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人間関係・仕事に対する不安
誰もが経験する「仕事つまらないから辞めたい」問題の解決法

誰もが経験する「仕事つまらないから辞めたい」問題の解決法

仕事がつまらない…。それは、程度の差こそあれ、誰もが直面する問題です。 最初からなんとなく面白くないこともあれば、最初はやりがいを感じていたのにつまらなくなってきてしまったり、あるいは担当が変わったり、異動したりすることでつまらなくなってしまったり、様々な要因で仕事がうまくいかなくなったり…と、「仕事がつまらなくなるきっかけ」はいつでもどこにでもあるからです。 しかし、それが仕事を辞めたいほどつまらないと思うようになってしまったら、それは今を変えたいという気持ちのサインです。これを機に今の仕事や働き方、仕事に対する考え方を一度見直してみませんか。 辞めたくなってしまうほど、仕事がつまらない理由とその対処法 まずは、なぜそんなに仕事がつまらないのか、今の状況やそれに対する自分の気持ちを整理してみましょう。頭で考えるだけではなくて、書き出してみるなど、言語化するとより自分の考えや気持ちが整理できるので、おすすめです。 たとえば、こんな状況に思い当たることはありませんか。一般的に「仕事がつまらない」と感じる理由とその対処法をご紹介しますので、自分の状況に照らし合わせてみてください。 1.人間関係がうまくいっていない 人間関係の良し悪しは、仕事に大きく影響します。「人間関係が悪い」というほどではなくても、なんとなく話がかみ合わなかったり、意識が違ったり、方向性が違ったり、あるいは理解しがたい考えを持っていたり、そもそも生理的に合わなかったり…と、「表面上は大人の対応でなんとかやり過ごせるけれど、楽しく働けるというわけでもない」という状況もあるでしょう。 多少「合わない」だけなら多少目をつぶることはできても、人間関係がうまくいかないことによって、仕事がなかなか思うように進まなかったり、成果をあげられなかったりすると、「辞めたい」という気持ちにつながってしまうのも無理はありません。 ただ、人間関係は自分の相手に対する見方や感情、評価が変わると、改善していくものでもあります。今の仕事内容や待遇などに大きな不満がないのであれば、まずは今の人間関係を捉え直す余地はないか試してみてはいかがでしょうか。 「こいつ、本当にイライラする」「なんか合わない嫌な奴」と思っていても、「なぜ自分はそう思うのか?」「なぜ相手はそんな態度をしているのか?」ということを、冷静に整理してみるだけでも、「ひょっとしたらそんなに気に留めるほどでもないかも」「そんなこと気にしていても仕方ないかも」と、イライラや「こいつとは合わない」「むかつく」といったネガティブな感情が落ち着くこともあります。 この先も長い仕事人生、「人間関係に恵まれてばかり」というのは本当にラッキーな人で、異動や転職をしても「人間関係がうまくいかない人」と出会う可能性をゼロにすることはできません。ここで「人間関係がうまくいかないときのやり過ごし方」を身につけておくと、この先大いに役に立つでしょう。 2.ルーティンワークばかりで刺激がない 仕事が同じことの繰り返し。ルーティンワークばかりで、新しい刺激や学びがなくなると、つまらないと感じる方もいます。「同じことを繰り返す仕事をするほうが、安定して仕事ができるのでそちらのほうがいい」と、ルーティンワークに向いている方もいるので、これは「適性」の問題といえるでしょう。 ですが、「何の業務改善の必要もない、完璧な業務」というのは、世の中そうそうありません。仕事の基本はルーティンワークでも、「業務改善」や「新しい提案」ができる職場であれば、自分からアクションを起こすことで新たな刺激や成長の機会をつくることができます。「ルーティンばかりで刺激がない」と感じたら、今の仕事で何か提案できることはないか、業務を見直してみてはいかがでしょうか。 ただし、「何の業務改善の必要もない、完璧な業務」は世の中そうそうありませんが、「業務改善の提案をよしとしない社風」もありますし、「部下からの提案を好まない上司」もたまにいます。 ルーティンワークへの適性があまりなく、かつ業務改善の提案も受け入れてもらえなそうならば、転職や異動を考えたほうがよいかもしれません。 3.仕事での成長感や達成感がない ルーティンワークではなくても、その仕事に慣れて、なんとなく業務をこなしているだけでもそこそこに業務をこなし、成果が出せるようになると、仕事は楽になります。しかしその反面、新しく学ぶことや「これは頑張った!」と感じられることも少なくなり、成長感や達成感を感じにくくなってしまいます。 マンネリ期ともいえるこの状態になったら、それはこの仕事を離れるか、今の仕事に何か新しい要素をプラスしたほうがよいサインです。 仕事そのものが嫌いでなければ、転職や異動をしなくても、部署内の業務の担当領域の変更で再び成長感や達成感を得ることもできるので、思い切って上司に相談してみてはいかがでしょうか。 もし今のこの状態を一区切りに、今後の仕事そのものを考え直したいと思っている場合には、この先どうしたいのか、自分のキャリアプランを真剣に考えてみるのもおすすめです。 4.がんばっているのに評価されない 自分としては仕事をがんばっているのに、周囲や上司からなかなか評価してもらえない。そんなうまくいかない状況に対して「つまらない」と感じている方もいらっしゃるでしょう。 「評価されない」ということは、残念ながら ①周囲や上司があなたの仕事の価値を理解していない。②あなたの仕事の価値は理解しているが、あなたを評価したくない。③「周囲や上司から評価される仕事」とは何が求められているのか、評価基準を理解していない。④あなたはがんばっているつもりだけれど、他者からしたら「評価」されるレベルになっていない。 のいずれかに当てはまります。①ならば、上司に価値を理解してもらえるように、業務報告などコミュニケーションをもっと行う必要があるでしょう。②ならば環境を変えるしかありません。③または④ならば、自分には何が求められていて、何が足りないのか、一度上司に確認できると状況は改善に向かうと思われます。 しかし、自分の「評価されない」という状況が①③④のどれなのか、自分で客観的に判断するのは難しいのも事実です(②は、評価したくないほどの感情は日常でも伝わるので比較的わかりやすいでしょう)。 そこで、評価に対する不満が「仕事がつまらない」理由ならば、勇気を出して上司との時間をとり、「どうすれば評価されるようになるのか」「どこを改善すればよいのか」を確認することをおすすめします。改めて時間をとることが難しいならば、査定のフィードバックや面談などの時間に聞いてみましょう。 確認してみれば、①③④のどれに該当していたのか、自分には何が足りなかったのかわかります。本当に辞めるかどうかを考えるのは、足りなかったものを補ってからでも遅くはないでしょう。 一方、②のように、上司の個人的な感情から正当な評価をしてもらえない職場で仕事を続けるのは精神的にもあまりよくありません。この場合は異動か転職を検討したほうがよいかもしれません。 5.自分の意見を言う機会がない、思うように仕事ができない 令和になった今でも、色濃く年功序列が残る企業もあります。そのような企業では、仕事では前例重視、会議でも年長の役職者以外は発言できないなど、仕事に対する意見や考えがある若手社員が、自分の意見を言えなかったり、思うように仕事ができなかったりすることも日常茶飯事でしょう。 仕事に対する自分の考えをきちんと持っている人ほど、このような環境に対して「つまらない」と考えるのはごく自然なことです。 残念ながら、このような社風は個人の努力で変えられるものではありません。成長の機会を失う前に、転職を考えたほうが賢明でしょう。 6.仕事内容が向いていない、興味が持てない 「仕事内容が向いていない、興味が持てない」には、「本当にどうしたって向いていないし、興味が持てないケース」と、「何か仕事に対する考え方が変わるきっかけがあれば、興味が持てるようになるケース」があります。しかし、今仕事内容に向いていないと思っている以上、「後者の可能性もあるかもしれない」と客観的に考えることすら難しいかもしれません。 仕事が向いていない、興味が持てないのであれば、遅かれ早かれ部署内の担当替えや異動、転職といったアクションをとることをおすすめします。 ただいずれにしても、「今の仕事が向いていないから」という理由はあまり通用せず、「●●がやりたいから」という前向きな理由が必要になるため、アクションを起こす前に「では自分が向いているのはどんな仕事か」「何がやりたいのか」というキャリアプランをしっかり考えておきましょう。 7.社風が合わない 仕事内容も不満ではないし、人間関係も1人1人に対しては特に悪いわけではないけれど、「社風が合わない」ことが「仕事がなんとなくつまらない」の理由になることもあります。 仕事の進め方にしても、企業によってスピード感や確認・意思決定のプロセスは全くことなります。仕事に対するモチベーションも、社内全体的に高く「ガンガン行こうぜ」的な企業もあれば、どちらかというと穏やかに「ほどよくそこそこに」的な企業もあります。社員同士の関わり方も、ドライなところもあればアットホームに人間関係の距離が近いところもあるでしょう。 いずれも何が良い悪いではないのですが、仕事に対するスピード感や、仕事へのモチベーション、周囲と関わり方自分の感覚とあまりにも異なると、なんとなく仕事そのものがつまらないと感じるようになってしまうのも無理はありません。 社風の合わない企業でくすぶり続けるよりは、自分に合った社風で気持ちよく働けるほうが仕事のパフォーマンスもよくなります。割り切れない気持ちが続くならば、転職を考えたほうがよいでしょう。 辞めずに仕事がつまらない状況を改善する方法 ここまでに紹介した「仕事がつまらないと感じる理由」のなかには、転職を考えたほうがいい理由もいくつかありますが、「辞めたいとは思うけれども、本当に転職活動をするほどでも…」という方も多いのではないでしょうか。 転職は当たり前の世の中ですが、そうはいっても転職活動を始めるには準備も必要ですし、パワーもかかります。さらに人間関係にはちょっと思うところがあっても、仕事内容は好きだったり、仕事内容にはモヤモヤしていても待遇は気に入っていたりと、今の会社を続けるメリットがある場合には、なかなか転職には踏み切れないでしょう。 そう、転職するばかりが解決方法ではありませんし、転職したからと言って全てが改善するわけではなく、転職することで別の問題が発生する可能性だってあります。 そこで、この「仕事がつまらない」という状況を今の仕事を辞めずに改善する方法をご紹介します。 1.体を動かしてリフレッシュする 体を動かすと、前向きでポジティブな気持ちでいられると言われています。アメリカのミシガン大学のウェイリン・チェン准教授(運動生理学)が2018年に発表した研究によると、「少なくとも週1回(もしくは1日に最低10分)運動している人は、まったくしていない人よりも明るい気持ちで生活している」そうです。 物事は自分の捉え方次第なので、体を動かすことで前向きな気持ちになれたら、今の状況の捉え方も変わってくる可能性は大いにあります。 スポーツジムに通わなくとも、ウォーキングやジョギング、ヨガやストレッチ、筋トレなど家の中や近所で軽くできる運動はたくさんあります。今はYoutubeでもいろんなレッスン動画を無料で見ることができるので、「やってみよう」と思えば簡単に始めることができます。 もし今まで運動する習慣がなかったのなら、まずは1日10分、就寝前の軽いストレッチやヨガなどから始めてみてはいかがでしょうか。一日の疲れもとれて寝つきもよくなり、次の朝の気持ちが変わってくるかもしれませんよ。 2.新しい習い事を始めてみる 仕事にマンネリ感があり、刺激がないときには、仕事以外で新しいことを始めてみるのもおススメの方法です。その一つが新しい習い事を始めてみること。仕事のキャリアアップやスキルアップにつながるようなものでもいいですし、趣味を広げるものでもいいでしょう。 新しいことを始めることで、生活に刺激と張り合いが生まれます。プライベートで刺激や張り合いがあれば、仕事に刺激がないことやつまらないことが気にならなくなってくることもよくあります。 今はオンラインで、自宅で気軽に始められるものもたくさんあります。これを機に、新しい世界を広げてみてはいかがでしょうか。 3.副業を始めてみる 副業OKの会社であれば、副業を始めてみてはいかがでしょうか。 特技を活かせるものから、記事執筆など比較的誰でもできるものまで、今はオンラインで様々な副業がしやすい環境にあるので、クラウドソーシングサイトを検索し、何か自分でできそうなことにチャレンジしてみるのもよいでしょう。 副業をすることで、新しく視野が広がるだけでなく、収入が発生するので、経済的なメリットも得られます。また、新たな人脈やネットワークも広がるかもしれません。楽しんで取り組める副業があれば、本業の仕事のつまらなさなど気にならなくなり、「本業は、生計を得るための手段」と割り切って付き合えるようになるかもしれません。 4.ボランティアやプロボノをやってみる また、報酬を伴う「副業」としてでなく、「ボランティア」や、自分の経験やスキルを活かしてNPOやNGO、もしくは他社の活動に参加する「プロボノ」としての関わり方もあります。 報酬はいずれも無償か謝礼程度になりますが、これなら副業NGの企業でも会社を辞めることなく、他社の活動に参加できます。副業だけでなく、こうした活動でも新たな人たちと出会い、新しく世界を広げ、刺激を得ることができます。 最近では、無償で他社の企画やNPOやNGOのプロジェクトに関わるプロボノ案件を紹介するサービスもありますので、興味がある方はぜひ探して登録してみましょう。自分が今まで培った経験やスキルを活かして、他社の役に立つ、あるいは社会の役に立つと実感できると、今の仕事に対する見方にも変化が生まれるかもしれません。 5.友人や家族に話を聞いてもらう 人に自分の気持ちや状況について話をすることは、自分自身を振り返ることにつながり、気持ちの整理に大いに役立ちます。話せる友人がいるならば、「仕事つまらなくてさ…」と話を聞いてもらうのもよいでしょう。 友人に話したからと言って、会社の状況が何か変わるわけではありませんが、溜まっている気持ちは、誰かに聞いてもらうだけでも本当に楽になります。気兼ねなく話ができる友人相手なら、その効果は大きいでしょう。 すっきりして、気持ちがリセットできれば、仕事に対する向き合い方も変わります。時には身近な人に甘えて、愚痴ってみてください。 6.同僚や先輩社員に相談する 人に話をすることは、自分自身の考えや気持ちを整理することに役立ちますが、その相手が今の仕事や職場の環境をわかっている同僚や先輩社員であれば、それに加えて適切なアドバイスや、「自分が思ってもみなかった違う視点からの気づき」が得られるかもしれません。 「円錐」が下から見れば円、横から見れば三角にみえるように、同じ職場で起きている出来事も、見方によっては見え方も解釈も大きく異なります。そしてそれは「どちらが正しいか」という問題ではなく、「どちらも事実」です。 同僚や先輩社員と話をすることで得られる「あ、そういう考え方もあるんだ」という気づきは、今の「仕事がつまらない」という鬱屈とした思いに変化をもたらしてくれる可能性があります。話せる同僚や先輩社員がいるならば、ぜひ日頃の思いを相談してみてはいかがでしょうか。 7.上司に相談する 上司に「仕事がつまらない」と相談するのは、かなり難易度が高いですし、勇気が必要ですが、もし話を聞いてくれるタイプの上司や、本音でぶつかっていくことを喜んでくれるような上司であれば、ぜひ勇気を出して相談してみてください。 もし、本音をぶつけても大丈夫な上司であれば「実は仕事が最近つまらない」と正直にうちあけることで、「どうしてそう思うのか?」等の質問からあなたの考えを整理し、具体的に状況を改善するためのアクションをとってくれるはずです。 部下のモチベーション管理は、上司の大事なマネジメント業務の1つ。真っ当な上司ならば、今の「仕事をつまらない」状況を変えるにはこれが一番手っ取り早い方法といえます。 8.キャリアコンサルタントに相談する 「身近に仕事のことを気軽に話せるような人が思い付かない」「うちの上司には相談できない」という場合には、キャリアコンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか。 「キャリアコンサルタント」というと、転職などキャリアプランを考える時に相談する人というイメージがあるかもしれませんが、実は「今の仕事がつまらないんだけど、どうしよう」「今の仕事が向いていないんだけど、これといってやりたいことがないんだけどどうしよう」など、仕事に関することなら何でも相談できます。 ざっくばらんに話を聞いてもらった上で、「つまらないと思ってしまう理由は何か」「それに対して何ができるのか?」を自分自身で答えを見つけるためのコーチングを受けられるので、気兼ねなく話をしながらも答えを見つけたい方は、ぜひプロのサービスを試してみてください。 9.異動希望を出す もし社内に他にやってみたい仕事があるならば、異動希望を出してみましょう。異動希望を自己申告できる制度があれば活用し、そうした制度がなければ人事や上司に勇気をもって直談判してみてください。 同じ社内でも、部署や職種が変われば仕事内容は全く変わります。職場の雰囲気や意見の言いやすさも、変わるでしょう。異動先の新しい部署や仕事に就けば、今までのマンネリ感もなくなり、刺激もあります。新しいことを学び、身につける成長感も得られるようになり、「仕事がつまらない」と言っている暇もなくなるはずです。 ただし、「異動希望」は「今の仕事にマンネリを感じている」というネガティブな理由や、「そろそろ別の仕事がしたい」という漠然とした希望だと異動は実現しにくいので、この先自分がどんなキャリアを積みたいのか具体的なキャリアプランを考えて、新たなキャリアへの前向きな意欲をアピールするようにしましょう。 「仕事がつまらない」で転職した方がいい人とは? 今の仕事を辞めずに「仕事がつまらない」状況を改善する方法をご紹介してきましたが、「仕事がつまらないぐらいで辞めるな」ということではもちろんありません。状況によっては、すぐに転職活動を始めたほうがよい方もいらっしゃいます。 このような方は、今の職場でどうにか頑張るよりも、転職を前提に考えたほうがよいでしょう。 1. 「自分の意見がいえない、思うように仕事ができない」人 「意見を聞いてくれない」のが特定の上司だけの問題ならば、自分か上司が異動することで、多少時間はかかるかもしれませんが解決できることもあります。 しかし、あなたは仕事に対していろんな意見やアイデアを持っているのに、会社全体として「若手よりも年長者・管理職の意見を尊重する」「若手にあまり発言権はない」というのあれば、異動では問題は解決しません。 せっかくの意見やアイデアが宝の持ち腐れになってしまうのは、もったいないことです。年齢に関係なく意見やアイデアを言い合える企業はたくさんありますので、自分の良さを生かすためにも早めに転職活動を始めたほうがよいでしょう。 2. 「仕事が向いていない、興味が持てない」人 興味が持てる仕事に就くと、仕事へのモチベーションや関わり方は全く違ってきます。もし、「仕事に向いていない、興味が持てない」という思いを長い間感じているのであれば、もう転職したほうがよいかもしれません。 興味が持てない仕事をずっと続けるのは苦行ですし、興味が持てない以上、その仕事で高いパフォーマンスをあげることは難しいものです。どちらにしてもあなたにとって、この状態を続けることはあまりメリットがありません。 「興味が持てる仕事」と「自分にできる仕事」と「自分に向いている仕事」が異なることもありますが、その接点を見いだせるように、まずはキャリアの棚卸と今後のやりたいことの整理から始めて、転職活動に備えていきましょう。 3. 「社風が合わない」人 たとえ仕事内容が好きだったとしても、社風が合わないとなんとなく「仕事がつまらない」と感じてしまうくらい、社風は大きく影響します。この雰囲気は、部署が変われば職場ごとに変わることもありますので、職種にこだわらないならばまずは異動希望で社内の他部署を経験したほうがよいこともあります。 しかし、仕事内容や職種にこだわりたい場合には、社風が合わない場合は転職するしかありません。社風は、個人の努力ではどうにも変えることはできず、自分で適応していくか、そこから離れるかしかないからです。 会社が変われば社風は変わります。合わないならば、外の世界に飛び出してみるのはいかがでしょうか。 いかがでしたでしょうか。ただそうはいっても、いざ転職を現実的に考えると、待遇や勤務条件などを考えると、そう簡単に割り切れないことも多いものです。そんなときには、自分が働いていく上で何を大事にしたいのか、優先順位をつけて整理していく必要があります。 「つまらないから仕事を辞めたい。でも今の仕事にも離れがたい理由があるし、どうしていいかわからない」と答えが見つからなくなってしまったら、ぜひ私たちキャリアコンサルタントにご相談ください。 あなたの考えを整理し、本当の自分の気持ちに合う選択肢を見つけるサポートをさせていただきます。

2021/08/29
人間関係・仕事に対する不安
仕事にやりがいも成長もいらない?「仕事のやりがい」問題が気になったら…

仕事にやりがいも成長もいらない?「仕事のやりがい」問題が気になったら…

仕事にやりがいや成長はつきもの、あって当然と思われる風潮ってありますよね。 1日8時間以上もの時間を費やし、人生の大半を占めるのだから、やりがいを感じられる仕事についたほうがいいという考え方です。さらに、「仕事を通じて成長したい」というのは、就職活動や転職活動で企業に好印象を与える決まり文句でもあり、「仕事で成長とかしなくていいし」と口にしようものなら、「やる気のない奴」の烙印を押されてしまう可能性は高いでしょう。 でも、仕事にやりがいや成長を他人から求められるのって疲れてしまうし、何だか違和感がある…そう感じたことはありませんか。 そんな「仕事のやりがい」や「仕事での成長」問題のモヤモヤに、向き合ってみましょう。 仕事のやりがいや成長とは? さて、「仕事のやりがい」や「仕事を通じて成長する」という言葉を聞いたとき、その「やりがい」や「成長」にはどんなイメージを持ちますか。 「仕事のやりがい」ときくと、なんとなく目覚ましく活躍している状態や質の高い提案をして、プレゼンでどんどん企画を通すようなイメージしてしまったり、「仕事での成長」と言われれば、どんどんスキルアップ、レベルアップしてできないことができるようになり、出せる成果が大きくなるという姿を描いてしまったりしませんか。 自分の仕事が、社内外で高く評価されていたり、「この仕事は自分しかできない」と思えるような成果を出し、周囲からも認められていたり、という具合です。自分ではそうは思っていなくても、「上司から求められるのは、そんな感じだ」という方も多いかと思います。 しかし、大辞林を調べてみると、「やりがい」とは「物事をするにあたっての心の張り合い」と説明されています。この言葉の意味通りに「やりがい=心の張り合い」と考えると、仕事のやりがいも、人それぞれでいろんな「心の張り合い」があっていいのです。 「成長」についても同様です。「成長」も、その意味を調べてみると、「1.人や動植物が育って大きくなること。おとなになること」「2. 物事の規模が大きくなること」とあります。物事の規模でなく、「人」にフォーカスすれば、つまり「おとなになること」です。人としての成熟は、決して仕事の業績だけで測れるものではありません。仕事で成果を上げるとか、仕事の質が高くなる、早くなる、〇〇ができるようになるなどは、もちろん素晴らしいことですが、決してそれだけではないのです。 なぜ、仕事にやりがいや成長が必要だといわれるのか しかし、会社で期待される「やりがい」の答えも、何かハイレベルな仕事の成果や質に関するものであることが多いのではないでしょうか。そして、会社で上司から「成長しろ」といわれるときの「成長」はこんな意味ではありませんよね。 なぜそれが求められるのかといえば、企業は、経済成長を続けることが前提の資本主義のなかで企業活動を行っているので、成長をし続けるためには組織で働く人も、「業績をあげ続けること」「より高い成果、より大きな成果を出せる人材になること」「できないことができるようになること」が必要だからです。 だから組織では、成長意欲が高い人が採用され、評価されるようになっています。でもそれはあくまで、「会社としての言い分」。それに共感し、応えようと思うことも、「自分はそうではないな」と思うことも、どちらでもよく、決めるのは自分次第です。 仕事のやりがいや成長は自分自身で決めるもの 本来の意味を考えれば、「やりがい」は心の張り合いですから、自分自身の心にちょっとした張り合いが生まれればどんなことでも「やりがい」です。たとえば、 ・目の前のお客様に、「ありがとう」と喜んでもらえた。・誰かの役に立っていると実感できた。・一生懸命仕事をして、今日も社食のお昼がおいしく食べられた。・気の合う同僚と、和気あいあいと働けている。・尊敬できる上司と一緒に仕事ができている。・オフィス環境が良くて、毎日快適に働けている。 などのこうした日々のちょっとした「心の張り合い」だって、十分仕事の「やりがい」なのです。 「成長」だって同様です。仕事を通じて、どんどん何かができるようになり、出せる成果が大きくなり、質が良くなることだけが成長ではありません。 ・人との距離の取り方がうまくなった(適度に距離を取るということも含めて)。・自分の心を穏やかに保てるようになった。・嫌なことがあっても気にしなくなった。・立ち直りが早くなった。・要領よくやることを覚えた。・嫌なことをスルーし、ストレスをためないスキルがついた。 このように、自分が心地よく生きるための人としての「成長」も、仕事を通して得られる成長です。 いかがでしょう?このように考えると、身の回りにも「やりがい」や「成長」が見えてきませんか。 「やりがい」も「成長」もどちらも自分自身の内面の問題ですから、何をやりがいとし、何を成長とするかは本来、自分自身で決めるものです。そして自分自身の問題だからこそ、他人にとやかく言われる筋合いは本来ありません。 自分のやりたい仕事をやって、充実した成果を出していて、しかもそれが評価されていて、満足な報酬を得ている。そしてどんどん重要な仕事を任されるようになり、キャリアップしている。 このような状態に「やりがい」や「成長」を感じる人もいますが、「やりがい」も「成長」もそれだけではないのです。ですからこうした「やりがい」や「成長」のイメージに縛られてしまっていると、日々の仕事に溢れているちょっとした心の張り合いや人としての成長を見落としてしまいます。 上司から求められる「成長」ばかりが、必要な成長ではない。そう考えると、少し気持ちも楽になるのではないでしょうか。 仕事にやりがいはいらなくたっていい もちろん、別の考え方もあります。「そもそも、仕事にやりがいはいらない」というものです。 確かに1日8時間かそれ以上の時間を仕事に費やしますが、人生で大切なのはもちろん仕事だけではありません。仕事だけが成長感や充実感、達成感を感じる場ではありません。いくら人生のうちの長い時間を費やすからといって、「仕事」にやりがいを感じなければいけない理由は何もないのです。 仕事を「仕事以外の場所にある、自分の心の張り合いを支える収入の糧として、割り切って取り組むもの」として捉えると、楽になることはたくさんあります。 たとえば以前、ある国民的男性アイドルグループの大ファンで、「毎年開催される全国ツアーを、各地に観に行くのが生きがい」という女性にお会いしました。 彼女は、そのために「コンサートツアーに参加しやすい仕事」という軸で仕事を選び、実際に毎年全国各地で開催されるコンサートに行ける今のライフスタイルを実現し、自分のやりたいことができる仕事にとても満足していました。 「仕事はもちろん、一生懸命やります。でも私にとって仕事は、生活費とコンサートに行ける費用が稼げればいいものなので」と自分の人生の価値基準が明確な彼女は、「仕事にやりがいが必要なのか?」という問題に悩むことはありません。 彼女は「自分の趣味(推し)のため」でしたが、これが「他にやりたいことのため」「子どものため」「家族と過ごす時間のため」など、何でもいいでしょう。 自分の人生にとって大切な「心の張り合い」は仕事以外の場にあり、仕事はそのための生活の糧としてあるだけ。別に、仕事で成長感や達成感、充実感なんてなくていい。それも、とても素敵な考え方なのです。 「仕事のやりがいと成長」問題には、人それぞれの答えがある 仕事にやりがいはいるのか、いらないのか。仕事で成長したほうがいいのか、いらないのか。その問いには万人共通の正解はなく、人それぞれに答えがあります。 仕事にやりがいを感じたい人もいれば、そんなものは仕事にいらないという人もいます。仕事を通じて成長し、自己実現したい人もいれば、そんなものは必要ないという人もいます。 大事なのは、どちらもその人にとって「正解」なので、他人が否定したり、とやかく言ったりする問題ではないということです。 他人の答えは、自分の価値観や判断軸を考える上での参考にはなりますが、自分にも同じように当てはまるわけではありません。同じように、自分の価値観が他人にも同じように当てはまるわけでもありません。 ただ、いずれにしても「やりがい」や「成長」を考える上でとても大切なことが2つあります。 「やりがい」は他人と比べると見失いがちになる それは、「やりがい」は他人と比べると見失いがちになってしまうということです。「やりがい=自分の心の張り合い」であり、人それぞれに答えがあるからこそ、他人の状況と比べていると、いつまでたっても「やりがい」は見つからず、感じにくくなってしまう可能性があります。 たとえば、自分は年収450万で仕事も楽しいし、成長も感じているのに、年収600万円の友人と比べてしまい、収入の差をネガティブに受け止めてしまうと、今まで感じていた楽しさや成長に疑問を感じてしまうかもしれません。 SNSで友人が仕事の充実した生活を発信しているのをみて、「それに比べて、自分は…」と思ってしまうかもしれません。 目の前のお客様には「ありがとう」と言ってもらえて、嬉しいとは思うのに、社内でもっと営業の業績を上げている同僚と比べてモヤモヤしてしまったり…ということはありませんか。 他人との比較を判断基準にしてしまうと、必要以上に「足りない」と感じてしまったり、あるいは、どんな状況にも必ず「上には上」がいますから、どこかで満たされなくなったりしてしまいます。 「他人と比べない」というのは、簡単にみえてなかなか難しいですが、ぜひ自分の心にまっすぐに向き合ってみましょう。 「成長」は「現状維持」のなかにもある 成長を前提とした資本主義の中で活動する企業では、成長意欲が高い人が採用され、評価されますが、そうした企業の期待に応え続けられる人、応え続けることにやりがいを感じる人ばかりではないですし、そのような人ばかりでも組織は成り立ちません。 Twitterでこのような投稿が話題になったことがあります。 https://twitter.com/rexcoaster/status/1420572222905753600 まさにこの通りで、「10を10として維持する」という、表面的な仕事としては「成長」ではなく「現状維持」をきちんとしていく多くの人がいてこそ、組織は成り立ちます。組織にとっては、どちらも大切なのです。 「10を10として維持する」ことのなかにある「やりがい」や「人としての心の成長」は、たとえ組織としてそれを評価する軸がなかったとしても、尊いものです。その大切さにも、目を向けていきましょう。 自分の内発的動機付けや外発的動機付けを考えると自分にとっての「やりがい」や「成長」がみえてくる 前述のように、企業は組織として成長を前提としている資本主義のなかで活動をしているからこそ、その構成要員である社員にも成長を求めます。 しかし、「やりがい」や「成長」は企業が求めるものがすべてではありません。 業績をあげ続けることや、より大きな成果を上げることが、「自分が好きなことをやっていたら、結果的に業績があがったり、大きな成果を上げていた」というのであれば理想なのですが、「周囲の期待に応えたいから」「周囲の評価を得たいから」という外発的動機付けによるものであれば、どこかで無理をし過ぎて苦しくなる時がやってくるかもしれません。 では自分にとっての「やりがい」や「成長」はどこにあるのか。それは何なのか。それは、自分の内発的動機付けや外発的動機付けを整理すると見えてきます。 「仕事に成長はいらない。でもなんか現状にはモヤモヤする」もし、そんな思いがよぎったら、自分の動機付けを整理し、働くことや仕事に対する考え方を整理してみませんか。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、このような「働くことや仕事に対する考え方を整理し、自分にとって大切にしたいことを実現する働き方や仕事を探す」ためのサポートも行っています。一人で整理することが面倒になったら、ぜひプロのサポートも活用してみてくださいね。

2021/08/14
人間関係・仕事に対する不安
仕事で怒られてばかりで辞めたい時に今を見直す3つのポイント

仕事で怒られてばかりで辞めたい時に今を見直す3つのポイント

仕事で怒られてばかりの毎日が続くと、本当に気が滅入ってしまいますよね。自分はこの仕事に向いていないんじゃないか、自分には価値がないのではないか、辞めた方がいいのではないかと自己評価もどんどん下がって、思考回路が負のスパイラルに突入してしまっているのではないでしょうか。 でも実はこんなときこそ、今の自分や仕事、職場を見直す、とてもいいチャンスなのです。 仕事で怒られてばかりで辞めたいほど辛い時、今をどのように客観的に捉えて、今後につなげていけばよいのか、キャリアコンサルタントの視点からご紹介します。 1. 怒られてしまう理由を考える まずは、なぜこんなに怒られてばかりなのか、怒られてしまう理由を冷静に、客観的に考えてみましょう。怒られてしまうのは、自分に何か至らないところがあるか、環境に何か問題があるか、あるいは上司に何か問題があるかいずれかにあります。 状況を客観的に捉え、自分が至らないところがないか落ち着いて振り返るのは、なかなか難しいことではありますが、これができると状況改善の道も見えてきます。 この振り返りは誰かに共有するものではありませんので、素直に認めたからといって何かに影響があるわけではありません。自分ができていなかったところは素直に認める気持ちを持って、以下のような行動に心当たりがないか、振り返ってみましょう。 仕事が覚えられず、同じミスを繰り返してしまう 仕事で同じミスを繰り返してしまってはいませんか。初めてのミスなら仕方ないと思っている上司も、何度も同じミスを繰り返していると「なぜ、何度も同じミスを繰り返すのか?」「ミスをしないように対策はしていないのか?」と感情的にイラっとしてしまうかもしれません。 ただ、もし「仕事が覚えられず、同じミスを繰り返してしまう」ことが怒られる原因ならば、状況は比較的改善しやすいと言えます。「仕事が覚えられない」のであれば、すべての手順や確認事項を細かくマニュアルやチェックシートにし、業務を行うときはそのマニュアルやチェックシートに沿って進めれば、同じミスが防げるようになるからです。 このようなケースでは、頭で「覚えている」「できている」と思ってしまっていることが要因です。覚えていると思っている業務でも、ミスが続くようなら必ずマニュアルやチェックシートを作りましょう。そのマニュアルやチェックシートに「漏れ」があるとそれがミスの原因になってしまうので、上司に確認してもらうとよいでしょう。 それによって同じミスが防げるようになるのはもちろん、「次にミスを起こさない」ために対策をしているあなたの姿勢に、上司の評価も変わってくるはずです。 報連相ができていない 仕事で怒られる理由は、ミスだけでなく、上司が必要としている「報連相(報告・連絡・相談)」が足りていないことが原因であることもあります。 「あいつは何をやっているのか、報告がないからちっともわからない」「相談もなく、勝手に判断して業務を進めてしまう」「連絡がいつも何か足りない」 と、業務に関するコミュニケーションについて日頃から上司が不満を感じていると、何かうまくいかなかったときや成果が芳しくなかったときに、その不満が爆発する形で「怒る」という感情になってしまうのです。 「報連相はしている」「コミュニケーションは取っている」 と思っていても、自分が「これで十分だろう」と思うコミュニケーションの量やタイミングと、相手が必要としているコミュニケーションの量やタイミングには、ギャップがあることが多々あります。 今までの上司との会話で「こういうときは、ちゃんと確認して」等の指摘をされたことはありませんか?もし心当たりがあれば、実は「報連相」、つまりコミュニケーションが足りていない可能性があります。 「報連相」で適切なコミュニケーションをとることは、上司のためでだけではなく、自分の状況を理解してもらい、自分の仕事を進めやすくする、自分の状況をよくすることにもとても効果的です。 たとえば、営業で顧客との関係がうまくいっていなかったとしましょう。しかしあなたは「自分でなんとかできる」「相談するほどでもない」と思い、上司に相談しなかったとします。 これで結局うまくいかずクレームになってしまったとき、それまでのプロセスで何も相談していなかったら、上司は「何でこうなるまで相談しなかったんだ」という反応になる可能性が高くなります。 しかし、もし上司に「こういう状況でうまくいっていない」と事前に相談していたら、上司からのアドバイスがあってクレームを防げたかもしれませんし、結果的にクレームになったとしても、上司はプロセスを理解しているので、対応が全く変わってくるでしょう。 このように適切な「報連相」は、上司からの評価を上げるだけでなく、自分の仕事の質を高め、自分にとってもプラスになります。 「怒られてばかり」な今は、自分の「報連相」を見直すチャンスかもしれません。仕事ができ、周囲から評価されている人は、必ず適切な「報連相」ができています。「報連相」のタイミングややり方については、ビジネス書やネットにもノウハウが紹介されていますので、ぜひこの機会に改めて学んでみましょう。 自分のミスや失敗を認めない、受け入れられない ミスや失敗をしたとき、あなたはそれを素直に受け入れ、反省していますか。他人や環境のせいにしてはいませんか。ミスや失敗の理由を説明するつもりが、言い訳のようになってしまってはいませんか。 人間なので、ある程度のミスや失敗は仕方がないものです。おそらくどんな上司でも、それはある程度理解しているでしょう。それでも部下のミスに対して怒ってしまうのは、そのミスが会社や業績に大きな損害を与えるか、何度いっても改善できない同じミスが繰り返されているか、ミスをしたあなたの態度がよくないか、あるいは上司に何か問題があるかどれかです。 「自分の態度に、まずいところがあったのかもしれない」と自分を謙虚に客観視することは、とても難しいのですが、それができるようになると大きく成長できます。 もし心当たりがあれば、ミスや失敗をしたときに謙虚になって自分の態度を改めてみましょう。周囲の態度もきっと変わってくるはずです。 業務のスピードが遅い、業務の質が低い 仕事で怒られる原因は、ミスや失敗だけとは限りません。上司や周囲が期待している、あるいは通常あるべきスピードよりも遅かったり、提案や企画、資料などのクォリティが求められているレベルよりも低いときに怒られることもあります。 しかしこの場合も、適切な「報連相」である程度状況は改善できます。たとえば業務のスピードが遅いならば、業務が遅くなってしまう理由やその改善方法を上司に「相談」することで改善するかもしれません。相談することで、もっと効率のよいやり方がみつかることもあるでしょうし、実は必要のない業務も含まれていたということもありますし、「遅い」のではなくて「必然的に時間がかかってしまう業務」だと理解してもらえることもあります。 業務の質が低いのであれば、「どんなものが求められているのか?」「そのためにどうすればいいのか?」を上司に「相談」し、求められるものを確認することで仕事の質を高めることができます。 また、「報連相」をすることで上司があなたを理解できれば、求める仕事のレベルの期待値調整もできるでしょう。 「まだできないの?」「こんなこともできないの?」と怒られてしまうときには、勇気を出して「なぜ時間がかかってしまっているのか」を相談してみるといいかもしれません。 ルールや時間、締切を守らない また、怒られてしまう原因として考えられるのは、社内のルールや締切、時間を守らないというものです。ついつい「まあ、いっか」「これぐらい大丈夫だろう」と自分を甘やかしてしまうことはありませんか。 この場合はルールや時間、締切を守れば状況は改善するので、解決策はとてもシンプルです。もし守れない特別な状況があるならば、それをきちんと上司に相談しましょう。締切を守れないときにも、守れない理由や状況を、それがわかった時点でなるべく早めに相談しておけば、締切を伸ばしたり、他の業務を調整したりなど、上司も対応することができます。 ルールや時間、締切を守るのは、どんな会社にいっても仕事をする上での基本中の基本なので、ここでしっかりと身につけておきましょう。 社風としてミスや失敗を許さない さて、ここから先は「仕事で怒られる」理由があなたではなく、周囲や上司にあるケースをご紹介します。まずは周囲にあるケースです。 「ミスや失敗、質の低い仕事などをどのように受け止めるか」という考え方や対応は、その会社の社風にも大きく影響されます。会社や業界などによっては、ミスや失敗、質の低い仕事が絶対に許されない職場もあれば、比較的寛容でそれらを前向きにとらえていく職場もあります。 自分だけが怒られているのではなく、職場の雰囲気として「厳しい」のであれば、怒られないように仕事の質を高める努力をするか、その社風に慣れていくか、職場を変えるか、になります。 「社風」は転職すれば確実に変わる要素の1つです。職場全体が厳しく自分に合わないのであれば、自分はこの先もこうした社風のなかで仕事をしていきたいのか、真剣に考えてみてはいかがでしょうか。 上司の機嫌が悪い 身もふたもない話ですが、単に上司が機嫌が悪かったために、八つ当たりされて怒られるということもあります。上司自身が何かトラブルやストレスを抱えて、いつもイライラしている状態であれば、そのせいで「怒られてばかり」になってしまうこともあるでしょう。 上司を客観的に観察し、もしこれに当てはまるのであれば、他人の感情を変えることはできないので、「上司の機嫌が悪いから、仕方ない」「私が悪いのではない」と諦めるしかありません。 ただ、あまりにも上司の機嫌が不安定な状況が続く場合や、改善が見込めない場合には、異動希望を出すことや転職することを考えたほうがいいかもしれません。 上司の性質に問題がある 機嫌の問題なら、比較的一時的な問題ですみますが、上司の性質に問題があることもあります。そうなると性質はそうそう変わらないので、ちょっとやっかいです。 このような性質には、たとえば・細かい性質で、部下の業務をいちいちチェックして求めるレベルにしないと気が済まない。・自分が思うように進められないと気が済まない。・完璧主義で求めるレベルが高すぎるし、部下の仕事がそれに達しないと許せない。・怒ることが部下を成長させるマネジメントだと思っている。・あなたを怒ることでストレス発散している。 等が考えられます。他にも、モラハラやパワハラのようなケースもあるでしょう。 その性質の問題度が「こういう人だから仕方がない」と割り切れる程度であれば、割り切ってやり過ごすという対処法もありますが、あなたへの攻撃性があまりにも高い場合には心身の健康を害する前に、社内で異動希望をだすか、転職活動を始めたほうがよいでしょう。 本当は上司は怒っていないのに「怒られている」と受け止めている 最後に、上司は怒っているつもりはなく、ただ「改善してほしい」「仕事を通じて成長してほしい」と思って軽く注意したり、厳しく指摘したりしたことを、あなたが「怒られた」と受け止めてしまっている可能性があることも理解しておきましょう。 ただし、これに当てはまるかどうかを自分で判断するのは、今すでに「自分は怒られてばかりいる」と受け止めてしまっている感情がある以上、「上司はそんなつもりではないのだろう」とその可能性を考えるのはなかなか難しいものです。 しかし、受け止め方を変えることができれば、今後「怒られてばかりいる」と辛くなることを減らすことができます。 もし可能であれば、信頼できる友人や知人、あるいはカウンセラーやキャリアコンサルタントに「こういう状況で、こんな風に言われたのだが…」と話し、第三者としての視点を聞いてみてはいかがでしょうか。「それって、怒られたわけではないのではないか」「上司はこういうつもりだったのではないか」等、自分にはなかった視点に気づくかもしれません。 2.上司の立場になって考えてみる 前述のように「怒られてばかり」と思うと、自分のことで頭がいっぱいになってしまいますが、この状況を上司の立場になって考えてみると、また違う視点で捉えることができます。 あなたが上司だったとして、今のあなたと同じような部下がいたらどのように対応するでしょうか。 ・「もっと仕事を通して成長してほしい」と思って厳しめに注意してしまう。・「何度言っても同じミスをする」ことについイライラしてしまう。・自分の仕事やプライベートでストレスがあってつい仕事がうまくいかない部下にあたってしまう。 などの状況にほんの少し理解ができませんか。上司とはいえ人間で、常に情緒が安定し、完璧なマネジメントができる人ばかりではありません。 「この人はなぜ怒っているのか?」と相手の立場に思いを寄せると、相手の気持ちが理解できたり、それによって自分の気持ちも落ち着いたり、改善点や対応策が見えてきたりすることもあります。 自分を怒ってばかりの相手のことを考えるのは、嫌な気持ちになるかもしれませんが、上司の立場になって状況を想像してみると、それをきっかけに今のこともより客観的に落ち着いて受け止められるようになるかもしれません。 3. 怒られて嫌になった時の対処法を知っておく 最後に、怒られてばかりで辛い状況を変えるための対処法もご紹介しましょう。怒れられてばかりでどうしていいかわからないと辛いですが、自分に合った対処法がわかれば、行動を起こし、「今」を変えていくことができます。 何も行動を起こさなければ、状況は変わりません。怒られる内容や、今の気持ちに合わせて、自分に合うものを試してみませんか。 身近な誰かに話す もし友人や知人、家族などで話を聞いてくれる人がいるならば、今の状況を聞いてもらいましょう。「愚痴をこぼす」というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、愚痴をこぼすことでストレスを発散できますし、自分の気持ちの整理もできます。 話をしているうちに落ち着いて、「自分もこうすればよかったのかも」と気づきがあるかもしれません。 成長する機会だと捉えて、業務や仕事の進め方を改善する パワハラ体質やモラハラ体質だったり、感情的すぎたりと、上司の体質に何らかの問題があるケースを除けば、「怒られる理由」の一因は多かれ少なかれ自分にあります。でも理由が自分にあるのは、決して悪いことではありません。それを改善すれば、自分の仕事の質を高め、成長することができるからです。 もし自分に原因があるならば、たとえ転職して「働く場所」を変えても、その行動を改善しないかぎり、転職先でも「怒られる」可能性は大いにあります。 怒られる理由を冷静に振り返り、自分に改善できることを試してみることで、「今」を成長の機会にすることができるでしょう。 異動や転職に向けてアクションする 「怒られる理由」を客観的に考えてみたときに、モラハラやパワハラなど上司に問題があり、その被害が大きいケースや、精神的にすでに追い詰められてしまっているようなケースでは、「場を変える」ことが一番の対処法になります。 社内に異動希望を申請する制度があれば活用し、もしそのような制度がなければ人事部に相談するなどして、異動できる可能性を探ってみましょう。 もし社内での異動が難しい状況であれば、転職活動を始めましょう。「上司に怒られたくらいで」と気が引ける思いもあるかもしれませんが、「怒られてばかり」の原因が上司にあるならば、ストレスで心身の健康に影響が出てしまったり、怒られてばかりで自己評価が低くなりすぎたりしてしまう前にその場を離れることを決断することも大切です。 「上司との人間関係」は、本音の転職理由で常に上位にランクインしており、多くの人が上司とうまくいかないことをきっかけに転職活動を始めています。自分の行動を改善することも大事ですが、自分の行動を変えただけでは変わらない状況については、見切りをつける勇気を持ちましょう。 キャリアコンサルタントに相談する ここまでに、一般的な「怒られる理由」や、怒られてばかりの時の対処法を紹介してきましたが、自分がどれに当てはまるのか、なかなか客観的に状況を捉えたり、気持ちを整理することが難しいこともあるかと思います。 また、誰かに話を聞いてほしいけれど、適切な人が思い浮かばないという方もいらっしゃるでしょう。 そんな時はぜひ、私たちキャリアコンサルタントにご相談ください。キャリアコンサルタントは、現状を客観的に把握し、これからの仕事への向き合い方や考え方を整理するサポートをするプロフェッショナルです。お話を丁寧にお伺いしながら、「怒られてばかり」になってしまう可能性を客観的にアドバイスし、今の仕事や会社に対する気持ちを整理しながら、現状改善するのがよいのか、転職するのがよいのか、あなたが納得感を持って選択できるよう、サポートしていきます。 いずれにしても、「怒られてばかり」の状況は、精神的にも仕事の進め方としてもあまりよい状態ではありません。この状況を少しでも早く改善できるように、行動を起こしてみましょう。

2021/08/09
人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたいほど人間関係が辛い状況を改善する6つの方法

仕事を辞めたいほど人間関係が辛い状況を改善する6つの方法

仕事を辞める本音の退職理由で上位を占めるのが、「人間関係」です。実際に辞める方も多いのですから、辞める手前で職場の人間関係に多かれ少なかれ悩むことは、誰でも一度は経験するといっても過言ではないでしょう。 人間関係の悩みがなんとかやり過ごせるうちはいいのですが、本当に仕事を辞めたくなるほど辛くなってしまったときにはどうすればいいのか。このまま仕事を辞めてもいいのか。ここでは、キャリアコンサルタントの視点から、そんな状況を改善するためのおすすめの方法についてご紹介します。 人間関係が辛い!よくある4つのケース 人間関係が辛い状況を改善するには、まずは自分の状況を客観的に捉える視点を持つことが大切です。そうすることで、「辛い」「もう嫌だ」という感情から少し距離を置くことができ、「今どんな状況なのか?」「なぜ嫌だと思ってしまうのか?」「改善する方法はないのか?」と冷静に考えられるようになるからです。 その第一歩として、今辛いと思っている人間関係は、どのような状況なのか、客観的に整理してみましょう。 1.上司と合わない 職場の人間関係のストレスで最も多いのが、直属の上司との人間関係です。2019年に「月刊 人事のミカタ」(株式会社エン・ジャパン)が行った調査によると、「上司と合わない」は本音の転職理由の第2位となっています。一言に「上司と合わない」と言っても、いろんなケースがあり、 ・部下に対して業務の指示が適切ではない。指導をしない。・仕事に対するスタンスや考え方が合わない・マイクロマネジメントで指示や監視が細かすぎる。・部下ばかりに仕事をさせておいて、自分は仕事をしない。・やる気がない。・部下を褒めない。評価しない。・気分屋でその日、その時によって判断や行動が異なるので振り回される。・生理的に合わない(言動に腹が立つ)。・やたらと厳しい。 などの状況が考えられます。完璧な上司はそうそういませんが、自分にとって「これはちょっと許せない」と思うような言動が上司にあると、「この上司とは合わない」という感情はどんどん育ってしまいます。もしかしたら、あなたが合わないと思っている上司の言動を、気にしない他の同僚は、その上司とうまくやれているということもあるでしょう。 この場合、上司のどんな言動について「合わない」「許せない」と思うかによって対処法は異なってきますが、それを考えるためにも上司の何が合わないのか?を分析してみましょう。 冷静に考えてみると「どうしてもいや」「ホント、合わない」と思う点は1つか2つと少なく、ただそれに対する拒絶反応が非常に大きくなってしまっているということもあるかもしれません。「どうしてもいや」と思うことが1つか2つならば、対処法も見つかりやすくなりますので、ぜひ客観的に整理してみましょう。 2.上司がパワハラ、モラハラ、セクハラをする ただ単に合わないのではなく、上司がパワハラ、モラハラ、セクハラを行う、もしくはそれに近いことを行うというケースもあります。「上司と合わない」ケースとの違いは、その言動にハラスメント(嫌がらせ、いじめ)の要素があるかどうかです。 「上司と合わない」ケースは、自分の考え方を変えたり、行動を変えたりすることで、状況が改善する可能性もありますが、パワハラ、モラハラ、セクハラの場合は自分の言動を変えることで状況が改善することは極めて難しいといえます。 上司本人がハラスメントを行っている自覚がないことも多いので、もしこの状況に当てはまるのではないかと思ったときには、人事部に相談しましょう。社内の人事部に相談するのが気が引ける場合には、公の無料相談窓口を利用してみてください。 【ハラスメントに関する無料相談窓口】・労働基準監督署の総合労働相談コーナー労働基準監督署にあり、パワハラのほか嫌がらせ、いじめ、解雇、雇い止めなど様々な労働問題を相談できます。電話でも相談できます。 ・労働相談センター全国労働組合総連合が運営する相談窓口で、パワハラをはじめとする労働者への不当な要求や嫌がらせ行為の悩みを相談できます。 ・みんなの人権110番法務省が運営する窓口で、パワハラや差別、虐待など様々な人権問題を相談できます。 3.職場の同僚と合わない ・仕事にガツガツしている人ばかり。・ノリが合わない。・仕事にやる気がない など、上司ではなく、職場の同僚と合わないこともあるでしょう。職場で友達を作る必要は全くないとはいえ、毎日顔を合わせる職場に気が合う人がいなければ、仕事のモチベーションに影響するのも無理はありません。 実際に前述の「月刊 人事のミカタ」のアンケート調査でも、「職場の人間関係が合わない」は、「上司と合わない」と並んで本音の転職理由の2位にランクインしています。 特定の誰かと合わないのであれば、その人が異動するのを待つ、もしくは自分が異動希望を出すなどの対処法が考えられますが、「職場の雰囲気(社風)が全体的に合わない」となると、転職を考えたほうがよいかもしれません。 4.部下や後輩と合わない 自分が指導する相手である、部下や後輩と合わないというのも気が重い問題です。この場合、部下の仕事に問題がある場合には、自分はそれをマネジメントしていかなければならないというのもストレスになるでしょう。 まずはその部下の何が合わないのか、それがなぜ嫌なのか感情を整理し、仕事だと割り切って付き合う方法を模索してみてはいかがでしょうか。 人間関係が辛い状況を改善する6つの方法 今の人間関係がどのような状況なのか、整理できるころには、状況を客観的に捉えられるようになっていると思います。その冷静で客観的な視点で、この状況を改善するにはどうすればいいのかを考えてみましょう。 ここでは一般的に、職場の辛い人間関係を改善する6つの方法をご紹介します。今のあなたの状況や心境から、試してみたいと思う方法があったらぜひ試してみてください。 1.考え方、見方を変えてみる アドラー心理学を紹介し、世界累計485万部の大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」(岸見一郎著 ダイヤモンド社)では、「全ての悩みは対人関係の悩みである」といっています。そして、その上で認知論を紹介し、 人は主観的な意味付けの世界で生きている、つまりその人特有のメガネで世の中を眺めており、全て個人の解釈が介在しているので、あなたのかけているメガネ=解釈の癖は、自分で今すぐに変えられる と説いています。 このように、目の前にある人間関係の悩みやストレスも自分の考え方や見方を変えれば、状況は異なってきます。自分が「いつもこうだ」「絶対そうだ」と思いこんでいるものほど、「本当にそうなのか?」と一度視点を変えて冷静になってみると、違うこともよくあります。 人間関係が辛くなったら、この状況は本当に自分が思い込んでいるような状況なのだろうか?と自分の見方を変えてみると違うものが見えてくる可能性もあります。「どうやって変えたらいいのか、わからない」という場合は、「嫌われる勇気」を読んでみるのもおすすめです。 https://www.amazon.co.jp/%E5%AB%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8B%87%E6%B0%97-%E5%B2%B8%E8%A6%8B-%E4%B8%80%E9%83%8E-ebook/dp/B00H7RACY8 2.自分の言動を振り返り、行動を改めてみる 心理学でいう「鏡の法則」をご存じでしょうか。「相手の態度や反応は、自分の態度や気持ちを映し出したものである」というもので、人間関係で最も重要なのはこの「鏡の法則」といわれています。 ハラスメントなど、相手の性質に一方的に問題があることもありますが、多くの場合、人間関係は多かれ少なかれ、双方に何かしらの原因があることがほとんどです。今辛い人間関係は、自分にも何かしらの原因があり、自分の言動を振り返り、行動を改めてみることで、仕事を辞めたいほど辛い人間関係も、改善する可能性が大いにあります。 今、人間関係が辛いと感じる相手に対し、あなたはいつも誠実に接していたでしょうか。相手の業務上の要求に、きちんと応えていたでしょうか。人間関係が辛いと感じる相手が上司であるならば、適切な報連相ができていたでしょうか。気持ちよい挨拶はできていたでしょうか。相手にとってあなたは「感じのいい人」であったでしょうか。 もし自分の行動に少しでも改善できることがあると気づいたならば、ぜひ今日からでも、できることからでも、行動を改めてみましょう。他人の行動を変えることは難しいですが、自分の行動は意識次第で今からでも変えることができます。人間関係では、自分の行動が変われば「鏡の法則」に従って相手の行動も徐々に変わっていくことがほとんどです。 会社員として働く以上、職場の人間関係の問題はどこに転職してもずっとついて回ります。どうしてもうまくいかないときはその場を離れることも大事ですが、人間関係がうまくいかないと感じる度に転職するわけにはいきません。ここで人間関係を改善できる能力を身につけておくと、この後ずっと役に立ちます。今を自分の成長の機会と捉えて、自分を客観的に見つめ、行動を変えてみましょう。 3.身近な人に相談してみる 人間関係のストレスを聞いてくれる友人や先輩、同僚、家族がいるならば、身近な人に相談するのも有効な方法です。 ストレスは、話を聞いてもらうだけでもすっきりするものですし、話を聞いてもらっているうちに自分の状況や気持ちを客観的に捉えられるようになることもあります。また、話を聞いてくれた相手から、「考え方や見方を変える」ような一言があるかもしれません。 人間関係のストレスは、一人で抱え込まず、上手に発散していくことが大切です。身近な方をぜひ頼ってください。 4.キャリアコンサルタントなどプロに相談する もし身近で話せる人がいない場合には、キャリアコンサルタントなどプロに相談するという選択肢もぜひ知っておいてください。 キャリアコンサルタントは、キャリアプランを立てるためだけではなく、仕事や職場に関する悩みの解消にも活用することができます。現状を改善するために、状況や気持ちを整理して、どうすればよいかを考えるサポートをしていますので、「どうしていいか、自分だけではよくわからない」という方はぜひお気軽にご相談ください。 5.人事部に異動希望を出してみる 上司や同僚との人間関係に問題があっても、会社や待遇には特に不満がない場合には、社内で異動の可能性を探ってみましょう。 異動希望を申告する制度があればぜひ活用し、ない場合には人事部に相談してみてください。 パワハラなど、傍からも明らかに問題があるとわかるような場合には、人間関係を理由に異動を希望しても大丈夫ですが、そうでない場合には人間関係を理由にしてしまうと、異動希望はなかなか叶いません。 異動希望を出す場合には、「今の部署以外のどこか」ではなく、「社内のこの部署で、こういう経験を積んでキャリアを広げたい。なぜなら~と考えていて、今までの××の経験も活かせるから」など、具体的で前向きなキャリアプランを伝えれば、希望も実現しやすくなります。 異動希望を実現させるためにも、異動先でのキャリアプランについてしっかりと準備をしておきましょう。もしキャリアプランが思い付かない場合には、ぜひキャリアコンサルティングサービスを活用してください。今の状況をお伺いしながら、社内でのキャリアの可能性について、選択肢を整理するサポートをいたします。 6.転職を考える ここまで退職せずに、社内に残って状況を改善する方法を紹介してきました。しかし、人間関係が原因で辞める人が多いのですから、「転職する」というのも人間関係が辛い状況を改善する有効な方法です。 会社員として仕事をする以上、職場の人間関係の問題は、一生ついてまわりますから、次の転職先で人間関係に恵まれるという保証はありませんし、人間関係に問題がある度に転職するわけにもいきませんが、少なくとも目の前の状況は変えることができます。 上司を選ぶことはできませんが、中途採用の面接では直属の上司となる予定の配属先部署の管理職が面接官になることもよくあるので、面接の場で「この会社や次の上司は、合うか合わないか」を肌感覚で判断することもできるでしょう。 「合わない」と思った人間関係を、うまく処理する能力を身につけることが重要なのと同じくらい、限界になってすっかり消耗してしまい、ストレスで心身の不調をきたす前に、その場から離れる勇気を持つことも、また重要です。 「どうにも無理だ」と思ったときには、ぜひ転職活動を始めましょう。 ただ、中途採用の面接では、転職理由に「人間関係が理由で」ということ正直に伝えてしまうのは得策ではありません。状況を知らない相手からみたら、「この人にも何かコミュニケーション上の問題があるのではないか」「転職しても、人間関係がうまくいかなくなったら、また辞めてしまうのではないか」と思われてしまうからです。 異動希望を出す場合と同様に、転職活動でも前向きなキャリアプランを元にした転職理由をまとめるようにしましょう。 自分に合う人ばかりの夢のような職場は、そうそう出会えるものではありません。職場の人間関係に100%満足している方は、よほど運がいいか、今の自分の状況を「満足」と捉えるモノの見方ができているのかどちらかでしょう。職場の人間関係に対するちょっとしたストレスは、誰でも多かれ少なかれ持っているものです。 しかしそれが「仕事を辞めたい」と思うほど辛くなってしまったならば、心身の健康に支障をきたしてしまう前に、その心のSOSをきちんと受け止め、現状を変えるためのアクションをぜひ勇気をもって起こしてください。

2021/07/25
人間関係・仕事に対する不安
楽しくない仕事を辞めたい…辞めるか現状維持か迷ったら

楽しくない仕事を辞めたい…辞めるか現状維持か迷ったら

「仕事が楽しくない…」というと、「仕事は楽しくなくて当たり前」なんて返しをされることもあるかもしれませんが、仕事はつまらないよりは面白いに越したことはありません。 ただ、仕事が楽しくなくても気にならない生き方があったり、状況は変わらなくても考え方を変えたり…と辞める前にもできることはいろいろあります。辞めることはいつでもできます。仕事が楽しくない状況をなんとかしたいと思ったら、こう考えてみませんか。 仕事が楽しくない理由を分析する 「仕事が楽しくない」と一言にいっても、「楽しくない」理由はいろいろあります。仕事が楽しくない現状を改善するには、自分がなぜ仕事を楽しくないと思っているのか、気持ちを整理することが大切です。楽しくない理由がわかれば、対処法も見えてくるからです。 「仕事が楽しくない」と感じるには、一般的に以下のような原因が考えられます。今の自分はどれに当てはまるのか、自分の気持ちを客観的に見つめてみましょう。 1. 人間関係がストレスになっている 仕事が楽しくない、つまらないと感じる理由の1つが人間関係です。なかでも、大きく影響するのが、仕事の指示を出し、自分の仕事の評価者でもある上司との人間関係でしょう。 「上司との人間関係が良好で何の問題もない」「上司は尊敬できる相手」と思えるのは、よほど運が良い方で、多くの会社員は多かれ少なかれ上司には何らかのストレスを抱えています。パワハラやモラハラとまではいかなくても、上司に対してストレスを感じてしまう要素はいくらでもあるからです。 たとえば、上司が次のようなタイプだったら、一緒に働く部下はちょっと大変ではないでしょうか。 ・自分のことしか考えていない。・「自分の意見や経験が絶対」というタイプで部下の意見を全く聞かない。・部下を理解・評価しようとしない。・部下の業績を自分のものにしてしまう。・部下をえこひいきする。・経営層にばかりいい顔をして、部下への態度が横柄。・マイクロマネジメントで細かく関与してくる。・部下にあまり関心がない。・仕事が全然できない。あるいは仕事をしない。 上司とはいえ人間ですから、多少の欠点は誰でもあるものですが、それでも許容範囲を超えてしまうと仕事へのモチベーションに大きくしてしまうでしょう。 2. 職場に「いいな」と思える人がいない 「人間関係がストレス」というほど、トラブルはないけれど、尊敬できる上司や先輩もいない。一緒に仕事をしていて刺激し合ったり、気が合うような同僚もいない。 そんな「可もなく不可もなく」の状況は、トラブルを抱えている状況と比べれば恵まれてはいますが、どこか物足りなさを感じてしまうのも無理はありません。 すぐに退職を決意するほど切羽詰まっていないからこそ、何か物足りない、不完全燃焼のような状況がズルズルと続いてしまう可能性もあります。 3. 仕事が簡単・単調すぎて成長を感じない 仕事が簡単すぎる、毎日同じことの繰り返しで変化がなく、単調で刺激がないという方もいらっしゃるでしょう。 「同じ給与なら、簡単で単調な方が楽でいい」という考え方もありますが、仕事に変化や成長を求めるタイプの方がこのような仕事についてしまうと、物足りなくなってしまうのも無理はありません。 4. 仕事にやりがいを感じられない 事業は、誰かがその商品やサービスに対価を支払うことで成り立っています。対価を支払うということはそれだけ必要とされていることであり、仕事はそうした事業に関連して発生しているので、あなたの仕事は必ずどこかで誰かに必要とされ、役に立っているはずです。 しかし、「誰のための仕事なのか?」という相手が見えにくかったり、無駄な業務が多かったり、成果がなかなか感じられなかったり、上司の納得できない指示に仕方なく従わなければならない仕事だったりすると、「この仕事は何のために、誰のためにやっているのだろう?」とやりがいを感じられなくなってしまいます。 仕事の意義や価値を見失ってしまうと、仕事もつまらないと感じてしまうようになってしまうでしょう。 5. 仕事内容が合わない 仕事内容が、自分の適性に合っていない方もなかにはいらっしゃるでしょう。 たとえば、人と話すことが好きなのに、事務作業ばかりで誰とも会話することがなく1日が終わってしまったり、数字が苦手なのにデータ集計の業務が多かったり、人と話すのが苦手なのに営業職だったり…。あるいは、自分の適性が何かはわからないけれど、「なんとなく今の仕事内容はどこかつまらない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。 自分が「好きなこと」と「できること」と、会社が「あなたに任せたいこと」が、できる限り一致していると仕事は楽しくなりますが、その重なりが小さくなればなるほど、仕事に楽しさを見出すのは難しくなってしまうでしょう。 6. 評価や報酬が見合わない 「仕事が楽しくない」という感情のなかには、「こんなに頑張っているのに、評価や報酬が満足できないから、面白くない」という種類の感情もあります。 その原因としては、 ・上司が部下のことをちゃんと見ていなかった。・上司(会社)が評価するポイントと、あなたが力を入れていたポイントが異なっていた。・上司がえこひいきするタイプで不当に低い評価をされてしまっている。 などが考えられます。 報酬が見合わないのは、上司による査定評価が影響する賞与が低いのが納得できない場合と、そもそも会社の報酬体系全体の年収が低い場合と2つのパターンがあります。前者は自分か上司かどちらかが異動すれば、解決できる可能性がありますが、後者は会社全体の問題なので、転職しない限り改善するのは難しいといえます。 辞めるか現状維持か?仕事が楽しくないときの対処法 さて、今自分が「仕事が楽しくない」と思っているのは何が理由なのか、なんとなく見えてきましたでしょうか。 仕事が楽しくない理由がわかったら、これから紹介する改善する対処法に目を通し、「やってみようかな」と思えるものがあったら、ぜひ試してみてください。試してみるときには、「試しにやってみようかな」くらいの軽い気持ちでトライし、自分には合わなそうだったり、無理そうだったりしたら、すぐにやめて他の方法を試してみましょう。 楽しくない仕事は辞めたくなるでしょうし、「仕事が面白くないなら、辞めればいい」という誘惑もあると思います。 しかし、仕事を辞めて「この仕事なら楽しいはず」と思って転職した仕事が、入社してみたら実は楽しくなかった、ということは十分にあります。また、転職して最初はよかったけど、いつの間にかまた「仕事が楽しくない」状況に直面することも考えられます。 仕事はつまらないよりも楽しいに越したことはありませんが、この先何十年も働き続ける人生で、環境要因に恵まれ続けて「楽しい仕事を続けられる」ことはまずありえません。だからこそ、ここで ・どんな仕事や環境でも、楽しさを見いだせる力・仕事が楽しくなくても特に気にならない力・自分の環境を「仕事が楽しい状況」にできる力のいずれか1つを身につけておくと、この後の人生で非常に役に立ちます。辞めるのはいつでもできます。まずは現状維持をしながら、自分が今ここで身につけられるのはどの「力」か、模索してみるのはいかがでしょうか。 1. 自分の考え方や捉え方を変えてみる 自分の考え方や捉え方を変えることができると、「どんな仕事や環境でも楽しさを見いだせる力」が身についてきます。 たとえば、嫌な上司も「むかつく」ではなく、「上司もいろいろあるんだな」と思えれば見方も変わります。仕事ができない上司も「なんでこんなに仕事ができないのに、自分よりも給与をもらっているんだ」と思うと、不条理を感じずにはいられませんが、「そんな人にムカついていても、何の特にもならない」と自分の関心の外にその上司を追いやることができれば、心が乱されることも少なくなります。 大ベストセラーになった「嫌われる勇気」(岸見一郎著 ダイヤモンド社)でも、 人は主観的な意味付けの世界で生きている。つまりその人特有のメガネで世の中を眺めており、全て個人の解釈が介在しているから、あなたのかけているメガネ=解釈は、自分で今すぐに変えられる。 と紹介されています。自分の解釈、つまり考え方や捉え方を変えるだけでも、状況を変えることはできるのです。 ただ、今まで自分の一部であった考え方や捉え方を変えるには、何かの「きっかけ」が必要なこともあります。そのためにも誰かと話してみたり、本を読んでみたり、何か新しい情報に触れるきっかけをつくっていくとよいでしょう。 2. 同僚や先輩に相談する もし、相談できる同僚や先輩がいれば、楽しくない今の状況について話をしてみるのもおすすめです。 「誰かに話す」ことで自分の気持ちを整理できますし、声に出して話すことで「ああ、自分はこう考えていたんだ」と気づくこともあります。ただ話を聞いてもらうだけでも考えや気持ちがすっきりするでしょう。 また、もしかしたら同僚や先輩のアドバイスや視点が、今の状況に対する考え方や捉え方を変える「きっかけ」になるかもしれません。あるいは、あなたが知らない社内の情報を教えてくれて、それが状況そのものを改善する突破口になる可能性もあります。 時には思い切って周囲の人に頼ってみましょう。 3. プライベートで楽しめることを始める 仕事は楽しいに越したことはないですが、仕事に「楽しさ」を求めない生き方もあります。「仕事は生活費を得る手段」と割り切って、プライベートを充実させていくと、仕事が楽しくないことも気にならなくなります。つまり、「仕事が楽しくなくても特に気にならない力」が身に付くのです。 趣味の時間を充実させたり、初めてみたかった習い事を始めたり、ジムやヨガ、ジョギングやウォーキングなど運動を始めたり、料理に凝ったりするのもいいでしょう。 プライベートの時間を充実させることで、自分の世界も広がりますし、仕事以外で気の合う友人を見つけたり、将来退職してからも続けられるような趣味や仕事につながったりと、得るものは意外に多くあります。 もし今、仕事や職場が楽しくなくても、待遇には不満がなく、特にこれといってやりたいことや目指したいキャリアも思い付かないのであれば、現状維持のまま仕事以外で楽しいものを見つけるというのは、現実的に考えて最もリスクが少なく、得られるものが多いおすすめの方法です。 4. 副業やプロボノ活動をしてみる 最近は副業OKの会社も増えています。もし今の会社が副業OKならば、仕事以外の時間で副業を始めるのもよいでしょう。 「副業に生かせるようなスキルや資格もないし…」という方は、趣味や自分の興味のある分野でブログを書いて広告収入を得ることを目指したり、あるいはNGOやNPOでボランティアやプロボノ活動をしてみるのもおすすめです。 副業にしてもプロボノにしても、本業以外のこうした活動をすることで、自分の世界が広がります。「会社の仕事」だけがメインの生活をしていると、それがつまらないのが気になってしまいますが、他に自分が何か打ち込むフィールドがあれば、自分の世界は「会社の仕事」だけではなくなります。 他に興味関心があり、自分が活躍できるフィールドがあれば、「会社の仕事」がつまらないのは大きな問題ではなくなってくるはずです。 5. 配置換えや担当替えを上司に相談する もし、上司との人間関係には問題なく、かつ上司が部下思いであれば、部署内での配置換えや担当替えを相談し、現状を改善できないか試みるという方法もあります。これが「自分の環境を『仕事が楽しい状況』にできる力」です。 ただこれが実現するには、 ・上司の物分かりがよく、部下のキャリア形成を真剣に考えている。・配置換えや担当替えが適切な対応である、前向きな理由を訴える。(つまらないからとかではなく、「自分はこちらの方が得意」「こういうことにチャレンジしてみたい」などあくまで前向きな理由で相談することが重要です)・配置や担当を替える余地がある。 という3つの条件が満たされている必要があるので、難易度は高いのですが、ものは試し。一度相談しておくと、今は配置や担当替えの余地がなくても、そのような機会ができたときに考慮してもらえる可能性につながりますので、相談できそうな上司であれば、試してみてはいかがでしょうか。 6. 異動希望を出す もし社内に異動希望を申請する制度があるならば、異動願いを出す。そうした行動を起こすのも「自分の環境を『仕事が楽しい状況』にできる力」です。 異動希望を申請する制度がないならば、人事や異動希望先の部署の課長や部長に直接訴えるという手段もあります。 かなりの勇気も必要だと思いますが、「なぜその部署に異動したいのか?」「自分はその部署で、今までの経験を活かしてどんな貢献ができるのか?」を前向きに、具体的に訴えることができれば、異動の実現可能性は高くなるでしょう。 7. 転職活動をする 最後の対処法が「転職活動をする」です。他の対処法を試してみたけど、なんとなく状況は変わらないと思ったら、実際に転職活動を始めてみましょう。本当に転職するかどうかは、活動を始める時点では決めていなくても構いません。 実際に転職サイトに登録し、転職エージェントに相談して、具体的な求人を探し、面接に行き…と転職活動をしていると、他社の情報と比較して、今の環境や自社を客観的に捉えることができます。 その時に「やっぱり今の環境は無理だな」と思えれば、そのまま転職活動を続けて転職すればいいですし、「改めてみると、実は悪くないかも」と思えれば現状維持でもまた新たな気持ちで仕事に向かうことができます。 転職活動も視野を広げる機会の1つです。実際に転職するかどうかはさておいても、ここで転職活動をして視野を広げることは決して無駄にはならないでしょう。 答えが見つからない時はキャリアコンサルタントに相談を 「仕事が楽しくない」という状況を変えるには、その状況に対する自分の考え方や捉え方を変えるか、環境そのものを変えるかどちらかです。しかし、自分がどうしたいのか、自分の気持ちがわからない、あるいは相談できるような同僚や先輩、上司がいないということもあるでしょう。 そんな答えが見つからない時には、ぜひキャリアコンサルタントを活用してみませんか。お話を丁寧にお伺いしながら、「本当は何がネックになっているのか?」「自分にとってはどうするのがいいのか?」を見つけるサポートをさせていただきます。

2021/06/30
人間関係・仕事に対する不安
仕事を辞めたい!ストレス限界なのに、辞める決心がつかない方へ

仕事を辞めたい!ストレス限界なのに、辞める決心がつかない方へ

どんな職場でも、どんな仕事でも、多少のストレスはあるものですが、ストレスが溜まっていくと次第に仕事を辞めたいという考えが大きくなっていきます。しかし本当に辞めたいし、ストレスも限界なのに、いざ辞めて転職するとなるとなかなか踏ん切りがつかない、辞める決心がつかないという方も多いのではないでしょうか。 仕事を辞めたい。でも「辞める」という決断がなかなかできない。そんなストレスフルな状況のときにはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点からまとめました。 見逃していませんか?ストレス限界のサイン ストレスが限界になると、心身ともに今までとは違う様々なサインが現れます。特に、次のような症状がある場合、うつの初期症状の可能性もありますので、転職よりもまずは休息を取り、心身の健康を回復することが先決となります。 ☑よく眠れない(なかなか寝付けない、早朝に目が覚めてしまう)☑食欲不振になる、または過食になる☑アルコールの量が増えた☑体重が大幅に増えた、または減った☑頭痛や吐き気がする☑疲れがとれない☑何をするにもやる気がおきない☑最近感情の起伏がなくなったと思う これらのうち、当てはまる項目が少ない場合、多くの項目に当てはまっても「どちらかと言えばそう思う」と症状が軽い場合は、まずは心身の健康を整えるためにストレス解消のために適度な運動を生活に取り入れたり、食生活を見直したりしてみましょう。キャリアのことを考えるのは、それからでも遅くはありません。 厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動基準2013」では、身体活動や運動が生活習慣病の罹患率や死亡率を低下させるとともに、気分転換やストレス解消につながり、メンタルヘルスの改善にも効果があるとしています。 軽い運動でも、ストレスを解消させるホルモンのセロトニンやエンドルフィンが分泌されますので、ウォーキングやストレッチなど手軽に始められそうなものから始めてみてはいかがでしょうか。 当てはまる項目が多い場合、もしくは当てはまる項目が少なくてもその症状がひどい場合には、有給休暇をとって休むことから考えてみましょう。また、症状が気になる場合は、心療内科などを受診することも検討しましょう。 有給休暇では回復しないような場合、もしくは有給休暇が取りにくくこのままでは休息をとることが難しい場合には、会社を辞めてゆっくり休み、リフレッシュすることも選択肢として考えてみてください。 辞めたいほど溜まってしまったストレスの原因は? ストレスは溜まっているけれども、まだ心身に影響が出るほどではないという方は、心身に影響が出る前に今の状況を改善することが望ましいといえます。 そのためにも今の状況を客観的に見直し「仕事を辞めたい」と思うほどに溜まってしまったストレスの原因はどこにあったのか、考えてみましょう。ストレスの原因によっては、転職をした方がいいケースもありますし、転職がベストな選択ではないケースもあります。どちらに当てはまるのか、確認してみましょう。 仕事の量が多く、残業が多い 繁忙期だけ忙しいのではなく、常に仕事の量が多く、慢性的に残業している…そのような状況が続くと、心身ともに疲れもストレスも溜まってしまいます。 問題が「仕事の量の多さ」だけであり、仕事内容や職場の人間関係などにはそれほど問題がないのであれば、思い切って上司に仕事の量が多いことを伝え、業務量を調整できないか、あるいは職場の人員を増やしてもらえないか確認してみましょう。 あなたが仕事の量に対してストレスを抱えていることを、上司が認識していないこともよくあります。状況が改善されないと、仕事を長く続けることは難しいと思っていることも伝えれば、真剣に受け止めてくれるはずです。たとえすぐにではなかったとしても、事態を改善する方向に向かっていくでしょう。 もしそのように訴えても真剣に受け止めず、対策を取らないような上司や職場、あるいはそもそもそのような訴えもできないような職場ならば、心身の健康を壊す前に転職したほうがよいかもしれません。 また、仕事の量が多いだけでなく他にも問題があったり、恒常的に仕事の量が多いことを問題視しないような社風(定時に仕事を終えることをよしとしないような社風)だったりする場合は、このまま会社に残っても状況が良くなる可能性は低いと言えます。この場合もやはり、早めに転職を真剣に考えたほうがよいでしょう。 給与が低い 給与に対する不満があっても、仕事内容や職場の人間関係に大きな不満がなければ、「まあ、なんとかなるし…」と最初は受け止めることができるでしょう。 しかしいつまでも低いままだと、将来への備えに対する不安も生まれてきます。また、異動などで仕事内容や職場が変わり、仕事内容や職場の人間関係への不満を持つような環境に変わると、「このストレスにこの給与じゃ、やってられない」と思うようになることもあるかもしれません。 給与が低いことに対してずっと不満だったのか、それとも社内での環境が変わって給与に対する考え方も変わったのか、いずれにしても、給与体系は組織として決まっているので個人で働きかけて改善できるようなものではありません。 厚生労働省の調査によると、転職して年収が上がった人は全体の4割だそうです。転職で確実に年収アップするとはいえませんが、年収アップを実現するのはそう難しくありません。給与への不満がストレスの原因ならば、給与に不満を転職の可能性が広がりやすい20代、30代前半のうちに転職したほうがよいでしょう。 職場の人間関係がうまくいっていない 一般的に、ストレスの原因の第一位が人間関係によるものだといわれています。少し前の調査になりますが、総合人材サービスのマンパワーグループ株式会社が2016年に行った勤務先で感じるストレスについて行った調査では、職場でのストレスを感じている原因の第一位が、男女ともに「上司との人間関係」でした。 「同僚との人間関係」や「部下との人間関係」という回答も多く、職場の人間関係がストレスに大きく影響していることがわかります。 しかし、人間関係は自分が変わることで今の職場の人間関係を改善できる可能性も高く、また転職したとしてもその転職先での人間関係が今よりもよくなるとは限りません。さらに、人間関係はどのような職場でも避けられないことから、ある程度の対処法を身につけていくことも必要です。 もちろんストレスで耐えきれない時には、心身の健康を損ねる前に退職し、転職したほうがいいのですが、その前にできることがないかもう一度考えてみてはいかがでしょうか。 こちらのコラムでは、特に上司のとの人間関係がストレスで辞めたいと思う時の対処法をご紹介しています。よろしければぜひご覧ください。 https://career-lab.biz/column/yametai_201226/ 仕事がうまくいかない、評価されない 仕事がうまくいかない、または自分ではがんばっているのに評価されないのも職場でのストレスの原因となります。仕事がうまくいかないといっても、その原因は状況によって異なり、 ・仕事が合わない。・そもそも仕事が「無茶ぶり」で、前提条件に無理がある。・仕事に必要な情報を周囲が伝えていない。・関係者と必要なコミュニケーションが取れていない。・やり方が間違っている。・ミスが多い。・経験が不足している。 などが考えられます。このうち、「仕事が合わない」のであれば、適性のある業務に異動希望をだすか、転職することを考えたほうがよいかもしれません。 また、仕事の無茶ぶりが常態化していたり、仕事に必要な情報を上司や周囲が伝えない・教えないような環境であり、それを改善するのは難しいようであれば、これも転職を考えたほうが賢明でしょう。 しかし、それ以外の原因であれば今の職場でまだできることがあり、それを試して身につけることが、自分のスキルを磨くことにも繋がります。 「仕事がうまくいかない」からといって転職しても、転職先での仕事がうまくいくとは限りません。むしろ、同じような仕事内容への転職であっても、新しい会社のルールや仕事の進め方を1から覚えることから始まりますので、環境に慣れて成果を出せるようになるまで少し時間も必要です。 なぜ今の仕事がうまくいかないのか、どうすれば状況を改善できるのか、考えがまとまらない場合はぜひ、キャリア・コンサルティング・ラボにご相談ください。キャリアコンサルタントが、現状を整理し、改善策を自分で見つけるためのサポートをさせていただきます。 会社を辞めたいのに迷ってしまう原因は? さて、ストレスの原因別に転職を考えたほうがいいのか、今の職場で状況を改善することを模索したほうがいいのかをご紹介させていただきましたが、転職を検討したほうがいいケースであったり、本当に辞めたいと思っていても、いざ辞めるとなると躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。 仕事は辞めたいけれど、転職にも踏み切れない…そんなときはその「辞めたいのに迷ってしまう原因」を整理してみましょう。 次にやりたいことがわからない 転職活動では、面接で必ず「志望動機」を聞かれます。何がやりたくてこの求人に応募したのか、自分の「やりたいこと」を前向きに語らなけれ[ばなりません。 それは転職活動では避けては通れない道だからこそ、「次にやりたいことがわからない」(面接でどう答えていいかわからない)という理由から、転職に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。「自分は本当は何がやりたいのか?」という問いに答えを見つけるのは、実はとても難しいのです。 「やりたいこと」は自分で興味を持てること、これをやってみたいと思う情報に出会わないとなかなか見つからないものなので、その情報を探すためにもまずは転職情報サイトに登録し、自分のキャリアや希望条件に合う具体的な求人を検索してみてはいかがでしょうか。1つ1つの求人やその企業情報を見ながら、興味を持てる求人があればその内容を調べ、それを自分の「やりたいこと」としてまとめてみましょう。 また、転職が前提であれば転職エージェントに登録して相談してみることで、「これをやってみたい」と思える求人に出会える可能性もあります。 さらに、「やりたいこと」ではなく「こういう環境で働きたい」という働く環境を優先して求人検索を行い、その希望にマッチする求人に合う志望動機を後付けで考えていくのもアリです。 「次にやりたいことがわからない」のは、今自分が持っている情報が足りないせいかもしれません。そんなときこそ、行動を起こして情報を取りにいってみましょう。 転職がうまくいくか不安 これといって特別なスキルや業績があるわけではないから、転職がうまくいくか不安という方も多くいらっしゃいます。しかし転職に成功しているのは、優秀な人や業績を上げている人だけではありません。企業も、「優秀な人」ではなく普通に仕事をちゃんと真面目にやってくれる人を求めていることも、とても多いのです。 また、転職先でうまくやれるかどうかという不安もあるかと思いますが、これは事前の情報収集をきちんと行い、転職先を選ぶことでそのリスクを少なくすることはできます。 それでもなかなか不安は消えないかと思いますが、そんな時は転職エージェントをうまく活用しましょう。転職エージェントでは今の経験でどんな選択肢があるか、そしてその企業はどんな企業か、情報を提供してくれます。上手に活用すれば、ネットでは検索しきれない情報収集を効率的に行うことできるでしょう。 ただ、転職エージェントによっては「あなたの気持ちや希望に合う企業」ではなく、「あなたが転職できる企業」を勧めるケースもありますので、その点は賢く距離をとってエージェントと付き合うことが大切です。 ストレスはあるが、手放しがたいものもある 転職への迷いの原因が、転職に対する不安ではなく、「そうはいっても、今の環境を手放すのは惜しい」という方もいらっしゃいます。 ・ストレスは多いけれど、給与や福利厚生などの待遇はよい。・人間関係はよくないが、仕事内容は希望通りでやりがいがある。・仕事内容には不満があるが、職場の人間関係もよく、待遇にも不満はない。・転職はしたいが、求人を検索してみると今の条件よりもよいものが見つからない。 といった具合です。 このような場合は、「自分にとって仕事を続ける上で、本当に一番大事なものは何か?」を落ち着いて考えてみるとよいかもしれません。仕事や働く環境に対する自分の価値観を改めて整理してみることで、今「手放しがたい」と思っているものに対して、実は「それほど重要ではないかも」と執着する気持ちがなくなって転職に前向きになれたり、自分自身で納得して「やっぱり転職しないほうがいい」という結論にたどり着いたりできます。 キャリア・コンサルティング・ラボを活用して、その答えを見つけた方もいらっしゃいます。もし考えがうまくまとまらない場合は、ぜひキャリア・コンサルティング・ラボをご活用ください。 家族に反対される 家族に反対されて転職を踏みとどまる方は多くいらっしゃいます。なかには、転職先から内定がでた段階で家族に話し、猛反対されて泣く泣く内定を断るというケースも。 特に、今の会社が大企業であったり、報酬がよかったりする場合、家族も今ある環境を変えたくないという思いからこの傾向が強くなり、奥様から転職を反対されることを「嫁ブロック」という言葉さえあるほどです。 家族の性格を熟知しているからこそ、理解してもらうことの難しさもわかってしまい、それが転職を躊躇う理由になっているかもしれません。「家族に反対されるから、今の会社でがんばろう」と気持ちが切り替えられるならそれもいいのですが、「本当は辞めたいのに…」と辞めたい気持ちが強いならば、その状態でこの後何十年も今の会社で働くことは心身の健康にとってもあまりよいことではないでしょう。 家族に反対されるのはわかっているけれど、でもどうしても辞めたいならば、きちんとコミュニケーションをとっていくことで、家族の理解を得られる可能性はあります。 こちらのコラムでは、転職したい気持ちを理解してもらうためのコミュニケーションのポイントをまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e5%ab%81%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%af%e2%81%89%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%ab%e5%8f%8d%e5%af%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e5%a6%bb%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%90%91%e3%81%8d%e5%90%88%e3%81%84/ 辞めたいのになかなか踏ん切りがつかない、その状況は人によって様々な要因があるかと思いますが、「そもそも辞めたい原因は何なのか?」「踏み切れない理由は何なのか?」を冷静に整理することで、自分の本心が本当に求めているものが見えてきます。 ストレスにイライラしたり、モヤモヤしたりするときこそ、落ち着いてその根っこににある原因に目を向けてみましょう。

2021/05/29
人間関係・仕事に対する不安
仕事ができない…将来への不安で落ち込むときの乗り切り方

仕事ができない…将来への不安で落ち込むときの乗り切り方

仕事のミスや上司から叱られることが続いたとき、仕事がよくできる同僚や後輩と比べたときに、「仕事ができない…」「うまくいかない…」と気持ちがふさぎ込んでしまうことは誰にでもあります。しかしそれが何度か続くと、「この先、自分はやっていけるのだろうか」と将来への不安でいっぱいになってしまうことも。 落ち込んだ気持ちのままでは、あなたの良さや強みまで発揮されなくなってしまいます。仕事に対する不安は、このように考えて乗り切ってみませんか。 なぜ仕事ができないのか?その理由を考えてみる まずは、自分は仕事がなぜできないのか、あるいはできないと思ってしまうのか、その理由や今の状況を客観的に捉えてみましょう。その理由がわかれば、対処法や改善策も見えてきます。 以下に、一般的に仕事がうまくいかない原因とその対策法をご紹介します。自分の場合は何が当てはまるのか、考えてみましょう。 段取りを考えるのが苦手 仕事は段取り8割といわれています。仕事での「段取り」とは、仕事がうまく進むように手順や流れを事前に考えておくことで、どんな業務でも必要とされます。 「段取り」とは大まかにいえば ・業務の目的にそって、必要な業務を洗い出す・必要な納期までのスケジュールを立てる ことにつきます。 仕事に取り組む前に必要な業務を洗い出し、納期までのスケジュールを立て、「次に必要な業務は何か?」「業務の漏れや抜けはないか?」「この後の業務に必要な準備は何か?」をチェックし、それを上司に確認しながら進めれば、仕事はスムーズになります。 そのため、段取りが苦手だと、必要なことができていなかったり、業務の漏れや抜けがあったりして、「仕事ができない」という評価になってしまうのです。 この段取りが苦手な理由としては ・必要な業務がわからない・スケジュールが立てられない・必要な業務の抜けや漏れがある ということが多いように見受けられます。 しかし、このような場合はいずれも、上司や先輩社員に必要な業務やスケジュール、業務の抜けや漏れがないかを確認してもらう習慣をつけることで、段取りを考える力が磨かれていきます。 また定型業務などは、チェックリストを作成したり、マニュアル化したりすることでもカバーできるので、段取りを考えることに苦手意識がある場合はぜひ試してみてください。 同じミスを繰り返してしまう 得意な業務だけできればよいのですが、仕事ではそうもいきません。人によっては、「どうしても苦手な業務」も担当することになり、それで何度も同じようなミスを繰り返してしまうということもあります。 この場合は、ミスを繰り返してしまう業務について「なぜミスが発生してしまうのか」「どこでミスが発生してしまうのか」という視点から分析してみましょう。その結果から、 ・そもそもミスが発生しやすい複雑な業務フローであれば、業務フローそのものの見直す。・ミスが発生しやすいポイントをチェック項目にして、毎回チェックできるようにする。 などの対策をとっていきましょう。 何をすればいいのかわからず、指示待ちになってしまう 仕事では、必要な業務を自分で考えて進めていくことが求められます。会社や上司は、言われたことだけでなく、業務改善や新たなことを自分で考え、提案し、取り組んでほしいと期待しているでしょう。 しかし、そのようなことが得意な方ばかりではありません。次のような理由から、なかなか自分から動けない方もいらっしゃいます。 ・「どうするのがいいのか?」を考えるのが苦手。・優柔不断でどうしていいか、自分では決められない。・自分に自信がないので、意見を言えない。・知識不足で次に何をしていいかわからない。・上司や先輩など周囲に対して気を使ってしまい、質問ができない。・仕事にやりがいを感じていないので、「これをやったほうがいい」とか思い付かない。・仕事を増やしたくないから、余計なことをやりたくない。・自分の役割がよくわからない。・臨機応変に対応するのが得意ではない。 いずれにしても、もし「指示待ちな自分を変えたい」という思いがあるならば、自分の仕事のやり方や考え方、周りの状況を整理して、必要なアクションをとることで改善していくことができます。キャリア・コンサルティング・ラボでは、そのような仕事の質を改善するための相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。 また、なかにはそれが自分の性質なので、なかなか根本から変えることが難しいという方もいらっしゃるでしょう。指示通りにきちんとミスなく業務ができるならば、それもとても大事なスキルです。「言われたことはきちんとできる」ことに自信を持ち、できることを増やしていきましょう。 やる気がでない、モチベーションが低い 「やる気がない」「モチベーションが低い」には様々な原因があります。 ・仕事の成果がでない。・上司との人間関係が良くない。上司と合わない。・仕事が向いていない。・仕事の業務量が多く、休みが少ない。・同僚や職場の人とうまくいかない。・クライアントや外注先など、社外関係者とのコミュニケーションが難しい、トラブルが多い。 など、原因によって対処法が変わってきますので、やる気がでないときには、「なぜ自分はそんなにやる気がでないのか」を客観的に分析してみましょう。 やる気がでない仕事でも成果が出せる人は、そう多くありません。しかし、やる気が満タンにならなくても、少なくともマイナスな状態から抜け出せれば、状況は改善していきます。やる気が満タンで、モチベーションが高い状態ではなく、まずはマイナスではないニュートラルな状態を目指し、気持ちのあり方を整えていきましょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアに関する全般の相談を承っていますので、このような「なんとなくやる気がでない」という現状を整理し、仕事に対してどのように向き合っていけばいいかを考えるサポートもしています。 もし、自分だけではなかなか考えがまとまらない場合には、ぜひプロのサポートを活用してみてください。 上司への報連相が苦手、報連相をあまりしない 会社という組織で働いている以上、今のあなたの仕事の評価をするのは、良くも悪くも会社であり上司です。そのため、適切なタイミングで上司に確認や報告をしなければ、仕事の成果が上司や会社が求めているものではないものになってしまいかねません。 「仕事では、報連相(報告・連絡・相談)が大切」といわれる理由はそこにあるのですが、仕事ができない方はこの「報連相」が苦手だったり、「自分が報連相をすればいいと思っているタイミング」と「上司が必要だと思っているタイミング」がズレていたりすることが多くあります。 もし、自分のアウトプットに対し、上司からの修正やネガティブなフィードバックが多い場合は、報連相が適切なタイミングで行われていない可能性が高いです。 上司と一度話し合い、プロセスのどの段階で何を確認するのが望ましいのか、仕事の成果をあげるために必要な報連相のタイミングについて確認してみてはいかがでしょうか。 他責傾向が強すぎる、または自責傾向が強すぎる どんな仕事でもうまくいかなかったり、誰でもミスをしてしまったりすることがあります。その時に、いつも他人や環境のせいにしてしまってはいませんか? または、どんなときも「自分が悪かった」「これは全て私のせい」と自分のせいにしてしまってはいませんか? 仕事がうまくいかないときには、「環境が悪かった」「上司の伝え方がよくなかった」など、自分ではどうにもならないケースと、自分が行動を改善することでうまくケースがあります。 他人や環境のせいにする他責傾向が強すぎると、「自分が行動を改善する必要があったケース」を見逃してしまい、仕事の質を高め、成長するチャンスを失ってしまいます。そして自分のせいにする自責傾向が強すぎると、「何でも私が悪い」と自己肯定感が低くなってしまい、これも仕事の質を高め、成長するチャンスを失うことになります。 仕事がうまくいかない、ミスが発生するときには、それぞれの原因があります。いつも他人や環境のせいにしたり、なんでも「自分が悪かった」と考えるのではなく、「これはなぜ発生してしまったのか?」と冷静に、客観的に状況を捉える視点を持つよう心がけましょう。 うまくいかない原因を適切に理解できるようになると、それが次に発生しないように改善をすることができます。それが「仕事ができない」状況を改善していくことにもつながるでしょう。 つい自分に甘くなってしまい、決めたことができない 中には、段取りを考えたり業務を整理したりすることはできるけれども、ついつい自分に甘くなってしまい、「決めたことがなかなかできない」「締切が守れない」という方もいらっしゃいます。 仕事の出来が悪かったり、ミスがあったりするわけではないけれど、「ついつい…」と自分に甘くなってしまうがゆえに、成果がでない、周囲に迷惑がかかっているタイプです。 「決めたことをきちんとやる」と、意識さえ変われば改善できるのがこのタイプなのですが、つい自分に甘くなってしまう意識を変えるというのはもしかしたら一番難しいかもしれません。 「仕事ができない」と思い込んでしまっている 自己肯定感が低かったり、思考がネガティブになりがちな傾向があったりすると、客観的にみれば仕事ができないわけでは決してないにも関わらず、「自分は仕事ができない」と思い込んでしまっていることもあります。 上司や周囲のちょっとした一言を、その言葉を発した本人が全く意図していない意味で受け止めてしまって落ち込んでしまったり、ものすごく優秀な同僚や後輩と比べて「仕事ができない」と思ってしまったり…といった具合です。 ただ、このケースに当てはまるのかどうなのか、自分では判断するのは極めて難しいです。もし上司が相談できるような相手ならば、「仕事ができない」と思う状況を共有し、どうしたら仕事がうまくいくか相談してみてはいかがでしょうか。あなたが思っているほど、仕事ができないわけではないならば、上司はそのようなフィードバックをするでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでも、お話を丁寧にお伺いし、仕事がうまくいかない理由がこれまでに挙げた理由のどれに当てはまるのかを分析したうえで、現状を変えるためにそうすればいいのか、アクションプランを立てるサポートをしています。上司にこのような内容を相談するのが難しい場合には、ぜひ活用してみてください。 「仕事ができない不安」を解消する方法 仕事ができない…と思ってしまうと、この先自分はやっていけるのか、仕事や収入に対する不安が尽きなくなってしまうかもしれません。そのように将来に対し、恐怖や緊張、不安を感じて脳内からノルアドレナリンが分泌されると、意欲や集中力が低下するといわれています。 意欲や集中力が低下した状態で仕事に取り組んでも、成果を上げることは難しいですから、不安を感じることでますます「仕事ができない」状態に陥ってしまう、悪循環になってしまいます。 不安の原因である「仕事ができないと思う理由」がわかり、対処法がみえて、行動を起こすことができれば、自分も状況も変わっていきます。 そこで、ここまで紹介させていただいた「仕事ができないと思う理由別の対処法」の他に、どんな状況でも共通する「行動の起こし方」も紹介させていただきます。 苦手なこと、得意なことを整理する 誰にでも苦手なことがあり、得意なこと(好きなこと)があります。まずはそれを整理し、得意なこと(好きなこと、苦にならないこと)に磨きをかけていくようにしましょう。 例えば、「定型業務をミスなくこなすことならスムーズにできる」「接客は好き」など、自分のなかでなにか「これなら…」という業務はありませんか。もし1つでも「これなら…」というものがあれば、そのスキルを高めるにはどうすればいいのか、考えてみましょう。 この苦手なこと、得意なこと(好きなこと、苦にならないこと)は、「他人と比べて、人よりできるかどうか」ではなく、自分のなかで「他の業務より好きで、よくできるかどうか」で整理してください。 「自分には得意なことなんてない」と思う方は、他人と比べてしまっている方が多くいらっしゃいます。しかし、ここで大切なのは「他人よりもうまくできること、評価を得ること」ではなく、「自分はこれができる」「これなら得意」というものを1つでも持って、自分に自信をつけることです。 どんなに小さなことでも1つでも自信が持てることがあれば、それを1つ1つ増やしていくことで、できることが増え、仕事への自信がでて、それが他の業務にもいい影響をもたらしていきます。 この「自分の得意なことを見つけ、それを磨いていくにはどうしたらいいか」を考えることも「キャリアプラン」です。キャリア・コンサルティング・ラボではそれを見つけていくサポートもしていますので、自分の苦手なことはわかっても、得意なことが何かわからない方、得意なことを磨くために何をどうすればいいのかわからない方は、ぜひお気軽にご相談ください。 、 仕事に対する自分の考えを整理する 今は変化が激しく、先が見えにくい「VUCAな時代」といわれています。そのうえ、自分がどう生きたくて、何がしたいのか自分の行き先がわからないと、将来に対する不安はますます大きくなります。「この先、やっていけるのだろうか」という将来への不安は、このように自分自身、仕事に対しての考え方があまりはっきりしていないことにも一因があります。 自分はどんな生き方をしたいのか。そしてそのために、どんな仕事をして、どんな働き方をして、いくらぐらいの収入が必要なのか。自分の人生で大切にしたいものを軸にしながら、どんな生き方、働き方、仕事をしたいのか、考えを整理してみましょう。 こうした「どんな生き方、働き方、仕事をしたいのか」を考えることも、キャリアプランです。キャリアプランというと、「どうやってキャリアアップしていくか?」を考えるものとイメージされがちですが、キャリアプランは「どんな生き方、働き方、仕事をしたいか?」を考えるもの。自分らしく生き、働くのはどういう状態かを考えて、それを実現するための行動計画を立てるのもキャリアプランなのです。 本来の意味でのキャリアプランを考えることで、「将来の不安」は、「自分が目指したい生き方や働き方を実現するために、今何をしたらよいのか」という「行動計画」に変わっていきます。不安になった時こそ、しっかり立ち止まって、仕事に対する考えを整理してみましょう。 健康的な食事と適度な運動、睡眠をとる 最後に、仕事ができない…と気分が落ち込んでしまう時、将来に対する不安がいっぱいな時にとても大切なことを。 そんなときこそ、健康的な食生活を心がけ、適度な運動と睡眠を取ることにまずは意識を集中してみましょう。 いろんな不安で頭がいっぱいになると、「それどころではなくなってしまう」のが食事であり、運動であり、睡眠です。しかし、栄養不足、運動不足、睡眠不足はさらに精神的・肉体的な悪影響をもたらします。もしできるならば、将来が不安なときこそ、目の前の夕食をきちんとバランスよく食べることや、練る前に数分ストレッチをすることに意識を向けてみてください。 不安やストレスは脳で感じるものですが、脳は栄養でコントロールされているので、日々の食生活や栄養を改善することで不安やストレスも改善するといわれています。また、運動により脳の血流がよくなり、脳が活性化され、心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に増えることも分かっています。 将来が不安でふさぎ込んでしまうときこそ、生活を見直し、より気持ちが整った状態で仕事ができるようにしていくことも考えていきましょう。 不安が少しずつでも解消し、仕事に対してネガティブな気持ちがなくなっていけば、周囲の人とのコミュニケーションや仕事での成果が変わっていきます。まずは小さなことでも自分のなかでできることを1つずつ増やしていくことを目指して、仕事に向き合ってみましょう。

2021/05/26
人間関係・仕事に対する不安
新卒入社した会社に後悔が止まらない時の対処法

新卒入社した会社に後悔が止まらない時の対処法

新卒で入社しだけど、こんなはずじゃなかったと後悔している…。そう思う方は少なくないようです。2018年に株式会社レバレジーズが発表した、新卒で入社した就職先に関する意識調査によると、「入社を後悔している」と回答が59.8%でした。この調査ではなんと6割もの方が、入社を後悔していることが明らかになったのです。 インターンを経験してから就職する方も増えてはきましたが、多くの場合、新卒採用情報が公開されてから、入社の意思決定をするまでは数ヶ月しかありません。企業との接点も説明会と面接の数回だけという時間のなかで、企業のことを十分に知るのは難しいため、「思っていたのと違っていた」というのはわりとよくある話です。 また、企業が説明会や面接のときにはいいことばかり言っていたけれど、入社してみたら内情は違っている、という状況もあるでしょう。 もし今、「こんな会社、入社するんじゃなかった…」と後悔しているのなら、これからに向けて、こう考えてみませんか。 772

2021/05/17
人間関係・仕事に対する不安
ミスが多いから仕事を辞めたい…逃げ出したくなった時の対処法

ミスが多いから仕事を辞めたい…逃げ出したくなった時の対処法

仕事でミスが重なり、落ち込んでしまうことは誰にでもあります。しかし、それが続いたり、多くなったりするうちに、周囲からの評価や視線が気になって、仕事のモチベーションも下がり、「仕事を辞めたい」と思うようになってしまうこともあるでしょう。 現状から逃げ出したい…そんな「今」を改善するための対処法を、キャリアコンサルタントの視点からお伝えしたいと思います。 仕事でミスが多い人によくある原因 仕事でミスが多いことを改善するには、「なぜミスが多くなってしまうのか」、その原因を自分で認識する必要があります。 ここに一般的に、「仕事でミスが多い人によくある原因」を7つリストアップしました。自分はどれに当てはまるのか、まずは現状を客観的に捉えてみましょう。 1. 仕事内容が理解できてない 今の業務についてまだ年数が浅い、経験が少ないことがミスの原因になっていることはよくあります。 社会人歴がまだ浅い方、異動してまだ業務経験が少ない方、転職して新しい会社のやり方になれていない方が該当します。 よく職場では「わからないことがあったら聞いて」と言われますが、仕事内容の全容や、「なぜこの仕事をするのか?」という業務の目的や背景がよくわからないので、 「何がわかっていないのか、わからない」「わかっていないことに、気づかない」 ために、ミスが発生してしまいます。わからないことを「わからない」と聞ければミスは減らせますが、多くの場合は「どこで質問すればよかったのかさえも、わからない」状況でしょう。 新しい業務や経験が少ない業務について誰もが多かれ少なかれ直面する問題ですが、一般的にはこの状況は業務経験が長くなれば、一般的には徐々に改善していきますので、それほど苦にしなくても大丈夫です。 もし業務経験は1年以上あるのに、仕事内容が理解できていないということであれば、なぜ理解ができていないのか、まずはその原因から真剣に考えたほうがよいでしょう。 2. 仕事に集中できる環境が整ってない 仕事に集中できないと、ミスは発生しやすくなりますが、「仕事でミスが発生しやすい、集中できない環境」があります。 ・書類が多くて机の上が乱雑している。・パソコンのファイルの整理がされていなくて、必要なファイルが見つけにくい。・会議が多くて集中して自分の業務に取り組む時間がとれない。 このような、集中力に悪影響がある状況に思い当たることはありませんか。その場合、集中できる環境が整えば、ミスが減る可能性があります。自分の環境を見直して整えてみましょう。 3. 会社や上司、先輩社員の教育体制に問題がある また、ミスが多い原因が会社や上司、先輩社員などにあることもあります。それが以下のようなケースです。 ・上司や先輩社員の指示が曖昧でわかりにくい。・そもそも業務に必要なことをきちんと教えていない。・わからないことを聞いても、「今忙しい」「見て覚えて」などで教えてくれない。・質問をしたときの対応が威圧的なので、質問がしにくい。・いつも忙しそうで質問したくても質問できない。・マニュアルやチェックリストがないので、ミスが発生しやすい体制になっている。 こうしたなかには、「質問したいけど、質問できない」ならば、上司とのコミュニケーションの取り方を工夫する、「マニュアルやチェックリストがない」ならば、自分で作成するなど対応できるものもあります。 しかし、ミスを他人のせいにすることは好ましくはないとはいえ、会社や上司、先輩社員など職場の教育体制に問題があると、なかなか個人で状況を改善をするのが難しくなります。 4. スケジュール管理やタスク管理ができていない スケジュール管理やタスク管理が苦手な場合、それがミスの原因になっていることもあります。 特に、業務が多い状況で、スケジュール管理とタスク管理がうまくできないと、マルチタスクで「言われたことからやる」「気が付いたことからやる」ような状態になってしまうことも多くなります。そうなると、1つの業務に集中できず、業務を体系的に捉える視点が薄れてしまうので、業務の漏れが発生し、ミスにつながりやすくなってしまいます。 5. 疑問点をそのままにしている 仕事の疑問点をそのままにしてしまうことも、ミスの原因になります。 「あれ?これでよかったんだっけ?よくわからないけど、今上司は忙しそうだし、これでいいや」「何でこうなっているんだろう?ちょっと気になるけど、このままでいいか」 など、なんとなく業務を流してしまっていることはありませんか? 仕事に関する疑問点をそのままにしておくと、仕事に対する理解がいつまでも深まりません。そうなると、表面的な業務理解で仕事を進めることになり、それがミスの原因になってしまうのです。 6. 仕事が合わない ミスが多い原因には、「仕事が合わない(適性がない)」という原因もあります。例えば、「数字を扱うのが苦手なのに、営業管理や経理関連の仕事をしている」「対人折衝が得意ではないのに、営業している」というケースです。 合わない仕事をするのは、なかなか気が進まず、モチベーションもあがらないのは致し方ないことです。しかし、ネガティブな気持ちで仕事に取り組むと、集中力も下がり、それが結果的にミスの原因となってしまいます。 この場合は、自分に合う仕事への転職を検討したほうがよいかもしれません。 7. 心配事がある、疲れている 仕事やプライベートで何か心配事があり、それで頭がいっぱいになっていたり、心身ともに疲れているときには、集中力は大きく下がりますので、ミスも発生しやすくなります。 仕事上で心配事があるときには、その原因を解消できるように動いてみましょう。その心配事を解消するために何をすればよいのかわからないときには、周囲に思い切って相談してみてください。 また、プライベートでの心配事があるときには、気になるものではありますが、業務時間中はその心配事を解消するためのアクションができるわけではありません。できる限り、目の前のことに集中するよう心がけましょう。 そして心身共に疲れているときには、休息が必要です。定時で帰ってゆっくり休むようにするだけではなく、状況によってはもう少し長い期間休む必要があることもありますので、自分の不調をおろそかにしないようにしてください。 仕事のミスを減らすための対処法 ミスが多い原因がどこにあるのか見当がついたら、ミスを減らすための対処法も見えてきます。「仕事を辞めたい」と思うくらい、現状が嫌になってしまっているかもしれませんが、ミスが多いことが原因であるならば、「転職すること」はベストな解決策ではありません。 ミスを減らし、自分自身の仕事の質が高められるように、以下の対処法を試してみましょう。 メモを取る まだ業務について経験が浅いがゆえに、ミスが多くなってしまう場合には、仕事内容を理解することがミスを減らすことにつながります。 「仕事内容への理解が足りていない」という認識がないこともあるかもしれませんが、業務経験が浅いうちでのミスの多さは、「作業手順をメモする」「業務のポイントをメモする」ことで減らすことができます。 最近は、メモもデジタル化し、「紙に書く」ことに馴染みがない方も多いかもしれませんが、ミスを減らすことが目的であれば、「メモ帳にメモを取る」ことをおすすめします。 手書きする間に自分なりにその内容を理解したり要約する作業が発生するため、手書きのほうが脳を刺激することは専門家からも指摘されており、アメリカのプリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究では、「講義のときに手書きでノートをとる生徒は、パソコンでノートをとる生徒よりも記憶が定着しやすく成績もよい」ということが判明しています。 「仕事内容が理解できていない」ケースは、メモを取ることで理解が進み、状況の改善が期待できますので、ぜひ試してみてください。 気になったら先輩社員や上司に聞く 「わからないことがあったら、先輩社員や上司に確認を」ということは、よく言われていることではありますが、一方でよく聞くのも「仕事で『わからないこと』がわからない」という声です。 ミスを防ぐには、「あれ?これでよかったんだっけ?」と何かが気になった時点で確認することがとても重要です。業務で気になることがあったら、遠慮なく先輩社員や上司に確認するようにしましょう。 その際は、何度も同じことを確認しなくても済むように、しっかりメモを取ることも忘れないようにしてください。 先輩社員や上司が忙しくしていると、声をかけにくいと感じてしまう方も少なくないようですが、確認せずに業務を進めてミスをするよりも、確認をしてミスなく業務を遂行するほうが周囲にとっても望ましいことなので、遠慮なく確認しましょう。 ただ、細々と何度も確認をするのは、その都度仕事が中断してしまいお互いに非効率的なので、確認事項が多くなりそうなときにはまとめて確認するようにするのがおすすめです。 ミスをしやすい業務のマニュアルやチェックリストをつくる 「仕事内容が理解できていない」「マニュアルやチェックリストがない」ときには、ミスをしやすい業務のマニュアルやチェックリストを作成するのも効果的な方法です。 自分で作成し、それを先輩社員や上司にチェックしてもらい、「そのマニュアルやチェックリストを確認して業務を行えば、ミスは発生しない」ものをつくりましょう。 そのマニュアルやチェックリストを作るプロセスでも、業務理解を深めることができるので、一石二鳥です。 マニュアルやチェックリストをみなくても、ミスなく業務ができるようになるまではそれを活用することで、ミスもなくなり、自分自身のスキルアップにも繋がるはずです。 集中力の高い午前中を活用する 今まで、1日の時間のなんとなく過ごしてはいませんか。ミスが多い状況が続いたら、ぜひ時間の使い方から見直してみましょう。 よく言われるように、午前中はドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質が多く分泌されるので、集中力が向上します。 大事な仕事や、集中力が必要な仕事、そしてミスが多くなってしまうような業務は、午前中に取り組むようにスケジュール管理・タスク管理を行いましょう。 休息をとる 心身ともに疲労がたまり、それがミスの原因になっている場合には、何よりもまず休息を取ることが大切です。バランスのよい食事、適度な運動、適切な睡眠を取るようにしましょう。 「業務が多くて最近疲れが抜けない」という一時的に疲労が溜まっている方も、「なんとなくいつもだるい」という慢性疲労の方も、食事を変えることで疲れがとれやすくなります。たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンD、カルシウム、アスパラギン酸、亜鉛を含む食材を取るように心がけてみてください。気軽に摂取できるものでは、豆腐や納豆などの大豆製品、もやし、肉、玄米などがおすすめです。 またストレッチやヨガなど、家の中でできる簡単な運動でも、疲労回復には効果が期待できます。きちんと食べて、軽く体を動かし、しっかり睡眠をとる生活を心がけると、疲労も回復でき、集中力も高まってきます。 食事管理や適度な運動が難しい場合には、瞑想を試してみましょう。瞑想は、どこでも簡単にでき、5分行うだけでも脳の疲れをとり集中力を高める効果があります。瞑想のやり方については関連書籍も多く、ネットでも多くの情報を検索できますので、興味がある方は調べてみてください。 疲れがたまると集中力が減少するだけでなく、思考もネガティブになりがちで、それが心配事につながることもあります。「疲れているな」「最近、気持ちに余裕がないな」と感じたら、無理せずしっかり休みましょう。 「ミスが多い」で転職を検討したほうがいいケース 一方、なかには転職を検討したほうがいいケースもあります。ミスを環境や他人のせいにすることは好ましいことではありませんが、「これはどうしようもない」というケースです。 以下のような状況に当てはまる場合には、転職も視野にいれたほうがよいかもしれません。 教育体制が整っていない 会社や職場の社風として、「そもそも業務に必要なことをきちんと教えない」「人を育てるという意識や余裕がない」という環境もあります。 そのような職場でミスを改善し、業務を身につけていくには、かなりの自立性が求められ、それは人によって向き不向きがあります。ミスが多いだけが原因ではなく、「この会社ではやっていけない」と感じたら、転職を考えたほうがよいでしょう。 仕事が合わない 思うような成果が出せなかったり、先輩社員や上司に叱られてばかりだったり、そもそもやりがいも成長も感じられなかったり…と、「この仕事は、自分に向いていない」と思う原因はいくつか考えられます。 「思うような成果がだせない」「周囲に叱られることが多い」ということならば、ミスを減らす対処法を実践し、少しずつ結果がではじめることで、状況は改善していくでしょう。しかし、「そもそもやりがいも成長も感じられない」ということであれば、自分の適性に合い、前向きに取り組める環境へ転職することを検討してもよいかもしれません。 但し、転職の際には「では、どのような仕事が自分に向いているのか?」「自分はどんな仕事がやりたいのか?」というキャリアプランをしっかり考える必要があります。ここでこのキャリアプランをきちんと考えておかなければ、転職先でもまた「仕事が合わない」と思ってしまいかねません。 「仕事が合わない」は自分にとってもよい状況ではありません。それを今回で終わりにするためにも、転職はキャリアについてきちんと考えてからにしましょう。 「ミスが多いから」で仕事を辞めてしまうリスク 転職したほうがいいケースもありますが、「ミスが多いし、もう仕事辞めたい」という思いから転職するリスクもあります。多くの方が見落としがちな、2つのリスクについてもぜひ知っておいてください。 転職先でミスがなくなるとは限らない 当たり前のことではありますが、転職したからといって、ミスがなくなるわけではありません。 「ミスが多い」という自分の仕事の癖は、限られたケースを除けば、環境を変えることで改善できるものではなく、自分自身で業務の質を高める努力をしていかなければ改善することはできません。ただ、その努力がしやすい環境としにくい環境があるだけで、根本的な解決は自分自身の意識とスキルアップにかかっています。 転職すれば、また新しい業務を覚え、新しい環境に適応していく必要もあります。新しいことをまた1から覚えるということは、覚えきるまでは今まで慣れた環境よりもミスが発生しやすいともいえます。 それでも、心機一転には一定の効果もあります。今度こそミスなく仕事ができるように、仕事の質を高めていこうという思いを忘れないようにしましょう。 「辞め癖」がついてしまうかもしれない 「仕事でミスが多いからやめる」「うまくいかないから辞める」「成果が出せないからやめる」 一度、「現状がうまくいかないから、辞めて他の場所を探す」ことを体験してしまうと、次に何かうまくいかないことがあったときに、「また辞めて別の場所を探せばいいや」と今の会社を辞めて転職することに抵抗がなくなりがちです。 それを1~2回繰り返して、「これだ!」と思うような仕事や会社に出会えればよいのですが、そうはならずに転職を繰り返してしまう方もいらっしゃいます。 20代のうちはそれでもまだ求人はあり、転職もできるので、何も問題は感じないでしょう。しかしそれが回数が重なったり、30代になってしまうと、状況は一転します。 「うまくいかないから、辞める」「気に入らないから辞める」といった、「辞め癖」がついてしまうと、「転職するたびに年収が下がる」「転職するたびに、勤務条件が悪くなる」といった事態にもなりかねません(実際に、そのような方にもお会いしてきました)。 「辞め癖」の末路についてはこちらのコラムで詳しく紹介していますので、ぜひそのリスクについても知っておいてください。 https://career-lab.biz/column/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E8%BE%9E%E3%82%81%E7%99%96%E3%81%A8%E9%80%83%E3%81%92%E7%99%96%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%9C%AB%E8%B7%AF%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%9F/ キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランに関することだけでなく、みなさまの仕事がよりよくなるような相談全般にも対応しております。 「ミスが多いのをどうしたらよいのか?」といった状況につきましても、現状を整理し、最適な対処法を見つけるサポートをしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

2021/05/12
人間関係・仕事に対する不安
入社5年目、仕事を辞めたい!と壁にぶつかった時の対処法

入社5年目、仕事を辞めたい!と壁にぶつかった時の対処法

入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2021/04/30
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入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 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そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2017/05/30
転職について
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

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入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2019/09/26
人間関係・仕事に対する不安
仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2015/12/23
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2021/03/23
人間関係・仕事に対する不安
仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

仕事が不安でたまらない…モヤモヤをすっきりさせるための6つの方法

入社5年目といえば、社内では中堅社員。成長企業やベンチャー企業に勤めている方でしたら、早い人ではマネージャーになる人も出てくるなど、現場のリーダー職として仕事を任されている年代です。 しかし、大卒入社では27歳前後になる入社5年目のこの時期は、30歳を目前に仕事でいろんな壁に直面する時期でもあります。様々な理由から辞めたいと思うようなこともあるでしょう。そんな時にはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの視点から対処法をまとめました。 入社5年目の時期によくある、「辞めたくなる理由」 入社5年目では、どんな理由から「仕事を辞めたい」と思うような壁に直面するのか、入社5年目によくある「辞めたくなる理由」をみてみましょう。 仕事に慣れてマンネリ化、モチベーションが保てない なかには入社3~4年目のタイミングで異動する方もいますが、新卒時の配属から異動もなく同じ仕事を続けている、あるいは部署を異動しても顧客が変わっただけで、基本的に業務は変わらない、など仕事に大きな変化がなく5年目を迎えている方も多いでしょう。 同じ仕事をずっと続けて5年経つと、マンネリを感じてしまうのも無理はありません。仕事には慣れて業務をこなせるようになっても、同じことの繰り返しでなかなかモチベーションが保てない。そんなときに、「新しいことにチャレンジしたい」「このまま終わりたくない」といった理由から「仕事を辞めたい」と感じてしまう方も少なくないようです。 同期や後輩が昇進 入社5年目は、「仕事のできる同期」が頭角を現すころでもあります。社内でも需要なプロジェクトや案件、顧客を任されていたり、早い人だと管理職になったりする人もでてきます。また、同期ではなく、できる後輩が自分よりも業績を上げることもあるでしょう。 「人は人、自分は自分」とは思っていても、組織で働いているとどうしても他人の評価と比べてしまうものです。「自分はこの会社ではやっていけないのではないか」「がんばっているけれど、結果が出せない」「評価されない」など様々な思いが複雑に絡み、この会社での自分の将来が見えなくなってしまうこともあるようです。 マネジメントを任されるようになる 反対に、社内で評価されているからこそマネジメントを任されるようになったことがきっかけで、「自分がやりたいのはマネジメントではない」と、会社を辞めたいと感じるようになる方もいらっしゃいます。 マネジメントを任され、チームの業績や後輩の指導もする立場になると、自分の業務ばかりに専念するわけにはいかなくなります。「自分の業務の専門性を高めたい」「後輩やチームのマネジメントにはあまり興味がない」というスペシャリスト志向の強い方は、望まないマネジメント業務を任されたことをきっかけに評価してくれている会社も辞めたくなってしまうようです。 30歳を前に自分の働き方を真剣に考える 「30代になると、専門性やマネジメント経験がないと転職は難しい」などの情報はどこでも目にします。だからこそ、20代後半のこのタイミングで「この先、自分がやりたいことを考えたらこの会社の今の仕事ではないのではないか」「今のうちに転職しておいたほうがいいのではないか」と、改めて自分自身に向き合う方も少なくありません。 残業や給与、休日など待遇に不満 ・残業が多い・給与が少ない・年間休日が少ない など、待遇への不満はどの年代でも「仕事を辞めたい理由」の上位にランクインしています。 特に入社5年目で27歳前後のこの時期は、友人知人からの結婚の知らせも相次ぐ時期です。新卒時からなんとなく感じていた待遇への不満も、将来を考えたときに、「このままの働き方では続けられない」「結婚もしたいし、もう少し年収を上げたい」と会社を辞めて環境を変えることを選択する方も多くいます。 周囲に転職して成功している人が出てくる 厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒入社者の約30%が入社3年以内に離職し、この割合はここ数十年変わっていません。もちろん入社4年目で転職する人もいますので、入社5年目ともなると周囲で転職した友人知人の1人や2人は必ずいるようになります。 業界や業種を変えるキャリアチェンジの転職や、年収アップや待遇アップを実現する転職、中小・中堅企業から安定した大手企業や有名企業への転職も実現しやすい20代中盤の転職では、「転職してよかった」「正解だった」「年収が大幅にアップした」「やりたい仕事に就けた」という成功談を耳にすることも珍しくありません。また、ネットでもそのような転職体験談はいくらでもあります。 周囲で、あるいは同じ年代で「転職して、自分の望む仕事に就いた」「希望する環境や待遇を手に入れた」という話をきくと、「自分も考えたほうがいいのではないか」と思ってしまうことが「辞めたい」と考えるきっかけになることもあるでしょう。 仕事ができない、周囲からの評価が辛い 5年目だけど仕事が合わない、仕事ができないと感じている方もいらっしゃいます。新入社員や入社2~3年目までは、周囲からの評価も「まだ新入社員だし」「まだ若いから」と入社年次の浅いことが加味されますが、入社5年目となると、周囲からの評価もそうはいかなくなります。 「入社5年目だから、これくらいはできて当然ではないか」という見方をされることもあるでしょうし、また「入社5年目なのに、こんなこともできないのか」と心無い評価を受けることが辛くストレスになり、退職へと気持ちが向かってしまうのです。 会社を辞めずに乗り切る方法 「仕事を辞めたい」と思っても、多くの方は実際に会社を辞めるよりもまずは会社を辞めないで乗り切る方法を考えるのではないでしょうか。 転職は、働く会社も一緒に仕事をする人間関係も、仕事内容も、待遇も働き方も、ライフスタイルも、一気に変えることができる手段です。転職により今抱えている悩みをリセットし、再スタートを切ることができるでしょう。 しかし、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうからこそ、「転職」そのもののストレスも大きいものです。また、転職するとなると、職務経歴書や履歴書などの準備から始まる転職活動も、大きな負担となります。 さらに言えば、転職したとしても、転職ですべてが思い通りに変わるとは限りません。周囲には、もしかしたら何もかもが希望通りの運のよい転職を実現できた方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも、自分も同じように「何もかも希望通りの転職」が実現できる保証もないのが現実です。 そこで、「仕事を辞めたい」と思ったときには、まずは以下のような「会社を辞めずに乗り切る方法」を検討してみることをおすすめします。 キャリアプランを考え直す 「仕事を辞めたい」と思ったときは、今の自分の環境や働き方、仕事内容やこれからのキャリアプランを考える、いい機会でもあります。これを機に、今後のキャリアプランを考えてみましょう。 「キャリアプラン」といっても、「そんなに先のことはわからない」「具体的にどのように考えていいのかわからない」という場合は、こちらにキャリアプランの考え方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 https://career-lab.biz/column/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/ 「自分ができることは何か?」「これから何をやりたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どんなライフスタイルを実現したいのか?」 などを考えていくと、仕事を辞めずに今の会社での仕事を見直すことが自分にとってよい選択ということも十分にありえます。「辞めたい」という気持ちも、キャリアプランを考えることで現状の捉え方が変わり、気持ちも変わっていくこともあります。 また、転職するにしても、キャリアプランを明確にしておいたほうが、面接での受け答えも変わり評価を得やすくなりますし、より自分のやりたいこと、実現したいライフスタイルに合った転職先を見つけることができるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリアプランを考え直し、キャリアプランを立てるサポートも行っています。キャリアプランをどのように整理していけばよいかわからない、またはキャリアの棚卸の仕方がよくわからないという方は、ぜひお気軽にご相談ください。 新しいスキルや知識を身につける 仕事にマンネリを感じていたり、評価に不満を感じていたりする場合には、今の会社に勤めながら積極的に新しいスキルや知識を身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。 企業によっては、中堅社員がキャリアップできるような研修制度や人材育成制度を用意しています。社内にそのような制度がない場合も、社外に多くのビジネススクールや研修、講座などがありますので、自分の磨きたいスキル、広げたい視野に合うものがないかぜひ探してみましょう。 仕事に対するマンネリ感、「将来が見えない」という不安、同期や後輩が評価され昇進していることへの焦りは、自分自身の視野を広げスキルを磨くことで、新たな自信が生まれて解消できることも少なくありません。 いつもの毎日に、「新しいことを学ぶ」という変化を加えることで、いつもの仕事に対する気持ちや考え方も変わってくるでしょう。 ボランティアやプロボノ活動をしてみる 仕事を辞めて転職することの一つのメリットは、新しい環境に身を置き、新しい知識や新しい人との出会いを得ることですが、今の仕事を続けながら新しい環境に触れ、視野を広げ、新しい人と出会う機会を得る手段の1つが、ボランティアやプロボノ活動です。 ボランティアというと地域の清掃活動や募金活動、災害復旧活動などのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、今は様々なNPOや社会的企業が、様々なボランティアをオンラインで募集し、オンライン上だけで参加できるものも多くあります。 プロボノは、ボランティア活動のなかでも「職業上のスキルや専門知識を活かした活動」を指し、より自分の仕事のスキルや経験が活かせる活動です。プロボノも、多くのNPOやNGO、社会的企業がプロボノを募集しているサイトがあります。 今の仕事とは全く違う世界に、ボランティアやプロボノ活動を通じて触れることで今の仕事を捉える視点も変わり、今感じている「壁」を乗り越えるきっかけやヒントがみつかるかもしれません。 生活リズムを整え、休息をしっかりとる 仕事で「壁」を感じたり、ストレスを感じたりするときは、心身共に疲れがたまっている状態です。 キャリアプランも考える気がしない。新たな知識を学びに行くのも面倒。ボランティアやプロボノなんて、全く興味ないしもってのほか。そんな状況でしたら、もしかしたら、今一番必要なのは、休息をしっかりとることかもしれません。 もしそんな状況に当てはまるのならば、できる限り仕事を定時で切り上げ、好きなことをする自分の時間をゆっくり過ごし、ストレッチや筋トレなど家でできる簡単なものでもいいので適度に体を動かし、野菜などをしっかりとって、お風呂にゆっくり入り、睡眠をたっぷりとりましょう。 人間の脳は、疲れているときにはネガティブになりやすいといわれています。これからのことを考えたり決断したりするのは、まずはゆっくり疲れをとってからでも遅くはないでしょう。 転職して乗り切る方法 転職は準備も必要ですし、転職ですべてが解決するとは限りませんが、それでも「待遇に不満」など、「仕事を辞めたい」と思う理由によっては、転職をしなければ解決できないものもあります。またキャリアプランを考えた結果、やはり転職するのがベストという結論になることもあるでしょう。 たしかに転職ですべてが思い通りになるわけではないものの、入社5年目のこのタイミングは、他の年代に比べて比較的希望通りの転職がしやすい時期でもあります。転職を成功させるためにも、入社5年目の転職活動を取り巻く環境と、転職活動を成功させるためのポイントを確認しておきましょう。 入社5年目の転職活動を取り巻く環境 大卒入社の場合、入社5年目は27歳前後となります。社会人としてのビジネスマナーについては問題なく、実務経験を備えながらも、まだ20代で入社後の成長性、新しい企業に馴染む柔軟性が期待できるこの年代に対しては、企業の採用意欲も高いです。 厚生労働省が発表する「雇用動向調査結果」をみても、年代別の転職入職率は26-30歳を過ぎて30代になるとぐっと下がっていきます。 【年齢階級別転職入職率】 画像引用元:厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果」 転職を考えているならば、このタイミングを逃さずに、20代のうちに行動を起こしたほうが可能性は広がりやすいでしょう。 入社5年目の転職活動を成功させるには 入社3年目未満の転職であれば、企業も「第二新卒」として可能性を重視しますので、意欲の高さ、前向きさをアピールすることが重要です。 しかし入社5年目となると、企業はこれまでの実績も求めるようになります。そのため、転職活動では、今までの実績を企業にわかりやすくアピールすることが重要です。数字が出せる部分は可能な限り実績を数字で伝えるようにし、どんな強みや実績があるのかを職務経歴書にわかりやすく記載していきましょう。 また、入社5年目はこれまでの実績が求められる年代ではありますが、一方で20代後半は未経験職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスでもあります。 未経験職種へのチャレンジは、企業がより成長性やポテンシャルを重視することから20代前半が成功しやすく、より即戦力として活躍することが求められる30代になると、未経験職種への転職は格段に難易度が上がり、チャンスも減ってしまいます。今までの仕事が合わず、他の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひ万全の準備をして臨んでください。 その際も「職種としては未経験だが、今までの業務で身につけたこのスキルや経験が、このようにこれからの仕事に活かせると思う」など、今までの経験を生かした上での成長性や意欲のアピールが重要になります。未経験職種へのチャレンジを希望する場合には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を上手く活用するようにしましょう。 入社5年目で仕事を辞めたくなるような「壁」を感じることは、よくあります。これを成長の機会とし、自分にとって良い選択ができるように、キャリアコンサルタントが必要な時にはぜひお気軽にお問合せください。

2023/11/09
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キャリアコンサルティングの利用法その他人間関係・仕事に対する不安今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて仕事と家庭との両立について働き方就職活動履歴書・職務経歴書等、書類添削独立について転職について適職診断・自己分析・自分探し面接対策
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人間関係の悩みで仕事が辛い!悩みやすい人の特徴と対処法

人間関係の悩みで仕事が辛い!悩みやすい人の特徴と対処法

「人間関係」は、代表的な仕事の悩みの一つ。 職場には、さまざまな年代や価値観の人がいるからこそ、うまく人間関係を構築できず悩んでしまうケースが珍しくありません。 本記事では、仕事の人間関係に悩みが生まれる状況や悩みやすい人の特徴、悩んだときの対処法を解説します。   人間関係の悩みはどんなときに生まれる? どんなシーンで、人間関係の悩みは生まれるのでしょうか。まずは、悩みが生まれやすい状況を解説します。   上司からのストレスが大きいとき 指示が頻繁に変わる、高圧的、頑張りをなかなか評価してくれないなど、理不尽な上司・先輩の下で働くとストレスが大きく、人間関係の悩みに直結します。 相手の立場が上だからこそ不満を感じても我慢しがちで、悩みが膨らみ仕事のモチベーションまで下がりやすいです。 しかし、上司のいきすぎた理不尽な言動はハラスメント行為に該当する可能性もあるため、過剰な我慢は禁物。自分一人ではハラスメントに気づけない場合も多いので、周囲の人やキャリアコンサルタントに相談して、客観的意見を取り入れるのがおすすめです。  後輩や部下のマネジメントがうまくいかないとき 勤続年数を重ねて、後輩や部下の指導・育成を任されている人も多いでしょう。しかし、面倒を見る部下は自分の好みで選べるわけではないため、時には相性の悪い部下を担当することになって人間関係に悩む場合もあります。 後輩や部下と良い人間関係が築けないと、相手に対して「どうして指示した通りに動いてくれないんだ」と不満を持つ反面、自分に対しても「指示の仕方が悪かったのではないか」と不安になりやすいです。 自信が持てなくなることから積極性も失われ、コミュニケーション不足によりさらに部下との人間関係が悪化する場合もあります。 嫌い・合わない人がいるとき 同じ職場で働いていても、価値観や考え方は人それぞれ。当然中には、自分とは全く異なる価値観・考え方を持つ人もいて、何か大きなトラブルがあったわけではなくても苦手だと感じる場合があります。 人間だけに限らず多くの生物には相性があり、「嫌い」「合わない」という感情を持ってしまうのは仕方がありません。 しかし仕事をスムーズに進めるには、嫌い・合わないと思う相手とも積極的に交流しなくてはいけない場合も多いため、ストレスが蓄積して人間関係の悩みに発展しやすいです。   職場で孤立しているとき 職場の人とべったり仲良くする必要はないものの、孤立している状態では疎外感や孤独感を抱えながら仕事をすることになり、人間関係に悩んでしまいます。 また、職場で孤立すると業務に関して困ったことがあっても助けを求めにくく、仕事のやり方として効率的ではありません。 孤立は、こちらから積極的にコミュニケーションを取らないのが原因で起こる場合も多いので、自ら周囲の人に話しかけたりフォローを買って出たりして改善を図ってください。   派閥があって職場の雰囲気がギスギスしているとき 会社は、大人数が集まり時にはチームに分かれて仕事をしたりもするため、派閥が生まれやすい環境といえます。しかし、社内で派閥が生まれると派閥争いが起きやすく、人間関係の悩みへと発展するでしょう。 ギスギスした派閥争いに一度巻き込まれると身動きが取りづらいので、さまざまなシーンで気を遣って大きなストレスになります。 派閥のある職場では、周囲の意見に耳を傾け批判的な態度を取らないようにしつつ、どうしても譲れない場面ではきちんと「NO」と伝える意思の強さが必要です。   いじめがあるとき 残念ながら、大人の社会でもいじめは存在します。いじめは、自分が被害者になるのはもちろんですが、自分ではない被害者を近くで見ているのも嫌な気持ちになって悩むものです。 このまま日常的にいじめがある職場で働き続けると、感覚がマヒしておかしいことをおかしいと感じられなくなる可能性も! 少しでも「いじめでは?」と思ったら、まずは家族や友人など身近な第三者に現状を話し、問題を客観視してください。また、その上で必要に応じて上司や専門部署に相談しましょう。   仕事の人間関係に悩みやすい人の特徴 同じ職場で働いていても、人間関係に悩みやすい人と悩みにくい人がいます。ここでは、仕事の人間関係に悩みやすい人の特徴を解説するので、自分に当てはまる特徴はないかチェックしてみてください。   繊細な感性を持つ 繊細な人は、周囲の雰囲気や人の表情・声のトーンなどに敏感です。自分ではない誰かの顔色を常に伺って、相手の何気ない言動に傷ついたり、言葉の裏を深読みしたりします。 相手の機嫌が少し悪いだけで「自分が何かしたのだろうか」と考えてしまうので、しょっちゅう仕事の人間関係に悩むでしょう。 また、自分よりも相手を尊重する傾向が強いため、苦手な人にも親切に接してストレスを溜めやすいです。   コミュニケーション能力が低い コミュニケーション能力が低い人は、一方的に話し続ける、相手の話を遮る、会話内容に応じた適切な言動が取れないなどの行動が目立ちます。 会話中、相手に違和感や悪い印象を与えることが多いため、職場内で孤立して人間関係の悩みを抱えやすいです。 しかしコミュニケーション能力は、ある程度のレベルまでであれば努力によって向上させることができます。コミュニケーション能力の低さを自覚している人は、社内にいるコミュニケーション能力が高い人の言動を参考にして、能力向上を目指しましょう。   他者の意見を素直に受け止められない 仕事は、周囲の人と意見をすり合わせながら進めることがよく求められます。そのため「自分が一番正しい」「相手は間違っている」という考えが強く、他者の意見を素直に受け止められない人は、人間関係のトラブルに頻繁に見舞われて悩むでしょう。 そもそも「意見」とは「誰かの考えを言語化したもの」であり、相手の意見を否定することは相手の考えそのものを否定するのと同じといえます。 誰でも自分の考えを簡単に否定されるとムッとするので、自分と異なる意見でもまずは一度受け止め、それから自分の意見を述べるようにしてください。   自己主張が少ない 自己主張が少ない人は、周囲から「何を考えているのかわからない」と思われやすく、信頼されない傾向にあるため仕事の人間関係がうまくいきにくいです。 また、自分の意見をはっきり言わないので、いじめのターゲットになる場合もあります。 仕事は周囲の人と協力しながら行うものなので、強すぎる自己主張はもちろんNGです。しかし良い人間関係を構築するためには、ある程度は自分の考えや人柄を開示する必要があります。   マイナス思考が強い 職場では、自分の仕事ではない作業や、誰かのフォローを任されることも多いです。 そんなときマイナス思考が強いと「させられた」と感じて相手を恨んでしまったり、「自分ばかり仕事を押し付けられている」と被害妄想を持ったりします。捻じ曲げた事実を信じてどんどん他者を敵認定するので、マイナス思考が強い人も人間関係がうまくいきにくく悩みを抱えやすいです。 物事をプラスに捉えるよう意識するだけでも、行動が変わって仕事の人間関係が良くなる場合があるので、今日から少しずつ考え方を変えてみましょう。   仕事の人間関係に悩まないための対処法7選 ここでは、仕事の人間関係に悩まないための対処法を紹介します。ぜひ実践しやすいものから取り組んでみてください。   深く付き合う人はきちんと選ぶ 職場にいる全員から好かれるのは不可能ですし、そもそも好かれる必要もありません。好かれなくても適切な距離を保てれば仕事は円滑に回るので、無理に人から好かれようとせず、付き合う相手はしっかりと選んでください。 たとえば、苦手な人や派閥の中心人物、いじめの加害者など、交流を深めるとストレスを受ける可能性が高い相手とは、一定の距離を取って付き合ったほうがいいでしょう。 「我慢してまで親しくなる必要はない」「どうしてもわかり合えない人もいる」と心に留めておくだけで、人付き合いの判断に迷いにくくなり人間関係に悩むことが減るはずです。   スルースキルを身に付ける 職場にはさまざまな人がいて当然であり、合わない人や苦手な人、嫌な人がゼロの環境のほうが珍しいです。相性の悪い相手をゼロにするのは難しいので、相性の悪い相手から何か言われてもダメージゼロの自分でいられるよう、スルースキルを身に付けてください。 悪意のある言葉や、自分にプラスに作用しない言葉は、真に受ける必要はありません。また、うわさ話や陰口などを耳にした際も、真に受けすぎないほうがいいでしょう。 言葉の裏を考えず、苦手な人とは距離を置くことで、スルースキルは養われます。   仕事だと割り切る 仕事では、ストレスになる人とどうしても一緒に過ごさなくてはいけない場面も多々あります。そんなときは「仕事上の付き合い」だと割り切って、相手を尊重した対応を取るのが大切です。 割り切った考え方ができれば「今の辛い人間関係が永遠に続くわけではない」と思えます。必要以上に人間関係について考えずに済み、仕事だけに集中できるはずです。 割り切ったドライな関係が定着すれば、お互いに深入りしないちょうどいい距離感も生まれるので、仕事の人間関係に悩みにくくなるでしょう。   他者に対する「過剰な期待」は捨てる 他者に対する理想や期待が高いと、仕事の人間関係に悩みやすくなります。 たとえば完璧主義の傾向が強い人は、他者にも自分と同じ水準で仕事をするよう期待するので、人間関係のトラブルを抱えがち。また、「言わなくても自分の希望通りに仕事をしてほしい」「察してくれるはず」のような形の期待も要注意です。 相手には相手の考えがあり、自分の期待に必ずしも応えてくれるとは限りません。他者に過剰に期待すると、期待が外れるたびにイライラしてさらに人間関係が悪化しやすいので、「人にはそれぞれ考え方や能力の違いがある」と認める必要があります。   身近な人・専門部署に相談する 辛い気持ちを一人で抱え続けると、悩みがさらに深くなって仕事の効率や心身に悪影響を及ぼす可能性があります。 悩みは、誰かに共有するだけでも気持ちが軽くなって視野が広がり、解決策が見つかる場合があるので、一人で抱えず信頼できる人に相談しましょう。 話を聞いてもらいたいなら家族や友人、社内で対策をしてほしいなら上司、いじめに関する相談なら総合労働相談コーナーのように、希望する対応・相談する内容に応じた相手を選ぶと早期解決しやすいです。   部署異動や転職を検討する 体調やメンタルに不調を抱えてまで、無理して今の仕事を続ける必要はありません。自分なりに対処してみても仕事の人間関係が良くならず、これ以上働き続けるのが難しいときは、部署異動や転職を検討するのもありです。 ただし、部署異動や転職をする際は「円満」に今の職場を離れるのが鉄則。「最後に仕返しをしたい」と考える人もいますが、このような考えは職場を離れる直前まで人間関係のトラブルを抱えて、大変な思いをするだけなので控えましょう。   キャリアコンサルティングを受ける 職場の人間関係の悩みは、いくつかの対人トラブルが絡んで、複雑な問題になっている場合も多いです。また、人間関係の悩みをきっかけに転職するかにも悩み始め、2つの悩みを同時に抱えている人もいるでしょう。 「悩みが複雑すぎて誰に相談すればいいのかわからない」「人間関係と転職の悩み、両方の相談に乗ってほしい」 このような場合は、キャリアの悩みはもちろん人間関係の悩みも相談できる、キャリアコンサルティングを利用してみてください。 キャリアコンサルティングでは、仕事に関するさまざまな悩みをプロの視点から的確にアドバイスしてもらえるので、一人で解決策を考えるよりも早く悩みを解消できます。   人間関係に悩んだときは、自分の行動を変えるのが大切 職場の人と、友達のように親しくなる必要はありません。とはいえ、ほとんど毎日のように顔を合わせる相手なので、やはり人間関係が悪いと辛いですよね。 仕事の人間関係に悩んだときに忘れてはいけないのが「自分にできる対処法に挑戦し、相手を変えようとしない」です。相手を無理に変えようとすると、反発されて余計に人間関係が悪くなる可能性があります。 身近な人やキャリアコンサルタントを頼りつつ、自らの行動・考え方を変えて悩みからの脱却を目指してください!

2025/04/07
人間関係・仕事に対する不安
30代の仕事の悩みはどう解決する?意識すべきことと乗り越え方

30代の仕事の悩みはどう解決する?意識すべきことと乗り越え方

30代は、仕事において新人ともベテランとも言いにくい微妙なタイミング。加えて、結婚・出産・育児・マイホーム購入・親の介護といった私生活の変化も起こりやすく、仕事や働き方について悩んでしまう人が少なくありません。 30代の仕事の悩みは何が原因で、どう乗り越えていけばいいのでしょうか? 本記事では、仕事の悩みの原因になりやすい要素や、仕事に悩む30代に意識してほしいこと、悩みを早期解決に導く方法について解説します。  30代は仕事の悩みが多い 30代が仕事で悩みがちなのは、データでも証明されています。厚生労働省が実施した「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」によると、30代の86%が「仕事に対して強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある」と回答しているのです。 働く30代の実に8割以上が仕事の悩みを抱えており、もはや悩んでいる人が多数派・悩んでいない人が少数派という図式になっています。 なお、不安、悩み、ストレスの原因として最も多く挙げられていたのは「仕事の失敗、責任の発生等」でした。これは、重要な仕事を任されたり新しいポジションに就いたりしやすい30代の苦悩が色濃く反映されているものと思われます。  将来性や転職についての悩みも 30代は「会社の将来性」に関して悩んでいる人の割合が、全年代の中で最も多いのも注目すべき点といえます。30代はキャリアの中間地点に立っている上、結婚・出産・子育てといったライフイベントが起こりやすいため、必然的に将来について考える人が増えるのでしょう。 他にも「海外に比べると年齢を気にしすぎる」という日本特有の傾向も、30代の悩みを加速させていると考えられます。年齢を重視する日本の転職市場には、「若いうちが有利」という風潮が今なお存在するため、30代は「ギリギリ若手と呼ばれる今のうちに転職したほうが良いのでは?」と悩みやすいです。   30代が仕事で悩む原因 ここでは、30代の仕事の悩みにつながりやすい5つの要因について解説しましょう。自分の悩みに近いものはないか探し、悩みの原因特定に役立ててください。   毎日に変化がなくマンネリ化する 大学を卒業してから社会に出たと仮定しても、30代は社会人歴が10年前後あります。大抵の人は社会人としての振る舞いが身に付き、日々の業務にもすっかり慣れているでしょう。慌てることや焦ることが減って効率よく仕事を進められるようになりますが、一方で新しい発見や驚きが少なくなり「毎日が同じ作業の繰り返し」のように感じやすいです。 マンネリ化すると毎日の仕事に飽きを感じるほか、「この生活がこれから何十年も続くのか」という不安も募ります。 キャリアの行き詰まりを感じたりやりがいを見出せずモチベーションが下がったりするため、仕事の悩みに直結しやすいです。   多忙すぎて余裕がない 働き盛りの30代はこれまで以上に多くの仕事を任され、業務量が一気に増えることも珍しくありません。また、出産・育児といった私生活の変化によって自由に使える時間が減り、今まで以上に忙しいと感じる人も多いです。 そして、この「忙しさ」が仕事の悩みの引き金になるケースもあります。 忙しいと心身ともに余裕がなくなり、ストレスの増加やミスの誘発、人間関係の悪化を招きやすくなるためです。 慌ただしい日々をうまくこなしたとしても、「疲れた」「休みたい」という感情を長く持ち続けたストレスは確実に蓄積するため、いつか心身に重大な問題を引き起こす可能性も…。   将来への不安 30代はまだまだキャリアの中堅どころであり、定年を迎えるまでとなると今後約20~30年は働かなくてはいけません。だからこそ将来に対する閉塞感や不安が生まれ、「今の会社に居続けて大丈夫だろうか」という悩みが増えやすいです。 また、年功序列制度が定着しているまたはポストに空きがない会社で働いている場合、昇進の望みが薄いためより将来への不安が募りやすくなります。 30代は20代のときよりも自分の出世ルートが正確に見えるため、今後の展望を予測して「正当な評価が得られない可能性がある」と感じると一気にやる気を失うでしょう。   部下との関係構築が難しい 職場の人間関係は働く多くの人にとって悩みの種ですが、その中でも30代は部下との関係に悩みやすいです。 30代になると、直属の部下ができたり後輩の指導育成を任されたりする機会が増えます。しかし30代は、仕事の経験や知識はそれなりに豊富でも、上司・先輩としての経験はあまり多くありません。 相性の良い部下なら指導もスムーズにいきやすいですが、異なる時代を生きて価値観の違う部下の指導は一筋縄ではいかない場合も多々あります。 「どのように指導すればいいのかわからない」という悩みはもちろん、場合によっては「そもそも接し方がわからない」と悩むケースもあり、うまく関係構築できずにストレスを抱えやすいです。   プライベートとの両立 20代のうちはがむしゃらに働いたという人も、気力・体力をフル活用するような働き方をずっと継続し続けるのは難しいです。 特に30代は結婚・出産・育児などで生活スタイルが変わりやすく、これまで以上にプライベートの時間を確保したいと考える人が増えます。 しかし、現代におけるライフワークバランスへの各企業の取り組みはまだまだ十分とはいえず、制度が整っていなかったり制度を利用しにくかったりするのが実情です。仕事とプライベートをうまく両立できないと、2つを天秤にかけて悩みが生まれてしまいます。   仕事に悩む30代が意識すべきポイント 悩みがあると、モヤモヤしてあらゆることに集中できず、普段とは違う行動に出やすくなります。しかし、ある程度自分をコントロールしないと、周囲の人に迷惑をかけてしまったり悩みをさらに深刻にしたりする可能性が! ここでは、仕事に悩む30代に意識してほしい3つのポイントを解説します。   仕事に手を抜かない たとえば1日8時間働くとして、8時間常に集中力や緊張感を保つのは不可能です。そのため、仕事中もこまめに休憩を取るなどして、ところどころで手や頭を休める必要があります。 しかしだからといって、仕事の手を抜いてはいけません。 業務に慣れているからこそ30代は仕事に本気になりにくいですが、本気にならなければ新たなスキルは身に付かず、マンネリや飽きを感じやすくなります。 仕事に対する姿勢を変えるだけで悩みの原因が解消される場合も多いので、悩みがあっても仕事には誠実に取り組みましょう。   コミュニケーションに消極的にならない 悩んだときほど、人と話す気分になれず塞ぎこんでしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、暗い雰囲気のままでいると職場の空気も悪くなりやすいですし、周囲の人に気を遣わせてしまいます。 無理して愛想良くする必要はないものの、できる範囲でこちらからも積極的にコミュニケーションを取るのを意識しましょう。 周囲の人と良好な関係が築けると、仕事の悩み相談にも乗ってもらいやすくなるほか、プライベートと仕事を両立したい場面でも理解を示してもらいやすくなります。   オンオフのメリハリをつける 公私ともに忙しい30代は、起きてから寝るまでずっとやることに追われてバタバタ過ごしがち。しかし、これでは心が常に緊張状態にあるため実際の忙しさ以上の多忙感があり、疲労や悩みの深刻化を招きやすいです。 そのため忙しい日々の中でも、自分の中で「オンオフ」を決めてメリハリをつけるよう意識してみてください。 なかなかうまくいかないときは、「仕事中に飲み物を飲んでいる間はオフ」「帰宅して入浴を済ませたらオフ」のように、行動と結びつけて気持ちを切り替えるのがおすすめです。   30代が仕事に悩んだときの対処法 ここからは、30代の仕事の悩みに対する具体的な解決策を紹介します。   つらい気持ちが大きいときはとにかく休む! 悩みが大きくなりすぎると「疲れた」「つらい」「辞めたい」など、ネガティブな気持ちばかり頭に浮かんでしまいます。そんなときは、一度しっかりと休むのが大切です。休暇を取っていつもよりものんびりとした時間を過ごし、思いきりリフレッシュしましょう。 「悩み解決に向けた行動をしなくていいの?」と思うかもしれませんが、疲れすぎているときに無理に行動しても頭がうまく働かず、良い解決策は浮かびません。 忙しすぎることにストレスを溜めて悩んでいる場合は、数日ゆっくり過ごすだけでイライラが解消されて悩みが晴れる場合もあります。    キャリアコンサルティングを受ける 「少しでも早く悩みから解放されたい!」という場合には、専門知識を豊富に持ったプロのキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。キャリアコンサルティングを受けると、自分の悩みの根本的原因が明確になり、原因に応じた的確なサポートが受けられます。 「単なる一般論」ではなく「自分の悩みに応じた解決策」をアドバイスしてもらえるので、悩みに効果的にアプローチでき最速スピードでの問題解決を目指せるでしょう。 なお、キャリア・コンサルティング・ラボであれば、オンライン面談で全国どこからでも気軽に相談できます。忙しい30代も利用しやすいサービスなので、ぜひご活用ください。   ライフプランを考える 将来に対する見通しが立っていないと、仕事に対する不安も膨らみ悩み解決が遠のきます。そのため、自分の将来をイメージして人生の計画を立てるのも大切です。 やりたいことや大切にしているもの、反対に避けたい働き方などを最初に挙げ、そこから転職や結婚、子育て、住宅購入などのライフイベントを考えていくと、具体的なライフプランが立てられます。 また、今後必要となるお金を計算し、今の自分に必要な行動や身に付けるべきスキルなどを洗い出していきましょう。ライフプランを立てておくと、仕事の悩みを抱えても突発的な退職・転職を避けることができ、自分の選択に後悔しにくくなります。   物事に優先順位をつける 20代のときは全てのことに全力投球して、自分の求める結果が出せたかもしれません。しかし、30代はやるべきタスクや必要となるお金が一気に増える時期なので、頑張りだけでは望む結果を得られない場合も多いです。 このような出来事が重なると「結果を出せない自分はダメだ」という自信喪失から不安や悩みにつながりやすいので、一度に全ての物事に取り組むのではなく優先順位をつけて対応しましょう。 優先順位をつけるのが習慣になれば、仕事がスムーズに進むだけでなく、常に思考が整理されて悩んでも混乱しにくくなります。仕事の悩みがあっても、悩みごとに優先順位をつけられるので、効果的な解決策が取れるはずです。   スキルを増やす これからも戦力として働き続けるために、スキルの獲得はマストです。既にスキル・資格を持っている人も、新しいスキル獲得に向けて努力や挑戦をしてみてください。スキルや資格があれば転職の選択肢が広がるほか、今の会社でのキャリアアップも実現しやすくなります。 また、何より「自身の頑張りによって得たスキル」は、今後さまざまな場面で自分の力になるでしょう。スキル獲得のために頑張った経験は自信になりますし、努力の末に得たスキルは未来への安心材料になります。 スキルを増やそうと奮闘する日々は刺激的なので、モヤモヤと悩む時間を減らしてくれるのもメリットです。   仕事・キャリアに悩む30代は、一人で抱えず相談を! 30代は、まだ「若手」と呼ばれることもある年代でありながら、人生における大事なライフイベントが起こりやすく、仕事の悩みが一気に増える時期です。 ちなみに、20代から定年を迎えるまで働くとなると、ざっくり計算で約40年あります。長い社会人人生において30代はまだまだ折り返しに差し掛かるかどうかという地点にあるというのも、一度悩みを抱えると「このモヤモヤが長く続くのでは」という不安に駆られ悩みから抜け出しにくくなる理由でしょう。 深刻になりやすい30代の仕事の悩みを一人きりで抱えるのは、ストレスやプレッシャーで心身の不調を招く可能性があります。 身近な人に相談するのもありですが、迅速な悩み解決を目指すなら、ぜひ一度キャリアコンサルティングを受けてみてください。 今抱えている悩みから一日でも早く抜け出し、生き生きとした30代を過ごしましょう!

2025/03/31
人間関係・仕事に対する不安
キャリアのよくある悩みとは?解決するための対処法と考え方

キャリアのよくある悩みとは?解決するための対処法と考え方

「今のままキャリアを積んで良いのか悩んでいる」「将来のキャリアについて考えると不安」 キャリアの悩みは、置かれている状況や年代によっても内容が変わり、なかなか尽きることがありません。 このような悩みを抱えている人に向けて今回は、よくあるキャリアの悩みや、悩んだときの解決法、苦しいときこそ意識してほしい考え方を解説します。 働く人が抱えがちなキャリアの悩みの原因を参考に、自分のモヤモヤを解消するヒントを見つけてください。   仕事・キャリアに関するよくある悩み 自分が何に悩んでいるかを明確にしないと漠然とした不安が広がり、さらに悩みがエスカレートしやすくなります。ここでは、仕事やキャリアに関するよくある悩みを解説するので、ぜひ自分の悩みの原因特定に役立ててください。   評価に不満がある 働く上で避けられないのが「評価」です。昇給や昇進できるか、重要な仕事を任せてもらえるかなどは、社内での評価が大きなカギを握っています。 そのため、会社からの評価に納得できないと「給料が増えない」「キャリアアップできない」「仕事にやりがいがない」など、派生の悩みも生まれやすいです。 評価制度や基準に疑問を持ち、会社に対する不信感も強くなりやすいので「このまま今の会社でキャリアを積んで良いのか?」とキャリアチェンジの悩みへとつながるケースもあります。   向いてる仕事がわからない 自分に向いてる仕事がわからないと、今の仕事を続けるべきなのか、転職するべきなのかの判断がつきにくく、やりたいことが見えない「キャリア迷子」になってしまいます。他にも、自分の好きなことや、やりがいを過剰に求めた場合も、向いてる仕事がわからなくなりやすいです。 仕事において好きなことを追及したりやりがいを求めたりするのは当然ですが、それらが必ずしも自分に合っているとは限りません。好きなこと=得意なことではないですし、やりがいが大きい仕事はその分プレッシャーや責任が伴います。 能力や適性を客観的に把握し、自分に合う仕事について考えるのが、悩み解決の第一歩です。   今の仕事がつまらない 20代・30代に多いのが「仕事がつまらない」「働く面白みがなくモチベーションが上がらない」という悩み。一通りの業務を覚えて新鮮味が薄れた頃によくある悩みで、刺激不足やマンネリ感による飽きが原因であるケースが多いです。 しかし中には、「スキルが身に付かないからつまらない」「仕事ができないからつまらない」など、別の問題が隠れている場合も! 仕事がつまらなくて悩んだときは、まず「なぜつまらないのか」を考え、隠れた問題や自分の本心を探ってください。   転職すべきか迷っている 今後のキャリアに漠然とした不安があったり、今すぐ辞めるほどではないものの会社に不満を感じていたりすると、転職に迷いやすくなります。 他にも、転職したい気持ちはありつつも「転職して失敗したらどうしよう」「新しい職場で活躍できるだろうか」という心配で、転職に踏み切れないケースも多いです。 転職すべきかどうかで悩むと、気持ちが定まっていないため今の仕事にも転職活動にも集中できず、悪循環に陥る可能性が高くなります。後悔しない選択をするためには「これからどんなキャリアを歩んでいきたいか」を明確にし、そこから転職の必要性を考えてみると良いでしょう。   理想のキャリアがない 「そもそも理想とするキャリアビジョンがない」というのも、悩みの原因になりやすい要因の一つです。 理想のキャリアがなければ、当然キャリアプランも立てられません。これからどのようなキャリアを歩みたくて、そのために今何をすべきかがわからないので、何をしていても「これで正解なのだろうか?」という疑問が拭えず自信が持てないでしょう。 また、理想がなければ、仕事や働き方を選ぶ際の軸が定まらず、自分に合わない会社を選んで悩みを増幅させてしまう危険性があります。   キャリアに行き詰まりを感じる ミドル層のビジネスパーソンによくある悩みが、「進むべきキャリアがない」「自分はここまでだ」のように感じるキャリアの行き詰まりです。キャリアの行き詰まりに悩むと、停滞感から働くモチベーションの低下につながり、本当はまだ成長やキャリアアップのチャンスがあったとしても機会損失を招いてしまいます。 「これ以上、物事は良くならない」と悲観的な考え方になりやすく、自己肯定感が下がってなかなか悩みから抜け出しにくいです。 キャリアに行き詰まりを感じたときは、今までとは違う視点で物事を考えるのを意識してみてください。こうすることで、新たな気付きや可能性が見つかり悩みから脱却できる可能性があります。   キャリアとプライベートを両立できない 年齢を重ねれば重ねるほど、結婚や子育て、親の介護など、重大なライフイベントが起こって仕事とプライベートの両立に悩みやすくなります。現状では仕事とプライベートを両立するのが難しく、ライフワークバランスを見直そうとした結果、キャリアに悩む人も多いです。 また、激務の仕事に就いている人の場合は、年齢を重ねて気力や体力の衰えを感じ、キャリアに悩むケースもあります。 キャリアとプライベートの両立に悩んだときは、両者の「理想のバランス」を明確にすると、進むべき方向性が定まりやすいです。   管理職に就くか、就かないか 40代以降になると、「管理職」というポジションが現実味を帯びてきます。しかし、管理職への昇進は全てのビジネスパーソンにとって魅力的というわけではありません。中には、ずっと現場でプレイヤーとして活躍したいのに、管理職を打診されて困ってしまうというケースもあります。 管理職の打診は断ることもできますが、断れば社内評価が下がる恐れがあり、管理職に就くか・就かないかはその後のキャリアにも大きく影響する深刻な悩みです。 一度管理職に就いてしまうとなかなか降格はできないので、自分の適性や管理職のメリット・デメリットを把握した上でじっくり判断しましょう。   時代や環境の変化に追い付けない 40代・50代は、時代や環境の変化にうまく対応できないのが、キャリアの悩みにつながる場合も多いです。 たとえば、現在40代・50代の人にとっての「20代のときに当たり前だった仕事の進め方や常識」が、変化した現代においては求められないというケースも多々あります。今までの仕事のスタイルが通用しにくくなるので、今後のキャリアに不安を感じたり、モチベーションが下がったりしやすいです。 これまでに培った経験やスキルは決して無駄になりませんが、これからも会社の戦力であり続けるためには、時代のニーズに合ったスタイルや新たな取り組みにも挑戦していきましょう。   仕事やキャリアに悩んだらするべきこと ここからは、仕事やキャリアの悩みから抜け出すための対処法を解説します。   悩みの原因の特定 「キャリアについて悩んでいる」といっても、原因は人それぞれです。まずは、自分の悩みの原因をじっくり考えてみましょう。 不安や不満、モヤモヤすることなどを紙に書き出すと、頭の中が整理されて原因が見つかりやすくなります。また、いくら考えてもはっきりとした原因が特定できない場合は「漠然とした将来への不安」や「自分はダメだという思い込み」が原因になっているかもしれません。 原因によって、今後取るべきアプローチ方法も変わるので、まずは一度落ち着いて悩みを整理してみてください。   自己分析 考え方やスキルは時間の経過とともに変わっていくものなので「就職・転職時にしっかり自己分析した」という人も、悩んだときは自己分析が欠かせません。 これまでのキャリアを振り返り、自分の軸や強み、働く上で大切にしたいことなどを洗い出してみましょう。他にも、人から褒められたこと、自分が興味・関心のあることにも注目です。 自己理解を深めると、自分に合う仕事や働き方が見つかりやすくなり、悩みの早期解決につながります。   理想からキャリアプランを立てる 「今後どうなっていきたいか」という将来の理想についても考えていきます。そして、理想像をもとに具体的な行動計画、いわゆる「キャリアプラン」を立てていきましょう。 また、キャリアプランを立てる際は、ライフプランも併せて考えるのがおすすめです。仕事と人生の将来設計を同時にすることで、ライフワークバランスの取れたプランになり、実現性も高くなります。 「キャリアの方向性がわからない」と悩んでいる人であれば、明確なプランを立てて今後の道筋を明らかにするだけで悩みが軽減するはずです。   スキルアップやキャリアチェンジ スキルアップして新しい学びを得れば、自信になり迷いから脱却できる可能性があります。今後のキャリアの選択肢も広がるため、新しいスキルや価値観を積極的に身に付けていきましょう。 また、悩みの内容によっては、部署や職場を変えるという選択肢も解決策になり得ます。 ただし、部署異動・転職はその後のキャリアを大きく左右するため、実行する前によく検討してください。   キャリアコンサルティングを受ける キャリアに関する悩みは、一人ひとり異なっており非常に複雑です。そのため、ここまで紹介してきた一般的な悩み解決方法では、うまく悩みを解決できない場合もあります。 「自分にとって最適な悩み解決方法が知りたい」という人は、キャリアコンサルティングを利用してみましょう。 キャリアコンサルティングでは、あなたの悩みの根本的原因を明らかにして、問題解決に向けたアドバイス、キャリアプランを立てるサポートなどをしてもらえます。客観的視点やプロの情報・助言を得ることで、悩み解決の糸口が見つかるはずです。   キャリアに悩んだときの考え方 キャリアに悩むと、思考がネガティブになり、つい物事を悪い方向に考えがち。ここでは、悩みを深刻化させないための考え方を紹介します!   キャリアに正解や優劣はない キャリアに悩むと「こんなキャリアではいけない」と自分にダメ出しをしたり、誰かと自分を比べて落ち込んだりします。 しかし、キャリアは一人ひとり違って当然のものであり、正解や優劣はありません。キャリアにおいて大切なのは「正しいか・人より優れているか」ではなく「自分が納得できているか」です。 悩んでいるときほど他人の意見や一般論が気になりやすいですが、自分の軸をしっかり持ってキャリアを考えてください。   「やりたくない」から理想を見つけるのもあり 自己分析中や将来の理想像を考える際に「やりたいことなんてない」と感じた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。そんなとき、やりたいことを無理やり探すと苦痛に感じやすく、自己分析やキャリアプランの立案がうまくいきにくいです。 やりたいことが見つからないときは、反対に「やりたくない」「嫌だ」と思うことからヒントを得てみましょう。 やりたくないことが明確になれば、その裏を返してやりたいことが見つかりやすくなります。苦手分野の把握・回避は、自分らしく働くためにも必須です。   キャリアはゆくゆく見直すものとして考える 悩むのは精神的に消耗する行為であるため、「もう二度と悩まないで良いように、完璧なキャリアプランを立てよう」と考える人は少なくありません。 しかし、明確なプランを目指すのは良いことではあるものの、過剰に完璧を目指すとなかなかプランが完成せず、悩み解決に向けた具体的な行動も遅れやすくなります。人の心や働き方の理想は今後変わる可能性も十分あるため、キャリアプランは「ゆくゆく見直すもの」として、適度に柔軟性を持たせるのがおすすめです。 見直すことを前提にすると「完璧でなくても良い」と思えるので、キャリアプランを立てるハードルそのものも下がります。   仕事の悩みはキャリアのプロに相談するのがおすすめ 仕事はお金を稼ぐ手段でもありますが、自己表現をしたり達成感や充実感を得たりする場でもあります。自分や人生を形作るのに重要な役割を占めているものだからこそ、キャリアの悩みは複雑かつ深刻になりがちです。 そのようなキャリアに関する悩みは、一人で抱えずプロのキャリアコンサルタントに相談してみましょう。キャリアコンサルティングでは、あなたの悩みや価値観を理解した上で、適切なアドバイスを授けてもらえます。 仕事やキャリアに悩んでいる人、モヤモヤしているけど原因がわからない人は、ぜひキャリア・コンサルティング・ラボをご利用ください。

2025/03/24
人間関係・仕事に対する不安
20代後半が抱えやすい仕事の悩み8選!解決のコツ&NG行動も

20代後半が抱えやすい仕事の悩み8選!解決のコツ&NG行動も

数年の社会人経験はあるものの、まだまだ慣れない業務や覚えることも多い20代後半は、仕事の悩みが増える時期です。 20代後半の人はどのようなことに悩み、どうやって解決していくのが得策なのでしょうか。 本記事では、20代後半によくある悩みや解決のコツ、悩んだときに取りがちなNG行動について解説します。悩みを相談するのに適した相手も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 20代後半が抱えやすい仕事の悩み8選 まずは、20代後半が抱えやすい仕事の悩みを8つ解説します。悩みの原因が明確になると解決の糸口も見つかりやすいので、自分に当てはまる悩みはないかチェックしてみましょう。 職場の人間関係がうまくいかない 20代後半にもなると、新人のときよりもできる仕事が増えて上司との距離が近くなったり、場合によっては後輩指導を任されたりします。自分の仕事だけに集中していればよかった新人時代とは異なり、さまざまな人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めなくてはいけないため、人間関係の悩みが生じやすいです。 また、先輩や上司とスムーズな関係が築けないと、厳しい指導を超えたパワハラやいじめ、嫌がらせを受けるケースもあり、より悩みが深刻化します。   仕事のやる気が出ない 「仕事に新鮮味を感じなくなった」「数年働いても仕事のやりがいや面白みがわからない」などの理由で、やる気をなくしてしまう20代後半も多いです。 モチベーションがない中で毎日同じ仕事を続けるのはストレスが溜まり、大きな悩みとなるでしょう。 ただし、やる気のアップダウンには、別の悩みが関係している場合もあります。たとえば「やる気が出ないと悩んでいたが、実は人間関係の悩みがやる気に悪影響を及ぼしていた」のようなケースは珍しくありません。 仕事のやる気が出なくて悩んだら、まず「なぜ仕事のやる気がなくなったのか」という原因を突き止めるのが大切です。   給料が上がらない 30代・40代に比べると収入が低くなりやすい20代後半は、給料面の不満が悩みに発展するケースも多いです。20代後半は任される仕事も増えていくため、「会社に貢献しているのに見合った給料が得られない」と感じることがあります。 給料は「会社から評価されているか」の一つのバロメーターでもあるため、思うような収入が得られないと評価制度や会社そのものにも不満を持ちやすくなるでしょう。   スキルが身に付いている実感がない 20代は「後の人生を左右する大事な時期」ともいわれており、今のうちに仕事を通してしっかりスキルを身に付けておきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、スキルは目に見えにくいため身に付いている実感がなかなか持てず、焦りや不安から悩みの種になることがあります。 また、自分なりには成長しているものの、さらに優れたスキルを持つ同僚や同世代の人を見て、自信を失くしてしまうケースも少なくありません。   仕事ができない 20代後半は「新人」ではないものの「ベテラン」でもなく、まだ不慣れなことや苦手な作業もあります。 そのため「思うようにうまく仕事ができない」という悩みもよくある一つです。 自分と同僚とで仕事の出来に差が出る場合も珍しくなく、自信喪失や自己嫌悪から悩みが深刻になる場合があります。存在価値を見失って「仕事ができない自分が会社にいて良いのか」のようにも考えやすくなるため、毎日仕事に行くことさえつらく感じてしまうかもしれません。   仕事のプレッシャーが大きい 中には、20代後半で大きな仕事や責任のある立場を任される人もいます。これまでの努力が認められた結果であり喜ばしいことですが、本人にとってはプレッシャーが大きすぎてしんどいと感じるかもしれません。 また、いきなり大きな仕事や役職は任されなくても、20代後半になると会社から求められることは増える傾向です。 これまで以上の成果を望まれたり、キャリアアップに向けてマネジメント能力を要求されたりして、心的負担は大きくなるでしょう。   キャリアとプライベートの両立が難しい 20代後半から30代にかけて、多くの人がキャリアとプライベートの両立に悩みます。この時期は、結婚・出産・子育てなどが現実味を帯びてきて、ワークライフバランスを意識するきっかけが多いタイミングです。 理想の働き方やキャリア、今後のライフプランなどについて一度立ち止まって考える人が増えるため、仕事とプライベートを両立したいという悩みも深刻になりやすいでしょう。 また、20代前半ではこなせたハードワークを20代後半ではきついと感じ、しっかり休める働き方について考え始める人もいます。   転職するべきか迷っている 20代後半は「今の働き方を続けるべきなのか」「転職したほうが良いのではないか」という悩みにもよく直面します。 一般的に「転職は若いほうが有利」だといわれており、20代後半は30歳という一つの節目を迎える直前の時期だからこそ、焦りを感じてより転職に悩みやすいです。 しかし、企業側は30歳という年齢をそこまで特別視しておらず、焦って行う転職活動はマイナスになる可能性が高いので注意しましょう。   20代後半の仕事の悩みを解決するコツ 20代後半の仕事の悩みを解決に導くためのポイントを紹介します。できることから取り組んで、納得のいく答えを見つけましょう。   キャリアプランを立てる これから実現したいビジョンを明確にして、キャリアプランを立てましょう。 「将来的にどうなりたいのか」がわからなければ、悩みへの適切なアプローチ方法も見つかりません。まずはこれまでのキャリアを洗い出し、次に自分にとって理想的な仕事や働き方の将来像を考えます。現状から将来像を実現するためにはどのようなスキル・経験が必要か、それらを得るためには今何をすべきかなどを具体的にすれば、キャリアプランが明確になるでしょう。 軸となるキャリアプランがしっかりしていると「今やるべきこと」がわかり、仕事の悩みから解放されやすいです。   自己流のルーティンを作る 悩みがあると日々の仕事に集中しにくく、モチベーションも下がってしまいます。しかし、集中力やモチベーションが低下すると仕事のミスが増え、会社からの評価が下がってさらに悩みが深刻化する可能性も! これ以上悩みを増やさない・深刻化させないために、自分なりのルーティンを作りましょう。ルーティンは「出社したらまずコーヒーを飲む」「〇〇のファイルから作業を始める」など、自分にとってやる気スイッチとなるならどのような行動でも構いません。 ルーティンがあると、悩みに左右されずに仕事のパフォーマンスが安定します。落ち込んだり自分を責めたりしにくくなるので、気持ちも前向きになりやすいです。   他人ではなく過去の自分と比較する 「同僚より仕事ができない」「同世代より給料が低い」のように、20代後半が抱える仕事の悩みは他人との比較が原因で起こる場合もよくあります。他人の情報は参考にするだけなら有益なものの、優劣を決めるための比較対象とすると悩みにつながりやすいです。 他人と比較しても自分の現状や能力が変化するわけではないので、他人ではなく過去の自分と比較する考え方を身に付けましょう。過去の自分と比較するのが習慣になると、自身の成長を総合的に実感できて自信になり、悩みにくくなります。   転職を視野に入れて行動してみる 今の働き方に疑問があったり、転職すべきか悩んでいたりする場合は、今とは異なる職場環境に目を向けてみても良いでしょう。転職サイトに登録して求人を見てみる、興味のある職業に就いている人から話を聞かせてもらうなどすれば「本当に転職すべきか」を考える良い判断材料になります。 いきなり会社を辞めて転職するのはリスクが大きすぎますが、今の会社で働きながら情報収集するだけならリスクはありません。 さまざまな会社や働き方を知るきっかけにもなり、それをヒントに理想の将来像が固まる場合も多いです。   仕事に悩む20代後半が取りがちなNG行動 仕事のことで悩んでいるとき、いくつかやってはいけない行動があります。ここからは、仕事に悩む20代後半がつい取りがちなNG行動を解説しましょう。   悩みを一人で抱え込む 「誰に相談すべきかわからない」「迷惑をかけたくない」などの理由で、仕事の悩みを一人で抱え込む20代後半の人は多いです。しかし、一人きりで悩むと思考が堂々巡りになりやすく、悩みや落ち込みがより深くなるので注意しましょう。 自分の思いを誰かに聞いてもらうだけでもストレス発散効果があり、悩みの早期解決につながります。後ほど、仕事の悩みを相談するのにおすすめの相手も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。   ネガティブな情報に没頭する 20代後半は生まれたときからインターネット環境がある「デジタルネイティブ世代」です。そのため仕事で悩むと、ネットやSNSを使って情報収集しようとする人が多いでしょう。 しかし、ネット・SNSには不確定かつネガティブな情報が多く、悩んでいるときほどこのような情報を集めてしまいます。 不安を煽る情報に惑わされてさらに悩みから抜け出しにくくなる可能性があるので、時にはネット・SNSから距離を置くのも大切です。   不健康な方法でリフレッシュする 仕事について悩んでいるとき、ひと時でも楽しい時間やストレス発散になる時間を過ごしてリフレッシュするのは良案です。 しかし、気晴らしになるからといって、どこかにしわ寄せがいく不健康な方法を実践してはいけません。たとえば、食べ過ぎや飲みすぎ、ギャンブル、過剰な買い物などは、不健康な方法です。 このような方法は身体的・金銭的な負担が大きく、仕事の悩みとは別の新たな悩みを生む可能性があります。   勢いで仕事を辞める 膨らみすぎた仕事の悩みから一刻でも早く解放されたくて、勢いだけで仕事を辞めてしまうケースは少なくありません。しかし、突発的な退職はキャリアプランに悪影響を及ぼしやすく、その後の人生まで左右する可能性があるのでやめましょう。 20代後半は転職適齢期といわれていることから「辞めてもすぐ次の就職先が見つかるだろう」と考える人もいますが、楽観的な考えでは転職活動はうまくいきにくいです。 転職や退職も一つの悩み解決方法ではあるものの、大きな決断のためよく考えてください。   20代後半の仕事の悩みにおすすめの相談相手 20代後半の仕事の悩みは、誰に相談するのが良いのでしょうか。ここでは、おすすめの相談相手を紹介します。   職場の上司 職場の上司は、過去にあなたと同じ悩みを経験した可能性があり、相談すると具体的なアドバイスが期待できる存在です。あなたの意見を汲んで仕事の進め方や職場のルールを見直してくれる可能性もあり、悩み解決につながりやすいでしょう。 悩みを打ち明けることで上司との距離が縮まる場合も多く、職場内に信頼できる人が増えて働きやすさも向上するかもしれません。   身近な人 家族や友達、同僚、恋人など、身近な人に仕事の悩みを相談するのもおすすめです。身近な人であれば上司ほどかしこまって伝える必要がなく、リラックスして本音を話せます。 また、家族や友達、恋人などは職場外の人間だからこそ、客観的かつフラットな視点を持っており、新たな気付きを授けてくれる可能性が高いです。   キャリアコンサルタント 顔見知りには相談しにくい内容や、より専門的なアドバイスを求める場合には、キャリアコンサルタントに相談するのが適しています。 キャリアコンサルティングを受ければ、現状抱える仕事の悩みだけでなく、これからのベストなキャリアについてもアドバイスが得られます。 悩みや疑問を徹底的に深掘りして向き合ってくれるため、問題を根本から解決できるでしょう。   仕事に悩みやすい20代後半をうまく乗り越えよう 20代後半はさまざまな仕事を任されやすい上に考え方や気持ちが揺らぎやすく、仕事について悩みがちです。悩みを一人で抱え込むと、不安や落ち込みによってさらに悩みが大きくなってしまいます。悩んだときはできるだけ早く、上司や身近な人、キャリアコンサルタントなどに相談してください。 今の悩みは「現状をより良くしたい」「理想の将来を手にしたい」などの前向きな感情から発生していることがほとんどです。 悩んでいる今この瞬間はつらいかもしれませんが、何とか悩みを乗り越えた先には、きっとより良い未来が待っているでしょう。

2025/02/26
人間関係・仕事に対する不安
仕事の悩みを相談できない…つらいときの対処法と相談上手になるコツ

仕事の悩みを相談できない…つらいときの対処法と相談上手になるコツ

職場の人間関係や今後のキャリア、働くモチベーションについてなど、なかなか尽きない仕事の悩み。このような仕事の悩みを誰にも相談できず、一人でモヤモヤし続けている人も多いのではないでしょうか。 しかし、悩みを早く解決しストレスから自分を守るためには、誰かに悩みを打ち明けるのが大切です。 今回は、仕事の悩みを相談しやすくなるポイントやどうしても相談できないときの対処法、おすすめの相談先などを解説します。 仕事の悩みを相談するメリット まずは、仕事の悩みを相談して得られる効果から見ていきましょう。メリットを知ることで、改めて「相談したほうが自分のためになる」と思えて行動できる場合があります。 客観的視点で状況を分析できる 一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなって考え方も偏ってしまいます。しかし誰かに相談する場合は、置かれている状況や自分の気持ちを整理して言語化する必要があるため、客観的視点を取り戻すきっかけになるでしょう。 また、相手から「〇〇ってこと?」「あなたはどう思ったの?」など相槌を入れてもらえるのも、状況分析のヒントになります。 最初はぼんやりしていた仕事の悩みも、誰かに相談すると輪郭がはっきりしてきて、自分一人では気づけなかったことにも気づけるはずです。 早く問題解決できる 悩みを誰かと共有することは、シンプルに知恵が増えるということです。相談すれば自分以外の発想力や着眼点が得られるので、問題に対する効果的なアプローチが見つかりやすくなり、悩みを早く解決できるでしょう。 もちろん、相談相手から毎回必ずしも的確なアドバイスがもらえるとは限りません。 しかし、ためになる体験談を聞かせてもらったり相手の意見を参考にしたりすることで、新しい視点・価値観が生まれて悩み解決の糸口が見つかる可能性が高いです。 相談してうまくいった経験は次に活かせる 相談によって仕事の悩みが解決すると、次に何か困ったことがあったときにもすぐに人に助けを求められます。「報連相」が身に付いて問題を先送りにしたり一人で抱えたりしなくなるので、今後のトラブル軽減にもつながるでしょう。 また、自身が助けられた経験から「相談する大切さ」がわかるため、他人から相談された際には親身に対応できます。 周囲と良い人間関係を構築して業務効率も上がりやすいので、仕事の悩みそのものが減る傾向です。   言葉にするだけで悩みが晴れることも 「仕事の悩みを相談しても、状況が良くなるわけじゃないから意味がない」 このように考えて、悩みを誰にも相談しない人も多いです。 しかし、いきなり状況は変わらなくても、話すことで状況改善の糸口が見えやすくなりますし、何より心境が変わります。悩みや問題を誰かと共有すればストレス・孤独感が和らぎ、気持ちが前向きになるでしょう。 相談してポジティブさを取り戻すだけで、場合によっては「悩むほどのことではなかった」と吹っ切れるケースもあります。   仕事の悩みを相談できない理由 「すべきだとわかっているけど仕事の相談をするのが苦手」という人もいるでしょう。ここでは、相談が苦手な人が抱える課題を解説します。   相談することに罪悪感がある 相談すれば相手の時間を奪ってしまったり、心配をかけたりするのは避けられません。そのため相談相手に申し訳なさを感じて、仕事の悩みを打ち明けられないという人も多いです。 しかし、相談が迷惑がられるかは相手次第であり、相手が迷惑に思わないのであれば感謝する必要はあっても申し訳なさを感じる必要はないでしょう。 相手は迷惑に思うどころか「頼りにされて嬉しい」「相談してくれてありがとう」と思ってくれる場合も多く、相談することでよりコミュニケーションが深まる場合もあります。   誰に相談すればいいのかわからない 仕事の悩みは簡単に解決できる問題ばかりではなく、複雑になりがちだからこそ相談相手を選びます。相手選びに慎重になり過ぎた結果、あれこれ考えてしまって誰に相談すればいいのかわからなくなるという場合もあるでしょう。 相談相手は厳選する必要がありますが、そこに時間をかけ過ぎると悩みがさらに大きくなる恐れがあります。 また、相手から「どうしてもっと早く相談しないの」と責められる恐怖で余計に相談しづらくなる可能性もあるので、悩んだ時点でできるだけ早く相談するのが大切です。   相談相手にどう思われるのかが気になる 「相談して相手から問題解決力のない人間だと思われたらどうしよう」「悩みを打ち明けて弱い人だと思われたらどうしよう」 このように人からの見られ方が気になって、悩みを打ち明けられない人も少なくありません。実際、仕事の悩みを抱えるのは問題解決力が低いからでも人として弱いからでもなく、真剣に仕事に向き合っているためです。 ただし、相談の仕方を間違えて愚痴っぽくなると相手から悪い印象を持たれやすいので、伝え方には気をつけましょう。   「相談しなければよかった」と後悔した経験がある 過去に「相談しなければよかった」と思った経験が、仕事の悩みをスムーズに相談できない現状を引き起こしている場合も多いです。相談しても話を流されたり考えを否定されたりした経験があると「相談しても無駄」という感情が強くなり、以降は人に悩みを話そうという気が起こりにくくなります。 このような場合は、いきなり無理に悩みの全てを他人に話す必要はありません。 また、きちんと話を聞いてもらえるか不安が大きいはずなので、確実に話を聞いてくれる外部の相談窓口やキャリアコンサルティングを利用するのもおすすめです。   仕事の悩みを上手に相談するコツ 仕事の悩みをうまく相談するために、4つのポイントを押さえましょう。「相談上手になるコツ」を知っておくと、誰かに相談するハードルが下がり、求めるアドバイスも得やすくなります。   普段から困っている人を積極的にサポートする 相談するのが苦手な人は、日ごろから「相談しやすい環境」を整えておくのがおすすめです。職場・プライベート問わず、周囲の人が困っていたら積極的に助け、信頼関係を構築しておきましょう。 相手に頼ってばかりだと罪悪感がありますが、自分も過去に相手を助けていれば罪悪感が薄れて頼りやすくなります。 また、普段から周囲と良好な関係を築いておくことで、うまく相談できないあなたを気にかけて相手のほうから「何かあった?」と声をかけてくれるかもしれません。   事前に相談内容をまとめておく 内容をまとめずに相談すると、状況説明がわかりにくかったり、私的な感情にフォーカスして愚痴っぽくなったりしやすいです。それでは相談された相手もどうアドバイスしていいのかわからず困ってしまうので、相談する前には必ず内容をまとめておきましょう。 ただし「うまくまとめないと」と思うと余計なプレッシャーになるため、相談内容は伝えないといけない点や必ず伝えたい点だけを箇条書きするような形でOKです。内容をまとめる際は事実のみに焦点を当て、自分はどうしたいのか・どうなりたいのかまで明確にしておいてください。   相談相手は丁寧に選ぶ 業務内容を理解している職場の人に相談できればベストですが、相手の人柄によっては相談しないほうがいいケースもあります。 たとえば、以下のようなタイプの人は相談相手には向きません。 人の話を最後まで聞かない人 ネガティブ・否定的な意見が多い人 人の悩みを軽視する人 話を他人に漏らす可能性がある人 自分の話にすり替える人 職場外の人でも、他人の気持ちに寄り添える人であればしっかり相談に乗ってくれるので、相談相手はよく選びましょう。   場合によっては段階的に相談する 相談するのが苦手な人や、相手の迷惑になっていないか不安なときは、一度の相談で全ての悩みを話す必要はありません。悩みの要点を軽めに話すだけでも「相談できた!」という成功体験になるので、次回相談するハードルが下がります。また、少し話して相手の反応を見てみるという手も有効でしょう。 いくつかの段階に分けて相談すると、深刻な相談をいきなり持ちかけるより相手にとっても負担が軽くなりやすいです。   仕事の悩みをどうしても相談できないときの対処法 ここまで読んで相談する大切さは分かったものの「やっぱり相談できない」という人もいるのではないでしょうか。ここではそんなときに使える、相談できなくてつらい気持ちの対処法を紹介します。   いつもより多めに休息を取る 仕事の悩みがあると、いつもよりも気が休まらなかったり寝つきが悪くなったりして休息が取りにくいでしょう。しかし、休息不足だとさらに脳や体にストレスがかかってしまうので、悩んでいるときこそたっぷりの休息が必要です。 眠れるのであればいつもよりも多めに睡眠時間を確保し、眠れなくてもゆっくり湯船につかる、趣味を楽しむなどしてリフレッシュする時間を設けてください。 十分に休息が取れると思考もポジティブになり、進むべき方向性も見えやすくなります。   悩みを紙やスマホに書き出す 誰にも相談できない仕事の悩みは、紙やスマホに書き出して言語化しましょう。自分の気持ちを全て吐き出せば少しは心が軽くなりますし、言語化するために状況を整理することで悩み解決のヒントが見つかる場合があります。 俯瞰的な視点も得られるので、悩んでいる最中に起こりやすい焦りが和らいで、つらい気持ちも少しずつ落ち着いていくはずです。 また、もしも良い相談相手が見つかった際には、このとき書いたメモが役に立ちます。   悩むのではなく考える 今の悩みから解放されるためには、「悩む」から「考える」にシフトする必要があります。 悶々とするのではなく自らあらゆる可能性を探り、「どうすれば状況が改善するのか」を考えてみましょう。 このときのポイントは、自分の感情は抜きにして事実だけに注目することです。その上で、自分一人でコントロールできる問題かを考え、コントロール可能なら必要な行動を、難しい場合は他者のサポートを検討してください。   相談窓口を探してみる 誰にも相談できないと思うのは、適切な相談相手が見つかっていないからという可能性もあります。 身近な人に相談するのが難しいのなら、外部の相談窓口やサービスをチェックしてみましょう。 今は、厚生労働省が管轄している公的な相談窓口から非対面で相談できるオンラインサービスまで、相談内容やニーズに合わせて仕事の悩み相談を受け付けている機関がたくさんあります。近しい人には相談しにくいことも、全く関係のない第三者になら気軽に話せるかもしれません。   仕事の悩みはキャリアコンサルティングで相談するのもおすすめ 仕事の悩みを抱えているなら、キャリアコンサルティングで相談するのもおすすめです。キャリア・コンサルティング・ラボでは、キャリア形成や働き方、職場の人間関係など、仕事にまつわるさまざまな悩みを相談できます。   オンライン面談で場所を気にせず相談できる オンライン面談で場所や時間の制約がないのは、キャリア・コンサルティング・ラボの特徴の一つです。「相談に行く時間がない」「人と対面で話すのは緊張する」という人でも、インターネット環境さえあれば全国どこからでも気軽に相談できます。 自宅や好きな場所でリラックスしながら相談できるので、緊張が和らいで不安や悩みを素直に打ち明けられるでしょう。   秘密は守られる 相談によって自分の本心をさらけ出すのは、不安も大きいでしょう。相談内容が広まって噂になってしまったり、相手との関係が変わったりするリスクもゼロではなく、それらが心配で誰にも仕事の悩みを打ち明けられない人もいます。 しかし、キャリアコンサルタントには守秘義務があるので、相談内容や個人情報が漏れる心配はありません。相手は相談を受けるプロであるため、内容によって関係性が変わることもなく、安心して本音を話せます。   仕事の悩みを一人で抱えない!相談先はたくさんある 20代から定年退職を迎えるまで働くと仮定すると、おおよそ40年あります。40年間一度も仕事の悩みを抱えないのは難しく、長く働いていれば時に迷ったり悩んだりすることもあるでしょう。 仕事の悩みは、放置すると心身をむしばむ原因にもなり得るため、悩みを抱えたら早い段階で誰かに相談するのが大切です。 今は相談窓口や相談サービスも豊富で、身近な人以外にも相談できる相手がいます。必要に応じてこのような機関を利用し、一日でも早く今の悩みから抜け出してください。

2025/02/16
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