう。 次に、手順とポイントをわけておくことが大切です。 例えば「会議室の予約の仕方」について教わる時、「社内システムにログインする」「予約ページを開く」といった手順と、「参加人数が〇人以上なら、この会議室が適している」といったポイントをごちゃまぜにしてしまうと、わかりにくくなってしまいます。 さらに、余白を十分にとっておくことも大切です。 まずは説明してもらったことをメモし、後から見返したり、自分でやってみたときに気づいたことを余白に書き込んでおくことで、理解度が高まります。 定期的に復習する エビングハウスの忘却曲線によると、何かを新しく覚えても、20分後には58%しか覚えていられません。1時間後に覚えているのは44%、翌日になると33%と、なんと覚えたことの70%は忘れてしまっているのです。これが1か月後になると、覚えているのは21%と、どんどん忘れていってしまいます。 だからこそ、定期的に復習することが大切です。 新しいことを覚えてから24時間以内に10分復習すると、記憶率は100%に戻ります。次に、1週間以内に5分だけ復習するとまた記憶を定着させられ、1ヶ月以内に3分復習すると引き続き覚えていられます。 たった数分、復習の時間を取るだけ教わったことの定着率は格段に上がるので、ぜひ復習する習慣を取り入れてみましょう。 仕事から離れる時間を作る 「仕事を覚えるために休みの日もずっと勉強しよう」と、休みの日も仕事のことを考え続けるのは、必ずしもいいとは言えません。 もちろん新しく教わったことを復習したり、システムをゆっくり触ってみたりするのはよいのですが、頭がずっと仕事モードだと、集中力が続きません。 しっかりオフにして頭を休めることで記憶が定着しますし、また新しい気持ちで仕事に取り組めるようになります。 そのため、「土曜日は復習の時間にあて、日曜日は仕事のことは忘れてゆっくり休む」などメリハリをつけるようにしてください。 幅広い知識を習得する 教わった業務だけを繰り返し振り返るだけでなく、業界の知識や会社全体の製品やサービスについて理解を深めることで、一つひとつの業務を理解しやすくなることがあります。 最初のうちは「こんなことを勉強して意味があるのか」と思うかもしれませんが、後々の理解度に影響するので、余力があれば取り組んでみてください。 ワーキングメモリを強化する ワーキングメモリとは、何かの作業をするときに、一時的に情報を覚えておいて処理する能力のことです。 私たちは生活しているだけで、色々な情報を得ています。 例えば職場で「目の前にPCがある」「隣の席には同僚の○○さんがいる」など、意識してはいなくても、あらゆる事柄が脳に入って来るのです。 その情報のうち、必要なものとそうでないものを整理したり、必要な情報を長期的に覚えておいたりするために、ワーキングメモリが使われます。仕事を覚える時にも、どの情報が重要で何を覚えておかなければならないのか取捨選択が必要です。 だからこそ「聞いたはずなのにすぐ忘れてしまう」「メモをしたのに何のことだか覚えていない」という方は、ワーキングメモリを強化することで仕事を覚えやすくなる可能性があります。 ワーキングメモリを伸ばすためには、まず十分な睡眠が必要です。 個人差はありますが、7~8時間の睡眠をとることで、ワーキングメモリ機能を最大限発揮できると言われています。 また、運動と知的作業を同時に行うことも練習になります。 皿洗いをしながら昨日食べたものを思い出す、掃除をしながら前に読んだ本の内容を思い出すなどチャレンジしてみてください。 仕事が覚えられない方が身につけたい考え方 仕事を覚えるためには上記のようなテクニックが役立ちますが、それだけではなく仕事に対する考え方を改めることも有効です。 質問も仕事のうちだと考える 忙しい上司や先輩に質問をする時、「こんな初歩的なことを聞くのは申し訳ない」と思ってしまうかもしれません。しかし新人のうちは、自分から質問をすることも仕事です。 早い段階でどんどん質問すれば理解のスピードもあがり、独り立ちできるタイミングも早まります。 いつまでも質問せずあやふやにやっていき、いつまでたっても一人で仕事を完結できない方が迷惑になるので、「今はとにかく質問しよう!」と決めて、どんどん聞いてみてください。 また、「後から聞いておこう」と思うと忘れてしまったり、仕事を進めたのに「ここが間違っているからすべてやり直し」と二度手間になることもあるので、わからないことがあればできる限りすぐに質問するようにしましょう。 仕事の目的を明らかにする 人間は、意味や目的がわからないことを覚えることがなかなかできません。 例えば、「犬、頭、怒っている人、全力で走る、箸、きれい、紙くず」という単語を順番通りに覚えるのは、少し苦労するかもしれません。しかし「お客様に電話を掛ける時には、商品マニュアルを手元に置いておく」という一文は、すぐに覚えられるのではないでしょうか。 この2つは文字数はそれほど変わりませんが、暗記のしやすさは格段に違います。 仕事を覚える時にも、「何のためにこれをやるのか」など意味が解っていた方が、しっかり覚えられます。この業務はいつやるのか、どのような目的があるのかなど、前提条件を常に明らかにしておくようにしましょう。 リラックスを心がける あなたが突然俳優に抜擢され、間近で大きなカメラに撮られながら、大人数のスタッフに見守られながら「コーヒーを飲む」というシーンを撮るところを想像してみてください。 普段は何も考えずにできている動作でも、きっと「カップは右手と左でどちらで持つのか」「一口飲んだ方がいいのか、二口の方がいいのか」など気になってしまい、ぎこちなくなってしまいますよね。もしかすると、手が滑ってカップをひっくり返してしまうかもしれません。 これは緊張状態になっていることが原因です。 仕事も同じで、緊張していると普通ならなんの疑問もなくできることが、どんどんできなくなってしまいます。 例えばいつもはしないようなメールの誤字脱字などしてしまって、「なぜこんなこともできないんだ」と落ち込んだ経験はないでしょうか。 こうしたミスを避けるためには、リラックスを心がけることです。 新しい職場で心からリラックスするのは難しいですが、「焦ったら深呼吸する」「頭がこんがらがったらお茶を飲んで休憩する」など、対処法を見つけておくとよいでしょう。 タスクを管理してやる気を出す 仕事を覚えられないうちは、「あれもこれもやらなくては」と無駄に気持ちが焦ってしまうことが多いです。しかしそれにより集中力が欠け、より仕事を覚える作業がはかどらなくなってしまいます。 これを解消するためには、その日に何をしなくてはならないのか、朝のうちに明らかにすることが必要です。 「これとこれだけを終わらせれば大丈夫」と思うことで無用なプレッシャーを感じずに済みます。 仕事に対してもっと興味を持つ 子どものころ、「宿題をやりなさい」と言われるとやる気がなくなってしまった経験はありませんか。誰しもやれと命令されるとモチベーションが下がりますし、これは仕事でも同じことです。 そのため、まずは自ら興味を持てるポイントを見つけてみると、積極的に取り組めるでしょう。 目の間の業務を覚えることだけにとらわれず、「いつかこういう商品を開発してみたい」「あの先輩のようにどんどん成績を上げたい」など、自分のテンションがあがることを考える時間を取るようにすると、「そのためにはまず業務を覚えよう」と思えます。 「仕事が覚えられないから辞めたい」と思う前に 仕事が覚えられないと職場に行くのがつらくなり「やめたい」と思ってしまうものです。自分のことをダメだと感じてしまうかもしれませんが、こういった悩みを抱えているのはあなただけではありません。 頼りになる上司や成績優秀な先輩も、きっと初めは上手くいかないことも多かったはず。 すぐに「辞めたい」と思うのではなく、「どうしたら早く仕事を覚えられるのだろう?」という方向に思考を変えることから始めてみてください。

2022/05/10
人間関係・仕事に対する不安
入社1ヶ月で仕事を辞めたい…短期間で退職したくなった人のための対処法

入社1ヶ月で仕事を辞めたい…短期間で退職したくなった人のための対処法

会社に入ってみたら思っていた環境と違い、そのギャップに耐えられず退職を考えることもあります。しかしたった1ヶ月で退職するとなると、自分の経歴がどうなるのか、次の仕事は見つかるのかなど、不安もあるでしょう。そこで今回は、仕事を辞めたいと思ったらどうするべきか、対処法について解説します。 1ヶ月で会社を退職するメリット たった1ヶ月で職場を退職するのは、いけないことのように思えます。しかし意外にもメリットが複数あります。 自分にあった場所で働ける 1ヶ月で退職を考えるほどであるならば、現在の会社はあなたに合っていない可能性が高いです。 早々に退職してそうした環境から離れることで、自分のパフォーマンスが発揮できる職場を早く見つけられるというメリットがあります。 そもそも、もし本当に転職するのであれば、「転職したいが、どうしよう」と悩んでいる時間はあまり有意義とは言えません。もちろん時間をかけて考えることは重要ですが、単に同じことをぐるぐると悩むだけであれば、早急に退職して新しい場所を見つけた方が得策です。 1ヶ月ですぐに退職すれば、その分早く次の職場と出会うことができます。 体調不良や精神的ストレスから解放される 前向きなキャリアアップやヘッドハンティングされたことがきっかけでの転職と違い、1ヶ月で転職を考えている方は、現状がネガティブな状態にあることが多いでしょう。 つまり、「長時間労働で疲れて休日は寝てばかり」「上司と上手くいかなくて会社に行こうとするとお腹が痛くなる」「仕事のことを考えると何をしていても楽しくない」など、ストレスにより身体的または精神的に何らかの影響があるのではないでしょうか。 この状態では、物事を前向きに考えることは難しくなってしまいます。 仕事が楽しめないだけでなく、プライベートの時間もリフレッシュできず、家族や恋人、友人との関係が悪化することも。 こういった状態に陥っている方は、まだ入社1ヶ月であっても早めに退職することをおすすめします。過剰なストレスや体調不良を抱えたまま働くことは難しいので、まずは自分を大切にすることを第一にしてください。 自分のキャリアを見つめなおすきっかけとなる この記事を読んでいる方は、「なぜたった1ヶ月で退職したいと思っているのだろう」と、自分に対して不甲斐なさややるせなさを感じているかもしれません。 しかし退職や転職を考えることは、自分のキャリアを見つめなおす良いきっかけになります。 なぜこんなにも早く退職したいと思っているのか、入社前と後ではどんなギャップがあったのか、自分は働く上で何を大切にしたいのかなど、多角的に考えることで、これからどう働くべきかが明確になるでしょう。 人間関係をリセットできる 仕事を辞めたいと思う原因は人によって様々ですが、もっとも多いのは人間関係に由来するものです。 多くの企業でリモートワークが導入され、直接的なコミュニケーションが減ったとはいえ、やはり苦手な方がいたり、他の社員の方の雰囲気に馴染めなかったりすると、だんだんと辞めたいという気持ちが大きくなります。 そういった人間関係をすぐにリセットできるのも、1ヶ月で退職するメリットの一つです。 もしかすると「すぐに退職したダメなやつだと思われたくない」と考えて一歩踏み出せない方もいるかもしれませんが、基本的に職場の人間関係が退職後に続くことはありません。 こちらが積極的に関わろうとしないかぎり、無関係な他人になります。 1ヶ月で会社を退職するデメリット 1ヶ月退職することはメリットもありますが、デメリットもあります。 転職活動の難易度が上がる 転職活動をするとき、1ヶ月で退職した経歴があると、書類審査で不採用となる可能性が高まります。 面接でどういった事情があるかを説明する前に、「逃げ癖があるのだろう」「うちに入ってもすぐに辞めてしまうかもしれない」といった印象を持たれやすいからです。 なぜ短期間で退職したかを伝えられるよう、履歴書に盛り込める範囲で書いておくとよいでしょう。 また、面接に進んだ場合も、ほぼ必ずなぜ退職したかを質問されます。その時、明確に事情を説明できるように準備しておくことが大切です。 企業からすると、似たようなスキルや能力を持った人材が2人いた場合、1ヶ月で退職した経歴がない方を採ることがほとんどでしょう。そういったディスアドバンテージを背負っていることを自覚し、めげずにどんどん転職活動をする積極性も大切です。 自分自身の働くモチベーションが下がる 「せっかく入った会社を1ヶ月で辞めてしまった」と思うと、働くことそのものに対するモチベーションが下がります。「自分はダメだ」「次の会社もすぐに辞めたいと思うかもしれない」などネガティブな感情になり、転職活動が上手くいかないこともあるでしょう。 そういった時は無理をせず、一度転職活動をお休みしてみるのも一手です。 焦って無駄に動き回るより、自分を見つめてやる気がわいてきた時点で新しい職場を探した方が、より自分に合った会社を見つけられます。 1ヶ月で退職したくなった時の対処法 1ヶ月で仕事を辞めたいと思い始めたら、急に辞めてしまうのではなく、まずは下記のような対処法をチャレンジしてみてください。 仕事に関する考え方を変える 職場を離れたいと思う理由として、仕事に対してまじめすぎる場合があります。 もちろん給与をもらう以上は真剣に取り組むべきですが、度が過ぎると良くない方向に行ってしまうことも事実です。 もし「自分が思ったように仕事がうまくできない」「ミスばかりして周りに迷惑ばかりかけている」といったことが理由であるならば、完璧主義をやめて「まだ入社したばかりだから仕方ない」という視点を持つようにしましょう。 一見すると無責任に見えるかもしれませんが、「まだわからないからこそ、今からしっかり学んでいこう」と前向きになることができます。 こうしたマインドシフトがあれば、わざわざ退職せずとも今の会社で上手くやっていける可能性も出てくるでしょう。 こうした考えは身近な上司には話しにくいため、友人やキャリアコンサルタントに話してみることがおすすめです。 異動や転勤を願い出る 職場の人間関係などで悩んでいる場合は、自分の考え方だけでなく、環境を変えるという手もあります。例えば、異動や転勤を機に状況が改善する可能性があるでしょう。 苦手な人が近くにいると、何か大きな出来事がなくてもストレスが溜まっていくものです。それを回避するために、退職せずに現状から離れる方法を探してみてください。 全国的に展開している企業であれば、他都道府県への転勤なども可能でしょう。 入社してすぐの異動希望は難しいと思いますが、今の部署でもう少しだけやってみてから異動希望を出そうと決めることで気持ちが軽くならないか、試してみてはいかがでしょうか。 退職する日を決める 退職を考える理由として、「このままいつまでも、この会社で働き続けるのはつらい」といったものもあります。こういったことから退職を考えているのであれば、自分で退職日を決めておく方法がおすすめです。 例えば「あと40年ここで働く」と思うと苦痛ですが、「1年経ったら退職しよう」と期限を切っておくことで、先が見えて頑張れることもあるでしょう。 また、実際に1年経つと業務でできることが増えたり仕事の幅が広がったりして、「わざわざ辞めなくてもいい」と思えるようになるかもしれません。 もし1年後にそんな風に思えないのであれば、そこで退職することもできます。 1ヶ月で退職するよりも1年は在籍していた方が、転職活動でのハードルが下がります。 また、単に「仕事を頑張る」という漠然とした目的では上手くいかなくても、「よりよい転職先を見つけてアピールするために、今の会社を活用して実績をつける」と考えると、やる気も出やすくなります。 また、資格取得支援制度などがあるならば、それらをフル活用して、会社から受けられる恩恵をしっかり受けてから転職しても遅くはないでしょう。 転職活動をする 対処法を試してみても退職したいという気持ちがブレないようであれば、転職活動を始めましょう。 今の職場を辞めて無職として転職活動するよりも、在籍中に始めた方が有利に進められます。 また無職になると「早く次を探さなくては」という焦りも生まれやすいので、ある程度の余裕を持てるよう、現状を維持したままの転職活動がおすすめです。 また、転職活動をする中で他社を知ることで「自分が今いる環境は、意外と悪くないかもしれない」と気づくこともあります。それをきっかけに転職活動をやめ、今の職場で引き続き働くことを選ぶ方も少なくありません。 絶対に転職しなくてはならない、絶対に職場を退職してはならないなど厳しく考えるのではなく、フレキシブルな考えを持っておくことがおすすめです。 実際に職場を退職する 転職活動の結果、内定をもらい、自分自身も新しい環境で働く意思があれば、退職して次の会社で働き始めましょう。勢いで退職してしまうよりも、こうした思考プロセスを経て辞めた方が後悔がありません。 1ヶ月での退社であれば引継ぎ業務もそれほどありませんが、それでも調整が必要になるため、前もって退職の意思を伝えるようにしましょう。 基本的には退職する1ヶ月前に申告するという就業規則になっている企業が多いですが、自分の働いている会社の就業規則は改めてチェックしておいてください。 転職後の職場で長く働くために必要なこと 今の会社を1ヶ月で辞めるとなると、次の職場では長期的に働きたいと思うもの。そのような職場を選ぶためには具体的にどうすればよいか、ポイントを2つお伝えします。 転職活動の軸を明確に そもそも、なぜ1ヶ月で辞めたいと思ってしまったのか理由を追究しましょう。 人間関係の問題なのか、業務内容に興味が持てなかったのか、給与や休日など待遇に不満があったのか、人によって原因は異なります。その理由を突き止めたら、それをベースに就活の軸を決めてください。 例えば仕事内容がネックだったのであれば、どんなに待遇がいい会社に入っても似たような業務をやる中で、また転職したいと思い始め同じことを繰り返してしまうかもしれません。 こうした自己分析が難しそうであれば、キャリアコンサルタントを頼るのも一手です。 キャリアコンサルタントは「将来どうなっていきたいか」などポジティブに未来を考えるサポートもできますが、「なぜ会社を辞めたくなったのか」など過去のネガティブな面を一緒に振り返ることもできます。 キャリアのプロである立場から、第三者の冷静な視点で見極めてもらうことによって、自分では思いもよらなかったアイディアにたどりつくことがあります。 転職先の会社を事前に詳しく調べる 次の職場で長期的に働くため、入社前に転職先企業について詳しく調べておきましょう。事業内容や商品・サービスなどの基本的な情報だけでなく、社風なども含めたリサーチが大切です。 企業HPや採用サイトだけでなく、SNSや口コミサイトなど、広く情報収集しましょう。 また、最近では社会人インターンという手段もあります。実際に職場に行って社員の方と一緒に仕事に取り組むことで、自分にフィットするかどうか見定めることも可能です。 そこから広がった人脈で次の職場が見つかるケースもあり、副次的なメリットも見込めます。 1ヶ月で会社を辞めてもいいし、辞めなくてもいい 目の前の問題に頭がいっぱいになってしまい、つい短期的な視点でしか物事を考えられなくなることは多々あります。会社を辞めるかどうかということについても、長い目で見ることができなくなっている方が多いでしょう。 しかし人生のおけるキャリアを考えると、1社を1ヶ月で辞めるかどうかはそれほど大きな問題ではありません。 真剣に考えることは大切ですが、深刻に悩みすぎないよう、煮詰まっている方は一度リフレッシュの時間を設けてみてください。急に退職を決めずとも、例えば休みをとったり休職をしたりとった方法もあります。 また、一人で抱え込まず、家族や恋人、友人、もしくはキャリアコンサルタントに相談してみましょう。 一人で考えているとどんどんネガティブな方向に流れてしまい、最悪の場合、うつ状態などになってしまうこともあります。 人に話すことで気持ちが楽になったり、事実を整理して考えられるようになったりするメリットがあるので、ぜひ身近な方を頼ってみてください。

2022/03/04
人間関係・仕事に対する不安
【仕事に行きたくないと思ったら】職場を辞めたい方におすすめの考え方と対処法を解説

【仕事に行きたくないと思ったら】職場を辞めたい方におすすめの考え方と対処法を解説

毎日働いていると、人間関係や仕事のストレスから、「もう仕事に行きたくない」「思い切って辞めたい」と思う日もありますよね。 もちろん退職するのも一つの方法ですが、勢いで辞める前に一度立ち止まってみてもいいかもしれません。 今回は、仕事に行きたくないという気持ちで一杯になってしまった方のために、どのように対処すべきかをご提案します。 会社を辞めたい時は自分の悩みを細分化する 経営学の分野では、大きな問題にぶつかったとき「問題を細分化して一つずつ解決する」ことが有効であるとされています。 この理論を応用して「仕事に行きたくない」という感情に向き合ってみるのは、有効な対処法です。 辞めたいという勢いで無計画な退職・転職し、後悔しないためにも、まずは「なぜ自分は辞めたいと思うのか」という理由の部分に焦点を当て細分化しましょう。 下記4つのうち、ご自身がどれに当てはまるか、考えてみてください。 1.人間関係に悩んでいる 人の悩みの多くは、人間関係に由来します。 仕事を辞めたいという悩みも、「職場の人間関係が上手くいっていない」というケースが多いです。 実際に、マイナビが行ったアンケートによると「職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?」という問いに対して、73.5%が「いる」と回答しています。 (参考:マイナビ「「上司が嫌いで辞めたい!」実際に転職した人はXX%。退職理由にしていいの?」) 多くの方が上司との関係に対してネガティブな感情を抱えていますが、そのパターンはいくつかに分かれます。 まず、「正当に評価されない」ことです。仕事で成果をあげてもそれが認められなければ、モチベーションが維持できません。 特に自分勝手な上司の下についてしまい、こちらが報連相をしてもまじめに聞いていなかったり、指示が不明瞭だったりすると、自分がどれだけ努力しても認められない悪循環に陥ってしまいます。 また、「精神論ばかりで具体的な助言がない上司と一緒にいる」ことが、大きなストレスになっているケースもあります。仕事で行き詰ったときに「できるまで頑張れ」「あきらめるな」といった漠然としたことしか言わない上司に対し、苦手意識を持つ方は少なくありません。 具体的なアドバイスやサポートがなく自分のスキルアップが見込めないことも、仕事に対してネガティブになりうる要素です。 人間関係は、対上司だけでなく、同僚や後輩についても重要です。 「相性の悪い部下を持ってしまい上手くマネジメントできず、多くのタスクを抱え込んでしまっている」方もいるでしょう。 特に初めて部下を持ったときには、自分の業務をこなしながら後輩育成もしなくてはならないため、ストレスを感じやすくなります。 2.仕事を楽しめない 仕事との相性が理由で、会社に行きたくないと思うこともあります。 毎日決められた業務を素早く正確に行うことが得意な方もいれば、クリエイティブな発想で自由に企画するのが好きな方、人当たりが良くコミュニケーションをとることに長けた方もいます。 自分が得意とする仕事ができればよいのですが、チームの中で苦手なことに取り組まなくてはならないこともあります。これを成長のチャンスと捉えることができる一方、あまりにも相性が悪いと多大なストレスがかかります。 また、マンネリ化して達成感が得られないケースもあるでしょう。 入社したころは覚えることも多く毎日必死で過ごしていても、だんだんと慣れてくるものです。仕事が単なるルーティンとなり、「何のためにこれをしているのか」と思い詰めてしまうことは珍しくありません。 部署異動や昇進により業務内容が変わり、「前の方が良かった」と感じることもよくあります。 3.職場環境や待遇が良くない いくら人間関係が良好でやりたい仕事をしていても、環境や待遇が悪ければ辞めたいという気持ちはわいてくるものです。 生活に十分な給与がもらえなかったり、休日が少なくプライベートの時間が取れなかったり、残業続きで寝る時間が短かったりすると、なかなか長期的に働くことはできません。 そんな時に転職サイトを見たり友人の話を聞いたりすると、自分の状況を変えたいと思うようになるのは自然なことです。 「資格を取れば手当てが出て手取りが上がる」など明確な基準があれば頑張れるかもしれませんが、そういった基準がなければ辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。 4.将来性を感じない 「この会社にいても先がないのでは」と悩み始めると、転職を考えるようになります。 会社の業績悪化など経営的な側面はもちろん、上が詰まっていてステップアップできない、保守的すぎて時代にあわせて変化できていないといったところから、将来性のなさを感じることもあるでしょう。 「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2022/02/24
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人間関係は、対上司だけでなく、同僚や後輩についても重要です。 「相性の悪い部下を持ってしまい上手くマネジメントできず、多くのタスクを抱え込んでしまっている」方もいるでしょう。 特に初めて部下を持ったときには、自分の業務をこなしながら後輩育成もしなくてはならないため、ストレスを感じやすくなります。 2.仕事を楽しめない 仕事との相性が理由で、会社に行きたくないと思うこともあります。 毎日決められた業務を素早く正確に行うことが得意な方もいれば、クリエイティブな発想で自由に企画するのが好きな方、人当たりが良くコミュニケーションをとることに長けた方もいます。 自分が得意とする仕事ができればよいのですが、チームの中で苦手なことに取り組まなくてはならないこともあります。これを成長のチャンスと捉えることができる一方、あまりにも相性が悪いと多大なストレスがかかります。 また、マンネリ化して達成感が得られないケースもあるでしょう。 入社したころは覚えることも多く毎日必死で過ごしていても、だんだんと慣れてくるものです。仕事が単なるルーティンとなり、「何のためにこれをしているのか」と思い詰めてしまうことは珍しくありません。 部署異動や昇進により業務内容が変わり、「前の方が良かった」と感じることもよくあります。 3.職場環境や待遇が良くない いくら人間関係が良好でやりたい仕事をしていても、環境や待遇が悪ければ辞めたいという気持ちはわいてくるものです。 生活に十分な給与がもらえなかったり、休日が少なくプライベートの時間が取れなかったり、残業続きで寝る時間が短かったりすると、なかなか長期的に働くことはできません。 そんな時に転職サイトを見たり友人の話を聞いたりすると、自分の状況を変えたいと思うようになるのは自然なことです。 「資格を取れば手当てが出て手取りが上がる」など明確な基準があれば頑張れるかもしれませんが、そういった基準がなければ辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。 4.将来性を感じない 「この会社にいても先がないのでは」と悩み始めると、転職を考えるようになります。 会社の業績悪化など経営的な側面はもちろん、上が詰まっていてステップアップできない、保守的すぎて時代にあわせて変化できていないといったところから、将来性のなさを感じることもあるでしょう。 「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2017/05/30
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「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2019/09/26
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仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

毎日働いていると、人間関係や仕事のストレスから、「もう仕事に行きたくない」「思い切って辞めたい」と思う日もありますよね。 もちろん退職するのも一つの方法ですが、勢いで辞める前に一度立ち止まってみてもいいかもしれません。 今回は、仕事に行きたくないという気持ちで一杯になってしまった方のために、どのように対処すべきかをご提案します。 会社を辞めたい時は自分の悩みを細分化する 経営学の分野では、大きな問題にぶつかったとき「問題を細分化して一つずつ解決する」ことが有効であるとされています。 この理論を応用して「仕事に行きたくない」という感情に向き合ってみるのは、有効な対処法です。 辞めたいという勢いで無計画な退職・転職し、後悔しないためにも、まずは「なぜ自分は辞めたいと思うのか」という理由の部分に焦点を当て細分化しましょう。 下記4つのうち、ご自身がどれに当てはまるか、考えてみてください。 1.人間関係に悩んでいる 人の悩みの多くは、人間関係に由来します。 仕事を辞めたいという悩みも、「職場の人間関係が上手くいっていない」というケースが多いです。 実際に、マイナビが行ったアンケートによると「職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?」という問いに対して、73.5%が「いる」と回答しています。 (参考:マイナビ「「上司が嫌いで辞めたい!」実際に転職した人はXX%。退職理由にしていいの?」) 多くの方が上司との関係に対してネガティブな感情を抱えていますが、そのパターンはいくつかに分かれます。 まず、「正当に評価されない」ことです。仕事で成果をあげてもそれが認められなければ、モチベーションが維持できません。 特に自分勝手な上司の下についてしまい、こちらが報連相をしてもまじめに聞いていなかったり、指示が不明瞭だったりすると、自分がどれだけ努力しても認められない悪循環に陥ってしまいます。 また、「精神論ばかりで具体的な助言がない上司と一緒にいる」ことが、大きなストレスになっているケースもあります。仕事で行き詰ったときに「できるまで頑張れ」「あきらめるな」といった漠然としたことしか言わない上司に対し、苦手意識を持つ方は少なくありません。 具体的なアドバイスやサポートがなく自分のスキルアップが見込めないことも、仕事に対してネガティブになりうる要素です。 人間関係は、対上司だけでなく、同僚や後輩についても重要です。 「相性の悪い部下を持ってしまい上手くマネジメントできず、多くのタスクを抱え込んでしまっている」方もいるでしょう。 特に初めて部下を持ったときには、自分の業務をこなしながら後輩育成もしなくてはならないため、ストレスを感じやすくなります。 2.仕事を楽しめない 仕事との相性が理由で、会社に行きたくないと思うこともあります。 毎日決められた業務を素早く正確に行うことが得意な方もいれば、クリエイティブな発想で自由に企画するのが好きな方、人当たりが良くコミュニケーションをとることに長けた方もいます。 自分が得意とする仕事ができればよいのですが、チームの中で苦手なことに取り組まなくてはならないこともあります。これを成長のチャンスと捉えることができる一方、あまりにも相性が悪いと多大なストレスがかかります。 また、マンネリ化して達成感が得られないケースもあるでしょう。 入社したころは覚えることも多く毎日必死で過ごしていても、だんだんと慣れてくるものです。仕事が単なるルーティンとなり、「何のためにこれをしているのか」と思い詰めてしまうことは珍しくありません。 部署異動や昇進により業務内容が変わり、「前の方が良かった」と感じることもよくあります。 3.職場環境や待遇が良くない いくら人間関係が良好でやりたい仕事をしていても、環境や待遇が悪ければ辞めたいという気持ちはわいてくるものです。 生活に十分な給与がもらえなかったり、休日が少なくプライベートの時間が取れなかったり、残業続きで寝る時間が短かったりすると、なかなか長期的に働くことはできません。 そんな時に転職サイトを見たり友人の話を聞いたりすると、自分の状況を変えたいと思うようになるのは自然なことです。 「資格を取れば手当てが出て手取りが上がる」など明確な基準があれば頑張れるかもしれませんが、そういった基準がなければ辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。 4.将来性を感じない 「この会社にいても先がないのでは」と悩み始めると、転職を考えるようになります。 会社の業績悪化など経営的な側面はもちろん、上が詰まっていてステップアップできない、保守的すぎて時代にあわせて変化できていないといったところから、将来性のなさを感じることもあるでしょう。 「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2015/12/23
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

毎日働いていると、人間関係や仕事のストレスから、「もう仕事に行きたくない」「思い切って辞めたい」と思う日もありますよね。 もちろん退職するのも一つの方法ですが、勢いで辞める前に一度立ち止まってみてもいいかもしれません。 今回は、仕事に行きたくないという気持ちで一杯になってしまった方のために、どのように対処すべきかをご提案します。 会社を辞めたい時は自分の悩みを細分化する 経営学の分野では、大きな問題にぶつかったとき「問題を細分化して一つずつ解決する」ことが有効であるとされています。 この理論を応用して「仕事に行きたくない」という感情に向き合ってみるのは、有効な対処法です。 辞めたいという勢いで無計画な退職・転職し、後悔しないためにも、まずは「なぜ自分は辞めたいと思うのか」という理由の部分に焦点を当て細分化しましょう。 下記4つのうち、ご自身がどれに当てはまるか、考えてみてください。 1.人間関係に悩んでいる 人の悩みの多くは、人間関係に由来します。 仕事を辞めたいという悩みも、「職場の人間関係が上手くいっていない」というケースが多いです。 実際に、マイナビが行ったアンケートによると「職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?」という問いに対して、73.5%が「いる」と回答しています。 (参考:マイナビ「「上司が嫌いで辞めたい!」実際に転職した人はXX%。退職理由にしていいの?」) 多くの方が上司との関係に対してネガティブな感情を抱えていますが、そのパターンはいくつかに分かれます。 まず、「正当に評価されない」ことです。仕事で成果をあげてもそれが認められなければ、モチベーションが維持できません。 特に自分勝手な上司の下についてしまい、こちらが報連相をしてもまじめに聞いていなかったり、指示が不明瞭だったりすると、自分がどれだけ努力しても認められない悪循環に陥ってしまいます。 また、「精神論ばかりで具体的な助言がない上司と一緒にいる」ことが、大きなストレスになっているケースもあります。仕事で行き詰ったときに「できるまで頑張れ」「あきらめるな」といった漠然としたことしか言わない上司に対し、苦手意識を持つ方は少なくありません。 具体的なアドバイスやサポートがなく自分のスキルアップが見込めないことも、仕事に対してネガティブになりうる要素です。 人間関係は、対上司だけでなく、同僚や後輩についても重要です。 「相性の悪い部下を持ってしまい上手くマネジメントできず、多くのタスクを抱え込んでしまっている」方もいるでしょう。 特に初めて部下を持ったときには、自分の業務をこなしながら後輩育成もしなくてはならないため、ストレスを感じやすくなります。 2.仕事を楽しめない 仕事との相性が理由で、会社に行きたくないと思うこともあります。 毎日決められた業務を素早く正確に行うことが得意な方もいれば、クリエイティブな発想で自由に企画するのが好きな方、人当たりが良くコミュニケーションをとることに長けた方もいます。 自分が得意とする仕事ができればよいのですが、チームの中で苦手なことに取り組まなくてはならないこともあります。これを成長のチャンスと捉えることができる一方、あまりにも相性が悪いと多大なストレスがかかります。 また、マンネリ化して達成感が得られないケースもあるでしょう。 入社したころは覚えることも多く毎日必死で過ごしていても、だんだんと慣れてくるものです。仕事が単なるルーティンとなり、「何のためにこれをしているのか」と思い詰めてしまうことは珍しくありません。 部署異動や昇進により業務内容が変わり、「前の方が良かった」と感じることもよくあります。 3.職場環境や待遇が良くない いくら人間関係が良好でやりたい仕事をしていても、環境や待遇が悪ければ辞めたいという気持ちはわいてくるものです。 生活に十分な給与がもらえなかったり、休日が少なくプライベートの時間が取れなかったり、残業続きで寝る時間が短かったりすると、なかなか長期的に働くことはできません。 そんな時に転職サイトを見たり友人の話を聞いたりすると、自分の状況を変えたいと思うようになるのは自然なことです。 「資格を取れば手当てが出て手取りが上がる」など明確な基準があれば頑張れるかもしれませんが、そういった基準がなければ辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。 4.将来性を感じない 「この会社にいても先がないのでは」と悩み始めると、転職を考えるようになります。 会社の業績悪化など経営的な側面はもちろん、上が詰まっていてステップアップできない、保守的すぎて時代にあわせて変化できていないといったところから、将来性のなさを感じることもあるでしょう。 「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2021/03/23
人間関係・仕事に対する不安
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

毎日働いていると、人間関係や仕事のストレスから、「もう仕事に行きたくない」「思い切って辞めたい」と思う日もありますよね。 もちろん退職するのも一つの方法ですが、勢いで辞める前に一度立ち止まってみてもいいかもしれません。 今回は、仕事に行きたくないという気持ちで一杯になってしまった方のために、どのように対処すべきかをご提案します。 会社を辞めたい時は自分の悩みを細分化する 経営学の分野では、大きな問題にぶつかったとき「問題を細分化して一つずつ解決する」ことが有効であるとされています。 この理論を応用して「仕事に行きたくない」という感情に向き合ってみるのは、有効な対処法です。 辞めたいという勢いで無計画な退職・転職し、後悔しないためにも、まずは「なぜ自分は辞めたいと思うのか」という理由の部分に焦点を当て細分化しましょう。 下記4つのうち、ご自身がどれに当てはまるか、考えてみてください。 1.人間関係に悩んでいる 人の悩みの多くは、人間関係に由来します。 仕事を辞めたいという悩みも、「職場の人間関係が上手くいっていない」というケースが多いです。 実際に、マイナビが行ったアンケートによると「職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?」という問いに対して、73.5%が「いる」と回答しています。 (参考:マイナビ「「上司が嫌いで辞めたい!」実際に転職した人はXX%。退職理由にしていいの?」) 多くの方が上司との関係に対してネガティブな感情を抱えていますが、そのパターンはいくつかに分かれます。 まず、「正当に評価されない」ことです。仕事で成果をあげてもそれが認められなければ、モチベーションが維持できません。 特に自分勝手な上司の下についてしまい、こちらが報連相をしてもまじめに聞いていなかったり、指示が不明瞭だったりすると、自分がどれだけ努力しても認められない悪循環に陥ってしまいます。 また、「精神論ばかりで具体的な助言がない上司と一緒にいる」ことが、大きなストレスになっているケースもあります。仕事で行き詰ったときに「できるまで頑張れ」「あきらめるな」といった漠然としたことしか言わない上司に対し、苦手意識を持つ方は少なくありません。 具体的なアドバイスやサポートがなく自分のスキルアップが見込めないことも、仕事に対してネガティブになりうる要素です。 人間関係は、対上司だけでなく、同僚や後輩についても重要です。 「相性の悪い部下を持ってしまい上手くマネジメントできず、多くのタスクを抱え込んでしまっている」方もいるでしょう。 特に初めて部下を持ったときには、自分の業務をこなしながら後輩育成もしなくてはならないため、ストレスを感じやすくなります。 2.仕事を楽しめない 仕事との相性が理由で、会社に行きたくないと思うこともあります。 毎日決められた業務を素早く正確に行うことが得意な方もいれば、クリエイティブな発想で自由に企画するのが好きな方、人当たりが良くコミュニケーションをとることに長けた方もいます。 自分が得意とする仕事ができればよいのですが、チームの中で苦手なことに取り組まなくてはならないこともあります。これを成長のチャンスと捉えることができる一方、あまりにも相性が悪いと多大なストレスがかかります。 また、マンネリ化して達成感が得られないケースもあるでしょう。 入社したころは覚えることも多く毎日必死で過ごしていても、だんだんと慣れてくるものです。仕事が単なるルーティンとなり、「何のためにこれをしているのか」と思い詰めてしまうことは珍しくありません。 部署異動や昇進により業務内容が変わり、「前の方が良かった」と感じることもよくあります。 3.職場環境や待遇が良くない いくら人間関係が良好でやりたい仕事をしていても、環境や待遇が悪ければ辞めたいという気持ちはわいてくるものです。 生活に十分な給与がもらえなかったり、休日が少なくプライベートの時間が取れなかったり、残業続きで寝る時間が短かったりすると、なかなか長期的に働くことはできません。 そんな時に転職サイトを見たり友人の話を聞いたりすると、自分の状況を変えたいと思うようになるのは自然なことです。 「資格を取れば手当てが出て手取りが上がる」など明確な基準があれば頑張れるかもしれませんが、そういった基準がなければ辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。 4.将来性を感じない 「この会社にいても先がないのでは」と悩み始めると、転職を考えるようになります。 会社の業績悪化など経営的な側面はもちろん、上が詰まっていてステップアップできない、保守的すぎて時代にあわせて変化できていないといったところから、将来性のなさを感じることもあるでしょう。 「会社と一緒に沈むくらいなら、辞めて違う職場で頑張りたい」というモチベーションで転職をする方も、実際にたくさんいます。 会社を退職・転職したいと思ったらすべきこと 問題を細分化したら、行動を起こしましょう。 勢いで職場を離れるのか、計画的に対処するのかによって、その後の人生が大きく左右されます。 会社を休む 毎日職場に通っていると、自分や仕事、キャリアについて客観的に考えることが難しくなってしまいます。 まずは有給休暇などを使って会社を休み、リフレッシュしましょう。 ストレスがかかり続けると、最悪の場合、体調やメンタルの調子を崩してしまいます。もしうつ病などになってしまうと完治まで非常に時間がかかるので、取り返しがつくうちに対応してください。 休みをとったら、まずは仕事のことは考えずストレス発散することに集中します。自然に触れたり、好きなアーティストのライブに行ったり、旅行をしたりと、自分が楽しいと思えることに時間を使ってください。 転職サイトに登録する 転職サイトに登録したからといって、すぐに転職活動をしなくてはならないわけではありません。アカウントだけ作っておいて、時間のある時に求人をチェックするだけという使い方もできます。 転職サイトから情報を集めることで、自分の職場と他の職場を比較しやすくなります。 自分のスキルで転職したら、どのくらい年収がアップするのか、待遇はどれだけ変わるのかなどわかれば、「今のところにいた方がいいかもしれない」「思い切って転職した方がよさそう」など、判断しやすくなります。 また、サイトによっては企業側からスカウトが来ることもあります。 「自分にはこの会社しかない」と思うと思考が狭まりますが、他にも選択肢があると感じられれば、気持ちの面でも楽になるものです。 尚、登録する転職サイトはエージェントを利用しないものがおすすめです。 エージェントからの紹介は、あくまでも転職の意思があることが前提となるケースがほとんどなので、この段階では上手くマッチしません。 まずは自ら案件を探すタイプのものに登録して、本当に転職しようと決めたらエージェントタイプを選んだ方がより有効に利用できます。 運動や自分の趣味の時間を作る 「会社に行きたくない」という気持ちが強すぎて、メンタルに不調をきたし始めることは多々あります。 そんな時は一旦仕事のことを忘れ、体を動かしたり、楽しいと思えることに集中したりしましょう。 運動をすると交感神経が優位になり、気持ちが前向きになるものですし、体を疲れさせることで夜眠りやすくなるという側面もあるので、おすすめです。 また、趣味の時間は、なるべく仕事とは別のことをしましょう。 例えば読書が好きな方は、「仕事に役立つからこのビジネス書を読んでおこう」と選ぶのではなく、「この小説家が好きだから新刊を読もう」など、リフレッシュ目的で読む本を選んでみてください。 キャリアコンサルタントに相談する 仕事を辞めたいという悩みは、上司や先輩などに相談しづらいものです。 そんな時は、キャリアコンサルタントを利用してみてください。 キャリアコンサルタントは、一般的には「転職をするときにキャリアプランについてアドバイスをする」というイメージがありますが、「会社に行くのが嫌になってしまった」「転職しようと決めたわけではないが、辞めたいとは思っている」といった相談をすることもできます。 まずはしっかり悩みを聞いたうえで、どんな解決法があるか、具体的にどうすべきかなど、自分で答えを見つけるためのコーチングをしてくれます。 「仕事に対して意識が高い人が使うもの」という印象かもしれませんが、「仕事の相談ができる、職場以外の人」というカジュアルな気持ちで試してみてください。 自分のキャリアプランを考える そもそもなぜ今の会社に入ったのか、これから何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいかなどを考えることも有効です。 目の前の仕事にとらわれずキャリアプランを考えることで、今の職場にいるべきかどうか、長期的な視点で判断することができます。 まだここで学べることがあるのか、転職するとしたらいつどんな会社を選ぶべきかなど冷静に考えられれば、なんとなく退職・転職をして「まだ元の職場にいればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 自分の会社で環境改善を試みる 日本では長く終身雇用が採用されてきましたが、今では転職をする人はまったく珍しくありません。 そのため、辞めたいと思ったタイミングで職場を離れるのも一手です。 しかし「ここだけどうにかなれば、今の会社にいたい」という気持ちがあるのであれば、まずは現在の環境を改善するために行動してみるのはいかがでしょうか。 人間関係の改善 上司との関係に悩んでいる方は、別の上司や人事などに相談してみてください。 上司の人となりをわかった人から客観的なアドバイスをもらうことで、適切な対処法が見つかるかもしれません。 部下の扱いに悩んでいるなら、マネジメント能力に長けた上司や先輩からアドバイスをもらうのがおすすめです。 もしも、上司からのパワハラやセクハラといったハラスメントが原因で悩んでいるのであれば、すぐにでも相談しましょう。 2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)により、企業にはハラスメント相談窓口が設置されることになりました。 2022年4月からは一元的な相談窓口の設置が中小企業にも義務化するので、「誰から、どんなハラスメントを受けているのか」をまとめ、もしメールなどの証拠があればそれを持って相談してください。 仕事内容の改善 仕事の内容に面白さややりがいを感じないのであれば、チームや部署を異動すると改善されるかもしれません。 その際、「今の仕事がやりたくない」「つまらないから新しいことがしたい」といった希望では通りにくいため、「キャリアに幅を持たせたい」「スキルアップして、自分ができることを増やしたい」といった前向きな気持ちで申請することがおすすめです。 また、社内ベンチャーなどの制度があれば応募してみてもよいでしょう。 自ら企画立案したプロジェクトであれば、やらされ仕事をこなすよりもやる気が出て、ポジティブに取り組むことができます。 待遇の改善 働きにあった給与がもらえていないなど、待遇面での不満が大きければその改善にチャレンジしてみてください。 いきなり「給料をあげてほしい」と言うのではなく、これまでの実績や保有している資格などを整理して伝え、「どうすれば、いくら上がるのかを明確にするための話し合い」にすると有益です。 「会社を辞めたい」と思うのは悪いことではない 友人や家族に「会社を辞めたい」と相談すると、「もっと頑張ったら?」「他の会社も同じようなものだよ」などと言われることがあるでしょう。 こうした言葉が返ってくると、仕事を辞めたいと思うのはネガティブなことのように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。 入社してから退職するまで一度も辞めたいと思わない人の方が少なく、色々なことに悩みながら四苦八苦しながらキャリアを磨いていく人はたくさんいます。 まずは「仕事を辞めたいなんて思ってはダメだ」という意識を捨て、自分の気持ちを自分で認めてあげるところから始めましょう。 そのうえで、どんな理由で辞めたいのか、何がストレスになっているのか、どんな対処法があるかなど考えてみてください。 一度ゆっくり仕事について考える時間をとることで、長期的なキャリア形成に役立つことは多々あります。

2023/11/09
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キャリアコンサルティングの利用法その他人間関係・仕事に対する不安今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて仕事と家庭との両立について働き方就職活動履歴書・職務経歴書等、書類添削独立について転職について適職診断・自己分析・自分探し面接対策
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仕事の悩みが解決しない…深刻な悩みから抜け出す方法

仕事の悩みが解決しない…深刻な悩みから抜け出す方法

真剣に向き合うからこそ、仕事にはさまざまな悩みが生じます。仕事の悩みは、今後のキャリアや人生にも影響する可能性があるため深刻になりやすく、すぐには解決策が見つからない場合も多いです。 しかし、悩みを長引かせることにはいくつものリスクが潜んでいるため、仕事の悩みを放置してはいけません。 今回は、仕事の悩みの主な原因や解決が難しいときの対処法を解説します。   仕事の悩みを引き起こす原因は主に3つ 仕事の悩みの原因は人それぞれ異なるものの、原因の本質は「仕事」「自分」「環境」のいずれかにある場合がほとんどです。3つの要素を解説するので、自分の悩みの本質がどこにあるのかを見極めましょう。   仕事 仕事内容に不満やストレスがある場合、以下のような悩みを抱えやすいです。 仕事がつまらない やりがいがない 業務量が多すぎる 思っていた仕事ではなかった 責任が重すぎる 仕事は一日の大半を占めるものです。そこに悩みの原因があると、毎日の出社が憂鬱になったり惰性で仕事をしたりします。働くモチベーションが下がるので仕事の成果も上げにくく、「会社から評価されない」「スキルが身に付かない」など新たな悩みが生まれる場合も少なくありません。   自分 自分の物事の捉え方や仕事への向き合い方が、以下のような悩みにつながる場合もあります。 キャリアに行き詰まりや不安がある 自分の仕事に自信が持てない 仕事ができない 過去のミスを引きずっている 転職すべきか迷っている 悩みの原因が自分にあるからといって、自分が悪いわけではありません。価値観や得手不得手は人それぞれ異なりますし、働く中で考え方も変わります。ただし、自分が原因で仕事の悩みを抱えると、焦りや不安からネガティブになり、突発的な行動を取りやすいので注意しましょう。 環境 職場環境に何かしらの問題がある場合、以下のような仕事の悩みを抱える傾向です。 人間関係がうまくいかない 労働環境や賃金に不満がある 社風になじめない 評価に納得できない 私生活と仕事の両立が難しい 仕事はただ目の前の作業をこなすだけでなく、周囲の人と協力したり私生活と両立させたりしなくてはいけません。内容や程度によっては、今すぐ解決に向けて行動したほうがいい場合もあるので、まずは冷静に自分の現状を把握するのが大切です。   仕事の悩みが解決しにくい理由 仕事の悩みは、上記で挙げた原因が複合的に絡んでいる場合も多く、簡単には解決できないケースも多々あります。なぜ、仕事の悩みは解決が難しいのか、主な理由を具体的に解説しましょう。   他人を参考にしづらいから 同じような悩みを持つ人は他にいても、自分と全く同じ悩みを持つ人はいません。職場環境や感性は一人ひとり異なるため、一見似たような悩みでも労働者の数だけ悩みがあります。 そして、これこそ仕事の悩みが解決しにくい理由。 悩みの内容や深刻度は百人百様なので、誰かにとっては悩みの解決策となった方法が、自分には全く効果がないという場合もあります。誰かを参考にしたくても、参考になる人を見つけるだけで一苦労なので、なかなか解決のヒントを得られず悩みが長引きやすいです。   仕事には「正解がない問題」が多いから 仕事では、明確な正解がないトラブルもよく起こります。 代表的ともいえるのが人間関係の問題でしょう。人間関係にはそもそも答えがなく、悩みが生まれると「気持ちの落としどころ」「相手とのベストな接し方」などを見つけるのが解決策となる場合が多いです。 また、キャリアや転職の悩みに関しても、正解はありません。 答えの出ない悩みには「この考え・行動をすれば確実に悩みが解決する」というセオリーが存在しないため、解決が難しいとよくいわれます。   行動を起こすのに勇気がいるから 時間が解決してくれる悩みもありますが、ほとんどの悩みは自ら行動しなくては解決しません。 しかし、悩み解決に向けた行動を取るのは、非常に勇気がいります。行動すれば大なり小なり現状が変わる可能性が高いものの、そもそも人間には変化を恐れる心理が備わっているためです。 また、未来に起こる変化が良いものなのか悪いものなのかは、誰にも予測できません。「悩みを解決させたいけど、行動して現状が悪化したらどうしよう」という不安が生まれやすいため、なかなか行動できずずっと悩みを抱える事例も多いです。   ネガティブになりやすいから 仕事は自分の生活や今後のキャリアにも大きく影響するものなので、悩みを抱えると一気に不安に襲われやすいです。ネガティブな感情が急に大量発生するため、その感情にのまれて具体的な解決策を考える余裕がなくなる人も多くいます。 また、ネガティブになるとマイナス思考が加速し、正しい判断力も失われやすいです。せっかく良い解決策を思いついても「どうせうまくいかない」と考えて行動に移さないので、自ら悩み解決を難しくしていることもあります。   相談しにくいから 仕事の悩みは切実だったり根深い問題が関係していたりする場合が多く、相談する人を選びます。 気軽に他人に話せることではないからこそ相談相手選びに悩んでしまい、最終的には誰かに頼るのを諦めて一人で悩みを抱える人が多いです。 しかし悩みを誰にも相談しないと、新たな視点を得る機会がありません。考え方が狭まって自分の思い込みや固定観念にとらわれやすくなるので、結果として悩み解決のハードルが上がってしまいます。   仕事の悩みを解決させずに放置するリスク なかなか仕事の悩みが解決しないと、「もう解決しないんだ」と決めつけて悩みを放置してしまう人がいます。しかし、悩みを放置することにはリスクがたくさん!ここでは、仕事の悩みを解決させずに放置するとどのようなデメリットがあるのかを解説します。   他のことに集中できなくなる 大きな悩みがあると、その悩みだけで頭がいっぱいになってしまいます。頭の中の大半を悩みが占めるので他のことを考える余裕がなくなり、仕事はもちろん日常生活のあらゆる面で集中しにくくなるでしょう。 仕事に集中できない状態が続けば、大きなミスをしたり、上司から注意されたりする可能性も高くなります。ミスや注意が原因で新たな悩みが生まれる場合もあり、悪循環に陥りやすいです。 さらに、これまで好きだったものや趣味にも没頭しにくくなるので、うまく気分転換ができず、より悩みが頭から離れにくくなります。   働くモチベーションが低下する 悩みの種が仕事にあるのですから、その仕事に対して前向きな気持ちにはなりにくいでしょう。それどころか、仕事に向き合うほどに「現状が辛い」「このままでいいのか」という気持ちが起こり、働くモチベーションは下がっていきます。 また、真面目な人ほどモチベーションが下がると、そんな自分に嫌悪感を抱きやすいです。 自分に自信をなくしてネガティブ思考になったり、無理やりモチベーションアップを図って精神的負担をかけたりするケースが多く、負のスパイラルにはまる可能性があります。   自己肯定感が下がる 多くの場合、悩みを放置すればしただけずっとモヤモヤし続けることになります。そして、モヤモヤと悩み続けている自分が好きな人はいません。 そのため、悩みを放置すると自分を嫌いになり、自己肯定感まで下がりやすいです。自己肯定感が下がると、自信を失くして悩み解決に向けての行動にも消極的になるので、より仕事の悩みが長期化する傾向にあります。 また、自分を尊重できなくなって自己否定を繰り返したり、他人からの評価を気にして受け身になりすぎたりするケースも多いです。   職場の人間関係が悪くなる 大きな悩みを抱えると、精神的余裕がなくなってイライラしたり無表情になったりします。いつものように人にやさしく振る舞うのが難しいので、周囲との人間関係が悪くなりやすいです。 悩むと仕事に集中できずミスが増える傾向なので、周囲の人に迷惑をかけてしまって職場の人間関係が悪化することも。 こうなると、現状の悩みに人間関係の悩みまでプラスされるので、より悩み解決の糸口が見つかりにくくなります。   健康を害する恐れがある 深刻な仕事の悩みは、慢性的なストレスになります。たとえ一時的にストレスを解消したとしても、悩みが晴れなければまたすぐにストレスが溜まってしまうためです。 そして、ストレスは自律神経のバランスを乱し、精神的・身体的不調を引き起こす可能性を高めます。場合によっては、大きな病気につながり働くこと自体が難しくなる場合もあるのです。 悩んでいるときの心身の不調は、ストレスが限界を迎えているサインかもしれないので、軽視せずに必要に応じて休息・休養してください。   解決しない仕事の悩みから抜け出す方法 解決が難しそうな仕事の悩みも、小さな工夫で突破口が開けることがあります。ここでは、悩みに直面したときに試してほしい対処法を解説しましょう。   一人で考える時間を作る 悩んだときは、自分の心と向き合う時間が必要です。慌ただしい日常の中でスルーしてしまっていることに、悩みの根本的原因が隠れている場合も多いので、落ち着ける一人の時間を作って思考を整理してみましょう。 「悩みの原因は何か」「何にストレスを感じるのか」を考えると、悩みの本質を捉えられ「解決するために今やるべきこと」が見つかりやすくなります。 他人に気を遣わずゆっくりした時間が過ごせるので、良い気分転換にもなるかもしれません。   視点や発想を変えてポジティブに 仕事の悩みがあると思考は落ち込みやすく、放っておくとどんどん物事を悪い方向に考えてしまいます。 そのため、意識的に視点や発想を変えて、前向きさを維持するのが大切です。視点や発想を転換できると、何か嫌なことがあっても「次は良いことがあるかも」「これも成長に必要なステップ」のように、落ち込みにくいポジティブな受け止め方ができます。 視野が広がり考え方も柔軟になるので、悩みを多角的に捉えて解決策を見つけられたり、自己肯定感の高まりによって悩みそのものが気にならなくなったりする可能性が高いです。   迷ったときこそ正直になる 仕事の悩みの内容によっては大きな決断が必要で、その選択に迷ってしまう場合もあるでしょう。 そんなときは、自分を主体に考えて正直な選択をするのがおすすめ。もちろん物事のメリット・デメリットや相手の気持ちは考慮する必要がありますが、自分の心に嘘をつくのを止めれば、モヤモヤした悩みから解放される可能性があります。 世間の一般論や他人の意見を気にしすぎて、自分らしく働けていないのが仕事の悩みの原因である場合も多いので「自分の本音」はないがしろにしないようにしてください。   信頼できる人に相談する 誰かに話を聞いてもらうだけでも思考の整理や感情のデトックスになりますし、相手の言葉で新たな視点や気付きを得られる場合もあります。 「深刻だから話しにくい」と感じる人が多い仕事の悩みですが、深刻だからこそ信頼できる人に相談して、心にかかる負担を少しでも軽減させましょう。 また、相談は一人ではなく複数人にするのもありです。複数人に相談すれば同時にさまざまな意見が得られるので、より自分に合った解決策が見つかりやすくなります。   異動や転職も一つの手 何をしても今の仕事の悩みを解決できない場合は、異動や転職をするのも有効な手です。 いきなり異動や転職に向けて動き出さなくても「最終的には職場を離れる選択肢もある」と考えるだけで、気持ちが楽になって悩みへの向き合い方が変わる場合があります。 ただし、本当に異動や転職をする場合は、環境を変えた先で同じ悩みを繰り返さないよう、今の悩みを分析して自分の理想や譲れない条件をしっかり固めておかなくてはいけません。   仕事の悩みは解決できる!大事なのは早めの相談 仕事の悩みは内容が重くなりやすく、誰にも相談できず一人で抱えたり、解決を諦めたりする人が少なくありません。 しかし、どんな悩みにも解決策は必ずあるので、一人で考え込まず誰かに相談するのが大切です。 もしも相談相手に悩んだときは、仕事に関するあらゆる悩みに対応しているキャリアコンサルティングを受けてみてください。専門的な知識、豊富な経験を持つキャリアコンサルタントに相談すれば、プロ視点からの悩み解決に向けたアドバイスが得られます。 「悩みをうまく話せる自信がない」「悩みの原因がはっきりしない」という相談者にも、キャリアコンサルタントは寄り添い一緒に悩みの本質に迫ってくれるので、気負わず気軽な気持ちで相談してみましょう。

2025/04/23
キャリアコンサルティングの利用法
仕事の悩みはどこに相談するのがベスト?相談窓口・サービス9選

仕事の悩みはどこに相談するのがベスト?相談窓口・サービス9選

仕事の悩みを抱えたときは、一人で悩まず誰かに相談したほうが早く問題を解決できます。 とはいえ一口に「仕事の悩み」といっても、働き方や人間関係、将来についてなど内容はさまざま。悩みの内容に合った相談相手を探すのは意外と難しく「どこに相談すればいいの?」と困っている人もいるのではないでしょうか。 本記事では、仕事の悩みをどこに相談すればいいのかわからない人に向けて、悩み相談ができる窓口やサービスを一挙に紹介します。各サービスのメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ悩み解決のために役立ててください。 仕事の悩みはどこに相談するのが良い? 仕事の悩みを相談する相手を選ぶ際は、「自分が話しやすい」「相手が快く相談に応じてくれる」という2つの条件が必須です。 悩み相談の相手候補としてよく挙がるのが「家族」「友人」「上司」といった、身近な人物でしょう。 確かに、身近な人はもとからあなたの人柄を把握しているため、考え方や特徴に考慮したアドバイスをしてくれる可能性があります。相手がこちらの職場をすでに知っていることにより詳細な説明を省ける場合が多く、相談するハードルも低めです。 しかし、身近な人は「相談のプロ」ではないため、時に的外れなアドバイスをしたり、あなたの気持ちに寄り添ってくれなかったりする場合があります。 また、大切な相手だからこそ「心配をかけたくない」「時間を奪いたくない」のように考え、相談しづらいと感じるケースも少なくありません。   仕事の悩みはプロにも相談できる 身近な人に打ち明けにくい場合「どこに仕事の悩みを相談すれば?」と思う人もいるかもしれませんが、今は仕事の悩み相談専門の窓口・サービスがたくさんあります。 誰に相談すればいいのかわからないときや、身近な人に話しにくいときは、このようなサービスを利用してプロに相談するのがおすすめです。 窓口・サービスは「ハラスメント問題を中心に相談できる」「転職の悩みに特化」といったように、それぞれに特徴があります。仕事の悩みの内容に合ったサービスを選ぶことで、その分野に強いプロから専門的なアドバイスが得られ、早く悩みを解決できるでしょう。 相手は相談を受けることを職務としているプロである上に、窓口・サービスによっては無料で利用可能なので、遠慮や心配は不要です。   仕事の悩みを相談できる窓口・サービス一覧 ここからは、仕事の悩みを相談できる窓口・サービスを紹介します。各サービスの特徴やメリット・デメリットもまとめたので、自分に合うサービスを探してみてください。   キャリア・コンサルティング・ラボ キャリア・コンサルティング・ラボは、キャリアや転職に関する悩みはもちろん、職場の人間関係、働き方についての悩みなど、仕事の悩みをマルチに相談できるコンサルティングサービスです。 メリット フラットな立場でアドバイスしてくれるので、転職・独立を無理に推奨されない 相談できる悩みが幅広く、悩みが複数あるときも利用しやすい 自己理解が深まり、自分の本当の適性や能力を発見できる デメリット オンライン面談方式のため対面では相談できない 転職先の紹介はしてもらえない 有料である 相談相手となるキャリアコンサルタントは、専門知識を持つ国家資格保有者です。問題に対して多角的な考え方ができるので、自分一人では思いつかなかった角度からの問題解決方法が見つかる場合があります。   企業内カウンセラー 近年は、従業員の心の健康のために企業内カウンセラーを置く会社も増えています。企業内カウンセラーに相談できるのは、心の不調、職場の人間関係、キャリア、休職や退職などに関する悩みです。 メリット 企業内にカウンセラーがいるため、心の不調にすばやく対処できる 福利厚生の一環として従業員は無料で相談できる 職場環境の改善もカウンセラーの仕事なので、働きやすさが向上しやすい デメリット 症状が重いと認められても、その場では治療を受けられない そもそも企業内カウンセラーがいない会社も多い 専門的な治療が必要な場合は別に医療機関の受診をすすめられますが、近くに相談のプロがいるのはとても心強いです。企業内カウンセラーがいる会社で働いている場合は、積極的に利用してみましょう。   転職エージェント 転職エージェントは、求職者と企業をつなぐ人材紹介サービスです。「転職の市場動向が気になる」「転職活動が思うようにいかない」など転職に特化した悩みがあるなら、転職エージェントに相談するという方法もあります。 メリット プロに転職活動をサポートしてもらえる 非公開求人を紹介してもらえる 転職に関する悩み・疑問をすばやく解消して効率的に転職活動できる 無料で相談できる デメリット 転職するか迷っている段階で、転職を強くすすめられることがある 希望に合わない求人を紹介される場合がある 転職エージェントへの相談は費用がかからず、どこも無料で利用できます。ただし、中にはサポート期間が決まっているエージェントサービスもあるので、利用前に確認しておきましょう。   こころの耳 こころの耳は、厚生労働省が運営する働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト。相談窓口が設けられており電話・SNS(LINE)・メールにて仕事の悩みを相談できるほか、ストレスや疲労蓄積度のセルフチェックが受けられます。 メリット 相談窓口では中立な立場で話を聞いてもらえる 誰でも無料で利用できる 電話・SNS(LINE)・メールから、自分に合った相談方法が選べる デメリット 電話相談は1件20分以内と時間が決まっている 病名診断や法律、税務等専門的知識を有する相談は不可 こころの耳電話相談は、平日22時、土日16時まで利用できるのも特徴です。匿名で仕事の悩みを相談できるのもポイントで、気軽に利用しやすいでしょう。   労働条件相談「ほっとライン」 労働条件相談「ほっとライン」は、時間外労働や賃金不払など、労働基準関係法令に関する悩みを相談できる窓口です。 メリット 労働基準監督署が閉庁している平日夜間、土日・祝日も相談できる 匿名で利用でき、固定・携帯電話どちらからかけても通話料無料 専門知識を持つ相談員が、法令・裁判例などをわかりやすく説明してくれる デメリット 相談方法は電話のみ 労働基準監督署とは異なり、職場への指導等はできない 会社に対して「法律違反では?」と思っても、知識がないと強く言えず、不満や悩みに発展します。そんなときは労働条件相談「ほっとライン」に悩みを相談して疑問を解消し、どうすれば悩みを解決できるかアドバイスをもらうのがおすすめです。   総合労働相談コーナー 総合労働相談コーナーは、全国の労働局や労働基準監督署内に設置されている公的な相談機関です。職場のあらゆるトラブル・労働問題に対応しており、いじめや嫌がらせ、パワハラなどの悩みも相談できます。 メリット 法的に問題がある場合は、行政指導が可能な部署に取り次いでもらえる 相談から解決までワンストップで進むため問題が早く解決しやすい 対面での相談のほか、電話相談にも対応 デメリット 具体的な証拠を提示できない場合は、対応してもらえない可能性が高い 調査や指導が入るまでに時間がかかることがある 総合労働相談コーナーを利用するのに予約は必要ないので、自分の都合に合わせて相談できます。仕事の悩みを対面で相談できるので、直接会って話を聞いてもらいたい人にもおすすめです。   みんなの人権110番 みんなの人権110番は、法務省管轄の電話相談サービスです。差別、ハラスメント、プライバシー問題といった人権問題に関する悩みを専門としていて、法務局及びその支局まで足を運べば窓口での対面相談もできます。 メリット 法務局職員または人権擁護委員から専門的なアドバイスが得られる 相談内容によっては調査や救済措置を行ってくれる 秘密厳守な上、女性専用の相談窓口もあり、センシティブな悩みも相談しやすい デメリット 受付時間は「平日8時30分から17時15分まで」なので、忙しい人は利用しにくい 受付時間内に電話をかけるのが難しい場合は、インターネット上での相談も可能です。「職場のいじめが辛い」「これはパワハラ?」などの悩みがある人は、気軽に相談してみてください。   働く人の悩みホットライン 働く人の悩みホットラインは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会・JAICOが提供する相談・カウンセリングサービス。職場、暮らし、家族、将来設計など、働く中で生じるさまざまな悩み相談を受け付けています。 メリット 相談できる悩みが幅広く、どこに相談すればいいのか迷ったときに便利 土曜日も20時まで相談できる 労働者・企業の課題解決に尽力してきた実績が多く、信頼性が高い デメリット 相談料は無料だが、フリーダイヤルではないので通話料がかかる 電話相談は1件30分以内と時間が決まっている サービスを提供する一般社団法人日本産業カウンセラー協会は、1960年に設立されました。仕事の悩みを解決に導いてきた経験が豊富なので、安心して相談できるでしょう。   就職だれでも相談 就職だれでも相談は、東京都による就職・転職相談サービスです。電話、LINE、オンライン面談から相談方法が選べ、各方法ともに平日・土曜の10時から18時まで利用できます。 メリット 就職や転職活動についての悩みを予約不要で相談できる 年齢や職歴を問わず、匿名で相談できる 悩みや疑問へのアドバイスはもちろん、面接対策や応募書類の添削もしてもらえる デメリット 利用できるのは都内在住者または都内で仕事を探している人のみ 相談方法ごとに、1回の相談時間が決められている 地方で就職・転職活動をする予定の人は利用できませんが、公式サイトでは就職活動に役立つセミナー動画も配信されています。悩みの内容によっては解決のヒントが見つかる可能性があるので、興味があればチェックしてみてください。   仕事の悩みを相談するときのポイント 仕事の悩みは「どこに相談するか」も大切ですが、その他にも気をつけたいポイントがいくつかあります。ここでは、相談を成功させるためのポイントを紹介しましょう。   頭の中を整理する 悩みに適した窓口・サービスを選んでも、内容が整理できていなければうまく話せません。悩みの詳細が相談相手に正しく伝わらないのでアドバイスも得にくく、問題は解決しないでしょう。 誰かに悩みを相談するときは、悩みの原因や嫌だと感じる事柄を事前に紙に書き出して、頭の中を整理しておくのがおすすめです。 思考を整理すると、自分が置かれている状況を客観視でき、冷静さを取り戻せます。相談中も感情的になりにくくなるので、悩みをわかりやすく説明できるでしょう。   自分なりのゴールを設定する 誰かに相談するときは、自分なりのゴールを明確に提示しましょう。たとえば「転職に迷っている」と言うだけでは、相談された相手はあなたが年収アップしたいのか、働き方を変えたいのか判断に迷いアドバイスに困ります。 仕事の悩みは「自分がどうなりたいか、どう感じるか」が解決のポイントになっていて、正解がないケースも多いので、自分が目指すゴールを設定しておくのが大切です。 また、きちんとゴールを定めないと、悩んでいる現状の辛さから逃れることをゴールにしてしまい、転職を繰り返したり突発的に退職したりしやすくなります。   どんなアドバイスも一度は受け入れる 相談相手は、あなたの希望に沿って話す機械ではありません。そのため、時には期待や希望から外れたアドバイスをされることもあるでしょう。 しかし、仕事の悩みはどこに相談するのがベスト?相談窓口・サービス9選ようなアドバイスであっても、一度は「そうだね」「そういう考え方もあるんだ」と受け入れるのが重要。アドバイスを強く否定すると、相談相手との関係が悪くなったり、2度と相談に乗ってもらえなくなったりする可能性があります。 受けたアドバイスを実践するかどうかは自分が決めればいいので、まずはアドバイスしてくれたことに感謝して相手の提案を肯定してください。   どこに相談しよう?迷ったらキャリアコンサルティングがおすすめ 仕事の悩みは、家族や友人といった身近な人だけでなく、専用の窓口・サービスにも相談できます。あなたの悩みを聞いてくれる人は必ず存在するので「誰にも相談できない」と悲観する必要はありません。 もしも「どこに相談しよう?」と迷っているなら、キャリアコンサルティングを選ぶのがおすすめです。キャリアコンサルティングなら、仕事にまつわるさまざまな問題について相談できるので、きっと悩み解決のヒントが見つかります。 仕事の悩みは一人で抱えると深刻になりやすいです。ぜひ本記事で紹介したサービスを活用して、悩みの早期解決を目指してください。

2025/04/16
人間関係・仕事に対する不安
人間関係の悩みで仕事が辛い!悩みやすい人の特徴と対処法

人間関係の悩みで仕事が辛い!悩みやすい人の特徴と対処法

「人間関係」は、代表的な仕事の悩みの一つ。 職場には、さまざまな年代や価値観の人がいるからこそ、うまく人間関係を構築できず悩んでしまうケースが珍しくありません。 本記事では、仕事の人間関係に悩みが生まれる状況や悩みやすい人の特徴、悩んだときの対処法を解説します。   人間関係の悩みはどんなときに生まれる? どんなシーンで、人間関係の悩みは生まれるのでしょうか。まずは、悩みが生まれやすい状況を解説します。   上司からのストレスが大きいとき 指示が頻繁に変わる、高圧的、頑張りをなかなか評価してくれないなど、理不尽な上司・先輩の下で働くとストレスが大きく、人間関係の悩みに直結します。 相手の立場が上だからこそ不満を感じても我慢しがちで、悩みが膨らみ仕事のモチベーションまで下がりやすいです。 しかし、上司のいきすぎた理不尽な言動はハラスメント行為に該当する可能性もあるため、過剰な我慢は禁物。自分一人ではハラスメントに気づけない場合も多いので、周囲の人やキャリアコンサルタントに相談して、客観的意見を取り入れるのがおすすめです。  後輩や部下のマネジメントがうまくいかないとき 勤続年数を重ねて、後輩や部下の指導・育成を任されている人も多いでしょう。しかし、面倒を見る部下は自分の好みで選べるわけではないため、時には相性の悪い部下を担当することになって人間関係に悩む場合もあります。 後輩や部下と良い人間関係が築けないと、相手に対して「どうして指示した通りに動いてくれないんだ」と不満を持つ反面、自分に対しても「指示の仕方が悪かったのではないか」と不安になりやすいです。 自信が持てなくなることから積極性も失われ、コミュニケーション不足によりさらに部下との人間関係が悪化する場合もあります。 嫌い・合わない人がいるとき 同じ職場で働いていても、価値観や考え方は人それぞれ。当然中には、自分とは全く異なる価値観・考え方を持つ人もいて、何か大きなトラブルがあったわけではなくても苦手だと感じる場合があります。 人間だけに限らず多くの生物には相性があり、「嫌い」「合わない」という感情を持ってしまうのは仕方がありません。 しかし仕事をスムーズに進めるには、嫌い・合わないと思う相手とも積極的に交流しなくてはいけない場合も多いため、ストレスが蓄積して人間関係の悩みに発展しやすいです。   職場で孤立しているとき 職場の人とべったり仲良くする必要はないものの、孤立している状態では疎外感や孤独感を抱えながら仕事をすることになり、人間関係に悩んでしまいます。 また、職場で孤立すると業務に関して困ったことがあっても助けを求めにくく、仕事のやり方として効率的ではありません。 孤立は、こちらから積極的にコミュニケーションを取らないのが原因で起こる場合も多いので、自ら周囲の人に話しかけたりフォローを買って出たりして改善を図ってください。   派閥があって職場の雰囲気がギスギスしているとき 会社は、大人数が集まり時にはチームに分かれて仕事をしたりもするため、派閥が生まれやすい環境といえます。しかし、社内で派閥が生まれると派閥争いが起きやすく、人間関係の悩みへと発展するでしょう。 ギスギスした派閥争いに一度巻き込まれると身動きが取りづらいので、さまざまなシーンで気を遣って大きなストレスになります。 派閥のある職場では、周囲の意見に耳を傾け批判的な態度を取らないようにしつつ、どうしても譲れない場面ではきちんと「NO」と伝える意思の強さが必要です。   いじめがあるとき 残念ながら、大人の社会でもいじめは存在します。いじめは、自分が被害者になるのはもちろんですが、自分ではない被害者を近くで見ているのも嫌な気持ちになって悩むものです。 このまま日常的にいじめがある職場で働き続けると、感覚がマヒしておかしいことをおかしいと感じられなくなる可能性も! 少しでも「いじめでは?」と思ったら、まずは家族や友人など身近な第三者に現状を話し、問題を客観視してください。また、その上で必要に応じて上司や専門部署に相談しましょう。   仕事の人間関係に悩みやすい人の特徴 同じ職場で働いていても、人間関係に悩みやすい人と悩みにくい人がいます。ここでは、仕事の人間関係に悩みやすい人の特徴を解説するので、自分に当てはまる特徴はないかチェックしてみてください。   繊細な感性を持つ 繊細な人は、周囲の雰囲気や人の表情・声のトーンなどに敏感です。自分ではない誰かの顔色を常に伺って、相手の何気ない言動に傷ついたり、言葉の裏を深読みしたりします。 相手の機嫌が少し悪いだけで「自分が何かしたのだろうか」と考えてしまうので、しょっちゅう仕事の人間関係に悩むでしょう。 また、自分よりも相手を尊重する傾向が強いため、苦手な人にも親切に接してストレスを溜めやすいです。   コミュニケーション能力が低い コミュニケーション能力が低い人は、一方的に話し続ける、相手の話を遮る、会話内容に応じた適切な言動が取れないなどの行動が目立ちます。 会話中、相手に違和感や悪い印象を与えることが多いため、職場内で孤立して人間関係の悩みを抱えやすいです。 しかしコミュニケーション能力は、ある程度のレベルまでであれば努力によって向上させることができます。コミュニケーション能力の低さを自覚している人は、社内にいるコミュニケーション能力が高い人の言動を参考にして、能力向上を目指しましょう。   他者の意見を素直に受け止められない 仕事は、周囲の人と意見をすり合わせながら進めることがよく求められます。そのため「自分が一番正しい」「相手は間違っている」という考えが強く、他者の意見を素直に受け止められない人は、人間関係のトラブルに頻繁に見舞われて悩むでしょう。 そもそも「意見」とは「誰かの考えを言語化したもの」であり、相手の意見を否定することは相手の考えそのものを否定するのと同じといえます。 誰でも自分の考えを簡単に否定されるとムッとするので、自分と異なる意見でもまずは一度受け止め、それから自分の意見を述べるようにしてください。   自己主張が少ない 自己主張が少ない人は、周囲から「何を考えているのかわからない」と思われやすく、信頼されない傾向にあるため仕事の人間関係がうまくいきにくいです。 また、自分の意見をはっきり言わないので、いじめのターゲットになる場合もあります。 仕事は周囲の人と協力しながら行うものなので、強すぎる自己主張はもちろんNGです。しかし良い人間関係を構築するためには、ある程度は自分の考えや人柄を開示する必要があります。   マイナス思考が強い 職場では、自分の仕事ではない作業や、誰かのフォローを任されることも多いです。 そんなときマイナス思考が強いと「させられた」と感じて相手を恨んでしまったり、「自分ばかり仕事を押し付けられている」と被害妄想を持ったりします。捻じ曲げた事実を信じてどんどん他者を敵認定するので、マイナス思考が強い人も人間関係がうまくいきにくく悩みを抱えやすいです。 物事をプラスに捉えるよう意識するだけでも、行動が変わって仕事の人間関係が良くなる場合があるので、今日から少しずつ考え方を変えてみましょう。   仕事の人間関係に悩まないための対処法7選 ここでは、仕事の人間関係に悩まないための対処法を紹介します。ぜひ実践しやすいものから取り組んでみてください。   深く付き合う人はきちんと選ぶ 職場にいる全員から好かれるのは不可能ですし、そもそも好かれる必要もありません。好かれなくても適切な距離を保てれば仕事は円滑に回るので、無理に人から好かれようとせず、付き合う相手はしっかりと選んでください。 たとえば、苦手な人や派閥の中心人物、いじめの加害者など、交流を深めるとストレスを受ける可能性が高い相手とは、一定の距離を取って付き合ったほうがいいでしょう。 「我慢してまで親しくなる必要はない」「どうしてもわかり合えない人もいる」と心に留めておくだけで、人付き合いの判断に迷いにくくなり人間関係に悩むことが減るはずです。   スルースキルを身に付ける 職場にはさまざまな人がいて当然であり、合わない人や苦手な人、嫌な人がゼロの環境のほうが珍しいです。相性の悪い相手をゼロにするのは難しいので、相性の悪い相手から何か言われてもダメージゼロの自分でいられるよう、スルースキルを身に付けてください。 悪意のある言葉や、自分にプラスに作用しない言葉は、真に受ける必要はありません。また、うわさ話や陰口などを耳にした際も、真に受けすぎないほうがいいでしょう。 言葉の裏を考えず、苦手な人とは距離を置くことで、スルースキルは養われます。   仕事だと割り切る 仕事では、ストレスになる人とどうしても一緒に過ごさなくてはいけない場面も多々あります。そんなときは「仕事上の付き合い」だと割り切って、相手を尊重した対応を取るのが大切です。 割り切った考え方ができれば「今の辛い人間関係が永遠に続くわけではない」と思えます。必要以上に人間関係について考えずに済み、仕事だけに集中できるはずです。 割り切ったドライな関係が定着すれば、お互いに深入りしないちょうどいい距離感も生まれるので、仕事の人間関係に悩みにくくなるでしょう。   他者に対する「過剰な期待」は捨てる 他者に対する理想や期待が高いと、仕事の人間関係に悩みやすくなります。 たとえば完璧主義の傾向が強い人は、他者にも自分と同じ水準で仕事をするよう期待するので、人間関係のトラブルを抱えがち。また、「言わなくても自分の希望通りに仕事をしてほしい」「察してくれるはず」のような形の期待も要注意です。 相手には相手の考えがあり、自分の期待に必ずしも応えてくれるとは限りません。他者に過剰に期待すると、期待が外れるたびにイライラしてさらに人間関係が悪化しやすいので、「人にはそれぞれ考え方や能力の違いがある」と認める必要があります。   身近な人・専門部署に相談する 辛い気持ちを一人で抱え続けると、悩みがさらに深くなって仕事の効率や心身に悪影響を及ぼす可能性があります。 悩みは、誰かに共有するだけでも気持ちが軽くなって視野が広がり、解決策が見つかる場合があるので、一人で抱えず信頼できる人に相談しましょう。 話を聞いてもらいたいなら家族や友人、社内で対策をしてほしいなら上司、いじめに関する相談なら総合労働相談コーナーのように、希望する対応・相談する内容に応じた相手を選ぶと早期解決しやすいです。   部署異動や転職を検討する 体調やメンタルに不調を抱えてまで、無理して今の仕事を続ける必要はありません。自分なりに対処してみても仕事の人間関係が良くならず、これ以上働き続けるのが難しいときは、部署異動や転職を検討するのもありです。 ただし、部署異動や転職をする際は「円満」に今の職場を離れるのが鉄則。「最後に仕返しをしたい」と考える人もいますが、このような考えは職場を離れる直前まで人間関係のトラブルを抱えて、大変な思いをするだけなので控えましょう。   キャリアコンサルティングを受ける 職場の人間関係の悩みは、いくつかの対人トラブルが絡んで、複雑な問題になっている場合も多いです。また、人間関係の悩みをきっかけに転職するかにも悩み始め、2つの悩みを同時に抱えている人もいるでしょう。 「悩みが複雑すぎて誰に相談すればいいのかわからない」「人間関係と転職の悩み、両方の相談に乗ってほしい」 このような場合は、キャリアの悩みはもちろん人間関係の悩みも相談できる、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルティングでは、仕事に関するさまざまな悩みをプロの視点から的確にアドバイスしてもらえるので、一人で解決策を考えるよりも早く悩みを解消できます。   人間関係に悩んだときは、自分の行動を変えるのが大切 職場の人と、友達のように親しくなる必要はありません。とはいえ、ほとんど毎日のように顔を合わせる相手なので、やはり人間関係が悪いと辛いですよね。 仕事の人間関係に悩んだときに忘れてはいけないのが「自分にできる対処法に挑戦し、相手を変えようとしない」です。相手を無理に変えようとすると、反発されて余計に人間関係が悪くなる可能性があります。 身近な人やキャリアコンサルタントを頼りつつ、自らの行動・考え方を変えて悩みからの脱却を目指してください!

2025/04/07
人間関係・仕事に対する不安
30代の仕事の悩みはどう解決する?意識すべきことと乗り越え方

30代の仕事の悩みはどう解決する?意識すべきことと乗り越え方

30代は、仕事において新人ともベテランとも言いにくい微妙なタイミング。加えて、結婚・出産・育児・マイホーム購入・親の介護といった私生活の変化も起こりやすく、仕事や働き方について悩んでしまう人が少なくありません。 30代の仕事の悩みは何が原因で、どう乗り越えていけばいいのでしょうか? 本記事では、仕事の悩みの原因になりやすい要素や、仕事に悩む30代に意識してほしいこと、悩みを早期解決に導く方法について解説します。  30代は仕事の悩みが多い 30代が仕事で悩みがちなのは、データでも証明されています。厚生労働省が実施した「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」によると、30代の86%が「仕事に対して強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある」と回答しているのです。 働く30代の実に8割以上が仕事の悩みを抱えており、もはや悩んでいる人が多数派・悩んでいない人が少数派という図式になっています。 なお、不安、悩み、ストレスの原因として最も多く挙げられていたのは「仕事の失敗、責任の発生等」でした。これは、重要な仕事を任されたり新しいポジションに就いたりしやすい30代の苦悩が色濃く反映されているものと思われます。  将来性や転職についての悩みも 30代は「会社の将来性」に関して悩んでいる人の割合が、全年代の中で最も多いのも注目すべき点といえます。30代はキャリアの中間地点に立っている上、結婚・出産・子育てといったライフイベントが起こりやすいため、必然的に将来について考える人が増えるのでしょう。 他にも「海外に比べると年齢を気にしすぎる」という日本特有の傾向も、30代の悩みを加速させていると考えられます。年齢を重視する日本の転職市場には、「若いうちが有利」という風潮が今なお存在するため、30代は「ギリギリ若手と呼ばれる今のうちに転職したほうが良いのでは?」と悩みやすいです。   30代が仕事で悩む原因 ここでは、30代の仕事の悩みにつながりやすい5つの要因について解説しましょう。自分の悩みに近いものはないか探し、悩みの原因特定に役立ててください。   毎日に変化がなくマンネリ化する 大学を卒業してから社会に出たと仮定しても、30代は社会人歴が10年前後あります。大抵の人は社会人としての振る舞いが身に付き、日々の業務にもすっかり慣れているでしょう。慌てることや焦ることが減って効率よく仕事を進められるようになりますが、一方で新しい発見や驚きが少なくなり「毎日が同じ作業の繰り返し」のように感じやすいです。 マンネリ化すると毎日の仕事に飽きを感じるほか、「この生活がこれから何十年も続くのか」という不安も募ります。 キャリアの行き詰まりを感じたりやりがいを見出せずモチベーションが下がったりするため、仕事の悩みに直結しやすいです。   多忙すぎて余裕がない 働き盛りの30代はこれまで以上に多くの仕事を任され、業務量が一気に増えることも珍しくありません。また、出産・育児といった私生活の変化によって自由に使える時間が減り、今まで以上に忙しいと感じる人も多いです。 そして、この「忙しさ」が仕事の悩みの引き金になるケースもあります。 忙しいと心身ともに余裕がなくなり、ストレスの増加やミスの誘発、人間関係の悪化を招きやすくなるためです。 慌ただしい日々をうまくこなしたとしても、「疲れた」「休みたい」という感情を長く持ち続けたストレスは確実に蓄積するため、いつか心身に重大な問題を引き起こす可能性も…。   将来への不安 30代はまだまだキャリアの中堅どころであり、定年を迎えるまでとなると今後約20~30年は働かなくてはいけません。だからこそ将来に対する閉塞感や不安が生まれ、「今の会社に居続けて大丈夫だろうか」という悩みが増えやすいです。 また、年功序列制度が定着しているまたはポストに空きがない会社で働いている場合、昇進の望みが薄いためより将来への不安が募りやすくなります。 30代は20代のときよりも自分の出世ルートが正確に見えるため、今後の展望を予測して「正当な評価が得られない可能性がある」と感じると一気にやる気を失うでしょう。   部下との関係構築が難しい 職場の人間関係は働く多くの人にとって悩みの種ですが、その中でも30代は部下との関係に悩みやすいです。 30代になると、直属の部下ができたり後輩の指導育成を任されたりする機会が増えます。しかし30代は、仕事の経験や知識はそれなりに豊富でも、上司・先輩としての経験はあまり多くありません。 相性の良い部下なら指導もスムーズにいきやすいですが、異なる時代を生きて価値観の違う部下の指導は一筋縄ではいかない場合も多々あります。 「どのように指導すればいいのかわからない」という悩みはもちろん、場合によっては「そもそも接し方がわからない」と悩むケースもあり、うまく関係構築できずにストレスを抱えやすいです。   プライベートとの両立 20代のうちはがむしゃらに働いたという人も、気力・体力をフル活用するような働き方をずっと継続し続けるのは難しいです。 特に30代は結婚・出産・育児などで生活スタイルが変わりやすく、これまで以上にプライベートの時間を確保したいと考える人が増えます。 しかし、現代におけるライフワークバランスへの各企業の取り組みはまだまだ十分とはいえず、制度が整っていなかったり制度を利用しにくかったりするのが実情です。仕事とプライベートをうまく両立できないと、2つを天秤にかけて悩みが生まれてしまいます。   仕事に悩む30代が意識すべきポイント 悩みがあると、モヤモヤしてあらゆることに集中できず、普段とは違う行動に出やすくなります。しかし、ある程度自分をコントロールしないと、周囲の人に迷惑をかけてしまったり悩みをさらに深刻にしたりする可能性が! ここでは、仕事に悩む30代に意識してほしい3つのポイントを解説します。   仕事に手を抜かない たとえば1日8時間働くとして、8時間常に集中力や緊張感を保つのは不可能です。そのため、仕事中もこまめに休憩を取るなどして、ところどころで手や頭を休める必要があります。 しかしだからといって、仕事の手を抜いてはいけません。 業務に慣れているからこそ30代は仕事に本気になりにくいですが、本気にならなければ新たなスキルは身に付かず、マンネリや飽きを感じやすくなります。 仕事に対する姿勢を変えるだけで悩みの原因が解消される場合も多いので、悩みがあっても仕事には誠実に取り組みましょう。   コミュニケーションに消極的にならない 悩んだときほど、人と話す気分になれず塞ぎこんでしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、暗い雰囲気のままでいると職場の空気も悪くなりやすいですし、周囲の人に気を遣わせてしまいます。 無理して愛想良くする必要はないものの、できる範囲でこちらからも積極的にコミュニケーションを取るのを意識しましょう。 周囲の人と良好な関係が築けると、仕事の悩み相談にも乗ってもらいやすくなるほか、プライベートと仕事を両立したい場面でも理解を示してもらいやすくなります。   オンオフのメリハリをつける 公私ともに忙しい30代は、起きてから寝るまでずっとやることに追われてバタバタ過ごしがち。しかし、これでは心が常に緊張状態にあるため実際の忙しさ以上の多忙感があり、疲労や悩みの深刻化を招きやすいです。 そのため忙しい日々の中でも、自分の中で「オンオフ」を決めてメリハリをつけるよう意識してみてください。 なかなかうまくいかないときは、「仕事中に飲み物を飲んでいる間はオフ」「帰宅して入浴を済ませたらオフ」のように、行動と結びつけて気持ちを切り替えるのがおすすめです。   30代が仕事に悩んだときの対処法 ここからは、30代の仕事の悩みに対する具体的な解決策を紹介します。   つらい気持ちが大きいときはとにかく休む! 悩みが大きくなりすぎると「疲れた」「つらい」「辞めたい」など、ネガティブな気持ちばかり頭に浮かんでしまいます。そんなときは、一度しっかりと休むのが大切です。休暇を取っていつもよりものんびりとした時間を過ごし、思いきりリフレッシュしましょう。 「悩み解決に向けた行動をしなくていいの?」と思うかもしれませんが、疲れすぎているときに無理に行動しても頭がうまく働かず、良い解決策は浮かびません。 忙しすぎることにストレスを溜めて悩んでいる場合は、数日ゆっくり過ごすだけでイライラが解消されて悩みが晴れる場合もあります。    キャリアコンサルティングを受ける 「少しでも早く悩みから解放されたい!」という場合には、専門知識を豊富に持ったプロのキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。キャリアコンサルティングを受けると、自分の悩みの根本的原因が明確になり、原因に応じた的確なサポートが受けられます。 「単なる一般論」ではなく「自分の悩みに応じた解決策」をアドバイスしてもらえるので、悩みに効果的にアプローチでき最速スピードでの問題解決を目指せるでしょう。 なお、キャリア・コンサルティング・ラボであれば、オンライン面談で全国どこからでも気軽に相談できます。忙しい30代も利用しやすいサービスなので、ぜひご活用ください。   ライフプランを考える 将来に対する見通しが立っていないと、仕事に対する不安も膨らみ悩み解決が遠のきます。そのため、自分の将来をイメージして人生の計画を立てるのも大切です。 やりたいことや大切にしているもの、反対に避けたい働き方などを最初に挙げ、そこから転職や結婚、子育て、住宅購入などのライフイベントを考えていくと、具体的なライフプランが立てられます。 また、今後必要となるお金を計算し、今の自分に必要な行動や身に付けるべきスキルなどを洗い出していきましょう。ライフプランを立てておくと、仕事の悩みを抱えても突発的な退職・転職を避けることができ、自分の選択に後悔しにくくなります。   物事に優先順位をつける 20代のときは全てのことに全力投球して、自分の求める結果が出せたかもしれません。しかし、30代はやるべきタスクや必要となるお金が一気に増える時期なので、頑張りだけでは望む結果を得られない場合も多いです。 このような出来事が重なると「結果を出せない自分はダメだ」という自信喪失から不安や悩みにつながりやすいので、一度に全ての物事に取り組むのではなく優先順位をつけて対応しましょう。 優先順位をつけるのが習慣になれば、仕事がスムーズに進むだけでなく、常に思考が整理されて悩んでも混乱しにくくなります。仕事の悩みがあっても、悩みごとに優先順位をつけられるので、効果的な解決策が取れるはずです。   スキルを増やす これからも戦力として働き続けるために、スキルの獲得はマストです。既にスキル・資格を持っている人も、新しいスキル獲得に向けて努力や挑戦をしてみてください。スキルや資格があれば転職の選択肢が広がるほか、今の会社でのキャリアアップも実現しやすくなります。 また、何より「自身の頑張りによって得たスキル」は、今後さまざまな場面で自分の力になるでしょう。スキル獲得のために頑張った経験は自信になりますし、努力の末に得たスキルは未来への安心材料になります。 スキルを増やそうと奮闘する日々は刺激的なので、モヤモヤと悩む時間を減らしてくれるのもメリットです。   仕事・キャリアに悩む30代は、一人で抱えず相談を! 30代は、まだ「若手」と呼ばれることもある年代でありながら、人生における大事なライフイベントが起こりやすく、仕事の悩みが一気に増える時期です。 ちなみに、20代から定年を迎えるまで働くとなると、ざっくり計算で約40年あります。長い社会人人生において30代はまだまだ折り返しに差し掛かるかどうかという地点にあるというのも、一度悩みを抱えると「このモヤモヤが長く続くのでは」という不安に駆られ悩みから抜け出しにくくなる理由でしょう。 深刻になりやすい30代の仕事の悩みを一人きりで抱えるのは、ストレスやプレッシャーで心身の不調を招く可能性があります。 身近な人に相談するのもありですが、迅速な悩み解決を目指すなら、ぜひ一度キャリアコンサルティングを受けてみてください。 今抱えている悩みから一日でも早く抜け出し、生き生きとした30代を過ごしましょう!

2025/03/31
人間関係・仕事に対する不安
キャリアのよくある悩みとは?解決するための対処法と考え方

キャリアのよくある悩みとは?解決するための対処法と考え方

「今のままキャリアを積んで良いのか悩んでいる」「将来のキャリアについて考えると不安」 キャリアの悩みは、置かれている状況や年代によっても内容が変わり、なかなか尽きることがありません。 このような悩みを抱えている人に向けて今回は、よくあるキャリアの悩みや、悩んだときの解決法、苦しいときこそ意識してほしい考え方を解説します。 働く人が抱えがちなキャリアの悩みの原因を参考に、自分のモヤモヤを解消するヒントを見つけてください。   仕事・キャリアに関するよくある悩み 自分が何に悩んでいるかを明確にしないと漠然とした不安が広がり、さらに悩みがエスカレートしやすくなります。ここでは、仕事やキャリアに関するよくある悩みを解説するので、ぜひ自分の悩みの原因特定に役立ててください。   評価に不満がある 働く上で避けられないのが「評価」です。昇給や昇進できるか、重要な仕事を任せてもらえるかなどは、社内での評価が大きなカギを握っています。 そのため、会社からの評価に納得できないと「給料が増えない」「キャリアアップできない」「仕事にやりがいがない」など、派生の悩みも生まれやすいです。 評価制度や基準に疑問を持ち、会社に対する不信感も強くなりやすいので「このまま今の会社でキャリアを積んで良いのか?」とキャリアチェンジの悩みへとつながるケースもあります。   向いてる仕事がわからない 自分に向いてる仕事がわからないと、今の仕事を続けるべきなのか、転職するべきなのかの判断がつきにくく、やりたいことが見えない「キャリア迷子」になってしまいます。他にも、自分の好きなことや、やりがいを過剰に求めた場合も、向いてる仕事がわからなくなりやすいです。 仕事において好きなことを追及したりやりがいを求めたりするのは当然ですが、それらが必ずしも自分に合っているとは限りません。好きなこと=得意なことではないですし、やりがいが大きい仕事はその分プレッシャーや責任が伴います。 能力や適性を客観的に把握し、自分に合う仕事について考えるのが、悩み解決の第一歩です。   今の仕事がつまらない 20代・30代に多いのが「仕事がつまらない」「働く面白みがなくモチベーションが上がらない」という悩み。一通りの業務を覚えて新鮮味が薄れた頃によくある悩みで、刺激不足やマンネリ感による飽きが原因であるケースが多いです。 しかし中には、「スキルが身に付かないからつまらない」「仕事ができないからつまらない」など、別の問題が隠れている場合も! 仕事がつまらなくて悩んだときは、まず「なぜつまらないのか」を考え、隠れた問題や自分の本心を探ってください。   転職すべきか迷っている 今後のキャリアに漠然とした不安があったり、今すぐ辞めるほどではないものの会社に不満を感じていたりすると、転職に迷いやすくなります。 他にも、転職したい気持ちはありつつも「転職して失敗したらどうしよう」「新しい職場で活躍できるだろうか」という心配で、転職に踏み切れないケースも多いです。 転職すべきかどうかで悩むと、気持ちが定まっていないため今の仕事にも転職活動にも集中できず、悪循環に陥る可能性が高くなります。後悔しない選択をするためには「これからどんなキャリアを歩んでいきたいか」を明確にし、そこから転職の必要性を考えてみると良いでしょう。   理想のキャリアがない 「そもそも理想とするキャリアビジョンがない」というのも、悩みの原因になりやすい要因の一つです。 理想のキャリアがなければ、当然キャリアプランも立てられません。これからどのようなキャリアを歩みたくて、そのために今何をすべきかがわからないので、何をしていても「これで正解なのだろうか?」という疑問が拭えず自信が持てないでしょう。 また、理想がなければ、仕事や働き方を選ぶ際の軸が定まらず、自分に合わない会社を選んで悩みを増幅させてしまう危険性があります。   キャリアに行き詰まりを感じる ミドル層のビジネスパーソンによくある悩みが、「進むべきキャリアがない」「自分はここまでだ」のように感じるキャリアの行き詰まりです。キャリアの行き詰まりに悩むと、停滞感から働くモチベーションの低下につながり、本当はまだ成長やキャリアアップのチャンスがあったとしても機会損失を招いてしまいます。 「これ以上、物事は良くならない」と悲観的な考え方になりやすく、自己肯定感が下がってなかなか悩みから抜け出しにくいです。 キャリアに行き詰まりを感じたときは、今までとは違う視点で物事を考えるのを意識してみてください。こうすることで、新たな気付きや可能性が見つかり悩みから脱却できる可能性があります。   キャリアとプライベートを両立できない 年齢を重ねれば重ねるほど、結婚や子育て、親の介護など、重大なライフイベントが起こって仕事とプライベートの両立に悩みやすくなります。現状では仕事とプライベートを両立するのが難しく、ライフワークバランスを見直そうとした結果、キャリアに悩む人も多いです。 また、激務の仕事に就いている人の場合は、年齢を重ねて気力や体力の衰えを感じ、キャリアに悩むケースもあります。 キャリアとプライベートの両立に悩んだときは、両者の「理想のバランス」を明確にすると、進むべき方向性が定まりやすいです。   管理職に就くか、就かないか 40代以降になると、「管理職」というポジションが現実味を帯びてきます。しかし、管理職への昇進は全てのビジネスパーソンにとって魅力的というわけではありません。中には、ずっと現場でプレイヤーとして活躍したいのに、管理職を打診されて困ってしまうというケースもあります。 管理職の打診は断ることもできますが、断れば社内評価が下がる恐れがあり、管理職に就くか・就かないかはその後のキャリアにも大きく影響する深刻な悩みです。 一度管理職に就いてしまうとなかなか降格はできないので、自分の適性や管理職のメリット・デメリットを把握した上でじっくり判断しましょう。   時代や環境の変化に追い付けない 40代・50代は、時代や環境の変化にうまく対応できないのが、キャリアの悩みにつながる場合も多いです。 たとえば、現在40代・50代の人にとっての「20代のときに当たり前だった仕事の進め方や常識」が、変化した現代においては求められないというケースも多々あります。今までの仕事のスタイルが通用しにくくなるので、今後のキャリアに不安を感じたり、モチベーションが下がったりしやすいです。 これまでに培った経験やスキルは決して無駄になりませんが、これからも会社の戦力であり続けるためには、時代のニーズに合ったスタイルや新たな取り組みにも挑戦していきましょう。   仕事やキャリアに悩んだらするべきこと ここからは、仕事やキャリアの悩みから抜け出すための対処法を解説します。   悩みの原因の特定 「キャリアについて悩んでいる」といっても、原因は人それぞれです。まずは、自分の悩みの原因をじっくり考えてみましょう。 不安や不満、モヤモヤすることなどを紙に書き出すと、頭の中が整理されて原因が見つかりやすくなります。また、いくら考えてもはっきりとした原因が特定できない場合は「漠然とした将来への不安」や「自分はダメだという思い込み」が原因になっているかもしれません。 原因によって、今後取るべきアプローチ方法も変わるので、まずは一度落ち着いて悩みを整理してみてください。   自己分析 考え方やスキルは時間の経過とともに変わっていくものなので「就職・転職時にしっかり自己分析した」という人も、悩んだときは自己分析が欠かせません。 これまでのキャリアを振り返り、自分の軸や強み、働く上で大切にしたいことなどを洗い出してみましょう。他にも、人から褒められたこと、自分が興味・関心のあることにも注目です。 自己理解を深めると、自分に合う仕事や働き方が見つかりやすくなり、悩みの早期解決につながります。   理想からキャリアプランを立てる 「今後どうなっていきたいか」という将来の理想についても考えていきます。そして、理想像をもとに具体的な行動計画、いわゆる「キャリアプラン」を立てていきましょう。 また、キャリアプランを立てる際は、ライフプランも併せて考えるのがおすすめです。仕事と人生の将来設計を同時にすることで、ライフワークバランスの取れたプランになり、実現性も高くなります。 「キャリアの方向性がわからない」と悩んでいる人であれば、明確なプランを立てて今後の道筋を明らかにするだけで悩みが軽減するはずです。   スキルアップやキャリアチェンジ スキルアップして新しい学びを得れば、自信になり迷いから脱却できる可能性があります。今後のキャリアの選択肢も広がるため、新しいスキルや価値観を積極的に身に付けていきましょう。 また、悩みの内容によっては、部署や職場を変えるという選択肢も解決策になり得ます。 ただし、部署異動・転職はその後のキャリアを大きく左右するため、実行する前によく検討してください。   キャリアコンサルティングを受ける キャリアに関する悩みは、一人ひとり異なっており非常に複雑です。そのため、ここまで紹介してきた一般的な悩み解決方法では、うまく悩みを解決できない場合もあります。 「自分にとって最適な悩み解決方法が知りたい」という人は、キャリアコンサルティングを利用してみましょう。 キャリアコンサルティングでは、あなたの悩みの根本的原因を明らかにして、問題解決に向けたアドバイス、キャリアプランを立てるサポートなどをしてもらえます。客観的視点やプロの情報・助言を得ることで、悩み解決の糸口が見つかるはずです。   キャリアに悩んだときの考え方 キャリアに悩むと、思考がネガティブになり、つい物事を悪い方向に考えがち。ここでは、悩みを深刻化させないための考え方を紹介します!   キャリアに正解や優劣はない キャリアに悩むと「こんなキャリアではいけない」と自分にダメ出しをしたり、誰かと自分を比べて落ち込んだりします。 しかし、キャリアは一人ひとり違って当然のものであり、正解や優劣はありません。キャリアにおいて大切なのは「正しいか・人より優れているか」ではなく「自分が納得できているか」です。 悩んでいるときほど他人の意見や一般論が気になりやすいですが、自分の軸をしっかり持ってキャリアを考えてください。   「やりたくない」から理想を見つけるのもあり 自己分析中や将来の理想像を考える際に「やりたいことなんてない」と感じた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。そんなとき、やりたいことを無理やり探すと苦痛に感じやすく、自己分析やキャリアプランの立案がうまくいきにくいです。 やりたいことが見つからないときは、反対に「やりたくない」「嫌だ」と思うことからヒントを得てみましょう。 やりたくないことが明確になれば、その裏を返してやりたいことが見つかりやすくなります。苦手分野の把握・回避は、自分らしく働くためにも必須です。   キャリアはゆくゆく見直すものとして考える 悩むのは精神的に消耗する行為であるため、「もう二度と悩まないで良いように、完璧なキャリアプランを立てよう」と考える人は少なくありません。 しかし、明確なプランを目指すのは良いことではあるものの、過剰に完璧を目指すとなかなかプランが完成せず、悩み解決に向けた具体的な行動も遅れやすくなります。人の心や働き方の理想は今後変わる可能性も十分あるため、キャリアプランは「ゆくゆく見直すもの」として、適度に柔軟性を持たせるのがおすすめです。 見直すことを前提にすると「完璧でなくても良い」と思えるので、キャリアプランを立てるハードルそのものも下がります。   仕事の悩みはキャリアのプロに相談するのがおすすめ 仕事はお金を稼ぐ手段でもありますが、自己表現をしたり達成感や充実感を得たりする場でもあります。自分や人生を形作るのに重要な役割を占めているものだからこそ、キャリアの悩みは複雑かつ深刻になりがちです。 そのようなキャリアに関する悩みは、一人で抱えずプロのキャリアコンサルタントに相談してみましょう。キャリアコンサルティングでは、あなたの悩みや価値観を理解した上で、適切なアドバイスを授けてもらえます。 仕事やキャリアに悩んでいる人、モヤモヤしているけど原因がわからない人は、ぜひキャリア・コンサルティング・ラボをご利用ください。

2025/03/24
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