
入社4年目で仕事を辞めたい…そんな時に転職がおすすめなのはどんな人?
入社4年目になってくると、仕事もある程度任され、同期にはリーダーになる人も出てくる時期です。新入社員の教育担当を任されたり、異動を経験したり、さらには自分よりも後に入った後輩が頭角を現してきたり…と、入社した当初から仕事や会社に対する理解、印象も随分変わっているでしょう。 だからこそ、この入社4年目のタイミングで仕事を辞めたいと感じる人も少なくありません。 もしあなたがキャリアチェンジを考え、違う環境で働きたいと思っているならば、20代後半に差し掛かるこの時期は、それを行動に移すのにちょうどよいタイミングとも言えます。 「仕事を辞めたいけれど、転職したほうがいいのかどうか悩ましい…」今そんな迷いを感じている方のために、今回は入社4年目で転職がおすすめなのはどんなケースで、今の会社を続けるほうがよいのはどんなケースなのか、ご紹介させていただきます。 1. 仕事を辞めたい時に入社4年目で転職するのがおすすめな人 大卒で新卒入社した場合、4年目というと27歳前後。1社で4年間勤め、ある程度のスキルと経験を身につけながらも、これからの成長の可能性が期待できるこの年代は、企業としても積極的に採用したい年代です。 社会人としての基本を身につけながらも、これから成長の余地があるこの年代は、未経験職種へのキャリアチェンジも実現しやすいので、これからの人生を考えたときに違う仕事がしたいと思うならば、今が絶好のタイミングといえるでしょう。 このような背景から、「辞めたい」と思う理由が次のようなケースでは、転職を前向きに検討してみてもよいかと思われます。 給与など会社の待遇に不満がある 仕事内容や職場の人間関係には特に不満がないけれど、給与や残業時間、年間休日など待遇に不満がある。この場合は、転職を前向きに検討することをおすすめします。 給与はその業界の利益率に影響され、会社の給与規定で定められているものなので、個人の努力でどうにかできる範囲には限界があります。今と同じような仕事でも、業界を変えるだけで年収アップが実現できることもしばしば。 そして残業時間や年間休日も、個人の努力では改善が難しいものです。 今後、結婚して子どもを育てたいというライフプランを希望している場合は、給与や残業時間、年間休日などはそのライフプランの実現しやすさに大きく影響します。 仕事内容や職場の人間関係に不満がなければ、今の環境を変えることにためらいはあるでしょう。お世話になった人や周囲の人に申し訳ないという気持ちもあるかもしれません。 しかし後で後悔しないためにも、自分の人生を第一に考え、転職しやすいこの時期に、待遇を変える転職を本気で検討したほうがよいでしょう。 4年やってみたけど、仕事に向いていない 入社して4年間、仕事を頑張ってきたけれど、やっぱり仕事に向いていない。この仕事を続けるのは無理なような気がする。そのようなケースも、キャリアチェンジがしやすいこのタイミングで、転職を考えたほうがよさそうです。 キャリアチェンジは、何歳になってもできるわけではありません。「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」というのは、イギリスの戦前の元首相・スタンリー・ボールドウィンの名言ですが、企業の採用ニーズに基づく転職では、ある年齢を超えると未経験職種へのキャリアチェンジは「遅すぎる」ということになり、格段に難しくなります。 入社4年目は、未経験へのキャリアチェンジがしやすいギリギリのタイミングです。今の仕事が向いていないのなら、「もう少しやってみよう」とは思わずに、このタイミングで真剣にこれからの新しいキャリアについて考えてみましょう。 人間関係が悪く改善の可能性が見込めない 職場で上司や同僚、先輩との人間関係がよくなく、今後も改善するのは難しそう…。人間関係の問題は、入社年次に関係なく、どの年代でも本音の転職理由の上位にランクインします。 ただ、人間関係はどの職場にもつきもので、転職先でも同じような人間関係の問題に直面しないとはいいきれません。 もし、「仕事を辞めたい」と今思っている理由が人間関係のストレスだけでなく、待遇や仕事内容などその他の理由もあるならば、転職を積極的に検討したほうがよさそうですが、待遇や仕事内容に不満がないのならば、今の職場でもう一度、人間関係改善を探ってみるのも一つの方法です。 特に、上司と合わないときの対処法や考え方については、こちらのコラムでご紹介していますので、参考にしてみてください。 ⇒「上司と合わないから辞めたい!でもこのまま辞めていい?」 異動の可能性が低い、社内にやりたいことがない やりたいことは社内にあるけれど、今の職種から異動できる可能性が限りなく低い。もしくは、今の仕事に魅力を感じず、社内を見渡してもやってみたいと思える仕事がない。そのようなケースも、今の会社を続けることに捉われず、転職も視野にいれながらこれからのキャリアを考えてみることをおすすめします。 「社内にはやりたいことがないけれど、かといって他に何がやりたいのかわからない」という方も多いですが、具体的な求人情報をみていると「あ、自分がやりたいのはこういうことかも」と思える求人に出会うこともあります。その求人から、これからの自分のキャリアプランが見いだしてもよいでしょう。 また、私たちのようなキャリアコンサルタントを活用いただき、キャリアの棚卸や自分のキャリアに対する考えを整理することで、やりたいことが見えてくることもあります。 「やりたいことが今の環境にはない」ことがわかっているなら、今を変える行動を起こしてみましょう。 入社してからずっと、このままでいいのか迷っていた 「今すぐ辞めたい」というほど切羽つまっていないけれど、なんとなく社風が合わない。なんとなく、人間関係がしっくりこない。なんとなく仕事が面白くない。そんな「ちょっとした違和感」をずっとあり、入社してからずっとこのままでいいのか迷っていた…。そんな方もいらっしゃるでしょう。 「辞める」という行動を起こすほどではないけれど感じていた違和感が、もし4年経っても続いているならば、それはこの先解消される可能性は低いかもしれません。 1日に多くの時間を費やす仕事や職場の環境に、違和感を持ちながらこのまま働き続けるのはもったいないことです。気持ちよく働ける職場であれば、自分の能力はもっと発揮できます。チャンスを広げやすいこのタイミングに、本気で自分の将来と向き合い、転職を考えてみてはいかがでしょうか。 他にやりたいことがある このタイミングで転職するのがおすすめなケースの最後は、他にやりたいことが明確な場合です。 この場合、本来なら何も迷う必要はありません。どんなことであれ、今はチャレンジするのにベストなタイミングです。私たちキャリアコンサルタントも、そのチャレンジを全力で応援します。 しかし、それでも迷いがあるとすれば、それは現在の会社のステイタスや給与、福利厚生などの待遇のよさなどが、「これを失ってもいいのか」とあなたを引き止めているのではないでしょうか。 だとすれば、今は自分の人生にとって何が一番大事なのか、しっかり考えるタイミングかもしれません。やりたいことにチャレンジすることも、安定した待遇もどちらも大切ですが、もしどちらかしか選べないのならば、どちらを選ぶことが自分にとって後悔のない選択なのか、自分の気持ちに向き合う必要があります。 他にやりたいことがあるならば言うまでもなく転職がおすすめですが、もし少しでも迷いがあるならば、転職で後悔しないように、ここで自分のキャリアプラン、ライフプランを整理してみましょう。 2.辞めないことを前提に考えてみるのがおすすめな人 一方、「辞めたい」と思う理由によっては転職ではなく、今の会社で今の状況を改善できることを模索したほうがよいケースもあります。それも確認しておきましょう。 4年目なのに仕事ができない 入社4年経っても仕事ができず、同期や後輩が業績を上げて評価されていくのが辛い。4年目なのに、注意されてばかりで辛い。こうした状況が「仕事を辞めたい」と思う理由の場合、あなたは仕事に対して自信を失っている状況ではないかと思います。 そのような場合、転職ではなく今の環境でまずは少しでも自分の業務に自信が持てるように頑張ってみることをおすすめします。 なぜなら転職活動での評価は、職務経歴書に書いたキャリアだけでなく面接での印象が大きく影響します。自分に自信があるときと自信がないときでは、面接での顔の表情や態度、声の大きさなどが異なりますので、面接官に与える印象も大きく変わります。いい転職をしたいならば、「自分はこれだけのことをやってきた」と胸を張れることはとても大切なのです。 何も「ずっと今の会社にいたほうがいい」というわけでも、「他の人と比べて高い業績をあげてから」というわけでもありません。この数ヶ月から1年くらいの間に、自分自身「これだけは成長した」と胸を張れることを作り、企業がより高く評価してくれるような自分になってから、もう一度転職を考えてみるのはいかがでしょうか。 その状況をどのようにつくっていくか、はこちらのコラムで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 「仕事ができない…つらい時にはこう考えてみませんか?」 仕事に飽きた 「仕事が飽きた」「仕事にマンネリを感じている」ことが、「仕事を辞めたい」理由になっていることもあります。それはつまり、その仕事ではもう成長を感じられない、発展を感じられないということでしょう。 人間関係など他の理由もあるならば転職を考えるのもよいですが、他に理由がないならば、今の環境で新たな成長の機会を創り出せないか探ってみることをおすすめします。「仕事の幅を広げたい」「新しいことにチャレンジしたい」と上司に伝え、今の職場でマンネリを打破する新しい機会が作れないか、交渉してみましょう。 仕事の機会を自分で広げる交渉力が身に付くと、自分のキャリアを自分で形成できるようになります。社会人として持っていると役立つ能力なので、今をその力を磨く機会としてみてはいかがでしょうか。 もちろん、交渉してみても様々な状況により、今の職場では新たな機会を創り出せないこともあります。その時には、心置きなく転職活動を始めましょう。 3.辞めたい理由が漠然としているときの対処法 会社のことも仕事のことも、そして社内の人間関係も理解が深まり、環境にも慣れ、異動がなければマンネリも感じ始める、あるいはマンネリを感じ始めて少し時間が経ってくるのが「入社4年目」です。また、20代も後半に差し掛かり、自分のキャリアはこれでいいのか?という疑問も浮かんでくる頃でしょう。 「辞めたい」のは、特定の理由があるからではなく、なんとなく今の会社への思いや仕事への気力が薄れ、漠然とした思いからという方もいらっしゃいます。そんな「なんとなく、辞めたい」場合は、転職を考えるよりもまずはこんなアクションから始めてみましょう。 プライベートでもいいので、自分の世界を広げてみる 同じ毎日の繰り返しに対して感じるマンネリ感は、「仕事を変える」のではなく、「仕事以外の時間の使い方を変える」ことでも解消できます。 新しい習い事や、ボランティアやプロボノ活動、運動や料理など、この機会にプライベートで何か新しいことを始めてみるのはいかがでしょうか。 コロナの影響でオンラインでできることも増えているので、今は新しいことを気軽に始めやすくなっています。自分の生活で新しいことが始まると、それ以外のことに対する気持ちも変わってきます。プライベートが変わることで、仕事は変わらなくても「仕事に対する見方」「仕事に対する姿勢」が変わることはよくあります。 そして「仕事に対する見方」や「仕事に対する姿勢」が変わることで、今の仕事でも新しい気づきや可能性が広がることもあるでしょう。 自分のキャリアプランを整理してみる 漠然とした思いを整理するために、仕事を辞めるか辞めないかはさておいて、これから自分はどうしたいのか、ここで立ち止まって自分のキャリアプランを整理してみることもおすすめです。 漠然とした不安は、自分がこれからどうしたいのかわからないという思いから生まれてきます。自分はどんなキャリアを歩みたいのか、どんな働き方をしてどんな人生を歩みたいのか、キャリアプランが見えてくれば、自分が何をすればいいのかも見えてくるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボに「辞めたい」と相談にいらっしゃる方のなかにも、「現状を見直すこと」で「辞めたい」と思う本当の理由が見えてきて、それが辞めなくても解決できることに気づく方も多くいらっしゃいます。「辞めたい」と思ったときこそ、その「辞めたい」の裏にある本当の不満に目を向けて、それを根本的に解決できるように歩みを進めていきましょう。

転職したけどもう辞めたい!入社3ヶ月で辞めるメリットとデメリット
転職して新しい会社に入社して3ヶ月も経っていないけど、仕事が合わない。仕事ができない。社風が合わない。聞いていた仕事と違う。職場の人間関係がどうもうまくいかない…。 すべての転職が思い通りにいくとは限りません。転職したものの、早々に「もうこの会社を辞めたい…」と思ってしまう人は意外に多いものです。しかし、一方で、入社したばかりの会社をすぐに辞めてしまっていいのかという迷いもあるでしょう。 そんなときには、一度冷静に「3ヶ月で会社を辞めるメリット・デメリット」を考えてみませんか。このまま辞めるにしても続けるにしても、その決断で後悔しないために、今の状況を客観的に捉えてみましょう。 入社3ヶ月で辞めたくなる原因とは? 「入社して3ヶ月」は、新しい職場や仕事内容、人間関係にも少しずつ慣れてくる時期です。転職当初の緊張がほぐれ、少しずつ落ち着いて周囲が見えてくると、自分に合う、合わないといったことも見えてきます。 キャリア・コンサルティング・ラボの相談内容でも、そうしたタイミングで転職したばかりの会社を辞めたくなってしまうのは、主に次のような原因が多いようです。 「仕事内容が聞いていた内容と違っていた」 転職前に求人情報や面接で確認したはずの仕事内容が、実際に配属してみたら異なっていることがあります。 ・仕事が思っていた業務内容だったけど、こんなに大変だとは思わなかった。・思っていた内容と異なっていた。・思っていたよりも残業が多かった。休みが取れない。・思っていたよりも簡単すぎてつまらない。 など、「聞いていたのと違っていた」には様々なパターンがありますが、「この仕事がやりたい」と思って転職しただけに、「こんなはずではなかった」というギャップの大きさが、「もう辞めたい」という気持ちの大きな原因になってしまうケースです。 「転職前にイメージしていた社風と違っていた」 転職前にはなかなかわからないのが「社風」です。今は口コミサイトもあるので、「だいたいの社風」をイメージすることはできますが、それでも配属先の職場の社風が、求人情報や面接の時の面接官から受けた印象とは全く異なっていた…ということもあります。 採用担当者は、その会社でも特に印象のよい社員が担当していることも多いので、採用担当に対していい印象を持っていたけれど、実際の職場は全く違う雰囲気だった…ということも大いにあるでしょう。 ・自由な社風だと思っていたけれど、意外に堅苦しかった。・スピード感があると思っていたけれど、実際はいろいろと根回しや確認が必要だった。・カジュアルな社風だと思っていたけれど、堅苦しい感じだった。 など、思っていた社風とは異なり、それが自分にとっては望ましくないものだった場合、早いうちに辞めた方がいいのでは、と考える方も少なくないようです。 「仕事をやってみたら、自分には向いていなかった」 仕事内容に対する理解は間違っていなかったけれど、実際にやってみたら自分には向いていなかった、ということもあります。 特に、今までとは異なる業界や、今までとは少しでも違う職種への転職だと、今まで経験がなかった分だけ、このような現実に直面する可能性も高くなります。 全くの未経験ではなく、「個人営業から法人営業に転職した」「ベンダーSEから社内SEに転職した」というような近しい職種の場合でも、職種に求められる適性は異なりますので、「実は自分には向いていなかった」と経験してみて気づくこともあるでしょう。 「職場の同僚・先輩・上司とうまくやっていけそうな気がしない」 新しい職場にどんな人がいるのか?だけは、転職前にはわかりません。仕事内容や待遇などには満足していても、配属先の職場の同僚や先輩、上司と合わない、この先うまくやっていけそうな気がしないというリスクも転職にはつきものです。 転職入社直後の1~2ヶ月は、「まだ慣れないせいでは…」と思いつつ、いい関係を築こうと努力してみても、3ヶ月目になると「これは無理かもしれない…」と辞めたくなるほどのストレスが溜まってしまう人もいます。 辞めるメリット1:自分の気持ちに正直に生きられる では、このタイミングで仕事を辞めることにどんなメリットとデメリットがあるのか、整理してみましょう。 今仕事を辞めるメリットは、何といっても自分の気持ちに正直に生きられることです。 「辞めたい、もう無理」「こんなことなら、転職するんじゃなかった」 そんな思いを抱えたままでは、今の職場や仕事に対してもなかなか前向きになれないでしょう。 転職した会社を3ヶ月で辞めた後の転職活動は、間違いなく厳しいものになります。しかし、「もう無理」という自分の気持ちに正直に生きることはできます。それでもう一度前向きになることができるなら、今の「辞めたい」という気持ちを大切にするというのも大切な選択になるでしょう。 辞めるメリット2:合わない仕事や職場で働くストレスから解放される 3ヶ月で辞めたいと思ってしまうような仕事や職場、あるいは上司や同僚は、今あなたにとって相当なストレスになっていることでしょう。 今仕事を辞めれば、少なくともそのストレスから解放されます。我慢をすることも大切ですが、我慢をし過ぎてしまったために、うつ病になってしまう、体を壊してしまうなど、心身に影響が出てしまっては、元も子もありません。 我慢をすることや、現状を乗り越えていくことも大切ですが、我慢をし過ぎないこともまた大切です。自分の心と体を守るために、時にはストレスから逃れる早い決断が必要なこともあります。 辞めるデメリット1:「仕事を3ヶ月で辞める人」という評価がつく 3ヶ月で辞めるメリットもありますが、今あなたが迷っているように、3ヶ月で辞めることについては、デメリットのほうが多くあります。 「転職して入社した会社を3ヶ月で辞めた」経歴は、次の転職活動の際に履歴書に記載する必要があります。面接をする企業は、3ヶ月で仕事を辞めたあなたに対し ・社会人として仕事に対する責任感がないのではないか。・少しでも嫌なことがあったら、またすぐに辞めてしまうのではないか。・本人に何か問題があるから周囲とうまくやっていけないのではないか。・人生に対する考えが甘いのではないか。・後先のことを考えたり、物事を深く考えたりする力がないのではないか。・ストレス耐性の極めて低いのではないか。 という懸念を持ちます。つまり採用するには「また辞めてしまうかもしれないリスクが極めて高い人」であり、厳しいようですが、よほどの理由がなければ「採用したくない人」という評価になってしまうのです。 もしあなたが「第二新卒」といわれる20代半ばの年代ならば、「まだ社会人経験が浅いから仕方がない」と思ってくれる企業もあるかもしれません。その場合でも、「なぜ3ヶ月で辞めたのか?」「そこから何を学んだのか?」「今回の転職はその時と何が違うのか」など、次の転職先の企業の面接官が納得できるように説明する必要があります。 20代後半以降の年齢であれば、「転職した会社を3ヶ月で辞めた」ことに対する評価はあなたが今思っている以上に厳しいものとなり、次の転職活動では、その状況を説明するチャンスすらなかなか得られないのが現実です。次の転職活動は、相当厳しい状況からのスタートになると心得ておきましょう。 辞めるデメリット2:大手企業や有名企業への転職は難しい 次の転職活動は、そうした厳しい評価からのスタートになりますので、応募者が集まるような大手企業や有名企業、条件のよいホワイト企業に採用されるのは難しくなってしまうのも現実です。 企業にとって、採用活動はタダではありません。転職サイトや転職エージェントなどの採用活動費、採用担当者の人件費を費やして、中途採用を行っています。もし採用した人がすぐに辞めてしまったら、そこに費やしたコストが無駄になってしまいます。そのため、採用した以上は、すぐに辞めることなく、できる限り長く働いてほしいのが本音です。 そのため、中途採用では「入社したら長く働いてくれそうか」というのも重要な採用基準の1つとなります。「転職した企業を3ヶ月で辞めてきた」場合、これを満たすことができません。その結果、よほど特筆すべき実績や高いポテンシャルがない限り、他の応募者との比較検討したときに採用の優先順位が下がってしまうのです。 「今回の転職で失敗したから、次はいい企業を」と思うのは当たり前の心情ではありますが、残念ながら多くの応募者が集まるようないい企業に応募しても、非常に厳しい戦いになる可能性は高いです。 転職アドバイスをしていると、入社後数ヶ月で辞めてしまったために、その後になかなかよい企業に採用されず、転職の度に条件や待遇、働く環境が悪くなってしまう「負のスパイラル」に陥っている人をよく見かけます。 短期間で会社を辞めてしまった人に対する企業の目は、残念ながら決して寛大ではなく、将来的に負の影響が大きい可能性が高いことも理解しておきましょう。 辞めるか続けるか、迷った時の判断ポイント このように「入社後3ヶ月で辞める」ことには、自分の気持ちを大切にし、目の前のストレスから解放されるというメリットはあるものの、デメリットも大きいのも事実です。そのメリットとデメリットの間で、辞めるか続けるか迷ったときには、次の3つをポイントに状況を判断してみましょう。 話を聞いてアドバイスをしてくれる人はいるか? 新しい職場の上司や先輩社員など、周囲に今の状況を話せる人はいるでしょうか。もし、話を聞いてくれそうな人がいるならば、ぜひ勇気を出して相談してみましょう。 特に、「仕事が合わない」「思っていた仕事内容と違っていた」という場合、入社3ヶ月ではまだあなたが任される仕事の一部だけであり、これから業務が広がる可能性もあるので、「合わない」「仕事内容が違っていた」と決めつけるのは早いかもしれません。 また、新しい職場に話ができそうな人がいない場合には、ぜひ私たちキャリアコンサルタントをご活用ください。 キャリアコンサルタントは、転職エージェントと異なり、キャリアや仕事に関する悩みや相談全般へのアドバイスやサポートを行っています。今の職場の状況、仕事内容、あなたが本当はやりたかった仕事内容などをお伺いしながら、どうするのが一番よいのか選択肢を整理し、あなた自身が意思決定をするお手伝いをさせていただきます。 経済的なリスクはないか? もし辞める際には、経済的なリスクがないか?を考える必要もあります。自己都合の場合、失業給付が自分の口座に入金されるのは、約4ヶ月後となります。 入社後3ヶ月で辞めてしまった場合、転職活動が難しくなることから、次の転職が決まるまで転職活動が長期化することも視野にいれ、生活費の算段もしておきましょう。 「あと数か月だけ」と思ったら頑張れそうか? 短期間で辞めるデメリットは大きいですが、かといっていつまでもこの職場で我慢しなければいけないわけではありません。勤務期間が1年以上になれば、上記で紹介したデメリットは、ほぼなくなります。 「入社して3ヶ月で辞めた人」と「1年は働いた人」のこの9ヶ月の差は、とても大きいのです。「1年、時間を無駄にする」と思うかもしれませんが、この1年は無駄にはなるどころか、短期間で仕事を辞めるデメリットをなくす時間になってくれます。そして、3ヶ月で辞めることに比べれば、この1年がキャリア的にマイナスになることはおそらくありません。 もし「あともう数ヶ月だけ」と思えば頑張れるなら、もう少しだけ続けてみるのも得策でしょう。 ストレスの元となる嫌な仕事や職場を辞めたい、そんな気持ちで毎日がどんよりと重苦しいものになってしまっているかもしれません。辞めればそんな生活から解放されて、楽になるのではないかと思うでしょう。 しかし、解放されて楽になるのは一時的なものです。仕事を短期間で辞めることにはそれなりのデメリットが伴います。それでも、デメリットを知っておけば少なくとも「こんなはずではなかった」と思うことはなく、厳しい状況も「想定の範囲内」で対処していくことができます。 どうしたらいいかわからなくなってしまったら、ぜひ私たちにご相談ください。辞めるにしても、続けるにしても後悔のない選択ができるよう、サポートさせていただきます。

早く仕事を辞めたい!退職を成功させる3つのポイント
仕事がうまくいかない、上司と合わない、残業が多いなど、誰にでもふとしたきっかけで、「もう仕事を辞めたい…」と思うことはあります。しかし、多くの場合、ふとしたきっかけでその気持ちは消えたり、薄れたりするものです。 それでもその気持ちがつもりに積もって「早く仕事を辞めたい!」「もうこんな会社、辞めてやる!」と、「辞めたい気持ち」が沸点に達することもあるでしょう。 そんな時にスムーズな退職をするにはどうすればよいのか、キャリアコンサルタントの視点からご紹介します。 1.「早く辞めたい」と思ったならば今日から転職活動を始める 「早く辞めたい」という気持ちのままに、衝動的に辞めてしまうことはあまりおすすめできません。 次の仕事が決まっていないリスクもありますし、今の仕事が「早く辞めたい」と思うような事態になってしまったからこそ、この経験を活かして次ではそのようなことがないように、自分のキャリアや、どのような転職先を選べばよいのか、ある程度考えてから行動したほうが、次の転職で失敗するリスクを下げられるからです。 かといって、「早く辞めたい」と思うほどに退職へと気持ちが傾いているならば、モヤモヤとした思いのまま続けることはもっとおすすめできません。 「早く辞めたい」と退職への気持ちが高まっているならば、まずは仕事を続けたまま、今日からでも早速転職活動を始めましょう。なぜなら、どうせ辞めるならば転職活動を早く始めたほうがいい、次の2つのメリットあるからです。 ①転職するなら早いほうが可能性や選択肢が広がる 転職活動を始めるなら、できれば早いほうが可能性や選択肢が広がります。それには2つの理由があります。 1つめは年齢の問題です。 もちろん、求人募集において年齢制限を設けることは法律で禁じられていますので、募集要項で年齢が制限されることはありません。 しかし、企業は採用計画を立てる際に「他のメンバーや上司の年齢などの組織構成を考えると、これくらいの年齢の人を採用したい(そのほうが組織にとっても仕事がしやすい)」という本音があります。そのため、現実的には、年齢が高くなると企業の採用したいと思っている年齢の想定範囲を超えてしまう可能性が高くなってしまうのです。 また、20代であれば未経験でも将来の成長性・可能性に期待してポテンシャル採用されることも多いですが、30代になると実務経験や即戦力が求められるようになってきます。そのため、キャリアの路線変更をするならば、早いほうが選択肢は多いのです。 2つめはタイミングの問題です。 転職先との出会いはご縁ですから、転職活動を始めたときに自分が希望する求人が運よく募集されているとは限りません。それを考えると、早いうちから転職活動を始めてアンテナをはっておき、求人情報をチェックしておいたほうが、希望の転職先からの求人を見落とさずに済みます。 しかし、「早く辞めたい」ならば早く転職活動をするのがおすすめとはいっても、すぐに転職活動を始めるのは少し考えた方がいいケースもあります。それが次のようなケースです。 ・入社して1年以内 今の会社に転職入社して1年以内でまた辞めてしまうと、転職活動をしても応募先の企業が「この人を採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」「すぐに辞めることに抵抗がないのではないか」と懸念してしまいます。 たとえ辞める理由が「残業が多すぎる」などの自分のせいでなかったにせよ、「今の会社を選ぶ際にちゃんと考えなかったのでは」「ちゃんと調べなかったのでは」と判断されてしまうことがあるのも事実です。 真っ当な企業は、人材を採用したらその人を育成し、長く活躍してほしいと考えています。だからこそ、「すぐに辞めてしまう人」「辞めることに抵抗がない人」を採用するリスクは極力避けたいのです。 入社して1年以内の転職はそのような理由からあまりおすすめできませんが、もちろんストレスで心身ともに影響が出ているような場合はその限りではありません。 また、「新卒入社して1年以内」の場合も、話は別です。新卒入社の場合は、「就職活動の時はまだ学生で、会社選び失敗しちゃったのかな」となりますが、その経験から学んでいることがきちんと伝えられれば、1年以内であることがデメリットになることはそれほどないでしょう。 ・過去の転職回数が3回以上(現在の会社が4社目以上) すぐに転職活動を始めるのを考えたほうがいい、もう一つのケースが「転職回数が3回以上(現在の会社が4社目以上)」のケースです。 前述のとおり、「人が辞めたらまた採用すればいい」と考えている「人材使い捨て」の企業ではない限り、基本的に企業は「すぐに辞めてしまう人」を採用するのは極力避けたいと考えています。 その人を育成し、長く活躍してほしいというのもありますが、採用活動は企業にとってもコストもマンパワーもかかる活動なので、採用してもすぐに辞められてしまい、また採用活動にコストやマンパワーをかけなければならいのは、企業にとってもあまり望ましくないからです。 もちろん、だからといって転職回数が多い場合はこのまま今の会社で続けなければならないわけではないのですが、企業が納得できるような理由を整理しておきましょう。 ②低いモチベーションのまま続けてもいいことはあまりない 「早く仕事を辞めたい」と思うような今は、仕事に対するモチベーションはかなり低いのではないでしょうか。 ある程度慣れた仕事であれば、仕事に対するモチベーションが多少低くてもこなすことはできますが、それでもモチベーションが保てない仕事を続けるのは精神衛生上もあまりよくありません。 誰にとっても理想的なのは、モチベーションが自然に高まるような仕事や環境でイキイキと働くことです。 1日のうちで、働く時間は8時間以上もあります。その時間をモチベーションが保てないような仕事に費やすのは、とてももったいないことです。 その時間が、より自分にとって望ましい新たな環境で働く時間になるように、一歩踏み出したほうが人生にとっても有意義でしょう。 2. 早く転職活動に成功できるよう計画的に取り組む 「転職先を決めずに、まずは退職する」という選択肢ももちろんあります。実際に厚生労働省の「転職者実態調査の概況」によると、4人に1人が転職活動を全く行わずに辞めています。 しかし、自己都合による退職では、失業給付が振り込まれるまで約4ヶ月かかることからも、経済的なリスクを考えると転職先が決まってから退職したいという方も多いでしょう。また、「転職先が決まっていないけど、とにかく辞めたい」と退職した場合にも、転職活動は長引かせることなく、できれば早く終えられたほうが得策です。 そこで、早く辞めたいときこそ、早く次の転職先を見つけられるように次の3つのポイントを押さえておきましょう。 ①今後のやりたいことを整理しておく 転職活動では「転職理由」として必ず聞かれるのが、今後のキャリアです。「今後のキャリアについてこう考えていて、そのために転職する」というのが、「転職理由」を語る「型」になります。 「辞めたい」と思った本音の転職理由が上司との人間関係や、給与の少なさ、残業の多さだったとしても、転職活動では「自分は何がやりたいのか」をきちんと語る必要があります。そしてよい企業ほど、その思いにしっかり向き合ってくれます。 自分のやりたいことが曖昧で、面接でもうまく伝えられないと、希望の企業で内定をとるのは難しくなります。希望する企業への転職を成功させるためにも、「自分はこれから何がやりたいのか?」についてしっかり考えておきましょう。 ②自分の希望をすべて叶える転職は難しいことも知っておく 次の転職先では気持ちよく働けるように、転職活動では転職先に求める自分の希望を整理しておく必要があります。そして早く転職活動を成功させるためには、さらにその希望の優先順位も明確にしておくことです。 「年収はこれくらいほしい」「仕事内容はこれがやりたい」「通勤時間は短いほうがいい」「休日も多い方がいい」 など、転職先に希望する条件はいろいろあるでしょう。 それがすべて叶うような理想の転職先に出会える可能性ももちろんありますが、多くの場合は 「仕事内容は希望にぴったりだけど、年収が少し不満…」「年収も仕事内容も希望通りなんだけど、会社が遠くて通うのが大変」「年収も環境もばっちりだけど、仕事内容がちょっと…」 など、満たせる希望と満たせない希望が出てきます。その時に、「自分がこの転職で叶えたい希望の優先順位(仕事内容を重視したいのか、年収などの待遇か、通いやすさなどの勤務地か、など)」を明確にしておけば、スムーズに意思決定でき、転職の満足度も高くなります。 「自分の希望が、全部叶えらえる企業もあるはず」とこだわる方もいらっしゃいますが、それには2つの大きなリスクもあります。そのような理想の企業から求人募集があるとは限らないというリスクと、またそのような求人があったとしても採用されるとは限らないというリスクです。 ただ「たとえそうであっても、希望にはこだわりたい」というのであれば、それも良いと思います。その時にこのリスクを知っているのと知らないのでは、「希望を満たす求人がいつまでもなかったとき」「希望を満たす求人では採用されなかったとき」の納得感も違うでしょう。 ③使える手段はすべて使って転職活動を行う 転職先は様々な以下のような手段を使って探すことができます。 ・転職情報サイト・転職エージェント・LinkedinなどのSNS・友人知人などのネットワーク・ダイレクトリクルーティングサイト 1つの求人は、どの手段でも得られるものではなく、「転職エージェントにしか公開していない」「社員の紹介でしか募集していない」など、特定の手段でのみ募集していることも多くあります。 自分の希望の求人に出会う可能性を高めるためにも、転職活動ではできる限り、使える手段はすべて使いましょう。自分が希望する仕事や業界で働く友人・知人がいるならば、「次の仕事を探している」という話を何気なくしておくことで、いい情報が入るかもしれません。 3. 「仕事を続けながら転職活動は無理」と思ったら、まずは退職してしまう 経済的なリスクや転職活動が長引くリスクを考えると、転職先を決めてから辞めるほうが安心ではありますが、 「仕事が内勤なので、有休をとらないと面接に行けない。今の仕事を続けながら転職活動をするのは無理」「とにかくできるだけ早く辞めたいから、転職先が決まるまでなんて待っていられない」 ということもあるかと思います。「どうしても早く辞めたい」ときに、早く辞める方法がこちらです。 退職の日は就業規則で確認 仕事を辞める際に、いつまでに退職届を出せばよいかは就業規則で定められています。「退職日の30日前や1ヶ月前」としている企業が多いのですが、自社はどのような規定になっているか、まずは就業規則で確認しましょう。 ただ、就業規則では「退職日の30日前や1ヶ月前」としている企業が多いのですが、後任を探す準備や引継ぎなども考えると、2~3ヶ月前に退職届を出したほうが今後のやりとりはスムーズになります。 特に、「急に辞めて大変だった」などの情報が転職先に入り、転職先での信頼関係に影響することも考えられるので、スムーズな退職を目指した方がおすすめではあります。 ただし、今の職場がブラック企業でとにかく辞めたい、退職届を受け取ってもらえないなど、「2~3ヶ月前なんて悠長なことを言っていないで、できるだけ早く辞めたい」こともあるかと思います。 その際には、民法第627条1項で 当事者が雇用の期間を定めなかったときには、当事者はいつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から二週間を経過することによって終了する。 と定められているため、2週間前に退職届を渡せば退職できます。就業規則よりも民法のほうが優先されるからです。「どうしても早く辞めたい」「なかなか辞めさせてもらえない」という時の最後の手段として知っておきましょう。 退職後に気を付けたいこと 次の転職先を決めずに退職すると、次の日からは自分の好きなように時間を使えるようになります。遅くまで寝てても、深夜まで起きていてももう問題はありません。 今はコロナで自粛が求められている時期ではありますが、気晴らしに小旅行などをしながらゆっくりこれからのことを考えてみるのもいいでしょう。 しかし、いくらでも自分の好きなように時間を使えるからといってそのままのんびりしてしまうと、転職活動で「ブランク」と呼ばれる「何もしていない時間」が長引いてしまうリスクがあります。 企業によってはブランク期間があまり長すぎないことを好むケースもありますし、自分自身も「転職先がなかなか決まらない」ことに焦ってしまって転職活動がうまくいかなかったり、転職先に妥協したりしてしまうかもしれません。 そうならないようにするには、退職後もスケジュール感を持って活動することをおすすめします。 ・退職後のリフレッシュ期間をいつまでにするか・いつから転職活動を始めたいか・いつまでに転職活動を終えたいか など、およその目安を考えておきましょう。 早く辞めたいと思うと、何よりもまず今の環境を早く変えることに気持ちが向いてしまいますが、次の転職先では「早く辞めたい」と思うような状況にならないような転職活動をするためにも、きちんと自分の気持ちや今後について整理し、計画的に転職に向けて行動を起こしていくことが大切です。 もしプロの力を活用して、自分の気持ちや今後の可能性について効率的に、客観的に確認したいとご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

30代で仕事を辞めたい!後悔したくない人に伝えたい7つのこと
「仕事を辞めたい」と思っても、いざ転職するとなれば、30代の転職は20代の転職と少し意味合いが異なります。だからこそ、20代よりも転職に対する戸惑いや不安もあり、少し慎重になってしまうものです。 30代の決断は今後のキャリアに大きく影響するからこそ、転職するにしても、今の会社にいるにしても、後悔しない選択を選びたいですよね。 そこで今回は、キャリアコンサルタントの視点から、30代で仕事を辞めたいと思う人がこれから後悔しない選択を選べるように、7つのことをご紹介します。 1. 30代で仕事を辞めたいと思うことは誰にでもある 「仕事を辞めたい」という思いは、何歳になっても生じるものです。特に中堅として仕事を任されるようになり、会社の様々な状況も20代の頃よりも見えてきたからこそ、「この先このままでもいいのか?」と立ち止まって考えたくなるのは、ごく自然なことでしょう。 実際に、総務省統計局が発表した「労働力調査」(2020年)によると、転職者数は25-34歳で73万人、35-44歳で60万人と、30代でも実に多くの人が転職しています。 キャリアコンサルタントとして現場に接していると、その転職理由の本音は、以下のような理由が多いと実感しています。 ①仕事にやりがいを感じない、他にやりたいことがある 「今の仕事にやりがいを感じない」「実は他にやりたいことがある」と感じている30代の方も多くいます。仕事がこなせるようになったからこそ、「今の仕事はこれからもずっと同じことの繰り返し」とわかってしまったり、「自分のやりたいことはこれでよかったのか」という疑問がよぎったり、「新しい成長の場」を求めたくなったりしてしまうのです。 あるいは、20代を「仕事の基礎を身につける期間」と位置付け、30代は「ずっと前からやりたかったこと」「実現したかった生き方」を実現するために、「やりたいこと」に向かって歩き出す人もいます。 ②この会社での出世・昇格が望めない 30代になると、社内の評価もおよそ固まってきます。出世や昇格するばかりが幸せではないのですが、組織のなかで定期的に人事評価が行われていれば、出世や昇格する同期や後輩に複雑な思いを抱き、モチベーションが下がるのもごく自然な感情といえます。 人事評価だけでなく、職場での評価も固定化される企業も多くありますので、同期や後輩は評価されているのに、自分はなかなか評価されない…と評価に納得がいかず、転職を考えるようになります。 会社が変われば評価軸も変わるので、他人からの評価も変わります。努力しても評価が変わらなかったり、会社の評価軸が合わない場合には、転職を視野にいれることは賢明かもしれません。 ③給与やボーナスが低く、待遇が悪い 20代のうちは、給与がボーナスが低くても自分一人で生活する分には困らないと思っていても、30代になり家族を持つようになる、あるいは家族を持ちたいと思ったときに「このままでは難しい」と転職を考える方も少なくありません。 また「30代になったら昇給するのではないか」と思っていたのに、実際に30代になってみると思ってたほど給与が変わらず「ずっとこの給与では…」と先行きに不安を感じて退職を考える人もいます。 ④残業が多い、休日が少ない 「残業が多い」「休日が少ない」といったことが、30代になるとじわじわと負担になってくることもあります。 体力のある20代のころは勢いで乗り切れたものの、30代になり体力にも少し変化がでてくると、「今は何とかなっても、ずっとこのままではさすがにキツいのでは…」と不安になるのです。 ⑤上司と合わない 「上司と合わない」のは、組織で働いている以上、何歳になってもつきまとう課題です。しかし、まだ社会人経験が浅い20代のころの「上司と合わない」には感情的な部分があることもありますが、30代になって感じる「上司と合わない」は様々な努力をした結果の「どうしても合わない」ではないでしょうか。 30代になると「異動の実現可能性」もわかってきます。なかなか異動が叶わない企業もありますので、「このままずっとこの上司と一緒に仕事を続けるくらいなら」と転職を考える方も少なくありません。 2. 会社を辞めずに済む選択肢も一度考えてみる 仕事を辞めるにしても、辞めないにしてもどちらの道を選んでもできる限り後悔を避けたいのであれば、「まずは今の会社を辞めずに済む選択肢はあるのか」を見極める必要があります。 次のような視点から、客観的に今の状況を整理してみましょう。 ①会社や事業の将来性はあるか 特に「仕事にやりがいを感じない」「他にやりたいことがある」という思いから、「今の仕事」ではなくて「他の仕事」に心が向き始めたときには、今の会社や事業の将来性や成長性を客観的に判断してみてください。 もし、事業が伸びていたり、組織が大きく成長しようとしている企業であれば、その成長に伴ってあなたの仕事や役割も将来変わる可能性があるからです。 ②自分の話を真剣に聞いてくれる上司はいるか もし、辞めたい理由があったとしても自分の話を真剣に聞いてくれる上司がいるのであれば、辞めるかどうかの判断は上司に相談してからでも遅くはありません。 たとえば「仕事にやりがいを感じない」「残業が多いので続けるのが不安」などの理由であれば、上司に相談すれば、仕事について話し合うなかでモチベーションが回復したり、残業が多い状況が変わったりと、転職しなくても現状が変わる可能性があるからです。 テレワークが進み、相談がしにくい環境の方もいらっしゃるかもしれませんが、もし上司が自分の話をきちんと聞いてくれる人ならば、ぜひ勇気を出して相談してみましょう。 ③待遇などの状況が改善される可能性があるか 給与やボーナス、休日等の待遇が原因であれば、それがいつか改善される可能性はあるのかを確認してみましょう。 例えば、勤続年数によって40代、50代となれば少しは給与があがるのか、健康経営などが注目されるなかで年間休日が見直されるような会社かどうか、社内をみてみてください。 「どうも給与が上がりそうな可能性はない」「経営陣は、従業員の休日になんか関心がなさそうだ」ということであれば、状況を変えるには転職するしかないでしょう。 ④やりたい仕事ができる可能性があるか 異動など、社内の制度を活用して、やりたい仕事ができる可能性、あるいはやりがいを感じられそうな仕事ができる可能性はあるでしょうか。 もしあなたに対する社内の評価が悪くないのであれば、新しい職場でまたゼロから信頼と人間関係を築くよりも、すでにそれが築かれている今の環境のほうが仕事が進めやすいということもあります。 3.これからのキャリアを真剣に考える 「辞めたい」と思った今は、キャリアを真剣に考え直すチャンスでもあります。今の会社での状況を見直したら、今度は自分自身のキャリアに対する考えを整理してみましょう。 定年が現在のまま65歳だったとしても、あと30年前後は仕事を続けることになります。今の30代がその年になるころには、定年はさらに68歳、70歳と延長されているかもしれません。 この先の人生で「働く時間」はまだたくさんあります。その長い時間を、どのような仕事にをして過ごしたいのか、「転職前提」でも「今の会社にいることが前提」でもなく、フラットに考えてみましょう。 ①自分は何がやりたいのか? 「仕事を辞めたい」の後に必ずついて回るのが「では次に何がやりたいのか?」という問いです。「これから先、自分は何がやりたいのか?」「なぜやりたいのか?」を考えてみましょう。 転職するならばこの転職理由は必ず必要になりますし、今の会社を続けるにしても「何がやりたいのか?」をなおざりにしたままでは、モヤモヤした思いがずっと残ることになってしまいます。 もしもやりたいことがあるならば、自分が「やりたい」と思っていることに一度正直になっておくことが大事です。「やりたい」という気持ちに一度はしっかり向き合っておかないと、それがずっと心残りになってしまう可能性もあるからです。 そして、そのやりたいことに対して、 ・そのやりたいことに対する自分の本気度はどれくらいなのか?・今からそれを実現するにはどんな環境で、何が必要か?・様々なリスクを伴ってもやりたいか? をできる限り具体的に考えてみましょう。 ただ、「やりたいこと」が見つからない人もいらっしゃるでしょう。たとえば ・とにかく「辞めたい」ので、とても将来のことが考えられない。・仕事に強いこだわりがあるわけではないので、考えてもわからない。・「やりたいこと」というよりは、今の自分のスキルや経験で「できること」が何だかわからない。 という場合です。そんなときには、人に相談したり、何か興味のあるイベント等に参加してみたり、試しに求人をチェックしてみたりと、今までとは違う行動を起こしてみてください。何かヒントが見つかるかもしれません。 ※「何がしたいかわからない」を見つけるための方法はこちらのコラムで詳しくご紹介しています。 https://career-lab.biz/column/30s_201118/ そして「自分は何がやりたいのか?」が見えてきたら、辞めるか辞めないかは、 ・そのやりたいことは社内ではできないのか?・今の会社を辞めてもやりたいことか?・やりたいことは転職すれば実現できるのか?・その転職は成功するのか? にそって判断していくことになります。ただ転職が成功するかしないかは、やってみないとわかりませんので、今の仕事を続けて実際に転職活動をしながら、見極めていくとよいでしょう。 ②自分が望むライフスタイルはどのようなものか? ただ、すべての人が「これがやりたい」という仕事に対する強い思いを持っているわけではなく、「仕事は生計を立てられれば何でもいい。それよりも自分には、実現したいライフスタイルがある」という人もいます。 この場合、「自分は何がやりたいのか?」を仕事軸ではなくて、「ライフスタイル軸」で整理してみましょう。 ・コロナで東京で働くリスクを感じたので、地方で働きたい。・テレワークできる仕事がしたい。・子どもを自然の中で育てたい。・家族と過ごす時間をしっかりとりたい。・趣味の時間を優先したい。 などなど、「仕事よりも大切なものを優先する働き方」を選びたいのであれば、ぜひ自分が望むライフスタイルはどのようなものかを具体的に描いてみてください。 そうすれば、これからのキャリアを選ぶ選択は「そのライフスタイルが実現できるか」が判断軸となります。その判断軸に沿って選択していけば、望むライフスタイルも手に入るでしょう。 ③収入はどれくらい希望するのか? もう一つ、キャリアを考える上で重要なのが「自分はどれくらいの収入を希望するのか?」「収入は自分にとってどれくらい優先すべきことなのか?」です。 収入はもちろん誰にとっても重要ですが、どれくらいの年収を希望するのか?目指したいのか?は人によって異なります。 「年収1000万以上は目指したい」という人もいれば、「そんなに物欲もないので現状維持程度で生活できれば十分」という人もいるでしょう。 そして年収に対する思いも「多少ハードワークになっても、絶対これだけは欲しい」とこだわりが強い方もいれば、「年収よりも仕事内容や、労働時間、休日などを優先したいという」方もいます。 自分が必要とする年収が今の企業で得られないならば、転職するしか方法はありません。自分の収入に対する考え、こだわり度を知り、年収に対する優先度合いをはっきりさせておくことは、今後のキャリアを選択するときに重要な判断軸となります。 4.30代の転職者に企業が求めることを知っておく 現在の環境やこの先やりたいことを考えたときに、今の会社では状況の改善は見込めず、転職がベストな選択肢になることもあります。転職活動をする前に、企業が30代の候補者に何を求めているのかを理解しておきましょう。 ①即戦力となる経験があるか? 企業が30代を中途採用する際に求めるのは、なんといっても実務を教える必要のない即戦力です。 転職先に新卒入社して10年前後の同世代の社員と、同レベルかそれ以上の即戦力が求められると認識しておきましょう。 ②職場でうまくやれるコミュニケーション力があるか? 企業がこの世代の中途採用で、即戦力と同様に重要視しているのが、職場でうまく人間関係を構築できるコミュニケーション力です。 30代の中途入社者には、自分から周囲と適切なコミュニケーションをとって、仕事をやりやすい人間関係を築いていくことも求められます。 これには「社風に合うかどうか」というところも含まれ、求めるキャリアをもっている人材でも社風に合わなそうであれば「周囲とうまくやっていけるか懸念がある」ということで不採用になることもあります。 5.30代の応募者に対し企業が気になることも知っておく また転職活動では、「企業が求めるものは何か」と同時に、「30代の応募者に対して企業は何を気にするのか?」を知っておくことも大切です。企業が何を気にするのかを知り、それに対して企業が納得できる材料を持っていれば、転職活動もうまくいき、希望する転職先から内定を得やすくなるでしょう。 反対に、「企業が気になる点」に対して企業が納得する材料が少ないと、転職活動は苦戦することが予想されます。ここでは、どんな職種でも共通する、企業が気になる3つのことと、なぜそれを企業は気にするのかという背景を確認しておきましょう。 ①退職理由・志望理由は何か? どの年代の転職者に対しても「退職理由・志望理由」は気になるものですが、30代の転職者だからこそ特に注視するポイントがあります。それが、 ・退職理由・志望理由は地に足がついているか。・志望理由は自社の事業内容をよく理解し、自分自身が目指すキャリアと一致していることが語られているか。・志望理由のなかで、自分が身につけてきた経験をどのように活かしていけるかをきちんと語っているか。 です。 20代であれば、「思い優先」でも意欲があるとして評価してもらえますが、30代ではそうはいきません。 企業は30代の転職者には、「社会人経験の長さなりに、経験に基づいてきちんと考えて答えを用意してきていること」を求めます。「転職に対してどれだけ深く、きちんと先を見通して考えているか」が「その人の思考力・仕事力」の一つの判断材料にもなるからです。 また、企業側は採用する以上は「できれば長く勤めてほしい」と考えています。だからこそ「しっかり考えて選んだ決断として応募してきた」ことがわかるのが望ましいのです。 ②転職回数は多いか? 前述のように、企業側は採用する以上は「できれば長く勤めてほしい」と考えています。転職回数を気にする企業が多いのはそうした理由からで、転職回数が多いと、「退職することに抵抗感がなく、採用しても数年ですぐに辞めてしまうのではないか?」と懸念します。 30代であれば転職回数が2~3回であれば全く問題ありませんが、4回以上となると「転職の多い人」という印象となります。 転職回数が多い場合には、企業が納得するような「転職理由」や、「数年で辞めるかもしれないけれど、在籍している数年のうちに大きな結果を出せる」と企業が期待できるほどの実績が必要となるでしょう。 ③マネジメント経験はあるか? 多くの企業では30代がリーダー、あるいはマネージャーとして現場の実務をまとめる立場にあります。 30代では現場でも即戦力が求められることからも、30代の転職ではマネジメント経験を求められることが多くなり、実際にマネジメント経験があると選択肢は広がります。 ではメンバークラスはどうか?という点ですが、採用に年齢制限を設けることは法律で禁止されてはいるものの、実際にはメンバークラスの採用であれば、20代のほうが企業が求めるスペックをより満たしていることも多くなり、採用される可能性は20代のほうが高くなります。 6.30代の転職活動で後悔しないためにも、納得いくまで考える 企業側からのこのようなニーズと向き合いながら転職活動をすることになりますが、そのなかで後悔しないためには、納得いくまで考えることが重要です。 ただ、じっくり考えることは大切なのですが、考えすぎて、あるいは慎重になりすぎてアクションが起こせないと、視野を広げることも判断に必要な情報を集めることもできなくなってしまいます。 行動を起こすことで考えが深まったり、新たな情報が入ったりすることもありますので、身近な人や転職エージェント、キャリアコンサルタントに相談するなどで、周囲の力も上手に使って判断材料となる情報を集めましょう。 後悔しないために納得いくまで考えることが必要なのは、次の2つの問いです。そしてこれらが明確になったら、その自分で出した答えに合うような企業をしっかり調べ、選んでいきましょう。 ①今後実現したいキャリアプランやライフスタイルは何か? 20代の転職であれば、たとえ失敗しても軌道修正は比較的容易にできます。30代の転職で失敗した際に、軌道修正ができないとはいいませんが、それは20代のときほどは容易ではありません。 だからこそ、「この転職で実現したいキャリアプランは何か?」「どんなライフスタイルを手にいれたいのか?」について具体的に考えておきましょう。 転職先を選ぶ際も、目先の条件だけでなく、「自分の描いているキャリアプランが実現できるのか?」「叶えたいライフスタイルが叶うのか?」という視点で選ぶと、より希望に叶う転職先に出会えるでしょう。 ②転職先に求める条件は何か? とはいえ、企業が30代の転職に即戦力を求める以上、何もかもが希望通りの理想の転職先に出会えるとも限りません。 転職活動では、1つの条件は希望通りだけど、他が希望を満たさないということがよくあります。たとえば、 「仕事は希望通りだけど、年収が希望より低い」「年収も仕事も希望通りだけど、勤務地が遠い…」 という具合です。 その時に納得した決断ができるように、30代での転職活動では「この転職で、一番大事にしたいものは何か?」という優先順位を明確にしておきましょう。転職先を選ぶ判断材料には ・事業内容・仕事内容・社風・年収・福利厚生・勤務時間(残業時間の多さや、フレックスタイム制などの有無も含む)・勤務地(テレワークの有無も含む)・社員との相性(面接官や人事の印象) などがあります。どれも満足できることが最高ですが、そうではなかったときに「自分は何が一番譲れないのか?」「それはなぜか?」「一番叶えたい条件が叶えば良しとするのか?」「あくまでも複数の条件を満たす転職先にこだわるのか?」をはっきりさせておくと転職活動に役立ちます。 ただ複数の条件にこだわりたい場合、待っていれば希望に合う求人に出会えることもありますが、それは運なので、待っていれば必ず希望通りの求人が見つかるわけではありません。また、自分の希望通りの求人があったとしても、その企業に内定するどうかも別の話です。 「複数の条件を満たす転職先にこだわっていたらなかなか転職先が見つからず、結局転職のタイミングを逃してしまった」「最初に断った企業が、実は一番条件に近かった」ということもあります。 その可能性を踏まえたうえで、「それでもここまではこだわりたい」とするか、「今のタイミングで転職したいから、この条件以外は叶わなくてもいい」とするか、予め考えを整理しておけば、どのような結果になったとしても「自分でしっかり考えて出した答えだから」と、後悔するリスクは減らせるでしょう。 7.30代で未経験の仕事にチャレンジしたいならば、知っておきたい重要なことがある 最後に、「仕事を辞めたい」と思うようになったきっかけが「他にやりたいことがある」からであり、それが未経験の仕事だった場合にどうするか?についてもご紹介しておきたいと思います。 「他にやりたいことがある」という思いがあるならば、その思いを大切にし、社内の異動で希望が叶うならば異動希望を出し、社内では叶えられないのであれば、その「やりたいこと」ができそうな転職先を探して転職活動をしてみることをおすすめします。 あるいは、今は副業もしやすい環境が整っているので、まずは副業から小さく始めてみるのもいいかもしれません。 「やりたい」と思っている気持ちがあるのに、「でも難しいだろうし…」など、様々な理由をつけてやらないままにしておくと、「やっぱりやっておけばよかった」「チャレンジしてみればよかった」「本当はずっと●●がやりたいのに」と後悔する日がくるかもしれないからです。 また、「本当はやりたいことが他にあるから」と今の仕事に身が入らない言い訳にもなってしまいます。 もちろん、30代から未経験の仕事へ転職するのは簡単なことではありません。しかし、チャンスはゼロではないですし、やってみることで視野も広がります。たとえ、叶わなかったとしても、「やってみたけれどもダメだった」という納得感も生まれますから、チャレンジする価値はあるでしょう。 30代で未経験の仕事へキャリアチェンジする時に必要な覚悟については、こちらのコラムでも詳しく紹介していますので、よろしければぜひご覧ください。 http://career-lab.biz/column/30%E4%BB%A3%E3%81%A7%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8%E8%BB%A2%E8%81%B7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F/ いかがでしたでしょうか。 どんな決断をするにせよ、納得できるまで考え、そして行動してみることが、後悔をしない選択をするための大切なポイントとなります。 そして私たちキャリアコンサルタントは、そんな後悔しない意思決定ができるよう、あなたのキャリアやライフスタイルに対する考えを整理するサポートをしています。後悔しない選択をするためにも、ぜひお気軽に活用してみてください。

仕事を辞めたいけど次がない!悩んだ時の解決法
「仕事を辞めたい!」そう思っても、次の転職先のあてがなければ、「辞めたい」という覆思いを抱えたまま、今の仕事を続けることになります。でもそんなモヤモヤしたまま仕事を続けるのは、とてもストレスフルな状態ですよね。 仕事を辞めたいけれど、自分に次の転職先はあるのか?転職先があっても今よりも仕事内容や待遇が悪くなってしまうのではないか。それならばこのままここにいるしかないのか…そう思い悩んだときには、このように考えてみませんか。 1. 本当に「次がない」のか?自分の経験の棚卸をする まずは、本当に「次がない」のか、自分の経験の棚卸をしてみましょう。経験の棚卸とは、 ①会社概要②所属部署③業務内容④習得したスキル⑤仕事の実績(営業実績、関わったプロジェクト、社内表彰の経験、マネジメントや後輩指導経験など)⑥やりがいを感じたこと⑦仕事上で心がけていた(こだわっていた)こと などの項目について、今までの経験を整理することです。そして、整理する際には以下の3点に意識して書くようにしましょう。 ・実績、担当顧客数、毎月の処理件数などなど具体的な数字が出せるものは具体的な数字を書く。・まずは小さなことでも書き出していく。・自分の業務が「誰に」「何を」「どのように」提供していたのかを書く。 これが次の転職先にはどのような可能性があるか?を考えるベースになります。 「次がない」と思っているのは自分だけかもしれない 経験の棚卸は自分一人で行えるものですが、実は自分だけで整理をしていると、強みを見落としてしまう、あるいは自分にとっては当たり前すぎて、強みとは認識できずにいるということが起こります。 特に転職経験がない場合、今の会社での業務経験が客観的にどのように評価されるのかを確認する機会がないため、「次がない」と思い込んでしまっているかもしれません。あるいは、自分にとっては何気なくできることが実は企業から高く評価されることに気づかないだけかもしれません。 「次がない」と思い悩んでいても、中途採用やキャリアをよく知る人があなたのキャリアを聞いたら「次がないなんて、とんでもない!」ということも大いにありえるのです。 プロのキャリアコンサルタントを活用して経験の棚卸を そこでおすすめなのが、プロのキャリアコンサルタントに経験の棚卸をサポートしてもらうことです。プロのキャリアコンサルタントと一緒に経験の棚卸を行うことで、次のようなメリットが得られます。 キャリアコンサルタントと経験の棚卸をするメリット ・どんな業務を棚卸していけばいいのか、「棚卸をする視点」がわかる。・自分の業務経験や、仕事上の強みがわかる(自分の経験の何を企業が評価するのかがわかる)。・自分の業務経験や、仕事上の強みを言語化するサポートをしてくれる。・その仕事を活かして、どのような選択肢が考えられるか、情報を得られる。 転職エージェントにもキャリアのプロがいますが、転職エージェントでは転職エージェントにある求人の紹介が前提となりますので、「いきなり転職の話をするのではなくて、まずは棚卸をしてから考えたい」というケースでは、プロのキャリアコンサルタントのキャリア相談がおすすめです。 2. 次がないけど辞めてもいいのか?メリットを知っておく。 退職時に転職先が決まっている方が安心ですが、「次は決まっていないけど、とにかく辞めたい」という気持ちが高まってしまうこともあります。 厚生労働省の「転職者実態調査」(平成27年)によると、転職先を決めずに退職した人の割合は25.8%。約4人に1人は次がなくても辞める道を選んでいます。それには、次が決まっていなくても辞めることによる、次のメリットがあるからです。 次がないけど辞めるメリット①ストレスから解放される 退職してしまえば、「辞めたい」という気持ちの原因となっているストレスから解放されます。これは何より大きいメリットと言えるでしょう。 大きなストレスから解放されるのは、自分の精神的にもプラスですが、転職活動にもプラスになることもあります。なぜなら、現職での大きなストレスが、「覇気がない」「表情が疲れている」「発言が消極的」など、転職活動に影響している可能性もあるからです。 仕事を辞めてしまい、ストレスから解放されれば、イキイキとした表情で転職活動をすることができ、それが好結果をもたらすことも考えられるでしょう。 次がないけど辞めるメリット②落ち着いて転職活動ができる 仕事を続けながらの転職活動は、平日の夜や土日など、空いた時間を使って行う必要があります。仕事が忙しかったり、疲れてしまったりすると、思うように進まないこともありますが、仕事を辞めてしまえば転職活動を行う時間はたっぷりあります。 自分が次にやりたいことを考える、いろんな人に会って話を聞いてみる、次の転職先をじっくり選ぶなど、落ち着いて情報収集や転職活動を行うことができるでしょう。 次がないけど辞めるメリット③面接の日程調整が楽になる 仕事を続けながらの転職活動では、面接の日程調整が難しいという難問に直面します。営業職やフレックス制など、外出に違和感のない仕事であれば比較的面接日程も調整しやすいのですが、「外出すると目立ってしまう」「有休もとりにくい」といった職場では、面接に行くのも一苦労です。 その点、退職してしまえば時間は自分の好きなように調整できるので、面接の日程調整は格段に楽になります。興味のある企業に複数応募し、面接を通じて比較検討することも気兼ねなくできるでしょう。 3.次がないけど辞めてもいいのか?デメリットも知っておく このように「次がなくても辞める」メリットはありますが、「辞めたいけど次がないから辞められない」と今まさに思っているように、転職先を決めずに辞めるデメリットもあります。 改めてそのデメリットも確認しておきましょう。 次がないけど辞めるデメリット①経済的に不安定 最大のデメリットともいえるのが、やはりなんといっても収入が途絶え、経済的に不安定になることです。 失業給付は、自己都合の場合には、1週間の待機期間後に3ヶ月の給付制限期間があり、その期間の失業給付は給付されません。さらに、給付制限期間が終了し、求職の申込をしてから数えて約1か月後に最初の振込があります。つまり退職してから約4ヶ月以上は、無収入となります。 さらに、自己都合で退職した際に失業給付がもらえる期間は、雇用保険の被保険者であった期間によって次のように決められています。 【失業給付の給付日数】 ・1年以上10年未満:90日・10年以上20年未満:120日・20年以上:150日 このように20~30代前半ですと給付日数も90日と短いので、次の転職先が決まらないと経済的に不安定な状況になってしまうかもしれません。 次がないけど辞めるデメリット②転職活動が長引くリスクも 退職すれば時間はたっぷりあります。しかし、時間がたっぷりあることでかえってのんびりしてしまい、転職活動が長引くということも。 また経済的に安定するためにアルバイトを始めてしまうと、今度は「アルバイトをしているから…」ということが逃げ道となって転職活動に本腰が入らなくなってしまう人もいます。 さらに、離職期間が長くなると、求人に応募しても他の応募者との比較検討の際に「離職期間が長いから」という理由で不採用となるケースも出てきます。企業は、離職期間が長い人よりは、現職の人、または離職期間が短い人を好む傾向があるからです。 そうなると、今度は「なかなか内定がもらえない」という理由から転職活動が長引いてしまうリスクがあるのです。 次がないけど辞めるデメリット③転職先に妥協し条件が悪くなるリスクも その結果、転職先が選べなくなってくるというリスクもあります。「とにかく内定が出た企業に」と転職した結果、前職よりも条件や待遇が悪くなってしまうことも。 このように転職するたびに給与や待遇などの条件が悪くなる、転職の負のスパイラルに陥ってしまう人も少なからずいます。 次の転職先を決めずに辞めてしまうと、このようなリスクがあることを知っておきましょう。 4. 辞めたい気持ちは固まっているなら、転職活動を始める いろいろとご紹介してきましたが、「辞めたい」「もう辞める」という気持ちは固まっていて、ただ「次がない」という不安で二の足を踏んでいる状態ならば、まずは転職活動を始めてみましょう。 転職活動を実際に始めてみれば、本当に「次がない」のか、思っている以上に選択肢はあるのかも見えてきます。 ここで、転職活動を行う際の2つの重要なポイントも知っておきましょう。 転職活動はあらゆる手段を使おう 転職活動は、できる限りあらゆる手段を使いましょう。大手の転職情報サイト、転職エージェント、ビズリーチなどのスカウトが届く転職サイトなどのサービスの利用はもちろん、友人知人のネットワークも活用できるなら活用しましょう。今は、リファラル採用といって社員に友人知人を紹介してもらう採用手段も広がっているので、「今、転職先を探している」という情報を流しておけば、声がかかることもあるかもしれません。 様々な手段を活用すると、その分、転職活動に費やす時間もかかりますが、収集できる情報も多くなります。なかには、「リファラル採用でのみ募集している」など、その手段でのみ募集している求人もありますので、様々な手段を使うことは、手がかかる一方で、可能性を増やすことにもつながります。 転職エージェントを活用するメリット・デメリットを知っておこう ここでよく活用される転職エージェントのメリット、デメリットも押さえておきましょう。インターネット上には転職エージェントをおすすめするサイトがたくさんあります。それらのサイトで紹介されているように、転職エージェントには他にはないメリットがたくさんあります。 転職エージェントの主なメリット ・非公開の求人が多い。・企業の情報を詳しく教えてくれる。・プロの視点から、キャリアの可能性をアドバイスし、選択肢を提示してくれる。・職務経歴書の添削や、模擬面接など面接アドバイスをしてくれる。・面接情報を知っているので、面接対策がばっちりできる・退職交渉のアドバイスをしてくれる。・転職先との条件交渉をしてくれる。 このように転職するには非常によいサービスなのですが、一方でデメリットもあります。 転職エージェントを活用するデメリット ・担当のキャリアコンサルタントが自分の話を聞かず、押し進めてくることもある。・企業は転職エージェントから採用する際に、高額な手数料の支払いが発生するため、「それだけの採用コストもかけても採用したい人材」の募集に限られる。・転職エージェントに求人を出さない企業もある。 特に、転職エージェントへの手数料が発生するからこそ、転職エージェントからの採用はそれなりの人材を採用したいという思いが企業にも生じます。そのため、転職エージェント経由ではなく、自分で応募したほうが採用してもらいやすいことも時にはあることを知っておきましょう。 5. 「転職する」以外の選択肢も考えてみる 最後になりますが、「辞めたい」の後に転職しなければならないわけではありません。特に今は様々なかたちで収入を得ることができます。 「次はないけど辞めたい」と思ったときに仕事を辞め、次は転職せず、自分のスキルやキャリアを活かしてフリーランスになったり、好きなことを活かして起業することも、選択肢として考えてみるのもよいでしょう。 フリーランスになる スキルがあれば、その分野でフリーランスとして仕事を行うこともできます。今現在、コネやネットワークがなくても、今はクラウドソーシングサイトが数多くあり、そのようなサービスを利用して案件を獲得することができるでしょう。 収入の不安定さはありますが、スキルによっては会社員時代よりも稼ぐ人もいますので、「会社に縛られない働き方」をしたい方には合っているかもしれません。 ただ、フリーランスもメリットばかりではありません。フリーランスという道を選択するにあたって、知っておきたい現実はこちらにまとめてありますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。 https://career-lab.biz/column/%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%ab%e3%81%af%ef%bc%9f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%89%8d%e3%81%ab%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%8a/ 自分の好きなことや経験を活かして起業する 起業のハードルも今はずいぶん低くなっています。また起業内容も、商品やサービスを提供するだけでなく、自分の好きなことや興味のある分野、経験を活かしてインターネット上でアフィリエイト収入や広告収入を得る手段もあります。 もちろん、簡単な道のりではありませんが、適性があれば自分の好きなことを活かして生計を立てることもできるでしょう。 いかがでしたでしょうか。 一人で考えていると「次がない」と思ってしまうかもしれませんが、自分一人で考えていると見えないだけで、他の視点から「たくさんの次がある」ことはよくあります。 自分では見えない「次」に何があるのか、可能性を見つけてみたい方はぜひお気軽にご相談ください。

やる気がでないから仕事を辞めたい…原因と対処法をわかりやすく紹介!
どうしても仕事にやる気がでない…。そんな日は誰にでもあります。仕事で失敗をしてしまった後、連休明け、忙しい毎日が続いた後など、「仕事にいきたくないなぁ」とモチベーションが下がってしまうことがあるのは、働いていれば当たり前のことです。 しかしその状態がずっと続き、「もう仕事を辞めたい…」と思うようになってしまったら、ストレスも限界まで近づいているサインです。そんなときにどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から、原因別の対処法をわかりやすく紹介します。 1.やる気がでない原因別の対処法はこちら!現状を変える方法を試してみよう 「仕事のやる気がでない」と一言にいっても、やる気がでない原因は人それぞれです。ここでは、原因別におすすめの対処法をご紹介しますので、今の状況がどれに当てはあるのか、もしくは複数の原因が重なっているのか、客観的に振り返ってみましょう。 やる気が出ない原因①将来が見えない 「この会社にいても将来が見えない」と、先の見えない不安が「やる気が出ない」原因になっていることがあります。 ここで「将来が見えない」と思うときは、次の3つの「将来」のいずれかが見えないことを不満に思っているのではないでしょうか。 ①産業構造の変化や社会の変化、コロナの影響などで、業界全体の将来が見えないこと②経営者の経営方針、能力、企業体質などの問題で、企業の将来が見えないこと③業界や企業としては安定しているが、社内で目指したいロールモデルがおらず(「こうなりたいと思える魅力的な先輩社員)、この会社でずっと働く自分の将来が見えないこと 今の状況はそのどれに(あるいはいくつ)当てはまるのか、「見えない将来」の正体を明確にしてみると、対処法もみえてきます。 【対処法】将来は「見えない」のか「知らない」のか、確かめてみる 実は「将来が見えない」と感じるときは、本当に「将来がない状況」と、「様々な情報を知らないために、『将来が見えない』と感じてしまっている状況」の2つの状況が考えられます。多くの場合は「本当に将来がない状況」かもしれませんが、すべてのケースで必ずしもそうではない可能性もあります。 たとえば、前述の「①業界全体の将来が見えない」ときにも、企業の生き残りをかけた戦略企画が自分の知らないところで動いているかもしれません。 「②企業の将来が見えない」ときにも、危機感を持った社内の有志が「プロジェクトX」もしくは、「プロフェッショナル仕事の流儀」さながらに、企業の将来のために動きだそうとしているかもしれません。 「③自分の将来が見えない」ときも、目立たないけれども魅力のある先輩社員に気づいていないだけかもしれません。 もしも「知らないだけ」だとしたら、知れば今の「将来が見えない」という気持ちが変わる可能性だってあります。上司や先輩社員との関係性が悪くなく、コミュニケーションが取れる状況ならば、ぜひ「将来が見えないと思っている」という今の率直な気持ちを伝えてみましょう。 今の仕事や社内の状況をよく知る上司や先輩社員は、あなたが伝えた不安に対して、仕事や社内の状況などを踏まえた反応をするはずです。その反応次第で、今が「本当に将来が見えない」のか、「実は希望がいくらか見える」のか、はっきりしてくるでしょう。 そしてそれがはっきりしてきたとき、「次に何をすべきか」という答えも自分のなかに生まれてくるのではないでしょうか。 やる気が出ない原因②職場の人間関係や雰囲気が合わない 人間関係は、仕事のやる気にも大きく影響します。 「職場の人間関係が合わない」「職場の人間関係でイライラしてストレスになっている」というすでに問題が顕在化している場合はもちろん、「人間関係が悪いわけではなないけれど、職場の雰囲気(社風)がどうも苦手」という「なんとなく居心地が悪い」という状況も、仕事へのモチベーションを下げる要因となってしまいます。 本音の転職理由では、人間関係(特に上司)が原因で辞める人も多いことを考えれば、職場が合わないことでやる気が出ないのは誰にでもよくあることだといえるでしょう。 【対策】変えることができる「4つのこと」を試してみる 職場の人間関係や雰囲気が合わないときに、自分の意志で変えることができるものが4つあります。ぜひこちらを試してみてください。 まず1つめは、自分自身の態度です。態度といっても、難しいことではなく「おはようございます」「お疲れさまでした」「(何かをしてもらったときの)ありがとうございます」の3つの挨拶を気持ちよく行うことを心がけてみてください。 これらの挨拶は、たった一言ですが、人間関係をスムーズにする潤滑油のような効果があります。 気持ちよい挨拶は、相手の心もほぐします。人間関係は鏡のようなものですから、自分が変われば、相手も変わる、あるいは人間関係が改善する可能性は大いにあるでしょう。 今はコロナでリモートワークになり、職場で会うことが少なくなっても、これらの挨拶はメール上であったとしても、一言添えれば印象が変わりますので、ぜひ試してみてください。 2つめは、相手に対する考え方です。嫌な相手、苦手な相手に対しては、ネガティブな気持ちがどうしても大きくなってしまうものです。しかし、その人にもその人なりの事情や思いがあります。 ここで相手の立場や状況を考えて、「この人もいろいろある」「仕方ないのかも」と、相手や職場を許容できる余地はないか、見方を変える余裕を持てないか、試してみるだけ試してみてはいかがでしょうか。 3つめは、自分のなかで「職場の人間関係や職場」が占めるマインドシェアです。不安や不満が大きくなってしまうと、どうしても自分の気持ちのなかでそれが占める割合が大きくなってしまい、大きくなればなるほど自分への影響も大きくなり、やる気が失われていってしまいます。 そのマインドシェアを変えるために、「仕事以外のこと」を考える時間を増やしていきましょう。趣味やプライベートの時間を充実させること、しっかり休むこと、リフレッシュすることに意識を向けて、仕事のマインドシェアが下がれば、気持ちも楽になってくるかもしれません。 4つめは、自分の働く環境、つまり転職です。1から3を試すだけ試してみて、どれもあまり役に立たなかったら、最後の手段として転職を真剣に考えていきましょう。 やる気が出ない原因③仕事がつまらない 一言に「仕事がつまらない」といっても、その「つまらない」理由はいろいろあるでしょう。たとえばこのような理由が考えられます。 ・ルーティンワークや同じことの繰り返しで、仕事が単調すぎる。・仕事の意味が感じられない。・仕事に向いていないので好きじゃない。・一緒に働いている人がつまらない。・新しいことや刺激がないので面白くない。・成長感を感じられない。・結果を出せない。 また、やる気がでない原因④の「職場の人間関係や雰囲気が合わない」ときにも、仕事がつまらなく感じてしまうものです。 「つまらない」と思いながら仕事を続けるのは、何より自分自身の精神衛生上もよくありません。また、「つまらない」と思いながら仕事に取り組んでいてはいい成果を出すことも難しいので、ますます仕事がつまらなくなるという悪循環に陥ってしまいます。 なんとかこの状態を抜け出すきっかけを探してみましょう。 【対策】一度客観的に、自分の仕事の価値を考えてみる このように仕事がつまらない時には、一度現在の自分と、自分の仕事を客観的に見直してみることをおすすめします。 ・自分の今の仕事は本当に自分に向いているのか?・仕事の意味を見出したり、成長する余地は本当にないのか?・一緒に働いている人は、本当につまらない人なのか?・新しい刺激は自分からも創り出すことはできないのか? などの視点から、考えてみましょう。 そしてできればこのプロセスは、誰かに相談することをお勧めします。同じ円錐でも、見るほうによって三角にも見えれば、円にも見えるように、「つまらないと感じる現状」も他人の視点から見ると、新たな見方があり、そこに現状を変えるきっかけや気づきがあるかもしれないからです。 参考までに、「単調すぎてつまらない仕事」「活気がない職場」を考え方ひとつ、向き合い方一つで「面白い仕事」「活気がある職場」に変えるコツを、読みやすいストーリーで紹介している本がこちらです。 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5-%E2%80%95%E9%AE%AE%E5%BA%A6100%EF%BC%85%E3%81%B4%E3%81%A1%E3%81%B4%E3%81%A1%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8A%E6%96%B9-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BBC%E3%83%BB-%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/4152083263 主人公は職場のマネージャーですが、「何かを楽しく取り組むコツ」がとても簡単で、ひとりの社員としても十分実践できるものです。関連書籍も多くでていますので、「つまらない現状をなんとかしたい」という気持ちがありましたら、おすすめします。 「仕事がつまらない」という感情は不思議なもので、誰かと話したり、何かを読んだり、あるいは息抜きしたりといった「ちょっとしたきっかけ」で仕事に対する見方や考え方が変わり、「つまらない」という感情が消えることがあります。 つまらないから仕事を辞めることを考えるのは、きっかけがあっても変わらなかった、あるいはいろいろ試してみたけれど何もそのきっかけにならなかったときでも遅くないのではないでしょうか。 やる気が出ない原因④上司が評価してくれない がんばっているのに、一生懸命やっているのに、上司が評価してくれない。やっても報われない状況は、やる気がなくなってしまうのも当たり前です。 ただ、「上司が評価してくれない」というのも、少し掘り下げてみると実はいろいろな原因があります。仕事をする以上、「上司との付き合い方」はどこまでもついて回ります。たとえ、最終的に転職を選ぶにしても、今の状況を次に生かすために、一度だけ立ち止まって次のように考えてみましょう。 【対策】なぜ評価されないのか、客観的に分析してみる 「上司が評価してくれない」理由は、主に以下の原因が考えられます。 1.上司の性格に起因するもの(そもそもデキる部下が気に入らない、そもそも他人が優れていることを認めたくない、成果は全部自分のものにしたいなど) 2.上司と自分の人間関係に起因するもの(他の人は評価するが、自分との人間関係や相性が良くないため自分だけ評価されない、上司と自分のコミュニケーションがうまく取れていないなど) 3.仕事環境に起因するもの(上司が多忙で自分の仕事の成果を把握できていないなど) 4.自分自身に起因するもの(自分では気づいていないが評価基準を満たしていないことがある、成果は出していても報連相ができていないなどプロセスに何か問題がある、上司の意図を誤解してしまっているなど) 「上司の性格に起因するもの」であれば、上司の性格は変えようがありません。「仕方がない」と諦めるか、割り切って上司の性格に合わせた対応の仕方を考えるなどの対策が考えられるでしょう。 「上司と自分の人間関係に起因するもの」に関しては、こちらのコラムで詳しく対策を紹介しています。ぜひご一読ください。 https://career-lab.biz/column/yametai_201226/ 「仕事環境に起因するもの」や「自分自身に起因するもの」であれば、自分自身の取り組み方を変えれば、評価も変わってくる可能性は大いにあります。上司が多忙であれば、効率よく効果的に仕事の成果を報告するにはどうすればいいのか?を考えてみましょう。 もし同じ職場でもしうまくやっている同僚がいれば、そのやり方をまねてみるのもいいかもしれません。また、上司との人間関係が悪くないのであれば、「自分には何が足りないのか?」を上司に率直に聞けば一番明確な答えが返ってきますので、現状をはっきりさせたい場合には、試してみる価値があります。 やる気が出ない原因⑤待遇に不満 やる気がでない原因が、待遇への不満が根っこにあることも少なくありません。 ・こんなにがんばっているのに、給与が低い。・何年仕事をしても、給与が上がらない。・休みが少ない。・残業が多い。・通勤時間が長くて辛い。・有給がとれない。・コロナ対策をきちんとしてくれない。 など、様々な不満があるでしょう。これらの問題は、会社全体の決まり事であったり、業務の性質上どうにもならないことも多く、自分が頑張ったところで変えられるものではありません。 「どうしても辞められない」事情でもない限り、これらは職場を変えない限り、根本的な解決は難しいでしょう。 【対策】転職を前提に考えてみよう 待遇への不満は、他の原因とは異なり、個人の努力でそう簡単に解消できるものではありません。もしもこの状況に当てはまるのであれば、転職を前提に考え、アクションを起こしてみましょう。 いざ転職活動をするとなれば、キャリアの棚卸や履歴書・職務経歴書の作成、求人検索など、やらなければならないことがいろいろと出てきます。次の目標が明確に定まれば、やる気がない状況も変わっていくのではないでしょうか。 2.原因がよくわからなかったら、ゆっくり休息をとってみよう! ここまでやる気が出ない5つの原因とその対策を紹介してきましたが、「自分の場合は、いろいろと原因が重なっていて、どれかわからない」こともあると思います。あるいは、モチベーションがあまりにも低下していて、考えることすら面倒なこともあるでしょう。 そんなときは、まずはゆっくり休息をとってください。 そしてしっかり睡眠を取り、ウォーキングやヨガ、ストレッチ、筋トレやジョギングなどで軽く体を動かし、朝食をしっかりとるなど食事にも気を付けてみましょう。 睡眠、運動、食事が心の健康に重要であることは、厚生労働省はじめ多くの識者が提唱しています。やる気がでない原因がわからないときにも、ゆっくり休息を取り、しっかり食べ、適度に体を動かすことで、いつの間にか気持ちのあり方が変わってくるでしょう。 3.誰かに話してみよう! いずれのケースでも、できるならば現状を誰かに話してみることをおすすめします。 人は誰かに話をすることで、自分自身の考えが整理され、自分の状況を客観的に見つめることができます。 今、メンタルケアとして話をただ聞いてもらう「傾聴セラピー」が注目されつつあるように、「話を否定されずに聞いてもらう」ことにより得られる安心感や満足感が、やる気のない状況から「また頑張ってみようかな」と思えるきっかけになることもあるのです。 その話す相手が、自分の考えを否定されず安心して話せる相手、アドバイスとして考えを押し付けるのではなく、自分の考えを整理してくれるような相手であれば、その効果はさらに高くなります。 キャリアコンサルティングサービスでは、キャリア構築だけでなく、みなさまの話をじっくりお伺いし、このような仕事に対するモヤモヤした状況を立て直し、気持ちよく仕事に向き合えるようになるためのお手伝いもしています。 身近に相談できる人が思い浮かばなかった際には、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。

仕事を辞めたい…上司を説得して円満退職を実現する5つのポイント
「仕事を辞めたい」と思っても、スムーズに退職ができるか、退職交渉でこじれるのではないかと不安で仕事が辞められない…とモヤモヤしていませんか。 退職は確かに言い出しにくいものですが、ポイントを押さえれば円満退職が実現できます。上司とうまくコミュニケーションをとって、気持ちよく退職できるような手順を確認しておきましょう。 1.円満退職をしたいと思ったらまずは下準備 仕事を辞めると決めたら、いきなり上司に退職の意思を伝えるのではなく、円満退職にむけた下準備に取り掛かりましょう。下準備のポイントは以下の2つです。 1)規則で退職までのスケジュールを確認 まずは、就業規則を確認します。就業規則には退職する場合にどれくらい前に退職の意思を伝える必要があるのかが明記されています。多くの会社では1ヶ月前ですが、異なる場合もありますので、自社の就業規則をチェックしてみてください。 就業規則で定められた期日までに上司に伝えれば、規則上は問題はありませんが、円満退職を目指すならば、その期日よりも1~2か月、余裕を持って伝えることをおすすめします。 たとえば1ヶ月前に退職の意思を伝えることが定められている場合には、退職したい期日の2~3ヶ月前(ベストは3ヶ月前)に直属の上司に伝えるようにしましょう。 社員が退職する場合、その抜けたポジションを社内の異動か、社外からの採用で補充する必要があります。その人員調整はすぐにできるものではありません。だからこそ、人員調整を行う余裕がないスケジュールで退職の意向を伝えると、「後任の目途が立たない」「人員の補充が間に合わない」などの本音の理由から、強い引き止めにあいかねません。 民法では2週間前までに労働契約の解約の申入れ(退職届)を提出するように定められていますので、法律的にはそれで問題はないのですが、円満退職を目指すのであれば、上司や人事が自分の後任を調整するために余裕のあるスケジュールを確保できる時期に伝えることが大切です。 2) 円満退職を目指すならば、退職の時期は12月末か3月末に 退職の時期は、可能であれば一般的に退職者が多い年末の12月末か、多くの企業が年度末を迎える3月末退職がおすすめです。 このタイミングで転職を考える人は多いので、会社にとっては ・後任を採用する場合に採用活動が行いやすい・後任を採用しない場合でも、人事異動のタイミングと重なるので、引継ぎの作業を社内・社外ともにスムーズに進めやすい というメリットがあるからです。 但し、辞めるタイミングとしては、仕事やプロジェクトの区切りとなる時がベストなので、その区切りが12月末や3月末に重ならない場合には、仕事やプロジェクトの区切りを優先しましょう。 特にプロジェクトなどは、途中で退職してしまうと引き継ぐ後任も仕事がやりにくい、あるいは後任が補充されないのでプロジェクトメンバーに負担がかかるという事態になります。 退職する際には、自分の都合だけでなく、関係者(会社、上司、自分の仕事を引き継ぐ後任、職場の同僚)の状況も考慮して、相手が最も困らないタイミングで退職するようにすると、円満退職を実現しやすくなると覚えておきましょう。 3)退職後の転職先を決めておく 必ずしも必要な条件ではありませんが、退職後の転職先を決めておくと、円満退職しやすくなります。直属の上司に退職の意思を伝える際に、「すでに転職先が決まっている」(転職先の企業名を伝える必要はありません)ということであれば、「次が決まっているなら仕方がない」と強い引き止めにあいにくくなるからです。 また、自分を待っていてくれる次の企業があると思えば、強い意志を持って退職交渉に臨むこともできます。 反対に、退職後の転職先が決まっていないと、退職後は無職となります。自己都合なので、失業保険を受け取ることができるのは、約3ヶ月後*になることもあり、金銭的な不安定さを上司に指摘・説得されてしまって、スムーズに話が進みにくくなってしまうことも大いに考えられます。 退職したい期日の2~3ヶ月前位には転職先も決められるように、転職活動は計画的に始めておきましょう。 *失業保険は、自己都合の場合、失業保険の基本手当の受給資格が決定した日(=離職日の翌日)から7日間の待期期間に加えて2カ月の給付制限があります。給付制限が終わった後、実際に振り込まれるのは4週間後となりますので、受け取るまでに約3ヶ月かかります。 2.上司に退職の意思を伝えるタイミングと伝え方 退職のスケジュールが決まったら、次は直属の上司に退職の意思を伝えるタイミングと伝え方のポイントをおさえておきましょう。 1)上司が忙しくないタイミングを見計らって 退職の時期が決まったら、退職日の3ヶ月前程度のタイミングで直属の上司に意思を伝えます。 いきなり「退職したい」とその場で伝えるのではなく、「ちょっとお話したいことがあるので、お時間をいただけませんか」と別途面談するアポイントを取ることから始めましょう。 上司が忙しくてなかなか言い出すタイミングがつかめない、リモートワークで会う機会がなかなかないなどの場合は、アポイントだけであればメールで連絡するのでも構いません(但し、退職の意思を伝えるのは、可能な限り口頭で伝えるようにしましょう)。 上司との面談の時間は、上司との関係や上司のタイプによって30分から1時間程度、静かに話せる会議室などを用意して設定してください。 もし直属の上司との関係があまりよくない場合でも、退職の意思は必ず最初に直属の上司に伝えるようにしてください。直属の上司を飛ばして人事や、他部署の上司に伝えてしまうのは、直属の上司にしてはあまりよい状況ではなく、それが円満退職を妨げる要因になってしまうかもしれないからです。 2)退職の強い意志をもって臨む 直属の上司に伝える際には、退職の強い意志を持って臨みましょう。退職の決意が揺るがない雰囲気が伝われば、引き止められにくくなります。 しかし、「●月×日に退職します」と一方的に伝えるのでは、心証が悪くなってしまい、円満退職を目指したい場合にはマイナスになります。強い意志を持ちつつも、「●月×日に退職したいと考えているのですが」と相談口調で伝えるようにしましょう。 また、退職の意思を伝える前に、今までの上司との関係がどのようなものであれ、「今まで本当にお世話になったのですが」と感謝を伝えるようにすると、話がスムーズに進みやすくなります。 3.上司に引き止められない退職理由の2つのポイント 上司との面談が設定できたら、退職理由をどのように上司に伝えるかを考えておきましょう。引き止められないようにするためには、次の2点がとても重要になります。 1)ネガティブな退職理由は避ける 「残業時間が多すぎる」「給与が少なすぎる」「休みが少なくてしんどい」「人間関係がストレスになっている」「仕事が合わない、やりがいを感じられない」 たとえ上記のような理由から、退職を決意したとしても、その理由をそのまま上司に伝えるのは得策ではありません。 ネガティブな退職理由は、 「業務を調整するから」「担当を変えるから」「異動できないか、人事にかけあってみるから」「人間関係は、転職してもその次の職場でよくなるとも限らないよ」 など、上司に引き止められてしまう可能性が高く、またそれに対する反論もしにくくなってしまうからです。また、退職日まで、まだ2~3ヶ月あるタイミングで話をするため、会社への批判や不満を伝えてしまうと、それまでの間、上司との関係が気まずくなってしまう可能性もあります。 本音の退職理由は、心の中にしまっておきましょう。 2)「他にやりたいことがある」と前向きな理由で ではどんな理由なら引き止めに合いにくいかというと、「他にやりたいことがある」という自分のキャリアを考えた、前向きな退職理由です。 なぜその仕事がやりたいのか、今の会社ではそれができないキャリアプランと共にを伝えましょう。 「退職が本人のやりたいことにとってベストな選択なのだ」と上司が思えれば、惜しむ気持ちはあれど、やりたいことに向かって踏み出す一歩を応援してくれるか、「それならば仕方ない」と諦めてくれるでしょう。 4. 上司に引き止められたときの対処法 あなたが職場に欠かせない優秀な人材だった場合、あるいは人手不足で退職されると現場が困る場合、もしくは部下の退職で上司の評価が下がるような評価制度ですと上司は自分の保身のために、強い意志を持って臨んだとしても、あなたを引き止めるかもしれません。 そんなときはどのように対応すればよいか、引き止めのパターン別に対処法を知っておきましょう。 1)「君がいないと困る」と懇願する 「君がいないとみんな困ってしまうよ」「君が頼りなんだ」「今、辞められると、人手が足りなくてみんなに負担がかかってしまうんだ」 まずは、頼りにしていることや、退職が他人に迷惑がかかることを訴え、情や良心に訴えるパターンです。気持ちの優しい方なら、こんなことを言われてしまったら、退職の意思はグラグラと揺らいでしまうかもしれません。 忙しい職場や、人手不足の職場であれば、自分自身もそんなことは言われなくてもわかっているだけに、そこをつかれると胸が痛くなってしまうのも無理はないでしょう。 しかし、職場の人があなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。あなたが職場の他の人に迷惑をかけないようにと配慮して退職を見送ったとしても、あなたが「退職したい」と思った原因を他の人が解決してくれるわけでは決してないのです。 他人の仕事よりも、まずは自分の人生を第一に考える。この原則に立ち戻って、心を強く持ち、退職の意思を通してください。 2)待遇や業務の改善を提示する 「新しい仕事を任せようと思っていたんだ」「昇進(昇格)する予定なんだよ」「業務量は調整するから」 このように待遇や業務の改善を提示されることもあります。引き止めるための提示ですから、上司も考えられる限りの魅力的な提示をするでしょう。 しかし、この甘い言葉には要注意です。その提示内容が、確実に実行される保証はどこにもないからです。今の会社を残ることに決めても、昇進も昇格もしなかった、新しい仕事なんて任されなかったというケースもあります。さらに、一度退職の意向を伝えているので、それがしこりになってしまう可能性もあります。 退職交渉の場での甘い言葉に心を動かされないように、予め上司から言われそうな言葉を想定しておくとよいでしょう。 3)「認めない」と頑なになる、脅す 「退職は認めない」「退職届は受け取らない」「顧客にどれだけ迷惑がかかると思っているんだ」 など、このように頑なになってしまう、脅してくる、あるいは高圧的な態度で話が進まないタイプの上司もいるかもしれません。 日頃接していれば、「うちの上司は、退職なんて話をしたらこじれるだろうな」とは薄々わかるもので、そんなタイプの上司だと退職の意向を伝えるのに気が重くなってしまうでしょう。 しかし、職業選択の自由は憲法22条でも保証されている権利であり、民法627条*からもそのような上司の態度はすべて無効となります。「退職を認めない、理不尽な上司の態度は法律的に無効なのだ」と知っておくことが、高圧的な態度への動揺を最小限に抑える心の準備となります。 *民法627条:当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。 この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。 退職の意向は、最初は直属の上司に伝えるのが筋ですが、それで話が進まない場合には、人事部やその上の上司(部長や担当役員など)に退職の意向を伝えると、話がスムーズに進むようになります。 どうしても埒が明かない場合には、最終手段として労働基準監督署に相談することも選択肢にいれて、臨んでみてください。 5.会社と上司に対する感謝の気持ちを忘れずに 「人間関係は鏡」とよく言われます。自分がよく接すれば、相手の対応もよくなり、自分が強くでれば相手の態度も強硬になります。 これは退職交渉でも全く同じことがいえます。 「次にやりたいことがあるから」と本当にポジティブで前向きな理由で退職する人は一握りで、多くの人が現状に何らかの不満をもっているからこそ、退職という大きな決断をします。 本音には現状への不満や批判があったとしても、気持ちのよい円満退職を目指したいならば、ぜひ、退職を決めたその時から、今までお世話になった会社や上司に対する感謝の気持ちを持つようにしてみてください。 「お世話になりました。ありがとうございます」という感謝の気持ちで臨めば、そこにも「鏡の法則」が働きます。上司は退職の意向を知って最初はショックを受けるかもしれませんが、あなたの感謝の気持ちが伝われば、きっとあなたの決断を応援してくれるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボのキャリアコンサルティングでは、それぞれの状況に応じてどのように上司とコミュニケーションをすればよいのか、どんな対策をすればよいのかなど、個別の状況に合わせたより詳細なアドバイスも行っています。ぜひご利用ください。

コロナ禍の今、仕事を辞めたいときに考えておきたい4つのこと
収束の目途がなかなか見えない、新型コロナウイルス感染症は、仕事にも絶大な影響を及ぼしています。 業務の激減や倒産などで転職を余儀なくされる方だけでなく、通勤時の感染リスクが気になったり、感染対策で導入されたテレワークに馴染めなかったり、と新型コロナウイルス感染症の影響で、仕事を辞めたいと考えるようになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。 企業も業績が厳しく、求人が減っているのはわかっている。今転職活動をするのは、厳しいかもしれない。でも、「辞めたい」気持ちが止まらない。 そんなときはこう考えてみませんか。 仕事を辞めたい本当の理由は何か? 「仕事を辞めたい」と思った時にとても大切なのが、「その理由は今の仕事を辞めれば本当に解消できるのか?」ということです。辞めたい理由によっては、仕事を辞めずに、現状に向き合い、改善を目指すほうが、辞めたい理由が解決できる可能性が高いことも多くあります。 それを見極めるためにも、まずは今、仕事を辞めたいと思っている本当の理由は何なのか、次にあげる「辞めたい理由」の例をみながら、自分のケースをもう一度整理してみましょう。 感染対策への意識が低く、感染リスクが気になる まずは、コロナ禍ならではの「辞めたい」理由としては、「企業の感染対策への意識が低く、感染リスクが気になる」という理由が挙げられます。 これだけ感染者が増えた今でも、感染対策に対する意識は企業によって異なります。感染対策のためにテレワークや時差通勤を積極的に導入し、社内でもできる限りの対応をしている企業もあれば、さほど気にしていない企業もあります。 通勤による感染リスクが高いことや、感染対策への意識が低い企業姿勢が理解できずに、転職を考える方もいらっしゃるようです。 テレワークに馴染めない、テレワークが合わない 一方で、感染対策のために導入されている「テレワークの働き方が合わない」という方もいらっしゃいます。 テレワークにより在宅勤務が可能になり、通勤が不要になれば、その分感染リスクを下げることはできますが、その働き方にも向き不向きがあり、 「家で仕事をすると、仕事とプライベートがわけにくい」「生産性が悪くなる」「タスク管理やモチベーション管理を自分で行うのが苦手」 等の理由から、テレワークや在宅勤務が合わない方もいらっしゃいます。会社全体がテレワークを推奨していて、コロナが収まった以降も導入が続きそうな雰囲気があるならば、自分に合う働き方ができる企業へ…と転職を考えるのも自然な流れと言えるでしょう。 将来が不安 また、コロナによる業績不安や、テレワーク導入やコロナ対策による仕事の進め方などの変化への不安から、会社の将来や自分の将来が不安になり、転職を考える人も多いようです。 人間関係に不満がある もちろん、コロナ禍ではあるけれども、コロナに関係ない理由から仕事を辞めたい方も、多くいらっしゃいます。 人間関係はどんなときでも、仕事を辞めたい本音の転職理由の上位に入りますが、日本労働調査組合が行った「仕事の退職動機に関するアンケート」に関する調査(2021年4月発表)でも、「仕事を辞めたいと考えている理由」は「職場の人間関係に不満」と「評価・待遇に不満」が同率で1位でした。 特にコロナ禍では、特にテレワークの導入で業務の時間に関係なく上司から連絡が来ることや、仕事のコミュニケーションがメールやチャットになったことによるミスコミュニケーションなどがストレスになる方も多いようです。 待遇・評価に不満がある 前述の日本労働調査組合の調査で、「職場の人間関係に不満」と同率で1位であり、どんな時でも転職への強い動機となるのが「待遇・評価への不満」です。 特に今は、飲食業界や観光関連業界、航空業界などコロナが業績に深刻な影響を与えている業界も多いため、それによる収入減が、仕事を見直すきっかけとなっているようです。 働き方を変えたい また、コロナ禍だからこそ、これからのキャリアや働き方を考え直し、働き方を変える方も増えています。特に感染を拡大する都市部から近郊への移住が進み、東京都からの人口転出は、2020年7月以降転出超過が続いています。 特に30代から40代の転出傾向が多いようで、テレワークに向いている方は、テレワーク可能な企業で居住環境を東京郊外に移し、コロナを機に働き方やライフスタイルを変えていることがわかります。 「辞めたい理由」の原因は、転職すれば本当に解消できるのか? 自分の「辞めたい理由」が客観的に整理できたら、次に考えたいのは「それは、転職すれば本当に解消できるのか?」ということです。 厚生労働省が発表する有効求人倍率は1.09倍(令和3年2月現在)と、コロナ前の令和元年には1.60倍だった状況から下落の一途をたどっています。企業の業績がコロナの影響を受け、求人数も多くないからこそ、転職が本当に自分が求める解決策かどうかを見極める必要があるでしょう。 転職すれば辞めたい理由が解消できる可能性が高いケース たとえば、「感染対策への意識が低い」「感染対策があまり導入されていない」という理由であれば、感染対策を導入している企業を選ぶことはできるでしょう。 また、「テレワークが合わない」という理由も、これもテレワークを導入していない企業を自分で選ぶことができます。 「働き方を変えたい」という理由も同様です。この場合、年代や職種によって、それが実現しやすい方と実現しにくい方がいらっしゃいますが、「働き方を変える」ことが一番の目的で、それだけにフォーカスすれば希望通りの働き方ができる企業も見つかるでしょう。 「将来が不安」というケースも、会社の将来が不安なのであれば、このコロナ禍でも適切な事業戦略で業績を伸ばしている企業もあります。将来の不安がより少ない企業へ転職することで、将来の不安を軽減し前向きに仕事をする環境を得ることができるでしょう。 「待遇に不満」がある場合も、より条件のよい企業に転職することで改善することができます。 ただし、それらの会社で募集している求人の仕事内容や待遇面、企業規模などが自分の希望通りとは限りません。多少他の条件に妥協しても、まずは自分の一番の希望を解決したいという思いがあれば、転職は確かに有効な解決策になります。 しかし、自分にとって本当に一番重要なものが仕事内容や待遇面など他のところにある場合は、状況を改めて捉え直したほうがいいかもしれません。 転職しても、辞めたい理由が解消できないリスクもあるケース 一方で、転職しても「辞めたい理由」が解決できるとは限らないものもあります。 たとえば、「人間関係」は転職すれば、今ストレスを感じている人物からは離れることができますが、転職先でまた今度はまた別の人間関係がストレスになるような人物がいる可能性もあります。 「評価への不満」も、転職先の企業の評価制度や、その評価を行う上司が、納得できる評価をしてくれるかどうかはわかりません。 「自分の将来に不安」も同様です。会社の将来が有望な会社に転職したからといって、その会社での自分の将来も明るくなるとは一概には言えません。もちろん、成長している企業に転職すれば、企業と共に自分も成長する可能性は非常に高いですが、そのような環境でも人間関係にストレスを感じて転職したくなるかもしれないし、評価に不満を感じて転職したくなるかもしれないからです。 だからといって「転職しないほうがいい」というわけではないのですが、上記のような理由が「辞めたい」という気持ちの原因になっている場合には、「転職で全てが解決できるわけではない」ということも認識しておくと、「転職したのに、こんなはずではなかった」という状況を避けることができるでしょう。 これからどう生きたいのか?これからのキャリアプランは? 転職することがいいのか、転職しないで今の会社を続けるほうがいいのか。 それを判断する軸となるのが、「これからどう生きたいのか?」「何をしてどんな働き方をしたいのか?」ということです。「辞めたい」と思った今を、キャリアプランを考え直す良い機会と捉えて、今後のことを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、何がやりたいのか具体的に思い浮かばない場合には、今までの自分のキャリアを棚卸して、整理してみることをおすすめします。キャリアプランの考え方については、こちらのコラムで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 生活様式や働き方が変わるなか、「仕事を辞めたい」と今まで継続してきたことをやめたくなったということは、今までの自分自身の仕事や働き方、仕事に対する価値観、自分の強みを見直すチャンスでもあります。 自宅で過ごす時間が増えた今は、これからのことをゆっくり考えるいい機会とも言えます。キャリアプランを考える際も、プライベートも含めてこれからどう生きたいのか、何がしたいのか、人生のライフプランから見直しをしてみるのもいいでしょう。 もしかしたら、「プライベートでやりたいこと、大切にしたいことを冷静に考えたら、やっぱり仕事は今のままがいいかもしれない」という結論になるかもしれません。どんな結論であれ、ライフプランを見直した結果の結論のキャリアプランであれば、「もっと気持ちよく働き、気持ちよく生きるために辞める」というポジティブな選択ができ、そしてポジティブな一歩が踏み出せるはずです。 コロナ禍の転職活動で知っておきたいこと キャリアプランを考えた結果、転職することがベストな選択ならば、転職活動は早めに始めるに越したことはありません。コロナの影響は転職市場にも及んでいますので、この時期の転職活動で知っておきたいことも確認しておきましょう。 企業はより即戦力を求めるようになっている 現在採用活動を行える企業は、深刻な業績ダウンとまではいかないまでも、コロナの感染対策と共にライフスタイルが変わるなかで変化を求められ、中途採用者を育成する余裕がなくなっています。そのため、未経験からのポテンシャル採用よりも、より即戦力として活躍できる人を求める傾向が強くなっています。 コロナ禍での転職を成功させるためには、「未経験だけどチャレンジしたい」分野ではなく、今までの経験や知識が活かせる業界・職種を視野に入れて考えていくことがおすすめです。 全く同じ業界や職種ではなくても、仕事の進め方、顧客層、提案の仕方等で経験が応用できることもありますので、転職エージェントやキャリアコンサルタントをうまく活用して情報収集をしながら、自分の可能性と選択肢を広げていきましょう。 転職活動は長期化も覚悟を 今採用意欲が高いのは、コロナ禍でも業績を伸ばしている業界・企業になります。その業界・企業への転職に興味が持てれば、転職はスムーズにいきますが、自分の希望とそうした業界・企業がマッチしない場合には、転職活動が長期化することも覚悟しておく必要があります。 転職活動はやむを得ない事情がない限り、仕事を続けたまま活動を行うようにしましょう。 先入観に捉われずに柔軟に検討を 前述のように、今業績を伸ばしている業界は特定の業界や企業です。もしかしたら、そうした業界や企業に対して関心がない方、あまりいい印象を持っていない方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、自分のイメージと実際の業務や会社の雰囲気などが異なることもあります。今の状況を変えることを優先するならば、先入観に捉われずに柔軟に転職先を検討することも必要です。 転職先の選択肢を広げるためには、ぜひ転職エージェントを上手く活用し、転職先の情報収集をしていきましょう。その求人の業務内容、社風、活かせる能力などを確認していくと、意外に自分にマッチすることもあります。「こういう業界には興味がない」と決めつけず、柔軟に検討していくことで、自分にとってよい企業を探していきましょう。 また、自分がどんな選択肢があるのか、具体的な案件を紹介されるのではなく、まずはフラットに考えたい場合には、キャリアコンサルティングを活用するのもおすすめです。キャリアコンサルティングでは、具体的な案件の紹介や転職を勧められることがないかわりに、自分のペースで落ち着いて考えるでしょう。 新型コロナウイルスの影響もいろいろあるし、仕事を辞めたい。 そんな考えが頭をよぎるようになったら、一度立ち止まってその考えに向き合い、これまでのこととこれからのことを落ち着いて整理してみることがおすすめです。 そしてそんなときこそ、キャリアコンサルタントを活用してみてください。 プロの客観的な立場から、キャリアに対する考えや今までの経験で身につけてきた強みを整理し、キャリアプランを見直すお手伝いをさせていただきます。

仕事を何となく辞めたい気持ちはどう扱えばいい?
「どうしても辞めてやる!」という勢いや強い決意があるわけではないけれど、何となく仕事を辞めたい時ってありませんか。 この仕事って本当に自分のやりたい仕事だったっけ…。 別に待遇は悪くないけど、やりがいも感じられない…。 仕事にマンネリを感じて随分長くなるなぁ…。 もうこの会社でこの上司と一緒に仕事をするのは疲れた…。 などなど、1つ1つは小さな「何となくネガティブな気持ち」が積み重なって、今の会社や仕事で前を向くことができなくなってしまう。長く仕事を続けていれば、そんな気持ちになってしまうこともあるかと思います。 気持ちがトーンダウンするこの時期は、自分のキャリアを落ち着いて客観的に見つめ直すとてもいい機会です。この時期はこう考えて、気持ちを整理してみませんか。 1015

仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 1012

やってられない!職場に嫌気がさしたときにおすすめの3つの行動
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 783

仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 1012

仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 711

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 2895

仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法
仕事をすぐに辞め、転職を繰り返してしまう「辞め癖」。自分の希望と異なったり、嫌なことがあったら仕事から逃げてしまう「逃げ癖」。 この「辞め癖」や「逃げ癖」については、「仕事で、辞め癖や逃げ癖がついたら直らない」「辞め癖がつかないように、仕事はすぐに辞めないほうがいい」とか、「大変なことは無理にやらなくていいから、逃げてもいい」「辞め癖・逃げ癖なんて気にする必要はない」とか、賛否両論あります。 どちらの言い分にも一理あります。辞め癖がつかないようにした方がいいのは何故なのか、辞め癖なんて気にしなくてもいいのは何故なのか。「辞め癖や逃げ癖がついてしまった末路」のキャリアから考えてみましょう。 3335

職場のストレス対処法は?仕事中でもすぐできる発散方法を紹介
職場にストレスはつきものだからこそ、社会人は「上手なストレス対処法」を身に付ける必要があります。 今回は、職場での気疲れやイライラが蓄積している人に試してもらいたい、ストレスの対処法を解説! 職場でできる簡単なものから大きなストレス解消になるものまで、合計10個のストレス対処法を紹介するので、ぜひ自分に合う方法を見つけてください。 職場でストレスを感じたときに真っ先にやるべきこと ストレスは「解消」できるものと「発散」させたほうがいいもの、大きく2タイプあります。「解消」は根本的問題を解決してストレスを元からなくすこと、「発散」は溜まったストレスを開放したり気分転換を図ったりすることです。 全てのストレスを解消できるのが理想ではあるものの、職場のあらゆる問題を全て解決するのは難しく、受けたストレスは発散させたほうがいい場合もあります。発散でしか対処できないストレスを無理に解消しようとすれば、うまくいかずさらにストレスを抱えてしまう可能性も! そのため、職場でストレスを感じたら、まずは「解消」と「発散」どちらの方法で対処すべきかを考えてみましょう。ストレスの原因を特定し、解決が見込める問題かどうかを考えると、どちらを選ぶべきかがわかりやすいです。 職場でできる!手軽なストレス対処法 ここでは、仕事中や職場ですぐにできる手軽なストレス対処法を紹介します。ストレスを溜めないためにも、小さなストレスを感じた時点でこまめに行ってみてください。 深呼吸・ストレッチをする 仕事中にストレスを感じたら、その場でゆっくり深呼吸をしてみましょう。深呼吸をすると副交感神経が刺激され、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌を抑えてくれるといわれています。 また、座ったまま行える簡単なストレッチを仕事中にするだけでも、身体がほぐれて呼吸が深まるので不安やストレス緩和に効果的です。 場所を移動する 同じ場所で長く作業していると、だんだんストレスが溜まってくる…という人も多いでしょう。そんなときは、少し歩いたり仕事をする場所を変えたりするのがおすすめ。 トイレや休憩室に行く、オフィスではなくカフェで仕事をするなどするだけで、気分が入れ替わりストレス軽減になる場合も少なくありません。 なお、リモートワークができる会社ならリモートワークを選択するのもありです。 休憩する 仕事の合間にしっかり息抜きするのも、良いストレス対処法といえるでしょう。具体的には、間食としてコーヒーや甘いものを摂取する、同僚と雑談をする、昼寝をするなどが挙げられます。 ストレスを感じて心がモヤモヤすると休憩時間まで暗い気持ちになりがちです。しかし、意識的にオンオフをつけると気持ちの切り替えにもなり、ストレスが溜まりにくくなります。 職場のストレスが溜まったときの対処法 手軽な方法だけでは対処できない、手ごわいストレスも存在します。ここからは、職場のストレスが蓄積して心が疲れてしまったときの対処法を解説します。 まずは休む! 十分な休息が取れていないと、それだけでストレスは増加してしまいます。リラックスできる時間と睡眠時間をたっぷり確保し、心身ともに休息を取りましょう。 帰宅後や休日を利用してしっかり休める場合は問題ありませんが、物足りなさを感じる場合は有給休暇などを利用して長期で休むのもありです。 また、普段から規則正しい生活や健康的な食事を意識して、生活習慣から心身を労わるのも忘れないでください。休養によって心身の疲れが取れると思考もクリアになり、ストレスに強いメンタルを育むことにもつながります。 適度に体を動かす ストレスを感じると呼吸は浅くなり、身体が緊張する傾向にあります。これらを解消させて心身にリラックスをもたらすのが、運動です。 運動といっても、激しく体を動かす必要はありません。運動によってしんどい思いをするとさらにストレスを感じてしまうので、ウォーキングやジョギング、ストレッチ、ヨガなど、無理なくできる軽めの運動をできるだけ継続しましょう。 なお、運動中は日光を浴びると、幸せホルモンことセロトニンやエンドルフィンがより多く分泌されてストレス軽減効果が高まります。 ストレスを紙に書き出す 「職場のストレスで心がモヤモヤする」という場合は、感情を紙に書き出してみてください。 自分の気持ちを書き出すと、ストレスの原因や職場の状況、自分の考え方の癖などを深く理解でき、気持ちの整理がつきやすくなります。 その後、思いきり感情をぶつけて書いた紙をびりびりに破いたり、シュレッダーにかけたりするのも一つの対処法です。自分の気持ちそのものである紙を物理的に破壊することで、怒りや不満といったストレスの元になる感情が静まり、気持ちをリセットできる場合があります。 プライベートを楽しむ 職場のことを完全に忘れて自分の時間を楽しむのも、非常に効果の高いストレス対処法の一つ。例としては、趣味に没頭する、外出して新鮮さを得る、おいしいものを食べるなどが挙げられます。 この他、映画やドラマを見て思いきり笑ったり泣いたりするのも、感情を放出できるのでストレス発散になるでしょう。 プライベートをしっかり楽しめると「自分には職場とは別に楽しい居場所がある」とも思えます。良い意味で職場への依存度が下がるので、割り切った考え方ができてストレス耐性も高まりやすいです。 周囲の人と話をする 友人・家族と雑談をして盛り上がったり、嫌だったことやストレスに感じていることの話を聞いてもらったりするのも有効な対処法です。職場とは全く関係のない話題であっても、楽しく盛り上がっていると気分転換になりストレスが軽減します。 また、職場の悩みなどを打ち明けると、自分の気持ちを整理できる他、第三者視点からのアドバイスが得られ考え方が広がるでしょう。 丁寧な対話には、それだけで安心感や充足感をもたらす効果があります。誰かとじっくり話をすると「話を聞いてもらえた」「優しくしてもらえた」と感じられ、気持ちが落ち着きやすいです。 専門家に相談する ストレスを根本から解消したいものの対処法がわからない場合や、周囲にアドバイスを求めてみてもなかなかピンとこないときは、専門家を頼りましょう。 職場のストレスを相談できる専門家の中でも特におすすめなのは、キャリアコンサルタントです。 キャリアコンサルタントは職場の幅広い悩みに対応し、相談者の価値観や考え方を尊重した上でアドバイスを授けてくれます。職場のストレスの悩みから派生してキャリアや転職の悩みが生じた際も、そのまま相談できるので心強いです。 ただし、ストレスによって心身に不調が出ている場合は、先に専門の医療機関で医師に相談してください。 異動や転職を視野に入れる あらゆる対処法を試してもストレスを取り除けず、心身や日常生活に悪影響が出ている場合は、自分に合わない職場で働いている可能性も考えられます。 今の職場を離れることを検討し、異動や転職を視野に入れてもいいかもしれません。ただし、異動や転職がキャリアに与える影響は大きく、今後の人生がガラリと変わる可能性もゼロではないので、慎重な判断が必要です。 異動や転職についてもキャリアコンサルティングで相談できるので、迷ったときは利用してみましょう。 職場のストレス耐性を高める5つの習慣 今あるストレスに対処するのも大切ですが、耐性を高めてストレスを受けにくい人になる努力をするのも大切です。ここでは、ストレス耐性を高めるために実践してほしい、5つの習慣を解説します。 小さいストレスにすぐ対処する ストレス耐性が高い人とは、言い換えれば「ストレスを感じてもすぐに解消・発散できる人」です。 一切ストレスがない職場はほとんど存在しませんが、たとえストレスがあってもすぐになくすことができれば負担は最小限で済みます。 ストレスを早期に解消・発散するためには、小さなストレスを軽視しないことが大切です。ストレスは蓄積させればさせるほど対処が難しくなるので、程度が軽くても見て見ぬ振りせず、できるだけその日のうちに自分を癒す対処を行いましょう。 周囲を頼る 職場でストレスを感じやすい人は、周囲に頼るのが苦手という特徴を持っている場合が多いです。うまく周囲に頼れないため、仕事を抱えすぎたり悩みを誰にも相談できなかったりして、よりストレスを大きくしてしまう傾向があります。 しかし、職場は一緒に働く人と協力して仕事を進める場なので、負担が大きいときやしんどいときは周囲の人を積極的に頼るべきといえるでしょう。 まずは「周囲に頼っていいんだ」という意識を持ち、小さな頼み事から始めてみてください。この他、普段から信頼関係を築き、頼りやすい関係性を作っておくのも忘れてはいけません。 物事を前向きに受け止める 何事も、できるだけ前向きに捉える習慣を身に付けましょう。物事をネガティブに受け止めると、心配や不安、怒りといった感情が生まれやすくなりストレスにつながります。 できていないことよりもできていることに目を向ける、意識してポジティブな言葉を使うようにするなどするだけでも、徐々に思考が前向きになるはずです。 また、ネガティブな捉え方をしてしまったときも自分を責めず、ポジティブに捉えられないか別の視点から考え直してみてください。 仕事に優先順位をつける 仕事に時間がかかりすぎてしまったり、自分の仕事ぶりに納得できなかったりするのがストレスという人は、仕事に優先順位をつけるのをマイルール化してみてください。 タスクをメモに書き出し、緊急性の高さやタスク完遂までにかかる時間を考えます。それらから考えられる優先順位の高いタスクから順番に着手していけば、今より効率的に作業できストレスそのものを解消させられるかもしれません。 自分をしっかり持つ 周囲に合わせすぎてしまう人は、職場でも他人を優先して自分の考えを抑えがちなので、気疲れによってストレスを感じやすいです。 そのため「必ずしも他人に合わせなくていい」と自分で自分を許し、自分はどうしたいのかという部分を大切にする考え方を身に付けてください。また、コミュニケーション力を磨き、自分の意見を正確に相手に伝えられるよう努力するのも重要です。 自分をしっかり持つと、人の意見や言動に左右されにくくなり、ストレス予防につながります。 職場でストレスを感じてもやってはいけない対処法 ストレス対処法の中には、良かれと思ってやるとマイナスな効果につながる「NG対処法」もあります。以下のようなNG対処法は選択しないようにしましょう。 食べすぎ・深酒 おいしいものを食べたりお酒を飲んだりしてリフレッシュするのは効果的なストレス対処法ですが、それは「適量」の場合です。 食べすぎ・飲みすぎは身体にかかる負担が大きく、肥満やメタボリックシンドローム、その他疾患などを引き起こしやすくなります。 「ストレスを感じたら食べる」と脳がインプットしてしまうと、食欲をコントロールするのも難しくなるので、早めに飲み食いの代わりになるストレス対処法を見つけてください。 過剰なギャンブル・ショッピング ギャンブルやショッピングは、行っている間一時的に脳内が活性化しドーパミンという快楽物質が大量放出されるため、依存症を招くリスクが高いです。 もちろん節度を持って行う分には問題ありませんが、ストレスを受けるたびにギャンブルやショッピングをしていると依存症になりやすいので注意しましょう。 また、既に依存症に陥っている疑いがある場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。 悪口 誰かに話を聞いてもらうのもストレス対処法の一つですが、話す内容が悪口である場合、さらにストレスが増加するリスクがあるので要注意。 悪口を言うと脳内では、快楽物質・ドーパミンとともにストレス物質・コルチゾールも分泌されます。悪口は、一時的には楽しくても実は心身に負荷をかける行為なので、結果的に心身の不調を招きやすいです。 対処法を知って、職場のストレスをコントロールしよう 職場のストレスは、程度の小さい段階であれば軽めの方法で対処でき、その後深刻な悩みへと発展しません。 そのため、前もって自分に合った対処法を見つけておくのが大切。一人では対処が難しい場合は、キャリアコンサルタントをはじめとする専門家を頼ってください。 生じたストレスを適切に対処できれば、メンタルはもちろん仕事のパフォーマンスも安定します。この記事を参考に自分に合った対処法を把握し、職場のストレスと上手に付き合っていきましょう。

もう仕事行きたくない!職場のストレスの原因と乗り切り方
職場には大なり小なりストレスがあるもの。ですが、あまりにもストレスが大きすぎると心は疲弊し、限界を超えないためのSOSサインとして「もう仕事に行きたくない」と思います。 今回は、職場が嫌になる原因やストレスを抱えたときのNG行動、仕事に行きたくない気持ちの対処法などを解説します。 毎日「行きたくない」と思いながら職場に向かうのは辛いので、この記事を参考に一日でも早い問題解決を目指してください。 ストレスにより「職場に行きたくない」と思う人は多い 厚生労働省が実施した「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」で、「現在の仕事・職場環境にストレスがある」と回答した人は全体の82.2%にも達しています。 この結果から「毎日職場に行くのが楽しみ!」という人のほうが少数派であり、社会人の多くが「職場がストレス」「職場に行きたくない」と感じた経験があると推察できるでしょう。 真面目な人ほど「職場に行きたくない」という感情を否定して、辛い気持ちを無視したりネガティブな自分を責めたりしやすいです。しかし、大切なのは目の前の気持ちに向き合うことであり、そこから「どうすれば職場に行きたくないほどのストレスを軽減できるか」に考えをシフトするのがベスト。 働いていれば前向きな気持ちで出社できる日もあれば、出社するのが辛くて仕方がないという日もあって当然なので、まずは自分の気持ちに正直になるのが問題解決のスタートラインです。 「職場に行きたくない」につながるストレスの原因は? 職場に行きたくない気持ちを解消させるには、ストレスの原因を把握する必要があります。ここでは、出社が嫌になりやすいよくある職場のストレスを解説するので、自分に当てはまっていないか確認してみてください。 職場の人間関係がうまくいかない 職場のストレス要因としてよく挙げられるのが、人間関係の問題です。職場はさまざまな人が集う場所なので、自分とは異なる価値観・考え方を持つ人も少なくありません。 個性を認め合って協力し合える関係を構築できれば良いですが、考え方の違いから対立する関係になってしまうと仕事の連携がうまく取れず、働く上で大きなストレスとなります。 特に、直属の上司やプロジェクトを一緒に進行する同僚、教育を任された後輩のような距離が近い人とトラブルになると、接する機会が多い分ストレスも強くなり、職場に行きたくない気持ちが膨らむでしょう。 仕事量が多すぎる 仕事量が多すぎると、常に時間に追われながら仕事をするので気が休まりません。 残業や休日出勤などが常態化するケースも多く、自分の時間をゆっくり持つのが困難で疲れが取れにくいためストレスが溜まります。 また、一人当たりの仕事量が多い職場では、あなただけではなく他の人も業務量の多さにストレスを抱えているはずです。誰にも余裕がない状態で仕事が進んでいくので職場はピリピリとした雰囲気になりやすく、そこから人間関係の悪化や会社そのものへの不満といった別のストレスが生まれる場合もあります。 仕事の質や内容に問題がある 自分のやりたい仕事ではなかったり、自分には適性がない仕事を多く任せられたりした場合も、職場にストレスを感じやすいです。 また、入社時は希望通りの仕事内容だったとしても、昇進や異動により役割が変わり、仕事内容に不満を持つケースも。 自分の仕事に納得や満足ができないと、働いていてもやりがいを得られません。「どうして自分に合った仕事をさせてくれないのか」と上司や会社に対する不信感も募りやすいので、働くモチベーションが下がって職場に行きたくないと感じてしまいます。 大きなプレッシャーや責任を抱えている プレッシャーや責任は、重要なポジションや責任の重い仕事を任されたときはもちろん、自分の物事の受け止め方によっても発生します。 たとえば、過去の失敗を引きずってうまく気持ちを切り替えられない人は「もう絶対に失敗できない」と自分で自分を追い詰めて過剰なプレッシャーを感じるでしょう。他にも、責任感が強すぎると「何が何でも一人でやらないと」のように考えて、膨大な量の仕事を抱え込みがちです。 しかし、人が一人で抱えきれるプレッシャーや責任は、いくら個人差があるといえども限度があります。プレッシャーや責任が限度を超えるとストレスも限界突破して「もう職場に行きたくない!」という気持ちになりやすいです。 職場環境や待遇に不満がある 安全性への配慮が欠けている、評価システムが不明確といった職場環境の問題や、賃金が低い、福利厚生が整っていないのような会社の待遇も、ストレスに大きく関与します。 職場環境や待遇が悪いと、会社への不信感は増すばかりです。特に、問題意識が薄く、環境・待遇の悪さを放置して改善に期待ができない会社で働いている場合、不安感から強いストレスを感じるでしょう。 「このまま今の会社にいて良いのか」と悩んだり「会社に貢献してもメリットがない」と働く意欲が下がったりするので、職場に行きたくないと感じるのも無理はありません。 入社直後や休み明け直後 入社直後は、慣れないことばかりで毎日が緊張の連続。「ちゃんとやっていけるだろうか」という不安も感じやすい時期なので、このような緊張・不安感がストレスとなり、職場に行きたくないと感じる人が少なくありません。 また、休み明け直後も、楽しかった休日といつも通り働く日常のギャップについていけず、ストレスを感じることがあります。 入社直後や休み明け直後に感じるストレスは一過性である場合も多いので、しばらく様子を見て職場に行きたくない気持ちが緩和していくようなら心配はいらないでしょう。しかし、中には本当に強いストレスを感じて限界が近い場合もあるので、数日経っても気持ちに一切変化がない場合は対処を考えてください。 ストレス過多で職場に行きたくなくても避けるべきNG行動 ストレスによって職場に行きたくないと、つい突発的かつ突飛な行動を取りがち。しかし、以下のような行動は後悔につながりやすいので避けましょう。 無断欠勤・突発的に退職する 無断欠勤および突発的な退職は、職場に行きたくないときに最もやってはいけない行動の一つ。 無断欠勤すると、次の出社がしづらくなってしまいます。たとえ何とか出社して仕事を再開したとしても、周囲からの信頼が下がるので働きにくさを感じやすいです。 また、職場に行きたくない気持ちが最高潮に達すると、「最も簡単な出社しない方法」として突発的に退職してしまう人がいますが、これもキャリアプランが崩れて後悔する可能性が高いのでおすすめしません。 欠勤や退職も選択肢の一つであるものの、それにはルールに則ったり熟考したりする必要があることを心に留めておきましょう。 自分を責める 自分を責めるには、大きく分けて2つのパターンがあります。 1つ目は「職場に行きたくないと思うなんてダメだ」と自分の考え方を責めるパターン。そして2つ目は、行きたくないと思いつつ出社して「不満があるのに現状を変える行動をしない自分はダメだ」と自分の行動を責めるパターンです。 しかしどちらにせよ、働いていれば職場に行きたくないと感じる日もあるものなので、自分を責める必要はありません。自分を責めるとマイナス思考になりストレスがより増幅するので、過剰な自責・自己嫌悪は控えましょう。 ストレスを一人で抱え込んで解決を諦める ストレスを抱える社会人は多いとお伝えしましたが、それは「ストレスはあって当然なものだから、あなたもストレスを我慢しろ」という意味ではありません。百害あって一利なしのストレスは、完全になくすのは難しくても少しでも軽減できるよう、誰もが工夫しなくてはいけないものです。 そのため「職場はどうせ良くならない」「社会人は皆こうだから」と解決を諦めたり、ストレスを一人で抱え込んだりするのはNG。 蓄積したストレスは心身に悪影響を及ぼす可能性もゼロではないため、後で紹介する職場に行きたくないときの対処法を実践して問題解決を図りましょう。 間違ったストレス解消法を取る 職場に行きたくないストレスを発散させるため、さまざまなストレス解消法を試してみるのは良いアイデアといえます。しかし選択するストレス解消法を間違えると、一時的にはストレス発散になったとしても、長期的に見ればストレスを悪化させる場合があるので要注意。 間違ったストレス解消法には「ストレス発散にはなるが代償がある」という特徴があります。たとえば、やけ食いや過剰な飲酒・喫煙は身体に負担がかかりますし、ギャンブルや買い物による散財も経済的負担が発生するでしょう。 このような、後々さらなるストレスにつながる恐れがある間違った方法は、選択しないようにしてください。 ストレスで職場に行きたくないときの乗り越え方 ここでは、職場に行きたくない気持ちの乗り越え方を紹介します。実践しやすそうなものや効果が見込めるものから取り組み、現状打開を目指しましょう。 思い切って仕事を休む 精神的に疲弊している場合、無理に出勤せず職場を休むのが正解です。特に、ストレスで体調を崩している人や集中力が低下している人は、出勤してもいつも通りのパフォーマンスを発揮できない可能性が高いので休んだほうがいいでしょう。 ただし、何も言わずに休むと無断欠勤になってしまうので、きちんと連絡はしてくださいね。 また、有給休暇を使って長期休暇を取り、リフレッシュするのもおすすめです。 ストレスの原因を特定して対策を考える 感受性が強い人ほど「辛い」「しんどい」「職場に行きたくない」という感情が先行しやすく、ストレスの原因に気づきにくいです。 しかし辛い現状から抜け出すには、原因を特定して対策を考えなくてはいけません。 ストレスには必ず原因があるので、原因探しの方法として「なぜ職場に行きたくないのか」「どんなときに辛いと感じるのか」考え、思いつくことを紙に書きだしてみましょう。自分の感情を可視化するとストレスの原因を把握しやすくなり、そこから取るべき対策を考えられます。 小さな成果を褒める 職場に行きたくないときに自分を責めてしまう人は、小さな成果に注目して意識的に自分で自分を褒めてみてください。 たとえば、行きたくないと思いつつも出社した場合は、それだけで自分を「えらい!」と褒めていいです。他にも仕事で成長を実感したときは、たとえ成果に直結していなくても「すごい!」「頑張った!」と自分を讃えていいでしょう。 自責の念が強い人は、真面目で責任感も強い傾向にあるので、少し大げさくらいに自分で自分を褒めて、自己肯定感を下げないようにするのが大切です。 誰かに相談する 一人きりでストレスを抱えると、ネガティブな感情がどんどん蓄積して解消する難易度も上がります。誰かに話を聞いてもらうだけでもストレス解消に効果的なので、職場に行きたくない気持ちは人と共有しましょう。 友だちや家族、職場の人などに相談するのもありですが、より効率的な問題解決を望むならキャリアコンサルティングを受けるのがおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、現状の課題やストレスの原因を洗い出し、あなたに合った解決策を一緒に考えてくれます。好きな場所から都合のいいタイミングでキャリアコンサルティングを受けられるオンラインサービスも登場しているので、ぜひ利用してみてください。 休職や異動、転職を考える 上記の方法を試してもストレスを解消できないときや、職場に行きたくない気持ちが和らがないときは、職場と距離を取るのが効果的。代表的な方法としては、休職や異動の希望を申し出る、転職するなどが挙げられます。 ただし、これらの方法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、今後のキャリアに与える影響も大きいため、よく考えた上で決断してください。 また、「休職・異動・転職、どれを選ぶべき?」「転職したいけど、自分に合う仕事がわからない」といった悩みにも、上記で紹介したキャリアコンサルティングが役立ちます。 職場に行きたくない気持ちと向き合い、ストレス軽減を目指そう 行きたくないと思うほどに職場のストレスが大きい場合、ストレスの原因を見つけ、対策を取ることが求められます。 ただし強すぎるストレスを受けると人は考えがまとまりにくくなり、ネガティブ思考になりやすいので、一人で問題解決しようとせず信頼できる人を頼りましょう。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、職場に行きたくないという悩みも真摯に受け止め、ストレスの根本的原因を探りつつ解決策をアドバイスしてくれます。自分の気持ちと向き合う場として、ぜひ気軽に相談してみてください!

仕事の悩み相談におすすめの相手5選!適した相手・避けるべき相手の特徴
悩み相談には、つらい気持ちが和らぐ、早く解決策が見つかるなどの効果が期待できます。 しかし、仕事の悩みは内容がヘビーになりやすいからこそ「誰に相談したらいいのか…」と相談相手選びに迷ってしまう人も多いでしょう。 今回は、仕事の悩み相談をするのにおすすめの相手を紹介します。仕事の悩み相談に適した相手・避けるべき相手の特徴も詳しく解説するので、この記事を参考に最適な相談相手を見つけてください。 仕事の悩み相談に適した相手の特徴 仕事の悩み相談をする際は相手選びがとても重要です。どのような人に悩みを打ち明けるべきなのか、相談に適した相手の特徴を解説します。 話を最後まで聞いてくれる人 「人の話を最後まで聞く」は、良き相談相手の絶対条件といっても過言ではありません。話を最後まで聞いてくれる人は、あなたの状況や気持ちを全て把握した上で、的を射たアドバイスをくれます。 また、相談相手から「そうなんだ」「辛かったね」と相槌を打ってもらえると共感を覚えられるので、悩んでいる最中に陥りがちな孤独からも脱却しやすいでしょう。 自分の本音を全て放出すると、それだけで気持ちがスッキリして悩みが晴れるケースも多いです。 自分と似た価値観・考え方を持つ人 自分と似た価値観や考え方を持つ人は、物事の良し悪しを判断する基準も近いです。わざわざ価値観をすり合わせたり考えを細かく説明したりしなくても、こちらの気持ちを汲んでくれやすいので、仕事の悩み相談をする相手に適しています。 共感してもらえることが多い分、複雑な仕事の悩みや言いにくい本音も「話しやすい」と感じられるでしょう。 さらに、あなたがこれからしようと考えている対策や行動を話せば賛同してくれる可能性が高く、迷いがあっても背中を押されて勇気がもらえるはずです。 相手の立場に立って考えられる人 仕事の悩みがない人と悩みがある人とでは、物事の受け止め方も異なる場合があります。だからこそ悩み相談の相手には「自分が悩んでいる立場なら…」と想像する力が求められるのです。 相手の立場を想像してから物事を考えられる人なら、あなたの人柄や価値観などを加味した上で適切なアドバイスをくれる可能性があります。 また、あなたの気持ちを想像して「意見を押し付けられたら嫌だろう」と判断できるので、一方的なアドバイスはしない傾向です。 物事を複数の視点から捉えられる人 仕事の悩みの原因は一つとは限りません。いくつもの問題や人間関係などが複雑に絡んで、大きな悩みになっているケースも多いです。 そのため、少ない情報だけですぐに物事を判断する人よりも、物事を複数の視点から捉えてじっくり考えられる人のほうが、悩み相談の相手に向いています。 多角的に物事を捉えられる人は視野が広いので、相談相手に選ぶと自分一人では思いつかなかった視点を与えてくれるはずです。 経験値が多い人 自分より仕事の経験値が多い人も、良い悩み相談相手になる可能性が高いです。特に、今の自分と同じような悩みを過去に経験している人であれば、具体的かつ的確な解決策をアドバイスしてもらえるかもしれません。 多くの経験を積んできた人は、悩みの受け止め方はもちろん、物事に対する考え方がそもそも違います。 物事へのアプローチ方法や悩み解決策のアイデアが豊富な傾向にあるので、新たな気付きを得るきっかけになりやすいです。 仕事の悩み相談を避けるべき相手の特徴 仕事の悩みを相談する相手を間違えると、新たな悩みが増える可能性があります。以下のような特徴を持つ人には、仕事の悩みを相談しないほうがいいでしょう。 悩みを軽く扱う人 あなたにとって深刻な仕事の悩みを軽く扱う人は、価値観が根本から違う可能性が高く相談相手には向きません。このような人は相手に寄り添うのが得意ではないため、相談しても「そんなことで悩んでいるの?」「誰にでもあるよ」と心ない発言をしたり、話をすぐに自分の話題にすり替えたりします。 相談してうまくいかない経験をすると、あなたは「相談しなければよかった」と後悔し、以降誰かに相談することが怖くなるでしょう。 悩みや問題を抱えている人 いくら親しくて話しやすくても、相手が自分のことで悩んでいたり問題を抱えていたりする場合は、悩み相談の相手として選ばないほうがいいです。 他人の悩みを親身に聞くのは、意外と気力を使います。そのため、自分に余裕がある相手でなければ、あなたの悩みを受け止められない可能性が高いです。 仕事の悩みでいっぱいいっぱいになっていると、相談相手の状況にまで気が回りにくいですが「今、相手は相談に乗れる状況か」もしっかり考えましょう。 ネガティブ思考が強い人 物事をネガティブに捉える人を相談相手に選ぶと、相手に影響されてこちらまでネガティブ思考になり不安が膨らみやすいです。 もちろん、仕事の悩みに対して、悪い方向に進む可能性を考えなくてはいけない場面もあるでしょう。しかし、根本的な前向きさが失われれば解決できる問題も解決しにくくなるので、ネガティブ思考が強い人も相談相手には適しません。 また、ネガティブな人は否定的・批判的な意見が多いため、せっかく相談しても共感を得られない可能性があります。 自己主張が強すぎる人 自分が正しいという意識が強く自己主張が激しい人も、相談相手にしないほうがいいでしょう。 仕事の悩みは正解がなく「自分なりの解決策」を見つけなくてはいけない場合が多いです。自分の考えを一方的に押し付けるようなアドバイスやお説教をする人を相談相手にしても、「自分なりの解決策」は見つかりにくく悩みは晴れません。 自己主張が強い人は意見をはっきり言うので頼りになりそうだと思うかもしれませんが、相談相手に最も重要な要素は傾聴力です。 話を他人に漏らす可能性がある人 相談する相手によっては、自分の悩みを関係ない第三者にバラされるリスクがあります。少しでも「相談内容を他人に漏らす可能性があるかも」と思う相手には、悩み相談を持ち掛けないほうが賢明です。 たとえば、噂話が好きな人や目立ちたがり屋の人、間違った正義感で小さな問題を大きくしがちな人などは、相談相手にするとあなたの悩みを周囲に言いふらす可能性があります。 相手の普段の言動を振り返り、信頼できそうかどうかをよく見極めてください。 仕事の悩み相談をするのに適した相手は? 仕事の悩み相談をするのにベストな相手は、悩みの内容や希望する対応によっても異なります。ここでは、おすすめの相談相手を紹介しましょう。 家族や友達 家族や友達は、身近だからこそ気軽に相談しやすい相手です。もともと関係性が深く、基本的には「あなたの味方」というスタンスでいてくれる相手なので、心を許して本音で話せるでしょう。 また、あなたの人柄をよく知っている人たちだからこそ、あなたの気持ちや希望を真剣に考えてアドバイスを贈ってくれるはずです。 職場とは直接的な関わりがない相手なのも利点で、相談した内容が噂として広まる心配がありません。 上司や同僚 上司や同僚との関係が仕事の悩みの原因である場合は、相談相手に選ぶのはおすすめできません。しかしそうではない場合、同じ業務に携わっている上司や同僚は、あなたの仕事の悩みを深く理解してくれやすい相手です。 上司は仕事の経験値が多い分、これまでの経験を活かしたアドバイスをくれる場合があります。同僚は経験値こそほとんど同じなものの、視点が近いので共感してくれたり悩みの解決法を一緒に考えてくれたりする可能性が高いです。 キャリアコンサルタント キャリアコンサルタントは、仕事に関するさまざまな相談に応じ、サポートしてくれる専門家です。相談者が最適な環境で自分らしく働けるよう支援することを主な職務としており、仕事に関する悩みであれば相談できる内容は多岐に渡ります。 専門的な視点から的確にアドバイスを授けてくれるので、速やかに問題解決したい人や複合的な悩みがあり誰に相談すればいいのかわからないときにぴったり。 今は、オンラインで自宅からキャリアコンサルティングを受けられるサービスもあり、相談しやすい環境が整っています。 公的な相談窓口 労働問題の相談窓口「こころの耳電話相談」や、職場のトラブルを相談できる「総合労働相談コーナー」など、厚生労働省が運営する公的な相談窓口も悩み相談をするのに適した相手といえます。 公的な相談機関は、悩みの内容によって窓口がいくつかに分かれているので、悩みの内容に応じた窓口を選びましょう。 他の相談相手よりも強い権力を持っているのが、公的な相談窓口の特徴です。悩み相談をして法的に問題があると判断されると、行政指導権限を持つ担当部署に取り次いでもらえる場合もあります。 転職エージェント 転職に関する悩みを抱えているのであれば、転職エージェントを相談相手に選ぶのもおすすめです。 ただし、転職エージェントはあくまで「転職希望者」と「人材を探している企業」の間で双方をサポートする存在。既に転職の意思が固まっている人にとっては心強い相談相手ですが、転職しようか迷っている段階の人であれば、理想のキャリアを一緒に考えてくれるキャリアコンサルタントに相談したほうがいいでしょう。 仕事の悩み相談の相手にプロを選ぶメリット 仕事の悩みを相談する相手を大きく分けると「身近な人」と「プロ」の2つに分類されます。ここでは、仕事の悩み相談の相手にプロを選ぶメリットを解説します。 「申し訳ない」と思う必要がない 家族や職場の人に仕事の悩み相談をしたとき、「相手の時間を奪ってしまうのが心苦しい」「暗い相談内容で申し訳ない」と感じた経験がある人は多いのではないでしょうか。 しかし、プロは相談者の話を聞いてサポートするのが職務。相談者は悩みを聞いてくれたプロに対して、感謝することはあったとしても申し訳なく思う必要はありません。 こちらの相談が相手の負担になる心配がないため、重い内容の悩みも打ち明けやすいのは、プロを相談相手に選ぶ大きなメリットです。 秘密が漏れる心配がない 身近な人に相談をする場合は、職場やコミュニティ内で相談内容が広まらないよう、細心の注意を払わなくてはいけません。また、たとえ「秘密にしてほしい」と相手に伝えたとしてもそれが守られる保証はなく、秘密が漏れるリスクを完全になくすのは難しいです。 しかし、相談のプロには守秘義務および信用失墜行為の禁止義務が課せられています。 こちらの個人情報や相談内容といった秘密は守られるので、他人に話しにくい悩みも安心して話せるのが魅力です。 相談場所や時間を自分で選べる プロに相談するというと、コンサルタントやカウンセラーがいる場所まで自ら足を運ばなくてはいけないのではと考える人もいるかもしれません。 しかし今はオンラインを使ったさまざまなサービスが登場しており、電話やメール、ビデオ通話などを利用してプロに相談ができます。 居住地域にかかわらず、好きな時間に好きな場所から悩みを相談できるので、仕事や家事に追われてなかなか時間が取れない人でもスキマ時間を使って利用しやすいでしょう。 自分に合った解決策が見つかる プロは、専門的な知識と豊富な経験をもとに、相談者が見落としていた課題も丁寧に洗い出します。 悩みの根本的原因を深掘りした上で一人ひとりに応じたアドバイスをするため、自分に合った悩み解決策がピンポイントで見つかりやすいです。 仕事の悩みは解決するまでに時間がかかるケースも多いですが、プロの力を借りれば効率的な解決も不可能ではありません。また、解決策を取ることで起こり得るデメリットやリスクなども事前に説明してくれる場合があるので、トラブル回避にも役立ちます。 仕事の悩み相談の相手はキャリアコンサルタントがおすすめ 仕事の悩みは深刻になりやすく、相談相手を選びます。相談相手選びに迷ったら、現状の課題を整理しながら一緒に悩み解決に向けて考えてくれる、キャリアコンサルタントを頼るのがおすすめです。 「プロに相談するのは敷居が高い」と考える人も少なくありませんが、キャリアコンサルタントをはじめとするプロに相談することにはメリットがたくさん! 誰に相談すればいいかわからない、人には言いにくい仕事の悩みがある…という人は、ぜひ信頼できるプロに相談して悩み解決への第一歩を踏み出してください。

仕事の悩みが解決しない…深刻な悩みから抜け出す方法
真剣に向き合うからこそ、仕事にはさまざまな悩みが生じます。仕事の悩みは、今後のキャリアや人生にも影響する可能性があるため深刻になりやすく、すぐには解決策が見つからない場合も多いです。 しかし、悩みを長引かせることにはいくつものリスクが潜んでいるため、仕事の悩みを放置してはいけません。 今回は、仕事の悩みの主な原因や解決が難しいときの対処法を解説します。 仕事の悩みを引き起こす原因は主に3つ 仕事の悩みの原因は人それぞれ異なるものの、原因の本質は「仕事」「自分」「環境」のいずれかにある場合がほとんどです。3つの要素を解説するので、自分の悩みの本質がどこにあるのかを見極めましょう。 仕事 仕事内容に不満やストレスがある場合、以下のような悩みを抱えやすいです。 仕事がつまらない やりがいがない 業務量が多すぎる 思っていた仕事ではなかった 責任が重すぎる 仕事は一日の大半を占めるものです。そこに悩みの原因があると、毎日の出社が憂鬱になったり惰性で仕事をしたりします。働くモチベーションが下がるので仕事の成果も上げにくく、「会社から評価されない」「スキルが身に付かない」など新たな悩みが生まれる場合も少なくありません。 自分 自分の物事の捉え方や仕事への向き合い方が、以下のような悩みにつながる場合もあります。 キャリアに行き詰まりや不安がある 自分の仕事に自信が持てない 仕事ができない 過去のミスを引きずっている 転職すべきか迷っている 悩みの原因が自分にあるからといって、自分が悪いわけではありません。価値観や得手不得手は人それぞれ異なりますし、働く中で考え方も変わります。ただし、自分が原因で仕事の悩みを抱えると、焦りや不安からネガティブになり、突発的な行動を取りやすいので注意しましょう。 環境 職場環境に何かしらの問題がある場合、以下のような仕事の悩みを抱える傾向です。 人間関係がうまくいかない 労働環境や賃金に不満がある 社風になじめない 評価に納得できない 私生活と仕事の両立が難しい 仕事はただ目の前の作業をこなすだけでなく、周囲の人と協力したり私生活と両立させたりしなくてはいけません。内容や程度によっては、今すぐ解決に向けて行動したほうがいい場合もあるので、まずは冷静に自分の現状を把握するのが大切です。 仕事の悩みが解決しにくい理由 仕事の悩みは、上記で挙げた原因が複合的に絡んでいる場合も多く、簡単には解決できないケースも多々あります。なぜ、仕事の悩みは解決が難しいのか、主な理由を具体的に解説しましょう。 他人を参考にしづらいから 同じような悩みを持つ人は他にいても、自分と全く同じ悩みを持つ人はいません。職場環境や感性は一人ひとり異なるため、一見似たような悩みでも労働者の数だけ悩みがあります。 そして、これこそ仕事の悩みが解決しにくい理由。 悩みの内容や深刻度は百人百様なので、誰かにとっては悩みの解決策となった方法が、自分には全く効果がないという場合もあります。誰かを参考にしたくても、参考になる人を見つけるだけで一苦労なので、なかなか解決のヒントを得られず悩みが長引きやすいです。 仕事には「正解がない問題」が多いから 仕事では、明確な正解がないトラブルもよく起こります。 代表的ともいえるのが人間関係の問題でしょう。人間関係にはそもそも答えがなく、悩みが生まれると「気持ちの落としどころ」「相手とのベストな接し方」などを見つけるのが解決策となる場合が多いです。 また、キャリアや転職の悩みに関しても、正解はありません。 答えの出ない悩みには「この考え・行動をすれば確実に悩みが解決する」というセオリーが存在しないため、解決が難しいとよくいわれます。 行動を起こすのに勇気がいるから 時間が解決してくれる悩みもありますが、ほとんどの悩みは自ら行動しなくては解決しません。 しかし、悩み解決に向けた行動を取るのは、非常に勇気がいります。行動すれば大なり小なり現状が変わる可能性が高いものの、そもそも人間には変化を恐れる心理が備わっているためです。 また、未来に起こる変化が良いものなのか悪いものなのかは、誰にも予測できません。「悩みを解決させたいけど、行動して現状が悪化したらどうしよう」という不安が生まれやすいため、なかなか行動できずずっと悩みを抱える事例も多いです。 ネガティブになりやすいから 仕事は自分の生活や今後のキャリアにも大きく影響するものなので、悩みを抱えると一気に不安に襲われやすいです。ネガティブな感情が急に大量発生するため、その感情にのまれて具体的な解決策を考える余裕がなくなる人も多くいます。 また、ネガティブになるとマイナス思考が加速し、正しい判断力も失われやすいです。せっかく良い解決策を思いついても「どうせうまくいかない」と考えて行動に移さないので、自ら悩み解決を難しくしていることもあります。 相談しにくいから 仕事の悩みは切実だったり根深い問題が関係していたりする場合が多く、相談する人を選びます。 気軽に他人に話せることではないからこそ相談相手選びに悩んでしまい、最終的には誰かに頼るのを諦めて一人で悩みを抱える人が多いです。 しかし悩みを誰にも相談しないと、新たな視点を得る機会がありません。考え方が狭まって自分の思い込みや固定観念にとらわれやすくなるので、結果として悩み解決のハードルが上がってしまいます。 仕事の悩みを解決させずに放置するリスク なかなか仕事の悩みが解決しないと、「もう解決しないんだ」と決めつけて悩みを放置してしまう人がいます。しかし、悩みを放置することにはリスクがたくさん!ここでは、仕事の悩みを解決させずに放置するとどのようなデメリットがあるのかを解説します。 他のことに集中できなくなる 大きな悩みがあると、その悩みだけで頭がいっぱいになってしまいます。頭の中の大半を悩みが占めるので他のことを考える余裕がなくなり、仕事はもちろん日常生活のあらゆる面で集中しにくくなるでしょう。 仕事に集中できない状態が続けば、大きなミスをしたり、上司から注意されたりする可能性も高くなります。ミスや注意が原因で新たな悩みが生まれる場合もあり、悪循環に陥りやすいです。 さらに、これまで好きだったものや趣味にも没頭しにくくなるので、うまく気分転換ができず、より悩みが頭から離れにくくなります。 働くモチベーションが低下する 悩みの種が仕事にあるのですから、その仕事に対して前向きな気持ちにはなりにくいでしょう。それどころか、仕事に向き合うほどに「現状が辛い」「このままでいいのか」という気持ちが起こり、働くモチベーションは下がっていきます。 また、真面目な人ほどモチベーションが下がると、そんな自分に嫌悪感を抱きやすいです。 自分に自信をなくしてネガティブ思考になったり、無理やりモチベーションアップを図って精神的負担をかけたりするケースが多く、負のスパイラルにはまる可能性があります。 自己肯定感が下がる 多くの場合、悩みを放置すればしただけずっとモヤモヤし続けることになります。そして、モヤモヤと悩み続けている自分が好きな人はいません。 そのため、悩みを放置すると自分を嫌いになり、自己肯定感まで下がりやすいです。自己肯定感が下がると、自信を失くして悩み解決に向けての行動にも消極的になるので、より仕事の悩みが長期化する傾向にあります。 また、自分を尊重できなくなって自己否定を繰り返したり、他人からの評価を気にして受け身になりすぎたりするケースも多いです。 職場の人間関係が悪くなる 大きな悩みを抱えると、精神的余裕がなくなってイライラしたり無表情になったりします。いつものように人にやさしく振る舞うのが難しいので、周囲との人間関係が悪くなりやすいです。 悩むと仕事に集中できずミスが増える傾向なので、周囲の人に迷惑をかけてしまって職場の人間関係が悪化することも。 こうなると、現状の悩みに人間関係の悩みまでプラスされるので、より悩み解決の糸口が見つかりにくくなります。 健康を害する恐れがある 深刻な仕事の悩みは、慢性的なストレスになります。たとえ一時的にストレスを解消したとしても、悩みが晴れなければまたすぐにストレスが溜まってしまうためです。 そして、ストレスは自律神経のバランスを乱し、精神的・身体的不調を引き起こす可能性を高めます。場合によっては、大きな病気につながり働くこと自体が難しくなる場合もあるのです。 悩んでいるときの心身の不調は、ストレスが限界を迎えているサインかもしれないので、軽視せずに必要に応じて休息・休養してください。 解決しない仕事の悩みから抜け出す方法 解決が難しそうな仕事の悩みも、小さな工夫で突破口が開けることがあります。ここでは、悩みに直面したときに試してほしい対処法を解説しましょう。 一人で考える時間を作る 悩んだときは、自分の心と向き合う時間が必要です。慌ただしい日常の中でスルーしてしまっていることに、悩みの根本的原因が隠れている場合も多いので、落ち着ける一人の時間を作って思考を整理してみましょう。 「悩みの原因は何か」「何にストレスを感じるのか」を考えると、悩みの本質を捉えられ「解決するために今やるべきこと」が見つかりやすくなります。 他人に気を遣わずゆっくりした時間が過ごせるので、良い気分転換にもなるかもしれません。 視点や発想を変えてポジティブに 仕事の悩みがあると思考は落ち込みやすく、放っておくとどんどん物事を悪い方向に考えてしまいます。 そのため、意識的に視点や発想を変えて、前向きさを維持するのが大切です。視点や発想を転換できると、何か嫌なことがあっても「次は良いことがあるかも」「これも成長に必要なステップ」のように、落ち込みにくいポジティブな受け止め方ができます。 視野が広がり考え方も柔軟になるので、悩みを多角的に捉えて解決策を見つけられたり、自己肯定感の高まりによって悩みそのものが気にならなくなったりする可能性が高いです。 迷ったときこそ正直になる 仕事の悩みの内容によっては大きな決断が必要で、その選択に迷ってしまう場合もあるでしょう。 そんなときは、自分を主体に考えて正直な選択をするのがおすすめ。もちろん物事のメリット・デメリットや相手の気持ちは考慮する必要がありますが、自分の心に嘘をつくのを止めれば、モヤモヤした悩みから解放される可能性があります。 世間の一般論や他人の意見を気にしすぎて、自分らしく働けていないのが仕事の悩みの原因である場合も多いので「自分の本音」はないがしろにしないようにしてください。 信頼できる人に相談する 誰かに話を聞いてもらうだけでも思考の整理や感情のデトックスになりますし、相手の言葉で新たな視点や気付きを得られる場合もあります。 「深刻だから話しにくい」と感じる人が多い仕事の悩みですが、深刻だからこそ信頼できる人に相談して、心にかかる負担を少しでも軽減させましょう。 また、相談は一人ではなく複数人にするのもありです。複数人に相談すれば同時にさまざまな意見が得られるので、より自分に合った解決策が見つかりやすくなります。 異動や転職も一つの手 何をしても今の仕事の悩みを解決できない場合は、異動や転職をするのも有効な手です。 いきなり異動や転職に向けて動き出さなくても「最終的には職場を離れる選択肢もある」と考えるだけで、気持ちが楽になって悩みへの向き合い方が変わる場合があります。 ただし、本当に異動や転職をする場合は、環境を変えた先で同じ悩みを繰り返さないよう、今の悩みを分析して自分の理想や譲れない条件をしっかり固めておかなくてはいけません。 仕事の悩みは解決できる!大事なのは早めの相談 仕事の悩みは内容が重くなりやすく、誰にも相談できず一人で抱えたり、解決を諦めたりする人が少なくありません。 しかし、どんな悩みにも解決策は必ずあるので、一人で考え込まず誰かに相談するのが大切です。 もしも相談相手に悩んだときは、仕事に関するあらゆる悩みに対応しているキャリアコンサルティングを受けてみてください。専門的な知識、豊富な経験を持つキャリアコンサルタントに相談すれば、プロ視点からの悩み解決に向けたアドバイスが得られます。 「悩みをうまく話せる自信がない」「悩みの原因がはっきりしない」という相談者にも、キャリアコンサルタントは寄り添い一緒に悩みの本質に迫ってくれるので、気負わず気軽な気持ちで相談してみましょう。

仕事の悩みはどこに相談するのがベスト?相談窓口・サービス9選
仕事の悩みを抱えたときは、一人で悩まず誰かに相談したほうが早く問題を解決できます。 とはいえ一口に「仕事の悩み」といっても、働き方や人間関係、将来についてなど内容はさまざま。悩みの内容に合った相談相手を探すのは意外と難しく「どこに相談すればいいの?」と困っている人もいるのではないでしょうか。 本記事では、仕事の悩みをどこに相談すればいいのかわからない人に向けて、悩み相談ができる窓口やサービスを一挙に紹介します。各サービスのメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ悩み解決のために役立ててください。 仕事の悩みはどこに相談するのが良い? 仕事の悩みを相談する相手を選ぶ際は、「自分が話しやすい」「相手が快く相談に応じてくれる」という2つの条件が必須です。 悩み相談の相手候補としてよく挙がるのが「家族」「友人」「上司」といった、身近な人物でしょう。 確かに、身近な人はもとからあなたの人柄を把握しているため、考え方や特徴に考慮したアドバイスをしてくれる可能性があります。相手がこちらの職場をすでに知っていることにより詳細な説明を省ける場合が多く、相談するハードルも低めです。 しかし、身近な人は「相談のプロ」ではないため、時に的外れなアドバイスをしたり、あなたの気持ちに寄り添ってくれなかったりする場合があります。 また、大切な相手だからこそ「心配をかけたくない」「時間を奪いたくない」のように考え、相談しづらいと感じるケースも少なくありません。 仕事の悩みはプロにも相談できる 身近な人に打ち明けにくい場合「どこに仕事の悩みを相談すれば?」と思う人もいるかもしれませんが、今は仕事の悩み相談専門の窓口・サービスがたくさんあります。 誰に相談すればいいのかわからないときや、身近な人に話しにくいときは、このようなサービスを利用してプロに相談するのがおすすめです。 窓口・サービスは「ハラスメント問題を中心に相談できる」「転職の悩みに特化」といったように、それぞれに特徴があります。仕事の悩みの内容に合ったサービスを選ぶことで、その分野に強いプロから専門的なアドバイスが得られ、早く悩みを解決できるでしょう。 相手は相談を受けることを職務としているプロである上に、窓口・サービスによっては無料で利用可能なので、遠慮や心配は不要です。 仕事の悩みを相談できる窓口・サービス一覧 ここからは、仕事の悩みを相談できる窓口・サービスを紹介します。各サービスの特徴やメリット・デメリットもまとめたので、自分に合うサービスを探してみてください。 キャリア・コンサルティング・ラボ キャリア・コンサルティング・ラボは、キャリアや転職に関する悩みはもちろん、職場の人間関係、働き方についての悩みなど、仕事の悩みをマルチに相談できるコンサルティングサービスです。 メリット フラットな立場でアドバイスしてくれるので、転職・独立を無理に推奨されない 相談できる悩みが幅広く、悩みが複数あるときも利用しやすい 自己理解が深まり、自分の本当の適性や能力を発見できる デメリット オンライン面談方式のため対面では相談できない 転職先の紹介はしてもらえない 有料である 相談相手となるキャリアコンサルタントは、専門知識を持つ国家資格保有者です。問題に対して多角的な考え方ができるので、自分一人では思いつかなかった角度からの問題解決方法が見つかる場合があります。 企業内カウンセラー 近年は、従業員の心の健康のために企業内カウンセラーを置く会社も増えています。企業内カウンセラーに相談できるのは、心の不調、職場の人間関係、キャリア、休職や退職などに関する悩みです。 メリット 企業内にカウンセラーがいるため、心の不調にすばやく対処できる 福利厚生の一環として従業員は無料で相談できる 職場環境の改善もカウンセラーの仕事なので、働きやすさが向上しやすい デメリット 症状が重いと認められても、その場では治療を受けられない そもそも企業内カウンセラーがいない会社も多い 専門的な治療が必要な場合は別に医療機関の受診をすすめられますが、近くに相談のプロがいるのはとても心強いです。企業内カウンセラーがいる会社で働いている場合は、積極的に利用してみましょう。 転職エージェント 転職エージェントは、求職者と企業をつなぐ人材紹介サービスです。「転職の市場動向が気になる」「転職活動が思うようにいかない」など転職に特化した悩みがあるなら、転職エージェントに相談するという方法もあります。 メリット プロに転職活動をサポートしてもらえる 非公開求人を紹介してもらえる 転職に関する悩み・疑問をすばやく解消して効率的に転職活動できる 無料で相談できる デメリット 転職するか迷っている段階で、転職を強くすすめられることがある 希望に合わない求人を紹介される場合がある 転職エージェントへの相談は費用がかからず、どこも無料で利用できます。ただし、中にはサポート期間が決まっているエージェントサービスもあるので、利用前に確認しておきましょう。 こころの耳 こころの耳は、厚生労働省が運営する働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト。相談窓口が設けられており電話・SNS(LINE)・メールにて仕事の悩みを相談できるほか、ストレスや疲労蓄積度のセルフチェックが受けられます。 メリット 相談窓口では中立な立場で話を聞いてもらえる 誰でも無料で利用できる 電話・SNS(LINE)・メールから、自分に合った相談方法が選べる デメリット 電話相談は1件20分以内と時間が決まっている 病名診断や法律、税務等専門的知識を有する相談は不可 こころの耳電話相談は、平日22時、土日16時まで利用できるのも特徴です。匿名で仕事の悩みを相談できるのもポイントで、気軽に利用しやすいでしょう。 労働条件相談「ほっとライン」 労働条件相談「ほっとライン」は、時間外労働や賃金不払など、労働基準関係法令に関する悩みを相談できる窓口です。 メリット 労働基準監督署が閉庁している平日夜間、土日・祝日も相談できる 匿名で利用でき、固定・携帯電話どちらからかけても通話料無料 専門知識を持つ相談員が、法令・裁判例などをわかりやすく説明してくれる デメリット 相談方法は電話のみ 労働基準監督署とは異なり、職場への指導等はできない 会社に対して「法律違反では?」と思っても、知識がないと強く言えず、不満や悩みに発展します。そんなときは労働条件相談「ほっとライン」に悩みを相談して疑問を解消し、どうすれば悩みを解決できるかアドバイスをもらうのがおすすめです。 総合労働相談コーナー 総合労働相談コーナーは、全国の労働局や労働基準監督署内に設置されている公的な相談機関です。職場のあらゆるトラブル・労働問題に対応しており、いじめや嫌がらせ、パワハラなどの悩みも相談できます。 メリット 法的に問題がある場合は、行政指導が可能な部署に取り次いでもらえる 相談から解決までワンストップで進むため問題が早く解決しやすい 対面での相談のほか、電話相談にも対応 デメリット 具体的な証拠を提示できない場合は、対応してもらえない可能性が高い 調査や指導が入るまでに時間がかかることがある 総合労働相談コーナーを利用するのに予約は必要ないので、自分の都合に合わせて相談できます。仕事の悩みを対面で相談できるので、直接会って話を聞いてもらいたい人にもおすすめです。 みんなの人権110番 みんなの人権110番は、法務省管轄の電話相談サービスです。差別、ハラスメント、プライバシー問題といった人権問題に関する悩みを専門としていて、法務局及びその支局まで足を運べば窓口での対面相談もできます。 メリット 法務局職員または人権擁護委員から専門的なアドバイスが得られる 相談内容によっては調査や救済措置を行ってくれる 秘密厳守な上、女性専用の相談窓口もあり、センシティブな悩みも相談しやすい デメリット 受付時間は「平日8時30分から17時15分まで」なので、忙しい人は利用しにくい 受付時間内に電話をかけるのが難しい場合は、インターネット上での相談も可能です。「職場のいじめが辛い」「これはパワハラ?」などの悩みがある人は、気軽に相談してみてください。 働く人の悩みホットライン 働く人の悩みホットラインは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会・JAICOが提供する相談・カウンセリングサービス。職場、暮らし、家族、将来設計など、働く中で生じるさまざまな悩み相談を受け付けています。 メリット 相談できる悩みが幅広く、どこに相談すればいいのか迷ったときに便利 土曜日も20時まで相談できる 労働者・企業の課題解決に尽力してきた実績が多く、信頼性が高い デメリット 相談料は無料だが、フリーダイヤルではないので通話料がかかる 電話相談は1件30分以内と時間が決まっている サービスを提供する一般社団法人日本産業カウンセラー協会は、1960年に設立されました。仕事の悩みを解決に導いてきた経験が豊富なので、安心して相談できるでしょう。 就職だれでも相談 就職だれでも相談は、東京都による就職・転職相談サービスです。電話、LINE、オンライン面談から相談方法が選べ、各方法ともに平日・土曜の10時から18時まで利用できます。 メリット 就職や転職活動についての悩みを予約不要で相談できる 年齢や職歴を問わず、匿名で相談できる 悩みや疑問へのアドバイスはもちろん、面接対策や応募書類の添削もしてもらえる デメリット 利用できるのは都内在住者または都内で仕事を探している人のみ 相談方法ごとに、1回の相談時間が決められている 地方で就職・転職活動をする予定の人は利用できませんが、公式サイトでは就職活動に役立つセミナー動画も配信されています。悩みの内容によっては解決のヒントが見つかる可能性があるので、興味があればチェックしてみてください。 仕事の悩みを相談するときのポイント 仕事の悩みは「どこに相談するか」も大切ですが、その他にも気をつけたいポイントがいくつかあります。ここでは、相談を成功させるためのポイントを紹介しましょう。 頭の中を整理する 悩みに適した窓口・サービスを選んでも、内容が整理できていなければうまく話せません。悩みの詳細が相談相手に正しく伝わらないのでアドバイスも得にくく、問題は解決しないでしょう。 誰かに悩みを相談するときは、悩みの原因や嫌だと感じる事柄を事前に紙に書き出して、頭の中を整理しておくのがおすすめです。 思考を整理すると、自分が置かれている状況を客観視でき、冷静さを取り戻せます。相談中も感情的になりにくくなるので、悩みをわかりやすく説明できるでしょう。 自分なりのゴールを設定する 誰かに相談するときは、自分なりのゴールを明確に提示しましょう。たとえば「転職に迷っている」と言うだけでは、相談された相手はあなたが年収アップしたいのか、働き方を変えたいのか判断に迷いアドバイスに困ります。 仕事の悩みは「自分がどうなりたいか、どう感じるか」が解決のポイントになっていて、正解がないケースも多いので、自分が目指すゴールを設定しておくのが大切です。 また、きちんとゴールを定めないと、悩んでいる現状の辛さから逃れることをゴールにしてしまい、転職を繰り返したり突発的に退職したりしやすくなります。 どんなアドバイスも一度は受け入れる 相談相手は、あなたの希望に沿って話す機械ではありません。そのため、時には期待や希望から外れたアドバイスをされることもあるでしょう。 しかし、仕事の悩みはどこに相談するのがベスト?相談窓口・サービス9選ようなアドバイスであっても、一度は「そうだね」「そういう考え方もあるんだ」と受け入れるのが重要。アドバイスを強く否定すると、相談相手との関係が悪くなったり、2度と相談に乗ってもらえなくなったりする可能性があります。 受けたアドバイスを実践するかどうかは自分が決めればいいので、まずはアドバイスしてくれたことに感謝して相手の提案を肯定してください。 どこに相談しよう?迷ったらキャリアコンサルティングがおすすめ 仕事の悩みは、家族や友人といった身近な人だけでなく、専用の窓口・サービスにも相談できます。あなたの悩みを聞いてくれる人は必ず存在するので「誰にも相談できない」と悲観する必要はありません。 もしも「どこに相談しよう?」と迷っているなら、キャリアコンサルティングを選ぶのがおすすめです。キャリアコンサルティングなら、仕事にまつわるさまざまな問題について相談できるので、きっと悩み解決のヒントが見つかります。 仕事の悩みは一人で抱えると深刻になりやすいです。ぜひ本記事で紹介したサービスを活用して、悩みの早期解決を目指してください。