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育休取得がキャリアに影響?男性の子育てには工夫が必要!

育休取得がキャリアに影響?男性の子育てには工夫が必要!

「育休取得はキャリアに悪影響かな?」「育児と仕事の両立は難しそう…」 そのように感じている男性は多いのではないでしょうか。新しい家族が増えることになれば、今後の生活について考え直すようになりますよね。 今回は育休取得を検討している男性に向けて、キャリアへ影響を及ぼさないための工夫をご紹介していきます。男性の育休取得率なども併せて紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。 男性も育児休暇を活用できるのか 令和4年度から男性の育休取得率向上を目的とし、男女とも仕事と育児を両立できるように、産後パパ育休制度が始まりました。男性の皆さんが取得の権利を持つことになりますが、実際に普及率や、内容が気になりますよね。 そこでここでは、男性の育休について解説していきます。今すぐに予定がなくても、将来的に育休取得を考えている方は参考にしてみてください。 男性育休の普及率 厚生労働省の調査によると、令和3年度の育休取得率は女性が85.1%に対して、男性14.0%とまだまだ低い水準となっています。 いくら制度が整えられたといっても、働く男性が本当に育休を活用したいと思っているのか、また活用できる環境にあるのかなど問題点は残されていそうですね。 企業側でも男性から取得申請されることがまだ少なく、対応に追われているかもしれませんが、従業員1,000人以上の企業になると、育児休業取得の状況を公表が義務付けられています。育休取得率は採用の際にも企業のイメージに影響するので、今後企業側も取得促進に向けて動いてくれるかもしれません。 産後パパ育休制度とは? 令和4年10月から男性が育休をより取りやすくするために、「産後パパ育休制度(出生時育児休業)」が創設されました。「子の出生から8週間以内であれば、4週間まで育児休暇を取得できる」というものです。これは2回に分割して取得することもできます。 この育休を活用すれば、出産で心身ともに大きな負担がある女性に代わり、産後に必要な役所への申請や、新生児のお世話なども男性が積極的に担当することができますよね。多くの産院で産後1ヶ月は外出しないようにと案内されますが、その1ヶ月の間にしなくてはならない申請が複数存在するのです。 育児以外の部分でも忙しいタイミングで活用できるのは、大きなメリットになりそうですね。 取得前例がない場合も多い 国として男性育休の取得を推進し始めていますが、まだここ数年のことです。そのため、あなたの会社でも、「まだ男性社員が取得した例がない」という場合が多いのではないでしょうか。 前例がないと本当に休めるのかとても不安になるはずです。自分の上司が「育休なんて取得しなくても、うちは大丈夫だったよ」という自身の経験から、育休の申請にいい顔をしてくれないなんてことも想像できます。 育休取得は全員が持つ権利なのですが、あまり会社へ強く言うと後々気まずい思いをする可能性があります。取得前例がない場合は、会社も対応に慣れていないため、育休制度を利用したいことをしっかり意思表示するようにしましょう。   早い段階で上司に相談しよう 育休を取得したい場合には、パートナーの妊娠がわかってから、できるだけ早いタイミングで上司に相談をするようにしてください。いくら育休取得が権利とはいえ、急に育児休暇の相談をするのは、業務にも組織運営にも穴を開けてしまいます。 上司は業務推進や部の目標達成のために、あなたを戦力として考えて計画を立てています。人員計画や業務計画にも影響しますので、どのくらい時期に、どれくらいの期間育休取得をしたいのか、しっかりと余裕を持って相談するようにしましょう。 もしかすると、育休を取得したいタイミングはあなたにとってキャリアのターニングポイントになる仕事を任せようとしているかもしれませんし、昇格なども検討されているかもしれません。 これからの会社でのキャリアをどのように考えているのか、上司に伝えておくことで休暇を取りやすいように仕事を調整してもらえるかもしれません。   女性だけに育児を任せない準備 もう育児は女性が担当するという時代ではありませんよね。妊娠・出産を頑張ってくれた女性としっかりと協力体制を築いていきましょう。 ここでは女性だけに任せるのではなく、協力して育児をしていくための準備についてご紹介していきます。パートナーの女性も会社で目指しているキャリアがあったり、早めに復職したいと思っている場合はしっかりチェックしてください。  育児の担当をしっかり確立する 協力して育児をしていく中で、誰かがやるだろうという感覚はとても危ういものです。「なんでやってくれていないの?」という小さなストレスは、パートナーとの関係性にも影響してしまいます。 そういった危うさを防ぐためにも、互いに納得した上で担当を決めておくのがおすすめです。「そんなの決めなくても今まで大丈夫だったから、大丈夫!」そのように思いますよね。しかし育児が始まると、想像以上に時間がなく体力的にも辛くなってしまうのです。 家事にしろ育児にしろ、やらなければならないことが増えたり、量が増えたりします。もちろんミルクを作ったり、寝かしつけをしたりタイミングが読めないものは臨機応変に対応しなければなりません。 大切なのは、「なぜ自分がやらないといけないんだろう?」という感覚に、お互いにならないようにすることです。暗黙の了解で相手がやるものだと思ってしまうと、自分がやらないといけなくなった時にストレスを感じてしまうので気を付けましょう。   お互いの理想を話し合う 女性が育児を担当するべきだと考える男性がいるように、女性の自分が育児を担当して当たり前だと考えている方もいらっしゃいます。男性が今の時代に合わせて男性育休制度の利用を検討していたとしても、それをパートナーも望んでいるとは限りません。 もしかすると、育休を取らずに仕事を頑張って欲しいと考えているかもしれないからです。 そういったすれ違いを防ぐためにも、妊娠中または妊娠前から子供が生まれてからの生活について話し合っておくのがおすすめです。 女性の方が重要なポジションに就いていて、可能な限り仕事は休みたくないと考えているのであれば、男性育休を取得して協力体制を整えておくという選択になるかもしれません。もちろん逆に男性の方が仕事をあまり休める状態でないのであれば、女性が産後休暇からそのまま育休に入るという選択もあります。 今現在、世間で男性育休の取得が推進されているからといって、必ずしも取得することが最善という訳ではありません。一緒に子育てをするパートナーとお互いに納得できる子育て環境、そしてキャリアパスを実現するために上手く制度を活用する必要があります。   労働環境の見直しをする 今の働き方だと育児にかける時間が足りないと感じたり、体力的にしんどいだろうなと感じませんか? 現在の大人だけの暮らしだと帰る時間を気にしなくてよかったり、休日は好きなだけ寝ていられたりしますよね。その生活に子供が加わると、時間の使い方が変わります。 子供は大人と同じように眠たくなったら勝手に眠って、お腹が空いたら勝手にご飯を食べられるわけではありません。1日の大体のスケジュールを決めてあげて、それを一緒にこなしていかなければならないのです。 今毎日22時に帰宅しているような生活だと、子供の晩御飯を用意して、お風呂に入れて、寝かしつけるなんてことは難しいですよね。その全てをパートナーに託すという選択もありますが、産後の女性は心身共に休息が必要です。 そこで、例えば「お風呂は自分が担当できるような働き方にする」など、できることからでも自分が家事の役割をになえるよう、労働環境を見直すことが大切です。このときは、具体的にそれをやらなければならない時間帯のイメージがつきやすいよう目標を立てるのがおすすめです。そこから逆算していくと、帰宅しなければならない時間も予想がつきますよね。 できるだけ早く帰る、など漠然として目標時間を立ててしまうと、いざ働き始めた時にパートナーとすれ違いが起きてしまうかもしれません。   家計を把握し見直す 家族が増えるということは、その分支出が増えます。しかし、育休中は給料の満額が支給されるわけではありません。育児休業手当が支給されるとはいっても、フルタイムで勤務している状態と比べると収入は減ることになります。 男性が休んで積極的に育児をしたり、女性の社会復帰をサポートすることはとても重要なことですが、休むことによる収入ダウンも頭に置いておかなければなりません。もし現在あまり貯蓄に余裕がないのであれば、育休中は少し節約を意識したり今のうちから貯金を始めておく必要があります。 子供が生まれることによって、お祝いなどのさまざまなイベントがあったり、将来的に学費がかかったりと、支出はかさんでいきます。 休むことができる制度ができたのだから、とりあえず休むという感覚ではなく、あなた自身のキャリアや育児、家計とのバランスもしっかり考えておきたいですね。   育児をきっかけにキャリアを考える 育休を取得すると少し仕事から離れることができるため、今まで、そしてこれからのキャリアについて考えてみてください。 実際に育児が始まると、子どもがいなかった頃とはまた違ったキャリア観が生まれているのではないでしょうか。   キャリアの振り返りをする 育休を取得すると、「今までは休みの日でも連絡が鳴り止まなかった」という方も、会社から連絡が来ることはもちろんなくなります。慣れない育児は忙しいかもしれませんが、慌ただしい会社の業務から離れる貴重な時間でもあります。この機会に、ふと手の空いた時に育児の隙間時間を見つけて、キャリアの振り返りをしてみるのはいかがでしょうか。 今のところ身につけられているスキルや経験は、これからどのような業界で役に立つのかなどを併せて考えられるとよりいいですね。 もし今の会社で部長になりたい!など長期的な目標があるのであれば、それに対しての達成度も確認してみてください。この先どのような経験や評価が必要なのか、それはあとどれくらいの月日がかかるものなのか、具体的にイメージしておくのとしていないのでは達成速度に大きな差が出ます。 育児休業なのでもちろん育児が最優先ですが、復帰後の働き方をイメージしておくのがおすすめです。   キャリアプランを作成する 今のキャリアに少し迷いがあるという方は、キャリアプランを作成してみるのはいかがでしょうか。入社して5年を超えているのに、給料が変わらなかったり、やりたいと思っていた仕事に挑戦できる機会がないということはありませんか? 日本では物価が上がり続けているのにも関わらず、給料面で変化がないということはなだらかな下降をしていると考えていいかもしれません。 家族が増えて支出も増えますし、これからも収入が上がっていかないとなると不安になりますよね。資産運用をしたり、副業をしたり、お金について勉強をすることはもちろんですが、そもそもの元手である給料を増やすことはとても重要です。 もし今の職場に不安があるのであれば、少し職場から離れているタイミングでしっかりとキャリアを考え直してみてください。転職などの選択が出てくるかもしれませんし、思い切って異動を申し出るという判断もできるかもしれません。 どのような選択肢や判断をするかはわかりませんが、仕事に忙殺されているタイミングでは落ち着いて考えることができないことをゆっくり考えてみてください。   キャリアのプロと話してみる 子供ができて家族が増えることをきっかけに、キャリアを迷う方は大勢いらっしゃいます。このままではいけないと感じたり、もっと子供と一緒にいる時間を大切にしたいと思ったり、理由はさまざまですが、今後の人生を見つめ直す大きな分岐点となるのです。 そういった悩みや不安を考えた際に、まずは自分自身で考えてみるのが大切ですが、プロに相談することでより安心感を得られます。 また、この機会に今の自分のスキルや経験は、今の転職市場でどのように評価されているのかを知っておくのもおすすめです。自分自身では、どこでも転職できる!と思っていたとしても、現在の日本の企業活動のなかで本当に求められているかはわからないですよね。 さらに、あなたが最終的に目指すキャリアに対して、今から積んでおかなければならない経験や労働環境の現実を知っておくのは、育休から復職した後の働き方に大きく影響するでしょう。なんとなく自分自身で調べて知っていた情報や、自己評価に関してもプロと話すことで乖離に気づくかもしれません。 これから育児との両立を重要視するという場合にも、あなたにとってどのような働き方が理想なのかも併せて考えてみるのはいかがでしょうか。 漠然と頭の中にある育児と仕事の両立は、実際に始まってみると想像とはかけ離れている可能性もあります。キャリアコンサルタントに相談することで、あなたの理想を言語化する手助けにもなるでしょう。 男性の育休取得はまだまだ当たり前とは言えない状況ですが、せっかくの制度です。自分達のスタイルに合った使い方をして、今後のキャリアにも活かしていけるといいですね。

2024/01/19
仕事と家庭との両立について
女性がライフイベントに左右されないキャリアを築く方法

女性がライフイベントに左右されないキャリアを築く方法

「結婚しても仕事続けられるかな?」「子どもができたら働き方変えたいな」 多くの女性が自分のキャリアにライフイベントが影響してくると想像しているのではないでしょうか。女性しかできない妊娠や出産はもちろん、結婚や親の介護などさまざまなライフイベントが発生してくる可能性があります。 しかし、女性だからと自分のキャリアを諦めなくてはいけないということはありません。今はまだ予定がなくても、しっかりと自分に合ったプランや選択肢を知っておくことで、納得できるキャリアを歩んでいけるのです。 この記事では、女性のキャリアに影響があるライフイベントや、様々な働き方についてご紹介していきます。今現在キャリに悩んでいる人もそうでない人も、突然訪れるライフイベントに振り回されないよう、しっかりと知っておくことから始めてみてください。 女性のキャリアに影響があるライフイベント キャリアに影響がありそうなライフイベントは、いくつかイメージできますよね。女性にしか影響がないものから、男性にも影響があるもの、パートナーと折り合いをつけていかなければならないものもあります。 それぞれの特徴を知っておくことで、実際に同じ状況に置かれた時の参考にしてみてください。 ①結婚 結婚するだけであれば、仕事に特に影響がないのでは?と考えている人も多いのではないでしょうか。 子どもができたわけでもないし、働き方を変える必要はないかもしれません。しかし、これからパートナーと共に生活していく上で相手の転勤についていくことになるかもしれませんし、家庭に入ってほしいと言われる可能性があります。 相手の考え方や働き方にもよりますが、結婚することで、自分の考えだけでキャリアを築いていくのが難しくなる可能性もあるのです。 そして相手からの影響だけではなく、自分自身でも結婚を機に家事などのサポートに専念したいと考えるようになることもあります。 また、もし現在実家暮らしをしているならば、親元を離れて新しく家族としてのスタートを切ることは、想像しているよりも大きなインパクトがあることも理解しておきましょう。 ②妊娠・出産 妊娠と出産は女性にしかできません。そして妊娠と出産を経る際には、必ずキャリアに空白ができます。身体に大きな負担がかかるため、法律で働かせてはいけない期間というのが設けられているからです。 キャリアに穴を開けたくないから、仕事は絶対休みたくないと考えていたとしても、それは会社員であればなかなか叶いません。また妊娠・出産で休まなければならない期間以外にも、体調を崩して傷病休暇を利用することもありますし、入院が必須になることもあります。 また、妊娠や出産の予定がなくても、どれだけ体調に気を配っていても、いつ不調が訪れるかわからず、対処法は仕事を休んで安静にするしかないという場合も多くあります。 妊娠と出産など想定しているもの以外にも、思いもよらないタイミングで仕事から離れることも想定する必要があります。身体の問題だけではなく、精神的にも働くのが難しいと感じることもあり、自分が健康で頑張っていれば大丈夫というわけではありません。 ホルモンバランスの影響で、情緒不安定になり仕事で些細なミスをしただけでもとても落ち込んでしまったり、集中力が保たず今まで簡単にできていたことができなくなったりするのです。 ③育児 家族が増えることで、プライベートに大きな変化が出ます。男性育休の取得が推進されていたとしても、まだまだ産後すぐは女性が育児を担当するケースが多い状態です。 そして産後にすぐ復職する選択もできますが、産後に受けている身体へのダメージは予想以上に大きい場合があります。無事に出産を終えてから身体を休めるという意味でも、すぐに復職はせず育児をサポートしてもらいつつ、回復する期間が必要なのです。 さらにパートナーと話し合って産後すぐの復職を決めていたとしても、思い通りにならない可能性もあります。お互いに仕事を大切にしている場合は、家事と育児の担当バランスをしっかりと話し合っておかなければストレスが溜まってしまうでしょう。 特に保育園の送迎やお休みする場合の担当は、仕事時間へ直接影響するものなので事前に取り決めておくことで納得感が出てくるはずです。 ③介護 ご両親がまだまだ若いから大丈夫と思っている人も多いですが、急に自分の生活に影響をしてくるのが介護の問題です。 還暦を超えてもいつもアクティブで健康の心配がない場合でも、不意の事故で怪我をする場合もありますし、子どもには話していない持病を抱えている場合もあります。あなたが一人っ子など、ご両親が他に頼れる人がいないという状況であるのなら、尚更介護の問題はいつかやってくると心づもりしている方が良いでしょう。 自分のライフイベントと関係ないと思っているかもしれませんが、急に転居や転職を余儀なくされることもあるのです。 結婚している人であれば、パートナーのご両親を介護しなければならない可能性も考えておかなければなりません。 仕事と自分の理想を両立する方法 働いていく上での理想は持っていますか?働き続けてかっこいいママでいたいと考えている人も、負担にならない程度に働きたいと考えている人もいるでしょう。 理想を実現させるためには、しっかりと現状理解から始める必要があります。ここではまだライフイベントは関係ないと思っている人に関しても、準備できることをご紹介していきますので是非参考にしてみてください。 自分のスキルの棚卸しをしておく 理想のキャリアを築いていくためには、現状の自分自身の能力を正しく把握しておくのが大切です。 やりたいことを考えるのも、もちろん大切なことですが「何ができるか」「何が得意か」というポイントを把握しておかなければ、自己アピールも難しくなります。 例えば転職してキャリアチェンジがしたいと考えていても、やりたいことばかり話していては面接通過はしづらいですよね。何ができて、何をしたいかという話を論理立てて伝えることが重要です。 いざキャリアに変化を求めたくなった時に、得意や好きを活かしていく方が上手く道筋を立てていきやすくなるという利点もあります。 また自分自身でスキルを客観的に並べてみた時に、もっとできることを増やしたいと感じるとモチベーションアップにもつながるかもしれません。 理想のキャリアを言語化しておく 自分ができることを把握した後は、理想のキャリアを言語化してみてください。 できることとできなければならないことのギャップが見えてくるはずです。今の経験だけでは、挑戦するのが難しい職種もありますし、現在の環境では実現できないので、転職しなければいけないという判断になる可能性もあります。 今後結婚を考えている人や、将来的に子どもが欲しいと考えている人であれば、なおさらその時々の働き方などイメージしておくのがおすすめです。 たとえば、結婚してからは在宅ワークに切り替えたいと思っているのであれば、先に在宅でも稼げるようなスキルや知識を早めにつけておくと後からスムーズに切り替えることができます。 そして子どもができたら1年は育児休業を取得したいと考えているのであれば、今働いている会社の育休取得率など知っておく必要があります。いざ子どもができたときに半年以上休業した人はいないなど、早く復職するように会社から言われる可能性もあるからです。 先に具体的にイメージしておくことで、調べておくべきことや勉強しておいた方がいいことが見えてきます。今は何も予定がないというのであれば、事前準備のチャンスだと思って行動しておくのはいかがでしょうか。 お金の管理をしておく キャリアに関係ないと感じやすいですが、お金の問題はキャリアの選択を迫られた時に必ず考えなければならないポイントです。いくらやりたいことや興味のある仕事だとしても、給与や待遇が合わないと感じる場合は諦めなければならない可能性があるからです。 今の自分自身の貯蓄やこれからの生活を考えたときに、どれくらいの収入があれば生活を続けていけるのかを大まかに認識しておくのがおすすめです。 今すぐに仕事を辞めると生活が厳しいのか、あと50万円貯めておけば半年は失業保険をもらいながらでも暮らしていけるのか、自分の中でイメージができていたり、危機感が持てるのであればキャリアの選択も変わってきます。 失業保険でお金がもらえると思って計画性なく辞めてしまっても、すぐにお金が振り込まれるわけでもなく、生活が窮屈になる可能性も出てきます。 様々な選択肢がある中で、それぞれのリスクがどれくらいのものなのか自分で把握できているとそれは大きな強みや自信につながるのです。 理想の働き方は人それぞれ 「キャリア」という言葉でまとめると、正社員のフルタイムで働いていることを想像する人が多いのではないでしょうか。しかしそれは「キャリア」という言葉に対する固定概念が邪魔をしているだけかもしれません。 理想の働き方は人それぞれで、あなたが納得する働き方があなたの理想のキャリアなのです。周りどう思われようが、あなたの理想の働き方はあなたしかわかりません。 自分に合った働き方を見つけてみてください。 フルタイムで働き続ける 1番想像しやすいのが、正社員のフルタイムで働き続けるという選択肢ではないでしょうか。結婚や出産というライフイベントが発生しても、休暇や手当の制度が整っていて安心できるというメリットがあります。 何かトラブルがあったり、会社の経営状況が悪化したりという明確な理由がない限り、急に解雇されたり給与が支払われないこともありませんよね。安定して収入を得ることが1番大切だという人にとっては、最良の選択肢になるかもしれません。 しかし職場環境に問題があったり、勤務時間が長すぎたりと、ライフイベントの発生で働き方に制限が発生すると、1番ストレスを感じやすい働き方でもあります。 安定して収入を得るということは、安定して時間的にも拘束されるということです。通勤時間なども発生してくるため、時給換算すると思っているよりも低くなるということもあります。 パートタイムで働く パートタイムで働くのは、子どもが生まれても外で働き続けたい人に多い働き方です。 日中は子どもを保育園や幼稚園に預けて、お迎えの時間まで外で非正規として働くことで、収入や社会との繋がりも得ることができます。フルタイムで働くのは難しいけど、少しでも家計の足しになるようにと限られた時間を有効活用する方が多いのが特徴です。 配偶者の扶養に入っている場合がほとんどなので年収の壁があり、窮屈な思いをすることがあるかもしれませんが、シフト制など働き方の自由がきくのはメリットになります。 毎日はしんどいけど週2〜3日なら頑張れそうだという人にはおすすめです。 スーパーのレジ打ちのようなイメージが強いかもしれませんが、企業での事務職など幅広い職種で求人があり、希望する職種と出会えるかもしれません。 専業主婦になる ライフイベントの影響で専業主婦になる人も多くいます。結婚を機に家庭に入りたいと思っている人もいる一方で、条件が合わなくなり退職を余儀なくされたという人もいるはずです。 専業主婦になるためには、パートナーとの間でしっかり話し合う必要があります。1人の収入で家計を担わないといけなくなるので、家事の分担が変わったり家庭内でもお金の使い方が変わったりしますよね。 お互いの理解の上で専業主婦になる決断をしなければ、後から経済的な上下関係を感じてしまったりと、後悔する可能性があります。 しかし子どもができてからもっと子どもとの時間を過ごしたいと考えて、専業主婦を選択する家庭も多いです。 個人事業主になる やりたいことがあったり、自分の希望する時間でフレキシブルに働きたいと考えている人におすすめの選択肢です。個人事業主というとしっかりと事業を行っていかないといけない、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。 もちろん仕事の受発注や収支の管理など全て自分で行い、自分で責任を負うことになるので簡単ではありないのが事実です。しかし人によっては、とても魅力的な働き方でもあります。一定のスキルを有しているのであれば、個人でも仕事を受けることができますし、働く時間も限定されません。 子どもがいて不規則な働き方しかできないと悩んでいるのであれば、個人に仕事を発注しているプラットホームなどに一度登録してみるのもおすすめです。 そこで自分に合う働き方や条件などが見つかれば、正社員で働きながら副業として仕事をすることもできます。 理想の働き方を探す方法 上司や先輩からの経験談を聞く 理想の働き方を考える時に、1番参考になるのは実際に経験した先輩に話を聞くことですよね。職場の上司や先輩に話を聞くことで、今の職場での制度の使いやすさや実際の働き方を知ることができます。 「制度はあるけど正直使いづらい」など、本音の情報も聞けるかもしれません。 例えば、育休を取りたいと思っていても産後はすぐに復職するように言われたなど、想像していない状況があるかもしれませんよね。自分から言わないと制度を利用できなかったりと、会社によって様々な規定があります。そのような話は経験者からしか聞くことができません。 実際にあなたの周りに色々な制度を利用した上司や先輩がいるのであれば、まずは話を聞いてみてはいかがでしょうか。 パートナーと話し合う 結婚や出産のライフイベントが起こった場合、これからの働き方はパートナーとしっかり話し合う必要があります。あなたの働き方やキャリアの選択は、パートナーにも影響を及ぼす可能性が高くなるのです。 何も相談せずに転職をして、転居しなければならなくなることもあるでしょう。そういったリスクを後から伝えるのは、パートナーにも失礼ですよね。キャリアとプライベートを切り分けて考えすぎず、しっかりとお互いに納得感のある選択をしていかなければなりません。 キャリアの変化が起こるということは、収入や働き方にも変化が起きます。今までできていた家事ができなくなったり、少し節約をしなければならなくなったりするかもしれません。 自分がやりたいこととそれによって起こる変化を洗い出し、パートナーにも納得してもらえるのが理想ですね。 キャリアコンサルティングを受ける 理想の働き方をイメージしても、何も思いつかないという人も、もちろん大勢いるはずです。日々自分の理想を考えている人の方が少ないので、当たり前ですよね。そんな方はぜひキャリアコンサルティングを受けてみてください。 「今すぐ転職したいわけじゃないから、それはいいや」と感じる人もいるでしょう。しかし転職エージェントのように転職に関しての相談をするのではなく、これからのあなた自身のキャリアについて相談できるサービスもあるのです。 これから長いキャリアに関して、1人で考えていても何が正解かわからなくなることがあります。 そういったタイミングでも、今現在のあなたの強みやそれを活かせる職種などアドバイスを貰っておくと今後必ず役に立つはずです。働き方の種類も今はたくさんあります。 どんな風に働いていきたいのか、どれくらいの収入は欲しいのか、など人に話していることで、これからのキャリアの選択肢が見えてくるかもしれません。 何も悩んでいない状態であっても、客観的にみたあなたのスキルや経験がどのように評価されるのかを知るいい機会になります。 まだライフイベントの予定もないけど、今後のキャリアについては考えておきたいという人は、ぜひキャリアコンサルティングを受けてみてください。

2023/12/18
仕事と家庭との両立について
<strong>子育てでキャリアが中断?スムーズにキャリアを築くための考え方</strong>

子育てでキャリアが中断?スムーズにキャリアを築くための考え方

「子育てでキャリアが中断してしまうのが不安…」「職場・仕事のことを考えると気が重くて、復帰したくない…」「育休後もスムーズにキャリアを築きたいけれど…」 など、キャリアに関する漠然とした悩みがある方へ、今回は、「子育てでキャリアを中断せず、スムーズにキャリアを築くための考え方」をテーマにお届けします。 きっと多くの人が通る道です。 さっそく先人たちの体験談や役立つコツを見ていきましょう! 働くママ・パパを取り巻く日本の状況 まずは社会環境から見ていきましょう。 近年、日本では、少子高齢化が進んでいて、働き手の不足が叫ばれています。政府が「一億総活躍プラン」等を掲げて、女性・高齢者の社会進出を進めて、生産性の向上を進めようとしています。 30代女性を中心に、出産・育児などを理由に働く人口が少なくなる「M字カーブ現象」は、時代とともにどんどん浅くなっていき、今では台形のような形になっていっています。 このような現象の背景には、「未婚の女性が増加したこと」、「育児をしながら働く女性が増加したこと」の、主に2つが挙げられます。 <参考資料>令和4年の働く女性の状況 https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/dl/22-01.pdf そのため、共働き世帯はどんどん増えています。男女共同参画局が発表している「共働き等世帯数の推移」では、 昭和55年以降,夫婦共に雇用者の共働き世帯は年々増加し,平成9年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回っている <参考資料>男女共同参画局「共働き等世帯数の推移」https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-03-03.html とされています。 働く女性が多くなった理由としては、政府の女性活躍推進だけではなく、人それぞれ「経済的な理由で」「社会とつながることで精神的に余裕が出る」「自立していたい」「社会貢献をしたい」「成長したい」など、そこには多様な思いがあります。 共働き世帯が多くなっていることに伴って、最近は男性の育休の取得率も高くなっています。2022年10月には、厚生労働省より、産後パパ育休(出生時育児休業)が施行され、男性の育児休業取得の推進を図っています。 女性85.1%に比べると、まだまだ少ないですが、男性の育休取得率は、令和3年度には13.9%にまで上がり、過去最高の取得率になっています。 <参考資料>厚生労働省「育児・介護休業法の改正について」p.6https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000851662.pdf 子育てがキャリアにどんな影響を与えるの? キャリアの中断理由として多いとされる「子育て」ですが、実際どのような影響が表れるのでしょうか。 女性のほうが負担が大きい 男性の育休が進んでいるとはいえ、先ほどの政府の目標からはまだほど遠く、現実的に今の日本では、育児に関する負担は女性のほうに偏っている傾向があります。 男女共同参画局のホームページでは、家事や育児について、下記のような調査を見ることができます。 主だった家事・家庭のマネジメント項目について、夫婦に分担状況を聞くと、「妻」「どちらかというと妻」との合計が、おおむね5割以上(「食材や日用品の在庫の把握」「食事の献立を考える」は8割超)です。(中略)日々の家事をマネジメントする責任や日々の家庭生活を滞りなく送ることが出来るようにする責任は妻が多くを担っています。 引用:男女共同参画局HP「共同参画」2020年9月号https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2020/202009/202009_02.html どの項目をとっても女性の負担が多く、小さい子供(0~7歳)がいる夫婦についての育児の分担を見ると、妻7割、夫3割となっているデータもあります。 また、妻がフルタイムで働いている場合は、約2倍、妻がフルタイム以外で働いている場合は、約4倍、妻の家事時間が長くなっているともいわれています。 共働き世帯であるとすれば、これは少しおかしい話かもしれませんが、現実にはこういった傾向があります。 日本は「キャリアの中断」に対して厳しい? 「子どもは欲しいと思うけれど、キャリアが中断してしまうのが良くないかも・・」 子育ても仕事もプライベートも「あれやらなきゃ」「これやらなきゃ」…と、いっぱいいっぱいになっている・・ そんな声がたくさんあります。 それはなぜでしょうか? それは、日本では “終身雇用”の考え方が根強く残っているため、一時的な離職でも、“キャリアの中断”ととらえられてしまい、そのブランクが、復職・再就職に不利になることが多いから、と言われています。 いったんキャリアを育児でお休みすると、もうキャリアアップは望めない会社や組織がまだ多くあるのが現状です。 そんなキャリアの中断を嫌う日本社会の現状と、政府の施策とでギャップがあるのです。 キャリアを中断してしまったケース 実際、「本当は働き続けたかったのに、やめてしまった・・」というような、子育てでキャリアを中断してしまった方もたくさんいます。 Aさん(1児の母・30代) 育休明け2ヶ月で仕事を辞めてしまいました。 本当は働き続けたかったのですが、職場の人間関係が悪く、育児時短をとっているにもかかわらず、残業を押し付けられることなど多くがありました。 また、年配の女性から「私たちの時代は時短なんてなかった」「ゆっくり出勤できていいね」など嫌味を言われることもあり、つらかったです。 Bさん(1児の母・20代) 育休明け当初は、特に不安なく職場に復帰したのですが、想像以上に夫が家事・育児に全く協力的でなく、ワンオペ状態になってしまい、育児と仕事の両立が忙しくしんどすぎて、最終的にメンタルを病んでしまい、退職しました。 この少子高齢化の時代にもかかわらず、子育てしづらい環境がたくさん・・・ありますね。 キャリアを中断せず、働き続けているケース 一方で、そんな環境の中でも、子育てをしながら自分の描くキャリアを実現している人もいます。 Cさん(1児の母・30代) キャリアが中断されて、評価が低くなるのではと不安でした。また、親族が遠くにいて、サポートがない状態で、とても大変でした。 いろいろと悩みましたが、育休中に奮闘して仕事に必要な資格を取り市場価値を上げました。復帰後に在宅勤務ができる会社へ転職することができ、今では子育てと仕事の両立ができていていると思います。 Dさん(2児の母・30代) 子どものイベントや病気などの時、妻である自分ばかりが休んで対応しないとならない状態で、とても大変な状況でした。自分もキャリアを築きたいのに、男性は何の中断もなく働けることがうらやましくて仕方ありませんでした。 そして、夫と何度も話し合いを重ねて、2人目の子育て時には、夫に育休をとってもらうことにしました。今はとても助かっているそうです。 このように試行錯誤しながら、ご自身の理想のキャリアを実現している人もいらっしゃいます。 子育てとキャリアの両立の難しさ 今では理想の働き方を手に入れているCさん、Dさんも、最初は苦労されていたことがあったとか。 例えば、 ・妊娠のつわりでしんどすぎてはたらけない…・子どもの発熱などの呼び出しで、ちゃんと仕事ができていない…・時短勤務で人間関係が良くない状態になってしまった… そんなたくさんのお悩みポイントがあるかと思います。そんなとき、どのように考えて対応すればよいのでしょうか? 子育てと仕事の両立をして、理想のキャリアを築くためのコツ 子育てと仕事の両立をして、理想のキャリアを築くため、役に立つ考え方やコツをご紹介します。ぜひご自身に合うものを選んで試してみてください! いつまでも手がかかるわけではない まず、大前提として、子どもはどんどん成長します。 一般的には、いつまでも手がかかる時期、というわけではなく、例えば、赤ちゃんのお世話で大変なのは、0~3歳と言われています。 3歳を過ぎるとおしゃべりが発達し、歩けるようにもなり、楽になったと感じる親が多いと言われています。 また、10歳ごろ等、小学生中~高学年になると、だいぶ自分の手から子供が離れて、趣味や自己啓発など、自分自身にかけられる時間が増えたと感じる方が多いようです。 <参考資料>総務省 平成 29 年就業構造基本調査結果の概要 上記のグラフにもあるとおり、現に、年齢が上がるほど、働いている人も増えています。 「この大変さは、一生ずっと続くわけではない」「限られた時間なんだ」と思うと、少しは気持ちが楽になるかと思います。むしろ、「今しかない瞬間」「宝物のような時間」というように思い、いとおしく感じている人も多くいるようです。 出産や育児で一時的にキャリアが中断されるかもしれませんが、長い目でみると人生のうち一瞬の出来事なのかもしれません。 がんばりすぎない 子育てをしているときには、「子育ても育児も自分がやらないと!」「どうしてうまくいかないんだろう…」など、考えてしまうこともあるかもしれません。 でも、抱え込まない、思いつめないことが大切です。たとえば、次のようなことも意識してみてはいかがでしょうか。 ・家事は時短家電に頼る:ロボット掃除機や食洗器、電気調理鍋・電気圧力鍋などの「ほったらかし家電」を、積極的に取り入れて、楽をしましょう! ・できないことはできないと割り切る:人には必ず得意不得意があるものです。「できないことをできないとわりきる」ことで、心が軽くなることがあります。時には、掃除代行や、家事代行サービスも活用することも、選択肢の1つです。 時々1人の時間を強制的に作る 仕事をしながらの子育ては、時間との闘い。なかなか「自分の時間」を作るのが難しくなります。だからこそ時々、自分を甘やかす時間を強制的にでも作るようにして、自分のことを責めないようにしましょう! 友達とごはんに行く、1人で映画館で映画を見る、趣味の時間に没頭する、お気に入りのアロマを焚いてお風呂に入る、など自分に合ったテンションが上がるようなことをして、気分転換をするのが良いと思います。 ママ・パパが健康なことがいちばんです。できる限り負担を減らした環境に身を置きましょう! パートナーと話し合う 「あれ、自分ばかり育児の負担を背負っているかも・・」「ワンオペ育児になっているな・・」と感じるときは、パートナーと話し合ってみましょう。 もしかすると、一方は「今の状況をあまり問題じゃない」と思っているケースもあり、お互いの認識がすこし違っているのかもしれません。 「言っても変わらない・・」「どうせわかってくれないから・・」と、最初からあきらめず、少しでも2人で前に進めるような話し合いを行うことはとても効果的です。 周りの支援がないか情報収集をする ・パートナーのほか、親戚・家族やご近所の方・職場の支援・地域・民間のサポート・子どもの一時預かり など、子育てに関することを頼ることができる施策やサービスは意外と多くあります。地域特有のものもあれば、国からのものもあります。ぜひ調べられることをおすすめします。 プロのキャリアコンサルタントに相談する また、プロのキャリアコンサルタントに相談することもとても効果的です。 「なんとなくもやもやする・・」「頭では分かっているけれど、どう動いていいかわからない・・」「キャリアに関するアドバイスが欲しい・・」 など少しでも不安に思っている方は、プロの資格を持ったキャリアコンサルタントに相談する。というのもおすすめです。 プロのキャリアコンサルタントに相談する効果 では、プロのキャリアコンサルタントに相談すると、どんなメリットがあるのか、お伝えいたします。 自分の気持ち・悩みの整理ができ、現状がわかる 人に話すことで、自分の今の気持ちや考えが整理されることがあります。 また、第3者に自分の悩みを聞いてもらうことで、自分の現状を冷静になって見つめなおすことができます。 自身のなりたい姿、強み・弱みが客観的にわかる プロのキャリアコンサルタントは、たくさんの方の相談に乗っているため、あなたの特性や強み・弱みなどを、きっと見つけられます。今までの経験やエピソードなど、話していくうちに、理想の姿や、そのために活用できるようなご自身の特性がわかってきます。 具体的な目標・解決方法が見つかり行動しやすくなる 一人で考えているだけでは、もやもやと言語化できないことでも、キャリアコンサルタントに話してみることで、言語化することができて、目標・解決方法も見つかりやすくなります。国や地域の支援・サービスなどの情報の探し方も、キャリアコンサルタントなら知っています。 親身になって一緒に考えるのがキャリアコンサルタントの仕事なので、思い切っていろんなことを話してみるのがおすすめです。 マンツーマンで濃いコミュニケーションができる 基本マンツーマンで、あなたのお話をじっくり1人のキャリアコンサルタントが相談に乗ります。真剣に1人に向き合い、ともにキャリアを考えて、どういう目標を立て、どういう強みを活用して、今後どう行動するか、などさまざまなことに対して、あなたの答えを見つけることができます。 さいごに 「子育てでキャリアが中断してしまうのが不安…」「職場・仕事のことを考えると気が重くて、復帰したくない…」「育休後もスムーズにキャリアを築きたいけれど…」 など、その他、キャリアに関する漠然とした悩みがある方は、ぜひ気軽にキャリアのプロに相談してみましょう! きっと今後の行動のヒントが見つかるはずです。

2023/12/08
仕事と家庭との両立について
子供か仕事か選ばなければならない?30歳でぶち当たる壁

子供か仕事か選ばなければならない?30歳でぶち当たる壁

「もう30歳になるし、そろそろ子供のこと考えないとな…」「子供ができたら欲しいけど、仕事も頑張りたい!」 そのように考える方は多いのではないでしょうか。結婚や出産が現実問題に近づいてくると、子供か仕事か選ばなければならないと思ってしまいますよね。 この記事は、子供か仕事か選ばなければならない!となる前に、事前準備として参考にしていただけると幸いです。ぜひ最後まで読んでいってくださいね。 30歳で起こる環境の変化とは? 30歳になると仕事上の立場や自分自身の身体など、さまざまな変化が起こる方が多いのではないでしょうか。 そこでここでは、30代を迎えることで変化する環境の例を挙げていきます。20代の方も、これから起こる変化について事前に知っておけると安心ですよ。 会社の中で責任のある立場になってくる 新卒から企業勤めをされている方だと30歳は多くの企業で、管理職など中堅からベテランのポジションになることが多いでしょう。または仕事に慣れてきて、そろそろ将来的なキャリアを考え出したり、転職など環境を変えようと考える方もいるのではないでしょうか。 そのように30歳というのは世間で言う働き盛りの年齢で、今からどのようになっていこうかと考える時期です。企業からしても、今後を考えたときにもっと責任あるポジションを任せていこうかと考える始める時期でもあります。 仕事の内容が少しずつ変わってきていたり、プロジェクトのリーダーを任されたりと、働きながらも自分自身で変化を感じてきている方もいるのではないでしょうか。 そして周りの友人や同僚などにも、変化が起きてくるのがこの年代です。転職や昇進、起業をする人も出てくるでしょう。身近に様々なキャリアの変化を感じることになります。周りの変化を見ていると、自分もこれからのことを考えなければと思いますよね。 このまま今の会社で昇進や昇格を狙っていくのか、今のタイミングで転職や起業など新しいキャリアを進んでいくのかと選択肢がたくさんある時期です。 周りからのプレッシャーを感じる 結婚している方は、両親や周りの友人などから子供はまだ?と聞かれることが多くなるのではないでしょうか。周りの方からすると悪気はなく、ただ気になって聞いているだけかもしれませんが、あなたにとってはプレッシャーだと感じることもあるでしょう。 まだ仕事を頑張りたいから子供のことは考えられないといった場合でも、年齢を重ねていくと子供を持つべきか仕事に専念するべきかを考え始めなければならないのです。 30歳前後になると、同世代の友人がどんどん出産をして、子供と触れ合う機会も多くなります。そうすると子供がいる生活なども身近に感じてきて、子供との生活が現実味を帯びてくるはずです。 身体の状態が変化してくる 30代になると、20代では感じなかった体力の衰えを感じる方も出てきます。通勤での移動だけでも疲れを感じたり、筋肉痛が翌日以降に訪れたりとふとした時に衰えを感じてくることがあるのです。 また女性にとっては、30歳になると出産の年齢を考えなくてはならないタイミングになってきます。まだまだ若い30歳ではありますが、35歳を超えると高齢出産と呼ばれ、妊娠・出産のリスクが高くなってしまうとも言われています。 自分自身では身体の衰えを感じていなくても、妊娠・出産に関わる身体の機能は衰えていってしまいます。健康に、安全に出産をするためには、早めに今後のことを考えなければならないのが現状です。 そういった事情もあり、30歳では子供が欲しいのかどうかという自分の気持ちとも向き合わなければなりません。もちろんこの問題は女性だけでなく男性も同じです。30歳という働き盛りではイメージがつきにくいかもしれませんが、自分の子供が大学卒業するまで働いていようと思うと、順調にいっても53〜54歳ごろまでは働くということです。 今新しいことに挑戦したいと思っていても、しっかりと続けていける仕事内容なのかなど考えていかなければなりません。 子供がいることで仕事に影響がある場面とは? では次に、子供がいることで仕事に影響が生じる具体的な場面をご紹介していきます。 職場や周囲のサポート環境によっては、状況も異なってきますが、一般的なケースを事前に知っておくことで、子供ができた場合の状況をイメージしつつ、「子供がいたら、仕事にどんな影響があるのか?」を考えてみましょう。 急な早退や欠勤が必要になる 子供がいることで仕事に大きく影響するのが、急な早退や欠勤です。 職場に時短勤務をしている方や子供のお迎えをしている方がいるとイメージがつきやすいかもしれませんが、保育園や幼稚園などに預けていても、急な発熱などの体調不良により保育園から「迎えに来てください」という呼び出しの電話が頻繁にかかってきます。登園のタイミングではとても元気だったのに、お昼前には迎えに行かなければならないなんてことも、よくあるのです。 今日は大丈夫と思っていたのに呼び出されることで、仕事の調整が上手くいかなかったり周りに迷惑をかけてしまう場合もあるでしょう。こういった状況で早退することに罪悪感を持ってしまったり、ストレスになる方が多くいます。 子育ては、予測できないことの連続です。スケジュールを自分でコントロールすることは、自分の代わりに子育てをしてくれる万全なサポートでもない限り、ほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。 働く時間に制約が発生する 子育てが始まると、今までできていた残業や休日出勤が簡単にはできなくなり、時短勤務をしなくてはいけないという方も出てくるでしょう。それによって仕事内容が変わってしまったり、部署異動をせざるをえなかったりするかもしれません。子供との生活が始まるまでは、自由に好きなだけ時間を費やして好きな仕事ができていたものの、子育てが始まると制約を受けることになるのです。 今まで通りに納期を設定していると、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。仕事は仕事、家庭は家庭と割り切ることができない状態になるのです。 子供か仕事か、どちらも諦めないための準備はどうすればいい? 子供か仕事か、どちらかを選ぶということはとても難しい問題です。 実際にその時になってみないとわからないと楽観的になるのではなく、事前に準備しておくことで、あなた自身のキャリアも人生も諦めなくて良い状況を作っておきたいですね。 ここに挙げている例を参考に、ぜひ準備しておいてください。 長期的にライフプランを立てる 今特に子供に興味がないという方でも、30代になることで将来的に子供が欲しいのかどうかは考えておかなければなりません。これから年齢を重ねていき、40代50代になった時には自分の子供を育てることが難しくなっているかもしれないからです。 会社勤めであれば定年後、年金生活で子供を育てていくのには不安がありますし、体力的にも子供と出掛けたり抱っこするのも大変だと感じてしまいます。 まだ働き盛りで元気な今だからこそ、仕事のこと、身体のこと、生活のこと全てを含めたライフプランを立てておくことがおすすめです。 「将来的に子供が欲しい?」「いつごろに子育てしたい?」「叶えたいキャリアはどんな姿?」「金銭的な準備はどれくらい必要?」など、全て完璧に計画することは難しいですが、あなた自身がきちんとイメージを持っておくことはとても大切になります。 自分の健康状態を知っておく 今すぐに子供が欲しいというわけでなくても、少しでも子供が欲しいと思うのであれば自分の健康状態を把握しておくと安心できます。今後子供を授かりたいと思った時に、あなたやパートナーのどちらかの健康状態によっては難しいかもしれないのです。 健康状態を把握しておくことで、今すぐ治療をしなければならない可能性もありますし、年齢を重ねてから身体の問題が発覚すると治療が間に合わないということもあります。まずは自分とパートナーの健康状態をしっかりと把握することで、これからのことを安心して話せる状態になってみてください。 受けられるサポートを確認しておく 「子供がいたら仕事との両立は難しそう…」 頭の中でイメージしてそう考える人は多いですよね。ぼんやりとしたイメージをするだけでは、不安になってしまいます。実際に何がどう大変で、どういったサポートがあれば解決しそうかという具体的な内容まで考えてみるのがおすすめです。 例えば、保育園に入ったとしても送り迎えが大変そうだと感じるとします。ここで感じる大変さはなんでしょうか。出勤前に保育園へ送っていく時間がないかもしれないと不安になるのであれば、近くにある通えそうな保育園の登園可能時間を調べてみましょう。想像よりも早くから受け入れてくれるかもしれません。 このように不安要素があるのであれば、具体的な問題点をイメージしていくことで解決できない不安なのか、サポートを受けることで解決しそうな不安なのかがわかります。 まだ未知である子育てとの両立を考えると、全てが不安になってしまいます。どんどんマイナスなイメージを持ってしまう前に、具体的に調べる癖をつけておくといいかもしれません。 身近に助けてくれる人がいないという場合には、自治体のサポートや企業が提供するサービスも視野に入れてみてください。子育てサポートとして、無料でベビーシッターや家事代行が利用できる支援があったり、体調不良の場合にも子供を預かってくれる病児保育というサービスもあります。 調べてみると、意外と多くのサポートが用意されているかもしれません。 また、近くに両親が住んでいるなど、頼ることができる人がいる場合にも、子供を預かってもらったり、迎えにいってもらったりを当たり前と思ってはいけません。もし子供が生まれたら、こういうサポートをして欲しいと希望を伝えておくことが大切です。やってくれると思っていることをやってもらえないという状態は、あなた自身も困ってしまいますし頼られる側にも負担となってしまいます。 パートナーと話し合っておく 具体的にどのような生活が理想なのか、パートナーとしっかり話し合ってみてください。あなたが諦めたくないキャリアがあるなら理解して協力してもらう必要がありますし、同じようにパートナーにも叶えたいキャリアがあるかもしれません。一緒に子育てをしていくパートナーと、しっかりと理想の生活を擦り合わせておくことが重要です。 妊娠・出産をするということは、女性であればキャリアに必ず産前産後の休暇が組み込まれます。会社勤めの方は、その期間にはあなたが担当していた業務を他の誰かに渡さなければならないのです。 休んでいる間に自分の仕事がなくなってしまわないか不安になったり、もっとやりたいことがあったのにと思うかもしれません。そういったモヤモヤや後悔を残さないためにも、しっかりと子供を授かった場合の生活を具体的に話し合う必要があるのです。 まだまだ世の中的に女性が時短勤務をしたり、専業主婦になって家事育児を担当するということが多いですが、男性が専業主夫になるという選択もあるのです。男性育休の制度も拡大されているところですし、母親と父親で順番に育休を取得するというような柔軟な選択も可能になってきています。 今の生活に子供の生活がプラスされるのはきついと思うかもしれませんが、パートナーと話し合うことで子供か仕事かどちらかを選ばなくてもいいという判断をできるかもしれませんよ。 どちらにせよ、ひとりで子供を産み育てることはできません。パートナーとしっかりと話し合った上で納得のいく選択をしていきたいですね。 人に相談してアドバイスをもらう 子供がいる環境で働くということは、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。だからこそ子育て経験者やキャリアコンサルタントなどのキャリアのプロに相談してみるのはいかがでしょうか。 漠然とあなたが不安に思うことも、他の人の経験を元にアドバイスをもらうことで安心できるはずです。子育て中の友人や職場の先輩に話を聞くと、実際に会社の制度でカバーできる問題や国や地域でのサポートなどを知ることができます。 会社ごとに時短勤務の条件が違っていたりもするので、あなたが理想としている働き方ができるかどうかの判断もつきやすいはずです。 しかし、子供の話などデリケートな問題を身近な人にするのは少し抵抗のある方もいますよね。そういった方は、プロのキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。あなたの情報が漏れることもありませんし、デリケートな問題も安心して話すことができます。 そして実際に時短勤務で働いている方、子育て中でもフルタイムで働いている方など、さまざまな状況の方と日々話しているプロなので、今後のキャリアの歩み方や仕事と子育てを両立する工夫などたくさんの情報を持っています。 子育てと仕事の両立をしっかりとしていく上で、長期的に考えたキャリアプランを一緒に作成していくこともできます。 キャリアコンサルタントに相談するとなると、転職を考えている人がするイメージですが、実際は少しモヤモヤする、今後のことを考えていきたいという方にもおすすめなのです。 漠然として不安を解消しつつ、今後のキャリアの見通しも立てていくことができるので、30歳を迎えて今後のことを考えていきたい方やまだ20代だけどしっかり準備しておきたいという方は、早めに相談してみるといいかもしれません。

2023/12/04
仕事と家庭との両立について
産休・育休中にできる!キャリアへの不安を和らげる方法6選

産休・育休中にできる!キャリアへの不安を和らげる方法6選

働く女性は妊娠すると必ず産前産後休暇を取得しなければなりません。しかしその休暇期間にとても不安を感じる女性が多いのが現状です。 妊娠は尊くおめでたいことですが、今後のキャリアのことを考えると手放しに喜んでばかりではいられないという方もいるのではないでしょうか。 「今のポジションに戻って来れるのかな…」「時短勤務になっても今のように働けるかな…」 と産休から復職までを想像すると不安が絶えません。そこで今回は産休・育休取得中にできる、今後のキャリアへの不安を和らげる方法6選をご紹介します! 不安を抱えるあなたが少しでも楽になれば幸いです。 産休・育休中に感じるキャリアへの不安 株式会社MAPが行なった調査によると、40%の女性が「産休・育休の制度が整っていたとしても、結婚・出産が自分自身のキャリア形成にとってマイナスになると感じる」という結果が出ています。 女性にとって結婚や出産などのライフイベントの発生は、嬉しい反面キャリアのことを考えると、マイナスに感じてしまうようです。 では、産休・育休に入ることでどのような不安を感じるのでしょうか。 元の仕事を続けられるか まずは、今と同じように働くことができるのかという不安があります。 管理職など責任のあるポジションに就いている方なら、その不安はより大きいのではないでしょうか。今の業務がとても楽しく、復職後に業務内容が変わってしまうのは嫌だという方もいるはずです。 育児介護休業法では、妊娠・出産からの復職者は元の仕事に戻すということが企業に求められていますが、あなた自身が休職前と同じ働き方に続けられるかはわかりません。 働く日が不規則であったり、夜遅くまでの業務が続くのであれば、子育てをしながら続けることは少し難しいと感じるかもしれません。また休職中に部署や業務自体がなくなってしまう可能性もあります。 今の職場で長期的なキャリア形成を目指していたけれど、休職によってそれが叶わないかもしれないという不安は大きいでしょう。 育児と仕事を両立できるか 休職中は育児への想像が膨らみます。 今までの生活では、仕事だけで手一杯だったのに、ここに育児が加わるとなると自分の体力的にも時間的にもしっかりとこなせるのか、不安になりますよね。 仕事に関しては、やはり時間などの制約が増えてしまうので、今までと同じ働き方ではなく、より効率を重視したり、同僚を頼ったりしなくてはいけません。 急に体調を崩す子どもを迎えに行くと、業務に穴を空けてしまうかもしれません。全力で仕事を頑張っていると、思うように子どもとの時間を作れないかもしれません。 完璧主義なあなたはそのような想像をして、不安でいっぱいになってしまうのではないでしょうか。 自分は会社で役立てるのか 産休取得後大半の女性が、育児休業も取得します。保育園入園の時期にもよりますが、1年程度は会社を休む方が多いようです。 育児休業の後、元の会社に戻って自分の役割や居場所はあるのか、新しい人材が入ってきて自分の仕事がなくなっているのではないか、と不安に感じます。 社内のシステムが刷新されていたり、業務フローが変わっていたり、自分が働いていた頃の仕事の取り組み方では通用しない状況になっているかもしれません。1から覚え直さないといけない状況で自分は役に立てるのか、と不安になりますよね。 今まで評価されて活躍してきたのであれば、余計に周りからの視線なども気にしてプレッシャーに感じてしまうのではないでしょうか。 復職後に評価が下がってしまい、会社から自分は必要とされていないのかもしれないと不安になる方もいます。 不安になってしまう原因 女性は休職中に、なぜキャリアに対しての不安を抱いてしまうのでしょうか。その原因をいくつかご紹介していきます。 妊娠によるホルモンバランスの乱れ 妊娠中はホルモンバランスが乱れることにより、精神的に不安定になります。 見た目にお腹が大きくなっていくだけでなく、女性は妊娠すると心身ともに別人になると言われるほどです。 不安定な精神状態のままで、今後のことを想像すると不安や心配でいっぱいになってしまうのは当たり前のことです。 しかし不安やイライラは、生まれてくる子どもに対してもあまりいい影響はありません。出産直前の産休中は、少し考える時間があるので、あまり自分を追い詰めすぎず少し落ち着いて、ゆっくりと考えてみることが理想的ですが、わかっていても不安になってしまうのが現実です。 金銭的な問題 産休・育休に入ると健康保険から手当の支給がありますが、収入は今まで勤務していた頃の5〜7割になります。 そうなった時に、今後の生活をイメージすると少し家計が厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか。 家族が増えると、それだけ支出も増えていきます。子どもが生まれれば、赤ちゃん用品など、子育てに必要な費用も発生します。収入面からの今後のライフプランを考えると、「キャリアより子育てを優先したいから、退職して専業主婦になる」という選択は難しいという判断になるかもしれません。 育児をしながら時短勤務になっても、その分給料は減ってしまいます。収入が不安な方は、産休中に家計を見直してみることで不安な気持ちが少し落ち着くでしょう。 育児への漠然とした不安 「自分に子育てができるのかな…」と不安になる方もいるでしょう。 育児への不安は漠然としたものです。子どもが生まれることで、今までの生活とはガラッと一変してしまうと言ってもいいでしょう。 経験したことないことをするので失敗も当たり前なのですが、「上手くやらないと」と自分を追い込んでしまう可能性もあります。 今ではSNSで育児に関して発信している方が大勢いるので、他人と比べて自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。人ができているのに自分はできていないことに直面すると、誰しも不安になるものです。 そこへ自分のキャリアという問題も追加されるので、育児と仕事のバランスを悩んでしまいます。何が不安かわからないけど、なんとなく不安を感じるという可能性もあります。 社会とのつながりが薄れる 産休に入ると、今まで毎日のように顔を合わせていた同僚と会うこともなく、毎日のように連絡をとっていたクライアントと連絡を取ることもなくなります。 忙しく大変だと感じていた毎日が恋しくなるでしょう。何か仕事を求められることもなくなるため、社会とのつながりを感じられず孤独を感じてしまいます。 また家にいると評価されるということもなくなってしまうため、時間があっても何もやる気が出なくなるような人もいます。 仕事を頑張ってきたからこそ、社会的に評価されないということがとてもストレスに感じてしまう可能性があります。 不安を和らげる方法6選 産休に入ることでキャリアへの影響を不安に感じる方はたくさんいます。 その不安を少しでも和らげる方法6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ①まずはパートナーと話し合い あなたが不安になる時、一番近くにいるのはあなたのパートナーです。まずはパートナーに今の不安な気持ちを共有しましょう。 あなたのキャリアや家庭の金銭的な問題まで、密接に関係しているのはパートナーに他なりません。2人で話し合うことで、自分では考えていなかった選択肢も生まれるかもしれません。 あなたが仕事を頑張りたいのであれば、パートナーの協力は必須です。自分でやらなければならないと思っていた、保育園の送迎や家事の分担など、まずは1人で悩まずにパートナーに、相談してみましょう。 ②利用できる制度の確認 育児と両立できるかな…と不安になるのであれば、育児を助けてくれる制度やサービスなどを確認しましょう。 パートナー以外に祖父母など頼れるところがないのであれば、各自治体によって、ベビーシッターや家事代行などを産後は無料で提供してくれるような制度もあります。 しっかりキャリアを進んでいきたいと考えているのであれば尚更、自治体の制度やサービスを利用することで育児と仕事の両立を目指すこともできます。 育児・仕事・家事を、全て完璧にこなそうとしなくてもいいのです。頼れるものを知っておくことで、いざという時に落ち着いて行動できるでしょう。 また自治体のサービスを利用することで、同じような境遇の方と知り合うこともできるかもしれません。そういった方達と情報交換をすることで、地域特有の情報を得られたりあなたにとってプラスに働く可能性があります。 ③復職後の働き方をイメージする 産休や育休中の不安は、まだまだ漠然としたものが多いのではないでしょうか。一体何に対して一番不安を感じているのかを整理してみる必要があります。復職を目指しているのであれば、復職後の自分の働き方をイメージしてみるのがおすすめです。 保育園は近くにあるのか、勤務時間は何時から何時まで可能なのか、など具体的に書き出してみることで意外と勤務時間としては以前と変わらないという可能性もあります。 逆に住んでいる地域に十分な数の保育園がなかったり、思いの外預かってくれる時間が短かったりと、想像と違う結果があるかもしれません。 そういった場合は、復職後の働き方を調整しなくてはなりません。フルタイムでの復職ではなく、時短勤務や休日出勤の免除を申し出るなど、企業に対して協力を仰ぐことも必要になってきます。 もし企業側で対応できないのであれば、ベビーシッターの活用や制度や施設など育児環境が充実した自治体への引っ越しなど他の選択肢を探していかなければなりません。 ④経験者に話を聞く 想像ばかりで不安が大きくなってしまう方は、経験者に話を聞いてみるのがおすすめです。可能であれば、同じ会社の産休・育休取得者や時短勤務者がいいでしょう。 実際に話を聞くと時短勤務でもしっかりと評価をしてもらえたり、周りで働く人たちも早退などに理解があったりと、不安を解消するような情報が得られるかもしれません。 そのようなプラスの情報を知ることができれば、復職に対しての不安は小さくなるのではないでしょうか。 逆に復職すると降格させられたり、評価が不当であったりと今の会社があまりいい環境でないと知ることができる可能性もあります。 その場合は、あまりいい環境でなくても本当に続けたい仕事なのかとしっかりと検討してく必要がありますが、休職中にその情報を知ることができてラッキーだと考えましょう。 ⑤スキルを習得する フルタイムで働いていた方は、休職中を何もしていない期間と感じてしまうのではないでしょうか。 実際は育児と母体の回復のための休職期間ですが、何か行動をしていないと無駄に過ごしていると感じてしまう方も多いはずです。社会とのつながりが薄れている影響もあり、自分自身の存在価値などを考えてしまうことがあります。 そんな方は、仕事に活かせるスキルを身につけるのはいかがでしょうか。例えば、元々興味のあったwebデザインに挑戦してみたり、家計管理のために簿記やFPの資格の勉強をしてみることで、時間を有効に使いながら自分自身もスキルアップしていると感じることができます。 その結果、復職時に会社へアピールする材料にもなることもあります。不安であった休職期間もあってよかったと思えるようになると良いですね。 ⑥出産後の転職も視野に入れる 子どもがいると転職は難しい、と最初から転職を選択肢に入れていない方もいるのではないでしょうか。 しかし一概に難しいというわけではありません。探してみると、子育てを応援してくれる企業はたくさんあります。 子どもとの時間も大切にしたいけれども、仕事もバリバリ頑張りたいのであれば、時短勤務者が多い企業を探してみるのはいかがでしょうか。そういった企業であれば、時短勤務でも評価体制がしっかり整っている可能性が高いです。 そして子育てをしながら働くには、一緒に働く周りの人の協力が必要不可欠です。今の会社に戻って周りの協力を得るのが難しいと感じるのであれば、長期的にみて働く環境を自ら変えてみるのも一つの選択です。 「新卒入社した会社だから、ずっと続けたい!」と会社にこだわる方もいるかもしれません。しかし、元のキャリアやポジションにこだわり過ぎないというのも大切な考え方です。 「自分だけではどのような選択肢があるのかわからない」という方は、プロのコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。すぐに転職を考えていない休職中でも、今後のキャリアについての相談をすることができます。 その結果、他に興味のある仕事が見つかるかもしれませんし、雇用形態を変えて働きたいという気持ちになるかもしれません。 子どもがいるからキャリアが変わってしまったというのではなく、子どもができたからこそ、今のキャリアを選択することができたと感じることができればいいですね。

2023/11/16
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
女性の30代はキャリアの分かれ目?後悔しない決断をする方法

女性の30代はキャリアの分かれ目?後悔しない決断をする方法

「結婚はまだしないの?」「この会社ずっと続けるの?」「子どもはまだ予定ないの?」 このように周りからの声でプレッシャーを感じている方は多いのではないでしょうか。 30代の女性は周りの環境の変化もあり、多くの人が今後のキャリアに悩む時期です。 結婚・出産・親の介護など自分だけの問題ではない、ライフイベントの発生もあるでしょう。 いくら男女平等を謳われ始めているとはいえ、妊娠・出産は法律で決められた期間の休暇を取得しなければなりません。 女性はどうしても、キャリアが途切れる可能性があるのです。 そんな30代の女性が今後のキャリアを考えた際に、後悔しない決断をする方法をご紹介します。 今まさにキャリアについて悩んでいる方や、これからのために考えておきたいという方はぜひ参考にしてください! 女性の30代は選択の連続 女性は30代になると、計らずしも多くの悩みにぶつかることになります。 急な選択を迫られて焦らないためにも、自分のこれからのキャリアやライフイベントについて、よく考えておかなければなりません。 色々な選択肢があることを事前に知っておくことがとても大切になります。 今の会社で現状維持も立派な選択 「今の会社でずっと仕事を続けていく!」と決断するのも、立派な選択です。 「現状維持なんて、なんだか良くない気がする」と考える方も多いかもしれません。 しかしむやみやたらに変化を求めるのもリスクです。 今の会社のままでも福利厚生が充実していたり、家庭と両立できている上司がたくさんいたりと、あなたが自分で安心できる材料があるのであればあまり心配はないと言えます。 手軽に話を聞ける先輩がいるのであれば、実際の経験談を聞いてみるのがおすすめです。「時短勤務って実際は難しいよ」などリアルな声が聞けるかもしれません。 また会社の人事相談窓口などがあるのであれば、活用してみることであなたがまだ知らない社内制度などの情報を得られるかもしれませんね。 今の自分自身が置かれている環境を客観的に見てみると、長期的にとても働きやすかったり、実は理想の職場だったりする可能性もあるのです。 すぐに環境を変えようとするのではなく、現状を知るというのも大切です。 結婚・出産などライフイベントの発生 結婚や出産によって急にキャリアの選択を迫られる女性は多くいます。 しかもそれは、思わぬタイミングで訪れる人が大半です。 「結婚してもずっと仕事を続けたい」と思っていても、パートナーに会社は辞めてほしいと頼まれるかもしれません。 「妊娠しても産休まで仕事を続ける!」と思っていても、体調の問題で続けられなくなるかもしれません。 自分でイメージしていたライフイベントとは違う選択を迫られる可能性をしっかりと頭の中に入れておく必要があります。 福利厚生の充実した企業で働いているからといって、ずっと安定して働いていけるというわけではないのが、女性のライフイベントにおける辛いところですね。 自分の成長を重視した転職 30代になると様々な経験をしたり、スキルを習得していたりするのではないでしょうか。 「これ以上の成長はできないかも」 「もっと正当に評価されたい」 と感じるあなたは、自分の成長を重視して転職に踏み切るのも選択の1つです。 30代は新人教育をしたり、リーダーなど責任のあるポジションを経験したりすることで、今の環境でこれ以上できることがないと感じる可能性が高くなります。 周りの同世代が転職をしたという方も多いのではないでしょうか。 「転職サービスのdoda」が実施した調査によると、30代の転職理由は下記となりました。 1位 給与が低い・昇給が見込めない 2位 昇進・キャリアアップが望めない 3位 スキルアップしたい 〈参考〉転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査! 男女関係なく30代は正当な評価や新しい挑戦を考える人が多くなっています。自分の経験やスキルを活かして、会社規模を変えてみたり新しいポジションに挑戦したりすることもできる年代です。 女性だから、30代だからと成長を諦めてしまう前に、自分の成長意欲やそれに対して今の会社で実現可能なのかをしっかりと整理してみてはどうでしょうか。 転職を考えるのであれば、ネットで求人検索をしてみると、あなたの理想の条件の会社が見つかるかもしれません。 30代からの新しいキャリア 「もう30代だから新しいキャリアなんて…」と思うかもしれません。 しかし一歩踏み出せば様々な可能性があります。 30代からでも後悔しない、新しいキャリアを考えてみましょう。 経験を活かして職場環境を変える 「仕事内容は好きだけど、職場環境があまり良くない」という方は、同業界や同職種での転職することが、解決策の1つになるでしょう。 同じ業界や職種での転職であれば、ハードルも低く、経験者なので年収アップなど好条件での転職ができる可能性があります。 採用企業側からしてもあなたは即戦力なので、働き方の相談など柔軟に対応してくれるかもしれません。 また転職活動をする際には、女性の管理職割合や育休取得者の復職率などを確認することも女性の働きやすさの目安になります。 女性の働き方に関して、理解のある企業であれば安心ですね。 会社の福利厚生や長期的なキャリア形成に不安がある方は、経験を活かして違う職場環境に飛び込んでみてはいかがでしょうか。 転職して未経験の仕事への挑戦 30代の女性が未経験の仕事を始めるのには、とても高いハードルがあると感じるのではないでしょうか。 たしかに、未経験であれば30代の転職は20代の転職よりも難易度が上がります。それは企業がより即戦力となる人材を求めるからです。 しかし未経験での転職は絶対にできないということではありません。未経験だけど絶対に挑戦したい仕事があるのであれば、しっかりと志望動機を掘り下げておく必要があります。 「なんとなくかっこいいから、事務職からデザイナーになりたい」など、ふわふわした志望動機なのであれば、少し難しいでしょう。 また今までの経験から活かせるものをアピールすることも大切です。 営業職から事務職の転職であれば「資料作成が得意でPCスキルが高い」など、異なる職種でも活かせるスキルを資格などと併せて、具体的に説明することができるように準備しておきましょう。 未経験で新しい職種に就くには、それなりの理由や覚悟が必要です。採用する側の企業からしても、ふわふわした志望動機であればすぐに辞めてしまうかもしれないというリスクを感じてしまいます。 逆に言えば、志望動機をしっかりと整理することで、未経験の職種でも転職を叶えることが可能です。 難易度が高いことは確かなので、やりたいことが決まっているのであれば早めに行動を起こすようにしましょう。 家庭を優先して雇用形態を変える キャリアを考える上で、雇用形態を変更するという選択もあります。 「正社員で働きたい!」 と考える方も多くいらっしゃいますが、その理由を掘り下げてみることも必要です。 たしかに正社員であれば無期雇用となるので、突然職を失うようなリスクは低いと言えます。給与面でも非正規社員より高いことが多いでしょう。 しかし、正社員であるから残業が多くワークライフバランスが崩れてしまっていたり、過剰な責任を負わなければならないのであれば、非正規社員として働くことも考えてみてはいかがでしょうか。 パートナーや子どもとの時間をより多く確保することで、より前向きに仕事に臨むこともできるかもしれません。 厚生労働省が発表している令和4年上半期雇用動向調査結果の概況でも、全ての年代で女性はパート労働者として入職する人が一般労働者として入職した人を超えているという結果が出ています。 正社員としての安定よりも、様々な理由で非正規のパート労働者として働くことを選ぶ女性が多いというのも事実です。 自分で起業・フリーランスとして働く 30代まで仕事をしている中で、やりたいことや実現したいことが出てきた方もいるのではないでしょうか。 そんな方は自分で起業したり、フリーランスで活動するというキャリアもあります。企業に属さないため人間関係に悩むことも少なく、自由度の高い働き方が可能です。 しかし会社員から急に独立というと、金銭面など様々な不安がありますよね。 やりたいことがあるけど不安が大きいという方は、会社員を続けながら副業を始めてみることをおすすめします。 会社によっては副業禁止の場合もあるので、事前に確認は必要ですが、会社員として安定収入を得ながら副業をすることで、独立後のイメージを具体的に行うことができます。 「正直厳しいな…」と感じるのであれば、内容ややり方などを見直す必要がありそうですね。 現在は起業家やフリーランサーがどんどん情報発信をしてくれているので、SNSやインターネットから無料で情報を集めることも可能です。 難しい税金対策をわかりやすく説明してくれている本なども多数出版されています。 実際の経験談からのアドバイスも多くみられるので、自分と同じような境遇の方を探してみることで、「自分にもできそう」と思えるのではないでしょうか。 独立であれば、年齢も性別も誰かに気にされることがないので、自分の考え方やライフスタイルに合うのであれば、新しいキャリアへの1歩を踏み出してみてもいいかもしれません。 後悔しない決断をする方法 キャリアの選択はとても重要です。 「考えすぎて何もできない」というのも良くないですが、後悔しないためにしっかりと準備することも大切です。 「なりたい自分」をイメージする 「なりたい自分」イメージできますか? 急に聞かれても難しいと思います。しかしキャリアを考える上では、とても大切です。 転職や起業、退職など様々な選択肢がある中で、「これって正解なのかな?」と考えてしまうことがあると思います。 何のためにその選択をするのか。その指標とできるのが「なりたい自分」を実現できるかということです。 「仕事を辞めて専業主婦になりたい」というのは、「とりあえず仕事が嫌だから」ですか? それとも「余裕をもって家族との時間を大切にできている自分でいたい」と思っているからですか? 1つの選択をする際の理由を考えてみても、後者の方が納得感が強そうですよね。「自分でこうしたいから」と言えるよう状態になることが理想的です。 どんな選択をしても嫌な出来事は必ず起きると思います。苦境に立たされた時でも言い訳せず、自分の選択に自信を持てるような指標を持っておくと良いでしょう。 早まらない・焦らない キャリアの選択をする際には、早まったり焦ったりして決断をするのはとても危険です。 周りからのプレッシャーや環境によっては、選択を急いでしまうでしょう。しかし、勢いに任せて決断してしまうと後で後悔したり、誰かのせいにしてしまったりする危険があります。 「あの時もう少し考えていれば・・・」と思ってもキャリアのやり直しはできません。 退職してから「本当は仕事がとても好きだった」ということに気付く方もいらっしゃいます。そうなってしまっても、後戻りができないのが現実です。 「正社員から専業主婦になったけど、やっぱり正社員で働きたい」と思っても、同じ条件で働ける企業が見つからない可能性も高くなります。 自分自身で決断を急いでいると感じる時は、焦る気持ちをグッと抑えて、一度立ち止まることを心がけてください。 悩みを人に話してみる 自分ひとりではぐるぐると考えが巡ってしまい、立ち止まってしまいますよね。 そんな時は、今の状況や考えを人に話してみてはいかがでしょうか。 家族や親しい友人など、悩みを相談できる相手がいるのであれば、自分で考えていることを話しているうちに、頭の中が整理されることがあります。 またあなたをよく知る人であれば、納得感のあるアドバイスやあなたの気づいていない強みを教えてもらえるかもしれません。 しかし、キャリアについての悩みはとてもデリケートなので、知り合いにはあまり話したくないという方も多いと思います。 そういった方は、外部のコンサルティングサービスを利用して、プロに相談してみるのも1つの手段です。 転職をしたい人だけがカウンセリングを受けるようなイメージがありますが、キャリアに悩んでいるという状態でも相談することができます。 同じような境遇の方の実例を聞くことができたり、違った角度からのアドバイスをもらったりすることで、心が晴れることもあります。 自分ひとりで決断するのは不安…という方は、まず一度相談してみてはいかがでしょうか。

2023/10/19
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
女性のキャリアの現実と、その対処法について

女性のキャリアの現実と、その対処法について

「女性ってなんだか働きにくい…」「キャリアアップは現実的に難しいかもしれない…」「結婚・子育てでキャリアを捨てないといけないかも…」 など、女性のキャリアに関する課題は、ライフステージごとにたくさんあります。今回は、女性のキャリアのシビアな現実と、その対処法について、実例とともに見ていきましょう。 働く女性は増えている まずは大枠の背景、社会環境をみていきましょう。 日本では、どんどん少子高齢化が進んでおり、働き手が不足すると言われています。そのため、日本政府は「一億総活躍プラン」として、女性や高齢者の社会進出を進める取り組みをしています。 出産や育児のため、主に30代女性の労働人口が少なくなる「M字カーブ現象」は、近年では“台形”と呼ばれているほど、解消されています。 参考:資料出所:総務省「労働力調査」(平成 22 年、令和2年) 働く女性が多くなっているのは、政府の施策だけではなく、「個人の時代」という要素が強くなり、理由はさまざま多岐にわたります。 多くみられるのが、「社会とつながっていたい」「社会貢献をして自分の存在意義を感じたい」「働かないと経済的に厳しい」「自己成長がしたい」などです。 女性は男性よりキャリアに不安を感じている 一般的に、女性は男性に比べて、キャリアに多くの不安を持っていると言われています。それは、「ライフステージが変わるタイミング」が男性よりも多いとされているからです。 結婚、妊活、出産、子育てなどのライフイベントや、生理、更年期など女性特有の身体の悩み、親の介護 などなど… キャリアを歩むうえで、様々な壁が出てくるのが現実です。 女性の前に立ちはだかる壁は、たくさんある そんな女性のキャリアの現実は、いったいどんな実態なのでしょうか?世代・イベントごとに見ていきましょう。 20代までの女性のキャリアの壁 独身で、働きながら婚活をしている人は多くいらっしゃいます。仕事の適性に関して、転職に関して悩む方もいらっしゃるでしょう。 また20代の時期は、一般的に生理が重くなり、働くのがつらいと感じる人も多くなると言われています。 Aさん(27歳/独身/会社員) 「仕事で失敗をしてしまって、自分に今の仕事が向いているのか、わからなくなってきました。このまま同じ会社で続けるのが良いかわからない…。結婚もしたいけれど、日々のタスクに追われていて、休日は疲れて休むしかできず、なかなか出会いの場に行くことができない…。仕事や職種と、自分に合う結婚相手・子供のタイミング…何かと女性は考えることが多いと思います」 Bさん(29歳/既婚/会社員) 「仕事をいつ頑張って、いつ産めばいいの?と思います。なぜ女性ばかり悩まなくてはならないの?!とたまに思ってしまいます。理想の産み時なんてないんでしょうけれど、できるだけキャリアの可能性を広げておきたいと思うと、妊活が後回しになってしまいます」 Cさん(25歳/独身/会社員) 「20代になってから生理が急に重くなってしまい、その時期になるとベッドから起きられないほどつらくなります。会社には“生理休暇”の制度があるのですが、周りに活用している人がおらず、男性の上司ということもあり、言い出しづらく、困っています」 Dさん(27歳/既婚/会社員) 「異動先の上司から、『結婚されて1年ですが、そろそろ子どもは考えられているんですか?』と質問されました。本当はもう少ししたら妊活を始める予定だったのですが、『全く考えていません』と言いました。そう言い切らないと、仕事内容が変わって、他の同期と差がついてしまいそうだったから…」 30代女性 結婚して、子どもがいる人も多くなってくる30代。一般的には30代が一番忙しい時期、などとも言われています。 Eさん(31歳/既婚/会社員) 「子どもが2人いて、現在2人目の育休中です。正直、職場復帰がとても怖いです。まだ1人の時は、なんとか夫と協力し合って乗り越えられましたが、2人いるとなると考えただけで、どっと疲れてしまいます。こんな状態で、自分のキャリアアップなんて考えられないと思います」 Fさん(32歳/既婚/自営業) 「1児のワーママです。妊娠しながら会社で働いていた時、産休・育休をとるリスクがあるからと、プロジェクトから降ろされたことがありました。その時はとても悔しかったし、これが女性のキャリアの現実か…と思いました」 Gさん(35歳/既婚/会社員) 「“小1の壁”を乗り越えられずに、退職しました。地方から東京に出ていて、周りに頼れる人もおらず、ワンオペ状態なので仕方ないことだし、これでよかったと思っています。でもたまに、あのままキャリアを築けていたらどうなっていたんだろう…と考えてしまうことがあります」 Hさん(37歳/独身/フリーランス) 「体力面で男性と同じように働けないのが、悔しいです。フリーランスという働き方を選択したので、覚悟はしていたのですが、30代になって周りの男性と比べて体力が減って稼働できない時間があるのが、もどかしく、もっと体力があれば…と思うことがあります」 40代女性 Iさん(40歳/既婚/会社員) 「不妊治療をしています。営業職なこともあって、治療と仕事の両立が、思った以上に体力的にも、精神的にもつらいです。会社の同期は、『子どもがいて時短勤務というだけで評価が下がる』と嘆いていたので、そういった心配もあります」 Jさん(49歳/女性/会社員) 「ホルモンバランスにより気分が浮き沈みしてしまうことが、最近よくあります。部下の言動がいちいち気になってしまったり、家庭で夫とけんかしてしまったり…。仕事のパフォーマンスも悪くなっていることがわかり、少し焦っています」 Kさん(50歳/女性/主婦) 「親の介護と仕事の両立ができず、退職しました。金銭的にも、ケアマネージャーや老人ホームに頼ることができず、家で介護をしています。人生の優先順位を考えて、仕事を辞めた選択は間違っていないと思っています。ただ、金銭的には不安があるので、パートで求職しています」 本当にどれもリアルで、切実な女性たちの声。 「仕事を続けるのはしんどい…!けど、やめたら経済的に不自由になってしまう…」「仕事を再開したいけれど、家族に反対されている…」「キャリアと育児を両立された先輩のきらきら話は、共感しづらく、かえってモチベーションが下がってしまう…」 などなど、ほかにも、人の数だけ悩みはたくさんあります。 この記事を読んでいただいている方の中には「わかりすぎる!」と共感する方もいれば、「女性のキャリアの現実は、厳しいんだ…」と憂鬱になるもいらっしゃるかもしれません。 しかし、心配しすぎる必要はありません。そんなにお先真っ暗、というわけではないと思うのです。 ここからは対策を見ていきましょう! 女性のキャリアの現実をより良くする解決策! ここまで様々な女性のキャリアの現実に関するコメントを見てきました。環境や悩んでいることは、それぞれで異なっていますが、解決方法は意外と共通しているものがあると思います。 「今悩みがある…」という方はぜひ、この中の1つでも良いので試してみてください! 情報収集をする 今悩んでいることに関して、一度立ち止まって、情報収集をしてみるのが、第一のステップとしてとてもおすすめの方法です。 例えば、子育てと仕事の両立に関して悩んでいる場合は、「職場に時短制度はないか?」「より子育てと両立させられる職種は何か?」「地域に子育てのサポート・施策はあるか?」など、今の環境をより良くするための“情報収集”をしてみましょう。インターネットや、ハローワーク、区民センターなどに情報があるケースが多いです。 世の中にある仕事を調べるときや、自分自身の適職を考える際に役立つのは、厚生労働省が運営している「Job tag(ジョブタグ)」というサイトです。 職業興味検査や価値観検査などをすることもできるので、就職・転職をする前などに使用してみてください。 参考:厚生労働省 Job tag https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ また、情報収集の手段としては、書籍や記事もとても有益です。ぜひ積極的に悩みがあるポイントの情報を取りに行くことをおすすめします! 自分の気持ちを整理する 情報を集めることができたら、次は「自分はどうしたいのか?」を1人で考えることがおすすめです。忙しくしていると取り残してしまいがちな「自分の気持ち」にじっくりと向き合ってみましょう。「忙しい」という字は、「心をなくす」と書きます。 忙しくしていると、目の前の出来事をこなすので精一杯になってしまいます。その結果、自分では思ってもみなかった方向に進んでしまうこともありますので、一度立ち止まって周りを見渡して、自分と向き合うのが良いでしょう。 自分はどういうことで悩んでいて、その悩みがこういう理想の状態になっていてほしくて、そのためには何ができるか… 現実と、理想と、そのギャップを埋めるための方法を、紙に書きだして考えてみると、意外とシンプルなことに悩んでいた、と気づくことができるかもしれません。 周りの人に相談する 1人でずっと、もんもんと考えているのは、あまり良い状態ではないかもしれません。 自分自身の悩みを、「どうせ上司に言っても聞いてくれないだろうから」「私だけの問題だし…」と抱え込まないようにしてください。 お伝えできる範囲で良いと思いますので、ご家族・パートナーや、職場の方々、その他周りの方々へ、今ご自身が「どういうことが起こっていて」「それにどう感じていて」「どういう風にしたいのか」を伝えてみましょう。一人で考えた、「現実と、理想と、そのギャップを埋めるための方法」です。 人と話すことで、改めて「自分ってこういう風に考えていたんだ…」と気づけることがあります。そして、自分では思いつかなかった角度の意見や考えを受け取ることができるかもしれません。勇気を出して、一歩踏み出すと、物事は良い方向に進み始めることが多いです。 目標とアクションを決めて、実行する 情報収集をして、自分で考えて、周囲に相談して…といろいろな観点の情報から、自分自身の人生として「どうなっていたいか」が見えてくるはずです。 それは、人それぞれの思いがあると思います。 「ママになっても働き続けたい」「キャリアチェンジとしてこういう職種で働きたい」「やっぱり子供が欲しい」「フリーランスとして働きたい」「リーダーになりたい」「子育てに集中したい」「すべてを実現したい」などなど… その理想の目標を設定した後は、どういうアクションが取れるか、考えてみましょう。ここも情報収集が役立つと思います。 もちろん色んな制約もあるかと思います。金銭的、社会的などなど、そういったこともすべて踏まえて、実現できる目標やアクションを選ぶようにしていきましょう。 決めたアクションは、紙に書いていつも見えるところに置いておくと続けやすいと言われています。ぜひ試してみてください! プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ 「とは言っても、自分1人じゃどうしたらよいかわからない…」「現実はそんなにうまくいかないよ…」「女性ならではの現実に戸惑っている…」「働きたいのに、子育てとの両立で仕事をやめないといけないかも…」 そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、プロのキャリコンサルタントに相談することがおすすめです。 キャリコンサルタントに相談するメリットを、少しご紹介します。 あなたの今の気持ち・悩みを整理することができる キャリアコンサルタントは、相談を聞くプロの訓練を受けています。そのため、あなたの悩みをキャリアコンサルタントに話すと、きっとご自身の考えが整理されるでしょう。 自分では目の前のことしか見えていなかったけれど、キャリアコンサルタントに話していくうちに、自分の悩みの本当のポイントが見えてくるかと思います。 あなたの目標・ありたい姿を一緒に見つけられる ご自身で「こうなりたい」「こうしたい」と目標がはっきり決まっていない場合でも、キャリアコンサルタントと話していくうちに、過去ご自身がどういったことでモチベーションが上がっていて、どういったことでポジティブになれていたか、という、「大切な軸」が見えてきます。 キャリアコンサルタントは有益な質問を投げかけてくれると思いますので、その質問に答えていくうちにだんだんと、じっくりとわかってくることがあるかと思います。それを踏まえて、あなたの人生として今後の目標、ありたい姿がわかってくることがあります。 キャリアコンサルタントは、“キャリアの相談に関するプロ”なので、きっとあなたの悩みの解決の糸口を見つけられますよ!

2023/10/05
仕事と家庭との両立について
子供が欲しい!働く女性が考える今後のキャリア

子供が欲しい!働く女性が考える今後のキャリア

「そろそろ子供が欲しい、けど仕事も頑張りたい!」「キャリアが途切れるのは正直不安…」 そのように考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。正社員で働く女性は、子供が欲しくても自分のキャリアに穴が空くことが怖くて、なかなか踏み出せませんよね。 子供もキャリアも諦めたくないという方に向けて、今のうちに知っておいた方がいいことや、考えておくべきことをご紹介していきます。 今は子供がいないけど、将来的には育児とキャリアを両立していきたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。 妊娠・出産で離職する人は多い? 妊娠・出産を経験すると、心身ともに変化がありますが、働き方やキャリアにも影響があります。ここでは、妊娠・出産を機に起こる変化や実際に退職する人の理由などを具体的にご紹介していきます。 継続して働きたい人は多くいる 「妊娠してもバリバリ働いていく!」 そう考えている方は多くいらっしゃいますよね。 あなたの周りの先輩がそのようにしていたり、自分の親の話を聞いても出産ギリギリまで働いていたと言われることもあるでしょう。経験者がいるのであれば、自分にもできると思うはずです。しかし妊娠・出産で、女性の身体や心には想像以上の負担がかかります。 出産は命懸けと言われるように、妊娠中から何が起こるかわからないリスクをずっと負っているのです。 悪阻の重さは人それぞれですし、ずっと働きたいと思っていても、妊娠中に絶対安静を言い渡される方も少なくありません。想定していた妊婦生活とはかけ離れた生活をする人もいるでしょう。 仕事の面でも産前休暇まで働く予定でプロジェクトを進めていたり、引き継ぎの準備をしたり…という想定でいながらも、計画通りに進まないこともあるのです。となると、急に休むことになり、周りに迷惑をかけてしまったと落ち込む方も多いでしょう。ホルモンバランスの影響で、自分が悪いと思い詰めてしまう方もいます。 そうした背景から、妊娠中に「迷惑をかけてしまっている」といたたまれなくなり、退職を選択する方も実際にいらっしゃいます。出産してからも、育児でいっぱいいっぱいになってしまって仕事を諦めるという方もいます。 現在日本では、働く女性を支援する制度が設けられ、活用するように促されていますが、制度の有無が問題ではなく、個人の体調や精神的なものも大きく作用するのです。 実際の退職理由 厚生労働省の調査によると、妊娠・出産を機に正社員を退職した人の1番多い理由は、「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさで辞めた」で、41.5%にも及びました。より詳細な理由では、「自分の気力・体力がもたなさそうだった」と回答した方が半数以上という結果になっています。 ここから考えても、仕事を続けたい、自分のキャリアを諦めたくないと思っていた女性も、育児が始まると仕事との両立の難しさに疲れ、退職を選択するケースが多くみられるのです。 自分ではできると思っていた理想の暮らしや、キャリアを諦めるのはとても辛いことですが、こういった現状があることを知っておく必要があります。 子供との生活で起こる変化 家族が増えると当然生活にも変化がありますよね。 ここでは子供との暮らしが始まることで、生活面に起こる変化をご紹介しています。事前に知っておくことで、対処できることもあるのでぜひ参考にしてみてください。 働く時間が変わる 子供がいながら働いていくとなると、保育園や幼稚園などの施設に子供を預けることになります。外の施設に預けるのですから、当然お迎えに行かなければならない時間が設けられていますよね。延長保育を利用してフルタイムで働く方もいますが、復職を機に時短勤務へと変更する方が多いのではないでしょうか。 労働時間の短縮や時間外労働の制限は、仕事と育児を両立するために設けられている制度です。しかしながら、その制度を利用することがキャリアにとってプラスになるとは限らないこともあります。もちろん、そういった制度を利用することによって、社内では今後仕事と育児を両立したいと考える人に対する、モデルケースとして重宝されるかもしれません。 周りからは頑張って欲しいと期待されるかもしれませんが、それがあなたにとって必ずしもプラスとは限りませんよね。 働く時間の長さが限られてしまうので、当然今までのような仕事量をこなすのは難しくなりますし、業種によっては休日に商談をしないといけないような顧客の担当も難しくなります。 時短勤務をするということは、育児をするために必要なことであっても、キャリアアップや仕事での成果を重視する人にとってはチャンスを逃す可能性が高いのです。 家事の量が増える 子供との生活で意外と盲点になるのが、今までこなしていた家事の負担が倍増するということです。大人だけの生活をしていた時には、洗濯は2日に1回だった人でも、子供の洗濯物が増えて「毎日洗わないと追いつかない!」ということになります。 さらにまだ子供が小さい頃は、大人と同じ食事を摂ることもできません。大人用と子供用で作り分けたり、そのために献立を2種類考えたりと、やることが多くなります。 育児と仕事との両立を考える際には、今の生活にどのような工程や家事がプラスされていくのかを想定してみるのがおすすめです。仕事にどれだけ時間を割けるのかも大事ですが、どのタイミングで家事をするのかも考えてみてください。 今の生活で辛いと思っている家事があるのであれば、早い段階で時短できる家電に頼ってみるのも一つの手段ですよね。あまり家事が好きでない方や得意でない方は、まず生活を見直してみてください。 収入が変わる 時短勤務をしたり、残業を無くしたりすると収入にも影響が出ます。正社員であっても、標準労働時間で月給を計算している企業がほとんどだからです。 客観的にみると当たり前のようですが、働いている本人からすると、効率化して時間内に終わらそうと、産前よりも頑張っているのに収入が減るのはとても辛く感じます。 成果を出して賞与で評価されても、「月給○ヶ月分」という計算だと不利に感じますよね。同じ内容の仕事をしているのに、正当に評価されていないような気分になります。 成果が結果に繋がらないと、仕事に対するモチベーションが下がってしまうのではないでしょうか。そうなると仕事自体のパフォーマンスにも影響してしまい、悪循環が始まります。 時短勤務を予定するのであれば、今よりも効率を求められることや収入が下がることを理解しておく必要があるのです。実際に働いてみてから、「思っていたのと違う!」とならないようにしておきましょう。 正社員で働く以外の選択肢も知っておく キャリアという言葉から、正社員かつフルタイムで働いている状態を連想する方が多いのではないでしょうか。一言でキャリアといっても、さまざまな働き方があります。 育児をしながら女性がキャリアを歩んでいくには、他の働き方を選択した方が良い場合もあるのです。 フリーランスとして働く 現在は、自宅で子育てしながらリモートワークで仕事をする人が増えています。フリーランスという言葉から、少し難しそうなイメージがありますが、今はスマホ一台でもお金を稼げる時代です。 子育てもしっかりしたいけど、自分で収入を得られてないことに抵抗があるという方は、簡単なお小遣い稼ぎから始めてみるのもおすすめです。こうした簡単な業務は、少し挑戦してみて自分に合っていると感じたら、少しずつ仕事を増やしていくなど自分自身で仕事量を調整できるのが大きなメリットです。 フリーランスになれば、就業証明も提出できるので、保育園にも入れられます。どこかで働いていないと保育園には預けられないというイメージがありますが、自分で開業届を出すことでしっかりと仕事として認めてもらえます(注:ただし、保育園の倍率が高い地域によっては、定員オーバーした希望者がいる場合に正社員と比較して保育園に入れないことも考えられます)。認定基準や申請方法などは自治体によって異なるので、事前に確認しておいてくださいね。 「今の職場や仕事内容で、子育てと仕事を両立するのはちょっと難しい」「仕事のペースを少し押さえて、自分のペースで仕事をしながら子育てしたい」という方に、フリーランスはおすすめの働き方です。 派遣やパートになる 正社員で働くにはなかなか厳しいけれど、融通が効くのであれば働いていたいという方は、派遣やパートになるという選択肢もあるでしょう。 派遣やパートというと非正規雇用なので、あまりいいイメージがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、仕事がすぐに見つかったり、パートナーの扶養内で働けたり、家の近くで仕事を探せたり…とメリットもたくさんあります。 どれだけ気をつけていても子供を保育園に預けていると、急な熱や流行病などで勤務中に呼び出されることがあるはずです。そのような時にも柔軟に対応できるような職場を選ぶといいでしょう。 自分も働いて家計を支えたいという方や、子供との時間を大切にしたい方、パートーナーの仕事が忙しく周りの協力を得られない方などは、選択肢に入れていただきたい働き方です。 複数の観点からキャリアを考える 将来的に子供を育てながらキャリアも大切にしていきたいと考えている人は、しっかりと今のキャリアやプライベートの生活のことを考えてみてください。 まだわからないことに挑戦するのですから、しっかりと事前準備をしておくことが大切です。「子供ができてみないとわからない」と思っていると、後で準備しておけばよかったと後悔するかもしれません。 今のキャリアをどれくらい大切にしたい? あなたは現在のキャリアでの目標はありますか?変化を求めていたり、将来性を感じていないということはありませんか? 今後出産を予定しているのであれば、今のキャリアをどれくらい大切したいかを考えてみましょう。 企業内のキャリアにおいては、現状のポジションやタイミングがとても重要になります。それは日々働いている中で感じていらっしゃるでしょう。たとえば上司が退職したタイミングであれば、空いたポジションに昇格しやすいかもしれませんし、景気が良くて受注が多いのであればいい顧客を担当できるかもしれません。 産休・育休で職場を離れると、そういったチャンスを逃してしまうと感じてしまいます。いくら男性育休制度が普及していったとしても、産前産後の休暇は必ず取得しなければなりません。それは必ず仕事から離れなければならない期間があるということです。 妊娠するのにも年齢的な問題がありますが、キャリア視点でも納得いくタイミングを考えておかないと、後で長く後悔することになります。 復職した時に、自分の後輩が出世していたり、やりたかった仕事は他の担当がついていたり、仕事を離れなければ自分のポジションだったのにと感じることもあるでしょう。 仕事と育児の両立を考えるのであれば、あなたにとって今のキャリアがどれくらい大切なのかを一度考えてみてください。もし、「今のキャリアにそれほどこだわらない」のであれば、子育てしやすい企業に転職したり、フリーランスや派遣社員、パートなどに働き方を変えたりすることも前向きに検討してみましょう。 パートナーや周りとの役割分担はできる? 女性が子供を育てながら理想のキャリアを実現させるには、パートナーや周りの協力は不可欠です。 長期的にみて、家事や育児、そして仕事のバランスをパートナーとどのように分担するのかを考えるのはとても重要です。お互いにキャリア志向が強く仕事を頑張りたい、だけど子供も欲しいという状況であれば、お互いにどこか譲り合わなければ生活が成り立ちません。 もし保育園への入園ができなかったらどうするか?急に呼び出しがあった場合はどちらが早退するのか?など、育児の負担がどちらかに偏らないように、パートナーとは役割分担をしっかりと話し合っておきましょう。頼れる距離に両親が住んでいるのであれば、事前に協力を依頼しておくという方法もあるでしょう。 いずれにせよ、子供ができると今まで通りの生活とはならないので、事前にしっかりと具体的な生活を想定して話し合っておくことがおすすめです。 子供との時間を確保できる? キャリアを軸に考えていると少し後回しになってしまいがちなのが、子供との時間がしっかり確保できるかという点です。仕事にかける時間ばかり気にしていると、子供とコミュニケーションをとる時間がなくなってしまいます。 現在、土日関係なく働いているのであれば、土曜日だけは家族の時間にするなどを想定しておきましょう。家族の時間がない状態になると、日々の生活にストレスを感じてしまうはずです。 実際に育児が始まり、仕事とも両立ができていても、子供が寂しそうな顔をしていると親は辛くなってしまうものです。また、子供が寂しそうな顔をしていることにも気づけずに、将来的に子供が問題を抱えてしまうことにもなるかもしれません。そうした状況を避けるためにも、子供との時間についても、考えておきましょう。 どれくらいの収入があれば安心できる? キャリアにおいて考える際に、収入という観点も忘れてはいけません。 時短勤務になると収入が減りますし、専業主婦になるのであればもっと家計は厳しくなります。現在パートナーと2人での生活をしていて、家計がギリギリだったり、苦しいと感じているのであれば、子供のことを考える前にお金の管理を改めるのが先かもしれません。 いくら児童手当などがあったとしても、育児をする上で今よりも生活にお金がかかることは確実です。家族が増えて新生活が始まってからお金の心配ばかりするのは、あまりいい状況とは言えません。 今現在の世帯年収をしっかりと認識し、妊娠・出産で働けない期間や収入の減少なども想定した貯蓄をしておきたいところです。 転職も視野に入れた安心材料を揃えておく 妊娠・出産という未知の領域、そしてどうなるかわからない新生活のためには自分自身が安心できる材料を集めておくことが重要です。 自分なりに子供を持った場合の今後のキャリアを考えてみたけど、まだ不安だという方は迷わずプロを頼ってください。今まで多くの人のキャリアを支えてきたプロのキャリアコンサルタントは、あなたと同じような悩みを抱えた方を多くみてきたはずです。 みんなが同じ選択をすれば成功するわけではありませんが、今のあなたのキャリアでどのような道があるのかアドバイスを受けられるでしょう。 現状の職場に不安がなかったとしても、育児とキャリアの両立が始まってから、やはりしんどいと感じた時にまた相談できる相手を作っておくと安心できますよね。 今すぐの転職を考えていなくても、これからのキャリアパスを描いていく手伝いをしてもらうのはいかがでしょうか。

2023/09/07
仕事と家庭との両立について
諦めないといけない?子育てとキャリアを両立するポイント

諦めないといけない?子育てとキャリアを両立するポイント

「子どもは欲しいけどキャリアを諦めたくない」「出産後のキャリアが心配…」 今後のライフプランを考えたときに、育児とキャリアの問題にぶつかる女性は多いのではないでしょうか。実際に日本ではまだ残念ながら妊娠・出産を機に、それまでのキャリアから遠ざかってしまう方が多くいます。 ここでは女性が妊娠・出産を経て、子育てとキャリアを両立していくポイントをご紹介していきます。これからが不安な方も、今の現状に不安がある方もぜひ最後まで読んでみてください。 妊娠と出産で変化すること 女性は妊娠・出産をすると多くの変化を経験することになります。自分自身の身体や心が変化することはもちろん、仕事や生活面でも変化を感じることになるでしょう。 ここでは実際にどのような変化があるのかをご紹介していきます。変化と向き合うことで、不安が少し和らぐかもしれません。 女性の身体と心の変化 妊娠をすると女性の身体の中では、大きな変化が起きていきます。妊娠をイメージすると、徐々にお腹が大きくなっていってしんどそうという点に着目しがちです。しかし、まだお腹が目立っていない不安定な状態のときに、より悪阻などの症状が出やすくなります。 まだ会社や周りにも報告できないような段階が一番辛いということもあるのです。毎回の妊婦健診でしっかりと成長を確認しながら、身体の変化と向き合う必要があります。 身体の変化に伴い、精神的にも情緒不安定になることが多くあります。小さなことでイライラしたり、涙もろくなったりと周りの人にぶつかってしまうこともあるでしょう。 働いている方であれば、今まで通りに仕事が進められなくなることで、今後のキャリアを考えて不安や苛つきを感じるようになります。 生活の変化 妊娠・出産することで生活面にも変化が出てきます。例えば妊娠中だと、生ものやお酒などの摂取を制限しなくてはいけなくなったり、睡眠不足に陥ることもあります。 睡眠不足に関しては、出産後もしばらくは続きますし、やっと身体が軽くなってゆっくり休めると思っても、子どものお世話で夜中に何度も起きないといけない生活が始まるのです。 子どもが生まれてからは、ほとんどの方が子ども中心の生活に変化するでしょう。仕事終わりに同僚と飲みに出かけたり、休みの日はお昼まで寝たり、自分の楽しさを優先する生活はなかなかできなくなります。 出産後の職場復帰をしても、周りは今まで通りなのに自分は子育てがあるから制限が増えていると感じることもあるでしょう。 金銭面での変化 妊娠してすぐに大きな出費があるわけではありませんが、今後の生活を考えると金銭面でも変化が出てきます。 出産費用に関しても、補助があるとはいえ多少持ち出しがあったり、事前にベビーグッズを買い揃える段階でも出費があります。 長期的にみても生まれてくる子どもの将来を考えて貯蓄をしていかなければならなくなるのです。今まで自分の収入は自分の好きなように使っていた場合は、ストレスを感じてしまうかもしれません。 子どもとの生活が始まることで、生活レベルを変えなければいけないという方もいるでしょう。 仕事や職場での変化 業務内容によっては妊娠することで、今まで通りの働きができなくなる可能性があります。普段から重いものを持つ仕事をしていたり、ずっと立ち仕事をしているという場合は、上司に相談して業務内容を変更してもらわなければならなくなるかもしれません。 自分自身が大好きな仕事や部署であっても、妊婦の体調を考慮するとそのまま続けていくのが難しいということもあるのです。 また妊娠がわかると産前産後に絶対に休まなければならない期間があるので、現在担当している顧客を外されてしまったりすることもよくあります。自分の頑張りで手にした仕事でも、他の人に引き継がなくてはなりません。 顧客のことを考えると当たり前の判断ですが、自分自身の仕事が奪われていくような感覚になってしまうかもしれません。また職場復帰をした際に、同じ居場所がないかもしれないという不安もあるでしょう。 子育て×キャリアでぶつかる壁 子育てをしながら自分のキャリアを進んでいく、その中でぶつかる壁はたくさんあります。ここではその中でも時間・収入・キャリアについてご紹介していきます。 勤務時間が限られる 子どもが小さいうちは、保育園のお迎えなどが必要になりフルタイムで働くのが難しくなります。出産前は気軽に残業できていたものが、絶対に終わらさないといけないという時間に制限がうまれるのです。 子どもとの生活が始まる前までは、自分の仕事のキリが良いところまでしっかりと終わらせてから帰ることができていたかもしれません。しかし業務ベースでの行動はできなくなり、効率よく時間内に終わらせる工夫が必要になるのです。 絶対に深夜に対応しないといけない業務があったり、お迎えの時間に外せない予定があるなど、業務を変えてもらう必要が出てくるかもしれません。 自分自身で効率化や周りのサポート受けやすくする工夫など、しっかりと構築しておかなければ思うように業務に取り組むことが難しくなるでしょう。 急な欠勤や早退が増える 子育て中の方がぶつかる壁としてよく言われるのが、子どもの体調不良による急な欠勤や早退です。職場の雰囲気によってはとても休みづらく、嫌味を言われるということもあるかもしれません。 保育園などの集団行動をしていると、いくら自宅で体調管理に気をつけていたとしても流行病などをすぐにもらってきてしまいます。看病をしなければならないので、自分自身が体調不良に陥るということもよくあります。 仕事に穴を開けてしまって申し訳ないと感じつつ、自分の持つ有休を使って休んだり、有休が足りなくなると欠勤をしたりしなくてはいけません。 大切なプレゼンの日に子どもが熱を出したり、商談のアポイントの直前に保育園から呼び出しの電話がかかってきたり、自分の予想できないところで不本意ながら周りに負担を強いてしまっているかもしれません。 周りにサポートしてもらっていることを想像しつつ、自己嫌悪になることがよくあります。 出産前よりも収入が減少する 時短勤務をしたり、残業をやめたりすることでその分の収入は減少します。出産前と同じ部署で同じ内容の仕事をしていても、収入は以前と変わってしまうのです。同じような成果を出しても、時短勤務だと計算上賞与が減ってしまうということもあります。 勤務時間が限られるので業務の効率化を進んでやらなければなりません。しっかりと業務量を調整してくれる職場であれば働きやすいかもしれませんが、あまり勤務時間は考慮されず、各自の工夫に任せられることもあるでしょう。 収入が減るのに工夫もしなくてはならない、成果もあまり評価してもらえない、そういった不満が出てくるかもしれません。 キャリアアップに難しさを感じる 子育てしながらのキャリアアップが難しいと感じる職場も多くあります。例えば、管理職を目指しているのであればクレームや緊急事態の判断などをしなければならず、臨機応変にいつでも対応できる人が好まれることが多くなります。会社から高い評価も必要になりますが、急な欠勤などで評価が下がっている場合もあるでしょう。 仕事内容が好きで成果を残していたとしても、育児が自分のキャリアアップの壁になってしまうことは悲しいですが、あり得るのです。 キャリアアップのためにはもっとたくさん勉強したり、経験したりしなくてはならないという場合でも、スケジュール調整が上手くいかないこともありますよね。 また休んでしまうかもしれないという気持ちがあると、なかなか新しいことに挑戦できなかったり、社内でも手を挙げづらくなってしまうでしょう。 子育てとキャリアの両立には準備が不可欠 自分らしく働いていく、キャリアアップを目指していくということは、子育てとの両立を考えると、出産前よりも難しくなります。しかし絶対に無理であったり諦めなければならないということではありません。 周りを頼ったり、しっかりとルールを決めたりと準備をしておくことで、自分自身のストレスも軽減され育児との両立がしやすくなります。実際に子育てが始まる前に納得感のある選択をできるようにしておきましょう。 パートナーとの話し合い まず絶対にしなければならないのが、共に子どもを育てるパートナーとの話合いです。これは子育てが始まってからではなく、妊娠中などにしっかりと役割分担について互いに納得しておきましょう。 職場復帰をした場合に、保育園の送り迎えはどちらが担当するか、熱が出た場合はどちらが対応するかなど決めておくことがたくさんあります。どちらかに負担が偏ってしまうと、実際に子育てが始まった時に不満が溜まってしまいます。 お互いのキャリアについての考えを話すことで、どちらかが時短勤務をするなどの選択肢も出てくるでしょう。女性が家事育児の負担を多く受け持つことが多い世の中ですが、もちろん逆でもいいのです。男性のほうが時間を調整しやすい仕事であれば、家事育児をより多く担っていくという選択肢も出てくるかもしれません。 男性育休制度も広く普及し始めているので、うまく制度を利用しながら子育てとキャリアの両立を図っていくこともできるでしょう。 パートナーとの話し合いにおいては、問題に直面した際に慌ててしまったり、ストレスを感じてしまわないように納得感を持っておくことが大切です。 受けられるサポートの確認 パートナーがいるから大丈夫と思うのではなく、子育て中に受けられるサポートはしっかりと整理しておきましょう。 近くに両親が住んでいる場合は、お迎えを頼めるかもしれませんし緊急事態のサポートをお願いできるかもしれません。その場合も、両親にどういった時に助けて欲しいのかを事前に伝えておくことが大切です。 現在は地域での公共サポートも充実してきています。かかる費用が安かったり無料で使えるものもあるので、子育てと仕事を両立させるために使えそうなサポートは整理しておきましょう。 地域によっては事前に登録しておくことで、ボランティアの方が保育園にお迎えに行ってくれたり、家事代行サービスの無料チケットがもらえたりします。近くに頼れる大人がいないという場合には、助けになってくれるはずです。 調べるのが面倒だと感じるかもしれませんが、地域の保健所などに問い合わせるとすぐに教えてくれるので、子育てが始まる前に情報収集だけでも済ませておきましょう。 子育てもキャリアも諦めない選択 「子どもがいるからキャリアを諦めないといけない」 そのようなことはありません。あなた自身が理想とするキャリアを歩んでいくことは難しくなる可能性はありますが、理想とは少し形が違っていてもキャリアの選択肢はたくさんあるのです。 子育て✖️キャリアで優先したいものを考える 子どもを育てながらキャリアを積んでいくには、何を自分が優先していきたいのかを考えてみてください。 「子どもと触れ合う時間をもっと確保したい」「仕事の資格取得のために土日も勉強に充てたい」 色々な気持ちが織り混ざっていると思います。子どもとの時間をもっと大切にしたいのか、仕事のための時間をもっと確保したいのかどちらでしょうか。 今は仕事を頑張る時期なのか、仕事を抑えて子育てに向き合いたいのかを自分の中で考えてみることで日々のストレスが軽減されるかもしれません。 子どもとの時間を優先するために働き方や働く環境を変えるという選択もありますし、仕事時間を確保するために延長保育を利用したりベビーシッターを利用することで仕事時間を生み出すこともできます。 まずは何を優先して、どこに時間を充てたいかを考えてみると良いかもしれません。 思い切って転職も視野に入れる 子育てと仕事の両立をスタートさせようとしても、なかなかうまくいかないこともあります。職場の理解が追いついていないと、働きながらも肩身の狭い想いをすることになるでしょう。 今の職場では子育て中の働き方に理解を得ることができないと感じてしまう場合には、思い切って転職するという選択もあります。 仕事内容や関わる業界が好きだという場合でも、経験者として同じ業界に転職することができます。今の職場に強いこだわりがないのであれば、子育てとキャリアを両立しやすい環境を自分で探しにいくのがおすすめです。 子育て中の働き方に理解がある職場を探すのは、難しいと感じるかもしれません。そういった方はひとつの目安として、厚生労働省が発表している「くるみん認定企業」を調べてみると参考になります。 くるみん認定企業は、子育てサポート企業として厚生労働省が認定している企業なので、子育てとの両立を支援するような制度の導入や利用が進んでいるのです。 そういった子育て中の先輩社員がたくさんいる環境で、新たなスタートを切る選択もあなたのキャリアを形成する上で貴重な経験になるはずです。 まとめ 子育てをしながらでも自分のキャリアを諦めないという選択をするために、まずはたくさん考えてみてください。 今の社会では、妊娠・出産を機にキャリアから離れる女性がたくさんいます。それでもしっかりと考え、工夫していくことで子育てをしながらでも充実したキャリア形成をしていくことができるのです。 子どもというかけがえのない存在を守るため、一度しかない人生であなたのキャリアを守るため、人と比べるのではなくあなたと子どもが笑顔で過ごすことのできる選択をできると良いですね。

2023/05/02
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
突然、夫が転勤!?女性のキャリアの考え方

突然、夫が転勤!?女性のキャリアの考え方

「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2023/03/10
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「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2017/05/30
転職について
仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

仕事の辞め癖と逃げ癖、その末路には何がある?

「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2019/09/26
人間関係・仕事に対する不安
入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

入社10年目でもう仕事を辞めたいと思ったら…知っておきたい対処法

「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2021/03/23
人間関係・仕事に対する不安
仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

仕事がわからない時の聞き方・暗黙のルールを確認しよう

「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2015/12/23
仕事と家庭との両立について
「時短勤務って迷惑!」と言われない人がしている3つの気遣い

「時短勤務って迷惑!」と言われない人がしている3つの気遣い

「突然、夫が転勤になった!」「やっと仕事に慣れてきたころなのに、今?!」「夫についていくか迷う…」「出産・育児、夫の転勤など、女性はキャリアプランを立てづらい…」 夫の転勤が決まったとき、こんなことを思うかもしれません。これまでの環境がガラッと変わってしまうので、当然不安や悩みもありますよね。 今回は、夫が転勤になったときの女性のキャリアの考え方について、徹底解説していきます! 転勤する人の割合と理由 そもそも、転勤になる人の割合はどの程度なのでしょうか?厚生労働省の調査によると、以下のようなデータがあります。 正社員(総合職)の転勤(転居を伴う配置転換)がどのくらいあるかについては、「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」が33.7%、「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」が27.5%、「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」が27.1%となっている。「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」の割合は、正社員規模が大きくなるほど、拠点数が多くなるほど、高くなる(図表2-1)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf つまり、転居を伴う異動が必要になるのは、全体の約33%程度と言えます。統計から転勤族の妻は200-300万人はいるかと思います。 また、異動の多くの理由が社員の人材育成・適材適所などということです。 転勤の目的は、「社員の人材育成」が66.4%ともっとも多く、次いで、「社員の処遇・適材適所」(57.1%)、「組織運営上の人事ローテーションの結果(53.4%)、「組織の活性化・社員への刺激」(50.6%)、「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」(42.9%)、「幹部の選抜・育成」(41.2%)、「組織としての一体化・連携の強化」(32.5%)など(図表2-2)。 「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf <参考>「企業における転勤の実態に関する調査」調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000149700.pdf ただ、実際のところ、総合職でも転勤にならない人はずっと異動しない一方、数年ごとに転勤になる人もいるという、運のような要素もあります。マイホームを買った途端に異動になったという人も…。人の数だけ、転勤エピソードはあるかと思います。 夫が転勤になった!妻の選択肢は? 突然夫が転勤になったとき、妻の選択肢は大きく分けて2つです。 ①夫についていく②夫についていかない 子どもがいる、いないでも大きく環境が変わってきますが、今回は悩みがより多くなりそうな、「子どもがいる」パターンで考えていきます。 夫についていく場合のメリット・デメリット 子どもがいて、夫についていく場合は、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 「新しい街、新しい学校で周りに合わせていけるのか…?」「方言が出ることで、いじめや不登校の原因にもなるケースもあると聞いた…」 色々不安の声はありそうです。早速見ていきましょう。 夫についていく場合のメリット 夫についていくと決めて、子どもも連れて引越しした場合は、どんな良いことがあるのでしょうか。 新しい世界や価値観を知れて、世界が広がる まず、良いこととして、「新しい世界を知ることが出来て、視野が広がる」ことが挙げられます。夫の転勤がなかったら、経験していなかった土地、経験していなかった文化など、ご自身の経験値がどんどん上がり、自分の世界の幅を広げることが出来ます。 今までのしがらみをリセットして、再スタートができる 「3週間後に異動です」など、サラリーマンの家庭なら珍しくありません。そんな時に、夫も大変なプレッシャーがあるかと思いますが、妻のほうも不安です。ただ、「今までのしがらみをリセットして再スタートを切れる」という良さはあると思います。 もし「今までの人間関係や仕事に少しうんざりしている…」など、お悩みがあれば、この機会にバッサリ断ち切ってみるのもメリットと言えるでしょう。 新しい自分になったような気がして、なにか新しいチャレンジをしようという気になった、などという声もあります。 コミュニケーション能力が上がる 何度も転勤をしていると、新しい土地、新しい人に順応するために、「コミュニケーション能力」が向上する傾向があります。 今後AIが進み、一部の仕事が奪われるようになっても、人間のコミュニケーション能力は奪われることはなく、その価値はどんどん上がってきています。 そんな貴重な能力を、転勤をきっかけに磨いていくことが出来るでしょう。 色んな土地に友達ができる 転勤をせず、一つの土地にずっといたら出会わなかったような人々に出会うことが出来ます。 もしまた転勤をすることがあっても、どんどんと人脈を増やしていくことができ、旅行など行く時があれば、各地の友人に会うなどの楽しみも増えるかもしれません。 夫についていく場合のデメリット では、夫についていって、子どもと一緒に新しい土地に引っ越す場合の、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。 新しい環境に打ち解けられない可能性がある まだ子どもが小さいうちは、なんとなく乗り越えられてきたことも、子どもが幼稚園以上になると、「友達と離れるのがさみしい…」など、短いスパン転勤で子どもの心や親の心の安定が失われてしまうケースです。 子どもたちもママも順応しきれない…夫も不安…。そんなケースが多いのではないでしょうか。 実家など、頼れる場所が遠くなる 夫の転勤についていったことをきっかけに、実家やなじみの地域から、遠く離れてしまって、孤独を感じてしまう場合があります。 孤立感を感じて、子育てや地域生活がしんどい…と感じるようになり、胃腸炎や、じんましんなど、ストレスが身体に出てしまう女性もたくさんいます。 定住できないので、家を買えない 夫が転勤が多いと、1つの土地に定住ができないので、家を買えないといったデメリットがあります。「持ち家か、賃貸か」の2択で、持ち家を希望している人にとっては、この部分は、つらい点となります。 新しい土地で、希望の仕事が見つからない 夫の転勤がきっかけで新しい土地に引っ越したものの、そこでの仕事が見つからない…というケースです。経済的な理由や、社会的な理由などで働き始めようとしたとき、その土地で希望の仕事が見つからないと、不安ですよね。 最近はフルリモートで働くことが出来る職業もたくさんあるので、そのあたりもぜひ考慮に入れていきましょう。 夫についていかない場合のメリット・デメリット 夫についていかない場合は、どうなのでしょうか?単身赴任を決めた時の、一般的なメリット・デメリットを見ていきましょう! 夫についていかない場合のメリット 夫が単身で転勤先に住んで、妻と子どもはもともとの場所にいるときのメリットのご紹介です。 女性はキャリアを中断せず、仕事を続けられる 転勤についていく場合は、自分の仕事を辞めてついていく女性が多くなると思います。しかし、夫についていかずに「単身赴任」をしてもらうとなると、女性は、元の場所で元の仕事を続けられる可能性が高いです。 子どもが幼稚園や学校を転校せず、続けられる 子どもが学校などに通っていると、そこでのコミュニティやママ友、子ども同士の友情など、様々な面で「ここを離れたくない」と思う要素があると思います。単身赴任を選択すると、そんな心配はなく、今まで通りのコミュニティで過ごすことが出来ます。 住み慣れた土地だと、子どももママも安心できる面が多いと思います。 夫についていかない場合のデメリット 夫が単身赴任をしているときに考えられる、デメリットをご紹介します。 夫がそばにいない寂しさ 結婚してずっと一緒に過ごしていたのに、急に夫と毎日会えなくなるので、寂しさはあると思います。精神的に支えあっていた家族の1人が傍にいないことで、お互い喪失感を感じるでしょう。 子育てがワンオペになってしまう 夫が単身赴任をすることで、妻に子育ての責任がすべて移ってしまう、このデメリットはとても大きいと言えます。 近くに、子育てを協力できる家族や親せきなどがいれば良いですが、そうでない場合が多く、妻のほうも、仕事をしている場合はなおさら、体力的にしんどく、精神的にも「孤独感」を感じる場面が多くなります。 夫の転勤!女性のキャリアの考え方 では これらの悩みは、どのように考えると解決に近づくのでしょうか?夫についていく場合、ついていかない場合、それぞれご紹介します! 夫についていく場合の考え方 人間は変化を嫌うもの。不安で怖くて当たり前 そもそも、人間は遺伝子的に変化を嫌うように出来ています。それは安定な土地で子孫を残すような本能です。 そのため、新しい土地に行くのは怖くて当たり前です。 まずはその前提をもって、考えていきましょう。 子どもの順応性は、予想以上に高い お子さんの性格にもよりますが、大人より子供のほうが、新しい場所になじむ適応能力は高かったりします。 ママが一番不安がっていて、子どもは意外と大丈夫。 そんなご家庭が多いように思います。 ただ、お母さんが強く心配していると、そのお母さんの気持ちが子どもに伝染してしまう可能性があります。あまり、「子どもに申し訳ない…」「かわいそう…」「大丈夫かな…」など、心配しすぎないように、ネガティブになりすぎないようにしましょう。 「ない」でなく、「ある」に注目する 上記で、メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットばかりに注意を向けてしまっていませんか?転勤という事実が変わらないのであれば、とらえ方次第で何とでもなります! 多くの土地で色んな人に合ったほうが、多くの価値観を知ることが出来ますし、人間的な幅も広がるかもしれません。 もっとポジティブな要素に目を向けて、前向きにとらえていく練習をすると良いかもしれません。 幼いころの友達は、一時の場合が多い 「転校による子どもの友達関係が心配…」などの声がありますが、学生時代、特に幼稚園や小学生などの友人は、そのあとの人生で会う友人と比べて、「一時の友達」になる場合が多いです。 「新しい環境で友達をつくる能力は、今後の人生にきっと役に立つはず」とポジティブに考えてみましょう。 転勤にも左右されない仕事を選ぶ 女性のキャリアの選択肢の一つとして、フルリモート、在宅でできる仕事など、場所にとらわれない働き方もあります。 もし「夫が転勤族で、なかなか仕事が定まらない…」などの悩みを持っているなら、そのような職種を調べてみるのがおすすめです。 夫についていかない場合の考え方 ワンオペがしんどい時は、周りに頼る 家族や親せき、友人、その他地域の子育てコミュニティなどを探して、周りに頼っていくことが大切です。 完璧なお母さんなんて一人もいません。 ・一人で抱え込まないで、周りに頼る・完璧を目指すのでなく、テキトーで大丈夫・自分を責めずに、自分に優しく 上記のことを心がけて、軽い心で過ごしましょう。 現状のメリットを意識してとらえる ある程度時間が経つと、どんな選択をしたとしても、不満は出てくるものです。 その時は、自分自身が選んだ選択の「メリット」の部分に注目して、「この選択をして、よかったな」と思うようにしてください。そうすると、幸福度も上がると言われています。 さいごに 計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー) 最後に、1つのキャリア理論をご紹介します。「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンスセオリー)」をご存じでしょうか? 「キャリアの8割は、予期しない偶然によって形成される」という、20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した考え方です。 不確実なVUCAの時代において、だれも予測できないこの考え方は、広く納得感高く受け入れられています。 また個人のキャリアは、下記の5つの行動を心がけることで、偶然を味方につけることができると言われています。 「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」 どんな道を選んだとしても、それを正解にしていくのは自分自身です!楽観的に、好奇心をもって、冒険していきましょう。 プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめ また、迷ったときは、プロのキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。 あなたのもやもやも、きっと解決することが出来ます!

2015/08/26
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キャリアコンサルティングの利用法その他人間関係・仕事に対する不安今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて仕事と家庭との両立について働き方就職活動履歴書・職務経歴書等、書類添削独立について転職について適職診断・自己分析・自分探し面接対策
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育児中、仕事を辞めたいときに考えること5選!辞める以外の方法も

育児中、仕事を辞めたいときに考えること5選!辞める以外の方法も

育児と仕事を両立していると、ふと「仕事を辞めたい」と考えることもあるでしょう。 しかし、育児中の退職にはメリットがある反面デメリットもあるので、よく検討しなくてはいけません。 本記事では、仕事を辞めたいときに考えるべきポイントや、辞める以外の方法などを解説します。仕事を辞める・辞めないに正解はないので、自分が納得できる結論を導き出してください! 育児中、仕事を辞めたいと思う瞬間とは? 育児をしながら働く人たちは、どんなときに仕事を辞めたいと思うのでしょうか?辞めたくなる場面を具体的に把握し、課題を見つけていきましょう。   スケジュール調整が難しいとき 育児をしながら働くには、綿密なスケジュール管理が欠かせません。しかし、スケジュールを調整してもなかなかその通りには進まないので、負担に感じやすいです。 たとえば、子どもの体調不良で保育園から呼び出されたり、インフルエンザ等が流行して学級閉鎖になったりすると、スケジュールは大きく崩れてしまいます。 子どもの事情によって仕事を休むたび、職場で気まずいと感じる人も多いでしょう。   仕事内容が制限されたとき 育児中は、働ける時間に限りがあります。基本的に残業や休日出勤、出張などはしづらいため、それらが伴うような業務は担えません。 自分のやりたい仕事が育児中の制限によってできない場合、悔しさやもどかしさを感じてモチベーションが下がりやすいです。 また、できる仕事が限られることで社内評価に影響が出る可能性もあり、子育てしながらキャリアアップする難しさに打ちのめされてしまう場合もあります。   仕事の負荷が重いとき 制限されても悩む一方で、これまでと変わらない仕事を課せられても悩みの種になりやすいです。 働ける時間に限りがある中で、子どもをもつ前と同じ業務量をこなさなくてはいけない場合、業務時間内に仕事が終わらない可能性があります。終わらなかった仕事は持ち帰るしかないケースも多く、子どもが寝た後や休日も仕事に追われてストレスになるでしょう。 就寝時間やプライベートの時間がどんどん削られるので疲れが取れにくく、「ゆっくり休みたい」という気持ちがいつしか「仕事を辞めたい」という考えに変わることもあります。   なかなか成果や評価が上がらないとき 大変な思いをしながら仕事をしても、思うような成果や評価を得られない場合もあります。 労働時間や仕事内容が限定される育児中は、仕事で成果を上げるハードルが高くなりやすいです。また、残業や出張などできない業務があると、どうしてもそれらが可能な他の社員より評価点数が低くなってしまい、昇進が遅れることもあります。 そして、成果や評価が上がらないと「何のために頑張っているのだろう」と働く意義も見失いがちに。働くモチベーションが下がるため、仕事を辞めたいと考えやすいです。   子どもとの時間が足りないと感じたとき 育児と仕事を両立させると、子どもの世話をするだけで精一杯になりやすく、向き合う時間を作るのにも一苦労です。そして、子どもと向き合う時間が不足していると感じると、「仕事を辞めて、もっと子どもとの時間を増やすべきでは」という考えがよぎりやすくなります。 家族のために働きたい、でも働くと家族と過ごす時間が減ってしまうというジレンマは、育児をしながら働くほぼ全ての人が一度は感じたことがあるでしょう。 「もっと子どもの話を聞いてあげたい」「近くでサポートしてあげたい」という思いはあっても、仕事をしていると育児だけに全力を注げず、もどかしい思いをしやすいです。   育児中、仕事を辞めるメリット 育児を理由に仕事を辞めると、以下のようなメリットが得られます。   家事育児に専念できる 仕事を辞めれば、今まで仕事に充てていた時間を丸ごと家事育児に使えます。学校や習い事の送迎をしたり、ゆっくり子どもと遊んだりと、これまで以上に子どもと向き合う時間が持てるでしょう。 「仕事と育児」という2本立てだったスケジュールから「育児」だけにフォーカスを当てたスケジュールになるので、予定を調整しやすいのもメリットです。 子どもの突発的な体調不良にもすぐ対応できる他、運動会や授業参観など学校行事にも参加しやすくなり、「親としてやってあげたいこと」に全力を出せます。   子どもの成長を近くで見守れる 仕事を辞めて育児に専念すれば、子どもと一緒に過ごす時間が増える分、小さな変化や成長も見逃しにくいです。小さな子どもの成長は早いので、その貴重な時間をたくさん共有できるのは大きなメリットといえます。 また、子どもの悩みや不安にもいち早く気付けるので、サポートしてあげられることも増えるでしょう。 幼稚園や小学校、中学受験などを行う場合でも、進学先の情報収集にとことん時間をかけられ、受験勉強に励む子どもの生活リズムに合わせて伴走できます。   気持ちにゆとりが生まれる 時間に余裕ができれば、育児だけでなく家事にも手が回りやすくなる他、自分の時間も持てます。ワーママあるあるの「したいことがたくさんあるのに時間がない」という状況から抜け出せるので、精神的なゆとりが生まれるでしょう。 子どもが「お手伝いしたい」と言ってくれても、忙しいとつい効率を考えて断りがちですが、時間に余裕があれば一緒にのんびり家事ができます。 また、仕事のことを気に掛ける必要がないので、業務のプレッシャーや人間関係の悩みなどから解放されるのも心の余裕につながるはずです。   育児中、仕事を辞めるデメリット 育児を理由に仕事を辞めることには、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットまで理解し、冷静な判断をするのが重要です。   世帯収入が減る 当然ですが、仕事を辞めれば収入は減ります。自由に使えるお金が減るため、生活レベルの調整や節約をする必要があるでしょう。 将来の貯蓄や教育費、老後資金などにも影響しやすく、夫婦でよく話し合わなくてはいけません。 また、自分が仕事を辞めれば、世帯収入源はパートナーに集中します。リスクを分散できないので、パートナーがケガや病気をしたり、収入が不安定になったりした際、家計に大きな影響が出やすいです。   社会とのつながりが減る 仕事を辞めると、どうしても社会との接点が減少します。世の中の話題や情報についていけず孤立感を感じたり、自分は社会から必要とされていないように感じて存在意義を見失ったりしやすいです。 また、仕事や社会の縛られたスケジュールから解放されることで、かえって暮らしのメリハリを失くしてしまうケースも。 仕事をしていれば毎日家族以外の誰かしらと会話しますが、仕事を辞めると人間関係も広がりにくいので、閉塞感を抱く人も少なくありません。   キャリアが途絶える 育児を理由に退職すれば、そこでキャリアは中断されます。子どもがある程度大きくなったら再就職をするという手もありますが、専業主婦が正社員として再就職するのは簡単ではありません。 育児と仕事を両立できる職場を考慮する必要がありますし、理想の職場を見つけてもブランクがあるとなかなか採用に至らないケースもあります。 今後もずっと専業主婦でいようと考えている人や、働くにしても雇用形態にこだわらないという人は問題ありませんが、理想のキャリアプランがある人は注意が必要です。   育児が大変でも、仕事を辞める前に考えるべきポイント 突発的に辞めたい気持ちが強くなっても、その勢いのまま辞めてしまうのはおすすめしません。後悔しないために、以下のポイントについてじっくり考えてみてください。   「退職」が本当に最善の解決策なのか 退職によって、今抱えている悩みや課題が本当に解決するのかをよく考えてみてください。たとえば「家事育児の負担が大きすぎる」のが原因で仕事を辞めたい場合、仕事を辞めても負担が大きいのは変わらないので、不満やストレスが解消されない可能性があります。 また、「会社の人間関係がつらい」「給料に不満がある」など会社に原因がある場合は、退職ではなく転職という道もあるでしょう。 家族で話し合ったり、働く環境を変えたりすることで現状の問題が解決するケースもあるので、悩みの原因を特定し最善の解決策を模索するのが大切です。   経済的な不安はないか 仕事を辞めて世帯収入が減っても、十分な生活が送れるかをシミュレーションしましょう。 固定費や食費など日々の生活費だけでなく、子どもを育てるのには教育費や医療費といったお金がかかります。また、老後費用や貯蓄など、ゆくゆく必要となるお金の準備も必要です。目の前の暮らしだけでなく、子どもが成長しても生活水準を調整しながら暮らせるかを計算してください。 この他、収入源をパートナーのみにするリスクについても考え、万が一夫が働けなくなったときのことも想定しておきましょう。   子どもの預け先をどうするのか 基本的に、保育園は保護者が就労や病気などの理由で保育できない場合のみ利用できます。つまり、親が仕事を辞めると、子どもは保育園の利用要件を満たせず退園になるのです。 子どもが満3歳の場合は幼稚園に転園させるのが一般的ですが、近隣の幼稚園や通わせたい幼稚園に空きがあるとは限りません。また、無事に転園先が見つかったとしても、慣れ親しんだ園や仲良くなったお友達・先生と離れる寂しさはあるでしょう。 退職を検討する際は、子どもの居場所についても考え、慎重に判断する必要があります。   再就職する予定はあるか 仕事を辞めた後の選択肢は「ずっと専業主婦でいる」「ゆくゆく再就職する」の主に2つです。今の内から今後の方向性を決めておき、再就職を希望する場合はリスクについても考えましょう。 「子どもが大きくなったら再就職したい」と考える人は多いですが、手がかからないほど子どもが成長する頃には、自分の年齢も上がっておりブランクも長くなっています。 キャリアや実績が重視されがちな正社員での再就職は難しくなりやすいので、「本当に辞めて後悔しないか」「辞めている期間中にできるリスク対策はないか」などを考えなくてはいけません。   辞めた後、毎日をどのように過ごすのか 仕事を辞めた直後は、「今までしたかったけどできなかったこと」ができて毎日充実感があるかもしれません。 しかし月日を重ねれば、いずれ「したかったこと」は尽きてしまいます。そうすると、急に毎日をどう過ごせばいいのかわからなくなって、不安定になったり孤立感を持ったりしやすいです。 今の内から、辞めた後の生活を具体的に想像し、社会とのつながりも作っておきましょう。   育児と仕事の両立に疲れたとき、辞める以外にできること 仕事を辞めたいと思っても、いきなり退職するのはNGです。辞める以外にできることもあるので、ぜひ実践してみてください。   今の会社で働き方を見直す 今の会社で働き方を変えられれば、キャリアに傷をつけずに、育児と仕事を両立できる可能性があります。時短勤務やリモートワーク、フレックスタイムといった働き方をすることで、今までより時間を自由に使え、仕事を辞めたいと思わなくなるかもしれません。 制度が導入されていない会社でも、相談してみると応じてもらえる場合があるので、自分の理想の働き方を明確にした上で会社に相談してみてください。   転職を検討する 今の職場にストレスを感じていたり、育児と両立しにくい職場だったりする場合は、思い切って転職するという方法もあります。一度辞めてから再就職するのは至難の業ですが、ブランクがない状態での転職であれば比較的ハードルも低いです。 子育てに理解のある企業や、時短正社員を積極的に募集している企業も増えつつあるので、まずは情報収集から始めましょう。   キャリアコンサルティングを受ける 相談者の価値観を尊重した上で、さまざまな選択肢を提案してもらえるので、仕事を辞めようか迷っているときにもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、自分に合った働き方や理想のキャリアを実現するために今やるべきことなどをアドバイスしてもらえます。相談者の価値観を尊重した上で、さまざまな選択肢を整理してもらえるので、仕事を辞めようか迷っているときにもおすすめです。 正しい知識と情報、そして豊かな経験を持つプロのキャリアコンサルタントに頼れば、自分一人では思いつかないような解決策が見つかる場合があります。   育児を理由に仕事を辞めたいなら、まずは自分と向き合おう 育児と仕事を両立するのは本当に大変で、時には疲れて「仕事を辞めたい」と考えたりもするでしょう。 育児のために仕事を辞めるのも、もちろん一つの手段です。しかし、自分に合う働き方を探ったり、時間を増やす工夫をしたりすることで、無理なく育児と家事を両立できる場合もあります。 思考を整理し自分の本音と向き合うのが、問題解決の第一歩です。本記事を参考にしながら自分の気持ちを理解し、より良い未来へと進んでください!

2025/08/28
仕事と家庭との両立について
育児と仕事の両立に解決策はある?取り入れたい考え方やポイント

育児と仕事の両立に解決策はある?取り入れたい考え方やポイント

育児と仕事の両立を目指す人はたくさんいますが、「スムーズに両立できている」という人はあまり多くありません。 どうすれば育児と仕事をうまく両立できるのか、悩んでいる人も多いでしょう。 本記事では、育児と仕事を両立させるための解決策や、取り入れたい考え方を解説します。両立させるのに役立つ制度やサービスも紹介するので、ぜひお役立てください。 育児と仕事の両立は簡単じゃない 共働きを選択する夫婦が増えた現代において、子どもを持つ人の多くが育児と仕事の両立に苦労しています。 「育児と仕事の両立が難しい」と感じる主な要因は、以下の通りです。 家事育児の負担が大きく、常に時間がない 家族からの協力が得られず、仕事とのバランスが取りづらい 職場の理解が少なく、子育てしにくい 育児と子育てを両立すると、やるべきタスクが膨大になり、どうしても時間が足りなくなります。体力的・心理的負担が大きく、疲労が蓄積しやすいです。 また、育児と仕事の両立は「どれだけ周囲のサポートを得られるか」で難易度が大きく変わります。ワンオペ育児になりがちな家庭や、子育てへの理解が乏しい職場だと、育児と仕事を両立するハードルはぐんと高くなるのです。   育児と仕事を両立するのに必要な考え方 育児と仕事を両立するのは簡単ではありませんが、絶対に両立できないものでもありません。ここでは、育児と仕事を両立するのに必要な考え方を紹介します。   完璧主義をやめる 「何でもきちんとしたい」「自分が納得できるまでやりたい」と思うことはとても素晴らしいことです。しかし、そのこだわりが強すぎてしまうとやるべきタスクがどんどん増え、自分で自分の負担を重くしてします。育児と仕事を両立するためには、こだわりや「こうでなければ」という完璧主義を手放し「ほどほど」を目指すのが重要です。 たとえば仕事では、120%の成果を求めるのではなく、自分に課せられた業務や役割を確実に全うすることを意識してみてください。家庭でも、全ての家事を手間暇かけて行おうとせず、時には工程を省略したり時短アイテムに頼ったりすると良いでしょう。 「ほどほどで良い」と考えると気持ちに余裕が生まれやすく、ストレスが低減します。   「手抜き」と思わず「効率化」と考える 完璧主義をやめようと思っても、真面目な人ほど何だかサボっているように感じられて罪悪感を抱く傾向にあります。 しかし、育児と仕事を両立するために労力を削減するのは「手抜き」ではなく「効率化」です。 いつもよりも楽できるようになったことに「手を抜いてしまった」と罪悪感を抱く必要はないので、時短テクニックやアイテムを積極的に活用しましょう。   パートナーの「察し」に期待しない 「育児と仕事を両立する大変さを理解してほしい」「もっと家事を手伝ってくれたらいいのに」など、パートナーに不満や要望を抱くこともあるかもしれません。 そんなときは、自分の状況や気持ちを正直にパートナーに打ち明け、話し合う場を設けましょう。 最もやってはいけないのは、何も説明せず相手に理解を求めることです。何も言わずに察してくれれば楽ですが、人は超能力者ではないため、夫婦といえども言葉で伝えなくてはわからないこともあります。 「わかって当たり前」「察してほしい」と思わず、夫婦のコミュニケーションを大切にしてください。   自分一人で抱え込まない 「育児と仕事の両立に関する問題は、全て自分一人で解決しなきゃ」という考えを持っているなら、その考えは今日から捨てましょう。 育児と仕事を両立させると、やるべきことが次から次に発生します。それらに一人で立ち向かえば疲弊するのは明白であり、悩みや問題を一人で抱えたり、自力で問題解決できない自分を責めたりする必要はありません。 今は、子育てに理解のある職場や、育児と仕事を両立する人のための制度・サービスも増えています。 必要に応じてこういったものの力を借り、問題や悩みを一人で抱えないようにしましょう。   子どもとの時間は「量より質」を意識 家事育児に専念しているママと比較すると、働きながら子育てするママはどうしても子どもと過ごす時間が短くなってしまいます。そのため、後者は「子育ての時間が不十分なのでは」と不安を感じやすいです。 しかし、子どもとの信頼関係を築くのに大切なのは「何時間過ごしたか」ではなく「どのように過ごしたか」。 何気ない移動時間でも子どもとの会話を楽しむ、1日30分は子どもと過ごす時間を確保するなど、子どもと向き合おうとする姿勢をしっかり見せることで密度の高いコミュニケーションが取れ、信頼関係を構築できるでしょう。   周囲と比較しない SNSや周囲の状況を見ると、他の人は理想的な環境で子育てやキャリア構築をしているように思えるかもしれません。 しかし、どんな人でも他人に見せるのは自分の一面に過ぎませんし、そもそも子育てやキャリアには正解がないので、周囲と自分を比較して一喜一憂しないようにしましょう。 SNSや周囲の人の意見はあくまで参考程度に捉え、自分の価値観を信じて行動するのが大切です。   育児と仕事を両立させるための解決策 ここではより具体的に、育児と仕事を両立させるための解決策を解説します。   夫婦でゴールを決める 育児と仕事を両立するために努力するのは、夫婦のどちらか一方ではなく両方でなくてはいけません。 そのためまずは夫婦で話し合う場を設け、「どのような形なら両立成功といえるか」という共通のゴールを設定しましょう。そこから「両立するためには、お互いどのような行動を取るべきか」を一緒に考えると、家事育児の役割分担もスムーズにいきやすいです。 ゴールを具体的に設定すると、お互いに取るべき行動が理解でき、協力体制も作りやすくなります。   家族内の役割分担は可視化させる 家事育児のためにやらなくてはいけないことは、お互いの仕事状況なども考慮した上でパートナーと分担しましょう。また、夫婦で決めた役割分担はリストアップして可視化させ、「誰がどんな動きをしているか」を明確にするのがおすすめです。 役割分担が不明確だと、どちらか一方にだけ負担が集中しやすいです。たとえ均等に役割分担できていたとしてもそれが見えないので、「自分のほうが家事育児の負担が大きいのでは」と感じてトラブルの原因になる場合もあります。   夫婦で働き方を見直す 働き方を見直すのも、育児と仕事を両立するのに有効な解決策です。たとえば、働き方の見直しにより時短勤務や在宅勤務などができるようになると、時間に余裕ができて家事育児の負担が減る可能性があります。 そしてこのとき重要なのが、パパ・ママ両方が働き方の見直しを検討することです。家庭の状況や業務の内容によっては、夫婦そろって働き方を変えたり、男性が働き方を変えたりしたほうがいいケースもあります。 「子育てのメインを担うのは女性」という古い価値観にとらわれず、夫婦で現実的な観点から理想の働き方を考えてください。   周囲の人や支援制度・サービスを頼る 家族のサポートや会社の子育て支援制度、地域の子育て支援サービスなどは積極的に活用しましょう。 自分一人ではこなせない量のタスクも、手伝ってくれる人がいれば乗り越えられます。「頼れる人がいる」と思えるだけでも気持ちが楽になり、そこから悩み解決につながるケースも多いです。 会社や自治体によって制度・サービスの内容は異なるので、まずは自分の近くにどのようなサポートがあるのかを調べてみてください。   時短テクで家事の労力を減らす 今は、ロボット掃除機やネットスーパーなど、家事を時短できるアイテム・サービスがたくさんあります。こういったものを上手に活用して、できるだけ家事の労力を減らすのも、育児と仕事を両立するための解決策です。 家事をする時間を短縮できれば、その分子どもと向き合う時間が作れますし、子育てしながら無理なく働ける可能性も高まります。   タスクにはまず優先順位をつける 24時間と決まっている1日の中で、できることは限られています。 何も考えず目の前のことに取り組むスタイルだと、やらないといけないことに手が回らなくなる可能性があるので、物事に優先順位をつけて行動するのを習慣にしてください。 今日中にやらなければならないタスクを洗い出し、優先順位をつけてから取り組んだほうが、効率的に家事をこなせます。スケジュール管理アプリやToDoリストアプリなどを使うと、優先順位をつけやすい他、やるべきタスクを忘れてしまう心配もないでしょう。   育児と仕事の両立に役立つ制度・サービス ここでは、育児と仕事の両立に役立つ制度・サービスを紹介します。制度やサービスを最大限に活用して、育児と仕事の両立を目指しましょう。   育児休業制度 育児休業制度は、原則1歳未満の子どもを養育するために休業できる制度です。 法律に基づいた制度であるため、会社側に休業の申し出を拒む権利はなく、条件を満たせばパートやアルバイトの人も取得できます。 また、育児をするのは女性だけではないとして、2022年10月からは「産後パパ育休」という男性の休業制度もスタートしました。産後パパ育休は義務ではありませんが、国は力を入れて推奨しており、男性も育休を取得しやすい社会が整いつつあります。   子の看護等休暇 「子の看護等休暇」(労働者1人につき5日※子が2人以上の場合にあって は10日)は、ケガや病気の子どもの看護をするときに取得できる休暇制度で、育児・介護休業法で認められた法的な休暇です。 子どもの看病で会社を休むと、会社の人に申し訳なさを感じたり、社内評価が下がることを不安視したりする人もいます。しかし、法的に休暇取得が認められていれば、看病のために休む際の心理的負担も軽減するでしょう。 休暇は時間単位でも取得できるので「保育園にいる体調不良の子どもを迎えに行きたい」といった場面でも取得可能です。   時短勤務・フレックスタイム 時短勤務制度は育児中の従業員が1日の労働時間を短縮できる制度、フレックスタイムは従業員が始業・終業時間を自由に決められる働き方です。 どちらの制度においても、時間固定のフルタイム勤務をするより柔軟な働き方ができるので、育児と仕事を両立しやすくなります。 ただし、フレックスタイムは会社が制度を廃止しない限りずっと利用できるのに対し、時短勤務は法律上「子どもが3歳の誕生日を迎える前日まで」と条件が決まっているので注意しましょう。   在宅勤務・テレワーク 在宅勤務・テレワークは、会社以外の場所で仕事をする働き方です。在宅勤務の場合、就労場所は自宅に限られますが、テレワークの場合はサテライトオフィスやコワーキングスペースなどでも働けます。 勤務場所にとらわれない働き方をすれば、通勤時間を削減でき、その分家事育児に時間を割けるでしょう。 自宅で子どもを見守りながら働くことも可能なので、子どもの体調不良といった突発的なトラブルにも対応しやすいです。   家事代行・ベビーシッターサービス 家事代行は掃除や洗濯、食事の用意などを依頼できるサービス、ベビーシッターは子どもの世話や送迎を依頼できるサービスです。 このようなサービスを活用すれば、家事の時短や子育て負担の軽減になり、育児と仕事を両立しやすくなるでしょう。また、地域の子育てサービスとして、一時預かりやファミリーサポート、訪問型支援などを提供しているところもあります。 地域の子育て支援センターでは、さまざまな情報を収集できるので、よければ足を運んでみてください。   難しい育児と仕事の両立、解決策が見つからないときは 育児と仕事の両立が難しいときは、キャリアコンサルティングを受けてみるのも解決策になり得ます。 キャリアコンサルティングは、専門知識を持ったプロのコンサルタントと一緒に、今後のキャリアを考えられるサービスです。 ・現状で何が育児と仕事の両立の課題になっているのか、それは何故か・育児と仕事を両立させるためにはどんな選択肢があるのか・子育てしながら理想のキャリアを築くには、どのようなプロセスが必要か などを一緒に考えられるので、一人で悩むよりも早く問題を解決できるでしょう。 キャリア・コンサルティング・ラボは、気軽に利用しやすいオンライン面談形式なので、育児と仕事を両立して忙しい人にもおすすめです。   自分なりの解決策を見つけて、育児と仕事を両立しよう 育児と仕事を両立するための解決策は、一つとは限りません。自らの意識改革をする、家庭内に協力体制を敷く、支援制度やサービスを活用するなど、いくつもの方法を組み合わせることで無理のない両立はより実現しやすくなります。 大切なのは「誰しもに当てはまる解決策」を求めるのではなく「自分なりの解決策」を探すことです。 状況に応じた解決策を取り入れながら、自分にとってちょうどいいバランスを模索し、育児と仕事の両立を目指してくださいね。

2025/08/12
今後のキャリアプランやセカンドキャリアについて
子育て中の女性こそキャリアプランが必要!立て方やメリットを解説

子育て中の女性こそキャリアプランが必要!立て方やメリットを解説

「仕事と子育てをどう両立しよう」「子育てをしながら、どんなキャリアを歩むべきか」 このように悩んでいる子育て中の女性は多いのではないでしょうか。 女性のキャリアは、結婚・出産・育児といったライフステージの影響を受けやすいからこそ、しっかりプランを立てておくのが重要です。 本記事では、子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリットや、具体的な立て方を解説します。キャリアプランを思いつかない場面で参考にしてほしいヒントも紹介するので、最後までご覧ください。   子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリット 子育て中の女性がキャリアプランを立てるメリットはいくつもあります。まずは、どのようなメリットがあるのかをチェックしておきましょう。   行動指針ができ周囲に流されず頑張れる キャリアプランを立てると「今やるべきこと」がわかり、主体的に動き出せます。将来どうなりたいのかが明確なので軸となる行動指針ができ、周囲の意見にも流されにくくなるでしょう。 子育てとキャリアの両立は簡単ではなく、悩みや迷いが生まれやすいからこそ、軸がないと周りの意見に流されてしまうことも少なくありません。しかし、自分の中に明確な価値観や理想像があれば「自分は今これをやるべき」と確信を持てるので、少ししんどいことがあってもブレずに頑張れるはずです。 また、仕事は人生において大きな割合を占めているので、キャリアプランを立てることで人生そのもののビジョンが見えるケースもあります。   行き詰まり感を感じにくくなる 子育ては予想外の出来事がよく起きるため、「子育てに時間がかかって思うようにキャリアを築けない」と感じることもしばしば。 子育てとキャリアを両立させる女性は、スムーズにキャリアを築けず「自分のキャリアに停滞感を感じる」と悩んだり行き詰まり感を感じたりしやすいです。 しかし、キャリアプランを作ると具体的な行動計画があるので停滞感を感じにくくなります。子育ての難しさも加味した、無理のないキャリアプランなら、なかなかキャリアが進まなくても焦らずに済むので、進むべき方向性を見失わないでしょう。   モチベーションを維持できる 漠然と「子育てとキャリアをうまく両立したい」と思っているだけでは、目標が曖昧で次第にモチベーションが下がってしまう可能性があります。また、モチベーションが低いまま無理に進み続ければ、ある日急に「燃え尽き症候群」のような状態に陥ってしまうケースも! ですが、きちんとキャリアプランに沿ってコツコツ中間目標をクリアすれば、それが小さな達成感となってモチベーションが続きやすくなります。キャリアプランが明確で行動目的が定まっている分、今携わっている業務や子育て中の苦労にも意義を見出せるでしょう。 結果、仕事も子育てもモチベーションを絶やさずにいられるので、両立に成功しやすいです。   チャンスを逃しにくくなる チャンスは、何の前触れもなくある日急に訪れることも珍しくありませんが、自分の中に明確な指針がないとチャンスを逃しやすくなります。軸が定まっていない状態だと「これは本当に自分にとってチャンスなのか」「突発的に行動して後悔しないか」などの迷いが生じやすく、決断に時間を要するためです。 一方、キャリアプランが明確であれば、自分のプランと照らし合わせてチャンスに乗るべきか見送るべきかを比較的早く判断できます。 普段からさまざまな未来を想定して「こんな場面ではこう動く」とシミュレーションできるので、急なチャンスにも動じず対応できるでしょう。   転職時にも使える 「子育てとキャリアを両立したい」「子育てが落ち着いたからキャリアアップしたい」などの理由で転職をする際にも、キャリアプランは役立ちます。キャリアプランが明確だと、自分のプランにマッチしないキャリアパスを掲げる企業を避けられるので、必然的に自分に合う企業が見つかりやすくなるのです。 また、キャリアプランは面接でよく聞かれる質問の一つでもあるので、あらかじめ定まっていると的確に受け答えでき、面接を有利に進められる可能性が高まります。 自分のプランとマッチする企業に転職できれば、入社してから「こんなはずじゃなかった」というギャップも感じにくく、無理なく子育てとキャリアを両立できるでしょう。   子育て中の女性のキャリアプラン、立て方は? 「キャリアプランを立てたいけど、どう立てればいいの?」と悩んでいる女性もいるでしょう。ここでは、キャリアプランの立て方を解説します。   現状を把握する 子育て中の女性のキャリアプランは、キャリアと子育ての両面から考えるのが基本です。 まずキャリア面では、これまでの仕事経験を振り返り「自分のスキル」「これまでの経験」「強みや弱み」を整理しましょう。次に子育て面では「時間の制約について」「周囲に頼れる人がいるか」「どのようなサポートが必要か」などを洗い出します。 自己理解や状況理解を深めることで、自分が置かれている状況を客観的に把握でき、現実的なキャリアプランを立てる材料になるはずです。   理想の将来を考える 現状を把握できたら、自分の理想を明確にしましょう。理想が明確になれば、そこをゴールとしてプランが立てられます。 このとき、実現可能かを深く考える必要はありません。実現できるか否かまで考えると「実現させるのは大変そうだからやめておこう」と本当の理想をスルーしてしまう可能性があります。 まずは、仕事・プライベート問わず、さまざまな方面から実現したい将来像を描いてみてください。 「仕事への取り組み方」「高めたいスキル」「希望の年収」といったキャリア面はもちろん、「理想の子育て環境」「子育てとキャリアを両立する最適なバランス」「マイホーム購入や2人目・3人目の子どもの予定はあるか」など子育てやプライベートについても考え、書き出していきます。  現状を理想像に近づけるためのプランを作成する 理想と現実が明らかになると、その間に生じているギャップが見えてきます。そのギャップを埋めるために今やるべきことは何なのか?を考え、具体的に計画を立てていきましょう。 なお、このときに実現可能かの取捨選択も行います。理想像をもとにやるべきことを考えた際、具体的な取り組みが思いつかなかったり、ゴールから逆算して考えると実現不可能だと感じたりする場合は、現実からかけ離れすぎている可能性が高いです。 また、理想実現には時間がかかる場合も多いことを理解しておきましょう。最終ゴールまでの道のりが長すぎる場合は「1年後はこうなっておく」「2年後にはこれができている」というように、中間目標を設定するのがおすすめです。   キャリアプランはその後定期的に見直す 一度決めたことを貫き通すのも大切ですが、キャリアプランは変化に合わせてその都度見直すのが大切です。 キャリアプランを立てていても、状況が変わってプラン通りにいかないケースは少なくありません。少なくとも半年から一年に一回程度は進捗状況を確認し、プランは順調か、修正を加えたほうが良い点はないかなどを考えましょう。 特に子育て中の女性は、自分の意思だけでなく子どもの個性や状況にも考慮してキャリアを進める必要があるため、キャリアプランに柔軟性を持たせてください。   キャリアプランが思いつかない子育て女性へのヒント キャリアプランの立て方はわかっても、具体的なプランを思いつかない場合もあります。ここからは、キャリアプランが思いつかないときに実践してみてほしい行動を解説します。   自己分析をする 自己分析が不十分だと、自分のスキルや現状をうまく把握できず、キャリアプランが思いつきにくくなります。 子育てとキャリアを両立する上で大切にしていることを書き出したり、自分史を作成したりすると、価値観や行動パターンを理解できその先の行動目標が立てやすくなるでしょう。 また、今は転職支援サイトやキャリアセンターなどで、ツールを使って自己分析できる場合もあります。他己分析も自己理解を深めることにつながるので、パートナーや友人、親などに自分の印象や強み、弱みを聞いてみるのも一つの方法です。   ロールモデルを設定する 将来どうなりたいかが不明確なら、ロールモデルを設定してみるのもおすすめです。 ロールモデルとは、自身にとって行動や考え方の模範となる人物のこと。実在するかしないかは問題ではないので、職場の先輩や家族、物語の登場人物などから「憧れる人」を探してみてください。ただし、あまりに自分とかけ離れすぎている人をロールモデルにすると参考にしづらいので、同じように子育てとキャリアを両立している人のほうが良いでしょう。 ロールモデルを設定したら、その人の特徴を分析し、良いと思ったところや参考にしたいところを洗い出します。それらをもとに「どのような経験・スキルを得れば、ロールモデルのようなキャリアを歩めるのか」を考えると、キャリアプランを立てる際のヒントが得られるはずです。   選択肢を絞って考えてみる キャリアプランをゼロから考えるのが難しいなら、キャリアアップや働き方の例から自分に合いそうなものをイメージしてみるのも一つの手です。 キャリアアップや働き方の例を挙げることで、ゼロから考えるのではなくいくつか選択肢が提示されるので、自分の理想を見つけて道筋を立てやすくなります。 キャリアアップや働き方の一例を紹介しましょう。 大手企業に転職し、ワークライフバランスの取れた働き方をする 女性管理職やマネジメントなどのポジションに就く 専門性を磨いて特定分野のスペシャリストを目指す リモートワーク・短時間勤務ができる仕事をする 子育て支援制度が整った会社で働くなど   パートナーに相談する 身近な存在であるパートナーに相談してみるのも、キャリアプラン作成に有効な手段です。パートナーと話す中で、自分一人では気づけなかった強みに気づけたり、質問に答えようと考えることで理想像が明確になったりすることがあります。 また「子育てと両立してこれまで通り働きたいけど、実現は難しいかも」のように悩みや本音を話せば、パートナーの協力を得られるかもしれません。 パートナーと一緒にキャリアプランを立てると、新たな視点が得られるだけでなく、パートナーとの認識のすり合わせも同時に行えます。キャリアプランを共有することで、子育てと仕事の両立をサポートしてもらえる可能性も高まり、理想像を実現させやすくなるはずです。   キャリアコンサルティングを受ける キャリアプランが思いつかないときは、キャリアのプロに相談してみるのもおすすめです。 キャリアコンサルティングでは「これからどうなりたいのか」を徹底的に深掘りし、理想を実現するためのプランをプロと一緒に作成できます。子育てとキャリアを両立する際に生じる悩みにもアドバイスをもらえるので、自分の方向性が定まりやすいです。 あなたの理想や希望を聞いた上で、正しい知識・情報をもとにサポートしてくれるキャリアコンサルティングを活用すれば、一人で考えるよりも迅速かつ具体的にキャリアプランが立てられるでしょう。   子育て女性がキャリアプランを考えるときのポイント 子育て中の女性がキャリアプランを考える際は、以下のポイントに注意してください。 プランに一貫性を持たせる 完璧なプランを立てようとしない タイトな計画は避けるべき プランに一貫性がないと、一つの目標をクリアした後に大幅な方向転換が求められ、結果的にスキルが身につかなかったりタイムロスが生じたりします。 また、キャリアプランは定期的に見直しながら進めていくものなので、一度で完璧なプランを立てようとする必要はありません。 この他、子育て中は仕事と家庭の両立に時間がかかることもあるため、ある程度計画にゆとりを持たせるのも大切です。   子育て中の女性こそキャリアプランを立てるのが大切 子育てとキャリアを両立させると、やるべきタスクが多すぎて混乱したり「本当にこれでいいのだろうか」とふとした瞬間に疑問を持ったりしやすいです。 だからこそ、将来を見据えたキャリアプランを立て、今やるべきことを整理するのが大切。子育てとキャリアを両立する中で一見乗り越えるのが難しそうな課題も、きちんと道筋を立てて行動すれば解決できる場合があります。 自分の軸を確立するためにもキャリアプランを作成し、自分らしいキャリア、そして充実した人生へとつなげていってください。

2025/08/04
仕事と家庭との両立について
子育てとキャリアの両立は無理!?悩む理由と乗り越えるためのアイデア

子育てとキャリアの両立は無理!?悩む理由と乗り越えるためのアイデア

共働きの女性は増加傾向にありますが、それに伴い子育てとキャリアの両立に悩む女性も増えています。子育てとキャリアの両立は、精神的にも体力的にもつらさを感じやすく「やっぱり両立は無理かも…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 本記事では、子育てとキャリアの両立を無理だと感じる理由や乗り越え方、無理だと感じにくくするためのアイデアなどを解説します。 両立に限界を感じたときの対処法もお伝えするので、悩みを抱えるワーママはぜひ最後までご覧ください。   子育てとキャリアの両立は無理なのか 子育てとキャリアを両立させると、以下のようなシーンで「もう無理」だと感じやすいです。 心身に余裕がなく、子どもにきつく怒ってしまったとき 出産前より仕事のパフォーマンスが下がったと感じたとき 仕事と育児に追われすぎて疲れを自覚したとき しかし、子育てとキャリアの両立を「絶対に無理」と決めつけてしまうのは早計です。 現状では「無理」だと感じても、働き方や家事育児の方法を変えることで「無理じゃない」と思える場合があります。もちろん、本当に無理だと感じて心身ともに限界なら、どちらかに専念するという選択肢も間違いではありません。 ですが、工夫次第で現状のつらさを乗り切れる可能性もあるため、まずは「どうすれば無理なく両立させられるか」を考えて行動してみましょう。   子育てとキャリアの両立は無理、と感じる理由は? なぜ、子育てとキャリアの両立を無理だと感じてしまうのか、まずは原因を把握しましょう。根本原因を特定することで、場当たり的な対処ではなく、効果的な対策を講じられるはずです。   育児は予測不能な出来事がよく起きる 急に機嫌が変化する、前触れなく体調が悪くなるなど、小さな子どもは予測不能な行動の連続です。 そのため、食事や入浴といった日常の世話に思いのほか時間がかかったり、出社した直後に子どもの体調不良で呼び戻されてしまったりと、なかなかスケジュール通りに物事が進みません。 子育てとキャリアを両立させようと自分なりに一日の予定を組んでも、思うようにいかない日が多く、度重なると心が折れて「両立は無理かも」と考えやすいです。   働き方に制約ができて働きにくい 子どもがいなければ多少ハードな働き方も可能ですが、子どもがいると仕事が終わってからも家事育児をこなす必要があり、仕事だけに全力を注げません。 「仕事が繁忙期でも残業ができない」「子どもが病気になると出社できない」など、出産前と比べると働き方に制約ができてしまうため、働きにくさを感じる場合があります。 特に、子育てへの理解が低い会社で働いている場合は肩身の狭い思いをしやすく、両立する難しさをより強く感じる傾向です。   頼れる人が身近にいない 気軽に頼れる人が身近にいないと、ワンオペ育児をするしかなく、体力的・精神的に追い詰められやすいです。 家事育児を一人でこなせば、睡眠時間や休息時間が満足に取れず、疲労が蓄積します。そこにキャリアも両立させるとなると、やるべきことはさらに増え、常に手一杯の状態になってしまうでしょう。 また「一人で頑張らないと」と思い詰めすぎることで精神的にも消耗し、孤立感やストレスが増大します。 心に余裕がないためさまざまな面に悪影響が出やすく、子育てとキャリアを両立するのは無理だと感じてしまうかもしれません。   自分だけが両立できていないように感じる 現代において「働きながら子育てする女性」は珍しい存在ではなく、職場や保育園などいろんな場所で子育てとキャリアを両立している女性に出会うでしょう。 しかし、自分と同じようなワーママは「共感し合える相手」になり得る一方で、「比較対象」として見てしまい落ち込む原因になる場合もあります。 「他のワーママは子育てとキャリアをうまく両立できているのに、私はダメだ」のように他人と比べて自信を失くし、それがきっかけで「自分には両立は無理」だと考えてしまう人も多いです。   パートナーと話し合えていない 子育てとキャリアを両立させる日常は、とにかく多忙です。そのため、忙しすぎてパートナーと話す回数が減った、という人も多いのではないでしょうか。 ですが、パートナーとのコミュニケーションが減ると、育児に対する価値観や仕事をしながら子育てをする上で大変に感じることなどを共有できず、相手の協力も得にくくなります。そうすれば、気持ちのすれ違いにより家事育児の負担はさらに膨らんでしまうでしょう。 また、夫婦仲が悪くなる可能性もあり、新たな悩みが生まれる懸念もあります。   難しい「子育てとキャリアの両立」を乗り越える方法 子育てとキャリアを両立するのは簡単ではありませんが、不可能と決まっているわけでもありません。ここでは、子育てとキャリアの両立をうまく乗り越える方法を解説します。   自分に合った「両立のバランス」を考える 自分の中に明確な指標がないと、あれもこれもと頑張りすぎて両立は無理だと感じやすいです。限られた時間の中で子育てとキャリアを両立させるには、あらかじめ優先順位をつけ「何にどれくらい時間や労力を割くか」というバランスを決めておくといいでしょう。 優先順位が明確だと、子育てとキャリアのバランスが取りやすい上、何でも順序立てて考える思考法が身につくので隙間時間も生まれやすくなります。 そうすれば、余裕がない現状から脱却でき、しんどさやストレスも軽減するはずです。   子育てと両立しやすい働き方を選ぶのも選択肢 職種や会社によっては、どうしても子育てとキャリアを両立しにくいケースもあるのが現実です。 そのような場合には、転職や働き方の変更を検討してみるのも、一つの選択肢といえます。今の会社や働き方では子育てとの両立が難しくても、自分に合った会社や働き方を見つければ無理なく両立できる可能性もゼロではありません。 特に近年は、デジタル化が進んだ影響によりリモートでできる仕事もありますし、多様な働き方への理解が進みフレックスタイム制や時短勤務を導入する企業も増えています。   制度や支援サービスを活用する 企業には原則「両立支援制度」を整備することが義務付けられています。両立支援制度とはその名の通り、従業員が仕事と家庭を両立できるよう、企業が支援する取り組みのことです。 育児に関する両立支援制度には、育児休業や短時間勤務などの制度があり、子育てとキャリアを両立させたいなら活用しない手はありません。また、近年はファミリーサポートセンターやベビーシッターなど、子育てを支援してくれるサービスも増えつつあります。 このような制度や外部サービスの知識を増やし、必要に応じて適切に利用することで、両立成功へとつながるでしょう。   積極的に周囲を頼る 子育てとキャリアの両立に難しさを感じたら、より感情が悪化して無理だと思ってしまう前に、周囲の人を頼るのが大切です。 子育てとキャリアに関する問題を、自分一人で解決しようとしてはいけません。悩みを一人で抱えると「誰にも頼れない」「全部自分でやらなきゃ」という重圧感が生じて孤独感を強め、心身ともに追い詰められやすくなります。また、余裕がなくなって判断力が鈍るため、将来的に後悔するような極端な結論を出しがちです。 パートナー・家族・上司・友人などに悩みや困り事を相談し、まずは現状を理解してもらいましょう。   キャリアコンサルティングを受けてみる 親である以上、子どもを育てる義務があるため「子育てとキャリアの両立は無理」だと思ったとき、諦める対象となりやすいのはキャリアです。 しかし、子育てに専念するという選択肢は、心から「そうしたい」と思う人が選ぶべきもので、キャリアと天秤にかけて泣く泣く選ぶものではありません。 「子育てとキャリアを両立するのは難しい、でもできればうまく両立したい」 少しでもこのように思うなら、ぜひキャリアコンサルティングを受けてみてください。キャリアコンサルティングでは、相談者の理想のワークライフバランスを大切にしながら、最適なプランを考えるサポートをしています。 キャリア・コンサルティング・ラボなら、オンライン形式で相談できるので、多忙なワーママも利用しやすいです。   無理なく子育てとキャリアを両立するためのアイデア ほんの少し考え方や行動を変えるだけで、子育てとキャリアの両立がしやすくなる場合もあります。ここでは、無理なく子育てとキャリアを両立するために意識したいアイデアを紹介しましょう。   効率だけを重視しない 大量のタスクをこなさないといけない中で、効率を考えるのは非常に大切です。しかし、効率だけを重視すると「誰かに頼るより自分でやったほうが早い」という思考になり、他者のサポートを受け入れられなくなってしまいます。 一つのタスクあたりの効率は良くても、負担が自分だけに集中すれば、子育てとキャリアを両立させる難易度は下がりません。 家事や育児は、慣れている自分がやったほうが効率が良いと感じることもあるかもしれませんが、負担を分散させるためにも、サポートしてもらえる場面では効率を重視しすぎないようにしましょう。   あえて「やらないこと」を見つける 過剰な完璧主義は自分を苦しめ、子育てとキャリアの両立は無理という結論に至りやすくなります。両立を目指すのであれば、全てを完璧にするのは無理というのを前提にして「やらなくてもいいこと」を探してみてください。 たとえば「食事は毎食手作りでなくても良い」と思えれば、お惣菜や宅配サービスなどを活用して料理する時間を短縮できます。この他、最新の家電や家事代行サービスなどの力を借りるという手もあるでしょう。 よその家庭でやっていることが、自分の家庭でも必要とは限りません。上手な手抜きはズルではないので、手放せる習慣や簡略化できるタスクはないか探してみてください。   子どもと向き合う時間を作る 子育てとキャリアを両立させて多忙だと、子どもの話をゆっくり聞く機会も減りやすいので、意識的にコミュニケーションを深める時間を作りましょう。子どもと向き合う時間を作ると、子どもの成長やストレスなどに気づける他、「仕事が忙しくて育児時間が不十分なのでは」という不安も払しょくできます。 また、会話を充実させて日々の出来事や楽しかったことなどを共有し合えば、子どもは「ママも仕事をして大変なんだな」と理解し、応援してもらえる可能性も! 子育てとキャリアを両立させつつ、良好な親子関係を維持するため、子どもとの時間は大切にしてください。   もう無理!子育てとキャリアの両立に限界を感じたときの対処法 子育てとキャリアの両立に限界を感じたときは、早急な対処が必要です。以下のような方法で、つらい気持ちからの脱却を図りましょう。 相談窓口を利用する 誰かに話を聞いてもらう 自分の時間を作る キャリアコンサルティング以外にも、地域の子育て支援センターやこども家庭センターなどでは子育て全般に関する相談が、都道府県労働局雇用環境・均等部では両立支援制度に関する相談ができます。 誰かに話を聞いてもらうだけでも、しんどい気持ちが和らぎやすいので、まずは悩みを他者に打ち明けるのが大切です。 また、自分だけの時間を作って思いきりリフレッシュするのも対処法の一つ。欲しかったものを買う、おいしいものを食べるなど、自分にご褒美を与えて日々の頑張りを労うのも、良い気分転換になるでしょう。   無理かも…と感じたら、子育てとキャリアの両立方法を見直そう 今の両立方法が自分に合っていないのが原因で、子育てとキャリアの両立がうまくいっていない可能性もあります。 「子育てとキャリアを両立するのは無理かも」と感じたときこそ、今までのやり方を見直すタイミングです。 すぐに「無理だ」と決めつけるのではなく「どうすれば無理なく両立できるか」を考えると、これまでより少ない負担で両立できるようになるかもしれません。また、子育てとキャリアを両立する負担は非常に大きく、一人では到底抱えきれないため、誰かに相談したり協力を仰いだりするのも忘れないでください。 「パートナーには相談しづらい」「身近に相談できる人がいない」という場合でも、キャリアコンサルティングやこども家庭センターなど、相談できる場所はあります。これまでの両立方法や考え方を見直して、子育ても仕事も楽しめる環境を探していきましょう。

2025/07/25
仕事と家庭との両立について
キャリアか子育てか…悩む原因と迷ったときの抜け出し方

キャリアか子育てか…悩む原因と迷ったときの抜け出し方

時間や労力には限りがあるため「キャリアを優先するか、子育てを優先するか」で悩む女性は非常に多いです。キャリアと子育ては、本来天秤にかけるものではなくどちらも大事だからこそ、なかなか答えが出せずに悩んでしまうこともあるでしょう。 このような女性に向けて本記事では、「キャリアか子育てか」に悩む原因と、自分が納得する答えの見つけ方を解説します。 キャリアと子育て、どちらを優先するかは人それぞれ。この記事を参考に、ぜひ自分なりの価値観を見つけてください! 「キャリアか子育てか」に正解はない キャリアか子育てかに迷うと「どちらを選ぶのが正解なの?」と、正解探しに熱心になる女性も多くいます。 しかし大前提として知っておいてほしいのは、キャリアか子育てかという選択に正解はないということ。そして、「正解がない」は言い換えると「自分なりの答えを見つけ出せれば、それが正解」ともいえます。 どちらか一方に専念する選択肢、両立させつつも一方に比重を置く選択肢、同じくらいのバランスで両立させる選択肢など、選択肢の数は女性の数だけ豊富にあり、どれも正解です。 キャリアか子育てかに迷ったときは「誰もが納得するような正解」を探すのではなく、「自分が納得できる答え」を探してください。 キャリアか子育てか…多くの女性が悩む理由 正解はないとわかっていても、キャリアか子育てかで悩んでしまう女性は少なくありません。なぜ悩んでしまうのか、理由を洗い出しておきましょう。   周囲にさまざまな意見があるから 子育て本やインターネットの情報、ママ友からの話など、子育て中はさまざまなところで育児情報をキャッチするでしょう。しかし、前述した通り「キャリアか子育てか」に関する問題には正解がないため、情報の発信元によって主張が大きく異なります。 「子育てしながらキャリアも両立すべき」という意見に触れることもあれば、「キャリアより子どもを優先すべき」と言われることもあり、このようなアドバイスが原因で判断に迷う場合も多いです。   妥協したくない気持ちと負担の大きさで揺れているから 明確に「どちらか一方が大事」と言い切れる価値観を持っているなら、そもそもキャリアか子育てかで悩んでいない可能性が高いです。キャリアか子育てかで悩むのは、本当は「キャリアも子育ても」大事にしたいからではないでしょうか。 もちろん、キャリアも子育ても妥協しない道というのも存在しますが、その道を選べばやはりのしかかってくる負担は大きくなります。 特に日本は、まだまだ家事育児の負担が女性に集中しやすい傾向にあるため、妥協したくない気持ちとそれに伴う負担の大きさの間で悩みやすいです。   両立させる場合でもバランスを考える必要があるから 「キャリアと子育ての両立」といっても、時間や労力をきれいに半分に分けるのは現実的ではありません。近くに頼れる家族がいるか、どのようなキャリアプランを持っているのか、子どもや自分の健康状態などによっても、キャリアと子育てを両立させるバランスは変わります。 そして、キャリアと子育てのバランスも、悩みの原因になる要素の一つ。最適なバランスが見つからないと、「やはりどちらか一方だけを選択しないといけないかも」という気持ちになりやすいです。 そうすると、キャリアか子育てかという二者択一の思考になってしまい、悩みが深刻化することがあります。   一度決断するとやり直しや変更が難しいから 考え方の変化や子どもの成長により、優先順位を途中で変更したくなることもあるでしょう。しかし、日本の会社の多くは、女性の優先順位の変更にまだ柔軟に対応できないのが現状です。 たとえば子育てを優先した場合だと、再就職したくなってもブランクを理由にキャリアの再構築がうまくいかない恐れがあります。また、キャリアを優先した場合は、途中で優先順位を変えるとその後の出世・昇進に悪影響が出ることも。 このように、一度の決断が後の人生に大きく影響するのも、多くの女性がキャリアか子育てかで悩む原因となっています。やり直しがききにくい選択だからこそ決断するプレッシャーが大きく、なかなか答えを出せません。   キャリアか子育てか、どちらかを優先した場合のメリット・デメリット キャリアと子育ては、どちらを優先する場合でもメリットとデメリットがあります。ここでは「キャリアを優先した場合」「子育てを優先した場合」における、それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。   キャリアを優先するメリット・デメリット 子育てよりキャリアを優先した場合の、主なメリット・デメリットは以下の通りです。 【メリット】 安定した収入により、子どもの教育費や将来の貯金に充てられる 社会とのつながりが維持され、キャリアアップやスキルアップしやすい 子育てだけでなく仕事も生きがいにつながる 【デメリット】 周囲のサポートがないと実現が難しい 子どもや家族と一緒に過ごせる時間が少ない キャリアと子育ての両立にストレスを感じやすい 世帯収入が増加して経済的な不安やリスクが軽減するのは、キャリアを優先する大きなメリットです。 仕事中は「母親」ではなく「一人の社会人」として振る舞うので、仕事が子育て中の気分転換になることもあります。また、キャリアを中断せずに済むので自己実現もしやすいです。 しかし、子どもが小さいうちは特に手がかかるので、キャリアを優先するなら周囲のサポートが欠かせません。自分の力だけでは、実現難易度が高いのはデメリットといえるでしょう。 さらに、たとえサポートがあったとしても毎日時間に追われやすく、育児時間が満足に取れないと感じる可能性があります。   子育てを優先するメリット・デメリット キャリアより子育てを優先した場合の、主なメリット・デメリットは以下の通りです。 【メリット】 多くの時間を子どもと共有でき、親子の絆を深められる 学校行事や子どもの体調不良など、突発的な出来事にも柔軟に対応できる 時間的・体力的な余裕を持って子育てに取り組める 【デメリット】 収入減により家計に影響が出る可能性がある キャリアが停滞して、キャリアアップの機会を逃しやすくなる 自由に使えるお金が少なく、自己肯定感が下がることがある 家事育児に力を入れられる分、子どもとの時間を大切にできるのは、子育てを優先するメリットです。時間的・体力的にもゆとりが生まれやすいので、子どもの急な体調不良やトラブルにも比較的柔軟に対応できます。 ただし、家庭の収入源がパートナー頼りとなるため、やはり経済的な不安は大きくなりがちです。キャリアの停滞も起こりやすく、後々社会復帰したくても社会とのつながりが希薄化してうまくいかない可能性があります。 とはいえ、ここまでに挙げたそれぞれのメリット・デメリットは、職場や働き方、個人のバランスの取り方などによっても変わるものです。 どちらかを選択したからといって必ず発生するものではなく、場合によってはキャリアと子育てを両立しつつ、上手にそれぞれのメリットを受けることも不可能ではありません。   「キャリアか子育てか」に迷ったときの答えの見つけ方 ここでは「キャリアか子育てか」に迷ったときに意識すべきポイントや考えるべきことなどを解説します。後悔しない答えを導き出すため、焦らず自分の本音を見つめ直してみてください。   他人の「べき」「ねば」を真剣に受け止めすぎない キャリアか子育てか、悩んだときは他人の意見を参考にするのも一つの手です。しかし、誰かが言う「こうするべき」「こうせねばならない」はその人の意見であり、あなたにとっての正解とは限りません。 他人の意見を聞くと全面的に納得できたような気持ちになり、自分も同じように行動したくなるかもしれませんが、結局自分の考えではないため後からしんどくなる可能性が高いです。 後悔しない選択をするためには、誰かの意見や周りからの見られ方を気にするのではなく、自分の本音とじっくり向き合う必要があります。   サポート体制や会社の福利厚生について情報収集する 子育てに関するサポート体制が充実していれば、キャリアと子育てを両立しやすく悩みから早く抜け出せる可能性があります。 周囲にあるサポートは、こちらから確認したり調べたりしないとわかりにくい場合も多いので、自らしっかり情報収集しましょう。 家族の協力を得られそうか、地域で利用できる行政の子育て支援制度や民間の子育て支援サービスの内容、会社の福利厚生などが、調べるべき主な対象です。受けられるサポート内容を把握することで、キャリアと子育てを両立するための選択肢が増え、自分に合った道が見つかりやすくなります。   人生の優先順位を決める 自分軸で考える習慣が身につき、必要な情報が揃ったら、自分の考えに焦点を当てましょう。 家族、子ども、友人、お金、仕事、娯楽、自己成長など、人生はさまざまな要素によって構成されています。自分に必要な要素を洗い出して優先順位をつけ、どんな人生を歩みたいのか考えてみてください。 なお、どれも人生に欠かせない要素だからこそ、突発的な事態まで想定すると優先順位をなかなか決められません。そのため、考える際は「平常時」だと仮定するのがおすすめです。   未来の自分はどうありたいかを考え、プランを立てる 未来の自分を想像し、キャリアも含む人生の総合プランを考えてみてください。「子育てに専念する」と決めている場合は別ですが、そうではないならどちらか一方を諦めるのではなく、キャリアと子育てを両立できるようなプランを検討しましょう。 子どもの成長や今後起こりうるライフイベントなどに考慮しつつ、どのような生活をしたいか、どのような働き方が理想かなど「未来の自分はどうありたいか」を考えます。 具体的に未来を想像してプランを立てると、自分の価値観や優先順位がより具体的になるはずです。   自分の理想を実現させる方法を考える 明確になった価値観や考えたプランをもとに、理想を実現させるための方法を考えていきます。 いつ・誰の・どのような協力が必要なのか、必要なスキルや資格の有無、自分が今取るべき行動など、具体的な実現方法を紙に書き出してみましょう。この他、自分の理想を実現させると変わることや、影響を受ける人などについて考えるのも重要です。 家族への負担や家計状況など、あらゆる部分まで意識して考えると、現実的で実現しやすい方法にたどり着けます。   パートナーと話し合う 子育てに関する価値観や考え方、理想などは、一緒に子育てするパートナーに共有する必要があります。パートナーと意見をすり合わせて協力体制を結べれば、理想をより実現しやすくなるはずです。 もちろん、パートナーがすんなり理解を示してくれるとは限りません。キャリアか子育てかに対する考え方は人それぞれである上、パートナーにはパートナーの「理想のキャリアや生活」があります。 しかし、お互いのことを知らないまま一緒に子育てしていても解決策は見つからないので、建設的に話し合いを重ねるのが大切です。   キャリアコンサルティングを受ける 両立するにしてもバランスが難しく、「キャリアか子育てか」という悩みをなかなか解決できない場合もあるでしょう。 そんなときは、個人の主観ではなく客観的なデータや正しい情報をもとにアドバイスしてくれる、キャリアコンサルティングを受けるのがおすすめです。 キャリアコンサルティングでは、あなたの価値観を深掘りして、理想を実現するためのサポートをしてもらえます。キャリアと子育てを両立するためのプランを作成することも可能で、未来の選択肢がより広がるはずです。 悩みを誰かに話すだけでも心のモヤモヤが晴れるので、少しでも気になる方は早めに相談してみてください。   キャリアか子育てか、自分が選択した道を信じて突き進もう 「キャリアか子育てか」は、子どもを持つ女性の多くが直面する悩みです。しかし、きちんと考え抜いて出した結論であれば、どんな選択をしても間違いではありません。 キャリアと子育て、どちらをメインに置いたとしても、子どもを大切に思って行動していれば、子どもは母親の愛情を感じます。「キャリアか子育て、どちらを選べばいいのだろう…」と悩んでいるあなたよりも、自分の選択に自信を持ちイキイキしているあなたのほうが、きっと子どもの目には魅力的に映るはずです。 自分の価値観を明確にして、大切なものに一つずつ優先順位をつけていけば、キャリアか子育てかの悩みは必ず解決できます。キャリアコンサルタントに相談するという方法もあるので、悩んだときこそ焦らず解決策を探り、理想の未来に近づいていきましょう。

2025/07/20
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